JPH1125640A

JPH1125640A - 磁気テープカセット

Info

Publication number: JPH1125640A
Application number: JP17723097A
Authority: JP
Inventors: Kiyoo Morita; 清夫森田; Katsuki Asano; 克城浅野; Kazuo Hiraguchi; 和男平口
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1997-07-02
Filing date: 1997-07-02
Publication date: 1999-01-29

Abstract

(57)【要約】【課題】上カセットハーフ自身の寸法基準となるとと
もに磁気テープカセットの組立性を向上することができ
る磁気テープカセットを提供すること。【解決手段】上下カセットハーフ内に磁気テープを走
行可能に収納し、前記下カセットハーフの前方側に寸法
基準孔を有する磁気テープカセットにおいて、前記上カ
セットハーフの前記下カセットハーフの前記基準孔と対
向する位置に貫通孔からなる寸法基準孔が設けられてい
る磁気テープカセットにより解決される。。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、上下カセットハー
フを備えた磁気テープカセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】図３に、従来のＤＶＣ（デジタルビデオ
カセット）用の磁気テープカセット３０の分解斜視図を
示す。磁気テープカセット３０は、前面にＶＴＲ等の装
置側のテープ引き出し部材挿入用の開口部３１を備え、
上カセットハーフ３２と下カセットハーフ３３とから構
成されるカセット本体、カセット本体の前面に設けられ
たテープガイドによって開口部３１に張架された磁気テ
ープ（図示せず）と、磁気テープが覆われるようにカセ
ット本体の前面側に組み付けられた開閉蓋３４とを備え
た構成をなしている。開閉蓋３４は、アウターリッド
（前蓋）１９、トップリッド（上蓋）２０及びインナー
リッド（後蓋）２１の３枚のリッドで構成されている。

【０００３】下カセットハーフ３３内に一対のリール３
５，３６が回動自在に配置され、この両リール３５，３
６に磁気テープ（図示せず）が巻回されている。磁気テ
ープはカセット前方でかつ左右両側のテープガイド３
７，３８によって案内され、下カセットハーフ３３の前
面側の開口３１を通過するようになっている。そして、
リール３５，３６の周縁には、全周にわたって係合歯３
９，４０が形成されている。

【０００４】磁気テープカセット３０は、ＶＴＲ等の装
置に装填していないとき、即ちカセットの保管時や持ち
運び時において磁気テープが緩むのを防止するため、カ
セット後方側でかつリール３５，３６の間に形成された
略三角形状のスペースに、リール３５，３６の回動をロ
ックするためのロック装置を形成するスライド部材４
１、係合爪であるリールブレーキ４２，４３、このリー
ルブレーキを付勢するブレーキばね４４が配置されてい
る。

【０００５】上カセットハーフ３２には、上蓋ガイド溝
４５とピン支持孔４６が設けられている。上蓋ガイド溝
４５は、トップリッド２０の上蓋スライドピン２０ｄが
摺動する。ピン支持孔４６には、アウターリッド１９の
支軸ピン１９ｃが回動可能に嵌合支持される。また、上
カセットハーフ３２の表側には、テープの種類を確認す
る表示部３２ａやラベルを貼るラベル部３２ｂやテープ
残量を把握するための透明部３２ｃが設けられている。

【０００６】図４（ａ）に下カセットハーフ３３の側面
図を、図４（ｂ）にその上面図を示す。図４（ａ），
（ｂ）に示すように、下カセットハーフ３３には、前端
側に孔部４８ａ，４８ｂが、後端側に孔部４９ａ，４９
ｂが、略中央に孔部５０が設けられており、それぞれの
孔部は、ねじ止め部をなしている。そして、下カセット
ハーフ３３の前方側には規格により定められた２つの寸
法基準孔５１ａ，５１ｂが設けられている。それぞれの
寸法基準孔５１ａ，５１ｂは、貫通孔からなり下カセッ
トハーフ３３の外形寸法や下カセットハーフ３３に設け
られたリール用の孔３３ａ，３３ｂの位置の基準とな
り、主に光学的な方法で前記外形寸法等がこの基準孔５
１ａ，５１ｂを基準として測定される。

