JPH11270156A - 住 宅 - Google Patents

住 宅

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JPH11270156A
JPH11270156A JP7277398A JP7277398A JPH11270156A JP H11270156 A JPH11270156 A JP H11270156A JP 7277398 A JP7277398 A JP 7277398A JP 7277398 A JP7277398 A JP 7277398A JP H11270156 A JPH11270156 A JP H11270156A
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JP
Japan
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bathroom
area
house
washroom
corridor
Prior art date
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Pending
Application number
JP7277398A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Akashi
敏博 明石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一戸建ての住宅において、浴室を外壁に接し
て配置すると、浴室により窓を形成可能な部分が占めら
れ、他の部屋の窓を形成可能な部分が減ってしまう。ま
た、浴室を外壁から離して住宅の中央部に配置すると、
浴室により住宅内部の通行が妨げられる。 【解決手段】 住宅1の中央部に浴室2を配置する。浴
室2の周囲に廊下5、台所6、リビング・ダイニング7
及び洗面室8が配置され、これらに浴室が囲まれ、浴室
2が外壁10〜13から離間している。また、リビング
・ダイニング7及び洗面室8には、それぞれ、廊下5及
び台所6への出入り口7a、7b、8a、8bが設けら
れている。従って、これら廊下5、リビング・ダイニン
グ7、台所6及び洗面室8を通って、浴室2の周囲を回
るように移動できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅に関するもの
である。
【0002】
【背景の技術】従来、住宅においては、例えば、特開平
7−189506号公報に示すように、浴室、洗面室及
びトイレ等を備えた水廻り区画を北側に配置する場合が
あった。そして、水廻り区画を北側に配置することによ
り、他の居室、例えば、寝室や居間等をできるだけ南側
に配置することができ、寝室や居室の採光性を向上する
ことができる。また、浴室は、リビングダイニングなど
と同様に、家族で共用する共用スペースであるが、リビ
ングダイニング等のように、複数の出入り口を設けて通
路として使用できるものではなく、浴室は、一般的に隣
接する洗面室側だけに入出口が設けられるので、居住者
の動線を考慮した場合に、住宅の隅にあることが好まし
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、浴室を住宅
の北側の外壁に接して配置した場合には、浴室を住宅の
北側以外に配置した場合に比較すれば、浴室の室温が低
くなる可能性があるが、服を脱いで入る浴室は、その室
温が住宅の他の部屋より高い方が好ましい。従って、浴
室を北側に配置した場合には、浴室の室温を暖房をかけ
たり、お湯を沸かしなおしたりして上げる場合が多くな
り、光熱費が高くなる。また、たとえ、住宅の北側の外
壁であっても、外壁に接した浴室には、窓を設けること
ができるが、夜間に使用されることが多い浴室は、他の
部屋に比べて窓の重要度が必ずしも高くない。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、浴室の保温性を向上できるとともに、住宅の窓に
よる採光を効率化することができ、さらに、居住者の住
宅内の移動の効率性を向上することができる住宅を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
住宅は、例えば、図1に示すように、浴室2が中央部に
配置され、該浴室2の周囲を部屋6〜8や廊下5となる
壁に仕切られた複数の領域5〜8が囲んでいることを上
記課題の解決手段とした。
【0006】上記構成によれば、浴室2が中央部に配置
されて、その周囲を他の部屋や廊下が囲んだ状態、すな
わち、浴室2と外壁10〜13との間に上記領域5〜8
が配置され、浴室2が外壁10〜13から離れた状態と
