JPH1125587A - ディスク再生装置及び再生方法 - Google Patents

ディスク再生装置及び再生方法

Info

Publication number
JPH1125587A
JPH1125587A JP18765197A JP18765197A JPH1125587A JP H1125587 A JPH1125587 A JP H1125587A JP 18765197 A JP18765197 A JP 18765197A JP 18765197 A JP18765197 A JP 18765197A JP H1125587 A JPH1125587 A JP H1125587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral portion
disk
outer peripheral
data
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18765197A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Mitani
孝一 三谷
Yasuhiro Hayashi
泰弘 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP18765197A priority Critical patent/JPH1125587A/ja
Publication of JPH1125587A publication Critical patent/JPH1125587A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクモータの負担及び振動の限界とデー
タ処理能力の限界で決定される動作限界を定常的に再生
することができるディスク再生装置及びその再生方法を
提供する。 【解決手段】 ディスクを定常的に再生する場合には内
周部CAV/外周部CLV動作(A−B−Cライン上を
動作する)で再生し、外周部を終点とする外周方向への
サーチを開始してから一定期間は、前記外周部CLV動
作時の最外周での回転数で外周部をCAV動作させ、前
記内周部CAV動作時の最内周での再生速度で内周部を
CLV動作させる(C−D−Aライン上を動作する)。
定常的に外周部を再生しているときの再生速度をデータ
処理能力の限界に等しくしてもサーチ中の再生速度がデ
ータ処理能力の限界を越えることがなくサーチ速度が速
くなる。また内周部をCLV動作させるので再生速度が
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−ROMやD
VD−ROMなどを光ディスクを再生するディスク再生
装置及びその再生方法に関するである。
【0002】
【従来の技術】最近、コンピュータの周辺機器として利
用されるCD−ROMドライブは、8倍速、12倍速、
さらには16倍速、32倍速といった高速再生を実現す
る方法として、線速度一定(CLV:Constant Linear
Velocity)方式で信号が記録されているディスクを内周
部では回転数一定(CAV:Constant Angular Velocit
y )、外周部ではCLVで再生する方法が検討されてい
る。CLV方式で信号が記録されているディスクを高速
再生する再生装置は、ディスクモータの回転数がディス
ク半径上の読み出しトラック位置によって変化し、ディ
スクの外周側から内周側へ向けて比例的な上昇線を描
く。したがって、トラックジャンプ時に、トラックジャ
ンプ前の再生位置における適正回転数とトラックジャン
プ後に再生位置における適正回転数とが大きく異なる場
合、モータは加速あるいは減速することになるので、ト
ラックジャンプ後適正回転数に収束するまでに要する時
間が長くなる。この問題を解決するために高トルクを発
生する加減速性能のよいディスクモータを用いてトラッ
クジャンプ時の平均アクセス時間を短縮する方法がある
が、このような高価なディスクモータを用いることは、
小型で安価な再生装置を実現しようとする際の大きな妨
げになる。
【0003】高速再生を実現する方法としてはCAV方
式で再生する方法もあるが、この場合、ディスクモータ
の回転数は、ディスク上の全トラック位置で一定である
ため加減速性能の良いディスクモータを用いる必要はな
い。しかし、CAVではディスクの外周から内周に至る
間にデータの再生速度が大きく変化する。したがって、
