JPH11266349A - 原稿読取装置及び撮像素子の出力補正方法 - Google Patents

原稿読取装置及び撮像素子の出力補正方法

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JPH11266349A
JPH11266349A JP10066772A JP6677298A JPH11266349A JP H11266349 A JPH11266349 A JP H11266349A JP 10066772 A JP10066772 A JP 10066772A JP 6677298 A JP6677298 A JP 6677298A JP H11266349 A JPH11266349 A JP H11266349A
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light
image
output
image sensor
correction value
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JP10066772A
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English (en)
Inventor
Yasutada Endou
安土 遠藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の有無や撮像素子の出力のオフセットの
変化に拘らず撮像素子の出力のオフセットを高精度に補
正することを可能とする。 【解決手段】 フィルムキャリアに写真フィルムが挿入
されると(400が肯定)、光路上にNDフィルタを挿入しCC
D 出力のオフセット補正用の補正値の設定を指示する(4
02,404) 。これにより、NDフィルタ挿入状態でのCCD 出
力が補正値C、及び補正値設定時のオフセット値OFと
しても記憶される。次に光路上にシャッタを挿入し、CC
D の暗出力値を記憶させ(408,410) た後に写真フィルム
のプレスキャンを行う(418) 。CCD 出力は補正値Cによ
って補正される。ファインスキャン(428) を行う際に
は、開始時及び所定数の画像を読み取る毎に、光路上に
シャッタを挿入し、補正値設定時からのCCD の暗出力値
の変化に応じて補正値設定時のオフセット値OFを補正
することで補正値Cを修正させる(420,422) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原稿読取装置及び撮
像素子の出力補正方法に係り、特に、光源からの射出光
が入射されると共に、前記射出光の光路上の所定位置に
原稿が位置している状態で該原稿からの光により原稿を
読み取る撮像素子の出力のオフセットを補正する撮像素
子の出力補正方法、及び該撮像素子の出力補正方法を適
用可能な原稿読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、フィルムキャリアにセットされた写真フィルムに光
源から射出された光を照射し、写真フィルムを透過した
光をCCDセンサ等の撮像素子に入射させ、撮像素子か
ら出力される信号(写真フィルムに記録されているフィ
ルム画像の濃度に応じたレベルの信号)をA/D変換す
ることにより、フィルム画像の画像データを得るフィル
ム読取装置を備え、前記フィルム画像の画像データに対
して各種の補正等の画像処理を行い、画像処理後の画像
データに基づいて記録材料への画像の記録等を行う画像
処理システムが知られている。この画像処理システムで
は、フィルム画像を面露光により印画紙に記録する従来
の写真処理システムと比較して、画像データに対する画
像処理により記録画像の画質を自在にコントロールでき
る、という特長を有している。
【0003】ところで、CCDセンサ等の撮像素子から
は光が入射されていない状態でも比較的低レベルの信号
が出力される(暗電流又は暗出力という)と共に、この
暗出力はCCDセンサの個々のセル毎に相違しており、
画像読み取り時にCCDセンサから出力される信号のレ
ベルは暗出力分だけオフセットしている。このため、読
取対象画像に対応する信号を得るためには、CCDセン
サへの入射光をシャッタ等によって完全に遮光した状態
でCCDセンサの各セルから出力される信号のレベル
(暗出力)を各々検出しておき、画像を読み取ることで
CCDセンサから出力される信号のレベルから暗出力に
相当するレベルを減ずる、所謂暗出力補正を行う必要が
ある。
【0004】しかし、実際のフィルム画像等の読み取り
においては、読取対象の画像中の最大濃度の箇所に照射
された光であっても、その透過光は或る値以上の光量で
CCDセンサに入射される。従って、画像読み取り時に
CCDセンサから出力される信号のレベルは、前述の暗
出力分に加え、現実には画像の読み取りにおけるCCD
センサへの入射光量の最小値分だけ更にオフセットして
いるので、前述の暗出力補正を行ったのみでは読取画像
に正確に対応した高ダイナミックレンジの信号を得るこ
とはできない。
【0005】画像読み取り時にCCDセンサから出力さ
れる信号のレベルのオフセット(以下、単にCCD出力
のオフセットという)は、例えばCCDセンサへの入射
光量が画像読み取り時のCCDセンサへの入射光量の最
小値に略一致するようにCCDセンサの光入射側にND
フィルタを挿入し、この状態でCCDセンサの各セルか
ら出力される信号のレベルを検出することで求めること
ができ、画像読み取り時にCCDセンサから出力される
信号のレベルを、前記検出したオフセット分だけ補正す
れば、読取画像に正確に対応する信号を得ることができ
る。
【0006】しかし、フィルム画像等の読み取りを行う
CCDセンサは、フィルムキャリアに写真フィルムがセ
ットされている状態では、常に写真フィルムを透過した
光が入射される。このため、フィルム画像等の読み取り
を行うCCDセンサに対しては、フィルムキャリアに写
真フィルムがセットされているときには上記のオフセッ
ト検出方法を適用することはできない。CCDセンサの
暗出力は周囲温度等によっても変化し(周囲温度が高く
なるに従って暗出力も大きくなる)、この暗出力の変化
に伴ってCCD出力のオフセットも変化する。従って、
フィルムキャリアに写真フィルムがセットされている状
態が継続した等の場合に、CCD出力のオフセットが変
化したとしても、この変化を補正値に反映することがで
きず、CCD出力のオフセットを常に精度良く補正する
ことが困難である、という欠点がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、原稿の有無や撮像素子の出力のオフセットの変化に
拘らず撮像素子の出力のオフセットを高精度に補正する
ことができる原稿読取装置及び撮像素子の出力補正方法
を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る原稿読取装置は、光源から
の射出光が入射されると共に、前記射出光の光路上の所
定位置に原稿が位置している状態で該原稿からの光によ
り原稿を読み取る撮像素子と、前記撮像素子への入射光
を一定の比率で減光可能な減光手段と、前記撮像素子へ
の入射光を遮断可能な遮光手段と、前記所定位置に原稿
が存在していないときには、撮像素子への入射光を前記
減光手段によって減光させた状態での撮像素子の出力に
基づいて、撮像素子の出力のオフセットを補正するため
の補正値を設定し、所定位置に原稿が位置しているとき
には、撮像素子への入射光を前記遮光手段によって遮断
させた状態での撮像素子の出力に基づいて、前記設定し
た補正値を修正する補正値設定手段と、前記補正値に基
づいて撮像素子の出力を補正する補正手段と、を含んで
構成している。
【0009】請求項1記載の発明に係る撮像素子は、光
源からの射出光が入射されると共に、光源からの射出光
の光路上の所定位置に原稿が位置している状態で該原稿
からの光により原稿を読み取る。なお、本発明に係る原
稿は透過原稿であっても反射原稿であってもよく、原稿
から撮像素子に入射される光も、光源から射出され透過
原稿を透過した光であっても、光源から射出され反射原
稿を反射した光であってもよい。従って、所定位置に原
稿が存在していない状態では、光源から射出された光が
そのまま撮像素子に入射され、所定位置に原稿が位置し
ている状態では、光源から射出された光が原稿を透過又
は原稿で反射された後に撮像素子に入射される。
【0010】また、請求項1の発明に係る原稿読取装置
は、撮像素子への入射光を一定の比率で減光可能な減光
手段を備えており、補正値設定手段は、所定位置に原稿
が存在していないときには、撮像素子への入射光を減光
手段によって減光させた状態での撮像素子の出力に基づ
いて、撮像素子の出力のオフセットを補正するための補
正値を設定する。なお、減光手段としては例えばNDフ
ィルタ等の減光フィルタを用いることができる。また、
減光手段による減光の比率は、例えば所定位置に原稿が
存在していないときの撮像素子への入射光の光量が、原
稿読み取り時の撮像素子への入射光の光量の最小値に略
一致するように定めることができる。
【0011】これにより、撮像素子への入射光を減光手
段によって減光させた状態での撮像素子の出力は、実際
に原稿を読み取る際の撮像素子の出力のオフセットに略
一致することになるので、この状態での撮像素子の出力
に基づいて補正値を設定することにより、撮像素子が実
際に原稿を読み取るときの撮像素子の出力のオフセット
を精度良く補正できる補正値を得ることができる。
【0012】一方、所定位置に原稿が位置している状態
では、光源から射出された光が原稿を透過又は原稿で反
射された後に撮像素子に入射されるので、前述のように
撮像素子への入射光を減光手段によって減光させたとし
ても、撮像素子の出力は実際に原稿を読み取る際の撮像
素子の出力のオフセットとは相違する。これに対して請
求項1の発明では、撮像素子への入射光を遮断可能な遮
光手段を備えており、所定位置に原稿が位置していると
