JPH11273407A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

Info

Publication number
JPH11273407A
JPH11273407A JP10074250A JP7425098A JPH11273407A JP H11273407 A JPH11273407 A JP H11273407A JP 10074250 A JP10074250 A JP 10074250A JP 7425098 A JP7425098 A JP 7425098A JP H11273407 A JPH11273407 A JP H11273407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
reflector
light
optical fiber
disposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10074250A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Saito
博之 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
Priority to JP10074250A priority Critical patent/JPH11273407A/ja
Publication of JPH11273407A publication Critical patent/JPH11273407A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S45/00Arrangements within vehicle lighting devices specially adapted for vehicle exteriors, for purposes other than emission or distribution of light
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/20Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by refractors, transparent cover plates, light guides or filters
    • F21S41/28Cover glass

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製アウターレンズの曇止め。 【解決手段】 樹脂製アウターレンズ2(ガラス製や樹
脂製インナーレンズ7、700を含む場合がある)の内
面に光透過性かつ光触媒性の酸化チタン薄膜からなる親
水性薄膜5が形成されている。この結果、紫外線による
酸化チタン薄膜の光触媒作用により、樹脂製アウターレ
ンズ2の内面に水滴が付着し難く、かつその内面が曇り
難くなり、しかもその内面に汚れが付着し難い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ヘッドラ
ンプ、また、ヘッドランプとクリアランスランプとが組
み合わせられたフロントコンビネーションランプ等の車
両用灯具に係り、特に、樹脂製アウターレンズ(ガラス
製インナーレンズ及び又は樹脂製インナーレンズを含む
場合がある)の内面に水滴が付着し難く、かつその内面
が曇り難く、しかもその内面に汚れも付着し難い車両用
灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用灯具は、一般的に、ランプハウジ
ングとアウターレンズにより灯室が画成されており、そ
の灯室内には光源が配置されており、かつ前記灯室内に
は前記光源からの光を前記アウターレンズ側に反射させ
る反射面を有するリフレクタが配置されているものであ
る。光源を点灯することにより、その光源からの光がリ
フレクタの反射面でアウターレンズ側に反射され、その
反射光がアウターレンズを経て外部に所定の配光パター
ンで照射される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の車両用灯具においては、アウターレンズの内面に水滴
が付着し易く、かつその内面が曇り易く、しかもその内
面に汚れも付着し易い等の課題がある。
【0004】本発明の目的は、樹脂製アウターレンズ
(ガラス製インナーレンズ及び又は樹脂製インナーレン
ズを含む場合がある)の内面に水滴が付着し難く、かつ
その内面が曇り難く、しかもその内面に汚れも付着し難
い車両用灯具にを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1乃至1
2に係る発明)は、上記の課題を解決するために、樹脂
製アウターレンズ(ガラス製インナーレンズ及び又は樹
