JPH11301831A - 振動コンベヤ - Google Patents

振動コンベヤ

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Publication number
JPH11301831A
JPH11301831A JP18816698A JP18816698A JPH11301831A JP H11301831 A JPH11301831 A JP H11301831A JP 18816698 A JP18816698 A JP 18816698A JP 18816698 A JP18816698 A JP 18816698A JP H11301831 A JPH11301831 A JP H11301831A
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JP
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trough
vibration
support
linear motor
vibrating
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Application number
JP18816698A
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English (en)
Inventor
Masahiro Ikeda
政廣 池田
Kyoji Murakishi
恭次 村岸
Tetsuyuki Kimura
哲行 木村
Kazumichi Kato
一路 加藤
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で且つ低騒音で、任意の振動がで
き、更に設置面への振動の伝達がほとんどない振動コン
ベヤを提供すること。 【解決手段】 トラフは、垂直方向への変位をほとんど
生じさせずに又は全く生じさせずに支持部により支持さ
れ、また加振部はリニアモータであり、その1次側及び
2次側の一方はトラフに固定され、この一方と所定の空
隙をおいて対向している1次側及び2次側の他方が、前
記一方に対し往復動自在に設けられている、あるいは他
方が、(弾性材又は防振材を介して)地上に配設されて
いることを特徴とする振動コンベヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動によって物品
を移送する振動コンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】物品を直線状に移送する振動コンベヤは
移送面を備えたトラフを下流側へ向かって若干上向き傾
斜の方向に直線振動させるものが多く、この場合、移送
面上の物品は与えられるジャンプ運動を繰り返しながら
下流側へ移送される。しかし、金属類の物品を移送する
場合にはジャンプ運動をしてトラフの移送面へ落下する
時に騒音を発したり、脆い物品を移送する場合には「割
れ」や「欠け」を生じたりする。
【0003】このような場合に対して、トラフを水平方
向に往復させ、物品をすべり運動によって移送するレシ
プロコンベヤがある。図22に一例として特開昭55−
123812号公報に開示されているレシプロコンベヤ
100の側面図を示す。角樋状のトラフ150は加振部
110によって水平方向に加振され、トラフ150内の
物品は図22において左方から右方へ移送される。
【0004】トラフ150は基盤109との間に移送方
向に等間隔に配置され、上下を取付部材153a、15
3bによってトラフ150および基盤109に取り付け
られた複数の垂直な板バネ152によって支持されてお
り、トラフ150は移送方向(X方向)に振動される。
また、トラフ150はその上流側の端部底面に取り付け
たアングル154と、後述する図23の加振部110に
取り付けたアングル114との間の水平方向の平行な2
枚の板バネ129によって一体的に連結されている。板
バネ129はその長さ方向、すなわち移送方向の圧縮、
引張には剛性を示すが、上下方向(Y方向)には変形し
易く、後述の加振部110を支持するコイルバネ128
と共同して加振力の上下方向の成分を吸収するようにな
っている。
【0005】図23は加振部110とその近傍を示す平
面図であり、図24は図23における[24]−[2
4]線方向の断面図である。加振部110は上下一対の
加振機構131aと131bとからなっており、それぞ
れのハウジング111a、111bに取り付けられてい
る。また、ハウジング111a、111bはスペーサ1
27を介して一体的に連結されており、基盤109上の
複数のコイルバネ128によって支持されている。
【0006】加振機構131aと131bとは鏡像的に
対称な関係に設けられいるので、加振機構131aにつ
いてその構成を説明する。ハウジング111aに取り付
けたベヤリング133a、134aに第1回転軸135
aが支承され、この第1回転軸135aには大径で半円
形状の第1不平衡重錘136aが固定されている。同様
に、ハウジング111aに取り付けたベヤリング143
a、144aに第2回転軸145aが支承され、この第
2回転軸145aに小径で半円形状の第2不平衡重錘1
46aが固定されている。
【0007】ハウジング111aの後壁部には電動機1
21aが固定されており、その出力軸のプーリ122a
と第1回転軸135aの一端部のプーリ137aとの間
にはベルト123aが巻装されている。また、第1回転
軸135aの他端部には大径ギヤ139aが取り付けら
れ、第2回転軸145aの一端部に取り付けた歯数が1
/2の小径ギヤ149と噛み合わされている。すなわ
ち、第2回転軸145aは第1回転軸135aの2倍の
角速度で反対方向に回転する。上述の加振機構131a
の各要素に対応するもう一方の加振機構131bの各要
素には添字をbにして同一の符号を付し、それらの説明
は省略する。
【0008】そして、図24に示すように、加振機構1
31aの第1不平衡重錘136aと第2不平衡重錘14
6aとは、それぞれの第1回転軸135a、第2回転軸
145aの下方にあるように取り付けられ、他方の加振
機構131bの第1不平衡重錘136bと第2不平衡重
錘146bとは第1回転軸135b、第2回転軸145
bの上方にあるように取り付けられており、かつ、特性
の同等な電動機121aと電動機121bとによって反
対方向へ回転するようになっている。従って、後述する
ように、加振機構131a、131bによる上下方向
(Y方向)の成分の合成力は常に零となる。
【0009】従来例のレシプロコンベヤ100は以上の
ように構成されるが、次にその作用を説明する。なお、
加振機構131aには第1不平衡重錘136aが2個取
り付けられているが、両者の中間位置に質量が2倍の第
1不平衡重錘136aが1個取り付けられている場合と
等価であるので、以降においては簡明化のために、第1
不平衡重錘136aが1個取り付けられているとする。
他方の加振機構131bについても同様に、質量が2倍
の第1不平衡重錘136bが1個取り付けられているも
のとする。
【0010】図24を参照して、電動機121a、12
1bが同期して反対方向に回転されることにより、一方
の加振機構131aではベルト123aを介して第1回
転軸135aは時計方向に、第1回転軸135aとギヤ
139、149で噛み合う第2回転軸145aは反時計
方向に2倍の角速度で回転される。他方の加振機構13
1bではベルト123bを介して第1回転軸135bが
反時計方向に、第2回転軸145bは時計方向に2倍の
角速度で回転される。
【0011】すなわち、図25に示すように、第1不平
衡重錘136a、136bの遠心力Fa、Fbのt秒後
におけるX方向の成分は、角速度をωとして、 FaX =−Fasin(ωt)、FbX =−Fbsin
(ωt) であるから、それらの合成力FX は FX =FaX +FbX =−2Fasin(ωt) となる。同様に第2不平衡重錘146a、146bの遠
心力fa、fbのX方向の成分は faX =fasin(2ωt)、fbX =fbsin
(2ωt) であるから、それらの合成力fX は fX =faX +fbX =2fasin(2ωt) となる。従って、全体のX方向の合成力QX は QX =FX +fX =−2Fasin(ωt)+2fas
