JPH11314960A - 陶磁器質焼結体及びその製造方法 - Google Patents

陶磁器質焼結体及びその製造方法

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JPH11314960A
JPH11314960A JP10123019A JP12301998A JPH11314960A JP H11314960 A JPH11314960 A JP H11314960A JP 10123019 A JP10123019 A JP 10123019A JP 12301998 A JP12301998 A JP 12301998A JP H11314960 A JPH11314960 A JP H11314960A
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Hideo Igami
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    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/60Production of ceramic materials or ceramic elements, e.g. substitution of clay or shale by alternative raw materials, e.g. ashes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、年間5000[万トン]の都市ゴミ焼
却灰中の多量のNaClおよびKClにより侵蝕された
処理設備を守り、かつ焼却灰を原料とする製品の品質を
無害化し、付加価値の高いセラミック製品を低原価にて
製造する陶磁器質焼結体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 都市ゴミ焼却灰を陶磁器質焼結体の主原
料として利用するに当り、粒度分別によって化学成分の
安定範囲に層別すると共に、特に食塩および重金属類の
塩類を水溶液として解離させゼオライト鉱物,珪藻土,
酸性白土などに吸着させた後、配合して組成物を調整
し、焼成が焼結過程において非晶質であり反応活性の高
いSiO2と反応させて安定化して形成される。この陶
磁器質焼結体は付加価値が高く、透水性,保水性を有し
建設材料セラミックスとして広く使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市を始め、日本
全国から年間5000[万トン]以上も廃出されるゴミ
焼却灰の利用についてのものである。即ち、重金属類の
溶出規制等の厳しい管理下で多額の費用をかけて廃棄さ
れており、その資源再利用が重要な国家的テーマとなっ
ているゴミ焼却灰を有用に活用し、かつセラミック舗装
板等の建設材料として再生製造するに好適な陶磁器質焼
結体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ゴミ焼却灰は雑多な物質が不安定な
割合で混合され生成されたもので金属類を除去すると残
りは土石類,ガラス屑,陶磁器屑および紙,木材,プラ
スチック類および家庭から排出される生ゴミが焼却され
て灰状になったものから成る。特に、1[mm]以下の
灰状のもの(ボトムアッシュ)や焼却中に飛散し集収し
た飛灰(EP灰)は塩化水素などを中和するために石灰
を加えたものであり、多量の食塩(NaCl),塩化カ
リ(KCl)および重金属の塩化物を含む。そのため、
これ等を原料としてセラミックス製品を製造する際に
は、特に食塩の蒸発により焼成炉や炉材が著しく損傷す
ると共に焼結体製品中に食塩が残存し商品価値を失う。
しかしながら、従来技術ではこの種の工業生産における
欠点や問題点の解決は不充分であった。
【0003】前記問題点の解決のための従来技術中の比
較的高度のものの例として窯業協会誌86[6]197
8に記載されているものがある。これは1[mm]以下
の灰分を除いた土石,ガラス屑などを主成分とする原料
を用いて人工軽量資材およびタイルを作る試作的技術を
発表したものである。この研究において、軽量化のため
の炭素成分として1[mm]以下の灰分を少量使用して
いるが、焼成温度が1000[℃]以下では灰分中のN
