JPH1129016A - 進行方向補正装置 - Google Patents

進行方向補正装置

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JPH1129016A
JPH1129016A JP9184673A JP18467397A JPH1129016A JP H1129016 A JPH1129016 A JP H1129016A JP 9184673 A JP9184673 A JP 9184673A JP 18467397 A JP18467397 A JP 18467397A JP H1129016 A JPH1129016 A JP H1129016A
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JP
Japan
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vehicle
control
brake
traveling direction
wheel brake
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JP9184673A
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English (en)
Inventor
Tokihiko Akita
田 時 彦 秋
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2201/00Particular use of vehicle brake systems; Special systems using also the brakes; Special software modules within the brake system controller
    • B60T2201/08Lane monitoring; Lane Keeping Systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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    • B60T2201/083Lane monitoring; Lane Keeping Systems using active brake actuation

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Navigation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両進行方向自動補正の信頼性の向上。運転
に対する誤干渉を抑制。走行状態に対するブレ−キステ
アの整合性と円滑性を高くする。 【解決手段】 走行レ−ンに対する車両MCRの逸脱量
を検出するテレビカメラ10および画像処理ECU;車
輪ブレ−キ51,52を増圧し車輪ブレ−キ圧配分を制
御するブレ−キ液回路30およびブレ−キ制御ECU1
0;表示ボ−ド110およびブザ−120;および、進
行方向補正の可否を検定し、可である場合には、逸脱量
が第1設定値0m以上のときに1次警報を発生し、絶対
値が第2設定値1m以上のときに2次警報を発生しブレ
−キ制御ECU10に逸脱量を低減するための車輪ブレ
−キ圧配分制御を指令する、クル−ズ制御ECU;を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の走行レ−ン
逸脱を自動監視し逸脱を生ずるときには、左右車輪ブレ
−キの少くとも一方のブレ−キ圧を自動増圧し、左右車
輪ブレ−キ圧の配分を自動調整して車両を走行レ−ン内
に戻す、車両進行方向の自動補正に関する。以下におい
て、左右車輪ブレ−キのブレ−キ圧配分の調整すなわち
差動ブレ−キングによる車両進行方向の変更をブレ−キ
ステアと称す。
【0002】
【従来の技術】上記進行方向自動補正は、走行車両の前
方に対する運転者の注意が低下しているとき、例えば脇
見,居眠りあるいは眠り前後の不覚醒状態のとき、車両
走行の安全を一時的に確保するのに効果的である。
【0003】Vehicle System Dynamics Supplement 25
(1996), pp.383-396 の、A warningand Intervention S
ystem to prevent Road-Departure Accidents は、車両
前方のシ−ンをテレビカメラで撮影し画像処理によって
走行レ−ンを検出し、車両上の他のセンサの検出情報か
ら車両挙動を推定し、走行レ−ンからの意図しない逸脱
を生じたときには、ブレ−キステアにより、走行レ−ン
に戻る方向に車両進行方向を自動調整する。
【0004】1994年5月に発行された自動車技術会
の学術講演会前刷集941の第25〜28頁の「車両の
蛇行と覚醒度の相関について」には、車両前方のシ−ン
をテレビカメラで撮影し画像処理によって走行レ−ンを
区分する路上の白線を検出し、そして車両の横変位量を
算出して車両の蛇行状態を検出することが提示されてい
る。
【0005】本出願人は、走行レ−ンの検出とレ−ン
幅,カ−ブ,前方車両等の検出をすでに提示した(例え
ば特開平6−213660号公報)。また、車両前方シ
−ンを撮影するテレビカメラをレ−ンカ−ブに倣ってス
テアリングして前方走行レ−ンを追跡する技術を提示し
た(例えば特開平9−96507号公報)。更に、車輪
ブレ−キの配分制御技術を提示した(例えば特開平8−
207737号公報)。これらの技術を集成することに
より、上述の進行方向自動補正を実現することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両上
での走行レ−ンの検出の信頼性は十分とは言えず、ま
た、運転者の正常な判断による、他車両又は障害物回避
のための走行レ−ン逸脱や走行レ−ン変更、あるいは、
運転者の好みによる走行レ−ンの変更は、比較的に頻繁
に行なわれるが、このときの運転者の正常な意志と、上
述の進行方向自動補正との整合性は低い。
【0007】駐,停車車両が多い,交叉点が多い,カ−
ブ半径が小さい,電柱が多い、あるいは人や車両の横断
確率が高い、一般道では、走行レ−ン検出エラ−を生じ
易く、また走行レ−ン検出が正確であっても、走行レ−
ン変更やレ−ン逸脱が頻繁に起る。このような状況で
は、上述の進行方向自動補正は、運転者の認識と意図に
照らすと誤動作となる可能性が高く、運転者の運転に対
して誤った干渉となる。比較的に高い車速を維持しえ
て、車両回避等の転舵の可能性が低く、最小カ−ブ半径
が比較的に大きい道路、例えば高速道路(車両専用道
路)の走行では、速度を実質上一定としステアリングが
少い運転が長時間継続する。例えば車間制御あるいは定
速制御などの自動クル−ジングを運転者が選択すること
もある。このような走行では、刺激が少いため、運転者
が眠気をもようし易い。上述の進行方向自動補正は、こ
のような走行において、運転者の不注意を補うのに効果
的である。
【0008】本発明は、上述の進行方向自動補正の、運
転者による信頼性を高くすることを第1の目的とし、運
転者の運転に対する誤干渉を抑制することを第2の目的
とし、車両走行状態に対するブレ−キステアの整合性と
円滑性を高くすることを第3の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の進行方向補正装置は、路上の走行レ−ン
に対する該路上を走行中の車両(MCR)の偏位量(逸脱量)
を検出する偏位検出装置(160,140);前記車両の車輪ブ
レ−キ(51〜54)を増圧し車輪ブレ−キ圧配分を制御する
