JPH11289751A - インバータ装置および空気調和機 - Google Patents

インバータ装置および空気調和機

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JPH11289751A
JPH11289751A JP10087414A JP8741498A JPH11289751A JP H11289751 A JPH11289751 A JP H11289751A JP 10087414 A JP10087414 A JP 10087414A JP 8741498 A JP8741498 A JP 8741498A JP H11289751 A JPH11289751 A JP H11289751A
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JP
Japan
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phase noise
phase
inverter device
noise filters
rectifier
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JP10087414A
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Hidetoshi Kanazawa
秀俊 金沢
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノイズフィルターのノイズ低減能力を低下させ
ずに電流容量を減少させて小形軽量化とコスト低減とを
共に図る。 【解決手段】単相交流電源22からの交流を直流に整流
する整流部23と、この整流部からの直流を交流に逆変
換する逆変換部25とを有する。整流部と逆変換部間の
直流リンク部28の陽極側と陰極側とに、相互に並列に
接続された2個の単相ノイズフィルター26,27を挿
入してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒートポンプ式空気
調和機等に好適なインバータ装置および空気調和機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和機は、商用電源
等の電源からの交流をインバータ装置により可変電圧・
可変周波数の交流に変換してコンプレッサモータに与え
ることにより、このコンプレッサモータの運転回転数を
適宜制御して空調能力を適宜制御し得るようになってい
る。
【0003】図10はこの種の単相用インバータ装置1
の構成を示す概略電気回路図である。このインバータ装
置1は、例えば単相交流電源2からの単相交流を直流に
整流するダイオードブリッジ等の整流部3と、この整流
部3により整流された直流を、電解コンデンサ4により
平滑した後に、可変電圧・可変周波数の交流に逆変換す
る逆変換部5とを有する。
【0004】そして、この逆変換部5から密閉型圧縮機
等のコンプレッサモータ6に供給される給電の周波数と
電圧を適宜制御することにより、コンプレッサモータ6
の単位時間当りの回転数を制御し、もって空調能力を制
御するようになっている。
【0005】そして、単相交流電源2と整流部3との間
には、チョークコイル等よりなる第1のノイズフィルタ
ー7を直列に挿入して高調波等の高周波成分の低減ない
し除去を図る一方、整流部3と逆変換部5との間のDC
リンク8に、チョークコイル等の第2のノイズフィルタ
ー9を直列に挿入して直流中のリップル等交流成分のノ
イズの低減ないし除去を図っている。
【0006】図11は三相用のインバータ装置1Aの電
気的構成を示しているが、この三相用のインバータ装置
1Aは三相電源2Aと整流部3との間に、三相ノイズフ
ィルター10を直列に挿入して、電源からの高調波等の
ノイズの低減ないし除去を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のインバータ装置1,1Aでは、その電流容量
が増大すると、上記ノイズフィルター7,9,10にそ
れぞれ流れる電流も増大する。そして、例えば、図12
(A)に示すように単相ノイズフィルター7,9のチョ
ークコイルの電流容量が20Aから1.5倍の30Aに
