JPH112600A - 光学濃度測定装置 - Google Patents

光学濃度測定装置

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JPH112600A
JPH112600A JP9153510A JP15351097A JPH112600A JP H112600 A JPH112600 A JP H112600A JP 9153510 A JP9153510 A JP 9153510A JP 15351097 A JP15351097 A JP 15351097A JP H112600 A JPH112600 A JP H112600A
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JP
Japan
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light
optical density
receiving element
emitting element
measured
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JP9153510A
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Inventor
Kenju Oka
建樹 岡
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成で、黒トナーとカラートナーの光
学濃度を精度良く検出できる光学濃度測定装置を提供す
る。 【解決手段】 発光素子101と受光素子102が同一
平面P内で光の出入射を行うように発光素子101と受
光素子102を一体的に保持する保持部材を備える。被
測定面110の光学濃度を測定するための第1測定位置
(図7(a))と第2測定位置(図7(b))との間で、上記
保持部材を移動させることができる保持部材移動機構を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子及び受光
素子を有し、被測定面によって反射された上記発光素子
からの光を受光素子によって受光し、受光した光量に基
づいて被測定面の光学濃度を測定する光学濃度測定装置
に関する。また、本発明は、画像形成装置における像担
持体上のトナー量を光学的に測定する光学濃度測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー複写機では、図12に示すよう
に、感光体ドラム221の外周面221aの特定箇所に
まずトナーマーク310の画像を形成して、そのトナー
マーク310の光学濃度(トナー付着量に対応する)を
反射濃度センサ264によって検出し、その反射濃度セ
ンサ264の出力値に基づいてトナー付着量を制御する
ことが多い。検出すべきトナーの種類は黒トナーと、シ
アン、マゼンタおよびイエローに代表されるカラートナ
ーとに大別される。
【0003】従来は、黒トナーの光学濃度を検出する場
合も、カラートナーの光学濃度を検出する場合も、反射
濃度センサ264を構成する発光素子301と受光素子
302を同一平面P内で光の出入射を行うように同一平
面Pに沿って配置する点では共通している。この平面P
は、トナーマーク310の箇所を通って感光体ドラム2
21の長手方向に沿って延び、感光体ドラム221の外
周面221aに垂直に交差する平面である。なお、理解
の容易のために、図中に、トナーマーク310の箇所を
通り、感光体ドラム221の外周面221aに外接する
平面Qを表している。
【0004】黒トナーの光学濃度を検出する場合は、発
光素子301と受光素子302を、トナーマーク310
を通る法線N(平面P内にある)を挟んでトナーマーク
310に対する光の入射角iと反射角rとが等しくなる
位置に配置する。発光素子301はトナーマーク310
へ向けて光Lを出射し、受光素子302はその位置P1
でトナーマーク310による正反射光L1を検出する。
一方、カラートナーの光学濃度を検出する場合は、図示
しない移動機構によって受光素子302を法線N上の位
置(破線で示す)P2に移動させる。この位置P2で受
光素子302はトナーマーク310による乱反射光L2
