JPH1124545A - プラント模擬装置 - Google Patents

プラント模擬装置

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JPH1124545A
JPH1124545A JP17865797A JP17865797A JPH1124545A JP H1124545 A JPH1124545 A JP H1124545A JP 17865797 A JP17865797 A JP 17865797A JP 17865797 A JP17865797 A JP 17865797A JP H1124545 A JPH1124545 A JP H1124545A
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plant
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JP17865797A
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Jiro Tabata
次郎 田畑
Hiroyoshi Kishimoto
裕義 岸本
Noriyuki Mito
紀之 水戸
Masataka Mochizuki
将孝 望月
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Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整および試験のためのプラント模擬装置の
運転を自動化する。 【解決手段】 操作信号に基づいてプラント状態を模擬
するプラント模擬部1と操作信号の入力および監視情報
の出力を行う模擬入出力部9からなるプラント模擬装置
に、試験用端末21と、試験用端末21とのデータの入
出力を行う試験用入出力管理手段23、プラントの運転
操作に必要な操作項目および各操作項目を実行すべきタ
イミング・条件を格納する操作項目格納手段25、およ
び操作項目格納手段25内のデータに従ってプラント模
擬部1に対して順次操作信号を出力する操作制御手段2
7からなる模擬試験部29を付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラントの運転訓
練に用いられるプラント模擬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプラント模擬装置は、プラントの
動特性や、制御ロジックの演算を行う電子計算機が、操
作員による操作器やスイッチを動作させたときの操作信
号、あるいはCRT等の表示装置とキーボード、タッチ
パネル、マウス等の入力装置を組合わせてなる画面上に
操作アイコンを表示して機器操作を可能にした表示/操
作装置からの操作信号を入力し、演算を行い、指示計や
記録計等の表示器、およびCRT等の表示装置に出力を
行う。また、操作器、スイッチあるいは表示/操作装置
からの操作信号を入力したとき、制御ロジックが進行し
て処理指令が出力されたり、処理が終了したとき、プリ
ンタヘ記録として結果を出力することを行っている。
【0003】図13は、電子計算機と表示/操作装置、
操作器および表示器等を用いた従来のプラント模擬装置
の全体構成図である。このプラント模擬装置において、
電子計算機はプラント模擬部1を構成し、表示/操作装
置3、操作器5(例えばプラント操作パネル)および表
示器7は模擬入出力部9を構成する。すなわち、表示/
操作装置3と操作器5は、プラント模擬装置の操作を行
うために設けられており、訓練員の操作は表示/操作装
置3や操作器5からプラント模擬部1の入出力処理手段
11へ操作信号として通知される。
【0004】入出力処理手段11は、模擬入出力部9か
らの操作信号をプラント模擬手段13に出力する。プラ
ント模擬手段13は、入力した操作信号に基づいてプラ
ントプロセスの模擬演算および制御系の模擬演算を実行
する。プラント模擬手段13により得られたプロセス値
や制御系出力値などの模擬演算結果は、入出力手段11
へ送られ、模擬入出力部9の表示器7や表示/操作装置
3に出力される。さらに、操作信号とこれに対する模擬
演算結果は、入出力処理手段11よりシミュレーション
結果格納手段15へ送られ、保存される。
【0005】このように、従来のプラント模擬装置はプ
ラント模擬部1と模擬入出力部9からなり、訓練員が操
作を行い、それに基づくプラントプロセス値や制御系出
力などの模擬演算結果を表示/操作装置3や表示器7に
表示するのみであった。
【0006】したがって、このようなプラント模擬装置