【０００７】図５（ａ）に上カセットハーフ３２の側面
図を、図５（ｂ）にその下面図を示す。図５（ａ），
（ｂ）に示すように、上カセットハーフ３２には、前端
部に突起部５２ａ，５２ｂ、後端側に突起部５３ａ，５
３ｂ、略中央に突起部５４が設けられており、それぞれ
の突起部は、ねじ止め用の孔部を構成している。そし
て、上カセットハーフ３２の前方側で下カセットハーフ
３３の寸法基準孔５１ａ，５１ｂと対向した位置には突
起部５５ａ，５５ｂが設けられている。上カセットハー
フ３２には、寸法諸元の規格が存在しないため従来は突
起部５５ａ，５５ｂに視認用の印としての凹部を設けて
上カセットハーフ３２の実質的な寸法基準としているこ
とがあった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、突起部５５
ａ，５５ｂの凹部は上カセットハーフ３２の裏側のリブ
等の位置を検出するため上カセットハーフ３２の裏側即
ちリブ等が設けられている側に設けられている。したが
って、上カセットハーフ３２の表側に表示部３２ａを設
けようとする場合やラベル部３２ｂや透明部３２ｃ等を
設ける場合には、その基準とすることができなかった。
また、近年自動化が望まれている組立工程において、そ
れぞれの突起部５５ａ，５５ｂに設けられた凹部は上カ
セットハーフ３２の裏側に設けられているため上カセッ
トハーフ３２側から下カセットハーフ３３側を臨んだ時
に、下カセットハーフ３３の寸法基準孔５１ａ，５１ｂ
が見えず、磁気テープカセットを組み立てる際の基準と
することができなかった。本発明は、前述した問題点に
鑑みてなされたものであり、その目的は上カセットハー
フ自身の寸法基準となるとともに磁気テープカセットの
組立性を向上することができる磁気テープカセットを提
供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、上
下カセットハーフ内に磁気テープを走行可能に収納し、
前記下カセットハーフの前方側に寸法基準孔を有する磁
気テープカセットにおいて、前記上カセットハーフの前
記下カセットハーフの前記基準孔と対向する位置に貫通
孔からなる寸法基準孔が設けられていることを特徴とす
る磁気テープカセットにより解決される。

【００１０】本発明によれば、上カセットハーフの下カ
セットハーフの寸法基準孔と対向する位置には貫通孔か
らなる寸法基準孔が設けられており、その上カセットハ
ーフの寸法基準孔が上カセットハーフ自身の寸法基準と
して機能するとともに磁気テープカセットを組み立てる
際の基準としても機能する。したがって、下カセットハ
ーフのみならず上カセットハーフにも貫通孔からなる寸
法基準孔が存在するので、磁気テープカセットの表裏か
ら視認可能であり、かつ上カセットハーフの表側の表示
部等や裏側の寸法等を正確に測定することができる。更
に、貫通孔からなる寸法基準孔が磁気テープカセットを
組み立てる際の基準として機能することにより、磁気テ
ープカセットの組立性が向上する。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の一実施
形態の上カセットハーフの上面図であり、図２（ａ），
（ｂ）は、本発明の一実施形態の磁気テープカセットの
組立方法である。なお、以下に説明する実施の形態例に
おいて、従来例と同一の構成については図中に同一符号
を付すことにより説明を簡略化あるいは省略する。

【００１２】図１に示すように、本発明の一実施形態の
磁気テープカセット１の上カセットハーフ２は、上カセ
ットハーフ２の前面側で下カセットハーフ３３の寸法基
準孔５１ａ，５１ｂと対向する位置に貫通孔からなる寸
法基準孔６ａ，６ｂが設けられている。寸法基準孔６
ａ，６ｂは貫通孔から構成されているため、磁気テープ
カセット１の表裏から視認可能となる。したがって、寸
法基準孔６ａ，６ｂは上カセットハーフ２の表側に設け
られた上カセットハーフ２のテープの種類を確認するた
めの表示部２ａやラベルを貼るためのラベル部２ｂやテ
ープ残量を確認するための透明部２ｃの光学的或いは機
械的な測定方法で基準となることが可能である。例え
ば、ラベル部２ｄの上カセットハーフ２の後方側の寸法
は、寸法基準孔６ａから距離ｄの位置として光学的な測
定方法で測定することができる。更に、従来通り寸法基
準孔６ａ，６ｂは上カセットハーフ２の外形寸法等の基
準とすることができるので磁気テープの成形の際の精度
を向上することができる。

