JPH11305414A - プリンタプロセッサ - Google Patents

プリンタプロセッサ

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JPH11305414A
JPH11305414A JP11506198A JP11506198A JPH11305414A JP H11305414 A JPH11305414 A JP H11305414A JP 11506198 A JP11506198 A JP 11506198A JP 11506198 A JP11506198 A JP 11506198A JP H11305414 A JPH11305414 A JP H11305414A
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JP
Japan
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photosensitive material
unit
exposure
printing
development processing
Prior art date
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Pending
Application number
JP11506198A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kurosawa
光広 黒澤
Masayoshi Osato
昌良 大里
Mitsuru Obata
満 小幡
Takao Tsuda
隆夫 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ジャムの発生を抑制しつつ、スイッチバック
が完了するまでの時間を短くするプリンタプロセッサを
提供する。 【解決手段】 スイッチバック機構に、搬送路切替部と
現像処理部との間にあって、プリント用感光材料をアキ
ュームできるアキューム機構が設けられていて、スイッ
チバック機構が、プリント用感光材料を袋小路部から現
像処理部の入口まで、現像処理部の搬送速度より速い搬
送速度で搬送できるプリンタプロセッサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタプロセッ
サに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来から、投影焼付部の下方に現像処理
部を設けることによって、プリンタプロセッサの設置面
積を小型化することは、提案されてきた。
【0003】例えば、米国特許第4,864,354号
公報には、投影焼付部で、印画紙が垂直方向に停止した
状態で、投影焼付され、そのまま垂直方向下方に搬送さ
れ、現像処理部に供給され、現像処理されることが記載
されている。
【0004】また、米国特許第4,881,095号公
報には、投影焼付部で、印画紙が水平方向に停止した状
態で、上方から投影焼付され、そのまま垂直方向に方向
転換して下方に搬送され、現像処理部に供給され、現像
処理されることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、米国特許第
4,864,354号公報に記載の技術では、垂直方向
に供給された印画紙に投影焼付するため、投影焼付時の
印画紙の位置制御が難しい問題がある。
【0006】また、米国特許第4,881,095号公
報に記載の技術では、上方から投影焼付された印画紙
が、そのまま垂直方向に方向転換して下方に搬送され、
現像処理部に供給されるため、印画紙の感光面が下方を
向いた状態で現像処理しなければならず、現像処理部の
設計が難しい問題がある。
【0007】そこで、感光材料を露光する露光部と、前
記露光部で露光された前記感光材料を所定の搬送速度で
搬送しながら現像処理する現像処理部と、前記露光部で
露光されたシート状の前記感光材料を前記現像処理部に
搬送するスイッチバック機構と、を有し、前記スイッチ
バック機構は、前記露光部で露光された前記感光材料を
一旦収容する袋小路部と、前記感光材料の搬送方向で前
記袋小路部と前記露光部との間にあって、前記感光材料
を、前記露光部から前記袋小路部へ搬送できる状態と前
記袋小路部から前記現像処理部へ搬送できる状態に切り
替わる搬送路切替部と、を有するプリンタプロセッサを
考えた。
【0008】しかし、このようなプリンタプロセッサで
は、投影露光した後のプリント用感光材料をスイッチバ
ックするため、スイッチバックが完了するまでの時間、
次のプリント用感光材料を袋小路部に送り込めない問題
がある。また、単に、搬送速度を速くすると現像処理部
の搬送速度と合わず、ジャムが発生することになる問題
がある。
【0009】請求項1及び請求項1を直接又は間接的に
引用する請求項に記載の発明は、上記問題を鑑み、上述
のようなプリンタプロセッサで、ジャムの発生を抑制し
つつ、スイッチバックが完了するまでの時間を短くする
ことを目的とする。
【0010】また、現像処理部で発生しやすい腐食性ガ
スや水蒸気などがスイッチバック機構に漏れると、スイ
ッチバック機構が腐食したり、結露してジャムや感光材
料に悪影響を与えるなどのトラブルが発生する。
【0011】請求項3、4及び請求項3又は4を直接又
は間接的に引用する請求項に記載の発明は、上記問題を
鑑み、上述のようなプリンタプロセッサで、現像処理部
で発生しやすい腐食性ガスや水蒸気などがスイッチバッ
ク機構に漏れることを抑制することを目的とする。
【0012】また、上述のように考えたプリンタプロセ
ッサでジャムが発生すると、搬送路切替部があるだけ後
処理が大変である。そこで、スイッチバック機構が引き
出せるようにすることを考えたが、従来からよくあるよ
うに、感光材料の搬送幅方向に引き出すようにすると、
他の部分との間でジャムとなっている感光材料をぐちゃ
ぐちゃにしながら、引き出すことになり、未だ、後処理
が大変である。
【0013】請求項5及び請求項5を直接又は間接的に
引用する請求項に記載の発明は、上記問題を鑑み、上述
のように考えたプリンタプロセッサで、ジャムがスイッ
チバック機構と現像処理部との間や、スイッチバック機
構と露光部との間で発生したとしても、ジャムの後処理
が簡単にできるようにすることを目的とする。
【0014】請求項7及び請求項7を直接又は間接的に
引用する請求項に記載の発明は、上記問題を鑑み、上述
のように考えたプリンタプロセッサで、搬送路切替部の
搬送路の切替に特別な駆動源を不要又は安価にし、確実
に、かつ、安定的に、搬送路を切替ることができるよう
にすることを目的とする。
【0015】請求項12及び請求項12を引用する請求
項に記載の発明は、上記問題を鑑み、上述のように考え
たプリンタプロセッサで、露光部が、現像処理部の上方
にあり、感光材料を水平に移動させながら露光するもの
であることにより、小型化しつつ、移動しながら露光さ
れている感光材料に印字しなくても、露光後に、感光材
料に印字できるようにすることを目的とする。
【0016】請求項14及び請求項14を引用する請求
項に記載の発明は、プリンタプロセッサの高さを低くし
つつ、設置面積を小さくし、かつ、写真原稿を固定する
キャリアやキャリアを水平方向に移動させるキャリア移
動機構などへの作業性を良くすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
【0018】〔請求項1〕『感光材料を露光する露光部
と、前記露光部で露光された前記感光材料を所定の搬送
速度で搬送しながら現像処理する現像処理部と、前記露
光部で露光されたシート状の前記感光材料を前記現像処
理部に搬送するスイッチバック機構と、を有し、前記ス
イッチバック機構は、前記露光部で露光された前記感光
材料を一旦収容する袋小路部と、前記袋小路部と前記露
光部との間にあって、前記感光材料を、前記露光部から
前記袋小路部へ搬送できる状態と前記袋小路部から前記
現像処理部へ搬送できる状態に切り替わる搬送路切替部
と、を有するプリンタプロセッサにおいて、前記スイッ
チバック機構に、前記搬送路切替部と前記現像処理部と
の間にあって、前記感光材料をアキュームできるアキュ
ーム機構が設けられていて、前記スイッチバック機構
が、前記感光材料を前記袋小路部から前記現像処理部の
入口まで、前記現像処理部の搬送速度より速い搬送速度
で搬送できることを特徴とするプリンタプロセッサ。』 請求項1に記載の発明により、現像処理部の搬送速度よ
り速い搬送速度で搬送しても、アキューム機構によりア
キュームでき、ジャムが発生しにくい。従って、ジャム
の発生を抑制しつつ、感光材料を現像処理部の入口まで
速い搬送速度で搬送できるので、スイッチバックが完了
するまでの時間を短くすることができ、トータルの処理
能力を高めることができる。
【0019】〔請求項2〕『前記アキューム機構に、前
記感光材料を案内する揺動ガイドが設けられていて、前
記揺動ガイドが、前記感光材料が撓むことにより、前記
感光材料の搬送路に沿った位置から離れるように、揺動
可能に保持されている請求項1に記載のプリンタプロセ
ッサ。』 請求項2に記載の発明により、前記揺動ガイドによっ
て、感光材料の先端を現像処理部の入口まで良好に案内
しつつ、前記感光材料が撓むことにより、前記揺動ガイ
ドが、前記感光材料の搬送路に沿った位置から離れるか
ら、アキュームとして機能することができる。
【0020】〔請求項3〕『前記揺動ガイドが、感光材
料がスイッチバック機構から現像処理部へ搬送されてい
ない間、前記スイッチバック機構側と前記現像処理部側
との間を遮蔽するものである請求項2に記載のプリンタ
プロセッサ。』 請求項3に記載の発明により、感光材料がスイッチバッ
ク機構から現像処理部へ搬送されていない間、別の部材
を設けなくても、揺動ガイドにより前記スイッチバック
機構側と前記現像処理部側との間が遮蔽されるので、現
像処理部で発生しやすい腐食性ガスや水蒸気などが、ス
イッチバック機構や露光部などに漏れにくく、腐食や結
露などのトラブルの発生を抑制できる。
【0021】〔請求項4〕『感光材料を露光する露光部
と、前記露光部で露光された前記感光材料を所定の搬送
速度で搬送しながら現像処理する現像処理部と、前記露
光部で露光されたシート状の前記感光材料を前記現像処
理部に搬送するスイッチバック機構と、を有し、前記ス
イッチバック機構は、前記露光部で露光された前記感光
材料を一旦収容する袋小路部と、前記袋小路部と前記露
光部との間にあって、前記感光材料を、前記露光部から
前記袋小路部へ搬送できる状態と前記袋小路部から前記
現像処理部へ搬送できる状態に切り替わる搬送路切替部
と、を有するプリンタプロセッサにおいて、前記スイッ
チバック機構に、前記搬送路切替部と前記現像処理部と
の間にあって、前記感光材料を案内する揺動ガイドが設
けられていて、前記揺動ガイドが、前記感光材料が撓む
ことにより、前記感光材料の搬送路に沿った位置から離
れるように、揺動可能に保持されていて、感光材料がス
イッチバック機構から現像処理部へ搬送されていない
間、前記スイッチバック機構側と前記現像処理部側との
間を遮蔽するものであることを特徴とするプリンタプロ
セッサ。』 請求項4に記載の発明により、特別な動力源がなくて
も、感光材料がスイッチバック機構から現像処理部へ搬
送されていない間、揺動ガイドにより前記スイッチバッ
ク機構側と前記現像処理部側との間が遮蔽されるので、
現像処理部で発生しやすい腐食性ガスや水蒸気などが、
スイッチバック機構や露光部などに漏れにくく、腐食や
結露などのトラブルの発生を抑制できる。
【0022】〔請求項5〕『感光材料を露光する露光部
と、前記露光部で露光された前記感光材料を現像処理す
る現像処理部と、前記露光部で露光されたシート状の前
記感光材料を前記現像処理部に搬送するスイッチバック
機構と、を有し、前記スイッチバック機構は、前記露光
部で露光された前記感光材料を一旦収容する袋小路部
と、前記袋小路部と前記露光部との間にあって、前記感
光材料を、前記露光部から前記袋小路部へ搬送できる状
態と前記袋小路部から前記現像処理部へ搬送できる状態
に切り替わる搬送路切替部と、を有するプリンタプロセ
ッサにおいて、前記露光部と前記搬送路切替部と前記現
像処理部とで、前記感光材料の搬送幅方向が一定であ
り、前記スイッチバック機構が、前記感光材料の搬送幅
方向に対して垂直な方向に引き出すことができるように
設けられていることを特徴とするプリンタプロセッ
サ。』 請求項5に記載の発明により、スイッチバック機構を感
光材料の搬送幅方向に引き出すことにより、他の部分と
の間でジャムとなっているプリント用感光材料をぐちゃ
ぐちゃにすることがなく、このジャムの後処理が簡単に
できる。
【0023】〔請求項6〕『前記露光部から前記袋小路
部の少なくとも入口までの前記感光材料の搬送路が略水
平であり、前記スイッチバック機構が、略水平方向に引
き出すことができるように設けられている請求項5に記
載のプリンタプロセッサ。』 請求項6に記載の発明により、露光部が、感光材料を水
平方向に移動させながら、露光するものであることによ
り、小型化しつつ、水平方向の搬送なので、安定的な搬
送が容易にでき、良好に露光でき、かつ、スイッチバッ
ク機構を略水平に引き出せるので、スイッチバック機構
の重さをさほど感じずに、ジャムの後処理ができ、ま
た、引き出すために必要な高さ方向の空間が少なくて済
み、プリンタプロセッサの高さを小さくできる。
【0024】〔請求項7〕『感光材料を露光する露光部
と、前記露光部で露光された前記感光材料を現像処理す
る現像処理部と、前記露光部で露光されたシート状の前
記感光材料を前記現像処理部に搬送するスイッチバック
