JPH11292173A - 揮散性物質収納体及び揮散性物質の薬剤移行防止方法 - Google Patents
揮散性物質収納体及び揮散性物質の薬剤移行防止方法Info
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- JPH11292173A JPH11292173A JP10101337A JP10133798A JPH11292173A JP H11292173 A JPH11292173 A JP H11292173A JP 10101337 A JP10101337 A JP 10101337A JP 10133798 A JP10133798 A JP 10133798A JP H11292173 A JPH11292173 A JP H11292173A
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Landscapes
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Packages (AREA)
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用の際に揮散できる有効成分の総量が多く
なるように、揮散性物質の有効成分が収納容器へ移行す
るのを防止できる揮散性物質収納体、及び揮散性物質の
薬剤移行防止方法を得ることを目的とするものである。 【解決手段】 揮散性物質が収納された収納容器をガス
不透過性フィルムからなる外装袋に封入した揮散性物質
収納体において、該揮散性物質と収納容器との間に揮散
性物質不透過性フィルムからなる薬剤移行防止体を設け
たことを特徴とする揮散性物質収納体。該薬剤移行防止
体の少なくとも一端が引張用端部として収納容器の外部
に露出していることが好ましい。該薬剤移行防止体がポ
リエチレンテレフタレート製フィルムからなることが好
ましい。前記手段による該収納容器への薬剤移行防止方
法。
なるように、揮散性物質の有効成分が収納容器へ移行す
るのを防止できる揮散性物質収納体、及び揮散性物質の
薬剤移行防止方法を得ることを目的とするものである。 【解決手段】 揮散性物質が収納された収納容器をガス
不透過性フィルムからなる外装袋に封入した揮散性物質
収納体において、該揮散性物質と収納容器との間に揮散
性物質不透過性フィルムからなる薬剤移行防止体を設け
たことを特徴とする揮散性物質収納体。該薬剤移行防止
体の少なくとも一端が引張用端部として収納容器の外部
に露出していることが好ましい。該薬剤移行防止体がポ
リエチレンテレフタレート製フィルムからなることが好
ましい。前記手段による該収納容器への薬剤移行防止方
法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、防虫剤、芳香剤、
殺虫剤、消臭剤等の揮散性物質を収納した収納容器にこ
れらの薬剤が移行するのを防止する揮散性物質収納体及
び収納容器への薬剤移行防止方法に関する。
殺虫剤、消臭剤等の揮散性物質を収納した収納容器にこ
れらの薬剤が移行するのを防止する揮散性物質収納体及
び収納容器への薬剤移行防止方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、洋服タンス等に使用される常温揮
散性の防虫剤等は、プラスチック製の薬剤収納容器に収
納され、フック部によりタンス内のハンガー吊り下げ棒
に吊り下げて用いられていた。この場合未使用時におい
ては、薬剤を含浸させた含浸体をガス不透過性フィルム
からなる外装袋に封入し、これを収納容器に収納するも
のと、あらかじめ収納容器に薬剤を収納し、収納容器ご
とガス不透過性フィルムからなる外装袋に封入するもの
とがあった。
散性の防虫剤等は、プラスチック製の薬剤収納容器に収
納され、フック部によりタンス内のハンガー吊り下げ棒
に吊り下げて用いられていた。この場合未使用時におい
ては、薬剤を含浸させた含浸体をガス不透過性フィルム
からなる外装袋に封入し、これを収納容器に収納するも
のと、あらかじめ収納容器に薬剤を収納し、収納容器ご
とガス不透過性フィルムからなる外装袋に封入するもの
とがあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来技術のう
ち前者の方法によると、使用の際には、使用者が、ガス
不透過性フィルムからなる外装袋から薬剤を含浸させた
含浸体を取り出し、その含浸体を収納容器に収納する必
要があり、そのため手が薬剤に触れることになり、安全
性上好ましくなく、また手間であった。これに対し、後
者の収納容器ごとガス不透過性フィルムからなる外装袋
に封入するものでは、外装袋から収納容器を取り出しそ
のまま使用できるので使いやすいものであった。しか
し、この場合、保存中に外装袋内で薬剤が揮散充満し、
収納容器に付着するという問題があった。すなわち、保
存中に揮散性物質の有効成分が収納容器へ移行して、有
効成分量が減少することがあった。本発明は、使用の際
に揮散できる有効成分の総量が多くなるように、揮散性
物質の有効成分が収納容器へ移行するのを防止できる揮
散性物質収納体、及び揮散性物質の薬剤移行防止方法を
得ることを目的とするものである。
ち前者の方法によると、使用の際には、使用者が、ガス
不透過性フィルムからなる外装袋から薬剤を含浸させた
含浸体を取り出し、その含浸体を収納容器に収納する必
要があり、そのため手が薬剤に触れることになり、安全
性上好ましくなく、また手間であった。これに対し、後
者の収納容器ごとガス不透過性フィルムからなる外装袋
に封入するものでは、外装袋から収納容器を取り出しそ
のまま使用できるので使いやすいものであった。しか
し、この場合、保存中に外装袋内で薬剤が揮散充満し、
収納容器に付着するという問題があった。すなわち、保
存中に揮散性物質の有効成分が収納容器へ移行して、有
効成分量が減少することがあった。本発明は、使用の際
に揮散できる有効成分の総量が多くなるように、揮散性
物質の有効成分が収納容器へ移行するのを防止できる揮
散性物質収納体、及び揮散性物質の薬剤移行防止方法を
得ることを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の課題
を解決するため種々検討を進めた結果、揮散性物質と収
納容器との間に揮散性物質不透過性フィルムを挟むこと
によって、揮散性物質の収納容器への移行を防止するこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、以下の手段により前記の課題を解決すること
ができた。 （１）揮散性物質が収納された収納容器をガス不透過性
フィルムからなる外装袋に封入した揮散性物質収納体に
おいて、該揮散性物質と収納容器との間に揮散性物質不
透過性フィルムからなる薬剤移行防止体を設けたことを
特徴とする揮散性物質収納体。
を解決するため種々検討を進めた結果、揮散性物質と収
納容器との間に揮散性物質不透過性フィルムを挟むこと
によって、揮散性物質の収納容器への移行を防止するこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、以下の手段により前記の課題を解決すること
ができた。 （１）揮散性物質が収納された収納容器をガス不透過性
フィルムからなる外装袋に封入した揮散性物質収納体に
おいて、該揮散性物質と収納容器との間に揮散性物質不
透過性フィルムからなる薬剤移行防止体を設けたことを
特徴とする揮散性物質収納体。
【０００５】（２）該薬剤移行防止体の少なくとも一端
が引張用端として収納容器の外部に露出していることを
特徴とする前記（１）記載の揮散性物質収納体。 （３）該薬剤移行防止体がポリエチレンテレフタレート
製フィルムからなることを特徴とする前記（１）又は
（２）記載の揮散性物質収納体。 （４）揮散性物質が収納された収納容器をガス不透過性
フィルムからなる外装袋に封入した揮散性物質収納体に
おいて、該揮散性物質と収納容器との間に揮散性物質不
透過性フィルムからなる薬剤移行防止体を挿入すること
を特徴とする該収納容器への薬剤移行防止方法。
が引張用端として収納容器の外部に露出していることを
特徴とする前記（１）記載の揮散性物質収納体。 （３）該薬剤移行防止体がポリエチレンテレフタレート
製フィルムからなることを特徴とする前記（１）又は
（２）記載の揮散性物質収納体。 （４）揮散性物質が収納された収納容器をガス不透過性