脂製インナーレンズを含む場合がある)の内面に光透過
性かつ光触媒性の酸化チタン薄膜からなる親水性薄膜が
形成されている、ことを特徴とする。
【0006】この結果、本発明の車両用灯具は、紫外線
による酸化チタン薄膜の光触媒作用により、樹脂製アウ
ターレンズの内面と水との接触角が約20°以下とな
り、その樹脂製アウターレンズの内面が親水化されて、
その樹脂製アウターレンズの内面に水滴が付着し難く、
かつその内面が曇り難くなる。しかも、上述の酸化チタ
ン薄膜の光触媒作用により、親水作用同時に、電子と正
孔とが生成され、電子は空気中の酸素を還元し、残った
正孔は水素基準電極に対して約+3Vもの非常に強い酸
化力を持ちほとんどの有機物を酸化する。このために、
汚れ物質が分解除去されて、樹脂製アウターレンズの内
面に汚れが付着し難い。
【0007】また、本発明(請求項13乃至15に係る
発明)は、灯室内に光源を備えたリフレクタと別機能の
リフレクタが配置されており、前記リフレクタには光フ
ァイバーの入射端が配置されており、前記別機能のリフ
レクタには前記光ファイバーの出射端が配置されている
ことを特徴とする。
【0008】この結果、本発明の車両用灯具は、光源か
らの光が光ファイバーを経て別機能のリフレクタ側に出
射されることにより、1台の灯具で複数の灯具の機能を
有することとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用灯具の実施
の形態のうちの6例を添付図面を参照して説明する。図
1は本発明の車両用灯具の第1実施形態を示した縦断面
図であって、図2におけるI−I線断面図である。図2
は本発明の車両用灯具の第1実施形態を示した正面図で
ある。この例は、ヘッドランプとクリアランスランプと
が組み合わせられたフロントコンビネーションランプに
ついて説明する。
【0010】このフロントコンビネーションランプは、
車両(自動車)の前部に装備された際の中央側(図2の
例では左側)がヘッドランプAであり、サイド側所謂回
り込み部(図2の例では右側)がクリアランスランプB
である。このフロントコンビネーションランプは、例え
ば樹脂製のランプハウジング1と透明の樹脂製アウター
レンズ2により灯室12が画成されており、その灯室1
2内には光源3が配置されており、かつ前記灯室12内
には前記光源3からの光を前記樹脂製アウターレンズ2
側に反射させる反射面40を有するリフレクタ4が配置
されているものである。なお、この例のリフレクタ4は
ランプハウジング1と別体構造をなすが、本発明の車両
用灯具はランプハウジングとリフレクタとが一体構造の
ものにも適用できる。上述の光源3を点灯すると、その
光源3からの光がリフレクタ4の反射面40で樹脂製ア
ウターレンズ2側に反射され、その反射光が樹脂製アウ
ターレンズ2を経て外部に所定の配光パターンで照射さ
れ、ヘッドランプとしての機能を果たすことができる。
【0011】そして、本発明の車両用灯具においては、
樹脂製アウターレンズ2の内面に光透過性かつ光触媒性
の酸化チタン薄膜からなる親水性薄膜5が形成されてい
る。この親水性薄膜5は、アナターゼ型結晶構造の酸化
チタン(すなわち、TiO2、二酸化チタン)をスパッ
タリング法又は蒸着法により膜厚が約100〜400オ
ングストローム形成されているものである。
【0012】上述の光源3としては、紫外線を発生する
HIDランプ(すなわち、高輝度放電灯であって、例え
ば、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ等の高圧金
属蒸気放電灯、若しくはキセノンランプ等の高圧気体放
電灯)を使用する。
【0013】この実施の形態における本発明の車両用灯
具は、以上の如き構成からなるので、光源3の点灯時に
発生する紫外線や太陽光の紫外線等により、親水性薄膜
5の酸化チタン薄膜の光触媒作用が働き、この酸化チタ
ン薄膜の光触媒作用により、樹脂製アウターレンズ2の
内面と水との接触角が約20°以下となり(もともと物
質表面に吸着している微量の疎水性分子が分解されここ
に物理吸着水層が非常に薄く生成するため)、その樹脂
製アウターレンズ2の内面が親水化されて、その樹脂製
アウターレンズ2の内面に水滴が付着し難く、かつその
内面が曇り難くなる。しかも、上述の酸化チタン薄膜の
光触媒作用により、親水作用同時に、電子と正孔とが生
成され、電子は空気中の酸素を還元し、残った正孔は水
素基準電極に対して約+3Vもの非常に強い酸化力を持
ちほとんどの有機物を酸化する。このために、汚れ物質
が分解除去されて、樹脂製アウターレンズ2の内面に汚
れが付着し難い。なお、無機物の汚れは、微量の油物質
がバインダーとなって樹脂製アウターレンズ2の表面に
付着しているので、そのバインダー成分が上述の酸化チ
タン薄膜の光触媒作用により分解され、有機物の汚れと
同様に樹脂製アウターレンズ2の表面に付着し難くな
る。
【0014】上述の汚れが樹脂製アウターレンズ2の表
面に付着し難くなることにより、親水性薄膜5の親水作
