JPH11310625A - 色還元されたイソシアヌレ―ト基含有ポリイソシアネ―トの製造法 - Google Patents

色還元されたイソシアヌレ―ト基含有ポリイソシアネ―トの製造法

Info

Publication number
JPH11310625A
JPH11310625A JP10374522A JP37452298A JPH11310625A JP H11310625 A JPH11310625 A JP H11310625A JP 10374522 A JP10374522 A JP 10374522A JP 37452298 A JP37452298 A JP 37452298A JP H11310625 A JPH11310625 A JP H11310625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ipdi
trimerization
catalyst
quaternary ammonium
chlorine content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10374522A
Other languages
English (en)
Inventor
Stephan Dr Kohlstruk
コールシュトルック シュテファン
Volker Jansen
ヤンセン フォルカー
Rainer Lomoelder
ロメルダー ライナー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Huels AG
Original Assignee
Huels AG
Chemische Werke Huels AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=7853484&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH11310625(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Huels AG, Chemische Werke Huels AG filed Critical Huels AG
Publication of JPH11310625A publication Critical patent/JPH11310625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/70Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
    • C08G18/72Polyisocyanates or polyisothiocyanates
    • C08G18/77Polyisocyanates or polyisothiocyanates having heteroatoms in addition to the isocyanate or isothiocyanate nitrogen and oxygen or sulfur
    • C08G18/78Nitrogen
    • C08G18/7806Nitrogen containing -N-C=0 groups
    • C08G18/7818Nitrogen containing -N-C=0 groups containing ureum or ureum derivative groups
    • C08G18/7825Nitrogen containing -N-C=0 groups containing ureum or ureum derivative groups containing ureum groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/02Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates of isocyanates or isothiocyanates only
    • C08G18/022Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates of isocyanates or isothiocyanates only the polymeric products containing isocyanurate groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/70Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
