JPH1129679A - ポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体、その製造方法、それを含む熱可塑性樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents

ポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体、その製造方法、それを含む熱可塑性樹脂組成物およびその成形体

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JPH1129679A
JPH1129679A JP20588897A JP20588897A JPH1129679A JP H1129679 A JPH1129679 A JP H1129679A JP 20588897 A JP20588897 A JP 20588897A JP 20588897 A JP20588897 A JP 20588897A JP H1129679 A JPH1129679 A JP H1129679A
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厚典 小白井
Nobuhisa Takayama
暢久 高山
Akira Yanagase
昭 柳ヶ瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリテトラフルオロエチレンの熱可塑性樹脂
中での分散性を高め、熱可塑性樹脂の成形加工性、機械
的特性の改良に有効なポリテトラフルオロエチレン含有
混合粉体を提供すること。 【解決手段】 粒子径10μm以下のポリテトラフルオ
ロエチレン粒子(A)と有機系重合体粒子(B)とから
なるポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体、その製
造方法、それを含む熱可塑性樹脂組成物およびその成形
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒子径10μm以
下のポリテトラフルオロエチレン粒子(A)と有機系重
合体粒子(B)とからなるポリテトラフルオロエチレン
含有混合粉体、その製造方法、それを含む熱可塑性樹脂
組成物、およびその成型体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)は耐熱性、耐薬品性、電気的絶縁性に優れ、撥水撥
油性、非粘着性、自己潤滑性等の特異な表面特性を有す
るためコーティング剤に広く用いられている。また、高
結晶性で分子間力が低いためわずかな応力で繊維化する
性質を有しており、熱可塑性樹脂に配合した場合成形加
工性、機械的性質などが改良され、熱可塑性樹脂用添加
剤としても使用されている。
【0003】例えば、特開平5−214184号公報や
特開平6−306212号公報に、ポリテトラフルオロ
エチレンをポリオレフィンに配合してなる樹脂組成物が
開示されている。また、特開平7−324147号公報
にはポリテトラフルオロエチレンと分散媒パウダーとを
高せん断下で混合しポリテトラフルオロエチレンをあら
かじめ繊維化した後にポリオレフィンと混合するポリオ
レフィン系樹脂組成物の製法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリテ
トラフルオロエチレンはハロゲン原子を含まない一般の
熱可塑性樹脂に対して分散性が不良であり、特開平5−
214184号公報や特開平6−306212号公報に
記載されるように単純にブレンドするだけでは均一に分
散せず成形体の表面外観が著しく低下するといった欠点
を有している。
【0005】また、特開平7−324147号公報の方
法によってもせん断力ですべてのポリテトラフルオロエ
チレンを繊維化するのは困難であり、繊維化したポリテ
トラフルオロエチレンもマトリックス樹脂中で凝集して
しまい均一な組成物は得られない。
【0006】すなわち、これらの方法ではいずれもポリ
テトラフルオロエチレンのマトリックス樹脂中での分散
性に問題があり、上記の有用な性質を発現するためには
多量のポリテトラフルオロエチレンを必要とするという
欠点があった。
【0007】本発明の目的は、ポリテトラフルオロエチ
レンの熱可塑性樹脂中での分散性を高め、熱可塑性樹脂
の成形加工性、機械的特性の改良に有効なポリテトラフ
ルオロエチレン含有混合粉体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、鋭意検討した結果、粒子径10μm以下のポリテト
ラフルオロエチレン粒子と有機系重合体粒子とからなる
ポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体を熱可塑性樹
脂に添加することにより、成形加工性、機械的特性が良
好で、かつ外観の優れた成型品を得られることを見出
し、本発明に到達した。
【0009】本発明の要旨は、粒子径10μm以下のポ
リテトラフルオロエチレン粒子(A)と有機系重合体粒
子(B)とからなるポリテトラフルオロエチレン含有混
合粉体、その製造方法、それを含む熱可塑性樹脂組成物
およびその成形体にある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いるポリテトラフルオ
ロエチレン(A)は粒子径が10μmを超える凝集体と
なっていないことが必要であり、粒子径0.05〜1.
