JPH11252367A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11252367A
JPH11252367A JP10053168A JP5316898A JPH11252367A JP H11252367 A JPH11252367 A JP H11252367A JP 10053168 A JP10053168 A JP 10053168A JP 5316898 A JP5316898 A JP 5316898A JP H11252367 A JPH11252367 A JP H11252367A
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JP
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dither
processing
threshold
matrix
pixel
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JP10053168A
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English (en)
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Masatoshi Takahashi
正敏 高橋
Keiki Yamada
敬喜 山田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素毎に多階調の記録を行う際に、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの各色の印画位置がずれた場合の
色の変化を抑える。 【解決手段】 画素に対応するセルに閾値が設定された
複数のディザマトリクスを記憶するディザマトリクスデ
ータ用メモリ2と、このディザマトリクスの上記閾値と
画像データとを比較し、画素毎に階調を割り当てる多値
のディザ処理を行なうコンパレータ3とを備え、上記デ
ィザマトリクスに設定された閾値は、水平、垂直ともに
対称な中心の複数の画素が水平、垂直ともに周期が同期
しないようにそれぞれ角度をつけて配置され、かつディ
ザマトリクスの中心部の閾値が周辺部の閾値より小さい
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画素毎に多階調
の記録を行うことが可能なカラーの記録装置に適用する
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中間調を表現する方法の一つとし
て、ディザ法が広く知られている。例えば、特開昭57
−76977号公報には、以下のように説明されてい
る。
【0003】ディザ法は数個のセルによってディザマト
リクスというマトリクスを構成し、それぞれのセルに異
なった濃淡レベルの閾値を設定し、このディザマトリク
スの各セルのオン・オフにより階調を表現するものであ
る。
【0004】マトリクスとして2×2のマトリクスを用
いた一例を図63に示す。図63の各セルの番号は閾値
レベルを表し、この閾値を入力画像信号が超せばこのセ
ルを黒レベルと表現する。従ってディザ法により白から
黒までの階調を再現できる。これを図64に示す。
【0005】ところで、かかるディザ法の閾値パターン
は、B.E.Bayerが提案したパターンが最適パタ
ーンとして用いられている。このパターンは最も空間周
波数成分が高くなる様に配列したもので、解像度を高く
表現するのに最も適しているとされている。
【0006】図65にB.E.Bayerが提案したパ
ターンの4×4のディザマトリクス(16階調)の例を
示す。このマトリクスの1つのセルが濃淡ある画像の1
画素分の画像信号と比較されて2値化画像が得られる。
図66は2値化出力画像で(a),(b),(c)〜
(j)各々、入力画像信号のレベルが0〜1,1〜2,
2〜3,……9〜10の場合を示している。斜線部分は
黒と表現され、斜線部分のセルが多いほど黒に近づく。
【0007】また、カラーの記録行う際には一般的に減
色法3原色であるイエロー、マゼンタ、シアンを重ねて
記録する。しかし、転写インク間の重なり度により、混
色状態が影響を受けたり、インクの転写率が前インクの
転写状態に影響を受けたりするため、各インクを転写す
る時に機構部によるズレが生じると前記原因により色が
変化してしまう現象がある。
【0008】このような課題を解決する為に従来、特開
昭60−259062号公報のようなディザ法を用いた
方式が提案されている。この発明の例について以下に説
明する。
【0009】図67は、13個のレベルを有する閾値行
列を水平に対して56.3度で並べたもの(即ち、スク
リーン角度56.3度)であり、図68は、それに対し
て主走査方向に反転させたものでスクリーン角度33.
7度(=90−56.3)である。図69は20個のレ
ベルを有する閾値行列でスクリーン角度63.4度であ
り、図70はそれに対して主走査方向に反転させたもの
でスクリーン角度26.6度である。
【0010】図71はスクリーン角度45度で形成され
るための閾値行列であり、図72はスクリーン角度90
度で形成されるための閾値行列である。
【0011】特開昭60−259062号公報の一実施
例では、イエローを45度の閾値行列(図71)で、マ
ゼンタとシアンをそれぞれ56.3度(図67)と3
3.7度(図68)の閾値行列あるいは63.4度(図
69)と26.6度(図70)の閾値行列で、黒成分を
90度(図72)の閾値行列で記録を行っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来は、
前記のような方法で処理を行っていたため、画素毎にO
NあるいはOFFの表現しか行わない2値記録にしか対
応出来ないため1画素の面積を変化させて階調記録を行
う多階調の記録方式には適用できないという問題点があ
った。
【0013】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、画素毎に多階調の記録を行う記
録方式において機構的印画位置のズレによる転写インク
の重なり度の変化を軽減させることを目的としたもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像処理装置
は、画素に対応するセルに閾値が設定された複数のディ
ザマトリクスを記憶する記憶手段と、このディザマトリ
クスの上記閾値と画像データとを比較し、画素毎に階調
を割り当てる多値のディザ処理を行なうディザ処理手段