きには、補正値設定手段は、撮像素子への入射光を遮光
手段によって遮断させた状態での撮像素子の出力に基づ
いて、所定位置に原稿が存在していないときに設定した
補正値を修正する。なお、遮光手段としてはシャッタ等
の遮光部材を用いることができる。
【0013】撮像素子への入射光を遮断させた状態での
撮像素子の出力は所謂暗出力であり、実際に原稿を読み
取る際の撮像素子の出力のオフセットとは相違している
が、撮像素子の暗出力の大きさと撮像素子の出力のオフ
セットの大きさとには相関があるので、撮像素子の暗出
力の変化に基づいて撮像素子の出力のオフセットがどの
ように変化したかを精度良く推定できる。従って、撮像
素子への入射光を遮光手段によって遮断させた状態での
撮像素子の出力に基づいて、撮像素子の出力のオフセッ
トを精度良く補正できるように補正値を修正できる。
【0014】このように、請求項1の発明によれば、所
定位置に原稿が位置している状態であっても、撮像素子
の出力のオフセットを精度良く補正できる補正値を得る
ことができ、補正手段が上記の補正値に基づいて撮像素
子の出力を補正することにより、原稿の有無や撮像素子
の出力のオフセットの変化に拘らず撮像素子の出力のオ
フセットを高精度に補正することができる。
【0015】なお、所定位置に原稿が位置しているとき
の補正値の修正は、例えば請求項2に記載したように、
所定位置に原稿が存在していないときに、撮像素子への
入射光を減光手段によって減光させた状態での撮像素子
の出力を検出して補正値の設定を行うと共に、撮像素子
への入射光を遮光手段によって遮断させた状態での撮像
素子の出力を検出しておき、所定位置に原稿が位置して
いるときに、撮像素子への入射光を遮光手段によって遮
断させた状態での撮像素子の出力を検出し、撮像素子へ
の入射光を遮断させた状態での撮像素子の出力の変化に
基づいて行うことができる。
【0016】また、撮像素子の暗出力は周囲温度等の変
化に応じて変化し、暗出力の変化に伴って撮像素子の出
力のオフセットも変化する。このため、請求項3に記載
したように、所定位置に原稿が位置しているときに補正
値の修正を定期的に行うことが好ましい。なお、補正値
の修正を行う時期は、所定時間毎であってもよいし、原
稿読み取り回数が所定値に達する毎であってもよい。ま
た、周囲温度等の暗出力の変化に関連するパラメータの
変化をトリガとして補正値の修正を行うようにしてもよ
い。
【0017】これにより、所定位置に原稿が位置してい
る状態が継続し、この間に周囲温度等の変化により撮像
素子の出力のオフセットが変化した場合にも、補正値が
再度修正されることで、補正値が変化後のオフセットを
高精度に補正できる値に変更されることになる。従っ
て、請求項3の発明によれば、撮像素子の出力のオフセ
ットを常に高精度に補正することができる。
【0018】請求項4記載の発明の発明に係る撮像素子
の出力補正方法は、光源からの射出光が入射されると共
に、前記射出光の光路上の所定位置に原稿が位置してい
る状態で該原稿からの光により原稿を読み取る撮像素子
に対し、前記所定位置に原稿が存在していないときに
は、前記撮像素子への入射光を一定の比率で減光した状
態での撮像素子の出力に基づいて撮像素子の出力のオフ
セットを補正するための補正値を設定し、所定位置に原
稿が位置しているときには、撮像素子への入射光を遮断
した状態での撮像素子の出力に基づいて前記設定した補
正値を修正し、前記補正値に基づいて撮像素子の出力を
補正する。
【0019】請求項4記載の発明では、所定位置に原稿
が存在していないときには、撮像素子への入射光を一定
の比率で減光した状態での撮像素子の出力に基づいて撮
像素子の出力のオフセットを補正するための補正値を設
定し、所定位置に原稿が位置しているときには、撮像素
子への入射光を遮断した状態での撮像素子の出力に基づ
いて補正値を修正し、前記補正値に基づいて撮像素子の
出力を補正するので、請求項1の発明と同様に、原稿の
有無や撮像素子の出力のオフセットの変化に拘らず撮像
素子の出力のオフセットを高精度に補正することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下では、まず
本実施形態に係るディジタルラボシステムについて説明
する。
【0021】(システム全体の概略構成)図1には本実
施形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が
示されており、図2にはディジタルラボシステム10の
外観が示されている。図1に示すように、このラボシス
テム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部1
6、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を含
んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画像
処理部16は、図2に示す入力部26として一体化され
ており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0022】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルム(本発明の原
稿、より詳しくは透過原稿)に記録されているフィルム
画像を読み取るためのものであり、例えば135サイズ
の写真フィルム、110サイズの写真フィルム、及び透
明な磁気層が形成された写真フィルム(240サイズの
写真フィルム:所謂APSフィルム)、120サイズ及
び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フィルムのフ
ィルム画像を読取対象とすることができる。ラインCC
Dスキャナ14は、上記の読取対象のフィルム画像をラ
インCCDで読み取り、画像データを出力する。
【0023】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって
得られた画像データ、フィルム画像以外の原稿(例えば
反射原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた画像
データ、コンピュータで生成された画像データ等(以
下、これらをファイル画像データと総称する)を外部か
ら入力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体を介し
て入力したり、通信回線を介して他の情報処理機器から
入力する等)ことも可能なように構成されている。
【0024】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0025】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記
録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照
射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査
露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0026】(ラインCCDスキャナの構成)次に、本
発明の原稿読取装置の一部を構成するラインCCDスキ
ャナ14の構成について説明する。図3にはラインCC
Dスキャナ14の光学系の概略構成が示されている。ラ
インCCDスキャナ14は入力部26の作業テーブル2
7の下方に配置された光源部30を備えている。光源部
30は金属製のケーシング31内に収容されており、ケ
ーシング31内の向かって右側(図3(A)参照)に
は、ハロゲンランプやメタルハライドランプ等から成る
ランプ32が配置されている。
【0027】ランプ32の周囲にはリフレクタ33が設
けられており、ランプ32から射出された光の一部はリ
フレクタ33によって反射され、一定の方向(図3
(A)における左側)へ射出される。リフレクタ33の
光射出側と反対側にはファン34が設けられている。フ
ァン34はランプ32が点灯している間作動され、ケー
シング31の内部が過熱状態となることを防止する。リ
フレクタ33の光射出側には、リフレクタ33からの射
出光の光軸に沿って、紫外域及び赤外域の波長の光をカ
ットすることで写真フィルム22の温度上昇を防止し読
取精度を向上させるUV/IRカットフィルタ35、タ
ーレット36、37、絞り39、光拡散ボックス40が
順に設けられている。
【0028】図4(A)にも示すように、ターレット3
6には孔36Aが複数穿設されており、1つの孔36A
を除く残りの孔36Aには、R、G、Bのうちの特定の
成分色の光を減光すると共に前記特定の成分色(以下、
第1成分色という)の光に対する減光率が互いに異なる
調光フィルタ41が各々嵌め込まれている。ターレット
37はターレット36と略同一の構成とされているが、
ターレット37の孔には、前述の調光フィルタ41と異
なる成分色(以下、第2成分色という)の光を減光する
調光フィルタが嵌め込まれている。ターレット36、3
7は、複数の孔の何れかが光軸上に位置し、かつ回転さ
れることで光軸上に位置する孔が順次切り替わるように
配置されている。
【0029】絞り39は光軸を挟んで配置された一対の
板材から成り、一対の板材が接近離間するようにスライ
ド移動可能とされている。図4(B)に示すように、絞
り39の一対の板材は、スライド方向に沿った一端側か
ら他端側に向けて、スライド方向に直交する方向に沿っ
た断面積が連続的に変化するように、一端側に切り欠き
39Aが各々形成されており、切り欠き39Aが形成さ
れている側が対向するように配置されている。
【0030】上記構成では、ターレット36の複数の孔
の何れが光軸上に位置しているかによって第1成分色の
光と他の成分色の光との光量の割合が変化し、ターレッ
ト37の複数の孔の何れが光軸上に位置しているかによ
って第2成分色の光と他の成分色の光との光量の割合が
変化し、絞り39の位置によって絞り39を通過する光