車輪ブレ−キ圧制御装置(10,30);報知手段(110,120);
および、進行方向補正の可否を検定し、可である場合に
は、前記偏位量(逸脱量)が第1設定値(0m)以上のときに
1次警報を前記報知手段(110,120)にて発生し、第1設
定値を越える第2設定値(1m)以上のときに2次警報を前
記報知手段(110,120)にて発生し前記車輪ブレ−キ圧制
御装置(10,30)に偏位量(逸脱量)を低減するための車輪
ブレ−キ圧配分制御を指令する、クル−ズ制御手段(10
0);を備える。なお、理解を容易にするためにカッコ内
には、図面に示し後述する実施例の対応要素の記号,対
応事項又は相当事項を、参考までに付記した。
【0010】これによれば、進行方向補正の可否を検定
するロジックに従って可が判定されしかも車両偏位(逸
脱量)がレ−ン逸脱ぎみであるときに、1次警報すなわ
ち予備警報が発生される。そして、進行方向補正の可否
を検定するロジックに従って可が判定されしかも車両偏
位(逸脱量)が大きいときに2次警報すなわちブレ−キス
テア実施報知が発生されブレ−キステアが自動的に実行
される。1次警報に応答して運転者が車両をレ−ン中央
に戻すと、1次警報が消え、ブレ−キステアはスタ−ト
しない。
【0011】進行方向補正の可否検定の結果、否である
と1次警報は発生せず、1次警報の信頼性が高く、運転
者に注意を喚起する効果が高い。クル−ズ制御手段(10
0)の自動介入によりブレ−キステアが働いているとき2
次警報があるので、運転者は、ブレ−キステアが作動し
たことを認識できる。進行方向自動補正に対する運転者
の信頼が高くなる。進行方向補正の可否検定を信頼性が
高いものとすることにより、運転者の運転に対する誤干
渉が少く、しかも車両走行状態に対するブレ−キステア
の整合性と円滑性が高くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(2)クル−ズ制御手段(100)は、車両速度自動制御(車
間制御/定速走行)が運転者により指示されているとき、
進行方向補正を可と検定する。
【0013】後述の実施例では、運転者が定速走行をス
イッチ操作により指定すると、クル−ズ制御手段(100)
は、そのときの車速を目標車速レジスタに書込み、その
後定速走行解除条件が成立するまで、車速を目標車速レ
ジスタの車速(目標車速)に合致するように、車両上エ
ンジンのスロットルバルブを開閉制御する。運転者が車
間制御をスイッチ操作により指定すると、クル−ズ制御
手段(100)は、車間距離解除条件が成立するまで、偏位
検出装置(160,140)が検出する先行車両との距離が、車
速対応の車間距離になるようにスロットルバルブを開閉
制御する。
【0014】これらの車両速度自動制御は、高速道路な
ど、比較的に高い車速を維持しえて、車両回避等の転舵
の可能性が低く、最小カ−ブ半径が比較的に大きい道路
の走行に適しており、該自動制御の開始条件および解除
条件は、ブレ−キステアの開始条件および解除条件と類
似性が高い。該自動制御を実行中であることは、進行方
向補正(ブレ−キステア)の必要性が高くしかも、その
実行の安全性も高い、と推察しうる。したがって本実施
態様によれば、進行方向補正の可否検定の信頼性が高
く、運転者の運転に対する誤干渉が少く、しかも車両走
行状態に対するブレ−キステアの整合性と円滑性が高
い、と言える。
【0015】(3)クル−ズ制御手段(100)は、車両走
行速度(V)が設定値(60Km/h)以上で設定時間(5分)以上継
続したとき、進行方向補正を可と検定する。これは走行
状態が安定しておりしかも更に安定した走行が継続する
と推察される。この場合、運転者が不注意に落入る可能
性があるので進行方向補正(ブレ−キステア)の必要性
が高くしかも、その実行の安全性も高い、と推察しう
る。したがって本実施態様によれば、進行方向補正の可
否検定の信頼性が高く、運転者の運転に対する誤干渉が
少く、しかも車両走行状態に対するブレ−キステアの整
合性と円滑性が高い、と言える。
【0016】(4)クル−ズ制御手段(100)は、GPS
測位と地図デ−タに基づいた走行路情報が車両速度自動
制御適相当のもの(高速道路/車両専用道路)であると
き、進行方向補正を可と検定する。後述の実施例では、
GPS情報処理ECU(190)が、GPS衛星から受信し
た情報に基づいて車両現在位置を算出し、ECU(190)
が有する地図デ−タと現在位置とを照合して、車両が走
行中の道路と、地図上の現在位置ならびに地図上指標と
の相対位置を算出して出力する。地図デ−タには道路の
規格および規制を表わす付加情報があり、クル−ズ制御
手段(100)は、この付加情報をGPS情報処理ECU(19
0)から得て、現在走行中の道路が、高速,長時間安定走
行が可能であるものかを判定し、そうであると進行方向
補正を可と検定する。
【0017】現在のGPS測位と地図デ−タ検索の精度
と安定性は高く、高速道路の場合車両速度自動制御の適
合性が高く、運転者が不注意に落入る可能性があるので
進行方向補正(ブレ−キステア)の必要性が高くしか
も、その実行の安全性も高い、と推察しうる。したがっ
て本実施態様によれば、進行方向補正の可否検定の信頼
性が高く、運転者の運転に対する誤干渉が少く、しかも
車両走行状態に対するブレ−キステアの整合性と円滑性
が高い、と言える。
【0018】(5)クル−ズ制御手段(100)は、進行方
向補正可が運転者により指示(逸脱警報メインSWオン)さ
れているとき、進行方向補正を可と検定する。運転者の
意志に従って進行方向補正可とするので、また、運転者
はこの指示を解除して進行方向補正否とすることができ
るので、運転者の意図との適合性が高い。
【0019】(6)クル−ズ制御手段(100)は、偏位検
出装置(160,140)が検出した走行レ−ンのカ−ブ半径(R)
が設定値(900m)以上で設定時間(5分)以上継続したと
き、進行方向補正を可と検定する。これは走行状態が安
定しておりしかも更に安定した走行が継続すると推察さ
れる。この場合、運転者が不注意に落入る可能性がある
ので進行方向補正(ブレ−キステア)の必要性が高くし
かも、その実行の安全性も高い、と推察しうる。したが
って本実施態様によれば、進行方向補正の可否検定の信
頼性が高く、運転者の運転に対する誤干渉が少く、しか
も車両走行状態に対するブレ−キステアの整合性と円滑
性が高い、と言える。
【0020】(7)路上の走行レ−ンに対する該路上を
走行中の車両(MCR)の偏位量(逸脱量)を検出する偏位検
出装置(160,140);前記車両の車輪ブレ−キ(51〜54)を
増圧し車輪ブレ−キ圧配分を制御する車輪ブレ−キ圧制
御装置(10,30);報知手段(110,120);および、前記偏位
量(逸脱量)が第1設定値(0m)以上のときに1次警報を前
記報知手段(110,120)にて発生し、第1設定値を越える
第2設定値(1m)以上のときに2次警報を前記報知手段(1
10,120)にて発生し前記車輪ブレ−キ圧制御装置(10,30)
に偏位量を低減するための車輪ブレ−キ圧配分制御を指
令し、運転者による車両上機器の操作に応答して前記車
輪ブレ−キ圧制御装置(10,30)に該車輪ブレ−キ圧配分
制御の中止を指令し前記警報を停止又は他の報知に切換
える、クル−ズ制御手段(100);を備える進行方向補正
装置。
【0021】これによれば、車両偏位(逸脱量)がレ−ン
逸脱ぎみであるときに、1次警報すなわち予備警報が発
生される。そして、車両偏位(逸脱量)が大きいときに2
次警報すなわちブレ−キステア実施報知が発生されブレ
−キステアが自動的に実行される。1次警報あるいは2
次警報が発生しているときに運転者が車両上機器を操作
すると、進行方向補正が中止され上記警報が停止する。
