JPH11315734A - 車両制御装置、車両制御方法及び車両制御方法のプログラムを記録する記録媒体 - Google Patents

車両制御装置、車両制御方法及び車両制御方法のプログラムを記録する記録媒体

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JPH11315734A
JPH11315734A JP10119693A JP11969398A JPH11315734A JP H11315734 A JPH11315734 A JP H11315734A JP 10119693 A JP10119693 A JP 10119693A JP 11969398 A JP11969398 A JP 11969398A JP H11315734 A JPH11315734 A JP H11315734A
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shift
control device
vehicle control
driving
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孝男 谷口
Shoichi Miyagawa
昭一 宮川
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Shigeo Tsuzuki
繁男 都築
Kazuo Takemoto
和雄 竹本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動変速機によって所定の変速を行った場合
に、燃費を良くすることができるようにする。 【解決手段】エンジン10と、自動変速機13と、車両
の走行環境に対応する変速特性を設定する変速特性設定
手段201と、設定された変速特性で変速出力を発生さ
せ、該変速出力を前記自動変速機13に送る変速出力発
生手段202と、前記自動変速機13の変速状態に対応
させてあらかじめ設定された複数のエンジン駆動特性が
記録されたエンジン駆動特性記録装置と、前記設定され
た変速特性に対応するエンジン駆動特性を設定するエン
ジン駆動特性設定手段203と、設定されたエンジン駆
動特性でエンジン10を駆動するエンジン駆動手段20
4とを有する。変速特性に対応するエンジン駆動特性が
設定され、設定されたエンジン駆動特性でエンジン10
が駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制御装置、車
両制御方法及び車両制御方法のプログラムを記録する記
録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機を搭載した車両におい
ては、エンジンを駆動することによって回転を発生さ
せ、該回転を自動変速機に伝達して変速を行い、変速が
行われた後の回転を駆動輪に伝達し、車両を走行させる
ようにしている。ところで、通常、エンジン制御装置に
よって前記エンジンの制御が、自動変速機制御装置によ
って前記自動変速機の制御がそれぞれ行われる。そし
て、エンジンの制御に対応させて自動変速機の制御を行
うことによって所定の変速を行い、車両の走行性を向上
させたり(特開平6−11035号公報及び特開平7−
285359号公報参照)、エンジンの制御に対応させ
て、自動変速機の変速に伴ってショックが発生するのを
防止したりするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の車両においては、自動変速機によって所定の変速特
性で変速を行った場合に、エンジンは必ずしも燃料消費
の少ない領域で駆動されるとは限らず、その分燃費が悪
くなってしまう。本発明は、前記従来の車両の問題点を
解決して、自動変速機によって所定の変速を行った場合
に、燃費を良くすることができる車両制御装置、車両制
御方法及び車両制御方法のプログラムを記録する記録媒
体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両制御装置においては、エンジンと、該エンジンによっ
て発生させられた回転を受けて変速を行い、変速が行わ
れた後の回転を駆動輪に伝達する自動変速機と、車両の
走行環境に対応する変速特性を設定する変速特性設定手
段と、設定された変速特性で変速出力を発生させ、該変
速出力を前記自動変速機に送る変速出力発生手段と、前
記自動変速機の変速状態に対応させてあらかじめ設定さ
れた複数のエンジン駆動特性が記録されたエンジン駆動
特性記録装置と、前記設定された変速特性に対応するエ
ンジン駆動特性を設定するエンジン駆動特性設定手段
と、選択されたエンジン駆動特性でエンジンを駆動する
エンジン駆動手段とを有する。
【0005】本発明の他の車両制御装置においては、さ
らに、前記変速特性設定手段は、複数の変速特性が記録
された変速特性記録装置、及び想定された走行環境に対
応する変速特性を選択する変速特性選択手段を備える。
本発明の更に他の車両制御装置においては、さらに、前
記各エンジン駆動特性は、選択された各変速特性に1対
1に対応させて設定される。
【0006】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記自動変速機は有段変速装置を備える。
本発明の更に他の車両制御装置においては、さらに、前
記自動変速機は無段変速装置を備える。本発明の更に他
の車両制御装置においては、さらに、前記変速特性設定
手段は、自動変速機制御装置に配設され、設定された変
速特性に対応する制御パラメータをエンジン制御装置に
送信する。
【0007】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記自動変速機は無段変速装置を備え、前
記制御パラメータは無段変速装置の目標エンジン回転数
である。本発明の更に他の車両制御装置においては、さ
らに、前記エンジン駆動特性設定手段は、エンジン制御
装置に配設され、自動変速機制御装置から送信された制
御パラメータに基づいてエンジン駆動特性を設定する。
【0008】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記エンジン駆動手段は、設定されたエン
ジン駆動特性に従ってエンジンの空燃比を変更する。本
発明の更に他の車両制御装置においては、さらに、前記
自動変速機は無段変速装置を備え、前記制御パラメータ
は無段変速装置の最大使用回転数及び最小使用回転数で
あり、前記エンジン駆動手段は、前記最大使用回転数及
び最小使用回転数に基づいてエンジンの回転数領域を限
定する。
【0009】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記走行環境を想定する走行環境想定手段
が配設される。本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記走行環境想定手段は、運転者による運
転状況に対応して変化する運転状況データに基づいて前
記走行環境を想定する。
【0010】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記運転状況データは、アクセルペダルの
踏込量を表すデータである。本発明の更に他の車両制御
装置においては、さらに、前記運転状況データは、車速
を表すデータである。本発明の更に他の車両制御装置に
おいては、さらに、前記運転状況データは、ブレーキペ
ダルの踏込回数を表すデータである。
【0011】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記走行環境想定手段は、ナビゲーション
装置から送信された道路状況データに基づいて前記走行
環境を想定する。本発明の更に他の車両制御装置におい
ては、さらに、前記走行環境は山岳路走行である。
【0012】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記走行環境は高速路走行である。本発明
の更に他の車両制御装置においては、さらに、前記走行
環境想定手段は、ITS情報送信装置から送信されたI
TS情報に基づいて前記走行環境を想定する。
【0013】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記走行環境は渋滞路走行である。本発明
の車両制御方法においては、走行環境に対応する変速特
