JPH11268174A - 無機質系化粧板及びその製造方法 - Google Patents

無機質系化粧板及びその製造方法

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JPH11268174A
JPH11268174A JP9101898A JP9101898A JPH11268174A JP H11268174 A JPH11268174 A JP H11268174A JP 9101898 A JP9101898 A JP 9101898A JP 9101898 A JP9101898 A JP 9101898A JP H11268174 A JPH11268174 A JP H11268174A
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ionizing radiation
layer
curable resin
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coat layer
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JP9101898A
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Seiji Kuroda
誠二 黒田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに使用
可能な、耐防火性、耐擦傷性、耐摩耗性を有し、さら
に、付着した汚れを乾拭きで簡単に除去できる耐汚染性
や耐光性にも優れた無機質系化粧板及びその製造方法を
提供することである。 【解決手段】 無機質系基材の上面に、ベースコート
層、電離放射線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、トップコー
ト層が順次積層された化粧板において、前記絵柄印刷層
が電離放射線硬化性樹脂を塗工硬化すると同時に転写に
より形成され、前記トップコート層が反応性シリコーン
アクリレート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂塗料に
より形成されている無機質系化粧板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内装材、特
に、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いられ
る、良好な耐光性、耐汚染性を有する無機質系化粧板及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流し台、ガスコンロ等のキッチン
回りに用いられる化粧板としては、珪酸カルシウム板、
石綿スレート板、セメントスレート板等の無機質系基材
に、例えば、印刷模様が形成された化粧紙を貼着する方
法、直接無機質系基材に絵柄模様を印刷する方法、又は
転写シートを用いて無機質系基材面に絵柄模様を転写す
る方法等によって絵柄模様を設けた後、該絵柄模様層の
上から透明塗料を塗装し、トップコート層としたものが
知られているが、流し台やガスコンロ等のキッチン回り
に用いられた場合、油煙、又は醤油、ソース、カレー等
の調味料が飛散し回りの壁面に付着し汚れやすく、しか
も付着した汚れがとれにくく、強く擦ると表面に傷が付
きやすいという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに使用可能
な、耐光性、耐熱性、耐防火性、耐擦傷性、耐摩耗性を
有し、さらに、付着した汚れを乾拭きで簡単に除去でき
る耐汚染性や耐光性にも優れた無機質系化粧板及びその
製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、無機質系基材の上面に、ベース
コート層、電離放射線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、トッ
プコート層が順次積層された化粧板において、前記絵柄
印刷層が前記電離放射線硬化性樹脂を塗工硬化すると同
時に転写により形成され、前記トップコート層が反応性
シリコーンアクリレート樹脂よりなる電離放射線硬化性
樹脂塗料により形成されている無機質系化粧板とするこ
とである。この構成とすることにより、絵柄印刷層が電
離放射線硬化性樹脂層を介して無機質系基材面に設けら
れるため、該無機質系基材面の凹凸に影響されることな
く繊細細密な絵柄印刷層を形成することができ、また、
化粧紙を用いてないため流し台、浴室等の水回りに用い
ても密着性の低下もなく、ガスコンロ回りに用いられて
も耐熱性、耐防火性の心配のない化粧板とすることがで
きるとともに、絵柄印刷層の上面に反応性シリコーンア