なっているので、浴室2の保温性が向上する。また、浴
室2が外壁10〜13から離されることにより、他の領
域5〜8の少なくともいずれか一つの一部を浴室2に代
えて外壁10〜13に接した状態とすることができるの
で、浴室2を外壁10〜13から離した分だけ他の部屋
6〜8の窓を形成可能な壁の面積が多くなり、住宅1の
窓による採光の効率を向上することができる。
【0007】なお、上記壁に仕切られた領域5〜8と
は、基本的に部屋6〜8や廊下5であり、上記部屋6〜
8は、住宅1に一般的に設けられる寝室、居間、子供部
屋、食堂等の居室や、居室以外のトイレ、洗面室等であ
る。また、上記廊下5には、例えば、玄関ホール等のよ
うに、廊下5を広げたような空間も含まれるものであ
る。また、住宅1の中央部とは、外壁10〜13に接す
るような住宅1の側縁部ではない部分であり、住宅1の
中央部に配置され、周囲を他の領域5〜8に囲まれた浴
室2は、外壁10〜13に接していない必要がある。
【0008】本発明の請求項2記載の住宅1は、上記浴
室2に隣接する洗面室8が浴室2のほぼ北側に配置され
ていることを上記課題の解決手段とした。
【0009】上記構成によれば、浴室2の北側、すなわ
ち、北側の外壁11に接する可能性が高い領域にあまり
窓による採光の必要がない洗面室8が設けられているの
で、その分、浴室2及び洗面室8以外の部屋を北以外の
外壁10、12、13に接するように配置することがで
き、浴室2及び洗面室8以外の部屋の採光性を向上する
ことができる。なお、洗面室8が北側の外壁11に接し
て設けられていれば、洗面室8に窓を設けることもで
き、洗面室8においては、北側なので条件は良くない
が、ある程度窓による採光を図ることができ、かつ、窓
による換気を図ることができる。
【0010】また、洗面室8は、浴室2の北側に有れ
ば、必ずしも外壁11に接していなくとも良いが、通常
の住宅1の広さであれば、住宅1の中央部にある浴室2
の北側に洗面室8を配置した場合に、洗面室8は北側の
外壁11に接することになる。また、洗面室8は、基本
的に洗面シンクを有するとともに脱衣場としても機能す
るものである。
【0011】本発明の請求項3記載の住宅1は、上記複
数の領域5〜8が、これら領域5〜8同士を仕切る壁に
これらの領域5〜8同士を連通させる開口部7a、7
b、8a、8bが形成され、該開口部7a、7b、8
a、8bにより浴室2の周囲を一周するように通行する
ことが可能となっていることを上記課題の解決手段とし
た。
【0012】上記構成によれば、住宅1の中央部が浴室
2となっていても、部屋6〜8や廊下5である上記領域
5〜8を通り抜けることにより、浴室2の周囲を一周で
きるようになっているので、一般的に通り抜けることが
できない浴室2を住宅1の中央部に配置しても、住宅1
内の居住者等の移動が妨げられることがない。すなわ
ち、通路として用いることが不可能な浴室2を住宅1内
の動線の要となる可能性がある住宅1の中央部に配置し
ても、浴室2の周囲を一周できるように動線を配置する
ことで、住宅1内のスムーズな移動を確保することがで
きる。
【0013】本発明の請求項4記載の住宅1は、玄関3
及び階段4のうちの少なくとも一方につながるとともに
上記複数の領域5〜8の一つである第一の領域5と、上
記複数の領域5〜8の一つである第二の領域6とが、上
記浴室2を挟んで対向して配置され、かつ、上記複数の
領域5〜8の一つである第三の領域7と、上記複数の領
域5〜8の一つである第四の領域8とが上記浴室2を挟
んで対向して配置されるとともに、第三の領域7及び第
四の領域8がそれぞれ第一の領域5及び第二の領域6の
両方に接し、さらに、第三の領域7及び第四の領域8に
それぞれ第一の領域5に臨む出入り口7a、8aと、上
記第二の領域6に臨む出入り口7b、8bとの両方が形
成されていることを上記課題の解決手段とした。
【0014】上記構成によれば、上記玄関3及び階段4
のうちの少なくとも一方につながる第一の領域5と、第
二の領域6との間に浴室2があることになり、第一の領
域5と第二の領域6との間の通行が浴室2に遮られるこ
とになるが、第三の領域7及び第四の領域8が第一の領
域5に接するとともに、第三の領域7及び第四の領域8
に第一の領域5に臨む出入り口7a、8aが設けられて
いるので、第一の領域5から第三の領域7及び第四の領
域8に通行することができ、かつ、第三の領域7及び第
四の領域8が第二の領域6に接するとともに、第三の領
域7及び第四の領域8に第二の領域6に臨む出入り口7
b、8bが設けられているので、第三の領域7及び第四
の領域8から第二の領域6に通行することができる。
【0015】すなわち、第一の領域5と第二の領域6と
の間に浴室2が合っても、第三の領域7か第四の領域8
かのどちらかを通ることにより、第一の領域5と第二の
