JPH11287127A - 内燃機関の過給装置 - Google Patents

内燃機関の過給装置

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JPH11287127A
JPH11287127A JP10105817A JP10581798A JPH11287127A JP H11287127 A JPH11287127 A JP H11287127A JP 10105817 A JP10105817 A JP 10105817A JP 10581798 A JP10581798 A JP 10581798A JP H11287127 A JPH11287127 A JP H11287127A
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JP
Japan
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gear
shaft
compressor impeller
combustion engine
internal combustion
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Application number
JP10105817A
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English (en)
Inventor
Tadanobu Sakamoto
忠信 坂本
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動安定性に優れた内燃機関の過給装置を提
供すること。 【解決手段】 排気通路81に設けたタービンホイール
11と,吸気通路82に設けたコンプレッサインペラ1
2と,タービンホイール11とコンプレッサインペラ1
2との間の動力伝達を行うシャフト3とを有する内燃機
関の過給装置1である。過給装置1には,コンプレッサ
インペラ12が昇圧させた吸気圧力が所定圧力以上にな
った際にタービンホイール11とコンプレッサインペラ
12との間の動力伝達を遮断するクラッチ機構部4を設
けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,作動安定性に優れた内燃機関の
過給装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば,船舶,自動車等に用いられる内燃
機関においては,高出力を得るための手段として,排気
ガスのエネルギーを利用した過給装置(ターボチャージ
ャ)が広く用いられている。従来の過給装置9は,図5
に示すごとく,排気通路81に設けたタービンホイール
91と,吸気通路82に設けたコンプレッサインペラ9
2と,上記タービンホイール91と上記コンプレッサイ
ンペラ92との間の動力伝達を行うシャフト93とより
なる基本構成を有している。
【0003】また,過給装置9は,同図に示すごとく,
吸気通路82にはウェイストゲートバルブアクチュエー
タ94を,一方,排気通路81にはバイパス通路95及
びその進入口を開閉するためのウェイストゲートバルブ
96を設けてある。これらは,周知のごとく,タービン
ホイール91部に流入する排ガス量を規制することによ
りタービンホイール91のオーバーランを防止するもの
である。そして,このようなウェイストゲートバルブ9
6等を備えた過給装置9は,上記基本構成だけでは実現
できない低速から高速までの広い範囲での有効な過給圧
特性を得ることができる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の内
燃機関の過給装置9においては次の問題がある。即ち,
上記ウェイストゲートバルブ96は,上記排気通路81
内の高温状態の排ガス中において進退する構造を有して
いる。そのため,ウェイストゲートバルブ96は,優れ
た耐熱性を有する材料を用いて作製する必要があり,コ
ストが高くなる。
【0005】また,排気通路81内の排ガスはカーボン
を含有しているため,そのカーボンがウェイストゲート
バルブ96に固着して作動不良を来す場合がある。ま
た,ウェイストゲートバルブ96はその軸部960を排
気通路81の外部に位置する上記ウェイストゲートバル
ブアクチュエータ94に連結させてある。これに起因し
て,軸部960とバイパス通路95との間に隙間が生
じ,ここから排ガス漏れが生じる場合がある。
【0006】即ち,上記従来のウェイストゲートバルブ
96を用いた過給装置9においては,上記種々の不具合
が発生するために,作動状態が必ずしも安定していると
は言えなかった。
【0007】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,作動安定性に優れた内燃機関の過給装置
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,排気通路に設け