性を設定し、設定された変速特性で変速出力を発生さ
せ、該変速出力を自動変速機に送るとともに、エンジン
駆動特性記録装置から前記設定された変速特性に対応す
るエンジン駆動特性を設定し、設定されたエンジン駆動
特性でエンジンを駆動する。
【0014】本発明の記録媒体は、走行環境に対応する
変速特性を設定し、設定された変速特性で変速出力を発
生させ、該変速出力を自動変速機に送るとともに、エン
ジン駆動特性記録装置から前記設定された変速特性に対
応するエンジン駆動特性を設定し、設定されたエンジン
駆動特性でエンジンを駆動する車両制御方法のプログラ
ムを記録する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における車両制御装置の機能を示すブ
ロック図である。図において、10はエンジン、13は
自動変速機、58はエンジン駆動特性記録装置としての
メモリ、200は車両制御装置、201は変速特性設定
手段、202は変速出力発生手段、203はエンジン駆
動特性設定手段、204はエンジン駆動手段である。
【0016】次に、有段変速装置を備えた自動変速機1
3が搭載された車両について説明する。図2は本発明の
第1の実施の形態における自動変速機の概略図、図3は
本発明の第1の実施の形態における自動変速機の動作を
示す図、図4は本発明の第1の実施の形態における車両
のブロック図である。
【0017】図に示されるように、エンジン10によっ
て発生させられた回転は、出力軸11を介してトルクコ
ンバータ12に伝達される。該トルクコンバータ12
は、エンジン10の回転を油を介して出力軸14に伝達
するが、車速が設定値以上になると、ロックアップクラ
ッチL/Cが係合させられ、前記回転を出力軸14に直
接伝達することができるようになっている。
【0018】該出力軸14には、前進4段後進1段の変
速を行う有段変速装置16が接続される。該有段変速装
置16は、前進3段後進1段の変速を行う主変速機18
及びアンダドライブの副変速機19を備える。そして、
主変速機18の回転は、カウンタドライブギヤ21及び
カウンタドリブンギヤ22を介して副変速機19に伝達
され、該副変速機19の出力軸23の回転は、出力ギヤ
24及びリングギヤ25を介してディファレンシャル装
置26に伝達される。
【0019】該ディファレンシャル装置26において
は、前記出力ギヤ24及びリングギヤ25を介して伝達
された回転が差動され、差動された回転が左右の駆動軸
27、28を介して図示されない駆動輪に伝達される。
なお、前記出力ギヤ24に隣接させて図示されないパー
キングギヤが配設される。前記主変速機18は、第1、
第2のプラネタリギヤユニット31、32を有するとと
もに、該第1、第2のプラネタリギヤユニット31、3
2の各要素間においてトルクの伝達を選択的に行うため
に、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第1ブレー
キB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3及びワン
ウェイクラッチF1、F2を有する。
【0020】前記第1のプラネタリギヤユニット31
は、互いに並列に配設された第3ブレーキB3及びワン
ウェイクラッチF2を介して駆動装置ケース34と連結
されたリングギヤR1 、前記出力軸14に外嵌(かん)
されるとともに、回転自在に支持されたサンギヤ軸36
に形成されたサンギヤS1 、前記カウンタドライブギヤ
21と連結されたキャリヤCR1 、並びに前記リングギ
ヤR1 とサンギヤS1 との間において噛(し)合させら
れるとともに、前記キャリヤCR1 によって回転自在に
支持されたピニオンP1A、P1Bから成る。
【0021】そして、前記サンギヤ軸36は、前記第2
クラッチC2を介して出力軸14と連結されるととも
に、前記第1ブレーキB1、並びに直列に配設されたワ
ンウェイクラッチF1及び第2ブレーキB2を介して駆
動装置ケース34と連結される。一方、前記第2のプラ
ネタリギヤユニット32は、前記第1クラッチC1を介
して出力軸14と連結されたリングギヤR2 、前記サン
ギヤ軸36にサンギヤS 1 と一体に形成されたサンギヤ
2 、前記キャリヤCR1 と連結されたキャリヤC
2 、及び前記リングギヤR2 とサンギヤS2 との間に
おいて噛合させられ、キャリヤCR2 によって回転自在
に支持されるとともに、前記ピニオンP1Bと一体に形成
されたピニオンP2 から成る。
【0022】そして、前記カウンタドライブギヤ21
は、副変速機19に配設されたカウンタドリブンギヤ2
2と噛合させられ、主変速機18において変速された回
転を副変速機19に伝達する。該副変速機19は、第3
のプラネタリギヤユニット38を有するとともに、該第
3のプラネタリギヤユニット38の各要素間においてト
ルクの伝達を選択的に行うために、第3クラッチC3、
第4ブレーキB4及びワンウェイクラッチF3を有す
る。
【0023】前記第3のプラネタリギヤユニット38
は、カウンタドリブンギヤ22と連結されたリングギヤ
3 、前記出力軸23に回転自在に外嵌されたサンギヤ
軸39に形成されたサンギヤS3 、前記出力軸23に固
定されたキャリヤCR3 、及び前記リングギヤR3 とサ
ンギヤS3 との間において噛合させられるとともに、前
記キャリヤCR3 によって回転自在に支持されたピニオ
ンP3 から成る。
【0024】次に、前記構成の自動変速機13の動作に
ついて説明する。図3において、C1は第1クラッチ、
C2は第2クラッチ、C3は第3クラッチ、B1は第1
ブレーキ、B2は第2ブレーキ、B3は第3ブレーキ、
B4は第4ブレーキ、F1〜F3はワンウェイクラッチ
である。また、Pはパーキングレンジを、Rは後進走行
レンジを、Nはニュートラルレンジを、Dは前進走行レ
ンジを、1STは1速の変速段を、2NDは2速の変速
段を、3RDは3速の変速段を、4THは4速の変速段
を示す。
【0025】そして、○は第1クラッチC1〜第3クラ
ッチC3及び第1ブレーキB1〜第4ブレーキB4が係
合させられた状態、並びにワンウェイクラッチF1〜F
3がロックさせられた状態を示す。また、×は第1クラ
ッチC1〜第3クラッチC3及び第1ブレーキB1〜第
4ブレーキB4が解放された状態、並びにワンウェイク
ラッチF1〜F3がフリーの状態を示す。なお、(○)
はエンジンブレーキ時に第3ブレーキB3が係合させら
れた状態を示す。
【0026】前進走行レンジの1速時においては、第1
クラッチC1及び第4ブレーキB4が係合させられ、ワ
ンウェイクラッチF2、F3がロックさせられる。そし
て、出力軸14の回転は第1クラッチC1を介してリン
グギヤR2 に伝達されるが、ワンウェイクラッチF2に
よってリングギヤR1 の回転が阻止されているので、キ
ャリヤCR2 の回転はサンギヤS2 を空転させながら大
幅に減速させられてカウンタドライブギヤ21に伝達さ
れる。
【0027】該カウンタドライブギヤ21からカウンタ
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第4ブレーキB4によってサンギヤS
3 の回転が阻止されているので、キャリヤCR3 の回転
は更に減速させられて出力軸23に伝達される。また、
前進走行レンジの2速時においては、第1クラッチC
1、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2及び第4ブレ
ーキB4が係合させられ、ワンウェイクラッチF1、F
3がロックさせられる。そして、出力軸14の回転は第
1クラッチC1を介してリングギヤR2 に伝達される
が、第2ブレーキB2及びワンウェイクラッチF1によ
ってサンギヤS2 の回転が阻止されているので、リング
ギヤR 2 の回転は減速させられてキャリヤCR2 に伝達
され、該キャリヤCR2 の回転はリングギヤR1 を空転
させながらカウンタドライブギヤ21に伝達される。
【0028】該カウンタドライブギヤ21からカウンタ
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第4ブレーキB4によってサンギヤS
3 の回転が阻止されているので、キャリヤCR3 の回転
は更に減速させられて出力軸23に伝達される。次に、
前進走行レンジの3速時においては、第1クラッチC
1、第3クラッチC3、第1ブレーキB1及び第2ブレ
ーキB2が係合させられ、ワンウェイクラッチF1がロ
