JPH11300498A - プレスミス検出方法及びプレスミス検出装置 - Google Patents

プレスミス検出方法及びプレスミス検出装置

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JPH11300498A
JPH11300498A JP10792898A JP10792898A JPH11300498A JP H11300498 A JPH11300498 A JP H11300498A JP 10792898 A JP10792898 A JP 10792898A JP 10792898 A JP10792898 A JP 10792898A JP H11300498 A JPH11300498 A JP H11300498A
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JP
Japan
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positioning hole
press
positioning
light
base plate
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JP10792898A
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English (en)
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Mitsuru Okochi
満 大河内
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、成形品の検査の合理化を促進させ
て、成形品の検査の簡易化を図るようにしたプレスミス
検出方法及びプレスミス検出装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 本発明によるプレスミス検出装置40
は、材料2に形成させた位置決め穴16内に位置決めピ
ン22,28を挿入させて、材料2の位置決めを行った
後、材料2にプレス成形を施して得られた所定の成形品
Aのプレスミスを検出するプレスミス検出装置40にお
いて、プレス成形後の材料2を配置させるベース板41
と、ベース板41上に配置させる材料2の位置決め穴1
6の縁部16aに向けて、ベース板41に対し斜めから
光を照射する光源44と、ベース板41上に配置させる
材料2の位置決め穴16に対峙すると共に、位置決めピ
ン22,28を位置決め穴16内に挿入させることで位
置決め穴16の縁部16aに引き起こされたダレ箇所S
からの反射光を検出する光検出部50とを備えた構成で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、複数のステ
ージをもった順送りプレス成形に利用されるプレスミス
検出方法及びプレスミス検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平2−254428号
公報に開示されているカメラには、シャッタ装置が組み
込まれており、このシャッタ装置には、図15に示すよ
うなシャッタ羽根Aが2枚一組で設けられており、各シ
ャッタ羽根Aには2個の抜き穴Bが形成され、この抜き
穴Bは、開閉中心をなす軸穴B1と開閉レバーCのガイ
ドピンC1を挿入させるための長穴B2とが形成されて
いる。ここで、シャッタ羽根Aは順送プレス成形によっ
て作り出されるものであり、その成形に当たって、プラ
ッチック製のブランクをプレス機の金型内に送り込みな
がら、先ず、ブランクに軸穴B1及び長穴B2を穴抜き
形成し、その後、シャッタ羽根Aの外形を打ち抜いてい
る。その結果、各打ち抜き工程を一つの金型で同時進行
させ、シャッタ羽根の高速製造化を実現させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おけるシャッタ羽根Aの成形は、金型内において、穴抜
き工程と外形抜き工程とを進行させているので、シャッ
タ羽根Aの抜き穴Bが所定の位置に正確に形成されてい
るかを検査する必要があり、この場合、作業者による寸
法計測が実施され、これは、全数検査や抜き取り検査に
よって行われるものであるから、人手と時間とを必要と
