JPH11252975A - 電動機および動力発生装置と電気洗濯機 - Google Patents

電動機および動力発生装置と電気洗濯機

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JPH11252975A
JPH11252975A JP10051734A JP5173498A JPH11252975A JP H11252975 A JPH11252975 A JP H11252975A JP 10051734 A JP10051734 A JP 10051734A JP 5173498 A JP5173498 A JP 5173498A JP H11252975 A JPH11252975 A JP H11252975A
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JP
Japan
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fusing
winding
electric motor
fusing means
motor
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Application number
JP10051734A
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English (en)
Inventor
Hideki Morozumi
英樹 両角
Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Hidekazu Yamashita
秀和 山下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Induction Machinery (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過負荷などで電動機が発熱しても所定温度以
上に上昇しないようにした電動機および動力発生装置と
電気洗濯機を提供する。 【解決手段】 3相巻線を構成する第1の巻線2uと第
2の巻線2vと第3の巻線2wとを備えた第1の物体
と、前記第1の物体に対して回転自在に保持された第2
の物体とを備えた電動機において、第1の巻線2uに直
列に第1の溶断手段6を挿入するとともに第2の巻線2
vに直列に第2の溶断手段7を挿入して設け、第1の溶
断手段6および第2の溶断手段7を介して3相巻線2に
3相電力を供給する。第1の溶断手段6および第2の溶
断手段7が溶断する所定温度の定格を両者同一とし、過
電流により3相巻線2が上昇したとき、第1の溶断手段
6と第2の溶断手段7が順次に溶断して電動機を停止さ
せる。上記電動機をインバータで駆動して動力発生装置
とし、電気洗濯機に使用して安全性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、民生用および産業
用の機器に利用される電動機および動力発生装置と、一
般家庭および業務用で使用される電気洗濯機とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の電動機について図面を参照
しながら説明する。図12は従来の電動機の構成を示す
模式図である。図において、固定子である第1の物体
は、スロットを備えた第1の鉄心1と、前記スロットに
巻回されて3相巻線2を構成する第1の巻線2u、第2
の巻線2v、および第3の巻線2wと、回転子である第
2の物体の相対位置を検知するための位置検知手段3を
構成するホールIC3u、ホールIC3v、およびホー
ルIC3wを電気角120度ごとに備えている。
【0003】一方、前記第2の物体は、ここでは4極の
リング状の永久磁石4を第2の鉄心5の周囲に配設して
備えている。
【0004】上記構成における動作について説明する。
3相巻線2に3相電力が入力されると、3相巻線2に電
流が流れ、永久磁石4の界磁によりフレミングの左手の
法則に従って永久磁石4と3相巻線2との間に電磁力が
発生し、前記第1の物体を固定した状態で前記第2の物
体を前記第1の物体に対して回転自在に配設している場
合は、前記第2の物体が前記電磁力により動作を開始し
て回転する。
【0005】いま、3相巻線2の一つの導体に流れる電
流をi、永久磁石4が発生している磁束密度をb、第1
の鉄心1を通過している前記導体の長さをl、発生する
電磁力をfとすると、f=b・i・lとなり、発生する
トルクは、fに導体数と半径とを乗じた値となる。
【0006】以上のように、前記第2の物体がトルクを
受けて回転することにより動力を発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電動
機では、たとえば、負荷が大きい場合には電動機を駆動
するための大電流が3相巻線2に流れることがあり、ま
た、電力を供給する直流電源電圧が異常上昇したり、ま
た、ノイズにより各相の制御が誤動作して3相巻線2に
流れる電流が極端にアンバランスになるといった異常状
態においては3相巻線2が過熱し、発火に至る可能性も
あり、このような事態を防止するために、電動機の構成
部品には高い耐熱温度を必要としていた。
【0008】本発明は上記の課題を解決するもので、耐
熱温度の高い構成部品を必要とせず、安全性が高くて低
コストの電動機および動力発生装置と、前記動力発生装
置を用いた電気洗濯機とを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、第1の巻線と第2の巻線と第3の巻線とで構成され
た3相巻線を有する第1の物体と、前記3相巻線に流れ
る電流により前記第1の物体との間に電磁カを発生する
第2の物体と、前記第1の巻線ないし前記第3の巻線の
うちのいずれか1つに直列接続された第1の溶断手段
と、残り2つのうちのいずれか1つに直列接続された第
2の溶断手段とを備え、前記第1の溶断手段および前記
第2の溶断手段は、いずれも所定温度を超えると溶断す
るようにした電動機である。
【0010】本発明により、前記第1の巻線ないし前記
第3の巻線のうちのいずれか2つの巻線に第1の溶断手
段と第2の溶断手段を直列接続することにより、たとえ
ば、過負荷により前記3相巻線に電流が過度に流れると
前記3相巻線が発熱し、第1の溶断手段および第2の溶
断手段は所定温度を超えた段階で、順次に、溶断するこ
とにより、どんな異常状態においても前記電動機が過熱
すると前記3相巻線の電流経路を完全に遮断状態にし、
前記3相巻線に3相電力を供給しないことにより、前記
電動機の温度が前記所定温度以上にまで上昇することを
完全に防止し、最小限の部品点数で性能劣化を防止する
とともに、火災の発生を防止できる安定性の高い電動機
を提供することができる。
【0011】請求項2に係わる本発明は、第1の溶断手
段および第2の溶断手段を着脱自在にした請求項1に係
わる電動機である。
【0012】本発明により、第1の溶断手段と第2の溶
断手段が溶断した場合、新しいものに取り替えるだけで
電動機を交換する必要がなく、したがって、保守が容易
で修理費も安く、かつ安全な電動機を提供することがで
きる。
【0013】請求項3に係わる本発明は、第2の物体
は、永久磁石を備えている請求項1または請求項2のい
ずれかに係わる電動機である。
【0014】本発明により、前記第2の物体は、前記永
久磁石によって界磁を与えて前記第1の物体との間に電