領域6との間を行き来することができ、第二の領域6と
階段4や玄関3との行き来が可能となる。また、同様に
第三の領域7と第四の領域8との間にも浴室2が配置さ
れているが、第三の領域7と第四の領域8との間は、第
一の領域5か第二の領域6を通ることにより通行が可能
となっている。
【0016】また、浴室2を挟んで配置された第一の領
域5と第二の領域6との間の動線が第三の領域7を通る
動線と第四の領域8を通る動線との二本となるととも
に、第三の領域7と第四の領域8との間の動線が第一の
領域5を通る動線と第二の領域6を通る動線との二本と
なる。従って、第一から第四の領域5〜8内において、
いずれかの領域5〜8から他のいずれかの領域5〜8に
移動する際に、比較的短い距離で移動が可能となり、住
宅1の中央部に浴室2があっても、住宅1内の人の移動
を効率的なものとすることができる。さらに、玄関3も
しくは階段4と各領域5〜8との移動も効率的なものと
なる。また、浴室2を挟む領域5〜8間の移動には、動
線が二本ずつあり、一方の動線が何らかの理由により使
用できなくとも、各領域5〜8間の移動が可能となる。
すなわち、玄関3もしくは階段4と各領域5〜8との移
動がいつでも可能である。
【0017】また、例えば、第一の領域5から、第三の
領域7、第二の領域6及び第四の領域8を通って第一の
領域5に戻ることが可能となっている。すなわち、請求
項3記載の構成と同様に浴室2の周囲を一周するように
通行することができる。従って、請求項3記載の構成と
請求項4記載の構成とは、ほぼ同様の作用効果を奏する
ことができる。なお、上記領域5〜8は、上述のように
基本的に部屋6〜8か廊下5である。
【0018】本発明の請求項5記載の住宅1は、上記第
三の領域7が居間7であり、上記第四の領域8が洗面室
8であることを上記課題の解決手段とした。
【0019】上記構成によれば、洗面室8と、居間7と
が第一の領域5と第二の領域6との間を通行する際の通
路となるが、居間7は、一般的に部屋と部屋との移動
や、部屋と廊下との移動に用いられることが多い共用領
域であり、洗面室8は、一般的に使用されていない時間
が多い共用領域なので、通路として好適に用いることが
できる。また、洗面室8を誰かが使用している場合に
は、洗面室8を通路として用いることが困難になるが、
居間7を通ることができるので、洗面室8が使用されて
いても第一の領域5と第二の領域6との間をいつでも通
行することができ、玄関3や階段4と第二の領域6との
間の通行が妨げられることがない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の第
一例の住宅を図面を参照して説明する。図1は第一例の
住宅1の一階1aの間取りを示し、図2は第一の住宅1
の二階1bの間取りを示す。図1に示すように二階建て
の住宅1の一階1aにおいては、住宅1の中央部に外壁
に接しない状態で浴室2が配置され、その周囲を部屋や
廊下となる壁に仕切られた複数の領域が囲んでいる。す
なわち、浴室2を挟んで玄関3(玄関ホールを含む)と
階段4との両方につながる廊下5(第一の領域)と、台
所6(第二の領域)とが配置され、かつ、浴室2を挟ん
でリビング・ダイニング7(居間、第三の領域)と、洗
面室8(第四の領域)とが配置されている。
【0021】そして、浴室2の周囲を廊下5、台所6、
リビング・ダイニング7及び洗面室8で完全に囲んだ状
態となっている。また、洗面室8は、浴室2の北側に浴
室2に隣接して配置されるとともに、北側の外壁(住宅
の背面側の外壁11)に接して配置されている。すなわ
ち、浴室2と北側の外壁11との間に洗面室8が配置さ
れている。また、リビング・ダイニング7には、廊下5
に入出可能な出入り口7aと、台所6に出入り可能な出
入り口7bとが形成されている。また、廊下5に入出可
能な出入り口7aには、開閉部材(ドア)が設けられて
いる。そして、リビング・ダイニング7から廊下5と台
所6に行くことができるとともに、廊下5を通って玄関
3及び階段4に行くことができる。
【0022】また、洗面室8には、廊下5に入出可能な
出入り口8aと、台所6に出入り可能な出入り口8bと
が形成されている。また、廊下5に入出可能な出入り口
8aに開閉部材(ドア)が設けられるとともに、台所6
に出入り可能な出入り口7bに開閉部材(引き戸)が設
けられている。そして、洗面室8から廊下5と台所6に
行くことができるとともに、廊下5を通って玄関3及び
階段4に行くことができる。
【0023】以上のことから、廊下5から台所6もしく
は台所6から廊下5に、リビング・ダイニング7と洗面
室8とのどちらを通って行くことができるようになって
いる。また、リビング・ダイニング7から洗面室8もし
くは洗面室8からリビング・ダイニング7に、廊下5と
台所6とのどちらを通っても行くことができる。さら