【００１３】次に本発明の一実施形態の磁気テープカセ
ット１の組立方法について説明する。図２（ａ）に示す
ように、先ず下カセットハーフ３３を置く。そして磁気
テープリール３５，３６等の部品を下カセットハーフ３
３内に収納した後、図２（ｂ）に示すように、下カセッ
トハーフ３３の寸法基準孔５１ａ，５１ｂに上カセット
ハーフ２の寸法基準孔６ａ，６ｂが一致するようにして
を組み付けて、開閉蓋を取り付ける等の組立工程を経た
後、組立を完了する。寸法基準孔同士を位置あわせする
には、例えば寸法基準孔にピンを挿通させて上下カセッ
トハーフを組み合わせる。

【００１４】すなわち上記構成によれば、上カセットハ
ーフ２の寸法基準孔６ａ，６ｂが貫通孔からなるので、
下カセットハーフ３３に上カセットハーフ２を組み付け
る際、カセットハーフ２の上方から下カセットハーフ３
３を臨んだとき下カセットハーフの寸法基準孔５１ａ，
５１ｂを基準として組付位置を目視で確認することがで
きる。したがって、磁気テープカセットの組立性が向上
する。

【００１５】なお、本発明の上カセットハーフの寸法基
準孔は、前述した形態例に限定されるものでなく、適宜
な変形、改良等が可能である。例えば、下カセットハー
フの寸法基準孔と同径とすることも可能である。その際
機械的な手段によりにより上下カセットハーフの位置決
めを行える。また、本発明の磁気テープカセットはＤＶ
Ｃ用に限定されず、様々な種類のカセットに適用可能で
ある。

【００１６】

【発明の効果】以上、説明したように、本発明は、上カ
セットハーフの下カセットハーフの寸法基準孔と対向す
る位置には貫通孔からなる寸法基準孔が設けられている
ので、その上カセットハーフの寸法基準孔が上カセット
ハーフ自身の寸法基準として機能するとともに磁気テー
プカセットを組み立てる際の基準としても機能する。し
たがって、下カセットハーフのみならず上カセットハー
フにも貫通孔からなる寸法基準孔が存在するので、磁気
テープカセットの表裏から視認可能であり、かつ上カセ
ットハーフの表側の表示部等や裏側の寸法等を正確に測
定することができる。更に、貫通孔からなる寸法基準孔
が磁気テープカセットを組み立てる際の基準として機能
することにより、磁気テープカセットの組立性が向上す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態の上カセットハーフの上面
図を示す。

【図２】（ａ），（ｂ）は本発明の一実施形態の磁気テ
ープカセットの組立方法を示す。

【図３】従来の磁気テープカセットの分解斜視図を示
す。

【図４】（ａ）は従来の下カセットハーフの側面図を示
し、（ｂ）はその上面図を示す。

【図５】（ａ）は従来の上カセットハーフの側面図を示
し、（ｂ）はその下面図を示す。

【符号の説明】

１磁気テープカセット２上カセットハーフ２ａ表示部２ｂラベル部２ｃ透明部６ａ，６ｂ基準孔１９アウターリッド１９ｃ支軸ピン２０トップリッド２０ｄ上蓋ガイド溝２１インナーリッド３０磁気テープカセット３１開口部３２上カセットハーフ３２ａ表示部３２ｂラベル部３２ｃ透明部３３下カセットハーフ３４開閉蓋３５、３６リール３７、３８テープガイド３９，４０係合歯４１スライド部材４２、４３リールブレーキ４４リールブレーキばね４５上蓋ガイド溝４６ピン支持孔４８ａ，４８ｂ孔部４９ａ，４９ｂ孔部５０孔部５１ａ，５１ｂ基準孔５２ａ，５２ｂ突起部５３ａ，５３ｂ突起部５４突起部５５ａ，５５ｂ突起部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上下カセットハーフ内に磁気テープを走
行可能に収納し、前記下カセットハーフの前方側に寸法
基準孔を有する磁気テープカセットにおいて、前記上カセットハーフの前記下カセットハーフの前記基
準孔と対向する位置に貫通孔からなる寸法基準孔が設け
られていることを特徴とする磁気テープカセット。