JPH11265118A - シール装置及び画像形成装置 - Google Patents

シール装置及び画像形成装置

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JPH11265118A
JPH11265118A JP6798398A JP6798398A JPH11265118A JP H11265118 A JPH11265118 A JP H11265118A JP 6798398 A JP6798398 A JP 6798398A JP 6798398 A JP6798398 A JP 6798398A JP H11265118 A JPH11265118 A JP H11265118A
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JP
Japan
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toner
rotating body
electrode layer
electrostatic latent
peripheral surface
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Withdrawn
Application number
JP6798398A
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English (en)
Inventor
Naoki Toyokichi
直樹 豊吉
Hiroshi Sakakibara
宏 榊原
Kazuyoshi Hara
和義 原
Shinya Matsuura
晋也 松浦
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像装置やクリーニング装置からの粉体トナ
ーの飛散をシール用シートを用いて行う画像形成装置で
あって、シートがうねったりしていてもトナーのシール
を行えるとともに、シートを簡単に配置してシール効果
を得ることができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 感光体71と感光体71上に形成される
静電潜像を現像する現像装置4を備える画像形成装置。
現像装置4は、感光体71に臨む部分が開口するトナー
ケース42と、ケース42内部のトナーTを感光体71
に臨む位置まで搬送するトナー搬送ローラ41を有して
いる。感光体回転方向の上流側のケース壁面421と感
光体周面713の間の隙間Gaを塞ぐために、シール用
シートS1aを配置する。シートS1aの片側端部をケ
ース壁面421で支持する。シートS1aの電極層10
1aと感光体71の間に電圧を印加することで、シート
S1aを感光体71に静電吸着させて、隙間Gaを塞
ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉体の飛散を防止す
るためのシール装置及び粉体現像剤の飛散を防止するた
めのシール装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機などの電子写真方式の
画像形成装置においては、例えば次のようにして記録シ
ート上にトナー画像が形成される。まず、静電潜像が感
光体上に形成される。その後、該静電潜像は現像装置に
よってトナーを含む現像剤を用いて顕像化される。これ
により、感光体上にはトナー像が形成される。感光体上
のトナー像は紙などの記録シートに直接転写される。或
いは、カラー画像形成装置においては、トナー像を一旦
中間転写体に転写して、そこから記録シートに転写され
る場合もある。記録シートに転写されたトナー像は、こ
の後定着される。
【0003】感光体上のトナー像を記録シートに直接転
写する場合、大部分のトナーは記録シートに転写される
が、一部のトナーは感光体上に残留する。残留トナーが
次の画像形成プロセスに悪影響を与えないように、通常
感光体上の残留トナーはクリーニング装置により除去、
回収される。感光体上のトナー像を中間転写体に一旦転
写して、中間転写体上のトナー像を記録シートに転写す
る場合も同様に、感光体から中間転写体への転写で感光
体上に残留したトナー、中間転写体から記録シートへの
転写で中間転写体上に残留したトナーは、通常クリーニ
ング装置により除去、回収される。
【0004】静電潜像の現像を行う現像装置としては、
現像剤として粉体のトナーを用いる乾式の現像装置が一
般的に用いられている。乾式の現像装置は、通常、現像
に用いるトナーを収納するトナーケース及びケース内の
トナーを感光体に臨む位置まで搬送する現像ローラを備
えている。ケースの感光体に臨む部分は開口しており、
ケース開口部に現像ローラは配置される。現像ローラを
回転駆動することで、ケース内のトナーをローラ周面に
担持し、感光体に臨む位置まで搬送して、感光体上に形
成された静電潜像をそのトナーを用いて現像することが
できる。
【0005】このような現像装置においては、ケース開
口部を形成するケース壁と現像ローラの間や、ケース開
口部を形成するケース壁と感光体の間に隙間ができるた
め、これら隙間からケース内部のトナーが外部に漏れ出
て、他の機器を汚染するのを防止するために、これら隙
間を塞ぐシール用のフィルムが通常配置されている。例
えば、シール用フィルムの一端をケース開口部を形成す
るケース壁で支持して、自由端側を感光体に接触させる
ことで、該ケース壁と感光体の間の隙間を塞ぐことがで
きる。シール用フィルムには、例えばポリエステルフィ
ルムやポリウレタンフィルムなどの可撓性のフィルムが
用いられている。
【0006】感光体上の残留トナーを除去回収するため
のクリーニング装置にも、このようなシール用フィルム
が配置されている。かかるクリーニング装置は、通常、
クリーニングブレードやクリーニングブラシなどの残留
トナーを除去するための機器と、除去されたトナーを収
納するためのトナーケースを備えている。クリーニング
装置のトナーケースも感光体に臨む部分が開口してお
り、そのケース開口部を通じてクリーニングブレード等
を感光体に接触させている。したがって、このようなク
リーニング装置においても、ケース開口部を形成するケ
ース壁と感光体の間の隙間から除去回収したトナーが漏
れ出る恐れがあり、前述の現像装置と同様にシール用フ
ィルムが配置されている。中間転写体上の残留トナーを
除去回収するためのクリーニング装置につていも同様で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のシー
ル用フィルムにて隙間を塞ぐときには、フィルムがうね
ったり、そるなどしていると十分にシールができず、ト
ナーが漏れ出てしまう。また、隙間を塞ぐようにシール
用フィルムを配置するのには、高い精度が要求される。
【0008】そこで本発明は、回転体周面に臨む部分が
開口するケースと該回転体周面の間にできる隙間から、
該ケース内の粉体がケース外部に漏れ出ることを防止す
るためのシール用シートを備えるシール装置であって、
シール用シートがたとえうねったりしていても粉体のシ
ールを行えるとともに、シール用シートを簡単に配置し
てシール効果を得ることができるシール装置を提供する
ことを課題とする。
【0009】また、本発明は、粉体トナーを用いて画像
形成する電子写真方式の画像形成装置であり、現像装置
からのトナーの飛散をシール用シートを用いて行う画像
形成装置であって、シール用シートがたとえうねったり
していてもトナーのシールを行えるとともに、シール用
シートを簡単に配置してトナーの飛散を抑制することが
できる画像形成装置を提供することを課題とする。
【0010】さらに、本発明は、粉体トナーを用いて画
像形成する電子写真方式の画像形成装置であり、クリー
ニング装置からのトナーの飛散をシール用シートを用い
て行う画像形成装置であって、シール用シートがたとえ
うねったりしていてもトナーのシールを行えるととも
に、シール用シートを簡単に配置してトナーの飛散を抑
制することができる画像形成装置を提供することを課題
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】(I) 前記課題を解決
するために本発明は、回転体周面に臨む部分が開口する
ケースと該回転体周面の間にできる隙間から、該ケース
内の粉体がケース外部に漏れ出ることを防止するための
シール装置であって、前記隙間を塞ぐために前記回転体
周面に一部を接触させるシール用シートであって、電極
層を含み、少なくとも片側の端部を前記ケースで支持し
て、残部の少なくとも一部を(例えば片側端部を前記ケ
ースで支持して該片側端部より該回転体の回転方向にお
ける下流側の少なくとも一部を)該回転体周面に接触さ
せるシール用シートを備えており、前記シール用シート
の前記電極層と前記回転体の間に電圧を印加すること
で、該シール用シートを該回転体周面に静電吸着させる
ことを特徴とするシール装置を提供する。
【0012】本発明のシール装置は、回転体周面に臨む
部分が開口するケースと該回転体周面の間にできる隙間
から、該ケース内の粉体がケース外部に漏れ出ることを
防止するためのものである。本発明のシール装置は、例
えば粉体のトナーが用いられる電子写真方式の画像形成
装置において使用することができる。回転体はケース開
口部に臨む位置に配置されたものである。回転体は、ケ
ース外側のケース開口部に臨む位置に配置されていても
よい。回転体は、ケース開口部から一部がケース外側に
飛び出て、残りの部分がケース内側に入り込むように配
置されていてもよい。或いは、回転体は、ケース内側の
ケース開口部に臨む位置に配置されていて、回転体周面
の一部が開口部を通じてケース外側に露出していてもよ
い。いずれにしても回転体形状は、ローラ形状、ドラム
形状、無端ベルト形状などであればよい。
【0013】シール用シートは、ケース開口部を形成す
るケース壁と回転体周面の間にできる隙間からケース内
部の粉体がケース外側に漏れでないように、該隙間を塞
ぐように回転体周面に接触させる。ケース開口部を形成
するケース壁と回転体周面の間には、主としてケース開
口部を形成する回転体の回転方向の上流側のケース壁と
回転体周面の間と、下流側のケース壁と回転体周面の間
の二箇所に隙間ができることが多い。
【0014】ケース開口部を形成する回転体の回転方向
の上流側のケース壁と回転体周面の間の隙間(上流側の
隙間)を塞ぐときには、シール用シートを次のように配
置する。シール用シートは、片側端部を上流側ケース壁
で支持する。シール用シートは、直接的にケース壁で支
持しても、他の部材を介して間接的にケース壁で支持し
てもよい。シール用シートの支持された片側端部より回
転体の回転方向における下流側の少なくとも一部(代表
的には、一部の面)を回転体周面に接触させる。
【0015】また、ケース開口部を形成する回転体の回
転方向の下流側のケース壁と回転体周面の間の隙間(下
流側の隙間)を塞ぐときには、シール用シートを次のよ
うに配置する。シール用シートは、片側端部を下流側ケ
ース壁で支持する。シール用シートの支持された片側端
部より回転体の回転方向における下流側の少なくとも一
部(代表的には、一部の面)を回転体周面に接触させ
る。
【0016】上流側の隙間及び下流側の隙間のいずれも
塞ぐときには、二つのシール用シートを設けて、これら
シール用シートを上記のように配置すればよい。シール
用シートは、少なくとも電極層を含む一層以上のシート
である。電極層と回転体の間に電圧を印加することで、
シール用シートを回転体周面に静電吸着させることがで
きる。シール用シートは、電極層と回転体の間に電圧を
印加していないときには、回転体周面に接触していなく
てもよく、この場合には、シール用シートは電極層と回
転体の間に電圧を印加することで回転体周面に静電吸着
できるように回転体周面に近接配置されていればよい。
例えば、シール用シートは電極層と回転体の間に電圧を
印加していないときには回転体周面には接触しない位置
にあり、電極層と回転体の間に電圧を印加することで回
転体周面に静電吸着させてもよい。
【0017】いずれにしても電極層と回転体の間に電圧
を印加することで、シール用シートは回転体周面に接触
して、隙間を塞ぐことができる。これにより、その隙間
からケース内部の粉体が漏れ出ることを防止できる。電
極層と回転体の間に電圧を印加していないときに、シー
ル用シートがたとえ多少うねったり、そっていたりして
も、電極層と回転体の間に電圧を印加することでシール
用シートは回転体に静電吸着力によって密着するので、
このようなときにもケース内部の粉体が漏れ出ることを
防止できる。また、シール用シートは静電吸着力によっ
て回転体周面に密着させるため、シール用シートの配置
位置や、支持位置などは従来ほど精度を要しない。した
がって、それだけ組み立て性がよい。
【0018】電極層と回転体の間には電源から電圧を印
加すればよい。該電源としては、例えば直流電圧を印加
する電源を挙げることができる。該電源は、出力電圧が
可変の電源としてもよい。 (II) このようなシール用シートは、前述のように静
電潜像を粉体トナーを用いて現像してトナー像を形成
し、該トナー像を記録シートに転写することで記録シー
ト上にトナー画像を形成する電子写真方式の画像形成装
置において採用することができる。このタイプの電子写
真方式の画像形成装置においては、次の電子写真方式の
画像形成プロセスで記録シート上にトナー画像が形成さ
れる。まず、回転駆動される静電潜像担持回転体周面上
に最終的に形成するトナー画像に対応した静電潜像を形
成する。該静電潜像を現像装置にて粉体トナーを用いて
顕像化してトナー像を形成する。そして、静電潜像担持
回転体周面上のトナー像を直接記録シートに転写する。
或いは、静電潜像担持回転体周面上のトナー像を、一旦
回転駆動される中間転写回転体周面上に転写してから、
中間転写回転体上のトナー像を記録シートに転写する。
トナー像を直接記録シートに転写するタイプの画像形成
装置は、モノクロの画像形成装置や、転写ドラム方式の
カラー画像形成装置、タンデム方式のカラー画像形成装
置として利用できる。また、トナー像を中間転写回転体
に一旦転写するタイプの画像形成装置は、いわゆる中間
転写体方式のカラー画像形成装置として利用できる。
【0019】本発明は、静電潜像の現像を粉体トナーを
用いて行う現像装置でのトナーの飛散を防止するため
に、次の(a)〜(c)の電子写真方式の画像形成装置
を提供する。 (a)静電潜像を粉体トナーを用いて現像してトナー像
を形成し、該トナー像を記録シートに転写することで記
録シート上にトナー画像を形成する電子写真方式の画像
形成装置であって、周面上に静電潜像が形成される静電
潜像担持回転体と、前記静電潜像担持回転体周面上に形
成される静電潜像を粉体トナーを用いて現像するための
現像装置であり、前記静電潜像担持回転体周面に臨む部
分が開口し、内部にトナーを収納するトナーケース及び
前記トナーケースの開口部に配置され、回転により該ト
ナーケース内のトナーを周面に担持して前記静電潜像担
持回転体周面に臨む位置まで搬送することができるトナ
ー搬送回転体を有する現像装置と、前記トナーケース開
口部を形成する前記静電潜像担持回転体の回転方向の上
流側のトナーケース壁と該静電潜像担持回転体周面の間
の隙間を塞ぐために該静電潜像担持回転体周面に一部を
接触させるシール用シートであって、電極層を含み、片
側端部が該上流側トナーケース壁で支持され、該片側端
部よりも該静電潜像担持回転体の回転方向における下流
側の少なくとも一部を該静電潜像担持回転体周面に接触
させるシール用シートと、前記シール用シートの前記電
極層と前記静電潜像担持回転体の間に電圧を印加するこ
とができる電源とを備えていることを特徴とする画像形
成装置。 (b)静電潜像を粉体トナーを用いて現像してトナー像
を形成し、該トナー像を記録シートに転写することで記
録シート上にトナー画像を形成する電子写真方式の画像
形成装置であって、周面上に静電潜像が形成される静電
潜像担持回転体と、前記静電潜像担持回転体周面上に形
成される静電潜像を粉体トナーを用いて現像するための
現像装置であり、前記静電潜像担持回転体周面に臨む部
分が開口し、内部にトナーを収納するトナーケース及び
前記トナーケースの開口部に配置され、回転により該ト
ナーケース内のトナーを周面に担持して前記静電潜像担
持回転体周面に臨む位置まで搬送することができるトナ
ー搬送回転体を有する現像装置と、前記トナーケース開
口部を形成する前記静電潜像担持回転体の回転方向の下
流側のトナーケース壁と前記トナー搬送回転体周面の間
の隙間を塞ぐために該トナー搬送回転体周面に一部を接
触させるシール用シートであって、電極層を含み、片側
端部が該下流側トナーケース壁で支持され、該片側端部
よりも該トナー搬送回転体の回転方向における下流側の
