JPH08179640A - 転写ベルトクリーニング装置 - Google Patents

転写ベルトクリーニング装置

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JPH08179640A
JPH08179640A JP33721794A JP33721794A JPH08179640A JP H08179640 A JPH08179640 A JP H08179640A JP 33721794 A JP33721794 A JP 33721794A JP 33721794 A JP33721794 A JP 33721794A JP H08179640 A JPH08179640 A JP H08179640A
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roller
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Hideki Komatsu
秀樹 小松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のクリーニンブレードによる転写ベルト
のクリーニング装置によっては除去し切れなかったベル
ト表面の凹部に入り込んだトナー等を確実に除去するこ
とができる転写ベルトクリーニング装置を提供する。 【構成】トナーから成る可転写像を担持した像担持体の
転写位置に転写材を搬送すると共に、電界により像担持
体面上の可転写像を該転写材上に転写させる機能、又は
該可転写像を転写した転写材を静電的に吸着して搬送す
る機能、或は上記2つの機能を併有した転写ベルトを備
えた画像形成装置に於て、上記転写ベルトの像担持体側
面にスポンジローラを接触させて該ベルト面をクリーニ
ングするように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ、ファ
クシミリ装置等の電子写真プロセスを利用した画像形成
装置において、像担持体上のトナー像を転写材上に転写
するための転写位置に該転写材を搬送する搬送手段及び
転写手段として機能する転写ベルトに付着したトナーを
除去する為のクリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等
の電子写真プロセスを利用した画像形成装置にあって
は、予め一様に帯電させられた像担持体(感光体)上に
原稿反射光等の画像情報を照射することによって得た静
電潜像に対して、現像装置からトナーを供給することに
より可転写像(トナー像)を形成し、このトナー像を転
写手段により転写材上に転写したあとで、定着装置によ
り定着することにより画像形成が行われている。従来か
ら像担持体上に形成された可転写像を転写位置に於て転
写材上に転写する工程は、転写材裏面からコロナ放電に
よってトナーと逆極性の電荷を付与することにより行わ
れていた。しかし、この転写方式は、コロナ放電により
発生するオゾンにより空気の汚損及び機器の劣化等をも
たらすため、この点の改善が求められていた。
【0003】このような不具合を解消する手法として、
中抵抗材料から成るエンドレスベルト(転写ベルト)を
用いて転写材を転写位置に搬送すると共に該転写ベルト
の裏面に配置されたバイアスローラから電界を加えるこ
とにより、像担持体上の可転写像を転写材上に転写させ
る転写装置が提案されている。エンドレスの転写ベルト
を用いた従来の転写装置にあっては、転写時に飛散する
トナー等の異物により転写ベルト表面が汚染され易い
が、一旦ベルト表面が汚染されると、後続の転写材の裏
面にトナーが付着し、この状態で後続の転写材が定着装
置を通過すると、裏面のトナー汚れも定着され、裏汚れ
となる。特に、両面コピー時にベルト上にトナー付着が
起きると、表面コピー時に転写材の裏面に形成された裏
汚れが、裏面コピー時に形成される画像と重なって裏面
画像を汚す結果となる一方で、表面画像も裏面コピー時
にベルトから転写されるトナー汚れにより汚されること
となる。
【0004】このような不具合を解決する手法として
は、転写ベルトにクリーニングブレードを摺接させるこ
とにより転写ベルトに付着したトナー等を除去すること
が行われている。しかし、ブレードを用いたクリーニン
グ方式では、ベルト表面の微細な凹部に入り込んで付着
したトナー等の異物を十分に掻取ることが難しく、ブレ
ードにより掻取られずにそのまま通過して転写材上に転
写されてしまう事態が発生する。この不具合を解決する
為には、ブレードをベルト表面に対して更に強い力で圧
接しつつトナーを強制除去する必要があるが、この場合
ベルト表面に傷跡を付け、画質を低下させるばかりでな
