JPH1124485A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
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- JPH1124485A JPH1124485A JP9186041A JP18604197A JPH1124485A JP H1124485 A JPH1124485 A JP H1124485A JP 9186041 A JP9186041 A JP 9186041A JP 18604197 A JP18604197 A JP 18604197A JP H1124485 A JPH1124485 A JP H1124485A
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- roll
- fixing
- fixing device
- driving
- fixing belt
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- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
Abstract
設計するに際して、設計上の自由度をより向上させるこ
とのできる定着装置を提供することである。 【構成】 定着ロール22と、この定着ロール22に転
接するように付勢される加圧ロール24と、未定着トナ
ーが表面に担持されたシートSが搬送されてくる搬送方
向に関して、定着ロール22の上流側に配設された駆動
ロール28と、定着ロール22と駆動ロール28とにエ
ンドレスに掛け渡され、発熱源26からの熱伝達を受け
て、定着ロール22と加圧ロール24との転接部を通過
する前のシートS上の未定着トナーを予熱する定着ベル
ト32と、駆動ロール28を回転駆動する駆動手段44
と備えている。
Description
形成装置において、記録媒体上の未定着トナーを溶融圧
着し、記録媒体に定着させるために使用する定着装置に
関する。
おいては、従前の加熱ロール定着方式ではなく、例えば
図10に特開平6−318001号公報に記載の技術と
して示されるように、定着ロールR1と加熱ロールR3
との間に定着ベルトBを張設し、この定着ベルトBを介
して下方より定着ロールR1を押圧する加圧ロールR2
を設けたベルト定着方式により、記録媒体Dを予熱する
ことを組み合わせた技術が開発されている。
圧ロールR2と定着ベルトBとのニップ部の温度を低く
設定することができ、熱容量の小さい定着ベルトBを用
いることで、記録媒体Dのニップ部の通過時に、定着ベ
ルトBの温度を急速に冷却させることが可能となる。ま
た、この冷却により、ニップ部の出口での定着ベルトB
と分離するトナーの凝集力を高めることができ、この凝
集力の高まりにより、定着ベルトBとトナーの離型性を
高めて、オイルレス或いは微量のオイルしか塗布しない
状態でも、オフセットのない、鮮明な定着画像が得られ
ることになる。このように、ベルト定着方式は、従来の
加熱ロール方式では解決できなかった離型性とオイル塗
布との両方の問題が一挙に解決した定着装置を提供する
ものである。
着方式の定着装置の構成を概略的に説明すると、定着ロ
ールR1と、加圧ロールR2と、加熱兼テンションロー
ルR3とを備え、定着ロールR1と加熱兼テンションロ
ールR3との間には、定着ベルトBが張設されている。
この定着ベルトBの上部には、オイル塗布ロールR4が
配設されており、定着ベルトBの下部には、隙間をあけ
てガイド板Gが配設されている。この定着ベルトBの下
部とガイド板Gとの間の空間から、記録媒体Dの予熱通
路が規定されている。
には、加熱源Hが備えられており、更に、補助的に定着
ロールR1や加圧ロールR2の内部に加熱源を設ける場
合もありえる。また、定着ベルトBの温度を制御するた
めに、定着ベルトBの非通紙部に接触する状態で、サー
ミスタSが設けられている。
た構成を有する従来構成のベルト定着式の定着装置にお
いては、定着ベルトBを走行駆動させるための駆動ロー
