JPH1129130A - 成形容器 - Google Patents
成形容器Info
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- JPH1129130A JPH1129130A JP18617197A JP18617197A JPH1129130A JP H1129130 A JPH1129130 A JP H1129130A JP 18617197 A JP18617197 A JP 18617197A JP 18617197 A JP18617197 A JP 18617197A JP H1129130 A JPH1129130 A JP H1129130A
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- Japan
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- container
- nonwoven fabric
- molded
- food
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- Pending
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
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Abstract
菌、滅菌などの加工処理ができ、その後に食品を取り出
しても繊維の付着のない剥離性に優れた成形容器を提供
する。 【解決手段】(1) 少なくとも一面に樹脂が塗布された通
気性が0.1 〜500cc /cm 2 /sec である不織布を、容器
形状に一体成形した容器であって、該容器の内側表面の
剥離強度が300 g/15mm以下である成形容器。(2) 不織
布の加工温度下の破断伸度が70%以上である前記記載の
成形容器。(3) 不織布がポリエステル長繊維からなり、
かつ加工温度下での破断伸度が70%以上である前記記載
の成形容器。(4) 展伸されていないフランジ部と、展伸
されている成形部とを有する容器形状に一体成形されて
いる前記記載の成形容器。
Description
らに詳しくは剥離性が改善された加工処理用容器および
食品容器として好適な成形容器に関する。
あるため、複雑な形状の製品容器として多く用いられて
いる。しかし、プラスチック容器は通気性がないため、
食品をこの容器に入れたままで、加熱、蒸し、殺菌、滅
菌などの加工処理を施すことができないという欠点があ
った。このため、従来では、プラスチック容器の一部分
に穴を開けた容器に入れて加工処理を行った後、得られ
た加工食品をプラスチック容器に入れなおすという方法
が取られていた。近年、食品の入れかえの手間をなくす
ために、不織布を一体成形加工して食品の加工容器とし
て用いることが検討されている。しかし、不織布を構成
する繊維同士の接着が不十分であるため、これを食品の
加工容器として用いると、加工後に容器から食品を取り
出す際に、食品に繊維が付着するという問題があった。
従来技術の問題を解決し、容器に食品等を入れたまま
で、加熱、蒸し、殺菌、滅菌などの加工処理ができ、そ
の後に食品を取り出しても繊維の付着のない剥離性に優
れた成形容器を提供することにある。
発明は以下のとおりである。 (1)少なくとも一面に樹脂が塗布された通気性が0.
1〜500cc/cm2 /sec である不織布を、容器形状に
一体成形した容器であって、該容器の内側表面の剥離強
度が300g/15mm以下であることを特徴とする成形
容器。 (2)不織布の加工温度下の破断伸度が70%以上であ
ることを特徴とする(1)記載の成形容器。 (3)不織布がポリエステル長繊維からなり、かつ加工
温度下での破断伸度が70%以上であることを特徴とす
る(1) 記載の成形容器。 (4)展伸されていないフランジ部と、展伸されている
成形部とを有する容器形状に一体成形されていることを
特徴とする(1) 〜(3) のいずれかに記載の成形容器。
れた特定の通気性を有する不織布でら構成され、特定の
剥離強度を有しているので、一体成形加工性に優れると
ともに、食品の剥離性に優れるため、殺菌、滅菌、加
熱、解凍、蒸す、スモーク等の加工処理用容器としての
みならず加工食品等の容器としても好適に使用すること
ができる。
の少なくとも一方の面に樹脂が塗布されており、その通
気性が0.1〜500cc/cm2 /sec 、好ましくは1.
0〜200cc/cm2 /sec のものである。通気性が0.