    • C08G18/72Polyisocyanates or polyisothiocyanates
    • C08G18/77Polyisocyanates or polyisothiocyanates having heteroatoms in addition to the isocyanate or isothiocyanate nitrogen and oxygen or sulfur
    • C08G18/78Nitrogen
    • C08G18/79Nitrogen characterised by the polyisocyanates used, these having groups formed by oligomerisation of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/791Nitrogen characterised by the polyisocyanates used, these having groups formed by oligomerisation of isocyanates or isothiocyanates containing isocyanurate groups
    • C08G18/792Nitrogen characterised by the polyisocyanates used, these having groups formed by oligomerisation of isocyanates or isothiocyanates containing isocyanurate groups formed by oligomerisation of aliphatic and/or cycloaliphatic isocyanates or isothiocyanates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な貯蔵安定性および反応性を有し、呈色
の少ない、イソシアヌレート基含有ポリイソシアネート
の製造法の提供。 【解決手段】 触媒の存在下に塩素含量の少ないIPD
Iを部分的に三量化し、未反応のIPDIを薄層蒸発濃
縮によって除去する。 【効果】 本発明によるポリイソシアネートは、ポリウ
レタン被覆、ポリウレタン分散体および接着剤のために
有用な中間生成物であり、耐光性および耐候性ポリウレ
タン塗料用の1または2成分系ポリウレタン系中のポリ
イソシアネート成分として特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1−イソシアナー
ト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナートメチ
ルシクロヘキサン(IPDI)を基礎とする色還元され
たイソシアヌレート基含有ポリイソシアネートを連続的
に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高い耐光性および耐候性を有する、価値
の高い一成分系ポリウレタン塗料および二成分系ポリウ
レタン塗料には、イソシアネート成分として殊にイソシ
アヌレート基およびウレトジオン基を含有するポリイソ
シアネート混合物が使用される。
【0003】この生成物の製造は、有利に(脂環式)脂
肪族ジイソシアネート、例えば1−イソシアナート−
3,3,5−トリメチル−5−イソシアナートメチルシ
クロヘキサン(IPDI)または1,6−ジイソシアナ
ートヘキサン(HDI)を接触オリゴマー化することに
よって行われる。
【0004】触媒としては、例えば第三アミン、ホスフ
ィン、アルカリ金属フェノラート、アミノシラン、水酸
化第四アンモニウムまたは炭酸第四アンモニウムが使用
されてよい。また、好適なオリゴマー化触媒は、ヒドロ
キシアルキルアンモニウム−イオンの水酸化物、ハロゲ
ン化物またはカルボキシレート、アルキルカルボン酸の
アルカリ金属塩または錫塩、亜鉛塩または鉛塩でもあ
る。また、触媒に依存して、多様な共触媒、例えばOH
官能化された化合物、または第二アミンとアルデヒドも
しくはケトンとからなるマンニッヒ塩基の使用も可能で
ある。
【0005】オリゴマー化するため、触媒の存在下、場
合によっては溶剤および/または助剤の使用下に、所望
の変換率が達成されるまで、(脂環式)脂肪族ジイソシ
アネートが反応されてよい。その後、触媒の失活によっ
て反応は中断され、かつ過剰のモノマージイソシアネー
トは留去される。失活は熱的に行われるかまたは触媒抑
