JPH1130259A - ドラムブレーキ用自動間隙調整装置 - Google Patents

ドラムブレーキ用自動間隙調整装置

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JPH1130259A
JPH1130259A JP18618897A JP18618897A JPH1130259A JP H1130259 A JPH1130259 A JP H1130259A JP 18618897 A JP18618897 A JP 18618897A JP 18618897 A JP18618897 A JP 18618897A JP H1130259 A JPH1130259 A JP H1130259A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アジャスト解除を容易に行なえ、しかも安価
で優れた耐久性を有する構造を実現する。 【解決手段】 ピストンの変位に伴ってアジャストレバ
ー20を引っ張る為の連結部材の端部を結合するブラケ
ット24に、押圧部30と操作部31とを設ける。アジ
ャスト解除を行なう際には、上記操作部31を、背板1
に形成した通孔32から挿入した工具38により操作す
る。そして、上記押圧部30により、上記アジャストレ
バー20の爪部21を押し、アジャストリング17の係
合歯18から離隔させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るドラムブレー
キ用自動間隙調整装置は、自動車の制動に用いるドラム
ブレーキに組み込み、ライニングの摩耗に拘らず、非制
動時にこのライニングの外周面とドラムの内周面との間
に存在する間隙を一定に保つ役目を果たす。
【0002】
【従来の技術】ドラムブレーキは、例えば図7に略示す
る様に構成されている。懸架装置に支持されて回転しな
い背板1の前面(自動車の幅方向外側の面)には、1個
又は2個のホイルシリンダ2、2を固定している。この
ホイルシリンダ2、2には制動時に圧油を送り込み、こ
の圧油の送り込みに伴ってピストン3、3の突出量を増
大させる。更に、上記背板1の前面には左右1対のブレ
ーキシュー4、4を、この背板1の直径方向に亙る変位
を自在として支持している。各ブレーキシュー4、4
は、略三日月形のウェブ5、5の外周縁に円弧状に湾曲
した裏金6、6を固定し、この裏金6、6の外周面にラ
イニング7、7を添着して成る。
【0003】この様なブレーキシュー4、4を構成する
ウェブ5、5の両端部はそれぞれ、上記各ピストン3、
3の先端部又は上記各ホイルシリンダ2、2の端部に形
成したアンカ部8、8に当接させている。又、上記両ウ
ェブ5、5同士の間にはリターンスプリング9、9を掛
け渡して、上記両ブレーキシュー4、4に、上記背板1
の直径方向内方に向く弾力を付与している。更に、上記
両ブレーキシュー4、4の周囲には、有底円筒状のドラ
ム10を被せ、このドラム10の内周面10aと上記各
ライニング7、7の外周面7a、7aとを対向させてい
る。
【0004】上記内周面10aと外周面7a、7aと
は、非制動時には微小間隙を介して互いに離隔している
が、制動時には互いに当接し、これら両周面10a、7
a同士の摩擦によって、制動力を発揮する。即ち、制動
時には上記各ホイルシリンダ2、2内への圧油の送り込
みによって上記各ピストン3、3の突出量を増大させ
る。そして、上記各ブレーキシュー4、4を上記リター
ンスプリング9、9の弾力に抗して上記背板1の直径方
向外方に変位させ、上記両周面10a、7a同士を当接
させる。
【0005】この様な制動の繰り返しにより上記各ライ
ニング7、7が摩耗すると、非制動時に上記内周面10
aと外周面7a、7aとの間に存在する間隙が増大す
る。この間隙の増大は、制動時に上記各ホイルシリンダ
2、2に送り込むべき圧油量の増大、延てはブレーキペ
ダルの踏み込み量の増大につながる為、好ましくない。
この為従来から、ライニング7、7の摩耗の進行に伴っ
て上記各ブレーキシュー4、4を背板1の直径方向外方