高速再生を実現するためにディスクモータを高回転数で
回転させると、それだけ信号処理回路のデータ処理能力
として高いものが求められる。しかし、信号処理回路の
性能を決めるクロック発生器の最大発振周波数にも限界
があることから、ディスク再生装置の再生速度を向上す
ることにも限界がある。そこで、ディスクの再生方法に
おいて、ディスク上のデータエリアを任意のトラック位
置を境にこのトラック位置を含む内周部と外周部とに予
め区分しておき、ディスクの外周部からの信号の読み出
しは、CLVで行い、ディスクの内周部からの読み出し
は、CAVで行う方式が提案された(特願平8−117
567号)。この方式(以下、内周部CAV/外周部C
LV方式という)ではディスクモータの最高回転数を低
減でき、ディスクモータの負担及び振動問題の軽減化を
図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8は、内周部CAV
/外周部CLV方式でディスクを再生するときのディス
ク上のデータエリアの再生位置とデータ再生速度との関
係を示した特性図である。前述のように,この方式では
内周部をCAV、外周部をCLVで再生することでディ
スクモータの最高回転数を低減でき、ディスクモータの
負担及び振動問題を軽減化できる。また、外周部をCL
V方式とすることでディスク再生時の再生信号レートが
データ処理能力の範囲内にあることが保証される。しか
し、この方式では外周部をサーチしているときに、再生
信号レートが外周部をCLV再生しているときより高く
なってしまい、データ処理能力の限界で外周部をCLV
再生するよう設定していた場合、CD同期信号やサブコ
ードデータの信頼性がなくなってしまう。その結果サー
チが遅くなったり、異常な動作をしてしまう恐れが生じ
ることがある。また、これを回避するためにデータ処理
能力の限界にマージンを加えた再生速度で再生するよう
に設定した場合には、データ処理能力の限界を有効に使
うことができなくなり、ディスク外周部の再生速度が低
下してしまう。また、DVD−ROMシステムにおいて
もディスクはCLV方式で記録されており、今後ドライ
ブの高速化が図られた場合に同様の問題が発生する可能
性がある。本発明は、このような事情によりなされたも
のであり、ディスクモータの負担及び振動の限界とデー
タ処理能力の限界で決定される動作限界を定常的に再生
できるディスク再生装置及びその再生方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、ディスクを
定常的に再生する場合には内周部CAV/外周部CLV
動作で再生し、外周部を終点とする外周方向へのサーチ
を開始してから一定期間は、前記外周部CLV動作時の
最外周での回転数で外周部をCAV動作させ、前記内周
部CAV動作時の最内周での再生速度で内周部をCLV
動作させるようにしたことを特徴としている。この場
合、ディスクを定常的に再生する際のディスク上のデー
タエリアを内周部と外周部に区分するトラック位置は、
第1の位置とし、外周部を終点とする外周方向へのサー
チを開始してから一定期間のディスク上のデータエリア
を内周部と外周部に区分するトラック位置は、第2の位
置とすることを特徴とする。
【0006】すなわち、本発明のディスク再生装置は、
線速度一定でデータが記録されているディスクと、前記
ディスクを回転させる駆動手段と、前記ディスクに記録
されたデータを光学的に読み出し、電気信号に変換する
光電変換手段と、前記光電変換手段から供給される電気
信号を増幅する増幅器と、前記増幅された電気信号から
2値化信号を生成するデータスライス回路と、前記2値
化信号に基づいてデータの再生速度の変化に応じたクロ
ック信号を生成するPLL回路と、前記クロック信号に
に応じて前記2値化信号を復調し、データを再生する信
号処理回路とを具備し、前記ディスク上のデータエリア
を内周部と外周部に区分する任意のトラック位置を第1
の位置と第2の位置の2つ設け、前記第1の位置で区分
される内周部で定常的にデータを読み出すときには回転
数一定で前記ディスクモータを制御し、前記第1の位置
で区分される外周部で定常的にデータを読み出すときに
は線速度一定で前記ディスクモータを制御し、また、サ
ーチ期間中は前記第2の位置で区分される内周部のデー
タを読み出すときには線速度一定で前記ディスクモータ
を制御し、前記第2の位置で区分される外周部を読み出
すときには回転数一定で前記ディスクモータを制御する
ことを特徴とする。
【0007】また、本発明のディスク再生装置の再生方