を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方式では、受光素子302の位置を切り替える度毎に、
発光素子301に対する受光素子302の相対位置を微
調節する必要があり、装置の機構が複雑化するという問
題がある。これに伴って、装置の製造コストが上昇す
る。
【0006】また、上述の方式では、カラートナーの光
学濃度を検出する場合に、図13(図12において平面
Pに対して垂直な方向から見たところを示す)に示すよ
うに、トナーマーク310による正反射光L1の一部が
トナー粒子311の表面で反射されて受光素子302に
入射するため、検出精度が良くないという問題がある。
【0007】なお、2つの位置P1,P2にそれぞれ別
個に受光素子を配置すると、受光素子の数が増えるた
め、コスト高となる。
【0008】そこで、この発明の目的は、安価な構成
で、黒トナーとカラートナーの光学濃度を精度良く検出
できる光学濃度測定装置を提供することにある。
【0009】また、カラートナーの光学濃度を測定する
場合に、コンパクトかつ安価に構成できる光学濃度測定
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の光学濃度測定装置は、発光素子及
び受光素子を有し、被測定面によって反射された上記発
光素子からの光を受光素子によって受光し、受光した光
量に基づいて上記被測定面の光学濃度を測定する光学濃
度測定装置において、上記発光素子と受光素子が同一平
面内で光の出入射を行うように上記発光素子と受光素子
を一体的に保持する保持部材と、上記被測定面の光学濃
度を測定するための第1測定位置と第2測定位置との間
で、上記保持部材を移動させることができる保持部材移
動機構を備えたことを特徴とする。
【0011】この請求項1の光学濃度測定装置では、発
光素子と受光素子は、同一平面内で光の出入射を行うよ
うに保持部材によって一体的に保持されている。この発
光素子と受光素子との間の相対的位置関係を保った状態
で、保持部材移動機構によって、上記保持部材が上記被
測定面の光学濃度を測定するための第1測定位置と第2
測定位置との間で移動される。したがって、上記保持部
材が上記第1測定位置または第2測定位置にあるとき、
それぞれの測定位置で上記被測定面の光学濃度を測定す
ることができる。
【0012】このようにした場合、発光素子と受光素子
とのいずれか一方を静止させた状態で、他方を移動させ
て測定位置を切り替える場合に比して、上記発光素子と
受光素子との間の相対的位置関係を微調節する必要が無
くなり、装置の機構が簡素化される。したがって、装置
が安価に構成される。
【0013】請求項2に記載の光学濃度測定装置は、請
求項1に記載の光学濃度測定装置において、上記保持部
材が上記第1測定位置にあるとき、上記発光素子と受光
素子が光の出入射を行う平面(以下「光出入射面」とい
う。)が上記被測定面に対して実質的に垂直になり、上
記保持部材が上記第2測定位置にあるとき、上記光出入
射面が上記被測定面に対して傾斜することを特徴とす
る。
【0014】ここで、光出入射面が被測定面に対して
「実質的に垂直」とは、光出入射面と被測定面とがなす
角度が90°±5°の範囲内にあることを意味してい
る。
【0015】この請求項2の光学濃度測定装置では、上
記保持部材が第1測定位置にあるとき、上記被測定面に
よる正反射光を上記受光素子に入射させることができ
る。したがって、黒トナーの付着量に応じた光学濃度を
精度良く測定することができる。なお、上記光出入射面
内で、上記被測定面に対する光の入射角と反射角とを等
しく設定しておくものとする。一方、上記保持部材が第
2測定位置にあるとき、上記被測定面による乱反射光が
上記受光素子に入射する。ここで、上記光出入射面は、
上記被測定面に対して傾斜されていることから、上記発
光素子の光出射経路と上記被測定面による正反射光の経
路とを含む平面に対しても傾斜されている。したがっ
て、上記受光素子には、正反射光成分が入射しにくくな
り、殆ど本来観測すべき乱反射光のみが入射する。した
がって、カラートナーの付着量に応じた光学濃度を精度
良く測定することができる。
【0016】請求項3に記載の光学濃度測定装置は、発
光素子及び受光素子を有し、被測定面によって反射され
た上記発光素子からの光を受光素子によって受光し、受
