JP3473522B2 - 内燃機関の可変ノズルターボチャージャー制御装置 - Google Patents

内燃機関の可変ノズルターボチャージャー制御装置

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JP3473522B2
JP3473522B2 JP29030199A JP29030199A JP3473522B2 JP 3473522 B2 JP3473522 B2 JP 3473522B2 JP 29030199 A JP29030199 A JP 29030199A JP 29030199 A JP29030199 A JP 29030199A JP 3473522 B2 JP3473522 B2 JP 3473522B2
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internal combustion
combustion engine
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の過給シ
ステムとして用いられるターボチャージャーに係わり、
詳しくはタービンホイールに吹き付けられる排気ガスの
流速を可変とするための可変ノズルを備える内燃機関の
可変ノズルターボチャージャー制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用の内燃機関において、
その出力向上のためには燃焼室へ充填される空気の量を
増やすことが好ましい。そこで従来は、ピストンの移動
に伴って燃焼室内に発生する負圧で空気を燃焼室に送り
込むだけでなく、その空気を強制的に燃焼室に送り込ん
で、燃焼室への空気の充填効率を高める過給システムが
提案され、実用されている。そして、こうした過給シス
テムとしては、例えば特開平11−125120号公報
に記載された可変容量型ターボチャージャーが知られて
いる。
【0003】この公報に記載のターボチャージャーは、
内燃機関の排気通路を流れる排気ガスによって回転する
ターボホイールと、該内燃機関の吸気通路内の空気を強
制的に燃焼室側へ送り込むコンプレッサホイールとを備
えている。これらタービンホイールとコンプレッサホイ
ールとは、ロータシャフトを介して一体回転可能に連結
されている。そして、タービンホイールに排気ガスが吹
き付けられて該ホイールが回転すると、その回転はロー
タシャフトを介してコンプレッサホイールに伝達され
る。こうしてコンプレッサホイールが回転することによ
り、吸気通路内の空気が強制的に燃焼室に送り込まれる
ようになる。
【0004】また、上記従来のターボチャージャーにお
いては、タービンホイールの外周を囲うように該ホイー
ルの回転方向に沿って排気ガス経路が形成されており、
排気ガスは、該排気ガス経路を通過し、タービンホイー
ルの軸線へ向かって吹き付けられる。この排気ガス経路
には、タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流
速を可変とするための可変ノズルを設けている。この可
変ノズルは、複数のノズルベーンと、これらのノズルベ
ーンを開閉するためのアクチュエータとを備えている。
各ノズルベーンは、タービンホイールの軸線を中心とし
て等角度毎に位置し、互いに同期した状態でアクチュエ
ータによって開閉される。
【0005】タービンホイールに吹き付けられる排気ガ
スの流速は、各ノズルベーンを同期して開閉させ、隣り
合うノズルベーン間の隙間の大きさを変化させることに
よって調整される。こうしてノズルベーンを開閉させる
ことによって排気ガスの流速調整を行うことにより、タ
ービンホイールの回転速度が調整され、ひいては燃焼室
に強制的に送り込まれる空気の量が調整される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ターボチャージャーにおいては、アクチュエータとして
例えばステッピングモータを用いており、このステッピ
ングモータによって各ノズルベーンを開閉させている。
各ノズルベーンの開閉位置を正確に制御するには、各ノ
ズルベーンの初期位置を正確に設定する必要があり、こ
のためにステッピングモータが脱調するまで各ノズルベ
ーンを全閉位置又は全開位置まで開閉し、全閉位置又は
全開位置を初期位置として設定している。
【0007】しかしながら、内燃機関の状態を考慮せず
に各ノズルベーンを全閉位置又は全開位置まで開閉する
と、様々な問題を生じる。例えば、各ノズルベーンの全
閉位置は、内燃機関の低回転かつ軽負荷時(例えばアイ