の調整・試験を行う場合、試験員または調整員等の操作
員がプラント運転操作に必要な全てあるいは大部分の操
作を行うことが必要で、またその操作から模擬演算され
た膨大な監視項目を操作員が自らの目で監視し、プラン
ト模擬装置としての性能を満足しているか否か判定して
いた。さらに調整段階においては、プラント模擬手段内
の定数や計算式を変更しながら性能を満足するまで同じ
操作手順を繰り返し行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、プラン
ト模擬装置の調整・試験の際に行われるプラント運転操
作および評価に関する従来技術においては、以下のよう
な問題点があった。
【0008】(1)プラント模擬装置の調整・試験を行
う場合、その運転操作は操作手順を文章で記載した手順
書に基づいて行われるため、試験を行う際、操作員によ
って異なった試験結果が出てしまうことがある。また調
整時には同じ手順で繰り返し操作するが、同一操作員で
あっても操作タイミングが一律でなく調整後の結果を把
握しにくい。
【0009】(2)また試験中常時操作員が装置の前に
いる必要があり、操作員の人数以上の台数の同時試験や
夜間など操作員がいないときの試験は不可能だった。
【0010】(3)プラント模擬装置は、ユーザへの試
験記録提出またはメーカ社内試験記録保管等のため、試
験結果を記録・収集・整理する必要がある。このため操
作員は、監視装置に出力された数値を目で見て記録用紙
に書き込んだり、操作CRTに表示した監視用画面のハ
ードコピーやプリンタ出力を行い、これを集めて試験結
果として書類にまとめるが、通常その量は膨大であり、
試験に要する労力のかなりの部分を占めていた。
【0011】本発明は、このような問題点を解決し、調
整および試験のための無人運転の実行を可能としたプラ
ント模擬装置を提供することを目的とする。
【0012】また本発明は、試験結果の記録や試験デー
タ収集・整理を自動的に行い、従来長い時間と大きな労
力を必要とした調整・試験を大幅に効率化したプラント
模擬装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明のプラント模擬装置は、操作員による操作信号の入力
および模擬されたプラントの監視情報の出力を行う模擬
入出力手段と、操作信号に基づいてプラント状態を模擬
演算するプラント模擬手段と、操作項目および操作タイ
ミングを規定した運転手順データを格納する操作項目格
納手段と、操作員の要求により操作項目格納手段に格納
されている運転手順データに従ってプラント模擬手段へ
の操作信号を順次発生する操作制御手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0014】請求項1の発明においては、操作制御手段
により操作項目格納手段に格納された操作項目と操作タ
イミングを解釈しながら自動的に操作信号が発生され、
常に一律な運転操作が行われるので、試験結果や調整結
果が把握しやすくなるとともに、操作員がいちいち操作
しなくても運転操作が行われるため、試験要員の削減を
図ることができる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1のプラント模
擬装置において、模擬入出力手段を介してプラント模擬
手段に順次入力される操作信号情報に基づいて運転手順
データを作成し、操作項目格納手段に格納する操作内容
記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0016】請求項2の発明においては、運転手順書に
基づいて操作員の実際に行った運転操作から操作内容記
憶手段により操作項目および操作タイミングが装置の解
釈可能な形式に自動的に記憶されるので、操作項目格納
手段に格納すべきデータを容易に作成することができ
る。
【0017】請求項3の発明は、請求項1のプラント模
擬装置において、操作制御手段からの操作信号に基づい
てプラント模擬手段によって模擬演算された模擬演算結
果を試験データとして格納する試験データ格納手段と、
試験データで評価すべき項目の情報を格納する評価項目
格納手段と、この評価項目格納手段に格納されている評
価項目に対応する基準データを格納する評価基準データ
格納手段と、試験データ格納手段に格納されている試験
データの評価を評価項目格納手段の格納データおよび評
価基準データ格納手段の格納データを参照して行う試験
データ評価手段と、この試験データ評価手段から出力さ
れる試験データおよびその評価結果を出力する試験結果
出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項3の発明においては、試験の評価項