光した光量に基づいて上記被測定面の光学濃度を測定す
る光学濃度測定装置において、上記発光素子と受光素子
が同一平面内で光の出入射を行うように上記発光素子と
受光素子を一体的に保持する保持部材を備え、上記保持
部材は、光出入射面が上記被測定面に対して傾斜するよ
うに配置されていることを特徴とする。
【0017】この請求項3の光学濃度測定装置では、発
光素子と受光素子は、同一平面内で光の出入射を行うよ
うに保持部材によって一体的に保持されている。この発
光素子と受光素子との間の相対的位置関係を保った状態
で、上記保持部材は、上記光出入射面が上記被測定面に
対して傾斜するように配置されている。この配置では、
上記受光素子には上記被測定面による乱反射光が入射す
る。ここで、上記光出入射面は、上記被測定面に対して
傾斜されていることから、上記発光素子の光出射経路と
上記被測定面による正反射光の経路とを含む平面に対し
ても傾斜されている。したがって、上記受光素子には、
正反射光成分が入射しにくくなり、殆ど本来観測すべき
乱反射光のみが入射する。したがって、カラートナーの
付着量に応じた光学濃度が精度良く測定される。
【0018】また、この光学濃度測定装置では、上記光
出入射面が被測定面に対して傾斜されているので、上記
光出入射面が被測定面に対して垂直である場合に比し
て、被測定面に対して垂直な方向の装置寸法が短縮され
る。したがって、装置がコンパクトに構成される。しか
も、受光素子の数が1つで済み、装置が安価に構成され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0020】図1は、この発明の光学濃度測定装置を適
用したデジタル方式のフルカラー複写機の全体構成を示
している。この複写機は概略、イメージリーダユニット
1と、レーザ走査ユニット10と、フルカラー作像ユニ
ット20と、給紙部50と、から構成されている。
【0021】イメージリーダユニット1は、プラテンガ
ラス9上にセットされた原稿の画像を読み取るスキャナ
2と、読み取った画像を画像データに変換処理する画像
信号処理部6とで構成されている。スキャナ2は密着型
のカラーイメージセンサ(CCD)3を備えた周知のも
ので、モータ5で駆動されて矢印a方向に移動して原稿
を走査する。CCD3は、原稿の画像からR(レツ
ド).G(グリーン),B(ブルー)の3原色信号を1
ラインずつ読み取り、画像信号処理部6に出力する。画
像信号処理部6は、CCD3からの3原色信号を、Y
(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),Bk
(ブラック)の4色に対応する8ビットの画像データに
変換し、同期用のバッファメモリ7に転送する。
【0022】レーザ走査ユニット10は、レーザダイオ
ードから射出されるレーザビームを変調して失印b方向
に回転する感光体ドラム21上に静電潜像を形成する周
知のものである。レーザ走査ユニット10は、バッファ
メモリ7から入力される印字データに対して、感光体の
階調持性に応じた階調補正を行った後、D/A変換して
レーザタイオード駆動信号を生成し、この駆動信号に基
づいてレーザダイオードを発光させる。
【0023】フルカラー作像ユニット20は、感光体ド
ラム21と転写ドラム31を中心として構成されてい
る。感光体ドラム21の周囲には、帯電チャージャ2
2、現像部40、残留トナーを清掃するクリーナ23、
残留電荷を消去するイレーサランプ24が設置されてい
る。現像部40は、磁性キャリアと、上段から順次シア
ン,マゼンタ,イエロー,ブラックのトナーとを含む現
像剤を収容した現像器41C,41M,41Y,41B
kを備え、感光体ドラム21上に各色の静電潜像が形成
されるごとに、対応する現像器が駆動される。カラート
ナーを内蔵した現像器41C,41M,41Y内には、
それぞれのカラートナーを補給するための光式ATDC
センサ43C,43M,43Yが設けられている。ま
た、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックのトナーは
それぞれホッパ42C,42M,42Y,42Bkに収
容されており、後述するトナー補給制御によって現像器
41C,41M,41Y,41Bkへ補給される。さら
に、感光体ドラム21の周囲には、感光体ドラム21の
