JP3965771B2 - 車両制御装置、車両制御方法及び車両制御方法のプログラムを記録する記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両制御装置、車両制御方法及び車両制御方法のプログラムを記録する記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機を搭載した車両においては、エンジンを駆動することによって回転を発生させ、該回転を自動変速機に伝達して変速を行い、変速が行われた後の回転を駆動輪に伝達し、車両を走行させるようにしている。
ところで、通常、エンジン制御装置によって前記エンジンの制御が、自動変速機制御装置によって前記自動変速機の制御がそれぞれ行われる。そして、エンジンの制御に対応させて自動変速機の制御を行うことによって所定の変速を行い、車両の走行性を向上させたり(特開平6−11035号公報及び特開平7−285359号公報参照)、エンジンの制御に対応させて、自動変速機の変速に伴ってショックが発生するのを防止したりするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の車両においては、自動変速機によって所定の変速特性で変速を行った場合に、エンジンは必ずしも燃料消費の少ない領域で駆動されるとは限らず、その分燃費が悪くなってしまう。
本発明は、前記従来の車両の問題点を解決して、自動変速機によって所定の変速を行った場合に、燃費を良くすることができる車両制御装置、車両制御方法及び車両制御方法のプログラムを記録する記録媒体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の車両制御装置においては、無段変速装置を備え、エンジンによって発生させられた回転を受けて変速を行い、変速が行われた後の回転を駆動輪に伝達する自動変速機と、車両の走行環境に対応する変速特性を設定する変速特性設定手段と、設定された変速特性で変速出力を発生させ、該変速出力を前記自動変速機に送る変速出力発生手段と、前記自動変速機の変速状態に対応させてあらかじめ設定された複数のエンジン駆動特性が記録されたエンジン駆動特性記録装置と、前記設定された変速特性に対応するエンジン駆動特性を設定するエンジン駆動特性設定手段と、設定されたエンジン駆動特性でエンジンを駆動するエンジン駆動手段とを有する。
そして、前記変速特性設定手段は、自動変速機制御装置に配設され、設定された変速特性に対応する制御パラメータをエンジン制御装置に送信する。また、前記制御パラメータは無段変速装置の最大使用回転数及び最小使用回転数である。そして、前記エンジン駆動手段は前記最大使用回転数及び最小使用回転数に基づいてエンジンの回転数領域を限定する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態における車両制御装置の機能を示すブロック図である。
図において、10はエンジン、13は自動変速機、58はエンジン駆動特性記録装置としてのメモリ、200は車両制御装置、201は変速特性設定手段、202は変速出力発生手段、203はエンジン駆動特性設定手段、204はエンジン駆動手段である。
【0016】
次に、有段変速装置を備えた自動変速機13が搭載された車両について説明する。
図2は本発明の説明の前提となる技術の形態における自動変速機の概略図、図3は本発明の説明の前提となる技術の形態における自動変速機の動作を示す図、図4は本発明の説明の前提となる技術の形態における車両のブロック図である。
【0017】
図に示されるように、エンジン10によって発生させられた回転は、出力軸11を介してトルクコンバータ12に伝達される。該トルクコンバータ12は、エンジン10の回転を油を介して出力軸14に伝達するが、車速が設定値以上になると、ロックアップクラッチL/Cが係合させられ、前記回転を出力軸14に直接伝達することができるようになっている。
【0018】
該出力軸14には、前進4段後進1段の変速を行う有段変速装置16が接続される。該有段変速装置16は、前進3段後進1段の変速を行う主変速機18及びアンダドライブの副変速機19を備える。そして、主変速機18の回転は、カウンタドライブギヤ21及びカウンタドリブンギヤ22を介して副変速機19に伝達され、該副変速機19の出力軸23の回転は、出力ギヤ24及びリングギヤ25を介してディファレンシャル装置26に伝達される。
【0019】
該ディファレンシャル装置26においては、前記出力ギヤ24及びリングギヤ25を介して伝達された回転が差動され、差動された回転が左右の駆動軸27、28を介して図示されない駆動輪に伝達される。なお、前記出力ギヤ24に隣接させて図示されないパーキングギヤが配設される。
前記主変速機18は、第1、第2のプラネタリギヤユニット31、32を有するとともに、該第1、第2のプラネタリギヤユニット31、32の各要素間においてトルクの伝達を選択的に行うために、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3及びワンウェイクラッチF1、F2を有する。
【0020】
前記第1のプラネタリギヤユニット31は、互いに並列に配設された第3ブレーキB3及びワンウェイクラッチF2を介して駆動装置ケース34と連結されたリングギヤR1 、前記出力軸14に外嵌(かん)されるとともに、回転自在に支持されたサンギヤ軸36に形成されたサンギヤS1 、前記カウンタドライブギヤ21と連結されたキャリヤCR1 、並びに前記リングギヤR1 とサンギヤS1 との間において噛(し)合させられるとともに、前記キャリヤCR1 によって回転自在に支持されたピニオンP1A、P1Bから成る。
【0021】
そして、前記サンギヤ軸36は、前記第2クラッチC2を介して出力軸14と連結されるとともに、前記第1ブレーキB1、並びに直列に配設されたワンウェイクラッチF1及び第2ブレーキB2を介して駆動装置ケース34と連結される。
一方、前記第2のプラネタリギヤユニット32は、前記第1クラッチC1を介して出力軸14と連結されたリングギヤR2 、前記サンギヤ軸36にサンギヤS1 と一体に形成されたサンギヤS2 、前記キャリヤCR1 と連結されたキャリヤCR2 、及び前記リングギヤR2 とサンギヤS2 との間において噛合させられ、キャリヤCR2 によって回転自在に支持されるとともに、前記ピニオンP1Bと一体に形成されたピニオンP2 から成る。
【0022】
そして、前記カウンタドライブギヤ21は、副変速機19に配設されたカウンタドリブンギヤ22と噛合させられ、主変速機18において変速された回転を副変速機19に伝達する。
該副変速機19は、第3のプラネタリギヤユニット38を有するとともに、該第3のプラネタリギヤユニット38の各要素間においてトルクの伝達を選択的に行うために、第3クラッチC3、第4ブレーキB4及びワンウェイクラッチF3を有する。
【0023】
前記第3のプラネタリギヤユニット38は、カウンタドリブンギヤ22と連結されたリングギヤR3 、前記出力軸23に回転自在に外嵌されたサンギヤ軸39に形成されたサンギヤS3 、前記出力軸23に固定されたキャリヤCR3 、及び前記リングギヤR3 とサンギヤS3 との間において噛合させられるとともに、前記キャリヤCR3 によって回転自在に支持されたピニオンP3 から成る。
