JPH11292936A - ポリアクリル酸(塩)、吸水性樹脂およびその製造方法、並びに衛生材料 - Google Patents

ポリアクリル酸(塩)、吸水性樹脂およびその製造方法、並びに衛生材料

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JPH11292936A
JPH11292936A JP10481598A JP10481598A JPH11292936A JP H11292936 A JPH11292936 A JP H11292936A JP 10481598 A JP10481598 A JP 10481598A JP 10481598 A JP10481598 A JP 10481598A JP H11292936 A JPH11292936 A JP H11292936A
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salt
water
polyacrylic acid
pka
acid
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JP10481598A
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Kazuo Takei
一男 竹井
Kunihiko Ishizaki
邦彦 石▲崎▼
Nobuyuki Harada
信幸 原田
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、諸物性の優れたポリアクリ
ル酸(塩)、例えば、吸水性樹脂にあっては、無加圧下
および高加圧下での吸収倍率が高く、しかも、水可溶成
分量が従来よりも低減されている吸水性樹脂を提供する
ことにある。 【解決手段】本発明は、Henderson−Hass
elbach式で規定されるpKa値が6.2以下で、
n値が1.0〜2.0の範囲を示すポリアクリル酸
(塩)である。 (式1) pH=pKa+n log(α/(1−α)) 但し、αは解離度、pKaは解離指数。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアクリル酸
(塩)、吸水性樹脂およびその製造方法、並びに衛生材
料に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、高
分子電解質ポリアクリル酸の解離平衡において、その解
離基であるカルボキシル基間の相互作用を特定範囲に制
御することで、従来になく高物性を示すポリアクリル酸
(塩)、吸水性樹脂およびその製造方法、並びに衛生材
料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、親水性ポリマーとして、各種、水
溶性ポリマーや水膨潤性架橋ポリマーとしての吸水性ポ
リマーなどが数多く開発され、増粘剤、分散剤、衛生材
料などに種々使用されている。これら親水性ポリマー
は、澱粉やセルロースなどの天然物系親水性ポリマー、
または、それらを加工したカルボキシルメチルセルロー
スやカルボキシメチル澱粉などの半合成親水性ポリマー
が知られているが、物性面、コスト面、供給の安定面か
らも、現在、使用されている親水性ポリマーの主流は、
不飽和単量体や環状単量体を重合させることで得られる
合成の親水性ポリマーである。
【0003】かかる合成の親水性ポリマーとしては、そ
のポリマー官能基として、カルボキシル基やスルホン基
などのアニオン性親水性ポリマー、アミド基、ヒドロキ
シル基などのノニオン性親水性ポリマー、(アルキル)
アミノ基などのカチオン性ポリマー、さらにカチオン性
基とアニオン性基を併せ持つ両性ポリマーやベタイン性
ポリマーなどが挙げられる。そして、これら合成ポリマ
ーの中でも、特に、アニオン性ポリマーは、その物性、
用途の広さ、安全性、コスト、耐久性などの面で優れて
おり、最も多用される合成の親水性ポリマーである。
【0004】それら合成アニオン性ポリマーとして、ポ
リアクリル酸(塩)、ポリマレイン酸(塩)、マレイン
酸−アクリル酸共重合体(塩)、イソブチレン−マレイ
ン酸共重合体(塩)、ポリメタクリル酸(塩)、ポリビ
ニルスルホン酸(塩)、ポリ2−ヒドロキシアクリル酸
(塩)、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸とアク
リル酸との共重合体(塩)などが知られている。これら
アニオン性合成ポリマーは、その解離基として、カルボ
キシル基、スルホン基、スルフィン基などを有し、その
官能基によって各種機能を持たせている具体的には、代
表的な合成アニオン性ポリマーとして、COOHないし
その塩からなるカルボキシル基を官能基とするポリアク
リル酸(塩)が挙げられ、また、かかるポリアクリル酸
(塩)の中でも、架橋して水不溶性水膨潤性ポリマーと
したものに吸水性樹脂が挙げられる。そして、これら水
溶性のポリアクリル酸(塩)は増粘剤や分散剤として用
いられ、また、ポリアクリル酸(塩)架橋体からなる吸
水性樹脂は、近年、大量の水を吸収させることを目的と
して、紙オムツや生理用ナプキン、失禁パット等の衛生
材料を構成する材料の一つに幅広く利用され、また、そ
の他衛生材料以外にも、土壌保水剤並びに食品等のドリ
ップシート等、吸水、保水を目的として広範囲に利用さ
れている。
【0005】かかる水溶性ポリアクリル酸(塩)に必要と
される特性としては、粘度、分散性、粘着性などであ
り、また、吸水性樹脂に必要とされる特性としては、無
加圧状態での吸収倍率が高いことに加えて、従来よりも
さらに高荷重下、高加圧下での吸収倍率や液拡散性等の
吸収特性に優れることが挙げられる。また、吸水性樹脂
を高濃度に含有する吸収体を長時間着用した場合には、
吸水性樹脂中の水可溶成分量が徐々に溶出し、体液等の
水性液体の拡散性を低下させたり、上記水性液体の戻り
量を増加させたりする現象が生じる場合があり、吸水性
樹脂中の水可溶成分量をさらに低減させることが望まれ
ている。
【0006】そこで、種々これらのパラメーター特性を
満足する吸水性樹脂が提案され、例えば、吸水倍率およ
びL−アスコルビン酸存在下ないし不存在下での水可溶
成分を特定した吸水性樹脂(特開平8−337726
号)、加圧下吸収倍率、再吸収能、レカバリレート、弾
性率を特定した吸水性樹脂(欧州特許530438
号)、50g/cm2での加圧下吸水倍率、ゲル強度、
吸水倍率の3つを満足する吸水性樹脂(特開昭63−9
9861号)、60g/cm2の加圧下吸水倍率および
吸水速度が一定以上の吸水性樹脂(特開平8−5095
21号/欧州特許663977号)などが提案されてい
る。
【0007】しかし、これらの特性間の関係は必ずしも
