JP3836577B2 - フィルムキャリア - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムキャリアに係り、特に搬送された写真フィルムがネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを検出することができるフィルムキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】
写真フィルムに記録された画像を印画紙等の感光材料に焼き付けて画像を形成する画像形成装置には、写真フィルムを搬送するためのフィルムキャリアが設けられている。画像に直接、色バランス等が調整された光を照射してその透過画像を印画紙に焼き付けるアナログプリンタを用いる場合には、フィルムキャリアによって写真フィルムを搬送して印画紙への焼付処理を行う。また、写真フィルムに記録された画像を読み取り、読み取った画像をデジタルの画像データに変換し、変換された画像データを用いて画像を印画紙へ焼き付けるデジタルプリンタを用いる場合には、フィルムキャリアによって写真フィルムを搬送して画像を読み取る。
【0003】
なお、写真フィルムには、ネガ画像が記録されたネガフィルムやポジ画像が記録されたリバーサルフィルムがある。従来は、ネガフィルムの搬送専用のフィルムキャリアと、リバーサルフィルムの搬送専用のフィルムキャリアとが設けられており、それぞれ専用のフィルムキャリアによって写真フィルムを搬送している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は写真フィルムがネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかをオペレータが判断しているため、搬送の対象とされる写真フィルムに対応するフィルムキャリアを選択する手間を要し、作業性の向上を図ることが困難である、という問題を有している。
【0005】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、写真フィルムがネガフィルム及びリバーサルフィルムのいずれにも兼用できるフィルムキャリアを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、ディジタルラボシステムの一部として適用され、画像が記録された写真フィルムから読取手段によって画像を読み取って画像データを得るために、当該写真フィルムを前記読取手段による読取位置に位置決めすると共に、該写真フィルムは幅方向両端部に光学的に記録されているバーコードがあり、該写真フィルムの長さ方向に沿って搬送しながら前記バーコードのバーの部分の濃度とフィルムベースやバーコードのスペースの濃度とを読取るバーコードセンサを備えたフィルムキャリアであって、前記バーコードセンサからの信号に基づいて判別される前記バーコードのバーの濃度と当該バー間のスペースを含むフィルムベース濃度情報に基づいて、前記写真フィルムがネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを検出する検出手段を備えたことを特徴としている。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、フィルムキャリアには、搬送される写真フィルムがネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを検出する検出手段が設けられている。
検出手段としては、前記写真フィルムの幅方向両端部に光学的に記録されているバーコードを読取るバーコードセンサが適用可能であり、バーコードセンサからの信号に基づいて判別される前記バーコードのバーの濃度と当該バー間のスペースを含むフィルムベース濃度情報に基づいて、前記写真フィルムがネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを検出することができる。
【0008】
写真フィルムには、この写真フィルムの幅方向両端部にバーコードが記録されたバーコード記録領域が形成されており、ネガフィルムの場合にはバーコードのバーに相当する部分の濃度が高く、リバーサルフィルムの場合にはバーコードのバーに相当する部分の濃度が低くなっている。従って、検出手段としては、バーコード記録領域を写真フィルムの長さ方向に沿って光学的に検出する光学センサを使用することができる。光学センサからは、写真フィルムの濃度に応じた信号が出力されるので、写真フィルムに記録されたバーコードのバーを検出したときに出力される信号のレベルがフィルムベースやバーコードのバーのスペース(フィルムベースと同じ濃度)を検出したときに出力される信号のレベルよりも低い場合には、写真フィルムがネガフィルムであると判定することができる。一方、バーコードのバーを検出したときに出力される信号のレベルがフィルムベース等を検出したときに出力される信号のレベルよりも高い場合には、写真フィルムがリバーサルフィルムであると判定することができる。
【0009】
こうして、フィルムキャリアで搬送される写真フィルムがネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを判定できるので、それぞれに対応する専用のフィルムキャリアを備える必要がなく、同一のフィルムキャリアをいずれの写真フィルムにも兼用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下では、まず本実施の形態に係るディジタルラボシステム10について説明する。
【0016】
(システム全体の概略構成)
図1には本実施の形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が示されており、図2にはディジタルラボシステム10の外観が示されている。このディジタルラボシステム10は、ラインCCDスキャナ12、画像処理部16、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20を含んで構成されている。また、図2に示されるように、ラインCCDスキャナ12と画像処理部16は入力部26に設けられており、レーザプリンタ部18とプロセッサ部20は出力部28に設けられている。
【0017】
ラインCCDスキャナ12は、ネガフィルムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されているフィルム画像を読み取るためのものである。例えば、135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フィルムに記録されたフィルム画像を読取対象とすることができる。ラインCCDスキャナ12には、R、G、B測光用のセンサが3列配列されて構成されたラインCCD74(図3参照)が備えられ、このラインCCD74によってフィルム画像を読み取り、R、G、B3色の画像データを出力する。
【0018】
画像処理部16は、ラインCCDスキャナ12から出力された画像データ(スキャン画像データ)が入力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって得られた画像データ、フィルム画像以外の原稿(例えば反射原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた画像データ、コンピュータで生成された画像データ等(以下、これらをファイル画像データと総称する)を外部から入力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体を介して入力したり、通信回線を介して他の情報処理機器から入力する等)こと等も可能なように構成されている。
【0019】
画像処理部16は、入力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファイルとして外部へ出力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処理機器へ送信する等)ことも可能である。
