JPH1124626A - プラズマディスプレイの駆動方法および表示装置 - Google Patents

プラズマディスプレイの駆動方法および表示装置

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JPH1124626A
JPH1124626A JP9173962A JP17396297A JPH1124626A JP H1124626 A JPH1124626 A JP H1124626A JP 9173962 A JP9173962 A JP 9173962A JP 17396297 A JP17396297 A JP 17396297A JP H1124626 A JPH1124626 A JP H1124626A
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JP
Japan
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pulse
discharge
erasing
applying
voltage
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Application number
JP9173962A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Nagai
孝佳 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大画面のプラズマディスプレイにおいても良
好な消去動作を実現し、コントラストの向上、表示不良
を起こしにくい駆動方法を実現する。 【解決手段】 消去動作において、第1の消去パルス1
と、この第1の消去パルス1に続いて電荷を反転させる
パルス2と、この電荷を反転させるパルス2に続いて第
2の消去パルス3として細幅消去パルスを印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイの駆動方法に関するものであり、詳しくは消去動
作を確実に行うことによって過剰点灯や不足点灯を防止
し誤動作の無い、安定した表示画像を得ることが可能な
プラズマディスプレイの駆動方法に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】図12および図13は例えば特開平7−
160218号公報に記載されたプラズマディスプレイ
パネルのセル断面図および駆動方法を示す印加電圧波形
の一例であり、図13には1画面(1フィールド)を所
定の期間毎に設定されるサブフィールドに分割して階調
表現を行う方法(サブフィールド階調法)における1サ
ブフィールドの期間が表されている。
【0003】図12において、Xは第1電極としての維
持電極(以下、維持電極Xと称す)、Yiは第2電極と
しての走査電極(以下、走査電極Yiと称す)、Ajは
第3電極としてのアドレス電極(以下、アドレス電極A
jと称す)、16は第1基板としての前面基板、17は
誘電体層、18は保護層、19は第2基板としての背面
基板、20は蛍光体、21は隔壁、22は放電空間(以
下、放電セルと称す)である。
【0004】なお、アドレス電極Ajと蛍光体20との
間には絶縁層が形成される場合もあるが、動作的にみれ
ば図12に示した構成における動作と同じとして考える
ことができるため、以下図12を参照しながら説明す
る。また、図13において4は走査パルス、5はアドレ
スパルス、6は維持パルス、10はプライミングパルス
(以下、全面書込パルスと称す)である。
【0005】次に動作について説明する。なお、以下の
説明においては、前述のサブフィールド階調法を用いた
場合について説明する。ここで維持電極Xおよび走査電
極Yiは互いに平行に、対をなすように設けられ、また
維持電極Xの全ての電極には同一の駆動波形が与えられ
る構成になっているものとする。
【0006】サブフィールド階調法によれば、1フィー
ルドは階調数に応じていくつかのサブフィールドに分割
され、この1つのサブフィールドは、壁電荷を消去する
ためのリセット動作を行うリセット期間、表示発光を行
わせるべき放電セルに対して壁電荷を蓄積させるための
アドレス動作を行うアドレス期間、このアドレス期間に
壁電荷を蓄積した放電セルについて維持放電を生じさせ
て表示発光を行うための維持動作を行う維持放電期間の
それぞれの期間に分けられる。
【0007】リセット期間では、維持電極Xに全面書込
パルス10を印加し、この全面書込パルス10の電圧上
昇過程(以下、立ち上がり過程と称す)において、一旦
放電セル22の全てにおける放電(プライミング放電)
を生じさせる。次に全面書込パルス10の電圧降下過程
(以下、立ち下がり過程と称す)において、さらに放電
(以下、自己消去放電と称す)を生起させ、パネル全面
の放電セル22の全てに蓄積された壁電荷の消去を行
う。
【0008】続くアドレス期間においては、走査電極Y
1〜Ynに走査パルス4を順次印加するとともに、アド
レス電極Ajにアドレスパルス5を併せて印加すること
により、選択的に表示点灯させるべき放電セルにアドレ
ス放電を生起することによって選択的に壁電荷を蓄積す
る。更に続く維持放電期間において、走査電極Y1〜Y
nと維持電極Xに交互に維持パルス4を印加することに
より、アドレス放電が生起された放電セルについての
み、表示のための放電(以下、維持放電と称す)を行
う。
【0009】以上の動作では、消去動作を自己消去放電
にて行っているため、全面書込パルスを用いたリセット
期間を全てのサブフィールドの最初に必ず設ける必要が
あり、表示発光を行わない放電セルについてもプライミ
ング放電および自己消去放電によるなにがしかの発光が
あるため、最大表示輝度と最小表示輝度との差、すなわ
ちコントラストが低下するという問題点があった。
【0010】これに対し、特開平8−63123号公報
に記載されたものによれば、図14に示すように、数サ
ブフィールドに1回の割合で自己消去放電による消去を
行い(第1、第3サブフィールド)、自己消去放電によ
らない他のサブフィールド(第2、第4、第5、第6サ
ブフィールド)においては、細幅消去パルスまたは太幅
消去パルスを印加する方法によって消去を行うものが示
されている。
【0011】この細幅消去パルスを用いた消去(以下、
細幅消去と称す)および太幅パルスを用いた消去(以
下、太幅消去と称す)については、例えば大脇健一・吉
田良教編著「プラズマディスプレイ」,1983年、共
立出版社、p.90などに示されている。
【0012】以下、太幅消去、細幅消去について図14
を参照しながら説明するが、図において、13は全面書
込パルス10を用いた消去動作を行うリセット期間、お
よびアドレス動作を行うアドレス期間、14は細幅消去
パルスもしくは太幅消去パルスを用いた消去動作を行う
リセット期間、およびアドレス動作を行うアドレス期
間、15は維持放電動作を行う維持期間、11は細幅消
去パルス、12は太幅消去パルスである。
【0013】このうち太幅消去パルス12は維持パルス
6と同程度のパルス幅を有し、維持パルス6よりも電圧
の低いパルスを印加することによって生ずる微弱な放電
を用いて壁電荷を消去する方法であるが、消去動作マー
ジンが狭い、すなわち消去動作が行われる消去パルスの
電圧の裕度が少ないため、多数の放電セルを備えたプラ
ズマディスプレイにおいては全ての放電セルで確実な消
去動作を行わせることが困難であり、実際にはほとんど
利用されていない。
【0014】一方、従来比較的小さな画面サイズのプラ
ズマディスプレイにおいて最も一般的に用いられてきた
細幅消去について述べる。細幅消去パルス11は維持パ
ルス6と同程度の電圧値で、パルス幅が1.5μs以下
程度のパルスを印加する方法であり、太幅消去パルス1
2よりも消去電圧マージンは広い。
【0015】しかしながら、プラズマディスプレイの画
面が大きくなり、またセルの数が増えると、消去を行う
ための最適なパルス幅がセル毎に異なるため、太幅消去
と同様全ての放電セルで確実な消去動作を行わせること
が困難となる。
【0016】そのほかの消去方法として、図16に示す
ように特開平4−315196号公報に記載されている
ような、立ち上がりの鈍った波形(図中、予備放電消去
パルス)を印加する方法がある。この方法は微弱な放電
を起こすことにより消去を行う方法であり、原理的には
太幅消去と共通点がある。
【0017】ところで、この方法は太幅消去に比べて消
去マージンは広いが、消去放電が発生・完結した時点で
も電極間に電圧が印加されているため少量の壁電荷が残
ることがある。この残留する壁電荷の量は予備放電消去
パルスの立ち上がり速度や放電セルの形状ばらつき等に
依存する特性によって異なり、引き続いて行われるアド
レス動作や維持動作、およびそれらの動作が行われた以
後の駆動動作で行われる全面書込パルスを用いたプライ
ミング放電等に影響を与えることがある。
【0018】また、図12に示したような3電極型(維
持電極X、走査電極Yi、アドレス電極Ajの3つの電
極を有するパネル型式)のプラズマディスプレイに適用
した場合は、非常に微少な放電を維持電極Xと走査電極
Yiの間で起こすのみなので、アドレス電極Aj上の壁
電荷が必ずしも消去される訳ではないという問題があっ
た。
【0019】そのほか、種類の異なる複数の消去パルス
を組み合わせて消去を行う方法もいくつか提案されてお
り、例えば、上記特開平7−160218号公報に示さ