正の相関関係を示さず、例えば、吸収倍率の高い吸水性
樹脂ほど通液性、ゲル強度、吸水速度等の物性が低下す
る。そこで、このような吸水性樹脂の各種吸収特性をバ
ランス良く改良する方法として、特定の重合法/ないし
重合後の後処理法が提案させており、例えば、特定の重
合によるゲル強度に優れて水可溶成分の少ない吸水性樹
脂(特開平1−126310号、米国特許第49855
18号)や、また、重合後の吸水性樹脂の後処理方法と
して、重合後の吸水性樹脂の表面架橋剤架橋方法(特開
昭58−117222号、特開昭61−16903号な
ど)が知られている。
【0008】しかしながら、これら親水性ポリマー、特
に吸水性樹脂の重合や重合後の後処理(表面架橋)によ
って、その物性を改良するには、複雑な工程や低い生産
性などを必要とするにも関わらず、満足な物性改良法を
与えず、さらに得られた親水性ポリマーは理論値から予
想される程の物性を示さないのが現実である。また、吸
水性樹脂や水溶性樹脂において、その物性値を規定した
多くのパラメーターが提案されているが、実使用に対し
て満足な相関を与えるパラメーターは見られていないの
が現状である。
【0009】そこで、諸物性に優れたポリアクリル酸
(塩)や吸水性樹脂、および、実使用に相関したポリア
クリル酸(塩)や吸水性樹脂のパラメーターが求められ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、諸物性
の優れたポリアクリル酸(塩)、例えば、吸水性樹脂に
あっては、無加圧下および高加圧下での吸収倍率が高
く、しかも、水可溶成分量が従来よりも低減されている
吸水性樹脂を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記目
的を達成すべく、従来のポリアクリル酸(塩)において
理論値までの物性を与えない原因を鋭意検討した結果、
従来のポリアクリル酸(塩)では高分子近傍のイオン凝
集によって、その解離基であるカルボキシル基のうち有
効に解離している割合が極めて低いため、得られたポリ
アクリル酸(塩)が満足のいく物性を示さないことを初
めて見出した。
【0012】そして、かかる原因を究明した本発明者
は、官能基であるカルボキシル基の解離度を向上させ、
ポリアクリル酸(塩)の有効電荷を向上させることで、
従来ない高物性のポリアクリル酸(塩)や吸水性樹脂が
得られることを初めて見出し、ここに、本発明を完成さ
せた。
【0013】即ち、請求項1記載の発明にかかるポリア
クリル酸(塩)は、下記Henderson−Hasse
lbach式で規定されるpKa値が6.2以下で、n
値が1.0〜2.0の範囲を示すことを特徴としてい
る。
【0014】 (式1) pH=pKa+n log(α/(1−α)) 但し、αは解離度、pKaは解離指数。
【0015】また、請求項2記載の発明にかかる吸水性
樹脂は、下記Henderson−Hasselbac
h式で規定されるpKa値が6.2以下で、n値が1.
0〜2.0の範囲を示すポリアクリル酸(塩)架橋体か
らなることを特徴としている。
【0016】 (式1) pH=pKa+n log(α/(1−α)) 但し、αは解離度、pKaは解離指数。
【0017】また、請求項3記載の発明にかかる衛生材
料は、請求項2記載のポリアクリル酸(塩)架橋体から
なる吸水性樹脂を用いることを特徴としている。また、
請求項4記載の発明にかかる吸水性樹脂の製造方法は、
下記Henderson−Hasselbach式で規
定されるpKa値が6.2以下で、n値が1.0〜2.
0の範囲を示すポリアクリル酸(塩)の水溶液を、カル
ボキシル基と反応しうる架橋剤の存在下、加熱処理する
ことを特徴としている。
【0018】 (式1) pH=pKa+n log(α/(1−α)) 但し、αは解離度、pKaは解離指数。
【0019】また、請求項5にかかるポリアクリル酸
(塩)の製造方法は、モノビニルエーテルおよびアクリ
ル酸塩を含む単量体水溶液をラジカル重合開始剤によっ
て共重合することを特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、ポリアクリル酸
(塩)のイオン凝集が抑えられ、ポリアクリル酸(塩)
中の有効電荷密度すなわちカルボキシル基の解離度が向
上しているため、諸物性に優れたポリアクリル酸
(塩)、例えば、無加圧下および高加圧下での吸収倍率
が高く、しかも、水可溶成分量が従来よりも低減されて
いる、吸水性樹脂を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の一形態につ
いて詳しく説明する。
【0022】本発明のポリアクリル酸(塩)は、下記H
enderson−Hasselbach式で規定され
るpKa値が6.2以下で、n値が1.0〜2.0の範
囲を示すポリアクリル酸(塩)であることを特徴として
いる。
【0023】 (式1) pH=pKa+n log(α/(1−α)) 但し、αは解離度、pKaは解離指数。
【0024】なお、本発明でポリアクリル酸(塩)と
は、アクリル酸ないしその塩を繰り返し単位の主成分と
し、そのカルボキシル基が未中和、部分中和ないし完全
中和の高分子であり、その重量平均分子量は1000以
上、さらには1万以上、よりさらには10万以上、さら
には100万以上の、架橋体または未架橋の親水性ポリ
マーのことをいう。また、本発明で吸水性樹脂とは、水
膨潤性・水不溶性の親水性ポリマーを指し、その水膨潤
は吸水倍率で生理食塩水に対して通常5(g/g)以
上、さらには10(g/g)以上、よりさらには20
(g/g)であり、また、水不溶性とは水可溶分で50
重量%以下、さらには20重量%以下、よりさらには1
0重量%以下を示す親水性ポリマーのことをいう。
【0025】本発明における、Henderson−H
asselbach式は、「高分子の科学(p90の
3.3.2章 高分子電解質の解離平衡)」(発行:培
風館発行、著者:土田英俊、昭和60年9月5日第9版
発行)などにも記載されているように、ポリアクリル酸
を1価の酸の集合とみなし、ポリアクリル酸をアルカリ
で中和していった時のpH測定から、 Henders
on−Hasselbachプロットを行い、その切片
からは見かけのpKaを、また、勾配からはnを求める
ことで得ることできる。
【0026】ここで、n値は、高分子電解質の解離基間
に働く相互作用の強さを表す定数であり、単量体アクリ
ル酸のpKa値(4.2)、n値(1.0)に比べて、
ポリアクリル酸の大きなpKa値(約6.8)およびn
値(約2.3)は、ポリアクリル酸の隣接位に生じたカ
ルボキシレートアニオンによって、カルボキシル基の酸
解離が強く抑制されているためである。
【0027】そして、別途、本発明者らは、従来のポリ