【0020】
レーザプリンタ部18はR、G、Bのレーザ光を照射するレーザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0021】
(ラインCCDスキャナの構成)
図3に示されるように、ラインCCDスキャナ12の光学系は、ハロゲンランプやメタルハライドランプ等からなり、写真フィルム22に光を照射する光源64と、写真フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボックス66が光源64の光射出側における光軸Lに沿って順に配設されている。
【0022】
写真フィルム22は、光拡散ボックス66の光射出側に配置されたフィルムキャリア14(図6参照、図3では図示省略)によってフィルム画像の画面が光軸と垂直になるように搬送される。
【0023】
また、光源64と光拡散ボックス66との間には、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の調光フィルタ70C、70M、70Yが射出光の光軸Lに沿って順に配置されている。調光フィルタ70C、70M、70Yは、それぞれ独立に移動可能に構成されており、光源64から射出される各成分色光の光量のバランスやラインCCD74の各成分色光に対する感度等を考慮して光路中への挿入量を調整することができる。これにより、ラインCCD74におけるR、G、Bの3色の受光量を調整する。
【0024】
写真フィルム22を挟んで光源64と反対側には、光軸Lに沿って、フィルム画像を透過した光を結像させるレンズユニット72、及びラインCCD74が順に配設されている。図3では、レンズユニット72として単一のレンズのみを示しているが、このレンズユニット72は複数枚のレンズから構成されたズームレンズであってもよい。ラインCCD74は、CCDセルが写真フィルム22の搬送方向(図3に示される矢印A方向)と直交するようにライン状に配列されて構成されるCCDセル列が3ライン設けられ、各ラインの光入射側にR、G、Bの色分解フィルタのいずれかが各々取り付けられた3ラインカラーCCDであり、受光面がレンズユニット72の結像点位置に一致するように配設されている。従って、CCDセルの配列方向にフィルム読み取りの主走査がなされ、写真フィルム22が搬送されることによりフィルム画像読み取りの副走査がなされる。なお、ラインCCD74は、3本のライン(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿って所定の間隔を隔てて順に配置されているので、同一の画素におけるR、G、Bの各成分色の検出タイミングには時間差がある。この時間差は、ラインメモリに画素データを蓄積し、時間差を考慮してラインメモリ出力を遅延させることにより補正する。
【0025】
図4には、ラインCCDスキャナ12の電気系の概略構成が示されている。ラインCCDスキャナ12には、ラインCCDスキャナ12全体の制御を司るマイクロプロセッサ30を備えている。マイクロプロセッサ30には、バス32を介してRAM34(例えばSRAM)、ROM36(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されていると共に、モータドライバ38が接続されており、モータドライバ38にはフィルタ駆動モータ40が接続されている。フィルタ駆動モータ40は調光フィルタ70C、70M、70Yを各々独立にスライド移動させることが可能とされている。
【0026】
マイクロプロセッサ30は、図示しない電源スイッチのオンオフに連動して光源64を点消灯させる。また、マイクロプロセッサ30は、ラインCCD74によるフィルム画像の読み取り(測光)を行う際に、フィルタ駆動モータ40によって調光フィルタ70C、70M、70Yを各々独立にスライド移動させ、ラインCCD74に入射される光量を各成分色光毎に調節する。
【0027】
またモータドライバ38には、レンズユニット72の複数枚のレンズの位置を相対的に移動させることでレンズユニット72のズーム倍率を変更するズーム駆動モータ42、レンズユニット72全体を移動させることでレンズユニット72の結像点位置を光軸に沿って移動させるレンズ駆動モータ44が接続されている。マイクロプロセッサ30は、フィルム画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じて、ズーム駆動モータ42によってレンズユニット72のズーム倍率を所望の倍率に変更する。
【0028】
一方、ラインCCD74にはタイミングジェネレータ46が接続されている。タイミングジェネレータ46は、ラインCCD74や後述するアナログデジタル変換器(以下、A/D変換器と称す)50等を動作させるための各種のタイミング信号(クロック信号)を発生する。従って、タイミングジェネレータ46から出力されるタイミング信号により、ラインCCD74によるフィルム画像の読み取りが行われる。
【0029】
ラインCCD74の信号出力端は、増幅器48を介してA/D変換器50の入力端に接続されている。ラインCCD74から出力された信号は、増幅器48で増幅され、A/D変換器50でデジタルデータに変換される。
【0030】
A/D変換器50の出力端は、相関二重サンプリング回路(CDS)52を介してインタフェース(I/F)回路54に接続されている。CDS52では、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスルーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)をI/F回路54を介してスキャン画像データとして画像処理部16へ順次出力する。
【0031】
なお、ラインCCD74からはR、G、Bの測光信号が出力されるので、増幅器48、A/D変換器50、CDS52から成る信号処理系も3系統設けられており、I/F回路54からはスキャン画像データとしてR、G、Bの画像データが出力される。
【0032】
また、モータドライバ38には、ラインCCD74とレンズユニット72との間に設けられているシャッタ(図示省略)を開閉させるシャッタ駆動モータ56が接続されている。ラインCCD74の暗出力については、後段の画像処理部16で補正されるが、暗出力レベルは、フィルム画像の読み取りを行っていないときに、マイクロプロセッサ30がシャッタを閉止させることで得ることができる。
【0033】
(画像処理部の構成)
次に画像処理部16の構成について図5を参照して説明する。画像処理部16は、ラインCCDスキャナ12に対応してラインスキャナ補正部122が設けられている。ラインスキャナ補正部122は、ラインCCDスキャナ12から並列に出力されるR、G、Bの画像データに対応して、暗補正回路124、欠陥画素補正部128、及び明補正回路130から成る信号処理系が3系統設けられている。
【0034】
暗補正回路124は、ラインCCD74の光入射側がシャッタにより遮光されている状態で、ラインCCDスキャナ12から入力されたデータ(ラインCCD74のセンシング部の各セルの暗出力レベルを表すデータ)を各セル毎に記憶しておき、ラインCCDスキャナ12から入力されたスキャン画像データから、各画素毎に対応するセルの暗出力レベルを減ずることによって補正する。
【0035】
また、ラインCCD74の光電変換特性は各セル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部128の後段の明補正回路130では、ラインCCDスキャナ12に画面全体が一定濃度の調整用のコマ画像がセットされている状態で、ラインCCD74で前記調整用のコマ画像を読み取ることによりラインCCDスキャナ12から入力された調整用のコマ画像の画像データ(この画像データが表す各画素毎の濃度のばらつきは各セルの光電変換特性のばらつきに起因する)に基づいて各セル毎にゲインを定めておき、ラインCCDスキャナ12から入力された読取対象のコマ画像の画像データを、各セル毎に定めたゲインに応じて各画素毎に補正する。
