JPH1125550A - ライブラリ装置用カートリッジ移送ロボット - Google Patents

ライブラリ装置用カートリッジ移送ロボット

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JPH1125550A
JPH1125550A JP9177036A JP17703697A JPH1125550A JP H1125550 A JPH1125550 A JP H1125550A JP 9177036 A JP9177036 A JP 9177036A JP 17703697 A JP17703697 A JP 17703697A JP H1125550 A JPH1125550 A JP H1125550A
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cam
cam follower
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寛 渋谷
Chikatsu Kato
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Nobuhiko Motoyama
信彦 本山
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桂一 斉藤
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/675Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes
    • G11B15/68Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements
    • G11B15/682Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements with fixed magazines having fixed cassette storage cells, e.g. in racks
    • G11B15/6835Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements with fixed magazines having fixed cassette storage cells, e.g. in racks the cassettes being transferred to a fixed recorder or player using a moving carriage

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成により、ハンド機構によるカート
リッジ挿抜角度の精度を高め、直接的にドライブユニッ
トに対してカートリッジの挿抜を行なうのに十分な、ハ
ンド機構先端の位置精度を確保できるようにする。 【解決手段】 水平面に対するカートリッジ挿抜方向の
角度を調整するチルト機構15を、カートリッジの挿抜
先に対向するピッカ部前面側に配置された支軸30aの
まわりに揺動可能にピッカ部7gを支持するチルトベー
ス7fと、ピッカ部7gの後側に配置されチルトベース
7fに対してピッカ部7gを支軸30aまわりに揺動さ
せる揺動駆動機構16とから構成構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図23) 発明が解決しようとする課題(図23) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 〔1〕ライブラリ装置の全体構成の説明(図2) 〔2〕アクセッサの基本構成の説明(図3〜図14) 〔3〕第1実施形態の説明(図1,図15,図16) 〔4〕第2実施形態の説明(図17〜図19) 〔5〕第3実施形態の説明(図20,図21) 〔6〕第4実施形態の説明(図22) 〔7〕その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカート
リッジ,光ディスクカートリッジ等のカートリッジを多
数格納するライブラリ装置内において、そのカートリッ
ジを、収納棚やカートリッジ投入/排出機構やドライブ
ユニットの間で移送するためのカートリッジ移送ロボッ
トに関する。
【0003】
【従来の技術】一般に、ライブラリ装置は、大容量外部
記憶装置として機能するもので、その筐体(Locker)内
の収納棚に、例えば磁気テープを記憶媒体として収容す
るカートリッジを数千巻保管し、各カートリッジ内の記
憶媒体に対して記録データの書込/読出等のアクセスが
自動で行なっている。
【0004】また、ライブラリ装置には、前述のように
カートリッジを格納する収納棚(ストレージユニット)
がそなえられるほか、カートリッジを外部から装置内へ
投入もしくは装置内から外部へ排出するための機構〔例
えば、CAS(Cartridge Access Station),DEE(Di
rect Entry/Exit),FES(Forced Exit Station)〕
や、カートリッジ内の記憶媒体(磁気テープ)に対して
記録データの書込/読出等のアクセスを行なう複数の磁
気テープドライブユニット(以下、MTUと略記)や、
これらの収納棚やカートリッジ投入/排出機構やMTU
の間でカートリッジを移送するカートリッジ移送ロボッ
ト〔自動搬送ロボット;以下、アクセッサ(ACC)と
いう〕がそなえられている。
【0005】このようなライブラリ装置では、上位装置
等から、あるカートリッジに対するアクセス要求を受け
ると、アクセッサが、収納棚へ移動して対象カートリッ
ジを探し、そのカートリッジを、ハンド機構により把持
した状態でMTUまで移送してからそのMTUに挿入す
る。これにより、MTUにおいて、カートリッジ内の記
憶媒体(磁気テープ)に対する処理が行なわれる。処理
を終了してMTUから排出されたカートリッジは、再び
アクセッサのハンド機構により把持され、このアクセッ
サにより収納棚まで移送されて所定位置に収納される。
【0006】ところで、上述したライブラリ装置で用い
られるアクセッサは、カートリッジを把持して挿抜する
ハンド機構を含むピッカ(picker)部と、このピッカ部を
所定位置に移動させるための移動機構とを有するほか、
水平面に対するカートリッジ挿抜方向の角度を調整する
チルト機構(図23参照)とを有している。従って、カ
ートリッジの移送時に、カートリッジは、ハンド機構に
より把持されてピッカ部内に引き込まれた状態で移動機
構により所定位置へ搬送され、その所定位置におけるユ
ニット(収納棚のセルやMTU)に挿入される。このと
き、ユニット毎にカートリッジを挿入/排出する角度が
異なるため、ハンド機構によるカートリッジ挿抜角度を
変える必要がある。
【0007】ハンド機構112によるカートリッジ挿抜
方向(角度)としては、例えば、水平方向(0°)と、
水平方向から所定角度だけ下方へ向かう方向との2種類
がある。MTUでは、通常、カートリッジは水平方向
(0°)に挿抜される一方、収納棚などでは、カートリ
ッジが地震等の振動により収納棚のセルから落下しない
ように水平方向よりも下方へ向かった状態(例えば12
°)で収納されているため、カートリッジはその角度で
挿抜される。
【0008】そこで、従来、アクセッサには、例えば図
23に示すようなチルト機構100がそなえられてい
る。このチルト機構100は、ピッカ部110の前後方
向(図23の左右方向)略中央の側面に突設された支軸
111のまわりに揺動可能にこのピッカ部110を支持
するチルトベース(図示省略)と、このチルトベースに
対してピッカ部110を支軸111まわりに揺動させる
揺動駆動機構120とから構成されている。
【0009】なお、ピッカ部110には、カートリッジ
を把持して挿抜するハンド機構112が前後方向へ移動
可能にそなえられ、カートリッジ移送時には前述したよ
うにハンド機構112によって把持されたカートリッジ
がピッカ部110に引き込まれるようになっている。図
23においては、ハンド機構112を前後に移動させる
ための機構の図示は省略されている。
【0010】そして、揺動駆動機構120は、カートリ
ッジの挿抜先(収納棚,カートリッジ投入/排出機構,
MTU等)に対向するピッカ部前面側の側面に突設され
たカムフォロア121と、チルトベースに対してカート
リッジ挿抜方向へ移動可能にそなえられその前後移動に
伴ってカムフォロア121を上下方向へ案内する板カム
122と、この板カム122をチルトベースに対してカ
ートリッジ挿抜方向へ移動させる駆動機構(図示省略)
とから構成されている。
【0011】板カム122には、ガイド用長穴122a
が前後方向に形成され、このガイド用長穴122aに、
チルトベース側に取り付けられた前後一対のガイドロー
ラ123,123が嵌合している。また、板カム122
の水平下縁部122cには、チルトベース側に取り付け
られた前後一対のガイドローラ124,124が下方側
から当接している。これにより、板カム122は、ガイ
ドローラ123,124によって案内されながらカート
リッジ挿抜方向へ移動できるように、チルトベースに取
り付けられている。
【0012】また、板カム122には、ラック122d
が形成されており、このラック122dに、チルトモー
タ(図示省略)の駆動軸に取り付けられたピニオン(図
示省略)が歯合している。従って、チルトモータにより
ピニオンを回転駆動すると、このピニオンと歯合するラ
ック122dによって回転運動が板カム122の直線運
動に変換され、板カム122がカートリッジ挿抜方向へ
駆動されるようになっている。つまり、チルトモータ,
ピニオンおよびラック122dにより、前記駆動機構が
構成されている。
【0013】さらに、板カム122には、カムフォロア
121が嵌合する揺動駆動用長穴122bが形成されて
いる。この揺動駆動用長穴122bは、高さの異なる2
つの水平部122b−1および122b−3と、これら
の水平部122b−1,122b−3の間を結ぶ傾斜部
122b−2とを有している。前方側の水平部122b
−1は、ピッカ部110を水平に保持するための部分で