アクリル酸(塩)や、ポリアクリル酸(塩)架橋体から
なる吸水性樹脂がその理論値に比べて満足のいく物性を
与えない原因を鋭意検討する過程で、かかる高分子電解
質の解離平衡における公知のHenderson−Ha
sselbach式に基づいてその原因が説明できるこ
とを見出し、そして、 Henderson−Hass
elbach式における特定のpKa値およびn値を示
すポリアクリル酸(塩)が従来になく優れた物性を示す
ことを見出した。よって、本発明は、pKa値およびn
値を特定範囲に制御したポリアクリル酸(塩)を得るこ
とを必須とする。
【0028】本発明のポリアクリル酸(塩)は、Hen
derson−Hasselbach式で規定されるp
Ka値が6.2以下で、且つ、n値が1.0〜2.0の
範囲を示すことを特徴し、好ましくはpKa値は4.0
〜6.0の範囲とするが、かかるポリアクリル酸(塩)
を得るためには、ポリアクリル酸(塩)のカルボキシル
基間の隣接基相互作用を弱め、カルボキシル基の解離を
促進する必要がある。
【0029】かかる本発明の隣接基の相互作用を弱めた
ポリアクリル酸(塩)を得るには、Donaan効果を
低減するため、大過剰の中性塩(NaClなど)をポリ
アクリル酸(塩)に加えて組成物としてもよいが、多量
の中性塩の添加は物性面で不利であり、よって、本発明
で好ましくは、ポリアクリル酸(塩)において、隣接す
るカルボキシル基間の距離を広げればよい。つまり、従
来のポリアクリル酸(塩)では、メチレンユニット一つ
を挟んで隣接していたカルボキシル基間について、本発
明のポリアクリル酸(塩)ではそのカルボキシル基間の
距離を広げて、相互のイオン凝集を抑えてやればよい。
【0030】すなわち、従来のポリアクリル酸(塩)で
は、高分子イオンによる高い電荷密度のために高分子鎖
の近傍は非常な高電位となり、ナトリウムなどの対陰イ
オンを強く周辺に引きつける結果となり、ポリアクリル
酸(塩)の放出した陰イオンの大部分は高分子鎖の近傍
に束縛されており、解離度が非常に低い。そして、本発
明者らは、かかる事実によって、従来のポリアクリル酸
(塩)や吸水性樹脂では十分な物性を示さないことを今
回初めて見出した。
【0031】本発明にかかるポリアクリル酸(塩)は、
アクリル酸(塩)を含む単量体成分を重合してなる重合
体であり、アクリル酸塩としては、リチウム塩、ナトリ
ウム塩、カリウム塩、ルビジウム塩、セシウム塩などの
アルカリ金属塩やアンモニウム塩が好ましく、また、そ
の他、モノ、ジないしトリのアルキルないしヒドキシア
ルキルアンモニウム塩や、多価金属塩であってもよい
し、勿論、それら塩を複数併用してもよい。また、カル
ボキシル基の中和は、アクリル酸段階で中和してアクリ
ル酸塩とした後重合してもよいし、重合中ないし重合後
ポリアクリル酸段階で中和してポリアクリル酸塩を得て
もよいし、これら手法を併用してもよい。
【0032】また、中和は、未中和のカルボキシル基す
なわちポリアクリル酸を塩基で中和してもよいし、中和
されたカルボキシル基すなわちポリアクリル酸塩を酸で
中和してもよい。かかる中和に用いられる酸ないし塩基
としては、アルカリ金属やアンモニアの水酸化物、炭酸
塩、炭酸水素塩などの各種塩基や、塩酸、硫酸などの各
種酸が挙げられる。さらに、中和以外の手法として、イ
オン交換樹脂によってカルボキシル基の酸および塩を変
換させてもよい。
【0033】なお、本発明のポリアクリル酸(塩)は、
最終的には、物性面からカルボキシル基の30〜100
モル%、さらには60モル%〜90モル%、さらに好ま
しくは、60モル%〜80モル%の中和率に調整するこ
とが最も好ましい。
【0034】そして、本発明ではアクリル酸以外の特定
の単量体を上記アクリル酸の範囲で重合時に用いて、従
来メチレンユニット一つを挟んで隣接していたカルボキ
シル基間の距離をさらに広げ、得られるポリアクリル酸
(塩)中のカルボキシル基相互のイオン凝集を抑えれば
よい。よって、本発明のポリアクリル酸(塩)を得るた
めの重合に用いる単量体成分中、アクリル酸(塩)の割
合は30〜99モル%、更に好ましくは40〜95モル
%、更により好ましくは50〜90モル%の範囲であ
る。
【0035】本発明では、かかる構造を導入するため、
ポリアクリル酸(塩)の製造方法として、モノビニルエ
ーテルおよびアクリル酸塩を含む単量体水溶液をラジカ
ル重合開始剤によって共重合が行われる。
【0036】すなわち、本発明のポリアクリル酸(塩)
を得るために共重合に用いられるモノビニルエーテルと
しては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、エチレングリコールモノビニルエーテル、プロピル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテルなどのアルキル
モノビニルエーテル類、ジエチレングリールモノビニル
エーテル、トリエチレングリコールモノビニルエーテル
などのポリエチレングリコールモノビニルエーテル類、
プロピレングリコールモノビニルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノビニルエーテルなどの(ポリ)プロピ
レングリコールモノビニルエーテル類が例示され、より
好ましくは、アルキルモノビニルエーテル類であり、更
により好ましくは、エチレングリコールモノビニルエー
テルが本発明では用いられる。
【0037】かかるモノビニルエーテルの共重合は、好
ましくはランダムまたは交互共重合、さらに好ましくは
交互共重で行われる。これら、モノビニルエーテルを共
重合に用いる場合、酸基への付加なくランダムないし交
互共重合させるため、アクリル酸は部分中和ないし完全
中和、好ましくは完全中和されたアクリル酸、すなわ
ち、100モル%中和アクリル酸塩が好適に重合に用い
られる。
【0038】また、上記ビニルエーテル以外にも、ノニ
オン性不飽和単量体をさらに併用してアクリル酸(塩)
と共重合、好ましくは、ノニオン性不飽和単量体をラン
ダムないし交互共重合、さらに好ましくは交互共重合し
てもよい。
【0039】すなわち、カルボキシル基間の距離を持た
せるに、モノビニルエーテルと併用される好ましい単量
体としては、ノニオン性不飽和単量体であり、具体的に
は、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−エチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、N−アク
リロイルピペリジン、N−アクリロイルピロリジン等の
ノニオン性の親水基含有不飽和単量体等や、その他、エ
チレン、プロピレン、イソブチレンなどのノニオン性の
疎水性不飽和単量体が挙げられる。 本発明では、これ
