JPH11248067A - 建築構造用鋼管継手 - Google Patents

建築構造用鋼管継手

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JPH11248067A
JPH11248067A JP4711798A JP4711798A JPH11248067A JP H11248067 A JPH11248067 A JP H11248067A JP 4711798 A JP4711798 A JP 4711798A JP 4711798 A JP4711798 A JP 4711798A JP H11248067 A JPH11248067 A JP H11248067A
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JP
Japan
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head
steel pipes
female
male
steel pipe
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Withdrawn
Application number
JP4711798A
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English (en)
Inventor
Nakao Iida
仲男 飯田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設現場での接合が容易で、かつ継手部が目
立たない美観に優れた建築構造用鋼管継手を提供する。 【解決手段】 両鋼管の端部に、雄型金物をそれぞれ接
合され、雄型金物の両頭部を把持する形状の雌型金物で
連結された構造からなり、該雌型金物の外被を構成する
被覆管からなる継手である。鋼管の端部と雄型金物との
間に長さ調整用のネジ部を有してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築構造用鋼管継
手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼管を用いた建築構造物の現場で
の継手としては、(1) 溶接継手、(2)フランジ継手、(3)
ガセット継手などが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、溶接継手を使
用する方法は、溶接姿勢が常に変化する周溶接となるた
め、溶接品質を確保しながらの施工が難しいとともに、
美観を確保するために溶接施工後に溶接ビードの切削が
必要になるためコスト高となる問題点がある。
【0004】フランジ継手あるいはガセット継手は、ボ
ルト止めであるため、施工後のボルトが目立ち、美観上
問題がある。
【0005】また、フランジ継手は、つば状の突起物が
あり、狭い所で多数の鋼管を接合する場合に、それぞれ
の鋼管の干渉の問題もある。本発明の目的は、建設現場
での接合が容易で、かつ継手部が目立たない美観に優れ
た建築構造用鋼管継手を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、図1(a) 、
(b) に示す継手構造の荷重伝達機構を見出し、発明の着
想を得た。
【0007】図1(a) は引張荷重が作用した時の荷重伝
達機構を示し、図1(b) は圧縮荷重が作用した時の荷重
伝達機構をそれぞれ示す。図1(a) 、(b) に示す知見
は、以下に示す通りである。
【0008】(A) 図1(a) に示すように雌型金物4で連
結された雄型金物2に引張荷重が作用する場合には、雌
型金物から雄型金物の頭部に向かって荷重が伝達され
る。 (B) 図1(b) に示すように雄型金物2に圧縮荷重が作用
する場合には、雌型金物を介して上記荷重の反対方向に
雄型金物に確実に荷重が伝達される。
【0009】(C) 引張荷重、および圧縮荷重が作用する
場合には、雌型金物を外側に押し出そうとする力が働く
が、これに対しては雌型金物の外側に被覆管5を設置す
ることにより、抗力が発生し、雌型金物の分離を防止で
き、雄型金物への荷重は上記の(A) および(B) の機構に
より確実に伝達される。 (D) 鋼管1の端部と雄型金物2との接合をネジ接合とす
ることにより、雄型金物と鋼管の間隔の設定を容易にす
ることができる。
【0010】本発明は、以上の知見に基づいてなされた
もので、その要旨は、下記のとおりである。 (1) 接合される両鋼管の端部にそれぞれ接合された、先
端部の頭部が凸状であり、頭部背後の首部に凹部を有す
る雄型金物と、前記凹部に嵌合する形状を有し、前記頭
部を突き合わせた状態で両頭部を把持して前記雄型金物
を連結する雌型金物と、該雌型金物の外被を構成する、
前記鋼管の外径より大きい内径を有する被覆管とを備え
た建築構造用鋼管継手。
【0011】(2) 鋼管端部と雄型金物との接合をネジ接
合とし、該端部と雄型金物との接合位置を変更自在とし
たことを特徴とする上記(1) 記載の建築構造用鋼管継
手。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の建築構造用鋼管継手の構
成例を図2(a) 〜(c) に示す。本発明の構成は、図2
(a) に示す接合される両鋼管1の端部にそれぞれ接合さ
れた、先端部の頭部が凸状であり、頭部背後の首部に凹
部を有する雄型金物2と、図2(a) に示す前記凹部に嵌
合する形状を有し、前記頭部を突き合わせた状態で両頭
部を把持して前記雄型金物を連結する雌型金物4と、図
2(c) に示す該雌型金物の外被を構成する、前記鋼管の
外径より大きい内径を有する被覆管5とを備えたものか
らなる。
【0013】本発明の継手の組み立て手順を以下に示
す。図2(a) に示すように、先端部に円周状の頭部を有
