JPH11263499A - 原稿読取り装置 - Google Patents

原稿読取り装置

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JPH11263499A
JPH11263499A JP6671798A JP6671798A JPH11263499A JP H11263499 A JPH11263499 A JP H11263499A JP 6671798 A JP6671798 A JP 6671798A JP 6671798 A JP6671798 A JP 6671798A JP H11263499 A JPH11263499 A JP H11263499A
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Application number
JP6671798A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Araishi
邦亮 新石
Masayuki Tsunoda
昌之 角田
Yutaka Aso
裕 阿蘇
Hiroyuki Kobayashi
宏至 小林
Jiyun Kusakabe
盾 日下部
Masaki Deguchi
正樹 出口
Shigeo Kurato
茂雄 蔵人
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチバック中の原稿が一時的に搬入され
るスイッチバック経路65を本装置本体の最上位置に配
置した場合において、スイッチバック動作の妨害を防止
する。 【解決手段】 スイッチバック経路65に、スイッチバ
ック中の原稿上面を覆うカバー67を設け、原稿の露出
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、スキャナ
ー装置およびファクシミリ装置等における、原稿の表裏
両面に形成された画像情報を読み取る原稿読取り装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿両面に形成された画像情報を
自動的に読み取る原稿読取り装置としては、一般に、複
数枚の原稿が原稿束として載置される原稿載置部と、画
像情報を読み取る原稿読取り部と、読み取りを終えた原
稿が排出される原稿排出部と、原稿の搬送方向をスイッ
チバックさせることにより原稿の表裏面を反転させるた
めにスイッチバック中の原稿を一時的に搬入するスイッ
チバック経路と、これらの間で原稿を所定の順序で搬送
する搬送路とから構成されたものが知られている。
【0003】このような原稿読取り装置の構成要素であ
る原稿載置部、原稿排出部、スイッチバック経路等の配
置は、装置内における搬送路の配置や原稿搬送順序の設
定によって決定されるものであるため、スイッチバック
経路をこの装置本体の最も上側に配置する構成とするこ
ともできる。
【0004】このように、スイッチバック経路を装置本
体の最も上側に配置する場合を考えると、通常、スイッ
チバック中の原稿の後端は、原稿にスイッチバック動作
のための搬送力を与えるスイッチバックローラ・コロ対
等にニップされた状態となっているため、このスイッチ
バックローラ・コロ対等によりスイッチバック中の原稿
をこの装置本体上部に一時的に排出するように構成し
て、この装置本体上方の空間をスイッチバック経路とし
て利用することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
スイッチバック経路を装置本体の最も上側に配置し、装
置本体上方の空間をスイッチバック経路として利用する
構成とすると、スイッチバック中の原稿が装置本体の外
部に露出した状態となる。
【0006】このため、このスイッチバック中の原稿に
ユーザーが触れてしまったり、この装置の上部に置かれ
た本などが障害物となって原稿のスイッチバック動作が
妨げられることがあり、これによって、正常なスイッチ
バック動作ができず、たとえば、スイッチバック中の原
稿が斜めとなって、再びこの原稿が装置本体内の搬送路
に戻されたときに原稿詰まりの原因となってしまうなど
の問題が生じうる。
【0007】本発明は、上記のような課題に鑑みてなさ
れたものであり、スイッチバック経路を本装置本体の最
も上側に配置した場合であっても、安定したスイッチバ
ック動作を行うことができる原稿読取り装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、両面に画像情報が形成された原稿を、こ
の装置本体の最も上側に設けられたスイッチバック経路
に一時的に搬入して搬送方向をスイッチバックさせるこ
とで当該原稿の表裏面の反転操作を行った後、原稿読取
り部に搬送する原稿読取り装置において、前記スイッチ
バック経路に、スイッチバック中の原稿の少なくとも一
部を覆うカバーを設けたものである(請求項1)。
【0009】この原稿読取り装置では、スイッチバック
経路は本装置本体の最も上側に配置されているが、この
スイッチバック経路にはスイッチバック中の原稿の少な
くとも一部を覆うカバーが設けられているため、スイッ
チバック中の原稿が装置本体外に露出してユーザーが触
れてしまうことなどによるスイッチバック動作の妨害が
防止される。
【0010】特に、このカバーを、スイッチバック中の
原稿の全面を覆うように構成すれば、スイッチバック中
の原稿が露出することが完全に防止される(請求項
2)。
【0011】一方、このカバーを、スイッチバック経路
の原稿搬入位置に対して反対側の端部が外方に開口する
ように構成すれば、スイッチバック中の原稿先端部をこ
の開口部から外方に一時的に排出することができるた
め、このカバーの大きさによらず、搬送方向に長い原稿
であってもスイッチバック操作を行うことができるため
