JPH11290845A - 池や湖沼のごみ収集装置 - Google Patents

池や湖沼のごみ収集装置

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JPH11290845A
JPH11290845A JP29523698A JP29523698A JPH11290845A JP H11290845 A JPH11290845 A JP H11290845A JP 29523698 A JP29523698 A JP 29523698A JP 29523698 A JP29523698 A JP 29523698A JP H11290845 A JPH11290845 A JP H11290845A
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JP
Japan
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housing
water
lake
inlet
pond
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JP29523698A
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English (en)
Inventor
Tokio Nonaka
時雄 野中
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TAJIMA SHOJI CO Ltd
TAJIMA SHOJI KK
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TAJIMA SHOJI CO Ltd
TAJIMA SHOJI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 池や湖沼に落ち込んだ枯葉などのごみを、人
手を要さずに効率良く水面上から集めて回収し、作業者
の労力の負担を無くし池や湖沼を清浄な状態に維持でき
る装置を提供する。 【解決手段】 側面に取入口24を有するハウジング1
0、ハウジング内部を2つの区画30、32に水の流通
を可能にして仕切る仕切り枠12、透水性素材で形成さ
れ袋内部がハウジングの取入口に連通するように着脱自
在に装着されてハウジングの一方の区画内に収容される
ごみ収集袋14、ハウジングの他方の区画内に吸込口3
6が配置されたポンプ16、および、ポンプの吐出口3
8に一端が接続され他端がハウジング外へ引き出されて
水吐出口40がハウジングの取入口へ向かう水流を形成
するように配置される水吐出配管16を備えて構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、公園や神社・仏
閣等の庭園に造られた人口池、ゴルフ場内の溜池、その
他、湖や沼などに設置され、その池や湖沼の中へ落ち込
んだ枯葉や花びらなどのごみを回収して、池や湖沼の中
を清浄にするごみ収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】公園や神社・仏閣等の庭園内の池の辺り
には、樹木や植栽が配されており、樹木や植栽からは日
常的に枯葉や花びら、果実などが池の中へ落ち込む。ま
た、空袋や空箱などのごみ類も、池の中へ投棄されたり
する。このようなごみが水面に浮遊していると、折角の
景観が損なわれることになる。また、枯葉などのごみ
は、吸水してやがて水底へ沈んでしまい、それをそのま
ま放置していると、腐敗して水質汚濁や異臭発生の原因
となる。このため、池の中へ落ち込んだ枯葉などのごみ
は、なるべく早く取り除く必要がある。
【0003】そこで、従来は、棒の先に網を取り付けた
道具などを使用して人手により、例えば、池や湖沼へ流
入する水量が多いような場合には、自然水流によって流
出口付近に集まり水面に浮かんだ枯葉などのごみを掬い
取る、といったことが行われていた。また、ダム湖など
の規模の大きい施設では、コンベアなどによって自動的
にごみを掬い取るごみ収集装置を設置する場合も、稀に
はある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、流入水
量の多い池や湖沼であっても、風向きや地形によって流