し、検査の効率化を促進する上で問題があった。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、特に、成形品の検査の合理化を促進させ
て、成形品の検査の簡易化を図るようにしたプレスミス
検出方法及びプレスミス検出装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
プレスミス検出方法は、材料に形成させた位置決め穴内
に位置決めピンを挿入させて、材料の位置決めを行った
後、材料にプレス成形を施して得られた所定の成形品の
プレスミスを検出するプレスミス検出方法において、プ
レス成形後の検査部位で、材料の位置決め穴の縁部に向
けて光源から光を照射し、位置決めピンを位置決め穴内
に挿入させることで位置決め穴の縁部に引き起こされた
ダレ箇所からの反射光を光検出部で検出することを特徴
とする。
【0006】このプレスミス検出方法においては、材料
に形成させた位置決め穴内に位置決めピンを挿入させた
状態で、材料のプレス成形を行う場合、位置決めピンに
より、材料の確実な位置決めが行われていないと、位置
決めピンによって位置決め穴にカジリ現象が起き、これ
が位置決め穴の縁部にダレ箇所として形成され、このダ
レ箇所の発生と成形品の成形不良との相関関係に発明者
は着目した。そこで、位置決め穴の縁部に光源から光を
当て、光が縁部で反射して光検出部で検出されたとき
に、位置決め穴にダレ箇所が発生していると判断する。
その場合、位置決め穴に対して位置決めピンがズレて、
成形品の寸法精度に悪影響が出ていることが予測され
る。すなわち、本発明では、成形品を抜き出して直接検
査するのではなく、成形品の合否を、材料に形成した位
置決め穴の形状に基づいて間接的に行うようにしたもの
である。従って、検査の単純化と高速化が可能になっ
た。
【0007】請求項2記載のプレスミス検出方法におい
て、光源の光軸上に位置決め穴の縁部を配置させると好
ましい。このような方法を採用した場合、位置決め穴の
縁部を確実に照らしているので、位置決め穴の縁部に僅
かな変形がダレ箇所として発生した場合でも、ダレ箇所
での反射光量が大きくなり、光検出部での光の検出を確
実なものにする。
【0008】請求項3記載のプレスミス検出方法におい
て、プレス成形は、材料のピッチ送りにより、複数のス
テージで材料の打ち抜きを行う順送りプレス成形である
と好ましい。このような順送りプレス成形では、複数回
のプレス工程を経て、成形品が連続的に高速で作り出さ
れる結果、不良品の発生確率が高く、本発明の方法を採
用した場合、その実効が著しい。
【0009】請求項4に係る本発明のプレスミス検出装
置は、材料に形成させた位置決め穴内に位置決めピンを
挿入させて、材料の位置決めを行った後、材料にプレス
成形を施して得られた所定の成形品のプレスミスを検出
するプレスミス検出装置において、プレス成形後の材料
を配置させるベース板と、ベース板上に配置させる材料
の位置決め穴の縁部に向けて、ベース板に対し斜めから
光を照射する光源と、ベース板上に配置させる材料の位
置決め穴に対峙すると共に、位置決めピンを位置決め穴
内に挿入させることで位置決め穴の縁部に引き起こされ
たダレ箇所からの反射光を検出する光検出部とを備えた
ことを特徴とする。
【0010】このプレスミス検出装置においては、材料
に形成させた位置決め穴内に位置決めピンを挿入させた
状態で、材料のプレス成形を行う場合、位置決めピンに
よる材料の確実な位置決めが行われていないと、位置決
めピンによって位置決め穴にカジリ現象が起き、これが
位置決め穴の縁部にダレ箇所として形成され、このダレ
箇所の発生と成形品の成形不良との相関関係に発明者は
着目した。そこで、ベース板上にプレス成形後の材料を
配置させ、位置決め穴の縁部に光源から光を当て、縁部
で反射した光を、位置決め穴に対峙する光検出部で検出
したときに、位置決め穴にダレ箇所が発生していると判
断する。その場合、位置決め穴に対して位置決めピンが
ズレて、成形品の寸法精度に悪影響が出ていることが予
測される。すなわち、本発明では、成形品を抜き出して
直接検査するのではなく、成形品の合否を、材料に形成
した位置決め穴の形状に基づいて間接的に行うようにし
たものである。従って、検査の単純化と高速化が可能に
なった。
【0011】請求項5記載のプレスミス検出装置におい
て、光源は、ベース板上に配置させる位置決め穴に対峙
すると共に、位置決め穴を通る軸線に対し同心配列をも
って等間隔で環状に複数個配置され、光検出部は、位置