れたものには、全面書込パルスを用いた自己消去放電に
よる消去を行った後に、消去できなかった放電セル22
については壁電荷を再び増幅した後、安定化させ、更に
上述の予備放電消去パルスのような緩やかに立ち上がる
パルスを挿入して消去を行う図17に示すような方法が
示されている。
【0020】また、図18に示すような特開平4−31
5196号公報に示されたものでは、電圧またはパルス
幅が単調に増大するE1乃至E5のような一連のパルス
を印加することにより、これらのパルスのいずれかのパ
ルスによって全放電セルのいずれかにおいて最適な消去
を可能とし、それによって全放電セルの消去を確実に行
う方法が示されている。
【0021】これらの方法によれば、ほぼ全ての放電セ
ルで消去を行うことは可能になる利点はあるものの、印
加した複数の消去パルスのうちのどのパルスによって消
去が行われるかが放電セルによって異なるため、放電セ
ル毎に消去条件(すなわち消去が行われた時点で印加さ
れていた消去パルスの電圧、極性、パルス幅、立ち上が
り速度、および消去パルス2が印加される直前の壁電荷
量などの条件)が異なり、そのため以下に述べる別の問
題を引き起こすことがある。
【0022】すなわち消去が行われた状態とは、必ずし
も完全に壁電荷が消失した状態をいうのでは無く、消去
動作に続くアドレス動作や維持動作において誤った放電
を開始してしまわない程度の壁電荷が残留している可能
性があり、この残留する壁電荷は消去条件が異なると、
その極性や残留量が異なるものである。
【0023】残留する壁電荷に起因する壁電圧は、アド
レス動作や維持動作において印加されるパルスに重畳さ
れて(加算あるいは差し引かれて)作用する。従って、
残留する壁電荷の残留量やその極性が放電セルによって
異なるとアドレス動作を行わせるための条件や維持動作
を行わせるための条件が放電セルによって異なることと
なり、アドレス動作マージン(アドレス動作を最適に行
わせるためのアドレスパルスおよび走査パルスの電圧許
容範囲)や維持動作マージン(維持動作を最適に行わせ
るための維持パルスの電圧許容範囲)が狭くなってしま
うという問題がある。
【0024】特に、図12に示したようなパネル構造に
よる3電極型のプラズマディスプレイにおいては、維持
電極Xおよび走査電極Yi上の他に、アドレス電極Aj
上においても壁電荷が残留し、このアドレス電極Aj上
に残留している壁電荷によって、後の動作(アドレス動
作、維持動作)に影響を与えるという問題点があった。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来のACプラズマデ
ィスプレイにおける消去動作については、以上のような
種々の方法が提案されていた。しかしながら上述したよ
うに、いずれの方法においてもコントラストが低下す
る、あるいは消去マージンが狭いなどの問題点があっ
た。
【0026】また、消去が行われたとしても、消去動作
の後に残留する壁電荷を完全に消滅させることができ
ず、こと最近の大画面プラズマディスプレイにおいて
は、放電セルのバラツキが大きくなるため、消去動作後
に残留する壁電荷の状態が放電セル毎に不均一となり、
不要点灯(本来点灯すべきではない放電セルが点灯す
る)や不足点灯(本来点灯すべき放電セルが点灯しな
い)等の誤点灯(表示不良)を発生しやすいなどの問題
点が、より顕著に発生する傾向にあった。
【0027】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、大画面のプラズマディスプレイに
おいても良好な消去動作を行うことができる消去方法を
得ることにより、コントラストが高く、放電セルのバラ
ツキがあっても表示不良を起こしにくい、プラズマディ
スプレイの駆動方法を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような問題点を解決するために、交流型プラズマデ
ィスプレイの駆動方法において、放電セルに蓄積された
電荷を消去するための消去動作、放電セルに選択的に電
荷を蓄積するためのアドレス動作、アドレス動作によっ
て電荷が蓄積された放電セルに放電発光を行わせるため
の維持パルスを放電セルに印加する維持動作の各動作を
行うプラズマディスプレイの駆動方法における消去動作
が、第1の消去パルスを印加するステップと、第1の消
去パルスを印加するステップに続いて放電セルに蓄積さ
れている電荷の極性を反転するための電荷反転パルスを
印加するステップと、電荷反転パルスを印加するステッ
プに続いて第2の消去パルスを印加するステップとを含
み、第2の消去パルスが細幅消去パルスとなるようにプ
ラズマディスプレイを駆動するものである。
【0029】また、第2の消去パルスのパルス幅が放電
セルにおける放電の遅れ時間以上であり、かつ放電の遅
れ時間と放電の継続時間と放電によって発生する空間電
荷の減衰時定数との和以下であるようにプラズマディス
プレイを駆動するものである。
【0030】また、第2の消去パルスのパルス幅が0.
2μs以上であり、最大でも1.5μs以下であるよう
にプラズマディスプレイを駆動するものである。
【0031】また、第2の消去パルスとともに、第1の
消去パルスにも細幅消去パルスを用いてプラズマディス
プレイを駆動するものである。
【0032】また、第2の消去パルスの電圧が維持パル
スの電圧とほぼ同じであるようにプラズマディスプレイ
を駆動するものである。
【0033】また、第2の消去パルスの電圧が放電セル
における放電開始電圧よりも高い電圧であるようにプラ
ズマディスプレイを駆動するものである。
【0034】また、第1および第2の消去パルスを含む
消去動作における最初に印加される消去パルスの電圧が
放電セルにおける放電開始電圧よりも高い電圧であっ
て、かつ最初に印加される消去パルスのパルス幅が細幅
消去となるパルス幅よりも大きなパルス幅を有するよう
にプラズマディスプレイを駆動するものである。
【0035】また、交流型プラズマディスプレイの駆動
方法において、放電セルに蓄積された電荷を消去するた
めに、放電セルの放電開始電圧よりも高い電圧であっ
て、かつパルス幅が細幅消去となるパルス幅よりも大き
なパルス幅を有するパルス電圧を印加する第1の消去動
作、放電セルに選択的に電荷を蓄積するアドレス動作、
電荷が蓄積された放電セルに放電発光を行わせるための
維持動作の各動作を行う第1の駆動周期と、放電セルに
蓄積された電荷を消去するために第1の消去パルスを印
加するステップ、電荷反転パルスを印加するステップ、
細幅消去となるパルス幅を有する第2の消去パルスを印
加するステップの各ステップを含む第2の消去動作、放
電セルに選択的に電荷を蓄積するアドレス動作、電荷が
蓄積された放電セルに放電発光を行わせるための維持動
作の各動作を行う第2の駆動周期とを有するようにプラ
ズマディスプレイを駆動するものである。
【0036】また、第1基板上の第1、第2の電極、お
よびそれと離間する第2基板上の第3の電極、これら第
1または第2の電極と第3の電極との交差部に放電セル
が規定され3電極型のプラズマディスプレイの駆動方法
における、放電セルに書込状態が生じる第1電圧と放電
セルに書込状態が生じない第2電圧とのいずれかの電圧
を放電セルに選択的に印加することによって放電セルに
書込状態を設定するアドレス動作に先だって、書込状態
が生じない第2電圧と同等の電圧値に到達するまで、そ
の電圧値が連続的に変化するようなパルスを第2の電極
(走査電極)と第3の電極(アドレス電極)との間に印
加してプラズマディスプレイを駆動するものである。
【0037】また、交流型プラズマディスプレイパネル
と、これを駆動するための駆動部とを備え、この駆動部
からの出力が、放電セルに蓄積された電荷を消去するた
めの消去動作、放電セルに選択的に電荷を蓄積するため
のアドレス動作、アドレス動作によって電荷が蓄積され
た放電セルに放電発光を行わせるための維持パルスを放
電セルに印加する維持動作の各動作に対応する出力を含
むように構成された表示装置であって、消去動作におけ
る駆動部からの出力が、第1の消去パルスを印加するス
テップと、該第1の消去パルスを印加するステップに続
いて上記放電セルに蓄積されている電荷の極性を反転す
るための電荷反転パルスを印加するステップと、該電荷
反転パルスを印加するステップに続いて第2の消去パル
スとして細幅消去パルスを印加するステップとに対応す
る出力を更に含むように構成した。
【0038】また、交流型プラズマディスプレイパネル
と、これを駆動するための駆動部とを備え、この駆動部
からの出力が、放電セルに蓄積された電荷を消去するた
めの、放電セルの放電開始電圧よりも高い電圧であっ
て、かつパルス幅が細幅消去となるパルス幅よりも大き
なパルス幅を有するパルス電圧を印加する第1の消去動
作、放電セルに選択的に電荷を蓄積するためのアドレス
動作、アドレス動作によって電荷が蓄積された放電セル
に放電発光を行わせるための維持パルスを放電セルに印
加する維持動作、の各動作に対応する出力を含むように
構成された第1の駆動周期と、放電セルに蓄積された電
荷を消去するための、第1の消去パルスを印加するステ
ップ、第1の消去パルスを印加するステップに続いて放
電セルに蓄積されている電荷の極性を反転するための電
荷反転パルスを印加するステップ、電荷反転パルスを印
加するステップに続いて細幅消去となるパルス幅を有す
る第2の消去パルスを印加するステップの各ステップを
含む第2の消去動作、放電セルに選択的に電荷を蓄積す