目データ・評価基準データをあらかじめ登録しておくだ
けで、試験結果を自動的に収集しかつ帳票出力されるの
で、ユーザへの試験記録提出またはメーカ社内試験記録
保管等のための試験結果の記録・収集・整理を省力化す
ることができる。
【0019】請求項4の発明は、上記構成のプラント模
擬装置において、模擬入出力手段を介してプラント模擬
手段に順次入力される操作信号の情報、およびこの操作
信号に基づいてプラント模擬手段によって模擬演算され
た模擬演算結果の情報から前記評価基準データ格納手段
に格納する評価基準データを生成する評価基準データ生
成手段を備えたことを特徴とする。
【0020】請求項4の発明においては、熟練操作員等
が実際に行った模範的な運転操作(操作項目・操作タイ
ミング)とその結果得られた模擬演算結果から、評価基
準データを自動的に生成することができるので、評価基
準データの作成を省力化することができる。
【0021】請求項5の発明は、請求項1のプラント模
擬装置において、インタロックで規定されない操作項目
の操作条件情報を格納する操作条件判定データ格納手段
と、操作制御手段から操作すべき操作項目情報を入力
し、プラント模擬手段における模擬演算結果および操作
条件判定データ格納手段に格納されている操作条件情報
を基に、操作条件が成立しているか否かを判定し、成立
している場合には操作制御手段に対して当該操作項目の
操作信号をプラント模擬手段へ出力することを許可し、
不成立の場合には操作条件不成立判定結果を出力する操
作条件成立判定手段と、この操作条件成立判定手段によ
る操作条件不成立判定結果を表示する表示手段とを備え
たことを特徴とする。
【0022】請求項5の発明においては、自動試験中に
ある操作条件が不成立で試験が停滞した場合に、それを
操作員に通知すると同時にその原因となっている条件項
目を特定することができるので、操作員は問題点を早期
に認識し試験の停滞を最小限に抑制して、試験時間を短
縮させることができる。
【0023】請求項6の発明は、請求項5のプラント模
擬装置において、操作条件判定手段からの操作条件不成
立判定結果に基づいて、当該操作条件を成立させるため
に必要な模擬信号をプラント模擬手段に設定する操作条
件模擬手段を備えたことを特徴とする。
【0024】請求項6の発明においては、ある操作条件
が不成立で試験が停滞した場合に、不成立となっている
条件に対し模擬データを設定して試験自体の進行を継続
するので、操作員がいるいないにかかわらず、自動運転
を効率よく行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0026】図1は、本発明のプラント模擬装置の第1
の実施の形態を示すもので、図13に示す従来構成と比
較して、試験用端末21と、試験用端末21とのデータ
の入出力を行う試験用入出力管理手段23、プラントの
運転操作に必要な操作項目および各操作項目を実行すべ
きタイミング・条件を格納する操作項目格納手段25、
および操作項目格納手段25内のデータに従って入出力
処理手段11に対して順次操作信号を出力する操作制御
手段27からなる模擬試験部29が付加されている。
【0027】次に、この第1の実施の形態の作用を説明
する。試験用端末21は、プラント模擬装置の調整・試
験時に操作員が試験操作および試験の状況監視を行うた
めの端末で、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置と
キーボード、マウス等の入力装置で構成される。なお、
この試験用端末21は、個別に設けることなく模擬入出
力部9の表示/操作装置3と共用することもできる。
【0028】試験用入出力管理手段23は、試験用端末
21からの入力情報を判断して適切な手段に通知し、各
手段からの情報を試験用端末21に出力する。
【0029】操作項目格納手段25は、プラントの運転
操作に必要な操作項目や各操作項目を実行すべきタイミ
ング・条件が格納されており、図2に示すように、一般
にはプラント運転手順書を基に作成され、装置が解読で
きるようテーブル形式で記憶される。この操作項目格納
手段25に格納されるデータは、試験用端末21から操
作員によってキー入力されることによって、試験用入出
力管理手段23を介して作成される。あるいはフロッピ
ーディスク等の媒体を通じて読み込まれる場合もある。
【0030】操作制御手段27は、操作項目格納手段2
5に格納されているデータを解釈し、入出力処理手段1
1に対し順次操作信号を出力する。
【0031】入出力処理手段11は、通常は表示/操作
装置3または操作器5からの操作信号をプラント模擬手
