JPH11299754A - Mri装置用分割型rfコイル - Google Patents

Mri装置用分割型rfコイル

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Publication number
JPH11299754A
JPH11299754A JP10113879A JP11387998A JPH11299754A JP H11299754 A JPH11299754 A JP H11299754A JP 10113879 A JP10113879 A JP 10113879A JP 11387998 A JP11387998 A JP 11387998A JP H11299754 A JPH11299754 A JP H11299754A
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JP
Japan
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coil
upper coil
inverted
mri apparatus
split
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Application number
JP10113879A
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English (en)
Inventor
Susumu Miyake
進 三宅
Yasutake Yasuhara
康毅 安原
Kazuto Nakabayashi
和人 中林
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Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部コイルを安全に取り外すことができる完
全分離型のRFコイルを提供する。 【解決手段】 RFコイル1は、上部コイル3と下部コ
イル5とに完全分離することができる。下部コイル5の
左右に設けられた逆L字型ガイド7、9に、上部コイル
3の左右に設けられたリング部11、13をそれぞれ挿
通することにより、上部コイル3の着脱時の軌跡を制限
し、誤って手を離しても患者Pの上に落下することはな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MRI装置用RF
コイルに係り、特に頭部、膝部等の診断に好適なMRI
装置用分割型RFコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、放射線による被曝がなく安全に断
層像が得られる磁気共鳴映像装置(以下、MRI装置と
省略する)が多く用いられている。MRI装置は、一様
な静磁場中に置かれた被検体に、所定のパルスシーケン
スで高周波磁場、傾斜磁場を印加し、発生した磁気共鳴
信号を受信してこれを基に磁気共鳴画像を作成するもの
である。
【0003】図14は、MRI装置の概略構成を示すブ
ロック図である。同図において、MRI装置は、被検体
を載置し磁場内へ出入りさせる寝台部124と、静磁場
を得るための磁石125と、磁気共鳴のための高周波を
発生させ被検体からのMR信号を検波増幅する送受信部
130と、MR信号の位置を識別するための傾斜磁場部
140と、システムの制御及び画像構成を行うコンピュ
ータ部150とを有する。
【0004】送受信部130は、受信コイル131、プ
リアンプ132、受信部133、基準発振器134、送
信部135、RFパワーアンプ136、送信コイル13
7とを有し、励起用高周波パルスを送信コイル137に
与え、MR信号を受信コイル131から受信するための
ものである。基準発振器134は、一定周波数の基準信
号を発生する回路であり、この周波数はコンピュータ部
150から制御されるようになっている。
【0005】受信部133は、プリアンプ132で増幅
された受信コイル131からのMR信号を基準発振器1
34からの基準信号を用いて位相検波する。送信部13
5は、基準発振器134が発生する基準信号から送信コ
イル137に与える励起用高周波パルスを発生するため
のものであり、励起用高周波パルス及び周波数はコンピ
ュータ部150からコントロールされるようになってい
る。
【0006】傾斜磁場部140は、被検体への傾斜磁場
を与えるX磁場用の傾斜磁場コイル141、Y磁場用の
傾斜磁場コイル142、Z磁場用の傾斜磁場コイル14
3と、傾斜磁場コイル141、142、143をそれぞ
れ駆動する傾斜磁場電源144、145、146と、コ
ンピュータ部150により制御され、傾斜磁場コイル1