決め穴の軸線上に配置させると好ましい。このような構
成を採用した場合、位置決め穴の縁部において、その周
方向に所定の間隔をもって均等に光を照射させておくこ
とで、位置決め穴の縁部のどの位置にダレ箇所が発生し
ても、ダレ箇所からの反射光を、光検出部で確実に検出
することができる。
【0012】請求項6記載のプレスミス検出装置におい
て、プレス成形は、材料のピッチ送りにより、複数のス
テージで材料の打ち抜きを行う順送りプレス成形である
と好ましい。このような順送りプレス成形では、複数回
のプレス工程を経て、成形品が連続的に高速で作り出さ
れる結果、不良品の発生確率が高く、本発明の装置を採
用した場合、その実効が著しい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるプ
レスミス検出方法及びプレスミス検出装置の好適な一実
施形態について詳細に説明する。
【0014】図1は、シャッタ羽根の高速加工システム
の全体構成を示す正面図である。同図に示すシステム1
は、プラスチック製の材料からなる厚さ100μm、幅
30〜50mm程度の寸法をもった黒色フィルム状のブ
ランク2が巻かれた自動式材料供給リール3を有してい
る。このリール3から繰り出されるブランク2は、プレ
ス機4によって打ち抜き成形が施され、成形品としての
シャッタ羽根A(図15参照)を作り出している。そし
て、シャッタ羽根Aを打ち抜いたブランク2の残りの部
分(いわゆる「抜きカス」)は、自動式巻き取りリール
5に巻き取られる。
【0015】このシステム1で利用されているプレス機
4は、図2に示すように、上下動する上型6と据え置き
の下型7とを有している。上型6は、ポンチベース8と
これに固定させる上側ポンチプレート9からなり、下型
7は、ダイベース10とこれに固定させる下側ポンチプ
レート11とからなる。そして、上側ポンチプレート9
には4本のガイドピン12が設けられ、各ガイドピン1
2は、下側ポンチプレート11に設けられたガイド穴1
3内に入り、上側ポンチプレート9と下側ポンチプレー
ト11との位置ずれを防止している。更に、下側ポンチ
プレート11のプレス面11aには、ブランク2の送り
通路を確保するためのガイド板14が3本平行に設けら
れ、各ガイド板14は、プレス成形時に、ブランク2が
上型6と一緒になって持ち上げられないようにする役目
もある。
【0016】図3に示すように、順送型プレス機4内で
は3つのプレスステージが存在し、ブランク2の送り方
向(矢印D)において、第1のステージ15では、ブラ
ンク2の両端に直径4mm程度の位置決め穴16を形成
するための穴抜きが行われ、第2のステージ17では、
シャッタ羽根Aに必要とされる抜き穴Bを形成するため
の穴抜きが行われ、第3のステージ18では、シャッタ
羽根Aの外形を打ち抜くための外形抜き処理が行われ
る。なお、ブランク2は一定の速度をもってプレス機4
内を移動し、プレス機4は一定のストローク数をもって
連続運転しているので、ブランク2には一定のピッチを
もった位置決め穴16が連続的に形成されることにな
る。
【0017】順送型プレス機4の具体的な構成について
説明をすると、図4及び図5に示すように、第1のステ
ージ15において、上型6には、上側ポンチプレート9
のプレス面9aから突出する左右一対の打ち抜きピン2
0が設けられ、下型7には、下側ポンチプレート11の
プレス面11aに形成したピン用ダイス穴21が設けら
れている。よって、打ち抜きピン20とダイス穴21と
の協働により、ブランク2に位置決め穴16が形成され
ることになる。
【0018】また、第2ステージ17において、上型6
には、プレス面9aから突出して抜き穴B(図15参
照)を形成するための抜き穴用ポンチ部24と、抜き穴
Bの形成時にブランク2の位置決めを行うための2本の
位置決めピン22とが設けられ、下型7には、各位置決
めピン22を挿入させる受け穴23と、ポンチ部21が
入るダイス穴25とが設けられている。よって、位置決
めピン22の真下まできた位置決め穴16内に位置決め
ピン22を挿入させた状態で、抜き穴Bの打ち抜きが行
われるので、位置決め穴16を基準として、ブランク2
の所定位置に抜き穴Bが確実に成形されることになる。
【0019】同様に、第3ステージ18において、上型
6には、プレス面9aから突出してシャッタ羽根A(図
15参照)の外形を形成するための外形用ポンチ部27
と、外形打ち抜き時にブランク2の位置決めを行うため