の光量が変化する。従って、ターレット36、37及び
絞り39を透過して射出される各成分色光の光量は、タ
ーレット36、37及び絞り39により、空間的に色む
らが生ずることなく均一に調整することができる。
【0031】光拡散ボックス40は、中間部が直角に屈
曲された略L字状とされており、屈曲部の内部には、光
拡散ボックス40内部に入射された光を90°異なる方
向に射出する全反射ミラーが設けられている。光拡散ボ
ックス40は、光射出口が、作業テーブル27上にセッ
トされるフィルムキャリア38(詳細は後述)によって
搬送される写真フィルム22の搬送方向に直交する方向
(写真フィルム22の幅方向)を長手方向とする偏平な
矩形状とされている(図3(A)及び(B)参照)と共
に、写真フィルム22の幅方向に沿った寸法が、前記屈
曲部から光射出口に向けてテーパ状に徐々に大きくされ
ている。また、光拡散ボックス40の光入射側及び光射
出側には光拡散板42A、42Bが各々取付けられてい
る。
【0032】従って、光拡散ボックス40に入射された
光は、フィルムキャリア38(すなわち写真フィルム2
2)に向けて光路が90°屈曲されると共に、写真フィ
ルム22の幅方向を長手方向とするスリット光とされ、
更に光拡散板42A、42Bによって拡散光とされて射
出される。
【0033】作業テーブル27を挟んで光源部30の反
対側には、読取部43が、ケーシング44内部に収容さ
れた状態で配置されている。作業テーブル27には支持
フレーム45が立設されており、ケーシング44は作業
テーブル27と接近離間する方向にスライド移動可能に
支持フレーム45に支持されている。ケーシング44の
内部には載置台47が設けられており、載置台47から
は支持レール49が複数本垂下されている。支持レール
49には作業テーブル27と接近離間する方向にスライ
ド移動可能にレンズユニット50が支持されている。
【0034】レンズユニット50は複数枚のレンズから
成り、複数枚のレンズの間にはレンズ絞り51が設けら
れている。図4(C)に示すように、レンズ絞り51は
略C字状に成形された絞り板51Aを複数枚備えてい
る。各絞り板51Aは光軸の周囲に均等に配置され一端
部がピンに軸支されており、ピンを中心として回動可能
とされている。複数枚の絞り板51Aは図示しないリン
クを介して連結されており、レンズ絞り駆動モータ(後
述)の駆動力が伝達されると同一の方向に回動する。こ
の絞り板51Aの回動に伴って、光軸を中心として絞り
板51Aにより遮光されていない部分(図4(C)にお
ける略星型の部分)の面積が変化し、レンズ絞り51を
通過する光の光量が変化する。
【0035】載置台47の上面にはラインCCD116
が取付けられている。ラインCCD116は、CCDセ
ル及びフォトダイオード等の光電変換素子が一列に多数
配置されかつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング
部が、間隔を空けて互いに平行に3ライン設けられてお
り、各センシング部の光入射側にR、G、Bの色分解フ
ィルタの何れかが各々取付けられて構成されている(所
謂3ラインカラーCCD)。また、各センシング部の近
傍には、多数のCCDセルから成る転送部が各センシン
グ部に対応して各々設けられており、各センシング部の
各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する転送部を介
して順に転送される。ラインCCD116は本発明の撮
像素子に対応している。
【0036】また、ラインCCD116の光入射側には
CCDシャッタ52が配設されている。図4(D)に示
すようにCCDシャッタ52は矩形状で、幅方向の一端
側に長手方向に沿って遮光部52A(本発明の遮光手
段)が形成されていると共に、幅方向の他端側には長尺
状の開口52Aが設けられており、この開口52Aには
NDフィルタ65(本発明の減光手段)が嵌め込まれて
いる。
【0037】CCDシャッタ52は、長手方向がライン
CCD116のCCDセルの配列方向に沿うように配置
されていると共に、幅方向(図4(D)の矢印G方向)
に沿ってスライド移動可能とされており、シャッタ駆動
モータ(後述)の駆動力が伝達されることにより、ライ
ンCCD116への入射光の光路上に遮光部52Aが位
置されラインCCD116への入射光を完全に遮光する
遮光状態、前記入射光の光路上にNDフィルタ65が位
置されラインCCD116への入射光をNDフィルタ6
5によって減光する減光状態、前記光路上から退避され
ラインCCD116に光を入射させる非遮光状態の何れ
かに切り替わるようになっている。
【0038】なお、NDフィルタ65は、フィルムキャ
リア38に写真フィルム22がセットされていない状態
でラインCCD116への入射光の光路上に位置された
ときに、ラインCCD116への入射光の光量が、ライ
ンCCD116が写真フィルム22の読み取りを行うと
きの入射光の光量の最小値(写真フィルム22上の最大
濃度の箇所を透過した光の光量)に一致するように、減
光の比率が定められている(例えばND=2.0:入射光の
光量を1/100 に減光)。
【0039】図5にはラインCCDスキャナ14の電気
系の概略構成が示されている。ラインCCDスキャナ1
4は、ラインCCDスキャナ14全体の制御を司るマイ
クロプロセッサ46を備えている。マイクロプロセッサ
46には、バス62を介してRAM64(例えばSRA
M)、ROM66(例えば記憶内容を書換え可能なRO
M)が接続されていると共に、ランプドライバ53及び
モータドライバ48が接続されている。ランプドライバ
53は、マイクロプロセッサ46からの指示に応じてラ
ンプ32を点消灯させる。
【0040】またモータドライバ48には、ターレット
36、37の複数の孔のうちの任意の孔が光軸上に位置
するようにターレット36、37を互いに独立に回転駆
動するターレット駆動モータ54、ターレット36、3
7の位置(回転角度)を検出するターレット位置センサ
55、絞り39をスライド移動させる絞り駆動モータ5
6、絞り39の位置を検出する絞り位置センサ57、読
取部43を収容したケーシング44を支持フレーム45
に沿ってスライド移動させる読取部駆動モータ58、ケ
ーシング44(すなわち読取部43)の位置を検出する
読取部位置センサ59、レンズユニット50を支持レー
ル49に沿ってスライド移動させるレンズ駆動モータ6
0、レンズユニット50の位置を検出するレンズ位置セ
ンサ61、レンズ絞り51の絞り板51Aを回動させる
レンズ絞り駆動モータ62、レンズ絞り51の位置(絞
り板51Aの位置)を検出するレンズ絞り位置センサ6
3、CCDシャッタ52を遮光状態、非遮光状態及び減
光状態の何れかの状態に切り換えるシャッタ駆動モータ
64が接続されている。
【0041】マイクロプロセッサ46は、ラインCCD
116によるフィルム画像の読み取り(測光)を行う際
に、ターレット位置センサ55及び絞り位置センサ57
によって検出されるターレット36、37及び絞り39
の位置に基づき、ターレット駆動モータ54によってタ
ーレット36、37を回転駆動させると共に、絞り駆動
モータ56によって絞り39をスライド移動させ、フィ
ルム画像に照射される光の光量を各成分色光毎に調節す
る。
【0042】またマイクロプロセッサ46は、フィルム
画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じてズー
ム倍率を決定し、フィルム画像が前記決定したズーム倍
率でラインCCD116によって読み取られるように、
読取部位置センサ59によって検出されるケーシング4
4の位置に基づき読取部駆動モータ58によってケーシ
ング44をスライド移動させると共に、レンズ位置セン
サ61によって検出されるレンズユニット50の位置に
基づきレンズ駆動モータ60によってレンズユニット5
0をスライド移動させる。
【0043】なお、ラインCCD116の受光面をレン
ズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致さ
せる合焦制御(オートフォーカス制御)を行う場合、マ
イクロプロセッサ46は、読取部駆動モータ58により
ケーシング44のみをスライド移動させる。この合焦制
御は、一例としてラインCCD116によって読み取ら
れたフィルム画像のコントラストが最大となるように行
う(所謂画像コントラスト法)ことができるが、これに
代えて写真フィルムとレンズユニット50(又はライン
CCD116)との距離を赤外線等により測定する距離
センサを設け、フィルム画像のデータに代えて距離セン
サによって検出された距離に基づいて行うようにしても
よい。
【0044】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0045】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88を介してインタフェース
(I/F)回路90に接続されている。CDS88で
は、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルー
データ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サ
ンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスル
ーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセル
での蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)を、I/
F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理
部16へ順次出力する。
【0046】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に出力さ
れる。
【0047】(フィルムキャリアの構成)次に図6を参