磁力を発生するので、界磁のための格別の電力が不要で
あるために高効率であるとともに、第1の溶断手段およ
び第2の溶断手段の作用により過熱を防止した安定性の
高い電動機を提供することができる。
【0015】請求項4に係わる本発明は、第2の物体
は、短絡された第4の巻線を備えている請求項1または
請求項2のいずれかに係わる電動機である。
【0016】本発明により、第2の物体を簡単、低コス
ト、かつ堅牢に構成できるとともに、第1の溶断手段お
よび第2の溶断手段の作用により加熱を防止した安全性
の高い電動機を提供することができる。
【0017】請求項5に係わる本発明は、第2の物体
は、ヒステリシス特性を有する磁性体を備えている請求
項1または請求項2のいずれかに係わる電動機である。
【0018】本発明により、比較的簡単な構成で電源周
波数に同期した回転が得られ、かつ簡単に起動できると
ともに、第1の溶断手段および第2の溶断手段の作用に
より加熱を防止した安全性の高い電動機を提供すること
ができる。
【0019】請求項6に係わる本発明は、第2の物体
は、磁気的な凹凸を有する磁性体を備えている請求項1
または請求項2のいずれかに係わる電動機である。
【0020】本発明により、堅牢、かつ比較的簡単な構
成で電源周波数に同期した回転が得られるとともに、第
1の溶断手段および第2の溶断手段の作用により加熱を
防止した安全性の高い電動機を提供することができる。
【0021】請求項7に係わる本発明は、第1の物体の
周囲を樹脂で充填した請求項1または請求項6のいずれ
かに係わる電動機である。
【0022】本発明により、第1の溶断手段および第2
の溶断手段の溶断温度を充填する樹脂の耐熱温度以下に
設定することにより、前記樹脂の過熱を防止できるの
で、電動機の性能劣化を防止するとともに静音化を実現
することができる。
【0023】請求項8に係わる本発明は、請求項1ない
し請求項7のいずれかに係わる電動機と、インバータ
と、前記インバータを制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、前記インバータを介して前記電動機に3相
の電流を供給するように制御する動力発生装置である。
【0024】本発明により、過負荷がかかった場合のみ
ならず、インバータが故障した場合においても、最終的
に、3相巻線の電流経路を完全に遮断するので、簡単で
低コスト、かつ安全性の高い動力発生装置を提供するこ
とができる。
【0025】請求項9に係わる本発明は、制御手段は、
第1の溶断手段と第2の溶断手段の少なくとも一方が溶
断状態にあることを検知する断線検知手段と、使用者に
報知する報知手段とを備え、前記断線検知手段が前記第
1の溶断手段と前記第2の溶断手段の少なくとも一方が
溶断状態にあることを検知したとき電動機が断線状態で
あることを知らせるようにした請求項8に係わる動力発
生装置である。
【0026】本発明により、第1の溶断手段と第2の溶
断手段の少なくともいずれか一方が溶断状態になると前
記断線検知手段がその状態を検知し、報知手段が前記電
動機が断線状態であることを知らせるので、前記動力発
生装置が動作しない場合に確実に故障個所を確認でき、
簡単に修理できる安全な動力発生装置を提供することが
できる。
【0027】請求項10に係わる本発明は、請求項8ま
たは請求項9のいずれかに係わる動力発生装置を備えた
電気洗濯機である。
【0028】本発明により、たとえば、被洗濯物の入れ
過ぎや、可動部分に前記被洗濯物が絡むことにより生じ
る過負荷状態や、動力発生装置を構成するインバータの
故障状態などにおいて、第1の溶断手段と第2の溶断手
段とが3相巻線の電流経路を完全に遮断状態にすること
により電動機を停止させて過熱を防止するので、高い安
全性を備えた電気洗濯機を提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】請求項1に係わる本発明におい
て、第1の溶断手段および第2の溶断手段は、3相巻線
における第1の巻線ないし第3の巻線のいずれか2つに
直列に接続され、電動機の温度上昇に対応して所定温度
で溶断するものであり、いずれか2つの前記巻線に挿入
することにより、単相駆動状態を含めて電動機を必ず停
止させる。実施例では前記第1の溶断手段および前記第
2の溶断手段として所定温度で溶断する温度フューズを
用いるが、所定過電流で溶断する電流フューズであって
もよい。この場合、第1の溶断手段および第2の溶断手
段の所定温度または所定過電流に関する定格は両者同一
とする。なお、第2の物体は、第2の鉄心に第4のコイ
ルを巻回し、直流電源により励磁電流を供給する構成と
しているが、これに限定されるものではない。
【0030】請求項2に係わる本発明において、第1の
溶断手段および第2の溶断手段を着脱自在に設ける構成
は、それらが溶断した場合に使用者が容易に交換できる
手段を意味し、実施例においては第1の溶断手段と第2
の溶断手段とを着脱ケース内に収納して一体の部品と
し、第1の溶断手段の両端と第2の溶断手段の両端とを
前記着脱ケースの露出した4本の端子に接続しておく。
電動機側ではその外郭ケースに前記着脱ケースが納まる
配置部を設け、前記4本の端子の受け端子を設けた構成
とする。ただし、これに限定されるものではない。
【0031】請求項3に係わる本発明において、永久磁
石を備えた第2の物体の構成は従来例と同等のものであ
り、実施例では永久磁石を鉄心に接着する構成とする。
この場合、第1の溶断手段および第2の溶断手段の作用
により所定温度で停止させるので、高温による接着剤の
劣化を防止することができる。
【0032】請求項4に係わる本発明において、第4の
巻線を備えた第2の物体の構成は、一般的に誘導電動機
として知られる電動機の回転子と同等のものであり、実
施例では、アルミダイカスト製の短絡環の間に多数のア
ルミダイカスト製の導体棒を第2の鉄心の溝に埋め込ん
だ籠形回転子とするが、これに限定されるものでなく、
たとえば、前記第2の鉄心に銅線を巻回して両端を短絡
した構成でもよい。この第2の物体は、短絡状態にある
前記第4の巻線の誘導電流と3相巻線による回転磁界と
により回転する。比較的簡単な構成で堅固な第2の物体
を実現できる。
【0033】請求項5に係わる本発明において、ヒステ
リシス特性を有する磁性体を備えた第2の物体の構成
は、一般的にヒステリシスモータとして知られる電動機
の回転子と同等のものであり、ヒステリシス特性を実現
し易いフェライトを用いることができる。実施例ではフ
ェライトをリング状に形成して第2の鉄心の表面に接着
固定して設けるが、これに限定されるものではない。こ
の第2の物体は、3相巻線の回転磁界に対して位相が遅
れた界磁を発生し、前記回転磁界に追従して回転する。
容易に起動する特徴を備え、簡単な構成の第2の物体を
実現できる。
【0034】請求項6に係わる本発明において、機械的
に凹凸を有する磁性体を備えた第2の物体の構成は、一
般的にリラクタンスモータとして知られる電動機の回転
子と同等のものであり、磁性体に任意の形状の突起を設
けた構成とするが、実施例では4個の突起を備えた構成
としている。ただし、これに限定されるものではなく、
たとえば、磁気特性の分布を変えて磁気的な凹凸を備え
た構成であってもよい。この第2の物体は前記突起が回
転磁界に引き寄せられる状態で回転する。堅固、かつ非
常に簡単な構成の第2の物体を実現できる。
【0035】請求項8に係わる本発明において、インバ
ータは、2つのスイッチング素子を直列接続した直列回
