JPH11261632A - 帯域割当制御方法 - Google Patents

帯域割当制御方法

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Publication number
JPH11261632A
JPH11261632A JP10055077A JP5507798A JPH11261632A JP H11261632 A JPH11261632 A JP H11261632A JP 10055077 A JP10055077 A JP 10055077A JP 5507798 A JP5507798 A JP 5507798A JP H11261632 A JPH11261632 A JP H11261632A
Authority
JP
Japan
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packet loss
loss event
value
event counter
priority coefficient
Prior art date
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Pending
Application number
JP10055077A
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English (en)
Inventor
Yukio Atsumi
幸雄 渥美
Eiichi Kondo
栄一 近藤
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Ultra High Speed Network and Computer Technology Laboratories
Original Assignee
Ultra High Speed Network and Computer Technology Laboratories
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Publication date
Application filed by Ultra High Speed Network and Computer Technology Laboratories filed Critical Ultra High Speed Network and Computer Technology Laboratories
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Publication of JPH11261632A publication Critical patent/JPH11261632A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定コネクションに対しスループット確保や
応答時間短縮を図る。 【解決手段】 パケット紛失事象を検出した場合、高優
先度コネクションについては送信量を直ちには削減せ
ず、パケット紛失事象をM回検出するごとに送信量を削
減し、従来方式のTCPのホスト/端末では、パケット
紛失事象を検出すると一律に送信量を削減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯域割当制御方法
に関し、特にプロトコル処理を実行するノードにおける
プロトコルレイヤ4の帯域割当制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、インターネット/イントラネット
ではベストエフォート型サービスが主要なサービス形態
であり、各コネクションには時々刻々変化するネットワ
ーク状況に応じた帯域が提供される。代表的プロトコル
であるTCPでは、パケット紛失事象の検出などを基に
してネットワーク状況の変化を検出し、送信量を調整す
る。
【0003】このために、相手ノードの受信能力を示す
受信告知ウィンドウ(adwnd)の他に、ネットワー
クの転送能力を推定した輻輳ウィンドウ(cwnd)を
用いて、min(adwnd,cwnd)の範囲で送信
する(ただし、min(A,B)はAとBの小さい方の
値を採ることを示す)。送信量の調整のための帯域制御
は、cwndを中心として実現され、前記パラメータの
他にスロースタートしきい値(ssthresh)があ
り、これらのパラメータに基づいて送信が行われる。
【0004】この種の帯域制御では、、スロースタート
フェーズと輻輳回避フェーズと呼ばれる2つのフェーズ
があり、制御の方法が異なる。その方式の概要は次のよ
うなものである。なお、帯域制御の各パラメータの単位
はTCPの実装ではバイト数としているが、以下では、
