JPH11249029A - 双眼式拡大観察装置 - Google Patents

双眼式拡大観察装置

Info

Publication number
JPH11249029A
JPH11249029A JP10066186A JP6618698A JPH11249029A JP H11249029 A JPH11249029 A JP H11249029A JP 10066186 A JP10066186 A JP 10066186A JP 6618698 A JP6618698 A JP 6618698A JP H11249029 A JPH11249029 A JP H11249029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
lens system
pair
state
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10066186A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Yanari
光弘 矢成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP10066186A priority Critical patent/JPH11249029A/ja
Publication of JPH11249029A publication Critical patent/JPH11249029A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telescopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作によって実体顕微鏡の機能と双眼
鏡の機能との切り換えを行うことのできる双眼式拡大観
察装置。 【解決手段】 第1対物レンズ系(12)は、その前側
焦点面に位置決めされた近距離の物体(11)からの光
を一対の第2対物レンズ系(13、13’)へ導くため
の第1状態(図2(a))と、遠距離の物体からの光が
一対の第2対物レンズ系へ直接的に入射するのを遮らな
いための第2状態(図2(b))との間で切り換え可能
に構成されている。一対の第2対物レンズ系(13、1
3’)の後側焦点面に形成された物体像は、一対の接眼
レンズ系(15、15’)を介して拡大観察される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は双眼式拡大観察装置
に関し、特に実体顕微鏡としても双眼鏡としても機能す
る双眼式の拡大観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本来、実体顕微鏡と双眼鏡とは、その用
途が全く異なるものである。すなわち、実体顕微鏡は近
距離の小さな物体を拡大して立体的に観察するための機
器であり、双眼鏡は遠距離の物体を拡大して立体的に観
察するための機器である。したがって、従来より、実体
顕微鏡と双眼鏡とは全く異なる製品として分類されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の実体顕微鏡は、
基本的に屋内での使用を前提として開発されているので
大きくて重いため、野外に持ち出して観察に用いること
は事実上無理であった。しかしながら、最近では、野外
に気軽に持ち出すことのできる小型軽量で携帯に便利な
実体顕微鏡が開発されている。その結果、これまでは倍
率の比較的低いルーペや単眼式顕微鏡を用いなければ観
察することのできなかった野外の小さな物体(例えば昆
虫や植物や鉱石等)を上述した軽量小型の実体顕微鏡に
より気軽に立体的に拡大観察することができるようにな
っている。一方、双眼鏡では、小型軽量で携帯に便利な
製品がすでに多く普及している。
【0004】しかしながら、野外において昆虫や植物の
ような近距離の小さい物体を拡大観察するとともに、例
えば鳥や風景や天体等のような遠距離の物体を拡大観察
したいときには、観察対象によって2つの光学機器すな
わち実体顕微鏡と双眼鏡とを使い分ける必要がある。こ
の場合、たとえ実体顕微鏡および双眼鏡の双方がそれぞ
れ小型軽量で携帯に便利であっても、2つの光学機器を
同時に持ち運ぶ必要があるため全体として携帯性が悪
く、また観察対象によって使い分ける必要があるため操
作性も悪いという不都合があった。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、近距離の小さな物体を立体的に拡大観察する
実体顕微鏡としても遠距離の物体を立体的に拡大観察す
る双眼鏡としても使用することができ、且つ簡単な操作
によって実体顕微鏡の機能と双眼鏡の機能との切り換え
を行うことのできる双眼式拡大観察装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、正の屈折力を有する双眼に
共通の第1対物レンズ系と、互いに平行な光軸に沿って
配置された正の屈折力を有する一対の第2対物レンズ系
と、前記一対の第2対物レンズ系を介して形成される物
体像を正立させるための一対の像正立化手段と、前記一
対の第2対物レンズ系を介してそれぞれ形成された物体
像を拡大観察するための一対の接眼レンズ系とを備え、
前記第1対物レンズ系は、回転あるいは移動が可能に構
成され、前記第1対物レンズ系が回転あるいは移動した
状態において、前記一対の第2対物レンズ系と前記一対
の像正立化手段と前記一対の接眼レンズ系とは遠距離の
物体を拡大観察することのできる双眼鏡を構成し、前記
第1対物レンズ系が回転あるいは移動しない状態におい
て、前記第1対物レンズ系と前記一対の第2対物レンズ
系と前記一対の像正立化手段と前記一対の接眼レンズ系
とは近距離の物体を拡大観察することのできる実体顕微
鏡を構成することを特徴とする双眼式拡大観察装置を提
供する。
【0007】第1発明の好ましい態様によれば、前記第
1対物レンズ系は、その前側焦点面に位置決めされた近
距離の物体からの光を前記一対の第2対物レンズ系へ導
くための第1状態と、遠距離の物体からの光が前記一対
の第2対物レンズ系へ直接的に入射するのを遮らないた
めの第2状態との間で切り換え可能に構成され、前記第
1対物レンズ系が前記第1状態に設定されたときに、前
記近距離の物体からの光が前記第1対物レンズ系と前記
一対の第2対物レンズ系とを介して物体像を形成し、前
記第1対物レンズ系が前記第2状態に設定されたとき
に、前記遠距離の物体からの光が前記第1対物レンズ系
を介することなく前記一対の第2対物レンズ系を介して
物体像を形成する。
【0008】本発明の第2発明では、正の屈折力を有す
る双眼に共通の第1対物レンズ系と、前記第1対物レン
ズ系の眼側において互いに平行な光軸に沿って配置され
た正の屈折力を有する一対の第2対物レンズ径と、前記
一対の第2対物レンズ系を介して形成される物体像を正
立させるための一対の像正立化手段と、前記一対の第2
対物レンズ系を介してそれぞれ形成された物体像を拡大
観察するための一対の接眼レンズ系と、前記一対の第2
対物レンズ系への入射光軸を2つの状態の間で切り換え
るために回転あるいは移動が可能に構成された一対の光
軸移動用光学部材とを備え、前記一対の光軸移動用光学
部材の第1状態において、前記一対の第2対物レンズ系
と前記一対の像正立化手段と前記一対の接眼レンズ系と
は遠距離の物体を拡大観察することのできる双眼鏡を構
成し、前記一対の光軸移動用光学部材の第2状態におい
て、前記第1対物レンズ系と前記一対の第2対物レンズ
系と前記一対の像正立化手段と前記一対の接眼レンズ系
とは近距離の物体を拡大観察することのできる実体顕微
鏡を構成することを特徴とする双眼式拡大観察装置を提
供する。
【0009】第2発明の好ましい態様によれば、前記一
対の光軸移動用光学部材は、前記第1対物レンズ系の前
側焦点面に位置決めされた近距離の物体からの光を前記
第1対物レンズ系を介して前記一対の第2対物レンズ系
へ入射させるための第1状態と、遠距離の物体からの光
を前記第1対物レンズ系を介することなく前記一対の第
2対物レンズ系へ入射させるための第2状態との間で切
