JPH11268614A - 車両盗難防止装置 - Google Patents

車両盗難防止装置

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Publication number
JPH11268614A
JPH11268614A JP7757698A JP7757698A JPH11268614A JP H11268614 A JPH11268614 A JP H11268614A JP 7757698 A JP7757698 A JP 7757698A JP 7757698 A JP7757698 A JP 7757698A JP H11268614 A JPH11268614 A JP H11268614A
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JP
Japan
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vehicle
engine
collision
key code
key
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Application number
JP7757698A
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English (en)
Inventor
Kazunari Shirai
白井  和成
Takeshi Takasu
全 高須
Akiyoshi Taguchi
明美 田口
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正キーによるエンジン始動を防止する車両
盗難防止装置において、衝突事故後にエンジンが作動可
能な状態であれば自走できるようにする。 【解決手段】 車両盗難防止装置10は、トランスポン
ダ13によって読み出されたキーコードと予め決められ
た車両特有コードとが一致するか否かの照合を行うイモ
ビECU14と、このイモビECU14の照合の結果、
両コードが一致した場合に初めてエンジン25の始動を
許可するエンジンECU15とを備えている。このエン
ジンECU15は、衝突検出手段17が車両の衝突を検
出し、且つ、エンジンECU15とイモビECU14と
の通信に異常がある場合(この場合、イモビECU14
の照合結果が送信されてこない)には、その後のエンジ
ンの始動を許可するため、衝突事故後にエンジンが作動
可能な状態であれば自走することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両キーに記憶さ
れたキーコードを利用する車両盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の盗難を確実に防止する
ために、車両キーに記憶されたキーコードを利用する車
両盗難防止装置が開発されている。このような車両盗難
防止装置は、例えば、キーシリンダに車両キーを差し込
むと、キーシリンダに取り付けられたトランスポンダが
キーコードを車両キーから読み出し、これをイモビライ
ザ用電子制御ユニット(以下イモビECUという)に送
信する。すると、イモビECUは、送信されてきたキー
コードと予め登録されている車両特有コードとを照合
し、両者が一致していればエンジン用電子制御ユニット
(以下エンジンECUという)にエンジン始動許可信号
を送信する。そして、イモビECUからエンジン始動許
可信号を受けた場合に、エンジンECUは初めてエンジ
ンを始動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両盗難防止装置では、車両が衝突事故に遭い、それが
原因でトランスポンダかイモビECUのいずれかが故障
した場合や各機器を接続する通信線が断線あるいはショ
ートした場合には、以下のような問題があった。即ち、
このような場合には、衝突事故後にエンジンが作動可能
な状態であっても、エンジンECUにエンジン始動許可
信号が送信されないため、キーシリンダに差し込んだ車
両キーが正規のキーであるにもかかわらず、エンジンの
再始動ができなかった。このため、事故車両を修理工場
まで自走させることができず、事故車両の移動に著しい