とを備え、上記ディザマトリクスに設定された閾値は、
水平、垂直ともに対称な中心の複数の画素が水平、垂直
ともに周期が同期しないようにそれぞれ角度をつけて配
置され、かつディザマトリクスの中心部の閾値が周辺部
の閾値より小さいものである。
【0015】請求項2の画像処理装置は、ディザ処理の
有無を選択する処理選択手段と、上記処理選択手段の選
択結果に基づいてディザ処理を行なうか否かを決定する
ディザ処理手段とを備えたものである。
【0016】請求項3の画像処理装置は、処理の対象と
なる記録装置の記録濃度特性に基づき、上記ディザ処理
による出力割り当て値を上記中心部と上記周辺部とで変
えるディザ処理手段を備えたものである。
【0017】請求項4の画像処理装置は、処理の対象と
なる記録装置の記録濃度特性に基づき、上記ディザマト
リクスの閾値を設定する閾値設定手段を備えたものであ
る。
【0018】請求項5の画像処理装置は、上記ディザマ
トリクスの中心部と周辺部の閾値の差を設定する閾値設
定手段を備えたものである。
【0019】請求項6の画像処理装置は、所定数の上記
ディザマトリクスを1ブロックとして扱い、各ブロック
毎にディザ処理を行うディザ処理手段を備えたものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1の画像処理装置の構成を示す図である。
図1において1は画像データの位置情報と、画像データ
の色と出力する各階調に対応したディザマトリクスを選
択するためのマトリクス情報からアドレス情報を発生す
るアドレス発生器であり、2は画像データの全ての位置
に対応した閾値情報が格納されたディザマトリクスを記
憶するディザマトリクスデータ用メモリ、3はディザマ
トリクスの閾値情報と画像データを比較して比較した結
果を出力するコンパレータ、4は比較した結果をカウン
トするカウンタである。なお、コンパレータ3とカウン
タ4とは、ディザマトリクスの閾値と画像データとを比
較し、画素毎に階調を割り当てる多値のディザ処理を行
なうディザ処理手段としての機能を有する。
【0021】この実施の形態1の画像処理装置を説明す
る前に、まず、本発明の原理を説明する。まず多値のデ
ィザ処理について説明する。2値のディザ処理の場合、
画像データの値とディザマトリクスのセルの閾値を比較
し、各画素のON、OFFという2通りの表現を行うの
に対し、多値のディザ処理は、1つの画素位置に対し複
数の閾値を設け、更にその各閾値に対応して複数段階の
表現を行うものである。
【0022】具体的なディザマトリクスは図2に示すよ
うなもので、図の例は画素毎に16段階の表現が可能な
場合に4×4のサイズのディザ処理を行うものである。
ディザマトリクスは図に示したように4×4のマトリク
スが16個の構成になっている。図3にこのディザを用
いてディザ処理を行った場合の例を示す。図3の(1)
〜(8)はそれぞれ画像データが0、1、2、3、1
6、17、18、255の場合のディザ処理後の出力値
である。図に示したようにこの例ではドット毎に16段
階の表現を行い、マトリクス内の組合せ16段階と併せ
ることにより256段階の表現を可能としている。
【0023】次にイエロー、マゼンタ、シアンの各色の
印画位置がずれた場合に色が変化する理由とそれに対し
スクリーン角が有効な理由を以下に説明する。
【0024】まず、印画位置がずれた場合に色が変化す
る理由について図を用いて説明する。図4は転写された
イエロー、マゼンタ2種類の画素を正面及び断面から見
た図であり、31はイエローインク、32はマゼンタイ
ンク、33及び34は入射及び反射する光であり、35
は記録紙である。図に示したように入射光33は、イエ
ローインク31を通過し、記録紙35の表面にて反射し
た後、人の目に届く。ところが重なった部分の入射光3
4は、マゼンタインク32、イエローインク31の両方
を通過した後、記録紙35で反射し人の目に届く。この
入射光34は、マゼンタインクは通過時に若干イエロー
成分を吸収されるため、入射光33とはイエロー成分が
異なって目に届くことになる。
【0025】つまり、画素の重なり具合が変化すれば、
吸収される光の成分が変化することになる。これが、印
画位置がずれた場合に色が変化する主な理由の一つであ
る。
【0026】色が変化するもう一つの理由を、図5を用
いて説明する。図5において、41はイエローインク、
42はマゼンタインク、43は記録紙である。図のよう
な画素の重なり状態の時、イエローインク41のみ転写
されているA領域と、イエローインク41とマゼンタイ
ンク42の重なった領域であるB領域と、マゼンタイン
ク42のみ転写されているC領域とに分けられる。この
時イエローインク41はA領域、B領域ともに記録紙4
3に転写しているのに対し、マゼンタインク42はC領
域では記録紙43に転写しているが、B領域ではイエロ
ーインク41の上に転写することになる。従って記録紙
43とインク上で感度が異なる記録方式、例えば熱転写
記録方式の場合、画素のずれ量が変化すると転写するイ
ンクの量が変化し、結果として色が変化して見えること
になる。
【0027】以上の二つがイエロー、マゼンタ、シアン
の3色の印画位置がずれた場合に色が変化する主な理由
である。
【0028】次にスクリーン角を用いた場合に色の変化
が抑えられる理由について図6を用いて説明する。図6
において、51はイエローインク、52はマゼンタイン
クを示す。図において(A)の状態では、イエローイン
ク51が水平方向に移動した場合、インクの重なってい
る面積が2つの画素とも同様に変化するが、(B)の状
態ならば、一方の面積が増える場合には一方の面積が減
る。つまり(B)の状態では、水平方向に半画素ずれて
も2画素合計では、重なっている面積は同じとなり、印
画位置がずれても色は保持される。つまり水平・垂直両
方向で、イエロー・マゼンタ、マゼンタ・シアン、シア
ン・イエローの関係が(B)の状態になるようにすれば
色の変化を抑えることができる。スクリーン角をつけて
画素を配置した場合、水平・垂直それぞれの方向である
面積内で(B)の状態を保持できるので、色の変化を抑
えることができる。
【0029】ここで今回発明を行った多値ディザ法とス
クリーン角法を利用したディザマトリクスの一例を以下
に示す。
【0030】図7、図8、図9に今回発明したディザマ
トリクスの一例を示す。図7は90度、図8は60度
(実際は56.3度)、図9は30度(実際は33.7
度)のディザマトリクスである。また、図10に60度
ディザの配置図と図11に30度ディザの配置図を示
す。
【0031】本ディザマトリクスの特徴は、マトリクス
をそれぞれ別の角度をつけて構成しかつ、そのマトリク