少なくとも一部を該トナー搬送回転体周面に接触させる
シール用シートと、前記シール用シートの前記電極層と
前記トナー搬送回転体の間に電圧を印加することができ
る電源とを備えていることを特徴とする画像形成装置。 (c)静電潜像を粉体トナーを用いて現像してトナー像
を形成し、該トナー像を記録シートに転写することで記
録シート上にトナー画像を形成する電子写真方式の画像
形成装置であって、周面上に静電潜像が形成される静電
潜像担持回転体と、前記静電潜像担持回転体周面上に形
成される静電潜像を粉体トナーを用いて現像するための
現像装置であり、前記静電潜像担持回転体周面に臨む部
分が開口し、内部にトナーを収納するトナーケース及び
前記トナーケースの開口部に配置され、回転により該ト
ナーケース内のトナーを周面に担持して前記静電潜像担
持回転体周面に臨む位置まで搬送することができるトナ
ー搬送回転体を有する現像装置と、前記トナーケース開
口部を形成する前記静電潜像担持回転体の回転方向の上
流側のトナーケース壁と前記トナー搬送回転体周面の間
の隙間及び該トナーケース開口部を形成する該静電潜像
担持回転体の回転方向の下流側のトナーケース壁と該ト
ナー搬送回転体周面の間の隙間であって、これら隙間の
うち該トナー搬送回転体の回転軸線方向の端部の隙間部
分を塞ぐために、該トナー搬送回転体周面の該回転軸線
方向の端部周面に一部の面を接触させるシール用シート
であって、電極層を含み、前記トナー搬送回転体の回転
方向における両側端部をそれぞれ前記上流側トナーケー
ス壁と前記下流側トナーケース壁で支持して、中央部の
少なくとも一部の面を該トナー搬送回転体端部の前記ケ
ース内部に臨む周面部分に接触させるシール用シート
と、前記シール用シートの前記電極層と前記トナー搬送
回転体の間に電圧を印加することができる電源とを備え
ていることを特徴とする画像形成装置。
【0020】(a)〜(c)のいずれの画像形成装置
も、静電潜像担持回転体と現像装置を備えている。静電
潜像担持回転体の周面上には静電潜像が形成される。静
電潜像担持回転体の形状としては、例えばローラ形状、
ドラム形状、無端ベルト形状などを挙げることができ
る。静電潜像担持回転体材料としては、例えば感光体を
挙げることができる。静電潜像担持回転体は、駆動装置
により回転駆動される。
【0021】現像装置は、静電潜像担持回転体周面上の
静電潜像を粉体トナーを用いて現像するためのものであ
る。現像装置は、現像剤としてトナーとキャリアを用い
る二成分現像装置、現像剤としてトナーだけを用いる一
成分現像装置のいずれであってもよい。現像装置は、ト
ナーケース及びトナー搬送回転体を有している。トナー
ケースの内部に現像に使用する粉体トナーを収納する。
トナーケースの静電潜像担持回転体に臨む部分は開口し
ている。トナー搬送回転体はトナーケース内部のケース
開口部に臨む位置に配置する。トナー搬送回転体周面の
一部はケース開口部を通じて静電潜像担持回転体に臨む
ように露出しているとともに、一部はケース内側に臨ん
でいる。トナー搬送回転体は回転可能に支持する。トナ
ー搬送回転体は、駆動装置により回転駆動される。トナ
ー搬送回転体形状としては、代表的にはローラ形状を挙
げることができ、可撓性の円筒形状であってもよい。ト
ナー搬送回転体には、導電性材料だけからなるものを採
用してもよく、導電性支持体の表面に誘電体層を形成し
たものや、導電性支持体の表面に半導電性材料層を形成
したものを採用することもできる。
【0022】トナー搬送回転体を回転駆動することで、
トナーケース内部においてトナー搬送回転体周面上に供
給されるトナーを該周面上に担持して、ケース外側の静
電潜像担持回転体に臨む位置まで搬送することができ
る。該トナーを用いて、静電潜像担持回転体周面上の静
電潜像を現像することができる。以下、(a)〜(c)
の画像形成装置について順に説明する。 (a) 上記(a)の画像形成装置においては、トナー
ケース開口部を形成する静電潜像担持回転体の回転方向
の上流側のトナーケース壁と該静電潜像担持回転体周面
の間の隙間(上流側隙間)を塞ぐためにシール用シート
が配置されている。
【0023】シール用シートは、一部(代表的には、一
部の面)を静電潜像担持回転体周面に接触させる。シー
ル用シートは、片側端部を前記上流側トナーケース壁で
支持して、該片側端部よりも該静電潜像担持回転体の回
転方向における下流側の少なくとも一部を該静電潜像担
持回転体周面に接触させる。シール用シートは、前述の
ように少なくとも電極層を含む一層以上のシートであ
る。シール用シートには、例えば電極層と電極層の静電
潜像担持回転体側に設けられる絶縁層の二層からなるシ
ートを採用してもよい。
【0024】この画像形成装置は、電極層と静電潜像担
持回転体の間に電圧を印加することができる電源を備え
ている。該電源としては、例えば直流電圧を印加する電
源を挙げることができる。該電源は、出力電圧可変の電
源としてもよい。電極層と静電潜像担持回転体の間に電
圧を印加することで、シール用シートを静電潜像担持回
転体周面に静電吸着させて、該周面に密着させることが
できる。これにより、上流側隙間を塞いで、その隙間か
らケース内部のトナーが漏れ出ることを防止できる。電
極層と静電潜像担持回転体の間に電圧を印加していない
ときに、シール用シートがたとえ多少うねったり、そっ
ていたりしても、電極層と静電潜像担持回転体の間に電
圧を印加することでシール用シートは静電潜像担持回転
体に静電吸着力によって密着するので、このようなとき
にもケース内部のトナーが漏れ出ることを防止できる。
また、シール用シートは静電吸着力によって静電潜像担
持回転体周面に密着させるため、シール用シートの配置
位置や、支持位置などは従来ほど精度を要しない。した
がって、それだけ組み立て性がよい。
【0025】カラー画像形成装置のように静電潜像担持
回転体に臨む位置に現像装置が複数設けられる場合に
は、各現像装置に対して上記説明した位置にシール用シ
ートを配置すればよい。このようなカラー画像形成装置
において、いずれか一つの現像装置が現像して形成した
静電潜像担持回転体周面上のトナー像が、他の現像装置
に設けられているシール用シートが該周面に接触するこ
とで乱されないように、各現像装置に対して設けられた
シール用シートは電極層と静電潜像担持回転体の間に電
圧を印加していないときには静電潜像担持回転体周面に
は接触しない位置に配置して、電極層と静電潜像担持回
転体の間に電圧を印加することで静電潜像担持回転体周
面に静電吸着させればよい。現像を行う現像装置に対し
て設けられているシール用シートだけを静電潜像担持回
転体に静電吸着させて、他の現像を行わない現像装置に
対して設けられているシール用シートは静電潜像担持回
転体から離間させておけばよい。或いは、現像に供する
現像装置だけをそのシール用シートが静電潜像担持回転
体に接触する位置に配置し、他の現像装置をそのシール
用シートが静電潜像担持回転体から離れる位置へ後退さ
せることができるように各現像装置を進退可能に設けて
もよい。 (b) 上記(b)の画像形成装置においては、トナー
ケース開口部を形成する静電潜像担持回転体の回転方向
の下流側のトナーケース壁とトナー搬送回転体周面との
間の隙間(下流側隙間)を塞ぐためにシール用シートが
配置されている。
【0026】シール用シートは、一部(代表的には、一
部の面)をトナー搬送回転体周面に接触させる。シール
用シートは、片側端部を前記下流側トナーケース壁で支
持して、該片側端部よりもトナー搬送回転体の回転方向
における下流側の少なくとも一部を該トナー搬送回転体
周面に接触させる。シール用シートは、前述のように少
なくとも電極層を含む一層以上のシートである。シール
用シートには、例えば電極層と電極層のトナー搬送回転
体側に設けられる絶縁層の二層からなるシートを採用し
てもよい。
【0027】この画像形成装置は、電極層とトナー搬送
回転体の間に電圧を印加することができる電源を備えて
いる。該電源としては、例えば直流電圧を印加する電源
を挙げることができる。該電源は、出力電圧可変の電源
としてもよい。電極層とトナー搬送回転体の間に電圧を
印加することで、シール用シートをトナー搬送回転体周
面に静電吸着させて、該周面に密着させることができ
る。これにより、下流側隙間を塞いで、その隙間からケ
ース内部のトナーが漏れ出ることを防止できる。電極層
とトナー搬送回転体の間に電圧を印加していないとき
に、シール用シートがたとえ多少うねったり、そってい
たりしても、電極層とトナー搬送回転体の間に電圧を印
加することでシール用シートはトナー搬送回転体に静電
吸着力によって密着するので、このようなときにもケー
ス内部のトナーが漏れ出ることを防止できる。また、シ
ール用シートは静電吸着力によってトナー搬送回転体周
面に密着させるため、シール用シートの配置位置や、支
持位置などは従来ほど精度を要しない。したがって、そ
れだけ組み立て性がよい。 (c) 上記(c)の画像形成装置においては、トナー
ケース開口部を形成する静電潜像担持回転体の回転方向
の上流側のトナーケース壁とトナー搬送回転体周面の間
の隙間(上流側隙間)及びトナーケース開口部を形成す
る静電潜像担持回転体の回転方向の下流側のトナーケー
ス壁と該トナー搬送回転体周面の間の隙間(下流側隙
間)であって、これら隙間のうちトナー搬送回転体の回
転軸線方向の端部の隙間部分を塞ぐために、シール用シ
ートが配置されている。
【0028】シール用シートは、トナー搬送回転体の回
転方向における両側端部をそれぞれ上流側トナーケース
壁と下流側トナーケース壁で支持して、該トナー搬送回
転体の回転方向における中央部の少なくとも一部の面を
該トナー搬送回転体周面に接触させる。シール用シート
の中央部の少なくとも一部の面は、トナー搬送回転体の
ケース内部に臨む周面部分に接触させる。
【0029】シール用シートは、前述のように少なくと
も電極層を含む一層以上のシートである。シール用シー
トには、例えば電極層と電極層のトナー搬送回転体側に
設けられる絶縁層の二層からなるシートを採用すること
ができる。この画像形成装置は、電極層とトナー搬送回
転体の間に電圧を印加することができる電源を備えてい
る。該電源としては、例えば直流電圧を印加する電源を
挙げることができる。該電源は、出力電圧可変の電源と
してもよい。
【0030】電極層とトナー搬送回転体の間に電圧を印
加することで、シール用シートをトナー搬送回転体の回
転軸線方向における端部周面に静電吸着させて、該端部
周面に密着させることができる。これにより、上流側隙
間及び下流側隙間のうちトナー搬送回転体の回転軸線方
向の端部の隙間部分を塞いで、その隙間部分からケース
内部のトナーが漏れ出ることを防止できる。電極層とト
ナー搬送回転体の間に電圧を印加していないときに、シ
ール用シートがたとえ多少うねったり、そっていたりし
ても、電極層とトナー搬送回転体の間に電圧を印加する
ことでシール用シートはトナー搬送回転体に静電吸着力
によって密着するので、このようなときにもケース内部
のトナーがトナー搬送回転体の回転軸線方向の端部の隙
間から漏れ出ることを防止できる。また、シール用シー
トは静電吸着力によってトナー搬送回転体周面に密着さ
せるため、シール用シートの配置位置や、支持位置など
は従来ほど精度を要しない。したがって、それだけ組み
立て性がよい。上流側隙間及び下流側隙間のうちトナー
搬送回転体の回転軸線方向の両端部の隙間部分を塞ぐと
きには、シール用シートを2つ採用して、それぞれ上記
のように配置すればよい。
【0031】上流側隙間及び下流側隙間のうちトナー搬
送回転体の回転軸線方向の端部の隙間部分以外の隙間部
分は、(a)及び(c)の画像形成装置に設けたシール
用シートで塞げば、上流側隙間及び下流側隙間の全ての
部分を塞ぐことができる。(a)〜(c)の画像形成装
置の現像装置に設けたシール用シートを二以上組み合わ
せて、現像装置に設けてもよい。(III) 本発明は、ト
ナー像を担持するトナー像担持回転体上のトナーを除去
回収するクリーニング装置でのトナーの飛散を防止する
ために、次の(d)及び(e)に示す電子写真方式の画
像形成装置を提供する。 (d)静電潜像を粉体トナーを用いて現像してトナー像
を形成し、該トナー像を記録シートに転写することで記
録シート上にトナー画像を形成する電子写真方式の画像
形成装置であって、前記記録シートに転写するためのト
ナー像を担持するトナー像担持回転体と、前記トナー像
担持回転体周面上からトナーを除去するためのトナー除
去部材及び前記トナー像担持回転体周面に臨む部分が開
口し、該トナー除去部材によって除去されたトナーを内
部に収納するためのトナーケースを有するクリーニング
装置と、前記トナーケース開口部を形成する前記トナー
像担持回転体の回転方向の上流側のトナーケース壁と該
トナー像担持回転体周面の間の隙間を塞ぐために該トナ
ー像担持回転体周面に一部を接触させるシール用シート
であって、電極層を含み、片側端部を該上流側トナーケ
ース壁で支持して、該片側端部よりも該トナー像担持回
転体の回転方向における下流側の少なくとも一部を該ト
ナー像担持回転体周面に接触させるシール用シートと、
前記シール用シートの前記電極層と前記トナー像担持回
転体の間に電圧を印加することができる電源とを備えて
いることを特徴とする画像形成装置。 (e)静電潜像を粉体トナーを用いて現像してトナー像
を形成し、該トナー像を記録シートに転写することで記
録シート上にトナー画像を形成する電子写真方式の画像
形成装置であって、前記記録シートに転写するためのト
ナー像を担持するトナー像担持回転体と、前記トナー像
担持回転体周面上からトナーを除去するためのトナー除
去部材及び前記トナー像担持回転体周面に臨む部分が開
口し、該トナー除去部材によって除去されたトナーを内
部に収納するためのトナーケースを有するクリーニング
装置と、前記トナーケース開口部を形成する前記トナー
像担持回転体の回転方向の下流側のトナーケース壁と該
トナー像担持回転体周面の間の隙間を塞ぐために該トナ
ー像担持回転体周面に一部を接触させるシール用シート
であって、電極層を含み、片側端部を該下流側トナーケ
ース壁で支持して、該片側端部よりも該トナー像担持回
転体の回転方向における下流側の少なくとも一部を該ト
ナー像担持回転体周面に接触させるシール用シートと、
前記シール用シートの前記電極層と前記トナー像担持回
転体の間に電圧を印加することができる電源とを備えて
いることを特徴とする画像形成装置。
【0032】(d)及び(e)のいずれの画像形成装置
も、トナー像担持回転体とクリーニング装置を備えてい
る。トナー像担持回転体は記録シートに転写するトナー
像を担持するためのものである。静電潜像が現像されて
形成されるトナー像が静電潜像担持回転体上から直接前
記記録シートに転写されるタイプの画像形成装置におい
ては、トナー像担持回転体は該静電潜像担持回転体であ
る。静電潜像が現像されて形成されるトナー像が静電潜
像担持回転体上から一旦中間転写回転体に転写され、中
間転写回転体上のトナー像が記録シートに転写されるタ
イプの画像形成装置においては、前記トナー像担持回転
体は静電潜像担持回転体又は(及び)中間転写回転体で
ある。
【0033】トナー像担持回転体の形状としては、例え
ばローラ形状、ドラム形状、無端ベルト形状などを挙げ
ることができる。トナー像担持回転体は、駆動装置によ
り回転駆動される。クリーニング装置は、トナー像担持
回転体上のトナーを除去回収するためのものである。ク
リーニング装置は、トナー像担持回転体が静電潜像担持
回転体である場合には、代表的には静電潜像担持回転体
から記録シート又は中間転写回転体に転写されずに、静
電潜像担持回転体上に残留したトナーを除去回収する。
クリーニング装置は、トナー像担持回転体が中間転写回
転体である場合には、代表的には中間転写回転体から記
録シート上に転写されずに、中間転写回転体上に残留し
たトナーを除去回収する。
【0034】クリーニング装置は、トナー除去部材及び
トナーケースを有している。トナー除去部材は、トナー
像担持回転体上のトナーを除去回収するためのものであ
る。トナー除去部材としては、例えばトナー像担持回転
体周面に接触させるクリーニングブレードや、クリーニ
ングブラシなどを挙げることができる。トナーケース
は、トナー除去部材により除去回収されたトナーを内部
に収納する。トナーケースのトナー像担持回転体に臨む
部分は開口している。クリーニングブレードやクリーニ
ングブラシ等のトナー除去部材はトナーケース内部に配
置して、ケース開口部を通じてトナー像担持回転体周面
に接触させる。
【0035】以下(d)及び(e)の画像形成装置につ
いて順に説明する。 (d) 上記(d)の画像形成装置においては、トナー
ケース開口部を形成するトナー像担持回転体の回転方向
の上流側のトナーケース壁とトナー搬送回転体周面の間
の隙間を塞ぐためにシール用シートが配置されている。
シール用シートは、一部(代表的には、一部の面)をト