説明を容易にするためパケット数で表現する。
【0005】図9は従来の帯域割当制御方法を示すフロ
ーチャートである。まず、コネクション設定後、帯域制
御のパラメータを、ssthresh=adwnd,c
wnd=1に初期設定する(ステップ90)。そして、
スロースタートフェーズに入り、1個のデータパケット
(DTパケット)の送信を行い、確認応答パケット(A
CKパケット)の受信を待つ(ステップ91)。
【0006】ここで、一定時間内にACKパケットを受
信した場合(ステップ90:ACKパケット受信)、c
wnd<ssthreshのときには(ステップ92:
YES)、cwndを+1する(ステップ93)。これ
により、次には2パケットの送信を行い(ステップ9
1)、以降、ACKパケット受信ごとに受信確認したD
Tパケット数だけ、次の送信可能量であるcwndが、
1,2,4,8、…と言った具合に増加していく。
【0007】また、cwndがしきい値ssthres
hに達したら(ステップ92:NO)、輻輳回避フェー
ズに入る。輻輳回避フェーズでは、ACKパケット受信
ごとにcwndを1/cwndだけ増加させるので(ス
テップ94)、スロースタートフェーズと比較すると遥
かに緩やかな増加となる。
【0008】代表的なTCPの実装では、確認応答が受
信されず時間監視がタイムアウトした時(ステップ9
1:確認応答タイムアウト)、または一定数(通常は
3)以上の重複ACKの受信時(ステップ91:重複A
CK受信)に、パケット紛失が発生したもの、すなわち
DTパケット紛失事象と判断する。なお、重複ACK受
信とは、同一の受信シーケンス番号を有するACKパケ
ットを連続して複数個受信することをいう。
【0009】DTパケット紛失と判断した時は、帯域制
御のパラメータを調整する。特に、重複ACK検出の場
合、ssthreshをmin(cwnd,adwn
d)/2とし、cwndを新cwnd=旧cwnd/2
とする(ステップ95)。また、タイムアウトの場合、
ssthreshをmin(cwnd,adwnd)/
2とし、cwndを新cwnd=1とする(ステップ9
6)(例えば、W.R.Stevens著、TCPIl
lustratedVol.1のChapter21,
Addison Wesley,1994など参照)。
【0010】一方、誤り回復の迅速化を狙いとした選択
的応答(SACK)の機能が、TCPのオプションとし
て1996年にインターネット・ドキュメントであるR
FC2018で規定された。これによれば、SACK情
報は、受信側で非連続受信(すなわち、パケット紛失に
より))となったパケット全てについて、受信できた区
間がACKパケットに付加して具体的に通知される。
【0011】送信側では本情報を使用して、紛失パケッ
トのみを再送する。帯域制御(輻輳制御)との関係は、
RFC2018では既存機能が保存されるべきとあるの
で、SACK情報によりパケット紛失を検出すると、重
複ACK検出時と同様な帯域制御パラメータの調整を行
う。以上のように、重複ACK、確認応答タイムアウ
ト、SACK情報によりパケット紛失事象を検出する
と、当該コネクションを使用しているユーザレベルやア
プリケーション種別によらず、一律に送信量を削減する
制御を行うものとなっている
【0012】
【発明が解決しようとする課題】情報通信サービスとネ
ットワーク環境の多様化に伴い、ベストエフォート型サ
ービスにもサービスグレードが必要となりつつあり、例
えば、ネットワークの混雑時にも重要/緊急などの高優
先度通信のコネクションで帯域を確保したい要求があ
る。しかしながら、このような従来の帯域割当制御方
法、例えば現状のTCPコネクションでは、アプリケー
ションの通信要求条件に依らず、パケット紛失事象を検
出すると通信帯域を一律に削減する制御を行うものとな
っている。
【0013】このため、ネットワークの混雑時には、重
要/緊急などの高優先度通信のコネクションで帯域を確
保することができないという問題点があった。例えば、
社内利用を想定したイントラネットにおいて、業務種別
や職位に応じて通信帯域の割当の優先度をつけて、重要
通信や緊急通信でのスループット確保や応答時間短縮を
図ることが考えられるが、現状のTCPの帯域制御では
実現できないという問題点があった。
【0014】本発明はこのような課題を解決するための
ものであり、パケット紛失事象を検出しても直ちに送信
量を削減することはせずに、重要通信や緊急通信のTC
Pコネクションの場合には通信帯域を確保するような帯
域制御の動作を行うことにより、所定のコネクションに
対してスループット確保や応答時間短縮を図ることがで
きる帯域割当制御方法を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による帯域割当制御方法は、パケット