表面電位を検出する電位センサ63と、テストトナー像
の画像濃度を検出するAIDCセンサ64とが配置され
ている。
【0024】転写ドラム31は、感光体ドラム21と同
速で矢印c万向に回転駆動可能に設置され、その表面に
巻きつけたシート上にトナー画像を転写させるものであ
る。この転写ドラム31はシートの先端をチャッキング
するための爪部材32、シートを分離するための爪部材
33を備えている。また、感光体ドラム21と対向する
位置の転写ドラム31の内部には転写チャージャ34が
配置されている。さらに、転写チャージャ34から回転
方向に所定の距離だけ離れた位置には、転写ドラム31
を侠むように2つの除電チャージャ35,36が互いに
対向して配置されており、除電チャージャ35,36か
ら回転方向に所定の距離だけ離れた位置で転写ドラム3
1の外側には残留トナーのクリーナ37が配置されてい
る。
【0025】給紙部50は2段の給紙トレイ51,52
を備え、オペレータによって選択されたいずれかのトレ
イ51,52から1枚づつシートが給紙される。給紙さ
れたシートは搬送路53上を搬送され、転写ドラム31
の周囲に巻きつけられる。
【0026】フルカラーの画像形成に際しては、感光体
ドラム21上にシアン,マゼンタ,イエロー及びブラッ
クのトナー画像が順次形成され、それぞれのトナー画像
が転写ドラム31に巻きつけられたシート上に、転写チ
ャージャ34からの放電により順次転写されて重ね合わ
される。4色の画像がシート上で合成されると、爪部材
32がシートのチャッキングを解除すると共に、爪部材
33が動作してシートを転写ドラム31から分離する。
分離されたシートは搬送ベルト55によって定着器56
に送りこまれ、ここでトナーの定着を施された後、排出
ローラ57からトレイ58上へ排出される。
【0027】さて、図2に示すように、一実施形態の光
学濃度測定装置は、上述のAIDCセンサ64と、この
AIDCセンサ64を保持および移動させるL字状のレ
バー部材111と、図示しないCPU(中央演算処理装
置)によって制御されるソレノイド式アクチュエータ1
12と、コイルばね113を備えている。
【0028】図6(a)はAIDCセンサ64の外形を斜
めから見たところを示し、図6(b)はAIDCセンサ6
4の縦断面を示している。図6(b)から分かるように、
AIDCセンサ64は、直方体ブロック状の保持部材1
03に発光素子101と受光素子102とを埋め込ん
で、発光素子101と受光素子102が同一平面(光出
入射面)P内で光の出入射を行うように一体に保持した
ものである。すなわち、保持部材103には、一つの面
103aを通して、奥に向かうにつれて互いに離間する
向きに、この面103aに対してそれぞれ45°だけ傾
斜した一対の丸穴104,105が形成されている。発
光素子101,受光素子102の位置決めの便宜のため
に、丸穴104,105は保持部材103を完全には貫
通しておらず、その途中で止まっている。これらの丸穴
104,105の奥にそれぞれ円柱状の外形を持つ発光
素子101,受光素子102が挿入されて取り付けられ
ている。なお、光出入射面Pは、発光素子101の光軸
101cおよび受光素子102の光軸102cを含んで
いる(図4参照)。このように保持部材103によって
発光素子101及び受光素子102が一体に保持されて
いる結果、保持部材103の丸穴104,105側の面
103aが被測定面21aに対向した状態では、発光素
子101が光出射面101aから発した光Lは、一定の
入射角i(=45°)で被測定面21aに入射する。被
測定面21aによる正反射光は、入射角iと等しい反射
角r(=45°)で反射されて、受光素子102の受光
面102aに入射する。
【0029】図2中のレバー部材111は、AIDCセ
ンサ64の保持部材103を貫通して保持する直線状の
軸部111aと、この軸部111aの一端に屈曲して連
なり、AIDCセンサ64の光出入射面Pに沿って配置
された直線状の旋回部111bとからなっている。軸部
111aは、AIDCセンサ64の保持部材103に一
体に取り付けられ、AIDCセンサ64(すなわち保持
部材103)を感光体ドラム21の外周面21aから所
定の距離だけ離間させて保持している。なお、この軸部
102a自体は、図示しない支持部によって自らの中心
の周りに回動自在に支持されている。旋回部111bの