ある。図23に示すように、長穴122bの水平部12
2b−1にカムフォロア121が位置する状態では、ピ
ッカ部110は水平に配置され、ハンド機構112によ
るカートリッジ挿抜方向は水平に保持される。
【0014】また、後方側の水平部122b−3は、前
方側の水平部122b−1よりも低い位置に形成されて
おり、ピッカ部110の前面を水平方向から所定角度
(例えば12°)だけ下方へ向けたチルト状態にピッカ
部110を保持するための部分である。図23に示す状
態から板カム122を前方向(図23の左方向)へ移動
させ、カムフォロア121を水平部122b−1から傾
斜部122b−2を通じて水平部122b−3へ案内し
て移動させることにより、ピッカ部110はチルト状態
となり、ハンド機構112によるカートリッジ挿抜方向
は水平方向から所定角度(例えば12°)だけ下方へ向
けた状態で保持される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のライ
ブラリ装置において、各MTUにはMTU専用のカート
リッジ受渡し機構がそなえられており、アクセッサはカ
ートリッジ受渡し機構にカートリッジを渡すだけで、実
際のMTUへのカートリッジ挿入はカートリッジ受渡し
機構によって行なわれる。また、MTUから排出された
カートリッジはカートリッジ受渡し機構を介してアクセ
ッサに渡されている。従って、従来、ハンド機構先端の
位置精度はそれ程要求されていなかった。
【0016】しかしながら、近年、ライブラリ装置の小
型化や低コスト化をはかるために、カートリッジ受渡し
機構を省略し、カートリッジ受渡し機構を介在させるこ
となく、アクセッサが、直接的にMTUに対してカート
リッジの挿抜を行なえるようにすることが望まれてい
る。そのためには、前進した状態でのハンド機構先端の
位置精度をかなり高める必要がある。
【0017】図23に示す従来のチルト機構100で
は、チルト動作の支点(つまり支軸111の位置)がピ
ッカ部110の前後方向中央に配置され、力点(つまり
カムフォロア121の位置)がピッカ部110の前方側
に配置されている。このようにして従来のチルト機構1
00では、支点から力点までの距離L1 を小さく設定す
ることで、ピッカ部110を余り大きく動かすことな
く、ピッカ部110の姿勢つまりハンド機構112によ
るカートリッジ挿抜方向を変更している。これにより、
ピッカ部110の高さ方向への移動量を小さくして、ピ
ッカ部110まわりの実装スペースの制約に対応してい
る。従って、前進した状態でのハンド機構112の先端
の位置精度については全く考慮されていない。
【0018】つまり、図23に示す従来のチルト機構1
00では、支点からハンド機構112の先端位置までの
距離L2 が支点から力点までの距離L1 に対してかなり
大きく設定されているため、力点での寸法誤差dyがハ
ンド機構112の先端位置ではL2 /L1 (>1)倍に
拡大・増幅されてしまう。従って、ハンド機構先端の位
置精度が悪く、アクセッサが直接的にMTUに対してカ
ートリッジの挿抜を行なえるような位置精度を確保する
ことができない。
【0019】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、簡素な構成により、ハンド機構によるカート
リッジ挿抜角度の精度を高め、直接的にドライブユニッ
トに対してカートリッジの挿抜を行なうのに十分な、ハ
ンド機構先端の位置精度を確保できるようにした、ライ
ブラリ装置用カートリッジ移送ロボットを提供すること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のライブラリ装置用カートリッジ移送ロボッ
ト(請求項1)は、少なくとも、記憶媒体を収容するカ
ートリッジを格納する収納棚とカートリッジを投入/排
出するためのカートリッジ投入/排出機構とカートリッ
ジ内の記憶媒体に対するアクセスを行なうドライブユニ
ットとを有するライブラリ装置内においてカートリッジ
を移送すべく、カートリッジを把持して挿抜するハンド
機構を含むピッカ部と、このピッカ部を所定位置に移動
させるための移動機構と、水平面に対するカートリッジ
挿抜方向の角度を調整するチルト機構とをそなえてなる
ものであって、チルト機構を、カートリッジの挿抜先に
対向するピッカ部前面側に配置された支軸のまわりに揺
動可能にピッカ部を支持するチルトベースと、ピッカ部
の後側に配置されチルトベースに対してピッカ部を支軸
まわりに揺動させる揺動駆動機構とから構成したことを
特徴としている。
【0021】上述した本発明のライブラリ装置用カート
リッジ移送ロボットでは、ピッカ部が、ピッカ部の後側
に配置された揺動駆動機構により、ピッカ部前面側に配
置された支軸のまわりに揺動駆動され、水平面に対する
カートリッジ挿抜方向の角度が調整される。つまり、チ
ルト動作の支点(つまり支軸の位置)がピッカ部の前側
に配置され、力点(つまり揺動駆動機構による駆動位
置)がピッカ部の後側に配置されるため、支点からハン
ド機構先端位置までの距離に対して支点から力点までの
距離を十分に大きく設定することが可能になる。
【0022】なお、揺動駆動機構としては、下記〜
に示すような構成のものを用いることができる。 ピッカ部の後部側面に設けられたカムフォロアと、チ
ルトベースに対してカートリッジ挿抜方向へ移動可能に
そなえられ前後移動に伴ってカムフォロアを上下方向へ
案内する板カムと、この板カムをチルトベースに対して
カートリッジ挿抜方向へ移動させる駆動機構とから成る
揺動駆動機構(請求項2)。この揺動駆動機構では、駆
動機構により板カムがカートリッジ挿抜方向(前後方
向)へ駆動され、その板カムの前後移動に伴ってカムフ
ォロアが上下方向に案内され、チルトベースに対してピ
ッカ部が揺動駆動され、水平面に対するカートリッジ挿
抜方向の角度が調整される。
【0023】ピッカ部の後面に設けられたカムフォロ
アと、チルトベースに対してカートリッジ挿抜方向と直
交する方向へ移動可能にそなえられその移動に伴ってカ
ムフォロアを上下方向へ案内するブロックカムと、この
ブロックカムをチルトベースに対してカートリッジ挿抜
方向と直交する方向へ移動させる駆動機構とから成る揺
動駆動機構(請求項3)。この揺動駆動機構では、駆動
機構によりブロックカムがカートリッジ挿抜方向と直交
する方向(左右方向)へ駆動され、そのブロックカムの
左右移動に伴ってカムフォロアが上下方向に案内され、
チルトベースに対してピッカ部が揺動駆動され、水平面
に対するカートリッジ挿抜方向の角度が調整される。
【0024】ピッカ部の後側に設けられたカムフォロ
アと、チルトベースに対して鉛直軸まわりに回転可能に
そなえられ回転動作に伴ってカムフォロアを上下方向へ
案内する円筒カムと、この円筒カムをチルトベースに対
して鉛直軸回りに回転させる回転駆動機構とから成る揺
動駆動機構(請求項4)。この揺動駆動機構では、回転
駆動機構により円筒カムが回転駆動され、その円筒カム
の回転動作に伴ってカムフォロアが上下方向に案内さ
れ、チルトベースに対してピッカ部が揺動駆動され、水
平面に対するカートリッジ挿抜方向の角度が調整され
る。
【0025】ピッカ部の後部側面に設けられたカムフ
ォロアと、チルトベースに対して固定されカムフォロア
を支軸まわりに案内するガイド部材と、先端側をカムフ
ォロアに対して枢着され基端側をチルトベースに対して
枢着されたリンク機構と、このリンク機構の基端側をそ
の枢着軸まわりに回転させる回転駆動機構とから成る揺
動駆動機構(請求項5)。この揺動駆動機構では、回転
駆動機構によりリンク機構の基端側が枢着軸まわりに回
転駆動され、このリンク機構を介してカムフォロアがガ
イド部材に沿って駆動され、チルトベースに対してピッ
カ部が揺動駆動され、水平面に対するカートリッジ挿抜
方向の角度が調整される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 〔1〕ライブラリ装置の全体構成の説明 図2は本実施形態を適用されるライブラリ装置の全体構
成を模式的に示す斜視図であり、この図2に示すよう
に、本実施形態のライブラリ装置1は、多数の磁気テー
プカートリッジ10(図9,図10参照;記憶媒体とし
て磁気テープを収容するカートリッジ)を格納し、各磁
気テープカートリッジ10に対して記録データの書込/
読出等のアクセスを行なうものである。
【0027】そして、ライブラリ装置1は、例えば、左
右2つのアクセッサユニット(以下、それぞれLAU,
RAUと略記)2および3と、カートリッジストレージ
ユニット(以下、CSUと略記)4と、テープドライブ
マウントユニット(以下、TMUと略記)5と、アクセ
ッサエクステンドユニット(以下、AEUと略記)6と
を連結して構成されるとともに、これらのユニット2〜
6内を移動してカートリッジ10を移送するカートリッ
ジ移送ロボット(自動搬送ロボット;以下、単にアクセ
ッサという)7を左右に1台ずつ有している。
【0028】LAU2およびRAU3は、それぞれ、ア
クセッサ7のガレージとしての機能を果たすほか、RA
U3の表側(外部空間側、つまりオペレータが操作する
側)には、ライブラリ装置1に対しカートリッジ10の
投入もしくは排出を行なうための上下一対のカートリッ
ジ投入/排出機構〔CAS(Cartridge Access Statio
n)〕11,11と、不良カートリッジを強制的に外部へ
排出するためのカートリッジ強制排出機構〔FES(For
ced Exit Station)〕13とがそなえられている。ま
た、LAU2の表側にもFES13がそなえられてい
る。
【0029】CSU4は、多数のカートリッジ10を格
納するもので、本実施形態では、カートリッジ直接投入
/排出機構〔DEE(Direct Entry/Exit)〕12を上下
に5台ずつ合計10台有している。各DEE12は、ラ
イブラリ装置1に対して複数のカートリッジ10の同時
投入もしくは同時排出を行なうべく、複数のカートリッ
ジ10を収納したマガジン(図示省略)をセットされる
ものである。
【0030】また、LAU2,RAU3やCSU4の内
側壁面には、多数のカートリッジ10を収納すべく多数