り換え可能に構成され、前記一対の光軸移動用光学部材
が前記第1状態に設定されたときに、前記近距離の物体
からの光が前記第1対物レンズ系と前記一対の第2対物
レンズ系とを介して物体像を形成し、前記一対の光軸移
動用光学部材が前記第2状態に設定されたときに、前記
遠距離の物体からの光が前記第1対物レンズ系を介する
ことなく前記一対の第2対物レンズ系を介して物体像を
形成する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、一般的な平行系実体顕微
鏡の光学配置を概略的に示す図である。図1に示すよう
に、一般的な平行系実体顕微鏡では、双眼に共通の対物
レンズである第1対物レンズ系2の前側(物体側)焦点
面に物体1を位置決めして観察を行う。この場合、物体
面上にある第1対物レンズ系2の焦点からの光線は、第
1対物レンズ系2を通過した後、第1対物レンズ系2の
光軸AX1に対して平行な光線となり、右眼用第2対物
レンズ系3および左眼用第2対物レンズ系3’に入射す
る。したがって、第1対物レンズ系2の後方(眼側)に
配置された右眼用第2対物レンズ系3の光軸AX2およ
び左眼用第2対物レンズ系3’の光軸AX2’は、第1
対物レンズ系2の光軸AX1に対してそれぞれ平行に配
置されている。
【0011】第1発明では、上述のような平行系実体顕
微鏡の構成において、第1対物レンズ系が回転あるいは
移動が可能に構成されている。そして、第1対物レンズ
系が回転あるいは移動した状態において、一対の第2対
物レンズ系と一対の像正立化手段と一対の接眼レンズ系
とは遠距離の物体を拡大観察することのできる双眼鏡を
構成する。また、第1対物レンズ系が回転あるいは移動
しない状態において、第1対物レンズ系と一対の第2対
物レンズ系と一対の像正立化手段と一対の接眼レンズ系
とは近距離の物体を拡大観察することのできる実体顕微
鏡を構成する。具体的には、第1対物レンズ系の前側焦
点面に位置決めされた近距離の物体からの光を一対の第
2対物レンズ系へ導くための第1状態と、遠距離の物体
からの光が一対の第2対物レンズ系へ直接的に入射する
のを遮らないための第2状態との間で第1対物レンズ系
の設定位置を切り換えることができるように構成してい
る。したがって、第1対物レンズ系が第1状態に設定さ
れた場合、第1対物レンズ系の前側焦点面に位置決めさ
れた近距離の物体からの光束が第1対物レンズ系を介し
てほぼ平行な光束となり、一対の第2対物レンズ系を介
してその後側(眼側)焦点面に物体像を形成する。一
方、第1対物レンズ系が第2状態に設定された場合、遠
距離の物体からのほぼ平行な光束が第1対物レンズ系を
介することなく一対の第2対物レンズ系を介してその後
側焦点面に物体像を形成する。一対の第2対物レンズ系
の後側焦点面に形成された物体像は、一対の接眼レンズ
系を介して拡大観察される。
【0012】このように、第1発明では、第1対物レン
ズ系を第1状態に設定することにより実体顕微鏡として
近距離の物体を拡大観察するとともに、第1対物レンズ
系を第2状態に設定することにより双眼鏡として遠距離
の物体を拡大観察することができる。なお、実体顕微鏡
の機能のための第1状態と双眼鏡の機能のための第2状
態との間の第1対物レンズ系の切り換えは、所定の軸線
を中心として第1対物レンズ系を旋回移動させたり、光
軸を中心として第1対物レンズ系を回転させたり、所定
の方向に沿って第1対物レンズ系を並進移動させたりす
るという簡単な操作によって行うことができる。
【0013】また、第2発明では、一対の第2対物レン
ズ系への入射光軸を2つの状態の間で切り換えるために
回転あるいは移動が可能に構成された一対の光軸移動用
光学部材を付設している。そして、一対の光軸移動用光
学部材の第1状態において、一対の第2対物レンズ系と
一対の像正立化手段と一対の接眼レンズ系とは遠距離の
物体を拡大観察することのできる双眼鏡を構成する。ま
た、一対の光軸移動用光学部材の第2状態において、第
1対物レンズ系と一対の第2対物レンズ系と一対の像正
立化手段と一対の接眼レンズ系とは近距離の物体を拡大
観察することのできる実体顕微鏡を構成する。具体的に
は、一対の光軸移動用光学部材は、第1対物レンズ系の
前側焦点面に位置決めされた近距離の物体からの光を第
1対物レンズ系を介して一対の第2対物レンズ系へ入射
させるための第1状態と、遠距離の物体からの光を第1
対物レンズ系を介することなく一対の第2対物レンズ系
へ入射させるための第2状態との間で切り換え可能であ
る。
【0014】さらに具体的には、たとえば一対のプリズ
ムで一対の光軸移動用光学部材を構成することができ
る。この場合、近距離の物体からの光が第1対物レンズ
系を介して一対の第2対物レンズ系へ入射するのを遮ら
ないための第1状態と、第1対物レンズ系を介しない遠
距離の物体からの光を第1対物レンズ系の光軸に平行に
所定距離だけ移動させて一対の第2対物レンズ系へ導く
ための第2状態との間で一対のプリズムの設定位置が切
り換えられる。
【0015】また、遠距離の物体からの光が第1対物レ
ンズ系を介することなく直接的に入射可能な位置に一対
の第2対物レンズ系を配置した上で、たとえば一対の第
1反射ミラーと一対の第2反射ミラーとで一対の光軸移
動用光学部材を構成することができる。この場合、一対
の第1反射ミラーは、第1対物レンズ系を介した近距離
の物体からの光を反射する。また、一対の第2反射ミラ
ーは、一対の第1反射ミラーで反射された光を第1対物
レンズ系の光軸に沿って一対の第2対物レンズ系の側へ
反射するための第1状態と、第1対物レンズ系を介しな
い遠距離の物体からの光が一対の第2対物レンズ系へ入
射するのを遮らないための第2状態との間で切り換え可
能に構成される。
【0016】したがって、一対の光軸移動用光学部材が
第1状態に設定された場合、第1対物レンズ系の前側焦
点面に位置決めされた近距離の物体からの光束が第1対
物レンズ系を介してほぼ平行な光束となり、一対の第2
対物レンズ系を介してその後側焦点面に物体像を形成す
る。一方、一対の光軸移動用光学部材が第2状態に設定
された場合、遠距離の物体からのほぼ平行な光束が第1
対物レンズ系を介することなく一対の第2対物レンズ系
を介してその後側焦点面に物体像を形成する。一対の第
2対物レンズ系の後側焦点面に形成された物体像は、一
対の接眼レンズ系を介して拡大観察される。
【0017】このように、第2発明では、一対の光軸移
動用光学部材を第1状態に設定することにより実体顕微
鏡として近距離の物体を拡大観察するとともに、一対の
光軸移動用光学部材を第2状態に設定することにより双
眼鏡として遠距離の物体を拡大観察することができる。
なお、実体顕微鏡の機能のための第1状態と双眼鏡の機
能のための第2状態との間の一対の光軸移動用光学部材
の切り換えは、たとえば一対のプリズムを所定の軸線を
中心として揺動させたり、たとえば一対の第2反射ミラ
ーを所定の軸線を中心として揺動させたりするという簡
単な操作によって行うことができる。
【0018】以上のように、本発明の双眼式拡大観察装
置では、近距離の小さな物体を立体的に拡大観察する実
体顕微鏡としても遠距離の物体を立体的に拡大観察する
双眼鏡としても使用することができ、且つ簡単な操作に
よって実体顕微鏡の機能と双眼鏡の機能との切り換えを
行うことができる。
【0019】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説
明する。図2は、本発明の第1実施例にかかる双眼式拡
大観察装置を実体顕微鏡として機能させるときの光学配
置を概略的に示す図であって、(a)は第1状態に設定
された第1対物レンズ系12の光軸AX11を含む平面
に沿った平面図であり、(b)は第1状態に設定された
第1対物レンズ系12の光軸AX11に沿って物体側か
ら見た端面図である。ただし、図面の明瞭化のために、
図2(b)では一対の接眼レンズ系(15、15’)の
図示を省略している。
【0020】第1実施例の双眼式拡大観察装置は、双眼
に共通の対物レンズとして正屈折力の第1対物レンズ系
12を備えている。第1対物レンズ系12は、実体顕微
鏡として近距離の物体を拡大観察するための第1状態と
双眼鏡として遠距離の物体を拡大観察するための第2状