るためのアドレス動作、アドレス動作によって電荷が蓄
積された放電セルに放電発光を行わせるための維持パル
スを放電セルに印加する維持動作、の各動作に対応する
出力を含むように構成された第2の駆動周期との2つの
駆動周期を有するように表示装置を構成したものであ
る。
【0039】また、第1基板上の第1、第2の電極、お
よびそれと離間する第2基板上の第3の電極、これら第
1または第2の電極と第3の電極との交差部に放電セル
が規定される3電極型のプラズマディスプレイパネル
と、これを駆動するための駆動部とを備える表示装置で
あって、駆動部が、放電セルにおいて書込状態が生じる
第1の電圧、または放電セルにおいて書込状態が生じな
い第2の電圧のいずれかの電圧を第2の電極と第3の電
極との間に選択的に印加することによって放電セルの書
込状態を設定するためのアドレス動作、このアドレス動
作に先だって、第2の電圧と同等の電圧値に到達するま
で、その電圧値が連続的に変化するような電圧を第2の
電極と第3の電極との間に印加するような出力を行うよ
うに構成したものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明に関わる実施の形態1は、従来の
細幅消去の利点を有効に生かしながら、特に、大画面の
プラズマディスプレイに有効な消去特性を得ようとする
ものである。
【0041】細幅消去は本質的に良い面を持った消去方
法であり、細幅消去パルスの印加により放電を開始した
後、この放電以前(消去放電以前)に蓄積されていた壁
電荷と逆の極性を有する壁電荷が十分に蓄積される前に
放電を停止することにより、蓄積される壁電荷量の抑制
を図る効果に加え、この消去放電によって発生した空間
電荷を用いて残留した壁電荷の中和を行わせることによ
って消去効果をさらに高めることができるという効果が
あり、本発明者は種々の実験を行った結果、放電セル2
2の特性ばらつきによる最適なパルス幅の違いなどはこ
れまで指摘されていたほどは無いことを見いだした。
【0042】また、図12に示したようなパネル構造を
有する、いわゆる3電極型のプラズマディスプレイパネ
ルに細幅消去パルスの印加による消去を適用した場合、
細幅消去パルスの印加によって維持電極Xと走査電極Y
iとの間で比較的強い放電を発生することができるた
め、上述した空間電荷によって残留した壁電荷を中和す
る作用がアドレス電極Ajに対しても働き、アドレス電
極Aj上に蓄積された壁電荷を消去することも可能とな
る。
【0043】しかしながら、プラズマディスプレイの画
面が大きくなると放電セルの数が増大し、全ての放電セ
ルにおいて確実な消去動作を行わせることが困難となる
ことは、すでに述べたとおりである。
【0044】全ての放電セルで確実な消去動作を行わせ
ることが困難となる原因は、従来主に消去を行うための
最適なパルス幅がセル毎に異なるためと考えられてきた
が、上述したように放電セル22の特性バラツキによる
最適なパルス幅の違いなどはこれまで指摘されていたほ
どは無く、むしろ大画面のプラズマディスプレイにおい
ては駆動パルスを印加したときに流れる放電電流が大き
くなってしまうため、放電セル22に実際に印加される
消去パルスの波形が乱れ、放電セル22の消去動作にと
って望ましいパルス電圧および望ましいパルス幅のパル
スが印加されないためである。
【0045】以下、上述した内容について図15を用い
てさらに詳しく説明する。図において、v(t)はプラ
ズマディスプレイに細幅消去パルス11を印加したとき
に、実際にプラズマディスプレイの放電セル22に与え
られるパルス波形の一例であり、破線は理想的な細幅消
去パルス波形、実線は実際に印加されるパルス波形(す
なわち、上述した配線長さの影響や放電電流の影響など
を受けたパルス波形)を示す。また、i(t)は細幅消
去パルス11を印加したときの電流波形の推移を示す図
である。
【0046】細幅消去パルス11が放電セル22に印加
され、その細幅消去パルス11が立ち上がる瞬間は放電
セル22の静電容量成分への充電電流が流れる。続いて
消去パルスが立ち上がりきると、その直後にプラズマデ
ィスプレイの放電セル22における放電が開始されて放
電電流が流れる。プラズマディスプレイの放電に関わる
電流のピーク値は、例えば対角100cmのプラズマデ
ィスプレイで最大200Aにも達する。このような大電
流が急激に流れ始めると、駆動回路およびプラズマディ
スプレイに配線されている電極等の抵抗成分やインダク
タンス成分により電圧降下が起こるため、細幅消去パル
ス11の電圧が瞬間的に低下してしまう。
【0047】細幅消去パルス11を印加したときに流れ
る電流値は、細幅消去パルス11を印加する直前の維持
動作における放電維持が行われていた放電セル22の割
合に比例する。ここで、直前の維持動作が行われていた
放電セル22の数が比較的少ない場合は、細幅消去パル
ス11の印加によって放電セル22に流れ込む電流が少
なくてすむため、電圧降下の程度が小さく良好な消去が
行われる。
【0048】一方、例えばプラズマディスプレイ全面に
白色の表示が行われた場合などの点灯された放電セルが
多い場合には、細幅消去パルス11を印加することによ
って放電セル22に流れる電流が大きくなり、実際に放
電セル22に印加される電圧が上述した理由により大き
く降下してしまうため、消去が不完全となってしまう。
【0049】従って、細幅消去は本来広い消去マージン
を有しているにもかかわらず、大画面のプラズマディス
プレイに適用する場合には直前の維持動作での点灯放電
セルが多い場合の波形の乱れが大きく、放電セル22の
消去に望ましい細幅消去パルス11を印加することが困
難となってしまうため、細幅消去を用いる場合には確実
に消去を行わせるための工夫が必要である。
【0050】図1は、この発明に関わる実施の形態1に
おけるプラズマディスプレイの駆動方法を説明するため
の印加電圧波形を示す説明図であり、図12に示したよ
うなパネル構造を有する3電極型のプラズマディスプレ
イを駆動する場合の例であって、サブフィールド階調法
における1駆動周期の期間(すなわち、この場合1サブ
フィールドの期間に相当)を表している。図において、
1は第1の消去パルス、2は電荷反転パルス、3は第2
の消去パルス、4は走査パルス、5はアドレスパルス、
6は維持パルスである。なお、第1の消去パルス1、電
荷反転パルス2および第2の消去パルス3を印加するス
テップは図1中に示す消去動作(あるいは消去動作期
間)に、走査パルス4およびアドレスパルス5を印加す
るステップは図1中に示すアドレス動作(あるいはアド
レス動作期間)に、維持パルス6を印加するステップは
図1中に示す維持動作(あるいは維持動作期間)におい
てそれぞれ行われるものであり、1つのサブフィールド
には消去動作、アドレス動作および維持動作が含まれ
る。以下、第1の消去パルス1および第2の消去パルス
3に細幅消去パルスを用いた例について述べる。
【0051】なお、ここで細幅消去とは、パルスを印加
することにより直前の駆動周期における維持放電が行わ
れていた放電セルについて放電を発生し、放電の発生直
後、この放電によって発生した空間電荷がまだ十分に残
っている間に印加されたパルスを立ち下げることによ
り、空間電荷による壁電荷の中和を行う消去方法を表し
ている。なお、このときに印加するパルスを細幅消去パ
ルスと称することとする。
【0052】図2は、プラズマディスプレイに(細幅)
消去パルスを印加した際の実際にプラズマディスプレイ
の放電セル22に与えられるパルス波形V(t)と(細
幅)消去パルスを印加した際の電流波形i(t)、およ
び(細幅)消去パルスの印加に基づく放電によって生じ
る空間電荷量の時間的推移をあらわす説明図である。
【0053】時間経過に従って、消去パルスの印加に基
づく放電によって生じた空間電荷は、放電の開始時点よ
り一旦増加し最大となり、その後減衰する。すなわち、
この減衰を勘案することによって細幅消去を行わせるた
めの最適な条件を求めることができる。
【0054】上記の考えに基づき、細幅消去パルスの幅
は以下の式によって一応の目安とすることができる。す
なわち、 放電遅れ時間τd≦細幅消去パルスの幅τPW≦放電遅れ
時間τd+放電の継続時間τs+減衰時定数τf ここで、放電遅れ時間τdとは、(細幅消去)パルスを
印加してから実際の放電が放電セルにおいて開始(形
成)されるまでの時間(いわゆる、放電の遅れ時間)、
放電の継続時間τsとは(細幅消去)パルスの印加に起
因する放電が開始されてから放電が停止するまでの時
間、減衰時定数τfとは(細幅消去)パルスの印加に起
因して発生した空間電荷(ここでは主にイオンおよび電
子)の量が放電の停止した時点での量Qの1/e(e:
自然対数の底)、すなわち空間電荷の量がQ/eの量に
まで減衰するまでの時間をそれぞれ表す(なお、空間電
荷の減衰の関数は、図2中に記載された減衰式f(t)
に表すとおりである)。
【0055】上述の式に従って実際的な面から細幅消去
パルスに要求されるパルス幅を検討すると、放電の遅れ
時間τdは、印加される電圧の大きさによって異なる
が、例えば0.2〜0.5μs程度、放電の継続時間τ
sは0.2〜0.5μs程度、さらに空間電荷(イオ
ン)の減衰時定数τfは0.5μs程度であり、細幅消
去を行うためには、細幅消去のパルス幅τPWが、τd
τPW≦τd+τs+τfであるパルス、すなわちパルス幅
τPW=0.2〜1.5μs程度のパルスを印加するのが
適切である。
【0056】この場合、細幅消去のパルス幅τPWが1.