支障があった。
【0004】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、不正キーによりエンジンが始動されることを防止す
る車両盗難防止装置において、衝突事故後にエンジンが
作動可能な状態であれば自走できるようにすることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明の第1は、車両キーに記憶され
た暗号に関わるキーコードを予め決められた車両特有コ
ードと照合し、両者が一致した時に初めてエンジンの始
動を許可する車両盗難防止装置において、車両の衝突を
検出した場合には、その後のエンジンの始動を許可する
ことを特徴とする。
【0006】この車両盗難防止装置は、衝突事故が発生
していない場合には、車両キーに記憶されたキーコード
と車両特有コードとが一致した時に初めてエンジンの始
動を許可するのであるが、衝突事故が発生した場合に
は、その後のエンジンの始動を許可する。このため、衝
突事故が発生して、それが原因でキーコードと車両特有
コートとの照合ができなくなったとしても、その後のエ
ンジンの始動が許可されるため、エンジンが作動可能な
状態であれば自走が可能になる。
【0007】本発明において、車両の衝突を検出し且つ
前記照合が不能の場合に、その後のエンジンの始動を許
可するようにしてもよい。この場合、衝突事故が発生し
た後もキーコードの照合が可能であれば、その照合結果
に基づいてエンジンの始動を許可するかどうかを決定す
るため、不正キーによるエンジン始動を防止すると共
に、正規キーによる自走が可能になる。一方、衝突事故
が発生して、それが原因でキーコードと車両特有コート
との照合ができなくなった場合には、その後のエンジン
の始動が許可されるため、エンジンが作動可能な状態で
あれば自走が可能になる。
【0008】また、本発明の第2は、車両盗難防止装置
であって、車両キーに記憶された暗号に関わるキーコー
ドを読み出すキーコード読出手段と、前記キーコード読
出手段によって読み出された前記キーコードと予め決め
られた車両特有コードとが一致するか否かの照合を行う
キーコード照合手段と、前記キーコード照合手段の照合
の結果、両コードが一致した場合に初めてエンジンの始
動を許可するエンジン制御手段と、車両の衝突を検出す
る衝突検出手段とを備え、前記エンジン制御手段は、前
記衝突検出手段が車両の衝突を検出した場合、その後の
エンジンの始動を許可することを特徴とする。
【0009】この車両盗難防止装置は、衝突事故が発生
していない場合には、車両キーに記憶されたキーコード
と車両特有コードとが一致した時に初めてエンジンの始
動を許可するのであるが、衝突事故が発生した場合に
は、その後のエンジンの始動を許可する。このため、衝
突事故が発生して、それが原因でキーコードと車両特有
コートとの照合ができなくなったとしても、その後のエ
ンジンの始動が許可されるため、エンジンが作動可能な
状態であれば自走が可能になる。
【0010】本発明において、前記エンジン制御手段
は、前記衝突検出手段が車両の衝突を検出し、且つ、前
記エンジン制御手段と前記キーコード照合手段との通信
又は前記キーコード照合手段と前記キーコード読出手段
との通信に異常がある場合、その後のエンジンの始動を
許可してもよい。
【0011】この場合、衝突事故が発生した後も、エン
ジン制御手段がキーコード照合手段の照合結果を受信で
きれば、エンジン制御手段はその照合結果に基づいてエ
ンジンの始動を許可するかどうかを決定するため、不正
キーによるエンジン始動を防止すると共に、正規キーに
よる自走が可能になる。一方、衝突事故が発生し、その
衝突事故が原因でエンジン制御手段とキーコード照合手
段との通信に異常が生じた場合(例えば通信線の断線あ
るいはショートによって両者間の通信が不能になった
り、キーコード照合手段の故障によって通信内容が意味
のないものになったりした場合)、又は、その衝突事故
が原因でキーコード照合手段とキーコード読出手段との
通信に異常が生じた場合(例えば通信線の断線あるいは
ショートによって両者間の通信が不能になったり、いず
れか一方又は両方の手段の故障によって通信内容が意味
のないものになったりした場合)、エンジン制御手段に
はキーコード照合手段の照合結果が送信されてこないの