用が持続されることとなり、例えば、夜間光源3を点灯
した場合には翌日の昼間まで持続されることとなる。な
お、親水性薄膜5の親水作用を持続させるために、酸化
チタン薄膜と蓄水性物質とを構成した薄膜を使用する場
合もある。また、親水性薄膜5の表面にトップコートを
被覆して親水性薄膜5を保護する場合もある。
【0015】特に、この実施の形態においては、親水性
薄膜5のアナターゼ型結晶構造の酸化チタンをスパッタ
リング法又は蒸着法により形成するものであるから、こ
の親水性薄膜5の形成時に高温とならずに、樹脂製アウ
ターレンズ2には最適である。
【0016】図3は本発明の車両用灯具の第2実施形態
を示した横断面図であって、図2におけるIII−II
I線断面図である。この例は、上述の第1実施形態と同
様にヘッドランプとクリアランスランプとが組み合わせ
られたフロントコンビネーションランプについて説明す
る。図中、図1及び図2と同符号は同一のものを示す。
【0017】このフロントコンビネーションランプは、
灯室12内に上述のヘッドランプ機能のリフレクタ4と
別機能(クリアランスランプ機能)のリフレクタ400
がそれぞれ配置されている。上述のヘッドランプ機能の
リフレクタ4には光ファイバー6の入射端60が1箇所
に纏められて配置されており、かつ、上述のクリアラン
スランプ機能のリフレクタ400には先の光ファイバー
6の出射端61が一様にばらばらに配置されている。ま
た、クリアランスランプ400の内面(樹脂製アウター
レンズ2と対向する面)に反射面を設けても良い。
【0018】前記光ファイバー6は、多数本のファイバ
ー素線から構成されており、このファイバー素線は、1
本の極小径の円柱径の細長いコア材と、その1本のコア
材が挿通された極小径の円筒形状をなすジャケットと、
そのジャケットと1本のコア材との間に形成される空隙
に充填されたクラッド材とから構成されているものであ
る。この多数本のファイバー素線から構成されて光ファ
イバー6はホルダ等(図示せず)により保持されてい
る。
【0019】この実施形態における本発明の車両用灯具
は、以上の如き構成からなるので、上述の第1実施形態
のものと同様の作用効果を達成することができる。しか
も、ヘッドランプ機能の光源3を点灯すると、その光源
3からの光が光ファイバー6の入射端60に入射し、そ
の光ファイバー6を経てクリアランスランプ機能のリフ
レクタ400側の出射端61から出射される。この結
果、1台の灯具(1個のヘッドランプ機能の光源3)で
複数の灯具の機能、すなわちヘッドランプ機能とクリア
ランスランプ機能とを有することとなる。
【0020】また、光ファイバー6を使用して、ヘッド
ランプ機能の光源3をクリアランスランプ機能の光源と
して利用するので、ヘッドランプ側の光とクリアランス
ランプ側の光とは同一の色調となるので、見栄えが向上
される。
【0021】さらに、クリアランスランプ機能のリフレ
クタ400には光ファイバー6の出射端61が一様にば
らばらに配置されているので、多数の点光源による高輝
度感のキラキラ感が得られ、見栄えが向上される。
【0022】なお、上述の光ファイバー6のコア材とし
ては、透明なアクリル樹脂や透明なガラス等が使用され
る。ガラス製のコア材の場合には、光源3からの光の紫
外線を酸化チタン薄膜の光触媒作用に影響を与えない程
度にカットするので、樹脂製アウターレンズ2のうちク
リアランスランプ機能の光源(光ファイバー6の出射端
61)に近い部分の劣化を防止できる。
【0023】また、ヘッドランプ機能の光源3の光をク
リアランスランプ機能のリフレクタ400側に導く導光
手段として光ファイバー6を使用したので、ヘッドラン
プ機能のリフレクタ4が光軸調整時に上下左右に傾動し
ても光ファイバー6がヘッドランプ機能のリフレクタ4
の傾動に追従でき、クリアランスランプ機能のリフレク
タ400には何等影響を与えることがない。
【0024】図4は本発明の車両用灯具の第3実施形態
を示した横断面図であって、図2におけるIII−II
I線断面図である。この例は、上述の第1実施形態及び
第2実施形態と同様にヘッドランプとクリアランスラン
プとが組み合わせられたフロントコンビネーションラン
プについて説明する。図中、図1乃至図3と同符号は同
一のものを示す。
【0025】このフロントコンビネーションランプは、
光ファイバー6の出射端61に光拡散系エレメント、例
えば凸レンズ62が設けられているものである。この実
施形態における本発明の車両用灯具は、以上の如き構成
からなるので、上述の第1実施形態及び第2実施形態の
ものと同様の作用効果を達成することができる。
【0026】しかも、光ファイバー6の出射端61には
光拡散系エレメントの凸レンズ62が設けられているも
のであるから、光ファイバー6の出射端61から出射さ
れた光は凸レンズ62により拡散されるので、光が広範
囲に亘って均一に見え、見栄えが向上される。
【0027】図5は本発明の車両用灯具の第4実施形態
