JPH11259450A - 最適な出力決定方法および装置 - Google Patents

最適な出力決定方法および装置

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JPH11259450A
JPH11259450A JP5643098A JP5643098A JPH11259450A JP H11259450 A JPH11259450 A JP H11259450A JP 5643098 A JP5643098 A JP 5643098A JP 5643098 A JP5643098 A JP 5643098A JP H11259450 A JPH11259450 A JP H11259450A
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JP5643098A
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Toshiyuki Sawa
澤  敏之
Shigeru Kawamoto
茂 川本
Toshiyuki Furukawa
俊行 古川
Shigeru Tamura
田村  滋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Feedback Control In General (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数断面の制約条件を満たし最適な発電機出力
を高速に決定する。 【解決手段】等式制約を不等式制約に置き換えて、全て
の制約を不等式制約にすることにより制約マトリックス
Aの列方向に単位行列を配置できる。これにより、主双
対内点法で点列を更新するさいの方向ベクトルを求める
ために必要となる制約マトリックスAの転置行列とマト
リックスAの積を計算する際に、単位行列の部分を除い
て計算できるので、非ゼロ要素の要素数を低減して必要
なメモリを低減するとともに、計算量を低減できるの
で、制約条件を満たし、最適な発電機出力を高速に計算
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設備の運転計画,
制御システムにおいてその変数である生産量,流通量を
決定するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電機の出力を決定する方法として、平
成7年電気学会電力系統技術研究会PE−95−37
「MARKAL型エネルギーモデルへの主双対アフィン
変換法の適用検討」や電気学会電力・エネルギー部門論
Vol.116−B,No.2,'96「電力系統最適化問題
への内点法二次計画アルゴリズムの適用」で提案されて
いるように、内点法を適用して解くとき、変数の線形和
の制約式を新たな変数とし、この新たな変数に対する上
下限制約を加えることで、変数の上下限制約以外の制約
条件を等式制約で表現している。この定式化により内点
法を用いて最適な発電機出力計算している。ここで、従
来の主双対内点法を用いた発電機出力を決定する方法に
ついて説明しておく。
【0003】目的関数が線形、又は二次式で表され、制
約条件が線形となる問題で目的関数を最小化するときの
標準形は一般に、
【0004】
【数1】
【0005】で表現される。ここで、xは変数のベクト
ルであり、例えば発電機の出力である。cは変数xによ
り生じる線形のコスト係数ベクトルである。Qは変数x
により生じる二次のコスト係数マトリックスである。発
電機出力によるコストは、一般に発電機出力xの二乗に
比例するので、この係数ベクトルをqとすると、マトリ
ックスQは、
【0006】
【数2】
【0007】で表される。マトリックスAは変数xの出
力上下限を除いた制約の数をm,変数の数をnとする
と、m×n(m<n)のマトリックスとなる。変数xの下
限をxs,上限をxu とする。但し、xs は0以上とす
る。この不等式制約はスラック変数s,uを導入するこ
とで、
【0008】
【数3】
【0009】と表現できる。変数s,uは共に0以上と
する。キューン・カッター条件,相補性定理等により、
数1の最適解(x*,y*,z*,w*)は、
【0010】
【数4】
【0011】でμ=0を満たすことが必要十分条件であ
る。この数4にニュートン法を適用した、
【0012】
【数5】
【0013】において、μを0に近づけながら、(d
x,dy,dz,dw)だけ(x,y,z,w)を更新
することを繰り返すことにより、最適解(x*,y*,z
*,w*)に到達することができる。数5でマトリックス
Aはm×n(m<n)のマトリックスであり、正方行列で
はないので逆行列は存在しないため、この式の2番目の
式からdxを求めることはできない。よって、この式
で、
【0014】
【数6】
【0015】を代入して変数dx,dy以外を除くと、
【0016】
【数7】
【0017】となる。この式から、
【0018】
【数8】
【0019】により、最初にdyを計算することができ
る。このdyを用いてdxを、dxを用いてdz,dw
を求めることができる。
【0020】以上の主双対内点法のアルゴリズムの処理
ステップを図2に示す。処理1001では最大反復回数kma
x を設定する。処理1002では、k=0として、初期
内点となるようにy(k)以外は正の値となる任意の初期
点(x(k),s(k),u(k),y(k),z(k),w(k))
を設定する。処理1003では、最適解と現在得られて
いる解との最大偏差の指標である双対ギャップg(k)を
計算する。処理1004では、g(k)と双対ギャップの収束
定数εgと比較し、εgより小さいならば終了する。処
理1005では、バリアパラメータμ(k)を計算する。
処理1006では、現在の解と、μ(k)を元に、数6に
より、D(k),r(k),h(k)を計算する。処理100
7では、数7,数8から最初にdyが求まり、dyから
dxを計算する。さらに、数5,数6にdxを代入し
て、ds,du,dzおよびdwを計算する。処理10
08では、s,u,zおよびwが正でαが最大となるス
テップサイズαpとαdを計算する。λは0から1の間
の定数である。処理1009では、現在の解とステップ
サイズを元に変数を更新する。処理1010では最大反
復回数kmax よりkが大きいとき終了する。そうでなけ
れば、処理1003へ移る。以上を繰り返すことによ
り、最適解を得ることができる。
【0021】また、内点法を用いた例として特開平9−2
52542 号公報では、発電機の出力変化速度の制約を考慮
して、1つの時間断面の発電機出力を決定し、平成7年
電気学会電力系統技術研究会PE−95−37「MAR
KAL型エネルギーモデルへの主双対アフィン変換法の
適用検討」では期と期を関係づける複数期に跨る変数の
制約を考慮してエネルギー源の開発を決定していた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】平成7年電気学会電力
系統技術研究会PE−95−37「MARKAL型エネ
ルギーモデルへの主双対アフィン変換法の適用検討」や
電気学会電力・エネルギー部門論Vol.116−B,N
o.2,'96「電力系統最適化問題への内点法二次計画
アルゴリズムの適用」の従来技術では内点法を適用する
に当たって、以下のように制約式を変換している。
【0023】
【数9】
【0024】の等式制約は発電機出力を表す変数xによ
りそのまま表現する。
【0025】
【数10】
【0026】の下限のみの制約は線形の制約式を新たな
変数f1 とすることにより、新たな変数fを含めた等式
となる。内点法では、変数は0以上であることから、こ
の式の右辺の下限値は0以上であるとする。上限制約の
みのときも同様に表現できる。
【0027】
【数11】
【0028】の上下限制約は変数の線形和を新たな1つ
の変数f2 として等式制約に変換し、この新たな変数は
下限値以上,上限値以下とする。変数xがn1次元ベク
トル,等式制約の数がn2,下限のみまたは上限のみの
制約の数がn3,上下限制約の数がn4とすると、制約
マトリックスAは、
【0029】
【数12】
【0030】のように、(n2+n3+n4)×(n1+
n3+n4)の行列となる。数8の左辺のマトリックス
の積はAとその転置行列の積があるため、この左辺のマ
トリックスは(n1+n3+n4)×(n1+n3+n
4)の正方行列になる。制約の数が増加とともに、行列
が大きくなる。この結果、記憶する要素の数が多くなる
こと、要素の数が多いため全ての要素を計算する時間が
増大することになる。
【0031】そこで、本発明では、等式制約を上限また
は下限制約に置換する、または等式制約および上限また
は下限のみの制約式を上下限制約とすることにより、制
約マトリックスAをブロック化した行列の各行に単位行
列を配置することができ、従来より解を更新するための
行列の計算時間を短縮することができる出力決定方法と
該方法を用いた作成装置および記憶媒体とを提供するこ
とを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】等式制約の例として、需
給バランス制約がある。目的関数を燃料費最小化とする
ならば、発電機の出力を必要最小限とすることになる。
よって、この特性を利用すると、等式制約は不等式制約
に置き換えることができる。この結果、マトリックスA
は、
【0033】
【数13】
【0034】の様に表現することができる。行列Aをブ
ロック化すると、
【0035】
【数14】
【0036】のように表現できる。各ブロックの行方向
に単位行列Iがあることを利用して、この行列を数7に
代入すると、dxは、
【0037】
【数15】 (Q+A1TD1A1+A2TD2A2+A3TD3A3)dx=g …(数15) の形式により求めることができる。dxにかかる行列は
行列Q,A1とその転値行列の積,A2とその転値行列
の積およびA3とその転値行列の積の和となる。各ブロ
ックの行列は単位行列部分がないので、dxにかかる行
列を求めるために必要な計算回数を減少できる。さら
に、各正方行列の大きさが小さくなることから、行列の
要素の値を保持するために必要なメモリを従来より低減
することができる。
【0038】同様に、制約マトリックスAの各ブロック
の行方向に単位行列を配置する方法として、
【0039】
【数16】 A=[A0 1] …(数16) のようにブロックA0と単位行列で表す方法、全てを上
下限制約とした、
【0040】
【数17】
【0041】の方法がある。前者ではdxにかかる行列
は行列QとA0とその転置行列の積の和となり、後者で
は行列QとA4とその転置行列の積の和となる。いずれ
の方法においても、従来より、計算時間および行列の要
素を保持するメモリを低減することができる。
【0042】特開平9−252542 号公報では、需給バラン
ス制約,発電機出力の出力上下限制約,発電機の出力変
化速度の制約を考慮して、現在の発電機出力から次の1
時点の発電機出力を決定していた。電力系統をより最適
に運用する上では、複数の時点を同時に考慮して、最適
な発電機出力を決定する必要がある。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明を発電機出力対象と
した出力決定方法に適用した場合の実施例について、図
面を用いて説明する。
【0044】A.装置構成 (1)ハードウェア構成 本実施例の出力決定装置1は、図3に示すように、中央
演算処理装置(CPU)2と、主記憶装置3と、入出力装
置4と、外部記憶装置5とを備える。
【0045】入出力装置4は、入力装置6(図4に図
示)として、キーボードおよびマウスを備え、出力装置
として、CRT(cathode ray tubu)を備える表示装置
7(図4に図示)を備える。なお、入出力装置4とし
て、これらの代わりに、あるいは、これらと併用して、
ポインティングディバイス,タッチセンサ等の入力手段
や、液晶表示装置,プリンタ,スピーカ等の出力手段を
備えてもよい。
【0046】外部記憶装置5としては、ハードディスク
