JPH11257263A - へリカルブレード式圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置 - Google Patents

へリカルブレード式圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置

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JPH11257263A
JPH11257263A JP10059778A JP5977898A JPH11257263A JP H11257263 A JPH11257263 A JP H11257263A JP 10059778 A JP10059778 A JP 10059778A JP 5977898 A JP5977898 A JP 5977898A JP H11257263 A JPH11257263 A JP H11257263A
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JP
Japan
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helical blade
type compressor
blade type
seal ring
compressor according
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Application number
JP10059778A
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Inventor
Akira Morishima
明 森嶋
Makoto Hayano
誠 早野
Kanji Sakata
寛二 坂田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/08Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C18/10Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C18/107Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member with helical teeth
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2225/00Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
    • F05C2225/04PTFE [PolyTetraFluorEthylene]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラに作用するスラスト荷重を制御できか
つ十分な高低圧シール性能を得ることができるヘリカル
ブレード式圧縮機を提供する。 【解決手段】 ケース1と、このケース1内に設けられ
た円筒状のシリンダ12と、このシリンダ12内に配置
されたローラ14と、前記シリンダ12とローラ14間
に軸方向に次第に容積が小さくなる圧縮室18を区画す
る不等ピッチの螺旋ブレード17とを備え、前記シリン
ダ12とローラ14とを公転運動させることで前記圧縮
室18をその容積が小さくなる方向に移動させ気体の圧
縮を行なうヘリカルブレード式圧縮機であって、前記ロ
ーラ14に設けられ、ケース1内圧力と圧縮室18内圧
力とを分離する少なくとも1個のシールリング19を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば空気調和
機の冷凍サイクルを構成する圧縮機として用いられるヘ
リカルブレード式圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ヘリカルブレード式圧縮機が提案
されている。
【0003】このヘリカルブレード式圧縮機は、密閉ケ
ース内に圧縮機構部を構成するシリンダが配置され、こ
のシリンダ内でローラを公転運動させる。上記ローラ周
面もしくはシリンダ内面には螺旋状溝が設けられてい
て、螺旋状ブレードが出入り自在に収容される。
【0004】このような構成によれば、上記シリンダと
ローラおよび螺旋状ブレード相互間に複数の圧縮室が連
続して形成される。この状態で前記ローラを公転運動さ
せると、冷媒ガスは一端側の上記圧縮室に吸込まれ、他
端側の圧縮室へ徐々に移送されながら圧縮される。
【0005】この種の圧縮機によれば、従来のレシプロ
式やロータリ式の圧縮機におけるシール性不良などを除
去でき、比較的簡単な構成によりシ―ル性を向上させて
効率の良い圧縮が可能であるとともに、部品の製造およ
び組立が容易となる。
【0006】このヘリカルブレード式圧縮機における高
圧側と低圧側との間のシールは、前記ローラとこのロー
ラのスラスト荷重を受ける軸受部材との間の摺動面ある
いは微小隙間で行われるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ローラ
のスラスト荷重を利用してシールを行なう構造では、十
分なシール性を確保することが困難であり、また、過大
なスラスト荷重が発生した場合スラスト摺動面が焼き付
く恐れがある。従来の構造では、ローラに作用するスラ
スト荷重は容易にコントロールすることはできないた
め、性能・信頼性において解決すべき問題があった。
【0008】したがって、この発明の目的は、スラスト
荷重を制御できかつ十分なシール性能を得ることができ
るヘリカルブレード式圧縮機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、この発明は以下の構成及び作用効果を有する。
【0010】(1)(図1、図5に対応) ケースと、
このケース内に設けられた円筒状のシリンダと、このシ
リンダ内配置されたローラと、前記シリンダとローラ間
に軸方向に次第に容積が小さくなる圧縮室を区画する不
等ピッチの螺旋ブレードとを備え、前記シリンダとロー
ラとを公転運動させることで前記圧縮室をその容積が小
さくなる方向に移動させ気体の圧縮を行なうヘリカルブ
レード式圧縮機において、前記ローラに設けられ、ケー
ス内圧力と圧縮室内圧力とを分離する少なくとも1個の
シール部材を設けたことを特徴とするヘリカルブレード
式圧縮機。
【0011】このような構成によれば、シリンダ内の高
低圧を分離するためのシール部材を設けることで、過大
なスラスト荷重を発生させることなく、確実なシールが
可能となり、性能及び信頼性が向上する。また、シール
リングの採用により、ローラに作用するスラスト荷重の
調整が容易に可能となる。
【0012】なお、この構成において「ローラに設けら
れ」とは、ローラによって直接保持されている場合に限
らず、このローラと対向する部材例えば前記シリンダや
受け部材側に保持されこのローラに当接している場合も
含む意味である。
【0013】(2)(図1、図5に対応) (1)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記シール部材は、
ローラの外周面に設けた環状溝に突没自在に挿入され、
この環状溝及びシリンダと当接することで、ケース内圧
力と圧縮室内圧力との分離を行なうシールリング部材で
あることを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0014】このような構成によれば、ローラの軸方向
に作用するスラスト荷重をバランスさせることが容易に
行なえる。また、構造が単純であり、製造性(加工コス
ト低減、組立性向上)に優れ、安価な圧縮機を提供でき
る。
【0015】(3)(図6、図7、図8に対応)
(2)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記環状
溝及びこの環状溝に挿入されるシールリング部材をそれ
ぞれ複数有し、この複数の環状溝及びシールリング部材
間で、寸法及び材質を同一にしたことを特徴とするヘリ
カルブレード式圧縮機。
【0016】このような構成によれば、複数のシールリ
ング部材を用いる場合、シールリングの共通化、加工性
の向上により、コスト低減が図れる。
【0017】(4)(図6、図7、図8に対応)
(2)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記環状
溝及びこの環状溝に挿入されるシールリング部材をそれ
ぞれ複数有し、この複数の環状溝及びシールリング部材
間で、寸法若しくは材質が異なる箇所が少なくとも1以
上設けられていることを特徴とするヘリカルブレード式
圧縮機。
【0018】シールリング部材を複数設けることは、温
度や圧力等の条件によってはシール性を確保するために
非常に有効になる。このような場合、それぞれのシール
リング部材が配設される位置の諸条件に適した形状、寸
法、材質を採用することは、性能、信頼性を向上させる
ことにつながり好ましい。
【0019】(5)(図6に対応) (2)のヘリカル
ブレード式圧縮機において、前記ローラは、大径なるフ
ランジ部を有しており、このフランジ部で前記シールリ
ングを保持することを特徴とするヘリカルブレード式圧
縮機。
【0020】前記シールリングをフランジ部で保持する
ことで、このシールリングの断面に曲げモーメントが作
用することを防止できる。これにより、シールリングの
厚さが薄く、柔らかい材質で形成されている場合、すな
わち剛性が弱い場合であっても、このシールリング部材
で大きな圧力差をシールすることができる。これによ
り、コンパクトで安価なシール構造が提供できる。
【0021】(6)(図1、図5に対応) (2)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記環状溝が形成さ
れたローラは一体成形部品であることを特徴とするへリ
カルブレード式圧縮機。
【0022】このような構成によれば、部品点数が少な
く、加工性に優れた安価な圧縮機を提供できる。
【0023】(7)(図7に対応) (2)のヘリカル
ブレード式圧縮機において、前記ローラは、前記ローラ
は前記環状溝の部分で分割可能に設けられた本体と蓋部
とからなることを特徴とするへリカルブレード式圧縮
機。
【0024】このような構成によれば、シールリングを
上記環状溝に対し容易に装着できる。
【0025】(8)(図7に対応) (7)のヘリカル
ブレード式圧縮機において、前記ローラ本体と蓋部との
間にパッキンを挟みこれらをボルトで固定したことを特
徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0026】このような構成によれば、分割部のシール
性を上げることができる。
【0027】(9)(図7に対応) (7)のヘリカル
ブレード式圧縮機において、前記ローラ本体と蓋部の材
質は同一であり、かつシールリング部材の材質に合わせ
て、窒化処理、Ni‐P‐Bメッキ等の表面処理を施し
たことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0028】このような構成によれば、本体と蓋部との
間で熱膨張係数を等しくできるから、運転中に温度上昇
が生じた場合でも、歪みが生じ難くなる。また、シール
リングの材質に合わせ、表面処理を行うことで、摺動
性、信頼性が向上する。
【0029】(10)(図7に対応) (7)のヘリカ
ルブレード式圧縮機において、前記本体と蓋部のうちシ
ールリング部材と摺動する側の材質と、シールリング部
材と摺動しない側の材質とを異ならせたことを特徴とす
るヘリカルブレード式圧縮機。
【0030】このような構成によれば、シールリング部
材と摺動する側の材料のみを、シールリング部材と摺動
性の良い材料とすることができる。
【0031】(11)(図8に対応) (2)のヘリカ
ルブレード圧縮機において、シールリング部材と当接す
る部分のシリンダ内周面の内径寸法は、このシリンダの
前記ヘリカルブレードが配設されている部分の内径寸法
と異なることを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0032】このような構成によれば、シールリング部
材によりローラに作用するスラスト荷重を、前記ヘリカ
ルブレードによりローラに作用するスラスト荷重(シー
ルリング部材によるスラスト過重と逆方向)の大きさに
合わせて設定することができる。また、これにより一方
のスラスト荷重を他方のスラスト荷重よりも大きくする
ことができ、これによりローラを一方向に押し付けて動
きを安定させることができる。これにより振動や騒音が
低減できる。
【0033】(12)(図8に対応) (11)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、シールリング部材と当
接する部分のシリンダ内周面の内径寸法は、このシリン
ダの前記ヘリカルブレードが配設されている部分の内径
寸法よりも大なることを特徴とするヘリカルブレード式
圧縮機。
【0034】(13)(図8に対応) (11)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、シールリング部材と当
接する部分のシリンダ内周面の内径寸法は、このシリン
ダの前記ヘリカルブレードが配設されている部分の内径
寸法よりも小なることを特徴とするヘリカルブレード式
圧縮機。
【0035】この(12)、(13)の構成によれば、
ケース内が低圧と高圧の場合とに合わせて適切なスラス
ト荷重をえることができる。
【0036】(14)(図9、図10、図11に対応)
(2)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記環