in(2ωt) となり、このQX がトラフ150を加振する。
【0012】また、第1不平衡重錘136a、136b
の遠心力Fa、Fbのt秒後におけるY方向の成分はF
Y =−Facos(ωt)、FbY =Fbcos(ω
t)であるから、それらの合成力FY は FY =FaY +FbY =0 同様に、第2不平衡重錘146a、146bの遠心力f
a、fbのY方向の成分はそれぞれ faY =−facos(2ωt)、fbY =fbcos
(2ωt) であるから、それらの合成力fY は fY =faY +fbY =0 となる。従って、第1不平衡重錘136a、136b、
第2不平衡重錘146a、146bの遠心力のY方向合
成力QY は常に零である。 QY =FY +fY =0
【0013】すなわち、トラフ150にはX方向にのみ QX =FX +fX =−2Fasin(ωt)+2fas
in(2ωt) の合成力がトラフ150を加振することになる。図26
のAのグラフは縦軸をX方向への加振力、横軸を時間と
し、FX =2fX として合成力QX をFX 、fXと共に
示したものである。従来例のレシプロコンベヤ100は
振動学的には一質量系を構成しており、板バネ152全
体のバネ定数と、これに支持されている質量とによって
共振周波数が決定されるが、板バネ152全体のバネ定
数を十分に小さくし、共振周波数より高い周波数でトラ
フ150を加振することにより、トラフ150は加振力
X と180度の位相差で図26に破線で示す曲線Dの
ように振動する。この場合の縦軸は振動の変位を示す。
曲線Dから理解されるように、トラフ150はp点まで
は低速で前進し、p点からq点までは高速で後進する。
これを概念的に示せば図26のBのようになる。移送さ
れる物品に着目すると、図26のAのT1 〜T2 の間の
高速後進期間においては物品との静止摩擦力に打ち勝っ
てトラフ150のみが後進するので物品は元の位置に残
り、T2 〜T3の間の低速前進期間においてはトラフ1
50は物品と共に前進することにより物品は移送され
る。
【0014】上述した従来の加振部110では、トラフ
150を水平方向のみに振動させ得るために、第1不平
衡重錘136a、136b及び第2不平衡重錘146
a、146を、上述したような所定のタイミングで回転
させている。この構成を達するために、加振部110に
は、ベルト123aやギア139などが配設している。
そのため、ギア音などが騒音として発生し、またこの加
振部110の構造も複雑となっていた。
【0015】そこで、このような問題を解決する振動コ
ンベヤとして、本願出願人は、先に1次巻線の極数変換
と極性切換を同時に行うことによりリニアモータを駆動
源としたリニアモータ駆動のレシプロコンベヤを出願し
た(特公昭54−35395号)。しかしながら、この
発明では、トラフの振動方向と反対方向の反力がリニア
モータを通じて基礎に伝達されるという難点があること
が示されており、これを解決するために、この特公昭5
4−35395号公報では更に、トラフを2分割し、こ
れらを駆動するリニアモータを、それそれ反対の方向に
振動させるようにしている。しかしながら、トラフ上の
物品を搬送するためには、前進方向にはゆっくりと、後
進方向には早く駆動させるという制御をしなければなら
ないので、これを2つのトラフの反力を消し合わせるよ
うにするには、その制御が容易ではなかった。
【0016】なお、上述のレシプロコンベヤ100は、
物品を移送するために、水平非正弦振動を用いている
が、この振動の振幅の大きさは、第1不平衡重錘136
a、136b及び第2不平衡重錘146a、146bを
回転させることによって得られる加振力QX によって定
まり、この加振力QX の大きさは、上述したように、第
1不平衡重錘136a、136b及び第2不平衡重錘1
46a、146bの遠心力によって決まり、その周期
は、第1不平衡重錘136a、136b及び第2不平衡
重錘146a、146bを回転させる電動機121a、
121bの角速度によって決められている。すなわち、
従来のレシプロコンベヤ100では、駆動時に振幅の調
節を行うためには、電動機121a、121bの角速度
及び第1不平衡重錘136a、136b及び第2不平衡
重錘146a、146bの遠心力を調節しなければなら
ないが、これらを任意に調節することは、このままの構
造ではできない。すなわち、従来の加振部110では、
任意の振動波形を発生させるのが難しく、そのため、搬
送速度の調節が容易に行えず、効率よく物品を移送する
ように調節することができなかった。
【0017】また、レシプロコンベヤ100のトラフ1
50を支持する複数の垂直な板バネ152はバネ定数が
小さいとは言え反力を有しているので地上に振動が伝達
してしまう。そこでこの問題を解決するため、例えば、
本出願人が先に出願した特願平8−139520号で
は、図27及び図28に示されるような支持部39によ
ってトラフを支持するようにしている。
【0018】図27はこの振動コンベヤ90の側面図で
あり、図28は支持部39の拡大斜視図である。なお、
振動コンベヤ90の加振部110の構造及びその作用は
上述のレシプロコンベヤ100の加振部110と同じな
のでこの説明を省略し、支持部39についてのみ説明す
る。
【0019】支持部39においては、トラフ150を挟
んで一対の鋭角三角形状の支持体41が設けられ、それ
らの底板43間が連結部材44で連結されており、底板
43はそれぞれボルト43bで設置面に固定されてい
る。
【0020】支持体41にはその上端部に上向き平面部
を有する支承部材42が設けられている。この支承部材
42の上向き平面部をロッド部材45が挿通しており、
移送方向Xに直角な側方から見て下面が鈍角の逆山形状
とされた上部支承ブロック51が、ロッド部材45の上
端部に螺着され支承部材42の上向き平面部に当接する
ことにより、ロッド部材45が支持体41から吊り下げ
られている。更に、ロッド部材45の上端部には、ダブ
ルナット45tが上部支承ブロック51に重ねて螺着さ
れている。また、支承部材42の上向き平面部には、上
部支承ブロック51に接して内側へのストッパ49が設
けられている。
【0021】ロッド部材45の下端部は、上向きコ字状
の連結部材50を挿通しており、側方から見て上面が鈍
角の山形状の下部支承ブロック52が、ロッド部材45
の下端部に螺着され連結部材50の下向き平面部に当接
することにより、連結部材50がロッド部材45の下端
部に取り付けられている。更に、ロッド部材45の下端
部には、ダブルナット45tが下部支承ブロック52に
重ねて螺着されている。そして、その上部がトラフ15
0の底面に固定されている逆三角形状の支持柱24の下
部が連結部材50に固定されてトラフ150は支持され
ている。
【0022】すなわち、トラフ150は、その底面に取
り付けられた逆三角形状の支持柱24を介して連結部材
50に固定され、連結部材50はロッド部材45の下端
部に螺着された下部支承ブロック52上に乗っているの
で、加振部110により加振力を受けると、ロッド部材
45が上部支承ブロック51と支承部材42の上向き平
面部との接触箇所を支点として、左右に揺動しトラフ1
50を支える。
【0023】このような支持部39にすることにより、
板バネのようなバネの反力によって地上へ振動が伝わる
ということはない。しかし、上部支承ブロック51及び
下部支承ブロック52は鋼製でなるため、トラフ150
の振動時、それぞれ支承部材42の上向き平面部と連結
部材50の下向き平面部との当接において、この当接面
における摩耗、更にはこのときの金属音の発生という問
題がある。また、振動時には、加振部110は水平成分
のみの、上述のような加振力を発生させるが、組立誤差
などによって垂直成分が発生する場合がある。このよう
な場合には、直接トラフ150から地上に垂直振動成分
が伝達してしまう。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題に
鑑みてなされ、構造が簡単で、騒音が小さく、搬送速度
の調節が容易であり、効率よく物品を搬送でき、設置面
に振動がほとんど伝達されない振動コンベヤを提供する
ことを課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、少なくと