望ましく、また、このようなカバーであっても、このカ
バーによって覆われる原稿の一部分の露出が防止される
ため、ユーザーが触れてしまうことなどが軽減され、一
定の上記効果が得られる(請求項3)。
【0012】さらに、このように、このカバーの端部を
外方に開口する構成とする場合であれば、このカバー
を、使用頻度の高いサイズの原稿、例えばA4サイズの
原稿については、完全に覆うことができるように構成す
れば、使用頻度の高い例えばA4サイズの原稿の読み取
りを行う通常時には、スイッチバック中の原稿上面の全
体がカバーに覆われるため上記問題を完全に解消できる
とともに、大きなサイズの原稿、例えばA3サイズの原
稿であっても、上述のようにスイッチバック操作を行う
ことができるため望ましい。
【0013】このようなスイッチバック経路が装置本体
の最も上側に配置された原稿読取り装置としては、具体
的には、両面に画像情報を有する複数の原稿を載置可能
な原稿載置部と、前記原稿載置部に載置された複数の原
稿を1枚ずつ分離して給送する分離給紙部と、原稿の画
像情報を読み取る原稿読取り部と、読み取りを終えた原
稿が排出される前記原稿載置部の下側に配置された原稿
排出部と、前記原稿載置部から前記分離給紙部によって
分離給紙された原稿を前記原稿読取り部を介して前記原
稿排出部に導く第1搬送路と、前記第1搬送路を前記分
離給紙部側から前記原稿読取り部に向かって搬送される
原稿を前記原稿載置部の上側に配置されたスイッチバッ
ク経路に引き込み、該原稿の搬送方向をスイッチバック
させて前記第1搬送路に戻すことにより、該原稿の前記
第1搬送路上における表裏面を反転させる原稿反転部
と、前記第1搬送路を前記原稿読取り部から前記原稿排
出部側に向かって搬送される原稿を、前記原稿反転部よ
り前記分離給紙部側の前記第1搬送路に導く第4搬送路
とを備えた構成を挙げることができ、このような原稿読
取り装置においては、前記スイッチバック経路に、スイ
ッチバック中の原稿の少なくとも一部を覆うカバーを設
け、該カバーの終端部を前記原稿載置部上方位置に向か
って開口するように構成することによって、上述のよう
に、スイッチバック中の原稿が露出することによるスイ
ッチバック動作の妨害が防止され、搬送方向に長い原稿
については、スイッチバック中の原稿先端部をこの開口
部から外方に一時的に排出してスイッチバック操作させ
ることができる(請求項4)。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる原稿読
取り装置の一実施形態を示す図である。同図において、
従来の原稿読取り装置と同様の機能を果たす構成には、
同一の符号を付している。なお、この実施形態は、複写
機100の上部に搭載する場合を例としているが、同様
の構成によって、スキャナー装置やファクシミリ装置等
に適用することもできる。
【0015】この原稿読取り装置は、原稿が載置される
原稿トレイ10、この原稿トレイ10の上側に配置され
た原稿の搬送方向をスイッチバックさせる際に一時的に
原稿が搬入されるスイッチバック経路65、原稿の画像
情報を読み取る原稿読取り部70、原稿トレイ10の下
側に配置された読み取りを終えた原稿が排出される排出
トレイ80等を備えており、これらの間を図1に破線で
示す複数の搬送路上を所定の順序で搬送することによっ
て原稿の画像情報の読み取りを行うように構成されてい
る。
【0016】図2に、この原稿読取り装置内部の具体的
構成を示す。以下、この図2を参照しながら、この原稿
読取り装置の構成および原稿の搬送手順について説明す
る。
【0017】原稿トレイ10は、両面あるいは片面に画
像情報を有する原稿を積層して載置可能に構成された原
稿載置部である。この原稿トレイ10の底部には、原稿
トレイ10上に原稿が載置されているか否かを検知する
セットセンサ11が取り付けられている。
【0018】この原稿トレイ10の出口側には、分離給
紙部20が配置されており、原稿トレイ10上に載置さ
れた原稿束を1枚ずつに分離して、第1搬送路31に給
紙するようになっている。すなわち、原稿トレイ10の
上方には前送りコロ23が設けられており、原稿トレイ
10上の原稿を給紙ローラ21および分離コロ22に向
かって送り出すように回転駆動する。給紙ローラ21
は、原稿トレイ10上の原稿を第1搬送路31に送り出
すように回転駆動する一方、分離コロ22は、この給紙
ローラ21に摺接するように配置され、給紙ローラ21
側からの圧力に応じた回転抵抗を生じながら給紙ローラ
21に従動して回転する。したがって、これら給紙ロー
ラ21および分離コロ22によって、原稿トレイ10上
に載置された原稿束のうち最上位置にある1枚の原稿が
原稿束から分離されて第1搬送路31に給送される。
【0019】この第1搬送路31は、この分離給紙部2
0から、原稿の画像情報を読み取る原稿読取り部70を
介して、排出トレイ(原稿排出部)80に至るもので、
分離給紙部20と原稿読取り部70との間には、原稿の
表裏面を反転させる原稿反転部60が、原稿読取り部7
0と排出トレイ80との間には、後述する第4搬送路3
4が分岐する第1分岐位置41が設けられている。
【0020】以下、各部の構成を、この第1搬送路31
に沿って分離給紙部20側から排出トレイ80側へ順に
説明する。なお、説明の便宜上、第1搬送路31の分離
給紙部20側を上流側、排出トレイ80側を下流側と呼
ぶ。
【0021】第1搬送路31の入口部、つまり分離給紙
部20の近傍位置には、フィードセンサ24が設けられ
ている。このフィードセンサ24は、分離給紙部20か
ら第1搬送路31に給送される原稿の先端および後端を
検出するものである。
【0022】このフィードセンサ24の下流側には、レ
ジストローラ51とこれに摺接して従動するレジストコ