【0024】
次に、前記構成の自動変速機13の動作について説明する。
図3において、C1は第1クラッチ、C2は第2クラッチ、C3は第3クラッチ、B1は第1ブレーキ、B2は第2ブレーキ、B3は第3ブレーキ、B4は第4ブレーキ、F1〜F3はワンウェイクラッチである。また、Pはパーキングレンジを、Rは後進走行レンジを、Nはニュートラルレンジを、Dは前進走行レンジを、1STは1速の変速段を、2NDは2速の変速段を、3RDは3速の変速段を、4THは4速の変速段を示す。
【0025】
そして、○は第1クラッチC1〜第3クラッチC3及び第1ブレーキB1〜第4ブレーキB4が係合させられた状態、並びにワンウェイクラッチF1〜F3がロックさせられた状態を示す。また、×は第1クラッチC1〜第3クラッチC3及び第1ブレーキB1〜第4ブレーキB4が解放された状態、並びにワンウェイクラッチF1〜F3がフリーの状態を示す。なお、(○)はエンジンブレーキ時に第3ブレーキB3が係合させられた状態を示す。
【0026】
前進走行レンジの1速時においては、第1クラッチC1及び第4ブレーキB4が係合させられ、ワンウェイクラッチF2、F3がロックさせられる。そして、出力軸14の回転は第1クラッチC1を介してリングギヤR2 に伝達されるが、ワンウェイクラッチF2によってリングギヤR1 の回転が阻止されているので、キャリヤCR2 の回転はサンギヤS2 を空転させながら大幅に減速させられてカウンタドライブギヤ21に伝達される。
【0027】
該カウンタドライブギヤ21からカウンタドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3 に伝達されるが、第4ブレーキB4によってサンギヤS3 の回転が阻止されているので、キャリヤCR3 の回転は更に減速させられて出力軸23に伝達される。
また、前進走行レンジの2速時においては、第1クラッチC1、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2及び第4ブレーキB4が係合させられ、ワンウェイクラッチF1、F3がロックさせられる。そして、出力軸14の回転は第1クラッチC1を介してリングギヤR2 に伝達されるが、第2ブレーキB2及びワンウェイクラッチF1によってサンギヤS2 の回転が阻止されているので、リングギヤR2 の回転は減速させられてキャリヤCR2 に伝達され、該キャリヤCR2 の回転はリングギヤR1 を空転させながらカウンタドライブギヤ21に伝達される。
【0028】
該カウンタドライブギヤ21からカウンタドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3 に伝達されるが、第4ブレーキB4によってサンギヤS3 の回転が阻止されているので、キャリヤCR3 の回転は更に減速させられて出力軸23に伝達される。
次に、前進走行レンジの3速時においては、第1クラッチC1、第3クラッチC3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2が係合させられ、ワンウェイクラッチF1がロックさせられる。そして、出力軸14の回転は、第1クラッチC1を介してリングギヤR2 に伝達されるが、第2ブレーキB2及びワンウェイクラッチF1によってサンギヤS2 の回転が阻止されているので、リングギヤR2 の回転は減速させられてキャリヤCR2 に伝達され、該キャリヤCR2 の回転はリングギヤR1 を空転させながらカウンタドライブギヤ21に伝達される。
【0029】
該カウンタドライブギヤ21からカウンタドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3 に伝達されるが、第3クラッチC3によってキャリヤCR3 とサンギヤS3 との相対的な回転が阻止されているので、第3のプラネタリギヤユニット38が直結状態になる。したがって、カウンタドリブンギヤ22の回転は出力軸23にそのまま伝達される。
【0030】
そして、前進走行レンジの4速時においては、第1クラッチC1〜第3クラッチC3及び第2ブレーキB2が係合させられる。そして、出力軸14の回転は、第1クラッチC1を介してリングギヤR2 に伝達されるとともに、第2クラッチC2を介してサンギヤS2 に伝達され、第1のプラネタリギヤユニット31と第2のプラネタリギヤユニット32とが直結状態になる。したがって、出力軸14の回転はカウンタドライブギヤ21にそのまま伝達される。
【0031】
該カウンタドライブギヤ21からカウンタドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3 に伝達されるが、第3クラッチC3によってキャリヤCR3 とサンギヤS3 との相対的な回転が阻止されているので、第3のプラネタリギヤユニット38が直結状態になる。したがって、カウンタドリブンギヤ22の回転は出力軸23にそのまま伝達される。
【0032】
ところで、前記自動変速機13には、第1クラッチC1〜第3クラッチC3及び第1ブレーキB〜第4ブレーキB4を係脱して各変速段を達成するために油圧制御装置40及び自動変速機制御装置(ECU)41が配設される。
該自動変速機制御装置41には、変速特性記録装置としてのメモリ17、シフトポジションセンサ45、エンジン回転数センサ46、入力回転数センサ47、ブレーキセンサ48、出力回転数センサ49、スロットル開度センサ50、車速センサ51、アクセルセンサ52及びABSコントローラ53がそれぞれ接続される。
【0033】
そして、前記シフトポジションセンサ45は、ニュートラルスタートスイッチから成り、図示されない選速手段としてのシフトレバーのシフトポジション、すなわち、選択されたレンジ位置を検出する。
そして、エンジン回転数センサ46はエンジン回転数を、入力回転数センサ47は入力回転数、すなわち、出力軸14の回転数を、ブレーキセンサ48は図示されないブレーキペダルの踏込みを、出力回転数センサ49は出力回転数、すなわち、出力軸23の回転数を、スロットル開度センサ50はスロットル開度を、車速センサ51は車速をそれぞれ検出する。さらに、アクセルセンサ52は図示されないアクセルペダルの踏込量を、ABSコントローラ53は前記ブレーキペダルの踏力をそれぞれ検出する。
【0034】
ところで、本技術の形態においては、エンジン10を燃料消費の少ない領域で駆動し、燃費を良くするようにしている。
そのために、エンジン制御装置としてのエンジン制御部15に、図示されない吸気弁及び排気弁の開閉タイミングを制御するバルブタイミング制御部54、図示されないシリンダ内への燃料の噴射量を制御する筒内噴射用インジェクタ制御部55、点火タイミングを制御する点火タイミング制御部56、図示されない電子スロットルによる吸入空気量を制御する電子スロットル制御部57、メモリ58等が接続される。
【0035】
次に、前記構成の車両の動作について説明する。
図5は本発明の説明の前提となる技術の形態における車両の動作を示すメインフローチャートである。
ステップS1 自動変速機制御装置41(図4)は、シフトポジションセンサ45によって検出されたレンジ位置に基づいて、前進走行レンジが選択されているかどうかを判断する。前進走行レンジが選択されている場合はステップS2に進み、選択されていない場合は終了する。
