JPH1124681A - カラオケ装置および通信カラオケシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人物撮影プリント機能を有するカラオケ装置
および通信カラオケシステムにおいて、顧客情報を有効
活用したサービスを提供する。 【解決手段】 カラオケ装置１は、ディスプレイ１６の
近辺に配設されたビデオカメラ２１と、ディスプレイ１
６で表示している画像をサンプリングして印刷するビデ
オプリンタ２０と、人物映像に付加すべく作成された多
数の装飾図案データを格納したデータ記憶部６と、ここ
から読み出した装飾図案データにビデオカメラ２１で撮
影した映像を組み合わせて画像を合成し、その合成画像
をディスプレイ１６で表示する画像合成手段と、顧客誕
生日リスト記憶手段と、顧客ＩＤを取得する手段と、誕
生日判定手段と、当日が誕生日であると判定された利用
者に対し、前記データ記憶部から特定の装飾図案を読み
出して前記画像合成手段に与える手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はカラオケ装置およ
び通信カラオケシステムに関し、とくに、顧客情報を有
効に活用して新たな顧客サービスに結び付ける技術に関
する。

【０００２】

【従来の技術】カラオケ装置および通信カラオケシステ
ムにおいて、基本となるカラオケ演奏機能に加え、歌唱
者の歌う姿をビデオカメラで撮影してビデオプリンタで
印刷するカラオケプリント機能を備えたものがある。こ
れは、従来のカラオケ装置および通信カラオケシステム
の構成にビデオカメラとビデオプリンタと画像合成手段
とを付加することによって、ビデオカメラで撮影した歌
唱者の姿とデータ記憶部に蓄積された前景画像とを組み
合わせて合成画像とするものである。ここで、前景画像
としては、フレーム絵柄と呼ばれる人物の周囲を縁取る
飾り枠などからなる装飾図案がある。この合成画像をデ
ィスプレイに表示するとともに、ビデオプリンタでサン
プリングして印刷することにより、利用者は歌唱中の自
分の姿が写ったプリントシールを手にすることができ
る。

【０００３】一方、カラオケ利用者の顧客情報を基にし
たサービスの実施を前提として、カラオケ系列店ごと、
地域ごとあるいは全国規模で、ホスト装置には顧客ごと
の種々の個人情報について記録した顧客情報データベー
スが構築されている。実際、この顧客情報データベース
を活用した様々なサービスが考え出されていた。例え
ば、顧客情報データベースの個人情報として氏名・年齢
などの一般的情報の他に来店履歴や選曲履歴などの情報
を記録しておき、これらの情報を活用して顧客の来店時
にディスプレイに種々のメッセージを表示したり、その
メッセージに関連した音楽や音声を出力して接客サービ
スの一つとする試みがなされていた。あるいは、顧客の
リクエストした曲の履歴情報とともに歌唱得点を記録し
たファイルを回収してこの顧客情報データベースに集約
しておき、随時適宜な情報加工を施して種々のリストを
作成してマーケティングの資料としたり、顧客にダイレ
クトメールを発送するといった試みもなされていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のカラオ
ケプリント機能において、顧客情報を取り込んだ利用者
が喜ぶようなサービスが提供されていなかった。昨今、
爆発的人気を博している顔写真シール作成機において
は、フレーム絵柄と呼ばれる装飾図案のおもしろさや斬
新さが利用者を引きつける要因となり、如何に希少価値
の高いオリジナルのシールを作成できるかがキーポイン
トとなっている。そして、このカラオケプリント機能に
おいても、上記の顧客情報データベースを有効活用し
て、その人に特別の顔写真プリントを提供できるように
すれば、他社と差別化を図ることができ、カラオケ本来
の利用率も高まるものと予想される。