制剤の添加によって行われる。使用される触媒型および
反応温度に応じて、異なった含分のイソシアヌレート基
もしくはウレトジオン基を有するポリイソシアネートが
得られる。
【0006】このようにして得られた生成物は、大抵澄
明であるが、しかし触媒型、ジイソシアネートの品質、
反応温度および反応の運転法に依存して、多少とも強く
黄色に呈色された生成物である。しかし高価なポリウレ
タン塗料の製造には、できるだけ低い色価を有する生成
物が望まれる。
【0007】有機ポリイソシアネート、例えば芳香族、
脂環式および脂肪族の二価ポリイソシアネートおよび多
価ポリイソシアネートは、種々の方法により製造されて
よい(Annalen der Chemie 562(1949)、75
ページ以降)。工業的には、殊に有機ポリアミンを相応
するポリカルバミン酸クロリドにホスゲン化し、かつ有
機ポリイソシアネートと塩化水素とに熱分解することに
よる有機ポリイソシアネートの製造が有効であることが
判明しており、その結果、久しい間この製造法だけが工
業的に利用されてきた。
【0008】この処理法の場合の問題は、ホスゲンおよ
びカルバミン酸クロリドを介した塩化水素への塩素の高
い変換率、ホスゲンの毒性ならびに毒性と結びついてコ
スト高になる安全対策、反応混合物の腐食性、常法によ
り使用される溶剤の不安定性および塩素を含有する副生
成物と塩素を含有しない副生成物との形成であり、これ
らはポリイソシアネートの物理的性質、例えば色彩、粘
度および蒸気圧、および化学的性質、例えば反応性、貯
蔵安定性の決定に関与する。公知のアニリン−ホルムア
ルデヒド−縮合物のホスゲン化生成物(ジフェニルメタ
ン系列の粗製ポリイソシアネート混合物)は、例えば多
数の汚染物を含有する。Chem.Soc.Rev.3(1974)209ペ
ージ以降によれば、これは特に塩素含有汚染物質であ
り、この汚染物質は“変わりやすい”、いわゆる加水分
解可能な塩素である場合には、常に活性の変動を生じさ
せる。
【0009】塩素の問題を回避するという目的で、ホス
ゲンの使用なしに、すなわちホスゲン不用処理により有
機ポリイソシアネートを製造する多数の試みがなされ
た。欧州特許第0126299号(米国特許第4596
678号)明細書、欧州特許第0126300号(米国
特許第4596679号)明細書および欧州特許出願公
開第0355443号(米国特許第5087739号)
明細書の記載によれば、アルキレン基中に炭素原子6個
を有する(脂環式)脂肪族ジイソシアネート、例えば
1,6−ヘキサメチレン−ジイソシアネート(HDI)
および/または異性体脂肪族ジイソシアネートおよび1
−イソシアナート−3−イソシアナート−メチル−3,
5,5−トリメチル−シクロヘキサン(イソホロン−ジ
−イソシアネートもしくはIPDI)は循環処理におい
て、(脂環式)脂肪族ジアミンと、尿素およびアルコー
ルおよび場合によってはN−非置換カルバミン酸エステ
ル、ジアルキルカルボネートおよび反応工程から再供給
される他の副生成物とを(脂環式)脂肪族ビス−カルバ
ミン酸エステルに変換させ、かつ相応するジイソシアネ
ートおよびアルコールに熱分解させることによって製造
される。
【0010】ホスゲン不用処理によって製造されるジイ
ソシアネートHDIおよびIPDIは、以下ではHDI
(尿素)もしくはIPDI(尿素)と呼ばれる。
【0011】ホスゲン処理の生成物と同様に、塩素なし
で製造されたポリイソシアネートも問題が多い。ホスゲ
ン不用処理により、殊に(脂環式)脂肪族ポリカルバミ
ン酸エステルを熱分解することによって得られる(脂環
式)脂肪族ポリイソシアネートは貯蔵安定性でないこと
が報告されている(欧州特許第0645372号明細
書)。この化合物の不安定性は、加水分解可能な塩素化
合物の欠陥および、例えばオリゴマーの形成を促進す
る、構造の不明な触媒作用性汚染物質の存在に帰せられ
る。例えば+5℃以下の低い温度で、例えばヘキサメチ
レン−ジイソシアネート(HDI(尿素))はナイロン
−1−構造を有する線状HDI−オリゴマーを形成する
傾向がある。結果として起こる分子量の増大は、粘度上
昇と結びつき、ポリイソシアネート、例えばHDI(尿
素)のゲル化を招きうる。この種の生成物は、もはや再
現可能であるようにポリイソシアネート−重付加生成物
へと変換されることはできない。貯蔵温度が高い場合、
例えばホスゲン不用処理により製造されたHDIの反応
性は、殊に水酸化第四アンモニウム化合物を用いた触媒
作用による三量化反応の場合、著しく減少する。強力に
呈色された、イソシアヌレート基を有するポリイソシア
ネートが得られるが、このポリイソシアネートは殊に塗
料原料としての使用にはもはや使用不可能である。