ステップS2 自動変速機制御装置41はアダプティブシフト制御処理を行う。
ステップS3 エンジン制御部15はアダプティブエンジン制御処理を行う。
【0036】
次に、ステップS2のアダプティブシフト制御処理について説明する。
図6は本発明の説明の前提となる技術の形態におけるアダプティブシフト制御処理のサブルーチンを示すフローチャート、図7は本発明の説明の前提となる技術の形態における変速マップの第1の例を示す図、図8は本発明の説明の前提となる技術の形態における変速マップの第2の例を示す図、図9は本発明の説明の前提となる技術の形態における変速マップの第3の例を示す図、図10は本発明の説明の前提となる技術の形態における変速マップの第4の例を示す図である。なお、図7〜10において、横軸に車速を、縦軸にスロットル開度を採ってある。
【0037】
この場合、自動変速機制御装置41(図4)の図示されない走行環境想定手段は、シフトポジションセンサ45、エンジン回転数センサ46、ブレーキセンサ48、スロットル開度センサ50、車速センサ51、ABSコントローラ53等の各種の検出手段による検出結果に基づいて、車両が走行する環境、すなわち、走行環境を想定する。
【0038】
そのために、走行環境想定手段は、運転者による運転状況、すなわち、シフトポジションセンサ45によって検出されたレンジ位置、エンジン回転数センサ46によって検出されたエンジン回転数、ブレーキセンサ48によって検出された図示されないブレーキペダルの踏込み、スロットル開度センサ50によって検出されたスロットル開度、車速センサ51によって検出された車速、ABSコントローラ53によって検出されたブレーキペダルの踏力等を表すデータを運転状況データとして読み込み、該運転状況データに基づいて前記走行環境を想定する。
【0039】
前記走行環境想定手段は、車速が高速(例えば、80〔km/h〕以上)か、中速(例えば、50〔km/h〕以上80〔km/h〕未満)か、低速(例えば、50〔km/h〕未満)かを判断するとともに、ブレーキペダルの単位走行距離当たりの踏込みの回数、すなわち、踏込回数が多い(例えば、10〔回/km〕以上)かどうか、及びスロットル開度が大きい(例えば、35〔%〕以上〕かどうかを判断し、各判断結果に基づいて走行環境を想定する。そして、自動変速機制御装置41の変速特性設定手段201(図1)は、メモリ17に設定された図7〜10に示されるような変速マップM1〜M4を、図示されない変速特性選択手段によって選択することにより、変速特性を設定する。
【0040】
なお、各変速マップM1〜M4は、前記走行環境をあらかじめ想定し、想定された各走行環境に対応させて設定された変速特性を表し、各変速マップM1〜M4に、スロットル開度及び車速に対応する変速段が、アップシフトの変速及びダウンシフトの変速についてそれぞれ設定される。
例えば、変速マップM1は、渋滞路走行、市街地走行等の走行環境に対応させて設定され、中速又は低速で車両を走行させるのに適している。したがって、図7に示されるように、4速へのアップシフトの変速が禁止されるとともに、50〔km/h〕未満の極低速で1速及び2速を選択することができるようになっている。また、最低車速での走行時間が短くされる。
【0041】
そして、変速マップM2は、郊外路走行等の走行環境に対応させて設定され、中速又は高速で車両を走行させるのに適している。したがって、図8に示されるように、50〔km/h〕以上80〔km/h〕未満の中速で4速を選択することができるようになっている。
また、変速マップM3は、登坂路走行等の走行環境に対応させて設定され、変速比を大きくし、駆動トルクを大きくして車両を走行させるのに適している。したがって、図9に示されるように、4速へのアップシフトの変速が禁止されるとともに、50〔km/h〕以上80〔km/h〕未満の中速で2速又は3速を選択することができるようになっている。
【0042】
さらに、変速マップM4は、高速路走行等の走行環境に対応させて設定され、高速で車両を走行させるのに適している。したがって、図10に示されるように、スロットル開度が変化したときの変速段の変更が抑制されるとともに、50〔km/h〕以上80〔km/h〕未満の中速でも4速を維持することができるようになっている。
【0043】
続いて、自動変速機制御装置41の変速出力発生手段202は、選択された変速マップM1〜M4を参照し、検出されたスロットル開度及び車速に対応する変速段を読み出し、該変速段の変速出力を油圧制御装置40(図2)に送る。
このように、走行環境に従って変速マップM1〜M4が選択され、所定の変速段で変速が行われるので、車両の走行性を向上させることができるとともに、自動変速機13の変速に伴ってショックが発生するのを防止することができる。
【0044】
なお、本技術の形態においては、運転状況データとして車速、ブレーキペダルの踏込回数及びスロットル開度に基づいて走行環境を想定するようになっているが、運転状況データとして、前記車速の変化率を算出することによって求められる車両加速度、アクセルセンサ52によって検出されたアクセルペダルの踏込量の変化率を算出することによって求められるアクセル操作速度、ABSコントローラ53によって検出されたブレーキペダルの踏力、図示されないステアリングホイールの操舵(だ)量、ステアリングホイールの操舵回数等を使用することもできる。
【0045】
また、図示されないナビゲーション装置を配設し、該ナビゲーション装置から送信された道路状況データに基づいて山岳路走行、高速路走行等の走行環境を想定することもできる。さらに、図示されないITS情報送信装置を配設し、該ITS情報送信装置から送信されたITS情報に基づいて渋滞路走行等の走行環境を想定することもできる。
【0046】
このようにして、変速マップM1〜M4が選択されると、変速特性設定手段201は、変速マップM1〜M4を表す変速特性フラグを発生させ、該変速特性フラグを制御パラメータとしてエンジン制御部15に送信する。なお、本技術の形態においては、前記制御パラメータとして変速特性フラグを送信するようになっているが、制御パラメータとして変速特性を表す各種のパラメータ、例えば、変速段を表す時系列データを送信することもできる。
【0047】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS2−1 運転状況データを読み込む。
ステップS2−2 車速が高速か、中速か、低速かを判断する。車速が高速の場合はステップS2−5に、車速が中速の場合はステップS2−4に、車速が低速の場合はステップS2−3に進む。
ステップS2−3 ブレーキペダルの踏込回数が多いかどうかを判断する。ブレーキペダルの踏込回数が多い場合はステップS2−6に、多くない場合はステップS2−7に進む。
ステップS2−4 スロットル開度が大きいかどうかを判断する。スロットル開度が大きい場合はステップS2−8に、大きくない場合はステップS2−7に進む。
ステップS2−5 スロットル開度が大きいかどうかを判断する。スロットル開度が大きい場合はステップS2−9に、大きくない場合はステップS2−10に進む。
ステップS2−6 変速マップM1を選択する。
ステップS2−7 変速マップM2を選択する。
ステップS2−8 変速マップM3を選択する。
ステップS2−9 変速マップM4を選択する。
ステップS2−10 制御パラメータを送信する。
【0048】