ロ52が設けられている。このレジストローラ51は、
給紙ローラ21よりも低速で原稿を搬送するように構成
されている。したがって、給紙ローラ21によって搬送
されてくる原稿は、このレジストローラ51・レジスト
コロ52対の手前でたわみが形成される。そして、この
状態で給紙ローラ21が回転駆動を停止し、レジストロ
ーラ51によって原稿の搬送を始めることにより、原稿
の先端が揃えられ、こうして先端が揃えられた原稿は、
第1搬送路31をさらに下流側に搬送される。
【0023】このレジストローラ51の下流側には、原
稿の表裏面を反転させる原稿反転部60が設けられてい
る。この原稿反転部60は、第1搬送路31を搬送され
てくる原稿を、第2分岐位置42から上方に向かう第2
搬送路32に引き込み、正・逆両方向に回転駆動する反
転ローラ61によってその搬送方向をスイッチバックさ
せ、こうしてスイッチバックされた原稿を第3搬送路3
3から第1搬送路31に戻すことによって、原稿の第1
搬送路31上における表裏面の反転を行うものである。
【0024】この原稿反転部60における原稿表裏面の
反転操作は、両面原稿の場合にのみ行うものであり、こ
のため、第2搬送路32が分岐する第2分岐位置42に
は、搬送されてくる原稿に応じて原稿の搬送経路を切り
替える反転分岐レバー421が設けられている。すなわ
ち、この反転分岐レバー421は、この第2分岐位置4
2に搬送されてくる原稿が片面原稿の場合には、図2の
実線位置にセットされることにより、原稿を第2搬送路
32に導くことなく、すなわち、原稿の表裏面反転操作
を行うことなく、そのまま第1搬送路31の下流側に導
くとともに、搬送されてくる原稿が両面原稿の場合に
は、図2の破線位置にセットされることにより、原稿を
第2搬送路32に導き、上述の表裏面反転操作を行うよ
うになっている。
【0025】また、この第2分岐位置42には、搬送さ
れる原稿の先端および後端を検出する分岐位置センサ4
22が設けられており、この分岐位置センサ422によ
って、反転分岐レバー421が図2の実線位置にセット
されている場合には、原稿が第1搬送路31の第2分岐
位置42下流側に搬送されたことが、反転分岐レバー4
21が図2の破線位置にセットされている場合には、原
稿が第2搬送路32に搬入されたことが分かるようにな
っている。
【0026】この第2搬送路32の出口位置には、上述
した原稿の搬送方向をスイッチバックさせる反転ローラ
61と、この反転ローラ61に対向して反転コロ62が
配置されている。この反転コロ62は、反転ローラ61
に対する位置を移動させる反転コロ移動手段63を備え
ており、この反転コロ移動手段63によって、反転ロー
ラ61・反転コロ62対は、この反転ローラ61・反転
コロ62間の原稿をニップして原稿に搬送力を与えうる
ニップ可能状態と、互いに離間した離間状態とを切り換
えることができるようになっている。
【0027】したがって、この反転ローラ61・反転コ
ロ62対は、ニップ可能状態においては、反転ローラ6
1・反転コロ62間に位置する原稿を、反転ローラ61
の回転駆動により搬送し、反転ローラ61の回転駆動の
停止によりニップしたまま保持することができる。一
方、離間状態においては、この反転ローラ61・反転コ
ロ62対は、反転ローラ61・反転コロ62間に隙間が
形成されるため、2枚の原稿が重なった状態でこの反転
ローラ61と反転コロ62との間に位置する場合であっ
ても、この2枚の原稿に対して搬送抵抗を与えることな
く、この2枚の原稿が互いに逆方向に自由に移動できる
状態を形成できる。
【0028】この反転ローラ61・反転コロ62対間の
上側に、原稿をスイッチバックさせる際に、原稿を一時
的に搬入するためのスイッチバック経路65が設けられ
ている。このスイッチバック経路65は、反転ローラ6
1・反転コロ62間を原稿搬入位置として、ここから原
稿トレイ10の上方位置に向かって略水平方向に形成さ
れており、その上側には、このスイッチバック経路65
に搬入される原稿の上面を覆うようにカバー67が設け
られている。このカバー67は、分離給紙部20の端部
上側位置を原稿搬入位置に対する反対側の端部として、
外方に開口するように構成されており、スイッチバック
経路65は、このカバー67の端部が装置本体外方の原
稿トレイ10上方位置に向かう開口部66となってい
る。
【0029】このスイッチバック経路65に搬入される
原稿は、その後端部を反転ローラ61・反転コロ62間
に挟まれて保持された状態となるが、このスイッチバッ
ク経路65は、この原稿の後端から開口部66までの長
さが使用頻度の高いA4サイズの原稿の長さになるよう
に設定されている。したがって、図3(a)に示すよう
に、使用頻度の高いA4サイズの原稿Pa は、このスイ
ッチバック経路65に搬入されたとき、その上側全面を
カバー67に覆われることになる。このため、ユーザー
が、このスイッチバック中の原稿Pa に触れたり、装置
本体上に置かれた本などの障害物に干渉することなく、
スイッチバック動作が妨げられることがない。
【0030】一方、図3(b)に示すように、A4サイ
ズより大きな、たとえばA3サイズの原稿Pb であれ
ば、その後端部を反転ローラ61・反転コロ62間に挟
まれて保持されたまま、その先端部は一時的にこの開口
部66から本装置本体の外方に排出された状態となっ
て、このカバー67の大きさによらず、スイッチバック
動作させることができるとともに、スイッチバック時
に、その大半をカバー67によって覆われるため、ユー
ザーが触れてしまう等のトラブルを減少させることがで
きる。こうしてスイッチバック時に開口部66から外方
に排出される原稿Pbの先端部は、原稿トレイ10上に
垂れることとなるが、原稿トレイ10上の原稿Pc
は、原稿搬送中、前送りコロ23に上面を押さえられて
いるため、スイッチバック中の原稿Pb に押されて原稿