状溝及びこの環状溝に挿入されるシールリング部材をそ
れぞれ複数有し、複数のシールリング部材で区切られる
空間部の少なくとも1個所以上に、前記圧縮室から圧縮
中間圧を導く中間圧導入路を設けたことを特徴とするヘ
リカルブレード式圧縮機。
【0037】このような構成によれば、シールリング部
材で仕切られる空間に中間圧を導くことで、各シールリ
ング部材に作用する圧力差を安定的にコントロールでき
る。このため、シール性が安定するとともに信頼性も向
上させることができる。
【0038】(15)(図9に対応) (14)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、前記中間圧導入路は、
ローラ側に設けたことを特徴とするへリカルブレード式
圧縮機。
【0039】このような構成によれば、中間圧を簡単に
導くことができる。
【0040】(16)(図10に対応) (14)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記中間圧導入路
は、シリンダ側に設けたことを特徴とするへリカルブレ
ード式圧縮機。
【0041】このような構成によれば、中間圧を簡単に
導くことができる。
【0042】(17)(図11に対応) (14)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記中間圧導入路
は、シリンダ側、ローラ側の両方に設けたことを特徴と
するへリカルブレード式圧縮機。
【0043】このような構成によれば、中間圧をより確
実に導くことができる。
【0044】(18)(図12に対応) (1)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、前記シール部材は、シ
リンダの内周面に設けた環状溝に突没自在に挿入され、
この環状溝及びローラと当接することで、ケース内圧力
と圧縮室内圧力との分離を行なうシールリング部材であ
ることを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0045】(2)のものとは逆に、シールリング部材
をシリンダ側に設けることができ、このような構成であ
っても同様の作用効果をえることができる。
【0046】(19)(図13に対応) (18)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記シリンダは、前
記シリンダは前記環状溝の部分で分割可能に設けられた
少なくとも2以上の部材からなることを特徴とするへリ
カルブレード式圧縮機。
【0047】このような構成によれば、シールリング部
材を上記環状溝に対し容易に装着できる。特に、分割部
を持たないシールリング部材や、堅い材質のシールリン
グ部材であっても容易に装着できる。
【0048】(20)(図13に対応) (19)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記2以上の部材間
にパッキンを挟みこれらをボルトで固定したことを特徴
とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0049】このような構成によれば、分割部のシール
性を上げることができる。
【0050】(21)(図13に対応) (19)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記2以上の部材の
材質は同一であり、かつシールリング部材の材質に合わ
せて、窒化処理、Ni‐P‐Bメッキ等の表面処理を施
したことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0051】このような構成によれば、部材間で熱膨張
係数を等しくできるから、運転中に温度上昇が生じた場
合でも、歪みが生じ難くなる。また、シールリングの材
質に合わせ、表面処理を行うことで、摺動性、信頼性が
向上する。
【0052】(22)(図13に対応) (19)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記2以上の部材の
うちシールリング部材と摺動する側の材質と、シールリ
ング部材と摺動しない側の材質とを異ならせたことを特
徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0053】このような構成によれば、シールリング部
材と摺動する側の材料のみを、シールリング部材と摺動
性の良い材料とすることができる。
【0054】(23)(図14に対応) (18)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記シールリング部
材が装着される環状溝は、前記シリンダの一端部と前記
ローラの端面を保持する受け部材とによって区画され、
前記シールリング部材は、前記受け部材及びローラと当
接することで、ケース内圧力と圧縮室内圧力との分離を
行なうことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0055】このような構成によれば、シールリング部
材の装着が容易に行なえ、かつ構成も簡略化する。
【0056】(24)(図15に対応) (1)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、前記シール部材は、前
記ローラの端面に設けられた環状溝に挿入され、このロ
ーラの端面を保持する受け部材との間でケース内圧力と
圧縮室内圧力の分離を行なうものであることを特徴とす
るヘリカルブレード式圧縮機。
【0057】このような構成によれば、シール部材の装
着が容易に行なえ、特に、ローラやシリンダを分割する
ことなくシールリング部材の装着を行なえる。
【0058】(25)(図16に対応) (24)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記環状溝は、前記
ローラの外周面側にも開放するものであることを特徴と
するヘリカルブレード式圧縮機。
【0059】(26)(図17に対応) (24)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記環状溝は、前記
ローラの内側にも開放するものであることを特徴とする
ヘリカルブレード式圧縮機。
【0060】この(25)、(26)の構成によれば、
環状溝の加工が簡単となり、かつ十分なシール性能を得
ることができる。
【0061】(27)(図18に対応) (1)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、前記シール部材は、前
記ローラの端面を保持する受け部材に設けられた環状溝
に挿入され、このローラの端面との間でケース内圧力と
圧縮室内圧力の分離を行なうものであることを特徴とす
るヘリカルブレード式圧縮機。
【0062】このような構成によれば、シール部材の装
着が容易に行なえ、特に、ローラやシリンダを分割する
ことなくシールリング部材の装着を行なえる。
【0063】(28)(図19に対応) (24)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記シール部材に対
し前記圧縮室から圧縮中間圧を導く中間圧導入路を設け
たことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0064】このような構成によれば、シール部材の背
面側に吐出圧より小さい中間圧ガスを作用することで、
シールリングに作用するガス荷重を小さくすることがで
きるから、装置の信頼性が向上する。
【0065】(29)(図20に対応) (24)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記環状溝及びこの
環状溝に挿入されるシール部材をそれぞれ複数有し、複
数のシール部材で区切られる空間部の少なくとも1個所
以上に、前記圧縮室から圧縮中間圧を導く中間圧導入路
を設けたことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0066】このような構成によれば、各シール部材に
作用する圧力差を安定してコントロールすることが可能
となり、シール性、信頼性が向上する。
【0067】(30)(図21に対応) (27)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記シール部材に対
し前記圧縮室から圧縮中間圧を導く中間圧導入路を設け
たことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0068】このような構成によれば、シール部材の背
面側に吐出圧より小さい中間圧ガスを作用することで、
シールリングに作用するガス荷重を小さくすることがで
きるから、装置の信頼性が向上する。
【0069】(31)(図22に対応) (27)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記環状溝及びこの
環状溝に挿入されるシール部材をそれぞれ複数有し、複
数のシール部材で区切られる空間部の少なくとも1個所
以上に、前記圧縮室から圧縮中間圧を導く中間圧導入路
を設けたことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0070】このような構成によれば、各シール部材に
作用する圧力差を安定してコントロールすることが可能
となり、シール性、信頼性が向上する。
【0071】(32)(図23に対応) (1)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、前記シール部材は、第
1のシールリング部材と第2のシールリング部材を有
し、第1のシールリング部材は、ローラの外周面に設け
た環状溝に突没自在に挿入され、この環状溝及びシリン
ダと当接することで、高圧側と低圧側との分離を行なう
ものであり、第2のシールリング部材は、前記ローラの
端面に設けられた環状溝に挿入され、このローラの端面
を保持する受け部材との間で高圧及び低圧の分離を行な
うものであることを特徴とするヘリカルブレード式圧縮
機。
【0072】このような構成によれば、より確実にシー
ルが行なえかつスラスト荷重の調整も適切に行なえる。
【0073】(33)(図23に対応) (32)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記第2のシールリ
ングを装着するための環状溝は、前記ローラの外周面側
にも開放するものであることを特徴とするヘリカルブレ
ード式圧縮機。
【0074】(34)(図24に対応) (1)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、前記シール部材は、周
方向に沿う一個所に分割部を有し、拡径可能に構成され
たシールリング部材であることを特徴とするヘリカルブ
レード式圧縮機。
【0075】このような構成によれば、シールリング部
材を拡径することでその取り付けが容易に行なえる。
【0076】(35)(図25(a)に対応) (3
4)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記シール
リング部材の分割部は、互いに直行する6つの合わせ面
を有することを特徴とするへリカルブレード式圧縮機。
【0077】このような構成によれば、少なくとも3つ
の合わせ面は、常に接触させることができ、他の3カ所
の合わせ面に多少の隙間があっても、常に高圧と低圧側
を分離・シールできる。また、シール材が樹脂で、シリ
ンダが金属のように熱膨張係数が異なる時、前記他の3
面で寸法調整を行なうこともできる。
【0078】(36)(図25(b)に対応) (3
4)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記シール
リング部材の分割部は、このシールリングの厚さ方向と
平行に設けられかつ所定角度傾斜した合わせ面を有する
ことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0079】(37)(図25(c)に対応) (3
4)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記シール
リング部材の分割部は、このシールリング部材の厚さ方
向と平行に設けられた3カ所の合わせ面を有することを
特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0080】(38)(図25(d)に対応) (3
4)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記シール
リング部材の分割部は、このシールリング部材の径方向
に平行に設けられた3カ所の合わせ面を有することを特
徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0081】(39)(図25(e)に対応) (3
4)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記シール
リング部材の分割部は、このシールリングの径方向と平
行に設けられかつ所定角度傾斜した合わせ面を有するこ
とを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0082】(36)〜(39)の構成によれば、単純
な合口構造でシール性が確保できる。
【0083】(40)(図24、図25に対応) (3
5)若しくは(37)のヘリカルブレード式圧縮機にお
いて、前記合わせ面のうち少なくとも1つの合わせ面