増大すると、そのフェライト等のコア11が図12
(B)に示すように大形重量化するうえに、リード線1
2も太くなるので、コストが例えば3〜5倍も上昇する
という課題がある。
【0008】また、三相ノイズフィルター10の場合も
同様に電流容量が増大すると、フェライト等のコアが大
形重量化し、リード線が太くなるので、大幅なコストア
ップを招くという課題がある。そのため、インダクタン
スが小さく、本来のノイズ低減特性も悪化するので、三
相ノイズフィルター10を2個直列に挿入する場合もあ
り、さらなるコストアップを招く原因をなしている。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、ノイズフィルターのノイズ低減
能力を低下させずに電流容量を減少させて小形軽量化と
コスト低減とを共に図ることができるインバータ装置お
よび空気調和機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応するイン
バータ装置は、単相交流電源からの交流を直流に整流す
る整流部と、この整流部からの直流を交流に逆変換する
逆変換部とを有するインバータ装置において、上記整流
部と逆変換部間の直流リンク部の陽極側と陰極側とに、
相互に並列に接続された2個の単相ノイズフィルターを
挿入してなる。
【0011】この発明によれば、整流部からの直流は、
相互に並列に接続された2個の単相ノイズフィルターに
それぞれ分流(2分)されるので、各単相ノイズフィル
ターに流れる電流を減少させることができる。すなわ
ち、各単相ノイズフィルター個々の電流容量を減少させ
ることができるので、その小形軽量化とコスト低減とを
共に図ることができる。このために、2個合計のノイズ
フィルター全体としても小形軽量化とコスト低減とを共
に図ることができる。しかも、2個の単相ノイズフィル
ターにより高調波等高周波成分のノイズをそれぞれ低減
するので、ノイズ低減機能の低下を防止することができ
る。
【0012】請求項2に対応するインバータ装置は、単
相交流電源からの交流を直流に整流する整流部と、この
整流部からの直流を交流に逆変換する逆変換部とを有す
るインバータ装置において、上記単相交流電源と上記整
流部間にて、相互に並列に接続された2個の単相ノイズ
フィルターを挿入してなる。
【0013】この発明によれば、単相交流電源からの交
流は、相互に並列に接続された2個の単相ノイズフィル
ターにそれぞれ分流(2分)されるので、各単相ノイズ
フィルターに流れる電流を減少させることができる。す
なわち、各単相ノイズフィルター個々の電流容量を減少
させることができるので、その小形軽量化とコスト低減
とを共に図ることができる。このために、2個合計のノ
イズフィルター全体としても小形軽量化とコスト低減と
を共に図ることができる。しかも、2個の単相ノイズフ
ィルターにより直流中のリップル等交流成分のノイズを
それぞれ低減するので、ノイズ低減機能の低下を防止す
ることができる。
【0014】請求項3に対応するインバータ装置は、三
相交流電源からの交流を直流に整流する整流部と、この
整流部からの直流を交流に逆変換する逆変換部とを有す
るインバータ装置において、上記三相交流電源と上記整
流部間にて、各相に2個ずつ挿入された3個の単相ノイ
ズフィルター同士を並列に接続してなる。
【0015】この発明によれば、三相交流電源からの交
流は、相互に並列に接続された3個の単相ノイズフィル
ターにそれぞれ分流(2分)されるので、各単相ノイズ
フィルターに流れる電流を減少させることができる。こ
のために、各単相ノイズフィルター個々の電流容量を減
少させることができるので、その小形軽量化とコスト低
減とを共に図ることができる。このために、2個合計の
ノイズフィルター全体としても小形軽量化とコスト低減
とを共に図ることができる。しかも、3個の単相ノイズ
フィルターにより交流成分のノイズをそれぞれ低減する
ので、ノイズ低減機能の低下を防止することができる。
【0016】請求項4に対応するインバータ装置は、並
列接続された単相ノイズフィルター同士は、ほぼ同一の
インダクタンスと抵抗とを有する。
【0017】この発明によれば、並列接続された単相ノ
イズフィルター同士のインダクタンスと抵抗がほぼ同一
であるので、見掛け上は電流容量の大きい1個の単相ノ
イズフィルターと同様のノイズ低減効果を奏することが
できる。