aClはその化学組成のままで殆ど製品中に残存する。
製品は水を吸うとNaClが溶出し、表面に食塩を析出
する不具合が生じる。また、従来技術の他の例として次
のものがある。都市ゴミ焼却灰はかさ比重が低く、ま
た、重金属類の溶出規制などからこの従来技術は単にこ
れ等を溶融して減容化を試みる方法を実施したものに過
ぎない。この技術は溶融操作のため多額の費用を必要と
すると共に、溶融された溶融スラグは建設用路盤材等の
低付加価値の用途にしか使用されない現状である。更
に、また別の従来技術として食塩釉製品がある。これは
火床にNaClを投入して食塩蒸気を炉内に送り込むも
のであり、炉材の消耗が著しく、また、排気中の塩素の
有害性の点から近年ではこの種の食塩釉製品の生産は大
巾に減退し、一部の陶管製造に使用されるに過ぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記ゴミ焼
却灰の二次的公害である従来技術の処理物中の食塩その
ままの残存物の処理、或は未解決である食塩による焼却
炉の侵蝕の問題点を解決すると共に、更に従来技術には
ない焼却灰から直接付加価値の高い建設用セラミックス
製品を製造し、恒久的なリサイクルを行い、廃棄物処理
コストの画期的低減を計る陶磁器質焼結体及びその製造
方法を創始提供することを目的とする。
【0005】より具体的に説明する。都市ゴミ焼却灰は
地域により、或は焼却炉の焼却方法等によりかなりの成
分差がある。本発明では、大都市で発生したゴミ焼却灰
を0.5[mm]以下,0.5[mm]〜1.0[m
m],1.0[mm]〜2.0[mm],2.0[m
m]〜5.0[mm],5.0[mm]〜10[m
m],10[mm]以上の6区分に篩分けした後、夫々
を60[メッシュ]以下に粉砕して夫々の粒度区分の化
学分析,X線回析,熱分析を行ったところ、1[mm]
以下,1[mm]〜5[mm],5[mm]以上の3区
分に層別すると化学成分の変動幅が小さく、焼結体の原
料として充分管理使用可能であることがわかった。ま
た、X線回析によってNaClおよびKClの存在を追
求したが、1[mm]以下の灰分および飛灰中にこれ等
が殆ど存在しており、表1に示す通りである。
【0006】
【表1】
【0007】これ等の結果から、1[mm]以上の粒度
で生成された焼却灰はNaClやその他の塩類を含有す
ることが極めて少なく、化学成分的に1[mm]〜5
[mm],5[mm]以上の層別粉砕物を夫々の配合比
率により使用する。しかし本発明の主目的はNaClお
よびその他の塩類を含む1[mm]以下の灰および飛灰
に対する物理的,化学的な対策が主課題となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の陶磁器質焼結体
の構成は、まず都市ゴミ焼却灰に由来するNaClおよ
びKClがSiO2−Al23−Na2O系のガラス相中
に分解固溶され、該ガラス相が全体の5重量[%]以上
80重量[%]以下含有されていることを特徴とするも
のである。
【0009】次に、本発明の陶磁器質焼結体の製造方法
は、ゴミ焼却灰を篩により1[mm]未満,1〜5[m
m],5[mm]を超える粒子に篩別した後、前記各篩
別された材料を別々に60[メッシュ]以下に微粉砕し
た粉末及び/又はゴミ焼却炉の集塵装置で捕集した飛灰
を必要に応じて混合し、次いで前記調整粉末材料1重量
部に対し0.5〜1重量部の水を加え、更に混合して泥
奨となし、該泥奨中の無水物のNaCl及びKCl成分
1重量部に対し、非晶質のSiO2分を重量で60
[%]以上含有する材料3〜8重量部を添加混合し、1
時間以上24時間以下素地養生を行って第一次原料素地
を形成した後、前記第一次原料素地3重量部に、スラ
グ,セルベン,ガラスカレット,粘土のうちより選ばれ
た1以上の乾燥粉末を第二次原料として0.5〜1重量
部を添加混練し、次に必要な形状に成形し、50[℃]
以上200[℃]以下の温度で1時間以上24時間以下
乾燥した後、900[℃]以上1200[℃]以下の温
度で焼成することを特徴とするものである。更に、本発
明の陶磁器質焼結体の製造方法の詳細の内容としては、
前記非晶質のSiO2を重量で60[%]以上含有する
材料が、高シリカ型クリノプチロライトなどのゼオライ
ト鉱物,珪藻土,酸性白土,フライアッシュ,火山灰の
うちより選ばれた1以上の材料であることを特徴とする
ものである。