路を3相巻線を構成する第1の巻線、第2の巻線、およ
び第3の巻線ごとに対応して備え、各直列回路の両端を
それぞれ直流電源に接続し、3つの直列回路のうちの1
つにおける2つのスイッチング素子の共通接続点を第1
の溶断手段を介して第1の巻線に接続し、他の1つの直
列回路における2つのスイッチング素子の共通接続点を
第2の溶断手段を介して第2の巻線に接続するが、残る
1つの直列回路における2つのスイッチング素子の共通
接続点は直接に第3の巻線に接続する。溶断手段はすべ
ての巻線に挿入する必要がなく、第1の溶断手段と第2
の溶断手段との両方が溶断すれば前記3相巻線の電流は
第1の巻線ないし第3の巻線のすべてにおいて遮断さ
れ、電動機も必ず停止する。なお、第1の溶断手段と第
2の溶断手段のいずれか一方が溶断した場合でも、単相
駆動の過程で残る一方も溶断する。制御手段は、使用者
が操作部を介して入力した運転方向、運転速度になるよ
うに前記各直列回路における各スイッチング素子を開閉
制御するが、その構成はPWMにより速度制御する一般
的なものとする。ただし、これには限定されない。
【0036】請求項9に係わる本発明において、断線検
知手段は第1の溶断手段と第2の溶断手段の少なくとも
いずれかが溶断している状態を検知する手段であるが、
実施例においては、インバータの入力電流を検知する電
流検知手段を設け、運転指令と電流との関係により断線
状態を検知する。この場合、いずれか一方が溶断してい
る場合には、インバータの電流は単相駆動により通電パ
ターンに異常が発生し、また両方が溶断している場合に
は運転指令が出力されているにもかかわらず電流が流れ
ていないことにより検知できる。なお、断線検知手段
は、マイコン処理により実現できる。また、電流検知手
段は、直流電源からインバータへの電流経路に低抵抗を
挿入し、その両端電圧により電流を検知する。また、報
知手段は溶断結果を使用者に報知する手段であり、発光
素子などによる表示器や、音響、音声などによる手段が
あり、いずれかに限定するものではない。この報知手段
は、電動機の動作を目視で確認できない場合にとくに有
効である。
【0037】請求項10において、電気洗濯機は、請求
項8または請求項9のいずれかに係わる動力発生装置を
備えたものである。
【0038】以下、本発明の実施例について説明する。
【0039】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の電動機の実施例
1について図面を参照しながら説明する。本実施例は請
求項1に係わる。
【0040】図1は本実施例の構成を示す模式図であ
る。なお、従来例と同じ構成要素には同一番号を付与す
る。本実施例が従来例と異なる主な点は、着脱自在な第
1の溶断手段6と第2の溶断手段7とを備え、3相巻線
2に流れる電流が過大になった場合に溶断するようにし
たことにある。
【0041】図1において、第1の物体は、3相巻線2
を構成する第1の巻線2u、第2の巻線2v、および第
3の巻線2wと、第1の溶断手段6および第2の溶断手
段7と、第1の鉄心1とにより構成される。第1の巻線
2uと第1の溶断手段6とが直列接続され、また、第2
の巻線2vと第2の溶断手段7とが直列接続され、第1
の巻線2uと第2の巻線2vと第3の巻線2wの一方の
端子は共通接続され、他方の端子から3相電流が供給さ
れる。また、第1の鉄心1は、たとえば珪素鋼板を多層
に積み重ねて構成されるとともに、スロットを備えてい
る。第1の巻線2uと第2の巻線2vと第3の巻線2w
とは、図1に示したように、それぞれ2つに等分されて
前記スロットに巻回され、2つに分けられた巻線は直列
接続されている。
【0042】ここで、第1の溶断手段6と第2の溶断手
段7は、所定温度を超えると溶断する温度ヒューズを用
いている。なお、前記温度ヒューズは第1の溶断手段6
と第2の溶断手段7とで同一定格のものを用いている。
ただし、この構成は一例であってこれに限定するもので
はなく、温度ではなく、3相巻線2を流れる電流が所定
値を超えると断線する電流ヒューズであってもよい。
【0043】第2の物体は、本実施例では、界磁コイル
8と直流電源9と第2の鉄心5とで構成され、界磁コイ
ル8は、図1に示したように、第2の鉄心5に巻回され
ており、直流電源9が界磁コイル8に電力を供給して界
磁を発生させている。また、第2の鉄心5は第1の鉄心
1と同様に珪素鋼板の積層により構成されている。
【0044】このとき、前記第1の物体はねじなどで固
定された固定子になっており、前記第2の物体は軸受に
より回転自在に保持された回転子となっている。なお、
上記構成は一例であり、前記第1の物体の3相巻線2に
流れる電流により、前記第1の物体と前記第2の物体と
の間に電磁カを発生するものであれば、いずれに限定さ
れるものではない。
【0045】上記構成における動作について説明する。
3相巻線2に電力が供給されると、3相巻線2に電流が
流れ、前記第2の物体は、界磁コイル8と直流電源9と
により界磁と3相巻線2の電流とにより、フレミングの
左手の法則に従って前記第1の物体との間に電磁力が発
生し、フレミングの左手の法則に基づく方向に回転を始
める。このとき、前記第1の物体と前記第2の物体との
間に障害物が混入するなどによりロック状態になったと
すると、3相巻線2を流れる電流が増大し、その電流値
と3相巻線2の抵抗値とにより損失が増えて3相巻線2
の発熱が大きくなる。
【0046】本実施例では、第1の溶断手段6と第2の
溶断手段7とを構成する温度ヒューズにより、所定温度
を超えると第1の溶断手段6と第2の溶断手段7は順次
に溶断して3相巻線2の電流経路を遮断する。したがっ
て、3相巻線2に電流が流れず、電動機は発熱しなくな
る。
【0047】ここで、第1の溶断手段6と第2の溶断手
段7は、等しい定格の温度ヒューズを使用しているが、
前記温度ヒューズのばらつきや第1の巻線2uないし第
3の巻線2wのばらつきなどにより、まず一方が先に溶
断する場合もある。しかし、他方の溶断手段を通じて、
なおも単相の電流が供給され、それによる温度上昇が続
く場合には、つぎに他方の溶断手段も所定温度を超えた
時点で溶断し、完全に3相電源からの電力供給を停止す
る。したがって、どのような異常が生じた場合でも、最
終的には、前記電動機の温度が所定温度以上に上昇する
前に、前記3相電源からの電力供給を完全に停止させる
ことができる。
【0048】また、電動機を停止させる温度を設定する
場合、前記温度ヒューズの定格を選択するのみで任意の
所定温度で停止させることができ、電動機の構成部品、
たとえば3相巻線2などに耐熱温度の低いものを使用で
き、安全性の高い電動機を実現することができる。
【0049】以上のように本実施例によれば、第1の溶
断手段6と第2の溶断手段7とを3相巻線2に直列に挿
入して設けることにより、過負荷などによる電動機の所
定温度以上の温度上昇を防止し、簡単な構成で安全性の
高い電動機を実現することができる。
【0050】(実施例2)以下、本発明の電動機の実施
例2について図面を参照しながら説明する。本実施例は
請求項2に係わる。
【0051】図2は、本実施例の構成を示す断面図であ
る。なお、実施例1と同じ構成要素には同一番号を付与
して詳細な説明を省略する。図2において、第2の鉄心
5は、外郭ケース10、ベアリング11、およびシャフ
ト12により、第1の鉄心1に対して回転自在に保持さ
れている。ここで、3相巻線2は第1の鉄心1に設けら
れたスロットに巻回されている。第1の溶断手段6およ