5μsを越えると、放電に起因する空間電荷(イオン)
の残留量が、蓄積された壁電荷を中和するには不十分な
量にまで減衰してしまうため、特に多数の放電セルを有
する大画面のプラズマディスプレイにおいては、放電セ
ルの特性のばらつきにより確率的に消去されない放電セ
ルが発生してしまう。また、パルス幅τPWが0.2μs
に満たない場合は消去放電そのものが発生せず、やはり
消去動作は行われない。従って、上述した細幅消去のパ
ルス幅τPWを0.2〜1.5μsに設定するのは、本発
明において目的とするような大画面のプラズマディスプ
レイにおける良好な消去動作を行おうとするのに大切な
条件である。
【0057】なお、一般的に“細幅消去”と称する際
に、細幅消去パルスの印加中に蓄積された壁電荷量が比
較的大きい時には、細幅消去パルスの立ち下がりにおい
て再び放電を発生することもあり、この動作を細幅消去
と区別する場合もあるが、放電が発生したか、あるいは
壁電荷の中和作用における空間電荷の単なる移動かの違
いについては、空間電荷の移動時に空間電荷の増殖が起
きるか否かの違いに過ぎず、このような場合についても
以下の説明においては細幅消去に含めることとする。
【0058】次に動作について説明する。図1に示すよ
うに、1駆動周期中の最初(ここでは、あるサブフィー
ルドの消去動作における初まり)において、維持電極X
に第1の消去パルス1を印加する(第1の消去パルスを
印加するステップ)。この第1の消去パルス1は、例え
ばパルス幅0.2〜1.5μs、電圧は維持パルス6と
ほぼ同じ(等しい場合も含む)電圧を有するパルスであ
る。この第1の消去パルス1により、直前の駆動周期中
において維持動作が行われていた放電セルの内の大部分
の放電セルにおける壁電荷の消去が行われる(但し、こ
の段階において、一部の放電セルでは壁電荷の完全な消
去には至らず、一部の放電セルの壁電荷が残っている可
能性がある)。
【0059】続いて、走査電極Yi(i=1〜n、ここ
でnはプラズマディスプレイの垂直ドット数もしくは垂
直ライン数)と維持電極Xとに、交互に電荷反転パルス
2を印加する(電荷反転パルスを印加するステップ)。
この電荷反転パルス2は維持パルス6とほぼ同じ(等し
い場合も含む)電圧、あるいはアドレス動作時の維持電
極Xと走査電極Yiとの間の電位差とほぼ同じ(等しい
場合も含む)電圧を有するパルスであり、第1の消去パ
ルス1で消去できなかった放電セルについて放電を行わ
せ、残留した壁電荷の壁電荷量を均一化させ、第1の消
去パルス1を印加する直前の壁電荷量と同一とすること
により、続いて印加する第2の消去パルス3の印加にお
ける消去動作を安定化させるとともに第2の消去パルス
3の印加における消去条件を第1の消去パルス1の印加
における消去条件と同一とするために必要である。
【0060】ところで電荷反転パルス2の最後の印加に
おいては、次に印加する第2の消去パルス3と逆極性と
なるように印加される必要がある。すなわち、ここでは
走査電極Yi−維持電極X−走査電極Yiの順に、合計
3つの電荷反転パルス2を印加している。
【0061】続いて、維持電極Xに第2の消去パルス3
を印加する(第2の消去パルスを印加するステップ)。
ここで第2の消去パルス3は、第1の消去パルス1と同
様の電圧およびパルス幅を有するパルスである。もちろ
ん、第1の消去パルスと電圧もしくはパルス幅が異なっ
ていてもよく、細幅消去として機能するようなパルスの
条件(例えば0.2〜1.5μs程度のパルス幅を有
し、第1の消去パルスと同様の電圧であれば、必ずしも
第1の消去パルスと同一のパルス幅である必要はない)
であれば採用可能である。
【0062】この第2の消去パルス3により第1の消去
パルス1の印加によって消去できなかった放電セルが完
全に消去されることになる(ここまで消去動作。後述す
るリセットBの一例)。
【0063】次に、走査電極Y1〜Ynに電圧が−Vy
である走査パルス4を走査電極Y1からYnまで順次印
加するとともに、アドレス電極Ajには表示データに応
じて電圧がVaのアドレスパルス5を選択的に印加する
ことにより、表示点灯させる放電セルについては、アド
レス電極Ajと走査電極Yiとの間の電位差をVa+V
y(第1の電圧)とすることによりアドレス放電を生起
させて壁電荷を蓄積する(アドレス動作)。このとき、
表示点灯を行わない放電セルについては、アドレス電極
Ajと走査電極Yiとの間の電位差をVy(第2の電
圧)とすることにより、アドレス放電が生起されないよ
うにする。
【0064】すなわち、上述の第1の電圧または第2の
電圧を走査電極Yi(第2の電極)とアドレス電極(第
3の電極)との間に選択的に印加することによって放電
セル22の書込状態を設定することができる。
【0065】次の維持動作の期間において、走査電極Y
iと維持電極Xとに、交互に維持パルス6を印加するこ
とにより、アドレス放電が生じて壁電荷が蓄積された放
電セルについてのみ維持放電が生じ表示が行われる。
【0066】図3に、本発明に関わる上述の消去動作を
詳述するために(a)第1の消去パルス1を印加したと
き、および(b)第2の消去パルス3を印加したときの
印加電圧波形と電流波形とを示す。
【0067】第1の消去パルス1の印加時は、直前の駆
動期間(周期)における維持動作において維持放電が行
われていた放電セルのすべてにおいて消去放電が発生
し、大きな放電電流が流れるため印加電圧波形が大きく
乱れ、消去されない放電セル(壁電荷が残留してしまう
放電セル)が発生する。
【0068】その後、第2の消去パルス3を印加したと
きには、第1の消去パルス1によってすでに大部分の放
電セルの消去が完了しており、第1の消去パルスによっ
て消去されなかったわずかな数の放電セルのみで消去放
電が発生するので放電電流は非常に小さくなる。従って
印加電圧波形の乱れは小さく、細幅消去パルスであるに
もかかわらず、ほぼ理想的な電圧波形を印加することが
可能であるため、第1の消去パルス1で消去されなかっ
た放電セルにおいても確実に消去動作を行わせることが
可能である。
【0069】以上述べたように複数の細幅消去を実施す
る、すなわち第1および第2の消去パルス1および3
(2回の細幅パルス)の印加によって、単に確率的に消
去できない放電セルの数が減少するのみならず第2の消
去パルス3(2回目の消去パルス)の波形をくずれない
ものとすることにより、確実な消去動作が可能である。
【0070】単に確率的に消去できない放電セルの数が
減るだけであれば、1回の消去パルスの印加による消去
確率をPとすると、2回の消去パルスの印加後に消去で
きずに残る放電セルの数の割合は(1−P)2となる。
すなわち、例えば1回の消去で99%の放電セルを消去
できたとしても、2回目の消去パルスを印加した後に、
まだ0.01%の放電セルが消去されずに残ることを意
味している。従って、例えば約100万画素あるVGA
表示用のディスプレイにおいては、まだ100画素の放
電セルが消去されない状態になることになる。
【0071】しかしながら、本発明に関わる実施の形態
1による消去方法においては、単に消去される放電セル
の消去確率を向上させるのみならず、第2の消去パルス
(2回目の消去パルス)として整った波形のパルスを印
加することが可能となるため、特に大画面のプラズマデ
ィスプレイにおいて問題となるような放電セルの数が非
常に多くなるような場合においても、本質的に広い消去
マージンを持った細幅消去が理想的に行われ、より完全
な消去が可能である。
【0072】また、第1および第2の消去パルス1およ
び3(1回目と2回目の消去パルス)は波形の乱れの大
小はあるものの、基本的には同じ電圧、同じパルス幅の
消去パルスであり、また第1の消去パルス1と第2の消
去パルス3とを印加する間に電荷反転パルスを印加する
ことによって、第2の消去パルス3を印加する直前の
(第1の消去パルス1によって消去されなかった放電セ
ルにおける)壁電荷の状態を、第1の消去パルスを印加
する直前の壁電荷の状態と同一にすることが可能となっ
ているので、各消去動作の後におのおのわずかに壁電荷
が残ったとしても、おのおのの壁電荷の極性や大きさは
ほぼ同一のものとなるので、その後のアドレス動作や維
持動作において、放電セル間の駆動条件のバラツキを非
常に小さく抑ることが可能であり、その後の動作(アド
レス動作、維持動作)におけるアドレスマージンおよび
維持マージンの大きく取れる良好な動作を行うことがで
きる。
【0073】さらに、細幅消去を用いた場合には、消去
動作時に太幅消去や立ち上がりの鈍った(電圧が連続的
に増加するような)波形を印加する消去方法に比べ比較
的強い放電を発生するので、アドレス電極Aj上の壁電
荷も消去可能であるという細幅消去が本来持つ利点も兼
ね備えることができる。
【0074】なお、ここ迄の説明における消去パルスと
しては、その電圧が維持パルス6と同程度の電圧であっ
て、パルス幅が0.2〜1.5μs程度の細幅のパルス
とした。消去パルスの電圧を維持パルス6と同程度とす
ることにより、直前の駆動周期における維持動作が行わ
れていた放電セルにおいては確実に消去放電を生起さ
せ、一方、直前の駆動周期における維持動作が行われて
いなかった放電セルにおいては消去放電を生起させない
ようにすることができる。
【0075】また、維持パルスとはパルス幅が異なるだ
けであるので、維持パルスを発生させるための電源およ
び駆動回路を利用して、消去パルスを発生させることが
可能であり、消去パルスを発生させるための特別な電源
および駆動回路を新たに設ける必要がないため、大画面
のプラズマディスプレイにおいて問題となるような放電
セルの数が非常に多くなるような場合においても、プラ