ックさせられる。そして、出力軸14の回転は、第1ク
ラッチC1を介してリングギヤR2 に伝達されるが、第
2ブレーキB2及びワンウェイクラッチF1によってサ
ンギヤS2 の回転が阻止されているので、リングギヤR
2 の回転は減速させられてキャリヤCR2 に伝達され、
該キャリヤCR2 の回転はリングギヤR1 を空転させな
がらカウンタドライブギヤ21に伝達される。
【0029】該カウンタドライブギヤ21からカウンタ
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第3クラッチC3によってキャリヤC
3とサンギヤS3 との相対的な回転が阻止されている
ので、第3のプラネタリギヤユニット38が直結状態に
なる。したがって、カウンタドリブンギヤ22の回転は
出力軸23にそのまま伝達される。
【0030】そして、前進走行レンジの4速時において
は、第1クラッチC1〜第3クラッチC3及び第2ブレ
ーキB2が係合させられる。そして、出力軸14の回転
は、第1クラッチC1を介してリングギヤR2 に伝達さ
れるとともに、第2クラッチC2を介してサンギヤS2
に伝達され、第1のプラネタリギヤユニット31と第2
のプラネタリギヤユニット32とが直結状態になる。し
たがって、出力軸14の回転はカウンタドライブギヤ2
1にそのまま伝達される。
【0031】該カウンタドライブギヤ21からカウンタ
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第3クラッチC3によってキャリヤC
3とサンギヤS3 との相対的な回転が阻止されている
ので、第3のプラネタリギヤユニット38が直結状態に
なる。したがって、カウンタドリブンギヤ22の回転は
出力軸23にそのまま伝達される。
【0032】ところで、前記自動変速機13には、第1
クラッチC1〜第3クラッチC3及び第1ブレーキB〜
第4ブレーキB4を係脱して各変速段を達成するために
油圧制御装置40及び自動変速機制御装置(ECU)4
1が配設される。該自動変速機制御装置41には、変速
特性記録装置としてのメモリ17、シフトポジションセ
ンサ45、エンジン回転数センサ46、入力回転数セン
サ47、ブレーキセンサ48、出力回転数センサ49、
スロットル開度センサ50、車速センサ51、アクセル
センサ52及びABSコントローラ53がそれぞれ接続
される。
【0033】そして、前記シフトポジションセンサ45
は、ニュートラルスタートスイッチから成り、図示され
ない選速手段としてのシフトレバーのシフトポジショ
ン、すなわち、選択されたレンジ位置を検出する。そし
て、エンジン回転数センサ46はエンジン回転数を、入
力回転数センサ47は入力回転数、すなわち、出力軸1
4の回転数を、ブレーキセンサ48は図示されないブレ
ーキペダルの踏込みを、出力回転数センサ49は出力回
転数、すなわち、出力軸23の回転数を、スロットル開
度センサ50はスロットル開度を、車速センサ51は車
速をそれぞれ検出する。さらに、アクセルセンサ52は
図示されないアクセルペダルの踏込量を、ABSコント
ローラ53は前記ブレーキペダルの踏力をそれぞれ検出
する。
【0034】ところで、本実施の形態においては、エン
ジン10を燃料消費の少ない領域で駆動し、燃費を良く
するようにしている。そのために、エンジン制御装置と
してのエンジン制御部15に、図示されない吸気弁及び
排気弁の開閉タイミングを制御するバルブタイミング制
御部54、図示されないシリンダ内への燃料の噴射量を
制御する筒内噴射用インジェクタ制御部55、点火タイ
ミングを制御する点火タイミング制御部56、図示され
ない電子スロットルによる吸入空気量を制御する電子ス
ロットル制御部57、メモリ58等が接続される。
【0035】次に、前記構成の車両の動作について説明
する。図5は本発明の第1の実施の形態における車両の
動作を示すメインフローチャートである。 ステップS1 自動変速機制御装置41(図4)は、シ
フトポジションセンサ45によって検出されたレンジ位
置に基づいて、前進走行レンジが選択されているかどう
かを判断する。前進走行レンジが選択されている場合は
ステップS2に進み、選択されていない場合は終了す
る。 ステップS2 自動変速機制御装置41はアダプティブ
シフト制御処理を行う。 ステップS3 エンジン制御部15はアダプティブエン
ジン制御処理を行う。
【0036】次に、ステップS2のアダプティブシフト
制御処理について説明する。図6は本発明の第1の実施
の形態におけるアダプティブシフト制御処理のサブルー
チンを示すフローチャート、図7は本発明の第1の実施
の形態における変速マップの第1の例を示す図、図8は
本発明の第1の実施の形態における変速マップの第2の
例を示す図、図9は本発明の第1の実施の形態における
変速マップの第3の例を示す図、図10は本発明の第1
の実施の形態における変速マップの第4の例を示す図で
ある。なお、図7〜10において、横軸に車速を、縦軸
にスロットル開度を採ってある。
【0037】この場合、自動変速機制御装置41(図
4)の図示されない走行環境想定手段は、シフトポジシ
ョンセンサ45、エンジン回転数センサ46、ブレーキ
センサ48、スロットル開度センサ50、車速センサ5
1、ABSコントローラ53等の各種の検出手段による
検出結果に基づいて、車両が走行する環境、すなわち、
走行環境を想定する。
【0038】そのために、走行環境想定手段は、運転者
による運転状況、すなわち、シフトポジションセンサ4
5によって検出されたレンジ位置、エンジン回転数セン
サ46によって検出されたエンジン回転数、ブレーキセ
ンサ48によって検出された図示されないブレーキペダ
ルの踏込み、スロットル開度センサ50によって検出さ
れたスロットル開度、車速センサ51によって検出され
た車速、ABSコントローラ53によって検出されたブ
レーキペダルの踏力等を表すデータを運転状況データと
して読み込み、該運転状況データに基づいて前記走行環
境を想定する。
【0039】前記走行環境想定手段は、車速が高速(例
えば、80〔km/h〕以上)か、中速(例えば、50
〔km/h〕以上80〔km/h〕未満)か、低速(例
えば、50〔km/h〕未満)かを判断するとともに、
ブレーキペダルの単位走行距離当たりの踏込みの回数、
すなわち、踏込回数が多い(例えば、10〔回/km〕
以上)かどうか、及びスロットル開度が大きい(例え
ば、35〔%〕以上〕かどうかを判断し、各判断結果に
基づいて走行環境を想定する。そして、自動変速機制御
装置41の変速特性設定手段201(図1)は、メモリ
17に設定された図7〜10に示されるような変速マッ
プM1〜M4を、図示されない変速特性選択手段によっ
て選択することにより、変速特性を設定する。
【0040】なお、各変速マップM1〜M4は、前記走
行環境をあらかじめ想定し、想定された各走行環境に対
応させて設定された変速特性を表し、各変速マップM1
〜M4に、スロットル開度及び車速に対応する変速段
が、アップシフトの変速及びダウンシフトの変速につい
てそれぞれ設定される。例えば、変速マップM1は、渋
滞路走行、市街地走行等の走行環境に対応させて設定さ
れ、中速又は低速で車両を走行させるのに適している。
したがって、図7に示されるように、4速へのアップシ
フトの変速が禁止されるとともに、50〔km/h〕未
満の極低速で1速及び2速を選択することができるよう
になっている。また、最低車速での走行時間が短くされ
る。
【0041】そして、変速マップM2は、郊外路走行等
の走行環境に対応させて設定され、中速又は高速で車両
を走行させるのに適している。したがって、図8に示さ
れるように、50〔km/h〕以上80〔km/h〕未
満の中速で4速を選択することができるようになってい
る。また、変速マップM3は、登坂路走行等の走行環境
に対応させて設定され、変速比を大きくし、駆動トルク
を大きくして車両を走行させるのに適している。したが
って、図9に示されるように、4速へのアップシフトの
変速が禁止されるとともに、50〔km/h〕以上80
〔km/h〕未満の中速で2速又は3速を選択すること
ができるようになっている。
【0042】さらに、変速マップM4は、高速路走行等
の走行環境に対応させて設定され、高速で車両を走行さ
せるのに適している。したがって、図10に示されるよ
うに、スロットル開度が変化したときの変速段の変更が
抑制されるとともに、50〔km/h〕以上80〔km
