JPH11308495A - 画像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の入力画像を同時に、しかも、所望の画
像を大きく表示できるようにする。 【解決手段】 入力検出回路２０は、入力ポート１２〜
１８への画像入力の有無を検出し、検出結果を制御回路
３０に印加する。制御回路３０は記憶回路４０に記憶さ
れる設定条件及び回路２０の出力に従いセレクタ２２を
制御して、入力画像の内で最も優先度の高いものを選択
させる。選択された画像は解像度変換回路２８で解像度
変換され合成回路３４に印加される。セレクタ２４は、
セレクタ２２で選択されなかった画像を順次選択し、サ
ムネール回路２６に印加する。サムネール回路２６は入
力画像を縮小して、合成回路３４に印加する。ＯＳＤ回
路３２は表示メニューなどの画像信号を生成する。合成
回路３４は回路３４の出力画像に、回路２６，３２の出
力画像を重ねて表示器３６に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に関
し、より具体的には、複数の入力画像を表示する画像表
示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複数の画像入力端子を具備する従来の画
像表示装置は、選択された１つの画像入力端子の入力画
像のみを表示するか、又は、複数の画像表示領域を設
け、各入力画像を別々の画像表示領域上に表示するよう
にしている。 選択された１つの画像のみを表示する従
来例では、複数の画像を同時に鑑賞できないし、複数の
画像表示領域で複数の画像を同時に表示する従来例で
は、例えば、ある画像表示領域に割り当てられた画像入
力端子に画像信号が入力されていない場合には、その画
像表示領域には何も表示されず、無駄になってしまうこ
とがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】例えば、玄関に置かれ
たビデオ・カメラの出力、テレビチューナーの出力及び
パーソナル・コンピュータのモニタ出力がそれぞれ接続
する画像入力端子を具備する画像表示装置を想定した場
合、テレビ入力をフルスクリーンで表示中に、ビデオ・
カメラから画像信号が入力した場合には、ビデオ・カメ
ラからの画像をフルスクリーン又は子画面で表示したい
という要望がある。

【０００４】本発明は、このような要望を満たしうる画
像表示装置を提示することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る画像表示装
置は、それぞれ少なくとも画像情報が入力する複数の入
力手段と、当該複数の入力手段のそれぞれからの入力を
常時、監視する入力検出手段と、当該複数の入力手段か
らの入力画像の１つを選択する選択手段と、当該第１の
選択手段で選択されなかった入力画像から縮小画像を生
成する縮小画像信号生成手段と、当該選択手段により選
択された画像と、当該縮小画像生成手段により生成され
た縮小画像を合成する合成手段と、当該合成手段から出
力される画像を表示する表示手段と、設定条件及び当該
入力検出手段の検出結果に従い当該選択手段を制御する
制御手段とからなることを特徴とする。

【０００６】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。

【０００７】図１は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。本実施例の画像表示装置１０は、４つの
入力ポート１２，１４，１６，１８を具備し、これらの
入力ポート１２〜１８には、それぞれのインターフェー
ス規格に合致したフォーマットで画像信号及び音声情報
が入力し、例えば、ＲＧＢ信号及び音声信号に復調され
る。入力ポート１２にはＮＴＳＣビデオ信号が入力し、
入力ポート１８にはＲＧＢビデオ信号及び音声信号が入
力する。入力ポート１４は、ＩＥＥＥ１３９４規格のイ
ンターフェースであり、所定フォーマットの画像信号
が、例えば、パーソナル・コンピュータ又はビデオ・カ
メラ等から入力する。入力ポート１６はＩｒＤＡ規格の
赤外線通信ポートであり、この規格に合致するフォーマ
ットで画像データが入力する。

【０００８】２０は入力ポート１２〜１８への入力状
況、具体的には画像信号の入力の有無を常時監視し、検
出する入力検出回路、２２，２４はセレクタ、２６はフ
レーム・バッファを具備し、セレクタ２４からの画像を
サムネール化するサムネール回路、２８はセレクタ２２
からの画像を解像度変換する解像度変換回路、３０は、
設定情報及び入力検出回路２０の検出結果に従い、入力
検出回路２０、セレクタ２２，２４、サムネール回路２
６及び解像度変換回路２８を制御する制御回路、３２は
制御回路３０からの情報をオンスクリーンディスプレイ
（ＯＳＤ）用に画像信号化するＯＳＤ回路、３４はサム
ネール回路２６、解像度変換回路２８及びＯＳＤ回路３
２からの画像信号を合成する合成回路、３６は合成回路
３４から出力される合成画像信号を画像表示するＣＲＴ
及び液晶表示パネルなどからなる画像表示器である。