く、ベルトとブレードの寿命が短くなる虞れがある。ベ
ルトとブレードの寿命の短縮化は、メンテナンス回数の
増大、部品交換回数の増大を引き起こしてコストアップ
をもたらす。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、従来のクリーニンブレードによる転写ベルトのクリ
ーニング装置によっては除去し切れなかったベルト表面
の凹部に入り込んだトナー等を確実に除去することがで
きる転写ベルトクリーニング装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明は、ト
ナーから成る可転写像を担持した像担持体の転写位置に
転写材を搬送すると共に、電界により像担持体面上の可
転写像を該転写材上に転写させる機能、又は該可転写像
を転写した転写材を静電的に吸着して搬送する機能、或
は上記2つの機能を併有した転写ベルトを備えた画像形
成装置に於て、上記転写ベルトの像担持体側面にスポン
ジローラを接触させて該ベルト面をクリーニングするよ
うに構成したことを特徴とする。また、上記スポンジロ
ーラに対して、上記転写ベルト上に付着するトナーと逆
極性のバイアスを印加することにより、該トナーを該ス
ポンジローラに吸着させるように構成したことを特徴と
する。また、上記スポンジローラに対して、該スポンジ
ローラ上に付着するトナーと同極性のバイアスを印加す
ることにより、該スポンジローラ上のトナーを除去する
よう構成したことを特徴とする。
【0007】以下、本発明を添付図面に示した実施例に
より詳細に説明する。なお、記述、或は図示した構成要
素の形状、構成、配置、数値等は一例に過ぎず、これら
に限定されるものではない。図1は本発明を適用せんと
する電子写真式画像形成部の一部であるベルトユニット
の一例の構成説明図である。このベルトユニットは、像
担持体としての感光体ドラム1上の可転写像(トナー
像)を転写するために駆動ローラ3と従動ローラ4との
間に巻き掛けられている転写ベルト2と、転写ベルト2
に転写バイアスを印加するために転写位置において転写
ベルト裏面側に配置された転写バイアスローラ5と、上
記転写位置とは反対側の転写ベルトの裏面側に配置され
て転写ベルトの電荷を除去する接触板6と、転写ベルト
2上の汚染物を除去する為のクリーニング部材(クリー
ニング装置)7とを備えている。符号10はレジストロ
ーラであり、転写材11を転写位置(感光体ドラムと転
写ベルトとの近接部)に供給する。定着ローラ12と加
圧ローラ13とから成る定着装置14は、未定着トナー
を有した転写材を通紙する時に加圧加熱することにより
該トナーを定着させるものである。上記駆動ローラ3
は、図示しない駆動モータによって回転駆動され、転写
ベルト2は駆動ローラ3の回転に従動して矢印方向に走
行移動し、転写位置に於て感光体ドラムの表面と接して
いる。
【0008】図2は転写ベルトの構成を示す断面図であ
り、転写ベルトは表面層20と、内側層21との2層構
造を備えている。表面層20は、JISK6911に準
拠した測定方法によりDC100Vの電圧を印加した時
にベルト表面の表面抵抗率が1×109 〜1×1012Ω
になる様に材料選定されており、また、内側層21は同
様の測定方法による表面低効率が1×107 〜1×10
9 Ωとなるように設定され、またその体積抵抗率が5×
108 〜5×1010Ω・cmとなるように設定されてい
る。
【0009】図3は従動ローラの表面形状の一例を示す
図であり、従動ローラ4は軸方向両端部が先細のテーパ
状となるように構成されている転写ベルトの軸方向変移
と、それに起因した皺形成、ずれ等を防止することがで
きる。この従動ローラは通常金属等の導電材料により構
成されるが、機能としては転写ベルトを支持して駆動ロ
ーラの駆動力により従動回転するだけであるから、他の
導電部材に対して電気的に直接接続されている訳ではな
い。駆動ローラ3は回転駆動する際に転写ベルト2に対
するグリップ力を高める必要から、EPDMゴム、クロ
ロプレンゴム、或はシリコンゴム等の材質が選択されて
いる。
【0010】転写バイアスローラ5は、転写ベルト2の
走行方向に対して従動ローラ4の下流側であって、転写
ベルト2の内側に位置する様に配置されている。転写バ
イアスローラ5は、転写ベルト2に対して感光体ドラム
上の可転写像を構成するトナーの帯電極性と逆極性の電
荷を付与するための接触電極を構成しており、図4に示
す高圧電源26に接続されている。
【0011】接触板6は、図4の要部拡大図にも示す様
に、転写ベルト2の転写材搬送面でない下側の走行部分
であって従動ローラ4の近傍のベルト内側に配置されて
おり、転写位置の上流側において転写材への電荷注入を
規制する役割を果たしている。また、この接触板6は、