ナー像担持回転体周面に接触させる。シール用シート
は、片側端部を上流側トナーケース壁で支持する。シー
ル用シートの支持された片側端部よりもトナー像担持回
転体の回転方向における下流側の少なくとも一部を該ト
ナー像担持回転体周面に接触させる。
【0036】シール用シートは、前述のように少なくと
も電極層を含む一層以上のシートである。シール用シー
トには、例えば電極層の一層だけからなるシートを採用
することができる。この場合には、電極層を体積抵抗が
103 Ω・cm〜107 Ω・cmである半導電性材料に
より形成してもよい。この画像形成装置は、電極層とト
ナー像担持回転体の間に電圧を印加することができる電
源を備えている。該電源としては、例えば直流電圧を印
加できる電源、直流電圧に振動電圧を重畳して印加でき
る電源を挙げることができる。振動電圧としては、例え
ば正弦波状電圧、三角波状電圧、矩形波状電圧を挙げる
ことができる。該電源は、出力電圧可変の電源としても
よい。
【0037】電極層とトナー像担持回転体の間に電圧を
印加することで、シール用シートをトナー像担持回転体
周面に静電吸着させて、該周面に密着させることができ
る。これにより、前記隙間を塞いで、その隙間からケー
ス内部のトナーが漏れ出ることを防止できる。電極層と
トナー像担持回転体の間に電圧を印加していないとき
に、シール用シートがたとえ多少うねったり、そってい
たりしても、電極層とトナー像担持回転体の間に電圧を
印加することでシール用シートはトナー像担持回転体に
静電吸着力によって密着するので、このようなときにも
ケース内部のトナーが漏れ出ることを防止できる。ま
た、シール用シートは静電吸着力によってトナー像担持
回転体周面に密着させるため、シール用シートの配置位
置や、支持位置などは従来ほど精度を要しない。したが
って、それだけ組み立て性がよい。
【0038】電極層とトナー像担持回転体の間に電圧を
印加することで、電極層から放電させて、トナー像担持
回転体上のトナーに荷電してもよい。電極層からの放電
によって、シール用シートとトナー像担持回転体周面の
間を通過する該周面上のトナーから除電すれば、トナー
のトナー像担持回転体への静電吸着力が弱まり、クリー
ニングブレード等のトナー除去部材によって、掃き残し
少なくトナーを除去することができる。
【0039】電極層とトナー像担持回転体の間には、直
流電圧に振動電圧を重畳した電圧を印加してもよい。こ
のようにすると、シール用シートとトナー像担持回転体
周面の間を通過するトナーが、シール用シートとトナー
像担持回転体の接触部位上流側で凝集することを抑制で
きる。カラー画像形成装置において、トナー像担持回転
体周面にシール用シートが接触することで、該周面上の
先に形成されたトナー像を乱してしまう場合には、シー
ル用シートは電極層とトナー像担持回転体の間に電圧を
印加していないときには該トナー像担持回転体周面には
接触しない位置に配置して、電極層とトナー像担持回転
体の間に電圧を印加することでトナー像担持回転体周面
に静電吸着させればよい。クリーニングブレード等のト
ナー除去部材によって、トナー像担持回転体上のトナー
を除去回収するときだけ、シール用シートをトナー像担
持回転体に静電吸着させればよい。この場合、クリーニ
ングブレード等のトナー像担持回転体に接触させてトナ
ーの除去を行うトナー除去部材も、トナーの除去を行う
ときだけトナー像担持回転体に接触させればよい。例え
ばトナー除去部材及びトナーケースを有するクリーニン
グ装置並びにトナーケースに支持されたシール用シート
の全体を、トナー像担持回転体から離間できるようにこ
れらを設けておいてもよい。 (e) 上記(e)の画像形成装置においては、トナー
ケース開口部を形成するトナー像担持回転体の回転方向
の下流側のトナーケース壁とトナー搬送回転体周面との
間の隙間を塞ぐためにシール用シートが配置されてい
る。
【0040】シール用シートは、一部(代表的には、一
部の面)をトナー像担持回転体周面に接触させる。シー
ル用シートは、片側端部を下流側トナーケース壁で支持
する。シール用シートの支持された片側端部よりもトナ
ー像担持回転体の回転方向における下流側の少なくとも
一部を該トナー像担持回転体周面に接触させる。シール
用シートは、前述のように少なくとも電極層を含む一層
以上のシートである。シール用シートには、例えば電極
層の一層だけからなるシートを採用することができる。
この場合には、電極層を体積抵抗が103 Ω・cm〜1
7 Ω・cmである半導電性材料により形成してもよ
い。
【0041】この画像形成装置は、電極層とトナー像担
持回転体の間に電圧を印加することができる電源を備え
ている。該電源としては、例えば直流電圧を印加できる
電源を挙げることができる。該電源は、出力電圧可変の
電源としてもよい。電極層とトナー像担持回転体の間に
電圧を印加することで、シール用シートをトナー像担持
回転体周面に静電吸着させて、該周面に密着させること
ができる。これにより、前記隙間を塞いで、その隙間か
らケース内部のトナーが漏れ出ることを防止できる。電
極層とトナー像担持回転体の間に電圧を印加していない
ときに、シール用シートがたとえ多少うねったり、そっ
ていたりしても、電極層とトナー像担持回転体の間に電
圧を印加することでシール用シートはトナー像担持回転
体に静電吸着力によって密着するので、このようなとき
にもケース内部のトナーが漏れ出ることを防止できる。
また、シール用シートは静電吸着力によってトナー像担
持回転体周面に密着させるため、シール用シートの配置
位置や、支持位置などは従来ほど精度を要しない。した
がって、それだけ組み立て性がよい。
【0042】電極層とトナー像担持回転体の間に電圧を
印加することで、電極層から放電させて、トナー像担持
回転体周面に荷電してもよい。トナー像担持回転体が静
電潜像担持回転体である場合には、電極層からの放電に
よってトナー像担持回転体周面を除電すれば、次の画像
形成のために該周面を帯電させるときに、それだけ均一
に該周面を帯電させることができる。また、トナー像担
持回転体が静電潜像担持回転体である場合には、電極層
からの放電によってトナー像担持回転体周面を予備帯電
させても、次の画像形成のために該周面を帯電させると
きに、それだけ均一に該周面を帯電させることができ
る。トナー像担持回転体が中間転写回転体である場合に
は、電極層からの放電によってトナー像担持回転体周面
から除電しておけば、それだけ静電潜像担持回転体上の
トナー像を転写不良抑制してトナー像担持回転体(中間
転写回転体)に転写することができる。
【0043】この画像形成装置においても、上記(d)
で述べたのと同様に、トナー像担持回転体周面にシール
用シートが接触することで、該周面上のトナー像を乱し
てしまう場合には、シール用シートは電極層とトナー像
担持回転体の間に電圧を印加していないときには該トナ
ー像担持回転体周面には接触しない位置に配置して、電
極層とトナー像担持回転体の間に電圧を印加することで
トナー像担持回転体周面に静電吸着させればよい。クリ
ーニングブレード等のトナー除去部材によって、トナー
像担持回転体上のトナーを除去回収するときだけ、シー
ル用シートをトナー像担持回転体に静電吸着させればよ
い。この場合、クリーニングブレード等のトナー像担持
回転体に接触させてトナーの除去を行うトナー除去部材
も、トナーの除去を行うときだけトナー像担持回転体に
接触させればよい。例えばトナー除去部材及びトナーケ
ースを有するクリーニング装置並びにトナーケースに支
持されたシール用シートの全体を、トナー像担持回転体
から離間できるようにこれらを設けておいてもよい。
【0044】上記(d)において述べた位置と、(e)
において述べた位置の両方の位置にシール用シートを設
けてもよい。 (IV) 以下、シール用シートについてさらに説明す
る。なお、以下の説明においては、シール用シートは前
述のシール装置における回転体に接触させるシール用シ
ートとして説明する。(a)の画像形成装置におけるシ
ール用シートは、以下の説明中、「回転体」を「静電潜
像担持回転体」と読み替えればよい。(b)及び(c)
の画像形成装置におけるシール用シートは、以下の説明
中、「回転体」を「トナー搬送回転体」と読み替えれば
よい。(d)及び(e)の画像形成装置におけるシール
用シートは、以下の説明中、「回転体」を「トナー像担
持回転体」と読み替えればよい。
【0045】また、以下の説明においては、「回転体の
回転方向における上流側」を単に「上流側」と述べるこ
とがある。「回転体の回転方向における下流側」を単に
「下流側」と述べることがある。シール用シートは、厚
みに比べて面積が大きいシート状のものである。シール
用シートは、自己保形性、弾性がある可撓性のシート状
のものであっても、それほど自己保形性、弾性のない薄
いシート状(フィルム状)のものであってもよい。
【0046】シール用シートの厚さは、数10μm〜数
100μm程度であることが好ましい。シール用シート
の厚さは、厚すぎると、回転体への密着性が悪くなり、
回転体形状に合わせてシール用シートが接触できなくな
る。シール用シートの厚さは、薄すぎると強度が弱くな
る。シール用シートの電極層は、導電性材料からなるも
のでもよく、半導電性材料(電気抵抗材料)からなるも
のでもよい。かかる導電性材料としては、例えばクロ
ム、銅、金、白金、タングステン、インジウム、チタン
等の金属、ITO、カーボンなどを挙げることができ
る。かかる抵抗材料としては、例えば4フッ化エチレン
樹脂、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(P
ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVdF)
などのフッ素樹脂にカーボンなどの導電性材料を分散し
たもの、ポリイミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポ
リアミド、ポリオレフィン、ポリカーボネイト等の合成
樹脂に導電性材料を分散したもの、ウレタンゴム等の合
成ゴムに導電性材料を分散したものを挙げることができ
る。電極層を直接回転体周面に接触させる場合であっ
て、回転体表面層が導電性材料からなるときには、リー
クを防止するために電極層は半導電性材料からなるもの
とすればよい。上記(d)や(e)の画像形成装置にお
いて、電極層から放電させるときには、電極層を例えば
半導電性材料からなるものとして、その体積抵抗を10
Ω・cm以上(好ましくは、103 Ω・cm以上)とす
ると、高湿環境下においても電極層から安定的に放電さ
せることができるとともに、電極層からの異常なドット
放電を抑制できる。この場合、放電させるために電極層
への印加電圧が著しく高くならないように、半導電性材
料の体積抵抗は108 Ω・cm以下(好ましくは、10
7 Ω・cm以下)とすることが好ましい。電極層は、放
電点を含む部分だけを抵抗材料により形成して、他の部
分については導電性材料により形成してもよい。このよ
うにしても、高湿環境下において電極層から安定的に放
電させることができるとともに、電極層からの異常なド
ット放電を抑制できる。
【0047】シール用シートの電極層の回転体とは反対
側の表面部分近くに配置される機器、部材への電極層か
らの放電を抑制するために、該反対側表面部分は絶縁体
により被覆してもよい。また、電極層から回転体方向へ
放電させたくないとき、例えばシール用シートが前記の
ように現像装置に設けられたものであるようなときに
は、電極層の反対側表面部分の特に電極層下流側端部の
面(先端面を含む)を絶縁体で被覆してもよい。
【0048】シール用シートは、次の(1)、(2)に
おいて述べる構造とすればよい。 (1)シール用シートは前記電極層を含む一層以上で構
成されたシートとして、該電極層の一部を回転体に接触
させてもよい。 (2)シール用シートは前記電極層及び該電極層の回転
体側に設けられる絶縁層を含む二層以上の積層構造のシ
ートとしてもよい。この場合、電極層と回転体の間に
は、少なくとも絶縁層の一層が配置される。シール用シ
ートは、絶縁層の回転体側にさらに別の層を設けて、三
層以上の積層構造としてもよい。
【0049】このようにシール用シートを電極層及び絶
縁層を含む二層以上の積層構造とするときには、回転体
の回転軸線方向における電極層の側端部からの放電を防
止するために、シール用シートの側端部には電極層を設
けないようにしてもよい。また、このようにシール用シ
ートを電極層及び絶縁層を含む二層以上の積層構造とす
れば、電極層から放電させるときに次のような利点があ
る。シール用シートの一部を回転体に接触させるため、
電極層は少なくとも絶縁層の厚み分だけ回転体から離間
させることができる。絶縁層などの厚みを調整すること
で、放電距離を短くでき、オゾンの発生を抑制できる。
電極層と回転体の最短距離は、パッシェン則により11
μm以上とすると、電極層から良好な放電を行わせるこ
とができる。電極層と回転体の間の最短距離は、放電距
離を短くして、オゾンの発生を抑制するためには、10
0μm以下であることが好ましい。したがって、回転体
と電極層の最短距離は11μm〜100μmであること
が好ましい。該最短距離は、電極層より回転体側に設け
られる絶縁層の厚さなどによって調整できる。回転する
回転体周面がうねったり、振動したりしても、そのうね
りなどに応じて撓んだり、変形したりしながら、シール
用シートは回転体との接触状態を保つことができる。こ
れにより、シール用シートの電極層と回転体間の距離は
安定し、電極層からの放電を安定的に行うことができ
る。
【0050】このようにシール用シートを電極層及び絶
縁層を含む二層以上の積層構造とする場合であって、電
極層から放電させるときには、次の(2−A)及び(2
−B)において述べるようにしてもよい。(2−A)及
び(2−B)において述べるようにすれば、電極層から
の放電をさらに安定させることができる。 (2−A) 電極層は、電極層より回転体側に設けられ
る他の層よりも下流側に突出させてもよい。該他の層
は、前記絶縁層を含んでいる。絶縁層よりも回転体側に
さらに別の層を設けるときには、電極層は絶縁層及び該
別の層の下流側端部よりも下流側に突出させる。
【0051】この場合には、主として絶縁層よりも下流
側に突出した電極層の突出端部の回転体に臨む面から放
電がなされる。このようにすると、電極層からの放電が
容易となり、それだけ均一で安定した放電を行うことが
できる。電極層から安定した放電をさせるためには、電
極層の下流側への突出量L〔mm〕は、近接放電時間T
が0.002〜0.3〔sec〕となるように設定する
ことが好ましく、0.005〜0.1〔sec〕となる
ように設定することがより好ましい。近接放電時間T
〔sec〕は、回転体の周面移動速度をV〔mm/se
c〕とするとき、突出量Lを周面移動速度Vで割った値
(=L/V)である。
【0052】このように電極層を、電極層より回転体側
に設けられる他の層よりも下流側に突出させてるときに
は、さらに次の(2−A1)、(2−A2)及び(2−
A3)において述べるようにしてもよい。 (2−A1) 電極層の絶縁層よりも下流側に突出して
いる端部は、該端部と回転体との距離が下流にいくにし
たがい大きくなるように反らしてもよい。
【0053】このようにすると、電極層の突出端部の下
流側先端部(下流側先端面や下流側先端部におけるエッ
ジ部分など)からの異常放電を抑制でき、それだけ該突
出端部からの面放電を安定して行わせることができる。 (2−A2) 電極層の突出端部の下流側端面は、絶縁
体により覆ってもよい。このようにしても、電極層の突
出端部の下流側先端部からの異常放電を抑制でき。かか
る絶縁体材料としては、例えば4フッ化エチレン樹脂な
どのフッ素樹脂、ポリイミド、ポリエステル、ポリエー
テルなどの合成樹脂、ウレタンゴムなどの合成ゴムを挙
げることができる。 (2−A3) 電極層の突出端部の回転体方向への撓
み、変形を防止するために、電極層の回転体に臨む面と
は反対の面側に補強層を設けてもよい。
【0054】電極層の該突出端部の回転体方向への撓
み、変形を防止すると、放電面を有する該突出端部と回
転体間の距離を一定に保たつことができ、換言すれば、
放電距離を一定に保つことができ、それだけ電極層から
安定した放電を行わせることができる。このような補強
層を設けることに代えて、或いはこれとともに、電極層
自体の厚みを増してもよい。また、前述の電極層の回転
体とは反対側の表面部分を覆わせる絶縁体に、該補強層
の機能を持たせてもよい。
【0055】(2−A1)、(2−A2)及び(2−A
3)において述べたことは、二以上を組み合わせてもよ
い。 (2−B) 電極層の下流側の端部は、回転体の回転軸
線方向に凹凸が並ぶ形状としてもよい。該凹凸は回転体
の回転方向における電極層各部の長さの長短により形成
されるものである。