41、142、143による各傾斜磁場が回転磁場にな
るように傾斜磁場電源144、145、146を制御す
る磁場制御部147とを有する。
【0007】コンピュータ部150は、CPU151、
メモリ152及びA/D変換器153を含んで構成さ
れ、メモリ152上のプログラムに従って、傾斜磁場部
140及び送受信部130をコントロールし、受信部1
33で位相検波したMR信号をA/D変換して断層像の
データ収集を行い、MRI像を構成する。MRI装置の
操作は、キーボードやマウスなどの入力装置154から
入力することによって行われ、得られたMRI像は表示
装置155に表示される。
【0008】この様なMRI装置において、患者の頭
部、頸部、または膝部を診断する場合、送受信コイルを
患者に容易に装着できるように、上下に完全分離可能な
完全分離型のRFコイル(特開平3−193036号公
報)、開閉可能なヒンジ構造を有する片側支持型ケーシ
ングに収納したRFコイル(特開平9−504号公
報)、開閉可能なヒンジをコイルの左右に設けた両側支
持型RFコイルなどが用いられている。
【0009】図15は、従来の完全分離型RFコイル
(a)、片側支持型RFコイル(b)、両側支持型RF
コイル(c)をそれぞれ示す斜視図である。完全分離型
RFコイルは、撮影部位または患者の体格等に応じて容
易に上部コイルを交換できるという利点があるが、上部
コイルと下部コイルとを分離・結合する際に、上部コイ
ルが人手のみで支えられるので、誤って落とす恐れがあ
る。
【0010】片側支持型RFコイル及び両側支持型RF
コイルは、ヒンジにより上部コイルと下部コイルとが連
結されているため、誤って落とす恐れは無いが、撮影対
象に合わせて上部コイルのみを交換することは困難であ
るかまたは出来なかった。
【0011】このため、送受信コイルを切り換える電子
スイッチやプリアンプ等を内蔵する高価な下部コイルを
複数の上部コイル間で共有することは出来ず、異なる大
きさや異なる形状の上部コイルを備えようとすれば、そ
れぞれ不可分の下部コイルと対にして備えなければなら
ず、大きな保管場所を必要としていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
上記従来の完全分離型のRFコイルにおいては、上部コ
イルが下部コイルから完全に分離する構造となっている
ため、上部コイルの着脱時に誤って患者の上に落とす恐
れがあるという問題点があった。特に頭部撮影の場合に
は、患者の顔面上方において上部コイルを着脱するた
め、患者の顔面に上部コイルを落とす恐れがあった。
【0013】また、頭部用と膝用とのRFコイルは、患
者の体型に合わせて密着性の良い上部コイルを選択使用
することが良好な画像を得るために必要である。しかし
ながら、上記従来の片側支持型のRFコイルや、両側支
持型のRFコイルにおいては、通常ヒンジにより上部コ
イルと下部コイルとが接続されているため、たとえ上部
コイルが交換可能に設計されていても、上部コイルと下
部コイルとを分離・接続するためには、工具及び調整が
欠かせないという問題点があった。
【0014】以上の問題点に鑑み本発明の目的は、上部
コイルを安全に取り外すことができる完全分離型のRF
コイルを提供することである。また本発明の目的は、被
検体の大きさや撮影部位等の撮影目的に応じて異なる大
きさや異なる形状の上部コイルと容易に交換できるRF
コイルを提供することである。また本発明の目的は、同
一の下部コイルに対して上部コイルを目的に応じて交換
可能とし、設備コストおよび保管スペースを削減したR
Fコイルを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、略水平に配置された円筒状コイル部を上下
に分割した上部コイルと下部コイルとを備えるMRI装
置用分割型RFコイルにおいて、略上方に伸延する垂直
部と該垂直部の上端部に接続され前記円筒の軸方向外部
へ伸延する水平部とを有する逆L字型ガイドを前記下部
コイルの左右にそれぞれ設け、前記逆L字型ガイドにそ
れぞれ嵌合する嵌合部を前記上部コイルの左右に設けた
ことを要旨とするMRI装置用分割型RFコイルであ
る。
【0016】上記構成の本発明によれば、まず逆L字型
ガイドの水平部の端部から上部コイルの嵌合部を挿通
し、上部コイルを水平部に沿って移動させた後、垂直部
に沿って降下させて下部コイルと一体化させるので、上
部コイルの着脱位置が患者上方から離れた所で行われる
ことになり、上部コイルを患者の上方から落とす恐れが
無くなる。
【0017】また本発明は、略水平に配置された円筒状
コイル部を上下に分割した上部コイルと下部コイルとを
備えるMRI装置用分割型RFコイルにおいて、上方に
伸延するリンク機構または多関節アームを前記下部コイ