機構と、を有し、前記スイッチバック機構は、前記露光
部で露光された前記感光材料を一旦収容する袋小路部
と、前記袋小路部と前記露光部との間にあって、前記感
光材料を、前記露光部から前記袋小路部へ搬送できる状
態と前記袋小路部から前記現像処理部へ搬送できる状態
に切り替わる搬送路切替部と、を有するプリンタプロセ
ッサにおいて、前記搬送路切替部が、正逆両方向に回転
可能な第1ローラと、前記第1ローラとローラ対を構成
し、前記第1ローラの回転方向によって揺動してその位
置が異なる第2ローラとを有することを特徴とするプリ
ンタプロセッサ。』 請求項7に記載の発明により、搬送路切替部の搬送路の
切替に特別な駆動源が不要又は安価にでき、確実に、か
つ、安定的に、搬送路を切替ることができる。
【0025】〔請求項8〕『前記露光部が、前記感光材
料を水平方向に移動させながら露光するものであり、前
記露光部から前記袋小路部の少なくとも入口までの前記
感光材料の搬送路が略水平である請求項1〜7のいずれ
か1項に記載のプリンタプロセッサ。』 請求項8に記載の発明により、露光部が、感光材料を水
平方向に移動させながら、露光するものであることによ
り、安定的な移動が容易にでき、良好に露光できる。
【0026】〔請求項9〕『前記露光部と前記スイッチ
バック機構と前記現像処理部とで、前記感光材料の搬送
幅方向が一定であり、前記スイッチバック機構が、略水
平方向に引き出すことができるように設けられている請
求項8に記載のプリンタプロセッサ。』 請求項9に記載の発明により、スイッチバック機構を略
水平に引き出せるので、スイッチバック機構の重さをさ
ほど感じずに、ジャムの後処理ができ、また、引き出す
ために必要な高さ方向の空間が少なくて済み、プリンタ
プロセッサの高さを小さくできる。
【0027】〔請求項10〕『前記スイッチバック機構
は、前記搬送路切替部と前記現像処理部との間にあっ
て、前記感光材料に印字する印字部を有する請求項8又
は9に記載のプリンタプロセッサ。』 請求項10に記載の発明により、露光部が、現像処理部
の上方に設けられており、感光材料を水平方向に移動さ
せながら、露光するものであることにより、小型化しつ
つ、移動しながら露光されている感光材料に印字しなく
ても、露光後に、感光材料に印字できるので、印字によ
る振動などの悪影響がなく、良好な露光ができる。
【0028】〔請求項11〕『前記露光部が前記現像処
理部の上方に設けられている請求項7〜10のいずれか
1項に記載のプリンタプロセッサ。』 請求項11に記載の発明により、露光部が、前記現像処
理部の上方に設けられ、感光材料を水平方向に移動させ
ながら、露光するものであることにより、小型化しつ
つ、水平方向の移動なので、安定的な移動が容易にで
き、良好に露光できる。
【0029】〔請求項12〕『感光材料を露光する露光
部と、前記露光部で露光された前記感光材料を現像処理
する現像処理部と、前記露光部で露光されたシート状の
前記感光材料を前記現像処理部に搬送するスイッチバッ
ク機構と、を有し、前記スイッチバック機構は、前記露
光部で露光された前記感光材料を一旦収容する袋小路部
と、前記袋小路部と前記露光部との間にあって、前記感
光材料を、前記露光部から前記袋小路部へ搬送できる状
態と前記袋小路部から前記現像処理部へ搬送できる状態
に切り替わる搬送路切替部と、を有するプリンタプロセ
ッサにおいて、前記露光部が、前記現像処理部の上方に
設けられており、前記感光材料を水平方向に移動させな
がら露光するものであり、前記スイッチバック機構は、
前記搬送路切替部と前記現像処理部との間にあって、前
記感光材料に印字する印字部を有することを特徴とする
プリンタプロセッサ。』 請求項12に記載の発明により、露光部が、現像処理部
の上方に設けられており、感光材料を水平方向に移動さ
せながら、露光するものであることにより、小型化しつ
つ、移動しながら露光されている感光材料に印字しなく
ても、露光後に、感光材料に印字できるので、印字によ
る振動などの悪影響がなく、良好な露光ができる。
【0030】〔請求項13〕『前記露光部が、写真原稿
に記録された駒画像を感光材料に投影焼付するものであ
る請求項1〜12のいずれか1項に記載のプリンタプロ
セッサ。』 〔請求項14〕『写真原稿を固定的に保持できるキャリ
アと、物体面領域を照明する照明部と、前記写真原稿が
前記物体面領域を通過するように、前記キャリアを水平
方向に移動させるキャリア移動機構と、感光材料を結像
面領域を通過するように、水平に移動させる移動機構
と、前記物体面領域より下方で、前記結像面領域より上
方の高さに設けられ、前記物体面領域の像を前記結像面
領域に投影することにより、前記キャリア移動機構によ
り移動中の前記キャリアに固定的に保持された写真原稿
の像を、前記移動機構によって移動中の感光材料に投影
結像させる光学系部と、前記光学系部によって露光され
た前記感光材料を現像処理する現像処理部と、前記移動
機構から水平方向に搬送されたシート状の前記感光材料
をスイッチバックさせて前記現像処理部に搬送するスイ
ッチバック機構と、を有し、前記現像処理部の上に、前
記移動機構及び前記スイッチバック機構が設けられ、前
記光学系部が、鉛直方向の露光光路を水平方向に反射す
る第1ミラーと、第1ミラーにより水平方向に反射した
露光光路を鉛直方向に反射する第2ミラーと、第2ミラ
ーにより鉛直方向に反射した露光光路を水平方向に反射
する第3ミラーと、第3ミラーにより水平方向に反射し
た露光光路を鉛直方向に反射する第4ミラーと、水平方
向の露光光路中に設けられたレンズとを有するものであ
ることを特徴とするプリンタプロセッサ。』 請求項14に記載の発明により、光学系部の高さが低い
ものであり、また、移動機構及びスイッチバック機構の
高さも低くできるから、現像処理部の上に、前記移動機
構及び前記スイッチバック機構を設けてもプリンタプロ
セッサの高さを低くでき、これにより設置面積を小さく
しつつ、光学系部の上方にある物体面領域を写真原稿が
通過するように、キャリアを水平方向に移動させるキャ
リア移動機構やキャリアなどの作業が簡単にできる。
【0031】〔請求項15〕『前記スイッチバック機構
が、水平方向である搬送方向に引き出すことができるよ
うに設けられている請求項14に記載のプリンタプロセ
ッサ。』 請求項15に記載の発明により、スイッチバック機構を
略水平に引き出せるので、スイッチバック機構の重さを
さほど感じずに、ジャムの後処理ができ、また、引き出
すために必要な高さ方向の空間が少なくて済み、プリン
タプロセッサの高さをより小さくできる。
【0032】〔用語などの説明〕写真原稿は、感光材料
に結像する駒画像を記録した媒体のことである。写真原
稿は、ハロゲン化銀写真感光材料を露光し現像処理して
できる写真原稿が好ましいが、これに限られず、例え
ば、昇華型感熱転写法により画像記録された写真原稿
や、インクジェットプリント法により画像記録された写
真原稿や、レーザアブレーション法により画像記録され
た写真原稿などであってもよい。また、写真原稿は、写
真フィルムなど駒画像を透過画像として記録した可撓性
の写真原稿であることが好ましいが、これに限られず、
例えば、ガラス板状のものなどの非可撓性のものなどで
あってもよい。
【0033】また、感光材料には、ハロゲン化銀写真感
光材料、静電感光体、ジアゾタイプ感光紙、感光性樹脂
などが挙げられ、また、プリント用感光材料、複写用感
光材料、撮影用感光材料などが挙げられる。プリント用
感光材料は、投影焼付により結像された像のプリントを
得るための感光材料である。プリント用感光材料は、ハ
ロゲン化銀写真感光材料であることが好ましいが、これ
に限られない。また、プリント用感光材料には、印画
紙、プリント用感光フィルムなどが挙げられる。
【0034】また、プリント用感光材料は、投影焼付に
より結像された像のプリントを得るための感光材料であ
る。プリント用感光材料は、ハロゲン化銀写真感光材料
であることが好ましいが、これに限られない。また、プ
リント用感光材料には、印画紙、プリント用感光フィル
ムなどが挙げられる。
【0035】物体面領域とは、投影焼付における物体面
の中で、遮光されたりケラレたりせずに、物体面として
機能する領域のことである。
【0036】結像面領域とは、投影焼付における結像面
の中で、遮光されたりケラレたりせずに、結像面として
機能する領域のことである。
【0037】写真原稿移動方向は、投影焼付のために、
写真原稿が物体面領域を通過するように移動する際の方
向のことである。
【0038】感光材料移動方向は、投影焼付のために、
感光材料が結像面領域を通過するように移動する際の方
向のことである。
【0039】搬送方向は、感光材料が搬送される方向の
ことであり、搬送幅方向とは、搬送される感光材料の感
光面内の方向であって、感光材料の搬送方向と垂直な方
向のことである。
【0040】処理部用支持体は、現像処理部を、原則的
に所定の位置関係を維持しながら保持し、外力の負担、
伝達を主に受け持つ剛性部材であり、当該装置の構造が
筐体構造である場合、この処理部用筐体が相当し、当該
装置の構造が殻構造である場合、この処理部用殻が相当
し、当該装置の構造が板構造である場合、これらの処理
部用構造板が相当する。
【0041】露光部用支持体は、露光部を、原則的に所
定の位置関係を維持しながら保持し、外力の負担、伝達
を主に受け持つ剛性部材であり、当該装置の構造が筐体
構造である場合、この露光部用筐体が相当し、当該装置
の構造が殻構造である場合、この露光部用殻が相当し、
当該装置の構造が板構造である場合、これらの露光部用
構造板が相当する。
【0042】また、プリント用感光材料の搬送方向、搬
送幅方向及び搬送幅方向に対して垂直な方向の例として
は、プリント用感光材料の搬送方向が水平方向である左
右方向であり、搬送幅方向が水平方向である手前−奥方
向であり、搬送幅方向に対して垂直な方向が、左右方向
に対して垂直な方向である左右方向や上下方向であるこ
とや、プリント用感光材料の搬送方向が鉛直方向である
上下方向であり、搬送幅方向が水平方向である手前−奥
方向であり、搬送幅方向に対して垂直な方向が、左右方
向に対して垂直な方向である左右方向や上下方向である
ことなどが挙げられるが、これらに限られない。
【0043】本発明の1つの要素が1つの部材からなっ
ていてもよいし、複数の部材からなっていてもよいこと
は言うまでもなく、また、例えば、「別体で、」という
ように特に断りの無い限り、1又は複数の部材が本発明
の複数の要素を兼ねていてもよいことは言うまでもな
い。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0045】実施形態 以下、図面に基づいて本実施形態のプリンタプロセッサ
を説明する。なお、以下の説明で、操作する際に操作者
が立つ側の方向を手前側、その反対側を奥側、この操作
者にとって右側を右側、左側を左側と呼ぶ。また、手前
−奥方向と左右方向とは直交する方向で、いずれも水平
な方向である。また、本実施形態のプリンタプロセッサ
に用いられるプリント用感光材料Pは、ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料であり、ネガ−ポジ型感光材料である
カラー印画紙であるが、本発明はこれに限られない。
【0046】そして、図1は、本実施形態のプリンタプ
ロセッサのマガジンを外した状態の概略斜視図である。
また、図2は、本実施形態のプリンタプロセッサの前面
パネル710を外した状態の概略構成正面図である。本
実施形態のプリンタプロセッサは、写真原稿である写真
フィルムFに記録された駒画像を、プリント用感光材料
Pを移動させながら、プリント用感光材料Pに露光する
露光部200と、露光部200で露光されたプリント用
感光材料Pを現像処理する現像処理部600と、移動機
構500により移動されながら露光されたプリント用感
光材料Pをスイッチバックさせて現像処理部600に送
るスイッチバック機構550と、を有するプリンタプロ
セッサである。また、本実施形態のプリンタプロセッサ
は、現像処理部600により現像処理されたプリント用
感光材料Pを集積するソータ780と、プリンタプロセ
ッサの各部から情報を得て、制御する制御部110と、
プリンタプロセッサの各部へ電力を供給する電源部12
0と、制御部110に操作者が入力するための操作入力
部150と、操作者に様々な情報を表示するためのモニ
タ190とを有する。
【0047】そして、露光部200は、写真原稿である
写真フィルムFを固定的に保持できるフィルムキャリア
250と、フィルムキャリア250に固定的に保持され
た写真フィルムFに記録された駒画像を照明する照明部
210と、フィルムキャリア250を水平方向である左
右方向に移動させるキャリア移動機構300と、プリン
ト用感光材料Pを移動させる移動機構500と、フィル
ムキャリア250に固定的に保持された写真フィルムF
に記録された駒画像の像を、プリント用感光材料Pに投
影結像させる光学系部350と、プリント用感光材料P
のロールを収容したマガジン410を保持するマガジン
保持部400と、プリント用感光材料Pを、マガジン4
10から送出して、所定の長さのシート状に切断して、
移動機構500へ給送する給送機構450とを有する。
【0048】そして、露光部200は、キャリア移動機
構300によりフィルムキャリア250を左右方向に移
動させることにより、フィルムキャリア250に固定的
に保持された写真フィルムFを左右方向に移動させつ
つ、移動機構500によりプリント用感光材料Pを左右
方向に移動させながら、写真フィルムFに記録された駒
画像から、光学系部350により、移動機構500によ
り左右方向に移動するプリント用感光材料Pに投影焼付
することにより露光する。なお、光学系部350は、投