次に、図5のステップS3のアダプティブエンジン制御処理について説明する。
図11は本発明の説明の前提となる技術の形態におけるアダプティブエンジン制御処理のサブルーチンを示すフローチャート、図12は本発明の説明の前提となる技術の形態におけるエンジン駆動マップの第1の例を示す図、図13は本発明の説明の前提となる技術の形態におけるエンジン駆動マップの第2の例を示す図、図14は本発明の説明の前提となる技術の形態におけるエンジン駆動マップの第3の例を示す図、図15は本発明の説明の前提となる技術の形態におけるエンジン駆動マップの第4の例を示す図である。なお、図12〜15において、横軸にエンジン回転数を、縦軸に平均有効圧力を採ってある。
【0049】
エンジン制御部15(図4)のエンジン駆動特性設定手段203(図1)は、前記制御パラメータを受信すると、該制御パラメータに基づいて、メモリ58に設定された図12〜15に示されるようなエンジン駆動マップE1〜E4を、図示されないエンジン駆動特性選択手段によって選択することにより、エンジン駆動特性を設定する。
【0050】
なお、各エンジン駆動マップE1〜E4は、前記変速特性をあらかじめ想定し、想定された各変速特性に対応させて設定されたエンジン駆動特性を表し、各エンジン駆動マップE1〜E4に、エンジン回転数に対応する平均有効圧力が設定される。この場合、該平均有効圧力は、エンジン10の1サイクルの仕事量を行程容積で除算したものであり、エンジントルクに比例する。
【0051】
例えば、エンジン駆動マップE1は、変速マップM1で表される変速特性に対応させて設定され、エンジン回転数が低回転域(例えば、アイドル回転数〜2500〔rpm〕)にあるときにエンジントルクを大きくして燃費を良くするのに適している。したがって、図12に示されるように、燃費が最も良くなる最良燃費点P1が低回転域に置かれる。
【0052】
また、エンジン駆動マップE2は、変速マップM2で表される変速特性に対応させて設定され、エンジン回転数が中回転域(例えば、2500〜4500〔rpm〕)にあるときにエンジントルクを大きくして燃費を良くするのに適している。したがって、図13に示されるように、最良燃費点P1が中回転域に置かれる。
【0053】
そして、エンジン駆動マップE3は、変速マップM3で表される変速特性に対応させて設定され、エンジン回転数が中回転域又は高回転域(例えば、4500〔rpm〕以上)にあるときにエンジントルクを大きくして燃費を良くするのに適している。したがって、図14に示されるように、最良燃費点P1が中回転域に置かれる。
【0054】
さらに、エンジン駆動マップE4は、変速マップM4で表される変速特性に対応させて設定され、エンジン回転数が低回転域又は中回転域にあるときにエンジントルクを大きくして燃費を良くするのに適している。したがって、図15に示されるように、最良燃費点P1が中回転域に置かれる。
そして、エンジン制御部15のエンジン駆動手段204は、前記エンジン駆動マップE1〜E4に基づいて各種のエンジン駆動パラメータを制御し、エンジン10を駆動する。すなわち、エンジン駆動手段204は、バルブタイミング制御部54に指令信号を送って図示されない吸気弁及び排気弁の開閉タイミングを制御したり、筒内噴射用インジェクタ制御部55に指令信号を送って図示されないシリンダ内への燃料の噴射量を制御したり、点火タイミング制御部56に指令信号を送って点火タイミングを制御したり、電子スロットル制御部57に指令信号を送って電子スロットルによる吸入空気量を制御したりする。なお、図示されないサブスロットルバルブ制御部に指令信号を送って吸入空気量を制御することもできる。
【0055】
例えば、前記エンジン駆動マップE1〜E4に対応させてシリンダ内への燃料の噴射量を制御したときの空燃比をγ1〜γ4とすると、該空燃比γ1〜γ4は、
γ3<γ2<γ4<γ1
にされる。したがって、エンジン駆動マップE3、E2、E4、E1の順に空燃比が大きくされ、シリンダ内の混合気が薄くされる。
【0056】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−1 制御パラメータを受信する。
ステップS3−2 変速マップM1〜M4に対応するエンジン駆動マップE1〜E4を選択する。
ステップS3−3 エンジン10を駆動する。
【0057】
なお、本技術の形態においては、変速マップM1〜M4とエンジン駆動マップE1〜E4とがそれぞれ1対1に対応させられるが、必ずしも1対1に対応させる必要はなく、一つの変速マップに対して複数のエンジン駆動マップを対応させたり、複数の変速マップに対して一つのエンジン駆動マップを対応させたりすることもできる。また、前記運転状況データ、道路状況データ等とエンジン駆動マップE1〜E4とを対応させたり、前記運転状況データ、道路状況データ等及び変速マップM1〜M4の組合せとエンジン駆動マップE1〜E4とを対応させたりすることもできる。
【0058】
このように、変速マップM1〜M4に対応させてエンジン駆動マップE1〜E4を選択することができるので、自動変速機13によって所定の変速マップに基づいて変速を行った場合に、エンジン10が燃料消費の少ない領域で駆動される。したがって、その分燃費を良くすることができる。
また、運転状況データ、道路状況データ等に基づいて走行環境が想定されるので、運転者の運転状況、道路状況等に対応した変速を行うことができる。
【0059】
なお、前記メモリ17、58によって記録媒体が構成され、該記録媒体として磁気テープ、磁気ディスク、フロッピーディスク(登録商標)、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、ICカード、光カード等を使用することができる。
本技術の形態において、前記メモリ17、58には各種のプログラムが記録されるとともに、変速マップM1〜M4、エンジン駆動マップE1〜E4等が記録されるようになっているが、各種のプログラム、変速マップM1〜M4、エンジン駆動マップE1〜E4等を同じ外部の記録媒体に記録することもできる。この場合、例えば、車両制御装置200に図示されないフラッシュメモリを配設し、前記外部の記録媒体から前記各種のプログラム、変速マップM1〜M4、エンジン駆動マップE1〜E4等を読み出してフラッシュメモリに書き込むこともできる。したがって、外部の記録媒体を交換することによって、前記各種のプログラム、変速マップM1〜M4、エンジン駆動マップE1〜E4等を更新することができる。
【0060】
次に、無段変速装置を備えた自動変速機を使用した本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の説明の前提となる技術の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
図16は本発明の実施の形態における自動変速機の概略図、図17は本発明の実施の形態における車両のブロック図である。
【0061】
図に示されるように、自動変速機101は、CVT(ベルト式無段変速装置)102、前後進切換装置103、ロックアップクラッチ105を内蔵したトルクコンバータ106、カウンタシャフト107及びディファレンシャル装置109を備える。