【0036】
一方、調整用のコマ画像の画像データにおいて、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく異なっていた場合には、ラインCCD74の前記特定の画素に対応するセルには何らかの異常があり、前記特定の画素は欠陥画素と判断できる。欠陥画素補正部128は調整用のコマ画像の画像データに基づき欠陥画素のアドレスを記憶しておき、ラインCCDスキャナ12から入力された読取対象のコマ画像の画像データのうち、欠陥画素のデータについては周囲の画素のデータから補間してデータを新たに生成する。
【0037】
また、ラインCCD74は3本のライン(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿って所定の間隔を空けて順に配置されているので、ラインCCDスキャナ12からR、G、Bの各成分色の画像データの出力が開始されるタイミングには時間差がある。ラインスキャナ補正部122は、コマ画像上で同一の画素のR、G、Bの画像データが同時に出力されるように、各成分色毎に異なる遅延時間で画像データの出力タイミングの遅延を行う。
【0038】
ラインスキャナ補正部122の出力端はセレクタ132の入力端に接続されており、補正部122から出力された画像データはセレクタ132に入力される。また、セレクタ132の入力端は入出力コントローラ134のデータ出力端にも接続されており、入出力コントローラ134からは、外部から入力されたファイル画像データがセレクタ132に入力される。セレクタ132の出力端は入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部136A、136Bのデータ入力端に各々接続されている。セレクタ132は、入力された画像データを、入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部136A、136Bの各々に選択的に出力可能とされている。
【0039】
イメージプロセッサ部136Aは、メモリコントローラ138、イメージプロセッサ140、3個のフレームメモリ142A、142B、142Cを備えている。フレームメモリ142A、142B、142Cは各々1フレーム分のコマ画像の画像データを記憶可能な容量を有しており、セレクタ132から入力された画像データは3個のフレームメモリ142の何れかに記憶されるが、メモリコントローラ138は、入力された画像データの各画素のデータが、フレームメモリ142の記憶領域に一定の順序で並んで記憶されるように、画像データをフレームメモリ142に記憶させる際のアドレスを制御する。
【0040】
イメージプロセッサ140は、フレームメモリ142に記憶された画像データを取込み、階調変換、色変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮するハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネスを強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オートセットアップエンジン144(後述)によって自動的に演算され、演算された処理条件に従って画像処理が行われる。イメージプロセッサ140は入出力コントローラ134に接続されており、画像処理を行った画像データは、フレームメモリ142に一旦記憶された後に、所定のタイミングで入出力コントローラ134へ出力される。なお、イメージプロセッサ部136Bは、上述したイメージプロセッサ部136Aと同一の構成であるので説明を省略する。
【0041】
ところで、本実施形態では個々のコマ画像に対し、ラインCCDスキャナ12において異なる解像度で2回の読み取りを行う。1回目の比較的低解像度での読み取り(以下、プレスキャンという)では、コマ画像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィルムにおける露光オーバのネガ画像)にも、ラインCCD74で蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取条件(写真フィルムに照射する光のR、G、Bの各波長域毎の光量、CCDの電荷蓄積時間)でコマ画像の読み取りが行われる。このプレスキャンによって得られた画像データ(プレスキャン画像データ)は、セレクタ132から入出力コントローラ134に入力され、更に入出力コントローラ134に接続されたオートセットアップエンジン144に出力される。
【0042】
オートセットアップエンジン144は、CPU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出力ポート152を備え、これらがバス154を介して互いに接続されて構成されている。
【0043】
オートセットアップエンジン144は、入出力コントローラ134から入力された複数コマ分のコマ画像のプレスキャン画像データに基づいて、ラインCCDスキャナ12による2回目の比較的高解像度での読み取り(以下、ファインスキャンという)によって得られた画像データ(ファインスキャン画像データ)に対する画像処理の処理条件を演算し、演算した処理条件をイメージプロセッサ部136のイメージプロセッサ140へ出力する。この画像処理の処理条件の演算では、撮影時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似のシーンを撮影した複数のコマ画像が有るか否か判定し、類似のシーンを撮影した複数のコマ画像が有った場合には、これらのコマ画像のファインスキャン画像データに対する画像処理の処理条件が同一又は近似するように決定する。
【0044】
なお、画像処理の最適な処理条件は、画像処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するのか等によっても変化する。画像処理部16には2つのイメージプロセッサ部136A、136Bが設けられているので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセットアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部136A、136Bでは、同一のファインスキャン画像データに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われる。
【0045】
更に、オートセットアップエンジン144は、入出力コントローラ134から入力されたコマ画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバランス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザプリンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する際に同時に出力する。また、オートセットアップエンジン144は、外部から入力されるファイル画像データに対しても、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算する。
【0046】
入出力コントローラ134はI/F回路156を介してレーザプリンタ部18に接続されている。画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用いる場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が行われた画像データは、入出力コントローラ134からI/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザプリンタ部18へ出力される。また、オートセットアップエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接続されている。画像処理後の画像データを画像ファイルとして外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が行われた画像データは、入出力コントローラ134からオートセットアップエンジン144を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0047】