0μmの粒子であることが好ましい。この様なポリテト
ラフルオロエチレン粒子は乳化剤等を含んだ水に分散し
ているものであり、このポリテトラフルオロエチレン粒
子水性分散液は、含フッ素界面活性剤を用いる乳化重合
でテトラフルオロエチレンモノマーを重合させることに
より得られる。
【0011】ポリテトラフルオロエチレン粒子の乳化重
合の際、ポリテトラフルオロエチレンの特性を損なわな
い範囲で、共重合成分としてヘキサフルオロプロピレ
ン、クロロトリフルオロエチレン、フルオロアルキルエ
チレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等の含フ
ッ素オレフィンや、パーフルオロアルキル(メタ)アク
リレート等の含フッ素アルキル(メタ)アクリレートを
用いることができる。共重合成分の含量は、テトラフル
オロエチレンに対して10重量%以下であることが好ま
しい。
【0012】ポリテトラフルオロエチレン粒子分散液の
市販原料としては、旭ICIフロロポリマー社製のフル
オンAD−1,AD−936、ダイキン工業社製のポリ
フロンD−1,D−2、三井デュポンフロロケミカル社
製のテフロン30J等を挙げることができる。
【0013】本発明で用いる有機系重合体粒子(B)と
しては特に制限されるものではないが、熱可塑性樹脂に
配合する際のポリテトラフルオロエチレンの分散性の観
点から熱可塑性樹脂に親和性を有するものであることが
好ましい。
【0014】有機系重合体粒子を生成するための単量体
の具体例としては、スチレン、p−メチルスチレン、o
−メチルスチレン、p−クロルスチレン、o−クロルス
チレン、p−メトキシスチレン,o−メトキシスチレ
ン、2,4−ジメチルスチレン、α−メチルスチレン等
のスチレン系単量体;アクリル酸メチル、メタクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸−2−
エチルヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、
アクリル酸ドデシル、メタクリル酸ドデシル、アクリル
酸トリデシル、メタクリル酸トリデシル、アクリル酸オ
クタデシル、メタクリル酸オクタデシル、アクリル酸シ
クロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル等の(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体;アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等のシアン化ビニル系単量体;ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエ
ーテル系単量体;酢酸ビニル、酪酸ビニル等のカルボン
酸ビニル系単量体;エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン等のオレフィン系単量体;ブタジエン、イソプレン、
ジメチルブタジエン等のジエン系単量体等を挙げること
ができる。これらの単量体は、単独であるいは2種以上
混合して用いることができる。
【0015】本発明のポリテトラフルオロエチレン含有
混合粉体を配合する熱可塑性樹脂がポリオレフィンの場
合、これらの単量体の中で相溶性の観点から好ましいも
のとして、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エス
テル系単量体、オレフィン系単量体を挙げることができ
る。特に好ましいものとして炭素数12個以上の長鎖ア
ルキル(メタ)アクリル酸エステル系単量体を20重量
%以上含有する単量体を挙げることができる。より好ま
しくは50重量%以上含有するものが好ましい。
【0016】本発明のポリテトラフルオロエチレン含有
混合粉体を配合する熱可塑性樹脂がポリメチルメタクリ
レートの場合、これらの単量体の中で相溶性の観点から
好ましいものとして、(メタ)アクリル酸エステル系単
量体を20重量%以上含有することができる。
【0017】本発明のポリテトラフルオロエチレン含有
混合粉体を配合する熱可塑性樹脂がポリエステルの場
合、これらの単量体の中で相溶性の観点から好ましいも
のとして、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エス
テル系単量体を挙げることができる。特に好ましいもの
としてエポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル
系単量体を1重量%以上含有する単量体を挙げることが
できる。
【0018】本発明に用いる有機系重合体粒子の水性分
散液の製造法は、特に制限されるものではないが、例え
ば、イオン性乳化剤を用いる乳化重合法、イオン性重合
開始剤を用いるソープフリー乳化重合法等を挙げること
ができる。
【0019】イオン性乳化剤としては、アニオン性乳化
剤、カチオン性乳化剤、両性イオン乳化剤のいずれを用
いてもよい。また所望によりこれらのイオン性乳化剤と
共にノニオン性乳化剤を併用してもよい。
【0020】アニオン性乳化剤の具体例としては、脂肪
酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油
硫酸エステル塩類、脂肪族アミンおよび脂肪族アマイド
の硫酸塩類、脂肪族アルコールリン酸エステル塩類、二
塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類、脂肪酸アミド
スルホン酸塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類、ホル
マリン縮合物のナフタリンスルホン酸塩類等を挙げるこ
とができる。
【0021】カチオン性乳化剤の具体例としては、脂肪
族アミン塩類、第四アンモニウム塩類、アルキルピリジ
ニウム塩等を挙げることができる。
【0022】両性乳化剤の具体例としては、アルキルベ
タイン等を挙げることができる。
【0023】イオン性重合開始剤としては、過硫酸塩
(例えば過硫酸カリウムや過硫酸アンモニウム)、アゾ
ビス(イソブチロニトリルスルホン酸塩)、4,4’−
アゾビス(4−シアノ吉草酸)等のアニオン性重合開始
剤、2,2’−アゾビス(アミジノプロパン)二塩酸
塩、2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミ
ダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−
アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパ
ン]二塩酸塩、2,2’−アゾビスイソブチルアミド二
水和物等のカチオン性重合開始剤を例示することができ
る。
【0024】本発明で用いる有機系重合体粒子(B)の
粒子径dとしては特に制限されるものではないが、ポリ
テトラフルオロエチレン粒子との凝集状態の安定性の観
点から、ポリテトラフルオロエチレン粒子の粒子径Dに
対して次式の範囲が好ましい。
【0025】0.1D<d<10D 本発明のポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体は、
ポリテトラフルオロエチレン粒子分散液と有機系重合体
粒子分散液とを混合し凝固またはスプレードライにより
粉体化することにより得られ、ポリテトラフルオロエチ
レン粒子と有機系重合体粒子とが表面電荷の違いにより
凝集した凝集粒子と、凝集せずに残存したそれぞれの単
独粒子を含むものである。凝集粒子は、ポリテトラフル
オロエチレン粒子と有機系重合体粒子とが一体となった
構造を有するものであるが、そのモルフォロジーは両粒
子の混合比や粒子径により様々なものがあり得る。すな
わち、ポリテトラフルオロエチレン粒子の周りを有機系
重合体が取り囲んだ形態や、その反対に有機系重合体粒
子の周りをポリテトラフルオロエチレン粒子が取り囲ん
だ形態や、1つの粒子に対して数個の粒子が凝集した形
態などが存在する。この際、ポリテトラフルオロエチレ
ン粒子のみが凝集し10μm以上の凝集体を生成する
と、熱可塑性樹脂への分散性の観点から好ましくない。
【0026】混合の際の凝集速度を低下させるために、
混合する前に、ノニオン性乳化剤をポリテトラフルオロ
エチレン系粒子および/または炭素数が4以上のアルキ
ル基を有する(メタ)アクリル酸エステル単位を有する
(共)重合体粒子の表面上に吸着させておくこともでき
る。
【0027】ノニオン性乳化剤としては特に制限はな
く、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリルエーテル、ジアルキルフェノキ
シポリ(エチレンオキシ)エタノール、ポリビニルアル
コール、ポリアクリル酸、アルキルセルロース等を具体
例として挙げることができる。
【0028】本発明のポリテトラフルオロエチレン含有
混合粉体は、上述したポリテトラフルオロエチレン粒子
分散液と有機系重合体粒子分散液を混合した分散液中
で、エチレン性不飽和結合を有する単量体を乳化重合し
て凝固またはスプレードライにより粉体化することによ
っても得られる。
【0029】混合した分散液中で乳化重合させるエチレ
ン性不飽和単量体としては、ポリテトラフルオロエチレ
ン含有混合粉体の用途に応じて、スチレン、p−メチル
スチレン、o−メチルスチレン、p−クロルスチレン、
o−クロルスチレン、p−メトキシスチレン,o−メト
キシスチレン、2,4−ジメチルスチレン、α−メチル
スチレン等のスチレン系単量体;アクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリ
ル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸−2−エチル
ヘキシル、アクリル酸ドデシル、メタクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘ
キシル、等のアクリル酸エステル系単量体;アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル系単量
体;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル等の
ビニルエーテル系単量体;酢酸ビニル、酪酸ビニル等の
カルボン酸ビニル系単量体;エチレン、プロピレン、イ
ソブチレン等のオレフィン単量体;ブタジエン、イソプ
レン、プレン、ジメチルブタジエン等のジエン系単量体
等の中から選択することができる。これらの単量体は、
単独であるいは2種以上混合して用いることができる。
【0030】本発明のポリテトラフルオロエチレン含有
混合粉体中に占めるポリテトラフルオロエチレンの含有
量は、0.1重量%〜90重量%であることが好まし
い。
【0031】本発明のポリテトラフルオロエチレン含有
混合粉体は、その水性分散液を、塩化カルシウム、硫酸
マグネシウム等の金属塩を溶解した熱水中に投入し、塩
析、凝固した後に乾燥するか、スプレードライにより粉
体化することができる。
【0032】通常のポリテトラフルオロエチレンファイ
ンパウダーは、粒子分散液の状態から粉体として回収す
る行程で100μm以上の凝集体となってしまうために
熱可塑性樹脂に均一に分散させることが困難であるのに
対して、本発明のポリテトラフルオロエチレン含有混合
粉体は、ポリテトラフルオロエチレンが単独で粒子径1
0μmを超えるドメインを形成していないために熱可塑
性樹脂に対する分散性がきわめて優れている。
【0033】本発明で用いる熱可塑性樹脂(C)として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピ
レン共重合体等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、
ポリシクロヘキサンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート等の
ポリエステル樹脂、ポリカーボネート(PC)、ブタジ
エンゴムグラフト共重合体(例えばABS樹脂)、アク
リルゴムグラフト共重合体、シリコーン−アクリル複合
ゴムグラフト共重合体、エチレンプロピレンゴムグラフ
ト共重合体、HIPS、AS等のスチレン系樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサル
ファイド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂(PP
E)、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂
(PA)、PMMA等のアクリル樹脂、PET/PB
T、PC/PBT、PBT/ABS、PC/ABS、P
A/ABS、PPE/PBT、PPE/HIPS、PP
E/PA等が挙げられるが、特にポリオレフィン樹脂、
さらにポリプロピレン樹脂が好ましい。
【0034】さらに本発明で用いるポリオレフィン樹脂