【0056】この場合、電極層の下流側端部の凸部が放
電点となる。該下流側端部をこのような凹凸が並ぶ形状
とすると、電極層の下流側端部が線状であるときに比べ
て、トナー付着、電極層表面状態のむら、環境変化など
によっても放電点が安定するため、電極層から均一で安
定した放電を行わせることができる。該凸部の回転体回
転軸線方向におけるピッチは、大きすぎると荷電むらが
発生し、小さすぎると隣合う凸部における電界が影響し
あって、下流側端面が線状であるときと変わらなくな
る。したがって、該凸部のピッチは、数10μm〜数1
00μm程度とするのが好ましい。該凹凸形状として
は、例えば櫛歯状、鋸歯状などを挙げることができる。
【0057】このようにシール用シートを電極層及び絶
縁層を含む二層以上の積層構造とする場合のシール用シ
ートの具体的な構造例を次の(2−1)〜(2−3)に
示す。 (2−1) シール用シートは、前記電極層及び該電極
層の回転体側に設けられる絶縁層を含む二層以上の積層
構成のシートとして、該絶縁層の一部を回転体に接触さ
せてもよい。シール用シートは、例えば、前記電極層と
該電極層の回転体側に設けられる絶縁層とが積層された
二層構造のシートとしてもよい。
【0058】シール用シートは、電極層と絶縁層とを別
々に形成した後に重ね合わせて形成してもよい。電極層
を前述のように抵抗材料からなるものとするときには、
これら電極層及び絶縁層を抵抗傾斜複合材料にて一体的
に形成してもよい。電極層を抵抗材料からなるものとす
るときには、絶縁層上に該抵抗材料を塗布して、電極層
を形成してもよい。電極層を前述のように金属等の導電
性材料からなるものとするときには、絶縁層上にスパッ
タリングなどの膜形成手法を用いて、電極層を形成して
もよい。また、スパッタリング等の膜形成手法とフォト
エッチング等のエッチング手法とを併用して、絶縁層上
に所定のパターンの電極層を形成してもよい。後述する
(2−2)及び(2−3)において述べるシール用シー
トについても上記述べたのと同様にして形成することが
できる。
【0059】回転体周面に接触させる絶縁層は摺動性や
耐摩耗性に優れた材料からなるものとするのが好まし
い。このような絶縁層材料としては、例えば4フッ化エ
チレン樹脂などのフッ素樹脂、ポリイミド、ポリエステ
ル、ポリエーテルなどの合成樹脂、ウレタンゴム、シリ
コンゴムなどの合成ゴムを挙げることができる。絶縁層
は、トナーとの離型性のよい材料により形成してもよ
い。また、絶縁層は摩擦係数の小さいものとしてもよ
い。絶縁層材料は回転体の表面層材料と摩擦帯電系列上
で近くの位置関係にあるものとしてもよい。このように
すると、シール用シートは回転体との摺動によって帯電
しにくく、異常放電を抑制できる。
【0060】電極層から放電させるときには、その放電
距離は絶縁層の厚さなどにより調整できる。電極層は回
転体に接触しないため、電極層が傷つくのを防止でき、
長期にわたり電極層から安定した放電を行わせることが
できる。前述のように電極層は、絶縁層よりも下流側に
突出させてもよい。前述のように電極層の下流側端部
は、回転体の回転軸線方向に凹凸が並ぶ形状としてもよ
い。 (2−2) シール用シートは、前記電極層(以下、
「第1電極層」という)、該第1電極層の回転体側に設
けられる絶縁層及び該絶縁層の回転体側に設けられる第
2電極層を含む三層以上の積層構成のシートとして、該
第2電極層の一部を回転体に接触させてもよい。例え
ば、シール用シートは、前記第1電極層、該第1電極層
の回転体側に設けられる絶縁層及び該絶縁層の回転体側
に設けられる第2電極層が積層された三層構造のシート
としてもよい。
【0061】第2電極層は、第1電極層と同様に、導電
性材料からなるものでもよく、電気抵抗材料からなるも
のでもよい。第2電極層も第1電極層と同様に、第2電
極層と回転体の間に電圧印加できる電源に接続する。第
2電極層に電圧印加できる電源としても、第1電極層に
電圧印加できる電源と同様に、例えば直流電圧を印加す
ることができる電源や直流電圧に振動電圧を重畳して印
加できる電源を挙げることができる。該電源も、出力電
圧可変の電源としてもよい。シール用シートの第1電極
層に接続する電源を直流電源とし、第2電極層に接続す
る電源も直流電源とするときには、これらの直流電源は
共通の電源としてもよい。このように第1電極層及び第
2電極層に接続する電源を共通の直流電源とするときに
は、第1電極層及び第2電極層には同じ電圧を印加する
ようにしてもよく、或いは抵抗によって分圧するなどし
てそれぞれ違う電圧を印加するようにしてもよい。
【0062】この場合も、第1電極層から放電させてて
もよい。その放電距離は絶縁層及び第2電極層の厚さな
どにより調整できる。前述のように第1電極層は、絶縁
層及び第2電極層よりも下流側に突出させてもよい。前
述のように第1電極層の下流側の端部は、回転体回転軸
線方向に凹凸が並ぶ形状としてもよい。 (2−3) シール用シートは、前記電極層、該電極層
の回転体側に設けられる絶縁層及び該絶縁層の回転体側
に設けられるエレクトレット層を含む三層以上の積層構
成のシートとして、該エレクトレット層の一部を回転体
に接触させてもよい。例えば、シール用シートは、前記
電極層、該電極層の回転体側に設けられる絶縁層及び該
絶縁層の回転体側に設けられるエレクトレット層が積層
された三層構造のシートとしてもよい。
【0063】エレクトレット層は、エレクトレット材料
からなり、半永久的に電荷を有するため、電極層に電圧
を印加しなくてもシール用シートを回転体に静電吸着さ
せることができる。この場合も、第1電極層から放電さ
せてもよい。その放電距離は絶縁層及びエレクトレット
層の厚さなどにより調整できる。
【0064】前述のように電極層は、絶縁層及びエレク
トレット層よりも下流側に突出させてもよい。前述のよ
うに電極層の下流側端部は、回転体の回転軸線方向に凹
凸が並ぶ形状としてもよい。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (1) 図1に、本発明に係る電子写真方式の画像形成
装置の一例の概略断面図を示す。図1に示す画像形成装
置は、本発明に係るシール装置を備える画像形成装置で
もある。
【0066】図1に示す画像形成装置A1は、後述する
ように静電潜像を粉体トナーを用いて現像して、トナー
像を形成し、該トナー像を記録シートに転写することで
記録シート上にトナー画像を形成する電子写真方式の画
像形成装置である。画像形成装置A1は、静電潜像を形
成するための静電潜像担持回転体として本例では感光体
71を備えている。
【0067】感光体71はドラム形状である。感光体7
1は、導電性支持体712上に光導電体層711が形成
されたものである。導電性支持体712は接地されてい
る。感光体71は、図示を省略した駆動装置によって図
中反時計回りに回転駆動される。感光体71の周面71
3に臨む位置には、帯電チャージャ91、レーザ露光装
置92、現像装置4、転写チャージャ93、分離チャー
ジャ94、クリーニング装置8が順に配置されている。
現像装置4及びクリーニング装置8については、後に詳
述する。画像形成装置A1は、次のようにして記録シー
トR上にトナー画像を形成することができる。
【0068】まず、帯電チャージャ91により回転駆動
される感光体71の周面713を順次帯電させる。本例
では、感光体周面713を負(本例では、約−800
V)に帯電させる。帯電した感光体周面713は、順次
露光装置92からのレーザ光により露光して静電潜像を
形成する。該静電潜像を現像装置4によって負極性に帯
電した粉体トナーを用いて現像する。本例では、静電潜
像を反転現像する。これにより、感光体周面713上に
は静電潜像が顕像化したトナー像が形成される。該トナ
ー像は、図示を省略したシート搬送機構によって搬送さ
れてきて、感光体71と転写チャージャ93の間に送り
こまれる記録シートRの裏面に、転写チャージャ93か
らの放電によって正電荷を与えることで、記録シートR
上に順次転写される。
【0069】トナー像が転写された記録シートRは分離
チャージャ94によって除電され、感光体71から分離
しやすくされる。記録シートRは定着装置95方向に送
られる途中で自己のもつ弾性によって感光体71から分
離する。この後、記録シートRは定着装置95まで搬送
され、トナー像は記録シートRに定着される。一方、記
録シートRに転写されずに感光体周面713上に残留し
たトナーは、クリーニング装置8によって除去回収され
る。
【0070】以下、感光体71上の静電潜像を粉体トナ
ーを用いて現像する現像装置4及び感光体71上に残留
したトナーを除去回収するクリーニング装置8について
順に詳しく説明する。現像装置4周辺部分の拡大した断
面図を図2に示す。現像装置4は、粉体トナーTを収納
するトナー収納ケース42及びケース42内のトナーを
感光体71に臨む現像領域まで搬送するためのトナー搬
送ローラ(現像ローラ)41を備えている。
【0071】トナー収納ケース42は感光体71に臨む
部分が開口しており、該開口部423にトナー搬送ロー
ラ41が配置されている。現像装置4は乾式の一成分現
像装置であり、ケース42内には粉体トナーTが収納さ
れている。トナー搬送ローラ41は、その周面411の
一部がケース42内部に臨んでおり、ケース42内部に
収納されたトナーTに接触している。トナー搬送ローラ
周面411の一部は、ケース42外側に露出しており、
該露出した部分は感光体周面713に臨んでいる。トナ
ー搬送ローラ周面411が感光体周面713に臨む領域
が現像領域である。
【0072】トナー搬送ローラ41は回転可能に支持さ
れており、図示を省略した駆動装置によって図中時計回
りに回転駆動される。トナー搬送ローラ41は、本例で
はアルミニウム製のパイプからなる。現像時には、トナ
ー搬送ローラ41と感光体71の間には、電源PS6か
ら現像バイアス電圧が印加される。本例では、トナー搬
送ローラ41には現像バイアス電圧として−250Vが
印加される。
【0073】トナー搬送ローラ41には、ケース42内
部においてトナー規制ブレード43が当接している。現
像装置4は、次のようにしてケース42内部に収納する
トナーTを用いて感光体71上の静電潜像を現像するこ
とができる。トナー搬送ローラ41を回転駆動すること
で、ケース42内部でローラ周面411上にのっている
トナーTを周面411上に担持して、トナー規制ブレー
ド43に臨む位置、さらには現像領域まで搬送すること
ができる。トナー規制ブレード43とトナー搬送ローラ
周面411の間をトナーを通過させることで、トナーを
薄層にすることができるとともに、トナーを摩擦帯電さ
せることができる。本例においては、トナーは負に帯電
する。このようにして帯電したトナーは、現像領域にお
いて感光体周面411上に該周面411の帯電電位に応
じて現像バイアス電圧によって付着し、該周面411上
の静電潜像を反転現像することができる。これにより、
感光体周面411上にトナー像が形成される。
【0074】現像装置4においては、ケース42内部の
粉体トナーがケース外部に通じる隙間を通ってケース外
部に漏れ出ることを防止するために、次の二箇所の位置
にシール用シートS1a及びS1bが配置されている。
シール用シートS1aは、トナーケース開口部423を
形成するケース42壁のうち感光体71の回転方向の上
流側のケース壁421と感光体周面713の間の隙間G
aを塞ぐために、次のように配置されている。シール用
シートS1aは、片側端部が上流側ケース壁421で支
持されており、該片側端部よりも感光体71の回転方向
における下流側の面が感光体周面713に接触してい
る。シール用シートS1aは、現像領域の感光体回転方
向上流側で感光体周面713に接触している。図3にシ
ール用シートS1aの概略斜視図を示す。
【0075】シール用シートS1aは、厚みに比べて面
積が十分に大きいシートである。シール用シートS1a
は、本例ではほぼ長方形状の可撓性のシートであり、隙
間Gaの感光体71回転軸線方向の幅とほぼ同じ幅に形
成されている。シール用シートS1aは、本例では電極
層101aの一層だけからなるシートである。電極層1
01aは、本例では体積抵抗が103 Ω・cm〜107
Ω・cmの半導電性材料からなる。該半導電性材料は、
本例ではポリイミドにカーボンブラックを分散したもの
である。
【0076】電極層101aには、電極層101aと感
光体71の導電性支持体712の間に電圧印加すること
ができる電源PSaが図示を省略したスイッチを介して
接続されている。シール用シートS1bは、トナーケー
ス開口部423を形成するケース42壁のうち感光体7
1の回転方向の下流側のケース壁422とトナー搬送ロ
ーラ周面411の間の隙間Gbを塞ぐために、次のよう
に配置されている。シール用シートS1bは、片側端部
が下流側ケース壁422で支持されており、該片側端部
よりもトナー搬送ローラ41の回転方向における下流側
の面がローラ周面411に接触している。
【0077】シール用シートS1bは、シール用シート
S1aと同構成のシートであり、電極層101bの一層
だけからなるシートである。シール用シートS1bは長
方形状の可撓性のシートであり、隙間Gbのトナー搬送
ローラ41回転軸線方向の幅とほぼ同じ幅に形成されて
いる。電極層101bには、電極層101bとトナー搬
送ローラ41の間に電圧印加することができる電源PS
bが図示を省略したスイッチを介して接続されている。
【0078】シール用シートS1aの電極層101aと
感光体71の間に電圧(例えば−500V)を印加する
ことで、シール用シートS1aを感光体周面713に静
電吸着させて、該周面713に密着させることができ
る。これにより、隙間Gaを通じてケース42内部のト
ナーがケース外部に漏れ出て、画像形成装置内の感光体
71等の機器、部材を汚染することを防止できる。
【0079】同様に、シール用シートS1bの電極層1
01bとトナー搬送ローラ41の間に電圧(例えば−5
00V)を印加することで、シール用シートS1bをロ
ーラ周面411に静電吸着させて、該周面411に密着
させることができる。これにより、隙間Gbを通じてケ
ース42内部のトナーがケース外部に漏れ出て、画像形
成装置内の感光体71等の機器、部材を汚染することを
防止することができる。
【0080】シール用シートS1aが電極層101aに
電圧が印加されていないときに、たとえ多少うねった
り、そりかえっていても、電極層101aに電圧を印加
することで、静電吸着力でシール用シートS1aを感光
体71に密着させることができる。したがって、シール
用シートS1aを前述の位置に配置するとき、それほど
精度良く配置する必要はなく、それだけ組み立て易い。
シール用シートS1bについても同様である。なお、シ
ール用シートS1aの感光体71への静電吸着力は、電
極層101aと感光体71の間の電位差により調整でき
る。電極層101aと感光体71の間の電位差を大きく
すれば、静電吸着力は大きくなる。シール用シートS1
bのトナー搬送ローラ41への静電吸着力についても同
様である。
【0081】なお、本例においては、シール用シートS
1bの電極層101bとトナー搬送ローラ41の間に
は、電極層101bとローラ41に接続された電源PS
bから電圧を印加することでシール用シートS1bをロ
ーラ41に静電吸着させた。これに代えて、電極層10
1bに接地面に対して電圧を印加して、電極層101b
の(接地面に対する)電位と、電源PS6から電圧印加
されるトナー搬送ローラ41の電位との電位差でもっ
て、シール用シートS1bを感光体周面713に静電吸
着させてもよい。
【0082】なお、本例においては現像装置として一成
分現像装置を採用したが、二成分現像装置においても、
前述の位置にシール用シートを配置することで、トナー
及びキャリアを含む現像剤の飛散を防止できる。次にク
リーニング装置8について説明する。図4に、クリーニ
ング装置8周辺部分の拡大した断面図を示す。
【0083】クリーニング装置8は、感光体周面713
上のトナーを除去回収するためにクリーニングブレード
81と、感光体周面713から回収されたトナーを収納
保管するためのトナー収納ケース82とを備えている。
トナー収納ケース82は感光体71に臨む部分が開口し
ている。クリーニングブレード81は、ケース82内部
に配置されており、ケース開口部823を通じて感光体
周面713に当接している。クリーニングブレード81
の反対側端部は支持部材811を介してケース82に支
持されている。クリーニングブレード81は、感光体周
面713上のトナーを掻き落として、周面713上から
トナーを除去することができる。ブレード81により除
去されたトナーは、ケース82内部に収納される。
【0084】クリーニング装置8においては、このよう
にして感光体71上から回収されたトナーが、ケース8
2内部からケース外部に通じる隙間を通ってケース外部
に漏れ出ることを防止するために、二つのシール用シー