態との間で切り換え可能に構成されている。なお、実体
顕微鏡の機能と双眼鏡の機能との切り換え動作について
は後述する。
【0021】図2では、実体顕微鏡として近距離の物体
を拡大観察するために第1状態に設定された第1対物レ
ンズ系12の前側焦点面に物体11が位置決めされてい
る。また、第1状態に設定された第1対物レンズ系12
の眼側には、正の屈折力を有する一対の第2対物レンズ
系すなわち右眼用第2対物レンズ系13および左眼用第
2対物レンズ系13’が配置されている。ここで、右眼
用第2対物レンズ系13および左眼用第2対物レンズ系
13’は、物体11からの光が第1状態に設定された第
1対物レンズ系12を介して入射するように、第1対物
レンズ系12の光軸AX11に平行な一対の光軸に沿っ
てそれぞれ配置されている。
【0022】したがって、図2に示す状態では、物体1
1からの光は、第1対物レンズ系12を介して、右眼用
第2対物レンズ系13および左眼用第2対物レンズ系1
3’にそれぞれ入射する。右眼用第2対物レンズ系13
を介した光は、右眼用正立化プリズム14で複数回に亘
って反射された後、右眼用第2対物レンズ系13の後側
焦点面16に物体11の中間正立像を形成する。形成さ
れた物体中間像は、右眼用接眼レンズ系15を介して拡
大観察される。同様に、左眼用第2対物レンズ系13’
を介した光は、左眼用正立化プリズム14’で複数回に
亘って反射された後、左眼用第2対物レンズ系13’の
後側焦点面16’に物体11の中間正立像を形成する。
【0023】形成された物体中間像は、左眼用接眼レン
ズ系15’を介して拡大観察される。なお、共通の対物
レンズである第1対物レンズ系12の後方に配置された
右眼用光学系(13〜15)の光軸AX12と左眼用光
学系(13’〜15’)の光軸AX12’とは互いに平
行であり、ともに第1状態に設定された第1対物レンズ
系12の光軸AX11に対して平行に配置されている。
【0024】このように、図2に示す状態では、第1対
物レンズ系12の前側焦点面に位置決めされた物体11
からの発散光束が第1対物レンズ系12を介してほぼ平
行な光束となり、右眼用第2対物レンズ系13および左
眼用第2対物レンズ系13’に入射する。その結果、右
眼用第2対物レンズ系13および左眼用第2対物レンズ
系13’の後側焦点面16および16’に物体中間像が
形成され、形成された物体中間像が右眼用接眼レンズ系
15および左眼用接眼レンズ系15’を介して拡大観察
される。換言すると、図2に示す状態では、第1実施例
の双眼式拡大観察装置を実体顕微鏡として機能させて近
距離の小さな物体11を立体的に拡大観察することがで
きる。
【0025】図3は、本発明の第1実施例にかかる双眼
式拡大観察装置を双眼鏡として機能させるときの光学配
置を概略的に示す図であって、(a)は第1状態に設定
された第1対物レンズ系12の光軸AX11を含む平面
に沿った平面図であり、(b)は第1状態に設定された
第1対物レンズ系12の光軸AX11に沿って物体側か
ら見た端面図である。ただし、図面の明瞭化のために、
図3(b)においても一対の接眼レンズ系(15、1
5’)の図示を省略している。
【0026】図3に示す状態では、双眼鏡として遠距離
の物体を拡大観察するために、第1対物レンズ系12の
設定位置が図中破線で示す第1状態から図中実線で示す
第2状態へ切り換えられている。すなわち、遠距離の物
体からの光束が第1対物レンズ系12を介することなく
右眼用第2対物レンズ系13および左眼用第2対物レン
ズ系13’に入射するように、第1状態に設定された第
1対物レンズ系12の光軸AX11と平行な軸線AX1
3を中心として第1対物レンズ系12がたとえば90度
程度旋回移動している。
【0027】したがって、図3に示す状態では、遠距離
の物体(不図示)からのほぼ平行な光束が、第2状態に
設定された第1対物レンズ系12を介することなく、右
眼用第2対物レンズ系13および左眼用第2対物レンズ
系13’に直接入射する。その結果、右眼用第2対物レ
ンズ系13および左眼用第2対物レンズ系13’の後側
焦点面16および16’に物体中間像が形成され、形成
された物体中間像が右眼用接眼レンズ系15および左眼
用接眼レンズ系15’を介して拡大観察される。こうし
て、図3に示す状態では、第1実施例の双眼式拡大観察
装置を双眼鏡として機能させて遠距離の物体を立体的に
拡大観察することができる。
【0028】以上のように、第1実施例では、第1対物
レンズ系12を第1状態に設定することにより実体顕微
鏡として近距離の物体を拡大観察するとともに、第1対
物レンズ系12を第2状態に設定することにより双眼鏡
として遠距離の物体を拡大観察することができる。しか
も、軸線AX13を中心として第1対物レンズ系12を
たとえば90度程度旋回移動させるという簡単な操作に
よって、第1対物レンズ系12を第1状態と第2状態と
の間で切り換えることができる。すなわち、第1実施例
の双眼式拡大観察装置では、近距離の小さな物体を立体
的に拡大観察する実体顕微鏡としても遠距離の物体を立
体的に拡大観察する双眼鏡としても使用することがで
き、且つ簡単な操作によって実体顕微鏡の機能と双眼鏡
の機能との切り換えを行うことができる。
【0029】図4は、本発明の第2実施例にかかる双眼
式拡大観察装置を実体顕微鏡として機能させるときの光
学配置を概略的に示す図であって、(a)は第1対物レ
ンズ系22の光軸AX21を含む平面に沿った平面図で
あり、(b)は第1対物レンズ系22の光軸AX21に
沿って物体側から見た端面図である。ただし、図面の明
瞭化のために、図4(b)では一対の接眼レンズ系(2
5、25’)の図示を省略している。
【0030】第2実施例の双眼式拡大観察装置は、第1
実施例と類似の構成を有する。しかしながら、双眼鏡の
機能への切り換えに際して、第1実施例では第1対物レ
ンズ系12を軸線AX13を中心としてたとえば90度
程度旋回移動させているのに対し、第2実施例では全体
的に矩形状に形成された第1対物レンズ系22をその光
軸AX21を中心としてたとえば90度程度回転させて
いる点だけが基本的に相違する。以下、第1実施例との
相違点に着目して第2実施例を説明する。
【0031】図4では、実体顕微鏡として近距離の物体
を拡大観察するために第1状態に設定された第1対物レ
ンズ系22の前側焦点面に物体21が位置決めされ、第
1状態に設定された第1対物レンズ系22の光軸AX2
1に平行な一対の光軸に沿って右眼用第2対物レンズ系
23および左眼用第2対物レンズ系23’がそれぞれ配
置されている。ただし、図4(b)に示すように、第1
対物レンズ系22の全体形状は円形状ではなく矩形状で
ある。そして、第1状態では、矩形状の第1対物レンズ
系22の長手方向が一対の第2対物レンズ系23および
23’の配列方向と一致するように設定されている。
【0032】したがって、物体21からの光は、第1対
物レンズ系22を介して、右眼用第2対物レンズ系23
および左眼用第2対物レンズ系23’にそれぞれ入射す
る。そして、右眼用第2対物レンズ系23および左眼用
第2対物レンズ系23’を介した光は、右眼用正立化プ
リズム24および左眼用正立化プリズム24’で複数回
に亘って反射された後、右眼用第2対物レンズ系23お
よび左眼用第2対物レンズ系23’の後側焦点面26お
よび26’に物体21の中間正立像を形成する。形成さ
れた物体中間像は、右眼用接眼レンズ系25および左眼
用接眼レンズ系25’を介して拡大観察される。こうし
て、図4に示す状態では、第2実施例の双眼式拡大観察
装置を実体顕微鏡として機能させて近距離の小さな物体
21を立体的に拡大観察することができる。
【0033】図5は、本発明の第2実施例にかかる双眼
式拡大観察装置を双眼鏡として機能させるときの光学配
置を概略的に示す図であって、(a)は第1対物レンズ
系22の光軸AX21を含む平面に沿った平面図であ
り、(b)は第1対物レンズ系22の光軸AX21に沿
って物体側から見た端面図である。ただし、図面の明瞭
化のために、図5(b)においても一対の接眼レンズ系
(25、25’)の図示を省略している。
【0034】図5に示す状態では、双眼鏡として遠距離
の物体を拡大観察するために、第1対物レンズ系22の
設定位置が図中破線で示す第1状態から図中実線で示す
