JPH1130194A - 遠心ポンプのバランスディスク構造 - Google Patents

遠心ポンプのバランスディスク構造

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Publication number
JPH1130194A
JPH1130194A JP9183587A JP18358797A JPH1130194A JP H1130194 A JPH1130194 A JP H1130194A JP 9183587 A JP9183587 A JP 9183587A JP 18358797 A JP18358797 A JP 18358797A JP H1130194 A JPH1130194 A JP H1130194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balance
disk
impeller
balance disk
fixed
Prior art date
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Pending
Application number
JP9183587A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Yanagi
嘉雄 柳
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH1130194A publication Critical patent/JPH1130194A/ja
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  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定ディスクとバランスディスクが接触する
ことなくオリフィス部を構成することができ、これによ
りバランスディスク構造の安定作動を図り、同時に微粉
等の発生を防ぐことができる遠心ポンプのバランスディ
スク構造を提供する。 【解決手段】 インペラ2と共に回転するバランスディ
スク12と、バランスディスクとインペラの間に設けら
れた固定ディスク14とを備え、バランスディスクと固
定ディスクの隙間Aからインペラ背面の加圧流体をバラ
ンスディスクの背面に逃がし、これによりバランスディ
スクに作用する圧力によりインペラに作用するスラスト
力Fをバランスさせる遠心ポンプのバランスディスク構
造。ポンプ本体6に固定された固定ディスク14にイン
ペラを支持するロータ用の軸受3aを直接取り付け、か
つこのロータ5にバランスディスクを取り付ける。ま
た、この軸受をアンギュラ・コンタクト軸受で構成し、
その支持点aをバランスディスク取付部付近に位置決め
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心ポンプに係わ
り、更に詳しくは、遠心ポンプのバランスディスク構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】羽根車(インペラ)をケーシング内で高
速回転させ、液体にエネルギを与えるポンプを遠心ポン
プという。図2はかかる遠心ポンプの全体構成図であ
り、液体を導入するインデューサ1、液体を加圧するイ
ンペラ2、インペラの回転を支持する軸受3a,3b、
インペラを回転駆動する電動機4、等からなり、電動機
4によりロータ5を高速(例えば約4万rpm)で回転
させ、この回転力をインペラ2に伝達し、インペラ2の
回転により液体にエネルギを与えて加圧するようになっ
ている。
【0003】図3は、図2の部分拡大図である。上述し
た遠心ポンプでは、加圧された液体により、インペラ2
の背面に大きなスラスト力F(図で左向き)が発生す
る。このスラスト力Fを支持するために、いわゆるバラ
ンスディスク構造(バランスピストン機構ともいう)が
従来から用いられている。このバランスディスク構造
は、図3に示すように、インペラ2の背面(図で右側
面)に加圧された液体が流れる流路7、インペラ2と共
に回転するバランスディスク8、及びこれと対向する正
面を有する固定ディスク9、を設け、バランスディスク
8と固定ディスク9の隙間Aから流路7内の圧力をバラ
ンスディスク8の背面に逃がし、これによりバランスデ
ィスク正面に作用する圧力によりスラスト力f(図で右
向き)を発生させ、両方のスラスト力F,fが一致する
ようにバランスディスク8の位置を調節しスラスト力を
バランスさせるようになっている。
【0004】バランスディスク8の位置調節は、図に示
す隙間Aにより行われる。すなわち、スラスト力F,f
が一致するときに、高速回転に適した適当な隙間Aがバ
ランスディスク8と固定ディスク9の間に形成されてお
り、スラスト力Fが増加するとバランスディスク8がわ
ずかに左に移動し、隙間Aが閉じてバランスディスク正
面に作用する圧力が増加し、この結果、スラスト力fが
増してスラスト力F,fがバランスする。また、逆にス
ラスト力Fが減少するとバランスディスク8がわずかに
右に移動し、隙間Aが広くなってバランスディスク正面
に作用する圧力が低下し、この結果、スラスト力fが減