トレイ10から落下してしまうことはない。
【0031】さらに、カバー67が、スイッチバック経
路65の上側全面を覆うのではなく、一部のみを覆うた
め、図1に示すように、原稿トレイ10の上面の大部分
が上方に開口しており、スイッチバック経路65のカバ
ー67が原稿トレイ10への原稿載置操作を妨害するこ
とがないようになっている。
【0032】反転ローラ61・反転コロ62間の下側
は、上述の第2搬送路32と第3搬送路33とが分岐す
る第3分岐位置43となっている。この第3分岐位置4
3には、第2搬送路32を上方に向かって搬送されてく
る原稿はスイッチバック経路65に導くとともに、スイ
ッチバック経路65から下方に向かって搬出される原稿
を第3搬送路33に導くように、第2搬送路32の上側
出口を狭めるように第3搬送路33の下側の壁面を延ば
した搬送路規制ガイド431が設けられている。
【0033】そして、この第3搬送路33は、下端側の
出口が第1搬送路31に合流しており、こうして搬送方
向がスイッチバックされた原稿を、その表裏面を反転さ
せた状態で、第1搬送路31に戻すようになっている。
【0034】以上のように構成された原稿反転部60の
下流側には、回転駆動する上搬送ローラ53とこれに摺
接して従動する上搬送コロ54、および回転駆動する下
搬送ローラ55とこれに摺接して従動する下搬送コロ5
6が設けられている。この上搬送ローラ53は、原稿反
転部60によってスイッチバック操作を経た両面原稿が
搬送されてくる場合には、原稿が上搬送ローラ53に至
るときに停止していることで原稿にたわみを形成し、こ
の状態から回転駆動を開始することで、原稿の先端を揃
えることができるようになっている。
【0035】この下搬送ローラ55の下流側には、搬送
される原稿の画像情報を読み取る原稿読取り部70が設
けられている。この原稿読取り部70は、複写機本体上
面に設けられたコンタクトガラス73上を読取り位置7
1とし、この読み取り位置71直前に設けられたタイミ
ングセンサ72によって原稿の先端および後端が検出さ
れるタイミングに応じて、この読取り位置71を搬送さ
れる原稿下面の画像情報を読み取るようになっている。
すなわち、このコンタクトガラス73の下側には図示し
ない画像読取り機構部が設けられており、この画像読取
り機構部は、コンタクトガラス73上の原稿の下面に露
光ランプ等からの光を照射し、その反射光をレンズ系、
反射ミラー等を介してCCDアレイ等に導光して、この
原稿下面の画像情報を読み取るように構成されている。
【0036】この原稿読取り部70の下流側には、回転
駆動する中間ローラ57と、これに摺接して従動する中
間コロ58とが設けられている。
【0037】この中間ローラ57の下流側には、第4搬
送路34が分岐する第1分岐位置41が設けられてい
る。この第4搬送路34は、片面の読み取りを終えた両
面原稿の残りの面の画像情報の読み取りのため、この両
面原稿を第1搬送路31の原稿反転部60の上流側に戻
すための搬送路である。したがって、この第1分岐位置
41には、片面の読み取りを終えた両面原稿が搬送され
てきたときのみ、原稿をこの第4搬送路34に導くよう
に、原稿の搬送方向を切り換える排出分岐レバー411
が設けられている。すなわち、この排出分岐レバー41
1は、片面の読取りを終えた両面原稿が搬送されてきた
ときには図2の破線位置にセットされることで原稿を第
4搬送路34に導く一方、両面の読み取りを終えた両面
原稿および読み取りを終えた片面原稿が搬送されてきた
ときには、図2の実線位置にセットされることで原稿を
第1搬送路31のさらに下流側に導くようになってい
る。
【0038】この第1分岐位置41の下流側は、読み取
りを終えた原稿が排出される排出トレイ(原稿排出部)
80に至る第1搬送路31の出口となっており、この出
口位置の近傍には、この排出トレイ80上に原稿を確実
に排出するための、回転駆動する排出ローラ81と、こ
れに摺接して従動する排出コロ82が設けられている。
【0039】次に、図4により、この原稿読取り装置の
制御系について説明する。この図に示すように、この原
稿読取り装置の制御系は、コントローラ90が、入力手
段97を介して伝達されるユーザーからの指示、ならび
に、セットセンサ11、フィードセンサ24、分岐位置
センサ422およびタイミングセンサ72の各センサか
らの検出信号を受けて、給紙モータ91、給紙クラッチ
92、搬送モータ93、反転コロソレノイド94、排出
分岐ソレノイド95および反転分岐ソレノイド96の各
駆動部分を駆動させるように構成されている。
【0040】給紙モータ91は、反転ローラ61、レジ
ストローラ51、給紙ローラ21および前送りローラ2
3を回転駆動するものであり、給紙ローラ21および前
送りローラ23については給紙クラッチ92を介して駆
動することで、この給紙クラッチ92を切ることによ
り、給紙モータ91は、反転ローラ61およびレジスト
ローラ51のみを回転駆動することができるようになっ
ている。なお、この給紙モータ91は、反転ローラ61
を正・逆両方向に回転駆動するため、正・逆両方向に回
転できるように構成されている。
【0041】一方、搬送モータ93は、上搬送ローラ5
3、下搬送ローラ55、中間ローラ57および排出ロー
ラ81を回転駆動するように構成されている。
【0042】反転コロソレノイド94は、反転ローラ6
1に対して反転コロ62を移動させる反転コロ移動手段
63を構成しており、、反転ローラ61・反転コロ62
対のニップ可能状態と離間状態とを切り換えるようにな
っている。
【0043】また、排出分岐ソレノイド95、反転分岐
ソレノイド96は、それぞれ、排出分岐レバー411、
反転分岐レバー421を駆動して、第1分岐位置41、
第2分岐位置42における原稿の搬送経路を切り換える