する雄型金物2を溶接により取り付け、頭部を突き合わ
せ、図2(b) に示す半割の雌型金物4で両頭部を把持す
るように両鋼管1を連結させる。なお、雄型金物2と鋼
管1の接合は、事前に溶接により行うが、溶接以外の接
合方法でもよく、例えば、ネジ止めで接合してもよい。
【0014】次に、図2(c) に示すように、この連結部
の外側に接合鋼管の外径より大きい内径を有する被覆管
5により雌型金物4の分離を防止する。雌型金物と被覆
管の隙間によるガタを無くす方法として、1)被覆管の両
端部にくさび材を打込む、2)隙間部にグラウト剤を充填
する等を必要に応じて行う。
【0015】図2(a) から図2(c) の手順により両鋼管
が容易に連結でき、接合部が目立たず外観上良好な継手
が構成できる。構成例として、図2(a) 〜図2(c) で円
周状の頭部を有する雄型金物2を示したが、頭部が凸状
であり、頭部背後の首部に凹部を有する形状を有するも
ので有れば何でもよく、例えば、多角形のものでもよ
い。雌型金物4は、半割の物を使用例として示したが、
多分割のものでも使用できる。
【0016】また、図2(c) に示す被覆管5は、接合鋼
管の外径より大きい内径を有する鋼管を予めどちらかの
接合鋼管上にセットして置き、メス形金物を嵌め込み後
に雌型金物4の上にスライドさせることにより被覆でき
る。
【0017】被覆管の内径は、接合鋼管の外径より大き
く取るが、ガタを無くすために極力接合鋼管の外径に近
いほうが良い。接合鋼管の外径(100%)に対して、
101〜110%の内径が良い。その理由は、101未
満では、スライドが困難であり被覆作業が難しく、11
0%を超えるとガタが大きく固定に支障を来すからであ
る。本発明の建築構造用鋼管継手は、鋼管どうしの接合
のみに限らず、図3に示す鋼管集合部材6との接合にも
適用することができる。
【0018】また、本発明の建築構造用鋼管継手は、接
合される間隔を正確に設定することが重要となるが、図
4に示すように一方の鋼管1の端部と雄型金物2の間に
長さ調整用のネジ部7を設けることにより間隔の設定を
容易にすることができる。
【0019】本発明の建築構造用継手の材質は、必要強
度に応じて、随時決められる。フランジ継手あるいはガ
セット継手は、ボルト止めであるため、施工後のボルト
が目立ち、美観上問題があるのに対して、本発明の継手
はボルト止めが不要であり、良好な外観が得られる。
【0020】また、フランジ継手のように、つば状の突
起物が無いため、狭い所で多数の鋼管を接合する場合
に、それぞれの鋼管の干渉を考慮する必要がほとんどな
いことが大きな特長である。
【0021】
【発明の効果】本発明の建築構造用継手によれば、建設
現場での接合が容易で、多数の鋼管を接合時に干渉を小
さくすることができる。また、継手部がボルト止め構造
ではなく、突起物もないため美観にも優れた建築構造用
継手を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築構造用鋼管継手による荷重伝達機
構を示す説明図である。
【図2】図2(a) は、雄型金物を接合し、頭部を突き合
わせる概念図を、図2(b) は、雌型金物で両頭部を連結
させる概念図を、図2(c) は、連結部の外側に被覆管を
設置する概念図を示し、本発明の建築構造用鋼管継手の
全体構成、および継手の構成手順を示す説明図である。
【図3】本発明の建築構造用鋼管継手を鋼管集合部材の
接合に応用する時の構成を示す概念図である。
【図4】鋼管端部と雄型金物の間に長さ調整用のネジ部
を設ける構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1:鋼管 2:雄型金物 3:接合部 4:雌型金物 5:被覆管 6:鋼管集合部材 7:長さ調整用ネジ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合される両鋼管の端部にそれぞれ接合
    された、先端部の頭部が凸状であり、頭部背後の首部に
    凹部を有する雄型金物と、前記凹部に嵌合する形状を有
    し、前記頭部を突き合わせた状態で両頭部を把持して前
    記雄型金物を連結する雌型金物と、該雌型金物の外被を
    構成する、前記鋼管の外径より大きい内径を有する被覆
    管とを備えた建築構造用鋼管継手。
  2. 【請求項2】 鋼管端部と雄型金物との接合をネジ接合
    とし、該端部と雄型金物との接合位置を変更自在とした
    ことを特徴とする請求項1記載の建築構造用鋼管継手。
JP4711798A 1998-02-27 1998-02-27 建築構造用鋼管継手 Withdrawn JPH11248067A (ja)

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JP4711798A Withdrawn JPH11248067A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 建築構造用鋼管継手

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015019623A1 (ja) * 2013-08-07 2015-02-12 有限会社シノハラ 高圧パイプ用継手および継手構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015019623A1 (ja) * 2013-08-07 2015-02-12 有限会社シノハラ 高圧パイプ用継手および継手構造
JP5915918B2 (ja) * 2013-08-07 2016-05-11 有限会社シノハラ 高圧パイプ用継手および継手構造

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