クリレート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂塗料によ
りトップコート層が形成されているため、耐光性に優
れ、キッチン回りの殺菌灯、蛍光灯の照射による変色も
なく、耐汚染性、耐擦傷性等の表面物性にも優れた無機
質系化粧板とすることができる。
【0005】前記トップコート層を形成する反応性シリ
コーンアクリレート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂
塗料にフッ素基を含有する化合物が添加されてなること
を特徴とするものである。こうすることにより、化粧板
表面の防汚性、耐溶剤性、耐擦傷性が向上し、乾拭きに
て簡単に汚れを拭き取ることが可能となる。
【0006】電離放射線透過性を有する転写シート基材
の一方の面に絵柄印刷層を積層した転写シートを準備す
る工程、無機質系基材の面にベースコート層を塗装する
工程、前記無機質系基材のベースコート層面に電離放射
線硬化性樹脂を塗装する工程、前記転写シートの絵柄印
刷層面を前記無機質系基材の電離放射線硬化性樹脂層面
に接するように載置し前記転写シートの電離放射線透過
性を有する転写シート基材面より電離放射線を照射し電
離放射線硬化性樹脂を半硬化する工程、前記転写シート
の転写シート基材を剥離することにより前記無機質系基
材の電離放射線硬化性樹脂層面に絵柄印刷層を形成する
工程、前記絵柄印刷層表面に反応性シリコーンアクリレ
ート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂を塗工し電離放
射線を照射した後、電離放射線硬化性樹脂を硬化しトッ
プコート層を形成する工程からなることを特徴とする無
機質系化粧板の製造方法とすることにより、上記のよう
な効果を有する無機質系化粧板が容易に確実に製造でき
るものである。
【0007】
【発明の実施の態様】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の化粧板
の実施例を示す積層断面図、図2は本発明の化粧板の製
造方法の一例を説明する積層断面図であり、1は無機質
系化粧板、2は無機質系基材、3はベースコート層、3
aはシーラー層、3bはプライマー層、4は電離放射線
硬化性樹脂層、5は絵柄印刷層、5aはベタインキ層、
5bは絵柄インキ層、6はトップコート層、7は転写シ
ート、8は転写シート基材、Rは電離放射線をそれぞれ
表す。
【0008】本発明の無機質系化粧板1の構成は図1に
示すように、無機質系基材2の上面に設けられたベース
コート層3面に、電離放射線硬化性樹脂層4を介して絵
柄印刷層5を設け、さらにその上面に反応性シリコーン
アクリレート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂よりな
るトップコート層6が積層された構成からなる。絵柄印
刷層5はベタインキ層5aと絵柄インキ層5bで構成さ
れており、無機質系基材2の上面に設けられたシーラー
層3aとプライマー層3bからなるベースコート層3の
上面に設けた電離放射線硬化性樹脂層4を塗工硬化する
と同時に転写形成され、さらに該絵柄印刷層5の上面に
反応性シリコーンアクリレート樹脂よりなる耐光性、防
汚性に優れたトップコート層6を設けたことを特徴とす
る。
【0009】次に、本発明の無機質系化粧板1の製造方
法の一例について図面を用いて説明する。先ず、図2
(イ)に示すように、電離放射線透過性を有する転写シ
ート基材8の片面に絵柄インキ層5b及びベタインキ層
5aよりなる絵柄印刷層5が設けられた転写シート7を
準備する。次に、図2(ロ)に示すような、無機質系基
材2の上面にシーラー層3aとプライマー層3bからな
るベースコート層3を設けた。次に、図2(ハ)に示す
ように、無機質系基材2の上面のプライマー層3b面に
電離放射線硬化性樹脂4を塗工し、続いて図2(ニ)に
示すように、該転写シート7の絵柄印刷層5を無機質系
基材2の表面に設けられた電離放射線硬化性樹脂4面に
重ねあわせ、前記転写シート7の電離放射線透過性を有
する転写シート基材8面より電離放射線Rを照射し、前
記電離放射線硬化性樹脂4を硬化する。次いで、図2
(ホ)に示すように、前記転写シート7の転写シート基
材8を剥離し無機質系基材2の上面に絵柄印刷層5を設
ける。さらに、図2(ヘ)に示すように、該絵柄印刷層
4を含む無機質系基材2の上面に反応性シリコーンアク
リレート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂を塗工し、
電離放射線を照射して、反応性シリコーンアクリレート
樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂を硬化し、耐光性、
防汚性に優れたトップコート層6を有する無機質系化粧
板1が得られる。