ズマディスプレイを駆動するための回路系全体の規模を
抑えながら確実な消去動作を行えるといった利点もあ
る。
【0076】ところで、上述のような第1および第2の
消去パルスとしては、維持パルスとほぼ同じ(等しい場
合も含む)電圧である消去パルスを用いた形態について
述べたが、必ずしもその電圧が維持パルス6と同程度で
なくともよい。すなわち、直前の駆動周期における維持
動作が行われていた放電セルにおいては消去放電を生起
させ、一方、直前の駆動周期における維持動作が行われ
ていなかった放電セルにおいては消去放電を生起させな
いような電圧およびパルス幅のパルスであればよい。
【0077】また、消去パルスの電圧を維持パルス6の
電圧と独立して可変とすることにより維持パルスと消去
パルスの電圧をそれぞれ最適値に設定することが可能と
なり、それぞれの動作をより確実なものにすることが可
能であり、例えば消去パルスとして、その電圧が全面書
込パルスが有する(プライミング)電圧程度の電圧(維
持パルス6の有する電圧よりも高い電圧)の細幅のパル
スを印加しても良い。
【0078】この場合のプラズマディスプレイの駆動方
法を説明するための印加電圧波形を示す説明図を図4に
示す。パルス電圧を高くすると、動作マージンがより大
きい領域が使用可能となるが、従来のような1回の細幅
消去パルスの印加のみでは、印加する電圧値が高くなる
と放電電流も大きくなるため波形の乱れはより大きなも
のとなり、実際に広い消去マージンを実現することは困
難であった。
【0079】そこで図4に示すように維持パルス6より
も大きな電圧Vzを有する細幅パルスを印加する例で
は、消去電圧が高くなることに伴い放電電流のピーク値
がより高くなっても、第1の細幅パルス7の後に第2の
細幅パルス8を印加することによって、2回目に印加す
る細幅パルス(第2の細幅パルス8)を印加するにあた
っては印加電圧波形の乱れの少ない波形を印加すること
が可能となり、より確実に消去動作を行うことができる
ようになる(後述するリセットBの一例)。
【0080】また、消去パルスを印加する回数は、上述
した動作原理から考えると、2回のパルスの印加によっ
てほぼ完全な消去を行うことができるので、ここまでの
実施の形態1の説明においては細幅消去パルスの印加す
る回数を2回として説明したが、3回以上の細幅消去パ
ルスを印加しても構わないことはいうまでもない。この
場合における3回目以降の細幅消去パルスは、主に消去
確率を上げるような効果をもたらすため、より確実な消
去動作を実現することができる。
【0081】実施の形態2.図5は本発明に関わる実施
の形態2を説明するための、プラズマディスプレイの駆
動方法を説明するための印加電圧波形を示す説明図であ
り、図において9はアドレス電極Aj上に蓄積された電
荷(アドレス電荷)を消去するためのアドレス電荷消去
パルスである。
【0082】以下の説明において、実施の形態1との異
なる主な点は、第1および第2の消去パルス1および3
を印加した後の、続くアドレス動作の前に、あらかじめ
アドレス電荷消去パルス9を印加した点にある。このア
ドレス電荷消去パルス9は、立ち上がり時間が2μs〜
100μs程度、すなわち放電の遅れ時間(放電させる
ためのパルスの印加より実際にプラズマディスプレイの
放電セルにおいて放電が開始される時間遅れの程度であ
り、通常は0.2〜0.5μs程度)よりも大きく、電
圧の変化が緩やかなパルスであり、そのパルスの電圧が
最大となる時点におけるアドレス電極Ajと走査電極Y
iとの間の電位差が、アドレス動作における非点灯放電
セル(すなわち書込動作が行われない放電セル)に印加
される電位差Vy(第2の電圧)と同じになるようなパ
ルスである(後述するリセットBの一例)。
【0083】図6に、アドレス電荷消去パルス9を挿入
する場合と挿入しない場合とにおける放電セル内部にお
ける電荷状態を模式的に示す。
【0084】アドレス電極Aj上には、直前の駆動周期
における維持動作において、維持電極Xと走査電極Yi
に交互に正の維持パルスを印加することによって正の壁
電荷が蓄積されている(図6のa)。アドレス電極Aj
上に蓄積された壁電荷は、維持動作に続いて行われる消
去動作において、十分に強い消去放電を発生させること
によりある程度消去することは可能であるが、その一部
が消去されずに残留することがある。
【0085】この状態でアドレス動作を行うと、非点灯
の放電セル(アドレスパルス5を印加しない放電セル。
すなわちアドレス電圧が0である放電セル)においても
放電が発生してしまい(誤放電の発生。図6のd1)、
この誤放電によって本来のアドレス動作において表示さ
せたくない放電セルにおいて壁電荷の蓄積が起こり(図
6のe1)、不要点灯を引き起こしてしまう。
【0086】そこで、アドレス動作に先だって(入る前
に)、あらかじめアドレス電荷消去パルス9を印加する
ことによって、アドレス電極Ajと走査電極Yiとの間
における、ごく弱い放電を生起させてアドレス電極Aj
上の壁電荷を低減する(図6のbおよびc)。その結
果、本来のアドレス動作において表示させたくない放電
セルにおいて壁電荷の蓄積を防止することができ(図6
のd2、e2)、不要点灯を防止することができる。
【0087】アドレス電荷を消去するための放電におい
ては、発生する放電をごく弱いものにすることが必要で
あり、放電が強すぎると、その放電によって再び不要な
壁電荷が蓄積され動作不良を引き起こしてしまうことが
ある。放電を弱いものにするためには、アドレス電荷消
去パルス9としては、その電圧が緩やかに立ち上がるこ
とが必要であると共に、維持電極Xと走査電極Yiとの
間で放電が起こらないようにする必要がある。
【0088】前述した特開平7−160218号公報に
示されたものには、図17におけるd−e間で示した期
間において、走査電極Yiに負の電圧−Vyのパルス、
維持電極Xに正の電圧Vaのパルスをそれぞれ印加する
方法が示されている。
【0089】また、このときの維持電極Xと走査電極Y
iとの間の電位差はアドレス動作のときの電位差と同一
であり、アドレス動作で不要な放電を起こしてしまう可
能性がある放電セルをあらかじめ放電させて消去を行う
ことにより、消去動作を確実に行うことができることが
示されている。
【0090】ところが、d−e間における期間にはアド
レス電極Ajと走査電極Yiとの間にも電圧がかかって
いるため、維持電極Xと走査電極Yiの間で放電を起こ
すと、この放電による空間電荷が発生し、この空間電荷
に誘発されてアドレス電極Ajと走査電極Yiとの間で
も強い放電を引き起こされ、アドレス電極Aj上に負の
壁電荷が形成されてしまう(図7のbおよびc)。
【0091】続いて緩やかに立ち上がる消去パルスを走
査電極Yiに印加するが、このパルスでは維持電極Xと
走査電極Yiとの間において微少な放電を発生させるの
みなので、アドレス電極Aj上の壁電荷は消去されずに
残ってしまう(図7のdおよびe)。ところで、このア
ドレス電極Aj上に蓄積された壁電荷は、以降のアドレ
ス動作においてアドレスパルスの実効的な電圧を減少さ
せるように作用するため、アドレス放電の不良を引き起
こす原因となる。
【0092】そこで、本発明に関わる実施の形態2にお
いては、まず、維持電極Xと走査電極Yiとの間に電位
差を発生してしまうような壁電荷をあらかじめ消去して
おき、続いてアドレス電極Ajと走査電極Yiとの間の
電位差を、アドレス動作のときの点灯を行わない放電セ
ルにおける電位差と同じ電位差まで連続的に(緩やか
に)変化させることにより、アドレス電極Ajと走査電
極Yiとの間の余分な壁電荷を消去し、このようなアド
レス動作に先立つアドレス電極Aj上の電荷の消去を行
うことでアドレス動作時の不要点灯および不足点灯を防
止することを可能とする。
【0093】なお、図8に示すように、連続的に(緩や
かに)変化するアドレス電荷消去パルス9を走査電極Y
iおよび維持電極Xの両方の電極に同時に印加しても良
い。この場合、維持電極Xと走査電極Yiとの間の電位
差が0となるので、維持電極Xと走査電極Yiとの間の
放電を防止しながらアドレス電極Aj上の蓄積電荷を確
実に消去することが可能である(後述するリセットBの
一例)。
【0094】また、図9に示すように、全面書込パルス
(プライミングパルス)を印加した後に、連続的に(緩
やかに)変化するアドレス電荷消去パルス9を走査電極
Yiに印加しても同様な効果を得ることが可能である。
なお、図9に示す動作については以下に詳述する。
【0095】実施の形態3.実施の形態1および2にお
いては、ある1駆動周期においての駆動方法の例につい
て述べた。ところで、サブフィールド階調法において
は、いくつかのサブフィールドが組み合わされ1フィー
ルドを構成するのであるが、その場合実施の形態1およ
び2に示してきた1駆動期間(1つのサブフィールド期
間)における動作と全面書込パルス(プライミングパル
ス)による消去動作を含む動作とを、ある頻度によって
組合せることが考えられる。
【0096】全面書込パルス(プライミングパルス)を
用いた消去によれば、細幅消去パルスを用いた消去動作
を行う場合と異なり、全ての放電セルにおいて放電を発
生し、プライミング粒子(イオン、準安定原子、あるい
は準安定分子等)を供給するため、このプライミング粒
子の供給によって、更に放電の安定性を高くすることが
できる。
【0097】図9は、プラズマディスプレイの駆動方法
を説明するための全面書込パルス(プライミングパル
ス)を挿入したサブフィールドにおける印加電圧波形を
示す説明図である。図において、10は全面書込パルス
(プライミングパルス)、11は例えばパルス幅が0.