を示した縦断面図であって、図2におけるI−I線断面
図である。この例は、上述の第1実施形態及び第2実施
形態及び第3実施形態と同様にヘッドランプとクリアラ
ンスランプとが組み合わせられたフロントコンビネーシ
ョンランプについて説明する。図中、図1乃至図4と同
符号は同一のものを示す。
【0028】このフロントコンビネーションランプは、
灯室12内にガラス製インナーレンズ7がインナーパネ
ル等のインナー部材8により保持配置されている。この
ガラス製インナーレンズ7の内面にも上述の親水性薄膜
5が形成されている。この実施形態における本発明の車
両用灯具は、以上の如き構成からなるので、上述の第1
実施形態のものと同様の作用効果を達成することができ
る。
【0029】しかも、ガラス製インナーレンズ7の内面
にも親水性薄膜5が形成されているので、このガラス製
インナーレンズ7の内面に水滴が付着し難く、かつその
内面が曇り難く、しかもその内面に汚れも付着し難くな
る。特に、2重レンズ(樹脂製アウターレンズ2とガラ
ス製インナーレンズ7)の間の空間中に対流(アウター
レンズ内面の曇止め用の対流)を起こすための開口部を
積極的に設ける必要がない。
【0030】また、ガラス製インナーレンズ7及びその
内面の親水性薄膜5(酸化チタン薄膜)により、光源3
からの光の紫外線を樹脂製アウターレンズ2の酸化チタ
ン薄膜の光触媒作用に影響を与えない程度にカットする
ので、樹脂製アウターレンズ2の劣化を防止できる。
【0031】図6は本発明の車両用灯具の第5実施形態
を示した横断面図であって、図2におけるIII−II
I線断面図である。この例は、上述の第1実施形態乃至
第4実施形態と同様にヘッドランプとクリアランスラン
プとが組み合わせられたフロントコンビネーションラン
プについて説明する。図中、図1乃至図5と同符号は同
一のものを示す。
【0032】このフロントコンビネーションランプは、
灯室12内にヘッドランプ機能のリフレクタ4とクリア
ランスランプ機能のリフレクタ400がそれぞれ配置さ
れている。このヘッドランプ機能のリフレクタ4とクリ
アランスランプ機能のリフレクタ400には光ファイバ
ー6の入射端60と出射端61とがそれぞれ配置されて
いる。また、灯室12内にはヘッドランプ機能のガラス
製インナーレンズ7とクリアランススランプ機能のイン
ナーレンズ700とがそれぞれインナーパネル等のイン
ナー部材8により保持配置されている。このクリアラン
ススランプ機能のインナーレンズ700の内面にも上述
の親水性薄膜5が形成されている。
【0033】この実施形態における本発明の車両用灯具
は、以上の如き構成からなるので、上述の第2実施形態
及び第4実施形態のものと同様の作用効果を達成するこ
とができる。なお、クリアランスランプ機能のインナー
レンズ700が樹脂製の場合には、光ファイバー6のコ
ア材として透明なガラス製のコア材を使用することが好
ましい。すなわち、光ファイバー6のガラス製コア材の
場合により、光源3からの光の紫外線を樹脂製のインナ
ーレンズ700及び樹脂製アウターレンズ2の酸化チタ
ン薄膜の光触媒作用に影響を与えない程度にカットする
ので、樹脂製のインナーレンズ700及び樹脂製アウタ
ーレンズ2の劣化を防止できる。
【0034】また、クリアランスランプ機能のインナー
レンズ700がガラス製の場合には、光ファイバー6の
コア材として透明なアクリル樹脂製のコア材を使用して
も良い。すなわち、ガラス製のインナーレンズ700及
びその内面の親水性薄膜5(酸化チタン薄膜)により、
光源3からの光の紫外線を樹脂製アウターレンズ2の酸
化チタン薄膜の光触媒作用に影響を与えない程度にカッ
トするので、樹脂製アウターレンズ2の劣化を防止でき
る。
【0035】図7は本発明の車両用灯具の第6実施形態
を示した横断面図であって、図2におけるIII−II
I線断面図である。この例は、上述の第1実施形態乃至
第5実施形態と同様にヘッドランプとクリアランスラン
プとが組み合わせられたフロントコンビネーションラン
プについて説明する。図中、図1乃至図6と同符号は同
一のものを示す。
【0036】このフロントコンビネーションランプは、
光ファイバー6の出射端61に光拡散系エレメント、例
えば凸レンズ62が設けられているものである。この実
施形態における本発明の車両用灯具は、以上の如き構成
からなるので、上述の第3実施形態乃至第5実施形態の
ものと同様の作用効果を達成することができる。
【0037】なお、上述の実施形態は、ヘッドランプと
クリアランスランプとが組み合わせられたフロントコン
ビネーションランプについて説明したが、本発明の車両
用灯具は、その他の車両用灯具にも適用できる。例え
ば、ヘッドランプとフォグランプとを組み合わせた車両
用灯具、ヘッドランプとフォグランプとクリアランスラ
ンプとを組み合わせた車両用灯具等、又は、ヘッドラン
プ、フォグランプ、クリアランスランプ、コーナリング
ランプ、ターンシグナルランプを任意に組み合わせた車