に、浴室1の周りを囲む廊下5、居間7、台所6及び洗
面室8を通って、浴室2の周囲を一周することができ
る。
【0024】ここで、住宅1の各部屋の配置を更に詳し
く説明する。住宅1は、右側面に設けられた玄関3が少
し奥まって窪んだ状態となっている以外は、ほぼ長方形
状のものであり、その正面の外壁10と該外壁10に平
行な背面の外壁11とが長辺とされ、これらの外壁1
0、11に対して直角な右側面の外壁12及び左側面の
外壁13とが住宅1の短辺とされている。そして、住宅
1は、その正面と背面とのほぼ中央部で、内壁により二
分割された状態となっており、正面側に左側面側から和
室14とリビング・ダイニング7とが配置され、正面側
の半分が居室スペースとなっている。
【0025】一方、住宅1の背面側半分には、左から順
に、玄関3、トイレ15、廊下5、折り返し階段4、階
段下収納4a、浴室2、洗面室8及び台所6が配置され
ており、住宅1の背面側がユーティリティスペースとな
っている。なお、和室14には、リビング・ダイニング
7に臨む出入り口14aと廊下5に臨む出入り口14b
が形成されている。また、上記廊下5は、左側面の外壁
13の中央よりに配置された玄関3と、左側面の外壁1
3と背面の外壁11との角部に配置されたトイレ15と
をつなぐとともに、階段4をつなぎ、洗面室8及びリビ
ング・ダイニング7に至るようになっている。
【0026】また、左側の角部に配置されたトイレ15
以外の水廻り部を構成する洗面室8、浴室2及び台所6
が背面の外壁11と右側面の外壁12との隅部にまとめ
られており、上下水等の配管の長さを短縮できるように
なっている。そして、浴室2が外壁10〜13に接しな
い住宅1の中央部に配置されているので、他の領域、こ
こでは、主に洗面室8と台所6の外壁11、12に接す
る長さが長くされ、窓を形成可能な壁面の面積が増やさ
れている。従って、洗面室8及び台所6において採光性
の向上を図ることができる。
【0027】また、正面の外壁10がほぼ南側とされ、
上記居室スペースが住宅の南側に配置され、上記ユーテ
ィリティスペースが採光性に劣る北側に配置されている
ので、上記居室スペースが採光性に優れる南側を占める
ことになる。次に、住宅1の二階1bにおける部屋の配
置を説明する。二階1bにおいては、階段4が背面の外
壁11に接するとともに、外壁11の中央よりに配置さ
れている。また、階段4の正面側に廊下20が配置され
るとともに、階段4の隣りにトイレ21が外壁11に接
して配置されている。
【0028】また、上記廊下20は、住宅1の二階1b
のほぼ中央部に配置されている。そして、該廊下20を
囲むとともに、少なくともいずれか一つの外壁10〜1
3に接するように、四つの居室22〜25と、上記階段
4及びトイレ21とが配置されている。従って、廊下2
0を中央部に配置し、その周囲を囲むように、各居室2
2〜25と、階段4及びトイレ21とを配置しているの
で、廊下20の面積をほぼ最小のものとして、居室22
〜25の床面積を大きくすることができるとともに、各
居室22〜25間の移動距離と、各居室22〜25と、
階段4及びトイレ21との間の移動距離をほぼ最小のも
のとすることができる。
【0029】以上のような住宅1によれば、その一階1
aにおいて、上述のように、浴室2を外壁10〜13か
ら離間した住宅の中央部に配置しているので、洗面室8
や台所6といった浴室2以外の壁に囲まれた領域の外壁
10〜13に接する面積を多くすることができ、上記領
域における窓のトータル面積を大きくして、これら領域
の採光性を向上することができる。また、浴室2を外壁
10〜13に接しない住宅1の中央部に配置すること
で、浴室2の保温性を向上できる。また、洗面室8とし
か行き来できず、かつ、床面が水に濡れている可能性が
高く、通路としての利用が不可能な浴室2を住宅1の中
央部に配置するものとしても、上述のように浴室2の周
囲を囲む壁に囲まれた複数の領域(廊下5、洗面室8、
台所6、リビング・ダイニング7)においては、互いに
隣り合う領域同士が行き来可能なように出入り口7a、
7b、8a、8bが形成され、浴室2の周囲をこれら領
域を回って一周できるようになっているので、住宅1内
の移動が妨げられることがない。
【0030】また、浴室2を挟んで互いに隣接しない領
域同士を行き来する通路は、必ず二つあるので、何らか
の理由でどちらかの通路が使えなくとも、浴室2を挟ん
で配置された領域間の移動ができるようになっている。
また、浴室2に接する領域の一つである廊下5が洗面室
8とリビング・ダイニング7につながっているととも
に、階段4と玄関3とトイレ15とにつながっており、
洗面室8及びリビング・ダイニング7から、廊下5を通
って、階段4、玄関3及びトイレ15にいけるととも