ドル時)にヒーターの効きを確保するために、極めて絞
り側に設定されている。つまり、内燃機関の熱を利用し
たヒーターの効きを確保するには、各ノズルベーンを絞
って内燃機関の背圧を高くし(排気ガスが排出され難く
い)、内燃機関の内部損失を大きくする必要あるので、
各ノズルベーンの全閉位置を極めて絞り側に設定してい
る。このため、通常の運転動作時に、ターボチャージャ
ーに異常が発生し、各ノズルベーンの初期位置を再設定
するべく各ノズルベーンを全閉位置まで閉じると、内燃
機関の背圧が高くなり過ぎて、内燃機関の動力性能が劣
化したり、排気ガスに黒煙が混じるという問題が発生し
た。
【0008】また、内燃機関の冷間始動時に、各ノズル
ベーンの全開位置を初期位置として設定すると、全開位
置近傍での各ノズルベーンの位置制御の精度が向上する
のに対して、全閉位置近傍での位置制御の精度が低下す
る。このため、各ノズルベーンを全閉位置近傍で開閉さ
せる内燃機関の始動時には、内燃機関の背圧が不安定に
なり、ヒーターの効きがばらついた。
【0009】そこで、本発明は、上記従来の課題を鑑み
なされたものであり、様々な問題の発生を回避しつつ、
可変ノズルの各ノズルベーンの開閉位置の初期設定を行
うことが可能な内燃機関の可変ノズルターボチャージャ
ー制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
、本発明は、タービンホイールに吹き付けられる排気
ガスの経路に可変ノズルを設け、該可変ノズルをアクチ
ュエータによって開閉することにより該排気ガスの流速
を調節する内燃機関の可変ノズルターボチャージャー制
御装置において、前記内燃機関の冷間始動時には、前記
可変ノズルが全閉となるまで前記アクチュエータを作動
させて、この全閉位置を前記可変ノズルの初期位置とし
て設定する制御手段とを備えている。
【0013】本発明によれば、内燃機関の冷間始動時に
は、可変ノズルの全閉位置を該可変ノズルの初期位置と
して設定している。この場合、全閉位置近傍での各ノズ
ルベーンの位置制御の精度が向上する。このため、ヒー
ターが必要となる冷間時には、ヒーターの効きのばらつ
きが抑制できる。
【0014】更に、本発明は、タービンホイールに吹き
付けられる排気ガスの経路に可変ノズルを設け、該可変
ノズルをアクチュエータによって開閉することにより該
排気ガスの流速を調節する内燃機関の可変ノズルターボ
チャージャー制御装置において、前記内燃機関の熱を利
用するヒーターと、前記ヒーターの作動時でかつアイド
ル時には、前記可変ノズルが全閉となるまで前記アクチ
ュエータを作動させて、この全閉位置を前記可変ノズル
の初期位置として設定する制御手段とを備えている。
【0015】本発明によれば、ヒーターの作動時かつア
イドル時には、可変ノズルの全閉位置を該可変ノズルの
初期位置として設定している。この場合も、全閉位置近
傍での各ノズルベーンの位置制御の精度が向上するた
め、ヒーターの効きが安定化する。
【0016】一実施形態では、前記制御手段は、前記内
燃機関の高回転かつ低負荷運転時に、前記可変ノズルが
全開となるまで前記アクチュエータを作動させて、この
全開位置を前記可変ノズルの初期位置として設定してい
る。この様に内燃機関の高回転かつ低負荷運転時に、可
変ノズルの全開位置を該可変ノズルの初期位置として設
定すれば、全開位置近傍での各ノズルベーンの位置制御
の精度が向上するため、高回転かつ低負荷運転状態での
制御性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の可変ノズルターボチャー
ジャー制御装置の一実施形態を概略的に示している。図
1に示す様にターボチャージャー11は、センターハウ
ジング12、コンプレッサハウジング13及びタービン
ハウジング14を備えている。センターハウジング12
には、ロータシャフト15がその軸線Lを中心に回転可
能に支持されている。このロータシャフト15の一端部
(図中左端部)には、複数の羽根16aを備えるコンプ
レッサホイール16が取り付けられている。また、ロー
タシャフト15の他端部(図中右端部)には、同じく複
数の羽根17aを備えるタービンホイール17が取り付
けられている。
【0019】センターハウジング12の一端側には、コ
ンプレッサホイール16の外周を囲う様に、しかも渦巻
き状に延びるかたちで上記コンプレッサハウジング13
が取り付けられている。この様なコンプレッサハウジン
グ13において、センターハウジング12の反対側に位
置する部分には、エンジン(内燃機関)10の燃焼室に
供給される空気が導入される吸気入口13aが設けられ