ようになっている。
【0044】次に、この原稿読取り装置における原稿の
搬送手順について片面原稿の場合、両面原稿の場合に分
けて説明する。
【0045】まず、片面原稿の搬送手順を図5に示す。
図5において、P1 〜P3 は片面原稿であり、以下の説
明の便宜のため、この原稿P1 〜P3 の読み取るべき画
像情報が形成された原稿面を三角形の突起を付して表
し、ページ番号をこの三角形の突起内に付した数字によ
って示す。なお、上記三角形の突起およびこの突起内の
数字は、後で説明する図6および図7においても同様の
趣旨から使用している。
【0046】ユーザーは、図5(a)に示すように、片
面原稿P1 〜P3 を原稿面を上向きとし、上からページ
順に原稿トレイ10上に載置し、片面原稿モードを選択
して、スタートキー等の入力手段97により読み取りを
開始するようにコントローラ90に指示する。
【0047】コントローラ90は、セットセンサ11に
より原稿トレイ10上に原稿の載置されていることが検
出されたならば、片面原稿の読み取りを開始する。この
とき、コントローラ90は、片面原稿の読み取りにおい
ては原稿の搬送経路として第1搬送路31のみを用いる
ため、反転分岐レバー421および排出分岐レバー41
1はともに図1の実線位置にセットし、また、原稿の反
転操作は行わないため、反転コロ移動手段63によって
反転コロ62を図2の実線位置にセットし、反転ローラ
61・反転コロ62対を離間状態とする。
【0048】原稿トレイ10上の原稿P1 〜P3 は、分
離給紙部20をなす給紙ローラ21および分離コロ22
によってさばかれ、最上位置の原稿P1 が分離されて第
1搬送路31に給送される。
【0049】原稿P1 の先端が第1搬送路31に給送さ
れたことがフィードセンサ24によって検出されれば、
コントローラ90は、この先端がレジストローラ51に
至り、原稿P1 にたわみが形成される所定時間後に給紙
モータ91の回転駆動を停止して、続けて2枚目の原稿
2 、3枚目の原稿P3 が第1搬送路31に給送される
ことを防止する。
【0050】つづいて、コントローラ90は、給紙クラ
ッチ92を切って給紙ローラ21および前送りローラ2
3を回転駆動させない状態とした上で、給紙モータ91
を再駆動して、レジストローラ51を回転駆動させる。
このように、原稿P1 はレジストローラ51の手前でた
わみが形成されてからレジストローラ51によって搬送
されることにより、その先端が揃えられ、さらに、この
レジストローラ51によって第1搬送路31を下流側に
向かって搬送される。
【0051】また、コントローラ90は、給紙モータ9
1の再駆動とともに、搬送モータ93を駆動して、上搬
送ローラ53、下搬送ローラ55、中間ローラ57およ
び排出ローラ81を回転駆動する。これにより、図5
(b)に示すように、レジストローラ51でその先端が
揃えられた原稿P1 は、これらのローラの搬送力によっ
て第1搬送路31を読取り位置71に向かって搬送され
る。
【0052】原稿P1 の先端が読取り位置71の直前で
タイミングセンサ72に検出されれば、コントローラ9
0は、原稿読取り部70に、原稿P1 の先端が読取り位
置71に到達する所定時間後から、原稿P1 の読み取り
を開始させる。なお、読取り位置71を搬送される原稿
1 は、原稿面が下側を向いている。
【0053】こうして画像情報が読み取られた原稿P1
は、第1搬送路31をさらに下流側に搬送されて、排出
ローラ81に至り、図5(c)に示すように、原稿面を
下向きにして排出トレイ80上に排出される。
【0054】また、タイミングセンサ72により、原稿
1 の後端が検出されれば、コントローラ90は、原稿
読取り部70に原稿P1 の後端が読取り位置71を通過
する所定時間後に原稿P1 の読み取りを停止させる。
【0055】以上のようにして1枚目の原稿P1 の画像
情報の読み取りが終了する。同様にして、2、3枚目の
原稿P2 ,P3 についても画像情報の読み取りが行わ
れ、図5(d)に示すように、各原稿P1 ,P2 ,P3
は原稿面を下側に向けて、下からこの順に、すなわち、
各原稿P1 ,P2 ,P3 は原稿束として、原稿トレイ1
0上とは上下が逆になった状態でページ順が変わること
なく排出トレイ80上に排出される。
【0056】次に、両面原稿の搬送手順を図6および図
7に示す。これら図6および図7において、P11〜P13
は両面原稿であり、この原稿P11〜P13の原稿面を三角
形の突起によって、ページ番号をこの突起内の数字によ
って表す。すなわち、P11は1枚目の原稿であって、そ
の表面に第1ページ、裏面に第2ページの画像情報が形
成されており、同様にP12は第2枚目の原稿で第3ペー
ジ、第4ページの画像情報が、P13は第3枚目の原稿で
第5ページ、第6ページの画像情報が形成されている。
【0057】ユーザーは、図6(a)に示すように、両
面原稿P11〜P13を上向きに、すなわち、1枚目の原稿
11を上にして、第1ページが上側面となるようにペー
ジ順に並べた状態で原稿トレイ10上に載置する。そし
て、両面原稿モードを選択し、スタートキー等の入力手
段97により読み取り開始をコントローラ90に指示す
る。
【0058】コントローラ90は、セットセンサ11に
より原稿トレイ10上に原稿が載置されていることが検
出されたならば、両面原稿の読み取りを開始する。この
とき、コントローラ90は、両面原稿の読み取りにおい
ては、第2分岐位置42に至る原稿を原稿反転部60に
導いて原稿表裏面の反転操作を行うため、第2分岐位置
42の反転分岐レバー421を図2の破線位置にセット
するとともに、片面の読み取りを終えて第1分岐位置4
1に至る原稿を第4搬送路34に導いて残りの面の読み
取りに向かわせるため、第1分岐位置41の排出分岐レ
バー411を図1の破線位置にセットする。また、原稿