【０００９】３８は制御回路３０にユーザが種々に指示
を入力する入力装置、４０はユーザにより設定された設
定情報などを記憶する記憶回路、４２は制御回路３０か
らの音声及びセレクタ２２で選択されたポートからの音
声を出力するスピーカである。

【００１０】図２は、本実施例の表示器３６の正面図を
示す。５０が表示器３６のフルスクリーンの表示領域で
あり、その下側に、４つの入力ポート１２〜１８にそれ
ぞれ対応するポート選択スイッチ５２〜５８が配置され
ている。更に下方の、中央部分には、入力装置３８の一
部となる操作スイッチ６０が配置されている。操作スイ
ッチ６０は、中央スイッチ６２と、４方向の方向スイッ
チ６４，６６，６８，７０とを具備する。詳細は後述す
るが、表示領域５０内には、ポート選択スイッチ５２〜
５８に隣接する位置に、対応する各入力ポート１２〜１
８の入力画像を一定の縮小サイズで表示する縮小画像表
示領域７２〜７８を設定してある。ポート選択スイッチ
５２〜５８は、縮小画像表示領域７２〜７８上に重ねて
配置されるタッチパネル・スイッチであってもよい。

【００１１】先ず、入力ポート１２と入力ポート１８に
映像信号及び音声信号が入力し、他の入力ポート１４，
１６には情報が入力しない場合の動作を説明する。

【００１２】制御回路３０は、記憶回路４０の設定情報
に従い、最も優先度の高い入力ポートの入力画像をフル
スクリーン表示するようにセレクタ２２を切り換える。
セレクタ２２へは各ポート１２〜１８の音声データも入
力する。選択されたポートの表示データは解像度変換回
路２８に出力され、音声データはスピーカ４２に出力さ
れる。

【００１３】例えば、優先度が入力ポート１４＞入力ポ
ート１２＞入力ポート１６＞入力ポート１８の順に設定
されているとする。想定している状況では、入力ポート
１２と同１８にのみ信号が入力しているので、制御回路
３０は、入力検出回路２０からの検出結果情報に従い、
信号の入っている入力ポート１２，１４の内で一番優先
度の高い入力ポート１２の入力信号を選択するようにセ
レクタ２２を切り換える。セレクタ２２で選択された映
像信号は、解像度変換回路２８に供給され、音声信号は
スピーカ４２に出力される。解像度変換回路２８はセレ
クタ２２からの画像信号を、表示器３６の表示能力に合
うように、その解像度を変換して合成回路３４に印加す
る。

【００１４】セレクタ２２で選択されたなかった入力ポ
ート１４，１６，１８は、セレクタ２４に接続する。セ
レクタ２２は、セレクタ２２からの信号（ここでは、入
力ポート１４，１６，１８からの信号）のうち、画像信
号が入力しているポートを循環的に切り換える。ここで
は、入力ポート１８にのみビデオ信号が入力しているの
で、セレクタ２４は入力ポート１８の入力信号を選択し
てサムネール回路２６に印加する。サムネール回路２６
は、セレクタ２４からの画像信号を所定割合で間引き
し、縮小画像表示領域７２〜７８に合致するサイズに縮
小する。

【００１５】合成回路３４は、解像度変換回路２８によ
り解像度変換された画像信号に重ねて、サムネール回路
２６からの縮小画像を合成する。ＯＳＤ回路３２が表示
メニュー等の表示するための画像を出力している場合に
は、合成回路３４は、更に、ＯＳＤ回路３２の出力画像
も、解像度変換回路２８及びサムネール回路２６の出力
画像に重ねる。合成回路３４による合成画像は表示器３
６に印加され、画像表示される。この想定例では、入力
ポート１２の入力画像が表示領域５０にフルスクリーン
表示され、入力ポート１８の入力画像が縮小画像表示領
域７８に縮小表示される。縮小画像表示領域７２，７
４，７６は使用されず、入力ポート１２の入力画像の表
示に利用される。