1次警報および2次警報が運転者に注意を喚起し、運転
者の操作に対応して進行方向補正は止まるので、運転者
の運転に対する干渉が少く、運転者の信頼が高くなる。
【0022】(8)運転者による車両上機器の操作は、
車両上ステアリングホィ−ルの廻しである。レ−ン逸脱
のとき運転者が操作すべきものはステアリングホィ−ル
であり、仮にブレ−キステアが運転者の意図に反すると
きには、ブレ−キステアによる進行方向の変化を止め意
図する方向に変えるためにステアリングホィ−ルを操作
する。本実施態様では、ステアリングホィ−ルの廻しに
応答して進行方向補正が中止されるので、運転者の運転
に対する誤干渉が少く、運転者の信頼が高くなる。
【0023】(9)運転者による車両上機器の操作は、
車両上ステアリングホィ−ルの回転トルクが設定値(2N
m)以上の廻しである。ブレ−キステアが運転者の意図に
反するときには、運転者は、ブレ−キステアによる進行
方向の変化を止め意図する方向に変えるためにステアリ
ングホィ−ルを操作する。このとき、ブレ−キステアに
よる進行方向の変化に対してステアリングホィ−ルの操
作が逆方向変化を意図するものとなり、ステアリングホ
ィ−ルの回転トルクが高い。本実施態様ではこのトルク
上昇に応じて進行方向補正が中止されるので、運転者の
運転に対してブレ−キステアが誤干渉となるとき自動的
にブレ−キステアが止まる。運転者の信頼が高くなる。
【0024】(10)運転者による車両上機器の操作
は、ウィンカ操作である。レ−ン変更のため運転者がウ
ィンカ−を操作すると、進行方向補正が中止されるの
で、運転者のレ−ン変更に対してブレ−キステアが誤干
渉となるとき自動的にブレ−キステアが止まる。
【0025】(11)運転者による車両上機器の操作
は、ブレ−キペダルの踏込みである。運転者は通常、他
車両との近接を回避するときにブレ−キペダルを踏込
む。また、意図しない車両挙動となるときブレ−キペダ
ルを踏込む。このときブレ−キステアが自動的に中止さ
れ、ドライバの運転に対してブレ−キステアが誤干渉と
なる可能性があるとき自動的にブレ−キステアが止ま
る。
【0026】(12)路上の走行レ−ンに対する該路上
を走行中の車両(MCR)の偏位量(逸脱量)を検出する偏位
検出装置(160,140);前記車両の車輪ブレ−キ(51〜54)
を増圧し車輪ブレ−キ圧配分を制御する車輪ブレ−キ圧
制御装置(10,30);報知手段(110,120);および、前記偏
位量(逸脱量)が第1設定値(0m)以上のときに1次警報を
前記報知手段(110,120)にて発生し、第1設定値を越え
る第2設定値(1m)以上のときに2次警報を前記報知手段
(110,120)にて発生し前記車輪ブレ−キ圧制御装置(10,3
0)に偏位量を低減するための車輪ブレ−キ圧配分制御を
指令し、前記偏位量(逸脱量)が第2設定値より小さい第
3設定値(0m)以下に低減すると、前記車輪ブレ−キ圧制
御装置(10,30)に該車輪ブレ−キ圧配分制御の中止を指
令し前記警報を停止又は他の報知に切換える、クル−ズ
制御手段(100);を備える進行方向補正装置。
【0027】これによれば、車両偏位(逸脱量)がレ−ン
逸脱ぎみであるときに、1次警報すなわち予備警報が発
生される。そして、車両偏位(逸脱量)が大きいときに2
次警報すなわちブレ−キステア実施報知が発生されブレ
−キステアが自動的に実行される。そしてこのブレ−キ
ステアは、その開始しきい値である第2設定値より小さ
い第3設定値(0m)に偏位(逸脱量)が低減したときに停止
する。すなわち偏位(逸脱量)に対してブレ−キステアの
開始,終了にはヒステリシス特性がある。
【0028】これにより、偏位(逸脱量)が第2設定値以
上になるとブレ−キステアが始まり、このブレ−キステ
アにより偏位(逸脱量)が第2設定値未満になるとブレ−
キステアが止まり、そしてわずかな変位により偏位(逸
脱量)が第2設定値以上になるとブレ−キステアが始ま
る、というような、比較的に短周期でブレ−キステアが
繰返えされることがなく、進行方向自動補正の、運転者
による信頼性が向上し、車両走行状態に対するブレ−キ
ステアの整合性と円滑性が高い。
【0029】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0030】
【実施例】図1に本発明の、1つの車両上に搭載された
一実施例を示す。GPS測位装置は、受信アンテナ20
1,GPS受信機202,GPS復調器203,表示装
置205,圧電振動ジャイロ206,高度センサ20
7,GPS情報処理ECU(電子制御装置)190及び
操作ボ−ド204を備えている。GPSの各衛星から送
られる1.5742GHzの電波が、受信アンテナ201を介
してGPS受信機202で受信され、電波に乗った情
報、即ち衛星の軌道を示す関数,時刻等の情報がGPS
復調器203で復調され、GPS情報処理ECU190
に入力される。GPS情報処理ECU190は、アルマ
ナックデ−タメモリ,地図デ−タメモリおよびデ−タバ
ッファ用のメモリならびに入出力インタ−フェ−ス(電
気,電子回路)を備える、マイクロプロセッサ(CP
U)を中心とするコンピュ−タシステムであり、CPU
が、GPS衛星から送られる情報に基づいて、自車の位
置を示す情報(緯度,経度,高度)を生成し、この位置
情報に基づいて地図デ−タメモリから、該位置を含む1
頁(1画面)の地図デ−タを読出してこれを表示装置2
05に表示して表示上の現在位置に現在位置指標を表示
する。受信アンテナ201,GPS受信機202,GP
S復調器203及び表示装置205の基本的な構成、な
らびにGPS情報処理ECU190の基本的な動作は、
既に市販されている公知の装置の各構成要素と同様であ
る。
【0031】圧電振動ジャイロ206及び高度センサ2
07が出力するアナログ信号は、それぞれGPS情報処
理ECU190に入力され、ECU190のCPUは、
A/D変換器を介してデジタルデ−タに変換して読込
む。GPS復調器203から出力される情報及びGPS
復調器203を制御する情報は、GPS情報処理ECU
190のI/Oポ−トを介してCPUに入力又はCPU
から出力される。
【0032】GPS情報処理ECU190は、「3衛星
測位演算」又は「4衛星測位演算」によって自車位置の
三次元座標Ux,Uy,Uzを算出する。
【0033】「3衛星測位演算」では、予め定めた3元
連立方程式に、3個の衛星から受信した3組のデ−タを
それぞれパラメ−タとして代入し、この連立方程式を解
くことにより、未知数である受信点の緯度,経度,及び
受信側の時計の誤差を求める。受信点の高度は、この例
では高度センサ207が出力する信号から計算により求
め、既知デ−タとして上記方程式に代入する。また「4
衛星測位演算」では、予め定めた4元連立方程式に、4
個の衛星から受信した4組のデ−タをそれぞれパラメ−
タとして代入し、この連立方程式を解くことにより、未
知数である受信点の緯度,経度,高度,及び受信側の時
計の誤差を求める。また、これらのいずれかの測位演算
を実行することにより、受信側の時計の誤差が得られる
ので、この誤差情報に基づいて内部時計の時刻を校正す
る。
【0034】GPS測位により得た位置情報に基づいて
地図デ−タメモリから、該位置を含む1頁(1画面)の
地図デ−タを読出してこれを表示装置205に表示して
表示上の現在位置に現在位置指標を表示すると、GPS
情報処理ECU190は、現在位置が含まれる道路の規
格および規制を表わす付加情報(以下道路情報)を読出
して、これを表わす情報を表示装置205に表示すると
共に、GPSデ−タ有効を示すデ−タと道路情報を、G
PS情報処理ECU190の内部のDMA転送用のメモ
リの、クル−ズ制御ECU100宛て出力デ−タ格納領
域に書込み、GPS測位が不成功のときには「無効」を