スから正方形となる複数のセルを選択し、その正方形の
セルの閾値をそれ以外のセルの閾値よりも値を小さくし
たことにある。
【0032】従って例えば60度のディザでは図10の
位置に閾値を低くするようにセル設定したが、図12や
図13の位置でもかまわない。
【0033】今仮に90度のディザにイエロー、60度
のディザにマゼンタ、30度のディザにシアンを割り当
てたときの閾値を小さくしたそれぞれのセルの重なりに
ついて図を用いて説明する。
【0034】図14は図7の90度、図8の60度のデ
ィザマトリクスを用いた記録結果を示す図であり、図7
のディザの閾値を小さくした中心部のセルにのみイエロ
ーを示すY、図8のディザの閾値を小さくした中心部の
セルにのみマゼンタを示すM、そしてイエローとマゼン
タが重なったレッドを示すRを記入したものである。ま
た図のセルの大きさは8×16しかないが、このサイズ
より大きい画像データでもこのサイズの繰り返しになる
のでサイズが大きくても同様である。この図において、
Rの数は8個となっている。次に図15に図14のYが
水平方向右に1画素ずれた場合を示す。この時Rの数は
同様に8個である。更に図16に水平方向上、図17に
垂直方向左、図18に垂直方向下にそれぞれYが1画素
ずれた場合を示す。この時Rは同様に8個となり水平・
垂直いずれの方向にずれたとしても閾値を小さくしたセ
ルの重なっている面積が保持されている。
【0035】図19は図8の60度、図9の30度のデ
ィザマトリクスを用いた記録結果を示す図であり、図8
のディザの閾値を小さくしたセルにのみイエローを示す
Y、図9のディザの閾値を小さくしたセルにのみシアン
を示すC、そしてイエローとシアンが重なったグリーン
を示すGを記入したものである。この図において、Gの
数は16個となっている。次に図20に図19のYが水
平方向右に1画素ずれた場合を示す。この時Gの数は同
様に16個である。更に図21に水平方向上、図22に
垂直方向左、図23に垂直方向下にそれぞれYが1画素
ずれた場合を示す。この時Gは同様に16個となり水平
・垂直いずれの方向にずれたとしても閾値を小さくした
セルの重なっている面積が保持されている。
【0036】図24は図7の90度、図9の30度のデ
ィザマトリクスを用いた記録結果を示す図であり、図7
のディザの閾値を小さくしたセルにのみマゼンダを示す
M、図9のディザの閾値を小さくしたセルにのみシアン
を示すC、そしてマゼンダとシアンが重なったブルーを
示すBを記入したものである。この図において、Bの数
は8個となっている。次に図25に図24のMが水平方
向右に1画素ずれた場合を示す。この時Bの数は同様に
8個である。更に図26に水平方向上、図27に垂直方
向左、図28に垂直方向下にそれぞれMが1画素ずれた
場合を示す。この時Gは同様に8個となり水平・垂直い
ずれの方向にずれたとしても閾値を小さくしたセルの重
なっている面積が保持されている。
【0037】以上のように本実施の形態のディザマトリ
クスは、閾値を小さくした複数の画素の重なる面積を印
画位置がずれた場合でも常に同じにすることにより、色
の変化を抑えるものである。また、他の角度のディザの
組み合わせとして、18度、72度、90度のディザマ
トリクスを図29の(1)、(2)、(3)に示す。
【0038】図30に水平方向に一画素ずれても閾値を
小さくした複数の画素の重なる面積が同等となる関係に
ある画素の拡大図を示す。図30において(b)は
(a)に対して半画素水平方向左にずれた場合を示して
いる。この場合各画素の面積が大きいので重なっている
面積の変化が小さい。次に図31に同様の条件で各画素
が小さい場合の拡大図を示す。図からこの場合は半画素
ずれた状態では重なっている面積は画素単位では全く保
持されていない。また、図32に同様の条件で各画素の
大きさが図30と図31の中間である場合の拡大図を示
す。この場合は、半画素ずれた場合に半画素だけ重なっ
た面積が保持されている。つまり閾値の低い正方形の画
素が小さいほど本ディザマトリクスの効果は小さく、画
素が大きいほど効果が大きい。
【0039】従って閾値を小さくしたセルとそれ以外の
セルとの閾値の差が大きいほど本発明によるディザマト
リクスによる色の変化を抑える効果が大きく、差が小さ
いほど効果は小さい。図33に90度のディザで画素毎
に16階調の場合の効果が最も大きいディザマトリクス
を、図34に最も効果が小さいディザマトリクスを示
す。しかし、効果が大きくなるに従い閾値が低い部分が
目立つようになるため画質が劣化するいう問題がある。
従って実際に機器に組み込む際には記録特性に従い、色
の変化の大きさと画質のバランスを考えて適正なディザ
マトリクスを設定する必要がある。
【0040】図1に示した画像処理装置は、以上説明し
た動作原理に基づき、画像データの位置情報及び画像デ
ータの色と画素の各階調に対応したマトリクスの情報が
アドレス発生器1に入力され、アドレス発生器1から出
力されたアドレス情報がディザマトリクスデータ用メモ
リ2に入力され、ディザの閾値情報が出力される。この
ディザ閾値情報と画像データがコンパレータ3に入力さ
れる。コンパレータ3にて画像データとディザ閾値情報
を比較し、画像データが閾値以上であった場合、比較結
果として1が出力されカウンタ4に入力されカウントさ
れ、それ以外の結果ではコンパレータ3から0が出力さ
れ、カウントされない。以降、画像データ及び画像位置
情報は更新せずに画素の階調数分マトリクスの情報を更
新して同様の動作を繰り返し、画素の階調数分繰り返し
たところでカウンタ4から処理結果を出力し、カウンタ
4の値をリセットして1画素の処理を終了する。以降画
像データ分処理を繰り返す。
【0041】以上のように、この実施の形態によれば、
ディザ処理で用いるディザマトリクスに設定された閾値
は、水平、垂直ともに対称な中心の複数の画素が水平、
垂直ともに周期が同期しないようにそれぞれ角度をつけ
て配置され、かつディザマトリクスの中心部の閾値が周
辺部の閾値より小さいので、イエロー、マゼンタ、シア
ンの各色の印画位置がずれた場合の色の変化を抑えるこ
とができる。
【0042】実施の形態2.図35に実施の形態2の画
像処理装置の構成図を示す。図35において351は画
像データ及びその位置情報及び色情報からアドレスを発
生させるアドレス発生器、352は画像の色と画像の位
置、画像のデータから一義的に決定する処理結果をあら
かじめもとめその結果を格納したルックアップテーブル
メモリである。この構成例では図1の構成よりも構成が
シンプルでかつ動作が速いという利点があるが、使用す
るメモリが大きくなるという欠点もある。
【0043】図35の動作としては、画像データ及び画