2〜1.5μsであって、電圧が維持パルス6と同程度
の電圧である細幅消去パルスである。
【0098】まず、駆動動作の始め(ここでは、あるサ
ブフィールドにおける消去動作の初まり)において維持
電極Xに全面書込パルス(プライミングパルス)10を
印加することにより、プライミング放電を起こし、更に
全面書込パルス(プライミングパルス)の立ち下がりに
おいて自己消去放電を起こすことにより消去を行う。
【0099】つぎに、走査電極Yiと維持電極Xに、交
互に電荷反転パルス2を印加することにより、全面書込
パルス(プライミングパルス)10の印加によって消去
できなかった壁電荷が残留した放電セルについて放電を
行わせ壁電荷量を均一化する。
【0100】続いて、細幅消去パルス11を印加するこ
とにより、維持電極Xと走査電極Yiとの間の壁電荷を
完全に消去した後、走査電極Yiに電圧が緩やかに変化
する負極性のアドレス電荷消去パルス9を印加し、アド
レス電極Ajと走査電極Yiとの間に存在する余分な壁
電荷を消去する(ここまで、消去動作。後述のリセット
Aの一例)。
【0101】次に、走査電極Y1〜Ynに走査パルス4
を走査電極Y1からYnに順次印加するとともに、アド
レス電極Ajにアドレスパルス5を選択的に印加するこ
とにより、表示点灯させる放電セルにアドレス放電を生
起して壁電荷を蓄積して書込状態を設定する(アドレス
動作)。
【0102】続く維持動作期間において、走査電極Yi
と維持電極Xとに交互に維持パルス6を印加することに
より、アドレス放電が生じた放電セルについてのみ維持
放電が生ずる(維持動作)。
【0103】上述の動作においては、全面書込パルス
(プライミングパルス)10の立ち下がりにおける自己
消去放電によって大部分のセルの消去が完了しているた
め、細幅消去パルス11の波形の乱れを小さくすること
が可能であり、実施の形態1および2において述べてき
たのと同様に放電セルの確実な消去が可能となる。
【0104】なお、全面書込パルス(プライミングパル
ス)10の立ち下がりにおける自己消去放電によって消
去されたセルにおいて消去後に残留する壁電荷の状態
と、細幅消去パルス11によって消去されたセルにおい
て消去後に残留する壁電荷の状態とを比較すると、印加
する消去パルスの電圧およびパルス幅が異なるため、全
く同一な状態にはならないが、いずれも維持電極Xに正
のパルスを印加しているため、残留する壁電荷の極性を
同一(維持電極Xに負、走査電極Yiに正の壁電荷が残
留する)とすることが可能である。また、全面書込パル
ス10および細幅消去パルス11のいずれの消去パルス
も消去放電として比較的強い放電を発生させることによ
り、空間電荷による壁電荷の中和が行われるため、アド
レス電極Aj上の壁電荷も消去することが可能となる。
【0105】もちろん、実施の形態2において説明した
ように、図8に示すと同様な緩やかに変化するアドレス
電荷消去パルス9を走査電極Yiおよび維持電極Xの両
方の電極に同時に印加しても良い。この場合、維持電極
Xと走査電極Yiとの間の電位差が0となるので、維持
電極Xと走査電極Yiとの間の放電を防止しながらアド
レス電極Aj上の蓄積電荷を確実に消去することが可能
である。
【0106】実施の形態4.図10は、本発明に関わる
実施の形態4を説明するための、1フィールドにおいて
異なる消去動作を実現するサブフィールドの組み合わせ
方を模式的に示した説明図である。図10に示した例に
よるサブフィールド階調法では、1フィールドを8サブ
フィールド(図10中SF1〜SF8)によって構成
し、第1、第3、第5の各サブフフィールド(図10中
SF1、SF3、SF5)を、図9に示すような全面書
込パルス(プライミングパルス)を印加するサブフィー
ルド(リセットA。図10中RAと表記)とし、第2、
第4、第6、第7、第8の各サブフィールド(図10中
SF2、SF4、SF6、SF7、SF8)を、図1、
3、4および7において示したような、消去動作に細幅
の消去パルスを印加するサブフィールド(リセットB。
図10中RBと表記)とした。
【0107】このように、全面書込パルスを印加して消
去動作を行うサブフィールドと、細幅の消去パルスのみ
を印加して消去動作を行うサブフィールドとを組み合わ
せることにより、リセットAにおいてはプライミング粒
子の発生量を多くすることによって、後の放電安定性を
確保し、リセットBにおいては直前の駆動周期中におい
て維持動作が行われていた放電セルのみで消去放電をさ
せ、またアドレス電極Ajに蓄積される電荷を消去する
ことによりアドレス動作を確実に行わせることができる
ので、これらリセットAおよびリセットBを駆動周期毎
(サブフィールド毎)に適宜組み合わせて行うことによ
り放電安定性が高くてちらつきや点灯ミスの少ない、コ
ントラストの高く取れるプラズマディスプレイを得るこ
とができる。
【0108】なお、全面書込パルス(プライミングパル
ス)を印加して消去動作を行う駆動周期(サブフィール
ド階調法ではサブフィールド)と、細幅の消去パルスの
みを印加して消去動作を行う駆動周期(サブフィールド
階調法ではサブフィールド)の組み合わせの方法は、パ
ネルの放電特性や階調の表現において最適な組合せを適
宜選択することが可能であり、必ずしも図10に示した
組み合わせに限られるものではなく、他の任意の組み合
わせが可能であることは言うまでもない。また、駆動周
期毎(サブフィールド階調法ではフィールド毎)に全面
書込パルス(プライミングパルス)を印加するサブフィ
ールドと細幅の消去パルスを印加するサブフィールドと
の組み合わせの形態を異ならせても良い。
【0109】実施の形態5.図11は、本発明の消去動
作を用いてプラズマディスプレイを駆動する表示装置を
示したのものである。図において100はプラズマディ
スプレイ、110は駆動部、200はプラズマディスプ
レイ100および駆動部110を含む表示装置であり、
放電セル22はプラズマディスプレイパネル100内に
維持電極Xおよび走査電極Yiとアドレス電極Ajとの
交差部に規定され、それぞれの電極は駆動部110に接
続されている(もちろん、維持電極X、走査電極Yiお
よびアドレス電極Ajを駆動するための駆動部は、それ
ぞれの電極に対して別個に設けられていても良い)。
【0110】駆動部110は、実施の形態1において説
明したように、プラズマディスプレイ100に消去動
作、アドレス動作、維持動作の各動作を行うための駆動
出力を供給し、その消去動作において第1の消去パルス
を印加するステップ、電荷反転のための電荷反転パルス
を印加するステップ、第2の消去パルスとして細幅消去
パルスを印加するステップを含む駆動出力を行うもので
ある。
【0111】このように構成された表示装置200によ
れば、消去動作を確実に行わせることができるので、ア
ドレス動作、維持動作における過剰点灯や不足点灯の生
じない安定した表示状態を確保できる表示装置を得るこ
とができる。
【0112】また、駆動部110は、実施の形態2にお
いて説明したように、プラズマディスプレイ100に消
去動作、アドレス動作、維持動作の各動作を行うための
駆動出力を供給し、その消去動作においてアドレス電極
Ajに蓄積された電荷を消去するためのアドレス電荷消
去パルスを印加するステップを含む駆動出力を行うもの
である。この場合のアドレス電荷消去パルスには、アド
レス動作に先立って書き込み状態が生じない(すなわ
ち、壁電荷の蓄積が生じない)程度の電圧と同等な電圧
値に到達するまで、その電圧値が連続的に(緩やかに)
変化するような電圧を走査電極Yiとアドレス電極Aj
との間に印加することを含んでいても良い。
【0113】このように構成された表示装置200によ
れば、本来のアドレス動作において表示させたくない放
電セルにおける壁電荷の蓄積を防止することができるの
で、不要点灯を引き起こさないためアドレス動作を確実
に行うことができ、安定した表示状態を確保できる表示
装置が得られる。
【0114】また、駆動部110は、実施の形態3にお
いて説明したように、プラズマディスプレイ100に消
去動作、アドレス動作、維持動作の各動作を行うための
駆動出力を供給し、その消去動作において全面書込パル
ス(プライミングパルス)を印加するステップと細幅消
去パルスを印加するステップとを、放電の安定性が確保
できるような頻度で発生させる駆動出力を行うものであ
る。
【0115】このように構成された表示装置200によ
れば、よりプライミング粒子を多量に発生するプライミ
ング放電を消去動作に組み込み、細幅消去と併せて消去
動作を行わせるので、消去動作がより確実になり、更に
放電の安定性がはかられ、表示状態の安定性を確保でき
る表示装置を得ることができる。
【0116】また、駆動部110は、実施の形態4にお
いて説明したように、プラズマディスプレイ100に消
去動作、アドレス動作、維持動作の各動作を行うための
駆動出力を供給し、その消去動作において全面書込パル
ス(プライミングパルス)を印加するステップを含む駆
動周期(サブフィールド)と細幅消去パルスを印加する
ステップを含む駆動周期(サブフィールド)とを、放電
の安定性が確保できるような頻度で発生させる駆動出力
を行うものである。
【0117】このように構成された表示装置200によ
れば、消去動作に全面書込パルスを印加してプライミン
グ放電を行う駆動周期(サブフィールド)と消去動作に
細幅消去パルスを印加して細幅消去を行う駆動周期(サ
ブフィールド)とを駆動出力に適宜組み込むことによっ