【0018】請求項5に対応するインバータ装置は、各
単相ノイズフィルターは、これからの漏れ電流を検出す
る検出線をそれぞれ具備し、これら検出線同士を接続し
ている。
【0019】この発明によれば、並列接続された各単相
ノイズフィルター同士を、これらの各漏れ電流をそれぞ
れ検出する検出線により接続しているので、仮に各単相
ノイズフィルター同士のインダクタンスや直流抵抗分等
の微差等のアンバランスにより、各単相ノイズフィルタ
ーに漏れ電流が発生しても、これら漏れ電流同士は逆極
性であり、漏れ電流検出線同士が接続されているので、
これら漏れ電流同士が相互に打ち消し合う。すなわち、
各単相ノイズフィルター間のアンバランスを打ち消し合
ってノイズ低減効果の向上を図ることができる。
【0020】請求項6に対応するインバータ装置は、各
検出線同士は、コンデンサ、または抵抗、あるいは抵抗
およびコンデンサ等の受動素子を介して接続されてい
る。
【0021】この発明によれば、並列接続された各単相
ノイズフィルターの漏れ電流をそれぞれ検出する検出線
同士を、抵抗等の受動素子を介して接続しているので、
これら受動素子で電圧降下が発生するが、これら電圧同
士は逆極性であるので、相互に打ち消し合う。すなわ
ち、各単相ノイズフィルター間のアンバランスを打ち消
し合ってノイズ低減効果の向上を図ることができる。
【0022】請求項7に対応するインバータ装置は、各
検出線同士は、△またはY結線されている。
【0023】この発明によれば、三相交流電源と整流部
間にて挿入された3個並列接続の単相ノイズフィルター
の漏れ電流検出線同士をY結線する場合には、各単相フ
ィルターに発生した漏れ電流をY結線の中性点で打ち消
し合い、あるいは各検出線同士を△結線する場合には、
各漏れ電流により発生した各線間電圧を打ち消し合って
アンバランスを打ち消し合うことができる。
【0024】請求項8に対応するインバータ装置は、三
相交流電源からの交流を直流に整流する整流部と、この
整流部からの直流を交流に逆変換する逆変換部とを有す
るインバータ装置において、上記三相交流電源と上記整
流部間にて、相互に並列に接続された2個の三相ノイズ
フィルターを挿入してなる。
【0025】この発明によれば、三相交流電源からの交
流は、相互に並列に接続された2個の三相ノイズフィル
ターにそれぞれ分流(2分)されるので、各三相ノイズ
フィルターに流れる電流を減少させることができる。す
なわち、各三相ノイズフィルター個々の電流容量を減少
させることができるので、その小形軽量化とコスト低減
とを共に図ることができる。このために、2個合計のノ
イズフィルター全体としても小形軽量化とコスト低減と
を共に図ることができる。しかも、2個の三相ノイズフ
ィルターにより高調波等のノイズをそれぞれ低減するの
で、ノイズ低減機能の低下を防止することができる。
【0026】請求項9に対応するインバータ装置は、並
列接続された三相ノイズフィルター同士は、ほぼ同一の
インダクタンスと抵抗とを有する。
【0027】この発明によれば、並列接続された三相ノ
イズフィルター同士のインダクタンスと抵抗がほほ同一
であるので、見掛け上は電流容量の大きい1個の三相ノ
イズフィルターと同様のノイズ低減効果を奏することが
できる。
【0028】請求項10に対応するインバータ装置は、
各三相ノイズフィルターは、これからの漏れ電流を検出
する検出線をそれぞれ具備し、これら検出線同士を接続
している。
【0029】この発明によれば、並列接続された各三相
ノイズフィルター同士を、これらの各漏れ電流をそれぞ
れ検出する検出線により接続しているので、仮に各三相
ノイズフィルター同士のインダクタンスや直流抵抗分等
の微差等のアンバランスにより、各三相ノイズフィルタ
ーに漏れ電流が発生しても、これら漏れ電流同士は逆極
性であり、漏れ電流検出線同士が接続されているので、
これら漏れ電流同士が相互に打ち消し合う。すなわち、
各三相ノイズフィルター間のアンバランスを打ち消し合
ってノイズ低減効果の向上を図ることができる。
【0030】請求項11に対応するインバータ装置は、
各検出線同士は、コンデンサ、または抵抗、あるいは抵
抗およびコンデンサ等の受動素子を介して接続されてい
る。
【0031】この発明によれば、並列接続された各三相
ノイズフィルターの漏れ電流をそれぞれ検出する検出線
同士を、抵抗等の受動素子を介して接続しているので、