1cc/cm2 /sec 未満では、通気性が低く、食品を容器
に入れたままでの加工処理性が劣り、一方、500cc/
cm2 /sec を超えると加工処理性は良いが、樹脂加工
性、保形性などが劣る。
限はなく、スパンボンド法、ニードルパンチ法、サーマ
ルボンド法などにより得られる不織布を用いることがで
きる。また不織布を構成する繊維としては、例えばポリ
エステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、
複合繊維、共重合繊維などの1種または2種以上からな
る短繊維、長繊維またはこれらの積層もしくは混合繊維
が用いられる。これらのうち、表面毛羽立ち性などの点
から、ポリエステル長繊維を用いたスパンボンド法によ
る不織布が好ましい。不織布を構成するフィラメントの
平均繊維径は、0.01〜20デニールが好ましく、よ
り好ましくは0.1〜10デニールである。また不織布
の目付は、容器の保形性、伸展加工性、コスト等の点か
ら、20〜500g/m2 が好ましく、より好ましくは
50〜300g/m2 である。
コーン系、シリコーンオイル系、ワックス系、メチルセ
ルロース、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースなどのセルロース系、再生セルロース、でんぷ
ん、多糖類、天然油、パラフィン油などが1種または2
種以上組み合わせて用いられる。樹脂は、シート形状の
不織布に、浸漬方式、グラビヤ方式、ロールコーター方
式、ナイフコーター方式等の公知の方法で塗布すること
ができ、目的に応じて、2種以上の方法を組み合わせて
もよい。また樹脂は不織布の少なくとも一面に塗布され
ていればよいが、片面のみに樹脂を塗布する場合には成
形後の容器の内側、すなわち食品と接触する不織布の表
面に塗布するのが好ましい。さらに一体成形して容器と
した後に樹脂を塗布してもよい。
えば、ポリエステル繊維では80〜230℃、ポリプロ
ピレン繊維では80〜145℃)で70%以上が好まし
く、より好ましくは100〜500%である。不織布の
破断伸度が70%未満では展伸加工性が劣る場合があ
る。また500%を超えると、金型に融着し易く、耐熱
性に劣るなどの問題が生じることがある。本発明の成形
容器は、その内側表面の剥離強度が300g/15mm以
下、好ましくは200g/15mm以下、より好ましくは
0.1〜100g/15mmである。この剥離強力が30
0g/15mmを超えると、成形容器に食品を入れて加工
処理を行った時、該容器から食品を取り出す際の剥離性
が悪くなり、不織布を構成する繊維が食品に付着し易く
なる。
維のガラス転移点以上、融点以下の温度(例えば、ポリ
エステル繊維では、80〜230℃、ポリプロピレン繊
維では、80〜145℃)に加熱した後、凹凸金型など
で加圧するか、加工温度に金型を加熱させてから加圧
し、展伸加工が行われる。本発明において、一体成形さ
れる成形容器の形状には特に制限はないが、ほとんど展
伸されないフランジ部と、展伸された成形部からなる容
器形状が好ましい。
る。なお、例中の不織布の通気性、破断伸度および成形
容器の剥離強力は、以下の方法で測定した。 (1) 不織布の通気性:JIS−L−1906A法(フラ
ンジュール形法)に準じた。 (2) 不織布の破断伸度:JIS−L−1906に準じ
た。ただし雰囲気温度は加工温度とした。 (3) 成形容器表面の剥離強力:ニチバン社製セロテープ
を、成形容器表面に貼り合わせ、2kgのローラーを1
往復させ、30分間放置し、試験片巾15mm、長さ15
cmを切り取り、長さ方向の辺から5cmはがした後、引張
試験機に取付け、引張速度10cm/分で180°引きは
がし法で測定した。
伸ポリエステル長繊維不織布を得た。この不織布は、目
付200 g/m 、平均繊維径3.7デニール、通気性5
5cc/cm2 /sec 、120℃の破断伸度が290%であ
った。この不織布にグラビヤロール方式でシリコーン樹
脂を付着率1.0重量%で塗布し、目付202g/
m2 、通気性51cc/cm2 /sec 、および120℃の破
断伸度が280%である不織布を得た。次に、得られた
不織布を、凹凸金型(表面温度120℃)で展伸加工
し、本発明の成形容器を得た。凹凸金型形状は、上部9
0×160mm、下部80×150mm、深さ30mm、フラ
ンジ部6mmの四角形状であった。この成形容器の剥離強
力は、22g/15mmであった。またこの成形容器の斜
視図を図1に示した。この成形容器に、冷凍食品の肉ま
んを入れて加熱した後、この肉まんを容器から取り出し
たところ、容器に付着することなく取り出すことができ
た。
ン長繊維不織布を得た。この不織布は、平均繊維径2.