影焼付時には、固定されている。
【0049】従って、この露光部200の感光材料移動
方向は、左右方向であり、写真原稿移動方向は左右方向
である。
【0050】次に、本実施形態の露光部200につい
て、露光部200の概略図である図3と図1、2に基づ
いて、説明する。
【0051】まず、照明部210は、プリンタプロセッ
サの天板730の上に配置され、白色光を発光する光源
211と、光源211が発光した白色光の内、赤外線を
透過し、B,G,Rの可視光を反射するミラー212
と、照明光路への挿入位置を制御可能に設けられたイエ
ローフィルタとマゼンタフィルタとシアンフィルタとN
Dフィルタ(中性色フィルタ)とを有し、制御部110
からの制御によりこれらフィルタの挿入位置を制御し
て、ミラー212により反射した白色光を調光する調光
部213と、調光部213により色バランス及び光の強
度を調整された光をミラートンネルで拡散する拡散部2
14と、光源211の過熱を防止するために送風する送
風機215とを有している。
【0052】なお、制御部110からの制御による調光
部213による色バランス及び光の強度は、写真フィル
ムFに記録された駒画像の測光値と、操作入力部150
から入力された補正値などに基づいて、イエローフィル
タとマゼンタフィルタとシアンフィルタとNDフィルタ
(中性色フィルタ)の各フィルタの照明光路中への挿入
位置を制御することによって、写真フィルムFに記録さ
れた駒画像に相応しい色バランス及び強度の照明光に調
光する。また、拡散部214は、調光部213により色
バランス及び光の強度を調整された光をミラートンネル
で拡散して、フィルムキャリア250により固定的に保
持された写真フィルムFに記録された駒画像のスリット
状の物体面領域bを均一に照明するものである。なお、
このスリット状の物体面領域bは、プリンタプロセッサ
の天板730に設けられた前後方向に伸びるスリット部
750のスリット部材751の焼付用スリット752に
対応する領域である。
【0053】フィルムキャリア250は、キャリア移動
機構300の上に配置されている。フィルムキャリア2
50は、測光時及び投影焼付時は、マスク部材251に
より、写真原稿である写真フィルムFに記録された駒画
像の平面性を保ちながら、写真フィルムFを固定的に保
持するためのものであり、操作入力部150からの入力
に従って、マスク部材251により写真フィルムFを固
定的に保持したり、マスク部材251による写真フィル
ムFの固定的な保持を解除したりする。
【0054】キャリア移動機構300は、フィルムキャ
リア250を着脱可能に保持するキャリッジ310と、
図2の左右方向に移動させるために張られたワイヤ32
4(図5参照)と、このワイヤ324を張るためのプー
リ321、323と、このワイヤ324を動かすための
駆動モータ322と、を有し、駆動モータ322により
ワイヤ324を動かすことで、このキャリッジ310を
図2の左右方向に移動させる。
【0055】そして、投影焼付時には、投影焼付の投影
倍率に応じた速度で、保持するフィルムキャリア250
を移動させ、測光時には、測光に最適な速度で、保持す
るフィルムキャリア250を移動させ、それ以外のフィ
ルムキャリア250の移動時には、ほぼ最大の速度で、
保持するフィルムキャリア250を移動させる。
【0056】そして、測光及び投影焼付の前に、写真フ
ィルムFが物体面領域bとは別のビュアー740により
照明される領域に位置するように、キャリア移動機構3
00はフィルムキャリア250を移動させることによ
り、ビュアー740により写真フィルムFに記録された
駒画像の全面を照明する。そして、ミラー748はビュ
アー740により照明された写真フィルムFに記録され
た駒画像からの光を反射する。
【0057】そして、操作者は、ビュアー740により
照明された写真フィルムFに記録された駒画像を、この
反射像により観察して、操作入力部150から露光補正
値又は露光スタートを入力する。そして、操作入力部1
50から露光補正値又は露光スタートが入力されると、
制御部110の制御により、フィルムキャリア250の
マスク部材251が写真フィルムFを固定的に保持す
る。そして、キャリア移動機構300はフィルムキャリ
ア250を左右方向に移動させることにより、測光及び
前述の投影焼付を行う。その後、写真フィルムFが物体
面領域bとは別のビュアー740により照明される領域
に位置するように、キャリア移動機構300はフィルム
キャリア250を移動させる。そして、ビュアー740
により写真フィルムFに記録された駒画像の全面を照明
する。そして、制御部110からの制御により、フィル
ムキャリア250にマスク部材251による写真フィル
ムFを固定的な保持を自動的に解除する。そして、操作
者が、写真フィルムFに記録されている次の駒画像をマ
スク部材251によるマスク位置にセットし、次の測光
及び投影焼付に備える。
【0058】光学系部350は、フィルムキャリア25
0に固定的に保持され、照明部210により均一に照明
された写真フィルムFに記録された駒画像の像を、プリ
ント用感光材料Pに投影結像させる。この光学系部35
0は、鉛直方向の露光光路を水平方向に反射する第1ミ
ラー351と、第1ミラー351により水平方向に反射
した露光光路を鉛直方向に反射する第2ミラー352
と、第2ミラー352により鉛直方向に反射した露光光
路を水平方向に反射する第3ミラー353と、第3ミラ
ー353により水平方向に反射した露光光路を鉛直方向
に反射する第4ミラー354と、写真フィルムFに記録
された駒画像の像を、プリント用感光材料Pに投影結像
させるレンズ部360とを有する。そして、第2ミラー
352と第3のミラー353とはVミラー部材355に
設けられ、制御部110からの制御信号により水平方向
の位置を調整できる(即ち水平方向に移動可能であ
る)。そして、Vミラー部材355の水平方向の位置を
調整することで、物体面領域bから結像面領域aまでの
光路長を調整する。そして、制御部110は、写真フィ
ルムFに記録された駒画像の幅と移動機構500により
移動するプリント用感光材料Pの幅とによって定まる投
影倍率に応じて、レンズ部360の位置を調節し、Vミ
ラー部材355の水平方向の位置を調整する。
【0059】また、測光部材390が、第1ミラー35
1から水平方向にずれたスリット部750の斜め下方に
設けられており、写真フィルムFに記録された駒画像を
透過した光束をBGR毎に測光し、その結果を制御部1
10に送る。そして、制御部110は、写真フィルムF
に記録された駒画像をBGR毎に測光した結果に基づい
て、前述の調光部213の各フィルタの挿入位置を決定
し、制御する。
【0060】そして、マガジン保持部400は、プリン
ト用感光材料Pのロールを収容したマガジン410を保
持し、給送機構450は、プリント用感光材料Pを、こ
のマガジン410から給送ローラ対460により送出し
て、所定の長さのシート状にカッタ470により切断し
て、移動機構500へ給送する。
【0061】そして、移動機構500は、給送機構45
0から給送されたプリント用感光材料Pを、投影焼付の
タイミングに合わせて結像面領域aを通過するように、
一定速度で搬送し、スイッチバック機構550に搬送す
るものである。移動機構500は、ベルト給送部510
と、搬送ローラ531、533、534、536の2つ
の搬送ローラ対からなる搬送ローラ対部530と、これ
らベルト給送部510と搬送ローラ対部530とを駆動
させる駆動部520とを有する。そして、ベルト給送部
510は、シート状のプリント用感光材料Pを露光開始
前および切断中のプリント用感光材料Pを待機させ、プ
リント用感光材料Pを、投影焼付のタイミングに合わせ
て結像面領域aを通過するように、搬送ローラ対部53
0に給送する。
【0062】搬送ローラ対部530に給送されたプリン
ト用感光材料Pは、透明板541によりプリント用感光
材料Pの感光面が結像面領域aを通過するように案内し
ながら、搬送ローラ対部530の2つの搬送ローラ対
(搬送ローラ531、533、534、536)によ
り、感光材料移動方向(左右方向)に移動し、スイッチ
バック機構550に搬送される。
【0063】そして、スイッチバック機構550は、移
動機構500により移動されながら露光されたプリント
用感光材料Pをスイッチバックさせて現像処理部600
に送る。
【0064】次に、現像処理部600について、現像処
理部600の概略図である図4と図1、2に基づいて、
説明する。
【0065】この現像処理部600には、プリント用感
光材料Pを内部に貯留した発色現像処理液で発色現像処
理する発色現像処理槽610、発色現像処理されたプリ
ント用感光材料Pを内部に貯留した漂白定着処理液で漂
白定着処理する漂白定着処理槽620、漂白定着処理さ
れたプリント用感光材料Pを内部に貯留した安定化液で
安定化処理する第1安定化処理槽630、第2安定化処
理槽640、第3安定化処理槽650と、安定化処理さ
れたプリント用感光材料Pを乾燥する乾燥部660と、
発色現像処理液の補充液を貯留する発色現像補充液タン
ク791から発色現像液の補充液を発色現像処理槽61
0に送る補充ポンプ691と、漂白定着処理液の補充液
を貯留する漂白定着補充液タンク792から漂白定着液
の補充液を漂白定着処理槽620に送る補充ポンプ62
9と、安定化液の補充液を貯留する安定化補充液タンク
793から安定化液の補充液を第3安定化処理槽650
に送る補充ポンプ659と、発色現像処理槽610から
の廃液を貯留する発色現像液廃液容器670と、発色現
像処理槽610以外の処理槽からの廃液を貯留する廃液
容器680と、を有している。
【0066】そして、発色現像処理槽610、漂白定着
処理槽620、第1安定化処理槽630、第2安定化処
理槽640、第3安定化処理槽650の各処理槽には、
それぞれ、この処理槽に貯留されている処理液を循環さ
せて攪拌するための循環ポンプ614、624、63
4、644、654が設けられている。また、発色現像
処理槽610には、発色現像処理槽610に貯留されて
いる発色現像液の温度を検出する液温検出部材613と
ヒータ612とが設けられていて、発色現像処理槽61
0に貯留されている発色現像液の温度を所定温度範囲内
に制御している。第1安定化処理槽630、第2安定化
処理槽640、第3安定化処理槽650は、多段向流方
式の処理槽で、第3安定化処理槽650をオーバーフロ
ーした安定化液が第2安定化処理槽640に流れ込み、
第2安定化処理槽640をオーバーフローした安定化液
が第1安定化処理槽630に流れ込み、第1安定化処理
槽630をオーバーフローした安定化液が廃液容器68
0に送られる。
【0067】また、乾燥部660には、ヒータ662に
よって加熱した空気を、送風機664によって、プリン
ト用感光材料Pに吹き付けて、現像処理されたプリント
用感光材料Pを乾燥するものである。
【0068】そして、現像処理部600には、乾燥部6
60の送風機664、循環ポンプ614、624、63
4、644、654、及び、補充ポンプ619、62
9、659といった振動源がある。
【0069】次に、図2に基づいて、本実施形態のプリ
ンタプロセッサの筐体構造について説明する。
【0070】処理部用筐体800は、図2においてクロ
スハッチングで示す部材で、現像処理部600を保持
し、床に置かれる。そして、処理部用筐体800には、
処理部用筐体基体810と、処理部用筐体基体810を
水平方向である手前−奥方向(図2の紙面と垂直な方
向)に移動できる移動筐体850と、を有する。そし
て、処理部用筐体基体810は、処理部用筐体基体81
0と一体的に設けられた処理部用筐体脚部821、83
1によって床に固定されている。また、移動筐体850
は、発色現像処理槽610、漂白定着処理槽620、第
1安定化処理槽630、第2安定化処理槽640、第3
安定化処理槽650の各処理槽を保持していて、前面パ
ネル710の処理部前面パネル711と一体になってい
て、底に設けられた車輪により、手前−奥方向(図2の
紙面と垂直な方向)に移動できる。従って、移動筐体8
50が保持している発色現像処理槽610、漂白定着処
理槽620、第1安定化処理槽630、第2安定化処理
槽640、第3安定化処理槽650の各処理槽を露光部
用筐体900より手前方に出すことができ、メンテナン
スを容易にできる。
【0071】露光部用筐体900は、この処理部用筐体
800とは別体であり、図2においてハッチングで示し
た部分であり、露光部200と、前面パネル710と、
プリンタプロセッサの右側面板と左側面板と奥側側面板
とからなる側面板720と、天板730と、操作入力部
150と、モニタ190と、制御部110と、電源部1
20とを保持し、床に固定される。
【0072】そして、露光部200が現像処理部600
の上方に設けられていて、プリンタプロセッサの設置面
積のコンパクト化に都合が良い。そして、露光部200
は、露光部用筐体900によって支持され、現像処理部
600は、処理部用筐体800によって支持されるとい
うように、露光部200と現像処理部600とが互いに
別体の筐体によって床から支持される。これにより、現
像処理部600で発生した振動が露光部200にあまり
伝わらず、露光された画像の画質が劣化することを抑制
できる。
【0073】また、投影焼付時に光学系部350の各部
材が固定されていて、フィルムキャリア250によって
写真フィルムFに記録された駒画像を固定的に保持する
ので、振動に強く、キャリア移動機構300によって移
動するフィルムキャリア250の移動にもムラが発生し
にくいので、良好な投影焼付ができつつ、現像処理部6
00で発生した振動が露光部200にあまり伝わらず、
移動機構500によるプリント用感光材料Pの移動だけ