これら受動素子で電圧降下が発生するが、これら電圧同
士は逆極性であるので、相互に打ち消し合う。すなわ
ち、各三相ノイズフィルター間のアンバランスを打ち消
し合ってノイズ低減効果の向上を図ることができる。
【0032】請求項12に対応する空気調和機は、請求
項1〜11のいずれか1項に記載のインバータ装置と、
このインバータ装置により運転されるモータで駆動され
るコンプレッサと、このコンプレッサにより圧縮される
冷媒が循環する冷凍サイクルと、を具備している。
【0033】この発明によれば、請求項1〜11のいず
れか1項に記載のインバータ装置を空気調和機に設けて
いるので、空気調和機としても、これらインパータ装置
と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図8に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一ま
たは相当部分には同一符号を付している。
【0035】図1は本発明の第1の実施形態に係るイン
バータ装置21の全体構成を示す概略電気回路図であ
る。このインバータ装置21は例えば、空気調和機用に
好適であって、商用交流電源等の単相交流電源22から
の交流を直流に整流するダイオードブリッジ等の整流部
23と、この整流部23により整流された直流を可変電
圧・可変周波数の交流に逆変換してモータ24に給電
し、このモータ24の単位時間当りの回転数を適宜制御
することにより、例えばこのモータ24により駆動され
る図示しない空気調和機のコンプレッサ等の空調能力を
適宜制御する逆変換部25と、を有する。例えば、逆変
換部25はG−Tr等のインバータ回路を有し、モータ
24は、これにより駆動されるコンプレッサ機構と共に
密閉容器内に封入されて密閉型圧縮機等に構成されてい
る。
【0036】そして、単相交流電源22と整流部23と
の間には、互いに並列に接続された第1,第2の単相ノ
イズフィルター26,27を挿入している。すなわち、
単相交流電源22と整流部23との間に、第1の単相ノ
イズフィルター26を直列に挿入すると共に、この第1
の単相ノイズフィルター26に第2の単相ノイズフィル
ター27を並列に接続している。
【0037】また、整流部23と逆変換部25とを接続
するDCリンク部28の陽極(+)側と、陰極(−)側
とに、互いに並列に接続された第3,第4の単相ノイズ
フィルター29,30を挿入している。すなわち、整流
部23と逆変換部25の間に、第3の単相ノイズフィル
ター29を直列に挿入するとともに、この第3の単相ノ
イズフィルター29に、第4の単相ノイズフィルター3
0を並列に接続し,これら第3,第4の単相ノイズフィ
ルター29,30の次段に電解コンデンサ等の平滑コン
デンサ31はを並列に挿入している。
【0038】図2に示すように、これら第1〜第4の単
相ノイズフィルター26,27,29,30は、例えば
チョークコイル等よりなり、第1と第2の単相ノイズフ
ィルター26,27同士はほぼ同一のインダクタンスと
抵抗を有し、第3と第4の単相ノイズフィルター29,
30同士もほぼ同一のインダクタンスと抵抗を有する。
これら第1〜第4の単相ノイズフィルター26,27,
29,30は例えばフェライト等よりなる環状のコア2
6a,27a,29a,30aに、一次巻線26b,2
7b,29b,30bと二次巻線26c,27c,29
c,30cとをそれぞれ巻回しており、第1と第2の単
相ノイズフィルター26,27同士を並列に接続する一
方、第3と第4の単相ノイズフィルター29,30同士
を並列に接続している。
【0039】すなわち、第1の単相ノイズフィルター2
6の一次巻線26bの単相交流電源22側入力端(図2
中左端)と、第2の単相ノイズフィルター27の一次巻
線27bの単相交流電源22側入力端(図2中左端)と
を接続して単相交流電源22の出力側一端に接続してい
る。一方、これら第1,第2の単相ノイズフィルター2
6,27の各一次巻線26b,27bの出力端(図2中
右端)同士を接続して整流部23の入力側一端に接続し
ている。
【0040】また、第1の単相ノイズフィルター26の
二次側巻線26cの出力端(図2中左端)と、第2の単
相ノイズフィルター27の二次側巻線27cの出力端
(図2中左端)同士を接続して単相交流電源22の出力
側他端に接続している。一方、これら第1,第2の単相