先端(軸部111aから遠い側の端部)には、その側方
に配置されたソレノイド式アクチュエータ112の作動
軸112aが係着されるとともに、旋回部111bに関
してアクチュエータ112と反対の側に配置されたコイ
ルばね113の一端が取り付けられている。アクチュエ
ータ112の本体112bは図示しないホルダによって
一定の位置に保持されるとともに、コイルばね113の
他端は固定部114に取り付けられている。
【0030】アクチュエータ112のソレノイドが非励
磁(オフ)のときは、コイルばね113の張力によって
作動軸112aが伸長して、旋回部111bが感光体ド
ラム21aの外周面21aに対して垂直な配置となる。
この結果、図7(a)に示すように、AIDCセンサ64
の光出入射面Pが、感光体ドラム21の長手方向に沿っ
て延び、感光体ドラム21の外周面21aに対して実質
的に垂直になる。このときのAIDCセンサ64の位置
を「第1測定位置」とする。なお、理解の容易のため
に、図中に、トナーマーク110の箇所を通り、感光体
ドラム21の外周面21aに外接する平面Qを併せて示
している。このとき、光出入射面Pと平面Qとがなす角
度は90°±5°の範囲内に設定される。
【0031】一方、図3に示すように、アクチュエータ
112のソレノイドが励磁(オン)されると、コイルば
ね113の張力に抗して作動軸112aが本体112b
側へ移動する。これにより、旋回部111bが軸部11
1aとともに軸部111aの中心の周りに旋回して、感
光体ドラム21の外周面21aに対して傾斜した状態と
なる。この結果、図7(b)に示すように、AIDCセン
サ64の光出入射面Pが感光体ドラム21の外周面21
aに対して傾斜する。このときのAIDCセンサ64の
位置を「第2測定位置」とする。なお、光出入射面Pが
平面Qとなす角度をθで表している。このとき、角度θ
は例えば45°±5°の範囲内に設定される。
【0032】このように、レバー部材111、ソレノイ
ド式アクチュエータ112およびコイルばね113は保
持部材移動機構として働く。すなわち、発光素子101
と受光素子102との間の相対的位置関係を保った状態
で、AIDCセンサ64を上記第1測定位置と第2測定
位置との間で移動させることができる。これにより、上
記第1測定位置と第2測定位置でそれぞれ光学濃度を測
定することができる。このようにした場合、発光素子1
01と受光素子102との間の相対的位置関係を微調節
する必要が無く、装置の機構を簡素化することができ
る。したがって、装置を安価に構成することができる。
【0033】しかも、レバー部材111の旋回部111
bをAIDCセンサ64の光出入射面Pに沿って配置し
ているので、旋回部111bが感光体ドラム21の外周
面21aとなす角度に応じて、光出入射面Pが感光体ド
ラム21の外周面21aとなす角度、すなわち光出入射
面Pが平面Qとなす角度を容易に設定することができ
る。
【0034】また、アクチュエータ112をオン,オフ
させてAIDCセンサ64の位置を第1測定位置と第2
測定位置との間で切り替えたとき、AIDCセンサ64
の保持部材103(図3参照)が軸部111aの周りに
回動するだけで、殆ど平行移動しないので、感光体ドラ
ム21の周りのスペースを節約でき、装置をコンパクト
に構成することができる。
【0035】ユーザが操作パネル上のプリントキー(図
示せず)を押すと、実際に原稿の複写を行う前に、図4
または図5中に示すように、まず感光体ドラム21の外
周面21aに、シアン,マゼンタ,イエローまたはブラ
ックのトナーを用いてパッチ状のトナーマーク110の
画像を形成する。
【0036】ブラックトナーの光学濃度を検出する場合
は、図示しないCPUによってアクチュエータ112を
オフして、図4に示すように、AIDCセンサ64を第
1測定位置に配置する。上述のように、このとき、AI
DCセンサ64の光出入射面Pが感光体ドラム21の外
周面21aに対して垂直になる。AIDCセンサ64が
この第1測定位置にあるとき、発光素子101が出射し
た光Lは一定の入射角i(=45°)でトナーマーク1
10に入射し、受光素子102はトナーマーク110に
よる正反射光(入射角iと等しい反射角rで反射された
光)L1を検出する。したがって、ブラックトナーの付
着量に応じた光学濃度を精度良く測定することができ