に押し出し、上記間隙を一定値に保持するドラムブレー
キ用自動間隙調整装置が、例えば実開平6−18739
号公報、同7−34238号公報等に記載されている様
に知られており、且つ、実際に使用されている。
【0006】この様なドラムブレーキ用自動間隙調整装
置の構造と作用とに就いて、本発明の実施の形態の1例
を示す図1〜4により説明する。背板1に固定したホイ
ルシリンダ2a内にはピストン3aを、油密に嵌装して
いる。このピストン3aは、上記ホイルシリンダ2a内
への圧油の送り込みに伴って、このホイルシリンダ2a
からの突出量を増大させる。上記ピストン3aの内側に
は有底の円孔11を、このピストン3aと同心に形成し
ている。そして、この円孔11の端部を、上記ピストン
3aの外端面中心部に開口させ、この円孔11内にアジ
ャストナット12を、回転自在に挿入している。このア
ジャストナット12は、内周面に雌ねじを有する。尚、
上記円孔11の内周面中間部に形成した段部13と上記
アジャストナット12の内端面(図4の右端面)との間
にはスラスト滑り軸受14を設け、このアジャストナッ
ト12に加わるスラスト荷重を支承しつつ、このアジャ
ストナット12の回転を自在としている。
【0007】又、このアジャストナット12及び上記円
孔11内にグリースを充填した上で、上記アジャストナ
ット12にアジャストボルト15を螺合させている。こ
のアジャストボルト15の外端面(図1、3の左端面)
には凹溝16を、この外端面の直径方向に亙って形成し
ている。ドラムブレーキの組立時にはこの凹溝16に、
前記ウェブ5(図7参照)の端部が係合する。従って上
記アジャストボルト15は、上記アジャストナット12
の回転に拘らず回転せず、このアジャストナット12の
回転時には軸方向に変位する。
【0008】又、上記アジャストナット12の外端面に
は、アジャストリング17を固定している。このアジャ
ストリング17の外周縁は上記アジャストナット12と
同心であり、この外周縁に、ラチェット歯状の係合歯1
8、18を形成している。又、上記ホイルシリンダ2a
の中間部外面に設けた枢軸19には、アジャストレバー
20の基端部を枢支している。金属板により略L字形に
構成したこのアジャストレバー20の先端部には、爪部
21を形成し、この爪部21を、上記係合歯18、18
と係合自在としている。
【0009】又、上記アジャストレバー20の中間部先
端寄り部分の片側面(図1、2、4の下面、図3の裏
面)には係止部22を形成し、この係止部22に引っ張
りばね23の一端を係止している。この引っ張りばね2
3の他端は、上記ホイルシリンダ2aの外面、或は背板
1の前面等の固定部分に係止している。この引っ張りば
ね23は上記アジャストレバー20に、上記爪部21を
上記係合歯18、18から離す方向の弾力を付与すると
同時に、この爪部21がホイルシリンダ2aから離れる
方向に浮き上がる事を防止する役目を有する。
【0010】更に、前記ピストン3aの外端部(図1〜
2の左端部)で上記ホイルシリンダ2aから突出した部
分の周囲には、ブラケット24を固定している。そし
て、このブラケット24の外周縁から突出した腕部25
の先端部(図1、2、4の上端部)と、上記アジャスト
レバー20の中間部基端寄り部分との間に、連結部材2
6を設けている。これらブラケット24と連結部材26
との存在により、上記ホイルシリンダ2aから上記ピス
トン3aが突出する量が増大するのに伴って、上記アジ
ャストレバー20は、上記引っ張りばね23の弾力に抗
し、上記枢軸19を中心として図3で反時計方向に揺動
する。そして、この様にアジャストレバー20が揺動
し、上記爪部21と何れかの係合歯18とが係合する結
果、前記アジャストリング17を介して前記アジャスト
ナット12が回転する。前記アジャストボルト15及び
アジャストナット12に形成するねじの方向は、上述の
様にして上記アジャストナット12が回転した場合に、
上記アジャストボルト15が上記アジャストナット12
から外方に押し出される様に規制している。
【0011】上述の様に構成するドラムブレーキ用自動