トS1c及びS1dが次の位置に配置されている。シー
ル用シートS1cは、トナーケース開口部823を形成
するケース82壁のうち感光体71の回転方向の上流側
のケース壁821と感光体周面713の間の隙間Gcを
塞ぐために、次のように配置されている。シール用シー
トS1cは、片側端部が上流側ケース壁821で支持さ
れており、該片側端部よりも感光体回転方向における下
流側の面が感光体周面713に接触している。シール用
シートS1cは、クリーニングブレード81より感光体
回転方向において上流側で感光体周面713に接触して
いる。
【0085】また、シール用シートS1dは、トナーケ
ース開口部823を形成するケース82壁のうち感光体
71の回転方向の下流側のケース壁822と感光体周面
713の間の隙間Gdを塞ぐために、次のように配置さ
れている。シール用シートS1dは、片側端部が下流側
ケース壁822で支持されており、該片側端部よりも感
光体回転方向における下流側の面が感光体周面713に
接触している。
【0086】シール用シートS1c及びS1dは、いず
れもほぼ長方形状の可撓性のシートであり、それぞれ隙
間Gc、Gdの感光体71回転軸線方向の幅とほぼ同じ
幅に形成されている。シール用シートS1cは、前述の
シール用シートS1aと同様に、電極層101cの一層
だけからなるシートである。シール用シートS1dも、
電極層101dの一層だけからなるシートである。
【0087】電極層101cには、電極層101cと感
光体71の導電性支持体712の間に電圧印加すること
ができる電源PScが図示を省略したスイッチを介して
接続されている。同様に、電極層101dには、電極層
101dと感光体71の導電性支持体712の間に電圧
印加することができる電源PSdが図示を省略したスイ
ッチを介して接続されている。
【0088】電極層101cと感光体71の間に電圧
(例えば−500V)を印加することで、シール用シー
トS1cを静電吸着力で感光体周面713に密着させる
ことができる。同様に、電極層101dと感光体71の
間に電圧(例えば500V)を印加することで、シール
用シートS1dを静電吸着力で感光体周面713に密着
させることができる。これらにより、隙間GcやGdを
通じて回収したトナーがケース82外部に漏れ出ること
を防止することができる。これらシール用シートS1c
及びS1dは、前述の現像装置4に設けたシール用シー
トS1aと同様に、配置精度はそれほど要求されないた
め、それだけ組み立て易い。
【0089】シール用シートS1cの電極層101cか
ら放電させて、感光体周面713上の残留トナーに荷電
して、トナーから除電してもよい。電極層101cから
の放電は、電極層101cと感光体周面713の接触部
位の感光体回転方向の若干上流位置でなされる。ここ
で、記録シートR上に転写されずに感光体周面713上
に残留したトナーは、転写チャージャ93からの正電荷
を与える放電によって、現像時の帯電極性(本例では、
負極性)とは逆極性の正極性に帯電しているものが多
い。そこで、本例では、電極層101cには電源PSd
から負極性の電圧が印加してあり、電極層101cから
放電させることで、大部分の残留トナーから除電するこ
とができる。このように感光体周面713上の残留トナ
ーから除電することで、トナーの周面713への静電吸
着力を弱めることができ、クリーニングブレード81に
よってトナーを掻き残し少なく除去することができる。
【0090】シール用シートS1dの電極層101dか
らも放電させて、感光体周面713に荷電してもよい。
本例では、電極層101dに電源PSdから正電圧を印
加して電極層101dから放電させることで、帯電チャ
ージャ91によって負極性に帯電させられた感光体周面
713から除電することができる。これにより、次の画
像形成プロセス時においては、帯電チャージャ91は除
電された感光体周面713を帯電させることになるた
め、それだけ感光体周面713を均一に帯電させること
ができる。このような除電は、従来光イレーサなどによ
って行われていたが、かかる除電のための光イレーサー
の機能をシール用シートS1dに持たせることができ、
それだけ画像形成装置を安価にすることができる。
【0091】逆に、電極層101dからの放電によっ
て、帯電チャージャ91による感光体周面713の帯電
極性(本例では、負極性)と同極性の電荷を感光体周面
713に与えてもよい。このようにすると、次の画像形
成プロセスにおいての帯電チャージャ91による感光体
周面713の帯電を補うことができる。また、本例のよ
うに、反転現像を行うときには、感光体周面713が転
写チャージャ93からの放電によって受けた静電的なダ
メージを緩和することができ、転写メモリの発生を抑制
することができる。
【0092】なお、感光体周面713上のトナーの除去
は、クリーニングブレードに代えて、図5(A)に示す
ように感光体周面713に接触させて、回転駆動するク
リーニングブラシ83により行ってもよい。また、図5
(B)に示すようにクリーニングブレード81とクリー
ニングブラシ83を併用して感光体周面713上のトナ
ーの除去を行ってもよい。クリーニングブレード81と
クリーニングブラシ83を併用すれば、それだけ掃き残
し少なくトナーを感光体周面713上から除去すること
ができる。 (2) 現像装置でのトナーのシーリングは、前述の位
置に配置されるシール用シートS1a、S1bと、次に
示す位置に配置されるシール用シートS1e、S1fの
四つのシール用シートにより行ってもよい。これら四つ
のシール用シートによってシーリングが行われている現
像装置4′を図6(A)、(B)及び(C)に示す。な
お、現像装置4′は、シール用シートS1e、S1fを
配置したことを除けば前述の現像装置4と同様のもので
ある。図6(B)は、現像装置4′のトナー搬送ローラ
41の回転軸線方向の中央部で切断した断面図である。
図図6(C)は、現像装置4′のトナー搬送ローラ41
の回転軸線方向の右端部で切断した断面図である。図6
(A)においてはシール用シートS1a及びS1b並び
にトナー規制ブレード43は図示が省略されている。図
6(A)においては、理解容易のためにトナーケース4
2は一点鎖線で示してあり、ケース42の側壁は図示が
省略されている。
【0093】シール用シートS1eは、ケース壁421
とトナー搬送ローラ41の間の隙間Ga′及びケース壁
422とトナー搬送ローラ41の間の隙間Gbのうち、
トナー搬送ローラ41の回転軸線方向(=感光体71の
回転軸線方向)の右端部の隙間部分を塞ぐために次のよ
うに配置されている。シール用シートS1eは、両端部
がそれぞれケース壁421及び422で支持されてお
り、支持されていない中央部がトナー搬送ローラ41の
ケース内側に臨む周面411部分に巻き掛けられてい
る。これにより、シール用シートS1eのトナー搬送ロ
ーラ41の回転方向における中央部は、トナー搬送ロー
ラ周面411のケース42内側に臨む部分に接触してい
る。
【0094】シール用シートS1fは、隙間Ga′及び
Gbのうち、トナー搬送ローラ41の回転軸線方向の左
端部の隙間部分を塞ぐように、シール用シートS1eと
同様に支持配置されている。シール用シートS1e及び
S1fは、いずれもシール用シートS1aと同様に電極
層の一層だけからなるシートである。これら各電極層と
トナー搬送ローラ41の間には、図示を省略した電源に
よって電圧を印加することができる。なお、各シートS
1e、S1fの端部は図示を省略したケース42の側壁
内面にゆるく当接している。またトナー規制ブレード4
3は両シートS1eとS1fの間にわたって設置されて
いる。
【0095】シール用シートS1aは、シール用シート
S1e及びS1fによって塞がれていない隙間Ga′の
中央部分に通じるケース壁421と感光体71の間の隙
間Gaを塞ぐように配置されている。シール用シートS
1bは、シール用シートS1e及びS1fによって塞が
れていない隙間Gbの中央部分の隙間を塞いでいる。こ
れら四つのシール用シートの各電極層に電圧を印加する
ことで、シール用シートS1aは感光体71に密着させ
ることができ、また、シール用シートS1b、S1e及
びS1fはトナー搬送ローラ41に密着させることがで
きる。
【0096】これらにより、隙間Ga′に通じる隙間G
a及び隙間Gbの略全ての部分を塞ぐことができる。こ
れにより、これら隙間を通じてケース42内部のトナー
が漏れ出ることを防止することができる。 (3) 図7に本発明に係る画像形成装置の他の例の概
略構成図を示す。図7に示す画像形成装置A2は、記録
シートR上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
4色の多重トナー画像を形成できるカラー画像形成装置
である。
【0097】画像形成装置A2は、静電潜像を形成する
ための静電潜像担持回転体として本例では感光体72を
備えている。感光体72は無端ベルト形状であり、二つ
のローラr1及びr2に巻きかけられている。感光体7
2は、導電性ベルト722上に光導電体層721が形成
されたものである。導電性ベルト722はローラr1を
介して接地されている。感光体72は、図示を省略した
駆動装置によって図中反時計回りに回転駆動される。
【0098】感光体72に臨む位置には、帯電チャージ
ャ91、レーザ露光装置92、シアン色の粉体トナーを
用いて感光体周面411上の静電潜像を現像することが
できる現像装置4C、マゼンタ色の粉体トナーを用いて
現像できる現像装置4M、イエロー色の粉体トナーを用
いて現像できる現像装置4Y、黒色の粉体トナーを用い
て現像できる現像装置4Bk、中間転写ベルト73、ク
リーニング装置8Aが順に配置されている。
【0099】シアン色用の現像装置4Cは、図2に示す
現像装置4と同構成の現像装置であり、感光体72に臨
む部分が開口するトナーケース42Cとケース開口部を
通じて感光体72に臨むトナー搬送ローラ41Cを有し
ている。ケース42C内には、シアン色の粉体トナーが
収納されており、シアン色のトナーを用いて現像が行わ
れる。シアン色用現像装置4Cにも、トナーの漏出を防
止するための二つのシール用シートS1aC及びS1b
Cが設けられている。これらシール用シートは、図2に
示す現像装置4に設けたものと同構成のものである。
【0100】シール用シートS1aCは、ケース壁42
1Cと感光体72の間の隙間GaCを塞ぐために、片側
端部がケース壁421Cで支持されており、感光体72
の回転方向の下流側面が感光体周面723に臨んでい
る。本例では、シール用シートS1aCは、図8(A)
に示すように電極層101Cと感光体72の間に電圧を
印加していないときには、感光体72に接触しないよう
に配置されている。シール用シートS1aは、図8
(B)に示すように電極層101Cと感光体72の間に
電圧を印加しているときには、静電吸着力で感光体72
に密着して、隙間GaCを塞ぐことができる。
【0101】シール用シートS1bCは、ケース壁42
2Cとトナー搬送ローラ41Cの間の隙間GbCを塞ぐ
ために、片側端部がケース壁422Cで支持されてお
り、トナー搬送ローラ41の回転方向の下流側面がロー
ラ周面411Cに接触している。マゼンタ色用現像装置
4M、イエロー色用現像装置4Y及び黒色用現像装置4
Bkは、いずれもシアン色用の現像装置4Cと同じ構成
であり、それぞれ現像装置4Cに対して設けたのと同様
に支持、配置されたシール用シートが二つ設けられてい
る。
【0102】クリーニング装置8Aは、図4に示すクリ
ーニング装置8と同構成のクリーニング装置であり、感
光体72に臨む部分が開口するトナーケース82Aと、
ケース開口部を通じて感光体72に接触するクリーニン
グブレード81Aを有している。クリーニング装置8A
には、トナーの漏出を防止するためのシール用シートS
1cA、S1dAが設けられている。シール用シートS
1cA、S1dAは、図4に示すクリーニング装置8に
設けたシール用シートS1c、S1dと同構成のもので
ある。シール用シートS1cA、S1dAは、ケース壁
821A、822Aと感光体周面723の間の隙間Gc
A、GdAを塞ぐために、片側端部がケース壁821
A、822Aで支持されており、感光体72の回転方向
の下流側面が感光体周面723に接触している。
【0103】中間転写ベルト73は、ローラr3、r4
及びr5に巻きかけられた無端ベルトである。中間転写
ベルト73は感光体72に接触している。中間転写ベル
ト73は図示を省略した駆動装置によって図中時計回り
に回転駆動される。中間転写ベルト73の内周面側であ
って感光体72に臨む位置には、感光体72上に形成さ
れたトナー像を中間転写ベルト73に転写するための転
写チャージャ96が配置されている。中間転写ベルト7
3の外周面側であってローラr5に臨む位置には、中間
転写ベルト73上のトナー像を記録シートRに転写する
ための転写ローラ97が配置されている。中間転写ベル
ト73の外周面側であってローラr3に臨む位置には、
クリーニング装置8Bが配置されている。
【0104】クリーニング装置8Bも、図4に示すクリ
ーニング装置8と同構成のクリーニング装置であり、中
間転写ベルト73に臨む部分が開口するトナーケース8
2Bと、ケース開口部を通じてベルト73に接触させる
クリーニングブレード81Bを有している。クリーニン
グ装置8Bには、トナーの漏出を防止するためのシール
用シートS1cBが設けられている。シール用シートS
1cBは、図4に示すクリーニング装置8に設けたシー
ル用シートS1cと同構成のものである。シール用シー
トS1cBは、ケース壁821Bと中間転写ベルト周面
731の間の隙間GcBを塞ぐためのものであり、片側
端部がケース壁821Bで支持されている。
【0105】シール用シートS1cBが設けられている
クリーニング装置8Bは、中間転写ベルト73に対して
圧接離間可能に設けられており、図9(A)に示す離間
位置と図9(B)に示す圧接位置の間を往復動すること
ができる。クリーニング装置8Bの往復動は、図示を省
略した往復動装置により行われる。図9(A)に示す離
間位置では、クリーニングブレード81B及びシール用
シートS1cBは、いずれも中間転写ベルト73には接
触していない。なお、離間位置においては、シール用シ
ートS1cBの電極層101Bには電圧を印加しない。
また、図9(B)に示す圧接位置では、クリーニングブ
レード81Bは中間転写ベルト73に接触し、ベルト7
3上のトナーを掻き落とすことができる。また、クリー
ニング装置8Bが圧接位置にあるときには、シール用シ
ートS1cBの電極層101Bと中間転写ベルト73の
間には電圧が印加され、シール用シートS1cBのベル
ト73回転方向における下流側端部はベルト73に密着
する。これにより、クリーニング装置8Bが圧接位置に
あるときには、ケース壁821Bと中間転写ベルト周面
731の間の隙間GcBをシール用シートS1cBで塞
ぐことができる。
【0106】画像形成装置A2は、次のようにして記録
シートR上にカラー画像を形成することができる。感光
体72上には、シアン、マゼンタ、イエロー、黒色の各
色に対応するトナー像を各色ごとに形成する。例えばシ
アン色のトナー像を形成するときには、帯電チャージャ
91により感光体周面721を帯電させ、露光装置92
からのレーザ光により該周面721上にシアン色用トナ
ー像に対応する静電潜像を形成し、該静電潜像をシアン
色用現像装置4Cによりシアン色トナーを用いて現像す
る。このとき、シアン色用現像装置4Cに設けられたシ
ール用シートS1aC及びS1bCは、それぞれ電極層
に電圧を印加して、感光体73及びトナー搬送ローラ4
1Cに密着させておき、シアン色トナーの漏出を防止す
る。また、このとき、マゼンタ色用の現像装置4Mに設
けられたシール用シートS1aMの電極層には電圧を印
加せず、感光体72から離間させておく。イエロー色用
の現像装置4Y及び黒色用の現像装置4Bkにそれぞれ
設けられたシール用シートS1aY、S1aBkについ
ても感光体72から離間させておく。これらにより、シ
アン色用現像装置4Cによって形成された感光体72上
のシアン色トナー像を乱すことを防止できる。シアン色
用現像装置4Cで現像を行うときに、他の現像装置のシ
ール用シートが感光体72に接触していなくても、他の
現像装置のトナー搬送ローラは回転させないため特に支
障はない。シアン色以外のトナー像の形成を行うときに
も、上記と同様にして行う。
【0107】感光体72上に一つの色のトナー像が形成
されるたびに、そのトナー像を中間転写ベルト73上に
転写チャージャ96によって静電転写する。各色のトナ
ー像は、各色トナー像相互の中間転写ベルト73上での
位置がずれないようにタイミングを合わせて感光体72
上に形成する。感光体72上から中間転写ベルト73上
に転写されずに感光体72上に残留したトナーは、クリ
ーニング装置8Aによって除去回収する。クリーニング