について詳細に説明すると、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリ−1−ブテン、ポリイソブチレン、プロピレ
ンとエチレンおよび/または1−ブテンとの任意の比率
でのランダムまたはブロック共重合体、エチレンとプロ
ピレンとが任意の比率でありジエン成分が50重量%以
下であるエチレン−プロピレン−ジエン3元共重合体、
ポリメチルペンテン、エチレンまたはプロピレンと50
重量%以下の酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸アルキル
エステル、芳香族ビニル化合物などのエチレン性不飽和
結合を有するオレフィン以外の単量体とのランダム、ブ
ロックまたはグラフト共重合体などが含まれる。
【0035】好ましいポリオレフィンとしては、プロピ
レンを50重量%以上含有するプロピレン系ポリオレフ
ィン、プロピレンを50重量%以上含有するプロピレン
系ポリオレフィン100重量部とエチレンを50重量%
以上含有するエチレン系ポリオレフィン0.1〜100
重量部との混合物が挙げられ、特にASTM D123
8によるメルトフローレートが10g/10分以下のも
のが溶融張力が高く加工性が優れるため好ましい。な
お、メルトフローレートはASTM D1238に準じ
てプロピレン系ポリオレフィンでは230℃、2.16
kg荷重で、エチレン系ポリオレフィンでは190℃、
2.16kg荷重で測定される。
【0036】本発明において、ポリテトラフルオロエチ
レン含有混合粉体を熱可塑性樹脂に混合することによ
り、熱可塑性樹脂組成物の加工において、溶融時の張力
が増大し、カレンダー加工時の引き取り性、熱成型時ま
たはブロー成型時の溶融樹脂のドローダウン、発泡成型
時のセルの連泡化などが改良され、カレンダー加工、熱
成形、ブロー成形、発泡成形などの加工性が改良され
る。また、押し出し成型時の吐出量、シートおよびフィ
ルムなどの押し出し成形体の表面状態が改良され、押し
出し加工性が改良される。
【0037】本発明においてポリテトラフルオロエチレ
ン含有混合粉体の配合量としては、熱可塑性樹脂(C)
100重量部に対して0.001重量部〜50重量部で
ある。また、ポリテトラフルオロエチレンの配合量とし
ては、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.0001
〜40重量部の範囲にあることが好ましい。
【0038】また本発明の熱可塑性樹脂組成物にはさら
に、充填剤を添加することができる。充填剤の配合量
は、熱可塑性樹脂(C)100重量部に対して、0.1
〜400重量部であることが好ましく、この充填剤の配
合により剛性や耐熱性が向上し、カレンダー加工などに
おけるロール面への粘着防止などの加工性が改良され、
また低コスト化が達成できる。0.1重量部より少ない
と剛性改良効果が充分でなく、400重量部より多いと
表面性が低下する傾向がある。この範囲はより好ましく
は1〜350重量部、よりさらに好ましくは1〜300
重量部である。
【0039】本発明で用いる充填剤としては、炭酸カル
シウム、タルク、ガラス繊維、炭素繊維、炭酸マグネシ
ウム、マイカ、カオリン、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、チタンホワイト、ホワイトカーボン、カーボンブラ
ック、水酸化アンモニウム、水酸化マグネシウム、水酸
化アルミニウムなどが代表例として挙げられる。炭酸カ
ルシウム、タルクなどが好ましい。
【0040】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、さらに
必要に応じて安定剤、滑剤、難燃剤、などの添加剤を添
加することができる。安定剤としては、ペンタエリスリ
チル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリエチレ
ングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などの
フェノール系安定剤、トリス(モノノニルフェニル)フ
ォスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスファイトなどのリン系安定剤、ジラウリルチ
オジプロピオネートなどのイオウ系安定剤、滑剤として
は、ラウリル酸、パルミチン酸、オレイン酸またはステ
アリン酸のナトリウム、カルシウムまたはマグネシウム
塩など、また難燃剤としては、トリメチルホスフェー
ト、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、トリオクチルホスフェート、トリブトキシエチルホ
スフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、オクチ
ルジフェニルホスフェート、ジイソプロピルフェニルホ
スフェート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、ア
ルコキシ置換ビスフェノールAビスホスフェート、ヒド
ロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスホスフェー
ト、トリオキシベンゼントリホスフェート等のポリホス
フェートなどのリン酸エステル化合物、テトラブロモビ
スフェノールA、デカブロモジフェニルオキサイド、ヘ
キサブロモシクロドデカン、オクタブロモジフェニルエ
ーテル、ビストリブロモフェノキシエタン、エチレンビ
ステトラブロモフタイルイミド、トリブロモフェノー
ル、ハロゲン化ビスフェノールAとエピハロヒドリンと
の反応によって得られる各種ハロゲン化エポキシオリゴ
マー、ハロゲン化ビスフェノールAを構成成分とするカ
ーボネートオリゴマー、ハロゲン化ポリスチレン、塩素
化ポリオレフィンおよびポリ塩化ビニル等のハロゲン含
有化合物、金属水酸化物、金属酸化物、スルファミン酸
化合物等がそれぞれ代表例として挙げられる。
【0041】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、前記熱可
塑性樹脂と、ポリテトラフルオロエチレン含有複合粉体
ならびに要すれば充填剤とを混合することにより得られ
る。混合法としては、押出混練、ロール混練などの従来
よりよく知られた方法が用いられる。また、熱可塑性樹
脂の一部をポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体と