法は、前記ディスクに線速度一定で記録されているデー
タを光学的に読み出し、電気信号に変換する段階と、前
記電気信号を増幅する段階と、前記増幅された電気信号
から2値化信号を生成する段階と、前記2値化信号に基
づいてデータの再生速度の変化に応じたクロック信号を
生成する段階と、前記クロック信号に応じて前記2値化
信号を復調し、データを再生する段階とを具備し、前記
データを再生する段階において、前記ディスク上のデー
タエリアを内周部と外周部に区分する任意のトラック位
置を第1の位置と第2の位置の2つ設け、前記第1の位
置で区分される内周部で定常的にデータを読み出すとき
には回転数一定で前記ディスクモータを制御し、前記第
1の位置で区分される外周部で定常的にデータを読み出
すときには線速度一定で前記ディスクモータを制御し、
また前記第2の位置で区分される外周部を終点とする外
周方向のサーチを開始して始まる任意の期間を設定して
おき、その期間中は前記第2の位置で区分される内周部
のデータを読み出すときには線速度一定で前記ディスク
モータを制御し、前記第2の位置で区分される外周部を
読み出すときには回転数一定で前記ディスクモータを制
御することを特徴とする。
【0008】本発明では、外周部を終点とする外周方向
のサーチを開始してから一定期間内周部CLV動作で再
生し、外周部CAVで動作させることによってディスク
モータの負担及び振動の限界とデータ処理能力の限界で
決定される動作限界を定常的に再生するときの特性とす
ることができる。また、定常的に外周部を再生している
ときの再生速度をデータ処理能力の限界に等しくしても
サーチ中の再生速度がデータ処理能力の限界を越えるこ
とがなくサーチ速度が速くなる。さらにCAV動作でデ
ィスク全体を再生する場合に比べ内周部をCLV動作さ
せるので再生速度を向上させることができる。本発明
は、CD−ROMやDVD−ROMなどのCLV記録方
式を基本とした光ディスクシステムのディスク再生装置
に適用が可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して発明の実施
の形態を説明する。図1は、サーボ部及びCD信号処理
部を中心にしたCD−ROM再生装置の構成を示すブロ
ック図である。光学式ピックアップ2によってディスク
1から読み出された信号は、RFアンプ3に供給され
る。RFアンプ3は、光学式ピックアップ2の出力から
フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を抽出
しフォーカス・トラッキング制御回路4に供給するとと
もにスライス・PLL回路(データスライス回路・PP
L回路)5へ増幅した電気信号RFを供給する。また、
フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号により
光学式ピックアップ2のレンズ制御信号を生成し光学式
ピックアップ2に供給する。送りモータ制御回路6は、
フォーカス・トラッキング制御回路4より供給されるト
ラッキングエラー成分及びシステムコントローラ7より
供給されるサーチ指示信号から送りモータ駆動信号を生
成し、送りモータ駆動信号が送りモータ9を制御する。
【0010】スライス・PLL回路5は、RF信号を2
値化してEFM信号を形成すると同時にこのEFM信号
を読み取るためのEFM信号に同期したPLLクロック
PLCKを生成する。2値化したEFM信号は、CD信
号処理回路8に供給される。また、PLCKは、CD信
号処理回路8に供給される。CD信号処理回路8は、P
LCKを用いてCDの同期信号を検出し、これに基づき
データを分離、EFM復調を行う。そしてCD信号処理
回路8は、復調したデータよりサブコードデータのみを
抜きだしシステムコントローラ7に供給する。さらに、
CD信号処理回路8は、システムコントローラ7からの
オーディオ/ROM切り替え指示信号に応じて、PLC
K又はクロック発生器11より供給されるX’tal系
のクロックにしたがってデータ訂正処理を行う。PLC
Kに従って訂正処理を行う場合は、従来技術の可変速再
生となっている。また、検出されたCDのフレーム同期
信号PFCKは、ディスクモータ制御回路12に供給さ
れる。
【0011】ディスクモータ制御回路12は、システム
コントローラ7より供給される第1の制御データ及び書
き込み信号、第2の制御データ及び書き込み信号、動作
モード指示信号、CD信号処理回路8より供給されるP