段13に対して出力するが、試験時は、操作制御手段2
7からの操作信号をプラント模擬手段13に対して出力
する。
【0032】上記の説明からも明らかなように、本実施
の形態によれば、操作項目格納手段25に記憶されてい
る操作項目と操作タイミングに従って、自動的に操作信
号が生成され、これにより常に一律な運転操作が行われ
るので、試験結果や調整結果の把握がより容易となる。
また、操作員が実際に操作しなくても模擬運転が行われ
るため、試験要員の削減を図ることができる。
【0033】図3は、本発明のプラント模擬装置の第2
の実施の形態を示すもので、第1の実施の形態における
操作項目格納手段25の格納データの作成方法について
他の例を示している。この実施の形態においては、図1
に示す構成に、操作員が模擬入出力部9を介して行った
運転操作に基づいて操作項目格納手段25のデータを作
成する操作内容記憶手段31が付加されている。
【0034】操作内容記憶手段31は、操作員が表示/
操作装置3または操作器5を用いて実際に行った運転操
作信号を入出力処理手段11から入力し、操作が行われ
るごとにその操作項目および操作タイミングを装置が解
釈可能な形式に操作項目格納手段25に書き込む。
【0035】これにより、操作項目格納手段25に格納
すべきデータを、試験用端末21からではなく、運転手
順書に基づいて操作員が実際に行った運転操作から自動
的に作成することができる。
【0036】図4は、本発明のプラント模擬装置の第3
の実施の形態を示すもので、図1に示す構成と比較し
て、試験操作により模擬されシミュレーション結果格納
手段に格納された模擬演算結果データを収集する試験デ
ータ収集手段33と、収集された模擬演算結果データを
格納する試験データ格納手段35と、評価すべき項目を
規定した情報を格納する評価項目格納手段37と、評価
項目ごとの基準データを格納する評価基準データ格納手
段39と、試験データ格納手段35に格納された模擬演
算結果データを評価項目格納手段37および評価基準デ
ータ格納手段39内の情報に基づいて評価する試験デー
タ評価手段41と、帳票のフォーマットを格納する帳票
フォーマット格納手段43と、試験データ評価手段41
の出力に基づいて帳票フォーマット格納手段43内の帳
票フォーマットに従って帳票データを作成する試験結果
帳票作成手段45と、試験結果帳票作成手段45からの
データを帳票出力する帳票出力装置47が付加されてい
る。
【0037】次に、この第3の実施の形態の作用を説明
する。プラント模擬部1の模擬試験は、第1の実施の形
態と同様にして自動的に行われる。この試験運転が終了
した後、試験用端末21より操作員が結果要求操作を行
うことで、結果要求指令が試験用入出力管理手段23よ
り試験データ収集手段33に通知される。
【0038】試験データ収集手段33は、シミュレーシ
ョン結果格納手段15より模擬演算結果を収集し、試験
データ格納手段35へ格納する。図5に試験データ格納
手段35の格納データ例を示す。ついで、模擬演算結果
の収集および格納が完了すると、試験データ評価手段4
1へ評価実行指令を通知する。
【0039】評価基準データ格納手段39は、模擬演算
結果の評価を行うための基準データを格納したもので、
図6に示すように、評価を行うべき全ての変数につい
て、その基準値が格納されている。また、評価項目格納
手段37に格納される情報は、模擬演算結果のうちどの
変数に対して評価を行うかをあらかじめ規定したもので
ある。
【0040】試験データ評価手段41は、試験データ格
納手段35内の模擬演算結果データのうち、評価項目格
納手段37で規定されている変数に関するデータのみを
取り出し、そのデータを評価基準データ格納手段39に
格納されている基準データと比較して試験データを評価
する。試験データの評価は、「操作されるべき機器が規
定時間内に操作されたか」、「プロセス値が規定値に規
定のタイミングで到達したか」、「制御出力が規定値に
規定のタイミングで到達したかあるいはハンチング幅が
規定の範囲に納まっているか」、「規定の警報以外の警
報が発報しないか」などによって行われる。試験結果評
価手段41での評価結果は、評価対象の模擬演算結果
(試験データ)とともに試験結果帳票作成手段45に送
信される。
【0041】試験結果帳票作成手段45では、帳票フォ
ーマット格納手段43よりあらかじめ記憶している帳票
フォーマットデータを参照し、試験結果評価手段41か
らの試験データおよびその評価結果を基に帳票にまと
め、その帳票データを試験結果帳票出力手段47へ出力
する。
【0042】試験結果帳票出力手段47は、試験結果帳
票作成手段45からの帳票データに基づいて試験結果の
帳票出力を行う。