混合し、マスターバッチを作成した後、残りの熱可塑性
樹脂をさらに添加、混合するなどの多段階の混合も可能
である。 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ポリテトラ
フルオロエチレンの分散性が優れるため、加工性、剛
性、表面外観などが大幅に改良されており、種々の加工
法で成型品を製造することができ、有用な成型品が得ら
れる。
【0042】本発明の熱可塑性樹脂組成物の加工法とし
ては、カレンダー成形、押出成形、熱成形加工、ブロー
成形加工、射出成形加工、発泡成形加工、溶融紡糸など
を挙げることができる。
【0043】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物を用い
て得られる有用な成形体としては、シート、フィルム、
熱成形体、中空成形体、射出成形体、発泡成形体、繊維
などを挙げることができる。
【0044】以下、実施例により本発明を説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0045】
【実施例】各記載中、「部」は重量部を、また「%」は
重量%を示す。
【0046】ポリテトラフルオロエチレン含有複合粉体
の合成およびポリオレフィン樹脂への配合 参考例1〜4、実施例1〜26、比較例1〜17記載の
諸物性の測定は下記の方法による。
【0047】(1)固形分濃度:粒子分散液を170℃
で30分乾燥して求めた。
【0048】(2)粒子径分布、重量平均粒子径:粒子
分散液を水で希釈したものを試料液として、動的光散乱
法(大塚電子(株)製ELS800、温度25℃、散乱
角90度)により測定した。
【0049】(3)ゼータ電位:粒子分散液を0.01
mol/lのNaCl水溶液で希釈したものを試料液と
して、電気泳動法(大塚電子(株)製ELS800、温
度25℃、散乱角10度)により測定した。
【0050】(4)メルトテンション:樹脂組成物のペ
レットを降下式フローテスター(東洋精機社製キャピロ
グラフ)を用い、一定押出量(降下速度20mm/分)
で押し出し、ストランドを一定速度(1m/分)で引き
取り、メルトテンションを測定した。ダイスのL/Dは
10.0mm/Φ2.0mm、測定温度は200℃とし
た。
【0051】(5)スウェリングレシオ:樹脂組成物の
ペレットを降下式フローテスター(東洋精機社製キャピ
ログラフ)を用い、一定押出量(降下速度1.5mm/
min)で押し出し、ノズルの下5mmの位置でのスト
ランドの径(D)を測定し、下式により算出した。ダイ
スのL/Dは10.0mm/Φ2.0mm、測定温度は
190℃とした。 (スウェリングレシオ)=D(mm)/2.0 (6)メルトフローレート:樹脂組成物のペレットを用
いて、ASTM D 1238に準じて230℃、2.
16kgにて測定した。
【0052】(7)曲げ弾性率:樹脂組成物のペレット
を射出成形して試験片を得て、ASTM D790に準
じて測定した。
【0053】(8)ロールシート外観:樹脂組成物のペ
レットを用いて、ロール混連時のロールシート外観を目
視にて判定した。 ○:表面に凹凸がなく光沢が優れる △:表面に少し凹凸があり光沢が少し劣る ×:表面に凹凸が著しく光沢が劣る (9)ドローダウン:樹脂組成物のペレットを用いて、
100mm角、厚さ1.5mmのシートを成形し、開口
部76mm角のクランプで固定し、190℃のオーブン
中、30分間のシートのドローダウンを測定した。
【0054】(10)発泡成型品の評価:樹脂組成物の
ペレット100重量部に対して、アゾジカルボンアミド
(発泡剤)1.0部を配合して、射出成形を行い、発泡
成型品を作成し、その断面セルの状態を目視により判定
した。 ○:微細で均一 △:やや不均一 ×:不均一 (11)重量平均分子量の測定 重量平均分子量のポリメチルメタクリレートを標準資料
としてゲルパーミエーションクロマトグラフィにて求め
た。
【0055】参考例1<ポリスチレン粒子分散液(P−
1)の製造> 攪拌翼、コンデンサー、熱伝対、窒素導入口を備えたセ
パラブルフラスコに蒸留水190部、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム1.0部、スチレン100部、ク
メンヒドロパーオキシド0.4部を仕込み、窒素気流下
に40℃に昇温した。次いで、硫酸鉄(II)0.001
部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.003
部、ロンガリット塩0.24部、蒸留水10部の混合液
を加えラジカル重合を開始させた。発熱が終了した後、
系内の温度を40℃で1時間保持して重合を完了させ、
重合体粒子分散液(以下P−1と称する)を得た。重合
体の平均分子量は55万であった。
【0056】P−1の固形分濃度は33.2%で、粒子
径分布は単一のピークを示し、重量平均粒子径は102
nm、表面電位は−32mVであった。
【0057】参考例2<ポリドデシルメタクリレート粒
子分散液(P−2)の製造> ドデシルメタクリレート100部にアゾビスジメチルバ
レロニトリル0.1部を溶解させた。これにドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム2.0部と蒸留水300部
の混合液を添加し、ホモミキサーにて10000rpm
で2分間攪拌した後、ホモジナイザーに300kg/c
2の圧力で2回通し、安定なラウリルメタクリレート
予備分散液を得た。これを、攪拌翼、コンデンサー、熱
伝対、窒素導入口を備えたセパラブルフラスコに仕込
み、窒素気流下で内温を80℃に昇温して3時間攪拌し
てラジカル重合させ、重合体粒子分散液(以下P−2と
称する)を得た。重合体の平均分子量は65万であっ
た。
【0058】P−2の固形分濃度は25.2%で、粒子
径分布は単一のピークを示し、重量平均粒子径は195
nm、表面電位は−38mVであった。
【0059】実施例1<ポリテトラフルオロエチレン含
有混合粉体(M−1)の製造> ポリテトラフルオロエチレン系粒子分散液として旭IC
Iフロロポリマーズ社製フルオンAD936を用いた。
AD936の固形分濃度は63.0%であり、ポリテト
ラフルオロエチレンに対して5%のポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテルを含むものである。AD936
の粒子径分布は単一のピークを示し、重量平均粒子径は
290nm、表面電位は−20mVであった。
【0060】83.3部のAD936に蒸留水116.
