JPH11277483A - ロボットの制御方法および装置 - Google Patents

ロボットの制御方法および装置

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JPH11277483A
JPH11277483A JP8334798A JP8334798A JPH11277483A JP H11277483 A JPH11277483 A JP H11277483A JP 8334798 A JP8334798 A JP 8334798A JP 8334798 A JP8334798 A JP 8334798A JP H11277483 A JPH11277483 A JP H11277483A
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Masahiro Ooto
雅裕 大音
Kunitoshi Morita
国敏 森田
Atsusane Hashimoto
敦実 橋本
Takashi Nakatsuka
隆 中塚
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の関節軸を有するロボットにおいて、あ
る関節軸で衝突を検出した際のその他の関節軸や周辺機
器の停止処理を定めたロボットの制御方法と制御装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 複数の関節軸を有するロボットのある一
つの関節軸で衝突を検出すると、衝突を検出した関節軸
には逃げ動作を行ない、基本軸を停止させ手首軸を外力
に対して可動自在に維持することで、さらなる衝突と過
大な接触力の発生を防止することができ、全ての関節軸
を機械的に拘束した後に関節軸を駆動する各モータの電
源を遮断するため、衝突時の停止時にもロボットが完全
に停止させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の関節軸を備
えた産業用ロボットにおいて、外部の物体との衝突が発
生した際の、ロボットの制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーボモータで駆動される産業用
ロボットの、障害物やワーク等への衝突による機構部の
破損を防止するために、衝突検出処理が行われている。
そして、その衝突検出は、機構部が衝突した際にサーボ
モータに発生する外乱トルクを外乱推定オブザーバによ
り推定し、この推定外乱トルクが設定されたしきい値以
上になると、衝突が発生したと判断する。しかし、ロボ
ットが衝突する際に発生する外乱トルクには、機械の摩
擦力、バネ系の反力、機械にかかる重力が含まれている
為、特開平3−196313号にあるように、衝突判定
のしきい値を前記の摩擦力、反力、重力よりも大きく
し、かつ、機構部の耐強度より小さい値に設定する方法
が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術例では、衝突判定後、ロボットをどのように停止させ
るかについては検討されていない。
【0004】そのため、衝突後に発生する接触力の発生
を防止することはできないという問題点があった。
【0005】また、溶接トーチを有するロボットの場
合、衝突が発生すると誤溶接を防止するための動作の実
現についてはなにも検討されていないという問題点もあ
った。
【0006】本発明は、衝突判定後のロボットの停止処
理を行うロボットの制御方法と制御装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の方法は、ロボットのある一つの関節
軸で衝突を検出すると、衝突を検出した関節軸から近い
順に他の関節軸の駆動を停止する。
【0008】さらに、本発明の第2の方法は、ロボット
先端の位置を決定する基本軸とロボット先端の姿勢を決
定する手首軸からなる複数の関節軸を有するロボット
が、ある一つの関節軸で衝突を検出すると、衝突を検出
した関節軸には逃げ動作を行わせ、その他の関節軸とし
て基本軸を停止させ、手首軸を外力に対して可動自在に
維持し、第1の所定時間後に全ての関節軸を機械的に拘
束する。
【0009】さらに、本発明の第3の方法は、全ての関
節軸を機械的に拘束した後、第2の所定時間経過後に関
節軸を駆動する各モータの電源を遮断し、モータ駆動制
御用のサーボ部の動作を停止する。
【0010】さらに、本発明の第4の方法は、複数の関
節軸とロボットの手首先端に取り付けた溶接トーチを有