装置8Aでのトナー漏出は、シール用シートS1cA、
S1dAにより防止できる。中間転写ベルト73上にト
ナー像が転写された後は、トナー像を乱さないようにク
リーニング装置8Bは前述のように中間転写ベルト73
から離間させておく。
【0108】中間転写ベルト73上に各色のトナー像が
全て転写され、中間転写ベルト73上に多重のトナー像
が形成された後、多重のトナー像を記録シートR上にま
とめて転写ローラ97によって転写する。この後、記録
シートRは定着装置95に送り、多重トナー像を定着す
る。中間転写ベルト73上の多重トナー像が記録シート
Rに転写された後は、クリーニング装置8Bを前述のよ
うに圧接位置に配置して、クリーニングブレード81B
で残留トナーを掻き取るとともに、シール用シートS1
cBで掻き取ったトナーの飛散を防止する。
【0109】画像形成装置A2においても、クリーニン
グ装置8Aに設けたシール用シートS1cAの電極層か
ら放電させて、感光体72上の残留トナーから除電し
て、クリーニング性能を高めてもよい。また、クリーニ
ング装置8Aにおいて、下流側のシール用シートS1d
Aから放電させて感光体72から除電してもよい。同様
に、クリーニング装置8Bに設けたシール用シートS1
cBの電極層から放電させて、中間転写ベルト73上の
残留トナーから除電して、クリーニング性能を高めても
よい。 (4) 粉体トナーの漏出を防止するためのシール用シ
ートの構造は、前述のシール用シートS1aのように電
極層の一層だけからなるものに限定されない。また、シ
ール用シート及び電極層に電圧を印加する電源を含むシ
ール装置の構成も、前述のシール用シートS1a及び直
流電源PSaを含むシール装置の構成に限定されない。
以下、シール用シートの他の構造例や、シール装置の他
の構成例について説明する。
【0110】なお、以下に説明するシール用シート及び
電源を含むシール装置は、図1に示すクリーニング装置
8に設けたシール用シートS1c及び電源PScの代わ
りに、クリーニング装置8に設けるものとして説明す
る。以下に述べるシール用シートは、シール用シートS
1cと同様に支持配置されている。以下に述べるシール
用シートを示す図面においては、シール用シートを支持
するトナーケースは図示が省略されている。以下に述べ
るシール用シートを示す図面においては、感光体の一部
だけが図示されており、感光体の回転駆動方向を「α」
として示す。以下のシール装置の説明においては、「感
光体の回転駆動方向における上流側」を単に「上流側」
と記載することがある。また、「感光体の回転駆動方向
における下流側」を単に「下流側」と記載することがあ
る。以下に説明するシール用シートは、その電極層から
放電させないものについては現像装置にもクリーニング
装置にも適用できる。以下に説明するシール用シート
は、その電極層から放電させるものについてはクリーニ
ング装置に適用できる。以下に説明するシール用シート
を中間転写ベルト等の中間転写体に接触させるものとす
るときには、以下の説明において「感光体」を「中間転
写体」と読み替えればよい。
【0111】図10に示すシール装置D2のように、シ
ール用シートS1の電極層101と感光体71の間に
は、直流電圧に交番電圧(振動電圧)を重畳して印加し
てもよい。シール用シートS1は電極層101の一層か
らなるシートである。電極層101には、直流電源PS
11と交番電源PS12が直列に接続されている。交番
電源PS12は本例では正弦波電圧を印加できる交流電
源である。電極層101と感光体71の間に、直流電圧
に交流電圧を重畳して印加することで、シール用シート
S1と感光体周面713の間を通過するトナーが、シー
ル用シートS1の下流側先端部に付着することを抑制で
きる。また、シール用シートS1と感光体71の接触部
位の上流側でトナーが凝集することを抑制でき、凝集し
たトナーが落下して装置内を汚染することを抑制でき
る。
【0112】シール用シートの電極層の感光体に臨む側
の面とは反対側の面から、該反対側面の近くに配置され
る機器、部材への放電を抑制するために、例えば図11
に示すシール装置D3のシール用シートS2のように、
電極層の感光体に臨む側の面とは反対側の面は、絶縁体
により被覆してもよい。シール用シートS2は、絶縁層
33及び電極層102がこの順に積層された二層のシー
トである。感光体71に臨む側に電極層102が配置さ
れており、電極層102の一部の面が感光体71に接触
している。絶縁層33は電極層102の感光体71に臨
む側の面とは反対側の面に設けられ、該面を覆ってい
る。これにより、シール用シートS2の感光体71に臨
む面とは反対側の面の近くに配置される機器、部材への
電極層102からの放電を抑制でき、該機器、部材の損
傷を抑制できる。
【0113】シール用シートの構造は、次の(5)、
(6)及び(7)において述べるように電極層の感光体
側に別の層を設けて二層以上の積層構造としてもよい。
次の(5)においては、電極層及び感光体に接触させる
絶縁体を含む二層以上の積層構造のシール用シートを有
するシール装置について説明する。次の(6)において
は、電極層、絶縁層及び感光体に接触させる第2の電極
層を含む三層以上の積層構造のシール用シートを有する
シール装置について説明する。(7)においては、電極
層、絶縁層及び感光体に接触させるエレクトレット層を
含む三層以上の積層構造のシール用シートを有するシー
ル装置について説明する。 (5) 図12に、電極層及び感光体に接触させる絶縁
層を含む二層以上の積層構造のシール用シートを備える
シール装置の一例の概略断面図を示す。
【0114】図12に示すシール装置D4は、シール用
シートS3及び電源PS1を備えている。シール用シー
トS3は、電極層103及び絶縁層31の二層からなる
シートである。感光体71に臨む側に絶縁層31が配置
されており、絶縁層31の一部の面が感光体71に接触
している。
【0115】電極層103は、本例では電気抵抗材料か
らなる。該電気抵抗材料は、本例ではポリイミドにカー
ボンブラックを分散したものである。電極層103の体
積抵抗は103 Ω・cm〜107 Ω・cmである。絶縁
層31は、本例では耐摩耗性、摺動性に優れたポリイミ
ドからなる。絶縁層31の厚みは、本例では80μmに
設定されている。
【0116】シール用シートS3を用いても、電極層1
03と感光体71の間に電圧を印加することでシール用
シートS3を感光体71に密着させることができ、トナ
ーの漏出を防止できる。感光体71に対して摺動する絶
縁層31は、耐摩耗性、摺動性に優れた材料からなるた
め、傷つきにくく、摩耗しにくい。したがって、長期に
わたりシール用シートS3によりトナーのシールを行う
ことができる。
【0117】シール用シートS3を用いるときも電極層
103から放電させてもよい。シール用シートS3を用
いて電極層103から放電させるときには、次のような
利点がある。シール用シートS3の電極層103は感光
体71と接触しないため、電極層103は傷つかず、そ
れだけ長期にわたり安定した放電を行わせることができ
る。また、トナーが電極層103に付着することを抑制
でき、長期にわたり電極層103から安定した放電を行
わせることができる。シール用シートS3は、回転する
感光体71がたとえうねるなどしても、そのうねりなど
に応じて感光体周面713との接触状態を保つことがで
きるため、放電距離を一定に保つことができ、電極層1
03からそれだけ安定した放電を行わせることができ
る。また、前述のように絶縁層31は摩耗しにくいた
め、長期にわたり放電距離を一定に保つことができる。
さらに、絶縁層31の厚みを、前述のように11〜10
0μmの範囲に設定したため、電極層103からは良好
な放電を行えるとともに、オゾンの発生を低減できる。
シール用シートS3においては、絶縁層31の厚みによ
って容易に放電距離を調整できる。電極層103は、前
述のように体積抵抗が103 Ω・cm〜107 Ω・cm
の抵抗材料からなるため、異常なドット放電を防止で
き、ドット放電による感光体71や、これの周囲に配置
される機器、部材の絶縁破壊を抑制できる。
【0118】逆に電極層から放電させたくないときに
は、図13に示すシール装置D5のシール用シートS4
のように、電極層の下流側端面を絶縁体によって被覆し
てもよい。シール用シートS4の電極層104の下流側
端面104e及びエッジ部分は、絶縁体63により被覆
されており、下流側端面104eからの放電を防止でき
る。シール用シートS4は、例えば図1に示す現像装置
4に設けたシール用シートS1aの代わりに用いるとき
には、電極層104からの感光体71への放電が防止さ
れているため、かかる放電によって感光体71上に形成
された静電潜像が乱されることを防止できる。
【0119】このようにシール用シートを電極層及び感
光体に接触させる絶縁層を含む積層構造とするときに
も、電極層の感光体に臨む側の面とは反対側の面は、絶
縁体により被覆してもよい。このようにシール用シート
を電極層及び感光体に接触させる絶縁層を含む二層以上
の積層構造とする場合であって、電極層から放電させる
ときには、次の(5−A)及び(5−B)において述べ
るようにすれば、電極層からの放電を安定させることが
できる。 (5−A) 電極層の下流側端部の感光体の回転方向
(α方向)の長さを変化させて、該下流側端部を感光体
の回転軸線方向(α方向に直交する方向)に凹凸が並ぶ
形状としてもよい。例えば、図14に示すシール装置D
6のシール用シートS5のようにしてもよい。シール用
シートS5の電極層105は、下流側端部が櫛歯状に形
成されている。電極層105の下流側端部の凸部105
pは、絶縁層31より下流側には突出していない。電極
層105に電圧を印加すると、電極層105の凸部10
5pの電界密度が高くなるため、凸部105pが放電点
となる。温度、湿度などの環境条件が変化しても、ま
た、長期にわたり使用しても放電点が安定するため、そ
れだけ安定した放電を行わせることができる。電極層1
05の凸部105pの感光体71の回転軸線方向のピッ
チは、数10〜数100μmとすると、感光体71上の
トナーに均一に荷電することができる。
【0120】なお、シール用シートS5においては、感
光体71の回転軸線方向において電極層105は絶縁層
31よりも内側に奥まっている。換言すれば、該回転軸
線方向における絶縁層31の側端部上には電極層105
は形成されていない。これにより、該回転軸線方向にお
ける電極層105側端部からの放電を抑制することがで
きる。
【0121】電極層の下流側端部の形状は、櫛歯状に代
えて、図15に示すシール装置D7のシール用シートS
6の電極層106のように、鋸歯状としてもよい。 (5−B) 電極層は絶縁層より下流側に突出させても
よい。例えば図16に示すシール装置D8のシール用シ
ートS7のようにしてもよい。シール用シートS7の電
極層107は、絶縁層31より下流側に長さL突出して
いる。かかる突出長L〔mm〕は、近接放電時間Tが
0.002〜0.3〔sec〕(好ましくは、0.00
5〜0.1〔sec〕)となるように設定されている。
近接放電時間T〔sec〕は、突出長Lを感光体周面7
13の移動速度Vで割った値(=L/V)である。
【0122】電極層107からの放電は、電極層107
の絶縁層31よりも下流側に突出した突出端部の感光体
71に臨む面107sから主としてなされる。このよう
に、電極層107を絶縁層31より下流側に突出させる
と、電極層107からの放電が容易となり、それだけ均
一で安定した放電を行わせることができる。したがっ
て、それだけ感光体71や、感光体71上のトナーに均
一に荷電することができる。
【0123】シール用シートを電極層及び感光体に接触
させる絶縁層を含む二層以上の積層構造とする場合であ
って、電極層を絶縁層より下流側に突出させるときに
は、次の(5−B1)、(5−B2)及び(5−B3)
において述べるようにしてもよい。 (5−B1) 電極層の絶縁層より下流側に突出する突
出端部が静電吸着力によって感光体方向に撓んだり、変
形したりするのを防止するために、例えば図17に示す
シール装置D9のシール用シートS8のように、補強層
を設けてもよい。
【0124】シール用シートS8においては、絶縁層3
1より下流側に突出する電極層108に対して、電極層
108の感光体71と反対側の面に補強層61が設けら
れている。補強層61は、本例ではポリエステルからな
る。電極層108の突出端部108pの感光体71方向
への撓み、変形を防止できるため、放電距離が安定し、
それだけ電極層108から安定した放電を行わせること
ができる。
【0125】なお、電極層自体の厚さを増して、或いは
電極層の厚さを増すとともに補強層を設けることで、電
極層の突出端部の撓み、変形を防止してもよい。また、
電極層の感光体に臨む側の面とは反対側に設ける前述の
絶縁体に該補強層の機能を持たせてもよい。 (5−B2) 電極層の下流側突出端部の下流側端面及
びエッジ部分からの異常放電を抑制するために、例えば
図18(A)及び(B)に示すシール装置D10のシー
ル用シートS9のように、電極層の突出端部の下流側先
端面、側端面及び(又は)エッジ部分を絶縁体により被
覆してもよい。
【0126】シール用シートS9においては、電極層1
09の突出端部109pの下流側先端面109e、両側
端面109s及びエッジ部分は、絶縁体62により被覆
されている。これにより、下流側先端面109e、両側
端面109s及びエッジ部分からの異常放電を防止で
き、それだけ感光体71上のトナーに均一に荷電するこ
とができる。 (5−B3) 電極層の下流側突出端部の下流側先端面
やエッジ部分からの異常放電を抑制するために、例えば
図19に示すシール装置D11のシール用シートS10
のように、電極層の突出端部を、該突出端部と感光体と
の距離が下流にいくにしたがい大きくなるように反らし
てもよい。
【0127】シール用シートS10においては、絶縁層
31より下流側に突出する電極層110の突出端部11
0pは、下流にいくにしたがい感光体71との距離が大
きくなるように反っている。これにより、突出端部11
0pの下流側先端面110eや下流側エッジ部分は、他
の部分に比べて感光体71からの距離が大きくなるた
め、下流側先端面110eや下流側エッジ部分からの異
常放電を抑制でき、それだけ感光体71上のトナーに均
一に荷電することができる。
【0128】上記(5−B1)、(5−B2)及び(5
−B3)において述べたことは、二以上を組み合わせて
もよい。 (6) 図20に、電極層、絶縁層及び感光体に接触さ
せる第2の電極層を含む三層以上の積層構造のシール用
シートを備えるシール装置の一例の概略断面図を示す。
【0129】図20に示すシール装置D12は、シール
用シートS11及び二つの電源PS1、PS2を備えて
いる。シール用シートS11は、抵抗材料からなる第1
の電極層111、絶縁層32及び第2の電極層21がこ
の順に積層された三層のシートである。感光体71に近
い側に第2電極層21が配置されており、第2電極層2
1の下流側の面が感光体71に接触している。第2電極
層21は、本例では第1電極層と同じ抵抗材料からな
る。絶縁層32は、第1電極層111と第2電極層21
の間の電気的な絶縁状態を保つために両者の間に設けら
れている。
【0130】第1電極層111には直流電源PS1が接
続されている。第2電極層21には直流電源PS2が接
続されている。絶縁層32の厚さと第2電極層21の厚
さの合計は、第1電極層111から放電させるときに
は、第1電極層111の下流側端面111eから良好な
放電がなされるように、また、オゾンの発生を抑制する
ために、11〜100μmの範囲に設定されている。
【0131】シール用シートS11を用いても、第1電
極層111及び(又は)第2電極層21に電圧を印加す
ることでシール用シートS11を感光体71に密着させ
ることができ、トナーの漏出を防止できる。シール用シ
ートS11を用いるときも電極層から放電させてもよ
い。第1電極層111と第2電極層21のいずれか一方
からだけ放電させてもよい。両電極層から放電させても
よい。例えば、図1に示すクリーニング装置8に対して
設けられているシール用シートS1dの代わりにシール
用シートS11を採用する場合、第1及び第2のいずれ
の電極層からも放電させれば次のような利点がある。例
えば、第2電極層21からの放電により感光体周面71
3から除電して、その後第1電極層111からの放電に
より周面713を帯電させれば、それだけ周面713を
均一に帯電させることができる。
【0132】このようにシール用シートを第1電極層、
絶縁層及び感光体に接触させる第2電極層を含む積層構
造とするときにも、第1電極層の感光体に臨む側の面と
は反対側の面からの放電を抑制するために、該反対側面
は絶縁体により被覆してもよい。このようにシール用シ
ートを第1電極層、絶縁層及び感光体に接触させる第2