フィルムからなる外装袋に封入した揮散性物質収納体に
おいて、該揮散性物質と収納容器との間に揮散性物質不
透過性フィルムからなる薬剤移行防止体を挿入すること
を特徴とする該収納容器への薬剤移行防止方法。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明において、揮散性物質とし
ては、防虫剤、芳香剤、殺虫剤、消臭剤等が挙げられ
る。それぞれの薬剤としては、良く知られている薬剤が
いずれも使用できるが、例えば防虫剤としては、エンペ
ンスリン等のピレスロイド系化合物が好適なものとして
挙げられる。なお、揮散性物質の形態としては、吸収力
の大きい適当な担体に揮散性物質を含浸させたものがよ
いので、粒状、シート状等の形状のものを使用すること
ができる。粒状の場合などにおいては、必要な個数を不
織布製などの通気性が良い袋などに入れたものを用いる
と取扱いが簡単になる。本発明において、薬剤移行防止
体として用いる揮散性物質不透過性フィルムとしては、
ガス遮断性を有するフィルム又は気体を透過するが液体
を透過しない膜等が考えられるが、実質的に収納体に収
納される揮散性物質の移行を防止できるものであれば特
に限定されない。ガス遮断性を有するフィルムとして
は、ポリエチレンテレフタレート、エチレンビニルアル
コール共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のフィルムを単
独若しくは組み合わせてて使用され、気体を透過するが
液体を透過しない膜としては、セロファン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン酢酸共重合体等の膜を単
独若しくは組み合わせてて使用される。
ては、防虫剤、芳香剤、殺虫剤、消臭剤等が挙げられ
る。それぞれの薬剤としては、良く知られている薬剤が
いずれも使用できるが、例えば防虫剤としては、エンペ
ンスリン等のピレスロイド系化合物が好適なものとして
挙げられる。なお、揮散性物質の形態としては、吸収力
の大きい適当な担体に揮散性物質を含浸させたものがよ
いので、粒状、シート状等の形状のものを使用すること
ができる。粒状の場合などにおいては、必要な個数を不
織布製などの通気性が良い袋などに入れたものを用いる
と取扱いが簡単になる。本発明において、薬剤移行防止
体として用いる揮散性物質不透過性フィルムとしては、
ガス遮断性を有するフィルム又は気体を透過するが液体
を透過しない膜等が考えられるが、実質的に収納体に収
納される揮散性物質の移行を防止できるものであれば特
に限定されない。ガス遮断性を有するフィルムとして
は、ポリエチレンテレフタレート、エチレンビニルアル
コール共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のフィルムを単
独若しくは組み合わせてて使用され、気体を透過するが
液体を透過しない膜としては、セロファン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン酢酸共重合体等の膜を単
独若しくは組み合わせてて使用される。
【０００７】揮散性物質不透過性フィルムは、収納容器
内の揮散性物質が収納容器に直接接触しないようにする
ため、その大きさは揮散性物質の側面を十分に覆うだけ
の面積を有する必要がある。なお、揮散性物質不透過性
フィルムは、揮散性物質を完全に密封するようにしなく
とも、揮散性物質の側面を覆うだけの面積を有すればよ
く、しかも側面全部を覆わなくとも覆うだけの面につい
ては、その面に面する収納容器の部分に対して薬剤移行
防止の作用を有する。そして、揮散性物質不透過性フィ
ルム自体に対する薬剤の移行は意外にも僅かであって、
薬剤移行防止の効果についての影響はない。その揮散性
物質不透過性フィルムの厚さとしは、揮散性物質不透過
性の作用を十分果たすだけの厚みを有することが必要で
あるが、使用の時に収納容器の隙間より引き出すことが
できる薄さのものがよい。もちろん完全に取り出す必要
はなく内部にて移動させ、揮散性物質の揮散があればよ
い。
内の揮散性物質が収納容器に直接接触しないようにする