紛失事象を計測する機能と紛失数を保持するパケット紛
失事象カウンタk、およびパケット紛失事象時に帯域制
御パラメータの値を削減するか否かを判断するための優
先度係数Mを設け、これらパケット紛失事象カウンタk
と優先度係数Mとを比較することにより、帯域制御パラ
メータである輻輳ウィンドウ値(cwnd)およひスロ
ースタートしきい値(ssthresh)に対する削減
要否を判断するようにしたものである。
【0016】この場合、優先度係数Mは、上位アプリケ
ーションがコネクション設定要求時に指定し、またはT
CPモジュールで予め設定しておく。また、コネクショ
ン設定時には、パケット紛失事象カウンタkを0に設定
しておく。
【0017】したがって、パケット紛失事象を検出した
ら、パケット紛失事象カウンタkに1が加算され、kが
優先度係数Mに達したか否かをチェックされる。ここ
で、k<Mの場合には、ssthreshとcwndは
削減されず、その後に紛失パケットの再送のみが行われ
る。
【0018】また、k≧Mの場合には、sslhres
hとcwndが削減されるとともに、紛失パケットの再
送が行われ、さらにk=0としてリセットされる。優先
度係数Mの初期値は1とし、この場合には優先制御を行
わない従来制御の動作となり、直ちに帯域制御パラメー
タss1hreshとcwndの削減を行う。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態である帯域
割当制御方法が適用される通信システムを示すブロック
図である。同図において、エンドノード1は、情報通信
網2に接続され、相手のエンドノード1と通信する。
【0020】エンドノード1は、下位レイヤ処理部1
1、レイヤ4処理部12、アプリケーション処理部13
から構成されている。下位レイヤ処理部11は、プロト
コルレイヤ3以下の処理、すなわち通信回線との電気的
整合などのレイヤ1、フレームの組立/分解などのレイ
ヤ2、およびルーティングなどのレイヤ3(ここではI
Pとする)の処理を行う。
【0021】レイヤ4処理部12は、レイヤ4(ここで
はTCPとする)のコネクションの設定解放、フロー制
御などに基づいたデータ送受信の処理を行う。情報通信
網2は、通信回線および中継ノードから構成される。プ
ロトコルレイヤ4(TCP)の帯域制御のパラメータと
して、受信告知ウィンドウ(adwnd)、輻輳ウィン
ドウ(cwnd)、スロースタートしきい値(ssth
resh)を有する。
【0022】本発明では、これらパラメータに加えて、
パケット紛失数をカウントするとともに紛失数を保持す
る変数kと、パケット紛失事象検出時に帯域制御パラメ
ータを削減するか否かを判断するための優先度係数Mと
が設けられている。送信可能なパケット数は、min
(cwnd,adwnd)であり、各パラメータの変動
に伴い通信中に変化していく(ただし、min(A,
B)はAとBの小さい方の値を採ることを示す)。
【0023】次に、図2を参照して、本発明の動作とし
て、帯域制御を中心としたデータ送信処理動作について
説明する。図2は、本発明の動作を示すシーケンス図で
ある。まず、クライアント側のレイヤ4処理部12(T
CP)は、アプリケーション処理部13(上位AP)か
らの通信開始要求に応じて、サーバ側にコネクション設
定要求を行う。この時、パケット紛失事象カウンタkを
0にリセット(クリア)する。
【0024】サーバ側の上位APは、その後、クライア
ント側の上位APから通知されるユーザIDまたは要求
アプリケーションIDに基づいて、TCPコネクション
で優先的な帯域制御を行うか否か判断し、優先度係数M
の値を決定して設定する。例えば、緊急を要する通信の
場合には、その緊急度に応じて1より大きい値をMに設
定する。
【0025】これにより、パケット紛失事象の場合で
も、当該コネクションに対して、高優先度の送信制御が
行われる。実際には、パケット紛失事象の場合、直ちに
送信量を削減せず、優先度係数Mとパケット紛失事象カ
ウンタkとを比較し、k≧Mとなった場合のみ、すなわ
ちパケット紛失事象がM回発生するごとに、送信量が削
減される。
【0026】また、緊急を要せず通常の通信で良い場合
には、M=1に設定する。優先度係数Mの初期値(デフ
ォルト値)は1とし、優先制御を行わない従来制御の動
作となる。これにより、パケット紛失事象の場合には、
その発生ごとに、直ちに送信量が削減される。
【0027】図3は帯域割当制御による帯域変化を示す
説明図である。コネクションA〜Cがネットワークを介
して設定されている場合、図3(a)に示すように、従
来の帯域割当制御では、パケット紛失事象発生に応じ
て、直ちに帯域制御パラメータssthreshとcw
ndの削減が行われ、全てのコネクションA〜Cの帯域
割当が削減される。
【0028】これに対して、本発明によれば、図3
