JPH11257250A - ポンプ装置 - Google Patents

ポンプ装置

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JPH11257250A
JPH11257250A JP5920198A JP5920198A JPH11257250A JP H11257250 A JPH11257250 A JP H11257250A JP 5920198 A JP5920198 A JP 5920198A JP 5920198 A JP5920198 A JP 5920198A JP H11257250 A JPH11257250 A JP H11257250A
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JP
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pump
passage
suction
connection path
path
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Application number
JP5920198A
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English (en)
Inventor
Yukio Uchida
由紀雄 内田
Masateru Yamamuro
雅輝 山室
Masashi Oya
昌志 大宅
Sachiko Noujiyou
幸子 能條
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ高回速度に拘わらず常時充分な吸入流
量を確保できるようにする。吸入流量不足によるキャビ
テーションの発生を無くす。 【解決手段】 流量制御弁44のドレーン孔51の開口
する吸入通路39と、吸入配管38をメイン接続路55
とサブ接続路56によって接続する。メイン接続路55
は、吸入通路39のドレーン孔開口部の近傍に開口形成
し、サブ接続路56は吸入通路39のメイン接続路55
よりも下流側に開口形成する。サブ接続路56に補助ポ
ンプ31を介装する。作動液の吸入流量はメイン接続路
55とサブ接続路56によって確保され、サブ接続路5
6からは補助ポンプ31によって作動液が強制的に送ら
れる。メイン接続路55とサブ接続路56が離間してい
るため、ドレーン孔51から戻される作動液の流速は大
きく減速されない。このため、作動液はこの流速による
過給効果によってポンプ本体30に吸入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量制御弁が一体
に組み込まれ、自動車のパワーステアリング等に用いら
れるポンプ装置に関し、とりわけ、流量制御弁から余剰
分の作動液が戻される吸入側の通路の構造を改良したポ
ンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のポンプ装置として、図7に示す
ようなものが従来より案出されている。
【0003】このポンプ装置は、ポンプ作用を為すポン
プ本体1が所謂ベーン型のポンプによって構成されてお
り、ロータ2が駆動軸3と一体に回転すると、ロータ2
に進退自在に支持された複数枚のベーン4がカムリング
5の内周面に摺接して、隣接するベーン4,4間の容積
を連続的に変化させるようになっている。そして、ポン
プハウジング6は、ポンプ収容穴7を有するハウジング
本体8と、ハウジング本体8の端面に結合されるハウジ
ングカバー9とから成り、前記カムリング5はサイドプ
レート10と共にポンプ収容穴7内に収容され、その両
側部をハウジングカバー9とサイドプレート10によっ
て閉塞されている。
【0004】また、ハウジング本体8からハウジングカ
バー9にかけては、吸入配管11とカムリング5内の吸
入領域(吸入口)を連通する吸入通路12が形成され、
サイドプレート10からハウジング本体8にかけては、
カムリング5内の吐出領域(吐出口)と吐出配管(図示
せず。)を連通する吐出通路13が形成されている。そ
して、吐出通路13の途中には吐出配管への作動液の供
給流量を一定量に制限し、余剰分の作動液をドレーン孔
14から吸入通路12に戻す流量制御弁15が介装され
ている。尚、サイドプレート10のポンプ収容穴7の底
部側の面にはポンプ本体1からの吐出圧が作用し、サイ
ドプレート10がその吐出圧を受けてカムリング5をハ
ウジングカバー9に押し付けるようになっている。
【0005】このポンプ装置は以上のような構成である