らモノビニルエーテル以外のノニオン性不飽和単量体は
必要により一種類または2種以上が用いられるが、これ
らのノニオン性不飽和単量体のうち、好ましくは分子量
200以下、さらには分子量150以下、さらに好まし
くは分子量100以下のノニオン性不飽和単量体が必要
により、アクリル酸(塩)およびモノビニルエーテルと
の共重合に併用され用いられる。
【0040】なお、これらノニオン性不飽和単量体やモ
ノビニルエーテルは、重合時に用いることが必須であ
り、アクリル酸と、ノニオン性不飽和単量体やモノビニ
ルエーテルを別途に重合したのち両者を混合したので
は、得られるポリアクリル酸(塩)のイオン凝集を抑え
ることができない。
【0041】また、上記不飽和単量体成分は、上記アク
リル酸(塩)を主成分とし、さらにモノビニルエーテル
を併用し、必要に応じて、その他の単量体、つまり、上
記アクリル酸(塩)と共重合可能なその他の単量体を含
んでいてもよい。上記その他の単量体としては、特に限
定されるものではないが、具体的には、例えば、メタク
リル酸、マレイン酸、クロトン酸、ソルビン酸、イタコ
ン酸、ケイ皮酸、無水マレイン酸、ビニルスルホン酸、
アリルスルホン酸、ビニルトルエンスルホン酸、スチレ
ンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルエタ
ンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルプロパンスル
ホン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリロイルホ
スフェート等の酸基含有不飽和単量体やその塩、ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのカチオン性
単量体やその4級塩が挙げられる。また、上記ノニオン
性不飽和単量体やモノビニルエーテル以外の、その他の
不飽和単量体を用いる場合には、単量体成分中のその他
の不飽和単量体割合が50モル%以下、好ましくは30
モル%以下、さらに好ましくは10モル%以下に設定す
ればよい。
【0042】これらアクリル酸(塩)の重合に際して架
橋剤を存在させたり、または、重合後の本発明のポリア
クリル酸(塩)に架橋剤を添加することで、得られたポ
リアクリル酸(塩)をポリアクル酸(塩)架橋体として
もよい。かかるポリアクリル酸(塩)架橋体は、pKa
値が6.2以下、好ましくは4.0〜6.0の範囲で、
n値が1.0〜2.0の範囲を示し、ポリアクリル酸
(塩)架橋体からなる吸水性樹脂として好適である。
【0043】かかる本発明の新規な吸水性樹脂は、官能
基であるカルボキシル基の解離度が向上しているため、
従来の吸水性樹脂に比べて、優れた諸物性(高吸水倍
率、低水可溶分など)を示す。なお、重合後に本発明の
ポリアクリル酸(塩)を架橋して吸水性樹脂を得る方法
のうち、好ましい製造方法は、別途後述する。
【0044】本発明において、ポリアクリル酸(塩)架
橋体を得るのに用いられる内部架橋剤は、重合性不飽和
基および/または反応性基を一分子中に複数有する化合
物であればよく、特に限定されるものではない。つま
り、内部架橋剤は、上記酸基含有不飽和単量体と共重合
および/または反応する置換基を一分子中に複数有する
化合物であればよい。
【0045】用いられる内部架橋剤としては、具体的に
は、例えば、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリル
アミド、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレー
ト、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリン
アクリレートメタクリレート、エチレンオキサイド変性
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリ
アリルシアヌレート、(ポリ)エチレングリコールジビ
ニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエー
テル、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフ
ェート、トリアリルアミン、ポリ(メタ)アリロキシア
ルカン、(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエー
テル、グリセロールジグリシジルエーテル、エチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセリン、ペンタエリスリトール、エチレンジ
アミン、ポリエチレンイミン、グリシジル(メタ)アク
リレート等が挙げられるが、特に限定されるものではな
い。これら内部架橋剤は、一種類のみを用いてもよく、
適宜、二種類以上を混合して用いてもよい。
【0046】上記内部架橋剤の使用量は、架橋剤の種類
や目的の架橋密度にもよるが、前記単量体成分ないしそ
の重合体の官能基に対して、0.005モル%〜3モル
%の範囲内が好ましく、0.01モル%〜1.5モル%
の範囲内がより好ましく、0.05〜1モル%の範囲内
が更に好ましい。上記内部架橋剤の使用量が0.005
モル%よりも少ない場合、並びに、3モル%よりも多い
場合には、所望の諸物性が得られない虞れがある。上記
内部架橋剤を用いて架橋構造を吸水性樹脂内部に導入す
る場合には、上記内部架橋剤を上記単量体成分の重合時
あるいは重合後、または重合、中和後に反応系に添加す
るようにすればよい。なお、その他架橋方法として、内
部架橋剤を用いない、自己架橋や放射線架橋も使用可能
である。
【0047】なお、上記重合に際しては、重合反応系
に、澱粉、澱粉の誘導体、セルロース、セルロースの誘
導体、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸(塩)、
ポリアクリル酸(塩)架橋体等の親水性高分子;次亜リ
ン酸(塩)等の連鎖移動剤、炭酸塩などの発泡剤等を少
量添加してもよい。
【0048】上記単量体成分の重合方法としては、特に
限定されるものではなく、例えば、水溶液重合、逆相懸
濁重合、バルク重合、沈澱重合等の重合方法を採用する
ことができるが、このうち、得られたポリアクリル酸
(塩)中のカルボキシル基間の距離を大きしてイオン凝
集を抑えるためには、単量体成分を水溶液にして重合さ
せる方法、即ち、水溶液重合および逆相懸濁重合が好ま
しい。尚、水溶液重合や逆相懸濁重合は、例えば、米国
特許第4625001号、同第4769427号、同第
4873299号、同第4093776号、同第436
7323号、同第4446261号、同第468327