ノイズフィルター26,27の各二次側巻線26c,2
7cの入力端(図2中右端)同士を接続して整流部23
の入力側他端に接続している。
【0041】そして、第3の単相ノイズフィルター29
の一次側巻線29bの整流部23側の入力端(図2中左
端)と、第4の単相ノイズフィルター30の一次側巻線
30bの整流部23側の入力端(図2中左端)とを接続
して整流部23の出力側一端に接続している。一方、こ
れら第3,第4の単相ノイズフィルター29,30の各
一次巻線29b,30bの出力端(図2中右端)同士を
接続して逆変換部25の入力側一端に接続している。
【0042】また、第3の単相ノイズフィルター29の
二次側巻線29cの出力端(図2中左端)と、第4の単
相ノイズフィルター30の二次側巻線30cの出力端
(図2中左端)同士を接続して整流部23の出力側他端
に接続している。一方、これら第3,第4の単相ノイズ
フィルター29,30の各二次側巻線29c,30cの
入力端(図2中右端)同士を接続して逆変換部25の入
力側他端に接続している。
【0043】図2はこのように並列に接続された第1,
第2の単相ノイズフィルター26,27と、第3,第4
の単相ノイズフィルター29,30の電流分布を示して
おり、次の数1式で表わすことができる。
【0044】
【数1】
【0045】そして、第1,第2の単相ノイズフィルタ
ー26,27同士、または第3,第4の単相ノイズフィ
ルター29,30同士の各インダクタンスと抵抗が同一
であり、平衡しているために、各漏れ電流がない場合は
次の数2式が成立する。
【0046】
【数2】
【0047】したがって、第1,第2の単相ノイズフィ
ルター26,27同士が平衡している場合には、見掛け
上は1個のノイズフィルターと同一のノイズ低減ないし
除去効果を得ることができる。すなわち、単相交流電源
22からの交流が第1,第2の単相ノイズフィルター2
6,27に、それぞれ分流して、高調波等の高周波成分
が低減ないし除去されてから整流回路23へ入力され
る。したがって、高調波等のノイズが低減ないし除去さ
れると共に、単相交流電源22からの交流が第1,第2
の単相ノイズフィルター26,27にそれぞれ分流され
るので、これら単相ノイズフィルター26,27の電流
容量を減少させることができる。したがって、これら第
1,第2の単相ノイズフィルター26,27の小形軽量
化とコスト低減とを共に図ることができる。
【0048】また、第3,第4の単相ノイズフィルター
29,30同士が平衡している場合にも、見掛け上は1
個のノイズフィルターと同一のノイズ低減ないし除去効
果を得ることができる。すなわち、整流部23からの直
流が第3,第4の単相ノイズフィルター29,30にそ
れぞれ分流して、リップル等の交流成分が低減ないし除
去されてから逆変換部25へ入力される。したがって、
ノイズが低減ないし除去されると共に、整流部23から
の直流が第3,第4の単相ノイズフィルター29,30
にそれぞれ分流されるので、これら単相ノイズフィルタ
ー29,30の電流容量を減少させることができる。こ
のために、これら第3,第4の単相ノイズフィルター2
9,30の小形軽量化とコスト低減とを共に図ることが
できる。そして、整流部23からの直流は、第3,第4
単相ノイズフィルター29,30と平滑コンデンサ31
とにより平滑されて逆変換部25へ与えられる。
【0049】図3は本発明の第2の実施形態に係るイン
バータ装置21Aの要部電気回路図である。このインバ
ータ装置21Aは電源が三相交流電源22Aであるの
で、この三相交流電源22Aと三相整流部23Aとの間
に、チョークコイル等からなる第1の三相ノイズフィル
ター31を直列に挿入する共に、この第1の三相ノイズ
フィルター31に、チョークコイル等からなる第2の三
相ノイズフィルター32を並列に接続した点に特徴があ
る。
【0050】そして、これら第1,第2の三相ノイズフ
ィルター31,32も、ほぼ同一のインダクタンスと抵
抗を有し、相互に並列に接続されているので、見掛け上
は1個のノイズフィルターと同一のノイズ低減ないし除
去効果を得ることができる。このために、三相ノイズフ
ィルター31,32の電流容量の減少を図ることができ
るので、三相ノイズフィルター31,32の小形軽量化
およびコスト低減を共に図ることができる。
【0051】図4は本発明の第3の実施形態に係るイン