【０００５】この発明は、このような点に鑑みなされた
もので、その目的は、集積された膨大な顧客情報を有効
活用し、カラオケ装置および通信カラオケシステムにお
ける人物撮影プリント機能において、娯楽性や話題性を
高めた新たなサービスを利用者に提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明のカラオケ装置
は、カラオケ楽曲の伴奏音楽と歌詞画像などからなるカ
ラオケデータを適宜に再生することによって、利用者が
指定した楽曲の伴奏音楽と歌詞画像をスピーカとディス
プレイに同期して出力するカラオケ装置であって、前記
ディスプレイの近辺に配設されたビデオカメラと、前記
ディスプレイに表示されている画像をサンプリングして
印刷するビデオプリンタと、人物映像に付加すべく作成
された多数の装飾図案データを格納したデータ記憶部
と、このデータ記憶部から読み出した前記装飾図案デー
タに前記ビデオカメラで撮影した映像を組み合わせて画
像を合成し、その合成画像を前記ディスプレイで表示す
る画像合成手段と、適宜なソースから与えられた顧客ご
とのＩＤ・誕生日を含む個人データについて記録した顧
客誕生日リストを記憶する顧客誕生日リスト記憶手段
と、当該カラオケ装置を現に利用する人の顧客ＩＤを取
得する手段と、取得したその人の顧客ＩＤをキーとして
前記顧客誕生日リストを検索し、該当する個人データの
中の誕生日に関する部分を参照して当日が誕生日である
か否かを判定する誕生日判定手段と、当日が誕生日であ
ると判定された場合には、前記データ記憶部から特定の
装飾図案を読み出して前記画像合成手段に与える手段と
を備える。

【０００７】さらに、この発明のカラオケ装置は、前記
誕生日判定手段によって当日が誕生日であると判定され
た場合には、前記顧客誕生日リストに記録された該当す
る個人データの適宜な項目を参照して誕生日に因んだメ
ッセージからなる文字列を作成し、その文字列を画像化
したメッセージ画像を前記画像合成手段に与える手段を
備える。

【０００８】そして、この発明の通信カラオケシステム
は、このようなカラオケ装置がホスト装置と通信回線網
で結合された通信カラオケシステムであって、そのホス
ト装置には、顧客情報を集積した顧客情報データベース
が構築されており、前記ホスト装置は、少なくとも次回
配信日までに誕生日を迎える顧客に関する情報を前記デ
ータベースから抽出して前記顧客誕生日リストを作成す
るとともに、その顧客誕生日リストを前記通信回線網を
通じて前記カラオケ装置に配信し、前記カラオケ装置は
受け取った顧客誕生日リストを前記顧客誕生日リスト記
憶手段に記憶する。

【０００９】以上のようなカラオケ装置および通信カラ
オケシステムによって、顧客情報を有効活用して、他社
と差別化を図る特別なサービスを利用者に提供すること
ができるのである。

【００１０】

【発明の実施の形態】

＝＝＝＝＝基本的な構成と機能＝＝＝＝＝ この発明の通信カラオケシステムの一実施例の構成を図
１に示している。中央制御部４は内部にＣＰＵ，ＲＯ
Ｍ，ＲＡＭを含むコンピュータであり、カラオケ装置１
の各周辺構成部を統括し制御している。中央制御部４は
モデム５を介して通信回線網３と接続されることで、ホ
スト装置２からカラオケ楽曲の伴奏音楽とそれに同期さ
せる歌詞データなどのカラオケデータの配信を受ける。
配信されたカラオケデータはハードディスク装置６に格
納される。そして、ビデオＣＤチェンジャ１８は複数の
ビデオＣＤを格納しており、各ビデオＣＤにはイメージ
映像などの動画情報が収録されている。また、操作パネ
ル７とリモコン送信器８の送信信号を受け付けるリモコ
ン受信部９が操作制御部１０を介して中央制御部４に結
合されている。

【００１１】つぎに、カラオケデータの再生動作につい
て説明する。中央制御部４は、リモコン送信器８や操作
パネル７から利用者による選曲入力を操作制御部１０を
介して受け取ると、選曲されたカラオケ楽曲のカラオケ
データをハードディスク装置６より読み出す。あわせ
て、適宜なイメージ映像が収録されたビデオＣＤを再生
するようにビデオＣＤチェンジャ１８を制御する。一
方、伴奏音楽データはシンセサイザ１１により音楽信号
に再生される。

【００１２】また、マイクロホン１７から入力された歌
唱者の音声信号とシンセサイザ１１で再生された音楽信
号とがミキシングアンプ１２で合成されてスピーカ１３
より出力される。そして、歌詞画像データはビットマッ
プデータとしてビデオＲＡＭ１４に展開され、映像制御
部１９は、このビデオＲＡＭ１４内の歌詞画像データを
ビデオＣＤチェンジャ１８によって再生されたビデオＣ
Ｄのイメージ映像にスーパーインポーズして、ディスプ
レイ１６に出力する。