【0010】前記構成について更に詳細に説明する。N
aClおよびKClが分解固溶されているガラス相が焼
結体に含有されている範囲が広いのは、ゴミ自体の成分
範囲が非常に広いからであり、その上限および下限は実
際物の経験的範囲である。また、本発明の製造方法にお
いて、ゴミ焼却灰を1〜5[mm],それ未満とそれを
超えるものに篩別処理するのは、X線回析により確認さ
れたNaClが1[mm]以下の粒子に多いことによる
ものである。焼却灰泥奨に添加する非晶質SiO2材料
を泥奨中の無水物中のNaClおよびKClに対し3重
量部以上としたのは、それ以下ではNaイオンを固溶し
安定化させるためのSiO2−Al23−Na2O系のガ
ラス相の生成が不充分となるからである。また、8重量
部以下としたのは、焼却灰中のNaClおよびKClは
最多の場合で約20[%]であるのでそれ以上に加えて
も前記ガラス相を生成させるために余分となるからであ
る。乾燥後焼成温度を900[℃]以上としたのは、そ
れ以下では低融点のものでも前記ガラス相が充分に生成
しない場合が多くなるからであり、1200[℃]以下
としたのは、それを超えるとNaが蒸発して設備を害す
るに到るからである。
【0011】次に、請求項1に関して具体的に説明す
る。焼却灰成分中の可溶性塩類含有量の4倍以上の高シ
リカ型クリノプチロライトなどを含む必要性はSiO2
−Al23−Na2O系のガラス組成におけるSiO2
Na2Oの比は4:1の範囲が適当であり、ゼオライト
鉱物や珪藻土,酸性白土等はSiO2を65[%]以上
含む化学組成を有し、1[mm]以下の焼却灰中の最大
の塩類含有率は20[%]である。また、工業生産とし
てのセラミックス焼結体の組成は、経済的な焼成温度条
件及び粉末加圧成形の作業条件から、微粉末の焼却灰の
使用率は最大30[%]が限界であり、塩類含有率は最
大6[%]程度である。一方、ゼオライト鉱物等はSi
2を65[%]以上含み、組成物として約4倍のSi
2を導入するには30〜40[%]を配合すれば良い
という算定に基づくものである。
【0012】次に、請求項2および3に関して更に具体
的に説明する。可溶性塩類をまず水で溶出させて解離さ
せゼオライト鉱物などの粒子に吸着させるために重量比
50[%]以上の水を加えて泥奨状とし充分に解離させ
る。次に、ゼオライト鉱物などの乾燥粉末を加えて混合
混練すると湿潤状態の坏土となる。ゼオライト鉱物や珪
藻土,酸性白土などの粒子が可溶性塩類を気孔内に充分
吸着するには少なくとも1時間の養生時間が必要であ
る。これ等の坏土の吸着が完了すると予め組成、配合率
として決められた粘土類および焼結調整材および焼却灰
中の粗粒子部分の原料を坏土と共に混合し、必要により
成形水分を補正して組成物坏土とした後、成形体を成形
する。焼成は一般の陶磁器類と同様にローラハースキル
ン或はトンネルキルンを用いて900[℃]以上120
0[℃]以下でNaClおよびKClを蒸発飛散させる
ことなく焼成する。
【0013】更に、本発明の構成理論を補充する。焼却
灰微粉末中に濃縮されて存在する可溶性塩類中、特に食
塩(NaCl)は強固なイオン結合体であるが水分の存
在で容易に解離するという特性を有する。また、高シリ
カ型クリノプチロライトなどのゼオライト鉱物,珪藻土
など特徴的な気孔及び格子構造と塩類や気体に対する吸
着特性、並びに加熱過程における連続的な結晶水の放出
と700[℃]付近から非晶質化してSiO2の含有率
の高い固相ゲルの生成という変化の特性との組合せでで
食塩(NaCl)およびその他の塩類を焼結体組織内に
安定化するという構成である。
【0014】酸性白土は前記のように吸着性能が劣る
が、可溶性SiO2の含有率が高くNaClと反応して
ガラス相を生成する作用において優れている。NaCl
は融点801[℃]で溶融するが温度の上昇と共に除々
に食塩蒸気として揮発し約1400[℃]まで続くもの
とされている。また、NaClは古くから陶管や瓦の溶
化被覆として食塩釉として使用される。この理論は、A
23とSiO2の比が1対4〜12位の高シリカ組成
物に食塩蒸気を1100[℃]以上の高温度で接触させ
ると、塩素が分解されてNaイオンはSiO2,Al2
3とNa2Oとして反応してガラス質の釉薬として表面に
溶着被覆されるものである[金属工業ハンドブックP1
218]。
【0015】本発明の作用は従来物ないし従来の製法中