パーソナルコンピュータ158は、CPU160、メモリ162、ディスプレイ164及びキーボード166(図2も参照)、ハードディスク168、CD−ROMドライバ170、搬送制御部172、拡張スロット174、画像圧縮/伸長部176を備えており、これらがバス178を介して互いに接続されて構成されている。搬送制御部172はフィルムキャリア14に接続されており、フィルムキャリア14による写真フィルム22の搬送を制御する。また、フィルムキャリア14にAPSフィルムがセットされた場合には、フィルムキャリア14がAPSフィルムの磁気層から読み取った情報(例えば画像記録サイズ等)が入力される。
【0048】
また、メモリカード等の記憶媒体に対してデータの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュータ158に接続される。入出力コントローラ134から外部への出力用の画像データが入力された場合には、前記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力される。また、拡張スロット174を介して外部からファイル画像データが入力された場合には、入力されたファイル画像データは、オートセットアップエンジン144を介して入出力コントローラ134へ出力される。この場合、入出力コントローラ134では入力されたファイル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0049】
なお、画像処理部16は、プレスキャン画像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、ラインCCDスキャナ12で読み取られたコマ画像をディスプレイ164に表示したり、印画紙に記録することで得られる画像を推定してディスプレイ164に表示し、キーボード166を介してオペレータにより画像の修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に反映することも可能とされている。
【0050】
(フィルムキャリアの構成)
ここで、135サイズの写真フィルム22を搬送するためのフィルムキャリア14の構成を図6を参照して説明する。なお、図7に示されるように、135サイズの写真フィルム22は、幅方向両端部に所定間隔毎にパーフォレーション58が穿設されたパーフォレーション穿設領域及びバーコード60が記録されたバーコード記録領域が形成されている。バーコード記録領域の一方には1トラックのバーコードによってコマ番号等の情報を表すFNSコードが記録され、他方には2トラックのバーコードによってフィルム種等の情報を表すDXコードが記録されている。また、図7の写真フィルム22はネガフィルムを示すものであり、バーコード60のバー60Aが写真フィルム22のフィルムベース23の濃度よりも高い濃度で記録されている。これに対して、リバーサルフィルム(図10参照)22Sの場合は、ネガフィルムの画像とは反転して記録される。このため、リバーサルフィルムに記録されたバーコード60のバー60Aはフィルムベース23Sの濃度よりも低い濃度になっている(詳細後述)。
【0051】
図6に示されるように、フィルムキャリア14は、上蓋302Aとベース302Bとで構成される略箱型の筐体302を備えており、この筐体302の中に後述するフィルム搬送に係る各種部材が収容されている。筐体302の一方の端部には写真フィルム22を挿入するためのフィルム挿入口304が設けられており、他方の端部には写真フィルム22を収容するためのフィルム収容部306が設けられている。フィルム収容部306には、写真フィルム22をフィルム収容部306の内周面に沿って案内する略円筒状のガイド板307が設けられている。従って、フィルム挿入口304から挿入されてフィルム搬送路に沿って搬送された写真フィルム22はガイド板307に案内されることにより、フィルム収容部306に巻き回された状態で収容される。
【0052】
また、筐体302は開放スイッチ308を操作することにより、上蓋302Aとベース302Bとの結合が解除される構成であり、前記係合が解除された状態で開放スイッチ308と反対側に設けられた図示しないヒンジを中心として上蓋302Aを略上方へ回動させることが可能である。
【0053】
筐体302の内部には、前述したフィルム挿入口304からフィルム収容部306に至るフィルム搬送路に沿って、写真フィルム22の先端を検出する端部検出センサ310、搬送ローラ対312、写真フィルム22の表面からゴミを除去するゴミ取り用ローラ314、写真フィルム22の幅方向両端部に記録されたバーコード37を光学的に検出するバーコードセンサ316、搬送ローラ対318、写真フィルム22に照射されるスリット光のうちフィルム画像のサイズに応じた範囲を遮光する遮光装置320、及び搬送ローラ対322が順に配置されている。
【0054】
端部検出センサ310は、一端に写真フィルム22に接触する接触輪310Aが回転可能に取り付けられ、屈曲部を回転軸として回転するクランク310Bと、クランク310Bの他端の通過を検出する発光素子と受光素子とを組み合わせて構成したフォトインタラプタ310Cと、を含んで構成されている。写真フィルム22がフィルム搬送路に沿って搬送され、写真フィルム22の先端エッジが端部検出センサ310の接触輪310Aに接触するとクランク310Bが回転する。クランク310Bが回転することによって、クランク310Bの他端がフォトインタラプタ310Cの発光素子と受光素子の間を通過する。これにより、写真フィルム22の先端がフィルム搬送路を通過したことが検出できる。また、フォトインタラプタ310Cによるクランク310Bの他端の検出後、クランク310Bの他端が検出されなくなった場合に写真フィルム22の後端がフィルム搬送路を通過したことが検出できる。すなわち、端部検出センサ310によって写真フィルム22の前後端を検出することができる。なお、写真フィルム22がリバーサルフィルムである場合には、フィルム先端の光がかぶった部分の濃度が低くなると共に、フィルム後端の未露光部分の濃度が高くなるため、端部検出センサ310が光学的なセンサであると、写真フィルム22の先端等を検出することが困難である。従って、端部検出センサ310は機械的な構成とされている。
【0055】
また、バーコードセンサ316には3つのセンサ部316A、316B、316Cが配設されている。センサ部316A、316Cは、写真フィルム22のバーコード記録領域を写真フィルム22の長さ方向に沿って検出する。これにより、バーコード記録領域の濃度に応じたレベルの信号が出力される。図9(A)及び図10(A)には、写真フィルム22の一部(図7に示される想像線で囲まれた部分IX)の拡大図が示されている。図9(A)に示される写真フィルム22はネガフィルムであり、この場合にセンサ部316A、316Cからは図9(B)に示される信号が出力される(信号特性24)。すなわち、バーコード60のバー60Aの部分の濃度がフィルムベース23の濃度よりも高いので、バーコード60のバー60Aを検出したときに出力される信号のレベルはフィルムベース23やフィルムベース23と同じ濃度のスペース60Bを検出したときに出力される信号のレベルよりも低くなる。また、フィルムキャリア14に挿入された写真フィルムが図10(A)に示されるようにリバーサルフィルム23Sである場合には、センサ部316A、316Cからは図10(B)に示される信号が出力される(信号特性24S)。すなわち、バーコード60のバー60Aの濃度がフィルムベース23Sの濃度よりも低いので、バーコード60のバー60Aを検出したときに出力される信号のレベルはフィルムベース23Sやフィルムベース23Sと同じ濃度のスペース60Bを検出したときに出力される信号のレベルよりも高くなる。