装置,フロッピィディスク装置,CD−ROM(compact
disc−read only memory)装置,DAT(digital vid
eotape)装置,RAM(randam access memory)装置,D
VD(digital video disc)装置,不揮発性メモリ等を用
いることができる。なお、本実施例では、外部記憶装置
5として、データベース8(図4に図示)などを保持す
るための大容量記憶装置と、処理プログラムなどを保持
する記憶媒体と、該記憶媒体に保持された情報を読み取
るための読取装置9(図4に図示)とを用いるが、本発
明はこれらには限られず、一つの外部記憶装置にデータ
ベースと処理プログラムとが両方保持されているように
してもよい。記憶媒体としては、フロッピィディスク,
CD−ROM,磁気テープ,光ディスク,光磁気ディス
ク,DAT,RAM,DVD,不揮発性メモリ等を用い
ることができる。
【0047】(2)機能構成 本発明の出力決定装置1の機能構成を図4に示す。本実
施例の出力決定装置1は、上述の入力装置6,表示装置
7,データベース8および読取装置9と、データ処理部
17とを備える。なお、本実施例では、データ処理部1
7は、あらかじめ外部記憶装置5の記憶媒体に保持さ
れ、読取装置9を介して主記憶装置3に読み込まれたプ
ログラムを、CPU2が実行することにより実現される
が、本発明はこのようなプログラムされた汎用プロセッ
サによるものに限られるわけではない。例えば、本発明
の各ステップを実行するハードワイヤードロジックを含
む特定のハードウェア装置との組合せによって、データ
処理部17を実現しても良い。
【0048】入力装置6は表示装置7に表示された選択
肢の選択、データの入力などを受け付け、データ処理部
17に送る手段である。表示装置7は、入力装置6から
送られたデータを表示する手段である。データ処理部1
7は入力装置6通知されたデータと、データベース8か
ら読み込んだデータと、読取装置9から読み込んだ処理
プログラムと、電力システム16から通知されたデータ
とを基に、最適な出力を決定する手段である。
【0049】なお、本実施例では、データ処理部17に
よる処理結果は、表示装置7に送られて表示されるとと
もに、データベース14に格納される。また、電力シス
テム10の運用・計画システム,制御システムが設定し
た条件での出力決定が要求された場合には、データ処理
部17の作成した出力および評価結果は電力システム1
0へも通知される。この通知を受けた電力システム10
は、通知された出力をもとに電力系統11に発電機出力
等の制御信号を出して、発電機を制御するとともに、電
力系統11から、該系統の情報(発電機出力,連系線潮
流,送電線潮流,ダムの池水位,LNGタンクレベル
等)を取り込み、その取り込んだデータと、計画システ
ム(図示せず)において作成したデータとを、内部デー
タベース(図示せず)に格納する。
【0050】本実施例のデータ処理部17は、コントロ
ール部12,データ設定部13,データ読込部14,出
力計算部15および表示データ作成部16を備える。ま
た、データ処理部17は、通信手段18を介して外部の
電力システム10に接続されており、この電力システム
は、実際の送発変電設備である電力系統11に接続され
ている。なお、電力システム10はこの電力系統11の
計画・運用のための支援システム、電力系統11、およ
び電力系統1の状態などを示す情報を保持するためのデ
ータベースを備える。電力系統11の状態は、リレーや
センサなどにより検出され、通信手段19を介して電力
システム10に通知され、該システム10のデータベー
ス(図示せず)に格納される。
【0051】コントロール部12は、電力システム1
0、および、各処理部13〜16の間のデータや処理プ
ログラムなどの授受を円滑に行うためのデータの加工・
処理を行い、その授受をコントロールして、全体の処理
を正常に動作させるための手段である。
【0052】データ設定部13は、コントロール部12
を介して、既にデータベース8および/または読取装置
9の記憶媒体に保持されている、発電機出力を決定し使
用する電力系統のデータ,発電機特性,送変電設備特
性,目的関数等の条件や、処理プログラムなどを読み込
む手段である。また、データ設定部14は、読み込んだ
条件を変更し、新規の条件を作成するとともに、コント
ロール部12を介して、作成した条件をデータベース1
4に格納する。
【0053】データ読込部14は、コントロール部12
を介して、データベース8に保持されているデータを読
み込み、コントロール部12を介して、データ設定部1
4または出力計算部15に通知する。なお、本実施例で
は、特に説明しない限り、データベース8からのデータ
の読み込みは、このデータ読込部14を介して行われ
る。
【0054】出力計算部15は、主送対内点法を用いて
目的関数が最も良い発電機出力,電力融通量,託送量,
IPP(独立電気事業者)からの電力購入量等をを自動
的に計算する。
【0055】表示データ作成部16は、出力計算部15
が計算した出力や目的関数の推移,制約充足度,入力装
置6からのデータ入力の支援のための情報等を、表示装
置7表示する。なお、本実施例では、特に説明しない限
り、表示装置7への出力は、この表示データ作成部16
を介して行われる。
【0056】(3)データベース8のデータ構造 データベース8は図5に示すように、計画対象期間の記
憶領域100と、目的関数の記憶領域101と、制約条
件の記憶領域102と、主双対内点法のパラメータ記憶
領域103と、計算結果記憶領域104とを備える。
【0057】計画対象期間記憶領域は、出力を決定する
年月日と開始時刻、および終了時刻を保持するための記
憶領域である。
【0058】目的関数記憶領域101は時間毎の目的関
数の情報を保持するための記憶領域であり、発電機等の
設備特性から出力に応じて増減するコスト関数の係数を
保持するための発電機等設備特性記憶領域1011と、
制約違反が生じたとき、制約と設備とその違反量に応じ
てペナルティコストを加算するときの重み係数を保持す
るためのペナルティ重み係数記憶領域1012とを備え
る。
【0059】制約条件記憶領域102は、出力を決定す
るときに考慮する時間毎の制約条件を保持するための記
憶領域であり、想定された需要を保持するための需要記
憶領域1021,制約条件を満たす解がないときの出力
の初期値,需給バランスを維持できるチェックするため
の最大供給力,最小供給力を保持するための初期供給力
記憶領域1022と、送電ロスを考慮したとき需給バラ
ンスを維持できるかどうかチェックするための送電ロス
率を保持するための初期送電ロス率1023と、発電機
等の起動停止状態を表す数値を保持する発電機等起動停
止状態記憶領域1024,計画対象期間全体で共通であ
る計画対象期間で発電量と水力,揚水の出発水位を保持
する供給力積分制約記憶領域1025と、潮流計算で使
用するために送電線と変圧器をブランチで表現し、母線
をノードで表現した系統構成でノード間を接続するブラ
ンチの使用/未使用(停止)状態を数字で表した値と、
各発電機等の供給力が接続するノード番号と各ノードに
かかる負荷の大きさを保持するための系統接続状態記憶
領域1026と、系統設備のブランチ毎のインピーダン
ス、潮流値に応じた送電ロスを計算するための送電ロス
係数,潮流制約の上下限値を保持するための系統設備運
用特性記憶領域1027と、発電機の出力上下限,発電
か負荷かを番号で示す供給力特性,発電機の種類を番号
で示す設備特性を保持するための発電機運用特性記憶領
域1028とを備える。計算結果記憶領域104は、内
点法を用いて問題を解く途中ででてきた計算結果である
変数の値と最終結果である変数の値とを保持するための
記憶領域である。
【0060】B.処理の流れ 本実施例の出力決定装置1は、電力系統の発電機出力等
の供給力の値を計算するための、各種データを設定・編
集する機能と、設定・編集されたデータを用いて電力系
統の発電機出力等の供給力を自動的に計算する機能とを
備える。
【0061】本実施例の出力決定装置1は、まず表示装
置7に、図6に示す処理選択メニュー画面20を表示
し、入力装置6を介して選択およびデータの入力・設定
を受け付ける。処理選択メニュー画面20は、電力系統
の計画作成条件設定(項目1),出力計算(項目2)およ
び結果の表示(項目3)からなり、さらに計画作成条件
(項目1)は計画対象期間の入力,設定(項目a),目
的関数と考慮する制約条件の選択(項目b),需要デー
タの入力,設定(項目c),発電機等起動停止計画の入
力,設定(項目d),初期出力と供給力チェックの入
力,設定(項目e),発電機等設備特性の入力,設定(項
目f),供給力積分特性の入力,設定(項目g),系統
接続状態の入力,設定(項目h),系統設備の運用特性
の入力,設定(項目i),収束判定条件の入力,設定
(項目j),内点法制御変数の入力,設定(項目k),
内点法の初期値の入力,設定(項目l),等式制約の許
容偏差の入力,設定(項目m)からなり、総計15項目
のメニューを備える。ここで、入力装置6は、タッチ入
力,ポインティングデバイス,マウスなどによる項目毎
の選択領域の選択入力,キーボードによる項目番号また
は記号入力等による、表示された15項目のいずれかの
選択を受け付け、選択された項目の処理を実行する。以
下に、各項目の処理について説明する。
【0062】(1)計画作成条件の設定 入力装置6を介してメニュー項目1のなか a.計画対象期間の入力,設定 処理選択メニュー画面20において、計画対象期間の入
力,設定(項目a)が入力装置6を介して選択される
と、データ設定部13は処理対象の電力系統のデータベ
ース8の計画対象期間記憶領域100から年,月,日,
開始時刻および終了時刻を読み込む。計画対象期間記憶
領域100にデータが格納されているときはその値を格
納されていないときは、デフォルト値である0が入力さ
れた設定画面30を表示される。ここで、表示される計
算対象期間の入力,設定画面30を図7に示す。この画
面30は、計画対象期間の年,月,日,開始時刻および
終了時刻の入力領域31〜35を備え、さらにデータ格
納36と設定終了37の領域がある。必要に応じて、入
力領域31〜35に入力される。
【0063】なお、表示された年,月,日,開始時刻お
よび終了時刻と異なる値を入力するには、入力装置6を
介して入力領域31〜35へ数値を入力する。入力領域
31〜35の値は「データ格納」36の領域を選択する
ことにより、計画対象期間領域100に格納される。
「設定終了」37の領域が選択されると、データ設定部
13は、計画対象期間の入力,設定を終了し、処理選択
メニュー画面20に戻る。
【0064】b.目的関数と考慮する制約条件の選択 処理選択メニュー画面20において、目的関数と考慮す
る制約条件の選択(項目b)が入力装置6を介して選択
されると、データ設定部13は処理対象のデータベース
8の目的関数記憶領域101から目的関数の重み係数,
項目の考慮,制約条件の重み係数,制約の考慮の値を読
み込む。目的関数記憶領域101にデータが格納されて
いるときは、格納されている値を、格納されていないと
きはデフォルト値である0が入力された設定画面40が
表示される。ここで、表示される目的関数と考慮する制
約条件の画面40を図8に示す。この画面40は、目的
関数の項目41を表示し、目的関数の重み係数42及び
その目的関数の項目を考慮するかどうかのフラグ43の
入力領域と、目的関数の項目をスクロールさせるための
スクロール47と、制約条件の項目44を表示し、制約
条件の重み係数と制約を考慮するかどうかのフラグ46
の入力領域と、制約条件の項目をスクロールさせるため
のスクロール48とを備え、さらにデータ格納49と設
定終了50の領域がある。スクロール47,48を選択
することにより、その選択した方向に応じて、目的関
数,制約条件の項目が上,下へスクロールして、全体の
項目及び値を確認することができる。
【0065】目的関数の項目として、電気を調達するの
に必要なコストを含めた燃料費,送電ロス,ダムからの
水の放流パターン,ダムの溢水量等がある。使用する目
的関数は、各項目に重み係数を掛けた総和である。但