該領域に更新書込みし、GPS測位に成功し道路情報を
地図デ−タメモリから読出す度に、該領域に、GPSデ
−タ有効と道路情報を更新書込みする。クル−ズ制御E
CU100(のCPU)は、所要のときにDMA転送を
使用して、該領域のデ−タを読込むことができる。
【0035】回転機構170で支持されたテレビカメラ
160は、画像処理ECU140に接続されている。回
転機構170は、回転駆動用の電気モ−タおよび減速機
を内蔵するものであり、減速機の出力回転軸にカメラ1
60が固着されている。回転機構170は、フレ−ムで
支持され図2に示すように、車両MCRの車内のフロン
トウィンドウの中央上部付近に設置されており、テレビ
カメラ160は、車両前方のシ−ンを撮影して1フレ−
ム当り512×512画素のアナログ信号を出力する。
【0036】道路がカ−ブしている場合は、カメラが路
面から外れた方向を撮影してしまう可能性が高い。した
がってこの実施例では、回転機構170でカメラ160
を支持して、画像処理ECU140により、車両前方の
走行レ−ン検出,レ−ンのカ−ブ半径Rの算出,レ−ン
幅算出,自車両MCRのレ−ン逸脱量(偏位量)算出,
先行車検出および先行車距離算出を行ない、先行車を検
出しないときには、カメラ160の視野中心をレ−ン中
央に合すように、カメラ160をステアリングする。カ
メラ視野内に車両(先行車)が存在するときは、該車両
を視野中心に置くようにステアリングする。
【0037】カメラ160と画像処理ECU140の構
成と機能は、前記特開平6−213660号公報に、ま
た、カメラ160のステアリングに関する構成と機能
は、前記特開平9−96507号公報に提示したものと
類似である。カメラの撮影画像を画像処理して走行レ−
ンを区画する左,右白線を検出し、車幅中央の車両前後
軸と、左白線(検出線)との横方向距離XLおよび右白
線(検出線)との横方向距離XRを算出する。この処理
技術は、前記特開平6−213660号公報に開示され
たものである。この実施例では画像処理ECU140は
更に、走行レ−ンに対する車両の左側逸脱量〔(Vw/
2)−XL〕および右側逸脱量〔(Vw/2)−XR〕
を算出する。Vwは車幅(横幅)である。そして、左,
右逸脱量のうち、大きい値の方を、レ−ン逸脱量とす
る。
【0038】そしてこのレ−ン逸脱量およびそれが左
側,右側のいずれであるかの情報を、レ−ン検出デ−タ
有効,レ−ンカ−ブ半径R,先行車検出有無および先行
車両距離(先行車を検出したとき)を表わす情報と共
に、画像処理ECU140の内部のDMA転送用のメモ
リの、クル−ズ制御ECU100宛てデ−タ格納領域に
書込み、走行レ−ン検出が不成功のときには「無効」を
該領域に更新書込みし、走行レ−ン検出に成功しカ−ブ
半径R,車両逸脱量,先行車検出有無および先行車両距
離の算出あるいは検出を行なう度に、該領域に、それら
の情報を更新書込みする。クル−ズ制御ECU100
(のCPU)は、所要のときにDMA転送を使用して、
該領域のデ−タを読込むことができる。
【0039】車輪ブレ−キ液回路30は、ブレ−キペダ
ル,バキュ−ムブ−スタおよびブレ−キマスタシリンダ
を含み、運転者のブレ−キペダル踏込み(踏力)に対応
するブレ−キ圧を発生する第1ブレ−キ圧源,モ−タ駆
動されるポンプにより第2圧力を発生する第2ブレ−キ
圧源、および、第1圧力と第2圧力の一方を選択的に車
輪ブレ−キ51〜54に供給する車輪ブレ−キ圧操作用
の電磁弁を含み、前記特開平8−207737号公報に
提示したものである。
【0040】ブレ−キ制御ECU10は、車体ドリフト
量及び車体スピン量を推定し、その推定値に基づいて車
両旋回が過不足領域にあるかを判定し過不足領域にある
と車輪ブレ−キ圧を増圧する車輪ブレ−キを決定し、決
定した車輪ブレ−キに、車輪ブレ−キ液回路30を介し
て第2圧力を供給する。すなわち車輪ブレ−キ圧配分制
御を行なう。この配分制御には、全輪ブレ−キを対象と
する「B−STR制御」と後2輪のブレ−キを対象とす
る「2−BDC制御」とがあり、全輪ブレ−キを対象と
する「B−STR制御」には更に、オ−バステアを抑制
するための「B−STR−OS」制御とアンダ−ステア
を抑制するための「B−STR−US」制御の2つがあ
る。ブレ−キ制御ECU10は、更に、「ABS制御」
(アンチスキッド制御)および「TRC制御」(トラク
ションコントロ−ル)をも実行する。
【0041】前右,前左,後右および後左の車輪51〜
54それぞれの回転速度を車輪速度センサ41〜44の
それぞれが検知し、各車輪速度を表わす電気信号(車輪
速度信号)をブレ−キ制御ECU10に与える。ブレ−
キペダルの踏込み中閉となるブレ−キSW45が、その
開(ペダルの踏込みなし:オフ)/閉(ペダルの踏込み
あり:オン)を表わす電気信号をブレ−キ制御ECU1
0に与える。
【0042】車体のヨ−レ−トをヨ−レ−トセンサYA
が検知し、ヨ−レ−ト(実ヨ−レ−ト)γを表わす電気
信号を発生してブレ−キ制御ECU10に与える。ステ
アリングホイ−ルの回転角度を前輪舵角センサθFが検
知し前輪舵角θfを表わす電気信号をブレ−キ制御EC
U10に与える。後輪の舵角は後輪舵角センサθRが検
知し後輪舵角θrを表わす電気信号をブレ−キ制御EC
U10に与える。前輪ステアリング機構に加わるステア
リングトルクTrをトルクセンサSTが検出してステア
リングトルクTrを表わす電気信号をブレ−キ制御EC
U10に与える。車体の前後加速度gxを加速度センサ
(GXセンサ)が検知し前後加速度を表わす電気信号を
ブレ−キ制御ECU10に与える。車体の横加速度gy
を加速度センサ(GYセンサ)が検知し横加速度を表わ
す電気信号をブレ−キ制御ECU10に与える。
【0043】ブレ−キ制御ECU10は、これらのセン
サ,スイッチ等の情報を読込み、ABS制御,2−BD
C制御(後2輪のブレ−キを対象とした制動力配分制
御),TRC制御およびB−STR制御(4輪を対象と
した制動力配分制御)に使用するデ−タを算出し、それ
らに基づいて上述の各種制御の開始,継続,終了の要否
を判定し、そして、判定に応じて「ABS制御」,「2
−BDC制御」,「TRC制御」および/又は「B−S
TR制御」を実行してこれら各制御のための、車輪ブレ
−キ圧操作出力(電磁弁の開,閉およびタイミング)を
生成し、そして、上述の各種制御の優先順に基づいて車
輪ブレ−キ圧操作出力を調整して、車輪ブレ−キ液回路
30を操作する。すなわち電磁弁を操作する。制動力配
分制御によるステアリングが不十分となるきには、ブレ
−キ制御ECU10は、4WS制御ECU60にステア
リング指示を与え、また、スロットル制御ECU80に
サブスロットルの閉指令を与えて、後輪ステアリング駆
動器70にて補助ステアリングを行ない、スロットル駆
動器90にてエンジンのサブスロットルを閉じてエンジ
ン出力を下げる。これらの制御の内容は、前記特開平8
−207737号公報に提示したものである。
【0044】この実施例では、ブレ−キ制御ECU10
には、センサ,スイッチ等の検出信号,デ−タならびに
ECU10が算出したデ−タおよび決定した制御モ−ド
を表わす情報をクル−ズ制御ECU100に与え、しか
も、クル−ズ制御ECU100からブレ−キステア指令
と指令値(目標ヨ−レ−ト)を受けるための、DMA転
送用のメモリがあり、ブレ−キ制御ECU10は、上述
の「2−BDC制御」および「B−STR制御」のいず
れかの車輪ブレ−キ圧制御を行なうとき、DMA転送用
のメモリの、指令受け領域に、クル−ズ制御ECU10
0からブレ−キステア指令と指令値(レ−ン逸脱量,カ
−ブ半径R)があるかをチェックして、あるときには、
指令値に基づいてブレ−キステア用の目標ヨ−レ−トy
awtを算出し、かつ、「2−BDC制御」および「B