/h〕未満の中速でも4速を維持することができるよう
になっている。
【0043】続いて、自動変速機制御装置41の変速出
力発生手段202は、選択された変速マップM1〜M4
を参照し、検出されたスロットル開度及び車速に対応す
る変速段を読み出し、該変速段の変速出力を油圧制御装
置40(図2)に送る。このように、走行環境に従って
変速マップM1〜M4が選択され、所定の変速段で変速
が行われるので、車両の走行性を向上させることができ
るとともに、自動変速機13の変速に伴ってショックが
発生するのを防止することができる。
【0044】なお、本実施の形態においては、運転状況
データとして車速、ブレーキペダルの踏込回数及びスロ
ットル開度に基づいて走行環境を想定するようになって
いるが、運転状況データとして、前記車速の変化率を算
出することによって求められる車両加速度、アクセルセ
ンサ52によって検出されたアクセルペダルの踏込量の
変化率を算出することによって求められるアクセル操作
速度、ABSコントローラ53によって検出されたブレ
ーキペダルの踏力、図示されないステアリングホイール
の操舵(だ)量、ステアリングホイールの操舵回数等を
使用することもできる。
【0045】また、図示されないナビゲーション装置を
配設し、該ナビゲーション装置から送信された道路状況
データに基づいて山岳路走行、高速路走行等の走行環境
を想定することもできる。さらに、図示されないITS
情報送信装置を配設し、該ITS情報送信装置から送信
されたITS情報に基づいて渋滞路走行等の走行環境を
想定することもできる。
【0046】このようにして、変速マップM1〜M4が
選択されると、変速特性設定手段201は、変速マップ
M1〜M4を表す変速特性フラグを発生させ、該変速特
性フラグを制御パラメータとしてエンジン制御部15に
送信する。なお、本実施の形態においては、前記制御パ
ラメータとして変速特性フラグを送信するようになって
いるが、制御パラメータとして変速特性を表す各種のパ
ラメータ、例えば、変速段を表す時系列データを送信す
ることもできる。
【0047】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS2−1 運転状況データを読み込む。 ステップS2−2 車速が高速か、中速か、低速かを判
断する。車速が高速の場合はステップS2−5に、車速
が中速の場合はステップS2−4に、車速が低速の場合
はステップS2−3に進む。 ステップS2−3 ブレーキペダルの踏込回数が多いか
どうかを判断する。ブレーキペダルの踏込回数が多い場
合はステップS2−6に、多くない場合はステップS2
−7に進む。 ステップS2−4 スロットル開度が大きいかどうかを
判断する。スロットル開度が大きい場合はステップS2
−8に、大きくない場合はステップS2−7に進む。 ステップS2−5 スロットル開度が大きいかどうかを
判断する。スロットル開度が大きい場合はステップS2
−9に、大きくない場合はステップS2−10に進む。 ステップS2−6 変速マップM1を選択する。 ステップS2−7 変速マップM2を選択する。 ステップS2−8 変速マップM3を選択する。 ステップS2−9 変速マップM4を選択する。 ステップS2−10 制御パラメータを送信する。
【0048】次に、図5のステップS3のアダプティブ
エンジン制御処理について説明する。図11は本発明の
第1の実施の形態におけるアダプティブエンジン制御処
理のサブルーチンを示すフローチャート、図12は本発
明の第1の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第
1の例を示す図、図13は本発明の第1の実施の形態に
おけるエンジン駆動マップの第2の例を示す図、図14
は本発明の第1の実施の形態におけるエンジン駆動マッ
プの第3の例を示す図、図15は本発明の第1の実施の
形態におけるエンジン駆動マップの第4の例を示す図で
ある。なお、図12〜15において、横軸にエンジン回
転数を、縦軸に平均有効圧力を採ってある。
【0049】エンジン制御部15(図4)のエンジン駆
動特性設定手段203(図1)は、前記制御パラメータ
を受信すると、該制御パラメータに基づいて、メモリ5
8に設定された図12〜15に示されるようなエンジン
駆動マップE1〜E4を、図示されないエンジン駆動特
性選択手段によって選択することにより、エンジン駆動
特性を設定する。
【0050】なお、各エンジン駆動マップE1〜E4
は、前記変速特性をあらかじめ想定し、想定された各変
速特性に対応させて設定されたエンジン駆動特性を表
し、各エンジン駆動マップE1〜E4に、エンジン回転
数に対応する平均有効圧力が設定される。この場合、該
平均有効圧力は、エンジン10の1サイクルの仕事量を
行程容積で除算したものであり、エンジントルクに比例
する。
【0051】例えば、エンジン駆動マップE1は、変速
マップM1で表される変速特性に対応させて設定され、
エンジン回転数が低回転域(例えば、アイドル回転数〜
2500〔rpm〕)にあるときにエンジントルクを大
きくして燃費を良くするのに適している。したがって、
図12に示されるように、燃費が最も良くなる最良燃費
点P1が低回転域に置かれる。
【0052】また、エンジン駆動マップE2は、変速マ
ップM2で表される変速特性に対応させて設定され、エ
ンジン回転数が中回転域(例えば、2500〜4500
〔rpm〕)にあるときにエンジントルクを大きくして
燃費を良くするのに適している。したがって、図13に
示されるように、最良燃費点P1が中回転域に置かれ
る。
【0053】そして、エンジン駆動マップE3は、変速
マップM3で表される変速特性に対応させて設定され、
エンジン回転数が中回転域又は高回転域(例えば、45
00〔rpm〕以上)にあるときにエンジントルクを大
きくして燃費を良くするのに適している。したがって、
図14に示されるように、最良燃費点P1が中回転域に
置かれる。
【0054】さらに、エンジン駆動マップE4は、変速
マップM4で表される変速特性に対応させて設定され、
エンジン回転数が低回転域又は中回転域にあるときにエ
ンジントルクを大きくして燃費を良くするのに適してい
る。したがって、図15に示されるように、最良燃費点
P1が中回転域に置かれる。そして、エンジン制御部1
5のエンジン駆動手段204は、前記エンジン駆動マッ
プE1〜E4に基づいて各種のエンジン駆動パラメータ
を制御し、エンジン10を駆動する。すなわち、エンジ
ン駆動手段204は、バルブタイミング制御部54に指
令信号を送って図示されない吸気弁及び排気弁の開閉タ
イミングを制御したり、筒内噴射用インジェクタ制御部
55に指令信号を送って図示されないシリンダ内への燃
料の噴射量を制御したり、点火タイミング制御部56に
指令信号を送って点火タイミングを制御したり、電子ス
ロットル制御部57に指令信号を送って電子スロットル
による吸入空気量を制御したりする。なお、図示されな
いサブスロットルバルブ制御部に指令信号を送って吸入
空気量を制御することもできる。
【0055】例えば、前記エンジン駆動マップE1〜E
4に対応させてシリンダ内への燃料の噴射量を制御した
ときの空燃比をγ1〜γ4とすると、該空燃比γ1〜γ
4は、 γ3<γ2<γ4<γ1 にされる。したがって、エンジン駆動マップE3、E
2、E4、E1の順に空燃比が大きくされ、シリンダ内
の混合気が薄くされる。
【0056】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS3−1 制御パラメータを受信する。 ステップS3−2 変速マップM1〜M4に対応するエ
ンジン駆動マップE1〜E4を選択する。 ステップS3−3 エンジン10を駆動する。
【0057】なお、本実施の形態においては、変速マッ
プM1〜M4とエンジン駆動マップE1〜E4とがそれ
ぞれ1対1に対応させられるが、必ずしも1対1に対応
させる必要はなく、一つの変速マップに対して複数のエ
ンジン駆動マップを対応させたり、複数の変速マップに
対して一つのエンジン駆動マップを対応させたりするこ
ともできる。また、前記運転状況データ、道路状況デー
タ等とエンジン駆動マップE1〜E4とを対応させた
り、前記運転状況データ、道路状況データ等及び変速マ
ップM1〜M4の組合せとエンジン駆動マップE1〜E
4とを対応させたりすることもできる。
【0058】このように、変速マップM1〜M4に対応
させてエンジン駆動マップE1〜E4を選択することが