【0012】したがって有機ポリイソシアネートを製造
するための、ホスゲン化処理ならびにポリカルバミン酸
エステルを介したホスゲン不用処理の2つの工程は、高
価な1成分系ポリウレタン塗料および2成分系ポリウレ
タン塗料中で使用されるような、イソシアヌレート基を
有するポリイソシアネート混合物への後加工に関して、
問題となる生成物を提供する。原因は製造に制限された
いろいろな点で未知の構造の副生成物であるか、ひいて
は、製造に制限される所定の副生成物の不足であり、こ
のことは組成物の貯蔵安定性、反応性および色彩に影響
をおよぼし、かつこの組成物の作用は相応する2次製品
中にまで達し、その結果再現可能であって、それにより
経済的な使用は困難にされる。
【0013】1−イソシアナート−3,3,5−トリメ
チル−5−イソシアナートメチルシクロヘキサン(IP
DI)を基礎とするイソシアヌレート基含有ポリイソシ
アネートは、工業的にはIPDIを部分的に三量化し、
引き続き過剰のモノマーを簡易蒸発濃縮(Kurzwegverda
mpfung)によって分離することによる連続的方法で取得
される(欧州特許出願公開第017998号明細書、米
国特許第4454317号明細書)。三量化は第四アン
モニウムカルボキシレートの存在下に行われる。
【0014】従来、IPDIを工業的に三量化するた
め、イソホロンジアミンをホスゲン化することによって
得られるようなIPDI品種が使用された(ドイツ連邦
共和国特許第1202785号明細書)。この標準IP
DIは、全塩素100〜400mg/kgを含有し、そ
のうち加水分解可能な塩素含量は80〜200mg/k
gである。モノマーを除去された最終生成物は、固体の
樹脂として生じる。酢酸ブチル中のこの樹脂の70%溶
液は、澄明で、かつ軽い黄色の色調を有する。このよう
な溶液の色価は、70〜150ハーゼンのスペクトル中
にあるが、同様の色価は芳香化合物含有溶剤中でも得ら
れる。この場合、長期間にわたって生成を追求する際に
は、特に2つの現象が観察される:1つには製造装置中
で、定義されていない組成の望ましくない沈殿物が連続
的に形成され、この沈殿物は規則的な装置の清浄化を必
要とし、工程は明らかに時間的にも費用的にも偏りなく
形成されることはない。もう1つには生成物の色の性質
が緩慢に劣化され、すなわち、色価は時間軸に沿って数
値の高い方に向かって伸びている。しかしこのような傾
向は欠点であり、それというのも高価なポリウレタン塗
料およびポリウレタン被覆の製造には、できるだけ低い
色価を有する生成物だけが望まれているからである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明に
は、前述の欠点を有していない、1−イソシアナート−
3,3,5−トリメチル−5−イソシアナートメチルシ
クロヘキサン(IPDI)を基礎とするイソシアヌレー
ト基含有ポリイソシアネートの製造法を提供することが
基礎として課された。
【0016】
【課題を解決するための手段】驚くべきことにこの課題
は、三量化するために、塩素含有量の少ないIPDIが
使用されることによって、解決されることができたが、
このIPDIは100〜400mg/kgの全塩素含量
を有する標準IPDIを費用のかかる蒸留による清浄化
によって得ることができるか、あるいは前記の標準IP
DIとIPDI(尿素)とを混合することによって、ま
たは標準IPDIをIPDI(尿素)で完全に代替する
ことによっても得ることができる。
【0017】本発明の対象は、触媒の存在下にIPDI
を部分的に三量化することによって、遊離NCO基の含
量10〜22%および残留モノマー含量0.7%未満を
有する1−イソシアナート−3,3,5−トリメチル−
5−イソシアナートメチルシクロヘキサン(IPDI)
を基礎とする、色還元されたイソシアヌレート基含有ポ
リイソシアネートを製造する方法であり、80mg/k
g未満の全塩素含量を有する塩素含有量の少ないIPD
Iを、三量化のために使用することによって特徴付けら
れる。
【0018】本発明の有利な対象は、触媒として、一般
式:
【0019】
【化2】
【0020】[式中、YはR’COOまたはOH
を表わし、Xは互いに無関係に同一かまたは異なって、
(脂環式)脂肪族炭化水素基、芳香脂肪族炭化水素基ま
たは複素環式炭化水素基を表わし、この場合、2個の基
Xは4級化された窒素と一緒になって場合によっては1
つまたは複数のヘテロ原子を含有する環を形成してよい
か、または3つの基Xは共通のヘテロ原子を介して4級
化された窒素と一緒になって二環式の環を形成してよ
く、RおよびR’’は互いに無関係に水素を表わすか、