ている。また、コンプレッサハウジング13の内部に
は、該ハウジング13と同じく渦巻き状に延びて上記燃
焼室と連通するコンプレッサ通路18が設けられてい
る。更に、コンプレッサハウジング13には、吸気入口
13aを介してハウジング13内に導入された空気をコ
ンプレッサ通路18へ送り出すための送出通路19が設
けられている。この送出通路19は、コンプレッサ通路
18に沿って設けられている。そして、ロータシャフト
15の回転に基きコンプレッサホイール16が軸線Lを
中心に回転すると、空気が吸気入口13a、送出通路1
9及びコンプレッサ通路18を介して燃焼室へ強制的に
送り込まれる。
【0020】センターハウジング12の他端側には、タ
ービンホイール17の外周を囲う様に、しかも渦巻き状
に延びるかたちで上記タービンハウジング14が取り付
けられている。そして、このタービンハウジング14内
には、該ハウジング14と同じく渦巻き状に延びるスク
ロール通路20が設けられている。このスクロール通路
20は、エンジン10の排気通路と連通し、燃焼室から
の排気ガスが該排気通路を介して送り込まれる。
【0021】また、タービンハウジング14内には、ス
クロール通路20内の排気ガスをタービンホイール17
へ向けて吹き付けるための排気ガス経路23が、そのス
クロール通路20に沿って設けられている。この排気ガ
ス経路23からのタービンホイール17への排気ガスの
吹き付けによって、タービンホイール17が軸線Lを中
心に回転する様になる。尚、タービンホイール17に吹
き付けられた後の排気ガスは、タービンハウジング14
においてセンターハウジング12と反対側に位置する部
分に設けられた排気出口14aを介して触媒(図示せ
ず)へ送り出される。
【0022】次に、センターハウジング12とタービン
ハウジング14との間に設けられて、排気ガス経路23
を介してタービンホイール17に吹き付けられる排気ガ
スの流速を調整する可変ノズル31について、図2
(a),(b)を参照して説明する。尚、図2(a)は
可変ノズル31の正面図であり、図2(b)は可変ノズ
ル31の断面図である。
【0023】これら図2(a),(b)に示す様に、可
変ノズル31は、リング状に形成されたノズルバックプ
レート32を備えている。ノズルバックプレート32に
は、複数の軸33が該プレート32の円心を中心として
等角度毎に設けられている。各軸33は、ノズルバック
プレート32をその厚さ方向に貫通して回動可能に支持
されている。これら軸33の一端部には、ノズルベーン
34が固定されている。また、軸33の他端部には、該
軸33と直交してノズルバックプレート32の外縁部へ
延びる開閉レバー35が固定されている。開閉レバー3
5の先端には二股に分岐した一対の挟持部35aが設け
られている。
【0024】各開閉レバー35とノズルバックプレート
32との間には、ノズルバックプレート32と重なる様
に環状のリングプレート36が設けられている。このリ
ングプレート36は、その円心を中心に周方向に回動可
能になっている。また、リングプレート36にはその円
心を中心とする等角度毎に複数のピン37が設けられて
おり、それらピン37が各開閉レバー35の挟持部35
a間に回動可能な状態で挟持されている。
【0025】そして、リングプレート36がその円心を
中心に回動されると、各ピン37が各開閉レバー35の
挟持部35aをリングプレート36の回動方向へ押す。
その結果、それら開閉レバー35は軸33を回動させる
こととなり、軸33の回動に伴い各ノズルベーン34は
軸33を中心にして各々同期した状態で開閉動作する。
また、隣合うノズルベーン34間の隙間の大きさは、そ
れらノズルベーン34の同期した開閉動作に基き変化す
る。
【0026】上記構成の可変ノズル31は、図1に示す
様に、センターハウジング12とタービンハウジング1
4との間に配設され、それらハウジング12,14に挟
まれることによって固定される。この状態において、ノ
ズルバックプレート32とタービンハウジング14との
対向する面は、軸線Lと直交する方向へ延びて排気ガス
経路23の内側面23a,23bを構成することとな
る。また、リングプレート36の外縁部(図中下端部)
には軸線Lと同方向へ延びるピン46が設けられ、その
ピン46に可変ノズル31を駆動するための駆動機構4
2が連結されている。
【0027】駆動機構42は、センタハウジング12に
ピン46と同方向へ延びた状態で回動可能に支持された
支軸43を備えている。この支軸43の一端部(図中右
端部)には、ピン46に対して回動可能に連結された駆
動レバー44が固定されている。また、支軸43の他端