【0056】
バーコードセンサ316のセンサ部316Bは、写真フィルム22の幅方向中央部近傍を写真フィルム22の長さ方向に沿って検出する。これにより、写真フィルム22に記録されたフィルム画像のエッジを検出することができる。すなわち、ネガフィルムが図6に示される矢印A方向に搬送されている場合には、センサ部316Bから出力された信号レベルが所定レベル(フィルムベース23を検出したときのレベル)よりも低くなったときにフィルム画像の先端エッジを検出したと判断でき、その後信号レベルが所定レベルまで高くなった場合に後端エッジを検出したと判断できる。なお、リバーサルフィルムの場合は上記と逆になる。
【0057】
搬送ローラ対312、318、322は、各々図6において写真フィルム22の下側に駆動ローラ312A、318A、322Aが位置しており、写真フィルム22の上側に従動ローラ312B、318B、322Bが位置している。なお、搬送ローラ対318、322はラインCCD74による写真フィルム22の読取位置を挟んで両側に設けられている。 また、筐体302の内部には、駆動ローラ312A、318A、322Aの駆動力源であるパルスモータ324が設置されており、このパルスモータ324の駆動軸にはプーリー326が取り付けられている。プーリー326には無端ベルト328が巻き掛けられており、この無端ベルト328は駆動ローラ322Aの回転軸に取り付けられたプーリー330にも巻き掛けられている。従って、パルスモータ324の駆動力はプーリー326、無端ベルト328、プーリー330を介して駆動ローラ322Aに伝達される。
【0058】
駆動ローラ322Aの回転軸にはプーリー332が取り付けられており、このプーリー332には無端ベルト334が巻き掛けられている。無端ベルト334は、駆動ローラ318Aの回転軸に取り付けられたプーリー336にも巻き掛けられており、パルスモータ324の駆動力はプーリー332、無端ベルト334、プーリー336を介して駆動ローラ318Aにも伝達される。また、駆動ローラ318Aの回転軸にはプーリー338が取り付けられており、このプーリーには無端ベルト340が巻き掛けられている。無端ベルト340は駆動ローラ312Aの回転軸に取り付けられたプーリー342にも巻き掛けられており、パルスモータ324の駆動力は、プーリー338、無端ベルト340、プーリー342を介して駆動ローラ312Aにも伝達される。
【0059】
さらに、筐体302の内部にはモータ344、346、348が設置されている。モータ344の駆動軸には円板350が偏心された状態で取り付けられており、円板350の外縁付近の所定位置には、従動ローラ322Bを上下動させるための連結部材352の一端が回動可能に軸支されている。連結部材352は支軸354を中心に回転可能に支持されており、該連結部材352の他端側には従動ローラ322Bが回転可能に軸支されている。このため、モータ344の駆動力により円板350が矢印C方向に若干回転すると、連結部材352の上部(従動ローラ322Bの軸支部)は支軸354を中心に矢印D方向に若干回転し、従動ローラ322Bが駆動ローラ322Aから若干離間する。
【0060】
同様に、モータ348の駆動軸には円板356が偏心された状態で取付けられており、円板356の外縁付近の所定位置には、従動ローラ318Bを上下動させるための連結部材358の一端が固定されている。この連結部材358は支軸360を中心に回転可能に軸支されており、該連結部材358の他端側には従動ローラ318Bが回転可能に軸支されている。このため、モータ348の駆動力により円板356が矢印E方向に若干回転すると、連結部材358の上部(従動ローラ318Bの軸支部)は支軸360を中心に矢印F方向に若干回転し、従動ローラ318Bが駆動ローラ318Aから若干離間する。
【0061】
ところで、搬送ローラ対318、322間の略中央部は写真フィルム22の読取位置とされており、上蓋302Aには読取位置の直上にスリット孔302Cが形成されている。スリット孔302Cは、写真フィルム22の搬送方向(図4に示される矢印A方向)と直交する方向に延びている。なお、図示は省略したが、ベース302B及びフィルム搬送路にも読取位置の直下に、光源64から射出された光が通過するためのスリット孔302Cと同様のスリット孔が設けられており、図3に示すようにフィルムキャリア14によって搬送される写真フィルム22に対し、読取位置において下方から光が照射され、写真フィルム22を透過した光が、フィルムキャリア14の上方に位置しているレンズユニット72を介してラインCCD74に入射される。
また、前述した遮光装置320は、図8に示されるように、読取位置を通過する写真フィルム22に照射される光のうち各フィルム画像のサイズに応じた範囲を遮光するものであり、写真フィルム22のフィルム搬送路を挟んで一対設けられている(図6では手前側の遮光装置320のみを図示)。この遮光装置320は、図8に示されるように、モータ346、歯車362、364、及び歯車364の回転軸に取り付けられたカム状の遮光板366を含んで構成されており、例えば、パノラマサイズのフィルム画像を読み取る場合は、図8に示されるように、モータ346の駆動力により遮光板366を実線の位置まで回転させる。また、標準サイズ(所謂Lサイズ)のフィルム画像を読み取る場合は、遮光板366を図8の点線の位置まで回転させる。このように読取対象外の領域を遮光することにより、ラインCCD74(図3参照)で蓄積電荷の飽和が生ずることを防止している。
【0062】
(本実施の形態の作用)
次に、本発明の実施の形態の作用を図11に示されるフローチャートを参照して説明する。ディジタルラボシステム10のラインCCDスキャナ12で写真フィルム22を読み取るにあたり、オペレータは写真フィルム22をフィルムキャリア14に形成されたフィルム挿入口304に挿入する。写真フィルム22が挿入され、端部検出センサ310によって写真フィルム22の先端が検出されるとパルスモータ324が駆動する。プレスキャン時にパルスモータ324の駆動力は、駆動ローラ312A、318A、322Aに伝達されて図6に示される矢印G方向に回転する。これにより、搬送ローラ対312、318、322によって写真フィルム22が矢印A方向に搬送される。
【0063】
写真フィルム22が搬送されると、ステップ100では、写真フィルム22に記録されたフィルム画像の先端エッジが画像読取位置に到達したか否かを判定する。これは、バーコードセンサ316に設けられたセンサ部316Bから出力される信号のレベルに基づいて判定することができる。すなわち、センサ部316Bから出力された信号のレベルがネガフィルムの場合は所定レベル(フィルムベース23やバーコード60のスペース60Bを検出したときのレベル)よりも低く、リバーサルフィルムの場合は高くなったときから写真フィルム22を所定時間搬送したときにフィルム画像の先端エッジがラインCCDスキャナ12の画像読取位置に到達したと判断する。
【0064】
このステップ100でラインCCDスキャナ12の画像読取位置にフィルム画像が到達したと判定された場合には、ステップ102においてプレスキャンを行う。すなわち、光源64から射出されて写真フィルム22を通過した光がスリット孔302Cを通過し、レンズユニット72を介してラインCCD74に入射される。次のステップ104では、写真フィルム22に記録された全てのフィルム画像に対するプレスキャンが終了したか否かを判定する。プレスキャンの終了は、端部検出センサ310で写真フィルム22の後端を検出した後、所定時間が経過した場合に写真フィルム22に記録された全フィルム画像に対するプレスキャンが終了したと判定することができる。このステップ104において写真フィルム22に記録された全てのフィルム画像に対するプレスキャンが終了していると判定された場合には、ステップ106に移行し、プレスキャンによって得られたプレスキャン画像データに基づいてファインスキャン時の読取条件等を設定する。