【００１３】＝＝＝＝＝人物撮影プリント機能と動作シ
ーケンス＝＝＝＝＝ カラオケ装置１は、前述したカラオケ楽曲の再生といっ
た基本機能とともに、ディスプレイ１６に表示されてい
る内容を映像制御部１９からディスプレイ１６までの信
号経路中に挿入されたビデオプリンタ２０により印刷す
るビデオプリント機能も併せ持つ。このビデオプリント
機能は、中央制御部４の制御の下、つぎの指令系統によ
って動作する。すなわち、中央制御部４からサンプリン
グ指令がビデオプリンタ２０に発行されると、ビデオプ
リンタ２０は映像制御部１９より出力された映像信号に
同期させて１画面分の映像情報をビデオプリンタ２０内
のフレームメモリなどの画像メモリ内に取り込む。この
とき、ディスプレイ１６にはこのサンプリングされた画
像情報が静止画として表示される。そして、格納された
画像情報を適宜に処理することによりプリント用紙にデ
ィスプレイ１６の表示画面がハードコピーされる。さら
に、入力された映像信号を順次画像メモリ内に格納する
ことにより、１枚のプリント用紙に複数の異なった画像
を並べて印刷するマルチサンプリングモードも備えてい
る。もちろん、サンプリングした画像の中から１つの画
像を選んで１枚のプリント用紙に印刷したり、同じ画像
をいくつも並べて１枚のプリント用紙に印刷するリピー
ト印刷モードも備えている。

【００１４】さらに、カラオケ装置１は、歌唱者を撮影
するために装備されたビデオカメラ２１の映像と装飾図
案などからなる適宜な前景画像とを組み合わせた合成画
像をディスプレイ１６に表示し、この表示されている画
像をビデオプリンタ２０で印刷する機能を有している。
つまり、ビデオカメラ２１で撮影された映像が映像信号
として映像制御部１９に入力される一方、ハードディス
ク装置６より読み出された前景画像データが、中央制御
部４を介してビデオＲＡＭ１４にビットマップ展開され
る。そして、映像制御部１９は、このビットマップ画像
にビデオカメラ２１の映像をはめ込んで合成し、その映
像信号を生成してディスプレイ１６に出力する。そこ
で、サンプリング指令が与えられると、ディスプレイ１
６に表示されている画像が動画から静止画となって固定
化表示され、その静止画像がビデオプリンタ２０で印刷
される。なお、前景画像としては、人物映像の周囲を縁
取るようにデザインされたフレーム絵柄と呼ばれる装飾
図案などが用いられ、この前景画像はハードディスク装
置６に格納されている。そして、この前景画像はホスト
装置２より適時に配信される。

【００１５】続いて、以上のような通信カラオケシステ
ムにおける人物撮影プリント時の動作シーケンスについ
て説明する。まず、利用者は楽曲の演奏開始に先立ち、
人物映像に付加する装飾図案を選択するにあたって、リ
モコン送信器８や操作パネル７を操作して装飾図案のジ
ャンルの中から１つを選択する。すると、中央制御部４
は、ハードディスク装置６からそのジャンルに含まれる
複数の装飾図案を読み出してディスプレイ１６に表示す
る。その画面に希望のものがなければ、つぎの画面のサ
ンプルが表示される。希望の装飾図案が決まったら、そ
の画像に割り振られた番号をリモコン送信器８や操作パ
ネル７から入力する。つぎに、合成画像のサンプリング
タイミングを自動にするか手動にするかを選択する。自
動を選択すると、カメラのシャッターを切るタイミン
グ、すなわち、上記サンプリング指令が発行されるタイ
ミングが自動的に設定され、歌唱者の姿が撮影されて装
飾図案入りプリントが作成される。この場合は、楽曲の
演奏が始まると、中央制御部４は通常のカラオケ楽曲の
再生制御とともに、タイミング情報の送出を監視する。
そして、演奏中にタイミング情報を受け取ると、カメラ
のシャッターが切られる。さらに、映像制御部１９に対
し、ビデオカメラ２１の撮影した映像と選択された装飾
図案とを合成するように指示するとともに、ビデオプリ
ンタ２０に適宜な時間間隔をおいてマルチサンプリング
モードで画像の取り込みを指令する。