ため、ポンプ本体1での吐出流量が設定値に満たない間
はポンプ本体1から吐出された作動液はそのまま吐出配
管に供給され、ポンプ本体1での吐出流量が設定値以上
になると、作動液は流量制御弁15による制限を受け、
余剰分がドレーン孔14を通って吸入通路12に戻され
る。そして、吸入通路12に戻された作動液は吸入配管
11から導入される作動液と共に再度ポンプ本体1内に
吸入される。
【0006】尚、この類似技術は、例えば、特開昭59
−190489号公報等に示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ポンプ装置においては、作動液の充分な吸入流量を確保
しないと、ポンプ作動時に吸入通路12内でキャビテー
ションを発生し、このキャビテーションに起因する異音
の発生や作動液の温度上昇等の不具合を招く。
【0008】このため、これについての対策として、吸
入配管11と吸入通路12を接続する接続路16の面積
を拡大することが考えられるが、この接続路16の面積
を無闇に拡大すると、流量制御弁15から吸入通路12
に戻される作動液の流速が接続路16部分で減速され、
ポンプ高回転時の充分な過給効果が得られなくなってし
まう。したがって、ポンプ高回転時には結局作動液の流
入量が不足し、キャビテーションの発生を充分に抑える
ことができない。
【0009】そこで本発明は、ポンプ高回転時における
流量制御弁からの戻り作動液による過給効果を損なうこ
となく、常時充分な吸入流量を確保できるようにして、
キャビテーションの発生を確実に防止することのできる
ポンプ装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として請求項1の発明は、ポンプハウジング
に収容されたポンプ本体と、ポンプハウジングの外部の
吸入配管とポンプ本体の吸入口を連通する吸入通路と、
ポンプ本体の吐出口とポンプハウジングの外部の吐出配
管を連通する吐出通路と、この吐出通路中に介装され
て、余剰分の作動液をドレーン孔から前記吸入通路に戻
す流量制御弁を備えたポンプ装置において、吸入配管に
接続される接続路を、吸入通路のドレーン孔開口部の近
傍に開口するメイン接続路と、このメイン接続路よりも
下流側に開口するサブ接続路とによって構成し、サブ接
続路の途中に補助ポンプを設けるようにした。
【0011】この発明の場合、吸入配管からポンプ本体
に吸入される作動液の流量は、メイン接続路から導入さ
れる作動液の流量とサブ接続路から導入される作動液の
流量の総和となる。サブ接続路からは作動液が補助ポン
プによって強制的に送られるため、ポンプ本体にはポン
プ回転速度にかかわらず常時充分な流量の作動液が吸入
されるようになる。また、メイン接続路とサブ接続路が
吸入通路の流通方向に離間した位置に開口形成されるた
め、ポンプ高回転時に流量制御弁のドレーン孔から吸入
通路に流入する作動液の流速は接続路部分で減速されに
くくなる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、補助ポンプをポンプ本体と同じ駆動軸によって駆動
するようにした。この場合、補助ポンプがポンプ本体と
同期して回転するため、サブ接続路からポンプ本体には
ポンプ本体の回転速度に応じた流量の作動液が供給され
る。また、駆動軸をポンプ本体と補助ポンプで共用する
構造であるため、装置の構造が簡素化される。
【0013】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、補助ポンプを電動モータで駆動する一方で、ポンプ
本体の吸入口の近傍に圧力センサを設け、前記電動モー
タをこの圧力センサの検出値に応じて制御するようにし
た。この場合、ポンプ本体の吸入口の近傍の圧力に応じ
て補助ポンプが制御され、それによってサブ接続路から
作動液の流入量が調整される。
【0014】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明において、サブ接続路の補助ポンプの下流側と
上流側を接続する戻し通路を設け、この戻し通路の途中
に、補助ポンプの下流側の圧力が設定圧以上になったと
きに通路を開くリリーフ弁を設けるようにした。この場
合、補助ポンプの下流側の圧力がリリーフ弁の作動によ
って設定圧以上にならないように管理される。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図1〜図
6に基づいて説明する。
【0016】最初に、図1〜図5に示す本発明の第1実
施例について説明する。
【0017】図1は本発明にかかるポンプ装置の断面図
であり、同図において、20は、一端に動力伝達用のプ