び第2の溶断手段7は、たとえば同一定格の2つの温度
ヒューズで構成され、着脱ケース13の内部に収納され
る。着脱ケース13の外郭には一つの溶断手段当り2つ
の端子を露出させ、合計4つの端子が配設されている。
このとき、着脱ケース13の内部にはシリコンなどの熱
伝導率の高い充填物が充填されており、第1の溶断手段
6および第2の溶断手段7は、前記充填物を介して周辺
温度に対する応答性を確保している。また、一つの着脱
ケース13に2つの溶断手段を配設することにより、配
設位置の違いによる温度のばらつきがないように考慮し
てある。
【0052】第1の鉄心1には着脱ケース13を配設で
きる配置部14が設けられ、配置部14には着脱ケース
13の前記4つの端子を差し込むための4つの端子が配
設されている。着脱ケース13を配置部14に挿入する
ことにより前記4つの端子が相互に接続され、第1の溶
断手段6および第2の溶断手段7と3相巻線2とが直列
接続される。なお、この構成は一例であり、第1の溶断
手段6および第2の溶断手段7を取り外し可能にする手
段についてはこれに限定するものではない。
【0053】第2の鉄心5には、あらかじめ設けられた
スロットに界磁コイル8が巻回されている。また、シャ
フト12は第2の鉄心5の中心に設けられ、図に示した
ように、ベアリング11にシャフト12を挿入すること
により、第2の鉄心5はシャフト12を中心軸にして回
転自在に配設される。
【0054】以上のように本実施例によれば、第1の溶
断手段6および第2の溶断手段7を着脱ケース13に収
納して着脱自在に設けることにより、電動機が過熱して
第1の溶断手段6および第2の溶断手段7が溶断しても
新しいものに取り替えるのみで再び運転することが可能
になる。また、電動機自体を取り替える必要がないので
修理代もそれ程かからずに済み、安価で安全性の高い電
動機を実現することができる。
【0055】(実施例3)以下、本発明の電動機の実施
例3について図面を参照しながら説明する。本実施例は
請求項3に係わる。
【0056】図3は、本実施例の構成を示す模式図であ
る。なお、実施例1ないし実施例2と同じ構成要素には
同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が
実施例1ないし実施例2と異なる点は、第2の物体の構
成にある。
【0057】図3において、第2の物体は、たとえば、
第2の鉄心5と、リング状の4極の永久磁石4とで構成
される。永久磁石4は第2の鉄心5を覆うようなリング
を形成し、第2の鉄心5と接着剤で固定されている。こ
のとき、第2の鉄心5はシャフト12、およびベアリン
グ11などにより前記第1の物体に対して回転自在に配
設されている。
【0058】なお、第1の物体は、第1の鉄心1と、3
相巻線2を構成する第1の巻線2u、第2の巻線2v、
および第3の巻線2wと、第1の溶断手段6と、第2の
溶断手段7とで構成されている。これらの配置および接
続については実施例1ないし実施例2と同じとする。た
だし、これは一例であり、これに限定しない。また、ホ
ールIC3u〜3wが電気角120度ごとに配置されて
おり、ホールIC3u〜3wの出方信号の組み合わせに
より永久磁石4の前記第1の物体に対する位置を検知し
ている。ただし、これは一例で、永久磁石4を2極にし
たり、また第2の鉄心5に埋め込んだりするなど、第2
の物体が永久磁石4を備えた手段はこれに限定しない
し、永久磁石4についても2極に限定しない。
【0059】上記構成における動作について説明する。
ホールIC3u〜3wの出力信号に対応して、3相巻線
2に3相電力が入力されると、3相巻線2に電流が流
れ、前記第2の物体の永久磁石4が界磁を与えているの
で、3相巻線2に流れる電流の向きと永久磁石4の界磁
の向きとによりフレミングの左手の法則に基づいて、前
記第1の物体と前記第2の物体との間に電磁力が発生
し、第2の物体は電磁力の方向に回転する。
【0060】以上のように本実施例によれば、第2の物
体については永久磁石4を設けて界磁を与えるので、界
磁巻線や界磁のための電源が不要となり、電動機の揖失
を少なくして効率が高く、かつ異常状態に対して高い安
全性を備えた電動機を実現することができる。
【0061】(実施例4)以下、本発明の電動機の実施
例4について図面を参照しながら説明する。本実施例は
請求項4に係わる。
【0062】図4は本実施例の構成を示す模式図、図5
は本実施例における第2の物体の構成を示す斜視図であ
る。なお、実施例1ないし実施例3と同じ構成要素には
同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が
実施例1ないし実施例3と異なる点は第2の物体の構成
にある。
【0063】図5において、第2の物体は、2個のアル
ミダイカスト製の短絡環15の間にアルミダイカスト製
の導体棒16を多数個並べ、第2の鉄心5に設けた溝に
埋め込んだものとする。ただし、短絡環15と導体棒1
6とによる短絡された巻線の構成はこれに限定されるも
のではなく、たとえば、スロットを設けた第2の鉄心5
に銅線をコイル状に巻回し、前記銅線の両端を接続して
もよい。
【0064】なお、図4において、第1の物体は、スロ
ットを設けた第1の鉄心1と、3相巻線2を構成する第
1の巻線2u、第2の巻線2v、および第3の巻線2w
と、第1の溶断手段6および第2の溶断手段7とで構成
されている。これらの接続と配置については実施例2と
同じとする。ただし、これは一例であり、接続方法、お
よび配置方法はこれに限定しない。
【0065】上記構成における動作について説明する。
3相巻線2に3相電力が入力されると、3相巻線2に電
流が流れて回転磁界が発生する。すなわち2極の永久磁
石が回転しているのと同様の状態となり、フレミングの
左手の法則に基づいてアルミダイカスト製の導体棒16
には前記回転磁界による誘導起電力が誘起され、アルミ
ダイカスト製の導体棒16に誘導電流が流れる。このと
き、フレミングの左手の法則により、この誘導電流と前
記回転磁界との間に電磁力が発生し、前記回転磁界の回
転方向と同じ方向に前記第2の物体が回転する。
【0066】以上のように本実施例によれば、前記第2
の物体は、アルミダイカスト製の導体棒16を備えるこ
とにより、構造が堅固となって高速回転に十分に耐え得
るとともに、異常状態に対して高い安全性を備えた電動
機を実現することができる。
【0067】(実施例5)以下、本発明の電動機の実施
例5について図面を参照しながら説明する。本実施例は
請求項5に係わる。
【0068】図6は本実施例の構成を示す模式図であ
る。なお、実施例1ないし実施例4と同じ構成要素には
同一番号を付与して説明を省略する。本実施例が実施例
1ないし実施例4と異なる点は、第2の物体の構成にあ
る。
【0069】図6において、第2の物体は、第2の鉄心
5と、リング状のフェライト17とで構成され、フェラ
イト17は第2の鉄心5を覆うようなリング状に形成さ
れ、第2の鉄心5とフェライト17との接合部は接着剤
で固定されている。ただし、これは一例であり、ヒステ
リシス特性を有する磁性体はフェライトに限定しない
し、第2の物体がヒステリシス特性を有する磁性体を備
えた構成は上記に限定しない。
【0070】なお、第1の物体は、3相巻線2を構成す
る第1の巻線2u、第2の巻線2v、および第3の巻線
2wと、第1の溶断手段6および第2の溶断手段7と、
スロツを設けた第1の鉄心1とで構成されている。これ
らの接続と配置については実施例1ないし実施例2と同