バータ装置21Bの要部電気回路図である。このインバ
ータ装置21Bは三相交流電源22Aと三相整流部23
Aとの間に、3個1組の単相ノイズフィルター33,3
4,35のうちの任意の2個ずつが各相に挿入され、互
いに並列に接続されるように挿入した点に特徴がある。
【0052】したがって、このインバータ装置21Bに
よれば、見掛け上、各相毎に2個並列の単相ノイズフィ
ルター33,34,35を挿入しているので、高調波等
のノイズを低減ないし除去することができる。しかも、
これら3個の単相ノイズフィルター33,34,35は
三相電源からの電流をそれぞれに分流させるので、これ
らフィルター33〜35の電流容量は小さく、かつ三相
ノイズフィルター31,32よりも安価であるので、装
置全体の小型軽量化とコスト低減とを共に図ることがで
きる。
【0053】図5は本発明の第4実施形態に係るインバ
ータ装置21Cの要部電気回路図である。このインバー
タ装置21Cは、上記第3の実施形態に係る3個の単相
ノイズフィルター33,34,35の前段にて、三相ノ
イズフィルター36を直列に挿入した点に特徴がある。
【0054】この実施形態によれば、三相交流電源22
Aからの交流の高調波成分を、三相ノイズフィルター3
6と、3個1組の単相ノイズフィルター33〜35とに
より二重に低減ないし除去するので、ノイズ低減ないし
除去効果を一段と向上させることができる。
【0055】図6は本発明の第5の実施形態の要部拡大
図である。この実施形態は上記各単相ノイズフィルター
26,27,29,30,33〜35等に漏れ電流を検
出する検出線37を設けた点に特徴がある。
【0056】すなわち、相互に並列接続された2個一対
の単相ノイズフィルター、例えば第1と第2の単相ノイ
ズフィルター26と27同士、または第3と第4の単相
ノイズフィルター29と30同士、あるいは3個1組の
単相ノイズフィルター33,34,35同士のインダク
タンスや直列抵抗分等に仮に微差があると、ノイズ印加
時に各対または各組の単相ノイズフィルター26,2
7,29,30,33〜35同士間でアンバランスが発
生し、これら同士間で発生する磁界が逆極性になり、漏
れ電流が発生する。
【0057】この漏れ電流は検出線37により検出さ
れ、アンバランスが発生したことを検出することができ
る。このようなアンバランスな状態でも高調波等のノイ
ズ低減ないし除去効果をある程度得ることができる。
【0058】図7は本発明の第6の実施形態の要部拡大
電気回路図である。この実施形態は上記各対ないし各組
の単相ノイズフィルター、例えば第1の単相ノイズフィ
ルター26の第1の検出線37aと、第2の単相ノイズ
フィルター27の第2の検出線37bとを例えばコンデ
ンサ38を介してループ状に接続した点に特徴がある。
【0059】これによれば、仮に、第1と第2の単相ノ
イズフィルター26,27同士のインダクンスや直流抵
抗分等に微差があり、高調波等のノイズの印加時にアン
バランスが発生すると、これら第1,第2の単相ノイズ
フィルター26,27にそれぞれ発生する磁界が逆極性
になり漏れ電流が発生する。そして、これら漏れ電流は
各検出線37a,37bにより検出され、直流分がコン
デンサ38によりカットされるが、これら漏れ電流は相
互に逆極性であるので、打ち消し合い、アンバランスを
打ち消し合うことができる。このために、第1,第2の
単相ノイズフィルター26,27同士のバランスを保つ
ことができるので、ノイズの低減ないし除去効果の向上
を図ることができる。これら第1,第2の検出線37
a,37bは第3,第4の単相ノイズフィルター29,
30に設けてもよい。
【0060】図8は本発明の第7の実施形態の要部拡大
電気回路図である。この実施形態は例えば図4や図5で
示す三相電源22A用の3個の単相ノイズフィルター3
3,34,35の各漏れ電流を検出する検出線33a,
34a,35a同士を、コンデンサ39,40,41を
介してY結線で連結した点に特徴がある。
【0061】したがって、仮に、これら単相ノイズフィ
ルター33,34,35同士のインダクタンス等のアン
バランスにより、漏れ電流が発生した場合には、これら
漏れ電流は各検出線33a,34a,35aがY結線で
接続されているので、その中性点で合成電流がほぼゼロ
になる。したがって、3個の単相ノイズフィルター3
3,34,35のアンバランスを解消してバランスを保