【0010】本発明の無機質系化粧板1に用いられる無
機質系基材2としては、一般的には珪酸カルシウム板、
石綿スレート板、軽量発泡コンクリート板、中空押出セ
メント板等のセメント板、石膏板、石膏スラグ板等の石
膏系板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメ
ント板等の繊維セメント板が挙げられる。
【0011】ベースコート層3は、無機質系基材2から
のアルカリ成分溶出の防止のため、及び前記無機質系基
材2と電離放射線硬化性樹脂層4の密着性の向上を目的
として設けられるものであり、その構成は任意で、前記
の両方の物性を備えた樹脂組成による一層構成としても
よいことは勿論であるが、品質性能を高める方法とし
て、アルカリ成分溶出の防止のためにポリイソシアネー
ト系樹脂、湿気硬化型ウレタン系樹脂、スチレン−アク
リル酸エステル共重合樹脂等の硬化性樹脂よりなるシー
ラー層3a、無機質系基材2の表面への電離放射線硬化
性樹脂層4の密着性の向上を目的とするアクリルウレタ
ン系樹脂、メタクリル酸エステル系樹脂塗料等よりなる
プライマー層3bからなる2層構成とすることが望まし
いものである。更に、プライマー層3bを着色、不透明
にすることにより、隠蔽性を持たせ、基材上に形成され
る絵柄印刷層5が被貼合せ基材の色の影響を受けなくす
ることが可能である。
【0012】絵柄印刷層5を転写形成することに用いら
れる電離放射線硬化性樹脂層4としては、分子中に(メ
タ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等
のラジカル重合性不飽和基、または、エポキシ基等のカ
チオン重合性官能基を有するプレポリマー、オリゴマ
ー、及び/又は単量体を適宜混合した組成物を用いる。
これらのプレポリマー、オリゴマーとして例えば不飽和
ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリ
エステル類、ポリエステルメタクリレート、ポリエーテ
ルメタクリレート、ポリオールメタクリレート、メラミ
ンメタクリレート等のメタクリレート、ポリエステルア
クリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレ
ート、ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリレ
ート、メラミンアクリレート等のアクリレート類が挙げ
られる。
【0013】無機質系化粧板1に絵柄印刷層4を形成す
るための転写シート7の構成としては、図2(イ)に示
されているように、電離放射線透過性を有する転写シー
ト基材8面に任意の絵柄印刷層5を積層構成したもので
ある。転写シート基材8としては、使用する電離放射線
を透過可能であり、かつ、硬化した電離放射線硬化性樹
脂と離型可能な材質であれば良い。電離放射線透過性を
有する転写シート基材8の材質としては、電離放射線が
紫外線の場合は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ビニロン
等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメ
タアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポリ
アクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル
系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹
脂、三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース系樹
脂等の延伸フイルム、またはシートが挙げられ、紫外線
の透過性を阻害する着色料等を含まないものが好まし
い。電離放射線が電子線の場合は、電子線の透過性が高
いので特に制約はなく、上記の紫外線を透過するシート
のみならず、紙に至るまでも使用できる。従って、印刷
適性、転写時の適性を重点的にした選択が可能であり、
転写シート基材8の厚みは、5〜200μmのものが好
ましく用いられる。
【0014】絵柄印刷層5としては、全面ベタ刷りのベ
タインキ層5aと例えば、石目、布目、天然皮革の表面
柄、抽象柄等を表現する絵柄インキ層5bが付されてお
り、絵柄印刷層5を形成するインキのビヒクルとして
は、アルキッド系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系
樹脂等からなる汎用の樹脂が用いられ、更に必要に応じ
てその他の添加剤、例えば、有機又は無機系の顔料、染
料、光輝性顔料等の着色剤、体質顔料、安定剤、可塑
剤、溶剤等を適宜混合したものが使用できる。
【0015】意匠面で立体感をより現出するために、絵
柄印刷層5の構成にベタインキ層5aは着色顔料のみを