ってスラスト力F,fがバランスする。従って、かかる
バランスディスク構造により、軸受3a,3bに作用す
るスラスト力をほとんどゼロにすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示したように、
従来の構造はバランスディスク8とオリフィス(隙間
A)を構成する相手方(固定ディスク9)が軸受支持部
材(ポンプ本体6)に、別途取り付ける構造であり、ロ
ータ軸5の支持点aがバランスディスク部から離れた位
置にあった。
【0006】この構造のため、従来のバランスディスク
構造では、固定ディスク9とバランスディスク8の間に
平行度誤差と取付誤差の発生が避けられず、その両方の
誤差の累積と、バランスディスク部での軸振れの影響に
より、バランスディスク8と固定ディスク9がオリフィ
ス部(隙間A)で接触することがあり、バランスディス
ク部の作動不安定や微粉等の発生要因となることがある
問題点があった。
【0007】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、固定
ディスクとバランスディスクが接触することなくオリフ
ィス部を構成することができ、これによりバランスディ
スク構造の安定作動を図り、同時に微粉等の発生を防ぐ
ことができる遠心ポンプのバランスディスク構造を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、インペ
ラと共に回転するバランスディスクと、該バランスディ
スクとインペラの間に設けられた固定ディスクとを備
え、バランスディスクと固定ディスクの隙間Aからイン
ペラ背面の加圧流体をバランスディスクの背面に逃が
し、これによりバランスディスクに作用する圧力により
インペラに作用するスラスト力Fをバランスさせる遠心
ポンプのバランスディスク構造において、ポンプ本体に
固定された固定ディスクにインペラを支持するロータ用
の軸受を直接取りつけ、かつ該ロータにバランスディス
クを取り付けたことを特徴とする遠心ポンプのバランス
ディスク構造が提供される。
【0009】上述した本発明の構成によれば、ポンプ本
体に固定ディスクを固定し、この固定ディスクにインペ
ラを支持するロータ用の軸受を直接取り付け、ロータに
バランスディスクを取り付けるので、相手方(固定ディ
スク)に軸受を直接取り付けることで、バランスディス
クと固定ディスクの回転時の振れを最小にできる。すな
わち、従来の構造では固定ディスク9とバランスディス
ク8の両者の間にポンプ本体6が介在するので、ポンプ
本体6に対するそれぞれの平行度誤差と取付誤差の発生
が避けられず、その両方の誤差の累積によりバランスデ
ィスクの振れが大きくなったが、本発明の構成では、ポ
ンプ本体を介在させずに固定ディスクに直接軸受を取り
付け、この軸受とロータを介してバランスディスクを位
置決めしているので、ポンプ本体6に対するそれぞれの
平行度誤差と取付誤差の発生を回避することができ、バ
ランスディスクの固定ディスクに対する回転振れを大幅
に低減できる。なお、軸受は皿バネ等で予圧して軸受け
隙間をなくしている。従って、バランスディスクと相手
方(固定ディスク)の平行度が精度良く確保できるた
め、バランスディスクと相手方の接触を防止できる。
【0010】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
ロータ用の軸受をアンギュラ・コンタクト軸受で構成
し、その支持点をバランスディスク取付部付近に位置決
めする。この構成によりバランスディスク取付部付近の
軸変位を低減し、バランスディスク部の軸の振れを少な
くすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。図1は、本発明による遠心ポンプのバランスディス
ク構造を示す構成図である。この図において、本発明の
バランスディスク構造は、インペラ2と共に回転するバ
ランスディスク12と、バランスディスク12とインペ
ラ2の間に設けられた固定ディスク14とを備え、バラ
ンスディスク14と固定ディスク12の隙間Aからイン
ペラ背面の加圧流体をバランスディスク14の背面に逃
がし、これによりバランスディスク正面に作用する圧力
によりインペラ2に作用するスラスト力Fとバランスす
るスラスト力fを発生させるようになっている。この構
造は図3に示した従来のバランスディスク構造と同様で
ある。
【0012】本発明のバランスディスク構造では、図1
に示すように、ポンプ本体6に固定された固定ディスク
14にインペラ2を支持するロータ5用の軸受3aを直
接取り付け、かつこのロータ5にバランスディスク12
を直接取り付けている。すなわち、固定ディスク14に
中空円筒部14aを設け、その外周面14bをポンプ本
体6に嵌め込み、その内周面14cに軸受3aを嵌め込
む構造としている。この構造により、固定ディスク14
の外周面14bと内周面14c、及びバランスディスク
との対向面14d(隙間Aを構成する)を旋盤等を用い
て高精度に加工でき、外周面14bと内周面14cの同
心度と、その軸心に対する対向面14dの垂直度を極め
て高く保持することができる。
【0013】従って、従来の構造では固定ディスク9と
バランスディスク8の両者の間にポンプ本体6が介在す