も加振部と、該加振部によって水平方向に加振され、物
品を移送するトラフと、該トラフに垂直方向への変位を
ほとんど生じさせずに又は全く生じさせずに前記トラフ
を支持する支持部とから構成される振動コンベヤにおい
て、前記加振部がリニアモータであり、該リニアモータ
の1次側及び2次側の一方が前記トラフに固定され、前
記一方と所定の空隙をおいて対向している前記リニアモ
ータの1次側及び2次側の他方が、前記一方に対し往復
動自在に設けられていることを特徴とする振動コンベ
ヤ、によって解決される。
【0026】又、以上の課題は、少なくとも加振部と、
該加振部によって水平方向に加振され、物品を移送する
トラフと、該トラフに垂直方向への変位をほとんど生じ
させずに又は全く生じさせずに前記トラフを支持する支
持部とから構成される振動コンベヤにおいて、前記加振
部がリニアモータであり、該リニアモータの1次側及び
2次側の一方が前記トラフに固定され、前記一方と所定
の空隙をおいて対向している前記リニアモータの1次側
及び2次側の他方が、弾性材又は防振材を介して設置面
に配設されていることを特徴とする振動コンベヤ、によ
って解決される。
【0027】又、以上の課題は、少なくとも加振部と、
該加振部によって水平方向に加振され、物品を移送する
トラフと、該トラフに垂直方向への変位をほとんど生じ
させずに又は全く生じさせずに前記トラフを支持する支
持部とから構成される振動コンベヤにおいて、前記加振
部がリニアモータであり、該リニアモータの1次側及び
2次側の一方が前記トラフに固定され、前記一方と所定
の空隙をおいて対向している前記リニアモータの1次側
及び2次側の他方が地上に配設されていることを特徴と
する振動コンベヤ、によって解決される。
【0028】このような構成にすることにより、振動コ
ンベヤは、構造を簡単とし、低騒音で、効率よく物品
を、容易な制御で搬送できるだけでなく、設置面への振
動の伝達が小さい。
【0029】
【発明の実施の形態】水平方向の振動を許容する支持部
材によって支持されたトラフを加振する加振源をリニア
モータとして、このリニアモータの1次側及び2次側の
一方をトラフに取り付け、この一方に対して所定の空隙
をなして配設される他方を、一方又は前記トラフにのみ
係合させて、他方をトラフの振動と反対方向に可動し得
るように空中に配設された振動コンベヤとする。図12
には、この構成を有する振動コンベヤの概念図が示され
ており、図12のAは、水平方向の振動を許容する複数
の支持部材75に支持されているトラフ70にリニアモ
ータ73’のコイルcが配設している1次側71’が取
り付けられ、これと所定の空隙g’を有して対向する2
次側72’が係合して、トラフ70の振動と反対方向に
可動し得るように、空中に配設されている。また、図1
2のBは、水平方向の振動を許容する複数の支持部材7
5に支持されているトラフ70にリニアモータ73’の
2次側72’が取り付けられ、これと所定の空隙g’
有して対向するコイルcが配設している1次側71’が
2次側72’に係合して、トラフ70の振動と反対方向
に可動し得るように、空中に配設されている。
【0030】水平方向の振動を許容する支持部材によっ
て支持されたトラフを加振する加振源をリニアモータと
し、このリニアモータの1次側及び2次側の一方をトラ
フに取り付け、その他方を弾性体又は防振材を介して設
置面に設置する振動コンベヤとする。図13には、この
構成を有する振動コンベヤの概念図が示されており、図
13のAは、水平方向の振動を許容する複数の支持部材
75に支持されているトラフ70にリニアモータ73の
コイルcが配設している1次側71が取り付けられ、こ
れと所定の空隙を有して対向する2次側72が設置面
に(図においては複数で)弾性体(又は防振材)74を
介して設けられている。また、図13のBは、水平方向
の振動を許容する複数の支持部材75に支持されている
トラフ70にリニアモータ73の2次側72が取り付け
られ、これと所定の空隙を有して対向する1次側71
(これにコイルcが設けられている)が設置面に(図に
おいては複数で)弾性体(又は防振材)74を介して設
けられている。このような振動コンベヤとしたので、加
振源の構造が容易であり、また従来と異なりギアなどを
用いていないので、騒音がほとんどない。また、制御が
容易であるので、効率よく物品を搬送できる。また、弾
性体(又は防振材)74を介して設置面に配設されてい
るので、加振源であるリニアモータ73がトラフ70を
振動させる際に発生する反力が、この弾性体74に吸収
され、反力が設置面に伝達することがない。なお、この
場合、この弾性材料を板状又は複数の柱状のゴムとすれ
ば、容易にリニアモータの1次側及び2次側の他方に配
設することができる。
【0031】このような振動コンベヤによって、加振源
の構造を容易にすることができ、低騒音とすることがで
きる。また、制御が容易であるので、効率よく物品を搬
送できる。また、リニアモータ73の1次側及び2次側
の一方をトラフ70に取り付け、その他方を、一方又は
トラフ70にのみ係合し、トラフ70の振動と反対方向
に可動し得るように、空中に配設したので、加振源であ
るリニアモータ73のトラフ70を振動させる際に発生
する反力が、空中にある他方を移動させる力として使用
されるので、この反力が設置面に伝達することがない。
また、図12のBにおける1次側71’は、2次側7
2’に吊り下げられた形状となっているが、例えば図3
において取付部材20及び慣性体30を設けないような
形状、すなわちトラフ70に取り付けられた1次側7
1’及び2次側72’の一方に載置されたような形状と
なっていてもよい。更に、図12に示されているよう
に、吊り下げられている他方に、慣性質量76を設けれ
ば、反力を受けても、ほとんど同じ位置にとどまる。ま
た、吊り下げられる1次側71’及び2次側72’の他
方は、トラフ70に係合して吊り下げるようにしてもよ
いが、製造誤差などを考慮すると、吊り下げられる1次
側71’及び2次側72’の他方を、その一方に吊り下
げたほうが、1次側71’と2次側72’との間に生じ
る空隙g’を所定の大きさにすることが容易である。
【0032】また、加振源であるリニアモータとして
は、リニアモータであれば何でも(例えば公知のインダ
クションリニアモータでも)使用可能であるが、特に、
リニアモータが、同時に通電されるコイルを巻装してい
る極のすべてにおいて、コイルによる起磁力と永久磁石
による起磁力とが強め合って水平方向の推力を同時に発
生している高力密度リニアモータであれば、公知のリニ
アパルスモータよりも、大きな推力を発生させることが
できるので、トラフを大きく振動させることができ、確
実に物品を搬送することができる。
【0033】なお、トラフの水平方向の振動を許容する
支持部としては、垂直方向への振動がほとんど生じない
振子機構や、何本かの細長い棒をピン継手で連結して一
定の拘束運動を行なうように構成したリンク機構や、垂
直方向の振動が全く生じないで支持できるリニアガイド
などが挙げられる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て説明する。
【0035】図1には、本発明の第1実施例の振動コン
ベヤ1の斜視図が示されており、図2は、その側面図で
ある。振動コンベヤ1は、リンク機構を有した複数(図
においては2つ示されている)の支持部11によって支
持されたトラフ7と、このトラフ7に取り付けられて、
トラフ7を振動させるための加振源であるリニアモータ
16とから構成されている。そして、トラフ7内には複
数の図示しない物品が点在しており、これら図1、図2
において矢印fに示すように、左方から右方へ移送され
る。なお、図1のトラフ7は、リンク機構を有した支持
部11及びリニアモータ16の構造が明示されるよう
に、一点鎖線で示している。
【0036】支持部11は、2つの支持体12、12’
と、トラフ7の底面にヒンジ部Jにより上端部13aが
回動可能に固着されている可動部13と、2つの連接部
14とから構成されている。支持体12、12’は、逆
L字形状をしており、その底部12b、12b’が設置
面としての地上Gに設置されている。支持体12、1
2’の水平端部12a、12a’は、連接部14の一方