て、更に放電の安定性がはかられ、ちらつきや点灯ミス
を抑え、コントラストが高くとれる表示状態が実現でき
る表示装置を得ることができる。
【0118】
【発明の効果】この発明によれば、第1の消去パルスを
印加するステップと、該第1の消去パルスを印加するス
テップに続いて上記放電セルに蓄積されている電荷の極
性を反転するための電荷反転パルスを印加するステップ
と、該電荷反転パルスを印加するステップに続いて第2
の消去パルスを印加するステップとにより消去動作を行
い、第2の消去パルスに細幅消去パルスを用いたので、
第2の消去パルスとして整った波形の細幅消去パルスを
印加することが可能となり、アドレス動作前の消去動作
を確実に行うことができ、消去後の壁電荷の状態を放電
セル間でほぼ均一にすることができるため、アドレス動
作、維持動作の各工程における過剰点灯や不足点灯を防
止することができるから、誤動作の無い、安定した画像
を得ることができる。
【0119】また、この発明によれば、第2の消去パル
スのパルス幅を放電セルにおける放電の遅れ時間以上、
放電の遅れ時間と放電の継続時間と放電によって発生す
る空間電荷の減衰時定数との和以下に設定したので、よ
り確実な消去動作を行うことができる。
【0120】また、この発明によれば、第2の消去パル
スのパルス幅を0.2μs以上、最大でも1.5μs以
下に設定したので、大画面のプラズマディスプレイにお
いても良好な消去動作を行うことができる。
【0121】また、この発明によれば、第1の消去パル
スにも第2の消去パルスと同様細幅消去パルスを用いた
ので、第1の消去パルスの印加によって消去されなかっ
た放電セルに対する消去動作を第2の消去パルスの印加
によって確実に行うことができるとともに、もし第1お
よび第2の消去パルスの印加によってわずかな壁電荷が
残ったとしても、おのおのの壁電荷の極性や大きさを全
放電セルにわたってほぼ同一のものとすることができる
ので、その後のアドレス動作や維持動作における各動作
のマージンを大きくとるこができる。
【0122】また、この発明によれば、第2の消去パル
スの電圧が維持パルスの電圧とほぼ同じであるため、消
去パルスを生成するための新たな電源や駆動回路が不要
となるため回路系全体の規模を抑えながら確実な消去動
作を行わせることが可能であり、また、低コスト化を図
ることが可能である。
【0123】また、この発明によれば、第2の消去パル
スの電圧が放電セルにおける放電開始電圧よりも高い電
圧であるため、消去マージンが大きく取れ、消去動作を
より確実に行うことができる。
【0124】また、この発明によれば、第1および第2
の消去パルスを含む消去動作における最初に印加される
消去パルスの電圧が放電セルにおける放電開始電圧より
も高い電圧であって、かつ最初に印加される消去パルス
のパルス幅が細幅消去となるパルス幅よりも大きいの
で、消去動作をより確実に行うことが可能となるととも
に、放電の安定性を高めることができる。
【0125】また、この発明によれば、第1の消去動作
に放電セルの放電開始電圧よりも高い電圧であって、か
つパルス幅が細幅消去となるパルスよりも大きなパルス
幅を印加する第1の消去動作を含む第1の駆動周期と、
第2の消去動作に第1の消去パルスを印加するステッ
プ、続く電荷反転パルスを印加するステップ、さらに続
く細幅消去となるパルス幅を有する第2の消去パルスを
印加するステップの各ステップを含む第2の駆動周期の
2つの駆動周期を有するようにしたので、放電の安定性
を高めながらコントラストの向上の両立を図ることがで
きる。
【0126】また、この発明によれば、3電極型のプラ
ズマディスプレイパネルを駆動する際のアドレス動作に
先だって、アドレス動作における放電セルに書込状態が
生じない電圧(第2の電圧)とほぼ同じ電圧値に到達す
るまで、その電圧値が連続的に変化するようなパルスを
第2の電極(走査電極)と第3の電極(アドレス電極)
との間に印加するようにしたので、第3の電極上に蓄積
された蓄積電荷を確実に消去することが可能で、これに
よって、消去動作後のアドレス動作を確実に行うことが
可能である。
【0127】また、この発明によれば、第1の消去パル
スを印加するステップと、この第1の消去パルスを印加
するステップに続いて放電セルに蓄積されている電荷の
極性を反転するための電荷反転パルスを印加するステッ
プと、この電荷反転パルスを印加するステップに続いて
第2の消去パルスを印加するステップとにより消去動作
を行い、第2の消去パルスに細幅消去パルスを用いたの
で、第2の消去パルスとして整った波形の細幅消去パル
スを印加することが可能となり、アドレス動作前の消去
動作を確実に行うことができ、消去後の壁電荷の状態を
放電セル間でほぼ均一にすることができるため、アドレ
ス動作、維持動作の各工程における過剰点灯や不足点灯
を防止することができるから、誤動作の無い、安定した
画像を得ることのできる表示装置を実現することができ
る。
【0128】また、この発明によれば、第1の消去動作
に放電セルの放電開始電圧よりも高い電圧であって、か
つパルス幅が細幅消去となるパルスよりも大きなパルス
幅を印加する第1の消去動作を含む第1の駆動周期と、
第2の消去動作に第1の消去パルスを印加するステッ
プ、続く電荷反転パルスを印加するステップ、さらに続
く細幅消去となるパルス幅を有する第2の消去パルスを
印加するステップの各ステップを含む第2の駆動周期の
2つの駆動周期を有するようにしたので、放電の安定性
を高めながらコントラストの向上の両立を図ることがで
きる。アドレス動作時における過剰点灯、不足点灯を防
止することが可能となり、誤動作の無い、安定した表示
画像を得ることができる表示装置を実現することができ
る。
【0129】また、この発明によれば、3電極型のプラ
ズマディスプレイパネルを駆動する際のアドレス動作に
先だって、放電セルに書込状態が生じない第2の電圧と
同等の電圧値に到達するまで、その電圧値が連続的に変
化するような電圧を第2の電極(走査電極)と第3の電
極(アドレス電極)との間に印加するようにしたので、
第3の電極上に蓄積された蓄積電荷を確実に消去するこ
とが可能で、これによって、消去動作後のアドレス動作
を確実に行うことが可能な表示装置を実現できる
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1におけるプラズマディスプレイ
の駆動方法を説明するための印加電圧波形図である。
【図2】 消去パルスの印加に基づく放電によって生じ
る空間電荷量の時間的推移をあらわす説明図である。
【図3】 実施の形態1における第1の消去パルスと第
2の消去パルスの印加電圧波形図および電流波形であ
る。
【図4】 実施の形態1におけるプラズマディスプレイ
の第2の駆動方法を説明するための印加電圧波形図であ
る。
【図5】 実施の形態2におけるプラズマディスプレイ
の駆動方法を説明する印加電圧波形図である。
【図6】 実施の形態2におけるアドレス電荷消去パル
スを印加する場合と印加しない場合における放電セル内
部の電荷状態を模式的に表した図である。
【図7】 放電セル内部における電荷状態を模式的に表
した図である。
【図8】 実施の形態2におけるプラズマディスプレイ
の第2の駆動方法を説明する印加電圧波形図である。
【図9】 実施の形態3および4における全面書込パル
ス(プライミングパルス)を挿入するサブフィールドに
おける印加電圧波形図である。
【図10】 実施の形態3および4におけるサブフィー
ルドの組み合わせを模式的に表した図である。
【図11】 実施の形態5における表示装置のブロック
図である。
【図12】 3電極型交流プラズマディスプレイパネル
の断面構成図である。
【図13】 従来の駆動方法を示す印加電圧波形図であ
る。
【図14】 従来の駆動方法を示す図である。
【図15】 従来の細幅消去の問題点を説明するため
の、印加電圧、電流を示す図である。
【図16】 従来の駆動方法を示す印加電圧波形図であ
る。
【図17】 従来の駆動方法を示す印加電圧波形図であ
る。
【図18】 従来の駆動方法を示す印加電圧波形図であ
る。
【符号の説明】
X 維持電極(第1の電極)、Yi 走査電極(第2の
電極)、Aj アドレス電極(第3の電極)、1,7
第1の消去パルス、2 電荷反転パルス、3,8第2の
消去パルス、4 走査パルス、5 アドレスパルス、6
維持パルス、9 アドレス電荷消去パルス、10 全
面書込パルス(プライミングパルス)、11 細幅消去
パルス。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放電セルを備え、該放電セルが電
    荷を蓄積する機能を有するプラズマディスプレイを駆動
    するに際し、 上記放電セルに蓄積された電荷を消去するための消去動
    作、 上記放電セルに選択的に電荷を蓄積するためのアドレス
    動作、 該アドレス動作によって電荷が蓄積された上記放電セル
    に放電発光を行わせるための維持パルスを上記放電セル
    に印加する維持動作、 の上記各動作を行うプラズマディスプレイの駆動方法で
    あって、 上記消去動作が、第1の消去パルスを印加するステップ
    と、該第1の消去パルスを印加するステップに続いて上
    記放電セルに蓄積されている電荷の極性を反転するため
    の電荷反転パルスを印加するステップと、該電荷反転パ
    ルスを印加するステップに続いて第2の消去パルスを印