るので、ポンプ本体6に対するそれぞれの平行度誤差と
取付誤差の発生が避けられず、その両方の誤差の累積に
よりバランスディスクの振れが大きくなったが、上述し
た本発明の構成では、ポンプ本体6を介在させずに固定
ディスク14に直接軸受3aを取り付け、この軸受3a
とロータ5を介してバランスディスク12を位置決めし
ているので、ポンプ本体6に対するそれぞれの平行度誤
差と取付誤差の発生を回避することができ、バランスデ
ィスク12の固定ディスク14に対する回転振れを大幅
に低減できる。なお、軸受3aは皿バネ15で予圧して
軸受け隙間をなくしている。従って、バランスディスク
12と相手方(固定ディスク14)の平行度が精度良く
確保できるため、バランスディスク12と固定ディスク
14の接触を防止できる。
【0014】また、本発明によれば、図1に示すよう
に、ロータ5用の軸受3aをアンギュラ・コンタクト軸
受で構成し、その支持点aをバランスディスク取付部付
近に位置決めしている。この構成によりバランスディス
ク取付部付近の軸変位を低減し、バランスディスク部の
軸の振れを更に少なくすることができる。
【0015】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0016】
【発明の効果】上述したように、本発明の遠心ポンプの
バランスディスク構造は、固定ディスクとバランスディ
スクが接触することなくオリフィス部を構成することが
でき、これによりバランスディスク構造の安定作動を図
り、同時に微粉等の発生を防ぐことができる、等の優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による遠心ポンプのバランスディスク構
造を示す構成図である。
【図2】従来の遠心ポンプの全体構成図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 インデューサ 2 インペラ 3a,3b 軸受 4 電動機 5 ロータ 6 ポンプ本体 7 流路 8 バランスディスク 9 固定ディスク 12 バランスディスク 14 固定ディスク 14a 中空円筒部 14b 外周面 14c 内周面 14d 対向面 15 皿バネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インペラと共に回転するバランスディス
    クと、該バランスディスクとインペラの間に設けられた
    固定ディスクとを備え、バランスディスクと固定ディス
    クの隙間Aからインペラ背面の加圧流体をバランスディ
    スクの背面に逃がし、これによりバランスディスクに作
    用する圧力によりインペラに作用するスラスト力Fをバ
    ランスさせる遠心ポンプのバランスディスク構造におい
    て、 ポンプ本体に固定された固定ディスクにインペラを支持
    するロータ用の軸受を直接取り付け、かつ該ロータにバ
    ランスディスクを取り付けたことを特徴とする遠心ポン
    プのバランスディスク構造。
  2. 【請求項2】 前記ロータ用の軸受をアンギュラ・コン
    タクト軸受で構成し、その支持点aをバランスディスク
    取付部付近に位置決めする、ことを特徴とする請求項1
    に記載の遠心ポンプのバランスディスク構造。
JP9183587A 1997-07-09 1997-07-09 遠心ポンプのバランスディスク構造 Pending JPH1130194A (ja)

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JP9183587A JPH1130194A (ja) 1997-07-09 1997-07-09 遠心ポンプのバランスディスク構造

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JP9183587A JPH1130194A (ja) 1997-07-09 1997-07-09 遠心ポンプのバランスディスク構造

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JPH1130194A true JPH1130194A (ja) 1999-02-02

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7021890B2 (en) 2001-11-01 2006-04-04 Ishigaki Company Limited Turbo pump
KR102261146B1 (ko) * 2020-05-26 2021-06-07 손영삼 축 추력 감지기능을 구비하는 원심펌프
CN116447166A (zh) * 2023-04-19 2023-07-18 烟台东德实业有限公司 一种空气压缩机叶轮轴向力平衡方法

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US7021890B2 (en) 2001-11-01 2006-04-04 Ishigaki Company Limited Turbo pump
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