し、「重み係数」42として有効なのは、「項目の考
慮」43が1のときのみである。0のときは考慮しな
い。目的関数が電気を調達するのに必要なコストを含め
た燃料費とするときを、
【0066】
【数18】
【0067】に示す。
【0068】制約条件として、需給バランス,出力上下
限,潮流制約,計画対象期間で発電する電力量(燃料消
費制約,IPP利用率等は電力量に換算),池水位制
約,出力変化速度,発電所単位での最低出力,計画対象
期間内で放流する水量の変動制約等がある。これらの制
約は3つに分類できる。1つは時間断面毎の制約であ
り、需給バランス,潮流制約がこれに当たる。需給バラ
ンスは、
【0069】
【数19】
【0070】となる。図21の系統での潮流制約は、
【0071】
【数20】
【0072】となる。スラック変数を用いると、
【0073】
【数21】
【0074】となる。スラック変数を導入することによ
り、等式制約にすることができることがわかる。2つめ
の制約は差分制約で、この制約として出力変化速度制約
がある。出力変化速度制約は、
【0075】
【数22】
【0076】で表される。スラック変数を導入すると、
【0077】
【数23】
【0078】のように等式制約変換できる。3つめは積
分制約であり、
【0079】
【数24】
【0080】に示す水位制約がこれにあたる。スラック
変数を導入することにより、
【0081】
【数25】
【0082】のように、等式制約に変換できる。変数を
考慮する制約条件は、「制約の考慮」46が1又は2の
ものである。0は考慮しない。「制約の考慮」46のフ
ラグが1および2の制約を全て満たす解がないことが、
出力計算部15の処理で分かったときは、「制約の考
慮」46の値が2の制約のみを考慮して、「制約の考
慮」46の値が1の制約値は出力計算部15の処理によ
り緩和した制約値に変更するとともに、制約式に「重み
係数」45を加算した総和をペナルティコストとして目
的関数に加算する。制約違反のペナルティ加算方法とし
て、違反量の2次式とすることもできる。この重み係数
が大きいほど、ペナルティコストが大きくなるので、目
的関数を最小化するときは、その制約を満たすように出
力を決定することになり、制約の重要度,優先順位を表
す指標となる。
【0083】なお、表示された重み係数42と、項目の
考慮43と、重み係数45と制約の考慮46と異なる値
を入力するには、入力装置6を介して入力領域42,4
3,45,46へ数値を入力する。入力領域42,4
3,45,46の値は「データ格納」49の領域を選択
することにより、目的関数領域101のペナルティ重み
係数記憶領域1012に格納される。「設定終了」50
の領域が選択されると、データ設定部13は、目的関数
と考慮する制約条件の選択を終了し、処理選択メニュー
画面20に戻る。
【0084】c.需要データの入力,設定 処理選択メニュー画面20において、需要データの入
力,設定(項目c)が入力装置6を介して選択される
と、データ設定部13は処理対象のデータベース8の計
画対象期間記憶領域100の計画対象年月日と、制約条
件記憶領域102の需要記憶領域1021から需要の値
を読み込む。需要記憶領域1021にデータが格納され
ているときは、格納されている値を、格納されていない
ときはデフォルト値である0が入力された設定画面51
が表示される。ここで、表示される需要データの画面5
1を図9に示す。この画面51は、各時刻の需要値の入
力領域56とその需要値のグラフ表示領域59と、需要
データを読み込む先である「サーバからのデータ入力」
選択ボタン53と「ディスクからのデータ入力」選択ボ
タン54を表示し、各時刻の需要値をスクロールさせる
ためのスクロール57を備え、さらに「データ反映」5
8と「データ格納」60と「設定終了」61の領域があ
る。「サーバからのデータ入力」選択ボタン53を選択
すると電力システム10の対象年月日の1日分の需要デ
ータを読み込んで、需要の入力領域56に表示する。ま
た、「ディスクからのデータ入力」選択ボタン54を選
択するとデータベース8の需要記憶領域1021から需
要データを読み込んで、需要の入力領域56に表示す
る。また、表示されている需要データを修正するために
は入力装置6を介して需要データの入力領域56に需要
データを入力する。スクロール57を選択することによ
り、その選択した方向に応じて、需要データを表示する
時刻が右,左へスクロールして、全体の需要値を確認す
ることができる。「データ反映」ボタン58を選択する
と、需要データ入力領域57に表示されている値が需要
値のグラフ表示領域59に表示される。入力領域56の
需要値は「データ格納」ボタン60を選択することによ
り、需要記憶領域1021に格納される。「設定終了」
61の領域が選択されると、データ設定部13は、目的
関数と考慮する制約条件の選択を終了し、処理選択メニ
ュー画面20に戻る。
【0085】d.発電機等起動停止計画の入力,設定 処理選択メニュー画面20において、発電機等起動停止
計画の入力,設定(項目d)が入力装置6を介して選択
されると、データ設定部13は処理対象のデータベース
8の計画対象期間記憶領域100の計画対象年月日と、
制約条件記憶領域102の発電機等起動停止状態記憶領
域1023から発電機等の起動停止状態を表す値を読み
込む。発電機等起動停止状態記憶領域1023にデータ
が格納されているときは、格納されている値を、格納さ
れていないときはデフォルト値である1が入力された設
定画面62が表示される。ここで、表示される需要デー
タの画面62を図10に示す。この画面62は、各時刻
の発電機等の起動停止状態の入力領域66と、起動停止
状態を読み込む先である「サーバからのデータ入力」選択
ボタン64と「ディスクからのデータ入力」選択ボタン
65を表示し、発電機名称方向の起動停止状態をスクロ
ールさせるためのスクロールボタン67と時刻方向の起
動停止状態をスクロールさせるためのスクロールボタン
68を備え、さらに「データ格納」選択ボタン69と「設
定終了」選択ボタン70の領域がある。「サーバからの
データ入力」選択ボタン64を選択すると電力システム
10の対象年月日の1日分の起動停止計画を読み込ん
で、起動停止状態の入力領域66に表示する。また、
「ディスクからのデータ入力」選択ボタン65を選択す
るとデータベース8の発電機等起動停止計画記憶領域1
024から起動停止状態を読み込んで、起動停止状態の
入力領域66に表示する。また、表示されている起動停
止状態を修正するためには入力装置6を介して起動停止
状態の入力領域66に起動停止状態を表す数値を入力す
る。起動停止状態を表す数値は、0と1と2である。0
は停止の状態を、1は運転可能状態を、2は必ず運転す
ることを表す。起動停止状態の0と2は出力計算部15
により発電機の状態を変更できないことを示し、起動停
止状態の1は制約条件を満たす解がないときに出力計算
部15による0に変更できる状態であることを示す。
「サーバからのデータ入力」選択ボタン64を選択して
読み込んだ起動停止状態は0または2である。スクロー
ル67を選択することにより、その選択した方向に応じ
て、発電機名称を上,下へスクロールさせて、表示して
いる時間帯の全体の起動停止状態を確認することができ
る。同様に、スクロール68を選択することにより、そ
の選択した方向に応じて、時間軸方向を右,左へスクロ
ールさせて、表示している発電機の全体の起動停止状態
を確認することができる。「データ反映」ボタン58を
選択すると、需要データ入力領域57に表示されている
値が需要値のグラフ表示領域59に表示される。入力領
域56の需要値は「データ格納」ボタン60を選択する
ことにより、需要記憶領域1021に格納される。「設
定終了」61の領域が選択されると、データ設定部13
は、目的関数と考慮する制約条件の選択を終了し、処理
選択メニュー画面20に戻る。
【0086】e.初期出力と供給力チェックの入力,設
定 処理選択メニュー画面20において、初期出力と供給力
チェックの入力,設定(項目e)が入力装置6を介して
選択されると、データ設定部13は処理対象のデータベ
ース8の計画対象期間記憶領域100の計画対象年月日
と、制約条件記憶領域102の需要記憶領域1021の
需要と発電機等起動停止状態記憶領域1023から発電
機等の起動停止状態を表す値と、初期供給力記憶領域1
022から発電機等の初期出力と、初期送電ロス率記憶
領域1023から送電ロス率と、発電機運用特性記憶領
域1028から発電か負荷(揚水ポンプと対象系統から
外部へでる供給力)かを示すフラグである供給力特性と
発電機の種類を番号で示す設備特性と出力上下限とを読
み込む。需要記憶領域1021,発電機等起動停止状態
記憶領域1023,初期供給力記憶領域1022,初期
送電ロス率記憶領域1023,発電機運用特性記憶領域
1028にデータが格納されているときは、格納されて
いる値を、格納されていないときはデフォルト値である
1が入力された設定画面71が表示される。ここで、表
示される画面71を図11に示す。この画面71は、計
画対象期間を示す表示領域72と、供給力初期値を読み
込む元である「サーバからのデータ入力」選択ボタン7
3と「ディスクからのデータ入力」選択ボタン74を表
示し、供給力初期値設定領域202と、サーバまたはデ
ィスクから読み込んだデータの表示をさせるための「表
示」ボタン76と表示する時刻を入力する「表示時刻」
入力領域76とコピー元の時刻入力領域77とコピー先
の開始時刻入力領域78とコピー先の終了時刻入力領域
79とコピーすることを指示する「コピー開始」ボタン
80と供給力特性を入力および表示する領域81と運転
状態を表示する領域82と設備特性を入力および表示す
る領域83と出力下限を入力および表示する領域84と
出力上限を入力および表示する領域85と制約条件を満
たす解がないときに使用する初期値を入力および表示す
る領域84と発電機名称方向の初期値等をスクロールさ
せるためのスクロールボタン87と計画対象時刻の供給
力のチェックを指示する「供給力チェック」ボタン88
と供給力チェック結果を表示する領域89と時刻方向の
供給力チェック結果をスクロールさせるためのスクロー
ルボタン99と供給力のチェックによりエラーとなる
「エラー断面数」を表示する領域97と最大供給力の計
算結果を表示する領域90と最小供給力の計算結果を表
示する領域91と需要値を表示する領域92とロスの計
算結果を表示する領域93と需要とロスを加えた必要供
給力を表示する領域94と最大供給力から必要供給力を
引いた上げ余裕量を表示する領域95と必要供給力から
最小供給力を引いた下げ余裕量を表示する領域96と初
期ロス率を入力および表示する領域98を備え、さらに
「データ格納」選択ボタン200と「設定終了」選択ボ
タン201の領域がある。「サーバからのデータ入力」
選択ボタン73を選択すると電力システム10の対象年
月日の1日分の供給力特性,運転状態,設備特性,出力
上限,出力下限,初期値および初期ロス率を読み込む。
また、「ディスクからのデータ入力」選択ボタン74を
選択すると需要記憶領域1021の需要と発電機等起動
停止状態記憶領域1023から発電機等の起動停止状態
を表す値と、初期供給力記憶領域1022から発電機等
の初期出力と、初期送電ロス率記憶領域1023から送
電ロス率と、発電機運用特性記憶領域1028から供給
力特性と設備特性と出力上下限とを読み込む。これらの
読み込んだ値は、「表示時刻」入力領域75に時刻を入
力して、「表示」ボタン76を選択することにより、指
定した時刻の数値が領域202に表示される。表示され
ている数値を修正するためには入力装置6を介して入力
領域の特性を持つ「供給力特性」領域81,「設備特
性」領域83,「出力下限」領域84,「出力上限」領
域85,「初期値」領域86および「初期ロス率」領域
98に数値を入力する。また、「コピー元の時刻」入力
領域77に時刻を入力し、「コピー先開始時刻」入力領
域78と「コピー先終了時刻」入力領域79に時刻を入
力して、「コピー開始」ボタン80を選択すると、コピ
ー元の時刻の入力領域の特性を持つ「供給力特性」領域