4号、同第4690996号、同第4721647号、
同第4738867号、同第4748076号等に記載
されている。
【0049】上記重合方法として、水溶液重合および逆
相懸濁重合を採用する場合、単量体成分の固形分濃度、
即ち、水溶液中における単量体成分の割合は、特に限定
されるものではないが、好ましくは10〜45重量%以
上、さらに好ましくは15重量%〜40重量%の範囲内
が更に好ましい。また、重合圧力、重合温度、重合時間
等の重合条件は、用いる単量体成分の組成等に応じて適
宜設定すればよく、特に限定されるものではないが、通
常10℃〜110℃、好ましくは10℃〜90℃、更に
好ましくは20〜80℃の温度範囲内で重合が行われ
る。温度や濃度が上記範囲から外れると、得られたポリ
アクリル酸(塩)のイオン凝集を抑えられないおそれが
ある。
【0050】また、本発明のポリアクリル酸(塩)を得
るため、モノビニルエーテルおよびアクリル酸塩を含む
単量体水溶液をラジカル重合開始剤によって共重合され
る。ラジカル重合開始剤を用いない重合、例えば、放射
線重合などでは得られたポリアクリル酸(塩)のイオン
凝集を抑えられないおそれがある。
【0051】重合開始には、得られたポリアクリル酸
(塩)中のカルボキシル基間の距離を大きしてイオン凝
集を抑え易い重合開始方法として、例えば、過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド、過酸化水素、2,2’−
アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のラジカ
ル重合開始剤が必須に用いられるが、紫外線や電子線等
の活性エネルギー線等を併用することもできる。また、
酸化性ラジカル重合開始剤を重合開始に用いる場合に
は、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウ
ム、硫酸第一鉄、L−アスコルビン酸等の還元剤を併用
してレドックス重合を行ってもよい。
【0052】これら重合開始剤は重合系に一括ないし分
割添加され、その使用量は単量体に対して0.001モ
ル%〜2モル%の範囲内が好ましく、0.01モル%〜
0.5モル%の範囲内がより好ましい。なお、重合開始
剤は、水等の溶媒に溶解または分散させ添加することが
好ましい。
【0053】上記重合によって得られたポリアクリル酸
(塩)は、単量体濃度や重合条件などにもよるが、一般
に含水ゲルであり、重合後の含水ゲルは必要により乾燥
される。乾燥する場合、好ましくはその含水率20重量
%以下(固形分80重量%以上)、さらには含水率10
重量%以下(固形分90重量%以上)となるように乾燥
した後、必要に応じて粉砕を行い、所望の粒度に分級な
いし調整することが好ましい。
【0054】重合後ないし架橋後の含水ゲルを乾燥させ
る方法としては、特に限定されるものではなく、例え
ば、熱風乾燥、ドラムドライヤー等を用いた薄膜乾燥、
減圧乾燥、流動床乾燥、凍結乾燥、メタノールなど親水
性有機溶媒による脱水乾燥、など従来公知の種々の乾燥
方法の1種または2種以上を用いることができる。上記
の含水ゲルを乾燥させる際、その乾燥温度は特に限定さ
れず、室温〜250℃、好ましくは80℃〜230℃の
範囲に設定すればよい。
【0055】また、乾燥後の粉砕方法としては、特に限
定されず、例えば、ハンマー式粉砕機、ロール式粉砕
機、またはジェット気流式粉砕機等を用いて粉砕する方
法等、従来公知の種々の粉砕方法を用いることができ
る。また、乾燥後のポリアクリル酸(塩)を粉砕、分級
して得られる粒子の平均粒子径は、好ましくは200μ
m〜700μmの範囲であり、より好ましくは150μ
m以下の粒子の割合が10重量%以下、さらに好ましく
は5重量%以下に調整される。
【0056】また、別途、本発明は、吸水性樹脂の新規
な製造方法をも提供する。すなわち、本発明は、下記H
enderson−Hasselbach式で規定され
るpKa値が6.2以下、好ましくは4.0〜6.0の
範囲で、n値が1.0〜2.0の範囲を示すポリアクリ
ル酸(塩)の水溶液を、カルボキシル基と反応しうる架
橋剤の存在下、加熱処理することを特徴とする吸水性樹
脂の製造方法を提供する。 (式1) p
H=pKa+n log(α/(1−α)) 但し、αは解離度、pKaは解離指数。 かかる製造方法で、用いられる架橋剤としては、カルボ
キシル基と反応可能な化合物であれば特に限定されず、
具体的には、例えば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリ
コール、2,2,4−トリメチル−1,3− ペンタン
ジオール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ポ
リグリセリン、2−ブテン−1,4−ジオール、1,4
−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,2−シクロヘキサノール、トリメチロールプ
ロパン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
ポリオキシプロピレン、オキシエチレンオキシプロピレ
ンブロック共重合体、ペンタエリスリトール、ソルビト
ール等の多価アルコール;エチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリ
セロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポ
リグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、グリシドール等の多価エポキシ化合
物;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタ
エチレンヘキサミン、ポリアリルアミン、ポリエチレン
イミン等の多価アミン化合物や、商品名ハイモロックS
C−50(共立有機工業製)、商品名カイメン557
(ディック・ハーキュレス製)、商品名エピノックP−
130(ディック・ハーキュレス製)、商品名スミレッ
クスレジン650(住友化学製)などの、多価アミンと
エピハロヒドリンとの付加物;2,4−トリレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の多価
イソシアネート化合物;1,2−エチレンビスオキサゾ
リン等の多価オキサゾリン化合物;1,3−ジオキソラ
ン−2−オン、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2
−オン、4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2