両用灯具。又は、リヤーコンビネーションランプ等の車
両用灯具。
【0038】また、本発明の車両用灯具は、上述の第2
実施形態、第3実施形態、第5実施形態、第6実施形態
において、樹脂製アウターレンズ2やインナーレンズ
7、700の内面に親水性薄膜5が形成されていない車
両用灯具にも適用できる。すなわち、1個の光源で複数
機能の灯具が得られ、若しくは複数個の光源でその光源
の数よりも多くの機能の灯具が得られる車両用灯具にも
適用できる。この場合、アウターレンズやインナーレン
ズは樹脂製でもガラス製でも良い。
【0039】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の車両
用灯は、樹脂製アウターレンズ(ガラス製インナーレン
ズ及び又は樹脂製インナーレンズを含む場合がある)の
内面に光透過性かつ光触媒性の酸化チタン薄膜からなる
親水性薄膜が形成されているものであるから、紫外線に
よる酸化チタン薄膜の光触媒作用により、樹脂製アウタ
ーレンズの内面と水との接触角が約20°以下となり、
その樹脂製アウターレンズの内面が親水化されて、その
樹脂製アウターレンズの内面に水滴が付着し難く、かつ
その内面が曇り難くなる。しかも、上述の酸化チタン薄
膜の光触媒作用により、親水作用同時に、電子と正孔と
が生成され、電子は空気中の酸素を還元し、残った正孔
は水素基準電極に対して約+3Vもの非常に強い酸化力
を持ちほとんどの有機物を酸化する。このために、汚れ
物質が分解除去されて、樹脂製アウターレンズの内面に
汚れが付着し難い。
【0040】また、本発明の車両用灯具は、灯室内に光
源を備えたリフレクタと別機能のリフレクタが配置され
ており、前記リフレクタには光ファイバーの入射端が配
置されており、前記別機能のリフレクタには前記光ファ
イバーの出射端が配置されているものであるから、光源
からの光が光ファイバーを経て別機能のリフレクタ側に
出射されることにより、1台の灯具で複数の灯具の機能
を有することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用灯具の第1実施形態を示した縦
断面図であって、図2におけるI−I線断面図である。
【図2】本発明の車両用灯具の第1実施形態を示した正
面図である。
【図3】本発明の車両用灯具の第2実施形態を示した横
断面図であって、図2におけるIII−III線断面図
である。
【図4】本発明の車両用灯具の第3実施形態を示した横
断面図であって、図2におけるIII−III線断面図
である。
【図5】本発明の車両用灯具の第4実施形態を示した縦
断面図であって、図2におけるI−I線断面図である。
【図6】本発明の車両用灯具の第5実施形態を示した横
断面図であって、図2におけるIII−III線断面図
である。
【図7】本発明の車両用灯具の第6実施形態を示した横
断面図であって、図2におけるIII−III線断面図
である。
【符号の説明】
A…ヘッドランプ、B…クリアランスランプ、1…ラン
プハウジング、2…樹脂製アウターレンズ、12…灯
室、3…光源、4…ヘッドランプ機能のリフレクタ、4
0…反射面、400…クリアランスランプ機能のリフレ
クタ、5…親水性薄膜、6…光ファイバー、60…入射
端、61…出射端、62…凸レンズ(光拡散系エレメン
ト)、7…ヘッドランプ機能のガラス製インナーレン
ズ、700…クリアランスランプ機能のインナーレン
ズ、8…インナー部材(インナーパネル)。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプハウジングと樹脂製アウターレン
    ズにより灯室が画成されており、前記灯室内には光源が
    配置されており、かつ前記灯室内には前記光源からの光
    を前記樹脂製アウターレンズ側に反射させる反射面を有
    するリフレクタが配置されている車両用灯具において、 前記樹脂製アウターレンズの内面には光透過性かつ光触
    媒性の酸化チタン薄膜からなる親水性薄膜が形成されて
    いる、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記灯室内には前記リフレクタと別機能
    のリフレクタが配置されており、前記リフレクタには光
    ファイバーの入射端が配置されており、前記別機能のリ
    フレクタには前記光ファイバーの出射端が配置されてお
    り、前記光源からの光が前記光ファイバーを経て前記別
    機能のリフレクタ側に出射されることにより、1台の灯
    具で複数の灯具の機能を有する、ことを特徴とする請求
    項1に記載の車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバーの出射端には光拡散系
    エレメントが設けられている、ことを特徴とする請求項
    2に記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバーはガラス製からなる、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用灯具。