出口付近以外にごみの溜り易い場所が出来る。このよう
な場合には、順次場所を移動しながら、水面に浮かんだ
枯葉などのごみを人手によって取り除く必要があり、そ
の作業には大きな労力を要する。また、流出口以外にご
みの溜り易い場所が出来る場合には、ごみ収集装置を設
置してもごみ収集の効率が非常に悪く、従来のごみ収集
装置の設置は、現実的な対処方法にはなり得ない。一
方、水の流れの少ない池や湖沼では、人手によってごみ
を取り除く以外に方法は無い。
【0005】また、落葉は、真冬以外は絶え間無く続
き、季節によってはその量が著しく増大する。従って、
短い間隔で定期的に水面上から枯葉などのごみを取り除
く必要があり、作業者の負担が益々増大することにな
る。そして、その取り除き作業を怠ると、大量の枯葉が
水底に沈んでしまうことになる。枯葉などが水底に沈ん
でしまうと、それを網で掬い取ろうとした場合、水底の
汚泥も一緒に掬い取ることになるため、ごみの取り除き
作業が一層困難なものとなる。他方、その取り除き作業
を行わないと、上述したように水質汚濁を引き起こすこ
とになる。
【0006】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、池や湖沼に落ち込んだ枯葉などのご
みを、人手を要さずに、効率良く水面上から集めて回収
し、従来要していた作業者の労力の負担を無くすととも
に、池や湖沼を清浄な状態に維持することができ、設置
コストもそれほど高くない池や湖沼のごみ収集装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
側面に取入口を有するハウジングと、このハウジングの
内部を、前記取入口が含まれる第1の区画とそれ以外の
第2の区画とに、その両区画間での水の流通を可能にし
て仕切る仕切り部材と、透水性素材により開口部を有す
る袋状に形成され、その袋内部が前記ハウジングの取入
口に連通するように着脱自在に装着されて、ハウジング
の前記第1の区画内に収容されるごみ収集袋と、前記ハ
ウジングの第2の区画内に吸込口が配置されたポンプ
と、このポンプの吐出口に一端が接続され、他端が前記
ハウジングの外部へ引き出された水吐出配管とを備え
て、池や湖沼のごみ収集装置を構成したことを特徴とす
る。
【0008】また、請求項2に係る発明は、1つの側面
に取入口を有するハウジングと、このハウジングの内部
を、前記取入口が含まれる第1の区画とそれ以外の第2
の区画とに、その両区画間での水の流通を可能にして仕
切る仕切り部材と、透水性素材により開口部を有する袋
状に形成され、その袋内部が前記ハウジングの取入口に
連通するように着脱自在に装着されて、ハウジングの前
記第1の区画内に収容されるごみ収集袋と、前記ハウジ
ングの第2の区画内に吸込口が配置されたポンプと、こ
のポンプの吐出口に一端が接続され、他端が前記ハウジ
ングの外部の、前記取入口と反対側の側面へ引き出され
て、水吐出口が取入口への水の流入方向と同一方向へ向
けられた水吐出配管と、前記ハウジングに取着され、前
記取入口が池や湖沼の水面の高さに位置するようにハウ
ジングを浮揚させる浮力付与部材とを備えて、池や湖沼
のごみ収集装置を構成したことを特徴とする。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項2記載のご
み収集装置において、ハウジングまたは浮力付与部材
の、取入口と反対側にロープの一端を結び付け、池や湖
沼の土手に固定されたアンカーに前記ロープの他端を結
び付けて、ロープで牽引されるようにしたことを特徴と
する。
【0010】上記した構成の請求項1に係る発明のごみ
収集装置は、ハウジングの取入口が水面の高さに位置す
るように池や湖沼内に設置され、ポンプの吐出口に接続
された水吐出配管の先端の水吐出口が、ハウジングの取
入口へ向かう水の流れを形成するように配置されて使用
される。そして、ハウジングの第2の区画内に吸込口が
配置されたポンプを駆動させることにより、仕切り部
材、ハウジングの第1の区画およびその区画内に収容さ
れた透水性素材のごみ収集袋を通してハウジングの取入
口へ池や湖沼の水面付近の水が吸い込まれる。ハウジン
グの取入口へ吸い込まれた水は、ごみ収集袋内へ流入
し、ごみ収集袋の内部から袋面を透過して袋外部へ流出
し、第1の区画から仕切り部材を通過して第2の区画へ