の端部14a、14a’と整合し、ここにピンPを挿通
して、ヒンジ部H、H’を構成している。他方、可動部
13は、逆T字形状をしており、その水平端部13b、
13b’は、連接部14の他方の端部14b、14b’
と整合し、ヒンジ部I、I’を形成している。すなわ
ち、ヒンジ部H、H’、I、I’が回動することによ
り、可動部13は、図2において一点鎖線及び二点鎖線
で示されているように左右に揺動し、その水平部13a
が図の左右方向に移動可能となっている。従って、この
可動部13の水平部13aが底面に接続されているトラ
フ7は、物品の移送方向に揺動可能に支持されている。
【0037】本実施例のリニアモータ16は、図2に示
されるように、トラフ7の底面に固着されている2次側
部材17と、この2次側部材17上に、車輪18aによ
って支持されている1次側部材18とから構成されてい
る。2次側部材17は、水平部17aとこの両端を支持
している支持部17b、17b’とから構成され、上に
開口を向けたコの字形状をしている。この水平部17a
の上面には、図1に示されるように、その両側部に車輪
18aがガイドされて摺動する溝17aa(これはトラ
フ7の長手方向に延びている)が形成され、その中央に
は、磁性材からなる複数の歯17abが、物品の移送方
向に直角に並んで配設されている。また、図3は、この
拡大図であるが、リニアモータ16の1次側部材18の
車輪18aは図示しない軸に固定され、水平部17aと
所定の空隙を有して配設されている。更に、1次側部
材18は、コイル19a、19b、19cを巻回した3
つの極U、V、Wを有し、この極U、V、Wには、図4
に示すように、薄板状の永久磁石Mが3枚ずつ、同極が
相向くように配設されている。なお、このコイル19
a、19b、19cは、それぞれ120度ずつ、異なる
3相交流が供給されている。更に、1次側部材18に
は、図3に示すように、ブロック形状をした慣性体30
が取付部材20を介して固着されている。すなわち、1
次側部材18は、設置面である地上Gから離れた空中に
配設されている。
【0038】本実施例の振動コンベヤ1は、以上のよう
に構成されるが、次に、この作用について説明する。な
お、本実施例のリニアモータは、高力密度リニアモータ
であり、この原理は、例えば、神鋼電機技報告の128
号vol.36,No2(1991)の第86〜93頁
に記載されているので、ここでは、その作用については
図4を参照してごく簡単に説明する。
【0039】例えば、極Uのコイル19aに、図4に示
す方向に電流を流すと、この電流によって下向きの磁束
が発生する。そのため極Uにおいて、永久磁石Mによっ
て発生している下向きの磁束は強められ、それと逆向き
の磁束は打ち消される。このとき、極V、Wは、極Uに
対してそれぞれ120度、240度位相がずれているた
め、コイル19b、19cは図4に示される方向に電流
が流れる。そのため、極V、Wにおいては永久磁石Mに
よって発生している上向きの磁束は強められ、それと逆
向きの磁束は打ち消されることになる。従って、極U、
V、Wにおいて、図4に示すような磁力線が発生し、す
なわち磁気吸引力が2次側部材17の歯17abと1次
側部材18の極U、V、Wとの間で発生し、1次側部材
18が左方に移動する。
【0040】すなわち、リニアモータ16のコイル19
a、19b、19cに、それぞれ位相差が120度ずつ
ずれた交流電流を流すと、上述した作用により、極U、
V、Wの順番で、代わる代わるに磁気吸引力が、歯17
abと極U、V、Wとの間で発生し、これにより1次側
部材18が左方に移動する。このとき、1次側部材18
は車輪18aを介して2次側部材17上を摺動するた
め、この1次側部材18の反力を2次側部材17の水平
部17aが受ける。従って、2次側部材17は、1次側
部材18の移動方向と反対側の右方に力が作用する。す
なわち、2次側部材17が取り付けられているトラフ7
も、右方へと加速する。なお、このときには、トラフ7
がゆっくりと加速するように、すなわちこれに反力を与
える1次側部材18がゆっくり加速されるように、コイ
ル19a、19b、19cの電流を調節する。また、こ
のとき、すべての支持部11は、図2において2点鎖線
で示されるように揺動して、トラフ7を支えている。
【0041】次に、極U、V、Wに与えるコイル19
a、19b、19cに、逆向きに電流を与える。すなわ
ち、極W、V、Uの順番で、代わる代わるに磁気吸引力
が、2次側部材17の歯17abと1次側部材18の極
U、V、Wとの間で発生する。この磁気吸引力により1
次側部材18は右方に移動する。このときも、2次側部
材17の水平部17aが1次側部材18の反力を受ける
ため、2次側部材17が取り付けられているトラフ7
は、1次側部材18の移動方向と反対側の左方に移動す
る。このときには、トラフ7を物品の静止摩擦力に打ち
勝つ力で左方に加速する(物品に対してトラフ7のみが
後退する)よう、1次側部材18を素早く加速できるよ
うに、コイル19a、19b、19cの電流を調節す
る。また、このとき、すべての支持部11は、図2にお
いて1点鎖線で示されるように揺動して、トラフ7を支
えている。
【0042】以上の一連の動作を繰り返すことで、すな
わち、トラフ7が物品の移送方向と同じ方向に移動する
際には、ゆっくりと、移動方向と反対側に移動する際に
は、トラフ7のみが後退するようにして、本実施例の振
動コンベア1は振動し、トラフ7上の物品を右方へと移
送する。
【0043】本実施例では、振動コンベヤ1を水平振動
させる駆動源として、リニアモータ16を用いたので、
任意の推力波形を発生することができ、任意の振動波形
を得ることができる。そのため、効率よくトラフ7上の
物品を搬送することができ、また進行方向の切換え、搬
送速度の調節などを、複雑な構成なしに、容易に行うこ
とができる。また、ギアなどを用いない磁気吸引力によ
り、振動コンベヤ1を振動させているので、振動コンベ
ヤ1からの騒音が、ほとんど生じない。更に、本実施例
の振動コンベヤ1では、リニアモータ16の1次側部材
18の移動によって生じる反力を用いて、振動コンベヤ
1を振動させている。そのため、リニアモータ16の1
次側が可動することによって生じる反力が、リニアモー
タ16を介して、その設置面としての地上に伝わること
はない。更に、トラフ7を支持する支持部として支持部
11を用いているので、このことによってもより騒音を
小さくすることができ且つ反力が設置面に伝わることも
ない。なお、本実施例では、1次側部材18には、慣性
体30が固着されているので、リニアモータ16で発生
した推力による1次側部材18のトラフの振動方向と反
対側の方向への移動は小さく、1次側部材18が2次側
部材17の支持部17b、17b’にすぐに当接して、
振動コンベヤ1を水平振動できなくなるということもな
い。
【0044】次に、本発明の第2実施例の振動コンベヤ
2について説明するが、上記実施例と同様な部分につい
ては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0045】本実施例の振動コンベヤ2では、図5にそ
の斜視図が、図6にその側面図が示されている。本実施
例の振動コンベヤ2は、上記実施例の支持部11の代わ
りに、図5に示すような複数の支持部21が、更にリニ
アモータ16の代わりにリニアモータ26が設けられて
いるものである。なお、図5においても、支持部21及
びリニアモータ26を明示するため、トラフ7を一点鎖
線で示している。
【0046】支持部21は振子機構を有しており、トラ
フ7の左右に対で、複数対、配設されている。(図では
2対配設されている。)この支持部21は、底部22a
を有し地上に支持された逆V字形状の支持体22と、一
端が支持体22の頂点にピンP’により枢着され、他端
がトラフ7の側壁にピンP”によって枢着されて揺動可
能に吊下されている揺動板23とから構成されている。
【0047】他方、図6に示すように、リニアモータ2
6は、トラフ7の底面に固着されている1次側部材28
と、この1次側部材28に挿通している2次側部材27
とから構成されている。リニアモータ26は、図7にそ
の拡大図を示し、図8に図6における[8]−[8]線
方向の断面図を示すが、1次側部材28は、その水平部
28aと、この両端を支持している支持部28b、28