転写ベルト2上を流れる電流を帰還電流として検出する
為の手段としても機能しており、接触板6が検出した上
記電流値に基づいて転写バイアスローラ5からの供給電
流の制御を行うものである。このため、接触板6には、
上記検出電流の値に応じて転写バイアスローラ5への供
給電流を調節、設定するための転写制御板25が接続さ
れ、更にこの転写制御板25には転写バイアスローラ用
の高圧電源26が接続されている。
【0012】上記のごときベルトユニットにおいて、像
担持体である感光体ドラム1の表面は例えば−800V
に帯電されており、図5に示す様に感光体表面にプラス
帯電のトナーを静電的に吸着させた状態で矢印方向に回
転して転写部に移動させる。感光体ドラム表面は転写部
に至る前に、感光体近傍に配置された転写前除電ランプ
(PTL)30により表面電位を低下させられる。な
お、図5においてはトナーの帯電電荷の大きさを丸印の
大小により表しており、転写前除電ランプ30により帯
電電荷が少なくなっている状態は、除電前のトナーを示
す丸印よりも小さい丸印とすることにより示している。
【0013】感光体ドラム1上のトナーは、転写ベルト
2側に配置されたバイアスローラ5からの転写バイアス
により転写材上に転移する。この転写バイアスは、−
1.5〜−6.5KVの範囲で高圧電源26から印加さ
れるが、この転写バイアスは次のような定電流制御によ
り、可変設定される。即ち、高圧電源26からバイアス
ローラへの出力電流値をI1 とし、ベルト2を介して接
触板6からアース側へ流れる電流値をI2 としたとき
に、次式[I1 −I2 =IOUT ]のIOUT の値が一定と
なる様に電源電圧を変化させてI1 の値を制御してい
る。このように電源電圧を変化させるのは、温度、湿度
等の環境条件の変化や、転写ベルトの製造品質誤差によ
り生じる特性のバラツキに影響されずに、転写材上の表
面電位を安定させて転写効率の変化をなくする様にする
ためである。
【0014】換言すれば、環境条件等々の変化に拘りな
く、転写ベルト2及び転写材11を経て感光体ドラム1
に流れる電流IOUT を一定に保持するように電流I1
値を制御することにより、転写材上での表面抵抗が低抵
抗化したり、高抵抗化することにより、転写ベルトへの
電流の流れ易さが変動して転写材の分離性能や転写性能
に影響が及ぶという事態の発生を防止している。
【0015】ところで、バイアスローラ5からの転写バ
イアス付与により感光体ドラムから転写材上に可転写像
の転写が行われると、これと同時に転写材も帯電する。
このため、転写ベルト2側の真電荷と転写材側に発生す
る分極電荷との関係に起因して転写材は転写ベルト上に
静電的に吸着され、この吸着力により転写材は感光体ド
ラムから分離される。更に、感光体ドラム表面の曲率分
離を利用した転写材自らの腰の強さによる剥離動作によ
って、この分離は助長される。
【0016】しかし、上記のごとき転写ベルトへの転写
材の静電吸着力の強弱は、湿度等の環境条件の変化によ
って一様でなく、高湿度の場合には転写材に電流が流れ
易くなるので、感光体と転写材との静電吸着力が高ま
り、転写材を分離しにくくなる。この対策として、本実
施例では、転写ベルトの表面層20の抵抗値を若干高め
に設定することにより、転写部における転写材への真電
荷の移行を遅延させている。更には転写バイアスローラ
5を転写部(感光体ドラム1と転写ベルト2とのニップ
部)よりも下流側にずらして位置させているため、更に
転写ベルトから転写材への真電荷の移行が遅延すること
となる。この結果、感光体ドラム表面と転写材との間で
の静電的な吸着力の発生を回避することが可能となって
いる。
【0017】なお、ここで真電荷の移行を遅らせるとい
う概念は、感光体ドラムと転写ベルトとのニップ部(転
写部)に転写材が搬送されるまでの上流側位置で転写材
に電荷を発生させないことを意味しており、このことに
より転写材のドラムへの巻き付きが防止され、またドラ
ムからの転写材の分離不良も防止できる。
【0018】また、感光体ドラム1側に流れる電流I
OUT の値は転写材の搬送速度や転写前除電ランプの有無
に関係なく一義的に決定されているものでは無く、転写
ベルトによる転写材の搬送速度が遅い場合には電流I
OUT の値を減少させ、逆に搬送速度が速い場合や転写前
除電ランプ30を設けない場合には電流値を増大させる
ことにより、適正な値を決定することができる。このよ
うに搬送速度等の条件に応じて適正な値に定められた電
流IOUT を画像形成動作中に一定値に維持することによ
り、転写材の分離性能や転写性能を一定に維持すること
が出来る。
【0019】このように転写材は感光体ドラム上の可転
写像の転写を受けた状態でベルトに静電的に吸着しベル