たタービンホイールと,吸気通路に設けたコンプレッサ
インペラと,上記タービンホイールと上記コンプレッサ
インペラとの間の動力伝達を行うシャフトとを有する内
燃機関の過給装置において,該過給装置には,上記コン
プレッサインペラが昇圧させた吸気圧力が所定圧力以上
になった際に上記タービンホイールと上記コンプレッサ
インペラとの間の動力伝達を遮断するクラッチ機構部を
設けてあることを特徴とする内燃機関の過給装置にあ
る。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記過給装置には,上記タービンホイールと上記コンプレ
ッサインペラとの間の動力伝達を遮断するためのクラッ
チ機構部を設けてあることである。
【0010】上記クラッチ機構部としては,後述するご
とく種々の構成をとることができる。少なくとも,上記
クラッチ機構部は,上記のごとく,吸気圧力が所定圧力
以上になった際に上記タービンホイールと上記コンプレ
ッサインペラとの間の動力伝達を遮断するよう構成す
る。
【0011】即ち,上記クラッチ機構部は,上記コンプ
レッサインペラにより昇圧される吸気圧力が所定圧力に
達するまでは,上記タービンホイールとコンプレッサイ
ンペラとの連結状態を維持し,一方,上記吸気圧力が所
定圧力を超えた際には,上記タービンホイールとコンプ
レッサインペラとの連結状態を解いて両者間の動力伝達
を止めるよう構成する。
【0012】ここで,吸気圧力の上記所定圧力として
は,例えば,吸気圧力が内燃機関にとって過剰となる圧
力値,又はそれより低い圧力値に設定することができ
る。
【0013】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明の内燃機関の過給装置は,上記のごとくクラッチ機構
部を有している。そのため,内燃機関が低速運転時であ
る場合のように上記吸気圧力が低く所定圧力未満である
場合には,上記クラッチ機構部によって上記タービンホ
イールとコンプレッサインペラとの連結状態が維持され
る。これにより,吸気圧力が上記所定圧力に満たない場
合には,過給装置本来の作用を十分に発揮させることが
できる。
【0014】一方,内燃機関が高速運転時である場合の
ように上記吸気圧力が高くこれが所定圧力以上となった
場合には,上記クラッチ機構部の作用によって上記ター
ビンホイールとコンプレッサインペラとの係合状態が解
かれる。そのため,上記タービンホイールが高速回転し
ていても,その動力がコンプレッサインペラに伝達され
ない。それ故,コンプレッサインペラのオーバーランは
防止され,昇圧される吸気圧力は所定圧力未満に維持さ
れて必要以上の吸気を内燃機関に送ることがない。
【0015】このように,本発明においては,上記クラ
ッチ機構部を設けることにより,従来のウェイストゲー
トバルブを設けた場合と同様に,内燃機関の高速運転時
等における吸気圧力の過剰昇圧を抑制することができ
る。そして,ここに重要なことは,上記クラッチ機構部
を設けることにより,従来のウェイストゲートバルブの
ような排気通路内において進退移動する部品を設ける必
要がないことである。
【0016】そのため,本発明の過給装置は,高価な耐
熱性部品の使用によるコストアップ,カーボン固着によ
る作動不良,排ガスの漏れ等という従来の不具合の発生
を確実に防止することができる。それ故,上記過給装置
は,従来よりも安定した作動状態を維持することができ
る。
【0017】したがって,本発明によれば,作動安定性
に優れた内燃機関の過給装置を提供することができる。
【0018】次に,請求項2の発明のように,上記クラ
ッチ機構部は,上記シャフトを分割してなる第1シャフ
トと第2シャフトとの間に設けてあると共に,上記第1
シャフトに設けた第1歯車と,上記第2シャフトに設け
た第2歯車と,両者間の動力伝達を行う第3歯車とより
なり,かつ,該第3歯車は,上記吸気圧力に応じて駆動
するアクチュエータに連結してあると共に,該アクチュ
エータの駆動によって上記吸気圧力が所定圧力以上にな
った際に上記第1歯車と上記第2歯車との係合状態を解
除するよう構成してあることが好ましい。
【0019】この場合には,上記第3歯車を上記アクチ
ュエータの駆動によって移動させることにより,容易に
第1歯車と第2歯車との係合状態を制御することができ
る。ここで,上記アクチュエータとしては,種々のアク
チュエータを用いることができる。例えば,従来のウェ
イストゲートバルブアクチュエータと同様に吸気通路に
連結されたダイアフラムを用いて構成することもでき
る。また,吸気通路とは無関係に独立した構成のアクチ
ュエータを用いることもできる。
【0020】また,上記第1歯車,第2歯車,第3歯車
としては,種々の歯車列を適用することができる。その
中でも,特に,請求項3の発明のように,上記第1歯
車,第2歯車,第3歯車は,いずれも傘歯車であること
が好ましい。これにより,上記第1シャフトと第2シャ
フトを同一軸芯上に維持したまま容易に上記第1〜第3
歯車による歯車列よりなるクラッチ機構部を配設するこ