含ませ、絵柄インキ層5bとして着色顔料による着色イ
ンキ層と光輝性顔料を添加した光輝性インキ層によって
絵柄を構成することも可能であり、またベタインキ層5
aに着色顔料とともに光輝性顔料を含ませることも可能
である。そして、ベタインキ層5aと絵柄インキ層5b
とに光輝性顔料を含有する場合は、ベタインキ層5aと
絵柄インキ層5bの光輝性顔料の色調を異ならせて互い
の模様と関連させることで、特殊な視覚的効果、立体感
を創出することが出来る。
【0016】また、トップコート層6を形成するに用い
られる樹脂としては、反応性シリコーンアクリレート樹
脂よりなる電離放射線硬化性樹脂が、耐光性、耐汚染
性、耐擦傷性、耐溶剤性等の表面物性に優れた被膜を形
成することから望ましいものであり、例えば、ジメチル
ポリシロキサンの分子鎖片端末あるいは両末端にラジカ
ル重合可能な(メタ)アクリロキシプロピル基を導入し
た樹脂、または、ジメチルポリシロキサンのかわりにフ
ェニルメチルポリシロキサンにアクリル基を導入した樹
脂等とする反応性シリコーンアクリレート樹脂とするこ
とにより、耐光性が向上し、耐汚染性、耐擦傷性等の表
面物性も優れたものとなる。さらに、他のアクリレート
樹脂と併用することにより、より優れた表面物性を有す
る塗膜とすることができる。
【0017】また、本発明のトップコート層6を形成す
る電離放射線硬化性樹脂に添加されるフッ素基を含有す
る化合物としては、分子中のアルキル基の水素原子がす
べてフッ素原子に置換したパーフロロアルキルと親水性
基もしくは親油性基をもつ界面活性剤等が挙げられ、小
量の添加で樹脂表面に移行し、樹脂表面をフッ素改質
し、表面防汚性の向上に有効に作用するものである。フ
ッ素系界面活性剤の添加量としては、樹脂固形分に対し
て0.5〜1.0重量部の添加で樹脂表面はフッ素改質
され、電離放射線硬化性樹脂よりなるトップコート層表
面の防汚性が向上し、乾拭きにて簡単に汚れを拭き取る
ことが出来るようになるものである。
【0018】電離放射線硬化性樹脂層4、およびトップ
コート層6を形成する電離放射線硬化性樹脂の塗工方法
は、グラビアコート、グラビアリバースコート、グラビ
アオフセットコート、ロールコート、リバースロールコ
ート、フローコート、スプレーコート等の公知の塗工手
段を用いることができる。
【0019】
【実施例】実施例1 厚さ38μmのポリエステルフイルムにウレタン系樹脂
インキを用いてグラビア輪転印刷機にて所望の柄を印刷
し転写シートを作製した。別途、厚さ6mmの珪酸カル
シウム板にシーラー層として湿気硬化型ウレタン系樹脂
塗料を30g/m2 (ウエット)塗布し、さらに、白色
プライマー層としてアクリルウレタン系樹脂塗料を10
0g/m2 (ウエット)塗工し、80℃で20分間乾燥
した。次いで、該白色プライマー層面にウレタンアクリ
レート系紫外線硬化型樹脂塗料を塗膜厚が50〜60μ
m(ドライ)になるようにオーバーフローコーターで塗
布し、直ちに該ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹
脂塗料面に上記転写シートの絵柄インキ面が対向するよ
うに載せ、80w/cmオゾン型紫外線ランプ2灯設置
した照射装置中を13m/分の速度で通過させ紫外線照
射しウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂塗料を硬
化し絵柄インキ層を転写した。前記転写シートの転写シ
ート基材を剥離後、絵柄転写面にシリコーンアクリレー
ト系電離放射線硬化性樹脂100重量部にフッ素系界面
活性剤を1重量部添加した透明塗料を70〜80g/m
2 (ウエット)になるようにオーバーフローコーターで
塗布し、80w/cmのオゾン型紫外線ランプを5灯設
置した照射装置中を13m/分の速度で通過させ紫外線
照射し、硬化させ、耐光性、防汚性に優れた無機質系化
粧板を得た。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、無機質系
基材の上面に、ベースコート層、電離放射線硬化性樹脂
層、絵柄印刷層、トップコート層が順次積層された化粧
板において、前記絵柄印刷層が前記電離放射線硬化性樹
脂を塗工硬化すると同時に転写により形成され、前記ト
ップコート層が反応性シリコーンアクリレート樹脂より
なる電離放射線硬化性樹脂塗料により形成されている無
機質系化粧板とすることで、絵柄印刷層が電離放射線硬
化性樹脂層を介して無機質系基材面に設けられるため、
該無機質系基材面の凹凸に影響されることなく繊細細密
な絵柄印刷層を形成することができ、また、化粧紙を用
いてないため流し台、浴室等の水回りに用いても密着性
の低下もなく、ガスコンロ回りに用いられても耐熱性、
耐防火性の心配のない化粧板とすることができ、さら
に、絵柄印刷層の上面に反応性シリコーンアクリレート
樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂塗料によりトップコ
ート層が形成されているため、耐光性に優れ、キッチン
回りの殺菌灯、蛍光灯の照射による変色もなく、耐汚染
性、耐擦傷性等の表面物性にも優れた無機質系化粧板と
することができる。
【0021】また、トップコート層を形成する反応性シ
リコーンアクリレート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹
脂塗料にフッ素基を含有する化合物が添加されてなるこ
とを特徴とするものである。こうすることにより、化粧
板表面の防汚性、耐溶剤性、耐擦傷性が向上し、乾拭き
にて簡単に汚れを拭き取ることが可能となる。
【0022】さらに、電離放射線透過性を有する転写シ
ート基材の一方の面に絵柄印刷層を積層した転写シート
を準備する工程、無機質系基材の面にベースコート層を
塗装する工程、前記無機質系基材のベースコート層面に
電離放射線硬化性樹脂を塗装する工程、前記転写シート
の絵柄印刷層面を前記無機質系基材の電離放射線硬化性
樹脂層面に接するように載置し前記転写シートの電離放
射線透過性を有する転写シート基材面より電離放射線を
照射し電離放射線硬化性樹脂を半硬化する工程、前記転
写シートの転写シート基材を剥離することにより前記無
機質系基材の電離放射線硬化性樹脂層面に絵柄印刷層を
形成する工程、前記絵柄印刷層表面に反応性シリコーン
アクリレート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂を塗工
し電離放射線を照射し、電離放射線硬化性樹脂を硬化し
トップコート層を形成する工程からなることを特徴とす
る無機質系化粧板の製造方法とすることにより、上記の
ような効果を有する無機質系化粧板が容易に確実に製造
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無機質系化粧板の実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の無機質系化粧板の製造方法の一例を説
明する積層断面図である。
【符号の説明】
1 無機質系化粧板 2 無機質系基材 3 ベースコート層 3a シーラー層 3b プライマー層 4 電離放射線硬化性樹脂層 5 絵柄印刷層 5a ベタインキ層 5b 絵柄インキ層 6 トップコート層 7 転写シート 8 転写シート基材 R 電離放射線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質系基材の上面に、ベースコート
    層、電離放射線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、トップコー
    ト層が順次積層された化粧板において、前記絵柄印刷層
    が前記電離放射線硬化性樹脂を塗工硬化すると同時に転
    写により形成され、前記トップコート層が反応性シリコ
    ーンアクリレート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂塗
    料により形成されていることを特徴とする無機質系化粧
    板。
  2. 【請求項2】 前記トップコート層を形成する反応性シ
    リコーンアクリレート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹
    脂塗料にフッ素基を含有する化合物が添加されてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の無機質系化粧板。
  3. 【請求項3】 電離放射線透過性を有する転写シート基
    材の一方の面に絵柄印刷層を積層した転写シートを準備
    する工程、無機質系基材の面にベースコート層を塗装す
    る工程、前記無機質系基材のベースコート層面に電離放
    射線硬化性樹脂を塗装する工程、前記転写シートの絵柄
    印刷層面を前記無機質系基材の電離放射線硬化性樹脂層
    面に接するように載置し前記転写シートの電離放射線透
    過性を有する転写シート基材面より電離放射線を照射し
    電離放射線硬化性樹脂を半硬化する工程、前記転写シー
    トの転写シート基材を剥離することにより前記無機質系
    基材の電離放射線硬化性樹脂層面に絵柄印刷層を形成す
    る工程、前記絵柄印刷層表面に反応性シリコーンアクリ
    レート樹脂よりなる電離放射線硬化性樹脂を塗工した後
    電離放射線を照射することにより、電離放射線硬化性樹
    脂を硬化しトップコート層を形成する工程からなること
    を特徴とする無機質系化粧板の製造方法。
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