するロボットのある一つの関節軸が衝突を検出すると、
溶接トーチを溶接トーチベクトルと逆方向に移動するよ
うに各関節軸の逃げ動作を行う。
【0011】さらに、本発明の第5の方法は、衝突を検
出した関節軸の逃げ動作を行う時間か、逃げ動作によっ
て移動する距離か、それらの両方を規定する。
【0012】さらに、本発明の第6の方法は、ロボット
の手首先端に設けた溶接トーチへ電力を供給する溶接電
源を、衝突検出時に遮断する。
【0013】また、本発明の第1の構成は、複数の関節
軸を有するロボットのある関節軸で衝突を検出すると、
検出された関節軸から近い順に他の関節軸の駆動を停止
する制御部を有する。
【0014】さらに、本発明の第2の構成は、ロボット
先端の位置を決定する基本軸とロボット先端の姿勢を決
定する手首軸からなる複数の関節軸を有するロボットの
ある関節軸が衝突を検出すると、衝突を検出した関節軸
には逃げ動作を行わせ、その他の関節軸のうち、基本軸
は停止させ、手首軸は外力に対して可動自在に維持し、
第1の所定時間後に全ての関節軸を機械的に拘束するよ
うに制御する制御部を有する。
【0015】さらに、本発明の第3の構成は、全ての関
節軸を機械的に拘束した後、第2の所定時間経過後に関
節軸を駆動する各モータの電源を遮断し、モータ駆動制
御用のサーボ部の動作を停止する制御部を有する。
【0016】さらに、本発明の第4の構成は、複数の関
節軸を有するロボットのある関節で衝突を検出すると、
ロボットの手首先端に取り付けた溶接トーチと、衝突を
検出した際に溶接トーチを溶接トーチベクトルと逆方向
に移動するように各関節軸の逃げ動作を行う制御部を有
する。
【0017】さらに、本発明の第5の構成は、衝突を検
出した関節軸の逃げ動作を行う時間か、逃げ動作によっ
て移動する距離か、それらの両方を規定する制御部を有
する。
【0018】さらに、本発明の第6の構成は、ロボット
の手首先端に設けた溶接トーチを電力を供給する溶接電
源を、衝突検出時に遮断する制御部を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】上記本発明の第1の構成と第1の
方法によれば、ロボットのある一つの関節軸で衝突を検
出すると、衝突を検出した関節軸から近い順に他の関節
軸の駆動を停止するため、衝突検出後のさらに衝突が発
生することを防止することができる。
【0020】さらに、本発明の第2の構成と第2の方法
によれば、ロボット先端の位置を決定する基本軸とロボ
ット先端の姿勢を決定する手首軸からなる複数の関節軸
を有するロボットが、ある一つの関節軸で衝突を検出す
ると、衝突を検出した関節軸には逃げ動作を行わせるこ
とにより、衝突による衝撃力を減少させ、その他の関節
軸として基本軸を停止させ手首軸を外力に対して可動自
在に維持することで、さらなる衝突と過大な接触力の発
生を防止し、第1の所定時間後に全ての関節軸を機械的
に拘束することで、ロボットを完全に停止させることが
できる。
【0021】さらに、本発明の第3の構成と第3の方法
によれば、全ての関節軸を機械的に拘束した後、第2の
所定時間経過後に関節軸を駆動する各モータの電源を遮
断するため、ロボットを完全に停止させることができ
る。
【0022】さらに、本発明の第4の構成と第4の方法
によれば、複数の関節軸とロボットの手首先端に取り付
けた溶接トーチを有するロボットのある一つの関節軸が
衝突を検出すると、溶接トーチを溶接トーチベクトルと
逆方向に移動するように各関節軸の逃げ動作を行うた
め、溶接トーチを溶接ワークからいち早く離れさせるこ
とができる。
【0023】さらに、本発明の第5の構成と第5の方法
によれば、衝突を検出した関節軸の逃げ動作を行う時間
か、逃げ動作によって移動する距離か、それらの両方を
規定することで、逃げ動作が大きすぎることによる再度
の衝突発生を防止することができる。
【0024】さらに、本発明の第6の構成と第6の方法
によれば、ロボットの手首先端に設けた溶接トーチへ電
力を供給する溶接電源を、衝突検出時に遮断すること
で、あやまって溶接が行われることを防止することがで
きる。
【0025】以下本発明の実施の形態について図面を参
照しながら説明する。図1は本発明のロボットの制御方
法と制御装置を適用する6つの関節を有する産業用ロボ
ットである。図においてA1からA6が関節軸を表して
おり、A1からA3がロボット先端の位置を決定する基
本軸、A4からA6がロボット先端の姿勢を決定する手
首軸である。手首軸より先に溶接トーチなどのツールを