7部を添加し、固形分濃度26.2%のポリテトラフル
オロエチレン粒子分散液F−1を得た。F−1は25%
のポリテトラフルオロエチレン粒子と1.2%のポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテルを含むものであ
る。
【0061】160部のF−1(ポリテトラフルオロエ
チレン40部)と180.7部のP−1(ポリスチレン
60部)とを攪拌翼、コンデンサー、熱伝対、窒素導入
口を備えたセパラブルフラスコに仕込み、窒素気流下に
室温で1時間攪拌した。その後系内を80℃に昇温し、
1時間保持した。一連の操作を通じて固形物の分離は見
られず、均一な粒子分散液を得た。
【0062】得られた粒子分散液の固形分濃度は29.
4%で、粒子径分布は比較的ブロードであり、重量平均
粒子径は220nmであった。
【0063】この粒子分散液340.7部を塩化カルシ
ウム10部を含む70℃の熱水800部に投入し、固形
物を分離させ、濾過、乾燥してポリテトラフルオロエチ
レン含有混合粉体(M−1)98部を得た。
【0064】乾燥したM−1を220℃でプレス成形機
により短冊状に賦形した後、ミクロトームで超薄切片と
したものを無染色のまま透過型電子顕微鏡で観察した。
ポリテトラフルオロエチレンは暗部として観察される
が、10μmを超える凝集体およびフィブリル状のもの
は観察されなかった。
【0065】実施例2<ポリテトラフルオロエチレン含
有混合粉体(M−2)の製造> 実施例1で用いたF−1を160部(ポリテトラフルオ
ロエチレン40部)と119.0部のP−2(ポリドデ
シルメタクリレート30部)とを攪拌翼、コンデンサ
ー、熱伝対、窒素導入口を備えたセパラブルフラスコに
仕込み、蒸留水82.9部を加えて窒素気流下に室温で
1時間攪拌した。その後系内を80℃に昇温し、硫酸鉄
(II)0.001部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリ
ウム0.003部、ロンガリット塩0.24部、蒸留水
10部の混合液を加えた後、メチルメタクリレート30
部とターシャリーブチルパーオキサイド0.6部の混合
液を1時間かけて滴下し、滴下終了後内温を80℃で1
時間保持してラジカル重合を完了させた。一連の操作を
通じて固形物の分離は見られず、均一な粒子分散液を得
た。
【0066】得られた粒子分散液の固形分濃度は24.
9%で、粒子径分布は比較的ブロードであり、重量平均
粒子径は242nmであった。
【0067】この粒子分散液400部を塩化カルシウム
10部を含む70℃の熱水800部に投入し、固形物を
分離させ、濾過、乾燥してポリテトラフルオロエチレン
含有混合粉体(M−2)99部を得た。
【0068】乾燥したM−2を200℃でプレス成形機
により短冊状に賦形した後、ミクロトームで超薄切片と
したものを無染色のまま透過型電子顕微鏡で観察した。
ポリテトラフルオロエチレンは暗部として観察される
が、10μmを超える凝集体およびフィブリル状のもの
は観察されなかった。
【0069】実施例3<ポリテトラフルオロエチレン含
有混合粉体(M−3)の製造> F−1の使用量を80部(ポリテトラフルオロエチレン
20部)、P−2の使用量を198.4部(ポリドデシ
ルメタクリレート50部)とする以外は実施例2と同様
にして、ポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体(M
−3)99部を得た。
【0070】凝固前の粒子分散液には固形分の分離は見
られず、固形分濃度24.8%で、粒子径分布は比較的
ブロードであり、重量平均粒子径は220nmであっ
た。
【0071】乾燥したM−3を200℃でプレス成形機
により短冊状に賦形した後、ミクロトームで超薄切片と
したものを無染色のまま透過型電子顕微鏡で観察した。
ポリテトラフルオロエチレンは暗部として観察される
が、10μmを超える凝集体およびフィブリル状のもの
は観察されなかった。
【0072】実施例4<ポリテトラフルオロエチレン含
有混合粉体(M−4)の製造> F−1の使用量を240部(ポリテトラフルオロエチレ
ン60部)、P−2の使用量を39.7部(ポリドデシ
ルメタクリレート10部)とする以外は実施例2と同様
にしてポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体(M−
4)97部を得た。
【0073】凝固前の粒子分散液には固形分の分離は見
られず、固形分濃度24.8%で、粒子径分布は比較的
ブロードであり、重量平均粒子径は269nmであっ
た。
【0074】乾燥したM−4を200℃でプレス成形機
により短冊状に賦形した後、ミクロトームで超薄切片と
したものを無染色のまま透過型電子顕微鏡で観察した。
ポリテトラフルオロエチレンは暗部として観察される
が、10μmを超える凝集体およびフィブリル状のもの
は観察されなかった。
【0075】実施例5〜20 ポリオレフィンとしてホモポリプロピレンペレット(メ
ルトフローレート5.0g/10分)を用い、これとポ
リテトラフルオロエチレン含有混合粉体M−1〜M−4
を表1に示す割合でハンドブレンドした後、二軸押出機
(WERNER&PFLEIDERER社製ZSK3
0)を用いて、バレル温度200℃、スクリュー回転数
200rpmにて溶融混練しペレット状に賦形した。得
られたペレットを用いて諸物性を測定した結果を表1に