81,「設備特性」領域83,「出力下限」領域84,
「出力上限」領域85,「初期値」領域86および「初
期ロス率」領域98のデータがコピー先の時刻のデータ
領域にコピーされる。「供給特性」81の値が1のとき
対象系統に対して供給力が発電であることを表し、「供
給特性」81の値が−1のとき対象系統に対して供給力
が負荷となることを表す。「供給特性」81の値が−1
となる供給力には、揚水ポンプ、連系線からでていく融
通,託送による供給力である。「設備特性」83は供給
力の種類を表し、火力発電機を1,揚水発電を2,揚水
ポンプを3,水力を4,IPPを5,融通受電を6,融
通送電を7,原子力を8としている。火力を燃料によ
り、重油,LNG,石炭等に分類して番号を付けても良
い。
【0087】「供給力チェック」ボタン88を選択する
と、「表示時刻」76の需要を表示領域92に、初期ロ
ス率を表示し、需要と初期ロス率および領域202に表
示されているデータから領域203の値を計算して、表
示する。最大供給力90は運転状態が1または2かつ供
給特性は1の発電機等の出力上限値の和である。最小供
給力91は運転状態が1または2でさらに設備特性が
1,5,6または8の出力下限と運転状態が1または2
でさらに設備特性が3または7の出力上限と運転状態が
2でさらに設備特性が2または4の出力下限との和であ
る。「送電ロス」93は需要92と初期ロス率98の積
である。必要供給力95は需要92と送電ロス93の和
である。上げ余裕量95は最大供給力90と必要供給力
94の差である。下げ余裕量96は必要供給力94と最
小供給力90の差である。需給バランス制約を満たす解
が存在するかどうか事前にチェックするための機能であ
り、上げ余裕量95および下げ余裕量96が正の値で有
れば良い。供給力チェック判定領域89は各時刻の上げ
余裕量および下げ余裕量の両方ともが正の値のとき、フ
ラグとして1を表示し、そうでないときは0を表示す
る。エラー断面数97は供給力チェック判定領域89に
ある0の数を表示する。需給バランスを制約条件として
考慮し、かつエラー断面が存在するときは、出力上限,
出力下限または初期ロス率または運転状態82を変更す
る必要がある。但し、運転状態82の変更は発電機等起
動停止計画の入力,設定(項目d)にて変更する必要が
ある。
【0088】スクロール97を選択することにより、そ
の選択した方向に応じて、発電機名称を上,下へスクロ
ールさせて、表示対象の発電機を変更して供給力の初期
値等を確認することができる。同様に、スクロール99
を選択することにより、その選択した方向に応じて、時
間軸方向を右,左へスクロールさせて、表示している供
給力チェックフラグを確認することができる。表示,入
力領域81,83,84,85,86,98の値は、
「データ格納」ボタン200を選択することにより、発
電機等運用特性記憶領域1021に格納される。「設定
終了」201の領域が選択されると、データ設定部13
は、初期出力と供給力チェックの入力,設定を終了し、
処理選択メニュー画面20に戻る。
【0089】f.発電機等設備特性の入力,設定 処理選択メニュー画面20において、発電機等設備特性
の入力,設定(項目f)が入力装置6を介して選択される
と、データ設定部13は処理対象のデータベース8の計
画対象期間記憶領域100の計画対象年月日と、目的関
数記憶領域101の発電機等設備特性記憶領域1011の
発電機等のコスト特性と揚水効率(1MWhで汲み上げ
た水により発電できるMWh)と電水比(1ton /秒で
ダムから水を放流したときの発電量)を表す値と、供給
力積分制約記憶領域1025から揚水,揚発および水系
の各時刻の水位下限と上限(MWh換算値)とを読み込
む。表示時刻はデフォルトの1が最初に入力され、この
時刻の目的関数記憶領域1011,供給力積分制約記憶
領域1025にデータが格納されているときは、格納さ
れている値を、格納されていないときはデフォルト値で
ある1が入力された設定画面220が表示される。ここ
で、表示される画面220を図12に示す。この画面2
20は、計画対象期間を示す表示領域221と、発電機
等設備特性と揚水,水系の水位上下限制約を読み込む元
である「サーバからのデータ入力」選択ボタン222と
「ディスクからのデータ入力」選択ボタン223を表示
し、コスト特性設定領域226と、サーバまたはディス
クから読み込んだデータの表示をさせるための「表示」
ボタン225と表示する時刻を入力する「表示時刻」入
力領域224とコピー元の時刻入力領域237とコピー
先の開始時刻入力領域238とコピー先の終了時刻入力
領域239とコピーすることを指示する「コピー開始」
ボタン240とコスト特性の2次係数を入力および表示
する領域227とコスト特性の1次係数を入力および表
示する領域228とコスト特性の定数を入力および表示
する領域229と揚水,水系の水位上下限を表示,入力
する領域230と水位下限の入力,表示領域231と水
位上限の入力,表示領域232と効率電水比の入力,表
示領域233と渓流から水系のダムに流れ込む流入量の
入力,表示234と発電機名称方向のコスト特性等をス
クロールさせるためのスクロールボタン236と水位上
下限値を表示する揚水,水系の名称をスクロールさせる
ためのスクロールボタン236とを備え、さらに「デー
タ格納」選択ボタン241と「設定終了」選択ボタン2
42の領域がある。「サーバからのデータ入力」選択ボ
タン222を選択すると電力システム10の対象年月日
の1日分のコスト特性,揚水,水系の水位上下限,効
率,電水比および流入量を読み込む。また、「ディスク
からのデータ入力」選択ボタン223を選択すると発電
機等設備特性記憶領域1011の発電機等のコスト特性
と揚水効率と電水比を表す値と、供給力積分制約記憶領
域1025から揚水,揚発および水系の各時刻の水位下
限と上限を表す値を読み込む。これらの読み込んだ値
は、「表示時刻」入力領域224に時刻を入力して、
「表示」ボタン225を選択することにより、指定した
時刻の数値が領域226に表示される。表示されている
数値を修正するためには入力装置6を介して入力領域の
特性を持つ「コスト特性の2次係数」領域227,「コス
ト特性の1次係数」領域228,「コスト特性の定数」
領域229,「水位下限」領域231,「水位上限」領
域232,「効率電水比」領域233,「流入量」領域
234に数値を入力する。また、「コピー元の時刻」入
力領域237に時刻を入力し、「コピー先開始時刻」入
力領域238と「コピー先終了時刻」入力領域239に
時刻を入力して、「コピー開始」ボタン240を選択す
ると、コピー元の時刻の入力領域の特性を持つ「コスト
特性の2次係数」領域227,「コスト特性の1次係
数」領域228,「コスト特性の定数」領域229,
「水位下限」領域231,「水位上限」領域232,「効
率電水比」領域233,「流入量」領域234のデータ
がコピー先の時刻のデータ領域にコピーされる。例え
ば、火力1のコスト特性は、出力の二乗の2次の係数
0.02 を掛けた値と出力に1次の係数2.01 を掛け
た値と定数100の和である。揚水,揚発はコスト係数
が全て0となっているが、揚水ポンプにより水を汲み上
げるには、火力等による出力増によるコストアップが生
じるため、揚水をすると結果的にコストが増加する。こ
れらのコスト係数に0以外の値を入力しても良い、例え
ば揚水,揚発により設備の寿命が減少する場合に値を入
力する等である。原子力についてもコスト係数が0とな
っているのは、現在は固定供給力として考えられている
ためであり、出力変動が許容されるならば、コスト係数
を設定して需要に応じて出力を変化させることもでき
る。IPPのコスト係数は1次係数以外は0であるが、
これも2次,定数に0以外の値を入力してもよい。コス
ト係数の1次,定数の値は負でもよいが、2次の係数は
0または正とする。
【0090】スクロール235,236を選択すること
により、その選択した方向に応じて、発電機名称を上,
下へスクロールさせて、表示対象の発電機を変更してコ
スト特性,水位上下限等を確認することができる。「デ
ータ格納」ボタン241を選択することにより、表示,
入力領域227,228,229,233,234の値
は、発電機等設備特性記憶領域1011に、表示,入力
領域231,232の値は、供給力積分制約記憶領域1
011にそれぞれ格納される。「設定終了」242の領
域が選択されると、データ設定部13は、発電機等設備
特性の入力,設定を終了し、処理選択メニュー画面20
に戻る。
【0091】g.供給力積分特性の入力,設定 処理選択メニュー画面20において、供給力積分特性の
入力,設定(項目g)が入力装置6を介して選択される
と、データ設定部13は処理対象のデータベース8の計
画対象期間記憶領域100の計画対象年月日と、制約条
件記憶領域102の発電機運用特性記憶領域1028の
設備特性と、供給力積分制約記憶領域1025の積分制約で
同一グループであることを示す制約グループ番号と定格
出力と計画対象期間で発電する日量下限と日量上限と揚
水池,貯水池等の初期水位と日量制約の重み係数とを読
み込む。発電機運用特性記憶領域1028,供給力積分
制約記憶領域1025にデータが格納されているとき
は、格納されている値を、格納されていないときはデフ
ォルト値である1が入力された設定画面202が表示さ
れる。ここで、表示される画面202を図13に示す。
この画面202は、計画対象期間を示す表示領域206
と、供給力積分制約を読み込む元である「サーバからの
データ入力」選択ボタン204と、「ディスクからのデ
ータ入力」選択ボタン205を表示し、設備特性表示領
域207と、制約グループ表示入力表示領域208と、
定格出力入力表示領域209と、日量下限入力表示領域
210と、日量上限入力表示領域211と、利用率下限
表示領域212と、利用率上限表示領域213と、初期
水位入力表示領域214と、重み係数入力表示領域21
5と、発電機名称方向に制約領域206をスクロールさ
せるためのスクロールボタン217と日量から利用率の
計算を指示する「利用率計算」ボタン206とを備え、
さらに「データ格納」選択ボタン200と「設定終了」
選択ボタン201の領域がある。「サーバからのデータ
入力」選択ボタン204を選択すると電力システム10
の対象年月日の設備特性,制約グループ,定格出力,日
量下限,日量上限,初期水位および重み係数を読み込ん
で、領域206に表示する。また、「ディスクからのデ
ータ入力」選択ボタン205を選択すると発電機運用特
性記憶領域1028の設備特性と、供給力積分制約記憶
領域1025の積分制約で同一グループであることを示
す制約グループ番号と定格出力と計画対象期間で発電す
る日量下限と日量上限と揚水池,貯水池等の初期水位と
日量制約の重み係数とを読み込んで、領域206に表示
する。表示されている数値を修正するためには入力装置
6を介して入力領域の特性を持つ「制約グループ」領域
208,「定格出力」領域209,「日量下限」領域21
0,「日量上限」領域211,「初期水位」領域214
および「重み係数」領域215に数値を入力する。制約
グループは積分制約を考慮するときに、同時に積分(加
算)すべき発電機等であることを示す。たとえば、図1
2の例では、火力3と火力4が同一のグループ番号1と
なっている。このとき、計画対象期間の日量下限値は火
力3と火力4の日量下限を加算したものとなる。すなわ
ち、火力3の日量が6000であっても、火力4と火力
4の和が18000以上あれば、下限制約を満たすこと
になる。同様に、初期水位も、同一グループ番号の初期
水位を加算したものがグループでの初期水位になる。同
一グループ番号が1つしかないものは、単独の制約であ
ることを表している。但し、設備特性が2,3の揚水,
揚発,設備特性が4の水力の日量制約はないので、対象
外である。揚水,揚発,水系の日量に相当するものは、
池水位であり、これらについては池水位の上下限として
扱うためである。重み係数215は出力計算部15で出
力を計算するとき、制約条件を満たす解がないときに、
日量制約に対する違反にペナルティコストを目的関数に
加算するときの重み係数として使用する。この大きさ