電極層を含む三層以上の積層構造とする場合であって、
第1電極層と第2電極層に同極性の電圧を印加するとき
には、例えば図21に示すシール装置D13のように、
これら電極層に接続する電源を一つにすることができ
る。
【0133】シール装置D13は、第1電極層111及
び第2電極層21に電圧印加するために、電源PS3だ
けを備えている。電源PS3からの電圧は、抵抗R1及
びR2によって分圧されて、第1電極層111、第2電
極層21に印加される。電源を二つ設けるときに比べて
電源が一つ少ない分、シール装置全体をコンパクトにで
き、また低コストにできる。
【0134】このようにシール用シートを第1電極層、
絶縁層及び感光体に接触させる第2電極層を含む三層以
上の積層構造とする場合であって、第1電極層から放電
させるときには、前記(5−A)及び(5−B)におい
て述べたのと同様に、次の(6−A)及び(6−B)に
おいて述べるようにしてもよい。得られる効果も同様で
ある。 (6−A) 第1電極層の下流側端部を感光体回転軸線
方向に凹凸が並ぶ形状としてもよい。 (6−B) 第1電極層を絶縁層及び第2電極層より下
流側に突出させてもよい。第1電極層を絶縁層及び第2
電極層より下流側に突出させる場合には、前記(5−B
1)、(5−B2)及び(5−B3)において述べたの
と同様に、次の(6−B1)、(6−B2)及び(6−
B3)において述べるようにしてもよい。得られる効果
も同様である。 (6−B1) 第1電極層の下流側に突出する突出端部
が、静電吸着力によって感光体方向に撓んだり、変形し
たりするのを防止するための補強層をシール用シートに
設けてもよい。 (6−B2) 第1電極層の下流側突出端部の下流側端
面及び(又は)エッジ部分を絶縁体によって被覆しても
よい。 (6−B3) 第1電極層の下流側突出端部と感光体と
の距離が下流にいくにしたがい大きくなるように、第1
電極層を反らしてもよい。
【0135】上記(6−B1)、(6−B2)及び(6
−B3)において述べたことは、二以上を組み合わせて
もよい。 (7) 図22に、電極層、絶縁層及び感光体に接触さ
せるエレクトレット層を含む三層以上の積層構造のシー
ル用シートを備えるシール装置の一例の概略断面図を示
す。
【0136】図22に示すシール装置D14は、シール
用シートS12及び電源PS1を備えている。シール用
シートS12は、電極層112、絶縁層32及びエレク
トレット層22がこの順に積層された三層のシートであ
る。感光体71に近い側にエレクトレット層22が配置
されており、エレクトレット層22の一部の面が感光体
71に接触している。
【0137】エレクトレット層22は、エレクトレット
材料からなる。電極層112には直流電源PS1が接続
されている。絶縁層32の厚さとエレクトレット層22
の厚さの合計は、電極層112から放電させるときに
は、電極層112の下流側端面112eから良好な放電
がなされるように、また、オゾンの発生を抑制するため
に、11〜100μmの範囲に設定されている。
【0138】シール用シートS12を用いても、電極層
112と感光体71の間に電圧を印加することでシール
用シートS12を感光体71に密着させることができ、
トナーの漏出を防止できる。エレクトレット層22は、
半永久的に電荷を保持しているため、電極層112に電
圧を印加しなくてもシール用シートS12は感光体71
に静電吸着する。したがって、電極層112に電圧が印
加されないときにも、トナーの漏出を防止することがで
きる。
【0139】シール用シートS12を用いるときも電極
層112から放電させてもよい。このようにシール用シ
ートを電極層、絶縁層及び感光体に接触させるエレクト
レット層を含む積層構造とするときにも、電極層の感光
体に臨む側の面とは反対側の面からの放電を抑制するた
めに、該反対側面は絶縁体により被覆してもよい。
【0140】また、このようにシール用シートを電極
層、絶縁層及び感光体に接触させるエレクトレット層を
含む三層以上の積層構造とする場合であって、電極層か
ら放電させるときには、前記(5−A)及び(5−B)
において述べたのと同様に、次の(7−A)及び(7−
B)において述べるようにしてもよい。得られる効果も
同様である。 (7−A) 電極層の下流側端部を感光体回転軸線方向
に凹凸が並ぶ形状としてもよい。 (7−B) 電極層を絶縁層及びエレクトレット層より
下流側に突出させてもよい。
【0141】電極層を絶縁層及びエレクトレット層より
下流側に突出させる場合には、前記(5−B1)、(5
−B2)及び(5−B3)において述べたのと同様に、
次の(7−B1)、(7−B2)及び(7−B3)にお
いて述べるようにしてもよい。得られる効果も同様であ
る。 (7−B1) 電極層の下流側に突出する突出端部が、
静電吸着力によって感光体方向に撓んだり、変形したり
するのを防止するための補強層をシール用シートに設け
てもよい。 (7−B2) 電極層の下流側突出端部の下流側端面及
び(又は)エッジ部分を絶縁体によって被覆してもよ
い。 (7−B3) 電極層の下流側突出端部と感光体との距
離が下流にいくにしたがい大きくなるように、電極層を
反らしてもよい。
【0142】上記(7−B1)、(7−B2)及び(7
−B3)において述べたことは、二以上を組み合わせて
もよい。
【0143】
【発明の効果】本発明によると、回転体周面に臨む部分
が開口するケースと該回転体周面の間にできる隙間か
ら、該ケース内の粉体がケース外部に漏れ出ることを防
止するためのシール用シートを備えるシール装置であっ
て、シール用シートがたとえうねったりしていても粉体
のシールを行えるとともに、シール用シートを簡単に配
置してシール効果を得ることができるシール装置を提供
することができる。
【0144】また、本発明によると、粉体トナーを用い
て画像形成する電子写真方式の画像形成装置であり、現
像装置からのトナーの飛散をシール用シートを用いて行
う画像形成装置であって、シール用シートがたとえうね
ったりしていてもトナーのシールを行えるとともに、シ
ール用シートを簡単に配置してトナーの飛散を抑制する
ことができる画像形成装置を提供することができる。
【0145】さらに、本発明によると、粉体トナーを用
いて画像形成する電子写真方式の画像形成装置であり、
クリーニング装置からのトナーの飛散をシール用シート
を用いて行う画像形成装置であって、シール用シートが
たとえうねったりしていてもトナーのシールを行えると
ともに、シール用シートを簡単に配置してトナー飛散を
抑制することができる画像形成装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成図
である。
【図2】図1に示す画像形成装置が備える現像装置周辺
部分の拡大した断面図である。
【図3】図1に示す現像装置に設けられたシール用シー
トの概略斜視図である。
【図4】図1に示す画像形成装置が備えるクリーニング
装置周辺部分の拡大した断面図である。
【図5】図5(A)及び図5(B)はいずれもクリーニ
ング装置の他の例を示す概略断面図である。
【図6】図6(A)は、本発明に係る画像形成装置に備
えられる現像装置の他の例の概略斜視図であり、図6
(B)は該現像装置のトナー搬送ローラ回転軸線方向の
中央部で切断した概略断面図であり、図6(C)は該現
像装置のトナー搬送ローラ回転軸線方向の右端部で切断
した概略断面図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置の他の例の概略構成
図である。
【図8】図8(A)及び(B)は、図7に示す現像装置
に設けられたシール用シートの動作を説明するための図
である。
【図9】図9(A)及び(B)は、図7に示すクリーニ
ング装置に設けられたシール用シートの動作を説明する
ための図である。
【図10】本発明に係るシール装置の他の例の概略断面
図である。
【図11】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略断面図である。
【図12】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略断面図である。
【図13】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略断面図である。
【図14】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略斜視図である。
【図15】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略斜視図である。
【図16】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略断面図である。
【図17】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略断面図である。
【図18】図18(A)は本発明に係るシール装置のさ
らに他の例を示す概略断面図であり、図18(B)は該
シール用装置の概略斜視図である。
【図19】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略断面図である。
【図20】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略断面図である。
【図21】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略断面図である。
【図22】本発明に係るシール装置のさらに他の例の概
略断面図である。
【符号の説明】
A1、A2 画像形成装置 D1〜D14 シール装置 S1a、S1b、S1c、S1d、S1e、S1f、S
1〜S12 シール用シート 101a、101b、101c、101d、101〜1
12 電極層 21 第2電極層 22 エレクトレット層 31、32、33 絶縁層 4、4′、4C、4M、4Y、4Bk 現像装置 41、41C トナー搬送ローラ(トナー搬送回転体) 42、42C トナーケース 421、422 トナーケース壁 423 トナーケース開口部 43 トナー規制ブレード 61 補強層 62、63 絶縁体 71、72 感光体(静電潜像担持回転体、トナー像担
持回転体) 713、723 感光体周面 73 中間転写ベルト(中間転写回転体、トナー像担持
回転体) 8、8A、8B クリーニング装置 81 クリーニングブレード 82 トナーケース 821、822 トナーケース壁 823 トナーケース開口部 83 クリーニングブラシ 91 転写チャージャ 92 レーザー露光装置 93 転写チャージャ 94 分離チャージャ 95 定着装置 Ga、Gb、Gc、Gd 隙間 PSa、PSb、PSc、PSd、PS1、PS11、
PS12、PS13、PS2 電源 T トナー R 記録シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 和義 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 松浦 晋也 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体周面に臨む部分が開口するケースと
    該回転体周面の間にできる隙間から、該ケース内の粉体
    がケース外部に漏れ出ることを防止するためのシール装
    置であって、 前記隙間を塞ぐために前記回転体周面に一部を接触させ
    るシール用シートであって、電極層を含み、少なくとも
    片側の端部を前記ケースで支持して、残部の少なくとも
    一部を該回転体周面に接触させるシール用シートを備え
    ており、 前記シール用シートの前記電極層と前記回転体の間に電
    圧を印加することで、該シール用シートを該回転体周面
    に静電吸着させることを特徴とするシール装置。
  2. 【請求項2】前記シール用シートは、前記ケース開口部
    を形成する前記回転体の回転方向の上流側のケース壁と
    該回転体周面の間の隙間を塞ぐために、片側端部を該上
    流側ケース壁で支持して、該片側端部よりも該回転体の
    回転方向における下流側の少なくとも一部を該回転体周
    面に接触させる請求項1記載のシール装置。
  3. 【請求項3】前記シール用シートは、前記ケース開口部
    を形成する前記回転体の回転方向の下流側のケース壁と
    該回転体周面の間の隙間を塞ぐために、片側端部を該下
    流側ケース壁で支持して、該片側端部よりも該回転体の
    回転方向における下流側の少なくとも一部を該回転体周
    面に接触させる請求項1記載のシール装置。
  4. 【請求項4】前記シール用シートは前記電極層と前記回
    転体の間に電圧を印加していないときには該回転体周面
    には接触しない位置にあり、該電極層と該回転体の間に
    電圧を印加することで該回転体周面に静電吸着する請求
    項1から3のいずれかに記載のシール装置。
  5. 【請求項5】前記シール用シートの前記電極層と前記回
    転体の間に電圧を印加することができる電源を備えてい
    る請求項1から4のいずれかに記載のシール装置。
  6. 【請求項6】前記電源は、直流電圧を印加することがで
    きる電源である請求項5記載のシール装置。
  7. 【請求項7】前記シール用シートの前記電極層の体積抵
    抗が103 Ω・cm〜107 Ω・cmである請求項1か
    ら6のいずれかに記載のシール装置。
  8. 【請求項8】前記シール用シートの前記電極層の前記回
    転体に臨む面とは反対側の面は、絶縁体で覆われている
    請求項1から7のいずれかに記載のシール装置。
  9. 【請求項9】前記シール用シートは前記電極層を含む一
    層以上で構成されたシートであり、該電極層の一部を前
    記回転体に接触させる請求項1から8のいずれかに記載
    のシール装置。
  10. 【請求項10】前記シール用シートは前記電極層及び該
    電極層の前記回転体側に設けられる絶縁層を含んでいる
    請求項1から8のいずれかに記載のシール装置。
  11. 【請求項11】前記シール用シートは、前記電極層及び
    該電極層の前記回転体側に設けられる前記絶縁層を含む
    二層以上の積層構成のシートであり、該絶縁層の一部を
    前記回転体に接触させる請求項10記載のシール装置。
  12. 【請求項12】前記シール用シートは、前記電極層(以
    下、「第1電極層」という)、該第1電極層の前記回転
    体側に設けられる前記絶縁層及び該絶縁層の該回転体側
    に設けられる第2の電極層を含む三層以上の積層構成の
    シートであり、該第2電極層の一部を前記回転体に接触
    させる請求項10記載のシール装置。
  13. 【請求項13】前記シール用シートの前記第2電極層の
    体積抵抗が103 Ω・cm〜107 Ω・cmである請求
    項12記載のシール装置。
  14. 【請求項14】前記シール用シートの前記第2電極層と
    前記回転体の間に電圧を印加することができる電源を備
    えている請求項12又は13記載のシール装置。
  15. 【請求項15】前記第2電極層に電圧印加できる電源
    は、直流電圧を印加することができる電源である請求項
    14記載のシール装置。
  16. 【請求項16】前記シール用シートは、前記電極層、該
    電極層の前記回転体側に設けられる前記絶縁層及び該絶
    縁層の該回転体側に設けられるエレクトレット層を含む
    三層以上の積層構成のシートであり、該エレクトレット
    層の一部を前記回転体に接触させる請求項10記載のシ
    ール装置。
  17. 【請求項17】静電潜像を粉体トナーを用いて現像して
    トナー像を形成し、該トナー像を記録シートに転写する
    ことで記録シート上にトナー画像を形成する電子写真方
    式の画像形成装置であって、 周面上に静電潜像が形成される静電潜像担持回転体と、 前記静電潜像担持回転体周面上に形成される静電潜像を
    粉体トナーを用いて現像するための現像装置であり、前
    記静電潜像担持回転体周面に臨む部分が開口し、内部に
    トナーを収納するトナーケース及び前記トナーケースの
    開口部に配置され、回転により該トナーケース内のトナ
    ーを周面に担持して前記静電潜像担持回転体周面に臨む
    位置まで搬送することができるトナー搬送回転体を有す
    る現像装置と、 前記トナーケース開口部を形成する前記静電潜像担持回
    転体の回転方向の上流側のトナーケース壁と該静電潜像
    担持回転体周面の間の隙間を塞ぐために該静電潜像担持
    回転体周面に一部を接触させるシール用シートであっ
    て、電極層を含み、片側端部が該上流側トナーケース壁