取り付け、様々な作業を実行する。
【0026】(実施の形態1)まず、第1の方法および
第1の構成にかかわる発明の一実施の形態について説明
する。図2はA1からANまでのN個の関節軸を有する
ロボットが衝突を起こした際の処理の説明図である。こ
こでAkはk番目の関節軸を表している。今、ロボット
が外部の物体と衝突し、その衝突をk番目の関節軸で検
出したとする。このとき、第1の方法に記載のロボット
の制御方法においては、図2(b)に示すように、まず
ステップS1において衝突を検出した軸Akを停止させ
る。次にステップS2において、k−1番目の関節軸A
k−1とk+1番目の関節軸Ak+1を停止させる。以
下同様にすべての軸が停止するまで処理を実行する。
【0027】図3は第1の構成のロボットの制御装置の
構成例を示すブロック図である。図において、100は
制御部、1は軸制御部、11はサーボ部、12はモー
タ、13は衝突検出部である。関節軸がN個存在する場
合は、各関節軸に対して各1個の軸制御部が存在する。
kはk番目の関節軸の軸制御部を表している。
【0028】上記構成要素の相互関係と動作について説
明する。制御部100は軸制御部1からNに対して、動
作指令や停止指令を送信する。軸制御部1からN内の1
1からN1のサーボ部は制御部からの動作指令を受け、
モータ12からN2を制御する。13からN3の衝突検
出部は、11からN1のサーボ部からの信号を受けロボ
ットが衝突を起こしたかどうかを検出し、制御部100
へ衝突検出信号を送信する。衝突検出信号を受けた制御
部100は図2(b)で説明した処理内容に従って各関
節軸を軸制御部1からNに対して停止指令を送信する。
停止指令を受けた軸制御部は直ちに運転を停止する。
【0029】(実施の形態2)次に、第2の方法にかか
わるロボットの制御方法と、第2の構成のロボットの制
御装置の一実施の形態について説明する。
【0030】図4はA1からA6までの6個の関節軸を
有するロボットが衝突の起こした際の処理の説明図であ
る。今、図4(a)において、ロボットが外部の物体と
衝突し、その衝突を関節軸A5が検出したとする。この
とき、第2の方法に記載のロボットの制御方法において
は、図4(b)に示すように、まずステップS101に
おいて、衝突した外部物体からロボットの衝突箇所が離
れるように衝突を検出した軸A5に逃げ動作を行わせ
る。次にステップS102において、基本軸A1、A
2、A3を停止させる。次にステップS103におい
て、手首軸A4、A6を外力に対して可動自在に設定す
る。次にステップS104において、ステップS103
を実行後、第1の所定時間経過したら、すべての関節軸
を機械的に拘束する。
【0031】図5は第2の構成のロボットの制御装置の
構成例を示すブロック図である。図において、101は
制御部、1は軸制御部、11はサーボ部、12はモー
タ、13は衝突検出部、14は機械的拘束部である。関
節軸が6個存在する場合は、各関節軸に対して各1個の
軸制御部が存在する。kはk番目の関節軸の軸制御部を
表している。
【0032】上記構成要素の相互関係と動作について説
明する。制御部101は軸制御部1から6に対して、動
作指令や停止指令を送信する。軸制御部1から6内の1
1から61のサーボ部は制御部からの動作指令を受け、
モータ12から62を制御する。13から63の衝突検
出部は、11から1のサーボ部からの信号を受けロボッ
トが衝突を起こしたかどうかを検出し、制御部101へ
衝突検出信号を送信する。衝突検出信号を受けた制御部
101は図4(b)で説明した処理内容に従って、各関
節軸の軸制御部1から6に対して動作指令および停止指
令を、機械的拘束部14から64に対して機械的拘束の
実行指令を送信する。機械的拘束部14から64では、
制御部101から機械的拘束の実行指令を受信すると各
関節軸を機械的に拘束する。
【0033】(実施の形態3)次に、第3の方法にかか
わるロボットの制御方法と、第3の構成のロボットの制
御装置の一実施の形態について説明する。
【0034】図6はA1からA6までの6個の関節軸を
有するロボットが衝突の起こした際の処理の説明図であ
る。図においてステップS101、S102、S10
3、S104は、図4(a)で説明したステップと同一
である。今、ロボットが外部の物体と衝突し、その衝突
を関節軸A5が検出したとする。このとき第3の方法の
ロボットの制御方法においては、図4(a)で説明した
ように、ステップS101からステップS104までの
処理を実行する。