ラとしては、固定軸線回りに回転可能なローラを回転駆
動することが好ましく、この観点から、加圧ロールR2
が転接する定着ロールR1を回転駆動するように構成さ
れている。このように、定着ベルトBを走行駆動するた
めの駆動ロールとして、定着ロールR1のみに限定する
と、例えば、駆動力の伝達経路や、駆動源の設置位置等
で設計上の制約となり、設計における自由度が損なわれ
る虞がある。このため、設計の自由度を更に向上させる
駆動形態が要望されている。
たもので、この発明の目的は、定着ベルトを走行駆動す
るための駆動機構を設計するに際して、設計上の自由度
をより向上させることのできる定着装置を提供すること
である。
目的を達成するため、この発明に係わる定着装置は、請
求項1の記載によれば、定着ロールと、この定着ロール
に転接するように付勢される加圧ロールと、未定着トナ
ーが表面に担持されたシートが搬送されてくる搬送方向
に関して、前記定着ロールの上流側に配設された駆動ロ
ールと、前記定着ロールと駆動ロールとにエンドレスに
掛け渡され、発熱源からの熱伝達を受けて、該定着ロー
ルと前記加圧ロールとの転接部を通過する前の前記シー
ト上の未定着トナーを予熱する定着ベルトと、前記駆動
ロールを回転駆動する駆動手段とを具備することを特徴
としている。
項2の記載によれば、前記発熱源は、前記駆動ロールに
内蔵されていることを特徴としている。
項3の記載によれば、前記駆動ロールは、少なくとも前
記搬送方向に沿って移動可能に取り付けられていること
を特徴としている。
項4の記載によれば、前記駆動ロールを前記定着ロール
から離間する方向に付勢する付勢手段を更に具備するこ
とを特徴としている。
項5の記載によれば、前記駆動手段は、前記駆動ロール
に同軸に固定された駆動歯車と、この駆動歯車に噛合す
る伝達歯車とを備え、前記駆動歯車は、前記伝達歯車の
周囲を、これとの噛合状態を維持したままで旋回可能で
あることを特徴としている。
項6の記載によれば、前記伝達歯車は、所定の固定軸線
回りに回転自在に軸支され、前記駆動歯車は、基端部を
前記固定軸線回りに旋回可能に軸支された旋回アームの
先端部に、回転自在に軸支されていることを特徴として
いる。
項7の記載によれば、前記定着ベルトは、熱伝達材から
形成されたエンドレス状の基材と、この基材の外周面に
被覆された離型層とを備えて形成されていることを特徴
としている。
項8の記載によれば、前記基材は、金属ベルトから形成
されていることを特徴としている。
項9の記載によれば、前記基材は、ニッケル電鋳ベルト
から形成されていることを特徴としている。
項10の記載によれば、前記基材は、樹脂ベルトから形
成されていることを特徴としている。
項11の記載によれば、前記基材は、ポリイミド樹脂か
ら形成されていることを特徴としている。
装置の一実施例の構成を、添付図面の図1乃至図9を参
照して、詳細に説明する。
示すように、この実施例の電子画像形成装置用の定着装
置(以下、単に定着装置と呼ぶ。)10は、ハウジング
構造として、図示しない電子画像形成装置のフレームに
固定されるハウジング12を備えており、このハウジン
グ12は、装置フレーム上に直接的に固定される基台1
4と、この基台14上に起立する状態で固設された左右
一対の取り付けスティ16と、両取り付けスティ16の
上部を互いに連結する天板部18とを備えて構成されて
いる。
シートSが搬送される搬送方向として規定されている。
即ち、上述した取り付けスティ16は、搬送方向に沿っ
て搬送される未定着シートSの左右の両側に位置し、こ
の搬送方向に沿って夫々延出する状態で配設されてい
る。
して、両取り付けスティ16に自身の中心軸線回りに回
転自在に軸支された定着ロール22と、両取り付けステ
ィ16に、定着ロール22の下方でこれに圧接可能な状
態で略上下方向に沿って移動可能に、且つ、自身の中心
軸線回りに回転自在に支持された加圧ロール24と、両
取り付けスティ16に、未定着シートSの搬送方向に関
して定着ロール22の上流側に配設され、該搬送方向に
沿って移動可能に取り付けられると共に、自身の中心軸
線回りに回動自在に支持され、内部に例えばハロゲンラ