−STR制御」用にECU10が生成した車輪ブレ−キ
圧配分制御の目標ヨ−レ−トを、クル−ズ制御ECU1
00が指示したブレ−キステア用の目標ヨ−レ−トya
wt分補正(バイアス)して、補正した目標ヨ−レ−ト
に対応して車輪ブレ−キ圧配分を決定する。これによ
り、クル−ズ制御ECU100が意図するブレ−キステ
アが、ブレ−キ制御ECU10によって実行される。
【0045】「2−BDC制御」および「B−STR制
御」のいずれも不要なときにクル−ズ制御ECU100
からブレ−キステア指令と指令値を受けるとブレ−キ制
御ECU10は、このブレ−キステアのためのみの車輪
ブレ−キ圧配分制御を行なう。この内容は図8に示し後
述する。ブレ−キ制御ECU10は、所定周期でセン
サ,スイッチ等の検出信号を読込んで、所定のデ−タ処
理を行ない、算出又は整理したデ−タおよび決定した制
御モ−ドを表わす情報を、DMA転送用のメモリの、ク
ル−ズ制御ECU100宛てデ−タ記憶領域に書込む。
クル−ズ制御ECU100は、所要のときにDMA転送
を使用して、該領域のデ−タを読込むことができる。
【0046】クル−ズ制御ECU100の主たる機能
は、クル−ズ制御(定速走行制御/車間距離制御)およ
びレ−ン逸脱制御である。
【0047】図3に、クル−ズ制御ECU100の処理
機能の概要を示す。動作電圧が加わるとクル−ズ制御E
CU100(のCPU)は、内部レジスタ,入出力ポ−
トおよび内部タイマを初期状態に設定し、ECU100
内の入,出力インタ−フェイスを、待機時の入力読取接
続および出力信号レベルに設定する(ステップ1)。な
お、以下においては、カッコ内には「ステップ」という
語を省略して、ステップNo.数字のみを記す。
【0048】そして、制御処理周期を定めるためのタイ
マTcをスタ−トして(2)、操作ボ−ド入力読取り
(3)から「DMAメモリのデ−タ更新」(7)までの
処理を実行してタイマTcのタイムオ−バを待ち
(8)、待っている間、ECU100内の電気回路の状
態をチェックして(9)、異常の有無を判定する(1
0)。異常が無く、タイマTcがタイムオ−バすると、
またタイマTcをスタ−トして(2)、操作ボ−ド入力
読取り(3)から「DMAメモリのデ−タ更新」(7)
までの処理を実行する。かくして、ECU100内の電
気回路に異常が無いと、ステップ2〜10を、実質上T
c周期で繰返し実行する。
【0049】操作ボ−ド入力読取り(3)にて運転者が
操作するスイッチの状態(開,閉)を読込むと、後述の
クル−ズ制御(5)および「レ−ン逸脱制御処理」
(6)にて参照する状態情報およびデ−タを、DMA転
送で、GPS情報処理ECU190,画像処理ECU1
40およびブレ−キ制御ECU10から読込む(4)。
すなわち、これらのECU190,140,10の内部
のDMA転送用のメモリ上の、クル−ズ制御ECU10
0宛てのデ−タ書込領域のデ−タを、DMA転送で、ク
ル−ズ制御ECU100内の、DMA転送用のメモリに
書込み、そしてそれから読出してデ−タ処理用の参照デ
−タメモリ(RAM)に書込む。
【0050】次に「クル−ズ制御処理」(5)を実行す
る。ここでは、操作,表示ボ−ド110の定速走行指示
スイッチがオフからオンに切換わると、そのときの車速
(ブレ−キ制御ECU10が算出した車速デ−タ)を目
標車速レジスタに書込み、定速走行指示スイッチがオフ
に切換わるか、あるいは定速走行解除条件が成立するま
で、車速が目標車速(目標車速レジスタのデ−タ)に合
致するように、スロットル制御ECU80を介してエン
ジンのメインスロットルバルブを開閉制御する。操作,
表示ボ−ド110の車間距離制御指示スイッチがオフか
らオンに切換わると、それがオフに切換わるか又は車間
距離制御解除条件が成立するまで、画像処理ECU14
0が検出した先行車と自車との距離が、車速に対応付け
た距離となるように、スロットル制御ECU80を介し
てエンジンのメインスロットルバルブを開閉制御する。
なお、これらの制御は、「クル−ズ制御処理」(5)の
定周期Tcの繰返し実行により、実現するものである。
上述の定速走行制御又は車間距離制御を開始しそれを解
除するまで、ECU100はその実行中を表わす状態情
報(「1」)をクル−ズ状態レジスタに保持している。
【0051】「クル−ズ制御処理」(5)を経過すると
ECU100は、「レ−ン逸脱制御処理」(6)を実行
する。その内容を図4〜図6に示す。次に、「レ−ン逸
脱制御処理」(6)の定周期Tcの繰返し実行により実
現する制御の内容を説明する。
【0052】1.ブレ−キステア可否検定(図4の21
〜41): 1A.操作,表示ボ−ド110の逸脱警報メインSWが
運転者によってオンになると、ブレ−キステア可と判定
し(図4の21)、図5の逸脱警報要否検定(42〜5
5)に進む。
【0053】1B.逸脱警報メインSWがオフであると
きには、クル−ズ状態レジスタの状態情報が1(クル−
ズ実行中)であるかをチェックして(図4の22)、ク
ル−ズ実行中であると、ブレ−キステア可と判定し、図
5の逸脱警報要否検定(42〜55)に進む。
【0054】1C.クル−ズ実行中でないと、ステップ
4で読込んだ、GPS情報処理ECU190のGPS測
位有効/無効を表わすデ−タをチェックして(23)、
それが有効であると、道路情報がクル−ズ許可道路を意
味するものかをチェックし(24)、これが是である
と、図5の逸脱警報要否検定(42〜55)に進む。な
お、クル−ズ許可道路であるか否かは、地図デ−タベ−
スに書込まれている道路情報で定まり、公的にクル−ズ
が許可されているか否かを意味するものではない。
【0055】1D.GPS測位が無効のとき、また、有
効であっても道路情報にクル−ズ許可が含まれないとき
には、ステップ4で読込んだ、画像処理ECU140の
レ−ン検出有効/無効を表わすデ−タをチェックして
(25)、レ−ン検出有効であるとカ−ブ半径Rが90
0m以上かをチェックする(26a)。そしてカ−ブ半
径Rが900m以上であると、その継続時間を計測し
(26b〜c)、継続時間が5分以上になると(26e
〜26g)、図5の逸脱警報要否検定(42〜55)に
進む。
【0056】1E.レ−ン検出が無効のとき、あるいは
有効であってもカ−ブ半径Rが900m未満のときに
は、ステップ4で読込んだ、ブレ−キ制御ECU10が
算出している車速が60Km/h以上であるかをチェッ
クする(27)。そして60Km/h以上であると、そ
の継続時間を計測し(28〜30)、継続時間が5分以
上になると(31〜33)、ブレ−キステア可と判定
し、図5の逸脱警報要否検定(42〜55)に進む。
【0057】1F.逸脱警報メインSWがオフ,クル−
ズ実行なし,GPS測位デ−タが無効又は有効であって
も道路情報にクル−ズ許可が含まれない,レ−ン検出が
無効又は有効であってもカ−ブ半径900m以上が5分
以上継続していない、および、車速60Km/h以上が
5分以上継続していないときには、ブレ−キステア不可
と判定し、図5の逸脱警報要否検定(42〜55)には
進まない。
【0058】この、ブレ−キステア不可との判定が成立
したとき、後述の逸脱警報要否検定(42〜55)と出
力設定(61〜72)により、すでに警報を発生しある
いは更にブレ−キステアを開始している場合があり得
る。そうであるときには、ブレ−キステア不可との判定
が成立したときに、警報を解除しブレ−キステアを中止
する。
【0059】1G.すなわち、まず、上述の継続時間監
視用の状態レジスタVcF,RcF,LcFTおよびR
cFTをクリアする(34,35)。これは継続時間計
測の中止をもたらす。次に、全警報フラグ(状態レジス
タのデ−タ)をオフにして(36)、全警報を解除する
(37)。そして、ブレ−キステア実行中であるかを、