のセルを有する収納棚(図示省略)が設けられ、CAS
11やDEE12から投入されたカートリッジ10は、
アクセッサ7により収納棚の所定セルに格納されるよう
になっている。TMU5は、複数(図2中では6台)の
磁気テープドライブユニット(ドライブユニット;以
下、MTUと略記)5aを有しており、各MTU5a
は、アクセッサ7により移送されてきたカートリッジ1
0内の磁気テープに対して記録データの書込/読出処理
を行なうものである。
【0031】AEU6は、アクセッサ7に作動用電力を
供給する電源(図示省略)や、アクセッサ7を制御する
ためのコントローラ(図示省略)を有している。これら
のユニット2〜6は、相互に連結され、その裏面側(前
述した表側の反対側)を壁面等に接触させるようにして
配置され、ライブラリ装置1を形成している。また、ラ
イブラリ装置1内には、ユニット2〜6を貫通するアク
セッサ7のための動作空間(アクセッサ通路)9が形成
され、この動作空間9の底面上には、各アクセッサ7が
動作空間9内を移動できるように各アクセッサ7を案内
するレール(Xレール)8が付設されている。
【0032】各アクセッサ7は、カートリッジ10を把
持して挿抜するハンド機構7d(図11および図12参
照)を有するほか、このハンド機構7dを含むハンドア
センブリ7aを所定位置に移動させるべく、Xレール8
に沿って水平方向に移動する台車7bと、この台車7b
上でハンドアセンブリ7aを鉛直方向に案内する垂直コ
ラム7cとを移動機構として有している。本発明は、こ
のアクセッサ7に関するものであり、その構成や動作に
ついては、図1および図3〜図22を参照しながら後述
する。
【0033】上述のごとく構成されたライブラリ装置1
では、CAS11やDEE12から投入されるカートリ
ッジ10は、アクセッサ7のハンド機構7dにより把持
されて取り出され、アクセッサ7により動作空間9を通
じて収納棚の所定セルに挿入・格納される。そして、収
納棚の各セルに格納された多数のカートリッジ10の中
から、上位装置により指定されたカートリッジ10が、
アクセッサ7のハンド機構7dにより把持されて取り出
され、アクセッサ7により動作空間9を通じてTMU5
のMTU5aまで移送されMTU5aに挿入される。
【0034】MTU5aにおいて、カートリッジ10に
収容された磁気テープに対する記録/再生処理が行なわ
れた後には、このMTU5a内のカートリッジ10が、
MTU5aから排出され、アクセッサ7のハンド機構7
dにより把持されて取り出され、アクセッサ7により動
作空間9を通じて収納棚の所定セルに挿入・格納され
る。
【0035】なお、収納棚に格納されているカートリッ
ジ10をライブラリ装置1の外部へ排出する際には、排
出対象のカートリッジ10は、アクセッサ7のハンド機
構7dにより把持されて収納棚から取り出され、アクセ
ッサ7により動作空間9を通じてCAS11またはDE
E12まで移送され、CAS11またはDEE12の所
定位置(セル)に挿入される。
【0036】〔2〕アクセッサの基本構成の説明 次に、図3〜図12を参照しながら、本実施形態のアク
セッサ7の基本構成について説明する。 〔2−1〕アクセッサの全体構成の説明 図3は本実施形態のアクセッサ7を示す正面図で、この
図3に示すように、アクセッサ7は、前述した通り、ハ
ンド機構7dを含むハンドアセンブリ7aや、台車7
b,垂直コラム7cから構成されている。
【0037】ハンドアセンブリ7aは、支持ベース7e
上に、チルトベース7fを介して、ハンド機構7dを含
むピッカ部7gを載置して構成されている。その詳細構
成については後述する。ハンドアセンブリ7aを成す支
持ベース7eは、垂直コラム7cに沿って鉛直方向に形
成されたガイドレール7hに案内されながら上下方向に
スライド移動できるように、垂直コラム7cに装着され
ている。また、支持ベース7eは、ベルト(図示省略;
垂直コラム7cの上下位置に内蔵された上下一対のプー
リに巻回されたベルト)に連結されている。このベルト
を昇降駆動用モータ7iにより回動させることで、支持
ベース7eつまりはハンドアセンブリ7aの全体が、上
下方向に移動して所定高さに位置決めされるように構成
されている。
【0038】台車7bは、垂直コラム7cの下端側に一
体的に連結され、垂直コラム7cを支持しながらXレー
ル8に沿って走行するものである。この台車7bには、
Xレール8を上下から挟み込みながら台車7bの走行に
伴って回動する上下一対の走行ローラ7j,7jが、前
後2組枢着されている。また、Xレール8には、その長
手方向に沿って走行駆動用ラック(図示省略)が形成さ
れている。そして、台車7bには、そのラックに歯合し
て走行駆動用モータ7kにより回転駆動されるピニオン
(図示省略)がそなえられている。
【0039】さらに、アクセッサ7の動作空間9の上部
には、Xレール8と平行にトップレール14が敷設され
ている。そして、垂直コラム7cの上端側には、そのト
ップレール14を左右から挟み込みながら台車7bの走
行に伴って回動する左右一対のガイドローラ7m,7m
が、前後2組枢着されている。従って、走行駆動用モー
タ7kがピニオンを回転駆動することにより、ピニオン
と走行駆動用ラックとが歯み合いながら、アクセッサ7
の全体がXレール8に沿って移動する。また、昇降駆動
用モータ7iがベルトを回動させることにより、ハンド
アセンブリ7aの全体が垂直コラム7cに沿って上下方
向に移動する。このようにして、ハンドアセンブリ7a
(ハンド機構7dを含むピッカ部7g)が、Xレール8
と垂直コラム7cとを含む面内の所定位置に移動して位
置決めされる。
【0040】〔2−2〕ハンドアセンブリの説明 図4および図5はそれぞれ本実施形態のアクセッサ7に
おけるハンドアセンブリ7aを示す正面図および平面図
で、これらの図4および図5に示すように、本実施形態
のハンドアセンブリ7aにおいて、ハンド機構7dは、
ピッカ部7g(ピッカベース30)に対して前後進可能
に装着され、図6〜図10を参照しながら後述するごと
く、サーボモータ31およびタイミングベルト32によ
りLMガイド33に沿って前後方向(図5の左右方向)
にスライド駆動されるようになっている。
【0041】また、ピッカ部7g(ピッカベース30)
は、チルトベース7fに対して揺動可能に装着され、支
持ベース7e側にそなえられたチルトモータ26,板カ
ム27およびガイドローラ28とピッカ部7g側にそな
えられたカムフォロア29とから成る揺動駆動機構16
により、支軸(回転軸,シャフト)30aのまわりに揺
動駆動されるようになっている。上述したチルトベース
7fおよび揺動駆動機構16から成るチルト機構15は
本発明の特徴的部分であり、その詳細については、本発
明の第1実施形態として図1および図13〜図16を参
照しながら後述する。
【0042】さらに、チルトベース7fは、支持ベース
7eに対して旋回可能に装着され、旋回駆動用モータ2
0,プーリ20a,21,タイミングベルト22により
鉛直軸まわりに旋回駆動されるようになっている。つま
り、旋回駆動用モータ20は、駆動軸20bを鉛直方向
に配置した状態で支持ベース7e側に固設され、その駆
動軸20bに取り付けられたプーリ20aを鉛直軸まわ
りに回転駆動するものである。また、チルトベース7f
は、支持ベース7eに対して鉛直軸まわりに旋回可能に
支持され、プーリ21が、その旋回軸と同軸的にチルト
ベース7fに取り付けられている。そして、プーリ20
aとプーリ21とにはタイミングベルト22が巻回され
ている。
【0043】従って、旋回駆動用モータ20がプーリ2
0aを回転駆動することにより、モータ20の回転駆動
力が、タイミングベルト22およびプーリ21を介して
チルトベース7fに伝達され、このチルトベース7f
が、ピッカ部7gやハンド機構7dとともに鉛直軸まわ
りに旋回駆動される。また、プーリ21の下方には、ケ
ーブルケーシング23がそなえられるとともに、プーリ
21やチルトベース7fと一体的に回動する回動位置検
出用のスリット付き円板24が取り付けられている。
【0044】ケーブルケーシング23には、支持ベース
7e側とチルトベース7f側との間で各種信号の送受や
電力供給を行なうためのケーブル(図示省略)が、旋回
動を許容できるように、旋回軸に対して渦状に内蔵され
ている。スリット付き円板24は、支持ベース7e側に
固定されたフォトセンサ25の位置を通過するように配
置されており、この円板24に形成されたスリット(図
示省略)をフォトセンサ25にて検知することにより、
チルトベース7fの旋回位置、即ち、ピッカ部7g(ハ
ンド機構7d)がどの方向を向いているかを検知できる
ようになっている。
【0045】なお、図4および図5に示すように、ピッ
カ部7gには、前述したピッカベース30,サーボモー
タ31,タイミングベルト32およびLMガイド33の
他に、左右一対のガイド部材35a,35bと、ローラ
36a,アーム36b,コイルバネ36c,フラグ36
dおよび回転軸36eから成るカートリッジ識別用のア
クチュエータ36と、フォトセンサ37と、回転軸38
aのまわりに揺動可能で且つバネ38bにより付勢され
た爪(係止部材)38とがそなえられているが、これら
の各部の詳細については、図6〜図10を参照しながら
後述する。
【0046】また、図4および図5に示すように、ハン
ド機構7dには、上下一対のハンド部材40a,40b
と、ハンドベース41と、バネ42と、上下一対のカム
フォロア43a,43bと、カム44と、ハンド開閉駆
動用モータ(回転駆動機構)45と、リニアウェイ46
と、ラック51a付きのマウンタアーム51,ピニオン
52およびマウンタアーム駆動用モータから成るマウン
タ機構50と、CIP/CSPユニット55とがそなえ
られているが、これらの各部の詳細については、図11
および図12を参照しながら後述する。
【0047】〔2−3〕ピッカ部の説明 図6〜図10は本実施形態のアクセッサ7におけるピッ
カ部7gを示すもので、図6はその正面図、図7はその
平面図、図8はその側面図、図9および図10はそれぞ
れピッカ部7gにおけるハンド機構7dの前進状態を示
す平面図および側面図である。なお、図中、既述の符号
と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示してい