つことができ、そのバランスがとれた状態で高調波等の
ノイズを低減ないし除去することができる。また、これ
ら各検出線33a,34a,35aを△結線で接続して
もよく、これによれば、各線間電圧をゼロにして各単相
ノイズフィルター33〜35のアンバランスを打ち消し
合わせることができる。
【0062】図9は本発明の第8の実施形態に係る空気
調和機42の冷凍サイクル図である。この空気調和機4
2は、上記第1〜第7の実施形態に係るインバータ装置
21,21A〜21Cのいずれかにより駆動されるモー
タ6を図示しない圧縮機構と共に密閉ケース内に封入し
てなる圧縮機43を備えている。
【0063】そして、空気調和機42は、圧縮機43、
四方弁44、室外ファン45を有する室外側熱交換器4
6、減圧器である膨張弁47、室内ファン48を有する
室内側熱交換器49を冷媒配管50により、この順に順
次、かつ環状に接続し、冷媒を可逆的に循環させる閉じ
た冷凍サイクルを構成している。
【0064】この冷凍サイクルは四方弁44の切換操作
により、冷媒を図中実線矢印方向に循環させると、冷房
運転され、図中破線矢印方向に循環させると、暖房運転
されるように構成されている。
【0065】この空気調和機42によれば、圧縮機43
の単位時間当りの回転数を制御することにより空調能力
を制御するインバータ装置21(21A〜21C)は上
述したように単相,三相ノイズフィルター26,27,
29,30,33〜35,36が小型軽量で安価であ
り、ノイズ低減ないし除去効果に優れているので、圧縮
機43の回転数制御、すなわち空調能力の制御精度を向
上させることができると共に、空気調和機42としても
小形軽量化とコスト低減とを共に図ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンバータ装置の電源と整流部との間、または整流部と逆
変換部との間にて相互に並列に接続された複数個の単相
ノイズフィルターを挿入したので、電源からの交流、ま
たは整流部からの直流を、複数個並列接続の単相ノイズ
フィルターにそれぞれ分流させて高調波やリップル等の
ノイズを低減ないし除去することができる。このため
に、各単相ノイズフィルター個々の電流容量を減少させ
ることができるので、これら単相ノイズフィルターの小
形軽量化とコスト低減とを共に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るインバータ装置
の電気回路図。
【図2】図1で示す第1〜第4の単相ノイズフィルター
の要部拡大図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るインバータ装置
の要部電気回路図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係るインバータ装置
の要部電気回路図。
【図5】本発明の第4の実施形態に係るインバータ装置
の要部電気回路図。
【図6】本発明の第5の実施形態に係るインバータ装置
の要部電気回路図。
【図7】本発明の第6の実施形態に係るインバータ装置
の要部電気回路図。
【図8】本発明の第7の実施形態に係るインバータ装置
の要部電気回路図。
【図9】本発明の第8の実施形態に係る空気調和機の冷
凍サイクル図。
【図10】従来のインバータ装置の電気回路図。
【図11】他の従来のインバータ装置の電気回路図。
【図12】(A)は20Aのチョークコイルの斜視図、
(B)は30Aのチョークコイルの斜視図。
【符号の説明】
21,21A,21C インバータ装置 22 交流電源 23 整流部 24 モータ 25 逆変換部 26 第1の単相ノイズフィルター 26a,27a,29a,30a コア 26b,27b,29b,30b 一次巻線 26c,27c,29c,30c 二次巻線 27 第2の単相ノイズフィルター 28 DCリンク部 29 第3の単相ノイズフィルター 30 第4の単相ノイズフィルター 31 第1の三相ノイズフィルター 32 第2の三相ノイズフィルター 33,34,35 単相ノイズフィルター 43 圧縮機

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単相交流電源からの交流を直流に整流す
    る整流部と、この整流部からの直流を交流に逆変換する