間隙調整装置の作用は次の通りである。制動と制動解除
との繰り返しに伴って上記ピストン3aは、ホイルシリ
ンダ2a内で軸方向に亙って往復移動する。非制動時に
前記ドラム10の内周面10aとライニング7、7の外
周面7a、7aとの間に存在する間隙の厚さ寸法が小さ
い場合には、上記ピストン3aの往復移動量も少ない。
従って、上記アジャストレバー20の揺動量も小さく、
上記爪部21は、同一の係合歯18の外周縁と摺接する
のみで、何れの係合歯18と係合する事もない。従っ
て、上記アジャストリング17並びにアジャストナット
12は回転せず、このアジャストナット12から上記ア
ジャストボルト15が突出する量も変化せず、上記間隙
の調整は行われない。
【0012】上記ライニング7、7の摩耗に伴って上記
間隙が大きくなると、制動時に於ける上記ピストン3a
の往復移動量並びに上記アジャストレバー20の揺動量
が多くなる。この結果上記爪部21が、上記係合歯18
と係合し、図1〜2に矢印αで示す様に、上記アジャス
トリング17並びにこのアジャストリング17を固定し
たアジャストナット12を回転させる。この結果、この
アジャストナット12と螺合したアジャストボルト15
が、図4に矢印βで示す様に、上記アジャストナット1
2から突出する方向に移動する。そして、このアジャス
トボルト15の外端面に形成した凹溝16にその端部を
係合させたブレーキシュー4が、上記ドラム10の内周
面10aに向けて押され、上記間隙が狭められる。
【0013】尚、図示の例では、上記連結部材26は、
引っ張りばねを含んで構成しており、強い力が加わった
場合には全長が弾性的に伸長する。この様に上記連結部
材26の全長を弾性的に伸長自在とした理由は、前記ア
ジャストリング17を回転させ過ぎる、所謂オーバアジ
ャストを防止する為である。但し、この様な連結部材2
6の構造及び作用に就いては、従来から広く知られてお
り、本発明の要旨とも関係しないので、詳しい説明は省
略する。
【0014】ところで、上述の様に構成され作用するド
ラムブレーキ用自動間隙調整装置には、ライニング7、
7の摩耗に伴って上記アジャストナット12からの突出
量を増大させた上記アジャストボルト15を、上記各ラ
イニング7、7が摩耗する以前の状態(アジャストナッ
ト12からの突出量が少ない状態)に戻す、所謂アジャ
スト解除機構を設ける必要がある。この様なアジャスト
解除機構を設ける必要性に就いて、図8により説明す
る。ドラム10の内周面10aの一部でブレーキシュー
4、4を構成するライニング7、7の外周面7a、7a
に対向する部分は、長期間に亙る制動の繰り返しに伴っ
て次第に摩耗する。この為、上記内周面10aの一部内
径が開口部の内径よりも大きくなる、所謂段付摩耗が発
生する。又、上記ドラム10の開口部内周面に錆27が
付着し、この開口部の内径が小さくなる場合もある。こ
の様な状態では何れも、摩耗に伴って上記内周面10a
との間の間隙調整を行ったライニング7、7の外径が、
非制動時に於いても、上記ドラム10の開口部(段付摩
耗等が発生していない部分、或は錆27が付着している
部分)の内径よりも大きいままとなる。この様な状態の
ままでは、上記ドラム10を上記各ライニング7、7の
周囲から取り外す事ができず、これら各ライニング7、
7の交換作業を行なえない。
【0015】この為従来から、特開平7−229528
号公報、同8−21468号公報、実開昭61−182
428号公報、実開平5−36142号公報、実公平2
−47779号公報等に記載されている様に、ライニン
グ7、7の周囲にドラム10を装着した状態のまま、ア
ジャストナット12とアジャストボルト15との軸方向
に亙る位置関係を、ライニング7、7が摩耗する以前の
状態に戻せる様にする、アジャスト解除機構が知られて
いる。これら各公報に記載される等により従来から知ら
れているアジャスト解除機構は、アジャストレバー20
に設けた爪部21をアジャストリング17から離す方向
に押圧自在としたものである。上記アジャストナット1
2とアジャストボルト15との位置関係をライニング
7、7が摩耗する以前の状態に戻す、アジャスト解除作