ルの左右にそれぞれ設け、前記リンク機構または多関節
アームの先端部に着脱可能な上部コイルを設け、前記リ
ンク機構または多関節アームの回動により上部コイルが
下部コイルと結合又は分離することを要旨とするMRI
装置用分割型RFコイルである。
【0018】上記構成の本発明によれば、リンク機構ま
たは多関節アームを回動させて、患者上方から上部コイ
ルを引き離した後、上部コイルを着脱するので、上部コ
イルを患者の上方から落とす恐れが無くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係るMR
I装置用分割型RFコイル(以下、RFコイルと略す)
の第1の実施形態を説明する4面図であり、同図(a)
は平面図、(b)は上側面図、(c)は右側面図、
(d)は下側面図である。なお、以下の説明において
は、RFコイルに設定された被検体からみた方向を基準
として、上下(図1の紙面上では左右)、前後(図1の
紙面上では上下)、左右(図1の紙面と垂直)の方向を
示すこととする。また以下に説明する各RFコイルが適
用されるMRI装置は、従来と同様のMRI装置であ
り、例えば図14に示したMRI装置に適用できる。
【0020】図1において、略円筒状のRFコイル1
は、ほぼ円筒の中心軸に沿って、上部コイル3と下部コ
イル5とに分割可能である。上部コイル3及び下部コイ
ル5は、それぞれ非磁性かつ非導電性の外装と、その内
部にそれぞれ上下に分割された図示しない例えばQDコ
イルを備えている。また上部コイル3と下部コイル5と
の分割面の端部には、図示しない上下コイル結合用のコ
ネクタが配置されている。さらに、下部コイル5は、特
に限定されないが、図示しない送受信切換スイッチ及び
受信信号増幅用のプリアンプを内蔵している。
【0021】下部コイル5の左右には、一対の逆L字型
ガイド7、9が立設され、上部コイル3の左右には、逆
L字型ガイド7、9が挿通されるリング部11、13が
設けられている。また上部コイル3には、下部コイル5
との連結をロックするためのロック機構17が設けられ
ている。
【0022】逆L字型ガイド7、9は、それぞれ下部コ
イル5から前方に伸延する垂直部7a、9a(図示しな
い)と、これらに続く水平部7b、9b(図示しない)
と、これらに続く折り返し部7c、9c(図示しない)
とを備えていて、垂直部7a、9aの下部は、非磁性か
つ非導電性のビス15によりそれぞれ下部コイル3の側
面に固定されている。
【0023】上部コイル3に設けられたリング部11、
13は、逆L字型ガイド7、9にそれぞれ挿通されるこ
とにより、その動きが上部コイル3の着脱時の軌跡が制
御され、たとえ操作者が誤って上部コイル3を落として
も、患者にぶつからないようになっている。
【0024】図1(c)には、上部コイル3の開閉の様
子が2点鎖線で表示されている。上部コイル3を開く場
合、まずロック機構17を解除して、リング部11(1
3)が逆L字型ガイド7(9)の水平部7b(9b)に
当接するまで上部コイル3を垂直に持ち上げる。次いで
符号3aで示すように、リング部11(13)の左側を
軸として上部コイル3を回転する。次いで符号3bで示
すように、リング部11(13)が折り返し部7c(9
c)に当接し、上部コイル3は開いた状態を安定して保
持することができる。頭部撮影を行う場合には、上部コ
イル3を3bの状態として、患者Pの設定、離脱を行う
のが好ましい。
【0025】さらに上部コイル3を交換等のために取り
外す場合には、符号3cに示すように上部コイル3を左
上方に引き上げることにより、リング部11(13)が
折り返し部7c(9c)から外れて、完全に分離するこ
とができる。
【0026】なお、上部コイル3を下部コイル5に取り
付けたり、上部コイル3を閉じる場合には、上記操作の
逆順の操作を行えばよい。
【0027】図2は、本発明に係るRFコイルの第2の
実施形態を説明する側面図であり、(a)は上部コイル
3を閉じた状態、(b)は上部コイル3を開いた状態で
ある。特に、図2(b)には、RFコイルに設定される
患者頭部Pが破線で表示されている。
【0028】図2(a)において、下部コイル5の左右
には、第1実施形態の逆L字型ガイド7、9(図示しな
い)に加えて、I字型ガイド19、21(図示しない)
が設けられている。これに対応して上部コイル3には、
リング部11(13)の数が1から2へ増加されてい
る。
【0029】I字型ガイド19、21は、逆L字型ガイ
ド7、9の垂直部7a(9a)と平行に設けられ、その
頂部の高さは、逆L字型ガイド7、9の水平部7b、9
bの下端の高さからリング部11(13)の高さを差し
引いた高さよりも低く設定されている。これにより、上
部コイル3の着脱時の垂直移動方向時の案内が、4本の