    加するステップと、 を含み、該第2の消去パルスは細幅消去パルスであるこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイの駆動方法。
  2. 【請求項2】 第2の消去パルスのパルス幅が放電セル
    における放電の遅れ時間以上であり、かつ放電の遅れ時
    間と放電の継続時間と放電によって発生する空間電荷の
    減衰時定数との和以下であることを特徴とする請求項1
    記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  3. 【請求項3】 第2の消去パルスのパルス幅が0.2μ
    s以上であり、最大でも1.5μs以下であることを特
    徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイの駆動方
    法。
  4. 【請求項4】 第1の消去パルスが、細幅消去パルスで
    あることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプ
    レイの駆動方法。
  5. 【請求項5】 第2の消去パルスの電圧が維持パルスの
    電圧とほぼ同じであることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか1項に記載のプラズマディスプレイの駆動方
    法。
  6. 【請求項6】 第2の消去パルスの電圧が放電セルにお
    ける放電開始電圧よりも高い電圧であることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプラズマディ
    スプレイの駆動方法。
  7. 【請求項7】 第1および第2の消去パルスを含む消去
    動作における最初に印加される消去パルスの電圧が放電
    セルにおける放電開始電圧よりも高い電圧であって、か
    つ上記最初に印加される消去パルスのパルス幅が細幅消
    去となるパルス幅よりも大きなパルス幅を有することを
    特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイの駆動
    方法。
  8. 【請求項8】 複数の放電セルを備え、該放電セルが電
    荷を蓄積する機能を有するプラズマディスプレイを駆動
    するに際し、 上記放電セルに蓄積された電荷を消去するための、上記
    放電セルの放電開始電圧よりも高い電圧であって、かつ
    パルス幅が細幅消去となるパルス幅よりも大きなパルス
    幅を有するパルス電圧を印加する第1の消去動作、 上記放電セルに選択的に電荷を蓄積するためのアドレス
    動作、 該アドレス動作によって電荷が蓄積された上記放電セル
    に放電発光を行わせるための維持パルスを上記放電セル
    に印加する維持動作、 の上記各動作を行う第1の駆動周期と、 上記放電セルに蓄積された電荷を消去するための、第1
    の消去パルスを印加するステップ、該第1の消去パルス
    を印加するステップに続いて上記放電セルに蓄積されて
    いる電荷の極性を反転するための電荷反転パルスを印加
    するステップ、該電荷反転パルスを印加するステップに
    続いて細幅消去となるパルス幅を有する第2の消去パル
    スを印加するステップの上記各ステップを含む第2の消
    去動作、 上記放電セルに選択的に電荷を蓄積するためのアドレス
    動作、 該アドレス動作によって電荷が蓄積された上記放電セル
    に放電発光を行わせるための維持パルスを上記放電セル
    に印加する維持動作、 の上記各動作を行う第2の駆動周期の2つの駆動周期
    と、 を有することを特徴とするプラズマディスプレイの駆動
    方法。
  9. 【請求項9】 第1基板上に、互いに平行かつ表示ライ
    ン毎に対をなして配置され、各々誘電体層によって覆わ
    れた第1および第2の電極と、該第1および第2の電極
    と離間して交差するように第2基板上に配置された第3
    の電極と、上記第1もしくは第2の電極と上記第3の電
    極との交差部に電荷を蓄積する機能を有する放電セルが
    規定され、該放電セルに含まれる上記第1電極と上記第
    2電極との間に維持放電が行われるプラズマディスプレ
    イを駆動する方法において、 上記放電セルにおける書込状態が生じる第1の電圧、ま
    たは上記放電セルにおける書込状態が生じない第2の電
    圧のいずれかの電圧を上記第2の電極と上記第3の電極
    との間に選択的に印加することによって上記放電セルの
    書込状態を設定するためのアドレス動作、該アドレス動
    作に先だって、上記第2の電圧と同等の電圧値に到達す
    るまで、その電圧値が連続的に変化するようなパルス電
    圧を、上記第2の電極と上記第3の電極との間に印加す
    ることを特徴とするプラズマディスプレイの駆動方法。
  10. 【請求項10】 複数の放電セルを備え、該放電セルが
    電荷を蓄積する機能を有するプラズマディスプレイパネ
    ルと、 該プラズマディスプレイパネルを駆動するための駆動部
    とを備え、 該駆動部からの出力が、 上記放電セルに蓄積された電荷を消去するための消去動
    作、 上記放電セルに選択的に電荷を蓄積するためのアドレス
    動作、 該アドレス動作によって電荷が蓄積された上記放電セル
    に放電発光を行わせるための維持パルスを上記放電セル
    に印加する維持動作、 の上記各動作に対応する出力を含むように構成された表
    示装置であって、 上記消去動作における上記駆動部からの出力が、第1の
    消去パルスを印加するステップと、該第1の消去パルス
    を印加するステップに続いて上記放電セルに蓄積されて
    いる電荷の極性を反転するための電荷反転パルスを印加
    するステップと、該電荷反転パルスを印加するステップ
    に続いて第2の消去パルスとして細幅消去パルスを印加
    するステップとに対応する出力を更に含むように構成さ
    れたことを特徴とする表示装置。
  11. 【請求項11】 複数の放電セルを備え、該放電セル
    が電荷を蓄積する機能を有するプラズマディスプレイパ
    ネルと、 該プラズマディスプレイパネルを駆動するための駆動出
    力を行う駆動部とを備え、 上記駆動部からの出力が、 上記放電セルに蓄積された電荷を消去するための、上記
    放電セルの放電開始電圧よりも高い電圧であって、かつ
    パルス幅が細幅消去となるパルス幅よりも大きなパルス
    幅を有するパルス電圧を印加する第1の消去動作、 上記放電セルに選択的に電荷を蓄積するためのアドレス
    動作、 該アドレス動作によって電荷が蓄積された上記放電セル
    に放電発光を行わせるための維持パルスを上記放電セル
    に印加する維持動作、 の上記各動作に対応する出力を含むように構成された第
    1の駆動周期と、 上記放電セルに蓄積された電荷を消去するための、第1
    の消去パルスを印加するステップ、該第1の消去パルス
    を印加するステップに続いて上記放電セルに蓄積されて
    いる電荷の極性を反転するための電荷反転パルスを印加
    するステップ、該電荷反転パルスを印加するステップに
    続いて細幅消去となるパルス幅を有する第2の消去パル
    スを印加するステップの上記各ステップを含む第2の消
    去動作、 上記放電セルに選択的に電荷を蓄積するためのアドレス
    動作、 該アドレス動作によって電荷が蓄積された上記放電セル
    に放電発光を行わせるための維持パルスを上記放電セル
    に印加する維持動作、 の上記各動作に対応する出力を含むように構成された第
    2の駆動周期との2つの駆動周期を有するように構成さ
    れたことを特徴とする表示装置。
  12. 【請求項12】 第1基板上に、互いに平行かつ表示ラ
    イン毎に対をなして配置され、各々誘電体層によって覆
    われた第1および第2の電極と、該第1および第2の電
    極と離間して交差するように第2基板上に配置された第
    3の電極と、上記第1もしくは第2の電極と上記第3の
    電極との交差部に電荷を蓄積する機能を有する放電セル
    が規定され、該放電セルに含まれる上記第1電極と上記
    第2電極との間に維持放電が行われるプラズマディスプ
    レイパネルと、 該プラズマディスプレイパネルを駆動するための駆動部
    とを備える表示装置において、 上記駆動部が、上記放電セルにおいて書込状態が生じる
    第1の電圧、または上記放電セルにおいて書込状態が生
    じない第2の電圧のいずれかの電圧を上記第2の電極と
    上記第3の電極との間に選択的に印加することによって
    上記放電セルの書込状態を設定するためのアドレス動
    作、該アドレス動作に先だって、上記第2の電圧と同等
    の電圧値に到達するまで、その電圧値が連続的に変化す
    るような電圧を上記第2の電極と上記第3の電極との間
    に印加するような出力を行うように構成されたことを特
    徴とする表示装置。
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