(b)に示すように、パケット紛失事象では、その発生
ごとに通常通信(M=1)のコネクションB,Cの送信
量が削減されるが、高優先度のコネクションAについて
は、パケット紛失事象がM回発生するごとに、その送信
量が削減される。したがって、高優先度コネクションA
の送信量削減率は、他のコネクションB,Cに比較して
小さく、帯域割当量が優先される。
【0029】このようにして、パケット紛失事象などを
検出しても、高優先度コネクションについては送信量を
直ちには削減せずにM回検出ごとに削減し、従来方式の
TCPのホスト/端末では、パケット紛失/遅延を検出
すると一律に送信量を削減する。これにより、従来方式
のホスト/端末で解放された帯域が、本発明方式のホス
ト/端末により獲得されて使用される。
【0030】したがって、重要通信や緊急通信のTCP
コネクションの場合には通信帯域を確保するような帯域
制御の動作を行うことにより、スループット確保や応答
時間短縮を図ることができる。なお、情報の送信側で実
現する仕組みであるため、サーバ側において、接続して
きたクライアントのユーザレベルあるいはアプリケーシ
ョン種別に応じて、優先度係数Mを設定することによ
り、無制限な高優先度の利用を回避できる。
【0031】図4は送信量の変化を示す説明図であり、
ここでは優先度係数M=2の場合を例にcwndの変化
が示されている。例えば、時刻T0で送信開始された場
合、スロースタートフェーズにより、従来方式のcwn
d41および本発明のcwnd42とも、受信確認パケ
ット数分ずつ増加する。
【0032】ここで、時刻T1において、パケット紛失
事象が発生した場合、従来方式のコネクションでは直ち
に送信量が削減される。一方、本発明のコネクションで
は、M=2であるから、時刻T1では1回目のパケット
紛失事象であるから送信量の削減はなく、時刻T2での
2回目のパケット紛失事象で初めて削減される。したが
って、従来方式のcwnd41より本発明のcwnd4
2が大きくなり、帯域割当制御において優先度が高くな
ることがわかる。
【0033】
【実施例】次に、図5を参照して、本発明の第1の実施
例について説明する。図5は本発明の第1の実施例によ
る帯域割当制御方法の処理手順を示すフローチャートで
ある。まず、コネクション設定後、帯域制御のパラメー
タを、ssthresh=adwnd,cwnd=1に
初期設定し(ステップ50)、そのコネクションの優先
度係数Mを設定するとともに、パケット紛失事象カウン
タkを初期化する(ステップ51)。
【0034】そして、スロースタートフェーズに入り、
1個のデータパケット(DTパケット)の送信を行い、
確認応答パケット(ACKパケット)の受信を待つ(ス
テップ52)。
【0035】ここで、一定時間内にACKパケットを受
信した場合(ステップ52:ACKパケット受信)、c
wnd<ssthreshのときには(ステップ53:
YES)、cwndを+1する(ステップ54)。これ
により、次には2パケットの送信を行い(ステップ5
2)、以降、ACKパケット受信ごとに受信確認したD
Tパケット数だけ、次の送信可能量であるcwndが、
1,2,4,8、…と言った具合に増加していく。
【0036】また、cwndがしきい値ssthres
hに達したら(ステップ53:NO)、輻輳回避フェー
ズに入る。輻輳回避フェーズでは、ACKパケット受信
ごとにcwndを1/cwndだけ増加させるので(ス
テップ55)、スロースタートフェーズと比較すると遥
かに緩やかな増加となる。
【0037】代表的なTCPの実装では、確認応答が受
信されず時間監視がタイムアウトした時、または一定数
(通常は3)以上の重複ACKの受信時(ステップ5
2:重複ACK受信/確認応答タイムアウト)に、パケ
ット紛失が発生したもの、すなわちDTパケット紛失事
象と判断する。なお、重複ACK受信とは、同一の受信
シーケンス番号を有するACKパケットを連続して複数
個受信することをいう。
【0038】DTパケット紛失と判断した時は、以下の
ように、帯域制御のパラメータを調整する。まず、パケ
ット紛失事象カウンタkを+1し(ステップ56)、k
と優先度係数Mとを比較する(ステップ57)。ここ
で、k<Mの場合(ステップ57:NO)、ssthr
eshとcwndの削減は行わず、ステップ52へ戻っ
て、紛失パケットの再送のみを行う。
【0039】また、k≧Mの場合(ステップ57:YE
S)、cwndをmin(旧cwnd,adwnd)/
2とし、ssthreshを新cwndとする(ステッ
プ58)。そして、パケット紛失事象カウンタkを初期
化した後(ステップ59)、ステップ52へ戻って、紛
失パケットの再送を行う。
【0040】次に、図6を参照して、本発明の第2の実
施例について説明する。図6は本発明の第2の実施例に