【0043】以上の説明からも明らかなように、本実施
の形態によれば、試験の評価項目および評価基準データ
をあらかじめ設定しておくだけで、試験操作による模擬
演算結果を自動的に収集し、評価して帳票出力すること
ができるので、ユーザへの試験記録提出またはメーカ社
内試験記録保管等のための試験結果の記録・収集・整理
の省力化を図ることができる。
【0044】図7は、本発明のプラント模擬装置の第4
の実施の形態を示すもので、図4に示す構成に、図3に
示す操作内容記憶手段31および評価基準データ格納手
段39の格納データを生成する評価基準データ生成手段
49が付加されている。
【0045】この評価基準データ生成手段49は、評価
基準データ格納手段39の格納データを調整済みのプラ
ント模擬装置において実際の模擬運転データから作成す
ることができるように設けられたもので、操作項目格納
手段25に格納されている操作項目および操作タイミン
グと、シミュレーション結果格納手段15に格納されて
いる模擬演算結果から、評価基準データ格納手段39に
格納すべき評価基準データを生成する。
【0046】すなわち、第2の実施の形態では操作員が
実際に行った操作項目およびのそ操作タイミングが入出
力処理手段11を経由して操作項目格納手段25に格納
されるが、それと同一のデータが評価基準データ生成手
段49に通知される。
【0047】一方で上記操作によってプラント模擬手段
13にて得られた模擬演算結果は入出力処理手段11を
経由してシミュレーション結果格納手段15に格納され
るが、それと同一のデータが評価基準データ生成手段4
9に通知される。
【0048】したがって、この実施の形態によれば、す
でに調整され完成しているプラント模擬装置を使って操
作員が模範操作を行うことで、本装置そのものあるいは
本装置と同等の装置に関する評価基準データを自動生成
することができる。
【0049】図8は、本発明のプラント模擬装置の第5
の実施の形態を示すもので、図4に示す構成と比較し
て、実プラントの運転において運転員が確認すべき操作
項目の操作条件を格納する操作条件判定データ格納手段
51と、操作条件判定データ格納手段51の格納データ
に基づいて自動試験運転の操作項目ごとに操作条件の成
立を判定する操作条件成立判定手段53が付加されてい
る。
【0050】次に、この第5の実施の形態の作用を説明
する。プラント運転操作における操作項目には、ある特
定の条件が成立していないときには操作できない機器が
ある。模擬対象のプラントがこうした操作条件を機器の
インタロックとして制御装置に組み込んでいる場合に
は、プラント模擬手段によりそれを模擬するが、そうで
ない場合には、運転員が監視装置で得た情報を基に操作
条件を1つ1つ確認してから操作するが、これは一般に
確認項目として運転手順書に記載される。
【0051】操作条件判定データ格納手段51は、こう
した確認項目を操作項目ごとに格納し、インタロックで
規定されない操作条件を規定したものである。図9に操
作条件判定データ格納手段51の格納データ例を示す。
【0052】操作条件成立判定手段53は、第1の実施
の形態において前述したように、操作制御手段27から
自動的に出力される操作信号に従って自動試験が行われ
ている場合に、ある操作項目の操作タイミングがやって
きたときに、その操作に対し操作条件が成立しているか
否かを判定するもので、プラント模擬手段13からの模
擬演算結果と操作条件判定データ格納手段51に格納さ
れている操作条件を比較して、もし条件が成立していれ
ば操作制御手段27に対し操作の許可を与え、もし条件
が不成立なら一定時間経過後に試験用入出力管理手段2
3に通知し、図10に示すように条件不成立である旨を
その詳細内容とともに試験用端末21に表示して操作員
に知らせる。操作員はその情報を基に不具合箇所の特定
と修復を行って試験を続行させる。
【0053】以上の説明からも明らかなように、本実施
の形態によれば、本来操作員が操作条件を確認して操作
すべき項目も自動的に確認判定して試験運転することが
できるとともに、ある操作項目の条件が不成立で試験運
転が停滞した場合には、不成立となった操作項目および
条件を操作員に提示することにより、操作員は停滞の原
因を早期に認識して、試験の停滞を最小限に抑制するた
めの措置を行うことができ、したがって試験時間を短縮
することができる。
【0054】図11は、本発明のプラント模擬装置の第
6の実施の形態を示すもので、図8に示す構成と比較し
て、操作条件成立判定手段53からの条件不成立情報を
記録する条件不成立記録手段55と、条件不成立記録手
段55からの情報に基づいてプラント模擬手段13へ条