は、ローラの公転に伴い、このシールリング部材が、こ
のシールリングを保持する溝から最も突出した場合にお
いても常にリング用溝の中に位置することを特徴とする
ヘリカルブレード式圧縮機。
【0084】このような構成によれば、少なくとも1つ
の合わせ面がリング用溝内に位置することで確実なシー
ルを行なえる。
【0085】(41)(図26、図27に対応)
(1)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記シー
ル部材は、シールリング部材と、このシールリング部材
を外周方向に付勢するばね材とを有するものであること
を特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0086】このような構成によれば、前記シールリン
グ部材がシリンダの内周面に対して前記ばねの付勢力に
よって押し付けられるため、より安定したシールが行な
える。
【0087】(42)(図28に対応) (41)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記ばね材は、前記
シールリング部材の内周面に形成されたガイド溝によっ
て保持されていることを特徴とするヘリカルブレード式
圧縮機。
【0088】このような構成によれば、ばね材の付勢力
を前記シールリング部材に対しバランス良く作用させる
ことができる。
【0089】(43)(図50に対応) (34)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記シールリング部
材は、装着前の状態での外径が、その外径面が当接する
部材の内径より大きく形成されていることを特徴とする
ヘリカルブレード式圧縮機。
【0090】このような構成によれば、シールリング部
材の外形面が、その外径面が当接する部材(シリンダ)
に対し弾性的に押し付けられることになるから、前記ば
ね材を使用したときと同じような効果が得られる。
【0091】(44)(図29、図30に対応)(1)
のヘリカルブレード式圧縮機において、前記シール部材
は、分割部を有さないシールリング部材であることを特
徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0092】このような構成によれば、分割部を有しな
いため、シール漏れが生じるおそれがない。
【0093】(45)(図29、図31に対応) (4
4)のヘリカルブレード式圧縮機において、シールリン
グ部材は、リング状の本体部と、この本体部の外周面に
設けられたリング側環状溝と、このリング側環状溝に装
着されたサブシールリング部材とからなることを特徴と
するへリカルブレード式圧縮機。
【0094】このような構成によれば、前記サブシール
リング部材によりシールリング外周のシール漏れを有効
に防止できる。
【0095】(46)(図30、図32に対応) (4
4)のヘリカルブレード式圧縮機において、シールリン
グ部材は、リング状の本体部と、この本体部の内周面に
設けられたリング側環状溝と、このリング側環状溝に装
着されたサブシールリング部材とからなることを特徴と
するへリカルブレード式圧縮機。
【0096】このような構成によれば、前記サブシール
リング部材によりシールリング内周のシール漏れを有効
に防止できる。
【0097】(47)(図39,図40,図41に対
応) (44)のヘリカルブレード式圧縮機において、
シールリング部材は、リング状の本体部と、この本体部
の内周面及び外周面に設けられたリング側環状溝と、こ
のリング側環状溝に装着された内周用及び外周用のサブ
シールリング部材とからなることを特徴とするへリカル
ブレード式圧縮機。
【0098】このような構成によれば、前記サブシール
リング部材によりシールリング内外周のシール漏れを有
効に防止できる。
【0099】(48)(図33に対応) (44)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記シールリング部
材は、その外周側に開口するリング側環状溝を有し、こ
のリング側環状溝の断面はU字形若しくはV字形で、開
口側が高圧となる構成としたことを特徴とするヘリカル
ブレード式圧縮機。
【0100】(49)(図33に対応) (44)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記シールリング部
材は、その内周側に開口するリング側環状溝を有し、こ
のリング側環状溝の断面はU字形若しくはV字形で、開
口側が低圧となる構成としたことを特徴とするヘリカル
ブレード式圧縮機。
【0101】(50)(図33、図43に対応) (4
8若しくは(49に)のヘリカルブレード式圧縮機にお
いて、前記リング側環状溝内にばね材を介在させたこと
を特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0102】このような構成によれば、ばね材により初
期シール力を得ることができるからシール性が安定す
る。
【0103】(51)(図34、図35に対応) (4
4)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記シール
リングが当接する部材にサブシールリング用溝を設け、
このサブシールリング用溝内にサブシールリング部材を
装着したことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0104】(52)(図1、図2、図36、図37に
対応) (1)のヘリカルブレード式圧縮機において、
前記シール部材は、外周面、内周面及びこれらを挟む平
坦面とを有するシールリング部材であって、前記平坦面
は、このシールリングが当接する部材と摺動している面
積が摺動していない面積よりも小さくなるように構成さ
れていることを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0105】このような構成によれば、シールリングの
平坦面に作用する面圧を調整することができる。この調
整によりシール性、信頼性を最適にコントロールでき
る。
【0106】(53)(図36、図37に対応) (5
2)のヘリカルブレード式圧縮機において、前記平坦面
に、低圧側に開放する逃げ部を設けたことを特徴とする
ヘリカルブレード式圧縮機。
【0107】このような構成によれば、逃げ部により前
記平坦面に作用する面圧を調整することができる。ま
た、この逃げ部の開放側と反対側には、高圧が全体に作
用しているが、低圧側に開放する逃げ部を設けたこと
で、摺動面の面圧が上がると同時にシールリング本体に
作用する力も上げることができる。
【0108】また、押し付け力不足のときは、この構造
を採用することでシール性を簡単に向上させることがで
きる。
【0109】(54)(図38に対応) (52)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記平坦面に、高圧
側に開放する逃げ部を設けたことを特徴とするヘリカル
ブレード式圧縮機。
【0110】このような構成によれば、(53とは逆に
摺動面の面圧が下がると同時にシールリング本体に作用
する力も下げることができる。
【0111】(55)(図39に対応) (27)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記ローラ端面の環
状溝に挿入されたシール部材は、外周面と内周面にシー
ル部材側環状溝溝を有するシールリング部材であり、こ
れらのシール部材側環状溝内にはサブシールリング部材
が挿入され、かつ圧縮室内の圧縮中間圧をシールリング
の摺動面と反対側の面に導く中間圧導入路を有すること
を特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0112】(56)(図40に対応) (55)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記シールリングの
摺動面と反対側の面にばね材を設けたことを特徴とする
ヘリカルブレード式圧縮機。
【0113】このような構成によれば、ばね材によって
初期シール圧を得ることができるから、起動直後におい
ても安定したシール性を確保できる。
【0114】(57)(図41に対応) (55若しく
は(56)のヘリカルブレード式圧縮機において、シー
ルリング部材の摺動面にはこのシールリングの内外周側
に連通しない逃げ部が形成されており、かつ、圧縮中間
圧を上記逃げ部に導びく中間圧導入路を前記シールリン
グに設けたことを特徴とするへリカルブレード式圧縮
機。
【0115】このような構成によれば、中間圧を摺動面
に対向する逃げ部に導くことができるので、摺動面の面
圧が下がると同時にシールリング本体に作用する力も下
げることができる。
【0116】(58)(図42に対応) (29)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記複数のシールリ
ング部材は、リング状の本体部と、この本体部の内周面
に設けられたリング側環状溝と、このリング側環状溝に
装着されたサブシールリング部材とからなることを特徴
とするへリカルブレード式圧縮機。
【0117】このような構成によれば、前記サブシール
リング部材によりシールリング内周のシール漏れを有効
に防止できる。
【0118】(59)(図43に対応) (29)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、前記複数のシールリ
ング部材は、その外周側に開口するリング側環状溝を有
し、このリング側環状溝の断面はU字形若しくはV字形
で、開口側が高圧となる構成としたことを特徴とするヘ
リカルブレード式圧縮機。
【0119】(60)(図1、図2に対応) (1)の
ヘリカルブレード式圧縮機において、シール部材の材質
をエンプラ(樹脂材)としたことを特徴とするヘリカル
ブレード式圧縮機。
【0120】このような構成によれば、エンプラ材の採
用により、成形、加工性が容易になり、また弾性及びあ
る程度の剛性が確保でき、装着性、シール性、摺動性、
信頼性に優れたシール構造を提供できる。
【0121】(61)(図1、図2に対応) (60)
のヘリカルブレード式圧縮機において、エンプラからな
るシール部材の材質の主成分をPEEK(ポリエーテル
エーテルケトン)としたことを特徴とするヘリカルブレ
ード式圧縮機。
【0122】このような構成によれば、剛性が高く耐熱
性があり、また摩擦係数が小さいため、シールリングに
かかる荷重が大きい場合に適し、信頼性、シール性が向
上する。また射出成形による加工も可能であり、製造性
に優れている。
【0123】(62)(図1、図2に対応) (60)
のヘリカルブレード式圧縮機において、エンプラからな
るシール部材の材質の主成分をPTFEやPFAからな
るフッ素樹脂としたことを特徴とするヘリカルブレード
式圧縮機。
【0124】このような構成によれば、比較的柔らかい
材料であり、形状的にしっくりと馴染みやすいという効
果が得られる。
【0125】(63)(図1及び図2に対応) (6
0)のヘリカルブレード式圧縮機において、エンプラか
らなるシール部材の材質の主成分をPI(ポリイミド)
としたことを特徴とするへリカルブレード式圧縮機。
【0126】(64)(図1及び図2に対応) (6
0)のヘリカルブレード式圧縮機において、エンプラか
らなるシール部材の主成分をPPS(ポリフェニレンサ
ルファイド)としたことを特徴とするヘリカルブレード
式圧縮機。
【0127】このような構成によれば、比較的安価な材
料で、シール部材を構成できる。
【0128】(65)(図44に対応) (1)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、前記シール部材は、シ
ールリング部材であり、このシールリング部材のシリン
ダ内に挿入される側の内径端部には面取りが施されてい
ることを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0129】このような構成によれば、面取りによりシ
ールリング部材を装着した後にシリンダ内にローラと一
緒に挿入する際、面取りがシールリング外周のがイドと
なる。このため組立性が非常に良くすることができる。
【0130】(66)(図45に対応) (1)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、前記シール部材は、シ
ールリング部材であり、このシールリング部材のシリン
ダ内に挿入される側の外径端部には面取りが施されてい
ることを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0131】このような構成によれば、(65と同様の
効果が得られる。
【0132】(67)(図46に対応) (1)のヘリ
カルブレード式圧縮機において、前記シール部材は、シ
ールリング部材であり、このシールリング部材のシリン
ダ内に挿入される側の外径端部及び内径端部には面取り
が施されていることを特徴とするヘリカルブレード式圧
縮機。
【0133】このような構成によれば、(65と同様の
効果が得られる。
【0134】(68) (65)、(66)、(67)
のいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機におい
て、それぞれの面取りは、C0.3以上としたことを特
徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
【0135】面取りの大きさは、0.3以上あれば、組
立性改善の効果が現れる。
【0136】(69)(図47に対応)(65)、(6
6)、(67)にいずれかに記載のヘリカルブレード式