部(図中左端部)には、ステッピングモータ51に連結
された操作片45が固定されている。
【0028】そして、ステッピングモータ51の駆動に
より操作片45が操作されて支軸43が回動すると、支
軸43の回動に伴い駆動レバー44が支軸43を中心に
回動する。その結果、駆動レバー44によりピン46を
介してリングプレート36が周方向に押され、軸線Lを
中心に回動することとなる。このリングプレート36の
回動により、隣合うノズルベーン34間の隙間の大きさ
が調整され、当該隙間の調整に基きスクロール通路20
から排気ガス経路23を介してタービンホイール17へ
吹き付けられる排気ガスの流速が調節される。
【0029】ECU100は、エンジン10に設けられ
た各種のセンサの検出出力を入力し、これらの検出出力
に基いてエンジン10の運転状態を識別して、ステッピ
ングモータ51を駆動制御し、これによって可変ノズル
31の各ノズルベーン34を開閉し、タービンホイール
17へ吹き付けられる排気ガスの流速を調節する。この
排気ガスの流速を調節することにより、タービンホイー
ル17、ロータシャフト15及びコンプレッサホイール
16の回転速度が適宜に調節され、ひいては燃焼へ強制
的に送り込まれる空気の量が調節される。こうした燃焼
室への吸入空気量の調整を行うことにより、エンジン1
0の出力向上と燃焼室内の過剰圧防止との両立が図られ
る。
【0030】一方、エンジン10にはラジエター71が
接続されており、エンジン10の冷却水がラジエター7
1を循環して冷却されている。更に、ラジエター71と
同様に、エンジン10にはヒーター72も接続されてお
り、エンジン10の発熱により加熱された冷却水がヒー
ター72に循環することによりヒーター72が加熱さ
れ、このヒーター72から自動車の室内に温風が送出さ
れる。
【0031】さて、この様な構成においては、ステッピ
ングモータ51によって可変ノズル31の各ノズルベー
ン34を開閉しているので、各ノズルベーン34を全閉
位置又は全開位置に開閉し、これらの全閉位置又は全開
位置を初期位置として設定しなければ、各ノズルベーン
34の開閉制御を正確に行うことができない。また、先
に述べた様にエンジン10の状態を考慮せずに各ノズル
ベーン34を全閉位置又は全開位置に設定すると、様々
な問題を生じる。そこで、ECU100は、図3に示す
フローチャートに従って各ノズルベーン34の初期位置
を設定し、これによって様々な問題の発生を回避してい
る。
【0032】まず、ECU100は、エンジン10に設
けられた各種のセンサの検出出力に基いてエンジン10
が始動時であるか否かを判定する(ステップ101)。
例えば、エンジン10のスタータモータがオンであり、
かつエンジン10の回転数が所定回転数以下であれば、
エンジン10が始動時であると判定する。エンジン10
が始動時であれば(ステップ101,Yes)、ECU
100は、エンジン10の吸気温度や冷却水の温度に基
いて冷間始動及び温間始動のいずれであるかを判定する
(ステップ102)。冷間始動であれば、ECU100
は、ステッピングモータ51を一方向に駆動することに
よって可変ノズル31の各ノズルベーン34が全閉位置
に突き当たるまで各ノズルベーン34を閉じ、更に各ノ
ズルベーン34が全閉位置に突き当たった状態でステッ
ピングモータ51を同方向に駆動することによってステ
ッピングモータ51を脱調させてから、ステッピングモ
ータ51を停止させ、このときのステッピングモータ5
1の回動位置(全閉位置)を初期位置として設定する
(ステップ103)。また、温間始動であれば、ECU
100は、ステッピングモータ51を逆方向に駆動する
ことによって可変ノズル31の各ノズルベーン34が全
開位置に突き当たるまで各ノズルベーン34を開き、更
にステッピングモータ51を同方向に駆動することによ
ってステッピングモータ51を脱調させてから、ステッ
ピングモータ51を停止させ、このときのステッピング
モータ51の回動位置(全開位置)を初期位置として設
定する(ステップ104)。
【0033】この様に冷間始動時には、可変ノズル31
の各ノズルベーン34を全閉位置に移動して、ステッピ
ングモータ51の回動位置(全閉位置)を初期位置とし
て設定すれば、全閉位置近傍での各ノズルベーン34の
位置制御の精度が向上する。このため、エンジン10の
背圧が安定化し、ヒーター72の効きが安定化する。
【0034】尚、温間始動時に各ノズルベーン34の全
閉位置を初期位置として設定しても良い。要するに、エ
ンジン10の始動時であれば、冷間始動時及び温間始動
時のいずれであるかにかかわらず、各ノズルベーン34