または炭素原子1〜12個を有するアルキル、シクロア
ルキルまたはアラルキルの群からの基を表わす]で示さ
れる第四アンモニウムカルボキシレートおよび/または
第四アンモニウムヒドロキシレートの存在下に、IPD
Iを部分的に三量化することによって、− 遊離NCO
基の含量10〜22%および残留モノマー含量0.7%
未満を有する − 1−イソシアナート−3,3,5−
トリメチル−5−イソシアナートメチルシクロヘキサン
(IPDI)を基礎とする、色還元されたイソシアヌラ
ート基含有ポリイソシアネートを製造するための方法で
あり、この場合、三量化触媒はIPDIの重量に対して
0.02〜0.1重量%の量で使用され、かつ40〜12
0℃、有利に60〜90℃の温度範囲内の反応用らせん
管内で、および45%の変換率に至るまでの間だけ連続
的に三量化が実施され、反応は中断され、かつ反応され
ていないIPDIは薄膜蒸発によって除去されるが、三
量化のために塩素含有量の少ないIPDIが使用される
ことによって特徴付けられる。
【0021】三量化は常法による反応条件で1〜60分
間にわたって実施されてよい。1個または複数のイソシ
アヌレート環を有する化合物が得られる。この種の化合
物は文献中に記載されている。
【0022】特に有利には、三量化は下記のように連続
的に実施される。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明によれば、塩素含有量の少
ないIPDIの三量化は、連続的に作業する反応らせん
管内で、ジイソシアネートおよび三量化触媒を連続的
に、同時に供給しながら、40〜120℃および1〜7
分で実施される。直径の小さい反応用らせん管は、速い
循環速度の達成をもたらす。さらにジイソシアネート/
触媒混合物を、反応用らせん管に入れる前に約60℃に
加熱することは極めて有利である。
【0024】反応用らせん管は、例えば2〜3の帯域に
分けられていてもよく、これらの管は互いに全く無関係
に加熱されるか、または場合によっては冷却されてよ
く、この場合、第1帯域では使用物質(ジイソシアネー
トおよび触媒)の反応温度への予熱が行われ、第2帯域
では反応温度を部分的に導出することによって反応温度
の維持が行われ、および第3帯域では反応混合物の冷却
が行われる。反応混合物が薄層蒸留と同様に中間貯蔵な
しに供給されるべき場合には、第3帯域での冷却は省略
される。
【0025】塩素含有量の少ない品質のものの使用は、
この三量化されたジイソシアネートの連続的製造の際に
決定的である。驚くべきことに、著しい変動の幅にわた
って装置パラメーターおよび運転パラメーターの変化を
生じうるような装置中で、そのように沈殿物を連続的に
形成することは阻止され、もしくは徹底的に抑制される
ことができる。その上、塩素含有量の少ない品質のもの
を使用する場合、驚くほど色還元された生成物が得られ
る。この場合、例えば標準IPDIをIPDI(尿素)
に変える場合、重要な効果が生じる:生成物の色価はま
ず飛躍的に上昇し、次に一定して低い数値に低下する。
さらに触媒の供給は決定的である。使用生成物を、反応
用らせん管内に入れる前に強力に混合することは特に有
利であることが判明した。
【0026】反応用らせん管区分の温度は有利に、予熱
帯域が約40〜60℃、反応帯域が70〜120℃、有
利に70〜90℃、および冷却帯域が20〜40℃を有
するように選択される。反応器横断面積0.5cm
たりジイソシアネート40〜120kg/hの通過量で
ある場合、ここで約35〜45%のジイソシアネート変
換率が達成される。しかしこの温度条件は、三量化すべ
きジイソシアネートにそれぞれ必要な条件に適合すべき
である。
【0027】反応用らせん管内のジイソシアネート−触
媒−混合物の滞留時間は、約1〜7分間である。この時
間で約35〜45%の変換率が実現される。変換されて
いないジイソシアネートを除去するため、反応混合物は
簡易蒸発濃縮される。僅かな触媒量をより正確に配量す
るため、およびより良好な混和の品質を生じさせるた
め、触媒を適当な有機溶剤中で溶解することは有利であ
りうる。原理的に触媒が良好な可溶性を有するような溶
剤が適当である。しかし有利には溶剤の使用は十分に省
略される。
【0028】
【実施例】A.出発ポリイソシアネート ポリイソシアネート1 99.5%を上廻る純度、37.7%のNCO含量、23
℃で14mPa・sの粘度および約180mg/kgの
全塩素含量(そのうち加水分解可能な塩素約120mg
/kg)を有する標準IPDI。
【0029】ポリイソシアネート2 塩素を有しない、99.6%を上廻る純度、37.7%の
NCO含量および23℃で15mPa・sの粘度を有す
るIPDI(尿素)。