圧縮機において、それぞれの面取りは、テーパ形状とし
たことを特徴とするへリカルブレード式圧縮機。
【0137】(70)(図48に対応)(65)、(6
6)、(67)にいずれかに記載のヘリカルブレード式
圧縮機において、それぞれの面取りは、印篭部となる段
差形状としたことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮
機。
【0138】(71)(図51に対応) (1)のヘリ
カルブレード式圧縮機を用いたことを特徴とする冷凍サ
イクル装置。
【0139】このような構成によれば、圧縮機における
シール性が高く効率の良い冷凍サイクル装置を得ること
ができる。
【0140】(72)(図51に対応) (71)の冷
凍サイクル装置において、冷凍サイクルに使用される冷
媒は、R22よりも凝縮または蒸発圧力が高い冷媒を使
用したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
【0141】凝縮または蒸発圧力の高い冷媒を使用した
場合、サイクルの高圧側と低圧側の絶対的な圧力差は大
きくなる。このような条件下ではシリンダ内における高
低圧のシール性は悪化する傾向にあり、またローラに作
用するスラスト荷重も大きくなる。ところがこの発明で
はシール部材の採用により、シール性能が向上し、スラ
スト荷重の調整が可能となるから、このような冷媒を用
いる場合に特に有効である。
【0142】(73)(図51に対応) (72)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、冷凍サイクルに使用
される冷媒は、R32またはR32を含有するHFC系
冷媒であることを特徴とする冷凍サイクル装置。
【0143】代替フロンであるHFC系冷媒を使用して
も(72)と同様の効果が得られる。
【0144】(74)(図51に対応) (73)のヘ
リカルブレード式圧縮機において、冷凍サイクルに使用
されるHFC系冷媒は、R410AまたはR407Cか
らなる混合冷媒であることを特徴とする冷凍サイクル装
置。
【0145】HFC系混合冷媒を使用しても(72)と
同様の効果が得られ、特にR410AはR22に比べて
凝縮圧力または蒸発圧力は約1.5倍高い。このような
条件下でのシールリングの採用は、性能や信頼性の向上
において特に有効な手段となる。
【0146】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面を参照して説明する。
【0147】(第1の実施形態)図1は、第1の実施形
態のへリカルブレード式圧縮機(以下単に「圧縮機」と
いう)を示す縦断面図である。
【0148】この圧縮機は、密閉ケース(以下「ケー
ス」と称する)1と、このケース1内上部に配設された
電動機部2と、ケース1内下部に配設されこの電動機部
2によって駆動される圧縮機構部3とを有する。
【0149】この実施形態の圧縮機は、低圧ガスを、図
に4で示す吸込管を通してケース1内に吸込み、前記圧
縮機構部3で圧縮し、図に5で示す吐出管を通してケー
ス1外に吐出するように構成されている。このような圧
縮機は、一般に「ケース内低圧タイプ」と称される。
【0150】前記電動機部2は、ケース1の内面に固定
されたステータ7と、このステータ7内で回転するロー
タ8とからなる。このロータ8からは、下端側にクラン
ク部9aを有するクランクシャフト9が前記圧縮機構部
3側に延出されている。
【0151】一方、この圧縮機構部3は、このクランク
シャフト9を回転自在に保持する主軸受部材10と副軸
受部材11とを有する。この主軸受部材10と副軸受部
材11の間には、円筒状のシリンダ12が挟持されてい
る。このシリンダ12は、上端開口及び下端開口をそれ
ぞれ前記主軸受部材10の下面及び副軸受部材11の上
面に当接させ、その中心軸を前記クランクシャフト9の
中心線に一致させて保持されている。
【0152】また、このシリンダ12内には、円柱形状
のローラ14が前記クランクシャフト9のクランク部9
aによって保持されている。したがって、このローラ1
4は、前記クランクシャフト9が回転駆動されることに
より、前記シリンダ2内で偏心回転する。そして、最大
偏心部分では、この図に示すように外周面の一部を前記
シリンダ12の内周面に接触させるように構成されてい
る。
【0153】また、このローラ14と前記副軸受部材1
1との間には、このローラ14の自転を規制するオルダ
ム機構15が介挿されている。このオルダム機構によっ
て、このローラ14は、自転することなく、前記クラン
クシャフト9の軸線回りに回転する。
【0154】また、このローラ14の外周部には、上方
から下方に向かって次第にピッチが狭くなるように形成
された不等ピッチの螺旋溝16が穿設されている。この
螺旋溝16には、同じく不等ピッチに形成された螺旋ブ
レード17(ヘリカルブレード)が装着されている。こ
の螺旋ブレード17は、その外面が常に前記シリンダ1
2の内周面に対して弾性的に当接するような寸法に構成
されているから、前記ローラ14がシリンダ12内で編
心回転すると、それに伴って前記螺旋溝16内から突没
するようになっている。
【0155】このような構成によれば、前記ローラ14
の外側には、このシリンダ12の内周面と前記螺旋ブレ
ード17とによって、横断面三日月形の圧縮室18が形
成されることになる。この圧縮室18は、前記ローラ1
4が偏心回転駆動されることにより、周方向に回りなが
ら螺旋状に上から下へと移動する。そして、この圧縮室
18の容積は前記螺旋ブレード17のピッチに対応し、
下方に移動するにしたがって次第に小さくなる。このこ
とによって、圧縮室18内に収容されたガスの圧縮が行
なわれることになる。
【0156】また、前記ローラ14の下端部には、シリ
ンダ12内の高圧側と低圧側を仕切るためのシールリン
グ19が設けられている。このシールリング19は、前
記ローラ14の偏心回転に関らず常に前記シリンダの内
周面に当接するように、前記ローラ14に設けられたシ
ールリング用溝20内に突没自在に装着されている。こ
のような構成によれば、前記螺旋ブレード17の下端部
とこのシールリング19の上面とによって区画される圧
縮室18aが最も高圧となる。
【0157】この圧縮機は、ケース内低圧タイプである
ため、前記ローラ14の上端側に、ケース1内の低圧ガ
スを前記圧縮室18内に導入するための吸入ポート21
が設けられる。ケース1内の低圧ガスは、前記クランク
シャフト9内に設けられた低圧ガス用通路22を通じて
前記吸込みポート21に吸込まれるように構成されてい
る。そして、前記シリンダ12の下端側には、前記螺旋
ブレード17とシールリング19によって区画される最
下端の圧縮室18a内から高圧ガスを取り出すための吐
出管5が取り付けられている。
【0158】このようなシールリング構造によれば、以
下に説明するように、前記ローラ14から主軸受部材1
0若しくは副軸受部材11に作用するスラスト荷重を調
整しつつ低圧側と高圧側との間のシールを確実に行なう
ことができる。この効果を図2を参照して詳しく説明す
る。
【0159】この図2は、ローラ14に作用する圧力状
態を模式的に示したものである。
【0160】この図に示すように、最も高圧となる圧縮
室18aは、前記螺旋ブレード17とシールリング19
によって区画される。この圧縮室18a内の圧力は、前
記螺旋ブレード17の下面及び螺旋溝16の上壁に作用
し、前記ローラ14に対する上方向のスラスト荷重F1
を発生させる。一方、同じ圧縮室18a内の圧力は、前
記シールリング19の上面およびシールリング用溝20
の下壁に作用し、前記ローラ14に対する下方向のスラ
スト荷重F2を発生させる。
【0161】なお、最も高圧となる圧縮室18a以外の
圧縮室18は、いずれも螺旋ブレード17によって仕切
られるものであるから、各圧縮室18毎に上下方向のス
ラスト荷重がキャンセルされている。従ってローラ14
に作用するスラスト荷重としては、前記最も高圧となる
圧縮室18aで発生するスラスト荷重F1,F2のバラ
ンスのみを考えれば良いことになる。
【0162】この圧縮室18aにおいて、前記螺旋ブレ
ード17側の圧力作用面積と前記シールリング19側の
圧力作用面積とが等しい場合には、上方向のスラスト荷
重F1と下方向のスラスト荷重F2とがバランスし、前
記主軸受部材10若しくは副軸受部材11に作用するス
ラスト荷重の合力を略0とすることができる。
【0163】いま、吸込みガスの圧力、すなわちケース
1に満たされた低圧ガスの圧力をPs、吐出ガスの圧
力、すなわち、前記圧縮室18a内の高圧ガスの圧力を
Pdとする。この場合、前記シールリング19の上面及
びリング用溝20の底壁には差圧ΔP=Pd−Psが下
方向に作用し、前記螺旋ブレード17の下面及び螺旋溝
16の上壁にも同じく圧力ΔPが作用する。
【0164】この差圧と圧力作用面積とを積算して得ら
れる値が前記スラスト荷重F1若しくはF2となる。
【0165】まず、前記螺旋ブレード17側の圧力作用
面積A1及びスラスト荷重F1を考える。
【0166】図3は、図2中のIII −III 矢視による横
断面を示す図である。
【0167】今、シリンダ12の内径をDa、螺旋溝1
6の外径をDbとすると、圧力作用面積A1は、 A1=(Da−Db)π/4 となり、スラスト荷重F1は、 F1=ΔP・A1=ΔP・(Da−Db)π/4 となる。
【0168】次に、前記シールリング19側の圧力作用
面積A2およびスラスト荷重F2を考える。
【0169】図4は、図2中のIV−IV矢視による横断面
を示す図である。
【0170】今、シールリング19の外径をDc、シー
ルリング用溝20の外径をDdとすると、圧力作用面積
A2は、 A2=(Dc−Dd)π/4 となり、スラスト荷重F1は、 F2=ΔP・A2=ΔP・(Dc−Dd)π/4 となる。
【0171】この第1の実施形態では、シールリング1
9の外径Dcがシリンダ12の内径Daに等しく、前記
シールリング用溝20の外径Ddと螺旋溝16の外径D
bは等しく設計されている。このことにより、F1=F
2となるから、前記ローラ14に作用するスラスト荷重
を0とすることができる。
【0172】なお、これより明らかなように、前記シー
ルリング19の外径及びリング用溝20の寸法を適宜に
設計することにより、F1>F2としたりF1<F2と
したりすることも容易に行なえ、スラスト荷重調整の裕
度が高い。
【0173】すなわち、このシールリング構造によれ
ば、低圧側(ケース内圧力)と高圧側(圧縮室内圧力)
のシールを確実に行なえると共に、主軸受部材10若し
くは副軸受部材11との間のスラスト荷重を調整すこと
が容易に行なえる。したがって、ローラ14に過大なス
ラスト荷重を発生させることなく、確実なシールを行な
うことが可能になる。
【0174】なお、前記シールリング19の材質として
は適宜のものを採用することができるが、エンプラ材
(樹脂材)であることが特に好ましい。エンプラ材を採
用することにより、シールリング19の成形や加工が容
易になり、また弾性及びある程度の剛性が確保でき、装
着性、シール性、摺動性、信頼性に優れたシール構造を
提供できる。
【0175】また、この場合、シールリング19の材質
の主成分をPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)と
することで、剛性が高く耐熱性があり、また摩擦係数が
小さいシールリング19を提供できる。この材質は、シ
ールリング19に対する荷重が大きい場合に特に適し、
信頼性、シール性が向上する。また射出成形による加工
も可能であり、製造性に優れている。
【0176】エンプラからなるシールリング19の主成
分としえてPTFEやPFAからなるフッ素樹脂を選択
することもできる。これらの材料は比較的柔らかい材料
であり、形状的にしっくりと馴染みやすいという効果が
得られる。
【0177】また、エンプラからなるシールリング19
の主成分をPI(ポリイミド)やPPS(ポリフェニレ
ンサルファイド)としても良い。これらの材料によれ
ば、比較的安価で、シールリング19を構成できる。
【0178】(第2の実施形態)図5は、第2の実施形
態を示す概略構成図である。なお、前記第1の実施形態
と同一の構成要素には同一符号を付してある。
【0179】第1の実施形態がケース内低圧タイプのヘ
リカルブレード式圧縮機であったのに対し、この実施形
態の圧縮機はケース内高圧タイプである。
【0180】すなわち、この実施形態の圧縮機では、低
圧ガスは、図に21で示す吸込管を通して前記シリンダ
12内に直接吸込まれる。この実施形態の螺旋ブレード
17は下方から上方に向かって次第にピッチが狭くなる
ように構成されており、前記シリンダ12内に吸込まれ
た低圧ガスは、圧縮室18と共に下方から上方に移動す
るにしたがって次第に圧縮される。そして、圧縮後の高
圧ガスは前記主軸受部材10に設けられた吐出ポート2
2を通してケース1内に吐出される。また、ケース1の
上端部には高圧ガスをケース1外へ吐出するための吐出
管23が取り付けられている。
【0181】この実施形態においても、前記シールリン
グ19は、ローラ14の下端部に取着されている。ただ
し、このシールリング19と螺旋ブレード17とによっ
て区画される圧縮室18aは前記第1の実施形態と異な
り低圧Ps雰囲気であり、シールリング19の下側は高
圧Pd雰囲気となる。したがって、このシールリング1
9には、このシールリング19による圧力作用面積と差
圧ΔP=Pd−Psに対応する上方向のスラスト荷重F
2が作用する。このスラスト荷重F2を、前記螺旋ブレ
ード17によって前記ローラ14に作用する下方向のス
ラスト荷重F1とバランスさせることで、前記第1の実
施形態と同様の効果を得ることができる。
【0182】(第3の実施形態)次に、図6〜図8を参
照して第3の実施形態について説明する。