の3本の位置決めピン28とが設けられ、下型7には、
各位置決めピン28を挿入させる受け穴29と、ポンチ
部27が入るダイス穴30とが設けられている。よっ
て、3本の位置決めピン28を、ブランク2の各位置決
め穴16内に挿入させた状態で、シャッタ羽根Aの打ち
抜き工程が行われるので、位置決め穴16を基準とし
て、ブランク2の所定位置でシャッタ羽根Aの外形が確
実に打ち抜かれることになる。このように、位置決め穴
16に位置決めピン22,28を差し込んだ状態で、ブ
ランク2に打ち抜き処理を施すと、順送り抜き成形時
に、シャッタ羽根Aの所定位置に抜き穴Bを精度良く形
成させることができる。
【0020】しかしながら、予期せぬ外的要因又は内的
要因により、システム1全体に何らかのトラブルが発生
すると、図6に示すように、ブランク2の送りミス(フ
ィードミス)が発生する。すると、位置決めピン22又
は28が、予定された位置決め穴16からズレて二点鎖
線Eの位置に降ろされることになる。その結果、図7に
示すように、位置決めピン22,28によって位置決め
穴16が無理に押し広げられて、位置決め穴16にカジ
リ現象が起き、これが、位置決め穴16の縁部16aに
ダレ箇所Sを形成させる原因になる(図8参照)。そし
て、このダレ箇所Sがブランク2に発生した場合、成形
品としてのシャッタ羽根Aに抜き穴Bが精度良く形成さ
れていない、いわゆる成形不良が発生していることに発
明者は着目した。
【0021】そこで、このダレ箇所Sを利用してシャッ
タ羽根A(成形品)の合否を決定するため、図9に示す
ように、斜め上方から位置決め穴16の縁部16aを目
掛けて光を照射し、照射光が戻ってくるような反射光が
縁部16aで発生した場合、プレスミスにより起こる変
形が、ダレ箇所Sとしてブランク2の抜きカスに発生し
ていると判断する。そして、正常なプレスが行われた場
合には、照射光は、いわゆる戻り反射を起こさない。
【0022】具体的に、プレスミス検出装置40は、図
1に示すように、システム1内において、ブランク2の
送り方向に対応させるようにして、プレス機4の下流側
に隣接して設置される。図10及び図11に示すよう
に、このプレスミス検出装置40は、プレス機4から排
出したブランク2の抜きカスを摺動させるベース板41
を有し、ベース板41の表面には、黒色のブランク2と
色合わせを行うために黒地のコーティングが施されてい
る。また、ベース板41上には、ブランク2に形成した
位置決め穴16の列に対応して、2つの検出ユニット4
2,43が検査部位で並設され、各検出ユニット42,
43は互いに同じ構造を有しており、それぞれ独立した
状態で位置決め穴16の外形を検査している。
【0023】図12に示すように、第1の検出ユニット
42は、ベース板41上の所定の検査部位を通過する位
置決め穴16に向けて、斜め上方から光を照射する複数
の光源44を有している。各光源44には、半値角αが
20°の赤色のLEDが採用されて、光の照射強度を高
めている。また、図13に示すように、光源44は、位
置決め穴16を中心にして、その周囲に45度の割り付
け角をもって環状に配列されている。
【0024】すなわち、光源44は、位置決め穴16を
通る軸線(ベース板41に直交する軸線)Lに対して同
心配列をもって等間隔で環状に配置される。更に、各光
源44の光軸Pは、軸線Lと交差する(図13参照)と
同時に、位置決め穴16の縁部16aにも入射させてい
る(図12参照)。そして、各光源44は、ベース板4
1に対し、斜め約10〜20°の入射角βをもって縁部
16aを斜め上方から照らしている。その結果、縁部1
6aにダレ箇所Sが発生している場合、このダレ箇所S
での戻り反射光量を大きくすることができ、図14に示
すように、ダレ箇所Sを三日月状に光らせることができ
る。また、縁部16aのどの位置にダレ箇所Sが発生す
るか予測できないことからして、複数の光源44で縁部
16aを均等に照らしておくことが望ましい。なお、光
源44の個数は多ければ多いほど良く、また、光源44
がスポット光に近ければ近いほど良い。
【0025】図12に示すように、各光源44は、プリ
ント基板45に固定され、所定の制御に基づきパルス点
滅を行う。また、プリント基板45は軸線L上に開口部
46を有し、プリント基板45の表面には、ベース板4
1に対面するように遮光板47が張り付けられている。
この遮光板47には、軸線L上に位置して視野サイズを
決定させるための円形の窓部48が設けられている。更