じとする。ただし、これは一例であり、接続方法、およ
び配置方法はこれに限定しない。
【0071】上記構成における動作について説明する。
3相巻線2に3相電力が入力されると、3相巻線2に電
流が流れ、2極の回転磁界を発生する。ここで、フェラ
イト17はヒステリシス特性を備えているので、前記回
転磁界に対応して磁気誘導が発生し、丁度、逆極性の磁
極がフェライト17に発生する。このとき、前記回転磁
界の回転速度と、前記第2の物体の回転速度とに差があ
る場合には、その差の周波数で磁界の変化が発生するた
め、フェライト17はB−H平面上のヒステリシスルー
プを描き、前記回転磁界に引き付けられるようにトルク
を発する。
【0072】負荷のトルクが所定値よりも小さい場合に
は、前記第2の物体の速度は同期速度となり、フェライ
ト17の磁界変化はなくなり、前記第2の物体に発生す
るヒステリシス損失もほぼゼロとなり、比較的高効率の
運転が可能となる。
【0073】以上のように本実施例によれば、第2の物
体にフェライト17を備えた構成とすることにより、簡
単な構成で、電源周波数と同期した回転が得られ、かつ
過負荷や3相電源の異常状態に対しては、実施例1ない
し実施例4と同様に、高い安全性を備えた電動機を実現
することができる。
【0074】(実施例6)以下、本発明の電動機の実施
例6について図面を参照しながら説明する。本実施例は
請求項6に係わる。
【0075】図7は本実施例の構成を示す模式図であ
る。なお、実施例1ないし実施例5と同じ構成要素には
同一番号を付与して説明を省略する。本実施例が実施例
1ないし実施例5と異なる点は、第2の物体の構成にあ
る。
【0076】図7において、第2の物体は、第2の鉄心
5の表面に機械的な凹凸を設けることにより、磁気的に
も凹凸を備えた構成としている。ただし、これは一例
で、磁気的な凹凸を設けるための手段としては、必ずし
も機械的な凹凸を要するものではなく、たとえば、材質
を変化させたり、積層構造の鉄板を使用することによ
り、角度によって磁気の通り易さが変化するような構成
としてもよく、上記の方法に限定されるものではない。
【0077】なお、第1の物体は、3相巻線2を構成す
る第1の巻線2u、第2の巻線2v、および第3の巻線
2wと、第1の溶断手段6および第2の溶断手段7と、
スロットを設けた第1の鉄心1とで構成されている。こ
れらの接続と配置については実施例1ないし実施例2と
同じとする。ただし、これは一例であり、これに限定さ
れるものではない。
【0078】上記構成における動作について説明する。
3相巻線2に3相電力が入力されると、3相巻線2に電
流が流れ、2極の回転磁界を発生する。ここで、第2の
鉄心5は表面に機械的な凹凸を設けることで磁気的な凹
凸を備えているので、前記回転磁界に対応して、リラク
タンストルクが生じる。すなわち、前記回転磁界の磁束
の絶対値が最大となる部分と、第2の鉄心5の磁気抵抗
が最小となる部分とが引き合うことにより、第2の鉄心
5は前記回転磁界の回転速度と等しい速度で回転し、か
つトルクを発生する。したがって、負荷のトルクが所定
値よりも小さい場合には、第2の物体は同期速度で回転
できる。
【0079】以上のように本実施例によれば、第2の物
体に機械的な凹凸を有する第2の鉄心5を備えたことに
より、比較的簡単な構成で、電源周波数と同期した回転
が得られ、かつ過負荷や3相電源の異常状態に対して
は、実施例1ないし実施例5と同様に、高い安全性を備
えた電動機を実現することができる。
【0080】(実施例7)以下、本発明の電動機の実施
例7について図面を参照しながら説明する。本実施例は
請求項6に係わる。
【0081】図8は本実施例の構成を示す断面図であ
る。なお、実施例1ないし実施例6と同じ構成要素には
同一番号を付与して説明を省略する。本実施例が実施例
1ないし実施例6と異なる点は、第1の物体の構成にあ
る。
【0082】図8において、第1の物体は3相巻線2を
構成する第1の巻線2u、第2の巻線2v、および第3
の巻線2wと、とくに図示してはいないが第1の溶断手
段6および第2の溶断手段7と、スロットを設けた第1
の鉄心1とで構成されている。これらの接続と配置につ
いては実施例1ないし実施例2と同じとする。本実施例
においては、第1の鉄心1および3相巻線2の周辺が樹
脂18でモールドされており、第1の溶断手段6および
第2の溶断手段7を構成する温度ヒューズが溶断状態に
なる所定温度の定格を、樹脂18の耐熱温度よりも低く
なるように選定している。
【0083】なお、第2の物体は、第2の鉄心5と4極
の永久磁石4とで構成され、その構成手段は実施例3と
同様であるが、これは一例であり限定するものではな
い。
【0084】上記構成における動作について説明する。
図8に示した電動機は実施例2と同様に動作し、たとえ
ば、3相巻線2に流れる電流が大きく、3相巻線2が過
熱されるような状態になり、3相巻線2の温度上昇の影
響で樹脂18の温度が耐熱温度を超えようとすると、第
1の溶断手段6および第2の溶断手段7を構成する温度
ヒューズが溶断するので、3相巻線2の電流経路が遮断
されて電動機は停止し、樹脂18が耐熱温度を超える温
度で劣化したり損傷することがない。
【0085】以上のように本実施例によれば、電動機を
樹脂18でモールドし、第1の溶断手段6および第2の
溶断手段7の溶断温度を樹脂18の耐熱温度よりも小さ
く設定することにより、電動機が発熱しても樹脂18の
耐熱温度を超えることがなく、樹脂18が過熱で膨張し
たり、クラツクを生じたり、発煙や発火を起こしたりす
ることを防止でき、高い安全性を備えた電動機を実現す
ることができる。さらに、電動機を樹脂でモールドする
ことにより、電磁騒音を低減し、電動機の静音化を図る
こともできる。
【0086】(実施例8)以下、本発明の動力発生装置
の実施例1について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項7に係わる。
【0087】図9は本実施例の構成を示す回路図であ
る。なお、実施例1ないし実施例7と同じ構成要素には
同一番号を付与して説明を省略する。
【0088】図9において、19は電動機であり、ここ
では実施例3に示した電動機と同様とするが、これに限
定するものではない。インバータ20は、スイッチング
素子21uとスイッチング素子22uとの直列回路と、
スイッチング素子21vとスイッチング素子22vとの
直列回路と、スイッチング素子21wとスイッチング素
子22wとの直列回路とで構成され、スイッチング素子
21u〜22wは、すべてIGBT(Insulated Gate B
ipolar Transistor )と逆導通ダイオードとを並列接続
して構成されている。第1の巻線2uから第1の溶断手
段6を経由したU端子、第2の巻線2vの第2の溶断手
段7を経由したV端子、および第3の巻線2wのW端子
は、それぞれ対応する前記直列回路における2つのスイ
ッチング素子の共通接続点に接続され、スイッチング素
子21u〜22wのオンとオフとの組み合わせにより、
正電圧、零電庄、および開放の3状態を切り替えるよう
に制御される。
【0089】スイッチング素子21u〜22wのオンオ
フは、ホールIC3u、ホールIC3v、およびホール
IC3wを電気角120度ごとに配置して構成された位
置検知手段3とマイクロコンピュータ(以下、マイコン
と称す)などで構成された制御手段23により制御さ
れ、制御手段23は、幾つかのスイッチなどで構成され
た操作部24からの設定指令を入力し、電動機19を前