状態レジスタCcFのデ−タによりチェックして(3
8)、ブレ−キステア実行中(状態レジスタCcFのデ
−タが1)であると、ブレ−キ制御ECU10にブレ−
キステア中止を指令し(39)、制御解除を報知する解
除警報を操作,表示ボ−ド20に表示しかつブザ−12
0を解除警報モ−ドで付勢する設定を行なう(40)。
そして状態レジスタCcFをクリアする(41)。な
お、この解除警報設定のとき、タイマをスタ−トし、そ
の後このタイマがタイムオ−バすると警報を停止する。
【0060】2.逸脱警報要否検定(図5の42〜5
5): 2A.画像処理ECU140のレ−ン検出有効/無効を
表わすデ−タをチェックして(42)、レ−ン検出が無
効であると、レ−ン逸脱量デ−タが無いか、あるいは信
頼性が低いので、逸脱警報要否検定をジャンプして、ブ
レ−キステア解除要否検定(図6の56〜60)に進
む。
【0061】レ−ン検出が有効であると、画像処理EC
U140が算出しているレ−ン逸脱量をチェックする
(43,45)。レ−ン逸脱量は、前述の通り、左側逸
脱量〔(Vw/2)−XL〕と右側逸脱量〔(Vw/
2)−XR〕のうち、大きい値の方であり、レ−ン逸脱
量デ−タには、逸脱量数値デ−タ(+,−を含む)およ
びそれが左側か右側かを示す方向デ−タが含まれる。レ
−ン逸脱量が0m以上(車両の側端がレ−ン区画線上又
はそれよりはみ出している)であると1次警報フラグレ
ジスタに1(1次警報要)を書込み(44)、レ−ン逸
脱量が−0.3m以下(車両の側端がレ−ン区画線より
0.3m以上レ−ン内に入った位置)であると、1次警
報フラグレジスタをクリアする(46)。これにより、
逸脱量が0m以上になったときに1次警報フラグオン
(1次警報フラグレジスタのデ−タ=1)になり、逸脱
量が−0.3m以下になると1次警報フラグオフ(1次
警報フラグレジスタのデ−タ=0)となる。逸脱量が0
m未満かつ−0.3m超の間は、1次警報フラグレジス
タのデ−タは変更されない。
【0062】2B.レ−ン逸脱量が1m以上になると2
次警報フラグレジスタに1を書込み(47,48)、レ
−ン逸脱量が0m以下であると、2次警報フラグレジス
タをクリアする(49,50)。これにより、逸脱量が
1m以上になったときに2次警報フラグオンになり、逸
脱量が0m以下になると2次警報フラグオフとなる。逸
脱量が1m未満かつ0m超の間は、2次警報フラグレジ
スタのデ−タは変更されない。
【0063】2C.2次警報フラグレジスタのデ−タが
1であるときに、レ−ン逸脱量が2m以上になると、3
次警報フラグレジスタに1を書込み(51〜53)、2
次警報フラグレジスタのデ−タが0であるときに逸脱量
が0.m以下になると3次警報フラグレジスタをクリア
する(54,55)。これにより、2次警報フラグがオ
ンになってからレ−ン逸脱量が増えて2m以上になる
と、3次警報フラグオンとなり、レ−ン逸脱量が0m以
下になると3次警報フラグオフとなる。逸脱量が2m未
満かつ0m超の間は、3次警報フラグレジスタのデ−タ
は変更されない。 3.ブレ−キステア解除要否検定(図6の56〜6
0): 3A.前輪ステアリング角度θが、車速vおよびカ−ブ
半径Rに対応するステアリング角度すなわち車速vでカ
−ブ半径Rの走行をするためのステアリング角度A1
(v,R)よりも、更に10°以上大きい角度であるか
をチェックして(56,57)、そうであると、運転者
が意図的に(例えば他車両,障害物等の回避あるいは車
線変更のために)ステアリングしていると見なし、ブレ
−キステア解除要と判定し、ステップ34以下の解除処
理(34〜41)に進む。この解除処理の内容は、上記
1G.に記述の通りである。
【0064】3B.前輪ステアリング機構のステアリン
グトルクが2Nm以上であるかをチェックして(5
8)、そうであると、運転者が意図的に強いステアリン
グ操作をしていると見なし、ブレ−キステア解除要と判
定し、ステップ34以下の解除処理(34〜41)に進
む。
【0065】3C.ウィンカドライバ130のウインカ
SWの状態をチェックして(59)、それがオン(ウイ
ンカ駆動)であると、ブレ−キステア解除要と判定し、
ステップ34以下の解除処理(34〜41)に進む。
【0066】3D.ブレ−キSW45の状態をチェック
して(60)、それがオン(ブレ−キペダルの踏込みあ
り)であると、ブレ−キステア解除要と判定し、ステッ
プ34以下の解除処理(34〜41)に進む。
【0067】運転者のステアリング操作がなく、ウイン
カオフおよびブレ−キSWオフのときには、ブレ−キス
テア解除不要と判定してステップ61以下のブレ−キス
テア警報出力(61〜72)に進む。
【0068】4.ブレ−キステア警報出力: 4A.1次警報フラグのみオンのときすなわち1次〜3
次警報フラグレジスタの中の1次警報フラグレジスタの
デ−タのみが1のときには、1次警報を操作,表示ボ−
ド110に表示し、かつブザ−120を1次警報モ−ド
で鳴動付勢する(61〜64)。なお、この1次警報
は、1次警報フラグレジスタのデ−タがクリアされるま
で、すなわち1次警報フラグオフになるまで、継続す
る。
【0069】4B.2次警報フラグオンのときは、警報
を2次警報に変更する。すなわち、2次警報を操作,表
示ボ−ド110に表示し、かつブザ−120を2次警報
モ−ドで鳴動付勢する(62,65)。なお、この2次
警報は、2次警報フラグレジスタのデ−タがクリアされ
るまで、すなわち2次警報フラグオフになるまで、継続
する。2次警報に変更すると、ブレ−キステア実行中
(レジスタCcFのデ−タが1)かをチェックして(6
6)、ブレ−ステア実行中でない(CcF=0)と、進
行方向補正すなわちブレ−キステアを開始する(6
7)。実際のブレ−キステア(車輪ブレ−キ圧の増圧と
配分制御)はブレ−キ制御ECU10が行なうので、こ
こではクル−ズ制御ECU100は、補正指令(車輪ブ
レ−キ圧制御指示,レ−ン逸脱量(+,−を含む値と、
それが車両の左側か右側かを示す方向デ−タ)およびカ
−ブ半径)を、DMA転送用のメモリの、ブレ−キ制御
ECU10宛てのデ−タ領域に書込む。そしてクル−ズ
制御ECU100はレジスタCcFに1(ブレ−キステ
ア実行中)を書込む(68)。なお、ブレ−キ制御EC
U10はこの補正指令に応答して、車輪ブレ−キ圧を増
圧し配分制御を行なう。すなわちブレ−キステアを行な
う。この内容は図7および図8を参照して後述する。
【0070】4C.3次警報フラグオンになったときに
は、2次警報フラグをクリアして(69,70)、制御
中止警告を操作,表示ボ−ド110に表示し、かつブザ
−120を中止警告で鳴動付勢し、この中止警告時間を
規定する警告タイマをスタ−トする(71)。その後
は、3次警報フラグオン,2次警報フラグオフであるの
で、警告タイマがタイムオ−バするのを待って(7
2)、タイムオ−バすると、ステップ34以下の解除処
理(34〜41)に進む。すなわち、3次警報フラグオ
ン(レ−ン逸脱量が2m以上)になると、ブレ−キステ
アによる方向補正を中止するために、まずは中止警告を
発生して、それから設定時間後にブレ−キステアを中止
する。
【0071】図7に、ブレ−キ制御ECU10の処理機
能の概要を示す。動作電圧が加わるとブレ−キ制御EC
U10(のCPU)は、内部レジスタ,入出力ポ−トお
よび内部タイマを初期状態に設定し、ECU10内の
入,出力インタ−フェイスを、待機時の入力読取接続お
よび出力信号レベルに設定する(ステップ81)。
【0072】そして、制御処理周期を定めるためのタイ
マTbをスタ−トして(82)、入力読取り(83)か
ら「DMAメモリのデ−タ更新」(87)までの処理を
実行してタイマTbのタイムオ−バを待ち(88)、待
っている間、ECU10内の電気回路の状態をチェック