【００１６】ユーザが、縮小画像が表示されている縮小
画像表示領域７２〜７８に対応するポート選択スイッチ
５２〜５８を押して、フルスクリーン表示の画像と交代
させることができる。この例では、ユーザは、ポート選
択スイッチ５８を操作することができ、その操作に応じ
て、制御回路４０は、セレクタ２０に入力ポート１８か
らの画像信号を選択して解像度変換回路２８に供給させ
る。入力ポート１８からの音声信号がスピーカ４２に入
力される。セレクタ２４は入力ポート１２からの画像信
号をサムネール回路２６に供給する。これにより、入力
ポート１８の入力画像がフルスクリーン表示され、入力
ポート１２の入力画像が縮小画像表示領域７２に縮小さ
れて表示される。音声も入力ポート１２からの音声から
入力ポート１８からの音声に切り替わる。

【００１７】上述の入力条件の下で、入力ポート１４に
画像信号及び音声信号が入力したとする。先に説明した
ように、記憶回路４０には、入力ポート１４の入力画像
を最優先する設定情報が格納されているので、制御回路
３０は、セレクタ２０に入力ポート１４の入力画像を解
像度変換回路２８に供給させる。入力ポート１４の音声
信号がスピーカ４２に入力される。セレクタ２４にはセ
レクタ２０から入力ポート１２，１８の入力画像が供給
され、セレクタ２４は、この２つの画像を交互に切り換
えてサムネール回路２６に供給する。サムネール回路２
６は、セレクタ２４からの２つの画像を間引きし、フレ
ーム・バッファに格納する。

【００１８】なお、本実施例では、サムネール回路２６
は３個の縮小画像表示領域分のフレームバッファを有
し、各ポートのサムネール画像が、対応するフレーム・
バッファに格納される。サムネール化されたフレームバ
ッファデータを合成回路３４に出力する。

【００１９】次に、入力ポート１２〜１８の設定方法を
説明する。それには操作スイッチ６０を使用する。中央
スイッチ６２をユーザが押下すると、図３に示すメニュ
ーが表示される。方向スイッチ６４，６６，６８，７０
はそれぞれ、上移動、左移動、下移動、及び右移動を指
示するものであり、これらのスイッチ操作入力に対応し
てメニューのアイコンが反転して表示される。中央スイ
ッチ６２の操作で、決定となる。

【００２０】例えば、中央スイッチ６２を押下して、図
３に示すオンスクリーンメニューを表示させる。このメ
ニュー８０では、「優先度」アイコン８０ａ、「着信
音」アイコン８０ｂ、「サムネールサイズ」アイコン８
０ｃ、及び「オフ」アイコン８０ｄが表示される。「優
先度」アイコン８０ａに移動して中央スイッチ６２を押
下すると、図４に示す優先度設定メニューが表示され
る。Ｐ１〜Ｐ４はそれぞれ入力ポート１２〜１８に対応
する。方向スイッチ６４〜７０により、Ｐ１（入力ポー
ト１２）の’４’を選択し、Ｐ４（入力ポート１８）
の’１’を選択した後、「戻る」を反転させて中央スイ
ッチ６２を押下する。これにより、入力ポート１２の優
先度が第４位に、入力ポート１８の優先度が第１位に設
定される。また、着信検知を画像で行なうか、音声で行
なうか、又はそのどちらもで行なうかは、任意に選択で
きる。

【００２１】この新しい設定条件では、入力ポート１８
に画像信号又は音声信号が入力すると、その入力画像が
フルルクリーン表示され、他の入力ポート１２〜１６の
入力画像は縮小画像表示領域７２〜７６に縮小表示され
る。入力ポート１８の音声がスピーカから出力される。

【００２２】図５は、画像入力に対して着信音を鳴らす
か否かを設定するメニューを示す。これにより、各入力
ポート１２〜１８への入力の有無を音声でユーザに知ら
せることができる。いうまでもないが、着信音は、入力
が継続している間、継続して出力されるようにしても、
入力があった当初に所定期間出力されるようにしても、
どちらでもよい。