第2状態へ切り換えられている。すなわち、遠距離の物
体からの光束が第1対物レンズ系22を介することなく
右眼用第2対物レンズ系23および左眼用第2対物レン
ズ系23’に入射するように、第1対物レンズ系22の
光軸AX21を中心として第1対物レンズ系22がたと
えば90度程度回転している。
【0035】したがって、図5に示す状態では、遠距離
の物体(不図示)からのほぼ平行な光束が、第2状態に
設定された第1対物レンズ系22を介することなく、右
眼用第2対物レンズ系23および左眼用第2対物レンズ
系23’に入射する。その結果、右眼用第2対物レンズ
系23および左眼用第2対物レンズ系23’の後側焦点
面26および26’に物体中間像が形成され、形成され
た物体中間像が右眼用接眼レンズ系25および左眼用接
眼レンズ系25’を介して拡大観察される。こうして、
図5に示す状態では、第2実施例の双眼式拡大観察装置
を双眼鏡として機能させて遠距離の物体を立体的に拡大
観察することができる。
【0036】以上のように、第2実施例では、光軸AX
21を中心として第1対物レンズ系22をたとえば90
度程度回転させるという簡単な操作によって第1対物レ
ンズ系22を第1状態と第2状態との間で切り換え、第
1対物レンズ系22を第1状態に設定することにより実
体顕微鏡として近距離の物体を拡大観察するとともに、
第1対物レンズ系22を第2状態に設定することにより
双眼鏡として遠距離の物体を拡大観察することができ
る。すなわち、第2実施例の双眼式拡大観察装置におい
ても第1実施例と同様に、近距離の小さな物体を立体的
に拡大観察する実体顕微鏡としても遠距離の物体を立体
的に拡大観察する双眼鏡としても使用することができ、
且つ簡単な操作によって実体顕微鏡の機能と双眼鏡の機
能との切り換えを行うことができる。
【0037】図6は、本発明の第3実施例にかかる双眼
式拡大観察装置を実体顕微鏡として機能させるときの光
学配置を概略的に示す図であって、(a)は第1状態に
設定された第1対物レンズ系32の光軸AX31を含む
平面に沿った平面図であり、(b)は第1状態に設定さ
れた第1対物レンズ系32の光軸AX31に沿って物体
側から見た端面図である。ただし、図面の明瞭化のため
に、図6(b)では一対の接眼レンズ系(35、3
5’)の図示を省略している。
【0038】第3実施例の双眼式拡大観察装置は、第1
実施例と類似の構成を有する。しかしながら、双眼鏡の
機能への切り換えに際して、第1実施例では第1状態に
設定された第1対物レンズ系12の光軸AX11に平行
な軸線AX13を中心としてたとえば90度程度旋回移
動させているのに対し、第3実施例では第1状態に設定
された第1対物レンズ系32の光軸AX31と直交する
軸線AX33を中心としてたとえば45度程度旋回移動
させている点だけが基本的に相違する。以下、第1実施
例との相違点に着目して第3実施例を説明する。
【0039】図6では、実体顕微鏡として近距離の物体
を拡大観察するために第1状態に設定された第1対物レ
ンズ系32の前側焦点面に物体31が位置決めされ、第
1状態に設定された第1状態に設定された第1対物レン
ズ系32の光軸AX31に平行な一対の光軸に沿って右
眼用第2対物レンズ系33および左眼用第2対物レンズ
系33’がそれぞれ配置されている。ただし、図6
(b)に示すように、第1対物レンズ系32の全体形状
は円形状ではなく矩形状である。そして、第1状態で
は、矩形状の第1対物レンズ系32の長手方向が一対の
第2対物レンズ系33および33’の配列方向と一致す
るように設定されている。
【0040】したがって、物体31からの光は、第1対
物レンズ系32を介して、右眼用第2対物レンズ系33
および左眼用第2対物レンズ系33’にそれぞれ入射す
る。そして、右眼用第2対物レンズ系33および左眼用
第2対物レンズ系33’を介した光は、右眼用正立化プ
リズム34および左眼用正立化プリズム34’で複数回
に亘って反射された後、右眼用第2対物レンズ系33お
よび左眼用第2対物レンズ系33’の後側焦点面36お
よび36’に物体31の中間正立像を形成する。形成さ
れた物体中間像は、右眼用接眼レンズ系35および左眼
用接眼レンズ系35’を介して拡大観察される。こうし
て、図6に示す状態では、第3実施例の双眼式拡大観察
装置を実体顕微鏡として機能させて近距離の小さな物体
31を立体的に拡大観察することができる。
【0041】図7は、本発明の第3実施例にかかる双眼
式拡大観察装置を双眼鏡として機能させるときの光学配
置を概略的に示す図であって、(a)は第1状態に設定
された第1対物レンズ系32の光軸AX31を含む平面
に沿った平面図であり、(b)は第1状態に設定された
第1対物レンズ系32の光軸AX31に沿って物体側か
ら見た端面図である。ただし、図面の明瞭化のために、
図7(b)においても一対の接眼レンズ系(35、3
5’)の図示を省略している。
【0042】図7に示す状態では、双眼鏡として遠距離
の物体を拡大観察するために、第1対物レンズ系32の
設定位置が図中破線で示す第1状態から図中実線で示す
第2状態へ切り換えられている。すなわち、遠距離の物
体からの光束が第1対物レンズ系32を介することなく
右眼用第2対物レンズ系33および左眼用第2対物レン
ズ系33’に入射するように、第1状態に設定された第
1対物レンズ系32の光軸AX31と直交する軸線AX
33を中心として第1対物レンズ系32がたとえば45
度程度回転している。
【0043】したがって、図7に示す状態では、遠距離
の物体(不図示)からのほぼ平行な光束が、第2状態に
設定された第1対物レンズ系32を介することなく、右
眼用第2対物レンズ系33および左眼用第2対物レンズ
系33’に入射する。その結果、右眼用第2対物レンズ
系33および左眼用第2対物レンズ系33’の後側焦点
面36および36’に物体中間像が形成され、形成され
た物体中間像が右眼用接眼レンズ系35および左眼用接
眼レンズ系35’を介して拡大観察される。こうして、
図7に示す状態では、第3実施例の双眼式拡大観察装置
を双眼鏡として機能させて遠距離の物体を立体的に拡大
観察することができる。
【0044】以上のように、第3実施例では、軸線AX
33を中心として第1対物レンズ系32をたとえば45
度程度旋回移動させるという簡単な操作によって第1対
物レンズ系32を第1状態と第2状態との間で切り換
え、第1対物レンズ系32を第1状態に設定することに
より実体顕微鏡として近距離の物体を拡大観察するとと
もに、第1対物レンズ系32を第2状態に設定すること
により双眼鏡として遠距離の物体を拡大観察することが
できる。すなわち、第3実施例の双眼式拡大観察装置に
おいても第1実施例と同様に、近距離の小さな物体を立
体的に拡大観察する実体顕微鏡としても遠距離の物体を
立体的に拡大観察する双眼鏡としても使用することがで
き、且つ簡単な操作によって実体顕微鏡の機能と双眼鏡
の機能との切り換えを行うことができる。
【0045】図8は、本発明の第4実施例にかかる双眼
式拡大観察装置を実体顕微鏡として機能させるときの光
学配置を概略的に示す図であって、(a)は第1状態に
設定された第1対物レンズ系42の光軸AX41を含む
平面に沿った平面図であり、(b)は第1状態に設定さ
れた第1対物レンズ系42の光軸AX41に沿って物体
側から見た端面図である。ただし、図面の明瞭化のため
に、図8(b)では一対の接眼レンズ系(45、4
5’)の図示を省略している。
【0046】第4実施例の双眼式拡大観察装置は、第3
実施例と類似の構成を有する。しかしながら、双眼鏡の
機能への切り換えに際して、第3実施例では第1状態に
設定された第1対物レンズ系32の光軸AX31と直交
する軸線AX33を中心としてたとえば90度程度旋回
移動させているのに対し、第4実施例では第1状態に設
定された矩形状の第1対物レンズ系42の短手方向に沿
って並進移動させている点だけが基本的に相違する。以
下、第3実施例との相違点に着目して第4実施例を説明
する。
【0047】図8では、実体顕微鏡として近距離の物体
を拡大観察するために第1状態に設定された第1対物レ
ンズ系42の前側焦点面に物体41が位置決めされ、第
1状態に設定された第1対物レンズ系42の光軸AX4