像データの位置情報がアドレス発生器351に入力さ
れ、アドレス発生器351から出力されたアドレス情報
がルックアップテーブルメモリ352に入力され、ルッ
クアップテーブルメモリから処理結果が出力され、1画
素分の処理を終了する。以降画像データ分処理を繰り返
す。
【0044】実施の形態3.図36に実施の形態3の画
像処理装置の構成図を示す。この実施の形態3では図示
しない記録手段にて記録できる画素毎の階調数がディザ
処理後のものより大きい場合に色安定性を重視してディ
ザ処理を行うのか、画質を重視してディザ処理を行わな
いのかを選択できるようにしてユーザの利便性を高めて
いる。図36において341は画像データの位置情報と
画像データの色と出力する各階調に対応したマトリクス
を選択するためのマトリクス情報からアドレス情報を発
生するアドレス発生器であり、342は画像データの全
ての位置に対応したディザマトリクスの閾値情報を格納
してあるディザマトリクスデータ用メモリ、343はデ
ィザの閾値情報と画像データを比較して比較した結果を
出力するコンパレータ、344は比較した結果をカウン
トするカウンタ、361はディザの処理を行うかどうか
を選択するための処理選択手段でスイッチやホストコン
ピュータ等である。362は処理選択手段361からの
処理選択信号に応じてディザ処理を行った画像データか
ディザ処理を行わない画像データかを選択的に出力する
処理選択回路である。363はカウンタ344からのカ
ウンタ値から割り当て値に変換する割り当て値テーブル
である。割り当て値テーブル363は図示しない記録部
が例えば63階調記録でディザの出力が例えば画素毎に
4階調だった場合に1を16に2を32に3を48に4
を63に変換するためのテーブルである。
【0045】次にこの画像処理装置の動作について説明
する。色安定性を重視してディザ処理を行う場合は処理
選択手段361にてディザ処理を行う選択を行い、ディ
ザ処理を行う処理選択信号を処理選択回路362に入力
する。以下実施の形態1と同様に、画像データの位置情
報及び画像データの色と画素の各階調に対応したマトリ
クスの情報がアドレス発生器341に入力され、アドレ
ス発生器341から出力されたアドレス情報がディザマ
トリクスデータ用メモリ342に入力され、ディザの閾
値情報が出力される。このディザ閾値情報と画像データ
がコンパレータ343に入力される。コンパレータ34
3にて画像データとディザ閾値情報を比較し、画像デー
タが閾値以上であった場合、比較結果として1が出力さ
れカウンタ344に入力されカウントされ、それ以外の
結果ではコンパレータ343から0が出力され、カウン
トされない。
【0046】以降、画像データ及び画像位置情報は更新
せずに画素の階調数分マトリクスの情報を更新して同様
の動作を繰り返し、画素の階調数分繰り返したところで
カウンタ344からカウンタ値を出力し、割り当て値テ
ーブル363に入力する。次に割り当て値テーブル36
3から図示しない記録部に対応した値に変換した処理結
果が処理選択回路362に入力する。処理選択回路36
2で選択された前記処理結果が図示しない記録部に最終
結果として出力される。最後にカウンタ344の値をリ
セットして1画素の処理を終了する。以降画像データ分
処理を繰り返す。また、画質を重視してディザ処理を行
わない場合には処理選択手段361にてディザ処理を行
わない選択を行い、ディザ処理を行わない処理選択信号
を処理選択回路362に入力する。次に処理選択回路3
62に画像データが入力され、それが図示しない記録部
にそのまま最終結果として出力される。
【0047】以上のように、この実施の形態によれば、
ディザ処理を行なうか否かを選択できるので、色安定性
を重視する場合はディザ処理を行ない、画質を重視する
場合はディザ処理を行なわないという選択が可能とな
り、ユーザの利便性が高い。
【0048】実施の形態4.また、実施の形態2の図3
5においても、図37に示すように処理選択手段371
と処理選択回路372を設けることにより同様の効果を
得ることができる。動作としてはあらかじめ処理選択手
段371にてディザ処理ありあるいはディザ処理なしを
選択しておき、ディザ処理ありを選択した場合は、処理
選択手段371からディザ処理を行うよう処理選択信号
が出力され、処理選択回路372に入力される。次に画
像データ、画像位置情報、色情報がアドレス発生器35
1に入力され、アドレス情報が出力される。次にアドレ
ス情報がテーブルメモリ352に入力され、ディザ処理
を行った結果が処理結果として処理選択回路372に入
力され、最終結果が図示しない記録部に出力される。こ
の動作を画像データサイズ分行った後、動作を完了す
る。また、ディザ処理なしを選択した場合は、処理選択
手段371にて処理なしを選択し、処理なしを行うよう
処理選択信号が出力され、処理選択回路372に入力さ
れる。以降画像データが直接処理選択回路372に入力
され、そのまま図示しない記録部に出力される。画像デ
ータサイズ分出力された時点で動作を完了する。
【0049】実施の形態5.以下にこの発明の実施の形
態5について説明する。図38及び図39に実施の形態
2にて、溶融型熱転写記録を行った際の階調数と濃度の
関係を示したグラフを示す。また、図38はディザ処理
を行わない場合を基準に濃度特性を設定した場合の階調
−濃度特性であり、図39は図38の場合とは逆にディ
ザ処理を行う場合を基準に濃度特性を設定した場合の階
調−濃度特性である。図38において(A)はディザ処
理を行わなかった場合のグラフ、(B)はディザ処理を
行った場合のグラフである。(B)は(A)と比較して
低階調時と高階調時に傾きが小さく、中階調時に傾きが
大きくなっている。また、図39においても(A)はデ
ィザ処理を行わなかった場合のグラフ、(B)はディザ
処理を行った場合のグラフである。(A)は(B)と比
較して低階調時、高階調時に傾きが大きく、中階調時に
傾きが小さい。以上のようにディザ処理あり、ディザ処
理なしのいずれか一方に合わせて濃度特性を設定して
も、もう一方の特性が劣化してしまうという問題があ
る。
【0050】この問題を解決するには、ディザ処理を行
わない場合、ディザ処理を行う場合それぞれの場合にお
ける濃度特性の設定を設けておき、処理のあり・なしの
切り替えと同時に濃度特性の設定を変更するといった方
法が考えられるが、この方法では濃度設定が2つ必要に
なるため、メモリ容量が2倍になるという不具合があ
る。
【0051】この問題は、以下に示すようにディザマト
リクスの閾値と割り当て値を変更することによって解決
することができる。図40にディザマトリクス及び割り
当て値の一例を示す。図40において枠内の数字はディ