b’とから構成され、上に開口を向けたコの字形状をし
ている。なお、支持部28b、28b’の上面は、トラ
フ7に固着されているが、これらは、移動方向に対して
平行に配設されている。また、支持部28b、28b’
の内部に、それぞれ、コイル19a、19b、19cを
巻回し、かつ図示しない薄板状の永久磁石が3枚ずつ、
同極を向けるように配設されている3つの極U、V、W
が形成されている。1次側部材28の水平部28aに
は、非磁性体でなるローラ29aが、図8に示すよう
に、その上部が水平部28aから突出するように埋設さ
れ、2次側部材27を摺動可能に支持している。2次側
部材27は、トラフ7の長手方向に延びたほぼ直方体形
状をしており、トラフ7上の物品の移送方向と平行な2
つの側面27aには、その上部及び下部に、車輪29b
が嵌合する溝27aaが設けられている。なお、この車
輪29bは、取付部8に上端部を保持している軸9によ
って軸支されている。そして、その中央には、磁性材料
からなる複数の歯27abが、極U、V、Wに対向する
ように形成されている。なお、歯27abと極U、V、
Wとの間は、車輪29bが溝27aaに嵌合することに
より、空隙s’が設けられている。更に、2次側部材2
7には、その両側部に取付部材20’が設けられ、これ
には、更に、例えば金属のブロックでなる慣性体30’
が固定されている。すなわち、本実施例においては、2
次側部材27が設置面Gから離れた空中に配設されてい
る。
【0048】本実施例の振動コンベヤ2は、以上のよう
に構成されるが、次に、この作用について説明する。た
だし、リニアモータ26の駆動原理は、上記第1実施例
のリニアモータ16の駆動原理と同じであるので、これ
についての詳細な説明は省略する。
【0049】すなわち、リニアモータ26のコイル19
a、19b、19cに、それぞれ位相差が120度ずつ
ずれた交流電流を流すと、上記第1実施例で説明したよ
うに、極U、V、Wと歯27abとの間で磁気吸引力が
発生し、これにより1次側部材28が左方に移動する。
よって、この1次側部材28が取り付けられているトラ
フ7が左方に移動する。このとき、1次側部材28とロ
ーラ29a及び車輪29bを介して係合している非磁性
体でなる2次側部材27は、1次側部材28に発生した
推力と逆向きの反力を受け、右方に移動する。なお、こ
のときには、トラフ7を物品の静止摩擦力に打ち勝つ力
で左方に加速する(物品に対してトラフ7のみが移動す
る)よう、すなわち1次側部材28を素早く加速できる
ようにコイル19a、19b、19cの電流を調節す
る。
【0050】次に、極U、V、Wのコイル19a、19
b、19cに、逆向きに電流を与えると、1次側部材2
8及びこれが取り付けられているトラフ7が右方に移動
し、この反力を受け2次側部材27は左方に移動する。
このときには、トラフ7がゆっくりと加速するように、
すなわちトラフ7に取り付けられている1次側部材28
がゆっくり加速されるように、コイル19a、19b、
19cの電流を調節する。
【0051】本実施例でも、上記第1実施例と同様に、
以上の一連の動作を繰り返すことで、すなわち、トラフ
7が物品の移送方向と同じ方向に移動する際には、ゆっ
くりと、移送方向と反対側に移動する際には、トラフ7
のみが後退するようにして、本実施例の振動コンベア2
は振動し、トラフ7上の物品を右方へと移送する。ま
た、このときすべての支持部21は、図6において、1
点鎖線と2点鎖線で示されるように左右に揺動してトラ
フ7を支える。
【0052】本実施例の振動コンベヤ2では、水平振動
させる駆動源としてリニアモータ26を用いたので、上
記の実施例と同様に、任意の推力波形を発生することが
でき、任意の振動波形を得ることができる。そのため、
効率よくトラフ7上の物品を搬送することができ、また
進行方向の切換え、搬送速度の調節などを、複雑な構成
なしに、容易に行うことができる。また、ギアなどを用
いない構成のため、振動コンベヤ2からの騒音が、ほと
んど生じない。更に、本実施例の振動コンベヤ2では、
これを駆動するリニアモータ26の1次側部材28が移
動する際に発生する反力は、2次側部材27がトラフの
方向に自由に移動可能とされるように、空中に配設され
ているため、設置面に伝わることがない。また、トラフ
7を支持する支持体を支持体21とすることによって
も、より騒音を小さくすることができ且つ反力が設置面
に伝わることもない。
【0053】次に、本発明の第3実施例について、図9
乃至図11を参照して説明するが、上記実施例と同一の
部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0054】本実施例の振動コンベヤ3では、図9にそ
の斜視図が、図10にその側面図が示されている。本実
施例の振動コンベヤ3は、上記第1、第2実施例の支持
部11、21の代わりに、図9及び図10に示すような
複数の支持部31を、リニアモータ16、26の代わり
にリニアモータ36を設けているものである。なお、図
9においても、支持部31及びリニアモータ36を明示
するため、トラフ7を一点鎖線で示している。
【0055】本実施例の支持部31は、リニアガイドで
あり、これは、地上に配設された固定部32と、保持部
35によって囲まれて回動可能な複数のボール34と、
この上方に、図示しない直動機構を介して摺動可能に配
設されている可動部33とから構成されている。可動部
33の底面にはこのために例えば凵字形状の直線的な凹
所が形成されており、ボール34はこれにより左右に姿
勢保持され転動自在となっており、例えば回転しやすい
ようにグリース等を供給するようにしてもよい。
【0056】本実施例のリニアモータ36は、その拡大
図を図11に示すが、トラフ7に固定されている1次側
部材38と、弾性材料である防振ゴム40を介して設置
面に固定されている2次側部材37とから構成されてい
る。1次側部材38は、磁性体でなるほぼ直方体形状を
しており、その上面38aはトラフ7に取り付けられて
いる。その下部には、上記第1実施例の1次側部材18
と同様に、それぞれ、コイル19a、19b、19cを
巻回し、かつ図示しない薄板状の永久磁石が3枚ずつ、
同極を向けるように配設されている3つの極U、V、W
が形成されている。他方、2次側部材37は、その中央
に1次側部材38を摺動可能に遊嵌している溝37aが
設けられており、すなわち2次側部材37は、その断面
が凹形状をしている。また、溝37aには、移送方向に
直角に並んで複数の歯37abが、1次側部材38に対
向するように設けられている。なお、この歯37abと
1次側部材38との間には、図示しない車輪(又はリニ
アガイド)によって、空隙s”が設けられている。
【0057】本実施例の振動コンベヤ3は、以上のよう
に構成されるが、次に、この作用について説明する。
【0058】上記実施例と同様に、リニアモータ36の
コイル19a、19b、19cに、それぞれ位相差が1
20度ずつずれた交流電流を流すと、極U、V、Wと歯
37abとの間で磁気吸引力が発生し、これにより1次
側部材38が左方に移動する。すなわち、この1側部材
38が取り付けられているトラフ7が左方に移動する。
このとき、2次側部材37は、図示しない非磁性体でな
る車輪を介して、1次側部材38に発生した推力と逆向
きの反力を受け、右方に移動しようとする力が作用する
が、2次側部材37は、防振ゴム40を介して設置面に
配設されているので、この2次側部材37が受けた反力
は、この防振ゴム40によって吸収される。なお、この
ときには、トラフ7を物品の静止摩擦力に打ち勝つ力で
左方に加速する(物品に対してトラフ7のみが移動す
る)よう、すなわち1側部材38を素早く加速できるよ
うに、コイル19a、19b、19cの電流を調節す
る。なお、このとき、すべての支持体31の可動部33
が、図10において1点鎖線で示されるように揺動し
て、トラフ7を支える。次に、極U、V、Wのコイル1
9a、19b、19cに、逆向きに電流を与えて、1次
側部材38及びこれが取り付けられているトラフ7を右
方に移動させる。このときにも、2次側部材37は、反
力を受けるが、この反力は防振ゴム40によって吸収さ
れる。なお、この場合には、トラフ7がゆっくりと加速
するように、すなわちトラフ7に取り付けられている1