前記トルクコンバータ106は、エンジン10の出力軸110にフロントカバー117を介して連結されたポンプインペラ111、入力軸112に連結されたタービンランナ113、及びワンウェイクラッチ115を介して支持されたステータ116を備える。そして、前記ロックアップクラッチ105は、入力軸112とフロントカバー117との間に配設される。なお、120は図示されないロックアップクラッチプレートと入力軸112との間に配設されたダンパスプリング、121はポンプインペラ111に連結されて駆動されるオイルポンプである。
【0062】
前記CVT102は、プライマリプーリ126、セカンダリプーリ131及び前記プライマリプーリ126とセカンダリプーリ131との間に張設された金属製のベルト132を有し、前記プライマリプーリ126は、プライマリシャフト122に固定された固定シーブ123、及び前記プライマリシャフト122に対して軸方向に摺(しゅう)動自在に支持された可動シーブ125から成り、セカンダリプーリ131は、セカンダリシャフト127に固定された固定シーブ129、及び前記セカンダリシャフト127に対して軸方向に摺動自在に支持された可動シーブ130から成る。
【0063】
また、プライマリ側の可動シーブ125の背面にはダブルピストンから成る油圧サーボ133が、セカンダリ側の可動シーブ130の背面にはシングルピストンから成る油圧サーボ135が配設される。前記油圧サーボ133は、プライマリシャフト122に固定されたシリンダ部材136及び反力支持部材137、並びに可動シーブ125に固定された筒状部材139及びピストン部材140を備え、前記筒状部材139、反力支持部材137及び可動シーブ125の背面によって第1の油室141が、シリンダ部材136及びピストン部材140によって第2の油室142が形成される。
【0064】
そして、前記第1の油室141と第2の油室142とが連通孔137aによって互いに連通させられるので、油圧サーボ133には、同じ油圧を使用することによってセカンダリ側の油圧サーボ135に発生させられる軸力のほぼ2倍の軸力が発生させられる。
一方、前記油圧サーボ135は、セカンダリシャフト127に固定された反力支持部材143及び可動シーブ130の背面に固定された筒状部材145を備え、前記反力支持部材143及び筒状部材145によって1個の油室146が形成されるとともに、可動シーブ130と反力支持部材143との間にプリロード用のスプリング147が配設される。
【0065】
前記前後進切換装置103は、ダブルピニオンプラネタリギヤ150、リバースブレーキB、及びダイレクトクラッチCを有する。前記ダブルピニオンプラネタリギヤ150において、サンギヤSは入力軸112に連結され、第1のピニオンP1及び第2のピニオンP2を支持するキャリヤCRはプライマリ側の固定シーブ123に連結され、リングギヤRは前記リバースブレーキBに連結され、キャリヤCRとリングギヤRとの間に前記ダイレクトクラッチCが配設される。
【0066】
そして、前記カウンタシャフト107には、大ギヤ151及び小ギヤ152が固定され、前記大ギヤ151は、セカンダリシャフト127に固定されたギヤ153と噛合し、また、小ギヤ152は、ディファレンシャル装置109のギヤ155と噛合する。前記ディファレンシャル装置109においては、前記ギヤ155を有するデフケース166に支持されたデフギヤ156の回転が、左右のサイドギヤ157、159を介して左右の車軸160、161に伝達される。
【0067】
また、プライマリ側の固定シーブ123の外周部には、多数の凹凸部123aが歯切りによって等間隔に形成され、前記凹凸部123aに臨ませて、図示されないケースに固定された電磁ピックアップから成るプライマリ回転数センサ162が配設される。同様に、セカンダリ側の固定シーブ129の外周部には、多数の凹凸部129aが歯切りによって等間隔に形成され、前記凹凸部129aに臨ませて、前記ケースに固定された電磁ピックアップから成るセカンダリ回転数センサ、すなわち、車速センサ163が配設される。したがって、該車速センサ163によって車速を、プライマリ回転数センサ162によって入力プーリ回転数をそれぞれ検出することができる。
【0068】
また、前記フロントカバー117に近接させて電磁ピックアップから成るエンジン回転数センサ165が配設され、該エンジン回転数センサ165によってエンジン回転数を検出することができる。
前記構成の自動変速機101において、エンジン10を駆動することによって発生させられた回転は、トルクコンバータ106及び前後進切換装置103を介してCVT102に伝達され、該CVT102において変速が行われた後、ギヤ153、大ギヤ151、小ギヤ152及びギヤ155を介してディファレンシャル装置109に伝達される。そして、前記前後進切換装置103において、リバースブレーキBを解放した状態でダイレクトクラッチCを係合させると、ダブルピニオンプラネタリギヤ150は直結状態になり、入力軸112に伝達された回転はそのままプライマリプーリ126に伝達され、車両を前進させることができる。また、リバースブレーキBを係合させた状態でダイレクトクラッチCを解放すると、入力軸112に伝達された回転は、逆転させられた状態でプライマリプーリ126に伝達され、車両を後退させることができる。
【0069】
そして、アップシフトの変速を行う場合、油圧サーボ133に油圧が供給され、前記プライマリプーリ126の有効径が小さくされ、セカンダリプーリ131の有効径が大きくされる。また、ダウンシフトの変速を行う場合、油圧サーボ133の油圧がドレーンされ、前記プライマリプーリ126の有効径が大きくされ、セカンダリプーリ131の有効径が小さくされる。
【0070】
次に、前記構成の自動変速機101が搭載された車両の動作について説明する。
図18は本発明の実施の形態における変速マップの第1の例を示す図、図19は本発明の実施の形態における変速マップの第2の例を示す図、図20は本発明の実施の形態における変速マップの第3の例を示す図、図21は本発明の実施の形態における変速マップの第4の例を示す図である。なお、図18〜21において、横軸に車速を、縦軸にエンジン回転数を採ってある。
【0071】
この場合、自動変速機制御装置41(図17)の図示されない走行環境想定手段は、シフトポジションセンサ45、ブレーキセンサ48、スロットル開度センサ50、ABSコントローラ53、車速センサ163、エンジン回転数センサ165等の各種の検出手段による検出結果に基づいて走行環境を想定する。
そのために、走行環境想定手段は、運転者による運転状況、すなわち、シフトポジションセンサ45によって検出されたレンジ位置、エンジン回転数センサ165によって検出されたエンジン回転数、ブレーキセンサ48によって検出された図示されないブレーキペダルの踏込み、スロットル開度センサ50によって検出されたスロットル開度、車速センサ163によって検出された車速、ABSコントローラ53によって検出されたブレーキペダルの踏力等を表すデータを運転状況データとして読み込み、該運転状況データに基づいて前記走行環境を想定する。
【0072】
前記走行環境想定手段は、本発明の説明の前提となる技術の形態と同様に、車速が高速か、中速か、低速かを判断するとともに、ブレーキペダルの単位走行距離当たりの踏込回数が多いかどうか、及びスロットル開度が大きいかどうかを判断し、各判断結果に基づいて走行環境を想定する。そして、前記自動変速機制御装置41の変速特性設定手段201(図1)は、変速特性記録装置としてのメモリ17に設定された図18〜21に示されるような変速マップM11〜M14を、図示されない変速特性選択手段によって選択することにより、変速特性を設定する。