【0035】次にステップS105において、ステップ
S104の実行後、第2の所定時間経過後に関節軸を駆
動する各モータの電源を遮断し、モータ制御を行うサー
ボ部の動作を停止する。
【0036】第3の構成のロボットの制御装置の構成例
は図5で説明したブロック図と同一であるが、制御部1
01内の処理が異なっている。制御部101は軸制御部
2からNに対して、動作指令や停止指令を送信する。軸
制御部1からN内の11からN1のサーボ部は制御部か
らの動作指令を受け、モータ12からN2を制御する。
13からN3の衝突検出部は、11からN1のサーボ部
からの信号を受けロボットが衝突を起こしたかどうかを
検出し、制御部101へ衝突検出信号を送信する。衝突
検出信号を受けた制御部101は図6で説明した処理内
容に従って、各関節軸の軸制御部1から6に対して動作
指令、停止指令および電源遮断指令を送信し、機械的拘
束部14から64に対して機械的拘束の実行指令を送信
する。機械的拘束部14から64では、制御部101か
ら機械的拘束の実行指令を受信すると各関節軸を機械的
に拘束する。電源遮断指令を受信した各関節軸の軸制御
部1から6は、関節軸を駆動する各モータの電源を遮断
し、モータ制御を行うサーボ部の動作を停止する。
【0037】(実施の形態4)次に、第4の方法にかか
わるロボットの制御方法と、第4の構成のロボットの制
御装置の一実施の形態について説明する。
【0038】第7はA1からA6までの6個の関節軸と
手首軸の先端に取り付けられた溶接トーチ500を有す
るロボットが衝突の起こした際の処理の説明図である。
【0039】今、図7(a)において、ロボットが外部
の物体と衝突し、その衝突をある関節軸が検出したとす
る。このとき、第4の方法に記載のロボットの制御方法
においては、図7(b)に示すように、ステップS20
1において、トーチ先端が溶接ワークから速やかに離れ
るように、トーチベクトル方向501と逆方向に各関節
軸に逃げ動作を行わせる。
【0040】図8は第4の構成のロボットの制御装置の
構成例を示すブロック図である。図において、201は
制御部、1は軸制御部、11はサーボ部、12はモー
タ、13は衝突検出部である。関節軸がN個存在する場
合は、各関節軸に対して各1個の軸制御部が存在する。
kはk番目の関節軸の軸制御部を表している。
【0041】上記構成要素の相互関係と動作について説
明する。制御部201は軸制御部2からNに対して、動
作指令や停止指令を送信する。軸制御部1からN内の1
1からN1のサーボ部は制御部からの動作指令を受け、
モータ12からN2を制御する。13からN3の衝突検
出部は、11からN1のサーボ部からの信号を受けロボ
ットが衝突を起こしたかどうかを検出し、制御部201
へ衝突検出信号を送信する。衝突検出信号を受けた制御
部201は図7(b)で説明した処理内容に従って各関
節軸の軸制御部1からNに対して動作指令を送信する。
【0042】(実施の形態5)次に、第5の方法にかか
わるロボットの制御方法と、第5の構成のロボットの制
御装置の一実施の形態について説明する。
【0043】図4および図6、図7で説明したように、
ロボットが外部の物体と衝突すると、衝突した外部物体
からロボットが離れるように逃げ動作を行わせる。この
逃げ動作の実行時に、逃げ動作を行う時間か、逃げ動作
によって移動する距離か、それらの両方を規定する。
【0044】図9はその処理内容である。ロボットを動
作させる前に、ステップS301において、逃げ動作を
行う時間か、逃げ動作によって移動する距離を設定す
る。図4および図6のステップS101もしくは図7の
ステップS201を実行する際には、ここで設定した規
定値に従ってロボットの逃げ動作を行う。
【0045】第5の構成のロボットの制御装置の構成例
は図5および図8で説明したブロック図と同一である
が、制御部101内において図8で説明した処理がロボ
ットの動作前にあらかじめ行われることのみ異なってい
る。
【0046】(実施の形態6)次に、第6の方法にかか
わるロボットの制御方法と、第6の構成のロボットの制
御装置の一実施の形態について説明する。
【0047】図10は溶接トーチWTを有するロボット
が衝突の起こした際の処理の説明図である。図におい
て、ある関節軸が衝突を検出すると、ステップS401
においてロボットの手首先端に設けた溶接トーチへ電力
を供給する溶接電源を遮断する。次にS402において
実施形態1ないし5で説明したロボットの停止処理を実
行する。
【0048】図11は第6の構成のロボットの制御装置