−オン、4,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2
−オン、4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−オ
ン、4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2
−オン、1,3−ジオキサン−2−オン、4−メチル−
1,3−ジオキサン−2−オン、4,6−ジメチル−
1,3−ジオキサン−2−オン、1,3−ジオキソパン
−2−オン等のアルキレンカーボネート;エピクロルヒ
ドリン、エピブロムヒドリン、α−メチルエピクロロヒ
ドリン等のハロエポキシ化合物;亜鉛、カルシウム、マ
グネシウム、アルミニウム、鉄、ジルコニウム等の水酸
化物および塩化物等の多価金属等、の架橋剤の1種また
は2種以上が挙げられるが、特に限定されるものではな
い。これら架橋剤の中では、好ましくは、多価エポキシ
化合物、多価アミンとエピハロヒドリン付加物が用いら
れ、これら架橋剤の使用量は吸水性樹脂の架橋剤量とし
て前述した通りである。
【0057】また、架橋反応には、得られた本発明のポ
リアクリル酸(塩)の含水ゲルないしその乾燥物に対し
て、必要に応じて水性液を添加することにより、固形分
(ポリマー分)10〜70重量%の範囲のポリアクリル
酸(塩)水溶液とした後、上記架橋剤存在下、加熱処理
を行うことが好ましい。さらには、架橋反応時に、
(1)本発明のポリアクリル酸(塩)の水溶液の固形分
の濃度変化が±30重量%以下の範囲内、好ましくは±
20重量%以下の範囲内、特に好ましくは±10重量%
以下の範囲内、最も好ましくは±5重量%以下の範囲内
となるように加熱処理を行うか、あるいは、(2)本発
明のポリアクリル酸(塩)水溶液の固形分が好ましくは
10〜70重量%の範囲、更に好ましくは15〜55重
量%の範囲、更により好ましくは20〜40重量%の範
囲を示すように加熱処理が行われ、好ましくは、(1)
および(2)の条件の何れも満たすように加熱処理が行
われる。
【0058】また、架橋反応時の加熱時間は、好ましく
は0.2時間〜10時間、更に好ましくは0.3時間〜
5時間の範囲内、更により好ましくは0.5時間〜4時
間の範囲内である。また、加熱処理温度は好ましくは5
0℃以上、より好ましくは60℃〜130℃の範囲内、
更に好ましくは70℃〜100℃の範囲内である。な
お、加熱温度は、水以外の溶媒や塩類の添加、圧力の調
整などでも調整してもよい。
【0059】上記して得られた、ポリアクリル酸(塩)
架橋体は、必要により乾燥や粉砕される。用いられる乾
燥方法、粉砕方法やその粒度は、前述の通りである。
【0060】さらに、重合時ないし重合後に架橋を行う
上記方法ないし前述の方法で得られた、本発明のポリア
クリル酸(塩)架橋体からなる吸水性樹脂は、好ましく
は、その官能基と反応し得る架橋剤と反応させ、表面架
橋される。表面架橋された本発明の吸水性樹脂は、無加
圧下および高加圧(荷重)下での吸収倍率が高く、しか
も、水可溶成分量が従来よりも低減されており、好まし
い。
【0061】かかる表面架橋は公知の手段が広く適用さ
れ、用いられる表面架橋剤としては、上記吸水性樹脂が
有する官能基と反応可能な化合物であれば、特に限定さ
れるものではなく、グリセリン、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオールなどの各種多価アルコー
ル、エチレングリコールジグリシジルエーテル多価エポ
キシ化合物;1,3−ジオキソラン−2−オンなどの各
種アルキレンカーボネート、アルミニウム塩などの多価
金属塩;その他、ハロエポキシ化合物、多価オキサソリ
ン化合物、多価イソシアネート化合物の1種または2種
以上が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0062】また、本発明は新規な吸水性樹脂をも提供
する。すなわち、このようにして得られた、本発明の吸
水性樹脂は、Henderson−Hasselbac
h式で規定されるpKa値が6.2以下で、n値が1.
0〜2.0の範囲を示すポリアクリル酸(塩)架橋体か
らなる、新規な吸水性樹脂であり、従来の吸水性樹脂よ
りカルボキシル基の解離度が向上しているため、優れた
諸物性を示す。
【0063】かかる本発明の吸水性樹脂は、例えば、繊
維質材料とともに複合化して得られる紙おむつや生理用
ナプキン等の衛生材料に特に好適であり、長時間にわた
って拡散性に優れ、しかも漏れの少ない吸収体、吸水性
物品を提供することができる。また、かかる吸水性樹脂
は、吸水性樹脂が高濃度、例えば、30〜100重量%
に含有された薄型の吸収体に用いてもその吸水能を効率
的に発揮することができるので、吸水性樹脂を多量に使
用し、かつ、薄型化された衛生用品における吸収体に好
適に用いることができる。
【0064】なお、本発明のポリアクリル酸(塩)や吸
水性樹脂に対して、消臭剤、抗菌剤、無機ないし有機不
活性微粉末、水、界面活性剤などを添加して、さらに機
能を付与することもできるし、造粒ないし、シート状な
どに成形してもよい。
【0065】
【実施例】本発明を実施するための最良の形態 以下、実施例および比較例により、本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるも
のではない。なお、ポリアクリル酸(塩)ないし吸水性
樹脂の諸性能は、以下の方法により測定した。
【0066】(a)Henderson−Hassel
bach式 (1).水溶性ポリアクリル酸の場合 部分中和ないし完全中和のポリアクリル酸塩0.1gを
20℃のイオン交換水99.9gに溶解させ、スターラ
ーで攪拌しながら、0.1規定の塩酸を順次滴下し、各
滴下量に対する溶液のpHをpHメーター(HORIB
A製pHメーターD−24)で測定しながら、ポリアク
リル酸とした。次いで、得られたポリアクリル酸の水溶
液をスターラーで攪拌しながら、0.1規定の水酸化ナ
トリウムを順次滴下し、各滴下量に対する溶液のpHを
pHメーター(HORIBA製pHメーターD−24)
で測定した。
【0067】こうして選られた滴定データより、Hen
derson−Hasselbachプロットを行い、
その線形近似を行った。そして、プロットのY切片(カ
ルボキシル基の50モル%が中和される苛性ソーダを添
加した時点α=0.5に相当)のpH値をpKaとし、
次いで、そのプロットの傾きよりn値を求めた。
【0068】なお、未中和のポリアクリル酸を用いる場
合には、直接、ポリアクリル酸0.1gを20℃のイオ
ン交換水99.9gに溶解させ、スターラーで攪拌しな
がら、0.1規定の水酸化ナトリウムを順次滴下し、各
