JPH1126778A - 半導体力学量センサおよびその製造方法 - Google Patents

半導体力学量センサおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH1126778A
JPH1126778A JP9181435A JP18143597A JPH1126778A JP H1126778 A JPH1126778 A JP H1126778A JP 9181435 A JP9181435 A JP 9181435A JP 18143597 A JP18143597 A JP 18143597A JP H1126778 A JPH1126778 A JP H1126778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
movable
insulating film
fixed
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9181435A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kato
信之 加藤
Toshimasa Yamamoto
山本  敏雅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP9181435A priority Critical patent/JPH1126778A/ja
Publication of JPH1126778A publication Critical patent/JPH1126778A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0808Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
    • G01P2015/0811Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0814Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for translational movement of the mass, e.g. shuttle type

Landscapes

  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 梁構造体を有する半導体加速度センサにおい
て、梁構造体と固定部の付着を低減する。 【解決手段】 梁構造体2Aと固定部2Bの表面をシリ
コン窒化膜で覆うようにし、また固定部2Bにおける梁
部4、5と対向する部分に4つの突起51を形成し、さ
らに固定電極9a〜9d、11a〜11d、13a〜1
3d、15a〜15dにおける可動電極7a〜7d、8
a〜8dと対向する部分のそれぞれに突起52を形成す
ることによって、梁構造体2Aと固定部2Bの付着を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梁構造の可動部を
有し、例えば、加速度、ヨーレート、振動等の力学量を
検出する半導体力学量センサおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、梁構造の可動部を有する半
導体力学量センサとして、貼り合わせ基板を用いたサー
ボ制御式の差動容量型加速度センサを先に提案した(特
願平8−19192号)。このものは、基板上に、梁構
造体(可動部)と固定部を形成して構成されている。梁
構造体は、アンカー部と、このアンカー部により梁部を
介して支持され加速度を受けて変位する質量部を有して
おり、この質量部には可動電極が設けられている。ま
た、固定部は、基板上にアンカー部により固定され可動
電極と対向する形状の固定電極を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等がその加速
度センサについてさらに検討を進めたところ、梁構造体
と固定部の間隔が狭いため、梁構造体と固定部が付着し
てしまうという問題があることが判明した。例えば、梁
構造体と固定部を形成するためのエッチング時におい
て、梁構造体と固定部がシリコン基板で構成されている
ため、エッチング後の乾燥過程でシリコンとシリコンが
結合(Si−Si結合)してしまい、可動部が固定部に
付着してしまう。
【0004】本発明は上記問題に鑑みたもので、可動部
と固定部の付着を低減できる構造およびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、可動部(2A)
と固定部(2B)の対向するそれぞれの表面を、可動部
と固定部の付着を防止する絶縁膜(42)にて覆うよう
にしたことを特徴としている。従って、可動部(2A)
と固定部(2B)が接触しても、絶縁膜(42)によっ
て可動部(2A)と固定部(2B)が付着するのを防止
することができる。
【0006】その絶縁膜(42)としては、請求項2に
記載の発明のように、シリコン窒化膜を用いることがで
きる。また、請求項3に記載の発明のような突起(5