  5. 【請求項5】 ランプハウジングと樹脂製アウターレン
    ズにより灯室が画成されており、前記灯室内にはガラス
    製インナーレンズ及び光源が配置されており、かつ前記
    灯室内には前記光源からの光を前記ガラス製インナーレ
    ンズ及び前記樹脂製アウターレンズ側に反射させる反射
    面を有するリフレクタが配置されている車両用灯具にお
    いて、 前記ガラス製インナーレンズの内面及び樹脂製アウター
    レンズの内面には光透過性かつ光触媒性の酸化チタン薄
    膜からなる親水性薄膜が形成されている、ことを特徴と
    する車両用灯具。
  6. 【請求項6】 前記灯室内には前記リフレクタと別機能
    のリフレクタが配置されており、前記リフレクタには光
    ファイバーの入射端が配置されており、前記別機能のリ
    フレクタには前記光ファイバーの出射端が配置されてお
    り、前記光源からの光が前記光ファイバーを経て前記別
    機能のリフレクタ側に出射されることにより、1台の灯
    具で複数の灯具の機能を有する、ことを特徴とする請求
    項5に記載の車両用灯具。
  7. 【請求項7】 前記光ファイバーの出射端には光拡散系
    エレメントが設けられている、ことを特徴とする請求項
    6に記載の車両用灯具。
  8. 【請求項8】 前記光ファイバーはガラス製からなる、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の車両用灯具。
  9. 【請求項9】 前記灯室内であって、前記別機能のリフ
    レクタと前記樹脂製アウターレンズとの間には別機能の
    樹脂製若しくはガラス製インナーレンズが配置されてお
    り、前記別機能のインナーレンズの内面には光透過性か
    つ光触媒性の酸化チタン薄膜からなる親水性薄膜が形成
    されている、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の
    車両用灯具。
  10. 【請求項10】 前記光ファイバーは樹脂製からなる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の車両用灯具。
  11. 【請求項11】 前記光源は、紫外線を発生するHID
    ランプである、ことを特徴とする請求項1乃至10のう
    ちの1に記載の車両用灯具。
  12. 【請求項12】 前記親水性薄膜は、アナターゼ型結晶
    構造の酸化チタンをスパッタリング法又は蒸着法により
    形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至11の
    うちの1に記載の車両用灯具。
  13. 【請求項13】 ランプハウジングとアウターレンズに
    より灯室が画成されており、前記灯室内には光源が配置
    されており、かつ前記灯室内には前記光源からの光を前
    記アウターレンズ側に反射させる反射面を有するリフレ
    クタが配置されている車両用灯具において、 前記灯室内には前記リフレクタと別機能のリフレクタが
    配置されており、前記リフレクタには光ファイバーの入
    射端が配置されており、前記別機能のリフレクタには前
    記光ファイバーの出射端が配置されており、前記光源か
    らの光が前記光ファイバーを経て前記別機能のリフレク
    タ側に出射されることにより、1台の灯具で複数の灯具
    の機能を有する、ことを特徴とする車両用灯具。
  14. 【請求項14】 前記光ファイバーの出射端には光拡散
    系エレメントが設けられている、ことを特徴とする請求
    項13に記載の車両用灯具。
  15. 【請求項15】 前記灯室内であって、前記リフレクタ
    と前記アウターレンズとの間、又は及び前記別機能のリ
    フレクタと前記アウターレンズとの間には、インナーレ
    ンズが配置されている、ことを特徴とする請求項13又
    は14に記載の車両用灯具。
JP10074250A 1998-03-23 1998-03-23 車両用灯具 Pending JPH11273407A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10074250A JPH11273407A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 車両用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10074250A JPH11273407A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 車両用灯具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11273407A true JPH11273407A (ja) 1999-10-08