1に平行な一対の光軸に沿って右眼用第2対物レンズ系
43および左眼用第2対物レンズ系43’がそれぞれ配
置されている。また、図8(b)に示すように第1対物
レンズ系42の全体形状は円形状ではなく矩形状であ
り、第1状態では矩形状の第1対物レンズ系42の長手
方向が一対の第2対物レンズ系43および43’の配列
方向と一致するように設定されている。
【0048】したがって、物体41からの光は、第1対
物レンズ系42を介して、右眼用第2対物レンズ系43
および左眼用第2対物レンズ系43’にそれぞれ入射す
る。そして、右眼用第2対物レンズ系43および左眼用
第2対物レンズ系43’を介した光は、右眼用正立化プ
リズム44および左眼用正立化プリズム44’で複数回
に亘って反射された後、右眼用第2対物レンズ系43お
よび左眼用第2対物レンズ系43’の後側焦点面46お
よび46’に物体41の中間正立像を形成する。形成さ
れた物体中間像は、右眼用接眼レンズ系45および左眼
用接眼レンズ系45’を介して拡大観察される。こうし
て、図8に示す状態では、第4実施例の双眼式拡大観察
装置を実体顕微鏡として機能させて近距離の小さな物体
41を立体的に拡大観察することができる。
【0049】図9は、本発明の第4実施例にかかる双眼
式拡大観察装置を双眼鏡として機能させるときの光学配
置を概略的に示す図であって、(a)は第1状態に設定
された第1対物レンズ系42の光軸AX41を含む平面
に沿った平面図であり、(b)は第1状態に設定された
第1対物レンズ系42の光軸AX41に沿って物体側か
ら見た端面図である。ただし、図面の明瞭化のために、
図9(b)においても一対の接眼レンズ系(45、4
5’)の図示を省略している。
【0050】図9に示す状態では、双眼鏡として遠距離
の物体を拡大観察するために、第1対物レンズ系42の
設定位置が図中破線で示す第1状態から図中実線で示す
第2状態へ切り換えられている。すなわち、遠距離の物
体からの光束が第1対物レンズ系42を介することなく
右眼用第2対物レンズ系43および左眼用第2対物レン
ズ系43’に入射するように、第1状態に設定された矩
形状の第1対物レンズ系42の短手方向に沿って第1対
物レンズ系42が所定距離だけ並進移動している。
【0051】したがって、図9に示す状態では、遠距離
の物体(不図示)からのほぼ平行な光束が、第2状態に
設定された第1対物レンズ系42を介することなく、右
眼用第2対物レンズ系43および左眼用第2対物レンズ
系43’に入射する。その結果、右眼用第2対物レンズ
系43および左眼用第2対物レンズ系43’の後側焦点
面46および46’に物体中間像が形成され、形成され
た物体中間像が右眼用接眼レンズ系45および左眼用接
眼レンズ系45’を介して拡大観察される。こうして、
図9に示す状態では、第4実施例の双眼式拡大観察装置
を双眼鏡として機能させて遠距離の物体を立体的に拡大
観察することができる。
【0052】以上のように、第4実施例では、所定の方
向に沿って第1対物レンズ系42を所定距離だけ並進移
動させるという簡単な操作によって第1対物レンズ系4
2を第1状態と第2状態との間で切り換え、第1対物レ
ンズ系42を第1状態に設定することにより実体顕微鏡
として近距離の物体を拡大観察するとともに、第1対物
レンズ系42を第2状態に設定することにより双眼鏡と
して遠距離の物体を拡大観察することができる。すなわ
ち、第4実施例の双眼式拡大観察装置においても第3実
施例と同様に、近距離の小さな物体を立体的に拡大観察
する実体顕微鏡としても遠距離の物体を立体的に拡大観
察する双眼鏡としても使用することができ、且つ簡単な
操作によって実体顕微鏡の機能と双眼鏡の機能との切り
換えを行うことができる。
【0053】図10は、本発明の第5実施例にかかる双
眼式拡大観察装置を実体顕微鏡として機能させるときの
光学配置を概略的に示す図であって、(a)は第1対物
レンズ系52の光軸AX51を含む平面に沿った平面図
であり、(b)は第1対物レンズ系52の光軸AX51
に沿って物体側から見た端面図である。ただし、図面の
明瞭化のために、図10(b)では一対の正立化プリズ
ム(54、54’)および一対の接眼レンズ系(55、
55’)の図示を省略している。
【0054】第5実施例の双眼式拡大観察装置は、第1
実施例と類似の構成を有する。しかしながら、双眼鏡の
機能への切り換えに際して、第1実施例では第1対物レ
ンズ系12の設定位置を第1状態から第2状態へ切り換
えているのに対し、第5実施例では光軸移動用光学部材
としての右眼用プリズム57および左眼用プリズム5
7’の設定位置を第1状態から第2状態へ切り換えてい
る点だけが基本的に相違する。以下、第1実施例との相
違点に着目して第5実施例を説明する。
【0055】第5実施例の双眼式拡大観察装置は、実体
顕微鏡として近距離の物体を拡大観察するための第1状
態と双眼鏡として遠距離の物体を拡大観察するための第
2状態との間で切り換え可能に構成された右眼用プリズ
ム57および左眼用プリズム57’を備えている。右眼
用プリズム57および左眼用プリズム57’は、第2状
態に設定されたときに、遠距離の物体からの入射光線を
第1対物レンズ系52の光軸AX51に平行に所定距離
だけ移動させて右眼用第2対物レンズ系53および左眼
用第2対物レンズ系53’に向かって射出するための光
軸移動用光学部材である。なお、実体顕微鏡の機能と双
眼鏡の機能との切り換え動作については後述する。
【0056】図10では、実体顕微鏡として近距離の物
体を拡大観察するために第1対物レンズ系52の前側焦
点面に物体51が位置決めされている。また、右眼用プ
リズム57および左眼用プリズム57’は、第1対物レ
ンズ系52を介した物体51からの光が右眼用第2対物
レンズ系53および左眼用第2対物レンズ系53’にそ
れぞれ入射するのを遮らないための第1状態に設定され
ている。換言すると、第1状態において、右眼用プリズ
ム57および左眼用プリズム57’は、第1対物レンズ
系52と右眼用第2対物レンズ系53および左眼用第2
対物レンズ系53’との間の光路から退避した位置に設
定されている。
【0057】したがって、図10に示す状態では、物体
51からの光は、第1対物レンズ系52を介して、右眼
用第2対物レンズ系53および左眼用第2対物レンズ系
53’にそれぞれ入射する。そして、右眼用第2対物レ
ンズ系53および左眼用第2対物レンズ系53’を介し
た光は、右眼用正立化プリズム54および左眼用正立化
プリズム54’で複数回に亘って反射された後、右眼用
第2対物レンズ系53および左眼用第2対物レンズ系5
3’の後側焦点面56および56’に物体51の中間正
立像を形成する。形成された物体中間像は、右眼用接眼
レンズ系55および左眼用接眼レンズ系55’を介して
拡大観察される。こうして、図10に示す状態では、第
5実施例の双眼式拡大観察装置を実体顕微鏡として機能
させて近距離の小さな物体51を立体的に拡大観察する
ことができる。
【0058】図11は、本発明の第5実施例にかかる双
眼式拡大観察装置を双眼鏡として機能させるときの光学
配置を概略的に示す図であって、(a)は第1対物レン
ズ系52の光軸AX51を含む平面に沿った平面図であ
り、(b)は第1対物レンズ系52の光軸AX51に沿
って物体側から見た端面図である。ただし、図面の明瞭
化のために、図11(b)においても一対の正立化プリ
ズム(54、54’)および一対の接眼レンズ系(5
5、55’)の図示を省略している。
【0059】図11に示す状態では、双眼鏡として遠距
離の物体を拡大観察するために、右眼用プリズム57お
よび左眼用プリズム57’の設定位置が図中破線で示す
第1状態から図中実線で示す第2状態へ切り換えられて
いる。すなわち、遠距離の物体からの光束が第1対物レ
ンズ系52を介することなく右眼用第2対物レンズ系5
3および左眼用第2対物レンズ系53’に入射するよう
に、右眼用プリズム57および左眼用プリズム57’が
第1対物レンズ系52の光軸AX51に平行な一対の軸
線AX53およびAX53’を中心としてたとえば90
度程度揺動している。
【0060】したがって、図11に示す状態では、遠距
離の物体(不図示)からのほぼ平行な光束が、第1対物
レンズ系52を介することなく、第2状態に設定された