【0073】
なお、各変速マップM11〜M14は、前記走行環境をあらかじめ想定し、想定された各走行環境に対応させて設定された変速特性を表し、各変速マップM11〜M14に、最大のトルク比(最小の変速比)を表す線L1、最小のトルク比(最大の変速比)を表す線L2、スロットル開度を100〔%〕にしたときのエンジン回転数の最大値、すなわち、最大使用回転数を表す線L3、及びスロットル開度を0〔%〕にしたときのエンジン回転数の最小値、すなわち、最小使用回転数を表す線L4によって包囲される変速領域AR1〜AR4が設定される。
【0074】
したがって、運転者が図示されないアクセルペダルを踏み込むと、スロットル開度が大きくなるのに伴って、原点Oから線L1に沿って車速及びエンジン回転数が変化し、運転者がアクセルペダルの踏込量を一定の値で保持すると、スロットル開度が一定の値に保持されたまま線L1から線L2に向けて車速が変化する。また、車速が線L2上に到達すると、定常状態が形成され、初期の車速及びエンジン回転数で車両が走行させられる。
【0075】
そして、例えば、変速マップM11は、渋滞路走行、市街地走行等の走行環境に対応させて設定され、中速又は低速で車両を走行させるのに適している。したがって、図18に示されるように、変速領域AR1は、エンジン回転数が低回転域になるように設定され、線L3、L4においてエンジン回転数が低くされるとともに、線L4において車速が低いほどエンジン回転数が小さくされる。
【0076】
また、変速マップM12は、郊外路走行等の走行環境に対応させて設定され、中速又は高速で車両を走行させるのに適している。したがって、図19に示されるように、線L1〜L4のほか、車速が所定の値以上になったときにトルク比が大きくなるのを規制する線L5によって変速領域AR2が設定される。この場合、50〔km/h〕以上80〔km/h〕未満の中速でトルク比を小さくして車両を走行させることができる。
【0077】
そして、変速マップM13は、登坂路走行等の走行環境に対応させて設定され、トルク比を大きくし、駆動力を大きくして車両を走行させるのに適している。したがって、図20に示されるように、変速領域AR3を形成する線L2のトルク比が、理論上の最小のトルク比より大きくされる。その結果、トルク比が小さくなるのが禁止されるとともに、50〔km/h〕でも最大のトルク比を達成することができる。
【0078】
さらに、変速マップM14は、高速路走行等の走行環境に対応させて設定され、高速で車両を走行させるのに適している。したがって、図21に示されるように、線L1〜L4のほか、車速が所定の値以上になったときにトルク比が大きくなるのを規制する線L5によって変速領域AR4が設定される。この場合、80〔km/h〕以上の高速で最大のトルク比を達成することができるので、エンジン回転数が高くなるのを抑制することができ、騒音が発生するのを防止することができる。
【0079】
続いて、自動変速機制御装置41の図示されない変速出力発生手段は、選択された変速マップM11〜M14を参照し、検出されたスロットル開度に対応する入力プーリ目標回転数を算出し、入力プーリ回転数が入力プーリ目標回転数になるように変速出力を発生させ、該変速出力を自動変速機101の図示されない油圧制御装置に送る。該油圧制御装置は、前記変速出力に対応させて油圧サーボ133、135に供給される油圧を制御する。その結果、CVT102は所定のトルク比で変速を行う。
【0080】
このように、走行環境に従って変速マップM11〜M14が選択され、所定のトルク比で変速が行われるので、車両の走行性を向上させることができる。
このようにして、変速マップM11〜M14が選択されると、自動変速機制御装置41は、変速マップM11〜M14を表す変速特性フラグを発生させ、該変速特性フラグを制御パラメータとしてエンジン制御部15に送信する。なお、本実施の形態においては、前記制御パラメータとして変速特性フラグを送信するようになっているが、制御パラメータとして変速特性を表す各種のパラメータ、例えば、トルク比を表す時系列データ、目標エンジン回転数、最大使用回転数、最小使用回転数等を送信することもできる。
【0081】
次に、エンジン10におけるアダプティブエンジン制御処理について説明する。
図22は本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第1の例を示す図、図23は本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第2の例を示す図、図24は本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第3の例を示す図、図25は本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第4の例を示す図、図26は本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第5の例を示す図、図27は本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第6の例を示す図、図28は本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第7の例を示す図である。なお、図22〜28において、横軸にエンジン回転数を、縦軸に平均有効圧力を採ってある。
【0082】
エンジン制御部15(図17)のエンジン駆動特性設定手段203(図1)は、制御パラメータを受信すると、該制御パラメータに基づいて、エンジン駆動特性記録装置としてのメモリ58に設定された図22〜28に示されるようなエンジン駆動マップE11〜E17を図示されないエンジン駆動特性選択手段によって選択することにより、エンジン駆動特性を設定する。
【0083】
この場合、一つの変速マップに対して二つのエンジン駆動マップが選択され、所定の変速マップを表す変速特性フラグが制御パラメータとしてエンジン制御部15に送信されると、対応する二つのエンジン駆動マップのうちの一つが選択される。そのために、スロットル開度の平均値、エンジン回転数等のマップ選択情報が補足用の制御パラメータとしてエンジン制御部15に送信され、前記エンジン制御部15は前記マップ選択情報に基づいて二つのエンジン駆動マップのうちの一つを選択する。なお、マップ選択情報を自動変速機制御装置41からエンジン制御部15に送信せず、スロットル開度センサ50によって検出されたスロットル開度、エンジン回転数センサ165によって検出されたエンジン回転数を直接読み込むこともできる。
【0084】
また、制御パラメータとして変速特性フラグを送信することなく、変速特性を表す各種のパラメータを送信する場合には、エンジン制御部15は、最大使用回転数及び最小使用回転数に基づいてエンジン使用領域を設定し、エンジン駆動マップE11〜E17を選択する。
なお、各エンジン駆動マップE11〜E17は、前記変速特性をあらかじめ想定し、想定された各変速特性に対応させて設定されたエンジン駆動特性を表し、各エンジン駆動マップE11〜E17に、エンジン回転数に対応する平均有効圧力が設定される。