でなく、写真フィルムFの移動にもムラが発生しにくい
ので、露光された画像の画質が振動によって劣化するこ
とを抑制できる。
【0074】また、処理部用筐体800と露光部用筐体
900との間に弾性部材が設けられていて、現像処理部
600で発生した振動が露光部200に伝わることを抑
制しつつ、プリンタプロセッサの床側から現像処理部6
00や露光部200内に漏光することを抑制している。
【0075】次に、フィルムキャリア250とキャリア
移動機構300とスリット部750について、その組立
斜視図である図5に基づいて説明する。なお、図5にお
いては、これらの他に、ビュアー740も示している。
【0076】フィルムキャリア250は、カールなど生
じやすい写真フィルムFの平面性を保つためのマスク部
材251と、写真フィルムFの駒送りをするために写真
フィルムFをフィルムレーン260に沿って案内する案
内ローラ対263と、を有している。これらの案内ロー
ラ対263により写真フィルムFをニップして、写真フ
ィルムFをフィルムレーン260に沿って案内する。
【0077】そして、マスク部材251は、バネ(図示
せず)などの弾性力により解除する方向である上の方向
に付勢されていて、ソレノイド(図示せず)などの駆動
部材によって前述の弾性力に抗して駆動されて写真フィ
ルムFを圧着し、写真フィルムFの走査中は写真フィル
ムFを保持するとともに写真フィルムFの平面性を保
ち、また、駆動部材の駆動を解除すると、マスク部材2
51は、弾性力により写真フィルムFの圧着を解除す
る。また、マスク部材251には、開口部252が設け
られており、写真フィルムFに記録された駒画像以外の
領域を遮光して、余計な迷光が発生しないようにしつ
つ、写真フィルムFをフィルムレーン260に密着させ
ることにより、投影焼付される写真フィルムFの駒画像
の平面性を保っている。
【0078】このように、本実施形態で、写真フィルム
Fを移動させるための機構を、写真フィルムFを駒送り
させるためのフィルムキャリア250と、写真フィルム
Fを走査させるためにフィルムキャリア250を移動さ
せるキャリア移動機構300というように分けたのは、
写真フィルムFには、110、120、135、IX2
40など種々のフォーマットがあり、これらフォーマッ
ト毎にフィルムキャリア250を交換できるようにする
ためである。また、走査のためにフィルムを直接移動さ
せると、カールの生じやすい写真フィルムFでは、その
平面性を保つことが難しく、プリント用感光材料P上に
良好な画像の露光を行うことができない。しかしなが
ら、本実施形態のように、マスク部材251により写真
フィルムFをフィルムレーン260に密着させることに
より、平面性を保ちつつ、キャリア移動機構300によ
りフィルムキャリア250を移動させて走査させること
により、良好な走査露光を行うことができる。
【0079】また、キャリッジ310の奥側上部に、コ
ネクタ341が設けられており、コネクタ341には、
露光部200の本体に一端が接続されて折り返されてキ
ャリッジ310の他端が接続されており、フレキシブル
基板342を介して、電源部120からの電力および制
御部110からの制御信号を受けている。また、キャリ
ッジ310の上面の所定位置には、被結合部311が設
けられている。
【0080】そして、フィルムキャリア250には、写
真フィルムFを左右方向に駒送りできるようにフィルム
キャリア250がセットされる場合(即ち、図5に示す
方向でセットされる場合)、被係合部311と係合する
係合部284と、コネクタ341と係合するコネクタ2
81とが設けられている。そして、写真フィルムFを左
右方向に駒送りできるように、キャリッジ310にフィ
ルムキャリア250がセットされた際は、フィルムキャ
リア250のソレノイドは、コネクタ281とコネクタ
341とフレキシブル基板342を介して、電源部12
0からの電力および制御部110からの制御信号を受け
て駆動・制御される。
【0081】また、フィルムキャリア250には、写真
フィルムFを手前−奥方向に駒送りできるようにフィル
ムキャリア250がセットされる場合、被係合部311
と係合する係合部283と、コネクタ341と係合する
コネクタ282とが設けられている。そして、写真フィ
ルムFを手前−奥方向に駒送りできるように、キャリッ
ジ310にフィルムキャリア250がセットされた際
に、フィルムキャリア250のソレノイドは、コネクタ
282とコネクタ341とフレキシブル基板342を介
して、電源部120からの電力および制御部110から
の制御信号を受けて駆動・制御される。
【0082】キャリッジ310は、その被係合部311
によりフィルムキャリア250を保持するとともに、写
真原稿移動方向に移動される。キャリッジ310には、
フィルムキャリア250の開口部252に対応した位置
に、開口部312が設けられている。この開口部312
は、複数のフォーマットの写真フィルムFに記録された
駒画像に対応できるように、露光部200で投影焼付で
きる最大の大きさのフォーマットの写真フィルムFに記
録された駒画像より大きい開口となっている。
【0083】キャリア移動機構300は、フィルムキャ
リア250を着脱可能に保持するキャリッジ310と、
このキャリッジ310を左右方向に移動させるために張
られたワイヤ324と、このワイヤ324を張るための
プーリ321、323と、このワイヤ324を動かすた
めにモータ軸が回転する駆動モータ322と、その軸が
左右方向に伸びる略円柱形状のガイド部材331、33
2と、を有し、キャリッジ310にワイヤ保持部326
を固定的に設け、ワイヤ保持部326がワイヤ324の
1カ所を固定的に保持し、駆動モータ322がそのモー
タ軸を回転させることによりワイヤ324を動かすこと
で、このキャリッジ310が、ガイド部材331、33
2に沿って摺動して、左右方向に移送する。そして、駆
動モータ322を正逆転させることにより、キャリッジ
310を左右方向に往復動させることができる。
【0084】また、キャリッジ310の開口部312の
移動範囲(左右方向に往復動する範囲)内の下方に、ス
リット部750およびビュアー740が投影焼付装置2
00に設けられている。そして、ビュアー740は、写
真フィルムFに記録された駒画像を直接目視するため、
面発光する手段であって、蛍光灯などの発光部741か
ら発した光を、導光板あるいは反射板742でもって面
光源となし、この面光源からの光束が拡散板を介して、
フィルムキャリア250に保持された写真フィルムFを
照明し、ユーザーが目視できる。
【0085】次に、スイッチバック機構550の構造に
ついて、スイッチバック機構550の概略正面断面図で
ある図6に基づいて、説明する。
【0086】スイッチバック機構550には、大まかに
いうと、露光部200で露光されたプリント用感光材料
Pを一旦収容する袋小路部590と、袋小路部590と
露光部200との間にあって、プリント用感光材料P
を、露光部200から袋小路部590へ搬送できる状態
と袋小路部590から現像処理部600へ搬送できる状
態に切り替わる搬送路切替部560と、搬送路切替部5
60と現像処理部600との間にあって、袋小路部59
0から現像処理部600へ搬送されているプリント用感
光材料Pの感光面と反対側の面に印字する印字部570
と、搬送路切替部560から現像処理部600までの間
に設けられたプリント用感光材料Pをアキュームするア
キューム機構580とを有する。
【0087】そして、スイッチバック機構550は、プ
リント用感光材料Pを袋小路部590から現像処理部6
00の入口まで、現像処理部600の搬送速度VDより
速い搬送速度VHで搬送できる。これにより、アキュー
ム機構580によりジャムの発生を抑制しつつ、プリン
ト用感光材料Pを現像処理部600の入口まで速い搬送
速度で搬送できるので、スイッチバックが完了するまで
の時間を短くすることができ、トータルの処理能力を高
めることができる。
【0088】次に、搬送路切替部560について、搬送
路切替部560の拡大図である図7及び搬送路切替部5
60の概略斜視図である図8に基づいて、説明する。
【0089】搬送路切替部560は、正逆両方向に回転
可能な第1ローラ568と、第1ローラ568とローラ
対を構成し、第1ローラ568の回転方向によって揺動
してその位置が異なる第2ローラ561とを有する。
【0090】そして、第1ローラ568の軸方向(図7
の紙面に垂直な方向)の両端に軸569が一体的に設け
られている。そして、第1ローラ568の軸方向の両端
に設けられた軸569は、スイッチバック機構550本
体に所定の位置で回転自在に保持されている。そして、
第1ローラ568の奥側に設けられた軸569の先端に
は、図8に示すように、プーリ557が固定されてお
り、スイッチバック機構550の駆動源である図示しな
いステッピングモータによる回転駆動力により回るベル
ト556が張られている。そして、第1ローラ568
は、このベルト556からプーリ557を介して回転駆
動力を受ける。
【0091】また、第2ローラ561の軸方向(図7の
紙面に垂直な方向)の両端に軸562が一体的に設けら
れている。また、軸受部材563は、第1ローラ568
及び第2ローラ561の手前側及び奥側のそれぞれに設
けられ、下側に、第1ローラ568の両端に設けられた
軸569が摩擦の有る状態で回動自在に嵌められる下側
円筒孔5631が設けられ、上側に、第2ローラ561
の両端に設けられた軸562が殆ど摩擦の無い状態で回
動自在に嵌められる上側円筒孔5631が設けられてい
る。そして、第1ローラ568の両端に設けられた軸5
69のそれぞれは、軸受部材563の下側円筒孔563
1に嵌められ、第2ローラ561の両端に設けられた軸
562のそれぞれは、軸受部材563の上側円筒孔56
32に嵌められている。そして、第1ローラ568の回
転方向によって軸受部材563が揺動して第2ローラ5
61の位置が移動する。
【0092】そして、スイッチバック機構550本体に
設けられたガイドスリット564により、第2ローラ5
61の軸562の揺動範囲が規制されている。なお、ガ
イドスリット564は、第1ローラ568の両端に設け
られた軸569の中心軸を中心とする円弧形状のスリッ
ト孔である。そして、第1ローラ568が図7で左回転
(プリント用感光材料Pを露光部200から袋小路部5
90に案内する回転)することにより、第1ローラ56
8の両端に設けられた軸569と軸受部材563との摩
擦力などにより、軸受部材563が揺動して、第2ロー
ラ561は図7の実線の位置(プリント用感光材料Pを
露光部200から袋小路部590に案内する位置)に位
置し、第1ローラ568が図7で右回転(プリント用感
光材料Pを袋小路部590から現像処理部600に案内
する回転)することにより、第1ローラ568の両端に
設けられた軸569と軸受部材563との摩擦力などに
より、軸受部材563が揺動して、第2ローラ561は
図7の破線の位置(プリント用感光材料Pを袋小路部5
90から現像処理部600に案内する位置)に位置する
というように、第1ローラ568の回転方向によって第
2ローラ561は揺動してその位置が異なる。
【0093】そして、2つの軸受部材563の一方に
は、バネである弾性部材567の一端が接続されてお
り、この弾性部材567の他端は、ソレノイド565の
軸566に接続されており、このソレノイド565が、
第1ローラ568が図7で左回転(プリント用感光材料
Pを露光部200から袋小路部590に案内する回転)
する際に、左側に軸566を移動させることにより、第
2ローラ561を図7の実線の位置(プリント用感光材
料Pを露光部200から袋小路部590に案内する位
置)に付勢し、第1ローラ568が図7で右回転(プリ
ント用感光材料Pを袋小路部590から現像処理部60
0に案内する回転)する際に、右側に軸566を移動さ
せることにより、第2ローラ561は図7の破線の位置
(プリント用感光材料Pを袋小路部590から現像処理
部600に案内する位置)に付勢するというように、第
1ローラ568の回転方向によって第2ローラ561が
位置する方向に付勢して、確実に第2ローラ561の位
置を切り替えることができるようにしている。
【0094】次に、搬送路切替部560の第1の変形例
について、搬送路切替部560の第1の変形例の概略斜
視図である図9に基づいて、説明する。
【0095】第1の変形例の搬送路切替部560も、正
逆両方向に回転可能な第1ローラ568と、第1ローラ
568とローラ対を構成し、第1ローラ568の回転方
向によって揺動してその位置が異なる第2ローラ561
とを有する。
【0096】そして、第2ローラ561の軸方向の両端
に軸562が一体的に設けられている。また、第1ロー
ラ568の軸方向の両端に軸569が一体的に設けられ
ている。また、軸受部材563は、第1ローラ568及
び第2ローラ561の手前側及び奥側のそれぞれに設け
られ、下側に、第1ローラ568の両端に設けられた軸
569が殆ど摩擦の無い状態で回動自在に嵌められる下
側円筒孔5631が設けられ、上側に、第2ローラ56
1の両端に設けられた軸562が殆ど摩擦の無い状態で
回動自在に嵌められる上側円筒孔5631が設けられて
いる。そして、第1ローラ568の両端に設けられた軸
569のそれぞれは、軸受部材563の下側円筒孔56
31に嵌められ、第2ローラ561の両端に設けられた
軸562のそれぞれは、軸受部材563の上側円筒孔5
632に嵌められている。
【0097】そして、第1ローラ568の手前側に設け
られた軸569にトルクリミッタ950が設けられ、こ
のトルクリミッタ950の嵌込部951が軸受部材56
3に嵌め込まれて固定されている。このトルクリミッタ
950は、軸569に固定されている本体と軸受部材5