記設定指令の運転方向および速度になるように駆動制御
する。ここで、制御手段23は、運転モード指令部2
5、3相分配回路26、駆動回路27、三角波発生手段
28、導通比設定手段29、比較回路30、および速度
検知手段31で構成されている。ただし、これは一例で
あり、インバータ20、制御手段23、および位置検知
手段3の構成はこれに限定するものではない。また、3
2は商用電源、33はダイオードブリッジ、34はチョ
ークコイル、35は平滑用コンデンサであり、ダイオー
ドブリッジ33とチョークコイル34と平滑用コンデン
サ35とにより直流電源変換装置を構成し、商用電源3
2を直流電源に変換している。
【0090】上記構成における動作について説明する。
使用者が操作部24を介して電動機19の運転方向およ
び速度などを設定すると、運転モード指令部25は、電
動機19の運転方向および速度を設定し、運転方向の指
令を3相分配回路26に入力するとともに、速度設定値
を導通比設定手段29に入力する。3相分配回路26
は、位置検知手段3のホールIC3u〜3wの出力信号
に対応したスイッチング素子21u〜22wのそれぞれ
のオンオフの設定についてのデータテーブルを運転方向
ごとにあらかじめ記憶しており、前記運転方向指令とホ
ールIC3u〜3wの出力信号とを基に前記スイッチン
グ素子ごとのオンオフ信号を駆動回路27に出力する。
また、導通比設定手段29は前記速度設定値が入力され
ると、前記速度設定値とスイッチング素子21u〜21
wの導通比との所定の関係に基づいた電圧値を導通比設
定値として比較回路30に入力する。なお、導通比によ
る制御はスイッチング素子21uないしスイッチング素
子21wについて行い、スイッチング素子22u〜22
wについては位置検知手段3の出力信号に対応する導通
期間でオンオフするものとする。
【0091】比較回路30は導通比設定値の電圧と三角
波発生手段28の出力信号とを比較し、HIGHとLO
Wとが切り替わるオンオフ信号を三角波発生手段28の
出力信号と同じ周波数で駆動回路27に入力する。駆動
回路27は3相分配回路26の出力信号と比較回路30
の出力信号との論理積をスイッチング素子21u〜21
wに入力し、スイッチング素子21u〜22wは所望の
導通比でオンとなる。これにより、3相巻線2のU端
子、V端子、W端子のうちの2つの端子に電圧が印加さ
れて3相巻線2に電流が流れ、電動機19を構成する第
2の物体は、実施例3で説明したように、永久磁石4に
より界磁しているので、3相巻線2と永久磁石4との間
にフレミングの左手の法則に基づくトルクが発生し、前
記第2の物体は運転指令の方向に回転を開始する。その
のち、ホールIC3u、3v、3wのいずれかの信号が
変化するたびに、3相分配回路26がホールIC3u、
3v、3wの信号に対応した各スイッチング素子ごとの
オンオフ信号を駆動回路27に入力し、駆動回路27が
前記オンオフ信号によりスイッチング素子21u〜22
wをオンオフすることで前記永久磁石の界磁方向に対応
した電流が3相巻線2に流れ、前記第2の物体は回転を
続ける。
【0092】このとき、速度検知手段31は所定時間内
に発生するホールIC3uのパルス数を検知しており、
この結果を導通比設定手段29に入力する。導通比設定
手段29は速度検知手段31の出力信号と前記速度設定
値とを比較し、最適な導通比をつねに設定して比較回路
30に入力する。これにより、電動機19は使用者が操
作部24を介して設定した速度設定値で回転し続ける。
【0093】いま、たとえば前記第2の物体が軸ぶれを
起こして前記第1の物体と接触し、その摩擦で減速する
と、導通比設定手段29は前記第2の物体が所望の速度
で回転していないと判断し、スイッチング素子21u〜
21wの導通比を大きくしていく。その結果、3相巻線
2に流れる電流が増大して3相巻線2の温度が上昇し、
所定温度を超えると第1の溶断手段6と第2の溶断手段
7が順次に溶断し、3相巻線2の電流経路が遮断されて
電動機19は停止する。
【0094】また、スイッチング素子21u〜22wが
過電流や外来ノイズにより壊れて短絡してしまった場合
にも、3相巻線2にはスイッチング素子21u〜21w
の導通比に関係なく過大な電流が流れるが、この場合に
おいても、第1の溶断手段6および第2の溶断手段7が
所定温度を超えると順次に溶断し、3相巻線2の電流経
路が遮断されて電動機19は停止する。なお、第1の溶
断手段6および第2の溶断手段7は一旦溶断すると復帰
しないので、制御手段23が故障している場合などでも
安全である。
【0095】以上のように本実施例によれば、動力発生
装置の電動機19における3相巻線2に第1の溶断手段
6と第2の溶断手段7とを挿入して設けることにより、
負荷の増加やインバータ20および制御手段23の故障
によって電動機19の温度が上昇しても所定温度で3相
巻線2の電流を遮断するので、非常に安全な動力発生装
置を実現することができる。
【0096】(実施例9)以下、本発明の動力発生装置
の実施例2について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項9に係わる。
【0097】図10は本実施例の構成を示す回路図であ
る。なお、実施例8と同じ構成要素には同一番号を付与
して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例8と異な
る点は、制御手段23に電流検知手段36と断線検知手
段37と表示手段38とを備え、第1の溶断手段6と第
2の溶断手段7の少なくともいずれか一方が溶断した場
合には使用者に報知するようにしたことにある。
【0098】図10において、動力発生装置は、電動機
19、インバータ20、制御手段23、ホールIC3u
〜3wによる位置検知手段3、および操作部24により
構成きれる。また、制御手段23は、運転モード指令部
25、3相分配回路26、駆動回路27、三角波発生手
段28、導通比設定手段29、比較回路30、速度検知
手段31、電流検知手段36、および断線検知手段37
により構成される。また、操作部24は操作手段39と
表示手段38とにより構成される。
【0099】上記構成における動作について説明する。
使用者が操作部24のスイッチなどの操作手段39を介
して電動機19の運転方向および速度などを設定する
と、操作手段39は運転モード指令部25に設定された
情報を入力する。運転モード指令部25はこの信号に基
づいて、3相分配回路26に電動機19のオン指令およ
び運転方向指令を入力するとともに、導通比設定手段2
9に速度設定値を入力する。これにより、3相分配回路
26および導通比設定手段29は実施例8と同様の動作
を行い、電動機19は回転する。
【0100】ここで、実施例8と同様に、過負荷状態な
どの原因で電動機19が発熱し、第1の溶断手段6およ
び第2の溶断手段7が順次に溶断すると、運転モード指
令部25が3相分配回路26に電動機19のオン指令を
出力しているにもかかわらず、3相巻線2には電流が流
れなくなる。
【0101】電流検知手段36は、たとえば、大電力用
のセラミック抵抗で構成され、その両端の電圧を測定す
ることでインバータ20の入力電流値を検知している。
また、断線検知手段37は、たとえば、マイコンの一部
を利用することで構成でき、運転モード指令部25が出
力する電動機19のオン指令と電流検知手段36の出力
信号とを検知しており、電動機19のオン指令が出力さ
れているにもかかわらず、電流検知手段36の検知した