【0085】
例えば、エンジン駆動マップE11、E12は、変速マップM11で表される変速特性に対応させて設定され、エンジン回転数が低回転域(例えば、アイドル回転数〜2500〔rpm〕)にあるときにエンジントルクを大きくして燃費を良くするのに適している。したがって、図22及び23に示されるように、燃費が最も良くなる最良燃費点P2が低回転域に置かれる。
【0086】
また、エンジン駆動マップE13、E14は、変速マップM12で表される変速特性に対応させて設定され、エンジン回転数が中回転域(例えば、2500〜4500〔rpm〕)にあるときにエンジントルクを大きくして燃費を良くするのに適している。したがって、図24及び25に示されるように、最良燃費点P2が中回転域に置かれる。
【0087】
そして、エンジン駆動マップE15、E16は、変速マップM13で表される変速特性に対応させて設定され、エンジン回転数が中回転域又は高回転域(例えば、4500〔rpm〕以上)にあるときにエンジントルクを大きくして燃費を良くするのに適している。したがって、図26及び27に示されるように、最良燃費点P2が中回転域又は高い回転域に置かれる。
【0088】
さらに、エンジン駆動マップE17は、変速マップM14で表される変速特性に対応させて設定され、エンジン回転数が低回転域又は中回転域にあるときにエンジントルクを大きくして燃費を良くするのに適している。したがって、図28に示されるように、最良燃費点P2が中回転域に置かれる。なお、前記エンジン駆動マップE16は、変速マップM14で表される変速特性にも対応させられる。
【0089】
そして、エンジン制御部15のエンジン駆動手段204は、前記エンジン駆動マップE11〜E17に基づいて各種のエンジン駆動パラメータを制御し、エンジン回転数が目標エンジン回転数になるようにエンジン10を駆動する。すなわち、エンジン駆動手段204は、バルブタイミング制御部54に指令信号を送って図示されない吸気弁及び排気弁の開閉タイミングを制御したり、筒内噴射用インジェクタ制御部55に指令信号を送って図示されないシリンダ内への燃料の噴射量を制御したり、点火タイミング制御部56に指令信号を送って点火タイミングを制御したり、電子スロットル制御部57に指令信号を送って電子スロットルによる吸入空気量を制御したりする。なお、図示されないサブスロットルバルブ制御部に指令信号を送って吸入空気量を制御することもできる。
【0090】
例えば、前記エンジン駆動マップE11〜E17に対応させてシリンダ内への燃料の噴射量を制御したときの空燃比をγ11〜γ17とすると、該空燃比γ11〜γ17は、
γ15<γ16<γ13<γ14<γ17<γ11<γ12
にされる。したがって、エンジン駆動マップE15、E16、E13、E14、E17、E11、E12の順に空燃比が大きくされ、シリンダ内の混合気が薄くされる。
【0091】
なお、本実施の形態においては、変速マップM11〜M14とエンジン駆動マップE11〜E17とがそれぞれ1対2に対応させられるが、必ずしも1対2に対応させる必要はなく、1対1に対応させたり、一つの変速マップに対して三つ以上のエンジン駆動マップを対応させたり、複数の変速マップに対して一つのエンジン駆動マップを対応させたりすることもできる。また、前記運転状況データ、道路状況データ等とエンジン駆動マップE11〜E17とを対応させたり、前記運転状況データ、道路状況データ等及び変速マップM11〜M14の組合せとエンジン駆動マップE11〜E17とを対応させたりすることもできる。
【0092】
このように、変速マップM11〜M14に対応させてエンジン駆動マップE11〜E17を設定することができるので、自動変速機101によって所定の変速マップに基づいて変速を行った場合に、エンジン10が燃料消費の少ない領域で駆動される。したがって、その分燃費を良くすることができる。
また、運転状況データ、道路状況データ等に基づいて走行環境が想定されるので、運転者の運転状況、道路状況等に対応した変速を行うことができる。
【0093】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0094】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、車両制御装置においては、無段変速装置を備え、エンジンによって発生させられた回転を受けて変速を行い、変速が行われた後の回転を駆動輪に伝達する自動変速機と、車両の走行環境に対応する変速特性を設定する変速特性設定手段と、設定された変速特性で変速出力を発生させ、該変速出力を前記自動変速機に送る変速出力発生手段と、前記自動変速機の変速状態に対応させてあらかじめ設定された複数のエンジン駆動特性が記録されたエンジン駆動特性記録装置と、前記設定された変速特性に対応するエンジン駆動特性を設定するエンジン駆動特性設定手段と、設定されたエンジン駆動特性でエンジンを駆動するエンジン駆動手段とを有する。
そして、前記変速特性設定手段は、自動変速機制御装置に配設され、設定された変速特性に対応する制御パラメータをエンジン制御装置に送信する。また、前記制御パラメータは無段変速装置の最大使用回転数及び最小使用回転数である。そして、前記エンジン駆動手段は前記最大使用回転数及び最小使用回転数に基づいてエンジンの回転数領域を限定する。
【0095】
この場合、走行環境に対応する変速特性が設定され、設定された変速特性で変速出力が発生させられ、該変速出力が自動変速機に送られる。
そして、エンジン駆動特性記録装置から前記設定された変速特性に対応するエンジン駆動特性が設定され、設定されたエンジン駆動特性でエンジンが駆動される。
【0096】
したがって、走行環境に従って変速が行われるので、車両の走行性を向上させることができるとともに、自動変速機の変速に伴ってショックが発生するのを防止することができる。
また、変速特性に対応させてエンジン駆動特性を設定することができるので、自動変速機によって変速が行われたときに、エンジンが燃料消費の少ない領域で駆動される。したがって、その分燃費を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車両制御装置の機能を示すブロック図である。
【図2】本発明の説明の前提となる技術の形態における自動変速機の概略図である。
【図3】本発明の説明の前提となる技術の形態における自動変速機の動作を示す図である。
【図4】本発明の説明の前提となる技術の形態における車両のブロック図である。
【図5】本発明の説明の前提となる技術の形態における車両の動作を示すメインフローチャートである。
【図6】本発明の説明の前提となる技術の形態におけるアダプティブシフト制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】本発明の説明の前提となる技術の形態における変速マップの第1の例を示す図である。
【図8】本発明の説明の前提となる技術の形態における変速マップの第2の例を示す図である。
【図9】本発明の説明の前提となる技術の形態における変速マップの第3の例を示す図である。
【図10】本発明の説明の前提となる技術の形態における変速マップの第4の例を示す図である。