【0065】
ステップ106において読取条件等の設定が終了すると、一旦写真フィルム22の搬送を停止し、再度パルスモータ324を駆動して駆動ローラ312A、318A、322Aを図6に示される矢印H方向に回転する。これにより、搬送ローラ対312、318、322によって写真フィルム22が矢印B方向に搬送される。
【0066】
写真フィルム22が矢印B方向に搬送されると、ステップ108では写真フィルム22に記録されたフィルム画像の後端エッジが画像読取位置に到達したか否かを判定する。このステップ108において、写真フィルム22に記録されたフィルム画像の後端エッジが画像読取位置に到達したと判定されると、ステップ110ではステップ106で設定された読取条件に基づいてファインスキャンを行う。次のステップ112では、写真フィルム22に記録された全てのフィルム画像に対してファインスキャンが終了したか否かを判定する。ファインスキャンの終了は、プレスキャンの終了と略同様に判定でき、端部検出センサ310で写真フィルム22の先端を検出したときに写真フィルム22に記録された全フィルム画像に対するファインスキャンが終了したと判定する。
【0067】
続いて、ステップ114ではフィルムキャリア14によって搬送されている写真フィルム22がネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを判定する。これは、バーコードセンサ316のセンサ部316A、316Cのいずれかから出力される信号のレベルに基づいて判定することができる。本実施の形態では、バーコードセンサ316のセンサ部316Aから出力される信号のレベルに基づいて判定している。上記で説明したように、ネガフィルムのバーコード60を検出した場合には図9(B)の信号特性24が得られ、リバーサルフィルムのバーコード60を検出した場合には図10(B)に示す信号特性24Sが得られる。写真フィルムを先端側からフィルムキャリア14に挿入して検出しときの出力が図9(B)に示される信号特性24であった場合には、フィルムキャリア14で搬送されている写真フィルム22はネガフィルムであると判定する。一方、図10(B)に示される信号特性24Sが得られた場合には、フィルムキャリア14で搬送されている写真フィルムはリバーサルフィルム22Sであると判定する。
【0068】
ステップ114において、フィルムキャリア14で搬送されている写真フィルム22がネガフィルムであると判定された場合には、ステップ116に移行する。ステップ116では、ステップ110で読み取られたファインスキャン画像データを画像処理部16で反転し、反転したファインスキャン画像データを記録用画像データとして出力部28(レーザプリンタ部18)に出力する。一方、ステップ114において写真フィルム22がリバーサルフィルムであると判定された場合には、ステップ110で読み取られたファインスキャン画像データを記録用画像データとして出力部28に出力する。
【0069】
これにより、写真フィルム22がネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかに拘らず、印画紙にポジ画像を記録するための記録用画像データが出力部28に入力される。従って、出力部28に備えられたレーザプリンタ部18及びプロセッサ部20は、写真フィルム22がネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかに拘らず自動的にポジ画像を記録することができる。なお、必要に応じてネガフィルム及びリバーサルフィルムからネガ画像を形成するようにしてもよい。
【0070】
以上のようにして、フィルムキャリア14で搬送されている写真フィルム22がネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを検出して処理するので、同一のフィルムキャリア14をいずれの写真フィルム22にも兼用することができる。
【0071】
なお、本実施の形態では1トラックのバーコード(FNSコード)60が記録されたバーコード記録領域をバーコードセンサ316のセンサ部316Aで検出して出力された信号に基づいて、写真フィルム22がネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを検出する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、2トラックのバーコード(DXコード)が記録されたバーコード記録領域を検出するバーコードセンサ316のセンサ部316Cから出力される信号に基づいて検出するようにしてもよい。
【0072】
また、本実施の形態においては、バーコードセンサ316のセンサ部316Bによってフィルム画像のエッジを検出して画像読取位置でのプレスキャン及びファインスキャンの開始を指示する例について説明したが、これに限るものではない。例えば、バーコードセンサ316のセンサ部316A、316Cによって写真フィルム22の幅方向両端部に所定間隔で穿設されたパーフォレーション58を検出して個数をカウントし、このパーフォレーション58のカウント値に基づいてプレスキャン及びファインスキャンの開始を指示する構成としてもよい。
【0073】
さらに、写真フィルム22にはフィルム画像に対応する位置にノッチ62(図7参照)を形成することがある。この場合には、バーコード記録領域に記録されたバーコード60の一部が損失してバーコード60を正確に読み取ることができず、コマ番号やフィルム種等の情報を印画紙の裏面に印字することができない場合が生ずる。従って、ノッチ62を形成した場合には、写真フィルム22のフィルム画像に対応する位置に表示されたコマ数字68(図7参照)をラインCCD74で読み取り、印画紙の裏面に印字するようにしてもよい。
【0074】
また、135サイズの写真フィルム22は、写真フィルム22をパトローネから取り出してフィルムキャリア14に挿入して搬送する。このため、写真フィルム22の搬送時に写真フィルム22の先端側はフィルム収容部306に収容されるものの後端側がフィルムキャリア14の外部に露出した状態となる。このとき、オペレータ等が写真フィルム22に触れると写真フィルム22に搬送負荷変動が発生し、搬送ジッターが許容値を超えることがある。従って、135サイズの写真フィルム22をフィルムキャリア14で搬送する場合には、図12(A)及び(B)に示されるように、パトローネから取り出された写真フィルム22を一旦パトローネと略同様な形状の中間カートリッジ90に巻き込み、中間カートリッジ90をフィルムキャリア14のフィルム挿入口304に装填する構成としてもよい。
【0075】
さらに、135サイズの写真フィルム22のピースフィルム22Bをフィルムキャリア14で搬送する場合には、図13に示されるようにピースフィルム22Bにリーダー92をスプライステープ96で接合して搬送するようにしてもよい。このとき、フィルムキャリア14の例えばフィルム収容部306内に巻取りローラ94を配設し、この巻取りローラ94を一定速度で回転させてリーダー92が接合されたピースフィルム22Bを巻き取ることにより搬送する。これにより、複数の搬送ローラ対によって写真フィルム22の凹凸があるパーフォレーション穿設領域を挟持して搬送する場合に生じる搬送ジッターを防止することができる。なお、巻取りローラ94を一定速度で回転させて写真フィルムを巻き取る場合、徐々に巻取り径が大きくなってフィルム搬送速度が速くなる。このため、巻取りローラ94の回転速度を徐々に遅くしてフィルム搬送速度が一定になるようにすることが好ましい。
【0076】
また、本実施の形態では135サイズの写真フィルム22を搬送するフィルムキャリア14について説明したが、APSフィルム22Aにも適用可能である。APSフィルム22Aとは、図14に示されるように、幅方向の一端部にバーコード78が記録されたバーコード記録領域が形成され、幅方向の他端部にパーフォレーション80が穿設されたパーフォレーション穿設領域が形成されている。パーフォレーション80は、APSフィルム22Aに記録された各フィルム画像における先端エッジ近傍と後端エッジ近傍にそれぞれ穿設されている。また、APSフィルム22Aの幅方向両端部にはフィルム画像等に関する各種情報が磁気記録された磁気記録層82が形成されている。