【0183】図6は、ケース内低圧タイプのヘリカルブ
レード式圧縮機における圧縮機構部3のみを取り出して
示すものである。
【0184】この実施形態のローラ14の下端部には、
大径なるローラフランジ部31が形成されている。そし
て、前記シールリング17を保持するためのシールリン
グ用溝20は、その底面が前記ロータフランジ部31の
上面と面一となるように形成されており、この面がシー
ルリング摺動面32となっている。
【0185】このような構成によれば、前記ローラフラ
ンジ部31の上面(シールリング摺動面32)で前記シ
ールリング19の外周部分を保持することができるか
ら、このシールリング19の断面には曲げモーメントは
作用しない。
【0186】したがって、シールリング19の破損を有
効に防止でき、信頼性が向上する。
【0187】また、図4に示す構成は、前記ローラフラ
ンジ部31を前記ロータ14(本体)と分割可能なロー
ラフランジ部品31’として構成したものである。前記
シールリング用溝20は、このローラフランジ部品3
1’を前記ローラ14の下面と接合することで区画され
るように構成されている。なお、前記ローラフランジ部
品31’は、前記ローラ14の接合部にパッキン等のシ
ール材33を挟みこんだ状態で接合ボルト34によって
固定されている。
【0188】この実施形態では、ローラ14(本体)と
ローラフランジ部品31’の材質は同一であり、かつシ
ールリング19との摺動面32には、このシールリング
19の材質に合わせて、窒化処理、Ni‐P‐Bメッキ
等の表面処理が施されている。
【0189】このような構成によれば、前記シールリン
グ19の着脱が容易に行なえる。
【0190】また、適切な材質を用いることでローラ1
4とフランジ部品31’との間で熱膨張係数を等しくで
きるから、運転中に温度上昇が生じた場合でも、歪みが
生じ難くなる。また、シールリング19の材質に合わ
せ、表面処理を行うことで、摺動性、信頼性が向上す
る。
【0191】なお、前記ローラフランジ部31’とロー
ラ14の材質が異なる場合であっても、少なくとも前記
ローラフランジ部品31’の材質を適切に選択するか、
前記摺動面32に適切な表面処理を行なうようにすれば
よい。
【0192】一方、図8に示す構成は、図6に示す構成
において、前記螺旋ブレード17が摺動する部分のシリ
ンダ12の内径Daと、シールリング19が摺動する部
分のシリンダ12の内径(=シールリング外径Dc)と
がDc>Daとなるように、前記シリンダ12の下端部
に段差部36が形成されているものである。
【0193】このような構成によれば、シールリング1
9によりローラ14に作用するスラスト荷重を、前記螺
旋ブレード17によりローラ14に作用するスラスト荷
重(シールリング19によるスラスト過重と逆方向)の
大きさに合わせて設定することができる。また、これに
より前者のスラスト荷重を後者のスラスト荷重よりも大
きくすることができ、これによりローラ14を副軸受部
材11側に押し付けて動きを安定させることができる。
これにより振動や騒音が低減できる。
【0194】なお、ケース内高圧タイプの場合には、こ
の実施例とは逆にDc<Daと設定すれば良い。
【0195】(第4の実施形態)次に図9、図10、図
11を参照して第4の実施形態について説明する。
【0196】この第4の実施形態は、前記シールリング
が複数設けられている構成に関するものであり、図9、
図10、図11に示す構成では第1、第2のシールリン
グ19a、19bが、前記ローラ14に設けられた第
1、第2のシールリング用溝20a、20b内にそれぞ
れ装着されている。
【0197】そして、図9に示す構成では、前記第1、
第2のシールリング19a、19bによって区画される
空間に前記圧縮室18から圧縮中間圧を導くための中間
圧導入通路41が前記ローラ14内に設けられている。
【0198】図10に示す構成は、中間圧導入路41’
がシリンダ12側に設けられている例であり、図11に
示す構成は、前記2種類の中間圧導入路41、41’を
有する例である。
【0199】このような構成によれば、第1、第2のシ
ールリング19a、19bで仕切られる空間に圧縮中間
圧を導くことで、各シールリング19a、19bに作用
する圧力を安定的にコントロールできる。このため、シ
ール性が安定するとともに信頼性も向上させることがで
きる。
【0200】(第5の実施形態)次に、図12〜図14
を参照して第5の実施形態について説明する。
【0201】この実施形態は、図12に示すように、前
記シールリング19を保持するためのシールリング用溝
51を前記シリンダ12側に形成した構成に関するもの
である。
【0202】このような構成であっても、第1の実施形
態と略同様の効果を得ることができる。
【0203】図13に示す構成は、前記シリンダ12を
前記シールリング用溝51の部分で上下で分割し、シリ
ンダ12の本体側に部品52を取り付けることで前記シ
ールリング用溝51を区画するようにした例である。前
記シリンダ12の本体と部品52の合わせ面にはパッキ
ン53が挟まれ、図に54で示す取り付けボルトで固定
されている。
【0204】このような構成によれば、図7に示すもの
と同様の効果を得ることができる。
【0205】また、図14に示す例では、前記シールリ
ング用溝51は、前記シリンダ12下端面に形成された
環状凹部55と、前記副軸受部材11の上面とで区画さ
れるように構成されている。
【0206】このような構成によれば、図8に示すもの
と同様に、前記シールリング19に曲げモーメントが生
じることを有効に防止することができる。
【0207】(第6の実施形態)次に、図15〜図18
を参照して第6の実施形態を説明する。
【0208】この実施形態は、前記シールリングを、前
記ローラ14と前記副軸受部材11との摺動面に設けた
構成に関するものである。
【0209】まず、図15〜図17に示す例は、前記ロ
ーラ14の下端面にシールリング用溝61を設け,この
シールリング用溝61内にシールリング62を収納する
ようにしたものである。
【0210】このような構成によっても、高圧側(圧縮
室内圧力)と低圧側(ケース内圧力)とを確実にシール
することができる。
【0211】ここで、図16に示す構成では、前記シー
ルリング用溝61はローラ14の外周側に開放するよう
に形成されている。この構成は、ケース内低圧タイプに
適用されるものであり、前記シールリング61は外周面
で圧縮室18a内の高圧を受けるローラ14側に押し付
けられる。
【0212】また、ケース内高圧タイプの場合には、図
17に示すように、前記シールリング用溝61はローラ
14の内周面側に開放するように構成する。この構成で
は、シールリング61は内周面でケース1内の高圧を受
け、ローラ14側に押し付けられる。
【0213】図18に示す例は、前記副軸受部材11側
にシールリング用溝63を設け,このシールリング用溝
63内にシールリング62を収納するようにしたもので
ある。このような構成によっても、図15に示すものと
同様の効果を得ることができる。
【0214】(第7の実施形態)次に、図19〜図22
を参照して第7の実施形態を説明する。
【0215】この実施形態は、第6の実施形態と同様に
前記ローラ14の端面にシールリング62を設けた構成
において、このシールリング62の摺動面以外の面(背
面)側に前記圧縮室18側からの圧縮中間圧を導入する
中間圧導入路71を設けたものである。
【0216】図19に示す例は、図15に示す構成にお
いて、前記中間圧導入路71がローラ14側に設けられ
ているものであり、図21に示す例は、図18に示す構
成において前記中間圧導入路71がシリンダ12及び副
軸受部材11側に設けられているものである。
【0217】このような構成によれば、シールリング6
2の背面側に吐出ガス圧より小さい中間圧を作用させる
ことで、シールリング62に作用するガス荷重を小さく
することができるから装置の信頼性が向上する。
【0218】また、前記シールリング62は、図20、
図22に示すように2つのシールリング61a、61b
に分割して設けても良く、この場合、前記中間圧導入路
71は、このシールリング61a、61bによって区画
される空間部に接続するようにする。
【0219】このような構成によれば、各シールリング
61a、61bに作用する圧力差を安定してコントロー
ルすることが可能となり、シール性、信頼性が向上す
る。
【0220】(第8の実施形態)次に、図23を参照し
て第8の実施形態について説明する。
【0221】この実施形態は、シール構造として、第1
の実施形態(図1)のシールリング19と、第6の実施
形態(図15)のシールリング62の両方を備えたもの
に関する。
【0222】このような構成によれば、第1の実施形態
と第6の実施形態の効果を合わせ奏することができ、確
実なシールが行なえると共にスラスト荷重の調整も容易
になる。
【0223】ここで、各シールリング19、62を保持
するシールリング用溝20、61の構成としては、第1
〜第7の実施形態で挙げた各種の構成を適宜採用するこ
とができる。また、ケース内高圧タイプの圧縮機にも適
用できることはもちろんである。
【0224】(第9の実施形態)次に、第9の実施形態
を図24、図25を参照して説明する。
【0225】この実施形態は、前記シールリング19
(62)の具体的構成に関するものである。
【0226】図24は、ローラ14とシールリング19
をそれぞれ立体的に表した図である。ここで、シールリ
ング19は円周方向の一部に、分割可能に構成された合
口部91を有している。したがって、このシールリング
19を前記合口部91の部分を広げ拡径することで前記
ローラ14のシールリング用溝20に容易に装着するこ
とができる。
【0227】図25(a)〜(e)は、シールリング1
9の合口部91の構造を拡大して示すものである。
【0228】図25(a)に示す合口部91aは、〜
からなる6カ所の合わせ面を持ち、このうち*印を付
したは、圧縮機の運転中、常に接触状態にあって
シール手段として機能している。他の3カ所の合わせ面
は、このシールリング19とシリンダ12間の熱膨張差
を吸収すべく所定の隙間があり、常には接触していな
い。
【0229】このような構成によれば、部材間の熱膨張
による寸法差を有効に吸収しつつ確実なシールが行なえ
る効果がある。
【0230】図25(b)に示す合口部91bは、この
シールリング19の厚さ方向に沿って設けられた合わせ
面を有し、この合わせ面はシールリング19の径方
向に対し所定角度θだけ傾斜して設けられている。この
ような構成によれば、シール部を長尺に形成することが
できる。
【0231】図25(c)に示す合口部91cは、
の3カ所の合わせ面を有し、これらの合わせ面
は、いずれもこのシールリング19の厚さ方向に沿っ
て、すなわちカギ形状に配設されている。このような構
成によれば、*印を付した合わせ面は、運転中常に接
触し、シール性を保つよう機能する。
【0232】図25(d)に示す合口部91dは、
の3カ所の合わせ面を有し、これらの合わせ面
は、いずれもこのシールリング19の径方向と平行に、
カギ形状となるように形成されている。このような構成
によれば、合わせ面のうち、*印を付した合わせ面
は、運転中常に接触しシール性を発揮する。
【0233】図25(e)に示す合口部91eは、この
シールリング19の径方向に沿って設けられた合わせ面
を有し、この合わせ面はシールリング19の厚さ方向に
対し所定角度θだけ傾斜して設けられている。このよう
な構成によれば、シール部を長尺に形成することができ
る。
【0234】(第10の実施形態)次に、図26,2
7,28を参照して第10の実施形態を説明する。
【0235】この実施形態は、シールリング19の内側
に、このシールリングを径方向外側に付勢するためのば
ね材101を設けた構成に関するものである。
【0236】図26は、ローラ14、シールリング19
及びばね材101を立体的に示す斜視図である。前記ば
ね材101はC形に形成されており、径方向に圧縮され
ながら前記シールリング19の内周面側に挿着される。
【0237】また、前記シールリング19は、前記合口
部91を有しており、この合口部91で拡径しながら前
記シールリング用溝20に装着されるようになってい
る。
【0238】図27は、シールリング19、シールリン
グ用溝20及びばね材101の配置関係を示す縦断面図
である。
【0239】このような構成によれば、前記シールリン
グ19が前記ばね材101の付勢力によってシリンダ1
2の内周面に対して押し付けられるため、より安定した
シール効果を得ることができる。
【0240】また、図28に示す例は、前記シールリン
グ19の内周面に、前記ばね材101をこのシールリン
グ19の厚さ方向中間位置に保持するためのガイド溝1
02を設けたものである。このような構成によれば、ば
ね材101の付勢力を前記シールリング19に対しバラ
ンス良く作用させることができる。
【0241】(第11の実施形態)次に、図29〜図3
2を参照して第11の実施形態を説明する。
【0242】図29は、分割部を持たないシールリング
19において、その外周面に環状溝111を設け、この
環状溝111内に第1のサブシールリング112を装着
した例を示すものである。
【0243】一方、図30は、分割部を持たないシール
リング19において、その内周面に環状溝113を設
け、この環状溝113内に第2のサブシールリング11
4を装着した例を示すものである。
【0244】そして、図31及び図32は、このように
構成されたシールリング19をローラ14に形成された
シールリング用溝20、61に実際に挿着した状態を示
すものである。
【0245】このような構成によれば、シールリング1
9に分割部が設けられていないためシール漏れが有効に
防止できる。また、サブシールリング112、114に
よってシール性を向上させることができる。