に、廊下5と直接つながっておらず、廊下5との間に浴
室2を挟んで配置された台所6からも、洗面室8及びリ
ビング・ダイニング7のどちらか一方を通ることによ
り、廊下5に出て玄関3、階段4及びトイレ15に向か
うことができる。
【0031】以下に、本発明の実施の形態の第二例の住
宅30について図面を参照して説明する。図3は第一例
の住宅30の一階30aの間取りを示し、図4は第一の
住宅30の二階30bの間取りを示す。なお、第二例の
住宅30は、第一例の住宅1とほぼ同様の構成を有する
ものであり、同様の構成要素には、同一の符号付してそ
の説明を省略し、第一例の住宅1と特に異なる点を主に
説明する。
【0032】図3及び図4に示すように、第二例の住宅
30の一階30aにおいては、第一例の住宅1と同様
に、浴室2を挟んで玄関3(玄関ホールを含む)と階段
4との両方につながる廊下5(第一の領域)と、台所6
(第二の領域)とが配置され、かつ、浴室2を挟んでリ
ビング・ダイニング7(居間、第三の領域)と、洗面室
8(第四の領域)とが配置されている。そして、リビン
グ・ダイニング7には、廊下5に入出可能な出入り口7
aと、台所6に出入り可能な出入り口7bとが形成さ
れ、洗面室8には、廊下5に入出可能な出入り口8a
と、台所6に出入り可能な出入り口8bとが形成されて
おり、第二例の住宅30内を第一例の住宅1と同様に移
動することができる。
【0033】また、第二例においても、第一例と同様に
住宅の正面側のほぼ半分に和室14とリビング・ダイニ
ング7とが配置されて居室スペースとされ、住宅の背面
側のほぼ半分に、浴室2、玄関3、折り返し階段4、台
所6、洗面室8、トイレ15が配置され、ユーティリテ
ィスペースとされている。なお、第二例においては、リ
ビング・ダイニング7のダイニング側がユーティリティ
スペース側に配置されている。
【0034】また、第二例の住宅30においては、階段
4が左側面の外壁13と背面の外壁11との角に配置さ
れ、トイレ15が左側面の外壁13から離れて配置され
ている。これにより、トイレ15、浴室2、洗面室8及
び台所6が一つの範囲内に配置されて水廻り部を構成し
ている。また、第二例の住宅30の二階においては、廊
下20が中央ではなく、背面の外壁11に接するように
配置されるとともに、左側面の外壁13と背面の外壁1
1との角に配置された階段と、背面の外壁11の中央部
に接して配置されたトイレ21とに挟まれた状態で配置
されている。
【0035】そして、廊下20は、二階30bに配置さ
れた四つの居室22〜25のうちの隣接する二つの居室
22、25だけにつながっており、残りの二つの居室2
3、24には、廊下20から直接行くことができないよ
うになっている。その代わりに、廊下20につながる居
室22には、隣接する居室23に臨む出入り口22a
と、同じく隣接する居室24に臨む出入り口22bとの
二つが設けられており、廊下20と、廊下20に直接つ
ながっていない居室23及び居室24との間を居室22
を通ることにより、行き来することができる。すなわ
ち、居室22が通路としても用いられるようになってい
ることで、廊下20の床面積を、第一例の場合よりさら
に狭いものとし、その分だけ、居室22〜25の床面積
を広げられるようになっている。
【0036】そして、第一例とほぼ同様の構成を有する
第二例の住宅30においては、第一例の場合と同様の作
用効果を奏することができる。なお、本発明は、第一例
及び第二例の住宅に限定されるものではなく、例えば、
浴室2の周囲に配置される部屋は、上記リビング・ダイ
ニング7、台所6、洗面室8、廊下5に限定されるもの
ではなく、他の種類の部屋でも良い。また、階段4は、
廊下5ではなく、例えば、リビング・ダイニング7につ
ながっているものでも良い。
【0037】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の住宅によれば、
浴室が中央部に配置されて、その周囲を他の部屋や廊下
が囲んだ状態、すなわち、浴室と外壁との間に上記領域
が配置され、浴室が外壁から離れた状態となっているの
で、浴室の保温性を向上することができる。また、浴室
が外壁から離されることにより、他の領域を浴室に代え
て外壁に接した状態とすることができるので、浴室を外
壁から離した分だけ他の部屋に余分に窓を形成すること
が可能となり、住宅の採光の効率を向上できる。
【0038】本発明の請求項2記載の住宅によれば、浴
室の北側、すなわち、北側の外壁に接する可能性が高い
領域にあまり窓による採光の必要がない洗面室が設けら
れているので、その分、浴室及び洗面室以外の部屋を北
以外の外壁に接するように配置することができ、浴室及
び洗面室以外の部屋の採光性を向上することができる。
【0039】本発明の請求項3記載の住宅によれば、住