ザの閾値を示しており、枠外下部に示した数字はディザ
の割り当て値である。図41にディザ処理を行わない場
合を基準に濃度特性を設定した場合のディザ処理あり、
ディザ処理なしそれぞれの階調−濃度特性を示す。図4
1において(A)はディザ処理を行わない場合、(B)
は図42のディザマトリクスを用いてディザ処理を行っ
た場合のグラフである。図41の(B)のグラフにおい
て16階調時の濃度はXとなり、濃度Xにおける(A)
のグラフの階調数は24となる。つまり、中心部が全て
最高の割り当て値63となった状態の階調数が24であ
れば、階調数が24の時の濃度はディザなしのものと濃
度が等価となる。従ってディザマトリクスを図43のよ
うに変更すれば、図44に示すグラフのようになり、階
調数24の時の濃度はディザあり、ディザなしの濃度は
Xで等価となる。
【0052】次に24階調以下の階調の濃度特性の調整
方法について以下に示す。図45にディザなしの場合の
濃度特性を示す。図に示したようにディザなしの場合に
おける、6、12、18それぞれの階調における濃度は
X1、X2、X3である。また、図46のように周辺部
を0固定とし中心部のみ0から63まで変化させて記録
を行った場合の濃度特性を図47に示す。図46のパタ
ーンで記録を行った場合、図47の濃度特性から濃度X
1、X2、X3の値はそれぞれ26、40、50である
したがって、中心部の割り当て値を図48のようにすれ
ば、6、12、18階調における濃度もディザあり、デ
ィザなしともに等価となる。周辺部の割り当て値につい
ても同様にして行う。図49にディザ処理なしの濃度特
性を示す。図49から階調数34、44、54それぞれ
の階調における濃度はそれぞれX4、X5、X6であ
る。また、図50のように中心部を63固定とし周辺部
を0から63まで変化させて記録を行った場合の濃度特
性を図51に示す。図51において濃度X4、X5、X
6に対応する値は8、24、40であるしたがって、周
辺部の割り当て値を8、24、32とすれば、34、4
4、54階調における濃度もディザあり、ディザなしと
もに等価となる。従ってこの場合のディザマトリクス及
びその中心部、周辺部の割り当て値は図52のようにな
る。このディザマトリクスを使用した場合に9を入力し
た場合を図53の(1)に、39を入力した場合を図5
3の(2)に示す。また、濃度特性は図54のようにな
り、ディザありの濃度特性をディザなしの濃度特性に近
づけることができる。
【0053】次に本実施の形態の構成について述べる。
本実施の形態の構成は、実施の形態2の図36の構成に
中心部、周辺部の位置情報の判定回路を設け、割り当て
値テーブルからの出力をディザの中心部と周辺部で変化
させられるようにしたものである。
【0054】図55に実施の形態5の画像処理装置の構
成を示す。図55において341は画像データの位置情
報と画像データの色と出力する各階調に対応したマトリ
クスを選択するためのマトリクス情報からアドレス情報
を発生するアドレス発生器であり、342は画像データ
の全ての位置に対応したディザマトリクスの閾値情報を
格納してあるディザマトリクスデータ用メモリ、363
はディザの閾値情報と画像データを比較して比較した結
果を出力するコンパレータ、364は比較した結果をカ
ウントするカウンタ、361はディザの処理を行うかど
うかを選択するための処理選択手段でスイッチやホスト
コンピュータ等である。362は処理選択手段361か
らの処理選択信号に応じてディザ処理を行った画像デー
タかディザ処理を行わない画像データかを選択的に出力
する処理選択回路である。561は処理中の画像データ
がディザの中心部あるいは周辺部のいずれにあたるかを
判定する中心部周辺部判定回路、363はカウンタ値と
中心部周辺部識別信号から割り当て値を出力する割り当
て値テーブルメモリである。
【0055】次にこの画像処理装置の動作について説明
する。色安定性を重視してディザ処理を行う場合は処理
選択手段361にてディザ処理を行う選択を行い、ディ
ザ処理を行う処理選択信号を処理選択回路362に入力
する。以下画像データの位置情報及び画素の各階調に対
応したマトリクスの情報がアドレス発生器341に入力
される、と同時に中心部周辺部判定回路561に同様の
信号を入力する。更にアドレス発生器341から出力さ
れたアドレス情報がディザマトリクスデータ用メモリ3
42に入力され、ディザの閾値情報が出力される。この
ディザ閾値情報と画像データがコンパレータ363に入
力される。コンパレータ363にて画像データとディザ
閾値情報を比較し、画像データが閾値以上であった場
合、比較結果として1が出力されカウンタ364に入力
されカウントされ、それ以外の結果ではコンパレータ3
63から0が出力され、カウントされない。以降、画像
データ及び画像位置情報は更新せずに画素の階調数分マ
トリクスの情報を更新して同様の動作を繰り返し、画素
の階調数分繰り返したところでカウンタ364からカウ
ンタ値を出力し、割り当て値テーブル363に入力され
る。ここで中心部周辺部判定回路561からも中心部周
辺部判定信号が同時に割り当て値テーブルメモリ363
に入力され、割り当て値データが処理結果として処理選
択回路362に入力される。処理選択回路362で選択
された前記処理結果が図示しない記録部に出力される。
最後にカウンタ364の値をリセットして1画素の処理
を終了する。以降画像データ分処理を繰り返す。また、
画質を重視してディザ処理を行わない場合には処理選択
手段361にてディザ処理を行わない選択を行い、ディ
ザ処理を行わない処理選択信号を処理選択回路362に
入力する。次に処理選択回路362に画像データが入力
され、それが図示しない記録部に出力される。
【0056】また、実施の形態4の図37の構成にした
場合は、あらかじめテーブルデータをすべて求めておく
ため、構成の変更は必要なく、テーブルデータの変更の
みで実現可能である。
【0057】以上のように、この実施の形態によれば、
処理の対象となる記録装置の記録濃度特性に基づき、デ
ィザ処理による出力割り当て値を上記中心部と上記周辺
部とで変えるので、ディザ処理あり・なしの両方の場合
に対応することができる。
【0058】実施の形態6.前記したように、本発明に
よるディザ処理は中心部と周辺部の閾値の差が大きい
程、色ずれによる色変化を抑えることが出来る反面、解
像度が劣化するという特徴がある。また、ユーザが記録
を行う画像には階調数の分布が様々なものがあり、色ず
れによる色変化に対する影響も様々である。そこで、本
実施の形態では色ずれによる色変化に対する影響が小さ
い画像は中心部と周辺部の閾値の差を小さいディザマト