右眼用プリズム57および左眼用プリズム57’に入射
する。右眼用プリズム57および左眼用プリズム57’
に入射した光束は、第1対物レンズ系52の光軸AX5
1に平行に所定距離だけ移動して、右眼用第2対物レン
ズ系53および左眼用第2対物レンズ系53’に入射す
る。その結果、右眼用第2対物レンズ系53および左眼
用第2対物レンズ系53’の後側焦点面56および5
6’に物体中間像が形成され、形成された物体中間像が
右眼用接眼レンズ系55および左眼用接眼レンズ系5
5’を介して拡大観察される。こうして、図11に示す
状態では、第5実施例の双眼式拡大観察装置を双眼鏡と
して機能させて遠距離の物体を立体的に拡大観察するこ
とができる。
【0061】以上のように、第5実施例では、右眼用プ
リズム57および左眼用プリズム57’を軸線AX53
およびAX53’を中心としてたとえば90度程度揺動
させるという簡単な操作によって右眼用プリズム57お
よび左眼用プリズム57’を第1状態と第2状態との間
で切り換え、右眼用プリズム57および左眼用プリズム
57’を第1状態に設定することにより実体顕微鏡とし
て近距離の物体を拡大観察するとともに、右眼用プリズ
ム57および左眼用プリズム57’を第2状態に設定す
ることにより双眼鏡として遠距離の物体を拡大観察する
ことができる。すなわち、第5実施例の双眼式拡大観察
装置においても第1実施例と同様に、近距離の小さな物
体を立体的に拡大観察する実体顕微鏡としても遠距離の
物体を立体的に拡大観察する双眼鏡としても使用するこ
とができ、且つ簡単な操作によって実体顕微鏡の機能と
双眼鏡の機能との切り換えを行うことができる。
【0062】図12は、本発明の第6実施例にかかる双
眼式拡大観察装置を実体顕微鏡として機能させるときの
光学配置を概略的に示す図であって、(a)は第1対物
レンズ系62の光軸AX61を含む平面に沿った平面図
であり、(b)は第1対物レンズ系62の光軸AX61
に沿って物体側から見た端面図である。ただし、図面の
明瞭化のために、図12(b)では一対の正立化プリズ
ム(64、64’)および一対の接眼レンズ系(65、
65’)の図示を省略している。
【0063】第6実施例の双眼式拡大観察装置は、第5
実施例と類似の構成を有する。しかしながら、光軸移動
用光学部材として第5実施例では一対のプリズム57お
よび57’を用いているのに対し第6実施例では一対の
第1反射ミラー67および67’と一対の第2反射ミラ
ー68および68’とを用いている点、および第6実施
例では遠距離の物体からの光が第1対物レンズ系62を
介することなく直接的に入射可能な位置に一対の第2対
物レンズ系63および63’を配置している点だけが基
本的に相違する。以下、第1実施例との相違点に着目し
て第5実施例を説明する。
【0064】第6実施例の双眼式拡大観察装置は、実体
顕微鏡として近距離の物体を拡大観察するための第1状
態と双眼鏡として遠距離の物体を拡大観察するための第
2状態との間で切り換え可能に構成された右眼用第1反
射ミラー67および左眼用第1反射ミラー67’と右眼
用第2反射ミラー68および左眼用第2反射ミラー6
8’とを備えている。右眼用の一対の反射ミラー(6
7、68)および左眼用の一対の反射ミラー(67’、
68’)は、第1状態に設定されたときに、第1対物レ
ンズ系62の前側焦点面に位置決めされた近距離の物体
からの入射光線を第1対物レンズ系62の光軸AX61
に平行に所定距離だけ移動させて右眼用第2対物レンズ
系63および左眼用第2対物レンズ系63’に向かって
射出するための光軸移動用光学部材である。なお、実体
顕微鏡の機能と双眼鏡の機能との切り換え動作について
は後述する。
【0065】図12では、実体顕微鏡として近距離の物
体を拡大観察するために第1対物レンズ系62の前側焦
点面に物体61が位置決めされている。また、右眼用第
1反射ミラー67および左眼用第1反射ミラー67’
は、第1対物レンズ系62を介した物体61からの光を
それぞれ図中上方および図中下方へ反射するように設定
されている。さらに、右眼用第2反射ミラー68および
左眼用第2反射ミラー68’は、右眼用第1反射ミラー
67および左眼用第1反射ミラー67’で反射された光
を第1対物レンズ系62の光軸AX61に沿って反射し
て右眼用第2対物レンズ系63および左眼用第2対物レ
ンズ系63’へ入射させるように設定されている。
【0066】したがって、図12に示す状態では、物体
61からの光は、第1対物レンズ系62を介して、右眼
用第1反射ミラー67および左眼用第1反射ミラー6
7’に入射する。右眼用第1反射ミラー67および左眼
用第1反射ミラー67’で反射された光は、右眼用第2
反射ミラー68および左眼用第2反射ミラー68’で第
1対物レンズ系62の光軸AX61に沿って反射された
後、右眼用第2対物レンズ系63および左眼用第2対物
レンズ系63’にそれぞれ入射する。そして、右眼用第
2対物レンズ系63および左眼用第2対物レンズ系6
3’を介した光は、右眼用正立化プリズム64および左
眼用正立化プリズム64’で複数回に亘って反射された
後、右眼用第2対物レンズ系63および左眼用第2対物
レンズ系63’の後側焦点面66および66’に物体6
1の中間正立像を形成する。形成された物体中間像は、
右眼用接眼レンズ系65および左眼用接眼レンズ系6
5’を介して拡大観察される。こうして、図12に示す
状態では、第6実施例の双眼式拡大観察装置を実体顕微
鏡として機能させて近距離の小さな物体61を立体的に
拡大観察することができる。
【0067】図13は、本発明の第6実施例にかかる双
眼式拡大観察装置を双眼鏡として機能させるときの光学
配置を概略的に示す図であって、(a)は第1対物レン
ズ系62の光軸AX61を含む平面に沿った平面図であ
り、(b)は第1対物レンズ系62の光軸AX61に沿
って物体側から見た端面図である。ただし、図面の明瞭
化のために、図13(b)においても一対の正立化プリ
ズム(64、64’)および一対の接眼レンズ系(6
5、65’)の図示を省略している。
【0068】図13に示す状態では、双眼鏡として遠距
離の物体を拡大観察するために、右眼用第2反射ミラー
68および左眼用第2反射ミラー68’の設定位置が図
中破線で示す第1状態から図中実線で示す第2状態へ切
り換えられている。すなわち、遠距離の物体からの光束
が第1対物レンズ系62を介することなく右眼用第2対
物レンズ系63および左眼用第2対物レンズ系63’に
直接的に入射するように、右眼用第2反射ミラー68お
よび左眼用第2反射ミラー68’が第1対物レンズ系6
2の光軸AX61に垂直な一対の軸線AX63およびA
X63’を中心として所定角度だけ揺動している。換言
すると、第2状態において、右眼用第2反射ミラー68
および左眼用第2反射ミラー68’は、遠距離の物体と
右眼用第2対物レンズ系63および左眼用第2対物レン
ズ系63’との間の光路から退避した位置に設定されて
いる。
【0069】したがって、図13に示す状態では、遠距
離の物体(不図示)からのほぼ平行な光束が、第1対物
レンズ系62を介することなく、右眼用第2対物レンズ
系63および左眼用第2対物レンズ系63’に入射す
る。その結果、右眼用第2対物レンズ系63および左眼
用第2対物レンズ系63’の後側焦点面66および6
6’に物体中間像が形成され、形成された物体中間像が
右眼用接眼レンズ系65および左眼用接眼レンズ系6
5’を介して拡大観察される。こうして、図13に示す
状態では、第6実施例の双眼式拡大観察装置を双眼鏡と
して機能させて遠距離の物体を立体的に拡大観察するこ
とができる。
【0070】以上のように、第6実施例では、右眼用第
2反射ミラー68および左眼用第2反射ミラー68’を
軸線AX63およびAX63’を中心として所定角度だ
け揺動させるという簡単な操作によって右眼用第2反射
ミラー68および左眼用第2反射ミラー68’を第1状
態と第2状態との間で切り換え、右眼用第2反射ミラー
68および左眼用第2反射ミラー68’を第1状態に設
定することにより実体顕微鏡として近距離の物体を拡大
観察するとともに、右眼用第2反射ミラー68および左
眼用第2反射ミラー68’を第2状態に設定することに
より双眼鏡として遠距離の物体を拡大観察することがで