る。
【0048】図6〜図8に示すように、ハンド機構7d
は、ピッカ部7gに対して前後進可能に装着され、サー
ボモータ31およびタイミングベルト32によりLMガ
イド33に沿って前後方向(図8の左右方向)にスライ
ド駆動されるようになっている。つまり、ハンド機構7
dのハンドベース41は、タイミングベルト32に連結
されている。また、タイミングベルト32は、図6,図
7,図9および図10に示すように、ピッカベース30
の前後にそれぞれ配置されたプーリ32a,32bと、
サーボモータ31の駆動軸(図示省略)に連結されたプ
ーリ31aとに巻回されるとともに、ガイドローラ32
cにより案内されている。
【0049】従って、タイミングベルト32をサーボモ
ータ31により回動させることで、ハンドベース41つ
まりはハンド機構7dの全体が、前後方向に移動し、図
6〜図8に示す引込み状態(後退位置)と、図9および
図10に示すカートリッジ10の受渡しを行なう状態
(前進位置)とのいずれかの位置に配置されるように構
成されている。
【0050】なお、ピッカベース30の後端には、ハン
ド機構7dをホーム位置(後退位置)まで引き込んだこ
とを検知するためのピッカホームセンサ(フォトセン
サ)34が取り付けられている。一方、本実施形態で
は、ライブラリ装置1内で複数種類のカートリッジ10
を取り扱うべく、ハンド機構7dにより把持された状態
でピッカ部7gに保持されるカートリッジ10の種類を
識別するための種類識別機構が、後述するごとくアクチ
ュエータ36およびフォトセンサ37から構成されて、
ピッカ部7gにそなえられている。
【0051】そして、ピッカ部7gには、ハンド機構7
dにより把持されてピッカ部7g内へ導かれるカートリ
ッジ10をその両側から保持しながら案内する左右一対
のガイド部材35a,35bがそなえられている。これ
らの左右一対のガイド部材35a,35bの間隔は、複
数種類のカートリッジ10のうちの最も大きなものより
も僅かに大きく設定されている。
【0052】また、本実施形態の種類識別機構は、ピッ
カ部7gに保持されるカートリッジの一側面の凹凸に応
じて移動するアクチュエータ36と、このアクチュエー
タ36の移動量を検知する検知部としてのフォトセンサ
37と、このフォトセンサ37により検知されたアクチ
ュエータ36の移動量に基づいてカートリッジ10の種
類を識別する識別部(図示省略;アクセッサ7の動作を
制御する制御用CPU等)とから構成されている。
【0053】本実施形態のアクチュエータ36は、一方
のガイド部材35a側にそなえられ、前述した通り、ロ
ーラ36a,アーム36b,コイルバネ36c,フラグ
36dおよび回転軸36eから構成されている。ここ
で、ローラ36aは、ガイド部材35aからカートリッ
ジ側へ突出するように配置され、カートリッジ10の一
側面に当接しながらカートリッジ10の移動面と直交す
る軸まわりに回転するものである。アーム36bは、ロ
ーラ36aを枢着されるとともに、ピッカ部7gに対し
てカートリッジ10の移動面と直交する回転軸36eの
まわりに揺動可能に取り付けられ、カートリッジ10の
一側面の凹凸に応じて揺動するものである。コイルバネ
36cは、ローラ36aをカートリッジ10の一側面に
押圧するようにアーム36bを付勢するものである。フ
ラグ36dは、アーム36bから突設され、このアーム
36bの揺動動作に伴って移動するものである。
【0054】そして、フォトセンサ37は、フラグ36
dの移動に伴ってこのフラグ36dにより遮光されるも
ので、前記識別部は、フォトセンサ37からの遮光状態
情報に基づいてカートリッジ10の種類を識別するよう
に構成されている。なお、本実施形態では、アクセッサ
7に、ライブラリ装置1内の所定位置に配置された診断
セル(図示省略)に対する診断カートリッジ(図示省
略)の出し入れを行なわせることにより、アクセッサ7
の寸法精度を診断するための診断機能がそなえられてお
り、前述したアクチュエータ36,フォトセンサ37お
よび識別部から成る種類識別機構が、その診断カートリ
ッジの一側面の凹凸形状(つまりフォトセンサ37から
の遮光状態情報)に基づいて、複数種類のカートリッジ
10のうちの一つとして診断カートリッジを識別できる
ようになっている。
【0055】さらに、本実施形態のアクセッサ7では、
ハンド機構7dを、カートリッジ10をピッカ部7g内
へ引き込んだ状態でカートリッジ10を掴み直す動作を
行なうように、アクセッサ7の動作が制御されるように
なっている。このハンド機構7dによるカートリッジ1
0の掴み直し動作時には、アクチュエータ36が、コイ
ルバネ36cの付勢力を受けカートリッジ10の他側面
を他方のガイド部材35bに押圧するようになってお
り、カートリッジ10の他側面の位置をピッカ部7g内
で常に一定にする位置決め機構としての機能を果たして
いる。
【0056】このとき、カートリッジ10の掴み直し動
作時に、ハンド機構7dから一旦放されたカートリッジ
10がピッカ部7gから飛び出すのを防止すべく、ガイ
ド部材35b側には、爪(係止部材)38がそなえられ
ている。この爪38は、ガイド部材35bからカートリ
ッジ側へ突出するように配置され、回転軸38aのまわ
りに揺動可能で且つバネ38bにより適当な力で付勢さ
れていて、ハンド機構7dによるカートリッジ10の挿
抜動作時にはカートリッジ10により排動される一方
で、ハンド機構7dによるカートリッジ10の掴み直し
動作時にはカートリッジ10を係止するものである。
【0057】本実施形態のアクセッサ7のピッカ部7g
は、上述のごとく、種類識別機構や、位置決め機構とし
て機能するアクチュエータ36や、飛び出し防止用の爪
38を有しているので、以下のような作用効果を得るこ
とができる。各種カートリッジ10は、いずれも左右一
対のガイド部材35a,35bに案内されながら、ハン
ド機構7dによってピッカ部7g内へ導かれる。また、
アクチュエータ36は、ピッカ部7g内へ引き込まれた
カートリッジ10の一側面の凹凸(外形寸法)に応じて
移動(開閉)する。そして、その移動量がカートリッジ
10の外形寸法(カートリッジ10の種類)に応じて変
化することを利用し、カートリッジ10の種類が識別さ
れる。
【0058】つまり、ハンド機構7dによってカートリ
ッジ10がピッカ部7g内へ引き込まれると、ローラ3
6aは、回転してカートリッジ10の移動を許容しなが
ら、コイルバネ36cの付勢力によりカートリッジ10
の一側面に当接し、その凹凸に応じてアーム36bを回
転軸36eまわりに揺動させる。このアーム36bの揺
動動作に同期してフラグ36dが移動し、このフラグ3
6dの移動量が、フォトセンサ37により遮光状態情報
として検知され、フォトセンサ37からの遮光状態情報
に基づいて、識別部(図示省略)によりカートリッジ1
0の種類が識別される。
【0059】このようにして、ピッカ部7gに保持され
るカートリッジ10の種類を識別することができるの
で、その識別結果に応じた処理(種類に応じた収納棚や
MTU5aへのカートリッジ移送・挿入処理等)を確実
に行なうことができ、一つのライブラリ装置1内で複数
種類のカートリッジ10を同時に取り扱うことが可能に
なるので、複数種類のカートリッジ10を確実に移送で
き、利用者の使い勝手の幅が広がり、利用者からの多様
なニーズに応えることができる。
【0060】また、ハンド機構7dは、カートリッジ1
0をピッカ部7g内へ引き込んだ状態でカートリッジ1
0を掴み直す動作を行なうが、このとき、カートリッジ
10の一側面に当接するローラ36aが、コイルバネ3
6cの付勢力をアーム36bを介して受け、カートリッ
ジ10の他側面をその種類に関係なく常にガイド部材3
5bに押し付ける。
【0061】これにより、各種カートリッジ10を取り
扱う場合であっても、ピッカ部7g内で、カートリッジ
10の他側面をガイド部材35bに当接させた一定の位
置(基準位置)に各種カートリッジ10を常にリセット
することができる。従って、アクセッサ7内でカートリ
ッジ10の種類を認識できると同時にカートリッジ10
の位置付け(基準位置へのリセット)を行なうことがで
きるため、カートリッジ10を、その種類に応じた収納
棚やMTU5aに対して容易に挿入することが可能にな
る。
【0062】さらに、前述のごとくハンド機構7dによ
るカートリッジ10の掴み直し動作を行なった場合に、
万一、カートリッジ10がピッカ部7g内から外方へ移
動しても、カートリッジ10は爪38に係止されピッカ
部7g内から外方へ落下するのを防止することができ
る。つまり、爪38にはバネ38bにより適当な付勢力
が作用されているため、ハンド機構7dをサーボモータ
31やタイミングベルト32により前後進させてカート
リッジ10を出し入れする際、爪38は、カートリッジ
10からサーボモータ31による駆動力を受け、バネ3
8bの付勢力に対抗して排動され、カートリッジ10の
出し入れ動作が規制されない。しかし、バネ38bの付
勢力により、カートリッジ10の自重だけでは爪38を
排動できないようになっており、カートリッジ10は爪
38に係止される。
【0063】従って、アクセッサ7内でのカートリッジ
10の位置付け(基準位置へのリセット)に際して、ハ
ンド機構7dがカートリッジ10を放しても、飛び出し
防止用の爪38が機能し、カートリッジ10をピッカ部
7g内に確実に保持した状態を常に維持できるため、振
動やアクセッサ7自体の異常動作に対してもカートリッ
ジ10がピッカ部7gから外方へ飛び出すことなく、高
い信頼性をもってライブラリ装置1を運用することがで
きる。
【0064】またさらに、本実施形態のアクセッサ7で
は、磁気テープ等の記憶媒体を収容するカートリッジ1
0のみならず、診断カートリッジも識別することが可能
になり、ハンド機構7dが診断カートリッジを把持して
いる場合には、それに対応した動作を行なうことができ
る。これにより、アクセッサ7自体の寸法に異常がない
かどうかを診断する際、診断用の特殊なカートリッジを
使用しても、そのカートリッジが診断用のものであるこ
とを認識できるため、アクセッサ7自体の診断動作を円
滑かつ確実に行なうことができる。
【0065】また、診断から正常運用に切り替わった時