ガイドによっておこなわれるので、上部コイル3と下部
コイル5との結合時の位置決めが正確になる。
【0030】図3は、同第2実施形態を説明する側面図
であり、上部コイルを開いた状態で患者膝部を設定する
様子を示す。符号およびその説明は、図2と同じである
ので省略する。
【0031】図4は、本発明に係るRFコイルの第3実
施形態を説明する側面図である。図4の逆L字型ガイド
7は、垂直部7aと水平部7bからなり、折り返し部を
有しない点が第2の実施形態と異なる。その他の構成は
第2の実施形態と同様であるが、水平部7bを図示した
ように、第2実施形態と比べて長くし、上部コイル3が
下部コイル5と完全に分離する位置を引き離しても良
い。
【0032】図5は、本発明に係るRFコイルの第4実
施形態を説明する斜視図である。本実施形態において
は、下部コイル5に設けた逆L字型ガイド7、9及びI
字型ガイド19、21は第3実施形態と同様であるが、
これに挿通される上部コイル3のリング部を上部コイル
3の縁に設けた孔23としたことが異なっている。この
孔23は、上部コイル3の外装と一体成形とすることが
でき、製造工程数の削減及び強度の確保が容易となる。
【0033】図6は、本発明に係るRFコイルの第5実
施形態を説明する側面図(a)および要部拡大図(b)
である。本実施形態においては、逆L字型ガイド7の水
平部に格納可能な突起部25を設けたことが図4の第3
実施形態と異なり、その他の構成は図4と同様である。
突起部25は、図6(b)に示すように、通常はバネ2
7により押し上げられ、突出した状態となっていて、こ
の部分を上部コイル3のリング部11は通過できないよ
うになっている。
【0034】突起25の下部にはレバー29が設けら
れ、これを押し下げると、突起25が格納され、リング
部11が通過できるようになる。このため、上部コイル
3の着脱動作は、2段階操作となり、安全性が向上す
る。
【0035】図7は、本発明に係るRFコイルの第6実
施形態を説明する側面図である。本実施形態において
は、逆L字型ガイド7の垂直部に格納可能な突起部25
を設けたことが図4の第3実施形態と異なり、その他の
構成は図4と同様である。突起部25は、通常は図示し
ない内蔵バネにより押し出され、突出した状態となって
いて、この部分を上部コイル3のリング部11は通過で
きないようになっている。
【0036】突起25には、例えば図6(b)に示した
ようなレバーが設けられ、これを押し込むと、突起25
が格納され、リング部11が通過できるようになる。こ
のため、突起部25が落下防止ロックまたは抜け防止ロ
ックとして作用し、上部コイル3の着脱動作は、2段階
操作となり、安全性が向上する。
【0037】図8は、本発明に係るRFコイルの第7実
施形態を説明する図であり、(a)上部コイルを閉じた
状態を示す左側面図、(d)上部コイルを開いた状態を
示す左側面図、(b)要部拡大図上側面図、(c)要部
拡大左側面図である。
【0038】図8において、図4に示した第3実施形態
との相違は、逆L字型ガイド7(9)及びI字型ガイド
19(21)にそれぞれ対向する内溝27を設け、上部
コイル3には、リング部に代えてそれぞれ内溝29に嵌
合するピン29を設けたことである。
【0039】また内溝27には、逆L字型ガイドの屈曲
部に相当する位置に、クランク形状の段差部27aを設
け、この部分に到達した左側のピン29を中心として、
上部コイル3が回転して開閉可能となっている。
【0040】本実施形態において、上部コイル3の左右
にそれぞれ2本づつ設けられた合計4本のピン29は、
逆L字型ガイド7(9)、I字型ガイド19(21)に
それぞれ設けられた内溝27と嵌合されることにより、
上部コイル3の着脱時の軌跡が制御され、たとえ操作者
が誤って上部コイル3を落としても、患者にぶつからな
いようになっている。
【0041】図9は、図8に示した第7実施形態の第
1、第2の変形例を説明する要部拡大図(a)、(b)
である。図9(a)に示す第1変形例は、図8の内溝2
7に落下防止のツメ33を設けた例であり、その他の構
成は図8と同様である。
【0042】図9(b)に示す第2変形例は、図8の内
溝27を有する逆L字型ガイド7の代わりに、内溝27
を両面に貫通させ、2本の逆L字型ガイド35及び37
としたことが相違点である。この場合、上部コイル3に
設けられるピン29もガイド35、37の表面まで伸延
させることが好ましい。
【0043】図10は、本発明に係るRFコイルの第8
実施形態を説明する図であり、(a)側面図、(d)要
部拡大側面図である。本実施形態においては、RFコイ
ル1が上部コイル3と下部コイル5とに完全分離される
ことは他の実施形態と同様であるが、上部コイル3と下
部コイル5との連結分離にリンク機構を利用している点