【0030】B.連続的製造 部分的に三量化されたジイソシアネート(約35〜45
%の変換率に至るまで)の連続的製造は、60〜120
℃のらせん管状反応器中でおよび約1〜7分間の滞留時
間を用いて行われる。反応器は2つの加熱帯域と1つの
冷却帯域からなり、この場合、第1の加熱帯域内ではま
ず使用物質(ジイソシアネート+触媒)の反応温度への
予熱が行われ、かつ第2帯域内では反応温度を、反応熱
を部分的に導出することによって、この反応温度に維持
する。
【0031】予備混合器中で強力に混和されたジイソシ
アネート/触媒−混合物を、約30℃の温度で第1加熱
帯域に入れ、この加熱帯域を80〜90℃の熱い油を用
いて加熱する。第1加熱帯域を貫流した後、ジイソシア
ネート/触媒−混合物は約0.8〜1.5分間の滞留時間
で既に7〜10%まで三量化されている。さらに7〜1
0%ないし最大で35〜45%の変換は、第2加熱帯域
内で80〜90℃で行う。この場合、通過量約84kJ
/kgを導出すべきである。三量体は、らせん管状反応
器を去った後、35〜45%の変換率に相応するNCO
含量を有し、かつ簡易蒸発濃縮によって直接モノマー分
離に供給される。分離を前工程および主工程において真
空中で連続的に行い、この場合、蒸留物を再給送し、か
つ新たに三量化のために使用する。
【0032】C.結果の比較 出発ポリイソシアネートをB.に前記されたように数日
間の期間にわたって連続的に三量化した。この場合、モ
ノマー分離された生成物の色の品質を定期的に試験し
た。塩素含有ポリイソシアネート1の場合、連続的な色
の形成が示され、一方ポリイソシアネート2から得られ
る生成物の色の品質は、傾向において時間に無関係に作
用する。
【0033】第1表:ポリイソシアネート1の反応
【0034】
【表1】
【0035】第2表:ポリイソシアネート2の反応
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明により製造されるイソシアヌレー
ト基含有イソシアヌレートは、ポリウレタン被覆、例え
ば革製品の被覆および繊維被覆、およびポリウレタン分
散体および接着剤のために有用な中間生成物であり、か
つ耐候性および耐光性ポリウレタン塗料用の1成分系お
よび2成分系ポリウレタン系中のポリイソシアネート成
分として、特に有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒の存在下にIPDIを部分的に三量
    化することによって、遊離NCO基の含量10〜22%
    および残留モノマー含量0.7%未満を有する1−イソ
    シアナート−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナ
    ートメチルシクロヘキサン(IPDI)を基礎とする、
    色還元されたイソシアヌレート基含有ポリイソシアネー
    トを製造する方法において、80mg/kg未満の全塩
    素含量を有する塩素含有量の少ないIPDIを、三量化
    のために使用することを特徴とする、色還元されたイソ
    シアヌレート基含有ポリイソシアネートの製造法。
  2. 【請求項2】 触媒として第三アミン、ホスフィン、ア
    ルカリ金属フェノラート、アミノシラン、水酸化第四ア
    ンモニウム、炭酸第四アンモニウム、ヒドロキシアルキ
    ルアンモニウム−イオンの水酸化物、ハロゲン化物また
    はカルボキシレート、アルカリ金属塩、またはアルキル
    カルボン酸の錫塩、亜鉛塩または鉛塩を使用する、請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 触媒として、一般式: 【化1】 [式中、YはR’COOまたはOHを表わし、X
    は互いに無関係に同一かまたは異なって、(脂環式)脂
    肪族炭化水素基、芳香脂肪族炭化水素基または複素環式
    炭化水素基を表わし、この場合、2個の基Xは4級化さ
    れた窒素と一緒になって場合によっては1つまたは複数
    のヘテロ原子を含有する環を形成してよいか、または3
    つの基Xは共通のヘテロ原子を介して4級化された窒素
    と一緒になって二環式の環を形成してよく、Rおよび
    R’’は互いに無関係に水素を表わすか、または炭素原
    子1〜12個を有するアルキル、シクロアルキルまたは
    アラルキルの群からの基を表わす]で示される第四アン
    モニウムカルボキシレートおよび/または第四アンモニ
    ウムヒドロキシレートの存在下に製造を行い、この場
    合、三量化触媒をIPDIの重量に対して0.02〜0.