63に固定されている嵌込部951との間に働くトルク
が、所定のトルク以下では、トルクリミッタ950の本
体と嵌込部951とが一体となって回動又は停止し、所
定のトルクを越えると、トルクリミッタ950の本体と
嵌込部951とが別々に回動又は停止するものである。
【0098】そして、第1ローラ568の回動方向によ
って、軸569と軸受部材563との間に働くトルク
が、所定のトルク以下である間は、軸受部材563が揺
動して第2ローラ561の位置が移動する。
【0099】そして、スイッチバック機構550本体に
設けられたガイドスリット564により、第2ローラ5
61の軸562の揺動範囲が規制されている。なお、ガ
イドスリット564は、第1ローラ568の両端に設け
られた軸569の中心軸を中心とする円弧形状のスリッ
ト孔である。
【0100】そして、第1ローラ568が、プリント用
感光材料Pを露光部200から袋小路部590に案内す
る回転方向に回転することにより、軸受部材563が揺
動して、第2ローラ561がプリント用感光材料Pを露
光部200から袋小路部590に案内する位置に位置す
る。すると、ガイドスリット564により第2ローラ5
61の位置が規制され、軸受部材563の傾きが規制さ
れ、トルクリミッタ950の本体と嵌込部951との間
に働くトルクが、所定のトルクを越え、トルクリミッタ
950の本体だけが第1ローラ568と一緒に回転し、
嵌込部951は軸受部材563と一緒に停止した状態に
なる。
【0101】また、第1ローラ568がプリント用感光
材料Pを袋小路部590から現像処理部600に案内す
る回転方向に回転することにより、軸受部材563が揺
動して、第2ローラ561は、プリント用感光材料Pを
袋小路部590から現像処理部600に案内する位置に
位置する。すると、ガイドスリット564により第2ロ
ーラ561の位置が規制され、軸受部材563の傾きが
規制され、トルクリミッタ950の本体と嵌込部951
との間に働くトルクが、所定のトルクを越え、トルクリ
ミッタ950の本体だけが第1ローラ568と一緒に回
転し、嵌込部951は軸受部材563と一緒に停止した
状態になる。
【0102】このようにして、第1ローラ568の回転
方向によって第2ローラ561は揺動してその位置が異
なる。
【0103】次に、搬送路切替部560の第2の変形例
について、搬送路切替部560の第2の変形例の概略斜
視図(A)及び第2の変形例の第1ローラ568の手前
側の部分の部分拡大断面図(B)である図10に基づい
て、説明する。
【0104】第1の変形例の搬送路切替部560も、正
逆両方向に回転可能な第1ローラ568と、第1ローラ
568とローラ対を構成し、第1ローラ568の回転方
向によって揺動してその位置が異なる第2ローラ561
とを有する。
【0105】そして、第2ローラ561の軸方向の両端
に軸562が一体的に設けられている。また、第1ロー
ラ568の軸方向の両端に軸569が一体的に設けられ
ている。また、軸受部材563は、第1ローラ568及
び第2ローラ561の手前側及び奥側のそれぞれに設け
られ、下側に、第1ローラ568の両端に設けられた軸
569が殆ど摩擦の無い状態で回動自在に嵌められる下
側円筒孔5631が設けられ、上側に、第2ローラ56
1の両端に設けられた軸562が殆ど摩擦の無い状態で
回動自在に嵌められる上側円筒孔5631が設けられて
いる。そして、第1ローラ568の両端に設けられた軸
569のそれぞれは、軸受部材563の下側円筒孔56
31に嵌められ、第2ローラ561の両端に設けられた
軸562のそれぞれは、軸受部材563の上側円筒孔5
632に嵌められている。
【0106】そして、第1ローラ568の手前側に設け
られた軸569の中央に摩擦板963が固定され、先端
に固定板961が固定されている。そして、軸受部材5
63は、摩擦板963と固定板961との間に嵌められ
ており、固定板961との間に設けられた圧縮バネ96
4により摩擦板963側に付勢された押圧板962によ
り摩擦板963側に押圧されている。そして、摩擦板9
63及び押圧板962の軸受部材563に面する面が、
軸受部材563に対して静摩擦係数が大きく、動摩擦係
数が小さい摩擦面でできている。そして、軸569と軸
受部材563との間に働くモーメントが、小さい間は、
軸569と軸受部材563とが一体となって回動又は停
止し、大きくなると、軸569と軸受部材563とが別
々に回動又は停止するものである。そして、摩擦板96
3及び押圧板962の軸受部材563に面する面が、軸
受部材563に対して動摩擦係数が小さいので、殆ど駆
動力を無駄にせずに、第1ローラ568を回転させるこ
とができる。
【0107】そして、第1ローラ568の回動方向によ
って、軸569と軸受部材563との間に働くモーメン
トが、小さい間は、軸受部材563が揺動して第2ロー
ラ561の位置が移動する。
【0108】そして、スイッチバック機構550本体に
設けられたガイドスリット564により、第2ローラ5
61の軸562の揺動範囲が規制されている。なお、ガ
イドスリット564は、第1ローラ568の両端に設け
られた軸569の中心軸を中心とする円弧形状のスリッ
ト孔である。
【0109】そして、第1ローラ568が、プリント用
感光材料Pを露光部200から袋小路部590に案内す
る回転方向に回転することにより、軸受部材563が揺
動して、第2ローラ561がプリント用感光材料Pを露
光部200から袋小路部590に案内する位置に位置す
る。すると、ガイドスリット564により第2ローラ5
61の位置が規制され、軸受部材563の傾きが規制さ
れ、軸569と軸受部材563との間に働くモーメント
が大きくなり、第1ローラ568は回転し、第1ローラ
568の軸569が嵌められた軸受部材563は停止し
た状態になる。
【0110】また、第1ローラ568がプリント用感光
材料Pを袋小路部590から現像処理部600に案内す
る回転方向に回転することにより、軸受部材563が揺
動して、第2ローラ561は、プリント用感光材料Pを
袋小路部590から現像処理部600に案内する位置に
位置する。すると、ガイドスリット564により第2ロ
ーラ561の位置が規制され、軸受部材563の傾きが
規制され、軸569と軸受部材563との間に働くモー
メントが大きくなり、第1ローラ568は回転し、第1
ローラ568の軸569が嵌められた軸受部材563は
停止した状態になる。
【0111】このようにして、第1ローラ568の回転
方向によって第2ローラ561は揺動してその位置が異
なる。
【0112】以上のようにして、搬送路切替部560の
搬送路の切替に特別な駆動源が不要又は安価で、確実
に、かつ、安定的に、搬送路を切替ることができる。
【0113】また、袋小路部590には、図6に示すよ
うに、袋小路部590にあるプリント用感光材料Pを搬
送するための搬送ローラ593、594と、この搬送ロ
ーラ593、594と搬送路切替部560との間で、プ
リント用感光材料Pを水平方向に案内する案内ガイド5
91、592と、この搬送ローラ593、594よりさ
らに袋小路側でプリント用感光材料Pを案内する奥側ガ
イド595、598が設けられている。そして、奥側ガ
イド598は、プリント用感光材料Pを下側から案内す
るガイドで、スイッチバック機構550本体に固設され
ているが、奥側ガイド595は、プリント用感光材料P
を上側から案内するガイドで、奥側ガイド595の搬送
ローラ593側一端は、スイッチバック機構550本体
に固設された搬送幅方向に伸びる回動軸597に回動自
在に支持されるための支持部材596が設けられ、奥側
ガイド595の他端は、スイッチバック機構550を支
持している支持板902に支持されている。なお、支持
板902は、このプリンタプロセッサの露光部用筐体9
00に支持されている。
【0114】そして、スイッチバック機構550をこの
プリンタプロセッサ本体から取り出すと、奥側ガイド5
95は、回動軸597を中心に開くことができる。
【0115】また、露光部200が、プリント用感光材
料Pを水平方向に移動させながら露光するものであり、
露光部200から袋小路部590の案内ガイド591、
592、搬送ローラ593、594及び奥側ガイド59
5、598の入口側半分までのプリント用感光材料Pの
搬送路が略水平である。これにより、露光部200が、
プリント用感光材料Pを水平方向に移動させながら、露
光するものであることにより、安定的な移動が容易にで
き、良好に露光できる。
【0116】また、アキューム機構580に、プリント
用感光材料Pを案内する揺動ガイド582が設けられて
いる。また、アキューム機構580には、プリント用感
光材料Pの搬送路に対して揺動ガイド582の反対側か
らプリント用感光材料Pを案内する案内ガイド585
が、スイッチバック機構550本体に固設されている。
そして、揺動ガイド582は、スイッチバック機構55
0本体に回動自在に保持されている揺動軸581と一体
である。そして、揺動軸581には重り584が一体に
設けられており、この重り584の存在による重力によ
り、揺動ガイド582が案内ガイド585側に付勢され
ている。そして、プリント用感光材料Pが重り584の
存在による重力に抗して撓むことにより、揺動ガイド5
82が、図6の矢印AGに示すように、プリント用感光
材料Pの搬送路に沿った位置から離れる。このように、
揺動ガイド582が、揺動可能に保持されている。
【0117】なお、この重り584は、揺動ガイド58
2の重力モーメントとほぼ釣り合う重力モーメントより
若干重い重さであり、これらの揺動ガイド582及び重
り584の重さ及び揺動軸581を中心にするモーメン
トは、プリント用感光材料Pの腰で揺動する程度の軽い
ものになっている。
【0118】これにより、揺動ガイド582によって、
プリント用感光材料Pの先端を現像処理部600の入口
まで良好に案内しつつ、プリント用感光材料Pが撓むこ
とにより、揺動ガイド582が、プリント用感光材料P
の搬送路に沿った位置から離れるから、アキュームとし
て機能することができる。
【0119】また、揺動ガイド582の下端部に、プリ
ント用感光材料Pがスイッチバック機構550から現像
処理部600へ搬送されていない間、スイッチバック機
構550側と現像処理部600側との間を遮蔽する遮蔽
部材583が一体的に設けられていることにより、特別
な部材がなくても、プリント用感光材料Pがスイッチバ
ック機構550から現像処理部600へ搬送されていな
い間、揺動ガイド582によりスイッチバック機構55
0側と現像処理部600側との間が遮蔽されるので、現
像処理部600で発生しやすい腐食性ガスや水蒸気など
が、スイッチバック機構550や露光部200などに漏
れにくく、腐食や結露などのトラブルの発生を抑制でき
る。
【0120】また、スイッチバック機構550は、搬送
路切替部560と現像処理部600との間にあって、プ
リント用感光材料Pに印字する印字部570を有する。
印字部570は、印字部570を通過するプリント用感
光材料Pの感光面と反対側の裏面をインクリボンを打つ
ことにより印字する印字機571と、この際にプリント
用感光材料Pを感光面側から支持するガイド577と、
プリント用感光材料Pを一定の搬送速度VHで搬送する
ための搬送ローラ573、574、575、576とを
有する。そして、搬送ローラ573、574、575、
576により一定の搬送速度VHで搬送されているプリ
ント用感光材料Pの感光面と反対側の裏面を印字機57
1がインクリボンを打つことにより印字する。
【0121】これにより、露光部200が、現像処理部
600の上方に設けられており、プリント用感光材料P
を水平方向に移動させながら、露光するものであること
により、小型化しつつ、露光部200が移動しながら露
光されているプリント用感光材料Pに印字しなくても、
露光後に、プリント用感光材料Pに印字できるので、印
字部570の印字による振動などの露光部200への悪
影響がなく、露光部200が良好な露光ができる。
【0122】次に、スイッチバック機構550の変形例
について、このスイッチバック機構550の変形例の概
略正面断面図である図11に基づいて、前述のスイッチ
バック機構550と相違する点の全てを説明する。
【0123】この変形例では、アキューム機構580が
前述のスイッチバック機構550と相違する。先ず、ア
キューム機構580には、プリント用感光材料Pの搬送
路に対して揺動ガイド582の反対側からプリント用感
光材料Pを案内する案内ガイド585が、支持板902
に固設されている。そして、揺動ガイド582は、支持
板902に固設されている立設部586に回動自在に保
持されている揺動軸581を回転軸にして揺動する。そ
して、揺動軸581には鶴巻バネ584が巻かれてお
り、鶴巻バネ584の一端が揺動ガイド582に固定さ
れており、他端がバネ保持部583に架かっている。そ
して、この鶴巻バネ584の弾性力により、揺動ガイド
582が案内ガイド585側に付勢されている。そし
て、プリント用感光材料Pが鶴巻バネ584の弾性力に
抗して撓むことにより、揺動ガイド582が、図6の矢
印AGに示すように、プリント用感光材料Pの搬送路に
沿った位置から離れる。このように、揺動ガイド582
が、揺動可能に保持されている。
【0124】これにより、揺動ガイド582によって、
プリント用感光材料Pの先端を現像処理部600の入口
まで良好に案内しつつ、プリント用感光材料Pが撓むこ
とにより、揺動ガイド582が、プリント用感光材料P
の搬送路に沿った位置から離れるから、アキュームとし
て機能することができる。
【0125】そして、現像処理部600の上方には、図
11及び現像処理部カバー690の概略斜視図である図
12に示すように、現像処理部600の上部を覆う現像