ンプ等の発熱源26を内蔵した加熱兼駆動ロール28と
を備えて構成されている。
2と加熱兼駆動ロール28とに渡り巻回されたエンドレ
スの定着ベルト32と、この定着ベルト32の下方に配
設され、図示しない搬送機構を介して画像形成機構から
搬送されてきた未定着シートSを定着ベルト32と加圧
ロール24との転接部(ニップ部)に向けてガイドする
ガイド板34とを備えて構成されている。ここで、定着
ベルト32とガイド板34との間は、未定着シートSが
定着ベルト32により予熱されつつ搬送される予熱通路
Pとして規定されている。
2のテンションを一定に保持し、定着ベルト32の外表
面にシリコーンオイルを塗布すると共に、この定着ベル
ト32の外表面をクリーニングするためのオイル塗布ロ
ールロール36と、加熱兼駆動ロール28を定着ロール
22から離間する方向に偏倚させて、オイル塗布ロール
36と協同して定着ベルト32に所定のテンションを付
与させるテンションレバー38と、加圧ロール24を定
着ロール22に近接する方向に偏倚させて、加圧ロール
24を定着ロール22に圧接させる加圧レバー40とを
更に備えている。
おいては、ガイド板34上に搬送されてきた未定着シー
トSは、定着ベルト32と加圧ロール24との転接部に
向けて更に搬送され、転接部を圧接された状態で挿通さ
れることにより、トナーが熱圧着されてシート上に定着
されるように設定されている。
ール22は、取り付けスティ16に形成された円形状の
第1の支軸穴16Aにベアリングを介して回転自在に軸
支される芯金部22Aと、この芯金部22Aの外周に同
軸に配設され、定着ベルト32が巻回されるロール本体
22Bとを備えて構成され、ロール外径を20mmに設
定されている。ここで、この実施例において、芯金部2
2Aは、直径12mmの鉄製シャフトから形成され、ロ
ール本体22Bは、芯金部22Aの外周に厚さ4mmで
取り付けられたシリコーンゴム耐熱弾性体(具体的に
は、アスカーC硬度で30度のシリコーンゴムスポン
ジ)から形成されている。
ール24は、取り付けスティ16に形成され、略上下方
向に沿って延出する長穴状の第2の支軸穴16Bにベア
リングを介して回転自在に軸支されると共に、これの延
出方向に沿って移動可能に支持された芯金部24Aと、
この芯金部24Aの外周に同軸に配設されたロール本体
24Bとを備えて構成され、ロール外径を20mmに設
定されている。ここで、この実施例において、芯金部2
4Aは、直径14mmの鉄製シャフトから形成され、ロ
ール本体24Bは、芯金部24Aの外周に厚さ3mmで
取り付けられたシリコーンゴム耐熱弾性体(具体的に
は、上述した定着ロール22よりも硬めのJIS A硬
度で40度のシリコーンゴム)から形成されている。
定着シートSの通紙速度を10mm/秒〜500mm/
秒に設定され、予熱空間Pの隙間を0.5mm〜20m
mに設定されており、定着ロール22と加熱兼駆動ロー
ル28との互いの中心を結んだ距離分だけを通過する予
熱時間として、0.1秒〜4秒の条件を満足するよう
に、種々の設定値が規定されている。
加熱兼駆動ロール28の内部には、発熱源26として、
この一実施例においては、両端の配光を中央より50%
大きく設定した600Wのハロゲンランプが備えられて
いる。この加熱兼駆動ロール28は、この実施例におい
ては、直径20mmで、肉厚1.75mmのアルミパイ
プ製の芯金をアルマイト処理したもので、両端部には、
支軸部28Aが同軸に固定されている。また、両支軸部
28Aには、図2に示すように、耐熱樹脂のポリエーテ
ルエーテルケトン(PEEK)製の直径24mmのカラ
ー30が固定されており、これにより、加熱兼駆動ロー
ル28に巻き付けられた定着ベルト32の蛇行や片寄り
を防止している。
実施例においては、駆動ロールとして機能するように構
成されている。即ち、この加熱兼駆動ロール28の一方
の支軸部28Aには、従動ギヤ42が同軸に固定されて
いる。ここで、この従動ギヤ42には、詳細は図示して
いないが駆動機構(即ち、駆動手段)を構成する駆動ギ
ヤ44(即ち、図示しない駆動源からの駆動力を図示し
ない駆動力伝達機構を介して受けて回転駆動される駆動