は、日量制約の中での制約の重要なものほど大きくする
ことになる。最終的な重み係数は図8の重き係数45の
日量制約の値との積で決まる。「利用率計算」ボタン2
06を選択すると、定格出力209と計画対象期間(こ
の例では24時間)の積で「日量下限」210を割った
値を利用率下限として表示する。同様に定格出力209
と計画対象期間(この例では24時間)の積で「日量上
限」211を割った値を利用率上限として表示する。
【0092】スクロール217を選択することにより、
その選択した方向に応じて、発電機名称を上,下へスク
ロールさせて、表示対象の発電機を変更して日量制約等
を確認することができる。表示,入力領域206,20
9,210,211,214,215の値は、「データ
格納」ボタン218を選択することにより、供給力積分
制約記憶領域1025に格納される。「設定終了」21
9の領域が選択されると、データ設定部13は、供給力
積分制約の入力,設定を終了し、処理選択メニュー画面
20に戻る。
【0093】h.系統接続状態の入力,設定 処理選択メニュー画面20において、系統接続状態の入
力,設定(項目h)が入力装置6を介して選択されると、
データ設定部13は処理対象のデータベース8の計画対
象期間記憶領域100の計画対象年月日と、制約条件記
憶領域102の系統接続状態記憶領域1026のブラン
チの運用状態のフラグとブランチの潮流制約の上下限と
発電機の接続先ノード番号と負荷の固定分の負荷率と変
動分の負荷率の値と発電機等起動停止状態記憶領域10
24から発電機の運転状態を読み込む。表示時刻はデフ
ォルトの1が入力され、この時刻の系統接続状態記憶領
域1026と発電機等起動停止状態記憶領域1024に
データが格納されているときは、格納されている値を、
格納されていないときはデフォルト値である1が入力さ
れた設定画面243が表示される。ここで、表示される
画面243を図14に示す。この画面243は、計画対
象期間を示す表示領域244と、系統接続状態を読み込
む元である「サーバからのデータ入力」選択ボタン24
5と「ディスクからのデータ入力」選択ボタン246を
表示し、系統接続図表示領域249と、サーバまたはデ
ィスクから読み込んだデータの表示をさせるための「表
示」ボタン247と表示する時刻を入力する「表示時
刻」入力領域248とコピー元の時刻入力領域262と
コピー先の開始時刻入力領域263とコピー先の終了時
刻入力領域264とコピーすることを指示する「コピー
開始」ボタン265と「データ反映」ボタン266とブ
ランチの運用状態と潮流制約値の領域250とブランチ
の使用/停止の運用状態をフラグで示す入力,表示領域
251と潮流制約の下限値を入力,表示する領域252
と潮流制約の上限値を入力,表示する領域253と発電
機の運転状態と接続先ノードの領域255と発電機の運
転状態を示す領域256と発電機の接続先ノード番号を
入力,表示する領域257とノードの負荷比率の領域2
59と各ノードの負荷比率の固定分を入力,表示する領
域260と各ノードの負荷比率の変動分を入力,表示す
る領域261と運用状態,潮流制約をブランチ番号方向
にスクロールさせるためのスクロールボタン254と運
転状態,接続先ノード番号を発電機名称方向にスクロー
ルさせるためのスクロールボタン258を備え、さらに
「データ格納」選択ボタン267と「設定終了」選択ボ
タン268の領域がある。「サーバからのデータ入力」
選択ボタン245を選択すると電力システム10の対象
年月日の1日分のブランチの運用状態,ブランチの潮流
制約値,発電機の運転状態とその接続先ノード番号,負
荷の固定分比率と変動分比率を読み込む。また、「ディ
スクからのデータ入力」選択ボタン246を選択すると
系統接続状態記憶領域1026のブランチの運用状態の
フラグとブランチの潮流制約の上下限と発電機の接続先
ノード番号と負荷の固定分の負荷率と変動分の負荷率の
値と発電機等起動停止状態記憶領域1024から発電機
の運転状態を表す値を読み込む。これらの読み込んだ値
は、「表示時刻」入力領域247に時刻を入力して、「デ
ータ反映」ボタン266を選択することにより、指定し
た時刻のブランチの接続状態が領域249に表示され
る。ここで、ブランチとは送変電設備のことであり、送
電線,変圧器等のことである。使用されているブランチ
は実線,停止しているブランチは点線で表示される。黒
いまるはノードを示し、母線等を表す。領域249に表
示されている接続状態を修正するためには入力装置6を
介して入力領域の特性を持つ「運用状態」領域251の
値を変更し、「データ反映」ボタン266を選択する。
また、表示されている数値は入力装置6を介して入力領
域の特性を持つ領域251,252,253,257,
260,261の値を修正することができる。本実施例
では、領域249の表示で、潮流の正の方向を左から
右、中心から外側へとしている。このため、潮流制約の
下限251は負の値となっている。ブランチ番号は領域
249では数字の最初にLを付けて表している。ノード
番号は領域249では数字の最初にNを付けて表してい
る。負荷とその負荷が接続するノードの番号は同じもの
としている。各ノードの負荷は、需要と送電ロスの和か
ら負荷比率の固定負荷の和を引いた値が変動負荷であ
る。負荷比率の和に対する各ノードの負荷比率にこの変
動負荷を掛けた値が各ノードの変動負荷である。この変
動負荷と固定負荷を加算した値が各時刻,各ノードの負
荷となる。送電ロスは各ブランチで発生するが、ここで
は送電ロス分も負荷に組み込んでいる。
【0094】また、「コピー元の時刻」入力領域262
に時刻を入力し、「コピー先開始時刻」入力領域263
と「コピー先終了時刻」入力領域264に時刻を入力し
て、「コピー開始」ボタン265を選択すると、コピー
元の時刻の入力領域の特性を持つ「運用状態」領域25
1,「潮流下限」領域252,「潮流上限」領域253,
「接続先ノード」領域257,「負荷比率固定」領域2
60および「負荷比率変動」領域261のデータがコピ
ー先の時刻のデータ領域にコピーされる。「データ反
映」ボタン266を選択すると、「表示時刻」247の
ブランチの運用状態251を表示領域249に表示す
る。
【0095】スクロール254,258を選択すること
により、その選択した方向に応じて、ブランチ番号,発
電機名称を上,下へスクロールさせて、表示対象の領域
とすることができる。表示,入力領域251,252,
253,257,260,261の値は、「データ格
納」ボタン267を選択することにより、系統接続状態
記憶領域1026に格納される。「設定終了」268の
領域が選択されると、データ設定部13は、系統接続状
態の入力,設定を終了し、処理選択メニュー画面20に
戻る。
【0096】i.系統設備の運用特性の入力,設定 処理選択メニュー画面20において、系統設備の運用特
性の入力,設定(項目i)が入力装置6を介して選択さ
れると、データ設定部13は処理対象のデータベース8
の計画対象期間記憶領域100の計画対象年月日と、制
約条件記憶領域102の系統設備運用特性記憶領域10
27のブランチのインピーダンス特性,潮流値に対する
送電ロス係数およびブランチの潮流制約違反に対する重
み係数と系統接続状態記憶領域1026からブランチの
運用状態のフラグを読み込む。表示時刻はデフォルトの
1が最初に入力され、この時刻の系統接続状態記憶領域
1026と系統設備運用特性記憶領域1027にデータ
が格納されているときは、格納されている値を、格納さ
れていないときはデフォルト値である1が入力された設
定画面276が表示される。ここで、表示される画面2
76を図15に示す。この画面276は、計画対象期間
を示す表示領域270と、系統設備運用特性状態を読み
込む元である「サーバからのデータ入力」選択ボタン2
71と「ディスクからのデータ入力」選択ボタン272
を表示し、系統接続図表示領域275と、サーバまたは
ディスクから読み込んだデータの表示をさせるための
「表示」ボタン274と表示する時刻を入力する「表示
時刻」入力領域273とコピー元の時刻入力領域285
とコピー先の開始時刻入力領域286とコピー先の終了
時刻入力領域287とコピーすることを指示する「コピ
ー開始」ボタン288と「データ反映」ボタン284と
ブランチの特性領域276とブランチのインピーダンス
特性の実部の入力,表示領域277とブランチのインピ
ーダンス特性の虚部の入力,表示領域278とブランチ
のロス係数の2次係数の入力,表示領域279とブラン
チのロス係数の1次係数の入力,表示領域280とブラ
ンチのロス係数の定数の入力,表示領域281と潮流制
約違反時のペナルティコストのための潮流制約違反の重
み係数の入力,表示領域282とブランチの特性をブラ
ンチ番号方向にスクロールさせるためのスクロールボタ
ン283を備え、さらに「データ格納」選択ボタン28
9と「設定終了」選択ボタン290の領域がある。「サ
ーバからのデータ入力」選択ボタン271を選択すると
電力システム10の対象年月日の1日分のブランチのイ
ンピーダンス特性,送電ロス特性および潮流制約違反時
のペナルティの重み係数とブランチの運用状態のフラグ
を読み込む。また、「ディスクからのデータ入力」選択
ボタン272を選択すると系統接続状態記憶領域102
6のブランチの運用状態のフラグと系統設備運用特性記
憶領域1027からブランチのインピーダンス特性の実
部と虚部、ブランチのロス係数の2次係数,1次係数,
定数と潮流制約違反時のペナルティコストのための潮流
制約違反の重み係数を読み込む。これらの読み込んだ値
は、「表示時刻」入力領域273に時刻を入力して、
「データ反映」ボタン284を選択することにより、表
示領域275に対象時刻のブランチの接続状態を表示す
る。また、「表示時刻」入力領域273に時刻を入力し
て、「表示」ボタン274を選択することにより、入
力,表示領域276に対象時刻のブランチの特性等を表
示する。また、表示されている数値は入力装置6を介し
て入力領域の特性を持つ領域277,278,279,
280,281,282の値を修正することができる。
重み係数282は出力計算部15で制約違反を満たす解
が存在しないときに、制約違反の量に応じて目的関数に
ペナルティコストとして、加算するときに使用する。ペ
ナルティコストは違反量に重み係数282と図8の潮流
制約の重み係数45を掛けた値となる。重み係数282
はブランチの中でも、電圧階級が高いブランチの潮流制
約が重要であるとき、その重み係数を大きくすることに
より、他の潮流制約違反より優先して違反を解消しやす
くするためのものであり、この値が大きいブランチほど
制約違反が解消しやすくなる。送電ロス係数は、出力計
算部15で出力を計算し、各ブランチの潮流値が計算で
きたとき、この潮流に基づいてロス係数を用いた2次式
により各ブランチの送電ロスを計算するために使用す
る。この計算した送電ロスの和が全体の送電ロスとな
る。各時間の全体の送電ロスの初期値は需要と図13の
初期ロス率98の積により計算する。また、「コピー元
の時刻」入力領域285に時刻を入力し、「コピー先開
始時刻」入力領域286と「コピー先終了時刻」入力領
域287に時刻を入力して、「コピー開始」ボタン28
8を選択すると、コピー元の時刻の入力領域の特性を持
つ「インピーダンス特性の実部」領域277,「インピ
ーダンス特性の虚部」領域278,「ブランチの2次の
ロス係数」領域279,「ブランチの1次のロス係数」
領域280,「ブランチの定数のロス係数」領域28
1,「潮流制約違反時のペナルティの重み係数」領域2
82のデータがコピー先の時刻のデータ領域にコピーさ
れる。「データ反映」ボタン284を選択すると、「表
示時刻」274のブランチの運用状態を表示領域275
に表示する。
【0097】スクロール283を選択することにより、
その選択した方向に応じて、ブランチ番号を上,下へス
クロールさせて、表示対象の領域とすることができる。
表示,入力領域277,278,279,280,28
1,282の値は、「データ格納」ボタン289を選択
することにより、系統設備運用特性記憶領域1027に
格納される。「設定終了」290の領域が選択される