    で支持され、該片側端部よりも該静電潜像担持回転体の
    回転方向における下流側の少なくとも一部を該静電潜像
    担持回転体周面に接触させるシール用シートと、 前記シール用シートの前記電極層と前記静電潜像担持回
    転体の間に電圧を印加することができる電源とを備えて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】前記シール用シートは前記電極層と前記
    静電潜像担持回転体の間に電圧を印加していないときに
    は該静電潜像担持回転体周面には接触しない位置にあ
    り、該電極層と該静電潜像担持回転体の間に電圧を印加
    することで該静電潜像担持回転体周面に静電吸着する請
    求項17記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】前記シール用シートは、前記電極層及び
    該電極層の前記静電潜像担持回転体側に設けられる絶縁
    層を含む二層以上の積層構成のシートであり、該絶縁層
    の一部を該静電潜像担持回転体に接触させる請求項17
    又は18記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】前記シール用シートの前記電極層の前記
    静電潜像担持回転体に臨む面とは反対側の面は、絶縁体
    で覆われている請求項17から19のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  21. 【請求項21】静電潜像を粉体トナーを用いて現像して
    トナー像を形成し、該トナー像を記録シートに転写する
    ことで記録シート上にトナー画像を形成する電子写真方
    式の画像形成装置であって、 周面上に静電潜像が形成される静電潜像担持回転体と、 前記静電潜像担持回転体周面上に形成される静電潜像を
    粉体トナーを用いて現像するための現像装置であり、前
    記静電潜像担持回転体周面に臨む部分が開口し、内部に
    トナーを収納するトナーケース及び前記トナーケースの
    開口部に配置され、回転により該トナーケース内のトナ
    ーを周面に担持して前記静電潜像担持回転体周面に臨む
    位置まで搬送することができるトナー搬送回転体を有す
    る現像装置と、 前記トナーケース開口部を形成する前記静電潜像担持回
    転体の回転方向の下流側のトナーケース壁と前記トナー
    搬送回転体周面の間の隙間を塞ぐために該トナー搬送回
    転体周面に一部を接触させるシール用シートであって、
    電極層を含み、片側端部が該下流側トナーケース壁で支
    持され、該片側端部よりも該トナー搬送回転体の回転方
    向における下流側の少なくとも一部を該トナー搬送回転
    体周面に接触させるシール用シートと、 前記シール用シートの前記電極層と前記トナー搬送回転
    体の間に電圧を印加することができる電源とを備えてい
    ることを特徴とする画像形成装置。
  22. 【請求項22】前記シール用シートは、前記電極層及び
    該電極層の前記トナー搬送回転体側に設けられる絶縁層
    を含む二層以上の積層構成のシートであり、該絶縁層の
    一部を該トナー搬送回転体に接触させる請求項21記載
    の画像形成装置。
  23. 【請求項23】前記シール用シートの前記電極層の前記
    トナー搬送回転体に臨む面とは反対側の面は、絶縁体で
    覆われている請求項21又は22記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】静電潜像を粉体トナーを用いて現像して
    トナー像を形成し、該トナー像を記録シートに転写する
    ことで記録シート上にトナー画像を形成する電子写真方
    式の画像形成装置であって、 周面上に静電潜像が形成される静電潜像担持回転体と、 前記静電潜像担持回転体周面上に形成される静電潜像を
    粉体トナーを用いて現像するための現像装置であり、前
    記静電潜像担持回転体周面に臨む部分が開口し、内部に
    トナーを収納するトナーケース及び前記トナーケースの
    開口部に配置され、回転により該トナーケース内のトナ
    ーを周面に担持して前記静電潜像担持回転体周面に臨む
    位置まで搬送することができるトナー搬送回転体を有す
    る現像装置と、 前記トナーケース開口部を形成する前記静電潜像担持回
    転体の回転方向の上流側のトナーケース壁と前記トナー
    搬送回転体周面の間の隙間及び該トナーケース開口部を
    形成する該静電潜像担持回転体の回転方向の下流側のト
    ナーケース壁と該トナー搬送回転体周面の間の隙間であ
    って、これら隙間のうち該トナー搬送回転体の回転軸線
    方向の端部の隙間部分を塞ぐために、該トナー搬送回転
    体周面の該回転軸線方向の端部周面に一部の面を接触さ
    せるシール用シートであって、電極層を含み、前記トナ
    ー搬送回転体の回転方向における両側端部をそれぞれ前
    記上流側トナーケース壁と前記下流側トナーケース壁で
    支持して、中央部の少なくとも一部の面を該トナー搬送
    回転体端部の前記ケース内部に臨む周面部分に接触させ
    るシール用シートと、 前記シール用シートの前記電極層と前記トナー搬送回転
    体の間に電圧を印加することができる電源とを備えてい
    ることを特徴とする画像形成装置。
  25. 【請求項25】前記シール用シートは、前記電極層及び
    該電極層の前記トナー搬送回転体側に設けられる絶縁層
    を含む二層以上の積層構成のシートであり、該絶縁層の
    一部を該トナー搬送回転体に接触させる請求項24記載
    の画像形成装置。
  26. 【請求項26】前記シール用シートの前記電極層の前記
    トナー搬送回転体に臨む面とは反対側の面は、絶縁体で
    覆われている請求項24又は25記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】静電潜像を粉体トナーを用いて現像して
    トナー像を形成し、該トナー像を記録シートに転写する
    ことで記録シート上にトナー画像を形成する電子写真方
    式の画像形成装置であって、 前記記録シートに転写するためのトナー像を担持するト
    ナー像担持回転体と、 前記トナー像担持回転体周面上からトナーを除去するた
    めのトナー除去部材及び前記トナー像担持回転体周面に
    臨む部分が開口し、該トナー除去部材によって除去され
    たトナーを内部に収納するためのトナーケースを有する
    クリーニング装置と、 前記トナーケース開口部を形成する前記トナー像担持回
    転体の回転方向の上流側のトナーケース壁と該トナー像
    担持回転体周面の間の隙間を塞ぐために該トナー像担持
    回転体周面に一部を接触させるシール用シートであっ
    て、電極層を含み、片側端部を該上流側トナーケース壁
    で支持して、該片側端部よりも該トナー像担持回転体の
    回転方向における下流側の少なくとも一部を該トナー像
    担持回転体周面に接触させるシール用シートと、 前記シール用シートの前記電極層と前記トナー像担持回
    転体の間に電圧を印加することができる電源とを備えて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  28. 【請求項28】前記静電潜像は静電潜像担持回転体上に
    形成され、該静電潜像が現像されて形成されるトナー像
    は該静電潜像担持回転体上から直接前記記録シートに転
    写されるように構成されており、前記トナー像担持回転
    体は該静電潜像担持回転体である請求項27記載の画像
    形成装置。
  29. 【請求項29】前記静電潜像は静電潜像担持回転体上に
    形成され、該静電潜像が現像されて形成されるトナー像
    は該静電潜像担持回転体上から一旦中間転写回転体に転
    写され、該中間転写回転体上のトナー像が前記記録シー
    トに転写されるように構成されており、前記トナー像担
    持回転体は該静電潜像担持回転体である請求項27記載
    の画像形成装置。
  30. 【請求項30】前記静電潜像は静電潜像担持回転体上に
    形成され、該静電潜像が現像されて形成されるトナー像
    は該静電潜像担持回転体上から一旦中間転写回転体に転
    写され、該中間転写回転体上のトナー像が前記記録シー
    トに転写されるように構成されており、前記トナー像担
    持回転体は該中間転写回転体である請求項27記載の画
    像形成装置。
  31. 【請求項31】前記シール用シートは前記電極層と前記
    トナー像担持回転体の間に電圧を印加していないときに
    は該トナー像担持回転体周面には接触しない位置にあ
    り、該電極層と該トナー像担持回転体の間に電圧を印加
    することで該トナー像担持回転体周面に静電吸着する請
    求項27から30のいずれかに記載の画像形成装置。
  32. 【請求項32】前記シール用シートの前記電極層から放
    電させて、前記トナー像担持回転体上のトナーに荷電す
    る請求項27から31のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  33. 【請求項33】前記シール用シートは前記電極層を含む
    一層以上で構成されたシートであり、該電極層の一部を
    前記トナー像担持回転体に接触させる請求項27から3
    2のいずれかに記載の画像形成装置。
  34. 【請求項34】前記シール用シートは、前記電極層及び
    該電極層の前記トナー像担持回転体側に設けられる絶縁
    層を含む二層以上の積層構成のシートであり、該絶縁層
    の一部を該トナー像担持回転体に接触させる請求項27
    から32のいずれかに記載の画像形成装置。
  35. 【請求項35】前記シール用シートの前記電極層は、体
    積抵抗が103 Ω・cm〜107 Ω・cmである半導電
    性材料からなる請求項27から34のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  36. 【請求項36】前記シール用シートの前記電極層の前記
    トナー像担持回転体に臨む面とは反対側の面は、絶縁体
    で覆われている請求項27から35のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  37. 【請求項37】前記電源は直流電圧を印加することがで
    きる電源である請求項27から36のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  38. 【請求項38】前記電源は直流電圧に交番電圧を重畳し
    た電圧を印加することができる電源である請求項27か
    ら36のいずれかに記載の画像形成装置。
  39. 【請求項39】静電潜像を粉体トナーを用いて現像して
    トナー像を形成し、該トナー像を記録シートに転写する
    ことで記録シート上にトナー画像を形成する電子写真方
    式の画像形成装置であって、 前記記録シートに転写するためのトナー像を担持するト
    ナー像担持回転体と、 前記トナー像担持回転体周面上からトナーを除去するた
    めのトナー除去部材及び前記トナー像担持回転体周面に
    臨む部分が開口し、該トナー除去部材によって除去され
    たトナーを内部に収納するためのトナーケースを有する
    クリーニング装置と、 前記トナーケース開口部を形成する前記トナー像担持回
    転体の回転方向の下流側のトナーケース壁と該トナー像
    担持回転体周面の間の隙間を塞ぐために該トナー像担持
    回転体周面に一部を接触させるシール用シートであっ
    て、電極層を含み、片側端部を該下流側トナーケース壁
    で支持して、該片側端部よりも該トナー像担持回転体の
    回転方向における下流側の少なくとも一部を該トナー像
    担持回転体周面に接触させるシール用シートと、 前記シール用シートの前記電極層と前記トナー像担持回
    転体の間に電圧を印加することができる電源とを備えて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  40. 【請求項40】前記静電潜像は静電潜像担持回転体上に
    形成され、該静電潜像が現像されて形成されるトナー像
    は該静電潜像担持回転体上から直接前記記録シートに転
    写されるように構成されており、前記トナー像担持回転
    体は該静電潜像担持回転体である請求項39記載の画像
    形成装置。
  41. 【請求項41】前記静電潜像は静電潜像担持回転体上に
    形成され、該静電潜像が現像されて形成されるトナー像
    は該静電潜像担持回転体上から一旦中間転写回転体に転
    写され、該中間転写回転体上のトナー像が前記記録シー
    トに転写されるように構成されており、前記トナー像担
    持回転体は該静電潜像担持回転体である請求項39記載
    の画像形成装置。
  42. 【請求項42】前記静電潜像は静電潜像担持回転体上に
    形成され、該静電潜像が現像されて形成されるトナー像
    は該静電潜像担持回転体上から一旦中間転写回転体に転
    写され、該中間転写回転体上のトナー像が前記記録シー
    トに転写されるように構成されており、前記トナー像担
    持回転体は該中間転写回転体である請求項39記載の画
    像形成装置。
  43. 【請求項43】前記シール用シートは前記電極層と前記
    トナー像担持回転体の間に電圧を印加していないときに
    は該トナー像担持回転体周面には接触しない位置にあ
    り、該電極層と該トナー像担持回転体の間に電圧を印加
    することで該トナー像担持回転体周面に静電吸着する請
    求項39から42のいずれかに記載の画像形成装置。
  44. 【請求項44】前記シール用シートの前記電極層から放
    電させて、前記トナー像担持回転体周面に荷電する請求
    項39から43のいずれかに記載の画像形成装置。
  45. 【請求項45】前記シール用シートは前記電極層を含む
    一層以上で構成されたシートであり、該電極層の一部を
    前記トナー像担持回転体に接触させる請求項39から4
    4のいずれかに記載の画像形成装置。
  46. 【請求項46】前記シール用シートは、前記電極層及び
    該電極層の前記トナー像担持回転体側に設けられる絶縁
    層を含む二層以上の積層構成のシートであり、該絶縁層
    の一部を該トナー像担持回転体に接触させる請求項39
    から44のいずれかに記載の画像形成装置。
  47. 【請求項47】前記シール用シートの前記電極層は、体
    積抵抗が103 Ω・cm〜107 Ω・cmである半導電
    性材料からなる請求項39から46のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  48. 【請求項48】前記シール用シートの前記電極層の前記
    トナー像担持回転体に臨む面とは反対側の面は、絶縁体
    で覆われている請求項39から47のいずれかに記載の
    画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6256466B1 (en) * 1999-03-16 2001-07-03 Kyocera Mita Corporation Developing device capable of preventing toner particles from being accumulated at a front end of a cover member
US6336013B1 (en) 1999-04-09 2002-01-01 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and process cartridge having magnet to prevent toner scattering
US7684725B2 (en) 2006-07-25 2010-03-23 Panasonic Corporation Exposure device and image forming apparatus
JP2015148695A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

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