ーリ21を結合した駆動軸、22は、この駆動軸20を
軸受23,24を介して回転可能に収容支持するポンプ
ハウジングである。プーリ21は図示しないベルトを通
して自動車のエンジンに連係され、このエンジンの動力
を受けて回転するようになっている。
【0018】ポンプハウジング22は、第1ポンプ収容
穴25を有する第1ハウジング26と、第2ポンプ収容
穴27を有する第2ハウジング28と、この第2ハウジ
ング28の第2収容穴27側の端面を閉塞するハウジン
グカバー29とから構成され、これらが図示しないボル
トによって一体に結合されている。第1ポンプ収容穴2
5にはポンプ本体30が、第2ポンプ収容穴27には補
助ポンプ31が夫々収容されており、これらポンプ本体
30と補助ポンプ31は同一の駆動軸20から動力を受
けて夫々別々にポンプ作用を為すようになっている。こ
の実施例の場合、ポンプ本体30と補助ポンプ31は共
に同一構造のベーン型のポンプによって構成されてお
り、両者の吐出容量は補助ポンプ31側がポンプ本体3
0側に比較して小さく設定されている。
【0019】ポンプ本体30は、駆動軸20にスプライ
ン結合されたロータ32と、このロータ32の外周に配
置されたカムリング33と、このカムリング33の一方
の側面に重合配置されたサイドプレート34とを備えて
いる。ロータ32は、図2に示すように外周面に複数個
のスロット35が放射状に形成され、この各スロット3
5にベーン36が進退自在に収容されている。この各ベ
ーン36はロータ32の回転に伴う遠心力とベーン底部
に導入される吐出圧によって径方向外側に付勢されてい
る。一方、カムリング33の内周面は略隋円状に形成さ
れており、ロータ32が回転すると、前記各ベーン36
がこのカムリング33の内周面のプロフィールに沿って
進退動作する。また、カムリング33の両側部は第2ハ
ウジング28とサイドプレート34によって閉塞され、
ロータ32の円周方向で隣接する各ベーン36,36間
にはロータ32の回転に伴って連続的に容積変化するポ
ンプ作用室37が形成されている。このポンプ作用室3
7は、カムリング33の内周のうちの中心からの距離が
次第に増大する領域(吸入領域a)において容積を膨張
させ、逆に次第に減少する領域(吐出領域b)において
容積を収縮させるようになっている。
【0020】尚、補助ポンプ31の基本構造はポンプ本
体30と同一であるため、ポンプ本体30と同一部分に
ポンプ本体30側の符号にAを追加した符号を付し、補
助ポンプ31の具体的な構造については説明を省略する
ものとする。
【0021】一方、第1ハウジング26から第2ハウジ
ング28にかけては、第1ハウジング26の外部の吸入
配管38とポンプ本体30のカムリング33内の吸入領
域aとを連通する吸入通路39が形成されている。この
吸入通路39は、図3に示すように、第2ハウジング2
8部分において二又に分岐し、この分岐通路39a,3
9bの各先端がカムリング33内の二つの吸入領域a,
aに臨んで開口している。
【0022】また、ポンプ本体30のサイドプレート3
4から第1ハウジング26にかけては、カムリング33
内の吐出領域bと第1ハウジング26の外部の吐出配管
40とを連通する吐出通路41が形成されている。この
吐出通路41は、サイドプレート34の吐出領域bに対
応する位置に形成された連通孔42と、第1ポンプ収容
穴25の底部とサイドプレート34の間に形成された圧
力室43とを含み、圧力室43に導入された作動液の液
圧はサイドプレート34を通してカムリング33を第2
ハウジング28の端面に押し付けるように作用するよう
になっている。
【0023】さらに、吐出通路41の途中には、図4,
図5に示すような流量制御弁44が介装されている。こ
の流量制御弁44は、第1ハウジング26に形成された
弁穴45の端部に、吐出配管38を接続するための接続
プラグ46が結合され、吐出通路41の上流側通路41
aが弁穴45の内壁に開口形成されると共に、吐出通路
41の下流側通路41bが接続プラグ46に軸方向に沿
って形成されている。そして、弁穴45にはスプリング
47によって接続プラグ46方向に付勢されたスプール
48が摺動自在に収容され、このスプール48によって
弁穴45内が接続プラグ46側の調圧室49と底部側の
背室50とに隔成されている。また、弁穴45の底部寄
りの内壁には吸入通路39に向かってストレートに連通
する(図1参照。)ドレーン孔51が開口形成され、ス
プール48によってこのドレーン孔51が図4,図5に
示すように適宜開閉されるようになっている。
【0024】また、接続プラグ46に形成された下流側
通路41bにはオリフィス52が設けられており、この