リクスで処理を行い、色ずれによる色変化に対する影響
が大きい画像は中心部と周辺部の閾値の差が大きいディ
ザマトリクスで処理を行うようにすることにより、ユー
ザの利便性高めている。
【0059】図56に実施の形態6の画像処理装置の構
成を示す。図56の構成は実施の形態1の図1の構成に
閾値差選択手段571を追加し、設定出来る閾値差に対
応した複数のディザマトリクスの情報をディザマトリク
スデータ用メモリに格納したものである。
【0060】図56において341は画像データの位置
情報と出力する各階調に対応したマトリクスを選択する
ためのマトリクス情報からアドレス情報を発生するアド
レス発生器であり、342は画像データの全ての位置に
対応した複数のディザマトリクスの閾値情報を格納して
あるディザマトリクスデータ用メモリ、343はディザ
の閾値情報と画像データを比較して比較した結果を出力
するコンパレータ、344は比較した結果をカウントす
るカウンタである。571は閾値差選択手段であり、中
心部と周辺部の閾値の差を設定するものでスイッチやホ
ストコンピュータ等である。ここで選択された閾値の差
に応じてディザマトリクスデータ用メモリから選択され
た閾値差に対応したディザマトリクスが選択される。
【0061】図56の画像処理装置の動作としては、印
画を行う前にあらかじめ中心部と周辺部の閾値の差を閾
値差選択手段571にて設定し、閾値差設定信号がディ
ザマトリクスデータ用メモリ342に入力される。以下
実施の形態1と同様に画像データの位置情報及び画素の
各階調に対応したマトリクスの情報がアドレス発生器3
41に入力され、アドレス発生器341から出力された
アドレス情報がディザマトリクスデータ用メモリ342
に入力され、閾値差設定信号にて設定されたディザの閾
値情報が出力される。このディザ閾値情報と画像データ
がコンパレータ343に入力される。コンパレータ34
3にて画像データとディザ閾値情報を比較し、画像デー
タが閾値以上であった場合、比較結果として1が出力さ
れカウンタ344に入力されカウントされ、それ以外の
結果ではコンパレータ343から0が出力され、カウン
トされない。以降、画像データ及び画像位置情報は更新
せずに画素の階調数分マトリクスの情報を更新して同様
の動作を繰り返し、画素の階調数分繰り返したところで
カウンタ343から処理結果を出力し、カウンタ343
の値をリセットして1画素の処理を終了する。以降画像
データ分処理を繰り返す。
【0062】以上のように、この実施の形態によれば、
処理の対象となる記録装置の記録濃度特性に基づき、上
記ディザマトリクスの閾値を設定するので、色ずれによ
る色変化に対する影響が小さい画像と大きい画像の両方
に対応することができる。
【0063】また、実施の形態2の図35の構成例につ
いても同様に閾値差選択手段を設け、それに対応した複
数のディザマトリクスのテーブルデータをテーブルデー
タメモリに格納することにより同様の効果を得ることが
出来る。
【0064】実施の形態7.以下、実施の形態7の画像
処理装置を図57を用いて説明する。実施の形態7では
図示しない記録手段にて記録できる画素毎の階調数がデ
ィザ処理後のものより大きい場合に色安定性を重視して
ディザ処理を行うのか、画質を重視してディザ処理を行
わないのかを選択でき、更に色安定性を重視する場合で
も色ずれによる色変化の小さい画像には、ディザマトリ
クスの中心部と周辺部の閾値の差が小さいディザマトリ
クスを、色ずれによる色変化が大きい画像にはディザマ
トリクスの中心部と周辺部の閾値の差が大きいディザマ
トリクスを選択出来るようにすることにより、更にユー
ザの利便性を高めている。
【0065】図57の構成は実施の形態3の図36の構
成に閾値差選択手段571を設け、それに対応した複数
のディザマトリクスの閾値情報をディザマトリクスデー
タ用メモリに格納したものである。図57において34
1は画像データの位置情報と画像データに対応する色と
出力する各階調に対応したマトリクスを選択するための
マトリクス情報からアドレス情報を発生するアドレス発
生器であり、342は画像データの全ての位置に対応し
たディザマトリクスの閾値情報を格納してあるディザマ
トリクスデータ用メモリ、343はディザの閾値情報と
画像データを比較して比較した結果を出力するコンパレ
ータ、344は比較した結果をカウントするカウンタ、
361はディザの処理を行うかどうかを選択するための
処理選択手段でスイッチやホストコンピュータ等であ
る。362は処理選択手段361からの処理選択信号に
応じてディザ処理を行った画像データかディザ処理を行
わない画像データかを選択的に出力する処理選択回路で
ある。571は閾値差選択手段であり、スイッチやホス
トコンピュータ等である。ここで選択された閾値の差に
応じてディザマトリクスデータ用メモリから選択された
閾値差に対応したディザマトリクスが選択される。
【0066】次にこの画像処理装置の動作について説明
する。色安定性を重視してディザ処理を行う場合は処理
選択手段361にてディザ処理を行う選択を行い、ディ
ザ処理を行う処理選択信号を処理選択回路362に入力
する。更にディザ処理を行う場合には閾値差選択手段5
71にて閾値差を設定し、閾値差設定信号をディザマト
リクスデータ用メモリ342に入力する。以下、画像デ
ータの位置情報及び画素の各階調に対応したマトリクス
の情報がアドレス発生器341に入力され、アドレス発
生器341から出力されたアドレス情報がディザマトリ
クスデータ用メモリ342に入力され、閾値差設定信号
にて設定されたディザマトリクスの閾値情報が出力され
る。このディザ閾値情報と画像データがコンパレータ3
43に入力される。コンパレータ343にて画像データ
とディザ閾値情報を比較し、画像データが閾値以上であ
った場合、比較結果として1が出力されカウンタ344
に入力されカウントされ、それ以外の結果ではコンパレ
ータ343から0が出力され、カウントされない。以
降、画像データ及び画像位置情報は更新せずに画素の階
調数分マトリクスの情報を更新して同様の動作を繰り返
し、画素の階調数分繰り返したところでカウンタ344
から処理結果を出力し、処理選択回路362に入力す
る。処理選択回路362で選択された前記処理結果が図
示しない記録部に出力される。最後にカウンタ344の
値をリセットして1画素の処理を終了する。以降画像デ
ータ分処理を繰り返す。また、画質を重視してディザ処
理を行わない場合には処理選択手段362にてディザ処
理を行わない選択を行い、ディザ処理を行わない処理選
択信号を処理選択回路362に入力する。次に処理選択
回路362に画像データが入力され、それが図示しない
記録部に出力される。