照し、作業テーブル27上にセットされるフィルムキャ
リア38の構成について説明する。なお、図6には一例
として135サイズの写真フィルム22用のフィルムキ
ャリアを示している。
【0048】フィルムキャリア38は、上蓋302Aと
ベース302Bとで構成される略箱型の筐体302を備
えており、この筐体302の中に、後述するフィルム搬
送に係る各種部材が収納されている。筐体302の一方
の端部には写真フィルム22を挿入するための挿入口3
04が設けられており、他方の端部には写真フィルム2
2を収納するための収納部306が設けられている。ま
た筐体302は、開放スイッチ308を操作することで
上蓋302Aとベース302Bとの係合が解除される構
成であり、前記係合が解除された状態で、開放スイッチ
308と反対側に設けられた図示しないヒンジを中心と
して上蓋302Aを略上方へ回動させることも可能とさ
れている。
【0049】筐体302の内部には、前述した挿入口3
04から収納部306に至るフィルム搬送路に沿って、
写真フィルム22の先端を検出する先端検出センサ31
0、搬送ローラ対312、写真フィルム22の表面から
ゴミを除去するゴミ取り用ローラ対314、パーフォレ
ーションを検出するパーフォセンサ316、搬送ローラ
対318、写真フィルム22に照射されるスリット光の
うちフィルム画像のサイズに応じた範囲を遮光する遮光
装置320、及び搬送ローラ対322が順に設置されて
いる。搬送ローラ対312、318、322は、各々図
6において下側に位置しているローラ312A、318
A、322Aが駆動ローラとされており、上側に位置し
ているローラ312B、318B、322Bが従動ロー
ラとされている。
【0050】また、筐体302の内部には、駆動ローラ
312A、318A、322Aの駆動力源であるパルス
モータ324が設置されており、このパルスモータ32
4の駆動軸にはプーリー326が取付けられている。プ
ーリー326には無端ベルト328が巻掛けられてお
り、この無端ベルト328は駆動ローラ322Aの回転
軸に取付けられたプーリー330にも巻き掛けられてい
る。従って、パルスモータ324の駆動力はプーリー3
26、無端ベルト328、プーリー330を介して駆動
ローラ322Aに伝達される。
【0051】また、駆動ローラ322Aの回転軸にはプ
ーリー332が取付けられており、このプーリー332
には無端ベルト334が巻掛けられている。無端ベルト
334は駆動ローラ318Aの回転軸に取付けられたプ
ーリー336にも巻掛けられており、パルスモータ32
4の駆動力は、プーリー332、無端ベルト334、プ
ーリー336を介して駆動ローラ318Aにも伝達され
る。また、駆動ローラ318Aの回転軸にはプーリー3
38が取付けられており、このプーリー338には無端
ベルト340が巻掛けられている。無端ベルト340は
駆動ローラ312Aの回転軸に取付けられたプーリー3
42にも巻掛けられており、パルスモータ324の駆動
力は、プーリー338、無端ベルト340、プーリー3
42を介して駆動ローラ312Aにも伝達される。
【0052】更に、筐体302の内部にはモータ34
4、346、348が設置されている。モータ344の
駆動軸には円板350が偏心された状態で取付けられて
おり、円板350の外縁付近の所定位置には、従動ロー
ラ322Bを上下動させるための連結部材352の一端
が回動可能に軸支されている。連結部材352は支軸3
54を中心に回転可能に支持されており、該連結部材3
52の他端側には従動ローラ322Bが回転可能に軸支
されている。このため、モータ344の駆動力により円
板350が矢印C方向に若干回転すると、連結部材35
2の上部(従動ローラ322Bの軸支部)は支軸354
を中心に矢印D方向に若干回転し、従動ローラ322B
が駆動ローラ322Aから若干離間する。
【0053】同様に、モータ348の駆動軸には円板3
56が偏心された状態で取付けられており、円板356
の外縁付近の所定位置には、従動ローラ318Bを上下
動させるための連結部材358の一端が固定されてい
る。この連結部材358は支軸360を中心に回転可能
に軸支されており、該連結部材358の他端側には従動
ローラ318Bが回転可能に軸支されている。このた
め、モータ348の駆動力により円板356が矢印E方
向に若干回転すると、連結部材358の上部(従動ロー
ラ318Bの軸支部)は支軸360を中心に矢印F方向
に若干回転し、従動ローラ318Bが駆動ローラ318
Aから若干離間する。
【0054】ところで、搬送ローラ対318、322間
の略中央部は写真フィルム22の読取位置(本発明の所
定位置)とされており、上蓋302Aには読取位置の直
上に細長い開口302Cが設けられている。なお、図示
は省略したが、ベース302Bにも読取位置の直下に、
光源部30から射出されたスリット光が通過するための
同様の開口が設けられており、図3に示すようにフィル
ムキャリア38によって搬送される写真フィルム22に
対し、読取位置において下方からスリット光が照射さ
れ、写真フィルム22を透過した光が、フィルムキャリ
ア38の上方に位置している読取部43に入射されるよ
うになっている。
【0055】また、前述した遮光装置320は、読取位
置を通過する写真フィルム22に照射されるスリット光
のうち各フィルム画像のサイズに応じた範囲を遮光する
ものであり、写真フィルム22の搬送路を挟んで一対設
けられている(図6では手前側の遮光装置のみを示して
いる)。遮光装置320は、モータ346、歯車36
2、364、及び歯車364の回転軸に取付けられたカ
ム状の遮光板366を含んで構成されており、モータ3
46の駆動力により遮光板366を回転させて読取対象
外の領域を遮光することにより、ラインCCD116
(図3参照)で蓄積電荷の飽和が生ずることを防止して
いる。
【0056】上述したように、フィルムキャリア38は
搬送ローラ対312、318、322によって写真フィ
ルムを挟持して搬送する構成であるので、オペレータが
挿入口304に写真フィルム22の先端を挿入すれば、
先端検出センサ310によって写真フィルム22の先端
が検出され、このタイミングで搬送ローラ対312、3
18、322を回転駆動することで写真フィルム22を
挟持搬送することができ、写真フィルム22に記録され
た各フィルム画像を読取位置に順に位置させることがで
きる。
【0057】なお、上記では135サイズの写真フィル
ムを搬送するためのフィルムキャリア38を例に説明し
たが、1コマ毎にスライド用のホルダに保持されたスラ
イドフィルム(リバーサルフィルム)やAPSフィルム
については、各々専用のフィルムキャリアが用意されて
おり(APSフィルム用のフィルムキャリアは磁気層に
磁気記録された情報を読み取る磁気ヘッドを有してい
る)、これらのフィルムキャリアを作業テーブル27上
にセットすることにより、前述した各種写真フィルムを
読取位置に搬送してラインCCD116によってフィル
ム画像を読み取ることも可能とされている。
【0058】(画像処理部の構成)次に画像処理部16
の構成について図7を参照して説明する。画像処理部1
6は、ラインCCDスキャナ14に対応してラインスキ
ャナ補正部122が設けられている。ラインスキャナ補
正部122は、ラインCCDスキャナ14から並列に出
力されるR、G、Bのデータに対応して、オフセット補
正部124、欠陥画素補正部128、及び明補正回路1
30から成る信号処理系が3系統設けられている。
【0059】図8に示すように、Rのデータに対して処
理を行うオフセット補正部124Rはオフセット補正値
演算部200を備えている。オフセット補正値演算部2
00はマイクロプロセッサ等を含んで構成されており、
ラインCCDスキャナ14のマイクロプロセッサ46と
接続されている。オフセット補正値演算部200はライ
ンCCDスキャナ14のマイクロプロセッサ46と共に
本発明の補正値設定手段に対応している。
【0060】オフセット補正値演算部200は、ライン
CCD116のRのラインセンサの暗出力を含む出力の
オフセットを補正するための補正値の演算等の処理(詳
細は後述)を、ラインCCDスキャナ14から入力され
たRのデータに基づき、マイクロプロセッサ46からの
指示に応じて実行する。オフセット補正値演算部200
によって演算された補正値等は、オフセット補正値演算
部200に接続されたオフセット補正値メモリ202に
記憶される。
【0061】また、オフセット補正値メモリ202には
オフセット補正回路204が接続されている。オフセッ
ト補正回路204は、オフセット補正値メモリ202に
記憶されている補正値に基づき、ラインCCDスキャナ
14のRのラインセンサの出力のオフセットがキャンセ
ルされるように入力されたRのデータを補正し、補正し
たデータを欠陥画素補正部128に出力する。なお、G
のデータに対して処理を行うオフセット補正部124G
及びBのデータに対して処理を行うオフセット補正部1
24Bは、オフセット補正部124Rと同一の構成であ
るので説明を省略する。
【0062】また、ラインCCD116の光電変換特性
は各セル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部12
8の後段の明補正回路130では、ラインCCDスキャ
ナ14に画面全体が一定濃度の調整用のフィルム画像が
セットされている状態で、ラインCCD116で前記調
整用のフィルム画像を読み取ることによりラインCCD
スキャナ14から入力された調整用のフィルム画像の画
像データ(この画像データが表す各画素毎の濃度のばら
つきは各セルの光電変換特性のばらつきに起因する)に
基づいて各セル毎にゲインを定めておき、ラインCCD
スキャナ14から入力された読取対象のフィルム画像の
画像データを、各セル毎に定めたゲインに応じて各画素
毎に補正する。
【0063】一方、調整用のフィルム画像の画像データ
において、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく
異なっていた場合には、ラインCCD116の前記特定
の画素に対応するセルには何らかの異常があり、前記特
定の画素は欠陥画素と判断できる。欠陥画素補正部12
8は調整用のフィルム画像の画像データに基づき欠陥画
素のアドレスを記憶しておき、ラインCCDスキャナ1
4から入力された読取対象のフィルム画像の画像データ
のうち、欠陥画素のデータについては周囲の画素のデー
タから補間してデータを新たに生成する。なお、ライン
CCDはエリアCCDと比較してCCDセルの数が少な
いので、欠陥画素補正部128は簡単な構成で済む。
【0064】また、ラインCCD116は3本のライン
(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿っ
て所定の間隔を空けて順に配置されているので、ライン
CCDスキャナ14からR、G、Bの各成分色の画像デ
ータの出力が開始されるタイミングには時間差がある。
ラインスキャナ補正部122は、フィルム画像上で同一
の画素のR、G、Bのデータが同時に出力されるよう
に、各成分色毎に異なる遅延時間で画像データ出力タイ
ミングの遅延を行う。
【0065】ラインスキャナ補正部122の出力端はセ
レクタ132の入力端に接続されており、補正部122
から出力されたデータはセレクタ132に入力される。
また、セレクタ132の入力端は入出力コントローラ1
34のデータ出力端にも接続されており、入出力コント
ローラ134からは、外部から入力されたファイル画像
データがセレクタ132に入力される。セレクタ132
の出力端は入出力コントローラ134、イメージプロセ
ッサ部136A、136Bのデータ入力端に各々接続さ
れている。セレクタ132は、入力された画像データ
を、入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部
136A、136Bの各々に選択的に出力可能とされて
いる。
【0066】イメージプロセッサ部136Aは、メモリ
コントローラ138、イメージプロセッサ140、3個
のフレームメモリ142A、142B、142Cを備え
ている。フレームメモリ142A、142B、142C
は各々1フレーム分のフィルム画像の画像データを記憶
可能な容量を有しており、セレクタ132から入力され
た画像データは3個のフレームメモリ142の何れかに
記憶されるが、メモリコントローラ138は、入力され
た画像データの各画素のデータが、フレームメモリ14
2の記憶領域に一定の順序で並んで記憶されるように、
画像データをフレームメモリ142に記憶させる際のア
ドレスを制御する。
【0067】イメージプロセッサ140は、フレームメ
モリ142に記憶された画像データを取込み、階調変
換、色変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮する
ハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネス
を強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処
理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オート
セットアップエンジン144(後述)によって自動的に
演算され、演算された処理条件に従って画像処理が行わ
れる。イメージプロセッサ140は入出力コントローラ
134に接続されており、画像処理を行った画像データ
は、フレームメモリ142に一旦記憶された後に、所定
のタイミングで入出力コントローラ134へ出力され
る。なお、イメージプロセッサ部136Bは、上述した
イメージプロセッサ部136Aと同一の構成であるので
説明を省略する。
【0068】ところで、本実施形態では個々のフィルム
画像に対し、ラインCCDスキャナ14において異なる
解像度で2回の読み取りを行う。1回目の比較的低解像
度での読み取り(以下、プレスキャンという)では、フ
ィルム画像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィル
ムにおける露光オーバのネガ画像)にも、ラインCCD
116で蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取
条件(写真フィルム22に照射する光のR、G、Bの各
波長域毎の光量、CCDの電荷蓄積時間)でフィルム画
像(写真フィルム22)の読み取りが行われる。このプ
レスキャンによって得られたデータ(プレスキャンデー
タ)は、セレクタ132から入出力コントローラ134
に入力され、更に入出力コントローラ134に接続され
たオートセットアップエンジン144に出力される。
【0069】オートセットアップエンジン144は、C
PU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM
150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出
力ポート152を備え、これらがバス154を介して互
いに接続されて構成されている。
【0070】オートセットアップエンジン144は、入
出力コントローラ134から入力されたプレスキャンデ
ータに基づいてフィルム画像を判定し、フィルム画像に
対応する領域のデータ(プレスキャン画像データ)を抽
出する。そして、プレスキャン画像データからフィルム
画像の種別(サイズや濃度等)を判定し、コマ位置及び
種別をラインCCDスキャナ14に出力すると共に、複
数コマ分のフィルム画像のプレスキャン画像データに基
づいて、ラインCCDスキャナ14による2回目の比較
的高解像度での読み取り(以下、ファインスキャンとい
う)によって得られる画像データ(ファインスキャン画
像データ)に対する画像処理の処理条件を演算し、演算
した処理条件をイメージプロセッサ部136のイメージ
プロセッサ140へ出力する。
【0071】この画像処理の処理条件の演算では、撮影
時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似のシ
ーンを撮影した複数のフィルム画像が有るか否か判定
し、類似のシーンを撮影した複数のフィルム画像が有っ
た場合には、これらのフィルム画像のファインスキャン
画像データに対する画像処理の処理条件が同一又は近似
するように決定する。
【0072】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するの
か等によっても変化する。画像処理部16には2つのイ
メージプロセッサ部136A、136Bが設けられてい
るので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に
用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセッ
トアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件
を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136
Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部13
6A、136Bでは、同一のファインスキャン画像デー
タに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われ
る。
【0073】更に、オートセットアップエンジン144
は、入出力コントローラ134から入力されたフィルム
画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリ
ンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバラン
ス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザ
プリンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する
際に同時に出力する。また、オートセットアップエンジ
ン144は、外部から入力されるファイル画像データに
対しても、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算
する。
【0074】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0075】パーソナルコンピュータ158は、CPU
160、メモリ162、ディスプレイ164及びキーボ
ード166(図2も参照)、ハードディスク168、C
D−ROMドライバ170、搬送制御部172、拡張ス
ロット174、画像圧縮/伸長部176を備えており、
これらがバス178を介して互いに接続されて構成され
ている。搬送制御部172はフィルムキャリア38に接
続されており、フィルムキャリア38による写真フィル
ム22の搬送を制御する。また、フィルムキャリア38
にAPSフィルムがセットされた場合には、フィルムキ
ャリア38がAPSフィルムの磁気層から読み取った情
報(例えばプリントサイズ等)が入力される。
【0076】また、メモリカード等の記憶媒体に対して
データの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)
や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置
は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュー
タ158に接続される。入出力コントローラ134から
外部への出力用の画像データが入力された場合には、前
記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイ
ルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力
される。また、拡張スロット174を介して外部からフ