ため、その大きさは揮散性物質の側面を十分に覆うだけ
の面積を有する必要がある。なお、揮散性物質不透過性
フィルムは、揮散性物質を完全に密封するようにしなく
とも、揮散性物質の側面を覆うだけの面積を有すればよ
く、しかも側面全部を覆わなくとも覆うだけの面につい
ては、その面に面する収納容器の部分に対して薬剤移行
防止の作用を有する。そして、揮散性物質不透過性フィ
ルム自体に対する薬剤の移行は意外にも僅かであって、
薬剤移行防止の効果についての影響はない。その揮散性
物質不透過性フィルムの厚さとしは、揮散性物質不透過
性の作用を十分果たすだけの厚みを有することが必要で
あるが、使用の時に収納容器の隙間より引き出すことが
できる薄さのものがよい。もちろん完全に取り出す必要
はなく内部にて移動させ、揮散性物質の揮散があればよ
い。
【０００８】本発明において、揮散性物質と収納容器と
の間に揮散性物質不透過性フィルムを介在させること
は、具体的には揮散性物質の両側面において収納容器と
の間に該フィルムを挟み、それにより揮散性物質と収納
容器との直接接触を避けることである。より具体的には
揮散性物質の両側面を揮散性物質不透過性フィルムで覆
うようにしてもよい。この場合、揮散性物質全体を覆う
必要はない。また、この揮散性物質不透過性フィルムを
用いる際に、該フィルムの一端を収納容器より外部に出
しておくのがよい。本発明において、この揮散性物質不
透過性フィルムを外部に出しておくのは、収納容器を開
けずに収納容器より揮散性物質不透過性フィルムを引き
出すためのものである。本発明において使用する揮散性
物質不透過性フィルムからなる薬剤移行防止材は、揮散
性物質の両側にそれぞれ各１枚、合計２枚設けるように
してもよいし、また１枚で揮散性物質の外周を全部囲む
ようにしてもよい。本発明は、上記のような構成である
ので、収納容器ごと外装袋に収納していても、収納容器
に揮散性物質が移行しない。また、使用時には収納容器
を開けずに簡単にフィルムを引き抜くことができるの
で、使いやすい。
の間に揮散性物質不透過性フィルムを介在させること
は、具体的には揮散性物質の両側面において収納容器と
の間に該フィルムを挟み、それにより揮散性物質と収納
容器との直接接触を避けることである。より具体的には
揮散性物質の両側面を揮散性物質不透過性フィルムで覆
うようにしてもよい。この場合、揮散性物質全体を覆う
必要はない。また、この揮散性物質不透過性フィルムを
用いる際に、該フィルムの一端を収納容器より外部に出
しておくのがよい。本発明において、この揮散性物質不
透過性フィルムを外部に出しておくのは、収納容器を開
けずに収納容器より揮散性物質不透過性フィルムを引き
出すためのものである。本発明において使用する揮散性
物質不透過性フィルムからなる薬剤移行防止材は、揮散
性物質の両側にそれぞれ各１枚、合計２枚設けるように
してもよいし、また１枚で揮散性物質の外周を全部囲む
ようにしてもよい。本発明は、上記のような構成である
ので、収納容器ごと外装袋に収納していても、収納容器
に揮散性物質が移行しない。また、使用時には収納容器
を開けずに簡単にフィルムを引き抜くことができるの
で、使いやすい。
【０００９】以下、図面を用いて本発明をより具体的に
説明をする。図１は、本発明の揮散性物質収納体の１例
を示すもので、この図面は収納体１を構成する収納容器
２を開いて内部を示したものである。収納容器２は、上
部に吊手５をもつ右側体３と上部に吊手６をもつ左側体
４とが下端の蝶番７で接続しており、蝶番７で線で相互
に回動して向かい合わせ、一方の嵌合部８、８と他方の
嵌合部９、９を合わせることにより、組み立てる。収納
容器２の右側体３の上には、薬剤移行防止体となる揮散
性物質不透過性フィルム１０が乗せられている。このフ
ィルム１０は、右側体３の内部の高さに相当する巾を有
し、右端の部分が収納体１の外に出るだけの長さを有し
ており、その外に出た長さの部分は、引張用端部１２を
形成する。そして、引張用端部１２は、右側の嵌合部
８、８の間のみにあるような巾を有している。なお、フ
ィルム１０の左端の部分は、嵌合部８、８と重ならない
ように一部切り欠きを有している。
説明をする。図１は、本発明の揮散性物質収納体の１例
を示すもので、この図面は収納体１を構成する収納容器