0)によって、梁部(4、5)と基板(1)との間の付
着面積を減らし、梁の復元力と比べて結合力を小さくす
ることで両者の付着を防止することができる。
【0007】また、請求項4に記載の発明のようにシリ
コン基板に不純物拡散領域が形成されることによって、
不純物拡散領域を形成しない場合に生じる空乏層の容量
を小さくし、容量が設計値通り精度よく製作できるた
め、特性精度が向上できる。請求項5乃至8に記載の発
明によれば、請求項1に記載の半導体力学量センサを適
切に製造することができる。
【0008】なお、請求項8に記載の発明によれば、第
1、第2のアンカー部の上にシリコン窒化膜(68)を
形成しているため、犠牲層エッチング時にエッチングス
トッパとなるシリコン窒化膜(65)がオーバーエッチ
ングされてもアンカー部が剥がれるのを防止することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1に、本発明の一実施形態に係る
半導体加速度センサの平面図を示す。また、図2、図3
に、図1におけるA−A断面図、B−B断面図を示す。
図1、図2において、基板1の上面には、単結晶シリコ
ン(単結晶半導体材料)を溝によって分離して形成され
た梁構造体(可動部)2Aと固定部2Bが配置されてい
る。
【0010】梁構造体2は、基板1側から突出する4つ
のアンカー部3a、3b、3c、3dにより架設されて
おり、基板1の上面において所定間隔を隔てた位置に配
置されている。アンカー部3a〜3dはポリシリコン薄
膜よりなる。アンカー部3aとアンカー部3bとの間に
は、梁部4が架設されており、アンカー部3cとアンカ
ー部3dとの間には、梁部5が架設されている。
【0011】また、梁部4と梁部5との間には、長方形
状をなす質量部(マス部)6が架設されている。質量部
6には上下に貫通する透孔6aが設けられている。この
透孔6aを設けることにより、後述する犠牲層エッチン
グの際にエッチング液の進入を行い易くすることができ
る。さらに、質量部6における一方の側面(図1におい
ては左側面)からは4つの可動電極7a、7b、7c、
7dが突出している。この可動電極7a〜7dは棒状を
なし、等間隔をおいて平行に延びている。また、質量部
6における他方の側面(図1においては右側面)からは
4つの可動電極8a、8b、8c、8dが突出してい
る。この可動電極8a〜8dは棒状をなし、等間隔に平
行に延びている。ここで、梁部4、5、質量部6、可動
電極7a〜7d、8a〜8dは、後述する犠牲層酸化膜
の一部もしくは全部をエッチング除去することにより、
可動となっている。
【0012】また、基板1の上面には4つの第1の固定
電極9a、9b、9c、9dおよび第2の固定電極11
a、11b、11c、11dが固定されている。第1の
固定電極9a〜9dは基板1側から突出するアンカー部
10a、10b、10c、10dにより支持されてお
り、梁構造体2の各可動電極(棒状部)7a〜7dの一
方の側面に対向して配置されている。また、第2の固定
電極11a〜11dは基板1側から突出するアンカー部
12a、12b、12c、12dにより支持されてお
り、梁構造体2の各可動電極(棒状部)7a〜7dの他
方の側面に対向して配置されている。
【0013】同様に、基板1の上面には第1の固定電極
13a、13b、13c、13dおよび第2の固定電極
15a、15b、15c、15dが固定されている。第
1の固定電極13a〜13dはアンカー部14a、14
b、14c、14dにより支持され、かつ、梁構造体2
の各可動電極(棒状部)8a〜8dの一方の側面に対向
して配置されている。また、第2の固定電極15a〜1
5dはアンカー部16a、16b、16c、16dによ
り支持され、かつ、梁構造体2の各可動電極(棒状部)
8a〜8dの他方の側面に対向して配置されている。
【0014】また、基板1の上面には、電極取出部27
a、27b、27c、27dが形成され、電極取出部2
7a〜27dは基板1から突出するアンカー部28a、
28b、28c、28dにより支持されている。基板1
は、図2、図3に示すように、シリコン基板30の上
に、貼り合わせ用薄膜(ポリシリコン薄膜)31とシリ
コン酸化膜32とシリコン窒化膜33と導電性薄膜(リ
ン等の不純物をドーピングしたポリシリコン薄膜)34
とシリコン窒化膜35とを積層した構成となっており、
導電性薄膜34がシリコン窒化膜33、35の内部に埋
め込まれた構造となっている。
【0015】導電性薄膜34は、図2に示すように、ア
ンカー部3a、3bを構成し、また図3に示すように、
アンカー部10a〜10d、12a〜12dを構成して
いる。なお、図2、図3に図示されないアンカー部3
c、3d、14a〜14d、16a〜16d、28a〜
28dについても、導電性薄膜34により構成されてい
る。
【0016】また、導電性薄膜34は、第1の固定電極
9a〜9dと電極取出部27aの間、第1の固定電極1
3a〜13dと電極取出部27bの間、第2の固定電極
11a〜11dと電極取出部27cの間、および第2の
固定電極15a〜15dと電極取出部27dの間をそれ
ぞれ電気的に接続する配線を形成するとともに、下部電