が異なる。すなわち、下部コイル5と上部コイル3とを
連結するリンク39が設けられ、リンクの下部に設けら
れた長孔41には、下部コイル5の左右にそれぞれ固定
されたピン43が挿通され、リンク39の先端部には、
上部コイル3に設けられたピン29を着脱可能に保持す
るU字溝42が設けられている。
【0044】リンク39の先端部には、U字溝42の伸
延する方向と直角の方向へバネ47により付勢されたレ
バー45が設けられていて、ピン29をU字溝42の底
部へ回動可能に保持している。
【0045】上部コイル3を開く場合、まず上部コイル
3を長孔41の長さだけ持ち上げ、図示しないコネクタ
による上下コイルの接続を断つ。次いでリンク39をピ
ン43の回りに紙面左方向に回動し、次いで、ピン29
回りに上部コイル3を反時計回りに回動する。これによ
り上部コイル3は、図中符号3aで示す開位置に到達す
る。その後上部コイル3を完全に分離する必要があれ
ば、レバー45を押し下げて、リンク39の先端部から
ピン29を引き抜き、上部コイル3を完全に分離するこ
とが出来る。上部コイル3の結合または上部コイル3を
閉じる場合には、上記の操作の逆順により行えばよい。
【0046】図11は、本発明に係るRFコイルの第9
実施形態における上部コイルを閉じた状態を示す側面図
である。本実施形態においては、図10のリンク機構に
代えて、平面内に屈曲自在な多関節アーム49を利用し
ている点が異なる。図11において、上部コイル3の左
右にはそれぞれピン29が、下部コイル5の左右にはそ
れぞれピン43が設けられている。そして下部コイル5
のピン43を軸として、回動可能に多関節アーム49の
一端部が取り付けられている。多関節アームの他端部
は、例えば図10(b)に示したような着脱機構により
ピン29を回動可能に支持している。
【0047】本実施形態においては、多関節アーム49
の紙面に平行な面内における自由な屈曲、及びそれぞれ
のピン43、29回りの回動により、上部コイル3と下
部コイル5とが分離結合される。上部コイル3のピン2
9を多関節アーム49の他端部から取り外す場合、図1
0(a)と同様に、図中左方に上部コイル3を裏返して
取り外すのが好ましい。
【0048】図12は、本発明に係るRFコイルの第1
0実施形態を説明する側面図である。本実施形態におい
ては、図4に示した第3実施形態の逆L字型ガイド7に
下向きの折り返し部7cを設けた点が相違する。その他
の構成は図4と同様であるので、同じ構成要素には同じ
符号を付与して重複する説明を省略する。
【0049】本実施形態の特徴は、上部3コイルを完全
に分離する場合、リング部11が逆L字型ガイド7の垂
直部7a、水平部7bを経て、下方に向かう折り返し部
7cを通過し、上部3コイルが上下逆転した状態で抜き
取られることである。
【0050】図13は、本発明に係るRFコイルの第1
1実施形態を説明する要部拡大側面図である。本実施形
態は、例えば第1、第2、第3実施形態に付加され、逆
L字型ガイド7と嵌合するリング部11に動作抵抗を設
け、図示しない上部コイル3の移動速度を低下させるも
のである。
【0051】このため、逆L字型ガイド7の端面にラッ
ク51を設け、リング部11にラック51と嵌合するピ
ニオン53をダンパ55を介して軸支する。ダンパ55
は、市販の回転型ダンパであり、軸回りのピニオン53
の回転抵抗となり、ある程度以下の回転速度に対しては
比較的小さい抵抗であるが、ある程度以上の回転速度に
対しては、大きい抵抗となるものである。
【0052】このように、ピニオン53の軸にダンパ5
5を設けることにより、ガイド7に沿って動くリング部
11、すなわち上部コイル3の移動速度を小さく抑える
ことができ、誤って上部コイル3から手を離しても、上
部コイル3の落下速度がダンパ55により規制され、急
激な落下を防止することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
部コイルの左右にそれぞれ逆L字型ガイドを設け、この
逆L字型ガイドにそれぞれ嵌合する嵌合部を上部コイル
の左右に設けたので、上部コイルの着脱が安全に行える
ようになるという効果がある。また本発明によれば、被
検体の大きさや撮影部位等の撮影目的に応じて異なる形
状の上部コイルと容易に交換できるRFコイルを提供す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るRFコイルの第1実施形態を説明
する4面図であり、(a)は平面図、(b)は上側面
図、(c)は右側面図、(d)は下側面図である。
【図2】本発明に係るRFコイルの第2実施形態を説明
する側面図であり、(a)は上部コイルを閉じた状態、
(b)は上部コイルを開いた状態で患者頭部を設定する
様子を示す。