で、通常のままでは、エンジンの始動が許可されない。
しかし、本発明の車両盗難防止装置によれば、このよう
な場合、その後のエンジンの始動が許可されるため、衝
突事故後にエンジンが作動可能な状態であれば自走する
ことが可能になる。
【0012】本発明において、前記衝突検出手段は、エ
アバッグ作動用のものを利用することが好ましい。この
場合、本発明の衝突検出手段を新たに装備するのではな
く、多くの車両に標準装備されるエアバッグ作動用のも
のを利用するため、部品点数が少なくて済み、コストが
嵩まない。
【0013】また、前記衝突検出手段が車両の衝突を検
出したとき衝突があったことを衝突履歴として記憶する
不揮発性の記憶手段を備え、前記エンジン制御手段は、
前記記憶手段の衝突履歴によって前記衝突検出手段が車
両の衝突を検出したと判断してもよい。不揮発性の記憶
手段としては、例えばバックアップRAMやEEPRO
Mなどがある。この場合、衝突後に車両キーが外された
としても、不揮発性の記憶手段に衝突履歴が残るため、
再び車両キーが差し込まれたときに、エンジン制御手段
はこの記憶手段の衝突履歴によって車両が衝突したこと
を検出することができる。このため、衝突事故後にエン
ジンが作動可能な状態であれば、車両キーを一旦外した
あと再び差し込んだ場合に、自走することが可能にな
る。
【0014】更に、前記記憶手段は、前記キーコード読
出手段と前記キーコード照合手段と前記エンジン制御手
段の通信が正常に戻った場合に、記憶されていた衝突履
歴が消去されてもよい。キーコード読出手段とキーコー
ド照合手段とエンジン制御手段の通信が正常になった場
合には、事故車両の修理が終わったとみなし、通常の車
両盗難防止機能(即ちキーコード読出手段によって読み
出されたキーコードと予め決められた車両特有コードと
が一致した場合に初めてエンジンの始動を許可する機
能)を復活させるべく、記憶手段の衝突履歴が消去され
る。
【0015】更にまた、前記エンジン制御手段と前記キ
ーコード照合手段は、それぞれ別個の電子制御ユニット
に設けられていてもよい。この場合、別個の電子制御ユ
ニットが必要になるものの、例えばキーコード照合手段
のみが故障した場合には一方の電子制御ユニットを交換
すれば足りるため、交換コストが嵩まない。
【0016】あるいは、前記エンジン制御手段と前記キ
ーコード照合手段は、同じ電子制御ユニットに設けられ
ていてもよい。この場合、個別の電子制御ユニットが必
要とならないので、製造コストが嵩まないし、スペース
的にも有利である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は本実施形態の車両盗難防止装置
の全体構成を表す概略ブロック図である。この車両盗難
防止装置10は、加速度センサ(以下Gセンサという)
11と、エアバッグECU12と、トランスポンダ13
と、イモビECU14と、エンジンECU15から構成
されている。
【0018】Gセンサ11は、車両に発生した加速度を
検出し、電圧に変換した信号をエアバッグECU12に
送信するセンサである。エアバッグECU12は、Gセ
ンサ11から受信した信号をAD変換して衝突検出手段
17に出力するAD変換手段16と、Gセンサ11から
AD変換手段16を介して入力された信号波形により車
両が衝突したか否かを判断しその判断結果に応じてエン
ジンECU15に衝突信号を送ったりエアバッグ作動手
段18に作動信号を出力する衝突検出手段17と、衝突
検出手段17から作動信号を入力すると助手席及び運転
席に収納されたエアバッグ19の内部にガスを噴射して
エアバッグ19を膨らませるエアバッグ作動手段18と
を備えている。なお、衝突検出手段17とエアバッグ作
動手段18は、周知のCPU、ROM、RAM等によっ
て構成されている。
【0019】トランスポンダ13は、本発明のキーコー
ド読出手段に相当し、キーシリンダ20に取り付けら
れ、キーシリンダ20内に車両キー21が差し込まれる
と、この車両キー21に記憶された暗号に関わるキーコ
ードを読み出して、そのコード信号をイモビECU14
に送信するものである。
【0020】イモビECU14は、本発明のキーコード
照合手段に相当し、周知のCPU、ROM、RAM等に
よって構成され、トランスポンダ13から受信したコー
ド信号を、予めROMに記憶された車両特有コードと照