る。
【0037】一方、シアン,マゼンタまたはイエローの
トナー、すなわちカラートナーの光学濃度を検出する場
合は、図示しないCPUによってアクチュエータ112
をオンして、図5に示すように、AIDCセンサ64を
第2測定位置に配置する。上述のように、このとき、A
IDCセンサ64の光出入射面Pが感光体ドラム21の
外周面21aに対して角度θ(=45°)だけ傾斜す
る。AIDCセンサ64がこの第2測定位置にあると
き、受光素子102はトナーマーク110による乱反射
光L2を検出する。ここで、光出入射面Pは、感光体ド
ラム21の外周面21aに対して傾斜されていることか
ら、図7(c)(図7(b)において上方から見たところに相
当する)に示すように、発光素子101の光出射経路と
トナーマーク110による正反射光L1の経路とを含む
平面Uに対しても傾斜されている。したがって、受光素
子102には、正反射光成分が入射しにくくなり、殆ど
本来観測すべき乱反射光L2のみが入射する。したがっ
て、カラートナーの付着量に応じた光学濃度を精度良く
測定することができる。
【0038】ここで、正反射光成分の影響を効果的に排
除するためには、光出入射面Pと平面Qとがなす角度θ
を70°以下に設定するのが望ましい。ただし、θがあ
まりに小さくなると、AIDCセンサ64が感光体ドラ
ム21の外周面21aに接近し過ぎて、感光体ドラム2
1の外周面21aから飛散したトナーを浴びて汚れた
り、感光体ドラム21の周りの他の要素(現像器など)
と干渉したりする。したがって、θは0°よりも大きく
設定すべきである。
【0039】図10は、このようにしてカラートナーの
光学濃度を測定したときの、感光体ドラム21の外周面
21a上のトナー付着量(感光体上トナー量)と受光素
子102の入射光量との関係を示している。分かるよう
に、本発明によれば、従来(図12において位置P2に
受光素子を配置した場合)に比して、感光体上トナー量
が少ない側で入射光量の増加が緩やかになっている。こ
の結果、感光体上トナー量と受光素子の入射光量との対
応における直線性(リニアリティ)が改善されている。
したがって、本発明によれば、カラートナーの付着量に
応じた光学濃度を広範囲で精度良く測定することができ
る。
【0040】実際に原稿の複写を行う段階では、測定し
たブラックトナーまたはカラートナーの光学濃度に基づ
いて、画像形成条件の制御を行う。
【0041】なお、AIDCセンサ64の検出感度を較
正する場合は、図9に示すように、感光体ドラム21の
外周面21aにトナーマークを設けない状態で、アクチ
ュエータ112をオフして、AIDCセンサ64を第1
測定位置に配置する。上述のように、AIDCセンサ6
4の光出入射面Pが感光体ドラム21の外周面21aに
対して垂直になる。この状態で、発光素子101から感
光体ドラム21の外周面21aへ向けて光を出射し、感
光体ドラム21の外周面21aによる正反射光を受光素
子102によって検出する。トナーマーク等の画像が形
成されていない状態では感光体ドラム21の外周面21
aは鏡面であり、その反射率は一定であるから、このと
きの受光素子102の入射光量に基づいてAIDCセン
サ64の検出感度を較正することができる。
【0042】また、図8に示すように、アクチュエータ
112をオンさせてAIDCセンサ64を第1測定位置
から第2測定位置へ移動させたとき、AIDCセンサ6
4の保持部材103(図3参照)が軸部111aの周り
に回転することから、実際には感光体ドラム21の外周
面21a上の光の入射点がX1からX2へ移動する(な
お、入射点X2を通り、感光体ドラム21の外周面21
aに外接する平面をQ′で表している。)。このため、
AIDCセンサ64を第1測定位置から第2測定位置へ
移動させたときは、AIDCセンサ64の検出タイミン
グを、入射点X2に合わせて変更するものとする。すな
わち、感光体ドラム21の回転速度と、感光体ドラム2
1の中心Oから入射点X1,X2を見込む角度φとに基
づいて、AIDCセンサ64の検出タイミングをシフト
する。これにより、AIDCセンサ64が第1測定位
置、第2測定位置のいずれの測定位置にあるときにも、
発光素子101が発した光をトナーマークに首尾よく入
射させることができ、トナーマークの光学濃度を測定す
ることができる。
【0043】なお、AIDCセンサ64の検出タイミン