の構成例を示すブロック図である。図において、301
は制御部、1は軸制御部、11はサーボ部、12はモー
タ、13は衝突検出部、400は溶接電源である。関節
軸がN個存在する場合は、各関節軸に対して各1個の軸
制御部が存在する。kはk番目の関節軸の軸制御部を表
している。
【0049】上記構成要素の相互関係と動作について説
明する。制御部301は軸制御部2からNに対して、動
作指令や停止指令を送信する。軸制御部1からN内の1
1からN1のサーボ部は制御部からの動作指令を受け、
モータ12からN2を制御する。13からN3の衝突検
出部は、11からN1のサーボ部からの信号を」受けロ
ボットが衝突を起こしたかどうかを検出し、制御部30
1へ衝突検出信号を送信する。衝突検出信号を受けた制
御部301は図8で説明した処理内容に従って、まず溶
接電源400に溶接電源の遮断指令を出力し、その後、
実施形態1ないし5で説明したロボットの停止処理を実
行する。
【0050】なお、これら6つの実施形態の各構成要素
とその動作はマイクロコンピュータのプログラム動作に
より実現できることはいうまでもない。
【0051】
【発明の効果】上記本発明の第1の構成と第1の方法に
よれば、ロボットのある一つの関節軸で衝突を検出する
と、衝突を検出した関節軸から近い順に他の関節軸の駆
動を停止するため、衝突検出後のさらに衝突が発生する
ことを防止することができる。
【0052】さらに、本発明の第2の構成と第2の方法
によれば、ロボット先端の位置を決定する基本軸とロボ
ット先端の姿勢を決定する手首軸からなる複数の関節軸
を有するロボットが、ある一つの関節軸で衝突を検出す
ると、衝突を検出した関節軸には逃げ動作を行わせるこ
とにより、衝突による衝撃力を減少させ、その他の関節
軸として基本軸を停止させ手首軸を外力に対して可動自
在に維持することで、さらなる衝突と過大な接触力の発
生を防止し、第1の所定時間後に全ての関節軸を機械的
に拘束することで、ロボットを完全に停止させることが
できる。
【0053】さらに、本発明の第3の構成と第3の方法
によれば、全ての関節軸を機械的に拘束した後、第2の
所定時間経過後に関節軸を駆動する各モータの電源を遮
断するため、ロボットを完全に停止させることができ
る。
【0054】さらに、本発明の第4の構成と第4の方法
によれば、複数の関節軸とロボットの手首先端に取り付
けた溶接トーチを有するロボットのある一つの関節軸が
衝突を検出すると、溶接トーチを溶接トーチベクトルと
逆方向に移動するように各関節軸の逃げ動作を行うた
め、溶接トーチを溶接ワークからいち早く離れさせるこ
とができる。
【0055】さらに、本発明の第5の構成と第5の方法
によれば、衝突を検出した関節軸の逃げ動作を行う時間
か、逃げ動作によって移動する距離か、それらの両方を
規定することで、逃げ動作が大きすぎることによる再度
の衝突発生を防止することができる。
【0056】さらに、本発明の第6の構成と第6の方法
によれば、ロボットの手首先端に設けた溶接トーチへ電
力を供給する溶接電源を、衝突検出時に遮断すること
で、あやまって溶接が行われることを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する6つの関節を有する産業用ロ
ボットの説明図
【図2】実施の形態1のロボットの制御方法によるN個
の関節軸を有するロボットが衝突の起こした際の処理の
説明図
【図3】実施の形態1のロボットの制御装置の構成を示
すブロック図
【図4】実施の形態2のロボットの制御方法による6個
の関節軸を有するロボットが衝突の起こした際の処理の
説明図
【図5】実施の形態2のロボットの制御装置の構成を示
すブロック図
【図6】実施の形態3のロボットの制御方法による6個
の関節軸を有するロボットが衝突の起こした際の処理の
説明図
【図7】実施の形態4における溶接トーチを有するロボ
ットが衝突の起こした際の処理の説明図
【図8】実施の形態4のロボットの制御装置の構成を示
すブロック図
【図9】実施の形態5のロボットの制御方法の処理の説
明図
【図10】実施の形態6における溶接トーチを有するロ
ボットが衝突の起こした際の処理の説明図
【図11】実施の形態6のロボットの制御装置の構成を
示すブロック図
【符号の説明】