合し、その照合結果に応じて、エンジンECU15にエ
ンジン始動許可信号を送信するものである。
【0021】エンジンECU15は、本発明のエンジン
制御手段に相当し、周知のCPU、ROM、RAM等に
よって構成されたエンジン始動判定手段22と、エアバ
ッグECU12から衝突信号を受信したときこれを衝突
履歴として記憶する不揮発性記憶手段としてのバックア
ップRAM23と、エンジン25への燃料噴射量や点火
時期を制御する噴射・点火制御手段24とを備えてい
る。エンジン始動判定手段22は、イモビECU14と
の間で通信線を介して所定の通信プロトコルによりシリ
アル通信を行うものであり、イモビECU14との通信
内容とバックアップRAM23の記憶内容に基づいて噴
射・点火制御手段24に制御信号を出力するものであ
る。
【0022】次に、本実施形態の車両盗難防止装置10
の動作について説明する。図2は、エンジンECU15
のエンジン始動判定手段22が実行する衝突検出処理の
フローチャートであり、所定タイミング毎(例えば所定
時間毎)に実行される処理である。この処理が開始され
ると、エンジン始動判定手段22は、ステップ(以下S
という)101において、エアバッグECU12から衝
突信号を受信したか否かを判断し、衝突信号を受信して
いなければ(S101でNO)、この車両盗難防止装置
10が搭載された車両は衝突事故を起こしていないとみ
なされ、そのままこの処理を終了する。一方、衝突信号
を受信していれば(S101でYES)、衝突事故が発
生したとみなして、S102において、衝突履歴をバッ
クアップRAM23に記憶し、この処理を終える。つま
り、この衝突検出処理を実行することにより、車両走行
中に衝突事故があった場合には、その衝突履歴がバック
アップRAM23に記憶される。
【0023】図3は、同じくエンジンECU15のエン
ジン始動判定手段22が実行するエンジン始動判定処理
であり、キーシリンダ20に車両キー21が差し込まれ
る毎に実行される処理である。この処理が開始される
と、エンジン始動判定手段22は、S201において、
バックアップRAM23に衝突履歴が記憶されているか
否かを判断し、衝突履歴が記憶されていなければ(S2
01でNO)、続くS202において、通常のイモビ制
御を実行する。
【0024】なお、通常のイモビ制御は次の手順で処理
される。即ち、キーシリンダ20に車両キー21が差し
込まれると、トランスポンダ13はその車両キー21の
キーコードを読み出してイモビECU14に出力し、イ
モビECU14は予めROMに記憶された車両特有コー
ドとトランスポンダ13からのキーコードとを照合し、
両者が一致すればエンジン始動許可フラグをオン、両者
が一致しなけばエンジン始動許可フラグをオフにし、こ
のエンジン始動許可フラグを通信線を介して所定の通信
プロトコルでエンジンECU15のエンジン始動判定手
段22にシリアル送信する。この場合、車両キー21が
正規キーであれば、エンジン始動許可フラグはオンさ
れ、車両キー21が不正キーであれば、エンジン始動許
可フラグはオフされる。エンジン始動判定手段22はイ
モビECU14からエンジン始動許可フラグをシリアル
受信した後、図3のエンジン始動判定処理のS205に
進む。そして、S205において、エンジン始動許可フ
ラグがオンか否かを判断し、オンならば(S205でY
ES)、車両キー21は正規キーであるため、S206
に進み、噴射・点火制御手段24に対してエンジン25
の燃料噴射及び点火を許可し、その後S208におい
て、エンジン始動許可フラグをオフにする。この結果、
車両キー21により図示しないスタータスイッチがオン
されると、図示しないスタータモータが回転してエンジ
ン25に燃料が噴射され点火プラグに点火されるため、
エンジン25が始動する。一方、エンジン始動許可フラ
グがオフならば(S205でNO)、車両キー21が不
正キーであるため、S207に進み、噴射・点火制御手
段24に対してエンジン25の燃料噴射及び点火を禁止
する。この結果、車両キー21により図示しないスター
タスイッチがオンされても、図示しないスタータモータ
が回転するだけでエンジン25には燃料が噴射されず点
火プラグも点火しないため、エンジン25は始動しな
い。
【0025】さて、S201において、バックアップR
AM23に衝突履歴が記憶されていれば(S201でY