示す。
【0076】比較例1〜5 比較のため、ポリオレフィン単体を実施例5と同様の条
件で押し出し、ペレット化したもの(比較例1)および
粉末状ポリオレフィンに対して粉末状ポリテトラフルオ
ロエチレンを配合しヘンシェルミキサーで室温、高速攪
拌し、混合すると同時に剪断力を加えてポリテトラフル
オロエチレンを繊維化した後、実施例5と同様の条件で
押し出し、ペレット化したもの(比較例2〜5)を実施
例5と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0077】ポリオレフィンとしてはホモポリプロピレ
ンペレット(比較例1)あるいは粉末状ポリプロピレン
(比較例2〜5)(いずれもメルトフローレート5.0
g/10分)を用い、粉末状ポリテトラフルオロエチレ
ンとしては旭ICIフロロポリマーズ社製フルオンCD
123を用いた。CD123は、粒子径0.2〜0.3
μmのポリテトラフルオロエチレン一次粒子が凝集して
数100μmの凝集体となっているものである。
【0078】
【表1】
【0079】PP:ポリプロピレン(メルトフローレー
ト5.0g/10分) MT:メルトテンション SR:スウェリングレシオ MFR:メルトフローレート CD123:粉末状ポリテトラフルオロエチレン(旭I
CIフロロポリマーズ、フルオンCD123) ポリテトラフルオロエチレン含有複合粒子を配合した本
発明の組成物は、同じPTFE含量の比較例と比べて、
カレンダー加工時の引き取り性、熱成形性、ブロー成形
性、発泡成形性などの指標であるメルトテンション、ス
ウェリングレシオの値が著しく大きく、良好な成形加工
性を有することが確認できる。一方、メルトフローレー
トの低下も少なく、押し出し成形性も損なっていないこ
とが確認できる。さらに、ロールシートの外観、ドロー
ダウン、発泡成形性も極めて優れていることが確認でき
る。
【0080】実施例21〜23 ポリオレフィンとしてホモポリプロピレンペレット(メ
ルトフローレート5.0g/10分)と低密度ポリエチ
レンペレット(メルトフローレート0.3g/10分)
とを混合して用い、これとポリテトラフルオロエチレン
含有複合粒子の乾粉M−2を表2に示す割合でハンドブ
レンドした後、実施例5と同様にしてペレット状に賦形
した。ペレットを用いて諸物性を測定した結果を表2に
示す。
【0081】比較例6〜11 ホモポリプロピレンペレット、低密度ポリエチレンペレ
ットとを混合して押し出したもの(比較例6〜8)、粉
末状ホモプロピレン、粉末状低密度ポリエチレン、さら
に粉末状ポリテトラフルオロエチレンを配合してヘンシ
ェルミキサーで混合した後押し出したもの(比較例9〜
11)を実施例5と同様に評価した。結果を表2に示
す。
【0082】
【表2】
【0083】PP:ポリプロピレン(メルトフローレー
ト5.0g/10分) PE:低密度ポリエチレン(メルトフローレート0.3
g/10分) MT:メルトテンション SR:スウェリングレシオ MFR:メルトフローレート CD123:粉末状ポリテトラフルオロエチレン(旭I
CIフロロポリマーズ、フルオンCD123) 実施例24〜25 ホモポリプロピレンペレット(メルトフローレート5.
0g/10分)、低密度ポリエチレンペレット(メルト
フローレート0.3g/10分)、ポリテトラフルオロ
エチレン含有複合粒子の乾粉M−2、脂肪酸で表面処理
した粒子径0.15μmの軽質炭酸カルシウムを表3に
示す割合でハンドブレンドした後、実施例5と同様にし
てペレット状に賦形した。ペレットを用いて諸物性を測
定した結果を表3に示す。
【0084】比較例12〜15 粉末状ホモポリプロピレン(メルトフローレート5.0
g/10分)、粉末状低密度ポリエチレン(メルトフロ
ーレート0.3g/10分)、軽質炭酸カルシウムを混
合したもの(比較例12〜13)、さらに粉末状ポリテ
トラフルオロエチレンを配合してヘンシェルミキサーで
混合した後押し出したもの(比較例14〜15)を実施
例5と同様にしてペレット状に賦形した。諸物性を評価
した結果を表3に示す。
【0085】
【表3】
【0086】PP:ポリプロピレン(メルトフローレー
ト5.0g/10分) PE:低密度ポリエチレン(メルトフローレート0.3
g/10分) 炭カル:脂肪酸で表面処理した粒子径0.15μmの軽
質炭酸カルシウム MT:メルトテンション SR:スウェリングレシオ MFR:メルトフローレート CD123:粉末状ポリテトラフルオロエチレン(旭I
CIフロロポリマーズ、フルオンCD123) ポリエステル樹脂への配合 実施例26、比較例16〜17の諸物性の測定は以下の
方法による。
【0087】(12)ポリエステルの固有粘度:o−ク
ロロフェノール中、25℃で測定した。
【0088】(13)メルトテンション:樹脂組成物の
ペレットを降下式フローテスター(東洋精機社製キャピ
ログラフ)を用い、一定押出量(降下速度20mm/
分)で押し出し、ストランドを一定速度(1m/分)で
引き取り、メルトテンションを測定した。ダイスのL/
Dは10.0mm/Φ2.0mm、測定温度は270℃
とした。
【0089】(14)ブロー成形性:樹脂組成物のペレ
ットを用いて、ブロー成形機(プラコー(株)製S−4
5ND)でシリンダー温度270℃、ダイ(ダイス径5
0mm、ダイス間隔3mm)温度270℃、金型温度8
0℃、吹き込み圧5kg/cm2で、平均厚み2.5m