LL系のフレーム同期信号PFCK、クロック発生器1
1より供給されるX’tal系のシステムクロック、並
びにディスクモータ13の回転数を検出するFGパルス
検出回路14の出力であるFGパルスに基づいて、ディ
スクモータの制御信号を生成してディスクモータ13に
供給する。また、フレーム同期信号PFCKとFGパル
ス及び第1の制御データ及び書き込み信号を基にディス
ク内外周を区分する内外周区分信号を生成し、これをシ
ステムコントローラ7に供給する。ディスクモータ制御
回路12は、システムコントローラ7より与えられた動
作モード指示信号に応じて内周部CAV/外周部CLV
で再生するか内周部CLV/外周部CAVで再生するか
を選択する。
【0012】システムコントローラ7は,サーチ、再
生、設定変更等、CD−ROMドライブ全体の動作制御
を行う。また、システムコントローラ7は、CD信号処
理回路8で復調されたサブコードデータよりメインデー
タがオーディオデータかCD−ROMデータかを判断
し、オーディオ/ROM切り替え指示信号を出力する。
またCD−ROMを再生する場合には、ディスクモータ
制御回路12から供給される内外周区分信号と自ら決め
るサーチトラック位置を基に動作モード指示信号をディ
スクモータ制御回路12に供給する。内外周区分信号が
内周部を再生していることを示していて、外周部へのサ
ーチを実行する場合、及び内外周区分信号が外周部を再
生していることを示していて、外周方向へのサーチを実
行する場合は、内周CLV、外周CAVの動作モードを
指示し、一定期間これを保持する。また、定常的に再生
しているときには内周CAV、外周CLVの動作モード
を指示する。動作モード指示信号の切り換え時にはCA
V制御の回転数とCLV制御の再生速度及びCAV/C
LVの切り替えトラック位置とを決定する第1の制御デ
ータ及び書き込み信号と第2の制御データ及び書き込み
信号をディスクモータ制御回路12に供給し直して内部
レジスタ値を変更する。
【0013】セレクタ15の切り換えは、システムコン
トローラ7より出力されるオーディオ/ROM切り換え
指示信号により行われる。セレクタ15は、指示信号に
よってオーディオが指示されている時、オーディオ回路
16にメインデータを供給し、ROMが指示されている
時はCD−ROM信号処理回路17にメインデータを供
給する。オーディオ回路16は、メインデータを音声信
号に変換しオーディオ出力とする。CD−ROM信号処
理回路17は、CD信号処理回路8から供給されたCD
−ROMデータを複号、訂正し、ホストコンピューター
へ転送する。図2は、CD−ROMを再生する場合のデ
ィスクモータ制御回路12の構成を示すブロック図であ
る。
【0014】以下、ディスクモータ制御回路12の構成
を説明する。ディスクモータ制御回路12は、ディスク
モータ制御における被制御量である信号周期をシステム
クロックから生成したクロックでカウントし、目標再生
速度や目標回転数で決まる基準値に対する誤差に比例し
たディスクモータ制御信号を生成する部分を中心とす
る。被制御量である周期は、FGパルス又はフレーム同
期信号を分周器2で分周したものであり、セレクタ18
で選択されカウンタ2のプリセット及びD/Aコンバー
タ19への出力タイミング信号として使われる。ディス
クモータ13をCAV制御する場合はFGパルスの周期
が被制御量となり、CLV制御する場合は分周器2の出
力が被制御量となる。被制御量である信号周期をカウン
トするクロックは、システムクロックを分周する分周器
1からカウンタ2へ供給される。カウンタ2は、基準値
に対する誤差を検出するためにレジスタ2の値がプリセ
ットされ、分周器1の出力でセレクタ18の出力信号の
一周期をカウントする。レジスタ2の値は、被制御信号
の基準値に対する誤差がないときにカウンタ2のカウン
ト値がD/Aコンバータ19へ供給するデータとしてゼ
ロにならなければならないので、目標の回転数または再
生速度で再生しているときのセレクタ18出力の周期を
分周器1出力の周期で割った値が第2の制御データ及び
書き込み信号でセットされる。
【0015】セレクタ18は、制御回路の指示で動作
し、図3の図表に従う動作をする。制御回路は、セレク
タ18の切り替え信号を出力するだけでなく、内外周区
分信号を出力する。その出力も図3の図表に従う動作を
する。分周器2は、レジスタ1の値で分周数が設定さ
れ、レジスタ1の値とカウンタ1のカウント値が等しく
なったときFGパルスの周期とフレーム同期信号を分周