【００１６】この合成画像は、サンプリングされた順に
ディスプレイ１６に静止画として表示される。サンプリ
ング期間が終了するとサンプリングしたすべての画像を
コマ割にしてディスプレイ１６に表示させる。そして、
コマ割りされたすべての画像を印刷するか、その中の希
望の１枚を印刷するかを選択して、リモコン送信器８や
操作パネル７よりプリントの実行指示を与える。印刷し
ない場合はキャンセルするための操作を行って、再び、
通常の映像表示状態に戻す。また、楽曲の再生中は画像
のサンプリングのみを行い、再生終了後にサンプリング
された画像をあらためて選んでから希望のプリントモー
ドで印刷するようにしてもよい。

【００１７】＝＝＝＝＝顧客情報データベースと顧客誕
生日リスト＝＝＝＝＝ さて、ホスト装置２には、顧客別のＩＤ・氏名・生年月
日・住所などからなる顧客情報を記録した顧客情報デー
タベースが構築されている。利用者は所定の手続きによ
って、予めユーザ登録をしておくことにより、ホスト装
置内の顧客情報データベースに自己の個人情報が登録さ
れるとともに、顧客ＩＤが付与されたパーソナルリモコ
ンの提供をうける。この顧客情報データベースを基にし
て、顧客の利用頻度や利用年代別・地域別の利用状況な
ど各種データの集計がなされて、経営戦略上、特にマー
ケティングの際の指標となる。

【００１８】ホスト装置２は、少なくとも次回配信日ま
でに誕生日を迎える顧客に関する情報をその顧客情報デ
ータベースから抽出して顧客誕生日リストを作成すると
ともに、そのリストを通信回線網３を通じてカラオケ装
置１に配信する。この顧客誕生日リストには、最低限、
顧客ごとのＩＤと誕生日に関するデータが記録されてい
る。そして、例えば、ホスト装置２は当日から１０日＋
αの期間内に誕生日を迎える顧客の誕生日リストを１０
日おきに作成して、カラオケ装置１にそのリストを配信
する処理を行う。このリストを活用することにより、ホ
スト装置２と通信回線網３で接続されているカラオケ装
置１を保有しているカラオケ店であれば、どこのカラオ
ケ店を利用しても、顧客は誕生日に因んだサービスを受
けることができる。

【００１９】この場合、前回配信した１０日分の誕生日
リストは削除される。カラオケ装置１側では、膨大な顧
客データベースの中のほんの一部の情報のみ保有できれ
ばよいので、ハードディスク装置６の記憶容量をそれほ
ど必要とせず、また、その都度ホスト装置２にアクセス
する必要もないので、迅速かつ経済的にサービスを提供
できる。そして、カラオケ装置１は、配信されるたびに
更新された顧客誕生日リストを参照すれば、少なくとも
当日誕生日を迎える顧客に関する情報を確実に取得する
ことができるのである。

【００２０】＝＝＝＝＝顧客ＩＤの取得方法＝＝＝＝＝ 配信された顧客誕生日リストを活用したサービスをカラ
オケ店で提供する場合、入店した人の顧客ＩＤを取得し
て中央制御部４に伝える必要がある。それは、前述のユ
ーザ登録後、顧客ＩＤが付与されたパーソナルリモコン
を顧客に配布し、そのパーソナルリモコンを顧客がカラ
オケ店で使用することによって実現される。このパーソ
ナルリモコンは、リモコン送信器８としてカラオケ店で
選曲操作の際に使われ、赤外線方式などによって出力さ
れる信号中のヘッダ情報として、１台ごとに異なる（そ
のリモコン固有の）リモコン識別符号を発生するように
設計・製造されたものである。入店した顧客が所持する
パーソナルリモコンから選曲操作を行うと、カラオケ装
置１の中央制御部４または操作制御部１０がそのリモコ
ンから送信された信号を解析してリモコン識別符号を認
知する。そして、カラオケ装置１の適宜な記憶部に保有
する、このリモコン識別符号と顧客ＩＤとの対応関係を
示す情報を基に、現にカラオケ装置１を利用している人
の顧客ＩＤが認知される。

【００２１】また、顧客ＩＤの取得にあたっては、顧客
ＩＤが記録された利用者カードを発行して、そのカード
に記録されたＩＤをカラオケ店側のリーダで読み取って
中央制御部４に伝えるようにしてもよい。