流入し、ポンプの吸込口に吸い込まれる。ポンプ内へ吸
入された水は、ポンプの吐出口から吐出され、ポンプの
吐出口に接続された水吐出配管を通り、水吐出配管の先
端の水吐出口から流出して、再び池や湖沼内へ戻され
る。この際に、水吐出配管の水吐出口から流出した水に
より、ハウジングの取入口へ向かう水の流れが形成され
る。池や湖沼の中へ落ち込んで水面に浮遊している枯葉
などのごみは、水吐出配管の水吐出口から流出する水に
よって形成された水流により、ハウジングの取入口の方
へ流される。そして、枯葉などのごみは、水と一緒にハ
ウジングの取入口からごみ収集袋内へ流入して、ごみ収
集袋の内部に集められる。ごみ収集袋の内部にごみが集
められて、ごみ収集袋の内部がごみで一杯になると、ご
み収集袋の開口部をハウジングの取入口から取り外し、
空のごみ収集袋と取り替えられる。
【0011】また、上記した構成の請求項2に係る発明
のごみ収集装置は、ハウジングに取着された浮力付与部
材により、取入口が池や湖沼の水面の高さに位置するよ
うにハウジングが浮揚させられて、池や湖沼内で浮遊さ
せられ、ポンプの吐出口に接続された水吐出配管の水吐
出配管の水吐出口からハウジングの取入口へ向かう水の
循環流が水面付近に形成されるようにして使用される。
なお、池や湖沼の水位が変化するようなことがあって
も、このごみ収集装置は、水位の変化に追従して、取入
口が池や湖沼の水面の高さに常に位置するような状態で
浮遊する。そして、ハウジングの第2の区画内に吸込口
が配置されたポンプを駆動させることにより、仕切り部
材、ハウジングの第1の区画およびその区画内に収容さ
れた透水性素材のごみ収集袋を通してハウジングの取入
口へ池や湖沼の水面付近の水が吸い込まれる。ハウジン
グの取入口へ吸い込まれた水は、ごみ収集袋内へ流入
し、ごみ収集袋の内部から袋面を透過して袋外部へ流出
し、第1の区画から仕切り部材を通過して第2の区画へ
流入し、ポンプの吸込口に吸い込まれる。ポンプ内へ吸
入された水は、ポンプの吐出口から吐出され、ポンプの
吐出口に接続された水吐出配管を通り、水吐出配管の水
吐出口から取入口への水の流入方向と同一方向へ流出し
て、再び池や湖沼内へ戻される。この際に、水吐出配管
の水吐出口から流出した水により、ハウジングの取入口
へ向かう水の循環流が水面付近に形成される。池や湖沼
の中へ落ち込んで水面に浮遊している枯葉などのごみ
は、水吐出配管の水吐出口から流出する水によって形成
された循環水流により、ハウジングの取入口の方へ流さ
れる。そして、枯葉などのごみは、水と一緒にハウジン
グの取入口からごみ収集袋内へ流入して、ごみ収集袋の
内部に集められる。ごみ収集袋の内部にごみが集められ
て、ごみ収集袋の内部がごみで一杯になると、ごみ収集
袋の開口部をハウジングの取入口から取り外し、空のご
み収集袋と取り替えられる。
【0012】請求項3に係る発明のごみ収集装置では、
ハウジングまたは浮力付与部材は、取入口と反対側にロ
ープの一端が結び付けられ、池や湖沼の土手に固定され
たアンカーにロープによって係留されるので、池や湖沼
の水が、ハウジングの1つの側面に設けられた取入口を
通ってハウジング内へ吸い込まれるとともに、ハウジン
グの、取入口と反対側の側面へ引き出された水吐出配管
の水吐出口から取入口への水の流入方向と同一方向へ吐
出されることにより、水面付近に浮遊しているごみ収集
装置に推進力が生じても、ごみ収集装置は、ロープで牽
引されて、池や湖沼の定まった場所に静止する。また、
アンカーの位置を変更することにより、池や湖沼内での
ごみ収集装置の静止場所を変えて、ごみの収集区域を変
更することが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は、この発明の1実施形態を示し、池
や湖沼のごみ収集装置の構成を、一部を破断した状態で
示す斜視図である。このごみ収集装置は、ハウジング1
0、仕切り枠12、ごみ収集袋14、2基の水中ポンプ
16および2本の水吐出配管18から構成されている。
【0015】ハウジング10は、箱型をなし、4隅付近
に4本の支持脚20が取着されている。なお、図1で
は、ハウジング10の内部の構造が分かるように上蓋を
取り外した状態を示しているが、ハウジング10の上面
は、図示しない着脱自在の上蓋によって閉塞されてい
る。ハウジング10の1つの側面は、部分的に開口して