とでき,構造を簡単にすることができる。
【0021】また,請求項4の発明のように,上記クラ
ッチ機構部は,互いに回動可能に設けた上記シャフトと
上記コンプレッサインペラとの間に設けてなり,上記シ
ャフトは,該シャフトと共に回動するディスクを有して
おり,一方,上記コンプレッサインペラには,上記ディ
スクに係合可能な揺動片を設けてあると共に,該揺動片
を上記ディスクと係合する方向に付勢するバネを設けて
あり,かつ,上記揺動片は上記コンプレッサインペラの
回転数が上記所定圧力に相当する所定回転数以上になっ
た際に遠心力により上記バネに抗して上記ディスクとの
係合状態を解除するよう構成することもできる。
【0022】この場合には,上記クラッチ機構部の構造
が簡単であり,かつ上記の歯車列の場合のようなアクチ
ュエータを必要としない。それ故,さらに部品点数を少
なくすることができると共に,構造を簡単にすることが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる内燃機関の過給装置につ
き,図1を用いて説明する。本例の過給装置1は,図1
に示すごとく,排気通路81に設けたタービンホイール
11と,吸気通路82に設けたコンプレッサインペラ1
2と,上記タービンホイール11と上記コンプレッサイ
ンペラ12との間の動力伝達を行うシャフト3とを有す
る。
【0024】この過給装置1には,コンプレッサインペ
ラ12が昇圧させた吸気圧力が所定圧力以上になった際
に上記タービンホイール11と上記コンプレッサインペ
ラ12との間の動力伝達を遮断するためのクラッチ機構
部4を設けてある。
【0025】本例のクラッチ機構部4は,図1に示すご
とく,シャフト3を分割してなる第1シャフト31と第
2シャフト32との間に設けてある。第1シャフト31
はタービンホイール11に,第2シャフト32はコンプ
レッサインペラ12にそれぞれ固定されている。また,
第1シャフト31及び第2シャフト32は,いずれも軸
受部36を介してケース35内に回動可能に支持されて
いる。
【0026】また,図1に示すごとく,上記クラッチ機
構部4は第1シャフト31に設けた第1歯車41と,第
2シャフト32に設けた第2歯車42と,両者41,4
2間の動力伝達を行う第3歯車43とよりなる。いずれ
の歯車41〜43も傘歯車により構成してある。そし
て,第1歯車41と第2歯車42は互いの回転軸(第1
シャフト31及び第2シャフト32)を同一軸芯上に設
け,第3歯車の回転軸430はこれらと直角をなすよう
設けてある。
【0027】また,上記第3歯車43は,図1に示すご
とく,アンギュラボールベアリングよりなる軸受38に
よりケース35内に支持されていると共に,その軸芯方
向に進退可能に配設されている。また,第3歯車43
は,その回転軸430を上記吸気圧力に応じて駆動する
アクチュエータ5に連結してある。
【0028】アクチュエータ5は,図1に示すごとく,
ダイアフラム50を利用して構成してあり,これにより
区画される第1室51は吸気通路82に連通してあり,
一方,第2室52にはダイアフラム50を矢印A方向,
即ち第3歯車43が第1,第2歯車41,42と係合す
る方向に付勢するスプリング53を配設してある。
【0029】また,上記第1室51には,上記第3歯車
43の回転軸430を挿入配置してあると共に,これを
軸受431を介して回動可能にダイアフラム50上に設
けてある。そして,上記ダイアフラム50の駆動によっ
て回転軸430が進退し,これに伴って第3歯車43が
第1歯車41及び第2歯車42と係脱するよう構成して
ある。
【0030】なお,本例においては,上記第1歯車41
と第2歯車42の歯数は同じにしてある。そのため,上
記第1シャフト31と第2シャフト32とは,動力伝達
状態においては互いに逆方向に同じ回転数で回転する。
上記歯数については,必要に応じて変更することもでき
る。また,符号85は内燃機関のシリンダ,86はピス
トン,87は吸気バルブ,88は排気バルブである。
【0031】次に,本例の作用につき説明する。本例の
内燃機関の過給装置1は,上記のごとくクラッチ機構部
4を有している。そして,クラッチ機構部4の第3歯車
43には,上記アクチュエータ5を連結してある。
【0032】そのため,内燃機関が低速運転時である場
合のように上記吸気圧力が低く所定圧力未満である場合
には,上記アクチュエータ5がスプリング53の付勢力
により矢印A方向に引き上げられた状態が維持される。
これにより,第3歯車43は第1歯車41及び第2歯車
42と係合した状態を維持する。
【0033】それ故,吸気圧力が所定圧力未満の場合に
は,タービンホイール11の回動が第1シャフト31,
第1歯車41,第3歯車43,第2歯車42,第2シャ
フト32を介して伝達され,コンプレッサインペラ12
がタービンホイール11と共に回転する。これにより,
排ガス圧力に応じて吸気圧力が昇圧される。
【0034】一方,内燃機関が高速運転時である場合の
ように上記吸気圧力が高くこれが所定圧力以上となった