オリフィス52の後流側が圧力導入路53によって背室
50と導通している。このため、スプール48にはオリ
フィス52の前方側の調圧室49の液圧とオリフィス5
2の後方側の背室50の液圧が作用し、スプール48は
このオリフィス52の前後の差圧に応動してドレーン孔
51を開閉するようになっている。したがって、オリフ
ィス52の前後の差圧はスプール48の作動によってほ
ぼ一定圧に制御され、接続プラグ46から吐出配管41
に供給される作動液はその結果としてほぼ一定の流量に
維持される。尚、図4,図5中、54は、スプール48
に設けられたリリーフ弁であり、このリリーフ弁54は
オリフィス52の後方側の圧力(吐出配管40の圧力)
が設定圧以上になったときに背室50内の作動液をドレ
ーン孔51に逃がすようになっている。
【0025】ところで、吸入通路39は、図1に示すよ
うに第1ハウジング26に形成されたメイン接続路55
と、第2ハウジング28とハウジングカバー29に跨が
って形成されたサブ接続路56を通して吸入配管38に
接続されている。メイン接続路55は、吸入通路39の
前記ドレーン孔51の開口部の近傍に開口し、サブ接続
路56は、メイン接続路55よりも吸入通路39の下流
側の二股の分岐部の近傍に開口している。
【0026】そして、サブ接続路56の途中には補助ポ
ンプ31が介装され、吸入配管38からサブ接続路56
に導入された作動液をこの補助ポンプ31によって吸入
通路39内に強制的に送り出すようになっている。ま
た、サブ接続路56のうちの補助ポンプ31の下流側と
上流側は戻し通路57によって連通接続されており、こ
の戻し通路57の途中には、補助ポンプ31の下流側の
圧力が設定圧以上になったときに通路57を開くリリー
フ弁58が介装されている。したがって、サブ接続路5
6と吸入通路39の合流部の圧力は、このリリーフ弁5
8によって設定圧を越えないように管理されている。
【0027】このポンプ装置は以上のような構成である
ため、エンジンの始動と共に駆動軸20が回転すると、
ポンプ本体30と補助ポンプ31の各ロータ32,32
Aが駆動軸20と一体に回転し、ポンプ本体30と補助
ポンプ31が夫々連続してポンプ作用を為すようにな
る。
【0028】ここで、ポンプ本体30の吐出流量はエン
シンの回転速度の増加に略比例して増加するが、エンジ
ンの回転速度が遅くポンプ本体30の吐出流量が設定値
に満たない間は、ポンプ本体30から吐出された作動液
は流量制御弁44による制限を受けることなくそのまま
吐出通路41を通って吐出配管40へと導出される。そ
して、このとき吸入配管38から吸入通路39にはメイ
ン接続路55ばかりでなくサブ接続路56からも作動液
が導入されるため、ポンプ本体30側で要求する充分な
作動液がポンプ本体30の吸入口(カムリング33内の
吸入領域a)に供給される。特に、サブ接続路56から
はポンプ本体30と同期回転する補助ポンプ31によっ
て作動液が吸入通路39内に強制的に送り出されるた
め、ポンプ本体30の回転に応じた吸入流量が不足なく
ポンプ本体30に供給される。したがって、このとき吸
入通路39内が負圧になることがなくなり、吸入通路3
9内にはキャビテーションが発生しにくくなる。
【0029】また、エンジンの回転速度が上昇し、それ
に伴ってポンプ本体30の吐出流量が設定値以上になる
と、ポンプ本体30から吐出された作動液は流量制御弁
44による制限を受け、一定流量だけが吐出配管40に
導出され、余剰分がドレーン孔51を通して吸入通路3
9に戻される。そして、吸入通路39にはこのドレーン
孔51から戻される作動液に加え、吸入配管38から供
給される作動液がメイン接続路55とサブ接続路56を
通って導入される。
【0030】このとき、ドレーン孔51から吸入通路3
9に流入する作動液の流速はポンプ回転速度(ロータ3
2の回転速度)に応じたものとなり、回転速度が速くな
ればなるほど流速も速くなるが、吸入通路39のドレー
ン孔51の開口部近傍に配置されるメイン接続路55の
開口面積がさして大きなものでないため、作動液の流速
がこの部分で大きく減速されることはない。そして、メ
イン接続路55の下流側にはサブ接続路56が開口形成
されているが、このサブ接続路56の開口面積もメイン
接続路55と同様に大きなものではないため、作動液の
流速はこの部分でも大きく減速されることはない。した
がって、ドレーン孔51から戻される作動液は吸入通路
39内で大きく減速されることがなくなり、その大きな
速度エネルギーによる過給効果とサブ接続路56の補助
ポンプ31による過給効果によって充分な作動液がポン
プ本体30の吸入口(カムリング33内の吸入領域a)