極(静電気力相殺用固定電極)26を形成している。な
お、下部電極26は基板1の上面部における梁構造体2
と対向する領域に形成されている。
【0017】また、梁構造体2Aと固定部2Bは、図
2、図3に示すように、リン等の不純物が拡散されたシ
リコン基板41により構成され、その表面が、絶縁膜と
してのシリコン窒化膜(SiN)42により被覆されて
いる。また、図1、図2に示すように、アンカー部3a
の上方にはアルミ薄膜よりなる電極(ボンディングパッ
ト)43が設けられている。また、図1に示すように、
電極取出部27a〜27dの上面にはアルミ薄膜よりな
る電極(ボンディングパッド)44a、44b、44
c、44dがそれぞれ設けられている。
【0018】上記した構成において、梁構造体2の可動
電極7a〜7dと第1の固定電極9a〜9dとの間に第
1のコンデンサが、また梁構造体2の可動電極7a〜7
dと第2の固定電極11a〜11dとの間に第2のコン
デンサが形成される。同様に、梁構造体2の可動電極8
a〜8dと第1の固定電極13a〜13dとの間に第1
のコンデンサが、また梁構造体2の可動電極8a〜8d
と第2の固定電極15a〜15dとの間に第2のコンデ
ンサが形成される。
【0019】そして、第1、第2のコンデンサの容量に
基づいて梁構造体2に作用する加速度を検出することで
きるようになっている。より詳しくは、可動電極と固定
電極とにより2つの差動型静電容量を形成し、2つの容
量が等しくなるようにサーボ動作を行う。また、梁構造
体2と下部電極26とを等電位にすることにより梁構造
体2と基板1との間に生じる静電気力を相殺する。つま
り、下部電極26はアンカー部3a〜3dを通して梁部
4、5および質量部6と結合されているため電気的に等
電位であり、梁部4、5および静電気力により基板1に
付着することを防止することができる。すなわち、梁構
造体2はシリコン基板30に対して絶縁されているた
め、梁構造体2とシリコン基板30間のわずかな電位差
によっても梁構造体2が基板30側に付着しようとする
が、それを防止することができる。
【0020】さらに、梁構造体2Aと固定部2Bの表面
がシリコン窒化膜42で被覆されているため、梁構造体
2Aと固定部2Bが接触、例えば可動電極7a〜7d、
8a〜8dと固定電極9a〜9d、11a〜11d、1
3a〜13d、15a〜15dが接触しても、両者が付
着するのを防止することができる。さらに、図1に示す
ように、固定部2Bにおいて梁部4、5と対向する部分
に4つの突起51が形成され、さらに固定電極9a〜9
d、11a〜11d、13a〜13d、15a〜15d
において可動電極7a〜7d、8a〜8dと対向する部
分に突起52が形成されている。また、図2に示すよう
に、梁4、5下部の基板1上に突起50が形成されてい
る。このような突起50〜52を設けることによって、
それぞれの間の付着面積を減らし、梁の復元力と比べて
結合力を小さくすることで付着を防止することができ
る。
【0021】また、梁構造体2Aおよび固定部2Bを構
成するシリコン基板41にリン等の不純物を拡散した拡
散領域を形成しているから、拡散領域を形成しない場合
に生じる空乏層の容量をなくし、容量が設計値通り精度
よく製作できるため、特性精度を向上することができ
る。次に、上記した半導体加速度センサの製造方法につ
いて、図1中のC−C断面を用いた工程図に従って説明
する。
【0022】まず、図4(a)に示すように、第1の半
導体基板としての単結晶シリコン基板60を用意する。
そして、トレンチエッチングによりシリコン基板60に
溝61を形成する。この溝61は、梁構造体2Aと固定
部2Bを画定するためのものである。そして、後に静電
容量を検出するための電極とするためにリン拡散等によ
り不純物を導入する。
【0023】次に、図4(b)に示すように、溝61を
含むシリコン基板60の上に、付着防止用のシリコン窒
化膜62を成膜し、その後、図4(c)に示すように、
犠牲層用薄膜としてのシリコン酸化膜63をCVD法等
により成膜し、さらにシリコン酸化膜63の表面を平坦
化する。次に、図4(d)に示すように、シリコン酸化
膜63に対しフォトリソグラフィを経て一部エッチング
して凹部64を形成する。これは、犠牲層エッチング工
程において梁構造体2Aがリリースされた後に表面張力
等で基板に付着するのを防止する突起50(図2参照)
を形成するためのものである。
【0024】次に、図5(a)に示すように、表面の凹
凸を増大させるためと犠牲層エッチング時のエッチング
ストッパとするためにシリコン窒化膜65を成膜する。
そして、図5(b)に示すように、シリコン窒化膜65
とシリコン酸化膜63とシリコン窒化膜62の積層体に
対しフォトリソグラフィを経てドライエッチング等によ
りアンカー部形成領域に開口部66a、66b、66
c、66dを形成する。この開口部66a〜66dは、
梁構造体と下部電極とを接続するため、および固定電極
及び電極取出部と配線パターンとを接続するためのもの
である。
【0025】引き続き、図5(c)に示すように、開口
部66a〜66dを含むシリコン窒化膜65の上にポリ
シリコン薄膜67を成膜し、その後、リン拡散等により
不純物を導入し、さらに、フォトリソグラフィを経てア