２を開いて内部を示したものである。収納容器２は、上
部に吊手５をもつ右側体３と上部に吊手６をもつ左側体
４とが下端の蝶番７で接続しており、蝶番７で線で相互
に回動して向かい合わせ、一方の嵌合部８、８と他方の
嵌合部９、９を合わせることにより、組み立てる。収納
容器２の右側体３の上には、薬剤移行防止体となる揮散
性物質不透過性フィルム１０が乗せられている。このフ
ィルム１０は、右側体３の内部の高さに相当する巾を有
し、右端の部分が収納体１の外に出るだけの長さを有し
ており、その外に出た長さの部分は、引張用端部１２を
形成する。そして、引張用端部１２は、右側の嵌合部
８、８の間のみにあるような巾を有している。なお、フ
ィルム１０の左端の部分は、嵌合部８、８と重ならない
ように一部切り欠きを有している。
【００１０】また、収納容器２の左側体４の上には、薬
剤移行防止体となる揮散性物質不透過性フィルム１１が
乗せられている。この揮散性物質不透過性フィルム１１
は、前記の揮散性物質不透過性フィルム１０と対称形を
している。さらに、この揮散性不透過性フィルム１１の
上に揮散性物質粒１５を入れた袋１４が乗せられいる。
収納容器２を蝶番７の線で相互に回動して向かい合わ
せ、一方の嵌合部８、８と他方の嵌合部９、９を合わせ
ることにより、組み立てられるが、その組立体は内部に
揮散性物質粒１５を入れた袋１４を有しているので、収
納体１となる。この収納体１の側面図は、図２のように
なる。また、収納体１の斜視図を図３に示す。図２及び
図３の右端に揮散性物質不透過性フィルム１０、１１の
引張用端部１２、１３が出ている。このように構成され
た収納体１は、外装袋（図示せず）に入れられて商品と
なる。保存中においては、揮散性物質粒１５は揮散性物
質不透過性フィルム１０、１１が介在することにより、
その揮散性物質は収納体１に移行するのが制約される。
使用に際しては、収納体１を入れた外装袋を開き、その
中から収納体１を取り出して、引張用端部１２、１３を
引っ張り、揮散性物質不透過性フィルム１０、１１を全
部外部に引き出すと、収納体１内部の揮散性物質粒１５
から揮散性物質が自由に外部に揮散される。
剤移行防止体となる揮散性物質不透過性フィルム１１が
乗せられている。この揮散性物質不透過性フィルム１１
は、前記の揮散性物質不透過性フィルム１０と対称形を
している。さらに、この揮散性不透過性フィルム１１の
上に揮散性物質粒１５を入れた袋１４が乗せられいる。
収納容器２を蝶番７の線で相互に回動して向かい合わ
せ、一方の嵌合部８、８と他方の嵌合部９、９を合わせ
ることにより、組み立てられるが、その組立体は内部に
揮散性物質粒１５を入れた袋１４を有しているので、収
納体１となる。この収納体１の側面図は、図２のように
なる。また、収納体１の斜視図を図３に示す。図２及び
図３の右端に揮散性物質不透過性フィルム１０、１１の
引張用端部１２、１３が出ている。このように構成され
た収納体１は、外装袋（図示せず）に入れられて商品と
なる。保存中においては、揮散性物質粒１５は揮散性物
質不透過性フィルム１０、１１が介在することにより、
その揮散性物質は収納体１に移行するのが制約される。
使用に際しては、収納体１を入れた外装袋を開き、その
中から収納体１を取り出して、引張用端部１２、１３を
引っ張り、揮散性物質不透過性フィルム１０、１１を全
部外部に引き出すと、収納体１内部の揮散性物質粒１５
から揮散性物質が自由に外部に揮散される。
【００１１】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではない。
る。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではない。
【００１２】実施例１ エンペンスリン５００ｍｇを１０ｇの粒状パルプに含浸
し、この粒状パルプを不織布製の袋に包納し、これをポ
リプロピレン製の収納容器に収納し、その際第１表に記
載された材質の揮散性物質不透過性フィルムを収納容器
と不織布の両側に挟み込み、収納容器を閉じることによ
り収納体を形成する。更にこれらをガス不透過性でかつ
吸着のないポリアミド／エバールからなる外装袋内に密
閉し、５０℃に設定された実験室に１ケ月放置し、有効