おり、その開口部分に角形の筒体22が一体に設けられ
ており、筒体22の外向きの開口面が水の取入口24と
なっている。ハウジング10の外面に取着された4本の
支持脚20はそれぞれ、高さ調節用止めねじ26を緩め
ることにより、ハウジング10に固着された係止管28
に対し上下方向に摺動してハウジング10に対する高さ
位置を調節することができるようになっており、調節後
に止めねじ26を締め付けることにより、係止管28に
対し固定されて高さ位置が設定される。
【0016】仕切り枠12は矩形状をなし、枠面が、水
の流通が可能となるように格子状(あるいは網状)に形
成されている。この仕切り枠12は、ハウジング10の
内部を、取入口24が含まれる第1の区画30とそれ以
外の第2の区画32とに仕切るように、ハウジング10
内に固設される。仕切り枠12の枠面のうち取入口24
に対応する枠面は、筒体22の外周形状に合わせて部分
的に切り開かれている。なお、図示例では、矩形状の仕
切り枠12によってハウジング10の内部を2つの区画
30、32に仕切るようにしたが、格子状(あるいは網
状)に形成された平板状の枠によりハウジング10の内
部を2つの区画に仕切るようにするだけでもよい。
【0017】ごみ収集袋14は、布や紙などの透水性素
材により開口部を有する袋状に形成されている。このご
み収集袋14は、筒体22の、ハウジング10の取入口
24と反対側の内向きの開口面を覆うように、開口部付
近が筒体22の外周面に被せられ、袋内部が取入口24
と連通するようにされる。そして、図示していないが、
筒体22の外周面には突起が形設されており、ごみ収集
袋22の開口部付近を筒体22の外周面に被せた後、ク
リップ34によって筒体22の突起にごみ収集袋14の
開口部付近を挾み付けるようにすることにより、筒体2
2にごみ収集袋14を着脱自在に装着することができる
ようになっている。このようにして、ごみ収集袋14
は、ハウジング10の第1の区画30内に収容される。
【0018】水中ポンプ16は、ハウジング10の第2
の区画32内に配設され、その吸込口36を通してハウ
ジング10内の水を吸入する。この水中ポンプ16の吐
出口38に水吐出配管18の一端が接続され、水吐出配
管18の他端は、ハウジング10の外部へ引き出され
て、池や湖沼中に配置される。そして、水吐出配管18
は、その先端の水吐出口40がハウジング10の取入口
24の方へ向くように配置され、水吐出配管18の水吐
出口40から流出した水により、ハウジング10の取入
口24の方へ向かう水の流れが形成されるようにする。
なお、図示例では、ハウジング10の第2の区画32内
に水中ポンプ16を配設するようにしたが、ポンプ本体
を水中ではなくてハウジング10の上蓋上などに配設し
ておき、そのポンプから延設された吸込み口だけをハウ
ジング10の第2の区画32内に配置するような構成と
してもよい。
【0019】以上のような構成のごみ収集装置は、図1
中に二点鎖線で示した水面42の高さにハウジング10
の取入口24の中間位が位置するように、ハウジング1
0に対する支持脚20の高さ位置を調節して設定し、池
や湖沼内に設置される。また、この際、上記したよう
に、水吐出配管18の先端の水吐出口40がハウジング
10の取入口24の方向へ向くように水吐出配管18の
先端部分を配置して固定しておく。そして、水中ポンプ
16を駆動させることにより、水吐出配管18の水吐出
口40から流出する水によってハウジング10の取入口
24の方へ向かう水の流れを形成させる。このようにす
ると、池や湖沼の中へ落ち込んで水面に浮遊している枯
葉44などのごみは、水吐出配管18の水吐出口40か
ら流出する水によって形成される水流により、ハウジン
グ10の取入口24の方へ流される。そして、枯葉44
などのごみは、水と一緒にハウジング10の取入口24
を通ってごみ収集袋14内へ流入して、ごみ収集袋14
の内部に集められる。
【0020】また、枯葉44などのごみを伴ってごみ収
集袋14内へ流入した水は、ごみ収集袋14の内部から
袋面を透過して袋外部へ流出し、第1の区画30から仕
切り枠12を通過して第2の区画32内へ流入し、水中
ポンプ16の吸込み口36に吸い込まれる。水中ポンプ
16内へ吸入された水は、水中ポンプ16の吐出口38
から吐出されて水吐出配管18内へ流入し、水吐出配管
18内を通って、その先端の水吐出口40から流出し、