インバータ20の入力電流値が零である場合に、第1の
溶断手段6および第2の溶断手段7が溶断したことを検
知し、表示手段38に断線状態信号を出力する。また、
第1の溶断手段6と第2の溶断手段7のいずれか一方が
溶断した場合にも電流検知手段36が出力する電圧波形
のパターンにより溶断を検知することができる。
【0102】表示手段38は、たとえば、発光ダイオー
ドなどで構成され、前記断線状態信号を受信して発光す
るように構成してある。したがって、電動機19が所定
温度まで発熱し、第1の溶断手段6および第2の溶断手
段7が溶断すると表示手段38である前記発光ダイオー
ドが点灯するので、使用者は確実に故障個所を認識する
ことができる。また、表示手段38をブザーなどの音声
手段にすれば使用者は即座に電動機19が断線状態にあ
ることを認識できるので、修理の対応もすぐに行える。
【0103】以上のように本実施例によれば、断線検知
手段37を設けて第1の溶断手段6と第2の溶断手段7
の少なくともいずれか一方が溶断したことを検知し、表
示手段38により使用者に報知するようにしたことによ
り、電動機19の過熱を防止するとともに、電動機19
の断線状態に対応して即座に修理できる動力発生装置を
実現することができる。
【0104】(実施例10)以下、本発明の電気洗濯機
の一実施例について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項11に係わる。
【0105】図11は本実施例の構成を示す断面図であ
る。図11において、洗濯機外枠40は4本の吊り棒4
1により水受け槽42を吊り下げており、洗濯兼脱水槽
43を水受け槽42内に回転自在に配設し、洗濯兼脱水
槽43の底部に攪拌翼44を回転自在に配設している。
電動機19はVベルト45と減速機構46とを介して攪
拌翼44および洗濯兼脱水槽43を駆動する。なお、4
7は排水弁、48は給水弁である。操作部24は、たと
えば、使用者が洗濯方法などを設定する装置であるとと
もに、部品などの異常状態を報知する装置でもある。制
御部49は操作部24により設定された情報に基づい
て、洗い、濯ぎ、および脱水の各行程を制御するととも
に、電動機19を制御する。したがって、制御部49は
給水弁48、および排水弁47などを制御する手段であ
るとともに、電動機19を駆動するためのインバータ2
0および制御手段23により構成されている。ただし、
これは一例であり、本発明の動力発生装置を備えた電気
洗濯機はこれに限定しない。たとえば、Vベルト45お
よび減速機構46を設けず、電動機19で直接に攪拌翼
44または洗濯兼脱水槽43を駆動する構成でもよい。
【0106】上記構成における動作について説明する。
洗濯兼脱水槽43に被洗濯物を入れ過ぎた状態で電動機
19を駆動させると過負荷状態で駆動することになり、
高出力を得るために電動機19を構成する3相巻線2に
大電流を流す。これにより、3相巻線2が発熱するが、
第1の溶断手段6および第2の溶断手段7は所定温度を
超えると順次に溶断して断線状態となるので、3相巻線
2の電流経路は遮断され、電動機19は停止する。した
がって電動機19の過熱が防止され、電動機19および
その周囲の構成物の特性劣下、発煙や発火などを防止す
ることができる。
【0107】また、第1の溶断手段6および第2の溶断
手段7が断線状態となる所定温度をVベルト45の耐熱
温度より低く設定しておけば、Vベルト45の熱による
劣化を防止ことも可能となる。
【0108】以上のように本実施例によれば、被洗濯物
の入れ過ぎや、動力発生装置を構成するインバータ20
や制御手段23の故障などの異常状態においても、電動
機19の過熱を防止して電気洗濯機を構成する部品の熱
による劣化を防止し、かつ電動機19の断線状態を報知
する故障診断機能も備えた安全性の高い電気洗濯機を実
現することができる。
【0109】なお、実施例1ないし実施例7に示した電
動機、および実施例8ないし実施例9に示した動力発生
装置は、いずれも回転運動により負荷に動力を供給する
としたが、回転運動に限定するものではなく、たとえ
ば、直線運動を行う一般にリニアモータと呼ばれる構造
のものであってもよい。
【0110】
【発明の効果】請求項1に係わる本発明は、第1の巻線
と第2の巻線と第3の巻線とで構成された3相巻線を有
する第1の物体と、前記3相巻線に流れる電流により前
記第1の物体との間に電磁カを発生する第2の物体と、
前記第1の巻線ないし前記第3の巻線のうちのいずれか
1つに直列接続された第1の溶断手段と、残り2つのう
ちのいずれか1つに直列接続された第2の溶断手段とを
備え、前記第1の溶断手段および前記第2の溶断手段
は、いずれも所定温度を超えると溶断するようにした電
動機とすることにより、過負荷状態時などに前記3相巻
線に電流が過度に流れると前記3相巻線が発熱し、第1
の溶断手段と第2の溶断手段は所定温度を超えた段階で
順次に溶断することにより、どんな異常時においても最
終的には前記3相巻線の電流経路が完全に遮断されて3
相電力が供給されず、前記電動機の温度が所定温度を超
えて過熱することを完全に防止することができる。した
がって、簡単な構成で性能劣化および火災を防止できる
安定性の高い電動機を提供することができる。
【0111】請求項2に係わる本発明は、第1の溶断手
段および第2の溶断手段を着脱自在にした請求項1に係
わる電動機とすることにより、本発明により、第1の溶
断手段と第2の溶断手段が溶断した場合でも、新しいも
のに取り替えるだけで電動機を再駆動することが可能と
なる。したがって、いちいち前記電動機を取り替える無
駄がなくなって資源を有効に活用できるとともに、安全
性が高く、かつ修理代も安価な電動機を実現できる。
【0112】請求項3に係わる本発明は、第2の物体
は、永久磁石を備えている請求項1または請求項2のい
ずれかに係わる電動機とすることにより、前記第2の物
体は、前記永久磁石によって界磁を与えることにより、
第1の物体との間に電磁力を発生するので、高効率であ
り、かつ請求項1に係わる本発明の電動機として、前記
第1の溶断手段と前記第2の溶断手段とが異常状態にお
いて3相巻線の電流経路を完全に遮断して前記電動機を
停止させるので、前記電動機の過熱を防止して、高効
率、かつ安定性の高い電動機を提供することができる。
【0113】請求項4に係わる本発明は、第2の物体
は、短絡された第4の巻線を備えている請求項1または
請求項2のいずれかに係わる電動機とすることにより、
前記第2の物体を簡単、低コスト、かつ堅牢に構成で
き、さらに、請求項1に係わる電動機として、異常状態
において前記第1の溶断手段と前記第2の溶断手段が前
記3相巻線の電流経路を完全に遮断して前記電動機を停
止させるので、前記電動機の過熱を防止して安定性の高
い電動機を提供することができる。
【0114】請求項5に係わる本発明は、第2の物体
は、ヒステリシス特性を有する磁性体を備えている請求
項1または請求項2のいずれかに係わる電動機とするこ
とにより、比較的簡単な構成で電源周波数に同期した回
転が得られ、かつ起動を簡単に行うことができ、さらに
請求項1に係わる電動機として、異常状態において前記
第1の溶断手段と前記第2の溶断手段が3相巻線の電流
経路を完全に遮断状態にして前記電動機を停止するの
で、前記電動機の過熱を防止することができ、簡単、低
コストで、かつ安定性の高い電動機を提供することがで
きる。
【0115】請求項6に係わる本発明は、第2の物体
は、磁気的な凹凸を有する磁性体を備えている請求項1