の全閉位置を初期位置として設定する。外気温が低いと
きには温間始動時であっても、ヒーター72の効きを安
定化させる必要があるので、各ノズルベーン34の初期
位置を全閉位置に設定して、全閉位置近傍での各ノズル
ベーン34の位置制御の精度を向上させることが好まし
い。
【0035】次に、エンジン10が始動時でなければ
(ステップ101,No)、ECU100は、エンジン
10が高回転かつ軽負荷の運転状態にあるか否かを判定
する(ステップ105)。例えば、エンジン10の回転
数が所定回転数以上であり、かつエンジン10のスロッ
トルバルブ(図示せず)が所定開度以下である場合に、
高回転かつ軽負荷の運転状態にあると判定する。ここ
で、エンジン10が高回転かつ軽負荷の運転状態にあれ
ば(ステップ105,Yes)、ECU100は、ステ
ッピングモータ51を駆動することによって全開位置に
突き当たるまで各ノズルベーン34を開き、更にステッ
ピングモータ51の駆動を継続することによってステッ
ピングモータ51を脱調させてから、ステッピングモー
タ51を停止させ、このときのステッピングモータ51
の回動位置(全開位置)を初期位置として設定する(ス
テップ106)。
【0036】この様に高回転かつ軽負荷時には、可変ノ
ズル31の各ノズルベーン34を全開位置に移動して、
この全開位置を初期位置として設定すれば、全開位置近
傍での各ノズルベーン34の位置制御の精度が向上する
ため、高回転かつ低負荷運転状態での制御性が向上す
る。
【0037】次に、エンジン10が高回転かつ軽負荷の
運転状態になければ(ステップ105,No)、ECU
100は、ヒーター72がオンにされているか否か(ス
テップ107)、及びエンジン10が安定なアイドル状
態にあるか否か(ステップ108)を判定する。例え
ば、ヒーター72のオンオフを示すフラッグを予め設定
しておき、このフラッグをみることによってヒーター7
2がオンにされているか否かを判定する。また、エンジ
ン10がアイドル回転数で一定期間以上回転しているか
否かに基いて、エンジン10が安定なアイドル状態にあ
るか否かを判定する。ここで、ヒーター72がオンにさ
れ(ステップ107,Yes)、かつエンジン10が安
定なアイドル状態であれば(ステップ108,Ye
s)、ECU100は、ステッピングモータ51を駆動
することによって全閉位置に突き当たるまで各ノズルベ
ーン34を閉じ、更にステッピングモータ51の駆動を
継続することによってステッピングモータ51を脱調さ
せてから、ステッピングモータ51を停止させ、このと
きのステッピングモータ51の回動位置(全閉位置)を
初期位置として設定する(ステップ109)。
【0038】この様にヒーター72がオンにされ、かつ
エンジン10が安定なアイドル状態の時には、可変ノズ
ル31の各ノズルベーン34の全閉位置を初期位置とし
て設定しているので、全閉位置近傍での各ノズルベーン
34の位置制御の精度が向上する。このため、アイドル
時のエンジン10の背圧が安定化し、ヒーター72の効
きが安定化する。
【0039】次に、ヒーター72がオンでなかったり
(ステップ107,No)、エンジン10が安定なアイ
ドル状態でなければ(ステップ108,No)、ECU
100は、この可変ノズルターボチャージャー制御装置
に異常が発生しているか否かを判定する(ステップ11
0)。例えば、通常の各ノズルベーン34の開閉制御に
際し、ステッピングモータ51が不用意に脱調したとき
に、異常が発生したとみなす。ECU100は、異常が
発生したと判定すると(ステップ110,Yes)、ス
テッピングモータ51を駆動することによって全開位置
に突き当たるまで各ノズルベーン34を開き、更にステ
ッピングモータ51を脱調させてから、ステッピングモ
ータ51を停止させ、このときのステッピングモータ5
1の回動位置(全開位置)を初期位置として設定する
(ステップ111)。
【0040】この様に異常発生時には、可変ノズル31
の各ノズルベーン34を全開位置に移動して、この全開
位置を初期位置として設定すれば、内燃機関の背圧が突
然に高くなることはなく、内燃機関の動力性能が劣化し
たり、排気ガスに黒煙が混じることもない。
【0041】この様に本実施形態においては、冷間始動
時、高回転かつ軽負荷時、ヒーター72がオンにされか
つエンジン10が安定なアイドル状態の時、異常発生時
というそれぞれのときに応じて、各ノズルベーン34の
全開位置及び全閉位置のいずれかを選択的に初期位置と
して設定し、これによって様々な問題、つまり冷間始動
時のヒーター72の効きのばらつき、高回転かつ低負荷
運転時の制御性の劣化、ヒーター72がオンにされかつ