業時には、上記爪部21と上記アジャストリング17の
外周縁に設けた係合歯18との係合を外す。そして、背
板1に形成した通孔を通じて上記ドラム10内に挿入し
た、ドライバ等の工具により、上記アジャストリング1
7を上記間隙調整時とは逆方向に回転させる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のアジャスト解除
機構の場合には、次の様な問題がある。先ず、特開平7
−229528号公報、実公平2−47779号公報に
記載されている様に、単に背板1に形成した通孔を通じ
てドラム10の内側に挿入した工具により、爪部21を
アジャストリング17から離しつつ、このアジャストリ
ング17を回転させる構造の場合には、1対の工具を両
手で操作する必要がある。この為、限られた空間内で行
なわなければならないアジャスト解除作業が面倒であ
る。
【0017】これに対して、特開平8−21468号公
報、実開昭61−182428号公報、実開平5−36
142号公報に記載されている様に、アジャスト解除の
為に専用の部品を設ける構造の場合には、アジャスト解
除作業が容易になる代わりに、部品製作、部品管理、組
立作業が何れも面倒で、コストが嵩む原因となる。又、
上記専用の部品の支持部が、走行時の振動に伴ってがた
つき易く、このがたつきに伴って異音が発生し、かつ接
触部が摩耗する可能性がある為、十分な耐久性を確保す
る事が難しい。しかも、ライニング7、7を交換した
後、上記専用の部品を元の位置に戻す事を忘れて、アジ
ャストを解除したままにすると、上記ライニング7、7
の摩耗進行に拘らず、これら各ライニング7、7の外周
面7a、7aとドラム10の内周面10aとの間隙の調
整を行えなくなる。
【0018】本発明のドラムブレーキ用自動間隙調整装
置は、この様な事情に鑑みて発明したもので、アジャス
ト解除の為に専用の部品を設けずに、片手でのアジャス
ト解除を可能にし、しかも、仮にライニング交換後に構
成部品を元の位置に戻す事を忘れても、アジャストが解
除されたままになる事を防止する構造を実現するもので
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のドラムブレーキ
用自動間隙調整装置は、従来から知られたドラムブレー
キ用自動間隙調整装置と同様に、ホイルシリンダと、ピ
ストンと、円孔と、アジャストナットと、アジャストボ
ルトと、アジャストリングと、アジャストレバーと、ブ
ラケットと、連結部材とを備える。このうちのホイルシ
リンダは、背板に固定される。又、上記ピストンは、こ
のホイルシリンダ内に軸方向に亙る変位自在に、且つ油
密に嵌装されて、上記ホイルシリンダ内への圧油の送り
込みに伴ってこのホイルシリンダからの突出量を増大さ
せる。又、上記円孔は、上記ピストンの外端面中心部に
その端部を開口させている。又、上記アジャストナット
は、上記円孔内に回転自在に保持され、内周面に雌ねじ
を有する。又、上記アジャストボルトは、上記アジャス
トナットと螺合し、ブレーキシューの端部との係合によ
り回転しない。又、上記アジャストリングは、上記アジ
ャストナットの外端面に固定され、このアジャストナッ
トと同心である外周縁に係合歯を形成している。又、上
記アジャストレバーは、上記背板に対して固定された部
分にその基端部を枢支し、その先端部に形成した爪部を
上記係合歯と係合自在としている。又、上記ブラケット
は、上記ピストンの外端部で上記ホイルシリンダから突
出した部分の周囲に固定されている。更に、上記連結部
材は、上記ブラケットの一部と上記アジャストレバーの
中間部とを結合し、上記突出量の増大に伴って上記アジ
ャストレバーを、上記爪部と係合歯とが係合する方向に
揺動させる。上述の様な各部材を組み合わせて成る、本
発明の対象となるドラムブレーキ用自動間隙調整装置
は、ブレーキシューのライニングの摩耗に伴って、上記
爪部と係合歯との係合に基づき、上記アジャストリング
を介して上記アジャストナットが、上記アジャストボル
トをこのアジャストナットから外方に押し出す方向に回
転する。