できるので、自動変速機13によって所定の変速マップ
に基づいて変速を行った場合に、エンジン10が燃料消
費の少ない領域で駆動される。したがって、その分燃費
を良くすることができる。また、運転状況データ、道路
状況データ等に基づいて走行環境が想定されるので、運
転者の運転状況、道路状況等に対応した変速を行うこと
ができる。
【0059】なお、前記メモリ17、58によって記録
媒体が構成され、該記録媒体として磁気テープ、磁気デ
ィスク、フロッピーディスク、磁気ドラム、CD、M
D、DVD、光ディスク、ICカード、光カード等を使
用することができる。本実施の形態において、前記メモ
リ17、58には各種のプログラムが記録されるととも
に、変速マップM1〜M4、エンジン駆動マップE1〜
E4等が記録されるようになっているが、各種のプログ
ラム、変速マップM1〜M4、エンジン駆動マップE1
〜E4等を同じ外部の記録媒体に記録することもでき
る。この場合、例えば、車両制御装置200に図示され
ないフラッシュメモリを配設し、前記外部の記録媒体か
ら前記各種のプログラム、変速マップM1〜M4、エン
ジン駆動マップE1〜E4等を読み出してフラッシュメ
モリに書き込むこともできる。したがって、外部の記録
媒体を交換することによって、前記各種のプログラム、
変速マップM1〜M4、エンジン駆動マップE1〜E4
等を更新することができる。
【0060】次に、無段変速装置を備えた自動変速機を
使用した本発明の第2の実施の形態について説明する。
なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについ
ては、同じ符号を付与することによってその説明を省略
する。図16は本発明の第2の実施の形態における自動
変速機の概略図、図17は本発明の第2の実施の形態に
おける車両のブロック図である。
【0061】図に示されるように、自動変速機101
は、CVT(ベルト式無段変速装置)102、前後進切
換装置103、ロックアップクラッチ105を内蔵した
トルクコンバータ106、カウンタシャフト107及び
ディファレンシャル装置109を備える。前記トルクコ
ンバータ106は、エンジン10の出力軸110にフロ
ントカバー117を介して連結されたポンプインペラ1
11、入力軸112に連結されたタービンランナ11
3、及びワンウェイクラッチ115を介して支持された
ステータ116を備える。そして、前記ロックアップク
ラッチ105は、入力軸112とフロントカバー117
との間に配設される。なお、120は図示されないロッ
クアップクラッチプレートと入力軸112との間に配設
されたダンパスプリング、121はポンプインペラ11
1に連結されて駆動されるオイルポンプである。
【0062】前記CVT102は、プライマリプーリ1
26、セカンダリプーリ131及び前記プライマリプー
リ126とセカンダリプーリ131との間に張設された
金属製のベルト132を有し、前記プライマリプーリ1
26は、プライマリシャフト122に固定された固定シ
ーブ123、及び前記プライマリシャフト122に対し
て軸方向に摺(しゅう)動自在に支持された可動シーブ
125から成り、セカンダリプーリ131は、セカンダ
リシャフト127に固定された固定シーブ129、及び
前記セカンダリシャフト127に対して軸方向に摺動自
在に支持された可動シーブ130から成る。
【0063】また、プライマリ側の可動シーブ125の
背面にはダブルピストンから成る油圧サーボ133が、
セカンダリ側の可動シーブ130の背面にはシングルピ
ストンから成る油圧サーボ135が配設される。前記油
圧サーボ133は、プライマリシャフト122に固定さ
れたシリンダ部材136及び反力支持部材137、並び
に可動シーブ125に固定された筒状部材139及びピ
ストン部材140を備え、前記筒状部材139、反力支
持部材137及び可動シーブ125の背面によって第1
の油室141が、シリンダ部材136及びピストン部材
140によって第2の油室142が形成される。
【0064】そして、前記第1の油室141と第2の油
室142とが連通孔137aによって互いに連通させら
れるので、油圧サーボ133には、同じ油圧を使用する
ことによってセカンダリ側の油圧サーボ135に発生さ
せられる軸力のほぼ2倍の軸力が発生させられる。一
方、前記油圧サーボ135は、セカンダリシャフト12
7に固定された反力支持部材143及び可動シーブ13
0の背面に固定された筒状部材145を備え、前記反力
支持部材143及び筒状部材145によって1個の油室
146が形成されるとともに、可動シーブ130と反力
支持部材143との間にプリロード用のスプリング14
7が配設される。
【0065】前記前後進切換装置103は、ダブルピニ
オンプラネタリギヤ150、リバースブレーキB、及び
ダイレクトクラッチCを有する。前記ダブルピニオンプ
ラネタリギヤ150において、サンギヤSは入力軸11
2に連結され、第1のピニオンP1及び第2のピニオン
P2を支持するキャリヤCRはプライマリ側の固定シー
ブ123に連結され、リングギヤRは前記リバースブレ
ーキBに連結され、キャリヤCRとリングギヤRとの間
に前記ダイレクトクラッチCが配設される。
【0066】そして、前記カウンタシャフト107に
は、大ギヤ151及び小ギヤ152が固定され、前記大
ギヤ151は、セカンダリシャフト127に固定された
ギヤ153と噛合し、また、小ギヤ152は、ディファ
レンシャル装置109のギヤ155と噛合する。前記デ
ィファレンシャル装置109においては、前記ギヤ15
5を有するデフケース166に支持されたデフギヤ15
6の回転が、左右のサイドギヤ157、159を介して
左右の車軸160、161に伝達される。
【0067】また、プライマリ側の固定シーブ123の
外周部には、多数の凹凸部123aが歯切りによって等
間隔に形成され、前記凹凸部123aに臨ませて、図示
されないケースに固定された電磁ピックアップから成る
プライマリ回転数センサ162が配設される。同様に、
セカンダリ側の固定シーブ129の外周部には、多数の
凹凸部129aが歯切りによって等間隔に形成され、前
記凹凸部129aに臨ませて、前記ケースに固定された
電磁ピックアップから成るセカンダリ回転数センサ、す
なわち、車速センサ163が配設される。したがって、
該車速センサ163によって車速を、プライマリ回転数
センサ162によって入力プーリ回転数をそれぞれ検出
することができる。
【0068】また、前記フロントカバー117に近接さ
せて電磁ピックアップから成るエンジン回転数センサ1
65が配設され、該エンジン回転数センサ165によっ
てエンジン回転数を検出することができる。前記構成の
自動変速機101において、エンジン10を駆動するこ
とによって発生させられた回転は、トルクコンバータ1
06及び前後進切換装置103を介してCVT102に
伝達され、該CVT102において変速が行われた後、
ギヤ153、大ギヤ151、小ギヤ152及びギヤ15
5を介してディファレンシャル装置109に伝達され
る。そして、前記前後進切換装置103において、リバ
ースブレーキBを解放した状態でダイレクトクラッチC
を係合させると、ダブルピニオンプラネタリギヤ150
は直結状態になり、入力軸112に伝達された回転はそ
のままプライマリプーリ126に伝達され、車両を前進
させることができる。また、リバースブレーキBを係合
させた状態でダイレクトクラッチCを解放すると、入力
軸112に伝達された回転は、逆転させられた状態でプ
ライマリプーリ126に伝達され、車両を後退させるこ
とができる。
【0069】そして、アップシフトの変速を行う場合、
油圧サーボ133に油圧が供給され、前記プライマリプ
ーリ126の有効径が小さくされ、セカンダリプーリ1
31の有効径が大きくされる。また、ダウンシフトの変
速を行う場合、油圧サーボ133の油圧がドレーンさ
れ、前記プライマリプーリ126の有効径が大きくさ
れ、セカンダリプーリ131の有効径が小さくされる。
【0070】次に、前記構成の自動変速機101が搭載
された車両の動作について説明する。図18は本発明の
第2の実施の形態における変速マップの第1の例を示す
図、図19は本発明の第2の実施の形態における変速マ
ップの第2の例を示す図、図20は本発明の第2の実施
の形態における変速マップの第3の例を示す図、図21
は本発明の第2の実施の形態における変速マップの第4
の例を示す図である。なお、図18〜21において、横