搬送の開始時においては、反転コロ移動手段63によっ
て反転コロ62を図2の実線位置にセットし、反転ロー
ラ61・反転コロ62対を離間状態とする。
【0059】原稿トレイ10上の原稿P11〜P13は、片
面原稿の場合と同様に、分離給紙部20によってさばか
れ、最上位置の原稿P11が第1搬送路31に給送されて
レジストローラ51に至る。
【0060】こうして原稿P11がレジストローラに至れ
ば、片面原稿の場合と同様に、コントローラ90は、給
紙クラッチ92を切ってから給紙モータ91を再駆動
し、両面原稿の場合には、さらに、反転コロ移動手段6
3により反転ローラ61・反転コロ62対をニップ可能
状態とする。
【0061】したがって、原稿P11はレジストローラ5
1によってその先端が揃えられた状態で、第2分岐位置
42では反転分岐レバー421に導かれて第2搬送路3
2に搬入され、さらに、図6(b)に示すように、反転
ローラ61・反転コロ62対によってスイッチバック経
路65に搬入される。
【0062】こうしてスイッチバック経路65に搬入さ
れる原稿の後端が第2分岐位置42の分岐位置センサ4
22に検出されれば、コントローラ90は、図6(c)
に示すように、この原稿P11の後端が反転ローラ61・
反転コロ62対直前の第3分岐位置43に至る所定時間
後に、原稿P11の後端を反転ローラ61・反転コロ62
対によって挟んで保持した状態で、給紙モータ91を停
止して反転ローラ61の回転駆動を停止する。
【0063】このとき、この装置のスイッチバック経路
65は、上述したようにA4サイズ以下の原稿の上側全
面を覆うカバー67が設けられているため、原稿P11
A4サイズ以下であるならば、図3(a)に示したよう
に、カバー67によってその上側全面が隠れた状態とな
る。一方、A4サイズを越える大きさであっても、図3
(b)に示すように、その先端部をスイッチバック経路
65の開口部66から排出できるため、スイッチバック
動作をすることができる。
【0064】このように、原稿P11がスイッチバック経
路65で一旦停止した後、コントローラ90は、給紙モ
ータ91を逆転駆動させ、反転ローラ61を逆方向に回
転駆動することにより、原稿P11の搬送方向をスイッチ
バックさせ、こうしてスイッチバック経路65から搬出
された原稿P11は、反転ローラ61・反転コロ62対下
側の第3分岐位置43で搬送路ガイド431に導かれて
第3搬送路33に搬入される。そして、この原稿P
11は、この第3搬送路33が第1搬送路31に合流する
ことで第1搬送路31に戻されるが、こうして搬送方向
をスイッチバックされたことにより、その先端と後端は
入れ替わり、かつ、第1搬送路31上における表面と裏
面が反転している。
【0065】第1搬送路31に戻された原稿P11は上搬
送ローラ53に至るが、このとき上搬送ローラ53は停
止しており、このため原稿P11にはたわみが形成され
る。つづいて、コントローラ90は、搬送モータ93を
駆動し、上搬送ローラ53を回転駆動させることにより
原稿P11は再びその先端が揃えられ、この上搬送ローラ
53、さらに下搬送ローラ55によって読取り位置71
に搬送される。
【0066】そして、図6(d)に示すように、原稿P
11の先端がタイミングセンサ72に検出されれば、コン
トローラ90は、この先端が読取り位置71に至る所定
時間後から原稿読取り部70に原稿P11の画像情報を読
み取らせる。ただし、原稿P 11は、表裏面が反転してい
るため、この読み取りは裏面側の第2ページから行われ
る。
【0067】また、コントローラ90は、原稿P11の先
端がタイミングセンサ72によって検出されれば、この
原稿読み取りと同時に、反転コロ移動手段63によって
反転コロ62を移動させ、反転ローラ61・反転コロ6
2対を離間状態とする。これは、図6(d)に示すよう
に、原稿P11の先端が読取り位置71に至ったときに
は、原稿P11は上搬送ローラ53、下搬送ローラ55等
によって搬送力が与えられるため、反転ローラ61によ
る搬送力を必ずしも必要としない状態となるからであ
る。またさらに、コントローラ90は、給紙モータ91
を正転駆動に切り換えてレジストローラ51を第1搬送
路31の上流側から下流側に原稿を搬送する正方向に回
転駆動する。これは、片面の読み取りを終えた原稿を再
び原稿反転部60に搬入するためである。
【0068】原稿読取り部70において片面の画像情報
が読み取られた原稿P11は、中間ローラ57によって第
1搬送路31を搬送されて第1分岐位置41に至り、排
出分岐レバー411に導かれて第4搬送路34に搬入さ
れる。
【0069】そして、この第4搬送路34によって、第
1搬送路31のレジストローラ51の上流側に戻された
原稿P11は、さらにレジストローラ51に搬送され、第
2分岐位置42では反転分岐レバー421に導かれて第
2搬送路32に搬入され、さらに、原稿P11の先端は、
反転ローラ61・反転コロ62対間からスイッチバック
経路65に搬入される。
【0070】こうしてその先端がスイッチバック経路6
5に搬入される原稿P11が長手のものである場合には、
図7(a)に示すように、原稿P11の後端は未だ反転ロ
ーラ61・反転コロ62対間に残っていることとなり、
このため、反転ローラ61・反転コロ62間で、互いに
逆方向に搬送される原稿P11の先端と後端が、重なった
状態となるが、このとき、反転ローラ61・反転コロ6
2対は、離間状態となっているため、原稿P11の後端を
搬出しながら、原稿P11の先端を搬入することができ
る。
【0071】そして、図7(b)に示すように、原稿P
11の後端がタイミングセンサ72に検出されれば、コン
トローラ90は、原稿読取り部70に、原稿P11の後端
が読取り位置71を通過する所定時間後に読み取りを停
止させる。