に、もし診断カートリッジをハンド機構7dが掴んだま
まの状態であっても、それを認識できるため、診断カー
トリッジを掴んだまま正常運用に入ってしまうという異
常行為を未然に防止することができる。 〔2−4〕ハンド機構の説明 図11および図12はそれぞれ本実施形態のアクセッサ
7におけるハンド機構7dを示す平面図および側面図
で、これらの図11および図12に示すように、本実施
形態のハンド機構7dには、前述の通り、ハンド部材4
0a,40b,ハンドベース41,バネ42,カムフォ
ロア43a,43b,カム44,ハンド開閉駆動用モー
タ45,リニアウェイ46,マウンタ機構50およびC
IP/CSPユニット55がそなえられている。なお、
図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の
部分を示している。
【0066】上下一対のハンド部材40a,40bは、
カートリッジ10に上下から当接してこのカートリッジ
10を把持しうるものであり、これらのハンド部材40
a,40bは、左右一対のリニアウェイ46,46を介
して上下方向に摺動可能にハンドベース41に取り付け
られている。ハンド部材40a,40bの間にはバネ4
2が介設され、このバネ42によりハンド部材40a,
40bはカートリッジ10を把持する閉方向に付勢され
ている。
【0067】また、ハンド部材40a,40bには、そ
れぞれカムフォロア43a,43bが取り付けられてい
る。これら上下一対のカムフォロア43a,43bの相
互間にはカム44が配設されている。このカム44は、
バネ42の付勢力に対抗して上下一対のカムフォロア4
3a,43bの間隔を押し拡げ上下一対のハンド部材4
0a,40bを開放させる長径部と、各カムフォロア4
3a,43bとの間に隙間を空けた状態になる短径部
と、後述するロック溝44aとを有するように形成され
ている。
【0068】ロック溝44aは、上下一対のハンド部材
40a,40bによりカートリッジ10を把持した状態
で上下一対のハンド部材40a,40bをハンドベース
41に対して固定しうるロック機構として機能するもの
で、下側のカムフォロア43bを保持することによりカ
ートリッジ10を把持した状態で上下一対のハンド部材
40a,40bをハンドベース41に対して固定するも
のである。
【0069】そして、ハンド開閉駆動用モータ45は、
カムフォロア43a,43bの間に長径部を配置したハ
ンド開放位置と、カムフォロア43a,43bの間に短
径部を配置したカートリッジ把持位置と、ロック溝44
aによりカートリッジ10を把持した状態でハンド部材
40a,40bをハンドベース41に対して固定したロ
ック位置とのいずれかにカム44を配置させるべく、カ
ム44を回転駆動するものである。
【0070】また、ハンド機構7dには、カートリッジ
10に押圧力を作用させてカートリッジ10をMTU5
aに挿入させるマウンタ機構50がそなえられている。
本実施形態のマウンタ機構50は、マウンタアーム5
1,ピニオン52およびマウンタアーム駆動用モータ5
3から構成されている。ここで、マウンタアーム51
は、ハンド機構7dに把持されているカートリッジ10
の後端面に当接してカートリッジ10をMTU5aへ押
し込む方向に移動可能にそなえられている。ピニオン5
2は、マウンタアーム51に形成されたラック51aと
歯合するもので、モータ53により回転駆動され、マウ
ンタアーム51をカートリッジ押込み方向へ移動させる
ものである。
【0071】また、マウンタ機構50には、カートリッ
ジ10に所定負荷以上の押圧力が作用した場合に超過分
の押圧力を吸収しうるバッファ機構(図示省略)がそな
えられており、このバッファ機構は、例えば、ピニオン
52とモータ53の駆動軸(図示省略)との間に樹脂ベ
アリングもしくは樹脂スペーサを介設することにより構
成される。
【0072】一方、ハンド機構7dにはCIP/CSP
ユニット55がそなえられている。このCIP/CSP
ユニット55は、ハンド部材40a,40bの間にカー
トリッジ10が挿入されたことを検知するCIP(Cart
ridge In Picker,第1センサ;図示省略)と、このCI
Pによりカートリッジ10の挿入を検知した後にカート
リッジ10の後端面が所定位置に到達したことを検知す
るCSP(CartridgeSecured Position,第2センサ;
図示省略)とを有している。
【0073】これらのCIPやCSPは、それぞれ、フ
ォトセンサにより構成され、アクチュエータ55aによ
り駆動されるフラグ(図示省略)により遮光されること
で、カートリッジ10の挿入とカートリッジ10を確実
に保持した状態とを検知するようになっている。アクチ
ュエータ55aは、バネ55bにより前方向(図11の
左方向)へ押圧されており、カートリッジ10がハンド
部材40a,40bの間に挿入されてくると、図9およ
び図10に示すごとくカートリッジ10の後端面と当接
し、バネ55bの付勢力に対抗して押圧され、CIPお
よびCSPを順次作動させるようにフラグを駆動するよ
うになっている。
【0074】本実施形態のアクセッサ7のハンド機構7
dは、上述のごとく構成されるとともに、マウンタ機構
50やCIP/CSPユニット55を有しているので、
以下のような作用効果を得ることができる。モータ45
によりカム44をハンド開放位置に配置した場合、カム
44の長径部によりカムフォロア43a,43bの間隔
が押し拡げられてハンド部材40a,40bが開放され
る。カートリッジ10をハンド機構7dにより把持する
際には、開放状態のハンド部材40a,40bの相互間
にカートリッジ10を挿入してから、モータ45により
カム44をカートリッジ把持位置に配置することで、ハ
ンド部材40a,40bが、バネ42の付勢力を受けて
カートリッジ10に上下から当接し、カートリッジ10
を把持する。
【0075】このとき、カム44の短径部とカムフォロ
ア43a,43bとの間に隙間が形成されているので、
ハンド部材40a,40bは、カートリッジ10を把持
した状態で、その隙間(ガタ)分だけ上下に移動するこ
とができる。従って、MTU5aのカートリッジ挿入口
とハンド機構7dで把持されたカートリッジ10との間
に多少の位置ずれがあっても、その位置ずれは、前記隙
間分の上下移動により吸収され、その隙間をバッファと
して利用しながら、確実にカートリッジ10をMTU5
aに挿入することができる。
【0076】また、モータ45によりカム44をロック
位置に配置すれば、カム44のロック溝44aにカムフ
ォロア43bが保持され、ハンド部材40a,40b
が、カートリッジ10を把持した状態でハンドベース4
1に対して固定される。例えば、カートリッジ10を収
納棚から抜き取る際に収納棚でカートリッジ10を係止
している係止部材をカートリッジ10から外す際には、
カートリッジ10をハンド部材40a,40bにより把
持しながら微小量だけ持ち上げる必要がある。このよう
な場合、本実施形態では、上述のようにロック機構(カ
ム44のロック溝44a)によりカートリッジ10を把
持した状態でハンド部材40a,40bをハンドベース
41に対して固定すれば、ガタによってハンド機構40
a,40bが上下するのを抑止でき、カートリッジ10
を確実に持ち上げることが可能になる。
【0077】さらに、カートリッジ10をMTU5aに
挿入する際には、カートリッジ10をハンド機構7dに
よりMTU5aのカートリッジ挿入口まで搬送しハンド
部材40a,40bを開放してから、モータ53により
ピニオン52を回転駆動し、ピニオン52とこのピニオ
ン52に歯合するラック51aとによってマウンタアー
ム51をカートリッジ押込み方向へ移動させる。これに
より、カートリッジ10は、マウンタアーム51によっ
て押圧されながら、MTU5aの奥まで挿入される。こ
れにより、カートリッジ10をMTU5aの奥まで確実
に挿入することができる。
【0078】このとき、本実施形態では、カートリッジ
10に所定負荷以上の押圧力が作用すると、ピニオン5
2とモータ53側の駆動軸との間に設けたバッファ機構
によりその超過分の押圧力が吸収される。そのバッファ
機構では、ピニオン52とモータ53側の駆動軸との間
で、樹脂ベアリングや樹脂スペーサを介してスリップが
発生し、その時の摩擦力により超過分の押圧力が吸収さ
れ、過剰な押圧力がカートリッジ10に作用するのを防
止することができる。従って、カートリッジ10に対し
て過大な負荷が発生しても、カートリッジ10やその周
辺部のほか、マウンタ機構50やその駆動系(モータ5
3等)などを保護することができる。
【0079】一方、カートリッジ10がハンド部材40
a,40bの間に存在することをCIP(第1センサ)
の検知結果により保証した状態で、CSP(第2セン
サ)により、カートリッジ10の後端面が所定位置に到
達したことを敏感に検知でき、MTU5aから排出され
たカートリッジ10をハンド機構7dにより確実に把持
することができる。
【0080】上述のようにハンド機構7dを多機能化す
ることにより、カートリッジ受渡し機構(フィーダ)を
介在させることなくMTU5aとハンド機構7dとの間
でカートリッジ10の挿抜を直接的に行なうことが可能
になり、ライブラリ装置1を小型化できるとともに低コ
スト化に寄与する。 〔3〕第1実施形態の説明 さて、本実施形態においても、ユニット毎にカートリッ
ジ10を挿入/排出する角度が異なるため、ハンド機構
7dによるカートリッジ挿抜角度を変える必要がある。
【0081】本実施形態のハンド機構7dによるカート
リッジ挿抜方向(角度)としては、水平方向(0°)
と、水平方向から所定角度だけ下方へ向かう方向との2
種類がある。MTU5aでは、通常、カートリッジ10
は水平方向(0°)に挿抜される一方、収納棚などで
は、カートリッジ10が地震等の振動により収納棚のセ
ルから落下しないように水平方向よりも下方へ向かった
状態(例えば12°)で収納されているため、カートリ
ッジ10はその角度で挿抜される。
【0082】そこで、第1実施形態のアクセッサ7に
は、水平面に対するカートリッジ挿抜方向の角度を調整
するチルト機構15として、図1および図13〜図16
に示すようなものがそなえられている。図1(a)およ