軸に車速を、縦軸にエンジン回転数を採ってある。
【0071】この場合、自動変速機制御装置41(図1
7)の図示されない走行環境想定手段は、シフトポジシ
ョンセンサ45、ブレーキセンサ48、スロットル開度
センサ50、ABSコントローラ53、車速センサ16
3、エンジン回転数センサ165等の各種の検出手段に
よる検出結果に基づいて走行環境を想定する。そのため
に、走行環境想定手段は、運転者による運転状況、すな
わち、シフトポジションセンサ45によって検出された
レンジ位置、エンジン回転数センサ165によって検出
されたエンジン回転数、ブレーキセンサ48によって検
出された図示されないブレーキペダルの踏込み、スロッ
トル開度センサ50によって検出されたスロットル開
度、車速センサ163によって検出された車速、ABS
コントローラ53によって検出されたブレーキペダルの
踏力等を表すデータを運転状況データとして読み込み、
該運転状況データに基づいて前記走行環境を想定する。
【0072】前記走行環境想定手段は、第1の実施の形
態と同様に、車速が高速か、中速か、低速かを判断する
とともに、ブレーキペダルの単位走行距離当たりの踏込
回数が多いかどうか、及びスロットル開度が大きいかど
うかを判断し、各判断結果に基づいて走行環境を想定す
る。そして、前記自動変速機制御装置41の変速特性設
定手段201(図1)は、変速特性記録装置としてのメ
モリ17に設定された図18〜21に示されるような変
速マップM11〜M14を、図示されない変速特性選択
手段によって選択することにより、変速特性を設定す
る。
【0073】なお、各変速マップM11〜M14は、前
記走行環境をあらかじめ想定し、想定された各走行環境
に対応させて設定された変速特性を表し、各変速マップ
M11〜M14に、最大のトルク比(最小の変速比)を
表す線L1、最小のトルク比(最大の変速比)を表す線
L2、スロットル開度を100〔%〕にしたときのエン
ジン回転数の最大値、すなわち、最大使用回転数を表す
線L3、及びスロットル開度を0〔%〕にしたときのエ
ンジン回転数の最小値、すなわち、最小使用回転数を表
す線L4によって包囲される変速領域AR1〜AR4が
設定される。
【0074】したがって、運転者が図示されないアクセ
ルペダルを踏み込むと、スロットル開度が大きくなるの
に伴って、原点Oから線L1に沿って車速及びエンジン
回転数が変化し、運転者がアクセルペダルの踏込量を一
定の値で保持すると、スロットル開度が一定の値に保持
されたまま線L1から線L2に向けて車速が変化する。
また、車速が線L2上に到達すると、定常状態が形成さ
れ、初期の車速及びエンジン回転数で車両が走行させら
れる。
【0075】そして、例えば、変速マップM11は、渋
滞路走行、市街地走行等の走行環境に対応させて設定さ
れ、中速又は低速で車両を走行させるのに適している。
したがって、図18に示されるように、変速領域AR1
は、エンジン回転数が低回転域になるように設定され、
線L3、L4においてエンジン回転数が低くされるとと
もに、線L4において車速が低いほどエンジン回転数が
小さくされる。
【0076】また、変速マップM12は、郊外路走行等
の走行環境に対応させて設定され、中速又は高速で車両
を走行させるのに適している。したがって、図19に示
されるように、線L1〜L4のほか、車速が所定の値以
上になったときにトルク比が大きくなるのを規制する線
L5によって変速領域AR2が設定される。この場合、
50〔km/h〕以上80〔km/h〕未満の中速でト
ルク比を小さくして車両を走行させることができる。
【0077】そして、変速マップM13は、登坂路走行
等の走行環境に対応させて設定され、トルク比を大きく
し、駆動力を大きくして車両を走行させるのに適してい
る。したがって、図20に示されるように、変速領域A
R3を形成する線L2のトルク比が、理論上の最小のト
ルク比より大きくされる。その結果、トルク比が小さく
なるのが禁止されるとともに、50〔km/h〕でも最
大のトルク比を達成することができる。
【0078】さらに、変速マップM14は、高速路走行
等の走行環境に対応させて設定され、高速で車両を走行
させるのに適している。したがって、図21に示される
ように、線L1〜L4のほか、車速が所定の値以上にな
ったときにトルク比が大きくなるのを規制する線L5に
よって変速領域AR4が設定される。この場合、80
〔km/h〕以上の高速で最大のトルク比を達成するこ
とができるので、エンジン回転数が高くなるのを抑制す
ることができ、騒音が発生するのを防止することができ
る。
【0079】続いて、自動変速機制御装置41の図示さ
れない変速出力発生手段は、選択された変速マップM1
1〜M14を参照し、検出されたスロットル開度に対応
する入力プーリ目標回転数を算出し、入力プーリ回転数
が入力プーリ目標回転数になるように変速出力を発生さ
せ、該変速出力を自動変速機101の図示されない油圧
制御装置に送る。該油圧制御装置は、前記変速出力に対
応させて油圧サーボ133、135に供給される油圧を
制御する。その結果、CVT102は所定のトルク比で
変速を行う。
【0080】このように、走行環境に従って変速マップ
M11〜M14が選択され、所定のトルク比で変速が行
われるので、車両の走行性を向上させることができる。
このようにして、変速マップM11〜M14が選択され
ると、自動変速機制御装置41は、変速マップM11〜
M14を表す変速特性フラグを発生させ、該変速特性フ
ラグを制御パラメータとしてエンジン制御部15に送信
する。なお、本実施の形態においては、前記制御パラメ
ータとして変速特性フラグを送信するようになっている
が、制御パラメータとして変速特性を表す各種のパラメ
ータ、例えば、トルク比を表す時系列データ、目標エン
ジン回転数、最大使用回転数、最小使用回転数等を送信
することもできる。
【0081】次に、エンジン10におけるアダプティブ
エンジン制御処理について説明する。図22は本発明の
第2の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第1の
例を示す図、図23は本発明の第2の実施の形態におけ
るエンジン駆動マップの第2の例を示す図、図24は本
発明の第2の実施の形態におけるエンジン駆動マップの
第3の例を示す図、図25は本発明の第2の実施の形態
におけるエンジン駆動マップの第4の例を示す図、図2
6は本発明の第2の実施の形態におけるエンジン駆動マ
ップの第5の例を示す図、図27は本発明の第2の実施
の形態におけるエンジン駆動マップの第6の例を示す
図、図28は本発明の第2の実施の形態におけるエンジ
ン駆動マップの第7の例を示す図である。なお、図22
〜28において、横軸にエンジン回転数を、縦軸に平均
有効圧力を採ってある。
【0082】エンジン制御部15(図17)のエンジン
駆動特性設定手段203(図1)は、制御パラメータを
受信すると、該制御パラメータに基づいて、エンジン駆
動特性記録装置としてのメモリ58に設定された図22
〜28に示されるようなエンジン駆動マップE11〜E
17を図示されないエンジン駆動特性選択手段によって
選択することにより、エンジン駆動特性を設定する。
【0083】この場合、一つの変速マップに対して二つ
のエンジン駆動マップが選択され、所定の変速マップを
表す変速特性フラグが制御パラメータとしてエンジン制
御部15に送信されると、対応する二つのエンジン駆動
マップのうちの一つが選択される。そのために、スロッ
トル開度の平均値、エンジン回転数等のマップ選択情報
が補足用の制御パラメータとしてエンジン制御部15に
送信され、前記エンジン制御部15は前記マップ選択情
報に基づいて二つのエンジン駆動マップのうちの一つを
選択する。なお、マップ選択情報を自動変速機制御装置
41からエンジン制御部15に送信せず、スロットル開
度センサ50によって検出されたスロットル開度、エン
ジン回転数センサ165によって検出されたエンジン回
転数を直接読み込むこともできる。
【0084】また、制御パラメータとして変速特性フラ
グを送信することなく、変速特性を表す各種のパラメー
タを送信する場合には、エンジン制御部15は、最大使
用回転数及び最小使用回転数に基づいてエンジン使用領
域を設定し、エンジン駆動マップE11〜E17を選択
する。なお、各エンジン駆動マップE11〜E17は、
前記変速特性をあらかじめ想定し、想定された各変速特
性に対応させて設定されたエンジン駆動特性を表し、各