よる帯域割当制御方法の処理手順を示すフローチャート
である。ここでは、第1の実施例と比較して、ステップ
57においてk<Mの場合、ステップ52へ直ちに戻ら
ず、スロースタートフェーズの場合には、ssthre
shを再設定するようにしたものである。
【0041】すなわち、cwndとssthreshと
を比較し(ステップ60)、cwnd<ssthres
hの場合には(ステップ60:YES)、スロースター
トフェーズであると判断して、sstreshとしてc
wndを設定し(ステップ61)、ステップ52へ戻
る。また、cwnd≧ssthreshの場合には(ス
テップ60:NO)、スロースタートフェーズではない
と判断して、そのままステップ52へ戻る。
【0042】前述のように、スロースタートフェーズで
は、cwndは指数的に増加するため、ネットワークの
輻輳状況が非常に悪い場合、そのままスロースタートフ
ェーズを続けると、輻輳をさらに悪化させることにな
る。本実施の形態では、輻輳状況が非常に悪い状況が起
こりやすいようなネットワーク環境への適用を考慮し
て、k<Mの場合には、スロースタートフェーズである
場合のみ、ssthreshとしてcwndを設定する
ようにしたので、直ちに輻輳回避フェーズに移行でき、
輻輳をさらに悪化させることなく、優先度の高いコネク
ションのスループットを維持できる。
【0043】次に、図7を参照して、本発明の第3の実
施例について説明する。図7は本発明の第3の実施例に
よる帯域割当制御方法の処理手順を示すフローチャート
である。ここでは、第1の実施例と比較して、パケット
紛失事象のうち、確認応答タイムアウトの場合には、ス
テップ58に移行して、無条件で、ssthreshと
cwndを削減するようにしたものである。
【0044】タイムアウトが発生するのは、一般にネッ
トワークの輻輳状況が非常に悪い場合であり、具体的に
は、複数のデータパケットの紛失や、応答パケットの紛
失により、送信側で送達確認のタイムアウトとなる。一
方、ネットワークを構成する中継ノード(ルータ)の動
作特性により、タイムアウトの意味合いが少し異なる。
【0045】1ラウンドトリップ内での複数パケット廃
棄が発生しにくいRED(Random Ealry
Detection)タイプの送信バッファキュー管理
を行うルータを使用する環境では、タイムアウトの発生
は輻輳状況が非常に悪いことを示す。一方、単純なFI
FO手法による送信バッファキュー管理を行うルータで
は、REDタイプ・ルータに比較して複数パケット廃棄
が発生しやすい。
【0046】したがって、本実施の形態のように、RE
Dタイプ・ルータを使用したネットワーク環境では、紛
失事象に対する帯域制御の処理を重複ACKとタイムア
ウトで分けることで、より適切な帯域制御を実現でき
る。すなわち、このような場合のタイムアウトは、ネッ
トワークの輻輳状況が非常に悪いことを示すものである
から、優先度の高いコネクションにおいても、一旦cw
ndを削減することにより、悪化しているネットワーク
の輻輳状態を回避することができ、その後の優先的な帯
域割当を円滑に行うのに役立てることができる。
【0047】次に、図8を参照して、本発明の第4の実
施例について説明する。図8は本発明の第4の実施例に
よる帯域割当制御方法の処理手順を示すフローチャート
である。ここでは、第2の実施例と第3の実施例とを組
み合わせたものである。
【0048】すなわち、ステップ57においてk<Mの
場合、ステップ52へ直ちに戻らず、スロースタートフ
ェーズの場合には、ssthreshを再設定するとと
もに、確認応答タイムアウトの場合には、ステップ58
に移行して、無条件で、ssthreshとcwndを
削減するようにしたものである。
【0049】本実施の形態では、第2の実施の形態と第
3の実施の形態で説明したトラヒック状況とネットワー
ク環境の特性を合わせ持つ場合を対象としたものであ
り、REDタイプ・ルータを使用したネットワーク環境
で、輻輳状況が悪い状況への適用を想定している。その
特徴として、輻輳をさらに悪化させることなく、優先度
の高いコネクションのスループットを維持できるととも
に、タイムアウト発生時には、悪化しているネットワー
クの輻輳状況を回復でき、その後の優先的な帯域割当を
円滑に行うのに役立てることができる。
【0050】なお、以上の説明において、パケット紛失
事象の検出方法としてSACK(選択的応答)機能がサ
ポートされている場合の動作は、重複ACK受信時とほ
ぼ同様となるが、パケット紛失事象カウンタkへの加算
値+1ではなく、SACK情報から判明する紛失数とな
る(ステップ56)。
【0051】また、帯域制御パラメータssthres
hとcwndの削減とは、従来方式と同じ数式により削
減される。すなわち、ssthresh=min(cw
nd,adwnd)/2、新cwnd=旧cwnd/2