器2で分周したものの周期が等しくなる。このようにす
ることでレジスタ1の値とカウンタ1のカウント値が等
しくなったときセレクタ18が切り換わってもレジスタ
2の値を変更せずにCAVからCLV、CLVからCA
Vへと制御方式を円滑に変更できる。カウンタ1は、フ
レーム同期信号PFCKをカウントクロックとし、FG
パルスをリセット及び出力タイミング信号としてアップ
カウントするカウンタである。カウンタ1は、FGパル
ス一周期をフレーム同期信号でカウントし、そのカウン
ト値を制御回路20に供給する。制御回路20は、カウ
ンタ1のカウント値とレジスタ1の値の大きさが入れ替
わると内外周区分信号を変化させると同時にセレクタ1
8を切り換えてCAVまたはCLVの制御方式を変更す
る。
【0016】図4は、本発明のディスク再生位置とデー
タ再生速度の関係を示した特性図である。CD−ROM
を内周部から外周部にかけて定常的に再生しようとする
場合、システムコントローラ7は、内周部CAV、外周
部CLVの動作モードを指示する。この時第1の制御デ
ータ及び書き込み信号と第2の制御データ及び書き込み
信号は内周部CAVの回転数と外周部CLVの再生速度
を設定するためにセットし直し、内周部と外周部とを区
分する内外周区分位置も移動する。内周部CAV、外周
部CLV動作の特性は、ディスクモータの負荷及び振動
の限界から決まる回転数の限界線とデータ処理能力の限
界から決まる再生速度の限界線に重ね合わせることがで
き、ディスク再生装置の限界性能を有効に使うことがで
きる。内周部から外周部、外周部から外周方向の外周部
へのサーチを行う場合にはシステムコントローラ13が
内周部CLV、外周部CAVの動作モードを指示する。
この時第1の制御データ及び書き込み信号と第2の制御
データ及び書き込み信号を内周部CLVの再生速度と外
周部CAVの回転数を設定するためにセットし直し、内
外周を区分する内外周区分位置も移動する。この時前記
外周部CLV動作時の最外周での回転数で外周部をCA
V動作させ、前記内周部CAV動作時の最内周での再生
速度で内周をCLV動作させるようにする。
【0017】また、この動作モードは、内周部から外周
部へのサーチ又は外周部から外周方向のサーチをしてか
ら一定期間維持し、次の内周部から外周部へのサーチ又
は外周部から外周方向のサーチに備える。このようにす
ることでサーチ中の再生速度がデータ処理能力の限界を
越えることがなくなり、サーチが速くなる。また、CA
V動作をディスク全体で行う場合に比べ内周部で再生速
度を向上でき、また、CLV動作をディスク全体で行う
場合に比べ外周部で再生速度を向上できる。図4におい
て、ディスク再生動作は、動作特性線(A−B−C−
D)で表わされる。定常の再生は、点線で示すように動
作特性線(A−B−C)に沿って動作し、サーチ中の再
生は、点線で示すように動作特性線(A−D−C)に沿
って動作する。内外周区分位置は、B点とD点に示さ
れ、それらの横軸(ディスク再生位置)に投影したE点
及びF点は、内外周区分位置のそれぞれ第1の位置及び
第2の位置を表わす。
【0018】以下では、図2のディスクモータ制御回路
による図4の特性を実現するための設定方法について説
明する。まず、内周部CAV、外周部CLVで動作させ
る場合(定常動作)について説明する。最内周のディス
ク半径r1を0.023(m)、ディスクデータの線速
度LVを1.2(m/s)、最内周の再生速度N1を8
(倍速)とすると、内周部CAVの回転数R1は、N1
・LV/(2π・r1)で表わされ66.43(回転/
秒)となる。この時ディスクが1回転したときのFGパ
ルス数NFを6(個)とすると、FGパルスの周波数
は、NF・R1で表され398.58(Hz)となる。
カウンタ2でFGパルスの1周期を分周器1の出力でカ
ウントし、FGパルスの周波数が398.58(Hz)
のときのカウント値ゼロにならなければならないので、
システムクロックの周波数FMCKを16.9344
(MHz)、分周器1の分周数n1を32(分周)とす
ると、レジスタ2の値R21は、FMCK/(R1・N
F・n1)で表され1327.7となる。これは絶対値
であり、極性は、ディスクモータサーボのループが負帰
還になるように決定する。
【0019】分周器1の分周数n1は、FGパルスの周
期をどのくらいの精度で制御するかで決めるべきもので
ある。そして内周部CAVから外周部CLVに切り換え
る位置(第1の位置E)を決定するためにレジスタ1の
値R11を求める。内周部CAV動作で再生速度N2が