び図1(b)はいずれも本発明の第1実施形態としての
アクセッサ7のチルト機構15を模式的に示す側面図
で、図1(a)はピッカ部7gの水平配置状態を示し、
図1(b)はピッカ部7gのチルト状態(水平方向より
も12°だけ下方へ向かった状態)を示している。ま
た、図13〜図16も第1実施形態のアクセッサ7にお
けるチルト機構15を示すもので、図13および図14
はいずれもはその要部(チルトベース7f)を示す斜視
図、図15はその模式的な平面図、図16はその作用を
説明するための模式的な側面図である。なお、図中、既
述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示
しているので、その詳細な説明は省略する。
【0083】図1(a),図1(b),図13および図
14にも示すごとく、ピッカ部7g(ピッカベース3
0)は、チルトベース7fに対して支軸(回転軸,シャ
フト)30aのまわりに揺動可能に装着され、支持ベー
ス7e側にそなえられたチルトモータ26,板カム27
およびガイドローラ28とピッカ部7g側にそなえられ
たカムフォロア29とから成る揺動駆動機構16によ
り、支軸30aのまわりに揺動駆動されるようになって
いる。
【0084】即ち、本実施形態のチルト機構15は、チ
ルトベース7fと揺動駆動機構16とから構成されてお
り、チルトベース7fにおいては、ピッカ部7gが、カ
ートリッジ10の挿抜先に対向するピッカ部前面側〔図
1(a),図1(b)や図15の左側〕の上部に配置さ
れた支軸30aのまわりに揺動可能に支持されている。
また、揺動駆動機構16は、ピッカ部7gの後側〔図1
(a),図1(b)や図15の右側〕の下部側面に配置
されている。
【0085】そして、揺動駆動機構16は、ピッカ部7
gの後部側面に突設されたカムフォロア29と、チルト
ベース7fに対してカートリッジ挿抜方向へ移動可能に
そなえられ前後移動に伴ってカムフォロア29を上下方
向へ案内する板カム27と、この板カム27をチルトベ
ース7fに対してカートリッジ挿抜方向へ移動させる駆
動機構17とから構成されている。
【0086】チルトベース7f側には、図1(a),図
1(b)や図14に示すように、ピッカ部7gの後部側
面において、板カム27を支持するための前後一対のガ
イドローラ28,28が上下2組枢着されている。板カ
ム27には、ガイド用長穴27aが前後方向に形成さ
れ、このガイド用長穴27aに、チルトベース7f側に
枢着された下側の前後一対のガイドローラ28,28が
嵌合している。また、板カム27の水平上縁部27cに
は、チルトベース側に枢着された上側の前後一対のガイ
ドローラ28,28が上方側から当接している。これに
より、板カム27は、ガイドローラ28によって案内さ
れながらカートリッジ挿抜方向(前後方向)へ移動でき
るように、チルトベース7fに取り付けられている。
【0087】また、図1(a),図1(b),図14お
よび図15に示すように、板カム27には、ラック27
dが形成されており、このラック27dに、図14〜図
16に示すごとくチルトモータ26の駆動軸(図示省
略)に取り付けられたピニオン26aが歯合している。
なお、図15においてチルトモータ26の図示は省略さ
れている。
【0088】従って、チルトモータ26によりピニオン
26aを回転駆動すると、このピニオン26aと歯合す
るラック27dによって回転運動が板カム27の直線運
動に変換され、板カム27がカートリッジ挿抜方向(前
後方向)へ往復駆動されるようになっている。つまり、
チルトモータ26,ピニオン26aおよびラック27d
により、駆動機構17が構成されている。
【0089】さらに、板カム27には、カムフォロア2
9が嵌合する揺動駆動用長穴27bが形成されている。
この揺動駆動用長穴27bは、高さの異なる2つの水平
部27b−1および27b−3と、これらの水平部27
b−1,27b−3の間を結ぶ傾斜部27b−2とを有
している。前方側の水平部27b−1は、ピッカ部7g
を水平に保持するための部分である。図1(a)に示す
ように、長穴27bの水平部27b−1にカムフォロア
29が位置する状態では、ピッカ部7gは水平に配置さ
れ、ハンド機構7dによるカートリッジ挿抜方向は水平
に保持される。
【0090】また、後方側の水平部27b−3は、前方
側の水平部27b−1よりも高い位置に形成されてお
り、ピッカ部7gの前面を水平方向から所定角度(例え
ば12°)だけ下方へ向けたチルト状態にピッカ部7g
を保持するための部分である。図1(a)に示す状態か
ら板カム27を前方向〔図1(a)の左方向〕へ移動さ
せ、カムフォロア29を水平部27b−1から傾斜部2
7b−2を通じて水平部27b−3へ案内して移動させ
ることにより、図1(b)に示すように、ピッカ部7g
は支軸30aまわりに揺動してチルト状態となり、ハン
ド機構7dによるカートリッジ挿抜方向は水平方向から
所定角度(例えば12°)だけ下方へ向けた状態で保持
される。
【0091】上述のごとく構成された第1実施形態のア
クセッサ7におけるチルト機構15では、ピッカ部7g
が、このピッカ部7gの後側に配置された揺動駆動機構
16により、ピッカ部前面側に配置された支軸30aの
まわりに揺動駆動され、水平面に対するカートリッジ挿
抜方向の角度が調整される。つまり、チルト動作の支点
(つまり支軸30aの位置)がピッカ部7gの前側に配
置され、力点(揺動駆動機構16による駆動位置つまり
カムフォロア29の位置)がピッカ部7gの後側に配置
されるため、図16に示すように、支点(支軸30a)
からハンド機構7d(ハンド部材40a,40b)の先
端位置までの距離L2 に対して支点から力点(カムフォ
ロア29)までの距離L1 を十分に大きく設定すること
が可能になる。
【0092】従って、本実施形態のチルト機構15で
は、L2 /L1 を1以下に設定することが可能で、力点
(カムフォロア29)での寸法誤差dyがハンド機構7
dの先端位置で拡大・増幅されることはない。このよう
に、本発明の第1実施形態としてのアクセッサ7によれ
ば、チルト動作の支点,力点の位置関係を変えるだけ
で、極めて簡素な構成により、ハンド機構7dによるカ
ートリッジ挿抜角度の精度が大幅に向上し、直接的にM
TU5aに対してカートリッジ10の挿抜を行なうのに
十分な、ハンド機構先端の位置精度を確保することがで
きる。これにより、MTU5a毎にカートリッジ受渡し
機構をそなえることなく、ハンド機構7dから各MTU
5aに対して直接的にカートリッジ10を挿抜すること
が可能になり、ライブラリ装置1の小型化や低コスト化
に大きく寄与する。
【0093】〔4〕第2実施形態の説明 図17〜図19はいずれも本発明の第2実施形態として
のアクセッサを示すもので、図17はそのチルト機構を
模式的に示す側面図、図18は図17のXVIII−XVIII
矢視断面図、図19は図17のXIX矢視図で、これらの
図17〜図19に示すように、第2実施形態のチルト機
構15Aは、第1実施形態と同様のチルトベース7f
と、揺動駆動機構16Aとから構成されている。なお、
図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の
部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
【0094】第2実施形態における揺動駆動機構16A
は、カムフォロア29A,ブロックカム60および駆動
機構17Aから構成されている。カムフォロア29A
は、ピッカ部7gの後面中央下部から後方へ向けて突設
されている。ブロックカム60は、チルトベース7fに
対してカートリッジ挿抜方向と直交する左右方向(図1
8の上下方向,図19の左右方向)へ移動可能にそなえ
られている。つまり、図17および図18に示すよう
に、チルトベース7fの後側底面にはLMガイド62が
左右方向に沿って固設され、ブロックカム60は、LM
ガイドに沿って摺動するガイドブロック61に固定され
ている。
【0095】そして、ブロックカム60の左右移動に伴
ってカムフォロア29Aを上下方向へ案内すべく、ブロ
ックカム60の上面には、図19に示すごとく、カムフ
ォロア29Aと当接する、高さの異なる2つの水平面6
0a,60cと、これらの水平面60a,60cの間を
結ぶ傾斜面60bとが形成されている。なお、ピッカ部
7gの重心は、ハンド機構7dがカートリッジ10を把
持して最も前進した状態であっても、カムフォロア29
Aがブロックカム60の上面側を押圧するように設定さ
れている。
【0096】水平面60aは、ピッカ部7gを水平に保
持するための部分である。つまり、図19に示すごとく
ブロックカム60の水平面60a上にカムフォロア29
Aが位置する状態では、ピッカ部7gは水平に配置さ
れ、ハンド機構7dによるカートリッジ挿抜方向は水平
に保持される。なお、図19では、カムフォロア29A
とブロックカム60だけが図示されている。
【0097】また、水平面60cは、水平面60aより
も高い位置に形成されており、ピッカ部7gの前面を水
平方向から所定角度(例えば12°)だけ下方へ向けた
チルト状態にピッカ部7gを保持するための部分であ
る。ブロックカム60を、後述する駆動機構17Aによ
り図19に示す状態から左方向へ移動させ、カムフォロ
ア29Aを水平面60aから傾斜面60bを通じて水平
面60cへ案内して移動させることにより、カムフォロ
ア29Aが上方へ案内され、ピッカ部7gは支軸30a
まわりに揺動してチルト状態となり、ハンド機構7dに
よるカートリッジ挿抜方向は水平方向から所定角度(例
えば12°)だけ下方へ向けた状態で保持される。
【0098】駆動機構17Aは、ブロックカム60をチ
ルトベース7fに対してカートリッジ挿抜方向と直交す
る方向(前記左右方向)へ移動させるもので、図17お
よび図18に示すように、前述したガイドブロック61
およびLMガイド62のほか、リンク部材63,歯車6
4およびチルトモータ26Aから構成されている。チル
トベース7fの底面の略中央には、リンク部材63が、
鉛直方向の回転軸63aまわに回転可能に枢着されてい
る。このリンク部材63には、長手方向に長穴(スロッ
ト)63bが形成され、この長穴63bに、ガイドブロ