次側部材38がゆっくり加速されるようにコイル19
a、19b、19cの電流を調節する。また、このと
き、すべての支持部31の可動部33が、図10におい
て2点鎖線で示されるように揺動して、トラフ7を支え
る。このような一連の動作を繰り返すことで、本実施例
の振動コンベア3は振動し、トラフ7上の物品を右方へ
と移送する。
【0059】本実施例の振動コンベヤ3では、水平振動
させる駆動源としてリニアモータ36を用いたので、上
記の実施例と同様に、任意の推力波形を発生することが
でき、任意の振動波形を得ることができる。そのため、
効率よくトラフ7上の物品を搬送することができ、また
進行方向の切換え、搬送速度の調節などを、複雑な構成
なしに、容易に行うことができる。また、ギアなどを用
いない構成のため、振動コンベヤ3からの騒音が、ほと
んど生じない。更に、本実施例の振動コンベヤ3では、
これを駆動するリニアモータ36の2次側部材37が防
振ゴム40を介して設置面に配設されているので、リニ
アモータ36がトラフ7を加振した際に発生する2次側
部材37の反力、すなわち振動は、防振ゴム40で吸収
されるので、設置面に伝わることがない。また、本実施
例の支持部31によれば、トラフ7に垂直方向の変位を
全く生じさせることなくトラフ7を支持することができ
る。
【0060】次に、本発明の第4実施例について、図1
6から図19を参照して説明するが、上記実施例と同一
の部分については同一の符号を付し、その構成と作用の
詳細な説明は省略する。
【0061】図16は本実施例の振動コンベヤ4の側面
図を、図17は正面図を、図18は支持部60の要部の
拡大斜視図を、図19は図18に示した支持部60の要
部の分解斜視図を示す。本実施例の振動コンベヤ4は、
第1実施例に示した振動コンベヤ1とは支持部のみが異
なる。
【0062】本実施例の支持部60においては、トラフ
7を挟んで一つの対の鋭角三角形状の支持体61が、ト
ラフ7の長さ方向に複数対設けられ(図では2対示
す)、これらの底板63間は連結部材64で連結されて
おり、底板63はそれぞれボルト63bで地上に固定さ
れている。支持体61の上端部には、平面部62aを有
する支承部62が一体的に形成されている。この支承部
62の平面部62aには孔62aaが形成されており、
後述するロッド部材65が挿通されそのロッド部材65
が揺動し得るような径を有している。そして、支承部6
2の平面部62a上には第1の弾性部材66aが載置さ
れており、この第1の弾性部材66aは例えばリング形
状を呈しゴムでなる。そして平面部62aに形成された
孔62aa及び第1の弾性部材66aには、ロッド部材
65の、ねじが切られた上端部が挿通しており、この上
端部に、ワッシャ68を介在させてダブルナット65t
が第1の弾性部材66aに重ねて螺着締めつけられてい
る。
【0063】また、トラフ7の下では、下向きコ字状の
連結部材67がトラフ7の幅方向に平行に延びており、
この連結部材67の上面はトラフ7の底面に固定されて
いる。そして、トラフ7の両側に延出している連結部材
67の両端部には、支承部62の平面部62aに形成さ
れている孔62aaと同様な孔が、平面部62aの孔6
2aaと中心を一致させて形成されている。そしてこの
連結部材67に形成された孔と、第1の弾性部材66a
と同様に例えばリング形状を呈しゴムでなり、連結部材
67の下面に当接して設けられている第2の弾性部材6
6bには、ロッド部材65の、ねじが切られている下端
部が挿通し、上端部におけるのと同様にワッシャ68を
介在させてダブルナット65tが第2の弾性部材66b
に重ねて螺着締めつけられている。つまり、トラフ7は
連結部材67を介して、ロッド部材65の下端部に取り
つけられている第2の弾性部材66bの上に乗ってお
り、そして、ロッド部材65の上端部に取り付けられて
いる第1の弾性部材66aが支持体61の平面部62a
に当接することにより吊り下げられている。なお、支持
体61の支承部62の平面部62a及び連結部材67の
下面には、第1、第2の弾性部材66a、66bに接し
て、これら第1、第2の弾性部材66a、66bのトラ
フ内側への動きを規制するストッパ69a、69bがそ
れぞれ設けられている。
【0064】本実施例の支持部60は以上のように構成
され、次にこの作用について説明する。リニアモータ1
6からの加振力を受けトラフ7が水平方向に振動する
と、支持部60においては、第1の弾性部材66a及び
第2の弾性部材66bが垂直方向に変形することによ
り、ロッド部材65が、第1の弾性部材66aと支持体
61の平面部62aとの当接面を支点として、左右に揺
動してトラフ7を支持する。このとき、第1、第2の弾
性部材66a、66bは例えば本実施例ではゴムでなる
ので、これらそれぞれの、平面部62a、連結部材67
の下面との当接において、摩耗及び騒音を大幅に低減す
ることができる。また、リニアモータ16からトラフ7
に垂直方向成分の振動が伝わったとしても、これら第
1、第2の弾性部材66a、66bによって、この垂直
方向成分の振動を吸収することができる。更に、図2
7、図28に示した従来の支持体39では、そのロッド
部材45の長さを全て一致させないと、つまり各ロッド
部材45に長さの誤差があると、トラフ150は前後左
右に傾いてしまうが、本実施例では、第1、第2の弾性
部材66a、66bがロッド部材65の長さの誤差を吸
収し、トラフ7を水平に保つことができる。
【0065】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0066】例えば、以上の実施例では、リニアモータ
として、高力密度リニアモータの駆動原理を有するリニ
アモータ16、26、36を使用したが、勿論、他のリ
ニアモータ、例えば公知のリニアインダクションモータ
やリニアパルスモータ(例えば特許1495069号)
などを用いてもよい。また、上記実施例では、リニアモ
ータ16、26、36の1次側部材18、28、38と
2次側部材17、27、37との間に、所定の空隙
s’s”を設けるように、その間に、例えば車輪18
a、29bを配設したが、例えば図14に示すように、
トラフ7に取り付けられた歯47abを有する2次側部
材47の側部の上面に溝47bを設け、ここに、コイル
19a、19b、19cを有した1次側部材48の逆L
次形状を有したアーム部48dを係合させることによっ
て、所定の空隙g”を保つようにしたリニアモータ46
としてもよい。
【0067】更に、図15は、上記実施例で用いたリニ
アモータ16、26、36の第2変形例を示すが、リニ
アモータは全体として56として示され、2次側部材5
7の両辺部近傍には一対のガイドレール57bが形成さ
れており、その断面は図示するように工字形状であり、
その両側面に長手方向に延びる溝57baが形成されて
いる。これら一対のガイドレール57b間に、磁性材で
なる歯57aが上記実施例の歯17abと同じピッチで
形成されている。一方、全体として直方体形状をしてい
る1次側部材58の4つの角部には、それぞれガイドブ
ロック58aが一体的に形成されており、これに上述の
一対のガイドレール57bの断面形状と凹凸嵌合する孔
58aaが設けられている。すなわち、1次側部材58
は2次側部材57に、4ケ所で、ガイドレール57bに
摺動可能に係合している。また、1次側部材58には、
コイル19a、19b、19cがそれぞれ巻装した極
U、V、Wを内蔵させている。この変形例においては、
1次側部材58は、そのガイドブロック58aの長手方
向に延びるガイドレール57bにより上下方向及び左右
方向でガイドされている。駆動原理は上記実施例と同一
であるが、上下左右のガイドにより、より安定した移動
を行うことができる。
【0068】また、上記実施例の支持部を、図15でリ
ニアモータ56をガイドさせている構成と同一な構成を
有するものとしてもよい。すなわち、図15においてガ
イドレール57bを有する符号57で示される部材を固
定部とし、これに係合する孔58aaを有したガイドブ
ロックが4つの角に設けられた符号58で示される部材
を可動部とし、固定部を地上に(弾性材料又は防振材を
介して)設置し、可動部の上にトラフ7を載置させるよ
うな構成を有する支持部にしてもよい。
【0069】また、上記第1実施例、第2実施例及び第
4実施例のリニアモータ16、26では、トラフ7に固