    1重量%の量で使用し、かつ40〜120℃の温度範囲
    にある反応用らせん管内で、および45%の変換率に至
    るまでの間だけ連続的に三量化を実施し、反応を中断
    し、かつ反応されていないIPDIを薄膜蒸発によって
    除去する、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 三量化のため、標準IPDIを蒸留によ
    り浄化することによって得られる、80mg/kg未満
    の全塩素含量を有する塩素含量の少ないIPDIを使用
    する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 三量化のため、IPDI(尿素)と標準
    IPDIとの混合によって得られる、80mg/kg未
    満の全塩素含量を有する塩素含量の少ないIPDIを使
    用する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 三量化のため、IPDI(尿素)を使用
    する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
JP10374522A 1997-12-29 1998-12-28 色還元されたイソシアヌレ―ト基含有ポリイソシアネ―トの製造法 Pending JPH11310625A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19758050A DE19758050A1 (de) 1997-12-29 1997-12-29 Verfahren zur Herstellung eines farbreduzierten isocyanatgruppenhaltigen Polyisocyanats auf Basis von 1-Isocyanato-3,3,5-trimethyl-5-isocyanatomethylcyclohexan (IPDI)
DE19758050.5 1997-12-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11310625A true JPH11310625A (ja) 1999-11-09

Family

ID=7853484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10374522A Pending JPH11310625A (ja) 1997-12-29 1998-12-28 色還元されたイソシアヌレ―ト基含有ポリイソシアネ―トの製造法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6093817A (ja)
EP (1) EP0927731B1 (ja)
JP (1) JPH11310625A (ja)
DE (2) DE19758050A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101503743B1 (ko) * 2014-06-26 2015-03-19 애경화학 주식회사 이소시아누레이트형 폴리이소시아네이트의 제조방법

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19944373A1 (de) 1999-09-16 2001-03-22 Degussa Katalysator und Verfahren zur Herstellung von farbreduzierten isocyanuratgruppenhaltigen Polyisocyananten
ES2260203T3 (es) 2000-01-20 2006-11-01 Rhodia Chimie Procedimiento de obtencion de polisocianatos(s) ramificados(s) debilmente coloreado(s), y composicion resultante.
DE10065176A1 (de) * 2000-12-23 2002-06-27 Degussa Katalysator und Verfahren zur Herstellung von niedrigviskosen und farbreduzierten isocyanuratgruppenhaltigen Polyisocyanaten
DE10131525A1 (de) * 2001-07-02 2003-01-16 Degussa Verfahren zur Herstellung von geruchsarmen und lagerstabilen monomerhaltigen Polyisocyanuraten aus Isophorondiisocyanat
DE102004012571A1 (de) * 2004-03-12 2005-09-29 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Isocyanuratgruppen aufweisenden Polyisocyanaten und ihre Verwendung
WO2006063746A1 (de) * 2004-12-13 2006-06-22 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur herstellung von polyisocyanatformulierungen
US8445622B2 (en) * 2006-12-04 2013-05-21 Basf Se Process for preparing polyisocyanates
FR2929612B1 (fr) * 2008-04-03 2011-02-04 Rhodia Operations Procede d'oligomerisation des isocyanates en continu
CN107438635B (zh) * 2015-04-21 2021-01-19 科思创德国股份有限公司 制造聚异氰脲酸酯塑料的方法
EP3401344B1 (de) 2017-05-09 2020-04-08 Evonik Operations GmbH Verfahren zur herstellung von trimeren und/oder oligomeren von diisocyanaten
CN107827832B (zh) * 2017-11-22 2020-04-10 万华化学集团股份有限公司 一种制备基于ipdi的聚异氰酸酯固化剂的方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2341293C3 (de) * 1973-08-16 1981-10-08 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Anionische Farbstoffe und konzentrierte Lösungen dieser Farbstoffe
DE2806731A1 (de) * 1978-02-17 1979-08-23 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von isocyanuratgruppen aufweisenden polyisocyanaten
DE2916201A1 (de) * 1979-04-21 1980-10-30 Huels Chemische Werke Ag Verfahren zur trimerisierung von diisocyanaten