ック61から下方へ突設された突起部61aが嵌合して
いる。また、リンク部材63には扇状歯車63cが形成
されている。この扇状歯車63cには歯合する歯車64
が、チルトモータ26Aにより回転駆動されるようにな
っている。
【0099】従って、チルトモータ26Aにより歯車6
4を回転駆動すると、この歯車64と歯合する扇状歯車
63cによってリンク部材63が回転軸63aまわりに
回転駆動される。そして、リンク部材63の回転に伴
い、長穴63bに嵌合した突起部61aを介し、ガイド
ブロック61がLMガイド62に沿って駆動される。こ
のようにして、チルトモータ26Aの回転運動がガイド
ブロック61の左右方向への直線運動に変換され、ブロ
ックカム60が左右方向へ往復駆動される。
【0100】上述のごとく構成された第2実施形態のア
クセッサ7におけるチルト機構15Aでは、駆動機構1
7Aによりブロックカム60がカートリッジ挿抜方向と
直交する方向(左右方向)へ駆動され、そのブロックカ
ム60の左右移動に伴ってカムフォロア29Aが上下方
向に案内される。これにより、ピッカ部7gが、このピ
ッカ部7gの後側に配置された揺動駆動機構16Aによ
り、ピッカ部前面側に配置された支軸30aのまわりに
揺動駆動され、水平面に対するカートリッジ挿抜方向の
角度が調整され、前述した第1実施形態と同様の作用効
果を得ることができる。
【0101】〔5〕第3実施形態の説明 図20および図21はいずれも本発明の第3実施形態と
してのライブラリ装置用カートリッジ移送ロボット(ア
クセッサ)を示すもので、それぞれ、そのチルト機構を
模式的に示す側面図および平面図で、これらの図20お
よび図21に示すように、第3実施形態のチルト機構1
5Bは、第1実施形態と同様のチルトベース7fと、揺
動駆動機構16Bとから構成されている。図中、既述の
符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示して
いるので、その詳細な説明は省略する。なお、図21で
は、チルトベース7fの図示は省略されている。
【0102】第3実施形態における揺動駆動機構16B
は、カムフォロア29B,円筒カム65および回転駆動
機構17Bから構成されている。カムフォロア29B
は、第2実施形態のカムフォロア29Aと同様、ピッカ
部7gの後面中央下部から後方へ向けて突設されてい
る。円筒カム65は、チルトベース7gに対して、図示
省略の軸受を介して、鉛直軸まわりに回転可能にそなえ
られている。
【0103】そして、円筒カム65の回転動作に伴って
カムフォロア29Bを上下方向へ案内すべく、円筒カム
65の上面には、図20に示すごとく、カムフォロア2
9Bと当接する高さの異なる2つの面、即ち、低位面6
5aと高位面65bとが、滑らかな傾斜面を介して連続
的に形成されている。なお、第2実施形態と同様、ピッ
カ部7gの重心は、ハンド機構7dがカートリッジ10
を把持して最も前進した状態であっても、カムフォロア
29Bが円筒カム65の上面側を押圧するように設定さ
れている。
【0104】低位面65aは、ピッカ部7gを水平に保
持するための部分である。つまり、図20に示すごとく
円筒カム65の低位面65a上にカムフォロア29Bが
位置する状態では、ピッカ部7gは水平に配置され、ハ
ンド機構7dによるカートリッジ挿抜方向は水平に保持
される。また、高位面65bは、低位面65aよりも高
い位置に形成されており、ピッカ部7gの前面を水平方
向から所定角度(例えば12°)だけ下方へ向けたチル
ト状態にピッカ部7gを保持するための部分である。円
筒カム65を、後述する回転駆動機構17Bにより図2
0に示す状態から回転駆動し、カムフォロア29Bを低
位面65aから高位面65bへ案内して移動させること
により、カムフォロア29Bが上方へ案内され、ピッカ
部7gは支軸30aまわりに揺動してチルト状態とな
り、ハンド機構7dによるカートリッジ挿抜方向は水平
方向から所定角度(例えば12°)だけ下方へ向けた状
態で保持される。
【0105】回転駆動機構17Bは、円筒カム65をチ
ルトベース7fに対して鉛直軸回りに回転させるもの
で、図20に示すように、傘歯車66,67およびチル
トモータ26Bから構成されている。チルトベース7f
の後部底面にはチルトモータ26Bが、その駆動軸を後
方(図20の右方)に向けて取り付けられている。この
チルトモータ26Bの駆動軸には傘歯車67が取り付け
られるとともに、円筒カム65の下部には傘歯車66が
同軸的に取り付けられ、これらの傘歯車66および67
が歯合している。
【0106】従って、チルトモータ26Bにより傘歯車
67を回転駆動すると、この傘歯車67と歯合する傘歯
車66が回転駆動され、チルトモータ26Bの回転力が
円筒カム65に伝達されて、円筒カム65が鉛直軸まわ
りに回転駆動される。上述のごとく構成された第3実施
形態のアクセッサ7におけるチルト機構15Bでは、回
転駆動機構17Bにより円筒カム65が鉛直軸まわりに
回転駆動され、その円筒カム65の回転動作に伴ってカ
ムフォロア29Bが上下方向に案内される。
【0107】これにより、ピッカ部7gが、このピッカ
部7gの後側に配置された揺動駆動機構16Bにより、
ピッカ部前面側に配置された支軸30aのまわりに揺動
駆動され、水平面に対するカートリッジ挿抜方向の角度
が調整され、前述した第1実施形態と同様の作用効果を
得ることができる。 〔6〕第4実施形態の説明 図22(a),図22(b)はいずれも本発明の第4実
施形態としてのアクセッサのチルト機構を模式的に示す
側面図で、図22(a)はピッカ部の水平配置状態を示
し、図22(b)はピッカ部のチルト状態を示してい
る。
【0108】これらの図22(a)および図22(b)
に示すように、第4実施形態のチルト機構15Cは、第
1実施形態と同様のチルトベース7fと、揺動駆動機構
16Cとから構成されている。なお、図中、既述の符号
と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示している
ので、その詳細な説明は省略する。第4実施形態におけ
る揺動駆動機構16Cは、カムフォロア29C,ガイド
部材68,リンク機構69および回転駆動機構17Cか
ら構成されている。
【0109】カムフォロア29Cは、第1実施形態のカ
ムフォロア29と同様、ピッカ部7gの後部側面から側
方へ向けて突設されている。ガイド部材68はチルトベ
ース7fに対して固定されており、このガイド部材68
には、支軸30aを中心とする円周に沿って、カムフォ
ロア29Cの径に略等しい幅のガイド用長穴68aが形
成されている。そして、ガイド用長穴68aにピッカ部
7g側のカムフォロア29Cを嵌合し、このガイド用長
穴68aにより、カムフォロア29Cを支軸30aまわ
りに案内するように構成されている。
【0110】リンク機構69は、2つのリンク部材69
a,69bから構成されている。基端側のリンク部材6
9aは、チルトベース7fの後部における側面下部に対
し、回転軸(枢着軸)69cまわりに揺動可能に枢着さ
れている。また、リンク部材69aの先端には、リンク
部材69bの基端が回転軸69dまわりに揺動可能に枢
着されている。そして、リンク部材69bの先端は、カ
ムフォロア29Cに対して枢着されている。
【0111】回転駆動機構17Cは、リンク機構69の
基端側をその回転軸69aまわりに回転させるもので、
図22(a)および図22(b)に示すように、リンク
部材69aの基端側に形成された扇状歯車69eと、こ
の扇状歯車69eに歯合する歯車70と、この歯車70
を回転駆動するチルトモータ(図示省略)とから構成さ
れている。
【0112】従って、チルトモータ(図示省略)により
歯車70を回転駆動すると、この歯車70と歯合する扇
状歯車69eによってリンク部材69aが回転軸69c
まわりに回転駆動され、さらにリンク部材69bが回転
軸69dおよびカムフォロア29Cに対して回転しなが
ら、カムフォロア29Cがガイド用長穴68aに沿って
上下に往復駆動される。
【0113】上述のごとく構成された第4実施形態のア
クセッサ7におけるチルト機構15Cでは、回転駆動機
構17Cによりリンク機構69を介してカムフォロア2
9Cを上下駆動することで、図22(a)に示すように
ガイド用長穴68aの低位部68a−1にカムフォロア
29Cが位置する状態では、ピッカ部7gは水平に配置
され、ハンド機構7dによるカートリッジ挿抜方向は水
平に保持される。
【0114】これに対し、カムフォロア29Cを、回転
駆動機構17Cによりリンク機構69を介して上方へ移
動させ、図22(b)に示すようにガイド用長穴68a
の高位部68a−2に位置させると、ピッカ部7gは支
軸30aまわりに揺動してチルト状態となり、ハンド機
構7dによるカートリッジ挿抜方向は水平方向から所定
角度(例えば12°)だけ下方へ向けた状態で保持され
る。
【0115】これにより、ピッカ部7gが、このピッカ
部7gの後側に配置された揺動駆動機構16Cにより、
ピッカ部前面側に配置された支軸30aのまわりに揺動
駆動され、水平面に対するカートリッジ挿抜方向の角度
が調整され、前述した第1実施形態と同様の作用効果を
得ることができる。 〔7〕その他 なお、上述した各実施形態では、カートリッジ挿抜方向
が、水平方向(0°)と、水平方向から所定角度(例え
ば12°)だけ下方へ向かう方向との2種類である場合
について説明したが、本発明は、これに限定されるもの
ではなく、カートリッジ挿抜方向が3種類以上ある場合
や、カートリッジ挿抜方向を無段階で調整する場合など
にも、上述した各実施形態と同様に適用され、上述と同
様の作用効果を得ることができる。
【0116】また、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明とその趣旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施することができる。
【0117】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のライブラ
リ装置用カートリッジ移送ロボット(請求項1〜5)に
よれば、チルト動作の支点(つまり支軸の位置)がピッ