8デニール、通気性115cc/cm2 /sec 、110℃の
破断伸度が270%であった。この不織布にカルボキシ
メチルセルロースの水溶液を用い、ロールコーター方式
で樹脂付着率15重量%で塗布した後、さらに容器の内
面となる側の不織布面にグラビヤロール方式で、シリコ
ーン樹脂を付着率0.5重量%で塗布し、目付173g
/m2 、通気性36cc/cm2 /sec 、110℃の破断伸
度が210%の不織布を得た。次に、得られた不織布
を、凹凸金型(表面温度110℃)で展伸加工し、本発
明の成形容器を得た。凹凸金型形状は、上部90×16
0mm、下部80×150mm、深さ30mm、フランジ部6
mmの四角形状であった。この成形容器の剥離強力は、5
g/15mmであった。この成形容器に、冷凍食品の肉ま
んを入れて加熱した後、この肉まんを容器から取り出し
たところ、容器に付着することなく取り出すことができ
た。
以外は実施例1と同様にして成形容器を得た。得られた
成形容器の剥離強力は、550g/15mmであった。こ
の成形容器に冷凍食品の肉まんを入れて加熱した後、こ
の肉まんを容器から取り出したところ、容器に付着して
取り出し難かった。 比較例2 実施例2において、不織布に樹脂加工しない以外は実施
例2と同様にして成形容器を得た。得られた成形容器の
剥離強力は、710g/15mmであった。この成形容器
に冷凍食品の肉まんを入れて、加熱した後、この肉まん
を容器から取り出したところ、容器に付着して取り出し
難かった。
塗布された特定の通気性を有する不織布で構成され、特
定の剥離強度を有しているので、一体成形加工性に優れ
るとともに、食品の剥離性に優れるため、殺菌、滅菌、
加熱、解凍、蒸す、スモーク等の加工処理用容器として
のみならず加工食品等の容器としても好適に使用するこ
とができる。例えば、ハム、パン、菓子、饅頭等の加
熱、蒸す、スモークなどの調理用容器および冷凍食品や
加工食等の容器として、また加熱、解凍、蒸す、スモー
ク等の加工用容器として、容器に入れたままで内容物を
均等に調理加工することができる。また調理加工後に別
の容器に移し変える必要がなくなり、工程の合理化する
こともできる。さらにメディカル分野、フィルター材な
どの工業分野へも利用できる。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも一面に樹脂が塗布された通気
性が0.1〜500cc/cm2 /sec である不織布を、容
器形状に一体成形した容器であって、該容器の内側表面
の剥離強度が300g/15mm以下であることを特徴と
する成形容器。 - 【請求項2】 不織布の加工温度下での破断伸度が70
%以上であることを特徴とする請求項1記載の成形容
器。 - 【請求項3】 不織布がポリエステル長繊維からなり、
かつ加工温度下での破断伸度が70%以上であることを
特徴とする請求項1記載の成形容器。 - 【請求項4】 展伸されていないフランジ部と、展伸さ
れている成形部とを有する容器形状に一体成形されてい
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成
形容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18617197A JPH1129130A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 成形容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18617197A JPH1129130A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 成形容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1129130A true JPH1129130A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16183641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18617197A Pending JPH1129130A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 成形容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1129130A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001114249A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-24 | Asahi Kasei Corp | 不織布製食品用成形トレー |
JP2007084113A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Asahi Kasei Fibers Corp | 調理用成型容器及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP18617197A patent/JPH1129130A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001114249A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-24 | Asahi Kasei Corp | 不織布製食品用成形トレー |
JP2007084113A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Asahi Kasei Fibers Corp | 調理用成型容器及びその製造方法 |
JP4694329B2 (ja) * | 2005-09-22 | 2011-06-08 | 旭化成せんい株式会社 | 調理用成型容器及びその製造方法 |
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