再び池や湖沼内へ戻される。このようにして、人手を要
することなく池や湖沼は清浄な状態に保たれる。また、
ごみ収集袋14の内部にごみが集められて、ごみ収集袋
14の内部がごみで一杯になると、ハウジング10の上
蓋を取り外し、ごみ収集袋14の開口部付近を筒体22
の外周面に固定しているクリップ34を外して、ごみが
一杯に溜ったごみ収集袋14をハウジング10の内部か
ら取り出し、そのごみ収集袋14を廃棄処分する。そし
て、空のごみ収集袋14を筒体22に装着してハウジン
グ10の第1の区画30内に収容する。
【0021】次に、図2ないし図4は、この発明の別の
実施形態を示し、図2は、池や湖沼のごみ収集装置の全
体の構成を示す外観斜視図であり、図3は、ごみ収集装
置の本体部の構成を、一部を破断した状態で示す斜視図
であり、図4は、このごみ収集装置における動作を説明
するための平面図である。このごみ収集装置は、図2に
示すように、本体部46と左右一対の浮力付与部48、
48とから構成されている。
【0022】本体部46は、図3に示すように、図1に
示したごみ収集装置と同様、ハウジング50、仕切り枠
52、ごみ収集袋54、2基の水中ポンプ56および2
本の水吐出配管58から構成されている。図3では、ハ
ウジング10の内部の構造が分かるように上面板を取り
外した状態を示しているが、ハウジング50は、図2に
示すように、蝶番61によって開閉自在に取着され把手
62が固着された開閉蓋60が上面に設けられた箱形に
形設されている。開閉蓋60は、ごみ収集袋54を取り
替えるときに開かれ、それ以外のときは閉じられる。ハ
ウジング50の1つの側面は、部分的に開口しており、
その開口部分に角形の筒体64が一体に設けられて、筒
体64の外向きの開口面が水の取入口66となってい
る。
【0023】仕切り枠52は矩形状をなし、枠面が格子
状(あるいは網状)に形成されている。この仕切り枠5
2は、ハウジング50の内部を、取入口66が含まれる
第1の区画68とそれ以外の第2の区画70とに仕切る
ように、ハウジング50内に固設される。仕切り枠52
の枠面のうち取入口66に対応する枠面は、筒体64の
外周形状に合わせて部分的に切り開かれている。なお、
図示例では、矩形状の仕切り枠52によってハウジング
50の内部を2つの区画68、70に仕切るようにした
が、格子状(あるいは網状)に形成された平板状の枠に
よりハウジング50の内部を前後方向(取入口66を前
方側とする)に2つの区画に仕切るようにするだけでも
よい。
【0024】ごみ収集袋54の構成は、図1に示した装
置と同じであるので、その説明を省略するが、図3中の
符号72が、筒体64の突起にごみ収集袋54の開口部
付近を挾み付けて筒体64にごみ収集袋54を着脱自在
に装着できるようにするためのクリップであり、ごみ収
集袋54は、ハウジング50の第1の区画68内に収容
される。
【0025】水中ポンプ56は、ハウジング50の第2
の区画70内に、取入口66の反対側に配置されるよう
に設けられ、その吸込口74を通してハウジング50内
の水を吸入する。この水中ポンプ56の吐出口76に水
吐出配管58の一端が接続され、水吐出配管58の他端
は、ハウジング50の、取入口66と反対側の側面を貫
通してハウジング50外部へ僅かに引き出され、水吐出
口78が取入口66への水の流入方向と同一方向へ向け
られる。
【0026】上記したように構成された本体部46は、
その左右両側にそれぞれ一体的に固着された一対の浮力
付与部48、48により、取入口66が池や湖沼の水面
の高さに位置するように浮力が与えられ、池や湖沼内に
おいて浮遊する。浮力付与部48は、内部が空洞とされ
た密閉筐体からなり、ごみ収集装置全体が水平バランス
を保つように、本体部46の適切な位置に取着される。
なお、浮力付与部の形状や個数、本体部への取付け状態
などは、図示例のものに限定されない。
【0027】以上のような構成のごみ収集装置は、図4
に平面図を示すように、池や湖沼の水面82に浮かべら
れ、本体部46または浮力付与部48の、ハウジング5
0の取入口66と反対側に一端が結び付けられせたロー
プ80a、80bにより、池や湖沼の土手84に固定さ
れたアンカー86に係留される。この状態で、水中ポン
プ56を駆動させると、池や湖沼の水は、ハウジング5
0の1つの側面に設けられた取入口66を通ってハウジ