エンジン駆動マップE11〜E17に、エンジン回転数
に対応する平均有効圧力が設定される。
【0085】例えば、エンジン駆動マップE11、E1
2は、変速マップM11で表される変速特性に対応させ
て設定され、エンジン回転数が低回転域(例えば、アイ
ドル回転数〜2500〔rpm〕)にあるときにエンジ
ントルクを大きくして燃費を良くするのに適している。
したがって、図22及び23に示されるように、燃費が
最も良くなる最良燃費点P2が低回転域に置かれる。
【0086】また、エンジン駆動マップE13、E14
は、変速マップM12で表される変速特性に対応させて
設定され、エンジン回転数が中回転域(例えば、250
0〜4500〔rpm〕)にあるときにエンジントルク
を大きくして燃費を良くするのに適している。したがっ
て、図24及び25に示されるように、最良燃費点P2
が中回転域に置かれる。
【0087】そして、エンジン駆動マップE15、E1
6は、変速マップM13で表される変速特性に対応させ
て設定され、エンジン回転数が中回転域又は高回転域
(例えば、4500〔rpm〕以上)にあるときにエン
ジントルクを大きくして燃費を良くするのに適してい
る。したがって、図26及び27に示されるように、最
良燃費点P2が中回転域又は高い回転域に置かれる。
【0088】さらに、エンジン駆動マップE17は、変
速マップM14で表される変速特性に対応させて設定さ
れ、エンジン回転数が低回転域又は中回転域にあるとき
にエンジントルクを大きくして燃費を良くするのに適し
ている。したがって、図28に示されるように、最良燃
費点P2が中回転域に置かれる。なお、前記エンジン駆
動マップE16は、変速マップM14で表される変速特
性にも対応させられる。
【0089】そして、エンジン制御部15のエンジン駆
動手段204は、前記エンジン駆動マップE11〜E1
7に基づいて各種のエンジン駆動パラメータを制御し、
エンジン回転数が目標エンジン回転数になるようにエン
ジン10を駆動する。すなわち、エンジン駆動手段20
4は、バルブタイミング制御部54に指令信号を送って
図示されない吸気弁及び排気弁の開閉タイミングを制御
したり、筒内噴射用インジェクタ制御部55に指令信号
を送って図示されないシリンダ内への燃料の噴射量を制
御したり、点火タイミング制御部56に指令信号を送っ
て点火タイミングを制御したり、電子スロットル制御部
57に指令信号を送って電子スロットルによる吸入空気
量を制御したりする。なお、図示されないサブスロット
ルバルブ制御部に指令信号を送って吸入空気量を制御す
ることもできる。
【0090】例えば、前記エンジン駆動マップE11〜
E17に対応させてシリンダ内への燃料の噴射量を制御
したときの空燃比をγ11〜γ17とすると、該空燃比
γ11〜γ17は、 γ15<γ16<γ13<γ14<γ17<γ11<γ
12 にされる。したがって、エンジン駆動マップE15、E
16、E13、E14、E17、E11、E12の順に
空燃比が大きくされ、シリンダ内の混合気が薄くされ
る。
【0091】なお、本実施の形態においては、変速マッ
プM11〜M14とエンジン駆動マップE11〜E17
とがそれぞれ1対2に対応させられるが、必ずしも1対
2に対応させる必要はなく、1対1に対応させたり、一
つの変速マップに対して三つ以上のエンジン駆動マップ
を対応させたり、複数の変速マップに対して一つのエン
ジン駆動マップを対応させたりすることもできる。ま
た、前記運転状況データ、道路状況データ等とエンジン
駆動マップE11〜E17とを対応させたり、前記運転
状況データ、道路状況データ等及び変速マップM11〜
M14の組合せとエンジン駆動マップE11〜E17と
を対応させたりすることもできる。
【0092】このように、変速マップM11〜M14に
対応させてエンジン駆動マップE11〜E17を設定す
ることができるので、自動変速機101によって所定の
変速マップに基づいて変速を行った場合に、エンジン1
0が燃料消費の少ない領域で駆動される。したがって、
その分燃費を良くすることができる。また、運転状況デ
ータ、道路状況データ等に基づいて走行環境が想定され
るので、運転者の運転状況、道路状況等に対応した変速
を行うことができる。
【0093】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0094】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、車両制御装置においては、エンジンと、該エンジ
ンによって発生させられた回転を受けて変速を行い、変
速が行われた後の回転を駆動輪に伝達する自動変速機
と、車両の走行環境に対応する変速特性を設定する変速
特性設定手段と、設定された変速特性で変速出力を発生
させ、該変速出力を前記自動変速機に送る変速出力発生
手段と、前記自動変速機の変速状態に対応させてあらか
じめ設定された複数のエンジン駆動特性が記録されたエ
ンジン駆動特性記録装置と、前記設定された変速特性に
対応するエンジン駆動特性を設定するエンジン駆動特性
設定手段と、設定されたエンジン駆動特性でエンジンを
駆動するエンジン駆動手段とを有する。
【0095】この場合、走行環境に対応する変速特性が
設定され、設定された変速特性で変速出力が発生させら
れ、該変速出力が自動変速機に送られる。そして、エン
ジン駆動特性記録装置から前記設定された変速特性に対
応するエンジン駆動特性が設定され、設定されたエンジ
ン駆動特性でエンジンが駆動される。
【0096】したがって、走行環境に従って変速が行わ
れるので、車両の走行性を向上させることができるとと
もに、自動変速機の変速に伴ってショックが発生するの
を防止することができる。また、変速特性に対応させて
エンジン駆動特性を設定することができるので、自動変
速機によって変速が行われたときに、エンジンが燃料消
費の少ない領域で駆動される。したがって、その分燃費
を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における車両制御装
置の機能を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における自動変速機
の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における自動変速機
の動作を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における車両のブロ
ック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における車両の動作
を示すメインフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるアダプティ
ブシフト制御処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における変速マップ
の第1の例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における変速マップ
の第2の例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における変速マップ
の第3の例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における変速マッ
プの第4の例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるアダプテ
ィブエンジン制御処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第1の例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第2の例を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第3の例を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第4の例を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における自動変速
機の概略図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態における車両のブ
ロック図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態における変速マッ