16(倍速)になったところでCLVに切り換えると、
その時のFGパルス一周期に入るフレーム同期信号の数
がレジスタ1の値R11となり、7350・N2/(R
1・NF)で表され、295となる。ここで、7350
は、CLV、1倍速で再生したときのフレーム同期信号
PFCKの周波数である。次に内周部CLV、外周部C
AVで動作させる場合(サーチ動作)について説明す
る。CLV、再生速度N2=16(倍速)で半径r2=
0.058(m)の最外周を再生したときの回転数でC
AV動作させるとすると、回転数R2はN2・LV/
(2π・r2)で表され52.69(回転/秒)とな
る。FGパルスの周波数がNF・R2(Hz)のときカ
ウンタ2のカウント値がゼロにならなければならないの
で、レジスタ2の値R22は、FMCK/(NF・R2
・n1)で表わされ1673.9となる。
【0020】そして、回転数R2(回転/秒)でCAV
再生した場合に再生速度がN1=8(倍速)になるとこ
ろで内周部CLV動作にすることにすると、レジスタ1
の値R12は7350・N1/(R2・NF)で表され
186となる。内外周を区分するトラック位置(第2の
位置F)は、FGパルスの一周期間のフレーム同期信号
の数をカウントするカウンタ1の値とレジスタ1の値R
1Xの大きさが入れ換わったときの読み出しトラックで
ある。内外周区分半径位置rはLV・NF・R1X/
(2π・7350)で表される。上記の内周部CAV、
外周部CLVの設定ではR1X=295を代入してr
(Eの位置)=0.046(m)となる。また、内周部
CLV、外周部CAVの設定ではR1X=186を代入
してr(Fの位置)=0.029(m)となる。この設
定を実現するための図2に用いたカウンタ2及びその動
作タイミング図をそれぞれ図5及び図6に示し、制御回
路を図7に示す。このカウンタ2の回路は、例えば、同
期プリセット同期アップカウントのカウンタであり、セ
レクタ18出力の上がりエッヂ付近でD/Aコンバータ
19にカウント値を引き渡し、同時にレジスタ2出力を
プリセットする。
【0021】なお、レジスタ2の値は、先に求めたR2
1、R22の2の補数を書き込む。例えば、R21を1
328(10進)とするとAD0(16進)を書き込
む。また、この実施例の場合非制御量が基準値より低い
時カウンタ出力が負の値になるので、ディスクモータサ
ーボループが負帰還になるように、D/Aコンバータ1
9で極性を調節する。制御回路20は、動作モード指示
信号がHのとき内周CAV、外周CLV動作を指示して
いることを意味し、動作モード指示信号がLのとき内周
CLV、外周CAV動作を指示していることを意味す
る。また、セレクタ18は、制御回路20のセレクタ1
8への出力がLのときFGパルスを選び、Hのとき分周
器2の出力を選ぶようにし、さらに、内外周区分信号
は、Lのとき内周部を再生していることを意味し、Hの
とき外周部を再生していることを意味しているとした場
合のものである。制御回路20は、レジスタ1出力がカ
ウンタ1出力より小さい場合、内外周区分信号をHに
し、それ以外のときはLにする。また、動作モード指示
信号がHのときセレクタ18へ内外周区分信号と等しい
信号を出力し、動作モード指示信号がLのとき内外周区
分信号を反転した信号をセレクタ18へ出力する。本発
明は、DVD−ROMにおいても、基本的には同様のシ
ステムが応用でき、今後、DVD−ROMドライブの高
速化が行われる場合には、同様の効果を得ることができ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明のディスク再生装置によれば、C
LV動作を行うべき外周部を終点とする外周方向のサー
チを開始してから一定期間内周CLV、外周CAVで動
作させることによって、ディスクモータの負荷及び振動
の限界とデータ処理能力の限界で決定される動作限界を
定常的に再生するときの特性とすることができる。ま
た、定常的に外周部を再生しているときの再生速度をデ
ータ処理能力の限界に等しくしてもサーチ中の再生速度
がデータ処理能力の限界を超えることがなくサーチ速度
が速くなる。さらにCAV動作でディスク全体を再生す
る場合に比べ内周部でCLV動作させることで再生速度
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCD−ROM再生装置の構成を説明す
るブロック図。
【図2】図1に用いたディスクモータ制御回路のブロッ
ク図。
【図3】図2に用いる動作モード指示信号の動作を説明