【0020】特に、本発明のドラムブレーキ用自動間隙
調整装置に於いては、上記ブラケットは、上記ピストン
の中心軸を中心とする若干の回転自在に支持している。
又、上記ブラケットの一部で上記爪部と対向する部分に
は、上記ブラケットの回転に伴って上記爪部を上記係合
歯から離れる方向に変位させる押圧部を、上記ブラケッ
トの他部で上記背板の一部と対向する部分には操作部
を、それぞれ設けている。一方、上記背板の一部でこの
操作部と対向する部分には、この操作部を操作して上記
ブラケットを揺動変位させる為の工具を挿入自在な通孔
を設けている。更に、上記連結部材の両端部は上記ブラ
ケットと上記アジャストレバーの中間部とに、それぞれ
揺動変位自在に結合している。
【0021】
【作用】上述の様に構成する本発明のドラムブレーキ用
自動間隙調整装置が、ライニングの外周面とドラムの内
周面との間の間隙を適正値に保つ際の作用自体は、前述
した通りである。特に、本発明のドラムブレーキ用自動
間隙調整装置の場合には、アジャスト解除の為に専用の
部品を設けずに、片手でのアジャスト解除を可能にでき
る。即ち、アジャスト解除を行なう際には、通孔からド
ラム内に挿入した工具により操作部を操作し、ブラケッ
トを揺動変位させて、このブラケットに設けた押圧部に
より、爪部を係合歯から離隔させる。上記ブラケット
は、摩擦力によりそのままの状態に保持されるので、上
記工具から上記操作部に加えていた力を解除しても、上
記爪部と係合歯との係合を外した状態のままに維持でき
る。そこで、上記通孔又は背板に設けた別の通孔を通じ
てドラム内に挿入した工具によりアジャストリングを回
転させれば、上記アジャスト解除を行なえる。上記ブラ
ケットは、元々ドラムブレーキ用自動間隙調整装置に組
み込まれている部材である。本発明は、この様に元々か
ら組み込まれていた部材の形状を工夫する事により、ア
ジャスト解除を行なえる様にしたので、部品製作、部品
管理、組立作業が何れも面倒にならずに済む。
【0022】しかも、本発明のドラムブレーキ用自動間
隙調整装置の場合には、仮にブレーキシュー交換後に上
記ブラケットを元の位置に戻す事を忘れても、アジャス
トが解除されたままになる事を防止できる。即ち、上記
ブラケットには、連結部材の他端部が揺動自在に連結さ
れており、制動の為にホイルシリンダからピストンを突
出させた状態では、上記連結部材から上記ブラケットに
引っ張り方向の力が加わる。この力は、上記連結部材を
中立状態、即ち、アジャスト解除を行なう為、上記ブラ
ケットを揺動変位させる以前の状態に戻す方向に加わ
る。この為、仮に上記ブラケットを元の状態に戻す事を
忘れても、制動を繰り返す度に上記連結部材から加わる
力により、上記ブラケットが次第に元の状態に戻り、自
動間隙調整が可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜6は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、本発明の特徴は、摩耗したブ
レーキシュー7、7を交換すべくドラム10(図7〜
8)を取り外す際に、アジャストナット12からアジャ
ストボルト15が突出している量を減少させるべく、ア
ジャストリング17を回転自在にする為の部分の構造に
ある。その他の部分の構造及び作用は前述した通りであ
るから、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、
本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0024】ピストン3aの端部外周に固定したブラケ
ット24は、このピストン3aと共に、このピストン3
aの中心軸x(図4)を中心とする若干の回転自在であ
る。即ち、円筒形の内周面を有するホイルシリンダ2a
の内側に円筒形の外周面を有する上記ピストン3aを嵌
装し、このピストン3aの基端部(図4の右端部)外周
面に係止したシールリング28により、上記両周面同士
の間の油密保持を図っている。又、上記ピストン3aの