【００２３】入力検出回路２０は、常に入力を監視して
おり、入力ポートに信号がはいった時点で着信音を設定
に従って鳴動する。そして、優先度に応じて画像及び音
声信号が処理される。制御回路３０から定期的に入力検
出回路２０にポーリングして、入力検出結果を調べるよ
うにしてもよい。

【００２４】解像度変換回路２８は、入力ポート１２〜
１８の入力画像のサイズと表示器３６の画素サイズが不
一致の場合、及び縮小画像表示との重なりを避ける場合
に使用するものであり、無くても良い。

【００２５】上記実施例では、種々の設定を表示器３６
前面の操作スイッチ６０により行なっているが、遠隔制
御装置によって行なっても良いことはいうまでもない。

【００２６】セレクタ２２により選択されたポートから
の音声信号をスピーカ４２に出力しているが、音声セレ
クタを用意することによってフルスクリーン化された画
像とは異なるポートの入力音声を出力してもよい。

【００２７】

【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、入力情報の着信を見逃すことな
く、また、所望のポートの入力画像をフルスクリーン表
示又は縮小表示に容易に切り換えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図であ
る。

【図２】 本実施例の表示器３６の正面図である。

【図３】 本実施例の表示モード設定メニューである。

【図４】 本実施例の優先度設定メニューである。

【図５】 本実施例の着信音設定メニューである。

【符号の説明】

１０：画像表示装置（実施例） １２，１４，１６，１８：入力ポート ２０：入力検出回路 ２２，２４：セレクタ ２６：サムネール回路 ２８：解像度変換回路 ３０：制御回路 ３２：ＯＳＤ回路 ３４：合成回路 ３６：画像表示器 ３８：力装置 ４０：記憶回路 ４２：スピーカ ５０：フルスクリーン表示領域 ５２〜５８：ポート選択スイッチ ６０：操作スイッチ ６２：中央スイッチ ６４，６６，６８，７０：方向スイッチ ７２〜７８：縮小画像表示領域 ８０：表示モード設定メニュー ８０ａ：「優先度」アイコン ８０ｂ：「着信音」アイコン ８０ｃ：「サムネールサイズ」アイコン ８０ｄ：「オフ」アイコン

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれ少なくとも画像情報が入力する
   複数の入力手段と、 当該複数の入力手段のそれぞれからの入力を常時、監視
   する入力検出手段と、 当該複数の入力手段からの入力画像の１つを選択する選
   択手段と、 当該第１の選択手段で選択されなかった入力画像から縮
   小画像を生成する縮小画像信号生成手段と、 当該選択手段により選択された画像と、当該縮小画像生
   成手段により生成された縮小画像を合成する合成手段
   と、 当該合成手段から出力される画像を表示する表示手段
   と、 設定条件及び当該入力検出手段の検出結果に従い当該選
   択手段を制御する制御手段とからなることを特徴とする
   画像表示装置。
2. 【請求項２】 更に、当該選択手段で選択する画像を指
   定する操作手段を具備し、当該制御手段は、当該操作手
   段の操作に応じて当該選択手段を制御する請求項１に記
   載の画像表示装置。
3. 【請求項３】 当該選択手段は、選択された画像を当該
   表示手段の表示解像度に応じた解像度に変換する解像度
   変換手段を具備する請求項１に記載の画像表示装置。
4. 【請求項４】 更に、音声出力手段を具備し、当該制御
   手段は、当該入力検出手段の検出結果に従い、当該複数
   の画像入力手段の内の指定の画像入力手段に画像が入力
   したときに、所定音声信号を当該音声出力手段に供給す
   る請求項１に記載の画像表示装置。
5. 【請求項５】 当該設定条件は、当該複数の画像入力手
   段の優先度情報を含み、当該制御手段は、当該優先度情
   報に従って当該選択手段を制御する請求項１に記載の画
   像表示装置。
6. 【請求項６】 当該入力手段には音声も入力し、当該選
   択手段は、選択した入力画像に対応する音声も選択する
   請求項１に記載の画像表示装置。
7. 【請求項７】 当該入力検出手段は、当該入力手段にお
   ける画像入力及び音声入力を常時監視する請求項６に記
   載の画像表示装置。