【0246】図33に示した構成は、前記環状溝111
が断面U字若しくはV字状に形成され、この環状溝内に
ばね材115を挿入した例である。
【0247】なお、この実施形態においては、前記環状
溝111、113の開口方向を、ケース内高圧タイプ、
ケース内低圧タイプに合わせ、適宜に選択することで、
このシールリング19に作用する圧力を調整することが
できる。
【0248】(第12の実施形態)次に、図34〜図3
8を参照して第12の実施形態を説明する。
【0249】この実施形態は、前記サブシールリング1
12、113がシールリング19側に装着されているの
ではなく、シールリング19が当接するローラ14若し
くはシリンダ12側に設けられている例に関するもので
ある。
【0250】図34は、サブシールリング112がシリ
ンダ12側に穿設された保持溝121内に保持されてい
る例であり、図35は、サブシールリング114がロー
ラ14側に穿設された保持溝122内に保持されている
例である。
【0251】このような構成であっても、前記第11の
実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、この
例においては、サブシールリング112、114が配設
された面と反対側の面が高圧となるように、ケース内低
圧及び高圧の各タイプに応じて構成されていることが好
ましい。
【0252】図36〜図38は、図34に示す構成にお
いて、前記シールリング19の前記ローラフランジ部3
1の上面との摺動面に摺動面積を調整するための逃げ部
124a〜124cをそれぞれ設けたものである。
【0253】このような構成によれば、シールリング1
9の摺動面に作用する面圧を調整することができ、これ
によりシール性、信頼性を最適にコントロールできる効
果がある。
【0254】(第13の実施形態)次に、図39〜図4
3を参照して第13の実施形態を説明する。
【0255】この実施形態は、第7の実施形態(図1
9)の構成において、シールリング62として第11の
実施形態で説明したようなサブシールリング112、1
14を有するものを採用したものに関する。
【0256】すなわち、図39に示すように、シールリ
ング62は、ローラ14の下端面に設けられたシールリ
ング用溝61内に収納されている。このシールリング6
2には、外周面、内周面にそれぞれ前記サブシールリン
グ112、114が設けられている。そして、前記中間
圧導入路71は、圧縮方向中間部の圧縮室18と前記シ
ールリング用溝61とを連通するように構成されてい
る。
【0257】このような構成によれば、第7の実施例と
同様に、シールリング61に作用する圧力を調整するこ
とが容易になり、確実なシールが行なえる。
【0258】また、図40は、前記シールリング用溝6
1内に、このシールリング61を副軸受部材11に押圧
するためのばね材131を装着した例である。このよう
な構成によれば、シールリング62に初期圧を与えるこ
とができるので、運転開始直後においても安定したシー
ル性を得ることができる。
【0259】また、図41の構成では、前記シールリン
グの摺動面と対向する面に逃げ部132を設け、この逃
げ部132に対し中間圧を導くための細孔133を設け
ている。
【0260】このような構成によれば、摺動面の面圧を
下げることができると共に、シールリング62に作用す
る圧力を下げることができる。
【0261】また、図42に示す構成は、図20(第7
の実施形態)に示す構成において、第1、第2のシール
リング62a、62bにそれぞれサブシールリング11
4を設けた例であり、図43に示す構成は、サブシール
リング114の代わりにばね材135を装着した例であ
る。
【0262】(第14の実施形態)次に、図44〜図4
8を参照して第14の実施形態を説明する。
【0263】この実施形態は、この発明の特徴を備えた
ヘリカルブレード圧縮機の組み立て性の向上に関するも
のである。
【0264】すなわち、前記圧縮機構部3の組み立て工
程においては、まずローラ14にシールリング19を装
着し、その後シリンダ12内に挿入する。この実施形態
においては、この挿入を円滑に行なえるように、前記シ
ールリング19若しくは前記シリンダ12のエッジ部分
に面取り加工141a〜141dを施している。
【0265】図44は、シリンダ12の内周面側のエッ
ジに面取り141aが施されている例、図45は、シー
ルリング19側に面取り141bが施されている例、図
46はシリンダ12側とシールリング19の両方に面取
り141a、141bが施されている例である。
【0266】なお、面取りの代わりに、図47に示すよ
うなテーパ加工142を施したものであっても良い。さ
らに図48に示すように段差加工143を施したもので
あっても良い。
【0267】このような加工が施されたシールリング1
9若しくはシリンダ12を用いて圧縮機構部3の組み立
てを行なう場合には、図49に示すようにして行なえば
良い。
【0268】この図49(a)は、シールリング19が
ローラ14と共にシリンダ12内に挿入される直前の状
態を表したものである。図49(b)に示すように、前
記シールリング19には合口部91が設けられており、
この合口部91は自然状態で周方向に変位可能となって
いる。
【0269】したがって、前記挿入を行なう場合には、
前記シールリング19を数個の治具146で軸心方向に
押圧縮し、縮径しながらシリンダ12内に挿入していく
ようにする。
【0270】この時、シールリング19の縮径が十分で
ない場合であっても、前記面取り部141bの作用によ
って適切なガイドがなされるから、挿入ミスは生じずら
い。
【0271】なお、前記シールリング19の縮径に用い
る治具は、図50に147で示すようなものであっても
良い。この治具147は、駆動可能に設けられた一対の
ピン部147a、147bを有し、このピン部147
a、147bを前記シールリング19の合口部91に設
けられた係合孔148a、148bにそれぞれ係合させ
ることで、この合口部91の圧縮を行なえるようになっ
ている。
【0272】(第15の実施形態)図51は、この実施
形態のヘリカルブレード式圧縮機を圧縮機として用いた
冷凍サイクル装置の構成例を示す図である。
【0273】この実施形態の冷凍サイクル装置では、特
に、作動冷媒として、HFC系冷媒のR32、R410
AあるいはR407CといったR22よりも凝縮または
蒸発圧力が高い冷媒を使用する。
【0274】このように凝縮または蒸発圧力の高い冷媒
を使用した場合、サイクルの高圧側と低圧側の絶対的な
圧力差は大きくなる。このような条件下ではシリンダ内
における高低圧のシール性は悪化する傾向にあり、また
ローラに作用するスラスト荷重も大きくなる。
【0275】しかし、この発明の圧縮機によれば、前記
シールリング19、62の採用により、シール性能が向
上し、スラスト荷重の調整が容易となるから、このよう
な冷媒を用いる場合に特に有効である。
【0276】特にR410AはR22に比べて凝縮圧力
または蒸発圧力は約1.5倍高い。このような条件下で
のシールリング19、62の採用は、性能や信頼性の向
上において特に有効な手段となる。
【0277】なお、この発明は、上記第1〜第15の実
施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更し
ない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
【0278】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、ローラに作用するスラスト荷重を制御できかつ十分
な高低圧シール性能を得ることができるヘリカルブレー
ド式圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す縦断面図。
【図2】同じく、圧縮機構部のみを取り出して示す縦断
面図。
【図3】図2のIII −III 線に沿う横断面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う横断面図。
【図5】第2の実施形態を示す縦断面図。
【図6】第3の実施形態を示す縦断面図。
【図7】第3の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図8】第3の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図9】第4の実施形態を示す縦断面図。
【図10】第4の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図11】第4の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図12】第5の実施形態を示す縦断面図。
【図13】第5の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図14】第5の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図15】第6の実施形態を示す縦断面図。
【図16】第6の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図17】第6の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図18】第6の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図19】第7の実施形態を示す縦断面図。
【図20】第7の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図21】第7の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図22】第7の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図23】第8の実施形態を示す縦断面図。
【図24】第9の実施形態を示す斜視図。
【図25】第9の実施形態を説明するためのもので、シ
ールリングの合口部を示す斜視図。
【図26】第10の実施形態を示す斜視図。
【図27】第10の実施形態を説明するためのもので、
要部を示す縦断面図。
【図28】第10の実施形態の要部の変形例を示す縦断
面図。
【図29】第11の実施形態に係るシールリングを示す
斜視図。
【図30】第11の実施形態に係るシールリングを示す
斜視図。
【図31】第11の実施形態の装着例を示す縦断面図。
【図32】第11の実施形態の装着例を示す縦断面図。
【図33】第11の実施形態の装着例を示す縦断面図。
【図34】第12の実施形態を示す縦断面図。
【図35】第12の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図36】第12の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図37】第12の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図38】第12の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図39】第13の実施形態を示す縦断面図。
【図40】第13の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図41】第13の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図42】第13の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図43】第13の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図44】第14の実施形態を示す縦断面図。
【図45】第14の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図46】第14の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図47】第14の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図48】第14の実施形態の変形例を示す縦断面図。
【図49】第14の実施形態を説明するためのもので、
圧縮機構部の組立工程を示す縦断面図及び平面図。
【図50】第14の実施形態を説明するためのもので、
圧縮機構部の組立治具を示す正面図及び平面図。
【図51】第15の実施形態を示す冷凍サイクル装置の
構成図。
【符号の説明】
1・・・ ケース 2・・・ 電動機部 3・・・ 圧縮機構部 10・・・ 主軸受部材 11・・・ 副軸受部材 12・・・ シリンダ 14・・・ ローラ 16・・・ 螺旋溝 17・・・ 螺旋ブレード 18・・・ 圧縮室 18a・・・ 圧縮室 19・・・ シールリング 20・・・ シールリング用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F25B 1/00 395 F25B 1/00 395Z 1/04 1/04 B

Claims (74)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、このケース内に設けられた円
    筒状のシリンダと、このシリンダ内に配置されたローラ
    と、前記シリンダとローラ間に軸方向に次第に容積が小
    さくなる圧縮室を区画する不等ピッチの螺旋ブレードと
    を備え、前記シリンダとローラとを公転運動させること
    で前記圧縮室をその容積が小さくなる方向に移動させ気