ンカー部、配線、下部電極のパターン67a、67b、
67c、67dを形成する。このように、開口部66a
〜66dを含むシリコン窒化膜65上の所定領域に導電
性薄膜として不純物ドープトポリシリコン薄膜67を形
成する。ポリシリコン薄膜の膜厚は1〜2μm程度であ
る。
【0026】この工程(開口部を含むシリコン窒化膜6
5上の所定領域に不純物ドープトポリシリコン薄膜67
を形成する工程)において、ステッパの下部パターン分
解能を満たす程度にポリシリコン薄膜67が薄い(1〜
2μm)ので、ポリシリコン薄膜67の下でのシリコン
窒化膜65の開口部66a〜66dの形状を透視するこ
とができ、フォトマスク合わせを正確に行うことができ
る。
【0027】そして、図5(d)に示すように、ポリシ
リコン薄膜67およびシリコン窒化膜65の上にシリコ
ン窒化膜68を成膜し、さらにその上にシリコン酸化膜
69を成膜する。この後、図6(a)に示すように、シ
リコン酸化膜69の上に貼り合わせ用薄膜としてのポリ
シリコン薄膜70を成膜し、貼り合わせのためにポリシ
リコン薄膜70の表面を機械的研磨等により平坦化す
る。
【0028】次に、図6(b)に示すように、シリコン
基板60とは別の単結晶シリコン基板(支持基板)71
を用意し、ポリシリコン薄膜70の表面と第2の半導体
基板としてのシリコン基板71とを貼り合わせる。そし
て、シリコン基板60、71を表裏逆にして、図6
(c)に示すように、シリコン基板60側を機械的研磨
等を行い薄膜化する。この際、溝61内のシリコン窒化
膜62を過ぎて、シリコン酸化膜63の層が出現するま
で研磨を行う。このようにシリコン酸化膜63の層が出
現するまで研磨を行うと、研磨における硬度が変化する
ため、研磨の終点を容易に検出することができる。
【0029】この後、図6(d)に示すように、シリコ
ン窒化膜72を成膜し、フォトリソグラフィを経てドラ
イエッチング等によりコンタクトホール73及びトレン
チエッチングの溝の部分に開口部74を形成する。そし
て、図7(a)に示すように、アルミ電極75を成膜・
フォトリソグラフィを経て形成する。最後に、図7
(b)に示すように、HF系のエッチング液によりシリ
コン酸化膜63をエッチング除去し、可動電極を有する
梁構造体を可動とする。つまり、エッチング液を用いた
犠牲層エッチングにより所定領域のシリコン酸化膜63
を除去してシリコン基板60を可動構造とする。この
際、エッチング後の乾燥の過程で可動部が基板に付着す
るのを防止するため、バラジクロルベンゼン等の昇華剤
を用いる。
【0030】このようにして、埋め込みSOI基板を用
い、配線パターンおよび下部電極を絶縁体分離により形
成した半導体加速度センサを形成することができる。な
お、上記した実施形態においては、犠牲層用薄膜として
シリコン酸化膜63を用い、導電性薄膜としてポリシリ
コン薄膜67を用いているから、犠牲層エッチング工程
において、HF系エッチング液を用いた場合、シリコン
酸化膜63はHFにて溶けるがポリシリコン薄膜67は
溶けないので、HF系エッチング液の濃度や温度を正確
に管理したり、エッチングの終了を正確に時間管理にて
行う必要がなく、製造が容易になる。
【0031】また、アンカー部の下にシリコン窒化膜6
8(図2、図3におけるシリコン窒化膜33)を形成す
ることにより、犠牲層エッチング時に上層側のシリコン
窒化膜65(図2、図3におけるシリコン窒化膜35)
がオーバエッチングなどによりなくなっても、アンカー
部が剥がれるのを防止することができる。しかも、上層
側のシリコン窒化膜65の膜厚を増やしてアンカー部の
剥がれ防止を行った場合に比べ、本実施形態のようにア
ンカー部の下にシリコン窒化膜68を形成した場合の方
が、応力などによる割れの可能性を少なくすることがで
きる。
【0032】なお、上記実施形態において、可動部2A
と固定部2Bの表面を覆う絶縁膜としてシリコン窒化膜
42を用いるものを示したが、可動部2Aと固定部2B
の付着を防止できるものであれば他の材料による絶縁膜
を用いてもよい。また、その絶縁膜は、可動部2Aと固
定部2Bの表面の全体を覆わなくても可動部2Aと固定
部2Bの対向する表面にのみ形成されているものであっ
てもよい。
【0033】また、本発明は、上記した半導体加速度セ
ンサに限らず、半導体ヨーレートセンサなどの力学量セ
ンサにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体加速度センサ
の平面構成を示す図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1中のB−B断面図である。
【図4】図1に示す半導体加速度センサの製造方法を示
す工程図である。
【図5】図4に続く工程図である。
【図6】図5に続く工程図である。
【図7】図6に続く工程図である。
【符号の説明】
1…基板、2A…梁構造体、2B…固定部、3a〜3d
…第1のアンカー部、4、5…梁部、6…質量部、7a
〜7d、8a〜8d…可動電極、9a〜9d、11a〜
11d、13a〜13d、15a〜15d…固定電極、
10a〜10d、12a〜12d、14a〜14d、1