とする。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ネット
ワーク混雑時に、重要/緊急などの高優先度通信のコネ
クションでは帯域削減を控えることにより、他のコネク
ションに比較して高スループット/低遅延を実現するこ
とができる。特に、社内網/イントラネットでの職位/
部署/サービス内容に応じたサービスグレードの実現が
容易となる。
【0053】また、ベストエフォート型サービスにおけ
るQoS(サービス品質)の多様化に対応できる技術で
ある。さらに、ネットワーク管理の一つである帯域割当
に関して、その管理/制御手段として優先度係数を利用
できる。これにより、優先度に応じたM値を設定する適
用したいエンド装置のみで対応でき、中継ノード/ルー
タの対処は特に必要ないため、導入が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による帯域割当制御方
法が適用される通信システムを示すブロック図である。
【図2】 本発明の動作を示すシーケンス図である。
【図3】 帯域割当制御による帯域変化を示す説明図で
ある。
【図4】 送信量の変化を示す説明図である。
【図5】 本発明の第1の実施例による帯域割当制御方
法の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第2の実施例による帯域割当制御方
法の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の第3の実施例による帯域割当制御方
法の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第4の実施例による帯域割当制御方
法の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】 従来の帯域割当制御方法を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1…エンドノード、2…情報通信網、11…下位レイヤ
処理部、12…レイヤ4処理部、13…アプリケーショ
ン処理部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手ノードの受信能力を示す受信告知ウ
    ィンドウ値と、ネットワークの転送能力を推定した輻輳
    ウィンドウ値とのいずれか小さい値の範囲内でパケット
    を送信する通信プロトコルにおいて、 パケット紛失事象カウンタ値と所定の優先度係数とを設
    け、 パケット紛失事象検出時には、パケット紛失事象カウン
    タ値を1だけ加算した後に優先度係数と比較し、パケッ
    ト紛失事象カウンタ値が優先度係数より小さい場合には
    輻輳ウィンドウ値を削減せずにそのままとし、パケット
    紛失事象カウンタ値が優先度係数に達した場合には輻輳
    ウィンドウ値を削減することを特徴とする帯域割当制御
    方法。
  2. 【請求項2】 相手ノードの受信能力を示す受信告知ウ
    ィンドウ値と、ネットワークの転送能力を推定した輻輳
    ウィンドウ値とのいずれか小さい値の範囲内でパケット
    を送信し、確認応答が受信されずその時間監視がタイム
    アウトした時、または同一の受信シーケンス番号を有す
    るACKパケットを連続して所定個数受信する重複AC
    K受信が行われた時に、パケット紛失事象の発生を検出
    する通信プロトコルにおいて、 パケット紛失事象カウンタ値と優先度係数とを設け、 タイムアウトによるパケット紛失事象検出時には、輻輳
    ウィンドウ値を直ちに削減するとともに、パケット紛失
    事象カウンタ値を0にリセットし、 重複ACK受信によるパケット紛失事象検出時には、パ
    ケット紛失事象カウンタ値を1だけ加算した後に優先度
    係数と比較し、パケット紛失事象カウンタ値が優先度係
    数より小さい場合には輻輳ウィンドウ値を削減せずにそ
    のままとし、パケット紛失事象カウンタ値が優先度係数
    に達した場合には輻輳ウィンドウ値を削減することを特
    徴とする帯域割当制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の帯域割当制御方
    法において、 輻輳ウィンドウ値の管理フェーズとして、スロースター
    トフェーズと輻輳回避フェーズを有し、 スロースタートフェーズでパケット紛失事象を検出した
    場合には、パケット紛失事象カウンタ値によらず直ちに
    輻輳回避フェーズヘ移行することを特徴とする帯域割当
    制御方法。
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