【0077】
APSフィルム22Aを搬送するフィルムキャリア14Aは、135サイズの写真フィルム22を搬送するフィルムキャリア14と若干異なる構成となっているため、図15乃至図17を参照して説明する。なお、前述した135サイズの写真フィルム22を搬送するためのフィルムキャリア14と略同一構成部分については詳細な説明を省略する。また、フィルムキャリア14Aは前述した135サイズの写真フィルム22を搬送するフィルムキャリア14と同様に略箱型の筐体に内蔵されているが、図15乃至図17では筐体の図示を省略している。
【0078】
図15乃至図17に示されるフィルムキャリア14Aには、APSフィルム22Aを収容したカートリッジ402が所定の位置にセットされ、セットされたカートリッジ402からAPSフィルム22Aを引き出す方向に沿って、後述する各種搬送ローラ対が配置されている。なお、以下では、図15に示される矢印J方向のAPSフィルム22Aを引き出す方向を引出方向と称し、矢印K方向のAPSフィルム22Aをカートリッジ402に巻き戻して収容する方向を収容方向と称する。
【0079】
上記カートリッジ402をセットする所定の位置から引出方向に沿って、搬送ローラ対404、ゴミ取り用ローラ406、磁気記録層82の表面からゴミを除去するゴミ取りローラ408(APSフィルム22Aの幅方向両端部に対応して一対)、磁気記録層82からの磁気情報の読み取りを行う磁気ヘッド410R及び磁気記録層82への磁気情報の書き込みを行う磁気ヘッド410Wをそれぞれ備えた磁気情報読み書き部410(APSフィルム22Aの幅方向両端部に対応して一対)、パーフォレーション80及びバーコード78を検出するパーフォレーションセンサ412、搬送ローラ対414、APSフィルム22Aの幅方向に沿った反りを矯正してAPSフィルム22Aにおけるフィルム画像の走査位置(実際にはAPSフィルム22Aの長さ方向に微小な幅の細長い領域)でAPSフィルム22Aの表面が平面となるように保持するためのフィルム支持部材416、搬送ローラ対418、420、APSフィルム22Aの仮巻き取り部422が順に配設されている
APSフィルム22Aの幅方向に沿った反りを矯正するフィルム支持部材422は、2枚の平板を円弧状に屈曲させて下側に凸の形状に形成された2枚の屈曲板をおよそ0.8mmの隙間を隔てて構成されている。また、2枚の屈曲板には、APSフィルム22Aの幅方向に延びた画像読取用のスリット孔415が穿設されている。なお、図15乃至図17に示されるフィルム支持部材422は、下側に凸の形状に形成したが、上側に凸の形状に形成してもよい。また、フィルム支持部材416を挟んで配設された搬送ローラ対414、418は省略可能である。
【0080】
パーフォレーションセンサ412は、パーフォレーション80を検出すると共にAPSフィルム22Aのバーコード記録領域の濃度に応じたレベルの信号を出力する。このとき、フィルムキャリア14Aに挿入されたAPSフィルム22Aがネガフィルムである場合には、バーコード78のバーを検出したときに出力される信号のレベルがバーコード78のバーのスペース(フィルムベースの濃度と等しい)を検出したときに出力される信号のレベルよりも低い。一方、リバーサルフィルムである場合には、バーコード78のバーを検出したときに出力される信号のレベルがバーコード78のスペースを検出したときに出力される信号のレベルよりも高い。
【0081】
また、磁気記録層82からの磁気情報の読み取りを行う磁気ヘッド410Rは、図16に示されるように、増幅器98を介してパーソナルコンピュータ158に接続されている。このとき、パーフォレーションセンサ412から出力された信号に基づいて、APSフィルム22Aがネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを判定し、判定結果に基づいて増幅器98のゲインを調整する。すなわち、APSフィルム22Aがリバーサルフィルムであると判定された場合には、ゲインを2倍に調整する。これは、リバーサルフィルムは画質を向上するために磁気記録層82を形成する磁性材料がネガフィルムの半分であり、磁気ヘッド410Rからの出力が半分になることを考慮している。
【0082】
搬送ローラ対404、414、418、420は、前述したフィルムキャリア14の搬送ローラ対312、318、322と同様に、駆動ローラ404A、414A、418A、420Aと、従動ローラ404B、414B、418B、420Bによって構成されている。
【0083】
また、フィルムキャリア14Aには、駆動ローラ404A、414A、418A、420Aの駆動力源となるモータ430が設置されており、このモータ430の駆動軸432と搬送ローラ対414の駆動軸432と搬送ローラ対414の駆動軸434とは、径が異なる複数のプーリーや無端ベルト等を含んで構成された多段階変速機構440によって連結されている。
【0084】
搬送ローラ対414の駆動軸434には無端ベルト452、454が巻き掛けられており、このうち無端ベルト452は搬送ローラ対404の駆動軸456に、無端ベルト454は搬送ローラ対418の駆動軸458に、それぞれ巻き掛けられている。また、搬送ローラ対418の駆動軸458には無端ベルト460が巻き掛けられており、この無端ベルト460は搬送ローラ対420の駆動軸462に巻き掛けられている。これにより、モータ430の駆動力により搬送ローラ対414の駆動軸434が回転駆動されることで、駆動軸456、458、462も回転駆動される。従って、モータ430の回転速度を一定に保持しながら、上記多段階変速機構440によって搬送ローラ対414の駆動軸434の回転速度を変化させることにより、駆動軸456、458、462の回転速度も変化させ、APSフィルム22Aの搬送速度を変更可能にしている。
【0085】
ところで、搬送ローラ対414、418間の略中央部はAPSフィルム22Aの走査位置とされており、フィルムキャリア14Aの筐体(図示省略)における該走査位置の真上部及び真下部並びに前述したフィルム支持部材416には走査光用のスリット孔415が形成されている。すなわち、フィルムキャリア14A内を搬送されるAPSフィルム22Aに対し、図3に示されるように走査位置において下方から走査光が照射され、その透過光がフィルムキャリア14Aの上方に配設されたラインCCD74に到達するように構成されている。
【0086】
なお、図示は省略したが、カートリッジ402を図14に示される位置にセットしたときにカートリッジ402からAPSフィルム22Aの先端部を引き出し、搬送ローラ対404の挟持部へ自動的に送り出すフィルム送り出し機構もフィルムキャリア14Aに内蔵されている。
【0087】
また、上記フィルムキャリア14Aは、カートリッジ402に収容されたAPSフィルム22Aのみならず、カートリッジ402から取り出したストリップフィルムについても図15で想像線で示されるように搬送ローラ対404の挟持部へ挿入することにより、前述と同じ経路を搬送することが可能とされている。
【0088】
さらに、APSフィルム22Aの幅方向の反りを矯正するフィルム支持部材は図18に示される構成としてもよい。図18(A)に示されるように、フィルム支持部材86は、平板を略コ字形状に屈曲させ、一端をさらに略直角に屈曲させてフィルム押さえ部86Aが形成された部材がAPSフィルム22Aの幅方向両端部に対応して配置され、その間にはナングレアガラス88が挿入されている。このフィルム支持部材86のフィルム押さえ部86AによってAPSフィルム22Aの反りを押さえて搬送する(図18(B)参照)。なお、フィルム押さえ部86Aは長さ方向の両端部が円弧状に形成されており、APSフィルム22Aがこのフィルム支持部材86に挿入され易い形状とされている。また、フィルム支持部材86における図18(A)に示される高さ寸法Tは、APSフィルム22Aの厚みと被写界深度を合わせた寸法とされている。なお、写真フィルムの幅方向に沿った反りを矯正するためのフィルム支持部材は、135サイズの写真フィルム22を搬送する前述したフィルムキャリア14にも適用可能である。