    逆変換部とを有するインバータ装置において、上記整流
    部と逆変換部間の直流リンク部の陽極側と陰極側とに、
    相互に並列に接続された2個の単相ノイズフィルターを
    挿入してなることを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 単相交流電源からの交流を直流に整流す
    る整流部と、この整流部からの直流を交流に逆変換する
    逆変換部とを有するインバータ装置において、上記単相
    交流電源と上記整流部間にて、相互に並列に接続された
    2個の単相ノイズフィルターを挿入してなることを特徴
    とするインバータ装置。
  3. 【請求項3】 三相交流電源からの交流を直流に整流す
    る整流部と、この整流部からの直流を交流に逆変換する
    逆変換部とを有するインバータ装置において、上記三相
    交流電源と上記整流部間にて、各相に2個ずつ挿入され
    た3個の単相ノイズフィルター同士を並列に接続してな
    ることを特徴とするインバータ装置。
  4. 【請求項4】 並列接続された単相ノイズフィルター同
    士は、ほぼ同一のインダクタンスと抵抗とを有すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のイン
    バータ装置。
  5. 【請求項5】 各単相ノイズフィルターは、これからの
    漏れ電流を検出する検出線をそれぞれ具備し、これら検
    出線同士を接続していることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  6. 【請求項6】 各検出線同士は、コンデンサ、または抵
    抗、あるいは抵抗およびコンデンサ等の受動素子を介し
    て接続されていることを特徴とする請求項5記載のイン
    バータ装置。
  7. 【請求項7】 各検出線同士は、△またはY結線されて
    いることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記
    載のインバータ装置。
  8. 【請求項8】 三相交流電源からの交流を直流に整流す
    る整流部と、この整流部からの直流を交流に逆変換する
    逆変換部とを有するインバータ装置において、上記三相
    交流電源と上記整流部間にて、相互に並列に接続された
    2個の三相ノイズフィルターを挿入してなることを特徴
    とするインバータ装置。
  9. 【請求項9】 並列接続された三相ノイズフィルター同
    士は、ほぼ同一のインダクタンスと抵抗とを有すること
    を特徴とする請求項8記載のインバータ装置。
  10. 【請求項10】 各三相ノイズフィルターは、これから
    の漏れ電流を検出する検出線をそれぞれ具備し、これら
    検出線同士を接続していることを特徴とする請求項8ま
    たは9に記載のインバータ装置。
  11. 【請求項11】 各検出線同士は、コンデンサ、または
    抵抗、あるいは抵抗およびコンデンサ等の受動素子を介
    して接続されていることを特徴とする請求項10記載の
    インバータ装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    のインバータ装置と、このインバータ装置により運転さ
    れるモータで駆動されるコンプレッサと、このコンプレ
    ッサにより圧縮される冷媒が循環する冷凍サイクルと、
    を具備していることを特徴とする空気調和機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008178218A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 電力変換装置
JP2012070485A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Denso Corp 電力変換装置
KR20210043555A (ko) * 2018-12-11 2021-04-21 엘지전자 주식회사 전력 변환 장치 및 이를 포함하는 공기 조화기

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