に、軸線L上には、所定の光を受光する光検出部(いわ
ゆる光センサ)50が配置され、この光検出部50は、
受光ユニット51の先端に組み込まれており、外乱光に
影響されない光センサである。また、光検出部50とプ
リント基板45との間には、軸線L上に集光レンズ52
が配置され、この集光レンズ52によって、ダレ箇所S
で反射した光を光検出部50に確実に集光させている。
なお、第2の検出ユニット43も第1の検出ユニット4
2と同一の構成を有しているので、その説明は省略す
る。
【0026】次に、このように構成した第1及び第2の
検出ユニット42,43によって、シャッタ羽根(成形
品)Aの合否を決定する場合について説明する。先ず、
システム1を駆動させ、第1の検出ユニット42の光源
44をパルス点灯させておき、プレス機4によるブラン
ク2の打ち抜きを開始させる。すると、ブランク2の抜
きカスがベース板41上を摺動し続ける。そして、ブラ
ンク2の位置決め穴16にダレ箇所Sが発生している場
合、このダレ箇所Sでは、窓部48に向かう反射光が発
生し、この光が集光レンズ52に入射して、光検出部5
0で捕捉される。その結果、図示しない制御部で位置決
め穴16が光ったと判断され、図示しない警報ランプ等
を点灯させる。そして、このようなプレスミスの発生を
作業者が認知した場合、この警報時点に作り出されたシ
ャッタ羽根Aを破棄するなどして対処するとよい。
【0027】なお、前述したプレスミス検出装置40に
は、図10に示すように、第1の検出ユニット42と第
2の検出ユニット43とをそれぞれ独立して左右に移動
させX軸とY軸とを調整可能とする位置調整用装置55
が設けられている。
【0028】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではなく、例えば、光検出部50としてCCDカメ
ラを採用してもよく、この場合、位置決め穴16の形状
が画像化され、位置決め穴16と位置決めピン22,2
8との位置ずれ量の認識にも寄与する。
【0029】
【発明の効果】本発明によるプレスミス検出装置は、以
上のように構成されているため、次のような効果を得
る。すなわち、材料に形成させた位置決め穴内に位置決
めピンを挿入させて、材料の位置決めを行った後、材料
にプレス成形を施して得られた所定の成形品のプレスミ
スを検出するプレスミス検出装置において、プレス成形
後の材料を配置させるベース板と、ベース板上に配置さ
せる材料の位置決め穴の縁部に向けて、ベース板に対し
斜めから光を照射する光源と、ベース板上に配置させる
材料の位置決め穴に対峙すると共に、位置決めピンを位
置決め穴内に挿入させることで位置決め穴の縁部に引き
起こされたダレ箇所からの反射光を検出する光検出部と
を備えたことにより、成形品の検査の合理化を促進させ
て、成形品の検査の簡易化を図ることができる。
【0030】また、本発明によるプレスミス検出方法
は、プレス成形後の検査部位で、材料の位置決め穴の縁
部に向けて光源から光を照射し、位置決めピンを位置決
め穴内に挿入させることで位置決め穴の縁部に引き起こ
されたダレ箇所からの反射光を光検出部で検出すること
により、成形品の検査の合理化を促進させて、成形品の
検査の簡易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレスミス検出装置の一実施形態
を適用した高速加工システムを示す正面図である。
【図2】順送用金型を示す斜視図である。
【図3】プレス機とプレスミス検出装置との位置関係を
示す概略図である。
【図4】順送用金型の断面図である。
【図5】プレス機に利用される下型を示す平面図であ
る。
【図6】位置決めピンと位置決め穴との間で起こる位置
ズレ関係を示す斜視図である。
【図7】位置決め穴の縁部に発生するダレ箇所を示す平
面図である。
【図8】位置決め穴に位置決めピンを挿入した際に起こ
るカジリ現象を示す要部拡大断面図である。
【図9】位置決め穴の縁部に向けて光を照射した際に起
こる反射光の状態を示す概略図である。
【図10】本発明に係るプレスミス検出装置の一実施形
態を示す断面図である。
【図11】図10のプレスミス検出装置に設けられた第
1の検出ユニットと第2の検出ユニットとの位置関係を
示す平面図である。
【図12】検出ユニット内の構成を示す拡大正面図であ
る。
【図13】検出ユニット内の光源の配列関係を示す平面
図である。
【図14】ダレ箇所で発生する反射光を示す概略図であ