ト上を搬送される。続いて、駆動ローラ3の外周に位置
する反転部に達した時に、駆動ローラ3の曲率と転写材
の腰の強さによって転写材はベルトから剥離され、転写
装置14に進入してトナーは加熱溶融されて固着する。
転写材を分離した後の転写ベルト表面に残留するトナー
等の異物は、クリーニング部材7により剥離除去され
る。
【0020】本発明の特徴的な構成は、図6の要部拡大
図に示す様に上記クリーニング部材7をスポンジゴムロ
ーラによって構成し、このクリーニング部材7を転写ベ
ルト2と接しながら従動回転する様に図示しない転写ユ
ニットカバーに取付けた点に存する。また、ベルト表面
に付着したトナーの除電及びクリーニング部材7とベル
トの摩擦帯電によるトナー等の異物のベルトへの静電的
な吸着を防止する為には、クリーニング部材7をアース
に落としておくことが好ましい。
【0021】スポンジゴムローラから成るクリーニング
部材7はその表面に多数の微小な凹凸を有し、転写ベル
トに対する接触圧が適正である場合にはこの凹凸により
転写ベルト表面の凹部内に入り込んだトナー等の異物ま
でも適確に捕捉して除去することができるが、転写ベル
トに対するクリーニング部材7の接触圧が弱く、両者の
接触部が線接触となっている場合には、クリーニング部
材表面の凹部とベルト表面との間に空洞が形成される
為、この空洞内をトナー等が通り抜けて除去されず、ベ
ルト上に残留するという不具合を生じる。従って、転写
ベルトとクリーニング部材との接し方は、所定のニップ
幅を有した面接触となるように両者の位置関係を設定し
ておくことが好ましい。
【0022】このニップ幅は、クリーニング部材7を構
成するスポンジローラの軸7aとベルト表面との間の距
離を調整することにより所望幅に設定することができ
る。また、クリーニング部材7によって転写ベルト2上
からトナー等を掻落とす力の大小は、転写ベルト2とク
リーニング部材7との間の摩擦力の大小により決定され
るが、この摩擦力は、転写ベルト2やクリーニング部材
7の材質や、上記ニップ幅、そしてクリーニング部材の
軸7aに掛かる抵抗力等によって所望の値に設定するこ
とができる。
【0023】この点を更に詳述すると、上述の様にこの
ニップ幅は、クリーニング部材7を構成するスポンジロ
ーラの軸7a(の中心)とベルト表面との間の距離を調
整することにより所望幅に設定することができる。図7
に示す様に、ローラ半径をr[mm],ローラ軸中心と
ベルト表面との間の距離をl(エル)[mm]とした時
に、ニップ幅n[mm]は、次式:n=2√(r2 −l
2 )[mm]により求めることができる。
【0024】図8(a) (b) 及び(c) は転写ベルト上の異
物Tをクリーニング部材の表面で除去する際のイメージ
図であり、ベルト上のある点に付着しているトナー等の
異物Tがニップ部Nを通過する間にローラ表面の凹部3
5を転写ベルト2の上記異物Tが通過完了するように、
ベルト2の線速とクリーニング部材7の線速に差を設け
ることにより、異物Tの除去が可能となる。即ち、ベル
ト2とクリーニング部材7とのニップ部Nのニップ幅を
n[mm]、ローラ状のクリーニング部材7の表面凹部
35の直径(開口径)をR[mm]、ローラ表面凹部3
5間の距離をP[mm]、クリーニング部材7の回転数
をt[rpm],ベルト2の線速をv[mm/sec]
としたとき、ベルト2の任意の点がニップ部Nを通過す
るのに要する時間は、n/v[sec]である。
【0025】更に、上述した様にベルトの任意の点に付
着しているトナー等の異物Tをクリーニング部材7によ
り除去する為には、ベルト上の異物Tがニップ幅nを通
過する間のローラ表面の移動距離が、ニップ幅nから凹
部35の直径Rと凹部間の距離Pを引いた値 n−(R
+P)よりも小さくなければならない。そして、ローラ
の線速v’は、次式:v’=2πrt/60[mm/s
ec] で求められ、ベルト上のある点に付着した異物
Tがニップ部Nを通過するのに要する時間はn/v[s
ec]であるから、この時のローラ表面の移動距離は、
(2πrt/60)×(n/v)となり、その結果、次
式 (2πrt/60)×(n/v)<n−(R+P) を満たすことにより、初めてクリーニング部材の凹部に
よりベルト上の異物を除去することが可能となる。
【0026】本発明の一つの実験例では、ローラ半径r
=7.5[mm],硬度25°(JIS A)、凹部3
5の直径R=200[μm]、P=30[μm]のスポ
ンジゴムローラを用い、ローラ軸中心とベルト表面との
間の距離lを6[mm]とすることにより、ニップ幅n
=4.5[mm]を得、ベルトの線速v=340[mm
/sec],ローラ回転数t=400[rpm]とし
た。この結果、ベルト上のトナーを良好に除去すること