処理部カバー690が設けられている。そして、現像処
理部カバー690に、露光部200で露光されスイッチ
バック機構550を通ってきたプリント用感光材料Pを
現像処理部600に入れるための入口案内スリットガイ
ド695が設けられている。
【0126】そして、入口案内スリットガイド695
は、スイッチバック機構550を通ってきたプリント用
感光材料Pの先端を、スイッチバック機構550側が広
くなっているテーパ面によって、現像処理部600の入
口搬送ローラ対611の圧着部に案内することによっ
て、露光部200で露光されスイッチバック機構550
を通ってきたプリント用感光材料Pを略鉛直方向下方に
案内して、現像処理部600に入れるものである。
【0127】そして、本実施形態のプリンタプロセッサ
は、プリント用感光材料Pを略鉛直方向下方に案内し
て、現像処理部600に入れるものであるから、現像処
理部カバー690に入口案内スリットガイド695を設
けることが簡単にできる。そして、これにより、現像処
理部カバー690に現像処理部600の入口案内スリッ
トガイド695が設けられているので、安価で、生産コ
ストを低下させることができ、現像処理部カバー690
を取り外すだけで、同時にメンテナンスしたり、ジャム
の処理をしたりすることが多い入口案内スリットガイド
と現像処理部カバーを同時に取り外すことができるの
で、メンテナンスしやすく、ジャムなどの処理も行いや
すい。
【0128】また、現像処理部カバー690には、入口
案内スリットガイド695の周囲に盛り上がった山69
4が設けられており、また、この山694の周囲を囲む
壁692が設けられている。また、現像処理部カバー6
90の壁692の外側の領域にはリブ693が格子状に
設けられている。そして、これら山694、壁692及
びリブ693により、現像処理部カバー690が薄いも
のであっても、撓みなどを抑制し、強度の高いものにで
きる。また、現像処理部カバー690の中央には、現像
処理部カバー690を上から掴むための取っ手691が
設けられており、下から抱えると汚れてしまいやすい現
像処理部カバー690の取り外しや、持ち運びを簡単に
している。
【0129】また、現像処理部カバー690は、現像処
理部600の上部に単に載せているだけなので、現像処
理部600に対して着脱自在である。これにより、より
メンテナンスしやすく、ジャムなどの処理もより行いや
すい。
【0130】また、図11に示すように、スイッチバッ
ク機構550を支持している支持板902の下面に、ゴ
ムでできた遮光用弾性部材942、943、944、9
45が設けられている。そして、遮光用弾性部材94
2、945は、現像処理部カバー690の壁692を囲
むように設けられており、遮光用弾性部材943、94
4は、現像処理部カバー690の壁692の内側で、現
像処理部カバー690の山694を囲むように設けられ
ており、このプリンタプロセッサの床面からの漏光を抑
制している。
【0131】次に、フィルムキャリア250とスイッチ
バック機構550の動きを、プリント用感光材料Pの動
きとともに、フィルムキャリア250、キャリア移動機
構300、光学系部350、移動機構500及びスイッ
チバック機構550の動作を模式的に示した図13〜図
23、および、キャリッジ310の移動速度を模式的に
示した図24に基づいて説明する。なお、ここで説明す
るのは、写真フィルムFの1駒毎に補正値を入力し走査
露光を行う場合のフィルムキャリア250の動作であ
る。また、図13〜23中の(a)〜(k)は、図24
における(a)〜(k)に対応している。
【0132】なお、図13に示す(a)の状態で、キャ
リッジ310の開口部312及びキャリッジ310に保
持されたフィルムキャリア250のマスク部材251の
開口部252が、ビュアー740の上方に位置し、写真
フィルムFに記録された駒画像がビュアー740により
照明され、目視できる位置であるホーム位置にある。以
下、この状態のキャリッジ310の位置をホームポジシ
ョンという。そして、キャリッジ310がホームポジシ
ョンにあることを検出するホームポジションセンサSH
が設けられている。また、写真フィルムFの走査のため
のキャリッジ310の移送を開始する位置(以下、この
移送を開始する際のキャリッジ310の位置をスタート
位置という。)を決めるために、スリット部750に対
してホームポジションの反対側に、キャリッジ310が
スタート位置にあることを検出するスタートセンサSS
が設けられている。また、走査露光のために移動機構5
00により移動するプリント用感光材料Pの移動方向先
端を検出するために、結像面領域aに対してプリント用
感光材料Pの移動方向上流側に先端位置検出センサSP
が設けられている。また、本実施形態では、ホームポジ
ションセンサSHおよび先端位置検出センサSPは所定
の位置に固定されているが、スタートセンサSSは、投
影倍率に応じてスリット部750までの距離が変更でき
るように移動できるように設けられている。また、本実
施形態では、先端位置検出センサSPが移動機構500
によって搬送されているプリント用感光材料Pを検出す
ると、その信号がトリガーとなりキャリッジ310の移
動を開始させるように構成している。
【0133】所定の倍率m0で写真フィルムFに記録さ
れた駒画像を移動速度P0で搬送されるプリント用感光
材料P上に露光する場合、走査露光時のキャリッジ31
0の移動速度V0はV0=P0/m0で一定である。なお、
プリント用感光材料Pの移動速度P0はそのプリント用
感光材料Pへの露光条件によって決まる。スタートセン
サSSは、写真フィルムFに記録された駒画像とプリン
ト用感光材料Pとが同期をとるために必要な距離だけ、
スリット部750から離れた位置に配置されている。な
お、本実施形態でいう移動速度V0は、良好な走査露光
を行うために、プリント用感光材料P上に写真フィルム
Fに記録された駒画像が露光されている間(走査露光し
ているとき)は一定である。
【0134】まず、図13に示す(a)の状態で、ホー
ムポジションでキャリッジ310が停止している状態
で、写真フィルムFに記録された1駒目の駒画像をフィ
ルムキャリア250のマスク部材251の開口部252
にセットする。このとき、ホームポジションセンサSH
によってキャリッジ310がホームポジションにあるこ
とが検出されている。ここで、ビュアー740から発光
した光が、写真フィルムFに記録された1駒目の駒画像
を透過して、操作者は、1駒目の駒画像を観察する。そ
して、操作者は、1駒目の駒画像のマスク部材251の
開口部252に正確に位置を合わせるとともに、1駒目
の駒画像を観察して、デンシティフェリアやカラーフェ
リアなど補正が必要な場合、補正値を操作入力部150
から入力する。一方、プリント用感光材料Pは、先端位
置検出センサSPによりその先端が検出される位置より
も移動方向上流側に位置し、移動機構500により保持
され、待機状態にある。
【0135】また、スイッチバック機構550の搬送路
切替部560では、第2ローラ561が、プリント用感
光材料Pを露光部200から袋小路部590に案内する
位置に位置している。また、スイッチバック機構550
のアキューム機構580の揺動ガイド582は案内ガイ
ド585に接し、スイッチバック機構550側と現像処
理部600側との間を遮蔽している状態である。
【0136】そして、操作入力部150からの入力が終
了すると、図14に示す(b)のように、フィルムキャ
リア250が写真フィルムFを保持した状態(マスク部
材251(図5)により写真フィルムFが圧着された状
態)で、キャリッジ310を、図6において左方向に移
動(往動)させる。この移動途中に、フィルムキャリア
250のマスク部材251(図5)に設けられた開口部
252は、スリット部750上を通過するので、照明部
210(図3)により均一に照明された写真フィルムF
に記録された1駒目の駒画像を透過した光のB,G,R
の光量を、測光部材390で測光する。
【0137】この往動時のキャリッジ310(写真フィ
ルムF)の移動速度は、図24に示すように、走査露光
時の移動速度V0より速い移動速度Vhである。なお、
この往動時に、上述したように測光が行われるが、この
測光は写真フィルムFに記録された駒画像を撮像するも
のではなく、写真フィルムFに記録された駒画像の透過
光量をRGB毎に測定し、写真フィルムFに記録された
駒画像の全画面濃度を測定するためのものなので、移動
速度V0より速い移動速度Vhであっても問題は生じな
い。但し、この測光時には、キャリッジ310の移動速
度は一定であることが、正確な全画面濃度を得るために
好ましい。
【0138】そして、図15に示す(c)のように、ス
タート位置までキャリッジ310が達すると、スタート
センサSSによりキャリッジ310がスタート位置にあ
ることを検出する。そして、スタートセンサSSにより
キャリッジ310がスタート位置にあることを検出する
と、キャリッジ310の移動を停止する。なお、この段
階までに、スタートセンサSSは、写真フィルムFに記
録された駒画像とプリント用感光材料Pとが同期をとる
ために必要なスリット部750からの所定距離(倍率に
応じて変化する)に移動を完了している。また、入力さ
れた補正値および測光された駒画像の全画面濃度に基づ
いて調光部213(図3)が制御されて、制御された調
光状態になっている。つまり、この段階でキャリッジ3
10が走査するための移動の準備が完了したことにな
る。
【0139】キャリッジ310がスタート位置に位置す
ると、待機していたプリント用感光材料Pを移動機構5
00により露光条件によって決まる移動速度P0で移動
させ始める。なお、写真フィルムFに記録された駒画像
とプリント用感光材料Pとが同期をとれるのであれば、
キャリッジ310がスタート位置に位置する前にプリン
ト用感光材料Pの移動を始めてもよい。
【0140】そして、図16に示す(d)のように、先
端位置検出センサSPが移動機構500により移動して
いるプリント用感光材料Pの先端を検出すると、直ち
に、写真フィルムFの1駒目の画像の走査を行うために
キャリッジ310を、図16において右方向へ露光条件
によって決まる移動速度V0で移動させ、移動機構50
0によって搬送されるプリント用感光材料Pと同期がと
られる。
【0141】そして、図17に示す(e)のように、写
真フィルムFに記録された駒画像の先端がスリット部7
50の焼付用スリット752(図5)に相当する位置を
通過した後に、プリント用感光材料Pの先端が結像面領
域aを通過する。これは、写真フィルムFに記録された
駒画像は、普通のカメラのファインダでは観察されない
画像を記録するマージンを有しているため、その部分を
プリント用感光材料P上に露光しないためであり、ま
た、フィルムキャリア250のマスク部材251(図
5)の開口部252のエッジによる光量損失を避けるた
めである。
【0142】その後、キャリッジ310は移動速度V0
で移動し、キャリッジ310とともに移送されている写
真フィルムFに記録された駒画像を透過し該画像に対応
する線状の像が、結像面領域aに投影された状態で、プ
リント用感光材料Pは移動機構500により移動速度P
0で搬送され、プリント用感光材料Pが結像面領域aを
通過する。
【0143】そして、図18に示す(f)のように、プ
リント用感光材料Pの後端が結像面領域aを通過するこ
とで走査露光が終わる。このとき、すなわち、プリント
用感光材料Pが結像面領域aを通過した後に、写真フィ
ルムFに記録された駒画像の後端がスリット部750の
焼付用スリット752(図5)に相当する位置を通過す
るのは、上述したマージンと光量損失の防止のためであ
る。また、プリント用感光材料Pの先端側は、スイッチ
バック機構550の搬送路切替部560を通って、袋小
路部590に案内される。
【0144】その後、写真フィルムFに記録された1駒
目の駒画像の走査露光が終了すると、キャリッジ310
は、ホームポジションセンサSHによりキャリッジ31
0がホームポジションにあることを検出されるまで、そ
のまま図において右方向へ移動を続ける。そして、図1
9に示す(g)のように、キャリッジ310がホームポ
ジションに位置したときに、ホームポジションセンサS
Hによりキャリッジ310がホームポジションにあるこ
とを検出し、キャリッジ310の移送を停止する。この
写真フィルムFに記録された1駒目の画像の走査露光が
終了した後におけるキャリッジ310の移送は、図24
に示すように、走査露光時の移動速度V0より速い移動
速度Vhとなる。また、この際に、プリント用感光材料
Pを袋小路部590に完全に一旦収容する。また、新た
なプリント用感光材料Pを待機位置に給送する。
【0145】そして、図20に示す(h)のように、プ
リント用感光材料Pの搬送方向を逆転させ、プリント用
感光材料Pを袋小路部590から現像処理部600に、
現像処理部600の搬送速度VDより速い搬送速度VH
で搬送し始める。そして、搬送方向が逆転したプリント
用感光材料Pの先端が、スイッチバック機構550の搬
送路切替部560に到達する際に、スイッチバック機構
550の搬送路切替部560の第1ローラ568を右回
転させて、第2ローラ561の位置を、プリント用感光
材料Pを袋小路部590から現像処理部600に案内す
る位置に切り替える。この際、図20で図示しないソレ
ノイド565(図7)もこれを付勢するように動くのは
前述の通りである。
【0146】そして、図19、図20に示す状態である
間に、このキャリッジ310がホームポジションに停止
している。そして、この間に、フィルムキャリア250
は、マスク部材251(図5)による写真フィルムFの
圧着を解除し、さらに、操作者により、写真フィルムF
に記録された2駒目の駒画像が開口部252に位置する