ング50内へ吸い込まれるとともに、ハウジング50
の、取入口66と反対側の側面から外部へ突き出た水吐
出配管58の水吐出口78を通って取入口66への水の
流入方向と同一方向へ吐出される。これにより、水面付
近に浮遊しているごみ収集装置には、取入口66の前方
側へ進もうとする推進力が生じるが、ごみ収集装置は、
ロープ80a、80bで牽引されて、池や湖沼の定まっ
た場所に静止することになる。
【0028】また、図4に示したように、左右の浮力付
与部48の後方側に左右2本のロープ80a、80bを
結び付けておくことにより、土手84から右側のロープ
80aを引いてごみ収集装置を右側へ移動させ、左側の
ロープ80bを引いてごみ収集装置を左側へ移動させる
ことができる。このように、土手84の方からごみ収集
装置を遠隔操作して、その静止場所を調整することがで
きる。そして、例えば左側のロープ80bが右側のロー
プ80aより短くなるように左側のロープ80bを手繰
ると、ごみ収集装置は、土手84に接岸するまで移動し
て、その場所に静止することになる。また、アンカー8
6の位置を変更することにより、池や湖沼内でのごみ収
集装置の静止場所を変えて、ごみの収集区域を変更する
ことも可能である。
【0029】上記したようにごみ収集装置をロープ80
a、80bで牽引して池や湖沼の定まった場所に静止さ
せた状態において、池や湖沼の水がハウジング50の1
つの側面に設けられた取入口66を通ってハウジング5
0内へ吸い込まれ、その吸い込まれた水が、ハウジング
50の、取入口66と反対側の水吐出配管58の水吐出
口78から取入口66への水の流入方向と同一方向へ噴
射されることにより、図4に示したように、水吐出配管
58の水吐出口78から再びハウジング50の取入口6
6へ向かう水の循環流88が水面付近に形成される。池
や湖沼の中へ落ち込んで水面に浮遊している枯葉などの
ごみは、この循環流88により、ハウジング50の取入
口66の方へ流される。そして、図1に示した上記のご
み収集装置における場合と同様に、枯葉などのごみは、
水と一緒にハウジング50の取入口66からごみ収集袋
54内へ流入して、ごみ収集袋54の内部に集められ
る。ごみ収集袋54の内部がごみで一杯になると、ハウ
ジング50の開閉蓋60を開いて、ごみが一杯に溜った
ごみ収集袋54をハウジング50の内部から取り出して
廃棄処分する。そして、空のごみ収集袋54をハウジン
グ50の筒体64に装着して第1の区画68内に収容し
た後、ハウジング50の開閉蓋60を閉じる。
【0030】
【発明の効果】請求項1および請求項2に係る各発明の
ごみ収集装置を池や湖沼に設置して使用すると、池や湖
沼に落ち込んだ枯葉などのごみを、人手を要することな
く、効率良く水面上から集めて回収することができ、こ
のため、従来要していた作業者の労力の負担を無くすこ
とができるとともに、池や湖沼を清浄な状態に保って、
景観が損なわれることを防ぎ、また、水質汚濁や異臭の
発生を防止することができる。そして、このごみ収集装
置は、設置コストも比較的低くて済む。
【0031】そして、請求項1に係る発明のごみ収集装
置は、水位の変化がほとんど無い池や湖沼であって、岸
辺近くの比較的浅瀬で池底や湖沼の底が比較的平らな場
所に設置して使用するのに適し、請求項2に係る発明の
ごみ収集装置は、水位の変化が起こる池や湖沼、また、
上記した場所以外の、請求項1に係る発明のごみ収集装
置を設置しにくい場所などに設置して使用するのに適
し、さらに、池や湖沼内でごみ収集区域を比較的に頻繁
に変えたい場合などに好適に使用される。
【0032】請求項3に係る発明のごみ収集装置では、
池や湖沼の定まった場所にごみ収集装置を静止させるこ
とができ、また、アンカーの位置を変更することによ
り、池や湖沼内でのごみ収集装置の静止場所を変えて、
ごみの収集区域を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施形態を示し、池や湖沼のごみ
収集装置の構成を、上蓋を取り外し一部を破断した状態
で示す斜視図である。
【図2】この発明の別の実施形態を示し、池や湖沼のご
み収集装置の全体の構成を示す外観斜視図である。
【図3】図2に示したごみ収集装置の本体部の構成を、
一部を破断した状態で示す斜視図である。
【図4】図2に示したごみ収集装置における動作を説明
するための平面図である。