と、データ設定部13は、系統設備運用特性の入力,設
定を終了し、処理選択メニュー画面20に戻る。 j.収束判定条件の入力,設定 処理選択メニュー画面20において、収束判定条件の入
力,設定(項目j)が入力装置6を介して選択される
と、データ設定部13は処理対象のデータベース8の主
双対内点法のパラメータ記憶領域103の収束判定条件
記憶領域1031の最大反復回数,主問題の許容制約違
反量,双対問題の許容制約違反量,許容双対ギャップ
量,許容コストギャップ率を読み込む。主双対内点法の
パラメータ記憶領域103に格納されているデフォルト
値が設定画面291に表示される。ここで、表示される
画面291を図16に示す。この画面291は、最大反
復回数の入力,表示領域292,主問題の許容制約違反
量の入力,表示領域293,双対問題の許容制約違反量
の入力,表示領域294,許容双対ギャップ量の入力,
表示領域295,許容コストギャップ率の入力,表示領
域296を備える。また、表示されている数値は入力装
置6を介して入力領域の特性を持つ領域292,29
3,294,295,296の値を修正することができ
る。これらの値は、出力計算部15により主双対内点法
で問題を解くときに使用する変数である。最大反復回数
292は主双対内点法で解を更新する最大回数である。
主問題の制約違反量293は、主問題の制約違反量であ
り、(数4)の第2番目の式の左辺のベクトルの各要素
の和である。双対問題の制約違反量294は、双対問題
の制約違反量であり、この式の第1番目の式の左辺のベ
クトルの各要素の和である。双対ギャップ295は、最
適解との最大偏差を示す指標であり、主問題の制約違反
量であり、この式の第5番目と第6番目の式のSz とU
w のベクトルの各要素の和である。コストギャップ率2
96は、双対ギャップを双対ギャップと目的関数の和で
割った値の比率(%)である。表示,入力領域292,
293,294,295,296の値は、「データ格
納」ボタン297を選択することにより、収束判定条件
記憶領域1031に格納される。「設定終了」298の
領域が選択されると、データ設定部13は、収束判定条
件の入力,設定を終了し、処理選択メニュー画面20に
戻る。
【0098】k.内点法制御変数の入力,設定 処理選択メニュー画面20において、内点法制御変数の
入力,設定(項目k)が入力装置6を介して選択される
と、データ設定部13は処理対象のデータベース8の主
双対内点法のパラメータ記憶領域103のパラメータ記
憶領域1033の最大ステップサイズ上限,ステップサ
イズ係数,δ係数,μ分母を読み込む。主双対内点法の
パラメータ記憶領域1033に格納されているデフォル
ト値が設定画面299に表示される。ここで、表示され
る画面299を図17に示す。この画面299は、最大
ステップサイズ上限の入力表示領域300,ステップサ
イズ係数の入力表示領域326,δ係数の入力表示領域
301,μ分母の入力表示領域302を備える。また、
表示されている数値は入力装置6を介して入力領域の特
性を持つ領域300,326,301,302の値を修
正することができる。これらの値は、出力計算部15に
より主双対内点法で問題を解くときに使用する変数であ
る。最大ステップサイズ上限300は更新するニュート
ン方向のベクトルによる現在の解が内点となる条件を満
たすステップ幅の上限値であり、ステップ幅がこれ以上
のときは、最大ステップ幅に置き換えて減少させる。ス
テップサイズ係数326は、ステップサイズに対して掛
ける係数である。δ係数301とμ分母(kの値)はμ
を計算するために使用する係数である。図17のnは
(数4)の第5番目の式のベクトルSz の要素の数と第
6番目の式のベクトルUwのベクトルの要素の数の和で
ある。μはδ係数と双対ギャップの積をμ分母で割った
値である。表示,入力領域300,326,301,3
02の値は、「データ格納」ボタン303を選択すること
により、パラメータ記憶領域1033に格納される。
「設定終了」304の領域が選択されると、データ設定
部13は、内点法制御変数の入力,設定を終了し、処理
選択メニュー画面20に戻る。
【0099】l.内点法の初期値の入力,設定 処理選択メニュー画面20において、内点法の初期値の
入力,設定(項目l)が入力装置6を介して選択される
と、データ設定部13は処理対象のデータベース8の主
双対内点法のパラメータ記憶領域103の初期値記憶領
域1034の供給力変数の決定方法の番号,供給力の実
変数初期値,スラック変数初期値,ラグランジェ変数の
決定方法の番号,ラグランジェ変数の初期値,双対変数
の決定方法の番号,双対変数初期値を読み込む。主双対
内点法の初期値記憶領域1034に格納されているデフ
ォルト値が設定画面305に表示される。ここで、表示
される画面305を図18に示す。この画面305は、
供給力実変数の決定方法の選択ボタン306〜310
と、実変数初期値の入力,出力領域312とスラック変
数初期値の入力,表示領域311とラグランジェ変数の
決定方法の選択ボタン313,314とラグランジェ変
数初期値の入力,表示領域315と、双対変数の決定方
法の選択ボタン316,317と双対変数初期値の入
力,表示領域316とデータ格納選択領域319と設定終
了選択領域320とを備える。また、表示されている数
値,選択ボタンは入力装置6を介して入力領域の特性を
持つ領域312,311,315,318の値や選択ボ
タンを修正することができる。供給力実変数の決定方法
の選択ボタン306〜310はトルグスイッチになって
おり、選択されて黒丸となるとその他は白丸になる。等
λ配分は、等λ法により需給バランス制約を満たすよう
に発電機の出力を配分した値を初期値として使用するこ
とを表している。また、出力上限とは、発電機の出力上
限値を初期値として使用することを表している。出力中
間とは、発電機の出力上限と出力下限の平均値を初期値
として使用することを表してる。出力下限とは、発電機
の出力上限値を初期値として使用することを表してい
る。但し、出力下限が0のときは、内点とするために、
図19の上側許容誤差322の値を使用する。実数変数
初期値を指定すると、入力,表示領域312に入力され
た値が初期値として使用される。スラック変数は初期値
311に入力された値を初期値として使用される。ラグ
ランジェ変数の決定方法の選択ボタン313,314は
トルグスイッチになっており、選択されて黒丸となると
その他は白丸になる。ラグランジェ変数の初期値313
が選択されると、入力,表示領域315に表示されてい
る値が初期値として使用される。双対問題の制約充足3
14が選択されると、(数4)の第1式を満たす変数を計
算し、この値を使用する。双対変数の決定方法の選択ボ
タン316,317はトルグスイッチになっており、選
択されて黒丸となるとその他は白丸になる。双対変数の
初期値316が選択されると、入力,表示領域318に
表示されている値が初期値として使用される。双対問題
の制約充足317が選択されると、この式の第1式を満
たす変数を計算し、この値を使用する。供給力変数の決
定方法選択ボタン306〜310で選択された番号,供
給力の実変数初期値,スラック変数初期値,ラグランジ
ェ変数の決定方法選択ボタン313,314で選択され
た番号,ラグランジェ変数の初期値,双対変数の決定方
法選択ボタン316,317で選択された番号,双対変
数初期値は、「データ格納」ボタン319を選択するこ
とにより、初期値記憶領域1034に格納される。「設
定終了」320の領域が選択されると、データ設定部1
3は、内点法の初期値の入力,設定を終了し、処理選択
メニュー画面20に戻る。
【0100】m.等式制約の許容偏差の入力,設定 処理選択メニュー画面20において、等式制約の許容偏
差の入力,設定(項目m)が入力装置6を介して選択さ
れると、データ設定部13は処理対象のデータベース8
の主双対内点法のパラメータ記憶領域103の上限,下
限許容範囲記憶領域1032の上限側許容偏差と下限側
許容偏差の値を読み込む。主双対内点法の上限,下限許
容範囲記憶領域1032に格納されているデフォルト値
が設定画面321に表示される。ここで、表示される画
面321を図19に示す。この画面321は、上限側許
容偏差の入力,表示領域322と下限側許容偏差の入
力,表示領域323とデータ格納選択領域324と設定
終了選択領域325を備える。また、表示されている数
値は入力装置6を介して入力領域の特性を持つ領域32
2,323の値を修正することができる。上側許容偏差
は等式制約の定数項に上側許容偏差を加算して、この加
算値以下として不等式制約とするために使用する値であ
る。また、下側許容偏差は等式制約の定数項に下側許容
偏差を減算して、この減算値以上として不等式制約とす
るために使用する値である。値は、0以上の値とする。
上限側許容偏差322と下限側許容偏差323の値は、
「データ格納」ボタン324を選択することにより、上
限,下限許容範囲記憶領域1032に格納される。「設定終
了」325の領域が選択されると、データ設定部13
は、等式制約の許容偏差の入力,設定を終了し、処理選
択メニュー画面20に戻る。
【0101】n.制約マトリックス分割方法の入力,設
定 処理選択メニュー画面20において、制約マトリックス
分割方法の入力,設定(項目m)が入力装置6を介して
選択されると、データ設定部13は処理対象のデータベ
ース8の主双対内点法のパラメータ記憶領域103の制
約マトリックス分割方法記憶領域1035の分割の組合
せ番号,時間軸方向の分割数、上下限制約への変更方法
の番号を読み込む。制約マトリックス分割方法記憶領域
1035に格納されているデフォルト値が設定画面32
7に表示される。ここで、表示される画面327を図2
0に示す。この画面327は、分割の組合せ方法の選択
ボタン328〜332と、時間軸方向の分割数の入力,
出力領域333と時間で分類した制約マトリックスの構
成表示領域334と上下限制約への変更方法選択ボタン
335〜342と等式,不等式による制約の分類表示領
域343とデータ格納選択領域345と設定終了選択領
域346とを備える。また、表示されている数値,選択
ボタンは入力装置6を介して入力領域の特性を持つ領域
333の値や選択ボタン328〜332の選択番号と選
択ボタン335〜342の選択番号を修正することがで
きる。分割方法の選択ボタン328〜332はトルグス
イッチになっており、選択されて黒丸となるとその他は
白丸になる。1番を選択すると、時間断面制約,差分制
約,積分制約の3つの行方向に制約マトリックスを分割
することを表す。2番を選択すると、時間断面制約と差
分制約を合わせて1つの行方向とし、積分制約を1つの
行方向として、2つの行方向に制約マトリックスを分割
することを表す。3番を選択すると、時間断面制約を1
つの行方向とし、差分制約と積分制約を合わせて1つの
行方向として、2つの行方向に制約マトリックスを分割
することを表す。4番を選択すると、時間断面制約と積
分制約を合わせて1つの行方向とし、差分制約を1つの
行方向として、2つの行方向に制約マトリックスを分割
することを表す。5番を選択すると、時間断面制約と積
分制約と差分制約を合わせて1つの行方向、すなわち、
行方向には分割しないことを表す。分割数入力表示領域
333の数値は、時間断面方向(列方向)に制約マトリ
ックスを分割するときの数を表す。時間で分類した制約
マトリックスの構成表示領域334は制約マトリックス
の非ゼロ要素ブロック行列とゼロ行列の配置構造を表し
ている。本実施例では、制約マトリックスと掛ける変数
ベクトルの要素を並べる順序を1時の発電機1の出力,
1時の発電機2の出力,1時の発電機3の出力,1時の
発電機4の出力,2時の発電機1の出力,2時の発電機
2の出力,2時の発電機3の出力,2時の発電機4の出
力,3時の発電機1の出力,3時の発電機2の出力,3
時の発電機3の出力,3時の発電機4の出力とうい順序
としている。このため、潮流制約,需給バランス制約等
の時間断面制約は時間毎に固まった行列(ハッチング部
分)が非ゼロ要素がある部分となる。時間断面制約を示
す領域で、空白の行列部分はゼロ行列である。時間断面