ように駒送りされる。そして、操作者による駒送りが終
了すると、操作者は操作入力部150から圧着指示を入
力し、この入力により、マスク部材251(図5)によ
る写真フィルムFの圧着を行う。
【0147】そして、操作入力部150(図1)からの
入力が終了すると、図21に示す(i)のように、図1
4で示す(b)と同様に、フィルムキャリア250が写
真フィルムFを保持した状態で、キャリッジ310を、
図21において左方向に移送(往動)させる。この移送
途中に、フィルムキャリア250のマスク部材251に
設けられた開口部252は、スリット部750上を通過
するので、照明部210により均一に照明された写真フ
ィルムFに記録された1駒目の駒画像を透過した光の
B,G,Rの光量を、測光部材390で測光する。
【0148】この際に、プリント用感光材料Pの先端
は、現像処理部600の搬送速度VDより速い搬送速度
VHで搬送され、現像処理部600の入口の入口搬送ロ
ーラ対611に到達する。そして、現像処理部600の
入口の入口搬送ローラ対611は、現像処理部600の
搬送速度VDでプリント用感光材料Pを搬送する。
【0149】なお、図20に示す(h)の状態から図2
1に示す(i)の状態になるまでに、プリント用感光材
料Pを後方から押すスイッチバック機構550の搬送ロ
ーラ対からの力により、アキューム機構580の揺動部
材582が案内ガイド585から離れて、プリント用感
光材料Pの先端が現像処理部600の入口の入口搬送ロ
ーラ対611に到達する。
【0150】そして、図22に示す(j)のように、ス
タート位置までキャリッジ310が達すると、スタート
センサSSによりキャリッジ310がスタート位置にあ
ることを検出する。そして、スタートセンサSSにより
キャリッジ310がスタート位置にあることを検出する
と、図15に示す(c)で説明したように、キャリッジ
310の移送を停止する。また、その間、先行するプリ
ント用感光材料Pは、先端側が現像処理部600により
現像処理部600の搬送速度VDで搬送され、後端側が
現像処理部600の搬送速度VDより速い搬送速度VH
で搬送されるので、アキューム機構580で撓み、この
アキューム機構580でのプリント用感光材料Pの撓み
により、アキューム機構580の揺動部材582がます
ます案内ガイド585から離れて、回動する。
【0151】また、図20に示す(h)の状態から図2
2に示す(j)の状態になるまで、印字部570は、プ
リント用感光材料Pの感光面と反対側の裏面に印字す
る。また、図22に示す(j)の状態では、プリント用
感光材料Pの後端が印字部570にあり、搬送路切替部
560にはないので、搬送路切替部560の第1ローラ
565を左回転させて、第2ローラ561の位置を、プ
リント用感光材料Pを露光部200から袋小路部590
へ搬送する位置に切り替える。なお、この際に、図22
では図示していないソレノイド565が付勢するように
働くのは前述のとおりである。
【0152】そして、印字部570の印字が終了する位
置までプリント用感光材料Pが搬送され、キャリッジ3
10がスタート位置に位置すると、待機していた次のプ
リント用感光材料Pを移動機構500により次のプリン
ト用感光材料Pへの露光条件で決まる移動速度P0で移
動させ始める。なお、写真フィルムFに記録された駒画
像と次のプリント用感光材料Pとが同期をとれるのであ
れば、キャリッジ310がスタート位置に位置する前に
プリント用感光材料Pの移動を始めてもよい。
【0153】そして、図23に示す(k)のように、図
16に示す(d)と同様に、直ちに、写真フィルムFの
2駒目の画像の走査露光を行うためにキャリッジ310
を、図23において右方向へ次のプリント用感光材料P
への露光条件で決まる移動速度V0で移動させ、移動機
構500によって搬送される次のプリント用感光材料P
と同期がとられる。また、この図23に示す(k)の状
態までに、先行しているプリント用感光材料Pの後端が
現像処理部600に送られると同時に、アキューム機構
580の揺動ガイド582が、重力により回動して、案
内ガイド585に接し、スイッチバック機構550側と
現像処理部600側との間を遮蔽する。
【0154】そして、図16に示す(d)から図23に
示す(k)のような行程を繰り返して、すなわち、写真
フィルムFの1駒毎に、補正値を入力し、走査露光を行
い、プリント用感光材料Pの搬送をする。
【0155】このように、本実施形態では、スイッチバ
ック機構550に、搬送路切替部560と現像処理部6
00との間にあって、プリント用感光材料Pをアキュー
ムするアキューム機構580が設けられていて、スイッ
チバック機構550が、プリント用感光材料Pを袋小路
部590から現像処理部600の入口まで、現像処理部
600の搬送速度VDより速い搬送速度VHで搬送でき
るので、このようにすることにより、アキューム機構5
80によりジャムの発生を抑制しつつ、プリント用感光
材料Pを現像処理部600の入口まで速い搬送速度VH
で搬送できるので、スイッチバックが完了するまでの時
間を短くすることができ、トータルの処理能力を高める
ことができる。
【0156】そして、このアキューム機構580に、プ
リント用感光材料Pを案内する揺動ガイド582が設け
られていて、揺動ガイド582が、プリント用感光材料
Pが撓むことにより、プリント用感光材料Pの搬送路に
沿った位置から離れるように、揺動可能に保持されてい
るので、揺動ガイド582によって、プリント用感光材
料Pの先端を現像処理部600の入口まで良好に案内し
つつ、揺動ガイド582が、プリント用感光材料Pが撓
むことにより、プリント用感光材料Pの搬送路に沿った
位置から離れるから、アキュームとして機能することが
できる。
【0157】また、揺動ガイド582の遮蔽部材583
が、プリント用感光材料Pがスイッチバック機構550
から現像処理部600へ搬送されていない間、スイッチ
バック機構550側と現像処理部600側との間を遮蔽
するものである。これにより、特別な動力源がなくて
も、プリント用感光材料Pがスイッチバック機構550
から現像処理部600へ搬送されていない間、揺動ガイ
ド582の遮蔽部材583によりスイッチバック機構5
50側と現像処理部600側との間が遮蔽されるので、
現像処理部600で発生しやすい腐食性ガスや水蒸気な
どが、スイッチバック機構550や露光部200などに
漏れにくく、腐食や結露などのトラブルの発生を抑制で
きる。そして、特に、スイッチバック機構550が、プ
リント用感光材料Pを袋小路部590から現像処理部6
00の入口まで、現像処理部600の搬送速度VDより
速い搬送速度VHで搬送すると、遮蔽部材583が開い
ている時間が短くなるので、現像処理部600で発生し
やすい腐食性ガスや水蒸気などが、スイッチバック機構
550や露光部200などにより漏れにくく、腐食や結
露などのトラブルの発生をより抑制できる。
【0158】また、スイッチバック機構550の搬送路
切替部560が、正逆両方向に回転可能な第1ローラ5
68と、第1ローラ568とローラ対を構成し、第1ロ
ーラ568の回転方向によって揺動してその位置が異な
る第2ローラ561とを有するものであるから、搬送路
切替部560の搬送路の切替に特別な駆動源が不要で、
ソレノイド565などの安価な部材で付勢するだけで、
確実に、かつ、安定的に、搬送路を切替ることができ
る。
【0159】また、露光部200が、プリント用感光材
料Pを水平方向に移動させながら露光するものであり、
露光部200から袋小路部590の入口側半分までのプ
リント用感光材料Pの搬送路が略水平であるから、安定
的な移動が容易にでき、良好に露光できる。
【0160】また、スイッチバック機構550は、搬送
路切替部560と現像処理部600との間にあって、プ
リント用感光材料Pに印字する印字部570を有し、ま
た、露光部200が現像処理部600の上方に設けら
れ、プリント用感光材料Pを水平方向に移動させなが
ら、露光するものであることにより、小型化しつつ、移
動しながら露光されているプリント用感光材料Pに印字
しなくても、露光後に、プリント用感光材料Pに印字で
きるので、印字による振動などの悪影響がなく、良好な
露光ができる。
【0161】また、キャリッジ310(写真フィルム
F)の移動速度が、プリント用感光材料P上に走査露光
しているときの移動速度より、プリント用感光材料P上
に走査露光せずに移動しているときの移動速度の方が速
くなるように、キャリア移動機構300を制御してい
る。これにより、写真フィルムFを移動させて走査露光
する場合、必然的に設けられる往復動のうち、走査露光
に関係しないキャリッジ310(写真フィルムF)の移
動に要する時間を短縮し、処理スピード・処理能力の向
上を図ることができる。
【0162】特に、写真フィルムFに記録された駒画像
をプリント用感光材料P上に露光する際には、広範囲の
倍率に対応させるために、キャリッジ310(写真フィ
ルムF)の移動速度も種々変化させる必要があるが、例
えば、キャリッジ310の移動速度が遅い高倍率時で常
にキャリッジ310を移動させると、走査露光に関係し
ない写真フィルムの移動時(本実施形態では、ホームポ
ジションからスタート位置へ移動(往動)する時、およ
び、プリント用感光材料P上への走査露光が終了してか
らホームポジションへ移動するとき)に多大な時間を要
し、処理スピードの低下を招くことになる。しかしなが
ら、本実施形態によれば、上述した構成により、このよ
うな問題が解決される。
【0163】また、露光部200とスイッチバック機構
550と現像処理部600とで、プリント用感光材料P
の搬送幅方向が一定で、露光部200から袋小路部59
0の入口側半分までのプリント用感光材料Pの搬送路が
略水平であるから、図2で左側の側板720を取り外す
ことにより、スイッチバック機構550が、図25に示
すように、プリント用感光材料Pの搬送幅方向に対して
垂直な方向である水平方向に引き出すことができるもの
である。そして、スイッチバック機構550がプリント
用感光材料Pの搬送幅方向に引き出すものであると、ス
イッチバック機構550と他の部分との間でジャムとな
っているプリント用感光材料Pをぐちゃぐちゃにしてし
まうが、スイッチバック機構550を水平方向に引き出
すことにより、スイッチバック機構550と他の部分と
の間でジャムとなっている図25で一点鎖線で示すプリ
ント用感光材料Pを伸ばしながら引き出すことになり、
このジャムの後処理が簡単にできる。また、スイッチバ
ック機構550を略水平に引き出せるので、スイッチバ
ック機構550の重さをさほど感じずに、ジャムの後処
理ができる。また、引き出すために必要な高さ方向の空
間が少なくて済み、プリンタプロセッサの高さを小さく
できる。
【0164】なお、スイッチバック機構550が図11
を用いて説明した変形例でも、図26に示すように、ス
イッチバック機構550が、プリント用感光材料Pの搬
送幅方向に対して垂直な方向である水平方向に引き出す
ことができるものである。そして、スイッチバック機構
550を水平方向に引き出すことにより、スイッチバッ
ク機構550と他の部分との間でジャムとなっている図
26で一点鎖線で示すプリント用感光材料Pを伸ばしな
がら引き出すことになり、このジャムの後処理が簡単に
できる。また、スイッチバック機構550を略水平に引
き出せるので、スイッチバック機構550の重さをさほ
ど感じずに、ジャムの後処理ができる。また、引き出す
ために必要な高さ方向の空間が少なくて済み、プリンタ
プロセッサの高さを小さくできる。
【0165】
【発明の効果】請求項1及び請求項1を直接又は間接的
に引用する請求項に記載の発明により、ジャムの発生を
抑制しつつ、スイッチバックが完了するまでの時間を短
くできる。
【0166】請求項3、4及び請求項3又は4を直接又
は間接的に引用する請求項に記載の発明により、現像処
理部で発生しやすい腐食性ガスや水蒸気などがスイッチ
バック機構に漏れることを抑制できる。
【0167】請求項5及び請求項5を直接又は間接的に
引用する請求項に記載の発明により、ジャムが搬送路切
替部と現像処理部との間や、搬送路切替部と露光部との
間で発生したとしても、ジャムの後処理が簡単にでき
る。
【0168】請求項7及び請求項7を直接又は間接的に
引用する請求項に記載の発明により、搬送路切替部の搬
送路の切替に特別な駆動源を不要又は安価にし、確実
に、かつ、安定的に、搬送路を切替ることができる。
【0169】請求項12及び請求項12を引用する請求
項に記載の発明により、露光部が、現像処理部の上方に
あり、感光材料を水平に移動させながら露光するもので
あることにより、小型化しつつ、移動しながら露光され
ている感光材料に印字しなくても、露光後に、感光材料
に印字できる。
【0170】請求項14及び請求項14を引用する請求
項に記載の発明により、プリンタプロセッサの高さを低
くしつつ、設置面積を小さくでき、かつ、写真原稿を固
定するキャリアやキャリアを水平方向に移動させるキャ
リア移動機構などへの作業性を良くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のプリンタプロセッサのマガジンを外
した状態の概略斜視図。
【図2】実施形態のプリンタプロセッサの前面パネル7
10を外した状態の概略構成正面図。
【図3】実施形態の露光部200の概略図。
【図4】実施形態の現像処理部600の概略図。
【図5】実施形態のフィルムキャリア250とキャリア
移動機構300とスリット部750の組立斜視図。
【図6】実施形態のスイッチバック機構550の概略正
面断面図。
【図7】実施形態の搬送路切替部560の拡大図。
【図8】実施形態の搬送路切替部560の概略斜視図。
【図9】実施形態の搬送路切替部560の第1の変形例
の概略斜視図。