Family

ID=13541738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10074250A Pending JPH11273407A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 車両用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11273407A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009129822A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Stanley Electric Co Ltd レンズカバー製造方法
CN102205604A (zh) * 2010-03-18 2011-10-05 斯坦雷电气株式会社 透镜罩成型用模具及透镜罩的制造方法
JP2012104275A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Koito Mfg Co Ltd ドアミラー用灯具
US8388200B2 (en) 2010-02-04 2013-03-05 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle light with values corresponding to the CIE color space
US8388202B2 (en) 2009-10-08 2013-03-05 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle light
US8469568B2 (en) 2009-06-03 2013-06-25 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle light
US8550676B2 (en) 2009-10-08 2013-10-08 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle light
WO2017038385A1 (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社小糸製作所 水加熱装置、及び、それを用いた灯具

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62201407U (ja) * 1986-06-12 1987-12-22
JPS63187102U (ja) * 1987-05-18 1988-11-30
JPH04127902U (ja) * 1991-05-16 1992-11-20 株式会社小糸製作所 車両用灯具
JPH0619204U (ja) * 1992-08-19 1994-03-11 市光工業株式会社 車両用灯具
JPH09251803A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Toshiba Lighting & Technol Corp 照明装置
JPH1040713A (ja) * 1996-07-23 1998-02-13 Fuji Heavy Ind Ltd 車両のヘッドランプ装置
JPH1050119A (ja) * 1996-08-01 1998-02-20 Ichikoh Ind Ltd 車両用装置におけるレンズ
JPH11101901A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62201407U (ja) * 1986-06-12 1987-12-22
JPS63187102U (ja) * 1987-05-18 1988-11-30
JPH04127902U (ja) * 1991-05-16 1992-11-20 株式会社小糸製作所 車両用灯具
JPH0619204U (ja) * 1992-08-19 1994-03-11 市光工業株式会社 車両用灯具
JPH09251803A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Toshiba Lighting & Technol Corp 照明装置
JPH1040713A (ja) * 1996-07-23 1998-02-13 Fuji Heavy Ind Ltd 車両のヘッドランプ装置
JPH1050119A (ja) * 1996-08-01 1998-02-20 Ichikoh Ind Ltd 車両用装置におけるレンズ