制約の1つのブロック行列A1,A2,A3は、
【0102】
【数26】
【0103】のようになる。この式の第1行は需給バラ
ンス制約で、全ての発電機の出力の和であることを示し
ている。揚水ポンプ、融通送電は要素の値が−1とな
る。2行目以降は潮流制約の例を示している。系統構成
が同一であれば、時間断面制約の各時刻のブロック行列
は同一となる。出力変化制約は差分型の制約で、前後の
時間との出力の差なので、非ゼロ要素は表示領域334
の差分制約の構造になる。全ての発電機で出力変化速度
制約がある場合はブロック行列B1,B3は、
【0104】
【数27】
【0105】のように単位行列になり、行列B2,B4
は単位行列に−1を掛けたものとなる。出力変化速度制
約がない発電機の出力を変数ベクトルの要素で並べる順
序を最後に持ってくると、ブロック行列B1,B3はこ
の式のように単位行列とゼロ行列になる。
【0106】
【数28】
【0107】は2つの発電機の出力変化速度制約がない
ときの例を示している。池水位制約は積分型の制約で、
各時刻までの発電機の出力の和が池水位となる。よっ
て、ブロック行列C1〜C6は、
【0108】
【数29】
【0109】とゼロ行列と単位行列となる。(数29)
は水力発電機が3機の場合の例である。但し、揚水発電
により低下する水位は出力を揚水効率で割った値なの
で、この揚水発電の行の値は1ではなくなる。しかし、
行列の構造は対角要素のみが非ゼロとなる対角行列のま
まである。同一揚水発電機において揚水効率が時間によ
らず同一であれば、ブロック行列C1〜C6は全て同じ
になる。また、積分制約として、最終時刻でのみ制約が
あるLNG燃料消費制約やIPP利用率がある。これら
の制約は、C1〜C3がなく、C4〜C6が、(数2
3)の構造の行列となる。以上のように制約マトリック
スをブロック化すると、同一の行列や単位行列が現れる
ので、制約マトリックスの非ゼロ要素のみを記憶するよ
りも、さらに必要なメモリを減少できる。また、出力計
算部15のマトリックスの計算でブロックの行列の転置
行列とブロックの行列の積がでてくるが、上記の差分制
約や積分制約のブロック行列はゼロ行列を除くと単位行
列や対角行列となるケースがあるので、これらのブロッ
クの行列の転置行列とブロックの行列の積は対角行列と
なることにより、行列の積の計算に要する時間を短縮で
きる。
【0110】上記の例では、制約マトリックスと掛ける
変数ベクトルの要素を並べる順序を1時の発電機1の出
力,1時の発電機2の出力,1時の発電機3の出力,1
時の発電機4の出力,2時の発電機1の出力,2時の発
電機2の出力,2時の発電機3の出力,2時の発電機4
の出力,3時の発電機1の出力,3時の発電機2の出
力,3時の発電機3の出力,3時の発電機4の出力とい
う順序としたが、変数ベクトルの要素を並べる順序を1
時の発電機1の出力,2時の発電機1の出力,3時の発
電機1の出力,1時の発電機2の出力,2時の発電機2
の出力,3時の発電機2の出力,1時の発電機3の出
力,2時の発電機3の出力,3時の発電機3の出力,1
時の発電機4の出力,2時の発電機4の出力,3時の発
電機4の出力となる順序でならべて、ブロック行列を、
時間断面制約,差分制約,積分制約に分割する方法もあ
る。また、行列ブロックAi,Bi,Ciをさらに分割
することもできる。
【0111】上下限制約への変更選択ボタン335〜3
42はトルグスイッチになっており、選択されて黒丸と
なるとその他は白丸になる。1番を選択すると、全ての
制約を上下限制約とすることを表す。2番を選択する
と、等式制約と下限制約を上下限制約に変更することを
表している。3番を選択すると、下限制約と上限制約を
上下限制約に変更することを表している。4番を選択す
ると、等式制約と上限制約を上下限制約に変更すること
を表す。5番を選択すると、等式制約を上下限制約に変
更することを表す。6番を選択すると、下限制約を上下
限制約に変更することを表す。7番を選択すると、上限
制約を上下限制約に変更することを表す。8番を選択す
ると、新たに上下限制約に変更しないことを表す。上下
限制約は、非負のスラック変数を導入することにより、
スラック変数が0以上、上限と下限の差以下となるの
で、制約マトリックスに必要なのは、スラック変数の上
限制約のみとなり、制約マトリックスの1行のみを必要
とすることがわかる。元の上限,下限制約をそれぞれ、
1行ずつで数式化して、制約マトリックスに入れると、
制約マトリックスの行数が増加するが計算上は問題は生
じない。
【0112】分割の組合せ選択ボタン328〜332で
選択された番号,分割数333,上下限制約への変更方
法選択ボタン335〜342で選択された番号は、「デ
ータ格納」ボタン345を選択することにより、制約マ
トリックス分割方法記憶領域1035に格納される。
「設定終了」346の領域が選択されると、データ設定
部13は、制約マトリックス分割方法の入力,設定を終
了し、処理選択メニュー画面20に戻る。
【0113】(2)出力の計算 計画作成条件が全て設定されると、発電機等の出力を計
算する。処理選択メニュー画面20において、出力計算
が入力装置6を介して選択されると、データ設定部13
は処理対象のデータベース8の制約条件記憶領域102
と目的関数記憶領域101と主双対内点法のパラメータ
記憶領域103の全てのデータを読み込む。次に、図1
の処理フローに従って、出力を計算する。処理2000
は計画作成条件の設定であり、既に設定済みである。処
理2001では、全ての制約条件を満たすかどうかのフ
ラグflgを0にセットする。最終結果まで、flgが0な
らば、全ての制約条件を満たす出力が得られたことにな
り、flgが1ならば、全ての制約条件を満たす出力がな
かったことを示すことになる。処理2002は処理20
00で設定した条件から2次計画問題を定式化し、内点
法により出力を計算する。目的関数の式,制約条件のマ
トリックスおよび内点法のパラメータを設定する。計画
対象期間全てで、停止している発電機は、出力決定の対
象外とする。停止している時刻がある発電機の出力上限
は0であるが、内点法を適用するためには、出力が正で
ある必要があるので、出力上限は、図19の上側許容偏
差322の値を設定する。ここでは、目的関数は電力を調
達する費用を含めた燃料費として説明する。このとき、
目的関数は(数19)となる。制約条件マトリックスの
分割方法は、図20の分割の組合せボタン332が選択
され、分割数333が1のときを説明する。すなわち、
制約マトリックスは(数16)の形になる。揚水,揚発
および水力の起動停止状態が1の場合は出力下限をここ
では0とする。揚水,揚発および水力の場合、運転可能
であっても必ずしも運転するとは限らないためである。
揚水,揚発および水力に限らず起動停止が決められない
発電機に対しては、一旦最低出力をゼロにしておいて、
出力配分結果により、最低出力以下であれば停止に変更
することもできる。等式制約の需給バランス(数19)
は、供給力が増加すると、コストが増加するので、右辺
の需要と送電ロスの和以上に供給力が必要とする不等式
にできる。また、制約条件等により不必要に供給力が増
加しないように、需要と送電ロスに図19で設定した上
限側許容値322を加算した値以下とする不等式に変え
るこれらを、スラック変数を用いて、等式制約に置換す
るものとする。(数5)のニュートン方程式は行列で表
すと、
【0114】
【数30】
【0115】となる。この式に(数16)を代入する
と、
【0116】
【数31】
【0117】となる。この式は図2のフローで解くこと
ができる。但し、ステップ1005のバリアパラメータ
は図17のδ係数301とμ分母302の値を用いるこ
ととする。処理1004の収束条件として、図16で設
定したコストギャップ率296以下となったときも終了
条件に追加する。処理1007で制約マトリックスAを
ブロックA0と単位行列に分けたので、ブロック化した
行列形式でニュートン方向ベクトルを計算すると、dx
が最初に計算できる。この値を代入することにより、d
y,ds,du,dz,dwが計算できる。処理100
8でλは図17のステップサイズ係数326の値を使用
し、αp,αdの上限は、図17の最大ステップサイズ
上限300を越えない様にする。すなわち、上限以上と
なるときは、αp、αdは上限値で置き換えるものとす
る。処理1011でkが図16の最大反回数292(=
kmax)より大きいときは内点法による解法を終了とす
る。初期値は、図18で設定した方法又は値を用いるも
のとする。供給力変数の実数値は選択した方法で計算ま
たは設定した値を使用する。スラック変数は指定した値
を使用する。ラグランジェ変数,双対変数は初期値で設
定した値か双対問題の制約(数4)の第1式である、
【0118】
【数32】
【0119】が0となるように設定する。
【0120】
【数33】
【0121】を満たすように、ラグランジェ変数y,双
対変数z1,z2,w1,w2を決めることにより、双
対問題の制約条件を満たす初期点から出発することがで
き、収束までの反復回数を低減することができる。
【0122】制約マトリックス分割方法に応じて、(数
30)の制約マトリックスを小ブロックに分けて計算を
実施するものとする。
【0123】処理2004で、全ての制約条件を満たす
出力がなかったかどうかflgで判定して、制約緩和をし
ていないならば、処理2005の最適解があったかどう
かチェックする。この判定は、処理2002を抜けたの
が、処理1004の収束条件を満たすかどうかチェック
することで最適解かどうか判定する。最適解であるなら
ば、処理2006で、結果を図5の計算結果記憶領域1
04に格納する。格納する項目は、反復毎の双対ギャッ
プ,バリアパラメータ,(数4)の第1式の双対制約違
反量、この式の第2式の主問題制約違反量および最適解
である。処理2007では、処理2000で設定した制
約条件に対して、制約違反があればその制約条件の名
称,違反が発生した時刻、および違反の超過量を図5の
計算結果記憶領域104に格納する。処理2003で
は、運転可能である揚水,揚発,水力等に発電機の出力
が出力下限より小さいものがあるかどうかチェックす
る。なければ、出力計算の処理は終了して、図6の処理
選択メニュー画面20に戻る。処理2004でflgが1
のときは、制約を緩和した制約で、制約の上限または下
限となったものがあるかチェックする。これは、制約違
反のペナルティを目的関数に加算することにより、制約
違反を解消できた制約が存在するかどうか判定するため
のものである。制約違反を解消できた制約がなければ、
これ以上処理を続けても、良い解を得ることはできない
ので制約を緩和して、現状の制約を満たした解を結果と
して格納することになる。処理2009のチェックによ
り、制約違反を解消できたものがあれば、処理2011
で、処理2000で設定した制約条件でチェックして、
制約違反となっているものを抽出する。処理2012で
は、違反している制約の項目を格納する。さらに違反し
ている制約に対して制約条件を緩和するとともに、制約
違反のペナルティを設定する。ペナルティ係数は図8の
制約条件に対する重み係数45と図13の重み係数21
5や図15の重み係数282の設備に対する重み係数の
積を使用する。ペナルティにより、目的関数の線形項が
変化する。すなわち、線形の制約式のうち、発電機出力
の線形式のペナルティ係数を掛けた式を目的関数に加算
する。これにより、目的関数の線形式が変化する。ま
た、次の計算で、可能解を見つけるために、制約違反が
生じている制約に対しては制約値を緩和する。すなわ
ち、処理2000で設定した制約値に対して、上限制約
を超過しているときは、制約値の下限値を上限値とし、
上限値をもとの上限値に違反量を加算したものにする。
また、処理2000で設定した制約値に対して、下限制
約を超過しているときは、制約値の上限値を下限値と
し、下限値をもとの下限値に違反量を減算したものにす
る。これにより、緩和した制約に対しては最適解を求め
ることができる。次に処理2013では、制約の緩和を
実施したことを判定できるようにflgを1にする。再
度、処理2002にて、緩和した制約に対する最適解を