ァイル画像データが入力された場合には、入力されたフ
ァイル画像データは、オートセットアップエンジン14
4を介して入出力コントローラ134へ出力される。こ
の場合、入出力コントローラ134では入力されたファ
イル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0077】なお、画像処理部16は、プレスキャン画
像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、
ラインCCDスキャナ14で読み取られたフィルム画像
をディスプレイ164に表示したり、印画紙に記録する
ことで得られる画像を推定してディスプレイ164に表
示し、キーボード166を介してオペレータにより画像
の修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に
反映することも可能とされている。
【0078】(作用)次に本実施形態の作用を説明す
る。ディジタルラボシステム10の電源が投入される
と、ラインCCDスキャナ14のマイクロプロセッサ4
6では、図9に示す写真フィルム読取処理を実行する。
【0079】すなわち、ステップ400では、フィルム
キャリア38の挿入口304に写真フィルム22が挿入
されたことが先端検出センサ310によって検出された
か否か判定し、判定が肯定される迄ステップ400の判
定を繰り返す。フィルムキャリア38の挿入口304に
写真フィルム22が挿入されたことが先端検出センサ3
10によって検出されると、ステップ400の判定が肯
定されてステップ402へ移行し、ラインCCD116
への入射光の光路上にCCDシャッタ52のNDフィル
タ65が位置している状態(入射光をNDフィルタ65
によって減光する減光状態)となるように、シャッタ駆
動モータ64を駆動する。
【0080】これにより、ラインCCD116への入射
光量は、ラインCCD116が写真フィルム22の読み
取りを行うときの入射光量の最小値に略一致され、ライ
ンCCD116から出力された入射光量に対応する信号
は、増幅器76、A/D変換器82、CDS88、I/
F回路90を介してディジタルのデータとして画像処理
部16に入力される。ステップ404では、画像処理部
16のオフセット補正部124R、124G、124B
に対し、ラインCCD116の出力のオフセットを補正
するための補正値の設定を指示する。
【0081】オフセット補正部124R、124G、1
24Bのオフセット補正値演算部200では、ディジタ
ルラボシステム10の電源が投入されると、図10に示
すオフセット補正値設定処理を各々実行する。このオフ
セット補正値設定処理は、ステップ450でラインCC
Dスキャナ14(のマイクロプロセッサ46)から何ら
かの指示が入力されたか否か判定し、判定が肯定される
迄待機する。ラインCCDスキャナ14から何らかの指
示が入力されるとステップ450の判定が肯定され、次
のステップ452でラインCCDスキャナ14からの指
示内容を判定し、指示内容に応じて処理を分岐する。ラ
インCCDスキャナ14から補正値の設定が指示された
場合には、ステップ452からステップ454へ移行す
る。
【0082】前述のように、このときのラインCCD1
16への入射光量は、ラインCCD116が写真フィル
ム22の読み取りを行うときの入射光量の最小値に略一
致しているので、ラインCCDスキャナ14から入力さ
れるデータは、写真フィルム22の読み取りを行うとき
のラインCCD116の出力のオフセット分に相当して
いる。このためステップ454では、ラインCCDスキ
ャナ14から入力されたデータDix(iはR、G、Bの
何れかを表し、Xは色iのラインセンサの各セルを識別
する符号)を、ラインCCD116の出力のオフセット
を補正するための補正値Cixとして各セル毎にオフセッ
ト補正値メモリ202に記憶させると共に、補正値設定
時のオフセット値OFixとしても各セル毎に補正値メモ
リ202に記憶させる。
【0083】上記の処理を行うと、補正値の設定を完了
したことをラインCCDスキャナ14に通知した後にス
テップ450に戻り、ラインCCDスキャナ14から再
び何らかの指示が入力される迄待機する。
【0084】写真フィルム読取処理(図9参照)では、
先のステップ404で補正値の設定を指示した後に、次
のステップ406において、オフセット補正部124
R、124G、124Bの各々で補正値の設定が完了し
たか否かを判定し、判定が肯定される迄待機する。補正
値の設定が完了したことがオフセット補正部124R、
124G、124Bから各々通知されると、ステップ4
06の判定が肯定されてステップ408へ移行し、ライ
ンCCD116への入射光の光路上にCCDシャッタ5
2の遮光部52Aが位置している状態(入射光を遮光部
52Aによって完全に遮光する遮光状態)となるよう
に、シャッタ駆動モータ64を駆動する。
【0085】ラインCCD116の入射光が遮光される
と、ラインCCD116からは暗電流に相当する信号
(暗出力)が出力され、該信号は増幅器76、A/D変
換器82、CDS88、I/F回路90を介してディジ
タルのデータとして画像処理部16に入力される。次の
ステップ410では、オフセット補正部124R、12
4G、124Bに対し、ラインCCD116の暗出力値
の記憶を指示する。
【0086】上記指示により、オフセット補正値設定処
理(図10参照)では、ステップ450の判定が肯定さ
れると共に、ステップ452の判定からステップ456
へ分岐し、ラインCCDスキャナ14から入力されたデ
ータDixを、補正値設定時のラインCCD116の暗出
力値Bixとしてオフセット補正値メモリ202に記憶さ
せる。補正値設定時の暗出力値Bixを記憶すると、暗出
力値の記憶を完了したことをラインCCDスキャナ14
に通知した後にステップ450に戻り、ラインCCDス
キャナ14から再び何らかの指示が入力される迄待機す
る。
【0087】写真フィルム読取処理(図9参照)では、
ステップ410で暗出力値の記憶を指示すると、次のス
テップ412において、オフセット補正部124R、1
24G、124Bの各々で暗出力値の記憶が完了したか
否かを判定し、判定が肯定される迄待機する。暗出力値
の記憶が完了したことがオフセット補正部124R、1
24G、124Bから各々通知されると、ステップ41
2の判定が肯定されてステップ414へ移行し、ライン
CCD116への入射光の光路上からCCDシャッタ5
2が退避し、非遮光状態となるようにシャッタ駆動モー
タ64を駆動する。
【0088】次のステップ414以降では、フィルムキ
ャリア38の挿入口304に先端が挿入されている写真
フィルム22の読み取りを行う。すなわち、ステップ4
14では、搬送ローラ対312、318、322を回転
駆動することで写真フィルム22のローディング(読取
位置への挟持搬送)を行う。そして、次のステップ41
8では、写真フィルム22を図6の矢印A方向に一定速
度で搬送しながら、その全面(画像記録領域を含む)を
予め定められた読取条件で予備的に読み取るフィルム画
像読取処理(プレスキャン)を行う。
【0089】これにより、ラインCCD116からは写
真フィルム22の透過濃度に応じた画像信号が出力さ
れ、該信号は増幅器76、A/D変換器82、CDS8
8、I/F回路90を介してR、G、Bの画像データと
して画像処理部16に入力される。画像処理部16のオ
フセット補正部124R、124G、124Bのオフセ
ット補正回路204では、オフセット補正値メモリ20
2に記憶されている補正値Cixを読み出し、ラインCC
Dスキャナ14から入力された画像データDixから、各
セル毎に、対応する補正値Cixを減ずる(次の(1)式
参照)。
【0090】 Dix’=Dix−Cix …(1) 上記の演算を行うことにより、ラインCCD116の出
力のオフセットが補正された補正済画像データDix’が
得られる。補正済画像データDix’は、欠陥画素補正部
128、明補正回路130で各種の補正が施された後に
オートセットアップエンジン144に入力される。
【0091】オートセットアップエンジン144では、
入力されたプレスキャンデータから各フィルム画像のコ
マ位置(フィルム画像記録領域の位置)を判定してフィ
ルム画像記録領域に対応するデータ(プレスキャン画像
データ)を抽出し、プレスキャン画像データに基づいて
フィルム画像の平均濃度等の特徴量を求め、求めた特徴
量に基づいて同一のフィルム画像に対してファインスキ
ャンを行う際の読取条件を演算し、コマ番号と対応させ
てRAM148等に記憶する。
【0092】なお、オートセットアップエンジン144
は、各フィルム画像のエッジを検出し、検出したエッジ
位置に基づいてフィルム画像のコマ位置を判定している
が、例えば花火や夜景のシーンを撮影したフィルム画像
はエッジが明瞭でなく、コマ位置を正確に判定すること
は困難である。このような場合、オートセットアップエ
ンジン144は、エッジが明瞭でないフィルム画像(エ
ッジに相当する明瞭な濃度変化の乏しいフィルム画像)
については、明瞭なエッジに基づいて正確に判定できた
他のフィルム画像のコマ位置を基準とし、一定距離隔て
た位置にフィルム画像が記録されているものとしてコマ
位置を推定する。これにより、フィルム画像の内容に拘
らず、各フィルム画像のコマ位置を判定することができ
る。
【0093】また、オートセットアップエンジン144
は、プレスキャン画像データに基づいて、フィルム画像
の撮影時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量を求
め、求めた特徴量に基づいて、同一のフィルム画像に対
してファインスキャンを行うことで得られるファインス
キャン画像データを対象としてイメージプロセッサ14
0で実行される画像処理の処理条件を演算する。そし
て、処理条件を演算すると、演算した処理条件をコマ番
号と対応させてRAM148に記憶する。
【0094】一方、オートセットアップエンジン144
による読取条件及び処理条件の演算と並行して、パーソ