【0072】また、原稿P11の後端がタイミングセンサ
72に検出されれば、図7(b)に示すように、原稿P
11の後端は、既に反転ローラ61・反転コロ62対間か
ら搬出されているため、コントローラ90は、この原稿
読み取りの停止と同時に、反転コロ移動手段63によっ
て反転コロ62を移動させ、反転ローラ61・反転コロ
62対をニップ可能状態とする。これにより、反転ロー
ラ61・反転コロ62対間の原稿P11には搬送力が与え
られ、反転ローラ61の回転駆動によって原稿P11はス
イッチバック経路65に搬入される。
【0073】そして、原稿P11の後端が第2分岐位置4
2まで至り、分岐位置センサ422に検出されれば、コ
ントローラ90は、原稿P11の後端が第3分岐位置43
に至る所定時間後に給紙モータ91の駆動を停止して反
転ローラ61の回転駆動を停止する。このとき、原稿P
11は、再び図3(a)または(b)に示す状態となる。
コントローラ90は、この状態からさらに反転ローラ6
1に逆方向の回転駆動をさせることによって原稿P11
搬送方向をスイッチバックさせる。また、コントローラ
90は、このとき、第1分岐位置41の排出分岐レバー
を図2の実線位置にセットする。
【0074】こうしてスイッチバックされた原稿P
11は、上搬送ローラ53で再び先端を揃えられ、読取り
位置71に向かって搬送される。このとき、原稿P
11は、第1ページ側が下向きとなっており、原稿P11
タイミングセンサ72に検出されるタイミングに応じ
て、今度は、第1ページ側の画像情報が読み取られる。
【0075】また、原稿P11の先端がタイミングセンサ
72に検出されれば、原稿P11は上搬送ローラ53や下
搬送ローラ55の搬送力によって搬送でき、必ずしも反
転ローラ61・反転コロ62対による搬送力が必要ない
ため、コントローラ90は、反転コロ移動手段63によ
って反転コロ61を移動させ、反転ローラ61・反転コ
ロ62対を離間状態とする。
【0076】こうして表裏両面の画像情報が読み取られ
た原稿P11は、図7(c)に示すように、読取り位置7
1からさらに下流側の第1搬送路31を搬送され、第1
分岐位置41では排出分岐レバー411に導かれて排出
ローラ81に至り、ここから、第1ページ側を下向きに
して排出トレイ80に排出される。
【0077】以上のようにして、1枚目の原稿P11の表
裏両面(第1、第2ページ)の画像情報の読み取りが終
了する。同様にして、2、3枚目の原稿P12,P13につ
いても画像情報の読み取りが行われ、図7(d)に示す
ように、各原稿P11,P12,P13は、それぞれ第1、第
3、第5ページを下側として、下からこの順に排出され
る。すなわち、原稿P11,P12,P13は、原稿束とし
て、原稿トレイ10とは上下が逆になった状態でページ
順が変わることなく、排出トレイ80上に排出される。
【0078】以上のように、両面原稿の読み取りを行う
場合、原稿は表裏面の反転を行うためこの装置本体の最
も上側に配置されたスイッチバック経路65に搬入され
るが、このスイッチバック経路65には、スイッチバッ
ク中の原稿の上面を覆うカバー67が設けられているた
め、このカバー67によって、A4サイズ以下の原稿
は、スイッチバック中に装置本体外に露出してユーザー
が触れてしまうことなどによるスイッチバック動作の妨
害が防止され、安定したスイッチバック動作を行うこと
ができる。
【0079】一方、A4サイズを越える原稿であって
も、スイッチバック中の原稿先端を開口部66から装置
本体外方に排出することでスイッチバック動作を行うこ
とができるとともに、スイッチバック中は、その大半が
このカバー67に覆われることで、一定の上記効果を得
ることができる。
【0080】以上、実施形態に即してこの発明を説明し
たが、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、以下のように構成してもよい。
【0081】(1)上記実施形態においては、スイッチ
バック経路65、原稿トレイ(原稿載置部)10、排出
トレイ(原稿排出部)80を、すべて読取り位置71に
対して同じ側であって、上からこの順に配置した構成で
ある原稿読取り装置を例としたが、本発明は、このよう
な構成の原稿読取り装置に限定されるものではなく、ス
イッチバック経路65が本装置本体の最も上側に配置さ
れている原稿読取り装置であれば適用することができ
る。したがって、例えば、原稿トレイ10と排出トレイ
80を兼用する構成としたものや、スイッチバック経路
65と排出トレイ80とを兼用した構成、あるいは、こ
れらを読取り位置71に対して異なる側に配置した構成
などであっても適用することができる。
【0082】(2)上記実施形態においては、スイッチ
バック経路65に、A4サイズの原稿を覆うことのでき
る大きさのカバー67を設ける構成としたが、必ずしも
この大きさのカバーである必要はない。ただし、使用頻
度の高いサイズの原稿を覆うことのできるカバーとする
ことが望ましい。
【0083】(3)上記実施形態においては、スイッチ
バック経路65に開口部66を設けることで、カバー6
7の大きさによらず、大きなサイズの原稿でもスイッチ
バック経路65に搬入してスイッチバック動作をさせる
ことができる構成としたが、必ずしもこのような開口部
66を設ける必要はない。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スイッ
チバック経路が本装置本体の最も上側に配置された原稿
読取り装置において、スイッチバック経路に、スイッチ
バック中の原稿の少なくとも一部を覆うカバーを設けた
ため、スイッチバック中の原稿が装置本体外に露出して
ユーザーが触れてしまうことなどによるスイッチバック
動作の妨害を防止し、安定したスイッチバック動作を行
うことができる。
【0085】特に、このカバーを、スイッチバック中の