DE3314790A1 (de) * 1983-04-23 1984-10-25 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Mehrstufenverfahren zur herstellung von 3-isocyanatomethyl-3,5,5-trimethyl-cyclohexylisocyanat
DE4320821A1 (de) * 1993-06-23 1995-01-05 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Isocyanurat- und/oder Uretdiongruppen enthaltenden Polyisocyanaten mit reduzierter Farbzahl und verbesserter Lagerstabilität sowie nach diesem Verfahren hergestellte Produkte
DE4331085A1 (de) * 1993-09-13 1995-03-16 Basf Ag Stabile, nach phosgenfreien Verfahren erhältliche Polyisocyanatzusammensetzungen und ein Verfahren zu ihrer Herstellung
DE19526920A1 (de) * 1995-07-24 1997-01-30 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Isocyanuratgruppen enthaltenden Polyisocyanaten aus aliphatischen und aromatischen Isocyanatverbindungen
DE19754748B4 (de) * 1997-12-10 2004-04-29 Gras, Rainer, Dipl.-Chem. Dr. Verfahren zur Herstellung eines blockierten Lackpolyisocyanats und dessen Verwendung für PUR-Lacke

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101503743B1 (ko) * 2014-06-26 2015-03-19 애경화학 주식회사 이소시아누레이트형 폴리이소시아네이트의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
DE19758050A1 (de) 1999-07-01
US6093817A (en) 2000-07-25
DE59811895D1 (de) 2004-10-07
EP0927731A2 (de) 1999-07-07
EP0927731B1 (de) 2004-09-01
EP0927731A3 (de) 2000-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5914383A (en) Isocyanate trimers containing iminooxadiazine dione groups, their preparation and use
DE69214848T2 (de) Polyisocyanate mit Allophanat- und Isocyanuratgruppen, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung in Zweikomponentenüberzugmassen
US4160080A (en) Process for the preparation of allophanates which contain isocyanate groups
US5143994A (en) Polyisocyanate mixture, a process for its preparation and its use in polyurethane coating compositions
JP3382289B2 (ja) 有機ポリイソシアネートを連続的に製造するための多工程法
DE69215152T2 (de) Allophanat- und Isocyanuratgruppen enthaltende Polyisocyanate, Verfahren zu deren Herstellung sowie Beschichtungszusammensetzungen mit zwei Komponenten
KR101232431B1 (ko) 디페닐메탄 계열의 폴리이소시아네이트의 제조 방법
JPH11152320A (ja) イミノオキサジアジンジオン基を有するポリイソシアネートおよびその製造方法
JP6475301B2 (ja) ポリイソシアネート組成物及びイソシアネート重合体組成物
DE4405054A1 (de) Modifizierte (cyclo)aliphatische Polyisocyanatmischungen, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
JPH11310625A (ja) 色還元されたイソシアヌレ―ト基含有ポリイソシアネ―トの製造法
JP2002284835A (ja) 低粘度および着色低下性のイソシアヌラート基を有するポリイソシアナート製造のための方法および触媒、その使用、および触媒の製造方法
KR20110102370A (ko) 이소시아네이트의 제조 방법
JPH0357132B2 (ja)
JPH09124657A (ja) 多環式イミノオキサジアジンジオン、その調製方法、並びにその用途
TWI423995B (zh) A reaction catalyst for forming a isocyanurate link, and a method for producing the modified polyisocyanate mixture containing the isocyanurate link thereof
DE69002856T2 (de) Alicyclische Diamine, alicyclische Diisocyanate und Polyisocyanatisocyanurate sowie Verfahren zu ihrer Herstellung.
KR20080031726A (ko) 보관 안정성이 있고 무색인, 카르보디이미드 및/또는우레톤이민기를 갖는 액체 폴리이소시아네이트 조성물의제조 방법
WO1991014725A1 (en) Process for producing polyurethane
KR101503743B1 (ko) 이소시아누레이트형 폴리이소시아네이트의 제조방법
JPS58118575A (ja) 新規なイソシアネ−ト−イソシアヌレ−トならびにその製造法
US12030836B2 (en) Phenyl isocyanate conversion process
US5882544A (en) Polycyclic iminooxadiazinediones from (cyclo)aliphatic 1,4-diisocyanates
JPH09216930A (ja) 低粘度ポリイソシアネート混合物及び該混合物を用いて製造したコーティング組成物
JP2023055216A (ja) 固体のポリウレタン硬化剤の製造方法