ナルコンピュータ158では、処理条件が演算されたフ
ィルム画像に対する画像検定処理を行う。すなわち、オ
ートセットアップエンジン144から複数のフィルム画
像のプレスキャン画像データ及び画像処理の処理条件を
取込み、取り込んだ処理条件に基づき、ファインスキャ
ン画像データを対象としてイメージプロセッサ140で
実行される画像処理と等価な画像処理をプレスキャン画
像データに対して行うことを、複数のフィルム画像につ
いて繰り返し、複数のフィルム画像の画像処理後のプレ
スキャン画像データ(シミュレーション画像データ)に
基づいてディスプレイ164に複数のシミュレーション
画像を各々表示する。
【0095】図11にはシミュレーション画像の表示の
一例を示す。図11では、6コマ分のフィルム画像のシ
ミュレーション画像290を表示すると共に、ラインC
CDスキャナ14で読み取りを行っている写真フィルム
22のうち、表示しているシミュレーション画像290
に対応するフィルム画像が記録されている部分もイメー
ジ292として表示しており、更に前記イメージ292
として表示している写真フィルム22上で、表示してい
るシミュレーション画像290に対応するフィルム画像
を枠294で囲んで明示している。
【0096】ディスプレイ164にシミュレーション画
像が表示されると、オペレータはシミュレーション画像
を目視で確認し、オートセットアップエンジン144に
よって判断されたコマ位置が適正か否か、シミュレーシ
ョン画像の画質が適正か否か(すなわちオートセットア
ップエンジン144で演算された処理条件が適正か否
か)等を検定し、検定結果を表す情報をキーボード16
6を介して入力する。
【0097】なお、プレスキャン画像データはファイン
スキャン画像デ−タに比較して低解像度のデータである
ことを勘案しても、イメージプロセッサ140で実行さ
れる画像処理と等価な画像処理をプレスキャン画像デー
タに対して行うには比較的長い時間がかかる。従って、
ディスプレイ164への複数のシミュレーション画像の
表示にも時間がかかるので、これがディジタルラボシス
テム10全体としての処理能力の低下に繋がる恐れがあ
る。
【0098】上記の画像処理のうち特に時間がかかるの
は色関係の演算(例えば2〜3秒程度)であるので、こ
の色関係の演算と並行してシミュレーション画像をディ
スプレイ164にモノクロで表示し、演算が完了する
と、表示しているシミュレーション画像をカラー画像に
切り替えるようにしてもよい。これにより、色関係の演
算を行っている間に、オペレータがフィルム画像のコマ
位置の検定を行うことが可能となり、シミュレーション
画像を表示するための演算を行うことで、ディジタルラ
ボシステム10全体としての処理能力が低下することを
回避することができる。
【0099】特定のシミュレーション画像の検定結果が
「不合格」であった場合、パーソナルコンピュータ15
8は、検定結果を表す情報に続いてオペレータから入力
される修正情報(コマ位置や処理条件の修正を指示する
情報)をオートセットアップエンジン144へ出力し、
前記特定のシミュレーション画像に対応するフィルム画
像の読取条件及び処理条件の少なくとも一方をオートセ
ットアップエンジン144によって修正させる。そし
て、修正された処理条件等に基づいて、ディスプレイ1
64にシミュレーション画像300を再表示する。再表
示された特定画像のシミュレーション画像をオペレータ
が目視で確認することにより、オペレータは先に入力し
た修正指示の内容が適正か否かを容易に判断できる。
【0100】なお、入力された修正情報がコマ位置の修
正を指示する情報であった場合、写真フィルム22に
は、例えば花火や夜景のシーンを撮影したフィルム画像
等のようにエッジが明瞭でないフィルム画像が連続して
複数記録されている可能性があり、コマ位置の修正が指
示されたフィルム画像に続く他のフィルム画像について
も、判定したコマ位置が実際のコマ位置とずれている可
能性が高い。このため、フィルム画像のコマ位置の修正
が指示された場合には、コマ位置の修正が指示されたフ
ィルム画像に続く他のフィルム画像のコマ位置について
も、修正指示に基づいて同じように自動的に修正するこ
とが好ましい。これにより、オペレ−タによるコマ位置
修正指示情報の入力作業の一部が省力化される。
【0101】また、検定結果が「合格」であった場合に
は、シミュレーション画像を表示しているフィルム画像
に対する検定処理を終了し、パーソナルコンピュータ1
58は検定未実行のフィルム画像に対して上記処理を繰
り返す。上記の検定処理が行われることで、写真フィル
ム22に記録されている全てのフィルム画像に対し、適
正な読取条件及び処理条件が各々設定されることにな
る。
【0102】フィルムキャリア38の挿入口304に挿
入された写真フィルム22に対するプレスキャンを完了
すると、写真フィルム22の搬送を一旦停止した後に、
ステップ420において、ラインCCD116への入射
光の光路上にCCDシャッタ52の遮光部52Aが位置
している状態(遮光状態)となるようにシャッタ駆動モ
ータ64を駆動し、ステップ422では、オフセット補
正部124R、124G、124Bに対して補正値Cix
の修正を指示する。
【0103】上記指示により、オフセット補正値設定処
理(図10参照)では、ステップ450の判定が肯定さ
れると共に、ステップ452の判定からステップ458
へ分岐し、オフセット補正値メモリ202に記憶されて
いる補正値設定時のオフセット値OFix及び補正値設定
時の暗出力値Bixを取り込む。前述のように、このとき
ラインCCD116への入射光は遮光部52Aによって
遮光されているので、ラインCCDスキャナ14から入
力されたデータDixは、現在の周囲温度等の条件に応じ
たラインCCD116の現在の暗出力値を表している。
【0104】このため、次のステップ460では、先の
ステップ458で取り込んだ補正値設定時の暗出力値B
ixと、ラインCCD116の現在の暗出力値を表すデー
タDixと、の差に基づいて、補正値設定時のオフセット
値OFixを次の(1)式に従って修正することにより、
ラインCCD116の現在のオフセット値OFixnew
各CCDセル毎に演算する。
【0105】 OFixnew =OFix+(Bix−Dix) …(1) 次のステップ462では、現在のオフセット値OFix
new を、ラインCCD116の出力のオフセットを補正
するための補正値Cixとして、各セル毎にオフセット補
正値メモリ202に記憶させる。このときの補正値Cix
の記憶は、オフセット補正値メモリ202に既に記憶さ
れている補正値Cixを上書きすることによって成される
ので、上記処理により、補正値CixはラインCCD11
6の現在の暗出力値に応じて修正(再設定)されたこと
になる。現在のオフセット値OFix new を補正値Cixと
して記憶すると、補正値Cixの修正が完了したことをラ
インCCDスキャナ14に通知した後にステップ450
に戻り、ラインCCDスキャナ14から再び何らかの指
示が入力される迄待機する。
【0106】写真フィルム読取処理(図9参照)では、
ステップ422で補正値の修正を指示すると、次のステ
ップ424において、オフセット補正部124R、12
4G、124Bの各々で補正値の修正が完了したか否か
を判定し、判定が肯定される迄待機する。補正値の修正
が完了したことがオフセット補正部124R、124
G、124Bから各々通知されると、ステップ424の
判定が肯定されてステップ426へ移行し、ラインCC
D116への入射光の光路上からCCDシャッタ52が
退避し、非遮光状態となるようにシャッタ駆動モータ6
4を駆動する。
【0107】次のステップ428では、写真フィルム2
2を図6の矢印B方向に搬送しながら、写真フィルム2
2に記録されている各フィルム画像を、オートセットア
ップエンジン144によって各フィルム画像毎に演算さ
れた読取条件で各々読み取るフィルム画像読取処理(フ
ァインスキャン)を開始する。ステップ430では、所
定数のコマのフィルム画像に対してファインスキャンを
行ったか否か判定する。判定が否定された場合にはステ
ップ432へ移行し、写真フィルム22に記録されてい
る全てのフィルム画像に対してファインスキャンを完了
したか否か判定する。この判定も否定された場合にはス
テップ430に戻り、何れかの判定が肯定される迄ステ
ップ430、432を繰り返す。この間、各フィルム画
像に対するファインスキャンが順次行われる。
【0108】所定数のコマのフィルム画像に対してファ
インスキャンを行うとステップ430の判定が肯定さ
れ、ファインスキャンを中断してステップ420に戻
り、ステップ420〜428を繰り返す。従って、所定
数のコマのフィルム画像に対してファインスキャンを行
う毎に、ラインCCD116の現在の暗出力値に基づい
てオフセットの補正値Cixが補正されるので、周囲温度
等の条件の変化に拘らず常に高精度にフィルム画像を読
み取ることができ、フィルム画像に正確に対応した高ダ
イナミックレンジの画像データを得ることはできる。
【0109】全てのフィルム画像に対するファインスキ
ャンを完了すると、ステップ432の判定が肯定されて
ステップ434へ移行し、写真フィルム22の巻き戻し
(フィルムキャリア38の挿入口304からの排出)が
完了する迄待機した後にステップ400に戻る。そし
て、フィルムキャリア38の挿入口304に再び写真フ
ィルム22が挿入されると、ステップ400以降の処理
(ラインCCD116の入射光路上にNDフィルタ65
を挿入した状態でのラインCCD116の出力に基づく
補正値Cixの設定等)が繰り返される。
【0110】なお、暗出力値は、読取条件の1つである
CCDの電荷蓄積時間の長さによっても変化するので、
電荷蓄積時間が各値のときのオフセット値及び暗出力値
を各々検出し、電荷蓄積時間毎にオフセット値及び暗出
力値のテーブルを複数作成して検出値を登録しておき、
CCDの電荷蓄積時間に応じて使用するテーブルを切り
替えて出力のオフセットの補正を行うようにしてもよ
い。