m、内容積500ccの円筒状容器を成形した。
【0090】(15)ドローダウン:この際のブロー成
形機から押し出されたパリソンの長さが120mmに達
するまでの時間と600mmに達するまでの時間の比を
ドローダウン性指数として評価した。ドローダウンが全
くない樹脂ではドローダウン指数が5となり、瞬時にド
ローダウンする樹脂では1となる。
【0091】(16)成型品の肉厚の均一性:成型品を
カットし、円柱の上部、中央部、下部の3ヶ所の厚みを
マイクロメーターで測定し、厚みの変動(平均肉厚に対
する最高値の最低値の差の%)を調べた。
【0092】(17)外観:目視により表面平滑性を
良、不良で判定した。
【0093】実施例26 ポリエステル樹脂として固有粘度1.00の粉末状ポリ
エチレンテレフタレート樹脂を用い、これとポリテトラ
フルオロエチレン含有混合粉体M−1を表4に示す割合
でハンドブレンドした後、二軸押出機(WERNER&
PFLEIDERER社製ZSK30)を用いて、バレ
ル温度280℃、スクリュー回転数200rpmにて溶
融混練しペレット状に賦形した。得られたペレットを用
いて諸物性を測定した結果を表4に示す。
【0094】比較例16〜17 比較のため、ポリエステル樹脂単独を実施例26と同様
の条件で押し出し、ペレット化したもの(比較例16)
および粉末状ポリエチレンテレフタレートに対して粉末
状ポリテトラフルオロエチレンを配合しヘンシェルミキ
サーで室温、高速攪拌し、混合すると同時に剪断力を加
えてポリテトラフルオロエチレンを繊維化した後、実施
例26と同様の条件で押し出し、ペレット化したもの
(比較例17)を実施例26と同様に評価した。結果を
表4に示す。
【0095】粉末状ポリテトラフルオロエチレンとして
は旭ICIフロロポリマーズ社製フルオンCD123を
用いた。
【0096】
【表4】
【0097】PET:ポリエチレンテレフタレート(固
有粘度1.00) MT:メルトテンション CD123:粉末状ポリテトラフルオロエチレン(旭I
CIフロロポリマーズ、フルオンCD123) ポリテトラフルオロエチレン含有複合粒子を配合した本
発明の組成物は、同じPTFE含量の比較例と比べて、
カレンダー加工時の引き取り性、熱成形性、ブロー成形
性、発泡成形性などの指標であるメルトテンションが著
しく大きく、良好な成形加工性を有することが確認でき
る。さらにブロー成型時の耐ドローダウン性も極めて優
れており、外観の優れるブロー成形品を得られることが
確認できる。
【0098】
【発明の効果】本発明のポリテトラフルオロエチレン含
有複合粉体は熱可塑性樹脂への分散性が極めて良好であ
り、これを配合した熱可塑性樹脂組成物は、溶融時の張
力が大きく、カレンダー加工時の引き取り性、熱成形
性、ブロー成形性、発泡成形性などの成形加工性が優れ
ている。また、本発明の組成物を用いると、シートおよ
びフィルムなどの押し出し成形体の表面状態が改良さ
れ、押し出し加工性が良好である。また、充填剤を混合
したものは、カレンダー加工または押し出し加工時のシ
ートおよびフィルムの表面状態が改良された上に、剛性
も優れている。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子径10μm以下のポリテトラフルオ
    ロエチレン粒子(A)と有機系重合体粒子(B)とから
    なるポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体。
  2. 【請求項2】 粒子径0.05〜1.0μmのポリテト
    ラフルオロエチレン粒子水性分散液と有機系重合体粒子
    水性分散液とを混合して凝固またはスプレードライによ
    り粉体化する請求項1記載のポリテトラフルオロエチレ
    ン含有混合粉体の製造方法。
  3. 【請求項3】 粒子径0.05〜1.0μmのポリテト
    ラフルオロエチレン粒子水性分散液と有機系重合体粒子
    水性分散液とを混合した分散液中で、エチレン性不飽和
    結合を有する単量体を乳化重合した後、凝固またはスプ
    レードライにより粉体化する請求項1記載のポリテトラ
    フルオロエチレン含有混合粉体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1のポリテトラフルオロエチレン
    含有混合粉体を熱可塑性樹脂(C)に配合してなる熱可
    塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4の熱可塑性樹脂組成物に、さら
    に充填剤が配合された熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項4または5の熱可塑性樹脂組成物
    からなる発泡体。
  7. 【請求項7】 請求項4または5の熱可塑性樹脂組成物
    からなる熱成形シート。
  8. 【請求項8】 請求項4または5の熱可塑性樹脂組成物
    からなる繊維。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のポリテトラフルオロエチ
    レン含有混合粉体および熱可塑性樹脂からなる熱可塑性
    樹脂用ポリテトラフルオロエチレン含有樹脂組成物。
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