ES)、続くS203でエンジン始動判定手段22とイ
モビECU14とのシリアル通信に異常があるか否かを
判断する。ここで、異常がある場合としては、例えば、
両者を繋ぐ通信線が断線もしくはショートしてイモビE
CU14からシリアルデータが送信されてこない場合と
か、イモビECU14が故障してイモビECU14から
意味のないシリアルデータが送信されてきた場合とか、
トランスポンダ13が車両キー21からキーコードを読
み出せなくなったかトランスポンダ13からイモビEC
U14にキーコードを出力できなくなった等によりイモ
ビECU14がキーコードの照合を実行できなくなった
場合等が挙げられる。エンジン始動判定手段22とイモ
ビECU14とのシリアル送信に異常がなければ(S2
03でNO)、衝突事故が発生したにもかかわらず、両
者を繋ぐ通信線やイモビECU14やトランスポンダ1
3に不備は生じていないとみなし、S202に進んで通
常のイモビ制御(既述済み)を実行する。
【0026】一方、エンジン始動判定手段22とイモビ
ECU14とのシリアル通信に異常があれば(S203
でYES)、続くS204においてエンジン許可フラグ
をオンにセットする。すると、続くS205において、
エンジン始動許可フラグがオンと判断され(S205で
YES)、S206に進み、噴射・点火制御手段24に
対してエンジン25の燃料噴射及び点火を許可し、その
後S208においてエンジン始動許可フラグをオフに
し、この処理を終了する。この結果、車両キー21によ
り図示しないスタータスイッチがオンされると、図示し
ないスタータモータが回転してエンジン25に燃料が噴
射され点火プラグに点火されるため、エンジン25が始
動する。
【0027】ところで、S203において、エンジン始
動判定手段22とイモビECU14とのシリアル通信に
異常があると判断された場合には、衝突事故が原因でそ
の異常が発生した可能性が高い。この場合、キーシリン
ダ20に差し込まれた車両キー21が正規のものである
にもかかわらず、エンジン始動判定手段22にはイモビ
ECU14からエンジン始動許可フラグがオンであると
のシリアルデータが送信されないため、仮にS204の
処理を行わないとすれば、S205で否定判定されてエ
ンジンを始動させることができず、自走できないという
支障が生じる。そこで、本実施形態では、このような場
合にはS204でエンジン許可フラグをオンすることに
より、S205で肯定判定されるようにし、エンジン2
5を始動可能にしたのである。
【0028】以上詳述したように、本実施形態の車両盗
難防止装置10によれば、以下の効果が得られる。 車両が衝突事故に遭い、その衝突事故が原因でイモビ
ECU14とエンジンECU15とのシリアル通信に異
常が生じた場合には、その後のエンジン25の始動が許
可されるため、衝突事故後にエンジン25が作動可能な
状態であれば、例えば修理工場まで自走することが可能
になる。
【0029】車両が衝突事故に遭ったとしても、イモ
ビECU14とエンジンECU15とのシリアル通信が
正常の場合には、通常のイモビ制御が実行されるため、
不正キーによるエンジン始動を防止すると共に正規キー
による自走が可能になる。 衝突検出手段17は、新たに装備するのではなく、多
くの車両に標準装備されるエアバッグ作動用のものを利
用するため、部品点数が少なくて済み、コストが嵩まな
い。
【0030】本実施形態では、不揮発性メモリである
バックアップRAM23に衝突履歴を記憶するため、衝
突後に車両キー21が外されたとしても、再び車両キー
21が差し込まれたときに、エンジンECU15のエン
ジン始動判定手段22はこのバックアップRAM23の
衝突履歴によって車両が衝突したことを検出することが
できる。このため、衝突事故後にエンジンが作動可能な
状態であれば、車両キー21を一旦外したあと再び差し
込んだ場合に、自走することが可能になる。
【0031】キーコードの照合を行うイモビECU1
4は、エンジンECU15とは別個に設けられているた
め、イモビECU14のみが故障した場合にはこのイモ
ビECU14を交換すれば足りる。このため、交換コス
トが嵩まない。 [第2実施形態]図4は本実施形態の車両盗難防止装置
の全体構成を表す概略ブロック図である。この車両盗難
防止装置60は、トランスポンダ63とエンジンECU
65の構成、機能が異なる以外は、第1実施形態と同様