場合には,上記アクチュエータ5の第1室51に高圧の
吸気が導入され,ダイアフラム50が矢印Aと反対方向
に引き下げられる。これに伴い第3歯車43が引き下げ
られて第1歯車41及び第2歯車42との係合状態が解
除される。
【0035】それ故,吸気圧力が所定圧力以上の場合に
は,コンプレッサインペラ12とタービンホイール11
との間の動力伝達が遮断される。これにより,コンプレ
ッサインペラ12により昇圧される吸気圧力は所定圧力
未満に維持され,必要以上の吸気を内燃機関に送ること
が防止される。
【0036】このように,本例においては,上記クラッ
チ機構部4を設けることにより,従来のウェイストゲー
トバルブを設けた場合と同様に,内燃機関の高速運転時
等におけるコンプレッサインペラ12のオーバーランを
防止して吸気圧力の過剰昇圧を抑制することができる。
また,本例の過給装置1は従来のウェイストゲートバル
ブと異なり,排気通路内において進退移動する部品を設
ける必要がない。
【0037】そのため,本例の過給装置1は,高価な耐
熱性部品の使用によるコストアップ,カーボン固着によ
る作動不良,排ガスの漏れ等という従来の不具合の発生
を確実に防止することができる。それ故,上記過給装置
1は,従来よりも安定した作動状態を維持することがで
きる。
【0038】実施形態例2 本例は,図2に示すごとく,実施形態例1における第1
〜第3歯車41〜43を平歯車に代えた例である。即
ち,同図に示すごとく,第3歯車43の回転軸を第1シ
ャフト31及び第2シャフト32と同一方向に設けると
共に,これをブラケット435により支持し,さらにブ
ラケット435から延設した軸部436を上記アクチュ
エータ5のダイヤフラム50に接続してある。その他は
実施形態例1と同様である。
【0039】この場合には,軸部436を回動させる必
要がないため,軸受等の部品を省略することができ,構
造が簡単となる。また,第1シャフト31と第2シャフ
ト32との回転方向を同方向にすることもできる。その
他は実施形態例1と同様の効果が得られる。なお,上記
アクチュエータ5の進退方向をシャフト3と同方向とし
て,第3歯車43をシャフト3の軸芯方向にずらす構造
とすることもできる。
【0040】実施形態例3 本例は,図3,図4に示すごとく,互いに回動可能に設
けたシャフト6とコンプレッサインペラ12との間にク
ラッチ機構部403を設けた具体例である。上記シャフ
ト6は,該シャフト6と共に回動するディスク66を有
している。一方,上記コンプレッサインペラ12には,
ディスク66に係合可能な揺動片7を設けてあると共
に,該揺動片7をディスク66と係合する方向に付勢す
るバネ71を設けてある。
【0041】また,上記揺動片7は上記コンプレッサイ
ンペラ12の回転数が上記所定圧力に相当する所定回転
数以上になった際に遠心力により上記バネ71に抗して
上記ディスク66との係合状態を解除するよう構成して
ある。以下,これを詳説する。
【0042】図3に示すごとく,上記シャフト6はその
一端61をタービンホイール11に固定してあると共
に,他端62をコンプレッサインペラ12と互いに回動
可能となるように係合させている。また,シャフト6の
他端62には,コンプレッサインペラ12よりも小径の
上記ディスク66を設けてある。このディスク66はシ
ャフト6に固定してあり,シャフト6と共に回動するよ
う設けてある。また,図3に示すごとく,コンプレッサ
インペラ12の内面121に対してわずかな隙間を空け
て対面させてある。
【0043】一方,図4に示すごとく,コンプレッサイ
ンペラ12の内面121には,2つの揺動片7を軸芯を
挟んで対称に設けてある。この揺動片7は,支持ピン7
0を中心に回動可能に設けられていると共に,板バネ7
1によって内方に付勢されている。これにより,同図に
示すごとく,コンプレッサインペラ12の静止状態にお
いては,揺動片7はその内側面75をディスク66の外
周面665に当接した状態となる。
【0044】また,上記板バネ71の付勢力は,コンプ
レッサインペラ12が所定回転数に達した際に揺動片7
に生ずる遠心力に合わせてある。即ち,揺動片7は,コ
ンプレッサインペラ12の回転数がが所定回転数以上に
なった場合に上記板バネ71の付勢力に抗して外方に広
がるよう設けられている。ここで,本例においては,上
記所定回転数として,吸気圧力が過剰となる上限の回転
数に設定してある。その他の構造は,実施形態例1と同
様である。
【0045】次に本例の作用につき説明する。本例のク
ラッチ機構部403は,上記のごとく,シャフト6に設
けたディスク66とコンプレッサインペラ12に設けた
揺動片7とよりなる。そのため,内燃機関の低速運転時
等におけるタービンホイール11の低速回転時において
は,コンプレッサインペラ12も低速回転となり,上記
ディスク66と揺動片7との係合状態が維持される。
【0046】一方,内燃機関の高速運転時等のタービン
ホイール11の高速回転時においては,コンプレッサイ
ンペラ12の回転数が上記所定回転数を超えた時点にお