する動作図。
【図4】本発明のディスク再生装置のディスク再生位置
とデータ再生速度の関係を示した特性図。
【図5】図2に用いるカウンタ2の回路図。
【図6】図2に用いるカウンタ2の動作タイミング図。
【図7】図2に用いる制御回路の回路ブロック図。
【図8】従来のディスク再生装置のディスク再生位置と
データ再生速度の関係を示した特性図。
【符号の説明】
1・・・ディスク、 2・・・ピックアップ、 3
・・・RFアンプ、4・・・フォーカス・トラッキング
制御回路、5・・・スライス・PLL回路、 6・・
・送りモータ制御回路、7・・・システムコントロー
ラ、 8・・・CD信号処理回路、9・・・送りモー
タ、 11・・・クロック発生器、12・・・ディス
クモータ制御回路、 13・・・ディスクモータ、1
4・・・FGパルス検出回路、 15、18・・・セ
レクタ、16・・・オーディオ回路、 17・・・C
D−ROM信号処理回路、19・・・デジタルアナログ
コンバータ(D/A)、20・・・制御回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線速度一定でデータが記録されているデ
    ィスクと、 前記ディスクを回転させる駆動手段と、 前記ディスクに記録されたデータを光学的に読み出し、
    電気信号に変換する光電変換手段と、 前記光電変換手段から供給される電気信号を増幅する増
    幅器と、 前記増幅された電気信号から2値化信号を生成するデー
    タスライス回路と、 前記2値化信号に基づいてデータの再生速度の変化に応
    じたクロック信号を生成するPLL回路と、 前記クロック信号にに応じて前記2値化信号を復調し、
    データを再生する信号処理回路とを具備し、 前記ディスク上のデータエリアを内周部と外周部に区分
    する任意のトラック位置を第1の位置と第2の位置の2
    つ設け、前記第1の位置で区分される内周部で定常的に
    データを読み出すときには回転数一定で前記ディスクモ
    ータを制御し、前記第1の位置で区分される外周部で定
    常的にデータを読み出すときには線速度一定で前記ディ
    スクモータを制御し、また、サーチ期間中は前記第2の
    位置で区分される内周部のデータを読み出すときには線
    速度一定で前記ディスクモータを制御し、前記第2の位
    置で区分される外周部を読み出すときには回転数一定で
    前記ディスクモータを制御することを特徴とするディス
    ク再生装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の位置で区分される外周部を終
    点とする外周方向のサーチを開始して始まる任意の期間
    を設定しておき、その期間中は前記第2の位置で区分さ
    れる内周部のデータを読み出すときには線速度一定で前
    記ディスクモータを制御し、前記第2の位置で区分され
    る外周部を読み出すときには回転数一定で前記ディスク
    モータを制御することを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記外周部の線速度一定動作時の最外周
    での回転数で外周部を回転数一定で動作させ、前記内周
    部の回転数一定動作時の最内周での再生速度で内周を線
    速度一定動作させることを特徴とする請求項1に記載の
    ディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の位置で区分される外周部を終
    点とする外周方向のサーチを開始して始まる一定期間
    は、前記外周部線速度一定動作時の最外周での回転数で
    外周部を回転数一定で動作させ、前記内周部回転数一定
    動作時の最内周での再生速度で内周を線速度一定動作さ
    せることを特徴とする請求項1に記載のディスク再生装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ディスクに線速度一定で記録されて
    いるデータを光学的に読み出し、電気信号に変換する段
    階と、 前記電気信号を増幅する段階と、 前記増幅された電気信号から2値化信号を生成する段階
    と、 前記2値化信号に基づいてデータの再生速度の変化に応
    じたクロック信号を生成する段階と、 前記クロック信号に応じて前記2値化信号を復調し、デ
    ータを再生する段階とを具備し、 前記データを再生する段階において、前記ディスク上の