エンジン10が安定なアイドル状態の時のヒーター72
の効きのばらつき、及び異常発生時の内燃機関の動力性
能の劣化や排気ガスに黒煙が混じること等を回避しつ
つ、各ノズルベーン34の初期位置の設定を行うことが
できる。
【0042】尚、本実施形態では、各ステップ101,
102,105,107,110の判定の結果に応じて
全閉位置及び全開位置のいずれかを初期位置として設定
しているが、これらの判定及びそれらの結果に対応する
処理を適宜に選択して行うだけでも構わない。また、本
実施形態では、ステッピングモータ51を開ループ制御
しているが、ステッピングモータ51の回動角を検出す
るエンコーダを設け、このエンコーダの検出出力に基い
てステッピングモータ51を目標角度まで回動させると
いう閉ループ制御を行っても構わない。
【0043】
【0044】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、内
燃機関の冷間始動時には、可変ノズルの全閉位置を該可
変ノズルの初期位置として設定している。この場合、全
閉位置近傍での各ノズルベーンの位置制御の精度が向上
する。このため、各ノズルベーンを全閉位置近傍で開閉
させる内燃機関の始動時には、内燃機関の背圧が安定化
し、ヒーターの効きが安定化する。
【0045】更に、本発明によれば、ヒーターの作動時
もしくは内燃機関のアイドル時には、可変ノズルの全閉
位置を該可変ノズルの初期位置として設定している。こ
の場合も、全閉位置近傍での各ノズルベーンの位置制御
の精度が向上するため、ヒーターの効きが安定化する。
【0046】また、内燃機関の高回転かつ低負荷運転時
に、可変ノズルの全開位置を該可変ノズルの初期位置と
して設定しているので、全開位置近傍での各ノズルベー
ンの位置制御の精度が向上し、高回転かつ低負荷運転状
態での制御性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変ノズルターボチャージャー制御装
置の一実施形態を概略的に示す図である。
【図2】(a)は図1の装置における可変ノズルの正面
図であり、(b)は同可変ノズルの断面図である。
【図3】図1の装置における処理を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10 エンジン 11 ターボチャージャー 16 コンプレッサホイール 17 タービンホイール 31 可変ノズル 34 ノズルベーン 51 ステッピングモータ 71 ラジエター 72 ヒーター 100 ECU
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 37/24 F02B 37/12 302

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンホイールに吹き付けられる排気
    ガスの経路に可変ノズルを設け、該可変ノズルをアクチ
    ュエータによって開閉することにより該排気ガスの流速
    を調節する内燃機関の可変ノズルターボチャージャー制
    御装置において、前記内燃機関の冷間始動時には、前記可変ノズルが全閉
    となるまで前記アクチュエータを作動させて、この全閉
    位置 を前記可変ノズルの初期位置として設定する制御手
    段とを備える内燃機関の可変ノズルターボチャージャー
    制御装置。
  2. 【請求項2】 タービンホイールに吹き付けられる排気
    ガスの経路に可変ノズルを設け、該可変ノズルをアクチ
    ュエータによって開閉することにより該排気ガスの流速
    を調節する内燃機関の可変ノズルターボチャージャー制
    御装置において、前記内燃機関の熱を利用するヒーターと、 前記ヒーターの作動時もしくは前記内燃機関のアイドル
    には、前記可変ノズルが全閉となるまで前記アクチュ
    エータを作動させて、この全閉位置を前記可変ノズルの
    初期位置として設定する制御手段とを備える内燃機関の
    可変ノズルターボチャージャー制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記内燃機関の高回転
    かつ低負荷運転時に、前記可変ノズルが全開となるまで
    前記アクチュエータを作動させて、この全開位置を前記
    可変ノズルの初期位置として設定する請求項1又は2に
    記載の内燃機関の可変ノズルターボチャージャー制御装
    置。
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