して(89)、異常の有無を判定する(90)。異常が
無く、タイマTbがタイムオ−バすると、またタイマT
cをスタ−トして(82)、入力読取り(83)から
「DMAメモリのデ−タ更新」(87)までの処理を実
行する。かくして、ECU10内の電気回路に異常が無
いと、ステップ82〜90を、実質上Tb周期で繰返し
実行する。
【0073】入力読取り(83)にて、操作,表示ボ−
ド20の入力ならびにセンサ41〜45,YA,θF,
θR,ST,GX,GYの検出信号を読込むと、後述の
ブレ−キ制御処理(85)および「方向補正処理」(8
6)にて参照する状態情報およびデ−タを、DMA転送
で、クル−ズ制御ECU100から読込む(84)。す
なわち、ECU100の内部のDMA転送用のメモリ上
の、ブレ−キ制御ECU10宛てのデ−タ書込領域のデ
−タを、DMA転送で、ブレ−キ制御ECU10内の、
DMA転送用のメモリに書込み、そしてそれから読出し
てデ−タ処理用の参照デ−タメモリ(RAM)に書込
む。
【0074】次に「ブレ−キ制御処理」(85)を実行
する。この内容は前記特開平8−207737号公報に
開示のものと同様であるが、この実施例では、「2−B
DC制御」および「B−STR制御」のいずれかの車輪
ブレ−キ圧制御を行なうとき、フラグレジスタCpFの
デ−タが1(ECU100からの方向補正指令を受けて
いる)であると、ECU100からの指令値(レ−ン逸
脱量,カ−ブ半径R)に基づいてブレ−キステア用の目
標ヨ−レ−トyawtを算出し、かつ、「2−BDC制
御」および「B−STR制御」用にECU10が生成し
た車輪ブレ−キ圧配分制御の目標ヨ−レ−トを、クル−
ズ制御ECU100が指示したブレ−キステア用の目標
ヨ−レ−トyawt分補正(バイアス)して、補正した
目標ヨ−レ−トに対応して車輪ブレ−キ圧配分を決定す
る。これにより、クル−ズ制御ECU100が意図する
ブレ−キステアが、ブレ−キ制御ECU10によって実
行される。なお、ブレ−キステア用の目標ヨ−レ−トy
awtは、後述するステップ105〜106の計算と同
様な計算により算出する。
【0075】「ブレ−キ制御処理」(85)を経過する
とECU10は、「方向補正処理」(86)に進む。こ
の内容を図8に示す。ここでECU10は、フラグレジ
スタCpFのデ−タが1(ECU100からの方向補正
指令をすでに受けている)かをチェックする(10
1)。フラグレジスタCpFのデ−タが0であると、ク
ル−ズ制御ECU100からブレ−キステア指令と指令
値(レ−ン逸脱量,カ−ブ半径R)があるかをチェック
して(102)、あるときには、フラグレジスタCpF
に1を書込み(103)、レ−ン逸脱量(+,−数値と
逸脱方向)とカ−ブ半径Rに基づいて、この逸脱を小さ
くするためのブレ−キステアの目標ヨ−レ−トyawt
を算出する(105〜107)。この目標ヨ−レ−トy
awtは、そのときの車速v(m/sec)と車両進行のカ
−ブ半径Rで現われるヨ−レ−ト(v/R)に2°/sec
を加算又は減算した値となる。2°/secが、逸脱を小さ
くするためのヨ−レ−ト調整代である。そして、レジス
タObsFのデ−タが1(「2−BDC制御」又は「B
−STR制御」を実行中)であるかをチェックする(1
08)。レジスタObsFのデ−タが1であるときに
は、この処理の直前又はTb後に実行する前述の「ブレ
−キ制御処理」(85)で目標ヨ−レ−トyawt分の
ブレ−キステアを前述のように実行するので、今回実行
中の「ブレ−キ制御処理」(85)を終える。
【0076】レジスタObsFのデ−タが0であるとき
には、ブレ−キステアのためのみの車輪ブレ−キ圧制御
が必要であるので、制御量dutyを算出する(10
9)。算出式をステップ109のブロック内に示す。こ
の算出式において、dutyは、それが正値であると、
車輪ブレ−キにポンプ吐出圧を与える増圧電磁弁の、開
(オン=通電:増圧)と閉(オフ=非通電:ホ−ルド)
の繰返しのオンデュ−ティ〔オン時間/(オン,オフ一
周期)〕(オンデュ−ティデ−タはオン時間値を表わ
す)、Kpは、制御エラ−量に与える比例係数(比例項
係数)、yawtが目標ヨ−レ−トでYがヨ−レ−トセ
ンサYAの検出値で、(yawt−Y)が制御エラ−
量、Kdは目標ヨ−レ−トの微分値dyawt/dt(変化
速度)に与える比例係数(微分項係数)である。
【0077】すなわち、PD制御により、車両のヨ−レ
−トYを目標ヨ−レ−トyawtに合わせるための、d
utyを算出する。そして、レ−ン逸脱の方向とdut
yの極性に基づいて、増圧すべき車輪ブレ−キを決定し
て、決定した車輪ブレ−キに接続された増圧電磁弁を該
dutyを実現する時系列パタ−ンでオン/オフする
(113〜116)。これにより、左前又は右前車輪ブ
レ−キのみが増圧され、左前車輪ブレ−キが増圧された
ときには左方向に、右前車輪ブレ−キが増圧されたとき
には右方向に、車両の進行方向が変化し、レ−ン逸脱量
が低下する(車両がレ−ン中央に向けて移動する)。
【0078】なお、例えば、逸脱方向が右であると車両
進行方向を左方向に補正するブレ−キステアが必要であ
り、左方向へのブレ−キステアは、左前車輪ブレ−キの
増圧(duty値正)又は右前車輪ブレ−キの減圧(d
uty値負)で実現しうる。本実施例では、ブレ−キス
テアが必要なとき、ブレ−キペダル踏込みによる車輪ブ
レ−キ圧は存在しない(ブレ−キペダル踏込中のブレ−
キステアは実行しない:車輪ブレ−キ51〜54にブレ
−キ圧はない)ので、車輪ブレ−キの減圧によるブレ−
キステアの実効は期待しえない。そこで、右前車輪ブレ
−キの減圧(duty値負)との判定となったときに
は、左前車輪ブレ−キの増圧とする(113)。なお、
いずれかの車輪ブレ−キの増圧要と判定したとき、EC
U10は、車輪ブレ−キ液回路30のブレ−キ液ポンプ
を駆動する。これは「ブレ−キ制御処理」(85)およ
び「方向補正処理」(86)に共通である。
【0079】ステップ101で、レジスタCpFのデ−
タが1(ブレ−キステア実行中)を認知したときには、
ECU10は、クル−ズ制御ECU100が方向補正解
除指令を出力したかをチェックして(117)、それが
無く、ブレ−キステア指令と指令値(レ−ン逸脱量,カ
−ブ半径R)があると、上述のステップ105以下のブ
レ−キステア制御(105〜116)を実行する。
【0080】クル−ズ制御ECU100が方向補正解除
指令を出力するとECU10は、レジスタCpFをクリ
アし(118)、レジスタObsFのデ−タをチェック
して(119)が1(「2−BDC制御」又は「B−S
TR制御」を実行中)であるときには、そこで解除処理
を終える。この場合、レジスタCpFがクリアされるの
で、以降に実行される「ブレ−キ制御処理」(85)に
おいて「2−BDC制御」および「B−STR制御」の
いずれかの車輪ブレ−キ圧制御を行なうとき、フラグレ
ジスタCpFのデ−タが0(ECU100からの方向補
正指令なし)であるので、ブレ−キステア用の目標ヨ−
レ−トyawtは算出せず、「2−BDC制御」および
「B−STR制御」用にECU10が生成した車輪ブレ
−キ圧配分制御の目標ヨ−レ−トそのものに対応して車
輪ブレ−キ圧配分を決定する。
【0081】レジスタObsFのデ−タが0(「2−B
DC制御」および「B−STR制御」を実行せず)のと
きには、他の「ABS制御」,「TRC制御」を実行し
ていないことを条件に、ポンプ駆動を停止し、電磁弁す
べてをオフにして、車輪ブレ−キ液回路30を、ブレ−
キマスタシリンダの出力圧のみを車輪ブレ−キに与える
回路接続に戻す(120)。
【0082】なお、上述の実施例では、進行方向補正可
否検定(21〜33)において、逸脱警報メインSWが
オン,クル−ズ実行中,GPS測位デ−タが有効であっ