【0089】
また、135サイズの写真フィルム22は記録されたフィルム画像を印画紙にプリントする際に、フィルム画像の画面中心をプリント中心と一致させている。一方、APSフィルム22Aを用いてカメラで撮影した場合には、APSフィルム22Aに穿設されたパーフォレーション80のうち、フィルム後端側に穿設されているパーフォレーションの位置を基準として所定時間(1/2コマ分)搬送させることによって、プリント中心を決定している。しかし、カメラの精度等によりフィルム画像の記録位置とパーフォレーション80の位置がずれることがある。この場合には、パーフォレーション80を基準として決定したプリント中心と、実際のフィルム画像の画面中心がずれることになる。従って、APSフィルム22Aに記録されたフィルム画像をプリントする際には、フィルム画像の画面中心が判定可能なフィルム画像については、このフィルム画像をCCDスキャナで読み取り、読み取った画像データを用いてフィルム画像の中心を演算し、フィルム画像の画面中心とプリント中心を一致させることが好ましい。なお、フィルム画像の画面中心が判定できないフィルム画像については、前述したようにパーフォレーションの位置を基準として画面中心を決定する。
【0090】
さらに、フィルムキャリア14、14Aに形成されたフィルム搬送路の幅寸法と写真フィルム22、22Aの幅寸法は一致しているとは限らないため、写真フィルム22、22Aがフィルム搬送路を搬送するときに蛇行することがある。本実施の形態では、写真フィルム22、22Aに記録されたフィルム画像をR、G、B3本のCCDセル列が配列されたラインCCDスキャナ12で読み取る。このため、画像読取位置で写真フィルム22が蛇行すると読み取った画像データが表す色が実際の色とずれる(所謂色ずれが生じる)。この色ずれを防止するためには、写真フィルム22、22Aがフィルム搬送路内で蛇行しないように搬送する必要がある。そこで、図19(A)に示されるように、スリット孔302C、415が形成された画像読取位置近傍では写真フィルム22、22Aをフィルム搬送路の幅方向の一方に寄せて搬送する。これは、画像読取位置を挟んで一対のベアリングローラ76A、76Bを配設し、フィルム搬送路の側面の一方を基準面84としてベアリングローラ76A、76Bで写真フィルム22、22Aを幅方向(図12に示される矢印L方向)に押圧する。これにより、画像読取位置では写真フィルム22、22Aが蛇行せずに搬送されるので、画像読取時の色ずれを防止できる。
【0091】
また、フィルム画像が焼き付けられた印画紙に対してハイパートーンやハイパーシャープネス等の高品位仕上げを行うことがある。このように高品位仕上げを行ったプリントを顧客に返却したときに、顧客は撮影が上手くできたものと思い、ディジタルラボシステム10と通常のラボシステムとの差による仕上がりの違いに気が付かないことがある。このため、高品位仕上げを行った場合にはその内容をプリントの裏面やインデックスプリントにフロントプリント又は裏印字するようにしてもよい。
【0092】
上記では、写真フィルム22、22Aに記録されたバーコード60を検出することによりネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを判定する例について説明したが、フィルムベース23、23Sの濃度を検出することによって判定するようにしてもよい。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、写真フィルムがネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを検出するので、いずれの写真フィルムであっても同一のフィルムキャリアを兼用することができる、という優れた効果を有する。
【0094】
また、読取手段で読み取られた画像データとフィルムキャリアの検出手段による検出結果とに基づいてネガフィルム及びリバーサルフィルムの少なくとも一方に対応するプリントを作成するので、写真フィルムがネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかに拘らず自動的にプリントを作成することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るディジタルラボシステムの概略構成図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図である。
【図4】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成図である。
【図5】画像処理部の概略構成図である。
【図6】135サイズの写真フィルムを搬送するフィルムキャリアを示す概略構成図である。
【図7】135サイズの写真フィルムの概略図である。
【図8】遮光装置による走査光の遮光動作を説明する説明図である。
【図9】(A)はネガフィルムの一部を示す拡大図であり、(B)はバーコードセンサから出力される信号を示している。
【図10】(A)はリバーサルフィルムの一部を示す拡大図であり、(B)はバーコードセンサから出力される信号を示している。
【図11】本実施の形態の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】(A)は中間カートリッジの斜視図を示しており、(B)は中間カートリッジをフィルムキャリアに装填してときの概略図を示している。
【図13】リーダーを接合したピースフィルムの斜視図である。
【図14】APSフィルムの概略図である。
【図15】APSフィルムを搬送するフィルムキャリアの概略構成を示す概略斜視図である。
【図16】APSフィルム用のフィルムキャリアの概略構成を示す概略側面図である。
【図17】APSフィルム用のフィルムキャリアの概略構成を示す概略上面図である。
【図18】フィルム支持部材の構成を示す概略図である。(A)はフィルム支持部材の概略斜視図を示しており、(B)は断面図を示している。
【図19】写真フィルム搬送時の蛇行を防止する装置を示す概略構成図である。(A)は写真フィルムのフィルム搬送路上方からの上面図を示しており、(B)は(A)におけるB−B線断面図を示している。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム(プリントシステム)
12 ラインCCDスキャナ(読取手段)
14 フィルムキャリア
18 レーザプリンタ部(プリント作成装置)
20 プロセッサ部(プリント作成装置)
22 写真フィルム(ネガフィルム)
22A APSフィルム
22S リバーサルフィルム
316 バーコードセンサ(検出手段)
412 パーフォレーションセンサ(検出手段)

Claims (1)

  1. ディジタルラボシステムの一部として適用され、画像が記録された写真フィルムから読取手段によって画像を読み取って画像データを得るために、当該写真フィルムを前記読取手段による読取位置に位置決めすると共に、該写真フィルムは幅方向両端部に光学的に記録されているバーコードがあり、該写真フィルムの長さ方向に沿って搬送しながら前記バーコードのバーの部分の濃度とフィルムベースやバーコードのスペースの濃度とを読取るバーコードセンサを備えたフィルムキャリアであって、
    前記バーコードセンサからの信号に基づいて判別される前記バーコードのバーの濃度と当該バー間のスペースを含むフィルムベース濃度情報に基づいて、前記写真フィルムがネガフィルムであるか、リバーサルフィルムであるかを検出する検出手段を備えたことを特徴とするフィルムキャリア。
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