る。
【図15】成形品としてのシャッタ羽根を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
A…シャッタ羽根(成形品)、S…ダレ箇所、P…光源
の光軸、2…ブランク(材料)、4…プレス機、16…
位置決め穴、16a…位置決め穴の縁部、22,28…
位置決めピン、40…プレスミス検出装置、41…ベー
ス板、42,43…検出ユニット、44…光源、50…
光検出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 21/88 G01N 21/88 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料に形成させた位置決め穴内に位置決
    めピンを挿入させて、前記材料の位置決めを行った後、
    前記材料にプレス成形を施して得られた所定の成形品の
    プレスミスを検出するプレスミス検出方法において、 前記プレス成形後の検査部位で、前記材料の前記位置決
    め穴の縁部に向けて光源から光を照射し、前記位置決め
    ピンを前記位置決め穴内に挿入させることで前記位置決
    め穴の前記縁部に引き起こされたダレ箇所からの反射光
    を光検出部で検出することを特徴とするプレスミス検出
    方法。
  2. 【請求項2】 前記光源の光軸上に前記位置決め穴の前
    記縁部を配置させることを特徴とする請求項1記載のプ
    レスミス検出方法。
  3. 【請求項3】 前記プレス成形は、前記材料のピッチ送
    りにより、複数のステージで前記材料の打ち抜きを行う
    順送りプレス成形であることを特徴とする請求項1又は
    2記載のプレスミス検出方法。
  4. 【請求項4】 材料に形成させた位置決め穴内に位置決
    めピンを挿入させて、前記材料の位置決めを行った後、
    前記材料にプレス成形を施して得られた所定の成形品の
    プレスミスを検出するプレスミス検出装置において、 前記プレス成形後の前記材料を配置させるベース板と、 前記ベース板上に配置させる前記材料の前記位置決め穴
    の前記縁部に向けて、前記ベース板に対し斜めから光を
    照射する光源と、 前記ベース板上に配置させる前記材料の前記位置決め穴
    に対峙すると共に、前記位置決めピンを前記位置決め穴
    内に挿入させることで前記位置決め穴の前記縁部に引き
    起こされたダレ箇所からの反射光を検出する光検出部と
    を備えたことを特徴とするプレスミス検出装置。
  5. 【請求項5】 前記光源は、前記ベース板上に配置させ
    る前記位置決め穴に対峙すると共に、前記位置決め穴を
    通る軸線に対し同心配列をもって等間隔で環状に複数個
    配置され、前記光検出部は、前記位置決め穴の前記軸線
    上に配置させたことを特徴とする請求項4記載のプレス
    ミス検出装置。
  6. 【請求項6】 前記プレス成形は、前記材料のピッチ送
    りにより、複数のステージで前記材料の打ち抜きを行う
    順送りプレス成形であることを特徴とする請求項4又は
    5記載のプレスミス検出装置。
JP10792898A 1998-04-17 1998-04-17 プレスミス検出方法及びプレスミス検出装置 Pending JPH11300498A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102773329A (zh) * 2011-05-13 2012-11-14 苏州三埃照明科技有限公司 一种百叶窗叶片智能裁切装置
WO2014173658A1 (de) * 2013-04-23 2014-10-30 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Fertigungslinie zur herstellung von blechformteilen mit wenigstens einer messvorrichtung zur überprüfung der hergestellten belchformteile
JP2021090974A (ja) * 2019-12-06 2021-06-17 Uht株式会社 加工状態検査装置

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