カ部の前側に配置され、力点(つまり揺動駆動機構によ
る駆動位置)がピッカ部の後側に配置されるため、支点
からハンド機構先端位置までの距離に対して支点から力
点までの距離を十分に大きく設定することが可能にな
る。
【0118】従って、チルト動作の支点,力点の位置関
係を変えるだけで、極めて簡素な構成により、ハンド機
構によるカートリッジ挿抜角度の精度が大幅に向上し、
直接的にドライブユニットに対してカートリッジの挿抜
を行なうのに十分な、ハンド機構先端の位置精度を確保
することができる。これにより、ドライブユニット毎に
カートリッジ受渡し機構をそなえることなく、ハンド機
構から各ドライブユニットに対して直接的にカートリッ
ジを挿抜することが可能になり、ライブラリ装置の小型
化や低コスト化に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はいずれも本発明の第1実施形
態としてのライブラリ装置用カートリッジ移送ロボット
(アクセッサ)のチルト機構を模式的に示す側面図で、
(a)はピッカ部の水平配置状態を示し、(b)はピッ
カ部のチルト状態を示している。
【図2】本実施形態を適用されるライブラリ装置の全体
構成を模式的に示す斜視図である。
【図3】本実施形態のアクセッサを示す正面図である。
【図4】本実施形態のアクセッサのハンドアセンブリを
示す正面図である。
【図5】本実施形態のアクセッサのハンドアセンブリを
示す平面図である。
【図6】本実施形態のアクセッサのピッカ部を示す正面
図である。
【図7】本実施形態のアクセッサのピッカ部を示す平面
図である。
【図8】本実施形態のアクセッサのピッカ部を示す側面
図である。
【図9】本実施形態のアクセッサのピッカ部におけるハ
ンド機構の前進状態を示す平面図である。
【図10】本実施形態のアクセッサのピッカ部における
ハンド機構の前進状態を示す側面図である。
【図11】本実施形態のアクセッサのハンド機構を示す
平面図である。
【図12】本実施形態のアクセッサのハンド機構を示す
側面図である。
【図13】第1実施形態のアクセッサのチルト機構の要
部(チルトベース)を示す斜視図である。
【図14】第1実施形態のアクセッサのチルト機構の要
部(チルトベース)を示す斜視図である。
【図15】第1実施形態のアクセッサのチルト機構を模
式的に示す平面図である。
【図16】第1実施形態の作用を説明するための模式的
な側面図である。
【図17】本発明の第2実施形態としてのライブラリ装
置用カートリッジ移送ロボット(アクセッサ)のチルト
機構を模式的に示す側面図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII矢視断面図である。
【図19】図17のXIX矢視図である。
【図20】本発明の第3実施形態としてのライブラリ装
置用カートリッジ移送ロボット(アクセッサ)のチルト
機構を模式的に示す側面図である。
【図21】第3実施形態のアクセッサのチルト機構を模
式的に示す平面図である。
【図22】(a),(b)はいずれも本発明の第4実施
形態としてのライブラリ装置用カートリッジ移送ロボッ
ト(アクセッサ)のチルト機構を模式的に示す側面図
で、(a)はピッカ部の水平配置状態を示し、(b)は
ピッカ部のチルト状態を示している。
【図23】従来のライブラリ装置用カートリッジ移送ロ
ボット(アクセッサ)のチルト機構を模式的に示す側面
図である。
【符号の説明】
1 ライブラリ装置 2 アクセッサユニット(LAU) 3 アクセッサユニット(RAU) 4 カートリッジストレージユニット(CSU) 5 テープドライブマウントユニット(TMU,ドライ
ブユニット) 5a 磁気テープドライブユニット(MTU) 6 アクセッサエクステンドユニット(AEU) 7 アクセッサ(カートリッジ移送ロボット,自動搬送
ロボット) 7a ハンドアセンブリ 7b 台車(移動機構) 7c 垂直コラム 7d ハンド機構 7e 支持ベース 7f チルトベース(チルト機構) 7g ピッカ部 7h ガイドレール 7i 昇降駆動用モータ(移動機構) 7j 走行ローラ 7k 走行駆動用モータ(移動機構) 7m ガイドローラ 8 レール(Xレール) 9 動作空間(アクセッサ通路) 10 磁気テープカートリッジ(カートリッジ) 11 カートリッジ投入/排出機構(CAS) 12 カートリッジ直接投入/排出機構(DEE) 13 カートリッジ強制排出機構(FES) 14 トップレール 15,15A,15B,15C チルト機構 16,16A,16B,16C 揺動駆動機構 17,17A 駆動機構 17B,17C 回転駆動機構 20 旋回駆動用モータ 20a プーリ 20b 駆動軸 21 プーリ 22 タイミングベルト 23 ケーブルケーシング 24 スリット付き円板 25 フォトセンサ 26,26A,26B チルトモータ 26a ピニオン 27 板カム 27a ガイド用長穴 27b 揺動駆動用長穴 27b−1,27b−3 水平部 27b−2 傾斜部 27c 水平上縁部 27d ラック 28 ガイドローラ 29,29A,29B,29C カムフォロア 30 ピッカベース 30a 支軸(回転軸,シャフト) 31 サーボモータ 32 タイミングベルト 33 LMガイド 34 ピッカホームセンサ(フォトセンサ) 35a,35b ガイド部材 36 アクチュエータ(種類識別機構) 36a ローラ 36b アーム 36c コイルバネ 36d フラグ 36e 回転軸 37 フォトセンサ(種類識別機構,検知部) 38 爪(係止部材) 38a 回転軸 38b バネ 40a,40b ハンド部材 41 ハンドベース 42 バネ 43a,43b カムフォロア 44 カム 44a ロック溝(ロック機構) 45 ハンド開閉駆動用モータ(回転駆動機構) 46 リニアウェイ 50 マウンタ機構 51 マウンタアーム 51a ラック 52 ピニオン 53 マウンタアーム 55 CIP/CSPユニット 55a アクチュエータ 60 ブロックカム 60a,60c 水平面 60b 傾斜面 61 ガイドブロック 61a 突起部 62 LMガイド 63 リンク部材 63a 回転軸 63b 長穴(スロット) 63c 扇状歯車 64 歯車 65 円筒カム 65a 低位面 65b 高位面 66,67 傘歯車 68 ガイド部材 68a ガイド用長穴 68a−1 低位部 68a−2 高位部 69 リンク機構 69a,69b リンク部材 69c,69d 回転軸(枢着軸) 69e 扇状歯車 70 歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 千勝 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 本山 信彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 斉藤 桂一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、記憶媒体を収容するカート
    リッジを格納する収納棚と該カートリッジを投入/排出
    するためのカートリッジ投入/排出機構と該カートリッ
    ジ内の記憶媒体に対するアクセスを行なうドライブユニ
    ットとを有するライブラリ装置内において該カートリッ
    ジを移送すべく、該カートリッジを把持して挿抜するハ
    ンド機構を含むピッカ部と、該ピッカ部を所定位置に移
    動させるための移動機構と、水平面に対するカートリッ
    ジ挿抜方向の角度を調整するチルト機構とをそなえてな
    るカートリッジ移送ロボットであって、 該チルト機構が、 該カートリッジの挿抜先に対向するピッカ部前面側に配
    置された支軸のまわりに揺動可能に該ピッカ部を支持す
    るチルトベースと、 該ピッカ部の後側に配置され、該チルトベースに対して
    該ピッカ部を該支軸まわりに揺動させる揺動駆動機構と
    から構成されていることを特徴とする、ライブラリ装置
    用カートリッジ移送ロボット。
  2. 【請求項2】 該揺動駆動機構が、 該ピッカ部の後部側面に設けられたカムフォロアと、 該チルトベースに対して前記カートリッジ挿抜方向へ移
    動可能にそなえられ、前後移動に伴って該カムフォロア
    を上下方向へ案内する板カムと、 該板カムを該チルトベースに対して前記カートリッジ挿
    抜方向へ移動させる駆動機構とから構成されていること
    を特徴とする、請求項1記載のライブラリ装置用カート
    リッジ移送ロボット。
  3. 【請求項3】 該揺動駆動機構が、 該ピッカ部の後面に設けられたカムフォロアと、 該チルトベースに対して前記カートリッジ挿抜方向と直
    交する方向へ移動可能にそなえられ、その移動に伴って
    該カムフォロアを上下方向へ案内するブロックカムと、 該ブロックカムを該チルトベースに対して前記カートリ
    ッジ挿抜方向と直交する方向へ移動させる駆動機構とか
    ら構成されていることを特徴とする、請求項1記載のラ
    イブラリ装置用カートリッジ移送ロボット。
  4. 【請求項4】 該揺動駆動機構が、 該ピッカ部の後側に設けられたカムフォロアと、 該チルトベースに対して鉛直軸まわりに回転可能にそな
    えられ、回転動作に伴って該カムフォロアを上下方向へ
    案内する円筒カムと、 該円筒カムを該チルトベースに対して鉛直軸回りに回転
    させる回転駆動機構とから構成されていることを特徴と
    する、請求項1記載のライブラリ装置用カートリッジ移
    送ロボット。
  5. 【請求項5】 該揺動駆動機構が、 該ピッカ部の後部側面に設けられたカムフォロアと、 該チルトベースに対して固定され、該カムフォロアを該
    支軸まわりに案内するガイド部材と、 先端側を該カムフォロアに対して枢着され基端側を該チ
    ルトベースに対して枢着されたリンク機構と、 該リンク機構の基端側をその枢着軸まわりに回転させる
    回転駆動機構とから構成されていることを特徴とする、
    請求項1記載のライブラリ装置用カートリッジ移送ロボ
    ット。
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