求めることになる。
【0124】処理2005で最適解がないとき、最初に
発電機出力を計算したときに生じるケースであるが、処
理2010に進む。処理2010では、出力上下限制約
と需給バランスの制約を満たすように出力を決定し、こ
のときの出力を基準にして、違反している制約を最初に
同定するための処理である。コスト関数がない発電機に
対しては、図11の初期値86の値を用いて決定し、そ
の他の発電機は等λ法により発電機出力を決定する。
【0125】処理2003で最低出力より小さい出力に
配分されている発電機があるときは、最低出力未満の発
電機の1つを運転可能から停止に変更して、需給バラン
スを満たす供給力があるものがあるかチェックする。停
止により供給力不足になるならば、処理2008に進
む。停止できる発電機があるならば、処理2015でそ
の発電機を停止にする。
【0126】以上により、制約条件を満たす最適な発電
機出力か緩和した制約条件での最適な電機出力を決定す
ることができる。
【0127】(3)結果の表示 計画作成条件が全て設定されると、図1の処理2008
により発電機等の出力を計算する。処理選択メニュー画
面20において、出力計算が入力装置6を介して選択さ
れると、データ設定部13は処理対象のデータベース8
の計算結果記憶領域104の全てのデータを読み込む。
次に、これらのデータを表示データ作成部16に転送す
る。表示データ作成部では、計算結果を表示装置7に出
力する。出力画面の例を図22〜図26に示す。図22
は目的関数,収束変数等を表示する画面370であり、
最終の計算結果である目的関数(燃料費),内点法の収
束状態の評価指標である双対ギャップ,主問題の制約違
反量,双対問題の制約違反量,満足できなかった制約違
反名称とその時刻,設備名称および違反量を含む。水力
の出力において、出力下限以下となったために、運転可
能から停止に変更した発電機名称とその時刻も含む。図
23は各時刻の発電機の出力を表にした画面350であ
り、発電機名称と各時刻の出力を含む。図24は1つの
発電機に対して計画対象時間(24時間)の出力をグラ
フで表示した画面360であり、表示する発電機はいず
れでも選択できるものとする。図25は等式制約の偏差
のグラフを表す画面380で等式制約を不等式制約とし
たとき下限又は上限側許容偏差のみを考慮すると、一方
の制限以上に変化する可能性があるので、等式制約から
の各時刻の偏差および最大偏差を含む。図26は反復回
数毎の双対ギャップ,主問題の制約違反量,双対問題の
制約違反量および目的関数の値を含み、それらの変化を
グラフで表示する画面である。これらを表示することに
より、内点法で求めた解の妥当性を判断することができ
る。一連の表示を終了すると、処理選択メニュー画面に
戻る。
【0128】以上では、1日24時間の発電機出力を決
定する例で説明したが、期間および時間間隔はそれぞ
れ、1日,1時間とことなる場合も同じ処理で発電機出
力を決定することができる。
【0129】C.本実施例の効果 本実施例によれば、等式制約を不等式制約に変換するこ
とで、制約マトリックスの行方向に少なくとも1つの単
位行列を含ませることができ、解を更新するために制約
マトリックスの転置行列と元の行列との積のマトリック
スを小さくできるので、行列要素を記憶するメモリを少
なくできると同時に計算量を少なくできるので、処理を
高速化できる。
【0130】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、等
式制約を不等式制約に変換することで、制約マトリック
スの行方向に少なくとも1つの単位行列を含ませること
ができ、解を更新するために制約マトリックスの転置行
列と元の行列との積を計算する計算量を少なくできるの
で、制約条件を満たし目的関数を最小化する発電機等の
出力を高速化に計算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理フローを示す図である。
【図2】内点法の処理フローを示す図である。
【図3】出力決定装置のハードウェア構成を示す図であ
る。
【図4】機能構成を示す図である。
【図5】データベースの構成を示す図である。
【図6】処理選択メニュー画面を示す図である。
【図7】計画対象期間の入力,設定画面を示す図であ
る。
【図8】目的関数と考慮する制約条件を選択する画面を
示す図である。
【図9】需要データの入力,設定画面を示す図である。
【図10】発電機等起動停止計画の入力,設定画面を示
す図である。
【図11】初期出力と供給力チェックの入力,設定画面
を示す図である。
【図12】発電機等設備特性の入力,設定画面を示す図
である。
【図13】供給力積分制約の入力,設定画面を示す図で
ある。
【図14】系統接続状態の入力,設定画面を示す図であ
る。
【図15】系統設備の運用特性の入力,設定画面を示す
図である。
【図16】収束判定条件の入力,設定画面を示す図であ
る。
【図17】内点法制御変数の入力,設定画面を示す図で
ある。
【図18】内点法の初期値入力,設定画面を示す図であ
る。
【図19】等式制約の許容偏差の入力,設定画面を示す
図である。
【図20】制約マトリックス分割方法の入力,設定画面
を示す図である。
【図21】簡易系統モデルを示す図である。
【図22】目的関数等の計算結果を示す図である。
【図23】発電機等の出力値を表す図である。
【図24】発電機等の出力値をグラフで表す図である。
【図25】等式制約の等式からの偏差を示すグラフであ
る。
【図26】反復毎の収束指標の変化のグラフを示す図で
ある。
【符号の説明】
1…出力決定装置、2…CPU、3…主記憶装置、4…
入出力装置、5…外部記憶装置、6…入力装置、7…表
示装置、8…データベース、9…読取装置、10…電力
システム、12…コントロール部、13…データ設定
部、14…データ読込部、15…出力計算部、16…表
示データ作成部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 滋 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目的関数を最小化または最大化する出力変
    数の最適値を決定する問題を数理計画法を用いて解く上
    で、出力変数が制約値と一致する等式制約を出力変数が
    制約値から非負の定数Δ1を減算した値以上または/お
    よび出力変数が制約値と非負の定数Δ2を加算した値以
    下として定式化することを特徴とする最適な出力決定方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の最適な出力決定方法におい
    て、電力系統の供給力を決定する上で、複数時間断面に
    またがる積分制約を考慮することを特徴とする最適な出
    力決定方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の最適な出力決定方法におい
    て、複数時間断面にまたがる積分制約がLNG消費制
    約,IPP利用率,揚水・水力発電所の池の水位制約で
    あることを特徴とする最適な出力決定方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の最適な出力決定方法におい
    て、変数の線形和で表される不等式制約式に下限制約値
    を加算した式をスラック変数とし、該スラック変数の上
    限制約値を該不等式の上限制約値と下限制約値の差と
    し、下限制約値を0として定式化することを特徴とする
    最適な出力決定方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の最適な出力決定方法におい
    て、該変数が生産量,流通量,電力、水道,ネットワー
    クトラフィック,鉄鋼生産量または物流であり、制約値
    が消費量,配達量または需要であることを特徴とする最
    適な出力決定方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の最適な出力決定方法におい
    て、定数Δ1または定数Δ2を入力する手段を有するこ
    とを特徴とする最適な出力決定装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の最適な出力決定方法におい
    て、等式制約式の値と制約値との差を数値またはグラフ
    として表示する手段を有することを特徴とする最適な出
    力決定装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の最適な出力決定方法におい
    て、該変数の線形和と該制約値の差がゼロ以上の定数Δ
    3より大きいおよび/または該制約値と該変数の線形和
    の差がゼロ以上の定数Δ4より大きいときに、その差を
    数値またはグラフ,アラームメッセージとして表示する
    手段を有することを特徴とする最適な出力決定装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の最適な出力決定方法におい
    て、変数の値または/および制約値を数値またはグラフ
    として表示する手段を有することを特徴とする最適な出
    力決定装置。
  10. 【請求項10】請求項1記載の最適な出力決定方法にお
    いて、決定した変数の値を用いて運転計画または運転制
    御する手段を有することを特徴とする最適な設備の運転
    計画制御システム。
  11. 【請求項11】請求項1記載の最適な出力決定方法を実
    現するためのプログラムを保持することを特徴とする機
    械読み取り可能な記憶媒体。
  12. 【請求項12】請求項1記載の最適な出力決定方法にお
    いて、適用する数理計画法が内点法であることを特徴と
    する最適な出力決定方法。
  13. 【請求項13】請求項1記載の最適な変数決定方法にお
    いて、制約条件の変数にかかる係数をマトリックスで表
    現したとき、該マトリックスをブロック化した小マトリ
    ックスの列方向のブロックに少なくとも1つの単位行列
    が含まれるように制約条件マトリックスを変換すること
    を特徴とする最適な変数決定方法。
  14. 【請求項14】請求項1記載の最適な出力決定方法にお
    いて、制約マトリックスを1つの時間以上毎に分割し、
    制約条件を時間断面制約,差分制約および積分制約に分
    割して、小ブロックのマトリックスにすることを特徴と
    する最適な出力決定方法。
  15. 【請求項15】目的関数を最小化または最大化する変数
    の最適値を決定する線形または二次計画問題を主双対内
    点法を用いて解く上で、制約マトリックスをブロック化
    し、主変数x,ラグランジェ変数yと双対変数zの更新
    にニュートン法を適用して、ニュートン方向の変化ベク
    トルを計算するとき、主変数xの変化ベクトルを最初に
    計算し、該主変数xの値を代入することにより他の変数
    を決定することを特徴とする最適な出力決定方法。
  16. 【請求項16】請求項1の最適な出力決定方法におい
    て、解候補に対して、満たせない制約の違反量を計算す
    る手段と制約値の上限制約値を超過した制約に対して
    は、下限制約値を上限制約値に置き換え、該上限制約値
    に違反量を加算した値を上限制約値とする処理と制約値
    の下限を下回った制約に対しては、該下限値から違反量
    を減算した値を下限制約値をとし上限制約値を下限制約
    値に置き換える手段とを有することを特徴とする最適な
    出力決定装置。
  17. 【請求項17】請求項16の最適な出力決定装置におい
    て、元の制約値に対して違反した量に応じたペナルティ
    を目的関数に加算する手段を有することを特徴とする最
    適な出力決定装置。
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