【００２２】＝＝＝＝＝顧客誕生日リストを活用した人
物撮影プリント機能＝＝＝＝＝ 続いて、前述の人物撮影プリント機能において、上記顧
客誕生日リストを活用した場合の処理の流れについて説
明する。 （ａ）来店した顧客がパーソナルリモコンを最初に使用
したとき、カラオケ装置１の中央制御部４が顧客ＩＤを
認知する。 （ｂ）つぎに、中央制御部４は、その顧客ＩＤをキーと
してハードディスク装置６に保有する顧客誕生日リスト
を検索して、その顧客ＩＤの個人データが存在するか否
かを調べる。 （ｃ）その顧客ＩＤの個人データが存在する場合には、
そのデータの中の誕生日に関する部分を参照して、当日
が誕生日に該当するか否かを判定する。 （ｄ）当日が誕生日であると判定した場合には、ハード
ディスク装置６から誕生日対象者用の複数の装飾図案を
読み出してディスプレイ１６に表示して、選択対象の装
飾図案とする。 （ｅ）それ以外の場合は、通常のオペレーション通り、
ジャンルを提示してそのジャンルに含まれる装飾図案の
中から１つを利用者に選択させる。この場合、誕生日対
象者用の複数の装飾図案の中からランダムに装飾図案を
選出してディスプレイ１６に表示してもよい。また、顧
客誕生日リストに記録された個人データ中の性別や年齢
や誕生日の時節などの情報を総合的に勘案して、複数の
誕生日対象者用の装飾図案の中からふさわしいものをピ
ックアップしてディスプレイ１６に表示するようにして
もよい。

【００２３】このように、誕生日を迎えた顧客に特別の
装飾図案を提示できるようにするため、ハードディスク
装置６には誕生日対象者用の複数の装飾図案を用意して
おく。その際、年齢、性別、誕生日の時節なども考慮し
て、誕生日用の装飾図案を取り揃えておくことが望まし
い。また、所定期日ごとにホスト装置２から配信される
顧客誕生日リストとともに、新たな誕生日対象者用の装
飾図案がホスト装置２から配信されるとともに、既にハ
ードディスク装置６にストックされている誕生日対象者
用の装飾図案を削除して入れ替えるようにしてもよい。

【００２４】装飾図案に加えて、誕生日に因んだメッセ
ージなどを付加してビデオプリンタ２０で印刷すること
もできる。その際には、上記のステップに加えて、つぎ
のステップが必要となる。

【００２５】中央制御部４は、上記（ｃ）で当日が誕
生日であると判定した人の個人データの内容を解析し、
その内容を予め用意しておいたメッセージ用の文字列中
に挿入することによって、前記のパーソナルリモコンを
使用した顧客向けのメッセージを作成する。

【００２６】つぎに中央制御部４は、このメッセージ
の文字列を画像化した画像データを作成して選択された
装飾図案とともにビデオＲＡＭ１４に書き込み、ビデオ
カメラ２１で撮影された映像と合成するように映像制御
部１９に対して指示を与える。すると、人物映像に装飾
図案とメッセージとが付加された、この合成画像がディ
スプレイ１６に表示されて、ビデオプリンタ２０で印刷
される。

【００２７】その結果、日付や名前はもとより、例え
ば、「ＨＡＰＰＹ ＢＩＲＴＨＤＡＹ＊＊＊さん！」と
か「＊＊＊君、２０歳の誕生日おめでとう！」とか「厄
年ですね、体に気をつけて！」といったメッセージを印
刷して、誕生日の記念になるような顔写真シールを提供
することができる。さらに、例えば、ビデオプリンタ２
０での印刷中の待ち時間に、このようなメッセージをス
ピーカ１３から出力したり、誕生日に因んだ音楽を鳴ら
したりといったことをすれば、誕生日を祝うムードが高
まり、場が盛り上がることになる。

【００２８】なお、カラオケ装置１が通信回線網３を介
してホスト装置２と接続されていない構成の場合は、適
宜な記録媒体からオフラインで装飾図案や顧客誕生日リ
ストが供給される。また、複数のカラオケ装置１がＬＡ
Ｎで接続された構成では、そのＬＡＮ上にあるサーバを
電話回線網３を介してホスト装置２に接続し、このサー
バがホスト装置２から装飾図案や顧客誕生日リストの配
信を受けるようにしておく。そして、このサーバから各
カラオケ装置１に向けて装飾図案や顧客誕生日リストが
適時に転送される。

【００２９】

【発明の効果】この発明によれば、顧客情報を有効活用
し、カラオケ装置および通信カラオケシステムに付加さ
れた人物撮影プリント機能において、誕生日を迎えた利
用者に喜ばれ話題性に富んだサービスを提供することが
できる。