の作用とは全く異なり、組成物内部に存在する食塩を出
来るだけ炉内に蒸発させることなく組成物内で反応,分
解させてガラス相とすると共に解離した塩素の炉外放出
も出来るだけ少なくするという作用である。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態の前提
について説明する。食塩とこれら鉱物との反応を確認す
るために高シリカ型クリノプチロライトとして栃木県産
の大谷石,珪藻土,酸性白土の3種を0.5[mm]以
下の乾燥粉末とし20[%]食塩水に含有吸着させた
後、乾燥粉末として乾式加圧成形した試験体を700
[℃],900[℃],1000[℃]の各温度で焼成
し、X線回析によってNaClの存在を確認した。その
結果が表2に示されている。なお、これ等各試料中のN
aClの含有率は6[%]である。
【0017】
【表2】
【0018】表2に示すように、食塩の融点を超える9
00[℃]では、大谷石はNaClを消失するが珪藻土
は一部残存し酸性白土は未反応で殆どそのまま残存す
る。1000[℃]になると何れも反応完了しNaCl
は完全に消失する。この事からゼオライト鉱物である大
谷石は最も反応性が高い。更に、これ等の試料をPH6
・7の清水中に約24時間浸漬し充分に吸水させた後、
加熱して熱湯煮沸を行ったところ大谷石焼結体からは長
時間にわたって気泡が認められ、冷却後の水のPHは
5.9〜6.2と酸性に変化した。しかし、珪藻土と酸
性白土にはこれ等の現象が認められなかった。これ等の
反応機構を考察するとゼオライト鉱物である大谷石の場
合は、粒子に吸着されたNaClは加熱過程において約
700℃まで連続的に放出される水蒸気によりNaイオ
ンとClイオンとは解離された状態にある。一方、大谷
石粒子の気孔は熱膨張によって拡大され、特に高温度の
水の存在はイオン交換反応を促進してNaイオン,Cl
イオンを気孔格子内に取り込み、更に、温度が上昇して
700[℃]を超えると非晶質の固相ゲルが生成し、反
応活性の高いSiO2とNaイオンが反応してSiO2
Al23−Na2O系のガラス相を生成する。一方、吸
着されたClイオンは一部揮発放出されるが大部分はガ
ラス相内に独立した気泡として封入されたまま存在する
ものと推定され、前述のように熱湯煮沸によって除々に
Clイオンを放出する現象として現われる。珪藻土,酸
性白土の場合は900[℃]以上におけるガラス相の生
成による反応は大谷石と同様に認められるがClイオン
を封入する現象は認められない。
【0019】本発明の主眼である都市ゴミ焼却灰中の1
[mm]以下の微粉部分および飛灰類は地域や焼成炉の
条件により異なるが、NaCl+KClで6[%]〜1
5[%]の外、重金属の塩化物としてZnCl2,Cd
Cl2,PbCl2等の可溶性の塩類として含まれ、いず
れもNaClと同様にゼオライト鉱物などの粒子に吸着
され易いものである。また、生成されるSiO2−Al2
3−Na2O系のガラス相と容易に反応する成分であ
る。また、飛灰の中和には石灰が使われるためCaO成
分中にCdCl2も多量に含まれているものであり生成
されるガラス相はSiO2−Al23−CdO−Na2
系のものとなる。
【0020】(実施例1)都市ゴミ焼却炉から集収され
た飛灰(EP灰)を100メッシュ篩で混合物を除した
ものを用いた。これ等の灰中のNaCl+KClは約1
2[%]、その他の塩類は6[%]を含むものである。
ゼオライト鉱物としては主として非晶質SiO2を70
[%]以上含む栃木県産の大谷石,石川県産の珪藻土,
長野県産の酸性白土を60メッシュ以下に粉砕して使用
した。以上の原料を基にして形成されるNo1〜No3
の試料の配合率を表3に示す。
【0021】
【表3】
【0022】試料No1〜No3の試料について、請求
項2に示した製造方法に基づく処理を行った後、坏土の
含水率10[%]〜11[%]で成形圧力200[kg
/cm2]で粉末加圧成形して300[mm]×300
[mm]×25[mm]の成形体を造り、これを200
[℃]の乾燥炉で約2時間乾燥しローラハウスキルンを
用いて1100[℃]で焼成し透水性を有するセラミッ
ク舗道タイルを作った。この製品の物性を表4に示す。
【0023】
【表4】
【0024】(実施例2)都市ゴミ焼却灰を1[mm]
以下の篩を通した後、60メッシュ以下に粉砕した原料