プの第1の例を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態における変速マッ
プの第2の例を示す図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態における変速マッ
プの第3の例を示す図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態における変速マッ
プの第4の例を示す図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第1の例を示す図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第2の例を示す図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第3の例を示す図である。
【図25】本発明の第2の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第4の例を示す図である。
【図26】本発明の第2の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第5の例を示す図である。
【図27】本発明の第2の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第6の例を示す図である。
【図28】本発明の第2の実施の形態におけるエンジン
駆動マップの第7の例を示す図である。
【符号の説明】
10 エンジン 13、101 自動変速機 15 エンジン制御部 16 有段変速装置 17、58 メモリ 41 自動変速機制御装置 102 CVT 200 車両制御装置 201 変速特性設定手段 202 変速出力発生手段 203 エンジン駆動特性設定手段 204 エンジン駆動手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図12】
【図13】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図14】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図15】
【図18】
【図19】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図16】
【図17】
【図20】
【図21】
【図26】
【図27】
【図28】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 61/02 F16H 61/02 G08G 1/09 G08G 1/09 F // F16H 59:18 59:40 (72)発明者 都築 繁男 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 竹本 和雄 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、該エンジンによって発生さ
    せられた回転を受けて変速を行い、変速が行われた後の
    回転を駆動輪に伝達する自動変速機と、車両の走行環境
    に対応する変速特性を設定する変速特性設定手段と、設
    定された変速特性で変速出力を発生させ、該変速出力を
    前記自動変速機に送る変速出力発生手段と、前記自動変
    速機の変速状態に対応させてあらかじめ設定された複数
    のエンジン駆動特性が記録されたエンジン駆動特性記録
    装置と、前記設定された変速特性に対応するエンジン駆
    動特性を設定するエンジン駆動特性設定手段と、設定さ
    れたエンジン駆動特性でエンジンを駆動するエンジン駆
    動手段とを有することを特徴とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】 前記変速特性設定手段は、複数の変速特
    性が記録された変速特性記録装置、及び想定された走行
    環境に対応する変速特性を選択する変速特性選択手段を
    備える請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 【請求項3】 前記各エンジン駆動特性は、選択された
    各変速特性に1対1に対応させて設定される請求項2に
    記載の車両制御装置。
  4. 【請求項4】 前記自動変速機は有段変速装置を備える
    請求項1に記載の車両制御装置。
  5. 【請求項5】 前記自動変速機は無段変速装置を備える
    請求項1に記載の車両制御装置。
  6. 【請求項6】 前記変速特性設定手段は、自動変速機制
    御装置に配設され、設定された変速特性に対応する制御
    パラメータをエンジン制御装置に送信する請求項1に記
    載の車両制御装置。
  7. 【請求項7】 前記自動変速機は無段変速装置を備え、
    前記制御パラメータは無段変速装置の目標エンジン回転
    数である請求項6に記載の車両制御装置。
  8. 【請求項8】 前記エンジン駆動特性設定手段は、エン
    ジン制御装置に配設され、自動変速機制御装置から送信
    された制御パラメータに基づいてエンジン駆動特性を設
    定する請求項6に記載の車両制御装置。
  9. 【請求項9】 前記エンジン駆動手段は、設定されたエ
    ンジン駆動特性に従ってエンジンの空燃比を変更する請
    求項1に記載の車両制御装置。
  10. 【請求項10】 前記自動変速機は無段変速装置を備
    え、前記制御パラメータは無段変速装置の最大使用回転
    数及び最小使用回転数であり、前記エンジン駆動手段
    は、前記最大使用回転数及び最小使用回転数に基づいて
    エンジンの回転数領域を限定する請求項6に記載の車両
    制御装置。
  11. 【請求項11】 前記走行環境を想定する走行環境想定
    手段が配設される請求項1に記載の車両制御装置。
  12. 【請求項12】 前記走行環境想定手段は、運転者によ
    る運転状況に対応して変化する運転状況データに基づい
    て前記走行環境を想定する請求項11に記載の車両制御
    装置。
  13. 【請求項13】 前記運転状況データは、アクセルペダ
    ルの踏込量を表すデータである請求項12に記載の車両
    制御装置。
  14. 【請求項14】 前記運転状況データは、車速を表すデ
    ータである請求項12に記載の車両制御装置。
  15. 【請求項15】 前記運転状況データは、ブレーキペダ
    ルの踏込回数を表すデータである請求項12に記載の車
    両制御装置。
  16. 【請求項16】 前記走行環境想定手段は、ナビゲーシ
    ョン装置から送信された道路状況データに基づいて前記
    走行環境を想定する請求項11に記載の車両制御装置。
  17. 【請求項17】 前記走行環境は山岳路走行である請求
    項16に記載の車両制御装置。
  18. 【請求項18】 前記走行環境は高速路走行である請求
    項16に記載の車両制御装置。
  19. 【請求項19】 前記走行環境想定手段は、ITS情報
    送信装置から送信されたITS情報に基づいて前記走行
    環境を想定する請求項11に記載の車両制御装置。
  20. 【請求項20】 前記走行環境は渋滞路走行である請求
    項19に記載の車両制御装置。
  21. 【請求項21】 車両の走行環境に対応する変速特性を
    設定し、設定された変速特性で変速出力を発生させ、該
    変速出力を自動変速機に送るとともに、前記設定された
    変速特性に対応するエンジン駆動特性を設定し、設定さ
    れたエンジン駆動特性でエンジンを駆動することを特徴
    とする車両制御方法。
  22. 【請求項22】 車両の走行環境に対応する変速特性を
    設定し、設定された変速特性で変速出力を発生させ、該
    変速出力を自動変速機に送るとともに、前記設定された
    変速特性に対応するエンジン駆動特性を設定し、設定さ
    れたエンジン駆動特性でエンジンを駆動することを特徴
    とする車両制御方法のプログラムを記録する記録媒体。
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