先端部(図1、4の左端部、図3、6の下端部)外周面
と上記ホイルシリンダ2aの開口端部外周面との間には
防塵ブーツ29を装着して、上記両周面同士の摺動部
に、塵芥等の異物が入り込む事を防止している。上記ピ
ストン3a及びこのピストン3aの先端部に固定した上
記ブラケット24は、上記シールリング28及び防塵ブ
ーツ29と相手面との間に働く摩擦力に打ち勝つ力が作
用した場合に、上記中心軸xを中心に回転する。
【0025】又、上記ブラケット24の一部(図2、5
の上下方向中間部左側部)で、アジャストレバー20の
先端部に形成した爪部21と対向する部分には、押圧部
30を設けている。この押圧部30は、上記爪部21の
片面、即ち、背板1及びアジャストリング17と対向す
る側の面(図1、2、4、5の下面)に対向している。
この押圧部30の先端部は、通常時には図2に示す様に
上記爪部21の片面と離隔しているが、上記ピストン3
aと共に上記ブラケット24を回転させた場合には、図
5に示す様に上記爪部21の片面に当接し、この爪部2
1を上記アジャストリング17の外周縁部に形成した係
合歯18から離れる方向に変位させる様にしている。
又、上記ブラケット24の他部(図1、2、4、5の下
端部)で背板1の一部と対向する部分には、操作部31
を設けている。図示の例ではこの操作部31は、上記ブ
ラケット24を構成する金属板の下端部を、このブラケ
ット24の本体部分に対してほぼ直角に折り曲げる事に
より構成している。
【0026】一方、上記背板1の一部で上記操作部31
と対向する部分には、通孔32を形成している。この通
孔32は、ドライバの先端部等、上記操作部31を操作
して上記ブラケット24を揺動変位させる為の工具を挿
入自在な大きさを有する。更に、制動及び制動解除に伴
って上記アジャストレバー20を揺動変位させる為の連
結部材26の一端部を、上記アジャストレバー20の中
間部基端寄り部分に、連結軸33により、揺動変位自在
に結合している。又、上記連結部材26の他端部を、上
記ブラケット24の先端部に形成した係止孔34に係止
する事により、上記連結部材26の他端部と上記ブラケ
ット24の先端部とを、揺動変位自在に結合している。
尚、上記係止孔34は、上記連結部材26の先端部全体
を挿通できる大径の円孔部35と、上記連結部材26の
先端部近傍に形成したくびれ部37のみが進入自在な切
り欠き部36とから成る。又、この切り欠き部36は、
上記円孔部35に対して、上記アジャストレバー20の
爪部21側に存在する。この様な係止孔34の切り欠き
部36には、上記連結部材26の先端部近傍に形成した
くびれ部37を進入させて、上記連結部材26の他端部
と上記ブラケット24の先端部とを、揺動変位自在に結
合する。
【0027】上述の様に上記連結部材26の両端部を、
上記ブラケット24の先端部と上記アジャストレバー2
0の中間部とに、それぞれ揺動変位自在に結合した状態
で、上記連結部材26は、通常時には、図3に示す様
に、前記ピストン3aの中心軸xと平行になる。これに
対して、上記ピストン3aと共に上記ブラケット24を
回転させ、前記押圧部30を図5に示す様に上記爪部2
1の片面に当接させた状態では、図6に示す様に、上記
連結部材26は、上記中心軸xと非平行になる。より具
体的には、上記連結部材26の中心軸yが、上記ブラケ
ット24に近づく程上記アジャストレバー20の先端部
から離れる方向に傾斜する様にしている。
【0028】上述の様に構成する本発明のドラムブレー
キ用自動間隙調整装置の場合には、アジャスト解除の為
に専用の部品を設けずに、片手でのアジャスト解除を可
能にできる。アジャスト解除を行なう際には、前記背板
1に形成した通孔32からドラム内に挿入した、ドライ
バ等の工具38により、上記ブラケット24に設けた操
作部31を操作する。即ち、図2に示す様に、上記工具
38の先端部により上記操作部31の片側縁(図2の右
縁)を押し、上記ブラケット24を図2の時計方向に揺
動変位させる。そして、図5に示す様に、上記ブラケッ
ト24に設けた前記押圧部30により、上記アジャスト
レバー20の先端部に設けた爪部21を、前記アジャス