件成立に必要な変数を強制的に入力もしくは変更する操
作条件模擬手段57が付加されている。
【0055】次に、この第6の実施の形態の作用を説明
する。第1の実施の形態で説明した操作制御手段27か
らの操作信号による自動模擬試験中に、操作条件成立判
定手段53がある操作に対する操作条件が不成立と判定
したとき、条件不成立記録手段55は、一定時間経過後
に不成立となっている条件および操作対象項目、時刻な
どを記録する。条件不成立記録手段55で記録された情
報は、操作条件模擬手段57により試験用入出力管理手
段23を介して試験用端末21に表示され操作員に通知
される。図12に、条件不成立記録の表示例を示す。
【0056】操作条件模擬手段57は、自動的にまたは
操作員からの条件成立要求により、条件不成立記録手段
55から得た不成立条件の情報に基づいてプラント模擬
手段13内の対応する変数に模擬入力を強制的に与えて
不成立条件を成立へと状態変更する。
【0057】このように、本実施の形態によれば、ある
条件が不成立で試験が停滞した場合に、装置はそれを不
具合として記録した後、不成立となっている条件に対し
模擬データを設定して試験自体の進行を継続するので、
夜間等で操作員が条件不成立を認識できない場合でも、
自動試験を効率よく続行させることができる。
【0058】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、あら
かじめ作成された操作手順に従って自動的に出力される
操作信号によりプラントの模擬演算を行えるよう構成す
ることにより、操作員が実際に運転操作することなく、
プラント模擬装置の自動運転試験を行うことができ、よ
って容易に試験・調整を行うことができる。
【0059】また本発明によれば、操作員が実際に行っ
た模範運転操作から自動運転試験のための操作手順デー
タを自動的に作成することができる。
【0060】また本発明によれば、試験結果を自動的に
収集し、評価しかつ帳票出力するよう構成することによ
り、ユーザへの試験記録提出またはメーカ社内試験記録
保管等のための試験結果の記録・収集・整理を省力化す
ることができる。
【0061】また本発明によれば、操作員が実際に行っ
た模範運転操作から、試験結果を評価するための評価基
準データを自動的に生成することができる。
【0062】また本発明によれば、自動試験中にある条
件が不成立で試験が停滞した場合に、条件不成立情報を
検出して操作員に通知することにより、操作員は問題点
を早期に認識し試験の停滞を最小限に対処することがで
き、試験時間を短縮することができる。
【0063】また、本発明によれば、自動試験中にある
条件が不成立で試験が停滞した場合に、不成立となって
いる条件に対し模擬データを設定して試験の進行を継続
させることにより、操作員がいるいないにかかわらず、
試験を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラント模擬装置の第1の実施の形態
を示すブロック図である。
【図2】図1における操作項目格納手段25の格納デー
タ例を示す図である。
【図3】本発明のプラント模擬装置の第2の実施の形態
を示すブロック図である。
【図4】本発明のプラント模擬装置の第3の実施の形態
を示すブロック図である。
【図5】図4における試験データ格納手段35の格納デ
ータ例を示す図である。
【図6】図4における評価基準データ格納手段39の格
納データ例を示す図である。
【図7】本発明のプラント模擬装置の第4の実施の形態
を示すブロック図である。
【図8】本発明のプラント模擬装置の第5の実施の形態
を示すブロック図である。
【図9】図8における操作条件判定データ格納手段51
の格納データ例を示す図である。
【図10】操作条件成立判定手段53において条件不成
立が判定されたときの試験用端末21への表示例を示す
図である。
【図11】本発明のプラント模擬装置の第6の実施の形
態を示すブロック図である。
【図12】条件不成立記録の試験用端末21への表示例
を示す図である。