6a〜16d、28a〜28d…第2のアンカー部、6
0…第1の半導体基板、61…溝、63…犠牲層用薄膜
としてシリコン酸化膜、62、65、68…シリコン窒
化膜、66a〜66c…開口部、67…ポリシリコン薄
膜、69…シリコン酸化膜、70…貼り合わせ用薄膜と
してのポリシリコン薄膜、71…第2の半導体基板。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)と、この基板上に配置されシ
    リコン基板を分離して形成された可動部(2A)と固定
    部(2B)とを備え、 前記可動部は、可動電極(7a〜7d、8a〜8d)を
    有する質量部(6)が、前記基板上に形成されたアンカ
    ー部(3a〜3d)により梁部(4、5)を介して支持
    され、力学量により変位するように構成されており、 前記固定部は、前記基板上に固定され前記可動電極と対
    向する形状の固定電極(9a〜9d、11a〜11d、
    13a〜13d、15a〜15d)を有しており、 前記可動部と前記固定部の対向するそれぞれの表面が、
    前記可動部と前記固定部の付着を防止する絶縁膜(4
    2)にて覆われていることを特徴とする半導体力学量セ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁膜はシリコン窒化膜であること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体力学量センサ。
  3. 【請求項3】 前記梁部(4、5)下部の前記基板
    (1)上に突起(50)が形成されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の半導体力学量センサ。
  4. 【請求項4】 前記可動部(2A)および前記固定部
    (2B)を構成するシリコン基板に不純物拡散領域が形
    成されてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か1つに記載の半導体力学量センサ。
  5. 【請求項5】 基板(1)と、この基板上に配置された
    可動部(2A)と固定部(2B)とを備え、 前記可動部は、可動電極(7a〜7d、8a〜8d)を
    有する質量部(6)が、前記基板上に形成された第1の
    アンカー部(3a〜3d)により梁部(4、5)を介し
    て支持され、力学量により変位するように構成されてお
    り、 前記固定部は、前記基板上に第2のアンカー部(10a
    〜10d、12a〜12d、14a〜14d、16a〜
    16d)により固定され前記可動電極と対向する形状の
    固定電極(9a〜9d、11a〜11d、13a〜13
    d、15a〜15d)を有してなる半導体力学量センサ
    の製造方法であって、 第1の半導体基板(60)上に前記可動部および固定部
    を画定するための溝(61)を形成し、この溝を含む前
    記第1の半導体基板の表面に第1の絶縁膜(62)を形
    成し、さらにこの第1の絶縁膜の上に犠牲層用薄膜(6
    3)および第2の絶縁膜(65)を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜、犠牲層用薄膜および第2の絶縁膜に
    対し、前記第1、第2のアンカー部を形成する領域に開
    口部(66a〜66d)を形成する工程と、 前記開口部および前記第2の絶縁膜上の所定領域に前記
    第1、第2のアンカー部を構成する膜(67)を形成し
    た後、その上に貼り合わせ用薄膜(70)を形成する工
    程と、 この貼り合わせ用薄膜の表面と第2の半導体基板を貼り
    合わせる工程と、 前記溝内の前記犠牲層用薄膜が露呈するまで前記第1の
    半導体基板を研磨する工程と、 この後、前記犠牲層用薄膜をエッチング除去して前記第
    1の半導体基板に前記可動部および前記固定部を形成す
    る工程とを有することを特徴とする半導体力学量センサ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の絶縁膜としてシリコン窒化膜
    を形成することを特徴とする請求項5に記載の半導体力
    学量センサの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記研磨後、前記溝を除く前記第1の半
    導体基板の表面に前記第1の絶縁膜と同一材料の第3の
    絶縁膜(72)を形成することを特徴とする請求項5又
    は6に記載の半導体力学量センサの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の絶縁膜としてシリコン窒化膜
    を形成し、このシリコン窒化膜の上および前記第1、第
    2のアンカー部の上にシリコン窒化膜(68)を形成す
    ることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1つに記
    載の半導体力学量センサの製造方法。