宅の中央部が浴室となっていても、部屋や廊下である上
記領域を通り抜けることにより、浴室の周囲を一周でき
るようになっているので、一般的に通り抜けることがで
きない浴室を住宅の中央部に配置しても、住宅内の居住
者等の移動が妨げられることがない。すなわち、通路と
して用いることが不可能な浴室を住宅内の動線の要とな
る可能性がある住宅の中央部に配置しても、住宅の周囲
を一周できるように動線を配置することで、住宅内のス
ムーズな移動を確保することができる。
【0040】本発明の請求項4記載の住宅によれば、基
本的に請求項3記載の構成と同様の効果を奏することが
できる。
【0041】本発明の請求項5記載の住宅によれば、洗
面室と、居間とが第一の領域と第二の領域との間を通行
する際の通路となるが、居間は、一般的に部屋と部屋と
の移動や、部屋と廊下との移動に用いられることが多い
共用領域であり、洗面室は、一般的に使用されていない
時間帯が多い共用領域なので、通路として好適に用いる
ことができる。また、洗面室を誰かが使用している場合
には、洗面室を通路として用いることが困難になるが、
居間を通ることができるので、洗面室が使用されていて
も第一の領域と第二の領域との間をいつでも通行するこ
とができ、玄関や階段と第二の領域との間の通行が妨げ
られることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第一例の住宅の一階を示
す平断面図である。
【図2】上記第一例の住宅の二階を示す平断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態の第二例の住宅の一階を示
す平断面図である。
【図4】第二例の住宅の二階を示す平断面図である。
【符号の説明】
1 住宅 2 浴室 3 玄関 4 階段 5 廊下(第一の領域) 6 台所(第二の領域) 7 リビング・ダイニング(居間、第三の領域) 7a リビング・ダイニングの出入り口 7b リビング・ダイニングの出入り口 8 洗面室(第四の領域) 8a 洗面室の出入り口 8b 洗面室の出入り口 10 外壁 11 外壁 12 外壁 13 外壁 30 住宅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室が中央部に配置され、該浴室の周囲
    を部屋や廊下となる壁に仕切られた複数の領域が囲んで
    いることを特徴とする住宅。
  2. 【請求項2】 上記浴室に隣接する洗面室が浴室のほぼ
    北側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    住宅。
  3. 【請求項3】 上記複数の領域は、これら領域同士を仕
    切る壁にこれらの領域同士を連通させる開口部が形成さ
    れ、該開口部により浴室の周囲を一周するように通行す
    ることが可能となっていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の住宅。
  4. 【請求項4】 玄関及び階段のうちの少なくとも一方に
    つながるとともに上記複数の領域の一つである第一の領
    域と、上記複数の領域の一つである第二の領域とが、上
    記浴室を挟んで対向して配置され、かつ、上記複数の領
    域の一つである第三の領域と、上記複数の領域の一つで
    ある第四の領域とが上記浴室を挟んで対向して配置され
    るとともに、第三の領域及び第四の領域がそれぞれ第一
    の領域及び第二の領域の両方に接し、さらに、第三の領
    域及び第四の領域にそれぞれ第一の領域に臨む出入り口
    と、上記第二の領域に臨む出入り口との両方が形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに
    記載の住宅。
  5. 【請求項5】 上記第三の領域が居間であり、上記第四
    の領域が洗面室であることを特徴とする請求項4記載の
    住宅。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012140803A (ja) * 2010-12-31 2012-07-26 Mitsumasa Baba 建築物
JP2015031008A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 大和ハウス工業株式会社 住宅
JP2016041875A (ja) * 2014-08-18 2016-03-31 旭化成ホームズ株式会社 建物
CN111305598A (zh) * 2020-03-25 2020-06-19 刘艳娥 一种新式户型

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