【図13】プラント模擬装置の従来例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1………プラント模擬部 3………表示/操作装置 5………操作器 7………表示器 9………模擬入出力部 11………入出力処理手段 13………プラント模擬手段 15………シミュレーション結果格納手段 21………試験用端末 23………試験用入出力管理手段 25………操作項目格納手段 27………操作制御手段 29………模擬試験部 31………操作内容記憶手段 33………試験データ収集手段 35………試験データ格納手段 37………評価項目格納手段 39………評価基準データ格納手段 41………試験データ評価手段 43………帳票フォーマット格納手段 45………試験結果帳票作成手段 47………帳票出力装置 49………評価基準データ生成手段 51………操作条件判定データ格納手段 53………操作条件成立判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水戸 紀之 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 望月 将孝 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作員による操作信号の入力および模擬
    されたプラントの監視情報の出力を行う模擬入出力手段
    と、 前記操作信号に基づいてプラント状態を模擬演算するプ
    ラント模擬手段と、 操作項目および操作タイミングを規定した運転手順デー
    タを格納する操作項目格納手段と、 操作員の要求により前記操作項目格納手段に格納されて
    いる運転手順データに従って前記プラント模擬手段への
    操作信号を順次発生する操作制御手段とを備えたことを
    特徴とするプラント模擬装置。
  2. 【請求項2】 前記模擬入出力手段を介して前記プラン
    ト模擬手段に順次入力される操作信号情報に基づいて前
    記運転手順データを作成し、前記操作項目格納手段に格
    納する操作内容記憶手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載のプラント模擬装置。
  3. 【請求項3】 前記操作制御手段からの操作信号に基づ
    いて前記プラント模擬手段によって模擬演算された模擬
    演算結果を試験データとして格納する試験データ格納手
    段と、 前記試験データで評価すべき項目の情報を格納する評価
    項目格納手段と、 この評価項目格納手段に格納されている評価項目に対応
    する基準データを格納する評価基準データ格納手段と、 前記試験データ格納手段に格納されている試験データの
    評価を前記評価項目格納手段の格納データおよび前記評
    価基準データ格納手段の格納データを参照して行う試験
    データ評価手段と、 この試験データ評価手段から出力される試験データおよ
    びその評価結果を出力する試験結果出力手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のプラント模擬装置。
  4. 【請求項4】 前記模擬入出力手段を介して前記プラン
    ト模擬手段に順次入力される操作信号の情報、およびこ
    の操作信号に基づいてプラント模擬手段によって模擬演
    算された模擬演算結果の情報から請求項3に記載の前記
    評価基準データ格納手段に格納する評価基準データを生
    成する評価基準データ生成手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプラント模
    擬装置。
  5. 【請求項5】 インタロックで規定されない操作項目の
    操作条件情報を格納する操作条件判定データ格納手段
    と、 前記操作制御手段から操作すべき操作項目情報を入力
    し、前記プラント模擬手段における模擬演算結果および
    前記操作条件判定データ格納手段に格納されている操作
    条件情報を基に、操作条件が成立しているか否かを判定
    し、成立している場合には前記操作制御手段に対して当
    該操作項目の操作信号を前記プラント模擬手段へ出力す
    ることを許可し、不成立の場合には操作条件不成立判定
    結果を出力する操作条件成立判定手段と、 この操作条件成立判定手段による操作条件不成立判定結
    果を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載のプラント模擬装置。
  6. 【請求項6】 前記操作条件判定手段からの操作条件不
    成立判定結果に基づいて、当該操作条件を成立させるた
    めに必要な模擬信号を前記プラント模擬手段に設定する
    操作条件模擬手段を備えたことを特徴とする請求項5記
    載のプラント模擬装置。
JP17865797A 1997-07-03 1997-07-03 プラント模擬装置 Withdrawn JPH1124545A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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