【符号の説明】
10、50 ハウジング 12、52 仕切り枠 14、54 ごみ収集袋 16、56 水中ポンプ 18、58 水吐出配管 20 支持脚 22、64 筒体 24、66 取入口 26 高さ調節用止めねじ 28 係止管 30、68 ハウジングの第1の区画 32、70 ハウジングの第2の区画 34、72 クリップ 36、74 水中ポンプの吸込口 38、76 水中ポンプの吐出口 40、78 水吐出配管の水吐出口 42 水面 44 枯葉 46 本体部 48 浮力付与部 60 開閉蓋 80a、80b ロープ 82 池や湖沼の水面 84 池や湖沼の土手 86 アンカー 88 水の循環流

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面に取入口を有するハウジングと、 このハウジングの内部を、前記取入口が含まれる第1の
    区画とそれ以外の第2の区画とに、その両区画間での水
    の流通を可能にして仕切る仕切り部材と、 透水性素材により開口部を有する袋状に形成され、その
    袋内部が前記ハウジングの取入口に連通するように着脱
    自在に装着されて、ハウジングの前記第1の区画内に収
    容されるごみ収集袋と、 前記ハウジングの第2の区画内に吸込口が配置されたポ
    ンプと、 このポンプの吐出口に一端が接続され、他端が前記ハウ
    ジングの外部へ引き出された水吐出配管とを備え、 池や湖沼内に、その水面の高さに前記ハウジングの取入
    口が位置するように設置され、前記水吐出配管の先端の
    水吐出口が、ハウジングの取入口へ向かう水の流れを形
    成するように配置されることを特徴とする、池や湖沼の
    ごみ収集装置。
  2. 【請求項2】 1つの側面に取入口を有するハウジング
    と、 このハウジングの内部を、前記取入口が含まれる第1の
    区画とそれ以外の第2の区画とに、その両区画間での水
    の流通を可能にして仕切る仕切り部材と、 透水性素材により開口部を有する袋状に形成され、その
    袋内部が前記ハウジングの取入口に連通するように着脱
    自在に装着されて、ハウジングの前記第1の区画内に収
    容されるごみ収集袋と、 前記ハウジングの第2の区画内に吸込口が配置されたポ
    ンプと、 このポンプの吐出口に一端が接続され、他端が前記ハウ
    ジングの外部の、前記取入口と反対側の側面へ引き出さ
    れて、水吐出口が取入口への水の流入方向と同一方向へ
    向けられた水吐出配管と、 前記ハウジングに取着され、前記取入口が池や湖沼の水
    面の高さに位置するようにハウジングを浮揚させる浮力
    付与部材とを備え、 池や湖沼内で浮遊させられ、水面付近に前記水吐出配管
    の水吐出口から前記ハウジングの取入口へ向かう水の循
    環流が形成されるようにしたことを特徴とする、池や湖
    沼のごみ収集装置。
  3. 【請求項3】 ハウジングまたは浮力付与部材の、取入
    口と反対側にロープの一端を結び付け、池や湖沼の土手
    に固定されたアンカーに前記ロープの他端を結び付け
    て、ロープで牽引されるようにした請求項2記載の、池
    や湖沼のごみ収集装置。
JP29523698A 1998-02-13 1998-10-16 池や湖沼のごみ収集装置 Pending JPH11290845A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101454676B1 (ko) * 2014-05-26 2014-10-27 허종문 부유식 펌프 장치
JP2015202420A (ja) * 2014-04-10 2015-11-16 グローベン株式会社 水面浮遊物回収装置
CN109750647A (zh) * 2019-02-25 2019-05-14 清华海峡研究院(厦门) 水表漂浮垃圾回收装置及方法
CN111323271A (zh) * 2020-03-18 2020-06-23 江西省贝源检测技术有限公司 一种水利湖泊用分层取样式水质检测装置
JP2023077188A (ja) * 2021-11-24 2023-06-05 岩夫 松原 浮遊物除去装置

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