て道路情報にクル−ズ許可が含まれる,レ−ン検出が有
効であってカ−ブ半径900m以上が5分以上継続、又
は、車速60Km/h以上が5分以上継続、の少くとも
一者が成立すると、進行方向補正可と判定する。これら
5条件はすべて対等であるが、これら5条件の2以上が
同時に成立したときに、進行方向補正可と判定する検定
ロジックとしてもよい。その一例を図9に示す。
【0083】図9に示す例では、逸脱警報メインSWが
オンであることを第1条件に、クル−ズ実行中,GPS
測位デ−タが有効であって道路情報にクル−ズ許可が含
まれる,レ−ン検出が有効であってカ−ブ半径900m
以上が5分以上継続、又は、車速60Km/h以上が5
分以上継続、の少くとも一者が成立すると、進行方向補
正可と判定する。逸脱警報メインSWがオフに転ずる
と、進行方向補正を解除する(21−34〜41)。こ
の例では、1つの条件の成立(逸脱警報メインSWがオ
ン)と、他の4条件の1つの成立(4条件のオア)との
アンドにより、進行方向補正可とする。その他の組合せ
とすることもできる。例えば、上記5条件のすべてが成
立したときに進行方向補正可と判定する。
【0084】図9に示す態様では、進行方向補正可否を
まず第1番に運転者の意志によって決定するので、ブレ
−キステアの実施/不実施を運転者に依存する度合が高
くなり、その分、自動のレ−ン逸脱検出と逸脱対応のブ
レ−キステアの実現確率が低くなる。上記5条件のすべ
てが成立しているときに進行方向補正可と判定する態様
では更に実現確率が低くなる。
【0085】図4に示すように、5条件のいずれかが成
立したときに進行方向補正可とする態様では、レ−ン逸
脱対応のブレ−キステアを自動的に行なう確率が高く、
レ−ン逸脱検出およびブレ−キステアの信頼性が高い
と、運転者の不注意(例えば眠気あるいは脇見)による
レ−ンはみ出し抑止効果が高い。しかし、運転者の意図
する運転に違背するブレ−キステアを生ずる可能性も高
い。上述の実施例では、ステップ56〜60のブレ−キ
ステア解除検定が、運転者の意図する運転との違背を感
知し、ブレ−キステアを解除する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すテレビカメラ160を装備した車
両の運転席の側面図である。
【図3】 図1に示すクル−ズ制御ECU100の処理
機能の概要を示すフロ−チャ−トである。
【図4】 図3に示す「レ−ン逸脱制御処理」(1)の
内容の一部を示すフロ−チャ−トである。
【図5】 図3に示す「レ−ン逸脱制御処理」(1)の
内容の一部を示すフロ−チャ−トである。
【図6】 図3に示す「レ−ン逸脱制御処理」(1)の
内容の残部を示すフロ−チャ−トである。
【図7】 図1に示すブレ−キ制御ECU10の処理機
能の概要を示すフロ−チャ−トである。
【図8】 図7に示す「方向補正処理」(86)の内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図9】 図4に示す「レ−ン逸脱制御処理」(1)の
一変形例を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
41〜44:車輪速度センサ 45:ブレ−キSW YA:ヨ−レ−トセンサ θF:前輪舵角センサ θR:後輪舵角センサ ST:前輪ステアリングトルクセンサ GX:前後加速度センサ GY:横加速度センサ 51〜54:車輪ブレ−キ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路上の走行レ−ンに対する該路上を走行中
    の車両の偏位量を検出する偏位検出装置;前記車両の車
    輪ブレ−キを増圧し車輪ブレ−キ圧配分を制御する車輪
    ブレ−キ圧制御装置;報知手段;および、 進行方向補正の可否を検定し、可である場合には、前記
    偏位量が第1設定値以上のときに1次警報を前記報知手
    段にて発生し、第1設定値を越える第2設定値以上のと
    きに2次警報を前記報知手段にて発生し前記車輪ブレ−
    キ圧制御装置に偏位量を低減するための車輪ブレ−キ圧
    配分制御を指令する、クル−ズ制御手段;を備える進行
    方向補正装置。
  2. 【請求項2】クル−ズ制御手段は、車両速度自動制御が
    運転者により指示されているとき、進行方向補正を可と
    検定する、請求項1記載の進行方向補正装置。
  3. 【請求項3】クル−ズ制御手段は、車両走行速度が設定
    値以上で設定時間以上継続したとき、進行方向補正を可
    と検定する、請求項1記載の進行方向補正装置。
  4. 【請求項4】クル−ズ制御手段は、GPS測位と地図デ
    −タに基づいた走行路情報が車両速度自動制御適相当の
    ものであるとき、進行方向補正を可と検定する、請求項
    1記載の進行方向補正装置。
  5. 【請求項5】クル−ズ制御手段は、進行方向補正可が運
    転者により指示されているとき、進行方向補正を可と検
    定する、請求項1記載の進行方向補正装置。
  6. 【請求項6】クル−ズ制御手段は、偏位検出装置が検出
    した走行レ−ンのカ−ブ半径が設定値以上で設定時間以
    上継続したとき、進行方向補正を可と検定する、請求項
    1記載の進行方向補正装置。
  7. 【請求項7】路上の走行レ−ンに対する該路上を走行中
    の車両の偏位量を検出する偏位検出装置;前記車両の車
    輪ブレ−キを増圧し車輪ブレ−キ圧配分を制御する車輪
    ブレ−キ圧制御装置;報知手段;および、 前記偏位量が第1設定値以上のときに1次警報を前記報
    知手段にて発生し、第1設定値を越える第2設定値以上
    のときに2次警報を前記報知手段にて発生し前記車輪ブ
    レ−キ圧制御装置に偏位量を低減するための車輪ブレ−
    キ圧配分制御を指令し、運転者による車両上機器の操作
    に応答して前記車輪ブレ−キ圧制御装置に該車輪ブレ−
    キ圧配分制御の中止を指令し前記警報を停止又は他の報
    知に切換える、クル−ズ制御手段;を備える進行方向補
    正装置。
  8. 【請求項8】運転者による車両上機器の操作は、車両上
    ステアリングホィ−ルの廻しである、請求項7記載の進
    行方向補正装置。
  9. 【請求項9】運転者による車両上機器の操作は、車両上
    ステアリングホィ−ルの回転トルクが設定値以上の廻し
    である、請求項7記載の進行方向補正装置。
  10. 【請求項10】運転者による車両上機器の操作は、ウィ
    ンカ操作である、請求項7記載の進行方向補正装置。
  11. 【請求項11】運転者による車両上機器の操作は、ブレ
    −キペダルの踏込みである、請求項7記載の進行方向補
    正装置。
  12. 【請求項12】路上の走行レ−ンに対する該路上を走行
    中の車両の偏位量を検出する偏位検出装置;前記車両の
    車輪ブレ−キを増圧し車輪ブレ−キ圧配分を制御する車
    輪ブレ−キ圧制御装置;報知手段;および、 前記偏位量が第1設定値以上のときに1次警報を前記報
    知手段にて発生し、第1設定値を越える第2設定値以上
    のときに2次警報を前記報知手段にて発生し前記車輪ブ
    レ−キ圧制御装置に偏位量を低減するための車輪ブレ−
    キ圧配分制御を指令し、前記偏位量が第2設定値より小
    さい第3設定値以下に低減すると、前記車輪ブレ−キ圧
    制御装置に該車輪ブレ−キ圧配分制御の中止を指令し前
    記警報を停止又は他の報知に切換える、クル−ズ制御手
    段;を備える進行方向補正装置。
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