JP9181435A 1997-07-07 1997-07-07 半導体力学量センサおよびその製造方法 Pending JPH1126778A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9181435A JPH1126778A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 半導体力学量センサおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9181435A JPH1126778A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 半導体力学量センサおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1126778A true JPH1126778A (ja) 1999-01-29

Family

ID=16100733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9181435A Pending JPH1126778A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 半導体力学量センサおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1126778A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6694814B2 (en) 2001-02-02 2004-02-24 Denso Corporation Dynamic sensor having capacitance varying according to dynamic force applied thereto

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6694814B2 (en) 2001-02-02 2004-02-24 Denso Corporation Dynamic sensor having capacitance varying according to dynamic force applied thereto

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4003326B2 (ja) 半導体力学量センサおよびその製造方法
JP3430771B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
USRE42083E1 (en) Acceleration sensor and process for the production thereof
JP4665942B2 (ja) 半導体力学量センサ
JP2000164890A (ja) 半導体力学量センサおよびその製造方法
US6048774A (en) Method of manufacturing dynamic amount semiconductor sensor
JP3660119B2 (ja) 半導体力学量センサ
JP4081868B2 (ja) 微小装置の製造方法
JPH11230986A (ja) 半導体力学量センサ
US6718824B2 (en) Semiconductor dynamic quantity detecting sensor and manufacturing method of the same
JP4214565B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
JPH1126778A (ja) 半導体力学量センサおよびその製造方法
JP4214572B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
JP2002148278A (ja) 半導体力学量センサとその製造方法
JPH11201984A (ja) 半導体力学量センサ及びその製造方法
JP2004004119A (ja) 半導体力学量センサ
JP4158234B2 (ja) 半導体力学量センサとその製造方法
JP4134384B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
JP3424550B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
JP4122572B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
JP2002289875A (ja) 半導体力学量センサ及びその製造方法
JP2000040830A (ja) 力学量センサとその製造方法
JP4175309B2 (ja) 半導体力学量センサ
JP4151119B2 (ja) 半導体力学量センサとその製造方法
JP3562233B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040706