及び1[mm]〜5[mm],5[mm]以上の粗粒分
を同様に篩分けの後、60メッシュ以下に粉砕した原料
とを組合せて組成を調整した。なお、1[mm]以下の
灰中に含まれるNaCl+KClは5.0〜6.0
[%],その他の塩類は7.0〜8.0[%]であり、
1[mm]〜5[mm]の灰分中にはNaCl+KCl
およびその他の塩類は殆ど認められないものであった。
なお、1[mm]以下の灰分中のNaClおよび塩類の
対策として栃木県産の大谷石を使用した。この原料を用
いて実施例1と同様に原料配合,成形,乾燥,焼成をし
て表5に示すNo1,No2の300[mm]×300
[mm]×25[mm]のセラミック舗道タイルを試作
した。
【0025】
【表5】
【0026】以上の試料No1,No2の焼成品の物性
を表6に示す。なお、表6において有害物溶出試験は環
境庁告示13号により以下の基準と対比したものであ
る。 大価クローム mg/l <1.5 鉛 mg/l <3.0 カドミウム mg/l <0.3
【0027】
【表6】
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 1)有害溶出成分を含む都市ゴミ焼却灰の付加価値の高
い再利用という国家的テーマの1つとしてこれ等の有害
物を最も信頼性の高いセラミック焼結体として安定化
し、かつ透水性,保水性をもつ建設材料として形成し地
球温暖化防止に役立たせることが出来る。 2)Na分をガラス中に固溶させるので処理設備を侵蝕
せず、しかも製品の品質が成分上安定化し付加価値も高
くなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市ゴミ焼却灰に由来するNaCl及び
    KClがSiO2−Al23−Na2O系のガラス相中に
    分離固溶され、該ガラス相が全体の5重量[%]以上8
    0重量[%]以下含有されていることを特徴とする陶磁
    器質焼結体。
  2. 【請求項2】 ゴミ焼却灰を篩により1[mm]未満,
    1〜5[mm],5[mm]を超える粒子に篩別した
    後、前記各篩別された材料を別々に60[メッシュ]以
    下に微粉砕した粉末及び/又はゴミ焼却炉の集塵装置で
    捕集した飛灰を必要に応じて混合し、次いで前記調整粉
    末材料1重量部に対し0.5〜1重量部の水を加え、更
    に混合して泥奨となし、該泥奨中の無水物のNaCl及
    びKCl成分1重量部に対し、非晶質のSiO2分を重
    量で60[%]以上含有する材料3〜8重量部を添加混
    合し、1時間以上24時間以下素地養生を行って第一次
    原料素地を形成した後、前記第一次原料素地3重量部
    に、スラグ,セルベン,ガラスカレット,粘土のうちよ
    り選ばれた1以上の乾燥粉末を第二次原料として0.5
    〜1重量部を添加混練し、次に必要な形状に成形し、5
    0[℃]以上200[℃]以下の温度で1時間以上24
    時間以下乾燥した後、900[℃]以上1200[℃]
    以下の温度で焼成することを特徴とする陶磁器質焼結体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記非晶質のSiO2を重量で60
    [%]以上含有する材料が、高シリカ型クリノプチロラ
    イトを含むゼオライト鉱物,珪藻土,酸性白土,フライ
    アッシュ,火山灰のうちより選ばれた1以上の材料であ
    る請求項2の陶磁器質焼結体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018145338A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 東京農大発株式会社全国土の会 セルロース系バイオマス焼却灰を利用した機能性人工砂及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018145338A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 東京農大発株式会社全国土の会 セルロース系バイオマス焼却灰を利用した機能性人工砂及びその製造方法

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