【図11】本発明の説明の前提となる技術の形態におけるアダプティブエンジン制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】本発明の説明の前提となる技術の形態におけるエンジン駆動マップの第1の例を示す図である。
【図13】本発明の説明の前提となる技術の形態におけるエンジン駆動マップの第2の例を示す図である。
【図14】本発明の説明の前提となる技術の形態におけるエンジン駆動マップの第3の例を示す図である。
【図15】本発明の説明の前提となる技術の形態におけるエンジン駆動マップの第4の例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における自動変速機の概略図である。
【図17】本発明の実施の形態における車両のブロック図である。
【図18】本発明の実施の形態における変速マップの第1の例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態における変速マップの第2の例を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態における変速マップの第3の例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態における変速マップの第4の例を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第1の例を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第2の例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第3の例を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第4の例を示す図である。
【図26】本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第5の例を示す図である。
【図27】本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第6の例を示す図である。
【図28】本発明の実施の形態におけるエンジン駆動マップの第7の例を示す図である。
【符号の説明】
10 エンジン
13、101 自動変速機
15 エンジン制御部
16 有段変速装置
17、58 メモリ
41 自動変速機制御装置
102 CVT
200 車両制御装置
201 変速特性設定手段
202 変速出力発生手段
203 エンジン駆動特性設定手段
204 エンジン駆動手段
Claims (17)
- 無段変速装置を備え、エンジンによって発生させられた回転を受けて変速を行い、変速が行われた後の回転を駆動輪に伝達する自動変速機と、車両の走行環境に対応する変速特性を設定する変速特性設定手段と、設定された変速特性で変速出力を発生させ、該変速出力を前記自動変速機に送る変速出力発生手段と、前記自動変速機の変速状態に対応させてあらかじめ設定された複数のエンジン駆動特性が記録されたエンジン駆動特性記録装置と、前記設定された変速特性に対応するエンジン駆動特性を設定するエンジン駆動特性設定手段と、設定されたエンジン駆動特性でエンジンを駆動するエンジン駆動手段とを有するとともに、前記変速特性設定手段は、自動変速機制御装置に配設され、設定された変速特性に対応する制御パラメータをエンジン制御装置に送信し、前記制御パラメータは無段変速装置の最大使用回転数及び最小使用回転数であり、前記エンジン駆動手段は前記最大使用回転数及び最小使用回転数に基づいてエンジンの回転数領域を限定することを特徴とする車両制御装置。
- 前記変速特性設定手段は、複数の変速特性が記録された変速特性記録装置、及び想定された走行環境に対応する変速特性を選択する変速特性選択手段を備える請求項1に記載の車両制御装置。
- 前記各エンジン駆動特性は、選択された各変速特性に1対1に対応させて設定される請求項2に記載の車両制御装置。
- 前記エンジン駆動特性設定手段は、エンジン制御装置に配設され、自動変速機制御装置から送信された制御パラメータに基づいてエンジン駆動特性を設定する請求項1に記載の車両制御装置。
- 前記エンジン駆動手段は、設定されたエンジン駆動特性に従ってエンジンの空燃比を変更する請求項1に記載の車両制御装置。
- 前記走行環境を想定する走行環境想定手段が配設される請求項1に記載の車両制御装置。
- 前記走行環境想定手段は、運転者による運転状況に対応して変化する運転状況データに基づいて前記走行環境を想定する請求項6に記載の車両制御装置。
- 前記運転状況データは、アクセルペダルの踏込量を表すデータである請求項7に記載の車両制御装置。
- 前記運転状況データは、車速を表すデータである請求項7に記載の車両制御装置。
- 前記運転状況データは、ブレーキペダルの踏込回数を表すデータである請求項7に記載の車両制御装置。
- 前記走行環境想定手段は、ナビゲーション装置から送信された道路状況データに基づいて前記走行環境を想定する請求項6に記載の車両制御装置。
- 前記走行環境は山岳路走行である請求項11に記載の車両制御装置。
- 前記走行環境は高速路走行である請求項11に記載の車両制御装置。
- 前記走行環境想定手段は、ITS情報送信装置から送信されたITS情報に基づいて前記走行環境を想定する請求項6に記載の車両制御装置。
- 前記走行環境は渋滞路走行である請求項14に記載の車両制御装置。
- 無段変速装置を備え、エンジンによって発生させられた回転を受けて変速を行い、変速が行われた後の回転を駆動輪に伝達する自動変速機を有する車両の車両制御方法において、車両の走行環境に対応する変速特性を設定し、設定された変速特性で変速出力を発生させ、該変速出力を自動変速機に送り、前記自動変速機の変速状態に対応させてあらかじめ設定された複数のエンジン駆動特性のうちの、前記設定された変速特性に対応するエンジン駆動特性を設定し、設定されたエンジン駆動特性でエンジンを駆動するとともに、自動変速機制御装置において、設定された変速特性に対応する制御パラ メータをエンジン制御装置に送信し、前記制御パラメータは無段変速装置の最大使用回転数及び最小使用回転数であり、該最大使用回転数及び最小使用回転数に基づいてエンジンの回転数領域が限定されることを特徴とする車両制御方法。
- 無段変速装置を備え、エンジンによって発生させられた回転を受けて変速を行い、変速が行われた後の回転を駆動輪に伝達する自動変速機を有する車両の車両制御方法のプログラムを記録する記録媒体において、車両の走行環境に対応する変速特性を設定し、設定された変速特性で変速出力を発生させ、該変速出力を自動変速機に送り、前記自動変速機の変速状態に対応させてあらかじめ設定された複数のエンジン駆動特性のうちの、前記設定された変速特性に対応するエンジン駆動特性を設定し、設定されたエンジン駆動特性でエンジンを駆動するとともに、自動変速機制御装置において、設定された変速特性に対応する制御パラメータをエンジン制御装置に送信し、前記制御パラメータは無段変速装置の最大使用回転数及び最小使用回転数であり、該最大使用回転数及び最小使用回転数に基づいてエンジンの回転数領域が限定されることを特徴とする車両制御方法のプログラムを記録する記録媒体。
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