トリング17の外周縁部に形成した係合歯18から離隔
させる。上記ブラケット24は、前記シールリング28
及び防塵ブーツ29の存在に基づく摩擦力により、その
ままの状態に保持される。従って、上記工具38により
上記操作部31に加えていた力を解除しても、上記爪部
21と係合歯18との係合を外した状態のままに維持で
きる。そこで、図5に示す様に、上記通孔32を通じて
ドラム10(図7参照)内に挿入した工具38により上
記アジャストリング17を回転させれば、前記アジャス
トナット12から前記アジャストボルト15が突出して
いる量を減少させ、各ブレーキシュー4、4をリターン
スプリング9、9の弾力に基づいてドラム10の内周面
10a(図7参照)から離れる方向に変位させて、アジ
ャスト解除を行なえる。
【0029】上述の様なアジャスト解除を行なえる様に
すべく、上記押圧部30及び操作部31を設けた、上記
ブラケット24は、元々ドラムブレーキ用自動間隙調整
装置に組み込まれている部材である。本発明は、この様
に元々から組み込まれている部材である、上記ブラケッ
ト24の形状を工夫する事により、アジャスト解除を行
なえる様にしたので、部品製作、部品管理、組立作業が
何れも面倒にならずに済む。
【0030】しかも、本発明のドラムブレーキ用自動間
隙調整装置の場合には、仮にブレーキシュー4、4を交
換した後に上記ブラケット24を元の位置に戻す事を忘
れても、アジャストが解除されたままになる事を防止で
きる。即ち、本来は、ブレーキシュー4、4を交換した
後には、図5に鎖線で示す様に工具38の先端部を、上
記ブラケット24に設けた操作部31の他側縁(図5の
左縁)に引っ掛け、上記ブラケット24を同図の反時計
方向に揺動変位させて、このブラケット24を、図2〜
3に示した通常位置に戻しておく。この通常位置では、
上記ブレーキシュー4、4のライニング7、7の摩耗に
伴って自動間隙調整を行なう事は、前述の通りである。
【0031】これに対して、上記ブラケット24を通常
位置に戻す事を忘れた場合には、上記ブラケット24と
前記アジャストレバー20との間に掛け渡した前記連結
部材26は、図6に示す様に傾斜したままの状態とな
る。この状態で、制動の為にホイルシリンダ2aからピ
ストン3aを突出させ、上記ブラケット24の端部に、
前記中心軸xと平行な方向に作用する力F0 を加える
と、上記連結部材26から上記ブラケット24に、引っ
張り方向の力F1 が加わる。上記連結部材26が図6に
示す様に傾斜した状態で、この力F1 は上記力F0 と非
平行である。この為、これら両力F0 、F1 の合力F2
が発生する。そして、この合力F2 は、上記連結部材2
6を中立位置、即ち、アジャストを行なう為、上記ブラ
ケット24を揺動変位させる以前の状態に戻す方向に加
わる。
【0032】即ち、上記アジャストレバー20は、引っ
張りばね23の弾力に基づき、図6に示した位置に留ま
ろうとする方向の弾力が付与されている。従って、上記
制動の為にホイルシリンダ2aからピストン3aを突出
させると、上記連結部材26には引っ張り方向の力F1
が加わる。そして、この引っ張り方向の力F1 と上記ブ
ラケット24の端部に加わる力F0 との合力F2 が、前
記腕部25の先端部を前記爪部21に向かわせる方向に
発生し、上記ブラケット24を揺動変位させる以前の状
態に戻そうとする。上記合力F2 自体、それ程大きな力
ではないが、上記連結部材26が傾斜している限り、制
動を繰り返す度に加わる。この為、仮に上記ブラケット
24を元の位置に戻す事を忘れても、上記ブラケット2
4が次第に元の位置に戻り、数回の制動の繰り返しの後
には、自動間隙調整が可能になる。尚、図示は省略した
が、工具38の先端部を挿入する為、背板1に形成した
通孔32は、通常時は、ゴム等の弾性材により造った蓋
体により塞いでおく事が好ましい。
【0033】
【発明の効果】本発明のドラムブレーキ用自動間隙調整
装置は、以上に述べた通り構成され作用するので、優れ
た操作性、耐久性及び信頼性を有し、しかも安価な自動