きる。すなわち、第6実施例の双眼式拡大観察装置にお
いても第5実施例と同様に、近距離の小さな物体を立体
的に拡大観察する実体顕微鏡としても遠距離の物体を立
体的に拡大観察する双眼鏡としても使用することがで
き、且つ簡単な操作によって実体顕微鏡の機能と双眼鏡
の機能との切り換えを行うことができる。
【0071】なお、上述の各実施例において、実体顕微
鏡としての機能および双眼鏡としての機能をともに良好
に発揮するために、光学系に対して適切な収差補正が施
されていることはいうまでもない。また、上述の第5実
施例および第6実施例において、実体顕微鏡の機能と双
眼鏡の機能との切り換えを良好に行うために、右眼用プ
リズム57の揺動と左眼用プリズム57’の揺動とを連
動させること、および右眼用第2反射ミラー68の揺動
と左眼用第2反射ミラー68’の揺動とを連動させるこ
とが好ましい。
【0072】さらに、上述の第6実施例においては、正
立化プリズム64および64’としてダハプリズムを用
いているが、本発明の作用効果を損なうことのない態様
でこの光学系中に眼幅調整手段を組み込むことができ
る。また、上述の各実施例において、第1対物レンズ系
と一対の第2対物レンズ系とで変倍光学系を構成し、変
倍機能を有する実体顕微鏡として利用することもでき
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の双眼式拡
大観察装置によれば、近距離の小さな物体を立体的に拡
大観察する実体顕微鏡としても遠距離の物体を立体的に
拡大観察する双眼鏡としても使用することができ、且つ
簡単な操作によって実体顕微鏡の機能と双眼鏡の機能と
の切り換えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な平行系実体顕微鏡の光学配置を概略的
に示す図である。
【図2】本発明の第1実施例にかかる双眼式拡大観察装
置を実体顕微鏡として機能させるときの光学配置を概略
的に示す図である。
【図3】本発明の第1実施例にかかる双眼式拡大観察装
置を双眼鏡として機能させるときの光学配置を概略的に
示す図である。
【図4】本発明の第2実施例にかかる双眼式拡大観察装
置を実体顕微鏡として機能させるときの光学配置を概略
的に示す図である。
【図5】本発明の第2実施例にかかる双眼式拡大観察装
置を双眼鏡として機能させるときの光学配置を概略的に
示す図である。
【図6】本発明の第3実施例にかかる双眼式拡大観察装
置を実体顕微鏡として機能させるときの光学配置を概略
的に示す図である。
【図7】本発明の第3実施例にかかる双眼式拡大観察装
置を双眼鏡として機能させるときの光学配置を概略的に
示す図である。
【図8】本発明の第4実施例にかかる双眼式拡大観察装
置を実体顕微鏡として機能させるときの光学配置を概略
的に示す図である。
【図9】本発明の第4実施例にかかる双眼式拡大観察装
置を双眼鏡として機能させるときの光学配置を概略的に
示す図である。
【図10】本発明の第5実施例にかかる双眼式拡大観察
装置を実体顕微鏡として機能させるときの光学配置を概
略的に示す図である。
【図11】本発明の第5実施例にかかる双眼式拡大観察
装置を双眼鏡として機能させるときの光学配置を概略的
に示す図である。
【図12】本発明の第6実施例にかかる双眼式拡大観察
装置を実体顕微鏡として機能させるときの光学配置を概
略的に示す図である。
【図13】本発明の第6実施例にかかる双眼式拡大観察
装置を双眼鏡として機能させるときの光学配置を概略的
に示す図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41、51、61 物体 2、12、22、32、42、52、62 第1対物レ
ンズ系 3、13、23、33、43、53、63 右眼用第2
対物レンズ系 3’、13’、23’、33’、43’、53’、6
3’ 左眼用第2対物レンズ系 4、14、24、34、44、54、64 右眼用正立
化プリズム 4’、14’、24’、34’、44’、54’、6
4’ 左眼用正立化プリズム 5、15、25、35、45、55、65 右眼用接眼
レンズ系 5’、15’、25’、35’、45’、55’、6
5’ 左眼用接眼レンズ系 57、 右眼用の光軸移動プリズム 57’ 左眼用の光軸移動プリズム 67、68 右眼用の光軸移動反射ミラー 67’、68’ 左眼用の光軸移動反射ミラー

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正の屈折力を有する双眼に共通の第1対
    物レンズ系と、 互いに平行な光軸に沿って配置された正の屈折力を有す
    る一対の第2対物レンズ系と、 前記一対の第2対物レンズ系を介して形成される物体像
    を正立させるための一対の像正立化手段と、 前記一対の第2対物レンズ系を介してそれぞれ形成され
    た物体像を拡大観察するための一対の接眼レンズ系とを
    備え、 前記第1対物レンズ系は、回転あるいは移動が可能に構
    成され、 前記第1対物レンズ系が回転あるいは移動した状態にお
    いて、前記一対の第2対物レンズ系と前記一対の像正立
    化手段と前記一対の接眼レンズ系とは遠距離の物体を拡
    大観察することのできる双眼鏡を構成し、 前記第1対物レンズ系が回転あるいは移動しない状態に
    おいて、前記第1対物レンズ系と前記一対の第2対物レ
    ンズ系と前記一対の像正立化手段と前記一対の接眼レン
    ズ系とは近距離の物体を拡大観察することのできる実体
    顕微鏡を構成することを特徴とする双眼式拡大観察装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1対物レンズ系は、その前側焦点
    面に位置決めされた近距離の物体からの光を前記一対の
    第2対物レンズ系へ導くための第1状態と、遠距離の物
    体からの光が前記一対の第2対物レンズ系へ直接的に入
    射するのを遮らないための第2状態との間で切り換え可
    能に構成され、 前記第1対物レンズ系が前記第1状態に設定されたとき
    に、前記近距離の物体からの光が前記第1対物レンズ系
    と前記一対の第2対物レンズ系とを介して物体像を形成
    し、前記第1対物レンズ系が前記第2状態に設定された
    ときに、前記遠距離の物体からの光が前記第1対物レン
    ズ系を介することなく前記一対の第2対物レンズ系を介
    して物体像を形成することを特徴とする請求項1に記載
    の双眼式拡大観察装置。
  3. 【請求項3】 前記双眼式拡大観察装置は変倍機能を有
    することを特徴とする請求項1または2に記載の双眼式
    拡大観察装置。
  4. 【請求項4】 前記第1対物レンズ系は、前記第1状態
    に設定された前記第1対物レンズ系の光軸に平行な所定
    の軸線を中心として旋回移動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の双眼式拡大観察装置。
  5. 【請求項5】 前記第1対物レンズ系は、前記第1対物
    レンズ系の光軸を中心として回転するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載の双眼式拡大観察装置。
  6. 【請求項6】 前記第1対物レンズ系は、前記第1状態
    に設定された前記第1対物レンズ系の光軸と直交する所
    定の軸線を中心として旋回移動するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の双眼式拡大観察装置。
  7. 【請求項7】 前記第1対物レンズ系は、前記第1状態
    に設定された前記第1対物レンズ系の光軸と直交する所
    定の方向に沿って並進移動するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    双眼式拡大観察装置。
  8. 【請求項8】 正の屈折力を有する双眼に共通の第1対
    物レンズ系と、 前記第1対物レンズ系の眼側において互いに平行な光軸
    に沿って配置された正の屈折力を有する一対の第2対物