滴下量に対する溶液のpHをpHメーター(HORIB
A製pHメーターD−24)で測定した。 (b)常圧下での吸水倍率 粉砕ないし裁断された吸水性樹脂のポリマー分0.2g
(後述の実施例2などの含水状態の場合、ポリマー固形
分補正値)を不織布製の袋(60mm×60mm)に均
一に入れ、0.9%生理食塩水に浸漬した。24時間後
に膨潤ゲルの入った袋を引き上げ、遠心分離機を用いて
250Gで3分間水切りを行った後、袋の重量W1
(g)を測定した。また、同様の操作を吸水性樹脂を用
いないで行い、そのときの重量W0(g)を測定した。
そして、これら重量W1とW0 から、次式(a)に従
って常圧下での吸水倍率(g/g)を算出した。
【0069】常圧下での吸水倍率(g/g)=(重量W
1(g)−重量W0(g)−0.2)/0.2(g) (c)水可溶分量 吸水性樹脂のポリマー分0.2g(後述の実施例2など
の含水状態の場合、ポリマー固形分補正値0.2g)を
200gの生理食塩水に分散させ、マグネチックスター
ラーで16時間攪拌した後、濾紙で濾過した。次いで、
濾液中の水溶性ポリマーであるポリアクリル酸(塩)を
pH滴定で求めることで、吸水性樹脂から溶出した水可
溶分(対吸水性樹脂の重量%)を測定した。
【0070】(d)吸水性樹脂の含水量 吸水性樹脂ないしポリアクリル酸(塩)約1.000g
をアルミカップ(内径53mm*高さ23mm)に入
れ、180℃の無風オーブンで3時間乾燥し、その乾燥
減量より含水量(重量%)を算出した。
【0071】(実施例1)濃度37重量%のアクリル酸
ナトリウム水溶液130.02g(0.51モル)、エ
チレングリコールモノビニルエーテル(純度97%、ア
ルドリッチ製、カタログ番号41002−0)46.6
0g(0.51モル)、イオン交換水298.42gか
らなる単量体水溶液(1)を調製し、内容積500ml
のセパラブルフラスコに入れ、単量体水溶液(1)を2
0℃に保ちつつ、窒素をバブリングすることで溶存酸素
を除去した。次いで、単量体水溶液(1)を50℃にウ
オーターバスに漬けて、重合開始剤としての2、2’−
アゾビス(2−アミジノ)プロパン2塩酸塩(商品名V
−50、和光純薬工業製)の10重量%水溶液1.9g
を添加し攪拌した。
【0072】約3分後、重合開始に伴う昇温が開始して
から攪拌を停止し、トータル3時間の静置重合を行っ
た。こうして得られた重合後のポリアクリル酸ナトリウ
ム水溶液をメタノール(1L+1L)で2度再沈洗浄
し、次いで、60℃で減圧乾燥し、さらに粉末状に粉砕
することで、本発明のポリアクリル酸ナトリウム(1)
を得た。本発明のポリアクリル酸ナトリウム(1)の重
量平均分子量は114万(GPC分析)、pKa値が
6.0で、n値が1.8、アクリル酸ナトリウムとチレ
ングリコールモノビニルエーテルとの共重合比は、約7
対3であった。
【0073】(実施例2)実施例1で得られたポリアク
リル酸ナトリウム(1)を10.4重量%水溶液とした
のち、該水溶液14.37gに対して2規定塩酸1.3
5gを加えることで、カルボキシル基の75.5モル%
が中和された部分中和ポリアクリル酸ナトリウム水溶液
を得た。次いで、得られた部分中和ポリアクリル酸ナト
リウム水溶液に対して、架橋剤エチレングリコールジグ
リシジルエーテル(商品名デナコールEX−810,ナ
ガセ化成)2.74重量%(対ポリマー固形分)を添加
し均一に攪拌した後、80℃で密閉下静置加熱した。5
時間加熱後の水溶液は、架橋反応によって完全に流動性
を失いゲル化しており、こうして、本発明のポリアクリ
ル酸ナトリウム架橋体(A)(中和率約75モル%、ポ
リマー分11重量%)を得た。
【0074】得られたポリアクリル酸ナトリウム架橋体
(A)を吸水性樹脂として評価するために、約1−2m
mに裁断し、ポリマー分(11重量%)あたりの物性を
測定したところ、その吸水倍率は103.0(g/
g)、水可溶分は12.0重量%であった。
【0075】(実施例3)実施例1で得られたポリアク
リル酸ナトリウム(1)を9.6重量%水溶液としたの
ち、該水溶液60.35gに対して2規定塩酸5.38
gを加えることで、カルボキシル基の75.9モル%が
中和された部分中和ポリアクリル酸ナトリウム水溶液を
得た。
【0076】次いで、得られた部分中和ポリアクリル酸
ナトリウム水溶液のうち、19.98gに対して、架橋
剤エチレングリコールジグリシジルエーテル(商品名デ
ナコールEX−810,ナガセ化成)0.1361gを
添加し均一に攪拌した後、実施例2と同様に80℃で5
時間に密閉下静置加熱することで、本発明のポリアクリ
ル酸ナトリウム架橋体(B)(中和率約75モル%、ポ
リマー分11重量%)を得た。
【0077】得られたポリアクリル酸ナトリウム架橋体
(B)を実施例2と同様に吸水性樹脂として評価したと
ころ、その吸水倍率は79.4(g/g)、水可溶分は
3.6重量%であった。
【0078】(実施例4)実施例2で得られた部分中和
ポリアクリル酸ナトリウム水溶液のうち、30.11g
に対して、架橋剤エチレングリコールジグリシジルエー
テル(商品名デナコールEX−810,ナガセ化成)
0.3385gを添加し均一に攪拌した後、実施例2,
3と同様に80℃で5時間に密閉下静置加熱すること
で、本発明のポリアクリル酸ナトリウム架橋体(C)
(中和率約75モル%、ポリマー分11重量%)を得
た。
【0079】得られたポリアクリル酸ナトリウム架橋体
(C)を実施例2,3と同様に吸水性樹脂として評価し
たところ、その吸水倍率は59.1(g/g)、水可溶
分は1.7重量%であった。
【0080】(比較例1)市販の重量平均分子量75万
のポリアクリル酸(アルドリッチ製、カタログ番号30
620−7)を実施例1と同様に分析したところ、pK
a値が6.4で、n値が2.3であり、この市販品を比
較ポリアクリル酸(1)とした。
【0081】(比較例2)市販の重量平均分子量400
万のポリアクリル酸(アルドリッチ製、カタログ番号3
0623−1)を実施例1と同様に分析したところ、p
Ka値が6.4で、n値が2.3であり、この市販品を
比較ポリアクリル酸(2)とした (比較例3)比較例1の分子量75万の比較ポリアクリ
ル酸(1)5gをイオン交換水55.31gに溶解させ
た後、炭酸ナトリウム2.76gで中和することによ
り、濃度10重量%でカルボキシル基の75モル%が中
和された部分中和ポリアクリル酸ナトリウム水溶液を得
た。
【0082】次いで、得られた部分中和ポリアクリル酸
ナトリウム水溶液61.46gに対して、架橋剤エチレ
ングリコールジグリシジルエーテル(商品名デナコール
EX−810,ナガセ化成)0.0615gを添加し均
一に攪拌した後、実施例2〜4と同様に80℃で5時間
に密閉下静置加熱することで、本発明の比較ポリアクリ