に供給されるようになる。このため、ポンプ回転速度が
速くなっても吸入通路39内にはキャビテーションが発
生しにくくなる。
【0031】また、エンジンの回転速度が高まると、補
助ポンプ31の吐出流量も増加するため、その吐出流量
の増加に伴ってサブ接続路56の補助ポンプ31下流側
の液圧が上昇することが考えられるが、補助ポンプ31
の下流側の液圧が設定値以上に上昇すると、リリーフ弁
58が戻し通路57を開いて補助ポンプ31の下流側の
作動液の一部が上流側に戻しされ、吸入通路39内の圧
力が必要以上に上昇する不具合が防止される。
【0032】したがって、このポンプ装置によればポン
プ回転速度に関係なく、キャビテーションの発生を確実
に防止することができ、キャビテーションに起因した異
音の発生や発熱等の不具合を無くすことができる。
【0033】また、このポンプ装置においては、補助ポ
ンプ31をポンプ本体30と同一軸上に配置して同じ駆
動軸20によって駆動する構造となっているため、サブ
接続路56から吸入通路39にポンプ本体30の回転速
度に応じた流量を供給することができるうえ、部品点数
が少なく構造が簡単であることから、低コスト化、及
び、装置のコンパクト化が可能になるという利点もあ
る。
【0034】尚、以上ではサブ接続路56をメイン接続
路55の下流側に一つだけ開口形成した場合について説
明したが、サブ接続路56は一つに限らず二つ以上形成
するようにしても良い。
【0035】つづいて、図6に示す本発明の第2実施例
について説明する。尚、以下の実施例の説明において
は、図1〜図5に示した第1実施例のものと同一部分に
同一符号を付し、重複する部分の説明については省略す
るものとする。
【0036】この実施例のポンプ装置は、ポンプ本体3
0、補助ポンプ31、流量制御弁44の構成や、吸入
側、吐出側の各通路の構成等は第1実施例のものと同様
となっているが、補助ポンプ31を駆動するための手段
が第1実施例のものと大きく異なっている。
【0037】即ち、この実施例のポンプ装置にあって
は、ハウジングカバー29に電動モータ60が支持固定
され、補助ポンプ31がこの電動モータ60によって駆
動されるようになっている。そして、吸入通路39内の
ポンプ本体30近傍位置には圧力センサ61が設置さ
れ、この圧力センサ61の検出信号が、電動モータ60
を駆動制御する図示しないコントローラに入力されるよ
うになっている。コントローラは、この圧力センサ61
の検出信号に基き、吸入通路39内の圧力を常に設定圧
力範囲内に維持するように電動モータ60を駆動制御す
る。
【0038】このポンプ装置は以上のような構成である
ため、第1実施例と同様にメイン接続路55とサブ接続
路56によって吸入配管38からの充分な吸入流量を確
保し、かつ、流量制御弁44からの戻り作動液の流速に
よる過給効果と補助ポンプ31による過給効果によって
ポンプ高回転時に充分な作動液をポンプ本体30に確実
に吸入させることができる。
【0039】そして、このポンプ装置は、圧力センサ6
1の検出値に基づいて補助ポンプ31を電動モータ60
によって駆動制御し、それによって吸入通路39内を常
時設定圧力範囲に維持するようにしているため、ポンプ
本体30に常時必要充分な作動液を吸入させることがで
きる。さらに、このポンプ装置にあっては、補助ポンプ
31の作動を要しないときに電動モータ60を停止若し
くは減速するため、電気的なエネルギーの損失も少な
い。
【0040】また、このポンプ装置の場合、ポンプ本体
30とは別に電動モータ60で補助ポンプ31を駆動す
るため、同一駆動軸でポンプ本体30と補助ポンプ31
を駆動する第1実施例のものに比較して、ポンプ本体3
0側の駆動効率を高めることができるという利点があ
る。
【0041】尚、以上で説明した二つの実施例において
は、ポンプ本体としてベーン型のポンプを採用した場合
について説明したが、ポンプ本体はベーン型のポンプに
限らず歯車型等の他のタイプのポンプであっても良い。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、吸入配
管に接続される接続路を、吸入通路のドレーン孔開口部
の近傍に開口するメイン接続路と、このメイン接続路よ
りも下流側に開口するサブ接続路とによって構成し、サ
ブ接続路の途中に補助ポンプを設けるようにしたため、
吸入配管からの作動液の吸入流量をメイン接続路とサブ
接続路によって充分に確保することができ、しかも、流
量制御弁からの戻り作動液の流速が接続路部分で大きく
減速されないことから、ポンプ高回転時には戻り作動液
の流速による過給効果と補助ポンプによる過給効果によ