    体の圧縮を行なうヘリカルブレード式圧縮機において、 前記ローラに設けられ、ケース内圧力と圧縮室内圧力と
    を分離する少なくとも1つのシール部材を有することを
    特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧縮
    機において、 前記シール部材は、 ローラの外周面に設けた環状溝に突没自在に挿入され、
    この環状溝及びシリンダと当接することで、ケース内圧
    力と圧縮室内圧力との分離を行なうシールリング部材で
    あることを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のヘリカルブレード式圧縮
    機において、 前記環状溝及びこの環状溝に挿入されるシールリング部
    材をそれぞれ複数有し、 この複数の環状溝及びシールリング部材間で、寸法及び
    材質を同一にしたことを特徴とするヘリカルブレード式
    圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のヘリカルブレード式圧縮
    機において、 前記環状溝及びこの環状溝に挿入されるシールリング部
    材をそれぞれ複数有し、 この複数の環状溝及びシールリング部材間で、寸法若し
    くは材質が異なる箇所が少なくとも1以上設けられてい
    ることを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のヘリカルブレード式圧縮
    機において、 前記ローラは、大径なるフランジ部を有しており、 このフランジ部で前記シールリングを保持することを特
    徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のヘリカルブレード式圧縮
    機において、 前記環状溝が形成されたローラは一体成形部品であるこ
    とを特徴とするへリカルブレード式圧縮機。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のヘリカルブレード式圧縮
    機において、 前記ローラは、 前記ローラは前記環状溝の部分で分割可能に設けられた
    本体と蓋部とからなることを特徴とするへリカルブレー
    ド式圧縮機。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のヘリカルブレード式圧縮
    機において、 前記ローラ本体と蓋部との間にパッキンを挟みこれらを
    ボルトで固定したことを特徴とするヘリカルブレード式
    圧縮機。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のヘリカルブレード式圧縮
    機において、 前記ローラ本体と蓋部の材質は同一であり、かつシール
    リング部材の材質に合わせて、窒化処理、Ni‐P‐B
    メッキ等の表面処理を施したことを特徴とするヘリカル
    ブレード式圧縮機。
  10. 【請求項10】 請求項7記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記本体と蓋部のうちシールリング部材と摺動する側の
    材質と、シールリング部材と摺動しない側の材質とを異
    ならせたことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  11. 【請求項11】 請求項2記載のヘリカルブレード圧縮
    機において、 シールリング部材と当接する部分のシリンダ内周面の内
    径寸法は、このシリンダの前記ヘリカルブレードが配設
    されている部分の内径寸法と異なることを特徴とするヘ
    リカルブレード式圧縮機。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 シールリング部材と当接する部分のシリンダ内周面の内
    径寸法は、このシリンダの前記ヘリカルブレードが配設
    されている部分の内径寸法よりも大なることを特徴とす
    るヘリカルブレード式圧縮機。
  13. 【請求項13】 請求項11記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 シールリング部材と当接する部分のシリンダ内周面の内
    径寸法は、このシリンダの前記ヘリカルブレードが配設
    されている部分の内径寸法よりも小なることを特徴とす
    るヘリカルブレード式圧縮機。
  14. 【請求項14】 請求項2記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記環状溝及びこの環状溝に挿入されるシールリング部
    材をそれぞれ複数有し、 複数のシールリング部材で区切られる空間部の少なくと
    も1個所以上に、前記圧縮室から圧縮中間圧を導く中間
    圧導入路を設けたことを特徴とするヘリカルブレード式
    圧縮機。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記中間圧導入路は、ローラ側に設けたことを特徴とす
    るへリカルブレード式圧縮機。
  16. 【請求項16】 請求項14記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記中間圧導入路は、シリンダ側に設けたことを特徴と
    するへリカルブレード式圧縮機。
  17. 【請求項17】 請求項14記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記中間圧導入路は、シリンダ側、ローラ側の両方に設
    けたことを特徴とするへリカルブレード式圧縮機。
  18. 【請求項18】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記シール部材は、 シリンダの内周面に設けた環状溝に突没自在に挿入さ
    れ、この環状溝及びローラと当接することで、ケース内
    圧力と圧縮室内圧力との分離を行なうシールリング部材
    であることを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シリンダは、 前記シリンダは前記環状溝の部分で分割可能に設けられ
    た少なくとも2以上の部材からなることを特徴とするへ
    リカルブレード式圧縮機。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記2以上の部材間にパッキンを挟みこれらをボルトで
    固定したことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  21. 【請求項21】 請求項19記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記2以上の部材の材質は同一であり、かつシールリン
    グ部材の材質に合わせて、窒化処理、Ni‐P‐Bメッ
    キ等の表面処理を施したことを特徴とするヘリカルブレ
    ード式圧縮機。
  22. 【請求項22】 請求項19記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記2以上の部材のうちシールリング部材と摺動する側
    の材質と、シールリング部材と摺動しない側の材質とを
    異ならせたことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮
    機。
  23. 【請求項23】 請求項18記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリング部材が装着される環状溝は、前記シリ
    ンダの一端部と前記ローラの端面を保持する受け部材と
    によって区画され、 前記シールリング部材は、前記シリンダ及びローラと当
    接することで、ケース内圧力と圧縮室内圧力との分離を
    行なうことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  24. 【請求項24】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記シール部材は、 前記ローラの端面に設けられた環状溝に挿入され、 このローラの端面を保持する受け部材との間でケース内
    圧力と圧縮室内圧力の分離を行なうものであることを特
    徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  25. 【請求項25】 請求項24記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記環状溝は、 前記ローラの外周面側にも開放するものであることを特
    徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  26. 【請求項26】 請求項24記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記環状溝は、 前記ローラの内側にも開放するものであることを特徴と
    するヘリカルブレード式圧縮機。
  27. 【請求項27】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記シール部材は、 前記ローラの端面を保持する受け部材に設けられた環状
    溝に挿入され、 このローラの端面との間でケース内圧力と圧縮室内圧力
    の分離を行なうものであることを特徴とするヘリカルブ
    レード式圧縮機。
  28. 【請求項28】 請求項24記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シール部材に対し前記圧縮室から圧縮中間圧を導く
    中間圧導入路を設けたことを特徴とするヘリカルブレー
    ド式圧縮機。
  29. 【請求項29】 請求項24記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記環状溝及びこの環状溝に挿入されるシール部材をそ
    れぞれ複数有し、 複数のシール部材で区切られる空間部の少なくとも1個
    所以上に、前記圧縮室から圧縮中間圧を導く中間圧導入
    路を設けたことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮
    機。
  30. 【請求項30】 請求項27記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シール部材に対し前記圧縮室から圧縮中間圧を導く
    中間圧導入路を設けたことを特徴とするヘリカルブレー
    ド式圧縮機。
  31. 【請求項31】 請求項27記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記環状溝及びこの環状溝に挿入されるシール部材をそ
    れぞれ複数有し、 複数のシール部材で区切られる空間部の少なくとも1個
    所以上に、前記圧縮室から圧縮中間圧を導く中間圧導入
    路を設けたことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮
    機。このような構成によれば、各シール部材に作用する
    圧力差を安定してコントロールすることが可能となり、
    シール性、信頼性が向上する。
  32. 【請求項32】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記シール部材は、第1のシールリング部材と第2のシ
    ールリング部材を有し、 第1のシールリング部材は、ローラの外周面に設けた環
    状溝に突没自在に挿入され、この環状溝及びシリンダと
    当接することで、高圧側と低圧側との分離を行なうもの
    であり、 第2のシールリング部材は、前記ローラの端面に設けら
    れた環状溝に挿入され、このローラの端面を保持する受
    け部材との間で高圧及び低圧の分離を行なうものである
    ことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  33. 【請求項33】 請求項32記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記第2のシールリングを装着するための環状溝は、 前記ローラの外周面側にも開放するものであることを特
    徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  34. 【請求項34】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記シール部材は、 周方向に沿う一個所に分割部を有し、拡径可能に構成さ
    れたシールリング部材であることを特徴とするヘリカル
    ブレード式圧縮機。
  35. 【請求項35】 請求項34記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリング部材の分割部は、 互いに直行する6つの合わせ面を有することを特徴とす
    るへリカルブレード式圧縮機。
  36. 【請求項36】 請求項34記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリング部材の分割部は、 このシールリングの厚さ方向と平行に設けられかつ所定
    角度傾斜した合わせ面を有することを特徴とするヘリカ
    ルブレード式圧縮機。