【００３０】すなわち、誕生日を迎えた利用者は、特別
なフレーム絵柄を使って撮影することにより、誕生日の
記念に残るような顔写真シールを手にすることができ
る。そして、そのシールには誕生日に因んだ様々なメッ
セージをいれることも可能である。さらに、各カラオケ
装置に所定の顧客誕生日リストを保有させておくことに
より、系列チェーン店、同一地域内、あるいは全国規模
で、このような誕生日に因んだサービスを一斉に実施す
ることができる。

【００３１】とりわけ、この発明の通信カラオケシステ
ムにおいては、ホスト装置に蓄積された膨大な顧客情報
の中から、少なくとも次回配信日までに誕生日を迎える
顧客の誕生日リストを作成して各カラオケ端末装置にそ
のリストを配信するようにしたから、その都度、ホスト
装置にアクセスすることによる課金や待ち時間の発生と
いった問題もない。また、顧客誕生日リストを配信する
際、端末側の古いデータを新しいデータに逐次置き換え
るようにすることにより、端末側の顧客情報格納用の記
憶装置の容量もそれほど多くを必要とせず、ハードウェ
ア資源の節減につながり、カラオケ店側の経済的負担も
少ない。

【００３２】以上のように、この発明によれば、利用者
に喜ばれるサービスを提供することができるとともに、
カラオケ店もこのサービスをスムーズに導入することが
できるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例による通信カラオケシステ
ムの端末装置を中心にしたブロック図である。

【符号の説明】

１ カラオケ装置 ２ ホスト装置 ３ 通信回線網 ４ 中央制御部 ６ ハードディスク装置（データ記憶部） １３ スピーカ １４ ビデオＲＡＭ １６ ディスプレイ １９ 映像制御部 ２０ ビデオプリンタ ２１ ビデオカメラ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カラオケ楽曲の伴奏音楽と歌詞画像など
   からなるカラオケデータを適宜に再生することによっ
   て、利用者が指定した楽曲の伴奏音楽と歌詞画像をスピ
   ーカとディスプレイに同期して出力するカラオケ装置で
   あって、 前記ディスプレイの近辺に配設されたビデオカメラと、 前記ディスプレイに表示されている画像をサンプリング
   して印刷するビデオプリンタと、 人物映像に付加すべく作成された多数の装飾図案データ
   を格納したデータ記憶部と、 このデータ記憶部から読み出した前記装飾図案データに
   前記ビデオカメラで撮影した映像を組み合わせて画像を
   合成し、その合成画像を前記ディスプレイで表示する画
   像合成手段と、 適宜なソースから与えられた顧客ごとのＩＤ・誕生日を
   含む個人データについて記録した顧客誕生日リストを記
   憶する顧客誕生日リスト記憶手段と、 当該カラオケ装置を現に利用する人の顧客ＩＤを取得す
   る手段と、 取得したその人の顧客ＩＤをキーとして前記顧客誕生日
   リストを検索し、該当する個人データの中の誕生日に関
   する部分を参照して当日が誕生日であるか否かを判定す
   る誕生日判定手段と、 当日が誕生日であると判定された場合には、前記データ
   記憶部から特定の装飾図案を読み出して前記画像合成手
   段に与える手段とを備えたことを特徴とするカラオケ装
   置。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記誕生日判定手段
   によって当日が誕生日であると判定された場合には、前
   記顧客誕生日リストに記録された該当する個人データの
   適宜な項目を参照して誕生日に因んだメッセージからな
   る文字列を作成し、その文字列を画像化したメッセージ
   画像を前記画像合成手段に与える手段を備えたことを特
   徴とするカラオケ装置。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載のカラオケ装置
   がホスト装置と通信回線網で結合された通信カラオケシ
   ステムであって、そのホスト装置には、顧客情報を集積
   した顧客情報データベースが構築されており、前記ホス
   ト装置は、少なくとも次回配信日までに誕生日を迎える
   顧客に関する情報を前記データベースから抽出して前記
   顧客誕生日リストを作成するとともに、その顧客誕生日
   リストを前記通信回線網を通じて前記カラオケ装置に配
   信し、前記カラオケ装置は受け取った顧客誕生日リスト
   を前記顧客誕生日リスト記憶手段に記憶することを特徴
   とする通信カラオケシステム。