【図10】実施形態の搬送路切替部560の第2の変形
例の概略斜視図(A)及び第2の変形例の第1ローラ5
68の手前側の部分の部分拡大断面図(B)。
【図11】実施形態のスイッチバック機構550の変形
例の概略正面断面図。
【図12】実施形態の現像処理部カバー690の概略斜
視図。
【図13】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(a)の状態を模式的に示した図。
【図14】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(b)の状態を模式的に示した図。
【図15】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(c)の状態を模式的に示した図。
【図16】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(d)の状態を模式的に示した図。
【図17】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(e)の状態を模式的に示した図。
【図18】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(f)の状態を模式的に示した図。
【図19】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(g)の状態を模式的に示した図。
【図20】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(h)の状態を模式的に示した図。
【図21】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(i)の状態を模式的に示した図。
【図22】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(j)の状態を模式的に示した図。
【図23】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(k)の状態を模式的に示した図。
【図24】実施形態のキャリッジ310の移動速度を模
式的に示した図。
【図25】実施形態のスイッチバック機構550を水平
方向に引き出した状態を示す概略図。
【図26】実施形態の図11に示すスイッチバック機構
550の変形例で、スイッチバック機構550を水平方
向に引き出した状態を示す概略図。
【符号の説明】
a 結像面領域 b 物体面領域 P プリント用感光材料P F 写真フィルム 150 操作入力部 190 モニタ 210 照明部 214 拡散部 250 フィルムキャリア 300 キャリア移動機構 350 光学系部 355 Vミラー部材 360 レンズ部 400 マガジン保持部 450 給送機構 500 移動機構 550 スイッチバック機構 600 現像処理部 730 天板 750 スリット部 751 スリット部材 752 焼付用スリット 800 処理部用筐体 900 露光部用筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 隆夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を露光する露光部と、前記露光
    部で露光された前記感光材料を所定の搬送速度で搬送し
    ながら現像処理する現像処理部と、前記露光部で露光さ
    れたシート状の前記感光材料を前記現像処理部に搬送す
    るスイッチバック機構と、を有し、前記スイッチバック
    機構は、前記露光部で露光された前記感光材料を一旦収
    容する袋小路部と、前記袋小路部と前記露光部との間に
    あって、前記感光材料を、前記露光部から前記袋小路部
    へ搬送できる状態と前記袋小路部から前記現像処理部へ
    搬送できる状態に切り替わる搬送路切替部と、を有する
    プリンタプロセッサにおいて、前記スイッチバック機構
    に、前記搬送路切替部と前記現像処理部との間にあっ
    て、前記感光材料をアキュームできるアキューム機構が
    設けられていて、前記スイッチバック機構が、前記感光
    材料を前記袋小路部から前記現像処理部の入口まで、前
    記現像処理部の搬送速度より速い搬送速度で搬送できる
    ことを特徴とするプリンタプロセッサ。
  2. 【請求項2】 前記アキューム機構に、前記感光材料を
    案内する揺動ガイドが設けられていて、前記揺動ガイド
    が、前記感光材料が撓むことにより、前記感光材料の搬
    送路に沿った位置から離れるように、揺動可能に保持さ
    れている請求項1に記載のプリンタプロセッサ。
  3. 【請求項3】 前記揺動ガイドが、感光材料がスイッチ
    バック機構から現像処理部へ搬送されていない間、前記
    スイッチバック機構側と前記現像処理部側との間を遮蔽
    するものである請求項2に記載のプリンタプロセッサ。
  4. 【請求項4】 感光材料を露光する露光部と、前記露光
    部で露光された前記感光材料を所定の搬送速度で搬送し
    ながら現像処理する現像処理部と、前記露光部で露光さ
    れたシート状の前記感光材料を前記現像処理部に搬送す
    るスイッチバック機構と、を有し、前記スイッチバック
    機構は、前記露光部で露光された前記感光材料を一旦収
    容する袋小路部と、前記袋小路部と前記露光部との間に
    あって、前記感光材料を、前記露光部から前記袋小路部
    へ搬送できる状態と前記袋小路部から前記現像処理部へ
    搬送できる状態に切り替わる搬送路切替部と、を有する
    プリンタプロセッサにおいて、前記スイッチバック機構
    に、前記搬送路切替部と前記現像処理部との間にあっ
    て、前記感光材料を案内する揺動ガイドが設けられてい
    て、前記揺動ガイドが、前記感光材料が撓むことによ
    り、前記感光材料の搬送路に沿った位置から離れるよう
    に、揺動可能に保持されていて、感光材料がスイッチバ
    ック機構から現像処理部へ搬送されていない間、前記ス
    イッチバック機構側と前記現像処理部側との間を遮蔽す
    るものであることを特徴とするプリンタプロセッサ。
  5. 【請求項5】 感光材料を露光する露光部と、前記露光
    部で露光された前記感光材料を現像処理する現像処理部
    と、前記露光部で露光されたシート状の前記感光材料を
    前記現像処理部に搬送するスイッチバック機構と、を有
    し、前記スイッチバック機構は、前記露光部で露光され
    た前記感光材料を一旦収容する袋小路部と、前記袋小路
    部と前記露光部との間にあって、前記感光材料を、前記
    露光部から前記袋小路部へ搬送できる状態と前記袋小路
    部から前記現像処理部へ搬送できる状態に切り替わる搬
    送路切替部と、を有するプリンタプロセッサにおいて、
    前記露光部と前記搬送路切替部と前記現像処理部とで、
    前記感光材料の搬送幅方向が一定であり、前記スイッチ
    バック機構が、前記感光材料の搬送幅方向に対して垂直
    な方向に引き出すことができるように設けられているこ
    とを特徴とするプリンタプロセッサ。
  6. 【請求項6】 前記露光部から前記袋小路部の少なくと
    も入口までの前記感光材料の搬送路が略水平であり、前
    記スイッチバック機構が、略水平方向に引き出すことが
    できるように設けられている請求項5に記載のプリンタ
    プロセッサ。
  7. 【請求項7】 感光材料を露光する露光部と、前記露光
    部で露光された前記感光材料を現像処理する現像処理部
    と、前記露光部で露光されたシート状の前記感光材料を
    前記現像処理部に搬送するスイッチバック機構と、を有
    し、前記スイッチバック機構は、前記露光部で露光され
    た前記感光材料を一旦収容する袋小路部と、前記袋小路
    部と前記露光部との間にあって、前記感光材料を、前記
    露光部から前記袋小路部へ搬送できる状態と前記袋小路
    部から前記現像処理部へ搬送できる状態に切り替わる搬
    送路切替部と、を有するプリンタプロセッサにおいて、
    前記搬送路切替部が、正逆両方向に回転可能な第1ロー
    ラと、前記第1ローラとローラ対を構成し、前記第1ロ
    ーラの回転方向によって揺動してその位置が異なる第2
    ローラとを有することを特徴とするプリンタプロセッ
    サ。
  8. 【請求項8】 前記露光部が、前記感光材料を水平方向
    に移動させながら露光するものであり、前記露光部から
    前記袋小路部の少なくとも入口までの前記感光材料の搬
    送路が略水平である請求項1〜7のいずれか1項に記載
    のプリンタプロセッサ。
  9. 【請求項9】 前記露光部と前記スイッチバック機構と
    前記現像処理部とで、前記感光材料の搬送幅方向が一定
    であり、前記スイッチバック機構が、略水平方向に引き
    出すことができるように設けられている請求項8に記載
    のプリンタプロセッサ。
  10. 【請求項10】 前記スイッチバック機構は、前記搬送
    路切替部と前記現像処理部との間にあって、前記感光材
    料に印字する印字部を有する請求項8又は9に記載のプ
    リンタプロセッサ。
  11. 【請求項11】 前記露光部が前記現像処理部の上方に
    設けられている請求項7〜10のいずれか1項に記載の
    プリンタプロセッサ。
  12. 【請求項12】 感光材料を露光する露光部と、前記露
    光部で露光された前記感光材料を現像処理する現像処理
    部と、前記露光部で露光されたシート状の前記感光材料
    を前記現像処理部に搬送するスイッチバック機構と、を
    有し、前記スイッチバック機構は、前記露光部で露光さ
    れた前記感光材料を一旦収容する袋小路部と、前記袋小
    路部と前記露光部との間にあって、前記感光材料を、前
    記露光部から前記袋小路部へ搬送できる状態と前記袋小
    路部から前記現像処理部へ搬送できる状態に切り替わる
    搬送路切替部と、を有するプリンタプロセッサにおい
    て、前記露光部が、前記現像処理部の上方に設けられて
    おり、前記感光材料を水平方向に移動させながら露光す
    るものであり、前記スイッチバック機構は、前記搬送路
    切替部と前記現像処理部との間にあって、前記感光材料
    に印字する印字部を有することを特徴とするプリンタプ
    ロセッサ。
  13. 【請求項13】 前記露光部が、写真原稿に記録された
    駒画像を感光材料に投影焼付するものである請求項1〜
    12のいずれか1項に記載のプリンタプロセッサ。
  14. 【請求項14】 写真原稿を固定的に保持できるキャリ
    アと、物体面領域を照明する照明部と、前記写真原稿が
    前記物体面領域を通過するように、前記キャリアを水平
    方向に移動させるキャリア移動機構と、感光材料を結像
    面領域を通過するように、水平に移動させる移動機構
    と、前記物体面領域より下方で、前記結像面領域より上
    方の高さに設けられ、前記物体面領域の像を前記結像面
    領域に投影することにより、前記キャリア移動機構によ
    り移動中の前記キャリアに固定的に保持された写真原稿
    の像を、前記移動機構によって移動中の感光材料に投影
    結像させる光学系部と、前記光学系部によって露光され
    た前記感光材料を現像処理する現像処理部と、前記移動
    機構から水平方向に搬送されたシート状の前記感光材料
    をスイッチバックさせて前記現像処理部に搬送するスイ
    ッチバック機構と、を有し、前記現像処理部の上に、前
    記移動機構及び前記スイッチバック機構が設けられ、前
    記光学系部が、鉛直方向の露光光路を水平方向に反射す
    る第1ミラーと、第1ミラーにより水平方向に反射した
    露光光路を鉛直方向に反射する第2ミラーと、第2ミラ
    ーにより鉛直方向に反射した露光光路を水平方向に反射
    する第3ミラーと、第3ミラーにより水平方向に反射し
    た露光光路を鉛直方向に反射する第4ミラーと、水平方
    向の露光光路中に設けられたレンズとを有するものであ
    ることを特徴とするプリンタプロセッサ。
  15. 【請求項15】 前記スイッチバック機構が、水平方向
    である搬送方向に引き出すことができるように設けられ
    ている請求項14に記載のプリンタプロセッサ。
JP11506198A 1998-04-24 1998-04-24 プリンタプロセッサ Pending JPH11305414A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003066580A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Noritsu Koki Co Ltd フィルム処理装置
CN100405219C (zh) * 2003-09-10 2008-07-23 诺日士钢机株式会社 转换复位装置及配备该装置的图像形成装置

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CN100405219C (zh) * 2003-09-10 2008-07-23 诺日士钢机株式会社 转换复位装置及配备该装置的图像形成装置

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