【0067】また、実施の形態1の図1の構成によるル
ックアップテーブルによる処理の場合も同様に、ディザ
処理を行うか行わないかの選択をする処理選択手段、デ
ィザ処理を行った画像データかディザ処理を行わない画
像データを記録部に出力するかを選択する処理選択回路
及び中心部と周辺部の閾値差を設定するための閾値差選
択手段を設けることにより同等の効果を得ることが出来
る。
【0068】以上のように、この実施の形態によれば、
色安定性を重視する場合と画質を重視する場合の両方に
対応可能であり、さらに、色安定性を重視する場合でも
色ずれによる色変化の小さい画像と大きい画像の両方に
対応できる。
【0069】実施の形態8.本発明によるディザマトリ
クスはマトリクスを角度をつけて配置するといった特性
上、マトリクスの形状が長方形、あるいは正方形となら
ないものも使用しなければならない。従って1つのマト
リクスデータを繰り返して適用してディザ処理を行うこ
とが出来ないため、ディザマトリクスデータ用メモリ、
あるいはルックアップテーブルメモリが処理を行う画像
データの大きさに応じて大きくなるという問題がある。
しかし、本発明によるディザマトリクスは長方形、正方
形でなくても周期性があるので、複数のマトリクスを一
つのブロックとしてそのブロックの繰り返しとして処理
が出来る。ブロックの繰り返しとして処理することによ
り、閾値のデータあるいはテーブルデータを格段に小さ
くすることが出来る。例として30度、60度、18
度、72度の正方形、長方形のいずれでもないディザマ
トリクスを1つのブロックとして取り扱える単位として
図58〜61に示す。
【0070】図62に実施の形態8の画像処理装置の構
成を示す。図62は実施の形態1の図1の構成と同様で
あるが、動作は若干異なる。ディザの閾値情報を設定す
るアドレス発生器631が、ブロックの端に画像データ
の位置が来た場合に指定する位置をリセットする点が実
施の形態1と異なる点である。例えばブロックの形状が
10×10であった場合、画像データの水平あるいは垂
直の位置が10の倍数となった時に、ディザのブロック
の左上から処理を始めた場合は水平方向は左端、垂直方
向は上端にセットする。
【0071】以上のように、この実施の形態によれば、
ブロック単位で繰り返しディザ処理を行うことにより、
ディザマトリクスデータを低減でき、使用するメモリを
小さくすることができる。また、図35の構成でも同様
の効果が得られる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、画素に対応するセルに閾値が設定された複数のディ
ザマトリクスを記憶する記憶手段と、このディザマトリ
クスの上記閾値と画像データとを比較し、画素毎に階調
を割り当てる多値のディザ処理を行なうディザ処理手段
とを備え、上記ディザマトリクスに設定された閾値は、
水平、垂直ともに対称な中心の複数の画素が水平、垂直
ともに周期が同期しないようにそれぞれ角度をつけて配
置され、かつディザマトリクスの中心部の閾値が周辺部
の閾値より小さいので、画素毎に多値記録を行う場合に
おいても色ずれによる色の変化を抑えることができる。
【0073】請求項2の発明によれば、ディザ処理の有
無を選択する処理選択手段と、この処理選択手段の選択
結果に基づいてディザ処理を行なうか否かを決定するデ
ィザ処理手段とを備えたので、色安定性を重視する場合
はディザ処理を行ない、画質を重視する場合はディザ処
理を行なわないという選択が可能となる。
【0074】請求項3の発明によれば、処理の対象とな
る記録装置の記録濃度特性に基づき、上記ディザ処理に
よる出力割り当て値を上記中心部と上記周辺部とで変え
るディザ処理手段を備えたので、ディザ処理あり・なし
の両方の場合に対応することができる。
【0075】請求項4の発明によれば、処理の対象とな
る記録装置の記録濃度特性に基づき、上記ディザマトリ
クスの閾値を設定する閾値設定手段を備えたので、色ず
れによる色変化に対する影響が小さい画像と大きい画像
の両方に対応することができる。
【0076】請求項5の発明によれば、ディザマトリク
スの中心部と周辺部の閾値の差を設定する閾値設定手段
を備えたので、色ずれによる色変化に対する影響が小さ
い画像と大きい画像の両方に対応することができる。
【0077】請求項6の発明によれば、所定数の上記デ
ィザマトリクスを1ブロックとして扱い、各ブロック毎
にディザ処理を行うディザ処理手段を備えたので、ブロ
ック単位で繰り返しディザ処理を行うことにより、ディ
ザマトリクスデータを低減でき、使用するメモリを小さ
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の画像処理装置の構成を示す
図。
【図2】 ディザマトリクスの一例を示す図。
【図3】 図2のディザマトリクスを用いた処理の出力
値を示す図。
【図4】 転写されたイエロー、マゼンタ2種類の画素
を示す図。
【図5】 転写されたイエロー、マゼンタ2種類の画素
を示す図。
【図6】 イエローインクとマゼンタインクの重なりを
示す図。
【図7】 この発明のディザマトリクスの一例(90
度)を示す図。
【図8】 この発明のディザマトリクスの一例(60
度)を示す図。
【図9】 この発明のディザマトリクスの一例(30
度)を示す図。
【図10】 60度ディザの配置を示す図。
【図11】 30度ディザの配置を示す図。
【図12】 60度ディザの別の配置を示す図。
【図13】 60度ディザの別の配置を示す図。
【図14】 図7、図8のディザマトリクスを用いた記
録結果を示す図。
【図15】 図14のYが水平方向右に1画素ずれた場
合を示す図。
【図16】 図14のYが水平方向上に1画素ずれた場
合を示す図。
【図17】 図14のYが垂直方向左に1画素ずれた場
合を示す図。
【図18】 図14のYが垂直方向下に1画素ずれた場
合を示す図。
【図19】 図8、図9のディザマトリクスを用いた記
録結果を示す図。
【図20】 図19のYが水平方向右に1画素ずれた場
合を示す図。
【図21】 図19のYが水平方向上に1画素ずれた場
合を示す図。
【図22】 図19のYが垂直方向左に1画素ずれた場
合を示す図。
【図23】 図19のYが垂直方向下に1画素ずれた場
合を示す図。
【図24】 図7、図9のディザマトリクスを用いた記
録結果を示す図。
【図25】 図24のMが水平方向右に1画素ずれた場
合を示す図。
【図26】 図24のMが水平方向上に1画素ずれた場
合を示す図。
【図27】 図24のMが垂直方向左に1画素ずれた場
合を示す図。
【図28】 図24のMが垂直方向下に1画素ずれた場
合を示す図。
【図29】 18度、72度、90度のディザマトリク