【0111】また、上記では所定数のフィルム画像に対
してファインスキャンを行う毎に、暗出力の変化に基づ
いて補正値を修正していたが、これに限定されるもので
はなく、プレスキャンの途中で補正値の修正を行うよう
にしてもよいし、1本の写真フィルムの各フィルム画像
に対してファインスキャンを行っている間のラインCC
D116の出力のオフセットの変化が無視できる程小さ
い等場合には、1本の写真フィルムに対してプレスキャ
ンが完了したときにのみ、補正値の修正を行うようにし
てもよい。また、例えばラインCCD116の周囲温度
を検出する温度センサを設け、温度センサによって検出
される温度が所定値以上変化した場合にのみ読み取りを
中断して補正値の修正を行うようにしてもよい。
【0112】また、上記ではA/D変換後のデジタルデ
ータに対してオフセットの補正を行うようにした例を説
明したが、これに限定されるものではなく、A/D変換
前のアナログ信号に対してオフセットの補正を行うよう
にしてもよいし、A/D変換と同時にオフセットの補正
を行うことも可能である。
【0113】更に、上記では本発明に係る撮像素子とし
て3ラインカラーCCD116を例に説明したが、これ
に限定されるものではなく、単色のラインCCDやエリ
アCCDであってもよく、暗電流を出力する撮像素子
(例えばMOS型撮像素子等)であれば本発明を適用可
能であることは言うまでもない。
【0114】また、撮像素子として、上記の実施形態で
説明したラインCCD116等のようにR、G、Bの3
色を同時に撮像するタイプの撮像素子を用いる場合、光
源の分光特性や写真フィルムのフィルムベースの色味等
によって撮像素子に入射される各色光の入射光量にばら
つきが生ずると共に、撮像素子の感度が各色毎にばらつ
いていることを考慮すると、3色のうちの何れかの色の
光の入射光量が、他の色の光の入射光量に比較して明ら
かに不足することがある。入射光量の不足は、各色の撮
像における電荷蓄積時間を各々調整することで解消でき
るが、入射光量が明らかに不足している色は電荷蓄積時
間も大幅に長くなるので、フィルム読取装置の処理能力
の大幅な低下を招くという問題がある。
【0115】上記のような場合には、各色毎に設けられ
ている撮像素子の各センシング部のうち、入射光量が不
足している色に対応するセンシング部の受光面の面積を
大きくすることが好ましい。例として図12には、3ラ
インカラーCCDにおいて、Bの入射光量の不足に対応
して、Bの入射光を検知するBのセンシング部の受光面
を、各々フォトダイオードから成るセルの配列方向に直
交する方向(写真フィルムのスキャン方向)に沿って拡
大した場合を示している。
【0116】これにより、Bの入射光に対応する電荷蓄
積時間を大幅に長くすることなく、Bの入射光に対応し
て撮像素子から出力されるBの信号のS/N比を改善す
ることができると共に、このBの信号をディジタルデー
タに変換する際の分解能も向上させることができる。な
お、上記のようにBのセンシング部の受光面をスキャン
方向に拡大した場合、写真フィルムに記録されているフ
ィルム画像に対し、スキャン方向についての読み取りの
分解能が低下するが、人間の目はBの色に対する分解能
が低いので、読み取りによって得られた画像データを用
いて記録材料に画像を記録した場合、Bのセンシング部
の受光面の面積を拡大したことが、記録画像の画質低下
としてして視認されることはない。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように請求項1及び請求項
4記載の発明は、所定位置に原稿が存在していないとき
には、撮像素子への入射光を一定の比率で減光した状態
での撮像素子の出力に基づいて撮像素子の出力のオフセ
ットを補正するための補正値を設定し、所定位置に原稿
が位置しているときには、撮像素子への入射光を遮断し
た状態での撮像素子の出力に基づいて補正値を修正し、
前記補正値に基づいて撮像素子の出力を補正するように
したので、原稿の有無や撮像素子の出力のオフセットの
変化に拘らず撮像素子の出力のオフセットを高精度に補
正することができる、という優れた効果を有する。
【0118】請求項3記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、所定位置に原稿が位置しているときに補正値の
修正を定期的に行うようにしたので、上記効果に加え、
撮像素子の出力のオフセットを常に高精度に補正でき
る、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディジタルラボシステムの概
略ブロック図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】(A)及び(B)はラインCCDスキャナの光
学系の概略構成の一例を示す概略構成図である。
【図4】(A)はターレット、(B)は絞り、(C)は
レンズ絞り、(D)はCCDシャッタの一例を各々示す
平面図である。
【図5】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成を示
すブロック図である。
【図6】135サイズ写真フィルム用のフィルムキャリ
アの構成を一部透視して示す斜視図である。
【図7】画像処理部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図8】オフセット補正部の概略構成を示すブロック図
である。
【図9】ラインCCDスキャナのマイクロプロセッサで
実行される写真フィルム読取処理の内容を示すフローチ
ャートである。
【図10】オフセット補正部のオフセット補正値演算部
で実行されるオフセット補正値設定処理の内容を示すフ
ローチャートである。
【図11】ディスプレイへのシミュレーション画像の表
示例を示すイメージ図である。
【図12】B光を検知するセンシング部の受光面の面積
を他の色と異ならせた3ラインカラーCCDの構成を示
す概略図である。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ 22 写真フィルム 32 ランプ 38 フィルムキャリア 46 マイクロプロセッサ 52 CCDシャッタ 65 NDフィルタ 116 ラインCCD 200 オフセット補正値演算部 304 挿入口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの射出光が入射されると共に、
    前記射出光の光路上の所定位置に原稿が位置している状
    態で該原稿からの光により原稿を読み取る撮像素子と、 前記撮像素子への入射光を一定の比率で減光可能な減光
    手段と、 前記撮像素子への入射光を遮断可能な遮光手段と、 前記所定位置に原稿が存在していないときには、撮像素
    子への入射光を前記減光手段によって減光させた状態で
    の撮像素子の出力に基づいて、撮像素子の出力のオフセ
    ットを補正するための補正値を設定し、所定位置に原稿
    が位置しているときには、撮像素子への入射光を前記遮
    光手段によって遮断させた状態での撮像素子の出力に基
    づいて、前記設定した補正値を修正する補正値設定手段
    と、 前記補正値に基づいて撮像素子の出力を補正する補正手
    段と、 を含む原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 前記補正値設定手段は、前記所定位置に
    原稿が存在していないときに、前記撮像素子への入射光
    を前記減光手段によって減光させた状態での撮像素子の
    出力を検出して前記補正値の設定を行うと共に、撮像素
    子への入射光を前記遮光手段によって遮断させた状態で
    の撮像素子の出力を検出しておき、所定位置に原稿が位
    置しているときには、撮像素子への入射光を前記遮光手
    段によって遮断させた状態での撮像素子の出力を検出
    し、撮像素子への入射光を遮断させた状態での撮像素子
    の出力の変化に基づいて、前記設定した補正値の修正を
    行うことを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 前記補正値設定手段は、前記所定位置に
    原稿が位置しているときに、前記補正値の修正を定期的
    に行うことを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  4. 【請求項4】 光源からの射出光が入射されると共に、
    前記射出光の光路上の所定位置に原稿が位置している状
    態で該原稿からの光により原稿を読み取る撮像素子に対
    し、 前記所定位置に原稿が存在していないときには、前記撮
    像素子への入射光を一定の比率で減光した状態での撮像
    素子の出力に基づいて撮像素子の出力のオフセットを補
    正するための補正値を設定し、 所定位置に原稿が位置しているときには、撮像素子への
    入射光を遮断した状態での撮像素子の出力に基づいて前
    記設定した補正値を修正し、 前記補正値に基づいて撮像素子の出力を補正する撮像素
    子の出力補正方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003325494A (ja) * 2002-05-14 2003-11-18 Canon Inc 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、記憶媒体、及びプログラム

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JP2003325494A (ja) * 2002-05-14 2003-11-18 Canon Inc 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、記憶媒体、及びプログラム

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