グを変更することなく、入射点X1で常に光学濃度を検
出するためには、AIDCセンサ64の光出入射面Pを
感光体ドラム21の外周面21aに対して傾斜させると
き、AIDCセンサ64の保持部材103を入射点X1
の周りに所定の回転角だけ回転させれば良い。ただし、
このようにした場合、感光体ドラム21の周りに、AI
DCセンサ64のためのより広い移動スペースを必要と
する。
【0044】図11は、転写ベルト120の表面120
aに形成したトナーマーク130の光学濃度を測定する
ために、この発明の光学濃度測定装置を適用した別の実
施形態を示している。この実施形態では、AIDCセン
サ64(図6等に示したものと同一のもの)の保持部材
103が、被測定面としての転写ベルト120の表面1
20aに対して所定距離だけ離間した位置に固定して配
置されている。詳しくは、AIDCセンサ64の光出入
射面Pは、転写ベルト120を駆動させる円柱状のロー
ラ121,122の長手方向に沿って延び、感光体ドラ
ム21の外周面21aに対して角度θだけ傾斜して配置
されている。なお、AIDCセンサ64の検出タイミン
グは、転写ベルト120の移動速度とトナーマーク13
0の位置とに応じて適正に調節されているものとする。
【0045】この配置では、発光素子101が発した光
はトナーマーク130に入射し、受光素子102にはト
ナーマーク130による乱反射光が入射する。ここで、
光出入射面Pは、転写ベルト120の表面120aに対
して傾斜されていることから、図7(c)に示したのと同
様に、発光素子101の光出射経路とトナーマーク13
0による正反射光L1の経路とを含む平面Uに対しても
傾斜されている。したがって、受光素子102には、正
反射光成分が入射しにくくなり、殆ど本来観測すべき乱
反射光L2のみが入射する。したがって、カラートナー
の付着量に応じた光学濃度を精度良く測定することがで
きる。
【0046】また、この配置では、光出入射面Pが転写
ベルト120の表面120aに対して傾斜されているの
で、光出入射面Pが被測定面に対して垂直である場合に
比して、転写ベルト120の表面120aに対して垂直
な方向の装置寸法を短縮することができる。したがっ
て、装置をコンパクトに構成することができる。しか
も、受光素子102の数が1つで済み、装置を安価に構
成することができる。
【0047】なお、上述のいずれの実施形態において
も、パッチ状のトナーマークのもとになる画像として、
原稿スキャナのホームポジション付近に配置しておいた
ものを用いることができる。また、実際の画像を用いる
のではなく、メモリに保持したデータを用いてトナーマ
ークの画像を形成しても良い。
【0048】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の光
学濃度測定装置では、保持部材によって発光素子と受光
素子を一体的に保持した状態で、上記保持部材を第1測
定位置と第2測定位置との間で移動させるので、発光素
子と受光素子とのいずれか一方を静止させた状態で、他
方を移動させて測定位置を切り替える場合に比して、上
記発光素子と受光素子との間の相対的位置関係を微調節
する必要が無くなり、装置の機構を簡素化できる。した
がって、装置を安価に構成することができる。
【0049】請求項2の光学濃度測定装置では、保持部
材が第1測定位置にあるとき、光出入射面が被測定面に
対して実質的に垂直になるので、被測定面による正反射
光を上記受光素子に入射させることができ、黒トナーの
付着量に応じた光学濃度を精度良く測定することができ
る。一方、上記保持部材が第2測定位置にあるとき、光
出入射面が被測定面に対して傾斜する。したがって、受
光素子には、正反射光成分が入射しにくくなり、殆ど本
来観測すべき乱反射光のみが入射するので、カラートナ
ーの付着量に応じた光学濃度を精度良く測定することが
できる。
【0050】請求項3の光学濃度測定装置では、光出入
射面が被測定面に対して傾斜するように配置されている
ので、受光素子には、正反射光成分が入射しにくくな
り、殆ど本来観測すべき乱反射光のみが入射する。した
がって、カラートナーの付着量に応じた光学濃度を精度
良く測定することができる。しかも、光出入射面が被測
定面に対して傾斜されているので、光出入射面が被測定
面に対して垂直である場合に比して、被測定面に対して