間隙調整装置付ドラムブレーキを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、自動間隙調
整装置を組み込んだホイルシリンダの側面図。
【図2】図1の左方から見た図。
【図3】図2の上方から見た図。
【図4】図2のA−A断面図。
【図5】間隙調整する為にアジャストナットからの突出
量を増大させたアジャストボルトを戻す為、アジャスト
リングを回転させる状態を示す、図2と同様の図。
【図6】図5の上方から見た図。
【図7】本発明の対象となる自動間隙調整装置を組み込
んだドラムブレーキの1例を示す略正面図。
【図8】アジャストナットからの突出量を増大させたア
ジャストボルトを戻す必要性を説明する為の、ドラムと
ブレーキシューとの略断面図。
【符号の説明】
1 背板 2、2a ホイルシリンダ 3、3a ピストン 4 ブレーキシュー 5 ウェブ 6 裏金 7 ライニング 7a 外周面 8 アンカ部 9 リターンスプリング 10 ドラム 10a 内周面 11 円孔 12 アジャストナット 13 段部 14 スラスト滑り軸受 15 アジャストボルト 16 凹溝 17 アジャストリング 18 係合歯 19 枢軸 20 アジャストレバー 21 爪部 22 係止部 23 引っ張りばね 24 ブラケット 25 腕部 26 連結部材 27 錆 28 シールリング 29 防塵ブーツ 30 押圧部 31 操作部 32 通孔 33 連結軸 34 係止孔 35 円孔部 36 切り欠き部 37 くびれ部 38 工具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背板に固定されるホイルシリンダと、こ
    のホイルシリンダ内に軸方向に亙る変位自在に、且つ油
    密に嵌装されて、上記ホイルシリンダ内への圧油の送り
    込みに伴ってこのホイルシリンダからの突出量を増大さ
    せるピストンと、このピストンの外端面中心部にその端
    部を開口させた円孔と、この円孔内に回転自在に保持さ
    れた、内周面に雌ねじを有するアジャストナットと、こ
    のアジャストナットと螺合し、ブレーキシューの端部と
    の係合により回転しないアジャストボルトと、上記アジ
    ャストナットの外端面に固定され、このアジャストナッ
    トと同心である外周縁に係合歯を形成したアジャストリ
    ングと、上記背板に対して固定された部分にその基端部
    を枢支し、その先端部に形成した爪部を上記係合歯と係
    合自在としたアジャストレバーと、上記ピストンの外端
    部で上記ホイルシリンダから突出した部分の周囲に固定
    されたブラケットと、このブラケットの一部と上記アジ
    ャストレバーの中間部とを結合し、上記突出量の増大に
    伴って上記アジャストレバーを、上記爪部と係合歯とが
    係合する方向に揺動させる連結部材とを備え、これら爪
    部と係合歯との係合に基づき、上記アジャストリングを
    介して上記アジャストナットが、上記アジャストボルト
    をこのアジャストナットから外方に押し出す方向に回転
    するドラムブレーキ用自動間隙調整装置に於いて、上記
    ブラケットは、上記ピストンの中心軸を中心とする若干
    の回転自在に支持されており、上記ブラケットの一部で
    上記爪部と対向する部分には、上記ブラケットの回転に
    伴って上記爪部を上記係合歯から離れる方向に変位させ
    る押圧部が設けられており、上記ブラケットの他部で上
    記背板の一部と対向する部分には操作部が設けられてお
    り、上記背板の一部でこの操作部と対向する部分には、
    この操作部を操作して上記ブラケットを揺動変位させる
    為の工具を挿入自在な通孔が設けられており、上記連結
    部材の両端部は上記ブラケットと上記アジャストレバー
    の中間部とに、それぞれ揺動変位自在に結合している事
    を特徴とするドラムブレーキ用自動間隙調整装置。
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