原稿の全面を覆うように構成すれば、スイッチバック中
の原稿が露出することを完全に防止し、より安定したス
イッチバック動作を行うことができる。
【0086】また、このカバーを、スイッチバック経路
の原稿搬入位置に対して反対側の端部が外方に開口する
ように構成すれば、スイッチバック中の原稿先端部をこ
の開口部から外方に一時的に排出することができるた
め、このカバーの大きさによらず、搬送方向に長い原稿
であってもスイッチバック操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる原稿読取り装置の一実施形態を
示す断面説明図である。
【図2】同装置の搬送路の構成を示す断面説明図であ
る。
【図3】原稿がスイッチバック経路65に搬入された状
態についての説明図である。
【図4】同装置の制御系の概略説明図である。
【図5】同装置における片面原稿の搬送順序を示す説明
図である。
【図6】同装置における両面原稿の搬送順序を示す説明
図である。
【図7】同装置における両面原稿の搬送順序を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 原稿トレイ(原稿載置部) 20 分離給紙部 31〜34 第1〜第4搬送路 41〜43 第1〜第3分岐位置 60 原稿反転部 65 スイッチバック経路 66 開口部 67 カバー 70 原稿読取り部 71 読取り位置 80 排出トレイ(原稿排出部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 宏至 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 日下部 盾 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 出口 正樹 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 蔵人 茂雄 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に画像情報が形成された原稿を、こ
    の装置本体の最も上側に設けられたスイッチバック経路
    に一時的に搬入して搬送方向をスイッチバックさせるこ
    とで当該原稿の表裏面の反転操作を行った後、原稿読取
    り部に搬送する原稿読取り装置において、 前記スイッチバック経路に、スイッチバック中の原稿の
    少なくとも一部を覆うカバーを設けたことを特徴とする
    原稿読取り装置。
  2. 【請求項2】 前記カバーが、スイッチバック中の原稿
    の全面を覆うように構成された請求項1記載の原稿読取
    り装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーが、前記スイッチバック経路
    の原稿搬入位置に対して反対側の端部が外方に開口する
    ように構成された請求項1記載の原稿読取り装置。
  4. 【請求項4】 両面に画像情報を有する複数の原稿を載
    置可能な原稿載置部と、 前記原稿載置部に載置された複数の原稿を1枚ずつ分離
    して給送する分離給紙部と、 原稿の画像情報を読み取る原稿読取り部と、 読み取りを終えた原稿が排出される前記原稿載置部の下
    側に配置された原稿排出部と、 前記原稿載置部から前記分離給紙部によって分離給紙さ
    れた原稿を前記原稿読取り部を介して前記原稿排出部に
    導く第1搬送路と、 前記第1搬送路を前記分離給紙部側から前記原稿読取り
    部に向かって搬送される原稿を前記原稿載置部の上側に
    配置されたスイッチバック経路に引き込み、該原稿の搬
    送方向をスイッチバックさせて前記第1搬送路に戻すこ
    とにより、該原稿の前記第1搬送路上における表裏面を
    反転させる原稿反転部と、 前記第1搬送路を前記原稿読取り部から前記原稿排出部
    側に向かって搬送される原稿を、前記原稿反転部より前
    記分離給紙部側の前記第1搬送路に導く第4搬送路とを
    備えた原稿読取り装置であって、 前記スイッチバック経路に、スイッチバック中の原稿の
    少なくとも一部を覆うカバーが設けられ、該カバーの終
    端部が前記原稿載置部上方位置に向かって開口するよう
    に構成されたことを特徴とする原稿読取り装置。
JP6671798A 1998-03-11 1998-03-17 原稿読取り装置 Pending JPH11263499A (ja)

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JP6671798A JPH11263499A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 原稿読取り装置
US09/264,701 US6209861B1 (en) 1998-03-11 1999-03-08 Sheet transport device and automatic document feeder

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006319678A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Canon Inc 画像形成装置
JP2011111321A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Oki Data Corp 自動原稿搬送装置、画像読取装置及び複合装置並びに画像情報読取方法

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