ができた。
【0027】次に、図9は本発明の他の実施例の要部構
成説明図であり、クリーニング部材7にトナーと逆極性
のバイアスを印加するための電源40を接続すると共
に、ベルト2を介してクリーニング部材7と対向する位
置に従動ローラ41を配置してこれを接地した構成が特
徴的である。即ち、この実施例では、クリーニング時に
トナーと逆極性のバイアス、例えば図5に示した様に感
光体ドラム1表面がマイナスに帯電した状態でプラス帯
電したトナーにより可転写像を作像するシステムにおい
ては、負極性のバイアスをクリーニング部材7に印加す
ることにより、ベルト上の異物をクリーニング部材の表
面の凹凸によりベルト表面から掻取る機械的な力が有効
に作用すると共に、電気的な力によってもベルト表面か
らクリーニング部材側にトナーが引き寄せられてクリー
ニングが行われる。
【0028】ところで、図6、図9に示したクリーニン
グ部材を用いた場合、クリーニング部材を構成するスポ
ンジローラの表面(外周面)の凹凸部にトナー等の異物
が溜ってクリーニング機能が低下し、転写材側に裏汚れ
が発生する。通常は、このようなクリーニング機能低下
時にクリーニング部材を交換することにより、十分なク
リーニング性能を回復して裏汚れを防止することが可能
となる。しかし、特にベルト上に付着するトナー等の量
が多い場合には、交換のサイクルが短くなる為、経済的
でない。
【0029】図10はこのような不具合を解決するため
の構成例であり、上記各実施例と同一部分には同一符号
を付し重複した説明は省略する。この装置に於て、転写
材への可転写像の転写動作が行われていない時に、クリ
ーニング部材7に接続された電源25よりトナーと同じ
極性にバイアスを付与することにより、クリーニング部
材に溜ったトナー等を強制離脱させてベルト表面に移動
させることができる。例えば、図5に示した様に感光体
ドラム表面がマイナスに帯電しているときにプラス帯電
したトナーによって可転写像を形成するシステムにおい
ては、クリーニング部材7に正極性のバイアスを印加す
ることにより、クリーニング部材7上のトナーはベルト
表面に移行し、ベルトにより感光体ドラムとの接触部に
搬送される。このとき、転写バイアスローラ5にベルト
上のトナーと同極(図5の場合には正極性)のバイアス
を印加することにより、ベルト表面上のトナーは感光体
ドラム1上に移動する。このようにして感光体ドラム1
上に付着したトナーは図示しない感光体用のクリーニン
グ装置によりクリーニングされる。
【0030】図11は各部の動作のタイミングチャート
であり、この例では、クリーニング部材を清掃するため
の上記クリーニング動作は、コピーカウンタが200枚
をカウントした後に実施され、連続コピー中は一連のコ
ピー終了後にクリーニング動作が実行される。なお、上
記手法によりクリーニング部材をクリーニングする動作
は、例えばベルト2の2周分行い、その後ベルトを1周
させてベルト上に残ったトナーをクリーニング部材によ
りクリーニングする。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明では、トナーから成
る可転写像を担持した像担持体の転写位置に転写材を搬
送すると共に、電界により像担持体面上の可転写像を該
転写材上に転写させる機能、又は該可転写像を転写した
転写材を静電的に吸着して搬送する機能、或は上記2つ
の機能を併有した転写ベルトを備えた画像形成装置に於
て、上記転写ベルトの像担持体側面にスポンジローラを
接触させて該ベルト面をクリーニングするように構成し
た。このため、クリーニングブレードでは除去し切れな
かったベルト凹部内に溜ったトナー等の異物を容易に除
去することができる。これはスポンジローラが比較的低
硬度であり、また多孔質のため表面に微細な凹凸が多数
存在しているために、より高いクリーニング能力を発揮
できるからである。この結果、転写ベルト上にトナーが
付着して転写材の裏面等を汚損することを防止できる。
【0032】具体的には、ローラ半径をr,ローラ軸中
心とベルト表面との間の距離をl、ベルトとクリーニン
グ部材とのニップ部のニップ幅をn、クリーニング部材
の表面凹部の直径(開口径)をR、ローラ表面凹部間の
距離をP、クリーニング部材の回転数をt,ベルトの線
速をvとしたとき、ベルト上の異物Tがニップ幅nを通
過する間のローラ表面の移動距離を、ニップ幅nから凹
部の直径Rと凹部間の距離Pを引いた値 n−(R+
P)よりも小さくなること、即ち、次式 (2πrt/
60)×(n/v)<n−(R+P)を満たすことによ
り、クリーニング部材の凹部によりベルト上の異物を除
去することが可能となる。
【0033】また、上記スポンジローラに対して、上記
転写ベルト上に付着するトナーと逆極性のバイアスを印