  37. 【請求項37】 請求項34記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリング部材の分割部は、 このシールリング部材の厚さ方向と平行に設けられた3
    カ所の合わせ面を有することを特徴とするヘリカルブレ
    ード式圧縮機。
  38. 【請求項38】 請求項34記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリング部材の分割部は、 このシールリング部材の径方向に平行に設けられた3カ
    所の合わせ面を有することを特徴とするヘリカルブレー
    ド式圧縮機。
  39. 【請求項39】 請求項34記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリング部材の分割部は、 このシールリングの径方向と平行に設けられかつ所定角
    度傾斜した合わせ面を有することを特徴とするヘリカル
    ブレード式圧縮機。
  40. 【請求項40】 請求項35若しくは請求項37記載の
    ヘリカルブレード式圧縮機において、 前記合わせ面のうち少なくとも1つの合わせ面は、ロー
    ラの公転に伴い、このシールリング部材が、このシール
    リングを保持する溝から最も突出した場合においても常
    にリング用溝の中に位置することを特徴とするヘリカル
    ブレード式圧縮機。
  41. 【請求項41】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記シール部材は、 シールリング部材と、 このシールリング部材を外周方向に付勢するばね材とを
    有するものであることを特徴とするヘリカルブレード式
    圧縮機。
  42. 【請求項42】 請求項41記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記ばね材は、前記シールリング部材の内周面に形成さ
    れたガイド溝によって保持されていることを特徴とする
    ヘリカルブレード式圧縮機。
  43. 【請求項43】 請求項34記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリング部材は、 装着前の状態での外径が、その外径面が当接する部材の
    内径より大きく形成されていることを特徴とするヘリカ
    ルブレード式圧縮機。
  44. 【請求項44】請求項1記載のヘリカルブレード式圧縮
    機において、 前記シール部材は、 分割部を有さないシールリング部材であることを特徴と
    するヘリカルブレード式圧縮機。
  45. 【請求項45】 請求項44記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 シールリング部材は、 リング状の本体部と、 この本体部の外周面に設けられたリング側環状溝と、 このリング側環状溝に装着されたサブシールリング部材
    とからなることを特徴とするへリカルブレード式圧縮
    機。
  46. 【請求項46】 請求項44記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 シールリング部材は、 リング状の本体部と、 この本体部の内周面に設けられたリング側環状溝と、 このリング側環状溝に装着されたサブシールリング部材
    とからなることを特徴とするへリカルブレード式圧縮
    機。
  47. 【請求項47】 請求項44記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 シールリング部材は、 リング状の本体部と、 この本体部の内周面及び外周面に設けられたリング側環
    状溝と、 このリング側環状溝に装着された内周用及び外周用のサ
    ブシールリング部材とからなることを特徴とするへリカ
    ルブレード式圧縮機。
  48. 【請求項48】 請求項44記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリング部材は、 その外周側に開口するリング側環状溝を有し、このリン
    グ側環状溝の断面はU字形若しくはV字形で、開口側が
    高圧となる構成としたことを特徴とするヘリカルブレー
    ド式圧縮機。
  49. 【請求項49】 請求項44記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリング部材は、 その内周側に開口するリング側環状溝を有し、このリン
    グ側環状溝の断面はU字形若しくはV字形で、開口側が
    低圧となる構成としたことを特徴とするヘリカルブレー
    ド式圧縮機。
  50. 【請求項50】 請求項48若しくは請求項49に記載
    のヘリカルブレード式圧縮機において、 前記リング側環状溝内にばね材を介在させたことを特徴
    とするヘリカルブレード式圧縮機。
  51. 【請求項51】 請求項44記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリングが当接する部材にサブシールリング用
    溝を設け、このサブシールリング用溝内にサブシールリ
    ング部材を装着したことを特徴とするヘリカルブレード
    式圧縮機。
  52. 【請求項52】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記シール部材は、 外周面、内周面及びこれらを挟む平坦面とを有するシー
    ルリング部材であって、 前記平坦面は、このシールリングが当接する部材と摺動
    している面積が摺動していない面積よりも小さくなるよ
    うに構成されていることを特徴とするヘリカルブレード
    式圧縮機。
  53. 【請求項53】 請求項52記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記平坦面に、低圧側に開放する逃げ部を設けたことを
    特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  54. 【請求項54】 請求項52記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記平坦面に、高圧側に開放する逃げ部を設けたことを
    特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  55. 【請求項55】 請求項27記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記ローラ端面の環状溝に挿入されたシール部材は、 外周面と内周面にシール部材側環状溝溝を有するシール
    リング部材であり、 これらのシール部材側環状溝内にはサブシールリング部
    材が挿入され、 かつ圧縮室内の圧縮中間圧をシールリングの摺動面と反
    対側の面に導く中間圧導入路を有することを特徴とする
    ヘリカルブレード式圧縮機。
  56. 【請求項56】 請求項55記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記シールリングの摺動面と反対側の面にばね材を設け
    たことを特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  57. 【請求項57】 請求項55若しくは請求項56記載の
    ヘリカルブレード式圧縮機において、 シールリング部材の摺動面にはこのシールリングの内外
    周側に連通しない逃げ部が形成されており、 かつ、圧縮中間圧を上記逃げ部に導いく中間圧導入路を
    前記シールリングに設けたことを特徴とするへリカルブ
    レード式圧縮機。
  58. 【請求項58】 請求項29記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記複数のシールリング部材は、 リング状の本体部と、 この本体部の内周面に設けられたリング側環状溝と、 このリング側環状溝に装着されたサブシールリング部材
    とからなることを特徴とするへリカルブレード式圧縮
    機。
  59. 【請求項59】 請求項29記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 前記複数のシールリング部材は、 その外周側に開口するリング側環状溝を有し、このリン
    グ側環状溝の断面はU字形若しくはV字形で、開口側が
    高圧となる構成としたことを特徴とするヘリカルブレー
    ド式圧縮機。
  60. 【請求項60】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 シール部材の材質をエンプラ(樹脂材)としたことを特
    徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  61. 【請求項61】 請求項60記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 エンプラからなるシール部材の材質の主成分をPEEK
    (ポリエーテルエーテルケトン)としたことを特徴とす
    るヘリカルブレード式圧縮機。
  62. 【請求項62】 請求項60記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 エンプラからなるシール部材の材質の主成分をPTFE
    やPFAからなるフッ素樹脂としたことを特徴とするヘ
    リカルブレード式圧縮機。
  63. 【請求項63】 請求項60記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 エンプラからなるシール部材の材質の主成分をPI(ポ
    リイミド)としたことを特徴とするへリカルブレード式
    圧縮機。
  64. 【請求項64】 請求項60記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 エンプラからなるシール部材の主成分をPPS(ポリフ
    ェニレンサルファイド)としたことを特徴とするヘリカ
    ルブレード式圧縮機。
  65. 【請求項65】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記シール部材は、シールリング部材であり、 このシールリング部材のシリンダ内に挿入される側の内
    径端部には面取りが施されていることを特徴とするヘリ
    カルブレード式圧縮機。
  66. 【請求項66】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記シール部材は、シールリング部材であり、 このシールリング部材のシリンダ内に挿入される側の外
    径端部には面取りが施されていることを特徴とするヘリ
    カルブレード式圧縮機。
  67. 【請求項67】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機において、 前記シール部材は、シールリング部材であり、 このシールリング部材のシリンダ内に挿入される側の外
    径端部及び内径端部には面取りが施されていることを特
    徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  68. 【請求項68】 請求項65、請求項66、請求項67
    にいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機におい
    て、 それぞれの面取りは、C0.3以上としたことを特徴と
    するヘリカルブレード式圧縮機。
  69. 【請求項69】 請求項65、請求項66、請求項67
    にいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機におい
    て、 それぞれの面取りは、テーパ形状としたことを特徴とす
    るへリカルブレード式圧縮機。
  70. 【請求項70】 請求項65、請求項66、請求項67
    にいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機におい
    て、 それぞれの面取りは、印篭部となる段差形状としたこと
    を特徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  71. 【請求項71】 請求項1記載のヘリカルブレード式圧
    縮機を用いたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  72. 【請求項72】 請求項71記載の冷凍サイクル装置に
    おいて、 冷凍サイクルに使用される冷媒は、R22よりも凝縮ま
    たは蒸発圧力が高い冷媒を使用したことを特徴とする冷
    凍サイクル装置。
  73. 【請求項73】 請求項72記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 冷凍サイクルに使用される冷媒は、R32またはR32
    を含有するHFC系冷媒であることを特徴とする冷凍サ
    イクル装置。
  74. 【請求項74】 請求項73記載のヘリカルブレード式
    圧縮機において、 冷凍サイクルに使用されるHFC系冷媒は、R410A
    またはR407Cからなる混合冷媒であることを特徴と
    する冷凍サイクル装置。
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