    レンズ径と、 前記一対の第2対物レンズ系を介して形成される物体像
    を正立させるための一対の像正立化手段と、 前記一対の第2対物レンズ系を介してそれぞれ形成され
    た物体像を拡大観察するための一対の接眼レンズ系と、 前記一対の第2対物レンズ系への入射光軸を2つの状態
    の間で切り換えるために回転あるいは移動が可能に構成
    された一対の光軸移動用光学部材とを備え、 前記一対の光軸移動用光学部材の第1状態において、前
    記一対の第2対物レンズ系と前記一対の像正立化手段と
    前記一対の接眼レンズ系とは遠距離の物体を拡大観察す
    ることのできる双眼鏡を構成し、 前記一対の光軸移動用光学部材の第2状態において、前
    記第1対物レンズ系と前記一対の第2対物レンズ系と前
    記一対の像正立化手段と前記一対の接眼レンズ系とは近
    距離の物体を拡大観察することのできる実体顕微鏡を構
    成することを特徴とする双眼式拡大観察装置。
  9. 【請求項9】 前記一対の光軸移動用光学部材は、前記
    第1対物レンズ系の前側焦点面に位置決めされた近距離
    の物体からの光を前記第1対物レンズ系を介して前記一
    対の第2対物レンズ系へ入射させるための第1状態と、
    遠距離の物体からの光を前記第1対物レンズ系を介する
    ことなく前記一対の第2対物レンズ系へ入射させるため
    の第2状態との間で切り換え可能に構成され、 前記一対の光軸移動用光学部材が前記第1状態に設定さ
    れたときに、前記近距離の物体からの光が前記第1対物
    レンズ系と前記一対の第2対物レンズ系とを介して物体
    像を形成し、前記一対の光軸移動用光学部材が前記第2
    状態に設定されたときに、前記遠距離の物体からの光が
    前記第1対物レンズ系を介することなく前記一対の第2
    対物レンズ系を介して物体像を形成することを特徴とす
    る請求項8に記載の双眼式拡大観察装置。
  10. 【請求項10】 前記一対の光軸移動用光学部材は一対
    のプリズムを有することを特徴とする請求項8または9
    に記載の双眼式拡大観察装置。
  11. 【請求項11】 前記一対のプリズムは、前記近距離の
    物体からの光が前記第1対物レンズ系を介して前記一対
    の第2対物レンズ系へ入射するのを遮らないための第1
    状態と、前記第1対物レンズ系を介しない遠距離の物体
    からの光を前記第1対物レンズ系の光軸に平行に移動さ
    せて前記一対の第2対物レンズ系へ導くための第2状態
    との間で切り換え可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項10に記載の双眼式拡大観察装置。
  12. 【請求項12】 前記一対のプリズムの各々は、前記第
    1対物レンズ系の光軸に平行な所定の軸線を中心として
    揺動するように構成されていることを特徴とする請求項
    11に記載の双眼式拡大観察装置。
  13. 【請求項13】 前記一対の光軸移動用光学部材は一対
    の反射ミラーを有することを特徴とする請求項8または
    9に記載の双眼式拡大観察装置。
  14. 【請求項14】 前記一対の第2対物レンズ系は、遠距
    離の物体からの光が前記第1対物レンズ系を介すること
    なく直接的に入射可能な位置に配置され、 前記一対の光軸移動用光学部材は、 前記第1対物レンズ系を介した前記近距離の物体からの
    光を反射するための一対の第1反射ミラーと、 前記一対の第1反射ミラーで反射された光を前記第1対
    物レンズ系の光軸に沿って前記一対の第2対物レンズ系
    の側へ反射するための第1状態と、前記第1対物レンズ
    系を介しない遠距離の物体からの光が前記一対の第2対
    物レンズ系へ入射するのを遮らないための第2状態との
    間で切り換え可能に構成された一対の第2反射ミラーと
    を有することを特徴とする請求項13に記載の双眼式拡
    大観察装置。
  15. 【請求項15】 前記一対の第2反射ミラーの各々は、
    前記第1対物レンズ系の光軸に垂直な所定の軸線を中心
    として揺動するように構成されていることを特徴とする
    請求項14に記載の双眼式拡大観察装置。
  16. 【請求項16】 前記双眼式拡大観察装置は変倍機能を
    有することを特徴とする請求項8乃至15のいずれか1
    項に記載の双眼式拡大観察装置。
JP10066186A 1998-03-02 1998-03-02 双眼式拡大観察装置 Pending JPH11249029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10066186A JPH11249029A (ja) 1998-03-02 1998-03-02 双眼式拡大観察装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10066186A JPH11249029A (ja) 1998-03-02 1998-03-02 双眼式拡大観察装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11249029A true JPH11249029A (ja) 1999-09-17

Family

ID=13308574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10066186A Pending JPH11249029A (ja) 1998-03-02 1998-03-02 双眼式拡大観察装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11249029A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101056484B1 (ko) 사각 광경로를 형성하는 광학 시스템 및 그 방법
US7489442B2 (en) Stereoscopic microscope
JPS6014327B2 (ja) 複数の観察者によつて観察可能な立体顕微鏡
JPS61172111A (ja) 実体顕微鏡
JP2004185004A (ja) ステレオ顕微鏡
JP2004185003A (ja) ステレオ顕微鏡
US7593156B2 (en) Microscope with micro-mirrors for optional deflection and/or beam splitting
JPH10142473A (ja) 顕微鏡用角度可変鏡筒
US5543962A (en) Binocular stereoscopic microscope
KR101478270B1 (ko) 가변 3차원 실체 현미경 어셈블리
JP3689124B2 (ja) 実体顕微鏡
JP2004109488A (ja) 実体顕微鏡
US7085045B2 (en) Stereoscopic microscope
JPS60641B2 (ja) 斜視実体顕微鏡
US8529064B2 (en) Attachment module for a microscope for observing the fundus of the eye
JPH11249029A (ja) 双眼式拡大観察装置
JPH0876030A (ja) 屈曲した覗き方向を有する立体内視鏡
US4568153A (en) Binocular telescope
JP3216896B2 (ja) 実体顕微鏡
JP3454851B2 (ja) 実体顕微鏡
JPH105244A (ja) 手術用顕微鏡
JP2002214535A (ja) 顕微鏡装置
JP4499223B2 (ja) 手術用顕微鏡
JPH08234113A (ja) 実体顕微鏡の双眼鏡筒
JPH09325276A (ja) 望遠機能付顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070710

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070912