ル酸ナトリウム架橋体(A)(中和率約75モル%、ポ
リマー分11重量%)を得た。
【0083】得られた比較ポリアクリル酸ナトリウム架
橋体(A)を実施例2〜4と同様に吸水性樹脂として評
価したところ、その吸水倍率は72.0(g/g)、水
可溶分は5.6重量%であった。
【0084】(比較例4)比較例3において、分子量7
5万の比較ポリアクリル酸(1)5gに代えて、分子量
400万の比較ポリアクリル酸(2)5gを用いる以外
は比較例3と同様に行うことで、比較ポリアクリル酸ナ
トリウム架橋体(C)(中和率約75モル%、ポリマー
分11重量%)を得た。
【0085】比較ポリアクリル酸ナトリウム架橋体
(B)を同様に吸水性樹脂として評価したところ、その
吸水倍率は42.3(g/g)、水可溶分は3.1重量
%であった。
【0086】(比較例5)比較例3において、架橋剤エ
チレングリコールジグリシジルエーテル(商品名デナコ
ールEX−810,ナガセ化成)の添加量を0.615
gにする以外は比較例3と同様に行うことで、比較ポリ
アクリル酸ナトリウム架橋体(C)(中和率約75モル
%、ポリマー分11重量%)を得た。
【0087】比較ポリアクリル酸ナトリウム架橋体
(C)を同様に吸水性樹脂として評価したところ、その
吸水倍率は14.4(g/g)、水可溶分は0.9重量
%であった。
【0088】(比較例6)比較例3において、分子量7
5万の比較ポリアクリル酸(1)5gに代えて、分子量
400万の比較ポリアクリル酸(2)5gを用い、さら
に架橋剤エチレングリコールジグリシジルエーテル(商
品名デナコールEX−810,ナガセ化成)の添加量を
0.0154gにする以外は比較例3と同様に行い、比
較ポリアクリル酸ナトリウム架橋(D)(中和率約75
モル%、ポリマー分11重量%)を得た。
【0089】比較ポリアクリル酸ナトリウム架橋体
(D)を同様に吸水性樹脂として評価したところ、その
吸水倍率は52.6(g/g)、水可溶分は3.7重量
%であった。
【0090】(結果と考察)実施例1と比較例1,2と
の対比から、本発明のポリアクリル酸(塩)はイオン凝
集が抑えられカルボキシル基の解離が促進されているこ
とが分かる。
【0091】また、実施例2〜4で得られた本発明のポ
リアクリル酸(塩)架橋体(A)〜(C)は、カルボキ
シル基の解離度が向上しているため、比較例3〜6で得
られた比較ポリアクリル酸(塩)架橋体(A)〜(D)
に比べて、高吸水倍率で低水可溶分であることがわか
る。例えば、実施例3で吸水倍率79.4(g/g)/
水可溶分3.6%に対して、比較例3では72.0(g
/g)/5.6重量%や、実施例4で吸水倍率59.1
(g/g)/水可溶分1.7重量%に対して、比較例5
では14.4(g/g)/0.9重量%など、本発明の
吸水性樹脂は比較例に比べて、高吸水倍率で低水可溶分
であり極めて優れている。
【0092】発明の詳細な説明の項においてなした、具
体的な実施態様や実施例はあくまでも、本発明の技術内
容を明らかにするものであって、本発明は、そのような
具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではな
く、本発明の精神と次に記載する特許請求事項の範囲内
で、いろいろと変更して実施することができるものであ
る。
【0093】
【発明の効果】本発明のポリアクリル酸(塩)は、下記
Henderson−Hasselbach式で規定さ
れるpKa値が6.2以下で、n値が1.0〜2.0の
範囲を示すことを特徴としている。
【0094】 (式1) pH=pKa+n log(α/(1−α)) 但し、αは解離度、pKaは解離指数。
【0095】本発明によれば、ポリアクリル酸(塩)の
イオン凝集が抑えられ、ポリアクリル酸(塩)中の有効
電荷密度すなわちカルボキシル基の解離度が向上してい
るため、諸物性に優れたポリアクリル酸(塩)、例え
ば、吸水倍率が高く、しかも、水可溶分量が従来よりも
飛躍的に低減した、吸水性樹脂を提供することができ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記Henderson−Hassel
    bach式で規定されるpKa値が6.2以下で、n値
    が1.0〜2.0の範囲を示すポリアクリル酸(塩)。
    (式1) pH=pKa+n log(α/(1
    −α)) (但し、αは解離度、pKaは解離指数である。)
  2. 【請求項2】 下記Henderson−Hassel
    bach式で規定されるpKa値が6.2以下で、n値
    が1.0〜2.0の範囲を示すポリアクリル酸(塩)架
    橋体からなる吸水性樹脂。 (式1) pH=pKa+n log(α/(1−α)) (但し、αは解離度、pKaは解離指数である。)
  3. 【請求項3】 請求項2記載のポリアクリル酸(塩)架
    橋体からなる吸水性樹脂を用いた衛生材料。
  4. 【請求項4】 下記Henderson−Hassel
    bach式で規定されるpKa値が6.2以下で、n値
    が1.0〜2.0の範囲を示すポリアクリル酸(塩)の
    水溶液を、カルボキシル基と反応しうる架橋剤の存在
    下、加熱処理することを特徴とする吸水性樹脂の製造方
    法。 (式1) pH=pKa+n log(α/(1−α)) (但し、αは解離度、pKaは解離指数である。)
  5. 【請求項5】 モノビニルエーテルおよびアクリル酸塩
    を含む単量体水溶液をラジカル重合開始剤によって共重
    合することを特徴とするポリアクリル酸(塩)の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179613A (ja) * 2000-12-08 2002-06-26 Nippon Shokubai Co Ltd 中和方法および中和装置
JP2002302616A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Sumitomo Seika Chem Co Ltd カルボキシル基含有重合体粒子
JP2002538275A (ja) * 1999-03-05 2002-11-12 シュトックハウゼン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 水性液体および血液を吸収する粉末状の架橋吸収性ポリマー、その製造方法および使用
JP2006501326A (ja) * 2002-09-27 2006-01-12 アクセルガード・マニュファクチュアリング・カンパニー・リミテッド 皮膚ファスナー

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