って作動液をポンプ本体内に充分に吸入させることがで
きる。したがって、この発明によれば、ポンプ回転速度
に関係なく常時キャビテーションの発生を確実に防止す
ることができる。
【0043】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、補助ポンプをポンプ本体と同じ駆動軸によって駆動
するようにしたため、ポンプ本体の回転速度に応じた流
量の作動液をサブ接続路からポンプ本体に効率良く供給
することができると共に、ポンプ装置の部品点数が少な
くなり構造が簡素化されることから低コストでの製造と
装置の小型化が可能になる。
【0044】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、補助ポンプを電動モータで駆動する一方で、ポンプ
本体の吸入口の近傍に圧力センサを設け、前記電動モー
タをこの圧力センサの検出値に応じて制御するようにし
たため、ポンプ本体の吸入圧を正確に管理してポンプ本
体の吸入口に常時必要充分な流量の作動液を供給するこ
とができる。また、この発明は、補助ポンプをポンプ本
体とは別に電動モータで駆動するため、ポンプ本体側の
駆動効率の低下を回避することができるうえ、不必要時
に電動モータを停止若しくは減速することで電気的なエ
ネルギーの損失も少なくすることができる。
【0045】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明において、サブ接続路の補助ポンプの下流側と
上流側を接続する戻し通路を設け、この戻し通路の途中
に、補助ポンプの下流側の圧力が設定圧以上になったと
きに通路を開くリリーフ弁を設けるようにしたため、ポ
ンプ本体の吸入圧の必要以上の上昇を抑え、ポンプ装置
の安定した作動を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図。
【図2】同実施例を示す図1のA−A矢視端面図
【図3】同実施例を示す図1のB−B線に沿う断面図。
【図4】同実施例を示す断面図。
【図5】同実施例を示す断面図。
【図6】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図7】従来の技術を示す断面図。
【符号の説明】
22…ポンプハウジング、 30…ポンプ本体、 31…補助ポンプ、 38…吸入配管、 39…吸入通路、 40…吐出配管、 41…吐出通路、 44…流量制御弁、 51…ドレーン孔、 55…メイン接続路、 56…サブ接続路、 57…戻し通路、 58…リリーフ弁、 60…電動モータ、 61…圧力センサ。
フロントページの続き (72)発明者 能條 幸子 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプハウジングに収容されたポンプ本
    体と、ポンプハウジングの外部の吸入配管とポンプ本体
    の吸入口を連通する吸入通路と、ポンプ本体の吐出口と
    ポンプハウジングの外部の吐出配管を連通する吐出通路
    と、この吐出通路中に介装されて、余剰分の作動液をド
    レーン孔から前記吸入通路に戻す流量制御弁を備えたポ
    ンプ装置において、 吸入配管に接続される接続路を、吸入通路のドレーン孔
    開口部の近傍に開口するメイン接続路と、このメイン接
    続路よりも下流側に開口するサブ接続路とによって構成
    し、サブ接続路の途中に補助ポンプを設けたことを特徴
    とするポンプ装置。
  2. 【請求項2】 補助ポンプをポンプ本体と同じ駆動軸に
    よって駆動することを特徴とする請求項1に記載のポン
    プ装置。
  3. 【請求項3】 補助ポンプを電動モータで駆動する一方
    で、ポンプ本体の吸入口の近傍に圧力センサを設け、前
    記電動モータをこの圧力センサの検出値に応じて制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  4. 【請求項4】 サブ接続路の補助ポンプの下流側と上流
    側を接続する戻し通路を設け、この戻し通路の途中に、
    補助ポンプの下流側の圧力が設定圧以上になったときに
    通路を開くリリーフ弁を設けたことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のポンプ装置。
JP5920198A 1998-03-11 1998-03-11 ポンプ装置 Pending JPH11257250A (ja)

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