成分の収納容器への移行量を求めた。その測定結果を第
１表に示す。第１表に示す如く揮散性物質不透過性フィ
ルムを挟んだものは、収納容器への薬剤の移行を抑える
ことが可能であり、特にポリエチレンテレフタレート
は、フィルムへの移行もなく、収納容器への移行は極め
て少ない。
し、この粒状パルプを不織布製の袋に包納し、これをポ
リプロピレン製の収納容器に収納し、その際第１表に記
載された材質の揮散性物質不透過性フィルムを収納容器
と不織布の両側に挟み込み、収納容器を閉じることによ
り収納体を形成する。更にこれらをガス不透過性でかつ
吸着のないポリアミド／エバールからなる外装袋内に密
閉し、５０℃に設定された実験室に１ケ月放置し、有効
成分の収納容器への移行量を求めた。その測定結果を第
１表に示す。第１表に示す如く揮散性物質不透過性フィ
ルムを挟んだものは、収納容器への薬剤の移行を抑える
ことが可能であり、特にポリエチレンテレフタレート
は、フィルムへの移行もなく、収納容器への移行は極め
て少ない。
【００１３】
【表１】
【００１４】実施例２ エンペンスリン５００ｍｇを１０ｇの粒状パルプに含浸
し、この粒状パルプを不織布製の袋に包納し、これをポ
リプロピレン製の収納容器に収納し、ポリエチレンテレ
フタレート製フィルムを収納容器と不織布袋の両側に挟
み込み、収納容器を閉じる。更にこれらをガス不透過性
でかつ吸着のないポリアミド／エバールからなる外装袋
内に密閉し、４０℃又は２５℃に設定された実験室にそ
れぞれ１ケ月放置し、有効成分の収納容器への移行量を
求めた。その測定結果を第２表及び第３表に示す。
し、この粒状パルプを不織布製の袋に包納し、これをポ
リプロピレン製の収納容器に収納し、ポリエチレンテレ
フタレート製フィルムを収納容器と不織布袋の両側に挟
み込み、収納容器を閉じる。更にこれらをガス不透過性
でかつ吸着のないポリアミド／エバールからなる外装袋
内に密閉し、４０℃又は２５℃に設定された実験室にそ
れぞれ１ケ月放置し、有効成分の収納容器への移行量を
求めた。その測定結果を第２表及び第３表に示す。
【００１５】
【表２】
【００１６】
【表３】
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、収納容器中に揮散性物
質を入れた収納体で使用するものにおいて、保存中に揮
散性物質が収納容器に移行する量を少なくすることがで
き、使用に際して有効に揮散させることができる揮散性
物質の量を多くすることができる。また、収納体を使用
するに際して、揮散性物質に手を触れることなく、移行
防止材を取り除いて、使用状態とすることができる。さ
らに、薬剤移行防止体である揮散性物質不透過性フィル
ムの端部を引張用端部として収納容器の外に出しておく
と、収納容器を開けることなく、揮散性物質不透過性フ
ィルムを簡単に取り除いて、使用できる状態とすること
ができる。
質を入れた収納体で使用するものにおいて、保存中に揮
散性物質が収納容器に移行する量を少なくすることがで
き、使用に際して有効に揮散させることができる揮散性
物質の量を多くすることができる。また、収納体を使用
するに際して、揮散性物質に手を触れることなく、移行
防止材を取り除いて、使用状態とすることができる。さ
らに、薬剤移行防止体である揮散性物質不透過性フィル
ムの端部を引張用端部として収納容器の外に出しておく
と、収納容器を開けることなく、揮散性物質不透過性フ
ィルムを簡単に取り除いて、使用できる状態とすること
ができる。
【図１】開いた状態とした本発明の収納体の平面図を示
す。
す。
【図２】本発明の収納体の正面図を示す。
【図３】本発明の収納体の斜視図を示す。
１ 収納体 ２ 収納容器 ３ 右側体 ４ 左側体 ５ 吊手 ６ 吊手 ７ 蝶番 ８ 嵌合部 ９ 嵌合部 １０ 揮散性物質不透過性フィルム １１ 揮散性物質不透過性フィルム １２ 引張用端部 １３ 引張用端部 １４ 揮散性物質袋 １５ 揮散性物質粒
Claims (4)
- 【請求項１】 揮散性物質が収納された収納容器をガス
不透過性フィルムからなる外装袋に封入した揮散性物質
収納体において、該揮散性物質と該収納容器との間に揮
散性物質不透過性フィルムからなる薬剤移行防止体を設