A1ないしAN 関節軸 100 制御部 101 制御部 201 制御部 301 制御部 400 溶接電源 1ないしN 軸制御部 11ないしN1 サーボ部 12ないしN2 モータ 13ないしN3 衝突検出部 14ないしN4 機械的拘束部 500 溶接トーチ 501 トーチベクトル方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中塚 隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボット先端の位置を決定する基本軸と
    ロボット先端の姿勢を決定する手首軸からなる複数の関
    節軸を有するロボットにおいて、ある一つの関節軸で衝
    突を検出すると、衝突を検出した関節軸から近い順に他
    の関節軸の駆動を停止することを特徴としたロボットの
    制御方法。
  2. 【請求項2】 ロボット先端の位置を決定する基本軸と
    ロボット先端の姿勢を決定する手首軸からなる複数の関
    節軸を有するロボットにおいて、ある一つの関節軸で衝
    突を検出すると、衝突を検出した関節軸には逃げ動作を
    行わせ、その他の関節軸として基本軸を停止させ、手首
    軸を外力に対して可動自在に維持し、第1の所定時間後
    に全ての関節軸を機械的に拘束することを特徴とするロ
    ボットの制御方法。
  3. 【請求項3】 全ての関節軸を機械的に拘束した後、第
    2の所定時間経過後に関節軸を駆動する各モータの電源
    を遮断し、モータ駆動制御用のサーボ部の動作を停止す
    ることを特徴とする請求項2記載のロボットの制御方
    法。
  4. 【請求項4】 複数の関節軸とロボットの手首先端に取
    り付けた溶接トーチを有するロボットにおいて、ある一
    つの関節が衝突を検出すると、溶接トーチを溶接トーチ
    ベクトルと逆方向に移動するように各関節軸の逃げ動作
    を行うことを特徴とするロボットの制御方法。
  5. 【請求項5】 衝突を検出した関節軸の逃げ動作を行う
    時間か、逃げ動作によって移動する距離か、それらの両
    方を規定することを特徴とする請求項2から4の何れか
    に記載のロボットの制御方法。
  6. 【請求項6】 ロボットの手首先端に設けた溶接トーチ
    へ電力を供給する溶接電源を、衝突検出時に遮断するこ
    とを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のロボッ
    トの制御方法。
  7. 【請求項7】 ロボット先端の位置を決定する基本軸と
    ロボット先端の姿勢を決定する手首軸からなる複数の関
    節軸を有するロボットにおいて、各関節軸に対して衝突
    を検出する衝突検出手段と、前記衝突を検出された関節
    軸から近い順に他の関節軸の駆動を停止する制御部を有
    するロボットの制御装置。
  8. 【請求項8】 ロボット先端の位置を決定する基本軸と
    ロボット先端の姿勢を決定する手首軸からなる複数の関
    節軸を有するロボットにおいて、各関節軸に対して衝突
    を検出する衝突検出手段と、前記衝突を検出された関節
    軸は逃げ動作を行わせ、その他の関節軸として基本軸を
    停止させ、手首軸を外力に対して可動自在に維持し、第
    1の所定時間後に全ての関節軸を機械的に拘束するよう
    に制御する制御部を有するロボットの制御装置。
  9. 【請求項9】 全ての関節軸を機械的に拘束した後、第
    2の所定時間経過後に関節軸を駆動する各モータの電源
    を遮断し、モータ駆動制御用のサーボ部の動作を停止す
    る請求項8記載のロボットの制御装置。
  10. 【請求項10】 複数の関節軸を有するロボットの各関
    節軸に対して衝突を検出する衝突検出手段と、ロボット
    の手首先端に取り付けた溶接トーチと、前記衝突を検出
    した際に溶接トーチを溶接トーチベクトルと逆方向に移
    動するように各関節軸の逃げ動作を行う制御部を有する
    ロボットの制御装置。
  11. 【請求項11】 衝突を検出した関節軸の逃げ動作を行
    う時間か、逃げ動作によって移動する距離か、それらの
    両方を規定した請求項8から10の何れかに記載のロボ
    ットの制御装置。
  12. 【請求項12】 ロボットの手首先端に溶接トーチを設
    け、該溶接トーチへ電力を供給する溶接電源を、衝突検
    出手段からの信号を受けて停止する制御部を設けた請求
    項7から11の何れかに記載のロボットの制御装置。
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