のため、第1実施形態と同じ構成要素については同じ符
号を付し、その説明を省略する。
【0032】トランスポンダ63は、キーシリンダ20
に取り付けられ、キーシリンダ20内に車両キー21が
差し込まれると、この車両キー21に記憶された暗号に
関わるキーコードを読み出して、そのコード信号をエン
ジンECU65のキーコード照合手段75に通信線を介
して所定のプロトコルでシリアル送信するものである。
【0033】エンジンECU65は、第1実施形態のエ
ンジン始動判定手段22と同様のエンジン始動判定手段
72、第1実施形態のバックアップRAM23と同様の
バックアップRAM73、第1実施形態の噴射・点火制
御手段24と同様の噴射・点火制御手段74を備え、更
に、第1実施形態のイモビECU14の機能を実現する
キーコード照合手段75を備えている。エンジン始動判
定手段72は、トランスポンダ63との通信内容とバッ
クアップRAM73の記憶内容に基づいて噴射・点火制
御手段74に制御信号を出力するものである。
【0034】次に、本実施形態の車両盗難防止装置60
の動作について説明する。本実施形態においても、エン
ジンECU65のエンジン始動判定手段72が、第1実
施形態と同様の衝突検出処理を所定タイミング毎に実行
する。その結果、車両走行中に衝突事故があった場合に
は、その衝突履歴がバックアップRAM73に記憶され
る。また、エンジンECU65のエンジン始動判定手段
72は、第1実施形態と同様、エンジン始動判定処理
を、キーシリンダ20に車両キー21が差し込まれる毎
に実行する。但し、第1実施形態では、S203におい
て、エンジンECU15とイモビECU14との通信に
異常があるか否かを判断したが、本実施形態では、エン
ジンECU65とトランスポンダ63との通信に異常が
あるか否かを判断する。
【0035】本実施形態の車両盗難防止装置60によれ
ば、上記第1実施形態の〜の効果のほか、キーコー
ドの照合機能がエンジンECU65に含まれているた
め、キーコードの照合機能を実現するために別のECU
が必要とならない。このため、製造コストが嵩まない
し、スペース的にも有利であるという効果が得られる。
【0036】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上記実施形態において、S203でイモビ
ECU14に異常なしと判断されたならば(S203で
NO)、バックアップRAM23の衝突履歴を消去して
からS202に進むようにしてもよい。このように、イ
モビECU14とエンジンECU15の通信が正常にな
った場合には、事故車両の修理が終わったとみなすこと
ができるので、通常の車両盗難防止機能(即ちキーコー
ド読出手段によって読み出されたキーコードと予め決め
られた車両特有コードとが一致した場合に初めてエンジ
ンの始動を許可する機能)を復活させるべく、バックア
ップRAM23の衝突履歴を消去するのである。なお、
バックアップRAM23に記憶された衝突履歴は、修理
工場において衝突事故の修理が終了した後に、例えばバ
ックアップ電源を外すこと等により、消去してもよい。
【0037】また、上記実施形態において、エンジン2
5を始動させない場合には燃料噴射と点火の両方を停止
したが、いずれか一方を停止してもよい。なお、エンジ
ン25を始動させないようにする方法は、特にこれらに
限定するものではない。更に、上記実施形態において、
衝突履歴があった場合には(S201でYES)、直ち
にS204に進み、その後のエンジン始動を許可すべく
エンジン始動許可フラグをオンにしてもよい。この場合
も事故車両の自走が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の車両盗難防止装置の全体構成
を表す概略ブロック図である。
【図2】 第1実施形態における衝突検出処理のフロー
チャートである。
【図3】 第1実施形態におけるエンジン始動判定処理
のフローチャートである。
【図4】 第2実施形態の車両盗難防止装置の全体構成
を表す概略ブロック図である。
【符号の説明】
10・・・車両盗難防止装置、11・・・Gセンサ、1
2・・・エアバッグECU、13・・・トランスポン
ダ、14・・・イモビECU、15・・・エンジンEC
U、16・・・AD変換手段、17・・・衝突検出手