垂直な方向の装置寸法を短縮できる。したがって、装置
をコンパクトに構成することができる。しかも、受光素
子の数が1つで済み、装置を安価に構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の光学濃度測定装置を
適用したカラー複写機の全体構成を示す縦断面図であ
る。
【図2】 AIDCセンサが第1測定位置にあるときの
各部の配置を示す斜視図である。
【図3】 AIDCセンサが第2測定位置にあるときの
各部の配置を示す斜視図である。
【図4】 図2に対応した光出入射面の配置を示す斜視
図である。
【図5】 図3に対応した光出入射面の配置を示す斜視
図である。
【図6】 AIDCセンサの構成を示す図である。
【図7】 (a),(b)は、それぞれAIDCセンサが上記
第1測定位置、第2測定位置にあるときの光出入射面の
配置を、感光体ドラムの中心軸方向から見て示す図であ
る。(c)は、(b)において上方から見たときの光の経路を
示す図である。
【図8】 感光体ドラムの外周面上の光の入射点を示す
図である。
【図9】 AIDCセンサの検出感度の較正の仕方を説
明する図である。
【図10】 本発明の光学濃度測定装置によって得られ
た感光体上トナー量と受光素子の入射光量との関係を、
従来例と比較して示す図である。
【図11】 転写ベルトの表面に形成したトナーマーク
の光学濃度を測定するために、この発明の光学濃度測定
装置を適用した別の実施形態を示す図である。
【図12】 従来の光学濃度測定装置の構成を示す図で
ある。
【図13】 上記従来の光学濃度測定装置の問題点を説
明する図である。
【符号の説明】
21 感光体ドラム 64 AIDCセンサ 101 発光素子 102 受光素子 103 保持部材 111 レバー部材 112 ソレノイド式アクチュエータ 113 コイルばね 120 転写ベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子及び受光素子を有し、被測定面
    によって反射された上記発光素子からの光を受光素子に
    よって受光し、受光した光量に基づいて上記被測定面の
    光学濃度を測定する光学濃度測定装置において、 上記発光素子と受光素子が同一平面内で光の出入射を行
    うように上記発光素子と受光素子を一体的に保持する保
    持部材と、 上記被測定面の光学濃度を測定するための第1測定位置
    と第2測定位置との間で、上記保持部材を移動させるこ
    とができる保持部材移動機構を備えたことを特徴とする
    光学濃度測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学濃度測定装置にお
    いて、 上記保持部材が上記第1測定位置にあるとき、上記発光
    素子と受光素子が光の出入射を行う平面が上記被測定面
    に対して実質的に垂直になり、 上記保持部材が上記第2測定位置にあるとき、上記発光
    素子と受光素子が光の出入射を行う平面が上記被測定面
    に対して傾斜することを特徴とする光学濃度装置。
  3. 【請求項3】 発光素子及び受光素子を有し、被測定面
    によって反射された上記発光素子からの光を受光素子に
    よって受光し、受光した光量に基づいて上記被測定面の
    光学濃度を測定する光学濃度測定装置において、 上記発光素子と受光素子が同一平面内で光の出入射を行
    うように上記発光素子と受光素子を一体的に保持する保
    持部材を備え、 上記保持部材は、上記発光素子と受光素子が光の出入射
    を行う平面が上記被測定面に対して傾斜するように配置
    されていることを特徴とする光学濃度測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011186093A (ja) * 2010-03-06 2011-09-22 Ricoh Co Ltd マーク検出装置および印刷装置
JP2021139649A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 マツダ株式会社 艶評価装置および該方法

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