定されていない1次側部材18又は2次側部材27に、
取付部材20、20’と慣性体30、30’とを設け
た。上記各実施例では、この取付部材20、20’、慣
性体30、30’を設けることにより、リニアモータ1
6、26の発生する推力によって1次側部材18又は2
次側部材27に生じる加速度を小さくして(運動の第2
法則より)、1次側部材18又は2次側部材27が、2
次側部材17又は1次側部材28に対して動きが小さく
なるようにしている。しかしながら、1次側部材18又
は2次側部材27の質量が充分に大きい場合には、取付
部材20、20’、慣性体30、30’を設けずともよ
い。
【0070】また、上記第3実施例として、リニアモー
タの振動を伝えないように、リニアモータ36を、弾性
材料である薄板状のゴムを介して設置面Gに配設した
が、他の弾性材料や、例えば、複数のコイルばねを設置
面に配設して、これに板を渡した上に配設したり、スポ
ンジのようなものの上に配設するようにしてもよい。ま
た、上記実施例では、リニアモータ36の2次側部材3
7にのみ防振ゴム40を介して設置面に配設するように
したが、トラフ7が上記第1実施例及び上記第2実施例
のように、水平方向のみならず垂直方向にも振動するこ
とを許容する支持部11、21によって支持されている
場合には、これらにも防振ゴム40を介して設置面に設
置されるようにしてもよい。
【0071】また、上記第4実施例では、リニアモータ
16は空中に配設したが、図20に示すように、上記第
3実施例に用いたリニアモータ36を用いて、その2次
側37を複数の柱状の弾性部材40’を介して地上Gに
配設してもよい。また、上記第4実施例の支持部60に
おける支持体61を三角形状としたが、他の形状、例え
ば図21に示すように、四角形状としてもよい。また、
上記第4実施例では、第1、第2の弾性部材66a、6
6bはリング形状でゴムでなるとしたが、他の形状、例
えば直方形状、他の材質、例えばウレタンのような合成
樹脂としてもよい。また、上記第4実施例では、連結部
材67はトラフ7の底面に取りつけたが、図29に示す
ように、リニアモータ16の2次側17の底面に取りつ
けてもよい。このようにすれば、支持部はトラフ7の上
側に突き出ることなくコンパクトに設置できる。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による振動コ
ンベヤによれば、任意の推力波形を発生することがで
き、任意の振動波形を得ることができ、進行方向の切換
え、搬送速度の調節などを、複雑な構成なしに、容易
に、かつ低騒音で行うことができる。更に、振動コンベ
ヤの振動が、振動コンベヤを設置している設置面に、ほ
とんど伝わらないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による振動コンベヤの斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施例による振動コンベヤの側面
図である。
【図3】本発明の第1実施例による振動コンベヤに用い
たリニアモータの拡大斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例による振動コンベヤに用い
たリニアモータの作用を示す模式図である。
【図5】本発明の第2実施例による振動コンベヤの斜視
図である。
【図6】本発明の第2実施例による振動コンベヤの側面
図である。
【図7】本発明の第2実施例による振動コンベヤに用い
たリニアモータの拡大斜視図である。
【図8】図6における[8]−[8]線方向の断面図で
ある。
【図9】本発明の第3実施例による振動コンベヤの斜視
図である。
【図10】本発明の第3実施例による振動コンベヤの側
面図である。
【図11】本発明の第3実施例による振動コンベヤに用
いたリニアモータの拡大斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態による振動コンベヤの第
1の模式図であり、Aはリニアモータの2次側を吊り下
げた状態を示し、Bはリニアモータの1次側を吊り下げ
た状態を示す。
【図13】本発明の実施の形態による振動コンベヤの第
2の模式図であり、Aはリニアモータの1次側をトラフ
に固定し、2次側を弾性体を介して設置面に設置した状
態を示し、Bはリニアモータの2次側をトラフに固定
し、1次側を弾性体を介して設置面に設置した状態を示
す。
【図14】本発明の振動コンベヤに用いられるリニアモ
ータの第1変形例を示す斜視図である。
【図15】本発明の振動コンベヤに用いられるリニアモ
ータの第2変形例を示す斜視図である。
【図16】本発明の第4実施例による振動コンベヤの側
面図である。
【図17】本発明の第4実施例による振動コンベヤの正
面図である。
【図18】図16における要部の拡大斜視図である。
【図19】図18に示した拡大斜視図についての分解斜
視図である。
【図20】本発明の第4実施例の振動コンベヤに用いら
れるリニアモータの変形例を示す図である。
【図21】本発明の第4実施例の振動コンベヤに用いら
れる支持部の第1変形例を示す図である。
【図22】従来例の振動コンベヤの側面図である。
【図23】従来例の振動コンベヤにおける加振部の平面
図である。
【図24】図23における[24]−[24]線方向の
断面図である。
【図25】従来例の振動コンベヤの加振部における不平
衡重錘の作用を一般化して説明する図である。
【図26】不平衡重錘の加振力とそれによるトラフの変
位の時間変化を示すグラフである。
【図27】他従来例の振動コンベヤの側面図である。
【図28】図27における要部の拡大斜視図である。
【図29】本発明の第4実施例の振動コンベヤに用いら
れる支持部の第2変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 振動コンベヤ 2 振動コンベヤ 3 振動コンベヤ 4 振動コンベヤ 7 トラフ 11 支持部 16 リニアモータ 17 2次側部材 17ab 歯 18 1次側部材 19a コイル 19b コイル 19c コイル 20 取付部材 20’ 取付部材 21 支持部 26 リニアモータ 27 2次側部材 27ab 歯 28 1次側部材 30 慣性体 30’ 慣性体 31 支持部 36 リニアモータ 37 2次側部材 37ab 歯 38 1次側部材 40 防振ゴム 60 支持部 66a 第1の弾性部材 66b 第2の弾性部材 70 トラフ 71 1次側 71’ 1次側 72 2次側 72’ 2次側 73’ リニアモータ 73 リニアモータ 74 弾性材料 75 支持部 76 慣性体 c コイル f 物品の移送方向 空隙g’ 空隙g” 空隙 空隙s’ 空隙s” 空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 一路 三重県伊勢市竹ケ鼻町100 神鋼電機株式 会社伊勢事業所内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも加振部と、該加振部によって
    水平方向に加振され、物品を移送するトラフと、該トラ
    フに垂直方向への変位をほとんど生じさせずに又は全く
    生じさせずに前記トラフを支持する支持部とから構成さ
    れる振動コンベヤにおいて、前記加振部がリニアモータ
    であり、該リニアモータの1次側及び2次側の一方が前
    記トラフに固定され、前記一方と所定の空隙をおいて対
    向している前記リニアモータの1次側及び2次側の他方
    が、前記一方に対し往復動自在に設けられていることを
    特徴とする振動コンベヤ。
  2. 【請求項2】 前記支持部は前後左右一対のリンク装置
    でなることを特徴とする請求項1に記載の振動コンベ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 前記支持部は、地上に支持される支持体
    と、該支持体に一端が枢着され、他端が前記トラフの側
    壁に枢着される揺動板とからなり、前記トラフの前後左
    右一対に設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の振動コンベヤ。
  4. 【請求項4】 前記支持部は、地上に支持される支持体