けたことを特徴とする揮散性物質収納体。 - 【請求項２】 該薬剤移行防止体の少なくとも一端が引
張用端として収納容器の外部に露出していることを特徴
とする請求項１記載の揮散性物質収納体。 - 【請求項３】 該薬剤移行防止体がポリエチレンテレフ
タレート製フィルムからなることを特徴とする請求項１
又は請求項２記載の揮散性物質収納体。 - 【請求項４】 揮散性物質が収納された収納容器をガス
不透過性フィルムからなる外装袋に封入した揮散性物質
収納体において、該揮散性物質と収納容器との間に揮散
性物質不透過性フィルムからなる薬剤移行防止体を挿入
することを特徴とする該収納容器への薬剤移行防止方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10133798A JP4004633B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 揮散性物質収納体及び揮散性物質の薬剤移行防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10133798A JP4004633B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 揮散性物質収納体及び揮散性物質の薬剤移行防止方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11292173A true JPH11292173A (ja) | 1999-10-26 |
| JP4004633B2 JP4004633B2 (ja) | 2007-11-07 |
Family
ID=14298035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10133798A Expired - Fee Related JP4004633B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 揮散性物質収納体及び揮散性物質の薬剤移行防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4004633B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003267466A (ja) * | 2002-03-11 | 2003-09-25 | Toppan Printing Co Ltd | 防虫剤容器等の吊り下げ用フック部構造 |
| JP2007526778A (ja) * | 2003-12-12 | 2007-09-20 | ゾベレ エスパーニャ ソシエダッド アノニマ | 揮発性物質の膜蒸発方法及び装置 |
| JP2013199305A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Daio Paper Corp | 香り付きティシュペーパー製品 |
-
1998
- 1998-04-13 JP JP10133798A patent/JP4004633B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003267466A (ja) * | 2002-03-11 | 2003-09-25 | Toppan Printing Co Ltd | 防虫剤容器等の吊り下げ用フック部構造 |
| JP2007526778A (ja) * | 2003-12-12 | 2007-09-20 | ゾベレ エスパーニャ ソシエダッド アノニマ | 揮発性物質の膜蒸発方法及び装置 |
| JP2013199305A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Daio Paper Corp | 香り付きティシュペーパー製品 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4004633B2 (ja) | 2007-11-07 |
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