または請求項2のいずれかに係わる電動機とすることに
より、堅牢、かつ比較的簡単な構成で電源周波数に同期
した回転が得られ、さらに請求項1に係わる電動機とし
て、異常状態において第1の溶断手段と第2の溶断手段
が3相巻線の電流経路を完全に遮断状態にして前記電動
機を停止するので、前記電動機の過熱を防止することが
でき、簡単、低コストで、かつ安定性の高い電動機を提
供することができる。
【0116】請求項7に係わる本発明は、第1の物体の
周囲を樹脂で充填した請求項1ないし請求項6のいずれ
かに係わる電動機とすることにより、第1の溶断手段お
よび第2の溶断手段の溶断温度を、前記樹脂の耐熱温度
以下に設定することで、前記樹脂の耐熱温度以下で3相
巻線の電流経路を完全に遮断状態にして前記電動機を停
止するので、前記樹脂の過熱を防止して安定した性能を
確保することができ、前記電動機の性能劣化を防止する
とともに静音化を実現することができる。
【0117】請求項8に係わる本発明は、請求項1ない
し請求項7のいずれかに係わる電動機と、インバータ
と、前記インバータを制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、前記インバータを介して前記電動機に3相
の電流を供給するように制御する動力発生装置とするこ
とにより、前記電動機に過負荷がかかった場合、前記制
御手段や前記インバータが破壊した場合などのいずれの
場合についても、最終的に、3相巻線の電流経路を完全
に遮断状態にすることができるので、簡単で低コスト、
かつ安全性の高い動力発生装置を提供することができ
る。
【0118】請求項9に係わる本発明は、制御手段は、
第1の溶断手段と第2の溶断手段の少なくとも一方が溶
断状態にあることを検知する断線検知手段と、使用者に
報知する報知手段とを備え、前記断線検知手段が前記第
1の溶断手段と前記第2の溶断手段の少なくとも一方が
溶断状態にあることを検知したとき電動機が断線状態で
あることを知らせるようにした請求項8に係わる動力発
生装置とすることにより、第1の溶断手段または第2の
溶断手段の少なくともいずれか一方が溶断状態になると
断線検知手段がその状態を検知し、前記報知手段が前記
電動機が断線状態であることを知らせるので、動力発生
装置が動作しない場合に確実に故障個所を確認でき、簡
単に修理のできる安全な動力発生装置を提供することが
できる。
【0119】請求項10に係わる本発明は、請求項8な
いし請求項9のいずれかに係わる動力発生装置を備えた
電気洗濯機とすることにより、たとえば、被洗濯物の入
れ過ぎや、可動部分に前記被洗濯物が絡むことにより生
じる過負荷状態や、前記動力発生装置を構成するインバ
ータの故障状態などにおいて、第1の溶断手段と第2の
溶断手段とが3相巻線の電流経路を完全に遮断状態にす
ることにより電動機を停止させて過熱を防止するので、
安全性の高い電気洗濯機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動機の実施例1の構成を示す模式図
【図2】本発明の電動機の実施例2の構成を示す断面図
【図3】本発明の電動機の実施例3の構成を示す模式図
【図4】本発明の電動機の実施例4の構成を示す模式図
【図5】同実施例における第2の物体の構成を示す斜視
【図6】本発明の電動機の実施例5の構成を示す模式図
【図7】本発明の電動機の実施例6の構成を示す模式図
【図8】本発明の電動機の実施例7の構成を示す断面図
【図9】本発明の動力発生装置の実施例1の構成を示す
回路図
【図10】本発明の動力発生装置の実施例2の構成を示
す回路図
【図11】本発明の電気洗濯機の一実施例の構成を示す
断面図
【図12】従来の電動機の構成を示す模式図
【符号の説明】
1 第1の鉄心 2 3相巻線 2u 第1の巻線 2v 第2の巻線 2w 第3の巻線 3 位置検知手段 3u、3v、3w ホールIC 4 永久磁石 5 第2の鉄心 6 第1の溶断手段 7 第2の溶断手段 8 界磁コイル(第4の巻線) 9 直流電源 10 外郭ケース 11 ベアリング 12 シャフト 13 着脱ケース 14 配置部 15 短絡環 16 導体棒 17 フェライト 18 樹脂 19 電動機 20 インバータ 21u、21v、21w、22u、22v、22w ス
イッチング素子 23 制御手段 24 操作部 25 運転モード指令部 26 3相分配回路 27 駆動回路 28 三角波発生手段 29 導通比設定手段 30 比較回路 31 速度検知手段 32 商用電源 33 ダイオードブリッジ 34 チョークコイル 35 平滑用コンデンサ 36 電流検知手段 37 断線検知手段 38 表示手段(報知手段) 39 操作手段 40 洗濯機外枠 41 吊り棒 42 水受け槽 43 洗濯兼脱水槽 44 攪拌翼 45 Vベルト 46 減速機構 47 排水弁 48 給水弁 49 制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の巻線と第2の巻線と第3の巻線と
    で構成された3相巻線を有する第1の物体と、前記3相
    巻線に流れる電流により前記第1の物体との間に電磁カ
    を発生する第2の物体と、前記第1の巻線ないし前記第
    3の巻線のうちのいずれか1つに直列接続された第1の
    溶断手段と、残り2つのうちのいずれか1つに直列接続
    された第2の溶断手段とを備え、前記第1の溶断手段お
    よび前記第2の溶断手段は、いずれも所定温度を超える
    と溶断するようにした電動機。
  2. 【請求項2】 第1の溶断手段および第2の溶断手段を
    着脱自在にした請求項1記載の電動機。
  3. 【請求項3】 第2の物体は、永久磁石を備えている請
    求項1または請求項2のいずれかに記載の電動機。
  4. 【請求項4】 第2の物体は、短絡された第4の巻線を
    備えている請求項1または請求項2のいずれかに記載の
    電動機。
  5. 【請求項5】 第2の物体は、ヒステリシス特性を有す
    る磁性体を備えている請求項1または請求項2のいずれ
    かに記載の電動機。
  6. 【請求項6】 第2の物体は、磁気的な凹凸を有する磁
    性体を備えている請求項1または請求項2のいずれかに
    記載の電動機。
  7. 【請求項7】 第1の物体の周囲を樹脂で充填した請求
    項1ないし請求項6のいずれかに記載の電動機。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の電動機と、インバータと、前記インバータを制御す
    る制御手段とを備え、前記制御手段は、前記インバータ
    を介して前記電動機に3相の電流を供給するように制御
    する動力発生装置。
  9. 【請求項9】 制御手段は、第1の溶断手段と第2の溶
    断手段の少なくとも一方が溶断状態にあることを検知す
    る断線検知手段と、使用者に報知する報知手段とを備
    え、前記断線検知手段が前記第1の溶断手段と前記第2
    の溶断手段の少なくとも一方が溶断状態にあることを検
    知したときに電動機が断線状態であることを知らせるよ
    うにした請求項8記載の動力発生装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9のいずれかに
    記載の動力発生装置を備えた電気洗濯機。
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