JPH11101901A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009129822A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Stanley Electric Co Ltd レンズカバー製造方法
JP4553932B2 (ja) * 2007-11-27 2010-09-29 スタンレー電気株式会社 レンズカバー製造方法
US8469568B2 (en) 2009-06-03 2013-06-25 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle light
US8388202B2 (en) 2009-10-08 2013-03-05 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle light
US8550676B2 (en) 2009-10-08 2013-10-08 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle light
US8388200B2 (en) 2010-02-04 2013-03-05 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle light with values corresponding to the CIE color space
CN102205604A (zh) * 2010-03-18 2011-10-05 斯坦雷电气株式会社 透镜罩成型用模具及透镜罩的制造方法
JP2011194624A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Stanley Electric Co Ltd レンズカバー成形用金型およびレンズカバーの製造方法
JP2012104275A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Koito Mfg Co Ltd ドアミラー用灯具
WO2017038385A1 (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社小糸製作所 水加熱装置、及び、それを用いた灯具
JPWO2017038385A1 (ja) * 2015-09-03 2018-06-21 株式会社小糸製作所 水加熱装置、及び、それを用いた灯具
US10724704B2 (en) 2015-09-03 2020-07-28 Koito Manufacturing Co., Ltd. Water heating device and lamp using same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0950847B1 (en) Lamp, in particular for vehicles or traffic signal applications
AU629207B2 (en) Reflector using fresnel-type structures having a plurality of active faces
US6857769B2 (en) Lighting or indicating device for a motor vehicle
US20060077683A1 (en) Headlight or light for a motor vehicle
JP2012064535A (ja) 車両用灯具
JPH11273407A (ja) 車両用灯具
KR200483320Y1 (ko) 차량용 램프
JPH0939653A (ja) 車両用表示灯
CN210179385U (zh) 一种遮阳板化妆镜灯发光模块
US6637918B2 (en) Lighting or indicator device for a motor vehicle
JPH0754883Y2 (ja) コンビネーションランプ
JPH10241415A (ja) 車両シグナルランプ
JPH0521043A (ja) 照明装置
JP3331581B2 (ja) 車両用灯具
JP2002170405A (ja) 車両用灯具
JP2000071859A (ja) 車両用灯具
JP2004103343A (ja) 車両用灯具及び車両用反射リフレクタ
JP3478044B2 (ja) 車両用灯具
JP2955168B2 (ja) 自動車用信号灯具
JPH0447843Y2 (ja)
JP2000276905A (ja) Led光源車両用灯具
JPH0541444Y2 (ja)
JPS635125Y2 (ja)
KR20220138590A (ko) 차량용 램프
JPH10228807A (ja) 車両用灯具

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061031