スを示す図。
【図30】 複数の画素の重なりを示す図。
【図31】 複数の画素が小さい場合を示す図。
【図32】 複数の画素の大きさが図30と図31の中
間の場合を示す図。
【図33】 90度のディザで画素毎に16階調の場合
の効果が最も大きいディザマトリクスを示す図。
【図34】 90度のディザで画素毎に16階調の場合
の効果が最も小さいディザマトリクスを示す図。
【図35】 実施の形態2の画像処理装置の構成を示す
図。
【図36】 実施の形態3の画像処理装置の構成を示す
図。
【図37】 実施の形態4の画像処理装置の構成を示す
図。
【図38】 ディザ処理を行わない場合を基準に濃度特
性を設定した場合の階調−濃度特性を示す図。
【図39】 ディザ処理を行う場合を基準に濃度特性を
設定した場合の階調−濃度特性を示す図。
【図40】 実施の形態5のディザマトリクス及び割り
当て値の一例を示す図。
【図41】 ディザ処理を行わない場合を基準に濃度特
性を設定した場合の階調−濃度特性を示す図。
【図42】 実施の形態5のディザマトリクスを示す
図。
【図43】 ディザマトリクスの変更例を示す図。
【図44】 図43のディザマトリクスを用いた場合の
階調−濃度特性を示す図。
【図45】 ディザ処理を行わない場合の濃度特性を示
す図。
【図46】 ディザマトリクスを示す図。
【図47】 図46のディザマトリクスを用いた場合の
濃度特性を示す図。
【図48】 ディザマトリクスの変更例を示す図。
【図49】 ディザ処理を行わない場合の濃度特性を示
す図。
【図50】 ディザマトリクスを示す図。
【図51】 図50のディザマトリクスを用いた場合の
濃度特性を示す図。
【図52】 ディザマトリクスを示す図。
【図53】 ディザマトリクスを示す図。
【図54】 図53のディザマトリクスを用いた場合の
濃度特性を示す図。
【図55】 実施の形態5の画像処理装置の構成を示す
図。
【図56】 実施の形態6の画像処理装置の構成を示す
図。
【図57】 実施の形態7の画像処理装置の構成を示す
図。
【図58】 複数のディザマトリクスを1ブロックとし
て構成する一例を示す図。
【図59】 複数のディザマトリクスを1ブロックとし
て構成する一例を示す図。
【図60】 複数のディザマトリクスを1ブロックとし
て構成する一例を示す図。
【図61】 複数のディザマトリクスを1ブロックとし
て構成する一例を示す図。
【図62】 実施の形態8の画像処理装置の構成を示す
図。
【図63】 従来の2×2のディザマトリクスの一例を
示す図。
【図64】 従来のディザ法による階調再現を示す図。
【図65】 従来の4×4のディザマトリクスの一例を
示す図。
【図66】 従来の2値化出力画像を示す図。
【図67】 13個のレベルを有する閾値行列をスクリ
ーン角度56.3度で並べたものを示す図。
【図68】 図67の閾値行列を主走査方向に反転させ
たものを示す図。
【図69】 20個のレベルを有する閾値行列をスクリ
ーン角度63.4度で並べたものを示す図。
【図70】 図69の閾値行列を主走査方向に反転させ
たものを示す図。
【図71】 スクリーン角度45度の閾値行列を示す
図。
【図72】 スクリーン角度90度の閾値行列を示す
図。
【符号の説明】
1 アドレス発生器、2 ディザマトリクスデータ用メ
モリ、3 コンパレータ、4 カウンタ、31 イエロ
ーインク、32 マゼンタインク、33 入射及び反射
光、34 入射及び反射光、35 記録紙、41 イエ
ローインク、42 マゼンタインク、43 記録紙、5
1 イエローインク、52 マゼンタインク、341
アドレス発生器、342 ディザマトリクスデータ用メ
モリ、343 コンパレータ、344 カウンタ、35
1 アドレス発生器、352 テーブルメモリ、361
処理選択手段、362 処理選択回路、363 割り
当て値テーブル、371 処理選択手段、372 処理
選択回路、561 中心部周辺部判定回路、571 閾
値差選択手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素に対応するセルに閾値が設定された
    複数のディザマトリクスを記憶する記憶手段と、このデ
    ィザマトリクスの上記閾値と画像データとを比較し、画
    素毎に階調を割り当てる多値のディザ処理を行なうディ
    ザ処理手段とを備え、上記ディザマトリクスに設定され
    た閾値は、水平、垂直ともに対称な中心の複数の画素が
    水平、垂直ともに周期が同期しないようにそれぞれ角度
    をつけて配置され、かつディザマトリクスの中心部の閾
    値が周辺部の閾値より小さいことを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 ディザ処理の有無を選択する処理選択手
    段を備え、 上記ディザ処理手段は、上記処理選択手段の選択結果に
    基づいてディザ処理を行なうか否かを決定することを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記ディザ処理手段は、処理の対象とな
    る記録装置の記録濃度特性に基づき、上記ディザ処理に
    よる出力割り当て値を上記中心部と上記周辺部とで変え
    ることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 処理の対象となる記録装置の記録濃度特
    性に基づき、上記ディザマトリクスの閾値を設定する閾
    値設定手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記閾値設定手段は、上記ディザマトリ
    クスの中心部と周辺部の閾値の差を設定することを特徴
    とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記ディザ処理手段は、所定数の上記デ
    ィザマトリクスを1ブロックとして扱い、各ブロック毎
    にディザ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7576886B2 (en) 2002-06-19 2009-08-18 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image forming apparatus, printer driver, image processing method and computer-readable storage medium

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