    データエリアを内周部と外周部に区分する任意のトラッ
    ク位置を第1の位置と第2の位置の2つ設け、前記第1
    の位置で区分される内周部で定常的にデータを読み出す
    ときには回転数一定で前記ディスクモータを制御し、前
    記第1の位置で区分される外周部で定常的にデータを読
    み出すときには線速度一定で前記ディスクモータを制御
    し、また前記第2の位置で区分される外周部を終点とす
    る外周方向のサーチを開始して始まる任意の期間を設定
    しておき、その期間中は前記第2の位置で区分される内
    周部のデータを読み出すときには線速度一定で前記ディ
    スクモータを制御し、前記第2の位置で区分される外周
    部を読み出すときには回転数一定で前記ディスクモータ
    を制御することを特徴とするディスク再生装置の再生方
    法。
JP18765197A 1997-06-28 1997-06-28 ディスク再生装置及び再生方法 Pending JPH1125587A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18765197A JPH1125587A (ja) 1997-06-28 1997-06-28 ディスク再生装置及び再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18765197A JPH1125587A (ja) 1997-06-28 1997-06-28 ディスク再生装置及び再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1125587A true JPH1125587A (ja) 1999-01-29

Family

ID=16209838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18765197A Pending JPH1125587A (ja) 1997-06-28 1997-06-28 ディスク再生装置及び再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1125587A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3547175B2 (ja) 光ディスク再生装置
US5528574A (en) Disk reproducing apparatus capable of increasing speed of access to disks recorded at constant linear velocity
JP2809206B2 (ja) 光ディスク記録再生方法及び光ディスク装置
KR100300786B1 (ko) 디스크 재생장치
JPH1055609A (ja) ディスク駆動装置およびディスク駆動方法
JPH113563A (ja) 記録可能な光ディスク装置の回転モータ制御装置
JPH0850758A (ja) 光ディスク再生装置
KR100312369B1 (ko) 디스크회전 제어장치
KR0162374B1 (ko) 디스크 재생시 모터 제어장치 및 방법
JP2630375B2 (ja) アドレス探索機能を有する情報再生装置
JPH1125587A (ja) ディスク再生装置及び再生方法
JPH07312011A (ja) ディスク再生システム
JPH05250804A (ja) ディスク再生装置
KR100252955B1 (ko) 광디스크회전제어방법및장치
KR20010101838A (ko) 디스크 재생 시스템
JP3674544B2 (ja) 光ディスク再生装置
JPH1186430A (ja) 光ディスク再生装置
KR100268062B1 (ko) 광디스크 재생 드라이브에서 디브이디-램 디스크 재생시 디스크회전속도 제어장치 및 방법
JP2563636Y2 (ja) 光ディスク再生装置のスピンドルモータサーボ回路
JPH0877723A (ja) 光ディスク再生装置
JPH0822676A (ja) ディスク再生装置
JP2001148152A (ja) ディスク再生方法及びディスク再生装置
KR20010024928A (ko) 디스크 장치
JPS58220271A (ja) デジタルデイスクプレ−ヤのモ−タ制御装置
JP3022779B2 (ja) 光ディスクドライブ装置及びその制御方法