段、18・・・エアバッグ作動手段、19・・・エアバ
ッグ、20・・・キーシリンダ、21・・・車両キー、
22・・・エンジン始動判定手段、23・・・バックア
ップRAM、24・・・噴射・点火制御手段、25・・
・エンジン。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両キーに記憶された暗号に関わるキー
    コードを予め決められた車両特有コードと照合し、両者
    が一致した時に初めてエンジンの始動を許可する車両盗
    難防止装置において、 車両の衝突を検出した場合には、その後のエンジンの始
    動を許可することを特徴とする車両盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 車両の衝突を検出し且つ前記照合が不能
    の場合には、その後のエンジンの始動を許可することを
    特徴とする請求項1記載の車両盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 車両キーに記憶された暗号に関わるキー
    コードを読み出すキーコード読出手段と、 前記キーコード読出手段によって読み出された前記キー
    コードと予め決められた車両特有コードとが一致するか
    否かの照合を行うキーコード照合手段と、 前記キーコード照合手段の照合の結果、両コードが一致
    した場合に初めてエンジンの始動を許可するエンジン制
    御手段と、 車両の衝突を検出する衝突検出手段とを備え、 前記エンジン制御手段は、前記衝突検出手段が車両の衝
    突を検出した場合、その後のエンジンの始動を許可する
    ことを特徴とする車両盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 前記エンジン制御手段は、前記衝突検出
    手段が車両の衝突を検出し、且つ、前記エンジン制御手
    段と前記キーコード照合手段との通信又は前記キーコー
    ド照合手段と前記キーコード読出手段との通信に異常が
    ある場合、その後のエンジンの始動を許可することを特
    徴とする請求項3記載の車両盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 前記衝突検出手段は、エアバッグ作動用
    であることを特徴とする請求項3又は4記載の車両盗難
    防止装置。
  6. 【請求項6】 前記衝突検出手段が車両の衝突を検出し
    たとき衝突があったことを衝突履歴として記憶する不揮
    発性の記憶手段を備え、 前記エンジン制御手段は、前記記憶手段の衝突履歴によ
    って前記衝突検出手段が車両の衝突を検出したと判断す
    ることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の車
    両盗難防止装置。
  7. 【請求項7】 前記記憶手段は、前記キーコード照合手
    段と前記エンジン制御手段との通信が正常に戻った場合
    に、記憶されていた衝突履歴が消去される請求項6記載
    の車両盗難防止装置。
  8. 【請求項8】 前記エンジン制御手段と前記キーコード
    照合手段は、それぞれ別個の電子制御ユニットに設けら
    れている請求項3〜7のいずれかに記載の車両盗難防止
    装置。
  9. 【請求項9】 前記エンジン制御手段と前記キーコード
    照合手段は、同じ電子制御ユニットに設けられている請
    求項3〜7のいずれかに記載の車両盗難防止装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002067882A (ja) * 2000-09-01 2002-03-08 Yamaha Motor Co Ltd 車両の盗難防止装置
CN113561932A (zh) * 2021-07-19 2021-10-29 东风汽车集团股份有限公司 含智能钥匙检测功能的车辆发动机启动防盗认证控制策略
CN115214531A (zh) * 2022-07-14 2022-10-21 广州汽车集团股份有限公司 车辆解锁方法、装置、***及车辆

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