いて揺動片7に作用する遠心力が板バネ71の付勢力よ
りも大きくなる。そのため,揺動片7とディスク66と
の係合状態は解かれ,タービンホイール11からコンプ
レッサインペラ12への動力伝達が遮断される。
【0047】このように,本例においても,実施形態例
1と同様に,コンプレッサインペラ12のオーバーラン
を確実に防止することができ,過給装置の有効領域を適
正に維持することができる。また,本例においては,実
施形態例1の場合のように,アクチュエータを必要とし
ない。また,クラッチ機構部403自体の構造も上記の
ごとく簡単である。それ故,過給装置全体の部品点数の
削減,構造の簡易化を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,作動安
定性に優れた内燃機関の過給装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,過給装置の構造を示す
説明図。
【図2】実施形態例2における,過給装置の構造を示す
説明図。
【図3】実施形態例3における,過給装置の構造を示す
説明図。
【図4】実施形態例3における,ディスクと揺動片との
係合状態を図3の矢印B方向から見た説明図。
【図5】従来例における,過給装置の構造を示す説明
図。
【符号の説明】
1...過給装置, 11...コンプレッサインペラ, 12...タービンホイール, 3,6...シャフト, 31...第1シャフト, 32...第2シャフト, 4,403...クラッチ機構部, 41...第1歯車, 42...第2歯車, 43...第3歯車, 5...アクチュエータ, 50...ダイアフラム, 66...ディスク, 7...揺動片, 71...板バネ,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路に設けたタービンホイールと,
    吸気通路に設けたコンプレッサインペラと,上記タービ
    ンホイールと上記コンプレッサインペラとの間の動力伝
    達を行うシャフトとを有する内燃機関の過給装置におい
    て,該過給装置には,上記コンプレッサインペラが昇圧
    させた吸気圧力が所定圧力以上になった際に上記タービ
    ンホイールと上記コンプレッサインペラとの間の動力伝
    達を遮断するクラッチ機構部を設けてあることを特徴と
    する内燃機関の過給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記クラッチ機構部
    は,上記シャフトを分割してなる第1シャフトと第2シ
    ャフトとの間に設けてあると共に,上記第1シャフトに
    設けた第1歯車と,上記第2シャフトに設けた第2歯車
    と,両者間の動力伝達を行う第3歯車とよりなり,か
    つ,該第3歯車は,上記吸気圧力に応じて駆動するアク
    チュエータに連結してあると共に,該アクチュエータの
    駆動によって上記吸気圧力が所定圧力以上になった際に
    上記第1歯車と上記第2歯車との係合状態を解除するよ
    う構成してあることを特徴とする内燃機関の過給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において,上記第1歯車,第2
    歯車,第3歯車は,いずれも傘歯車であることを特徴と
    する内燃機関の過給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において,上記クラッチ機構部
    は,互いに回動可能に設けた上記シャフトと上記コンプ
    レッサインペラとの間に設けてなり,上記シャフトは,
    該シャフトと共に回動するディスクを有しており,一
    方,上記コンプレッサインペラには,上記ディスクに係
    合可能な揺動片を設けてあると共に,該揺動片を上記デ
    ィスクと係合する方向に付勢するバネを設けてあり,か
    つ,上記揺動片は上記コンプレッサインペラの回転数が
    上記所定圧力に相当する所定回転数以上になった際に遠
    心力により上記バネに抗して上記ディスクとの係合状態
    を解除するよう構成してあることを特徴とする内燃機関
    の過給装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100774336B1 (ko) 2006-09-21 2007-11-08 현대자동차주식회사 디젤 엔진의 터보 차저 시스템
WO2014068633A1 (ja) * 2012-10-29 2014-05-08 トヨタ自動車株式会社 クラッチ装置、車両用操舵装置

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KR100774336B1 (ko) 2006-09-21 2007-11-08 현대자동차주식회사 디젤 엔진의 터보 차저 시스템
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