加することにより、該トナーを該スポンジローラに吸着
させるように構成したので、転写ベルトに付着したトナ
ー等を電気的な力によってもクリーニングすることがで
きる。具体的には、感光体ドラム1表面がマイナスに帯
電した状態でプラス帯電したトナーにより可転写像を作
像するシステムにおいては、負極性のバイアスをクリー
ニング部材7に印加することにより、ベルト上の異物を
クリーニング部材の表面の凹凸によりベルト表面から掻
取る機械的な力が有効に作用する共に、電気的な力によ
ってもベルト表面からクリーニング部材側にトナーが引
き寄せられてクリーニングが行われる。
【0034】また、上記スポンジローラに対して、該ス
ポンジローラ上に付着するトナーと同極性のバイアスを
印加することにより、該スポンジローラ上のトナーを除
去するよう構成したので、トナーがスポンジローラに溜
ることを防止し、ローラの交換サイクリを延ばすことが
できる。具体的には、例えば、転写材への可転写像の転
写動作が行われていない時に、クリーニング部材7に接
続された電源25よりトナーと同じ極性のバイアスを付
与することにより、クリーニング部材に溜ったトナー等
を強制離脱させてベルト表面に移動させることができ
る。ベルト表面に移動したトナー等は感光体上に移動し
て感光体用のクリーニング装置により除去、回収され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する電子写真式画像形成部の一部
であるベルトユニットの一例の構成説明図。
【図2】転写ベルトの構成を示す断面図。
【図3】従動ローラの表面形状の一例を示す図。
【図4】図1の一部拡大図。
【図5】転写位置の拡大図。
【図6】クリーニング部材の一例の構成説明図。
【図7】クリーニング部材と転写ベルトとの接触部の各
部寸法を示す図。
【図8】(a) (b) 及び(c) はクリーニング部材によりベ
ルト上のトナーを除去する状態を示すイメージ図。
【図9】クリーニング部材の他の例の構成説明図。
【図10】本発明の他の実施例のベルトユニットの構成
説明図。
【図11】図10の実施例の各部の動作のタイミングチ
ャート図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム、2 転写ベルト、3 駆動ローラ、
4 従動ローラ、5 転写バイアスローラ、6 接触
板、7 クリーニング部材、10 レジストローラ、1
1 転写材、25 転写制御板、26 高圧電源。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーから成る可転写像を担持した像担
    持体の転写位置に転写材を搬送すると共に、電界により
    像担持体面上の可転写像を該転写材上に転写させる機
    能、又は該可転写像を転写した転写材を静電的に吸着し
    て搬送する機能、或は上記2つの機能を併有した転写ベ
    ルトを備えた画像形成装置に於て、 上記転写ベルトの像担持体側面にスポンジローラを接触
    させて該ベルト面をクリーニングするように構成したこ
    とを特徴とする転写ベルトクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 上記スポンジローラに対して、上記転写
    ベルト上に付着するトナーと逆極性のバイアスを印加す
    ることにより、該トナーを該スポンジローラに吸着させ
    るように構成したことを特徴とする請求項1記載の転写
    ベルトクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 上記スポンジローラに対して、該スポン
    ジローラ上に付着するトナーと同極性のバイアスを印加
    することにより、該スポンジローラ上のトナーを除去す
    るよう構成したことを特徴とする請求項1記載の転写ベ
    ルトクリーニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7162178B2 (en) 2003-12-02 2007-01-09 Sharp Kabushiki Kaisha Transfer device and image forming apparatus
JP2008191216A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 湿式画像形成装置
JP2009251531A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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