    と、該支持体の上端部に載置される第1の弾性部材と、
    該第1の弾性部材を挿通するロッド部材と、前記トラフ
    に固定され前記ロッド部材を挿通させている連結部材
    と、前記ロッド部材を挿通させており、前記連結部材の
    下面に当接する第2の弾性部材とからなり、前記ロッド
    部材の上端部及び下端部にはねじが切られており、これ
    らそれぞれにナットを螺着締めつけられてなり、前記ト
    ラフの前後左右一対に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の振動コンベヤ。
  5. 【請求項5】 前記ナットと前記第1、第2の弾性部材
    との間にはワッシャを介在させていることを特徴とする
    請求項4に記載の振動コンベヤ。
  6. 【請求項6】 前記ナットはダブルナットとしたことを
    特徴とする請求項4又は請求項5に記載の振動コンベ
    ヤ。
  7. 【請求項7】 前記他方に、移動量を規制するための質
    量体が固定されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項6の何れかに記載の振動コンベヤ。
  8. 【請求項8】 前記他方は前記一方に前記所定の空隙を
    おいて吊り下げられるように配設されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の振動コン
    ベヤ。
  9. 【請求項9】 前記垂直方向への変位をほとんど生じさ
    せずに支持する支持部が、振子機構、リンク機構、板ば
    ね、ローラのいづれかを有している請求項1、請求項7
    及び請求項8の何れかに記載の振動コンベヤ。
  10. 【請求項10】 前記垂直方向への変位を全く生じさせ
    ずに支持する支持部が、リニアガイド、リンク機構、ロ
    ーラのいづれかである請求項1、請求項7及び請求項8
    の何れかに記載の振動コンベヤ。
  11. 【請求項11】 前記リニアモータが、同時に通電され
    るコイルを巻装している極のすべてにおいて、前記コイ
    ルによる起磁力と永久磁石による起磁力とが強め合って
    前記水平方向の推力を同時に発生している高力密度リニ
    アモータである請求項1乃至請求項10の何れかに記載
    の振動コンベヤ。
  12. 【請求項12】 少なくとも加振部と、該加振部によっ
    て水平方向に加振され、物品を移送するトラフと、該ト
    ラフに垂直方向への変位をほとんど生じさせずに又は全
    く生じさせずに前記トラフを支持する支持部とから構成
    される振動コンベヤにおいて、前記加振部がリニアモー
    タであり、該リニアモータの1次側及び2次側の一方が
    前記トラフに固定され、前記一方と所定の空隙をおいて
    対向している前記リニアモータの1次側及び2次側の他
    方が、弾性材又は防振材を介して設置面に配設されてい
    ることを特徴とする振動コンベヤ。
  13. 【請求項13】 前記弾性材は薄板状のゴム又は複数の
    柱状ゴムである請求項12に記載の振動コンベヤ。
  14. 【請求項14】 前記支持部は前後左右一対のリンク装
    置でなることを特徴とする請求項12又は請求項13に
    記載の振動コンベヤ。
  15. 【請求項15】 前記支持部は、地上に支持される支持
    体と、該支持体に一端が枢着され、他端が前記トラフの
    側壁に枢着される揺動板とからなり、前記トラフの前後
    左右一対に設けられていることを特徴とする請求項12
    又は請求項13に記載の振動コンベヤ。
  16. 【請求項16】 前記支持部は、地上に支持される支持
    体と、該支持体の上端部に載置される第1の弾性部材
    と、該第1の弾性部材を挿通するロッド部材と、前記ト
    ラフに固定され前記ロッド部材を挿通させている連結部
    材と、前記ロッド部材を挿通させており、前記連結部材
    の下面に当接する第2の弾性部材とからなり、前記ロッ
    ド部材の上端部及び下端部にはねじが切られており、こ
    れらそれぞれにナットを螺着締めつけられてなり、前記
    トラフの前後左右一対に設けられていることを特徴とす
    る請求項12又は請求項13に記載の振動コンベヤ。
  17. 【請求項17】 前記ナットと前記第1、第2の弾性部
    材との間にはワッシャを介在させていることを特徴とす
    る請求項16に記載の振動コンベヤ。
  18. 【請求項18】 前記ナットはダブルナットとしたこと
    を特徴とする請求項16又は請求項17に記載の振動コ
    ンベヤ。
  19. 【請求項19】 少なくとも加振部と、該加振部によっ
    て水平方向に加振され、物品を移送するトラフと、該ト
    ラフに垂直方向への変位をほとんど生じさせずに又は全
    く生じさせずに前記トラフを支持する支持部とから構成
    される振動コンベヤにおいて、前記加振部がリニアモー
    タであり、該リニアモータの1次側及び2次側の一方が
    前記トラフに固定され、前記一方と所定の空隙をおいて
    対向している前記リニアモータの1次側及び2次側の他
    方が地上に配設されていることを特徴とする振動コンベ
    ヤ。
  20. 【請求項20】 前記支持部は前後左右一対のリンク装
    置でなることを特徴とする請求項19に記載の振動コン
    ベヤ。
  21. 【請求項21】 前記支持部は、地上に支持される支持
    体と、該支持体に一端が枢着され、他端が前記トラフの
    側壁に枢着される揺動板とからなり、前記トラフの前後
    左右一対に設けられていることを特徴とする請求項19
    に記載の振動コンベヤ。
  22. 【請求項22】 前記支持部は、地上に支持される支持
    体と、該支持体の上端部に載置される第1の弾性部材
    と、該第1の弾性部材を挿通するロッド部材と、前記ト
    ラフに固定され前記ロッド部材を挿通させている連結部
    材と、前記ロッド部材を挿通させており、前記連結部材
    の下面に当接する第2の弾性部材とからなり、前記ロッ
    ド部材の上端部及び下端部にはねじが切られており、こ
    れらそれぞれにナットを螺着締めつけられてなり、前記
    トラフの前後左右一対に設けられていることを特徴とす
    る請求項19に記載の振動コンベヤ。
  23. 【請求項23】 前記ナットと前記第1、第2の弾性部
    材との間にはワッシャを介在させていることを特徴とす
    る請求項22に記載の振動コンベヤ。
  24. 【請求項24】 前記ナットはダブルナットとしたこと
    を特徴とする請求項22又は請求項23に記載の振動コ
    ンベヤ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016166846A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 株式会社イシダ 組合せ計量装置
JP2017060977A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 新日鐵住金株式会社 熱延鋼板の搬送装置
WO2021200150A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 シンフォニアテクノロジー株式会社 振動搬送装置及びそれを備える多列振動搬送システム

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JP2017060977A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 新日鐵住金株式会社 熱延鋼板の搬送装置
WO2021200150A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 シンフォニアテクノロジー株式会社 振動搬送装置及びそれを備える多列振動搬送システム

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