【図3】同第2実施形態を説明する側面図であり、上部
コイルを開いた状態で患者膝部を設定する様子を示す。
【図4】本発明に係るRFコイルの第3実施形態を説明
する側面図である。
【図5】本発明に係るRFコイルの第4実施形態を説明
する斜視図である。
【図6】本発明に係るRFコイルの第5実施形態を説明
する側面図(a)および要部拡大図(b)である。
【図7】本発明に係るRFコイルの第6実施形態を説明
する側面図である。
【図8】本発明に係るRFコイルの第7実施形態を説明
する図であり、(a)上部コイルを閉じた状態を示す左
側面図、(d)上部コイルを開いた状態を示す左側面
図、(b)要部拡大図上側面図、(c)要部拡大左側面
図である。
【図9】同第7実施形態の変形例を説明する要部拡大図
(a)、(b)である。
【図10】本発明に係るRFコイルの第8実施形態を説
明する図であり、(a)側面図、(d)要部拡大側面図
である。
【図11】本発明に係るRFコイルの第9実施形態にお
ける上部コイルを閉じた状態を示す側面図である。
【図12】本発明に係るRFコイルの第10実施形態を
説明する側面図である。
【図13】本発明に係るRFコイルの第11実施形態を
説明する要部拡大側面図である。
【図14】MRI装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図15】従来の上下分割型RFコイルを説明する斜視
図であり、(a)完全分離型、(b)片側支持型、
(c)両側支持型をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1…RFコイル、3…上部コイル、5…下部コイル、
7、9…逆L字型ガイド、11、13…リング部、15
…ビス、17…ロック機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安原 康毅 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 中林 和人 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平に配置された円筒状コイル部を上
    下に分割した上部コイルと下部コイルとを備えるMRI
    装置用分割型RFコイルにおいて、 略上方に伸延する垂直部と該垂直部の上端部に接続され
    前記円筒の軸方向外部へ伸延する水平部とを有する逆L
    字型ガイドを前記下部コイルの左右にそれぞれ設け、 前記逆L字型ガイドにそれぞれ嵌合する嵌合部を前記上
    部コイルの左右に設けたことを特徴とするMRI装置用
    分割型RFコイル。
  2. 【請求項2】 前記上部コイルの嵌合部は、上部コイル
    の左右端部に設けられたガイド孔または、リングである
    ことを特徴とする請求項1記載のMRI装置用分割型R
    Fコイル。
  3. 【請求項3】 前記下部コイルの左右の逆L字型ガイド
    には、互いに対向する側に内溝が設けられ、前記上部コ
    イルの嵌合部は、前記内溝に嵌合する突起部であること
    を特徴とする請求項1記載のMRI装置用分割型RFコ
    イル。
  4. 【請求項4】 前記逆L字型ガイドの先端部に折り返し
    部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか1項記載のMRI装置用分割型RFコイル。
  5. 【請求項5】 前記逆L字型ガイドの途中に格納可能な
    突起部を設け、この突起部により前記上部コイルの嵌合
    部が一時停止することを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれか1項記載のMRI装置用分割型RFコイ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記上部コイルの嵌合部と前記逆L字型
    ガイドとの滑動を制動する摩擦部材を設けたことを特徴
    とする請求項1記載のMRI装置用分割型RFコイル。
  7. 【請求項7】 略水平に配置された円筒状コイル部を上
    下に分割した上部コイルと下部コイルとを備えるMRI
    装置用分割型RFコイルにおいて、 上方に伸延するリンク機構または多関節アームを前記下
    部コイルの左右にそれぞれ設け、 前記リンク機構または多関節アームの先端部に着脱可能
    な上部コイルを設け、 前記リンク機構または多関節アームの回動により上部コ
    イルが下部コイルと結合または分離することを特徴とす
    るMRI装置用分割型RFコイル。
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