ギヤ44)が噛合しており、この駆動ギヤ44を介して
駆動機構からの駆動力が従動ギヤ42に伝達されて、加
熱兼駆動ロール28が回転駆動されるように構成されて
いる。
4は、取り付けスティ16に固定された支軸46に回動
自在に軸支されている。この支軸46には、旋回アーム
48の一端部(基端部)が旋回可能に軸支されている。
この旋回アーム48の他端部(先端部)には、上述した
加熱兼駆動ロール28の支軸部28Aが回動自在に軸支
されている。ここで、従動ギヤ42と駆動ギヤ44と
は、同一モジュールを有して形成され、互いに噛合して
いる。これにより、従動ギヤ42は駆動ギヤ44の回転
に伴い従動回転されると共に、駆動力伝達状態が維持さ
れたままで、駆動ギヤ44の周囲を旋回可能な状態とな
されている。
加熱兼駆動ロール28の支軸部28Aが挿通されると共
に、これの旋回動作を案内する(即ち、を少なくとも搬
送方向に沿って移動可能に案内する)ためのガイド溝5
0が形成されている。従って、このガイド溝50は、こ
の一実施例においては、支軸46を中心として、支軸4
6と支軸部28Aとの間の距離を半径とする円弧状に形
成されている。
は、硬質アルマイト層が形成されている。これにより、
加熱兼駆動ロール28が回転駆動される際において、加
熱兼駆動ロール28の外周面と定着ベルト32の内周面
とは、硬質アルマイト層を介して互いに摩擦係合し、加
熱兼駆動ロール28の回転が確実に定着ベルト32に伝
達されて、定着ベルト32が良好に走行駆動されること
になる。
ルト32は、未定着シートS上の未定着トナーを放熱に
より予熱して定着できるように、その定着ベルト32の
1平方cm当たりの熱容量が、0.002cal/℃〜
0.025cal/℃のものが好ましいものである。こ
のため、この実施例においては、定着ベルト32は、内
径が50mm、厚さが40μmのニッケル電鋳等の無端
状のベルト本体と、このベルト本体の外周面に厚さ15
0μmで添着されたシリコーンゴムの耐熱弾性離型層と
を備えて構成されている。
装置10は、定着ベルト32の外周面に、離型用のオイ
ルを微量に塗布するためのオイル塗布ロール36を備え
ている。このオイル塗布ロール36は、図4に示すよう
に、取り付けスティ16にベアリング(図示せず)を介
して回転自在に軸支された支軸36Aと、この支軸36
Aの外周にシリコーンオイルを含浸させた耐熱紙層36
Bとを備えて構成されており、支軸36Aは、この一実
施例においては、直径8mmの鉄製シャフトから形成さ
れ、耐熱紙層36Bは、その外周に100μmの多孔質
フッ素樹脂フィルム36Cが装着された状態で、直径1
4mmのローラ外径を有するように形成されている。
することにより、定着ベルト32の外周面への安定した
微量のオイル塗布が可能となる。
上述したオイル塗布ロール36の構成のみならず、図5
に示すように、金属芯金上に、シリコーンゴム等の耐熱
弾性体層を設けた定着ベルト32にオイル塗布とクリー
ニングをするドナーロール37と、金属芯金上に、合成
皮革等を設けたクリーニングロール39と、金属芯金上
に、シリコーンオイルを含浸させた不織布や、不織布か
らなる層と合成皮革からなる層とを設けたオイル塗布ロ
ール41とを組み合わせた3本のロールによる定着ベル
ト・オイル塗布・クリーニング機構を採用することもで
きるものである。
の説明}一方、定着ベルト32へテンションを付与する
ための機構として、この定着装置10は、図1に示すよ
うに、テンションレバー38を備えている。このテンシ
ョンレバー38は、その下端を取り付けスティ16に揺
動自在に軸支され、その上端をテンションスプリング5
2を介して、取り付けスティ16の一端に接続されてい
る。このテンションスプリング52の付勢力により、テ
ンションレバー38は、その中間部で加熱兼駆動ロール
28の外周に所定の圧接力F2で当接するように、回動
付勢されている。
勢力によりテンションレバー38を介して加熱兼駆動ロ
ール28は、上述したガイド溝50に沿って定着ロール
22から離間する方向に偏倚させられ、これにより、加
熱兼駆動ロール28と定着ロール22とにエンドレスに
掛け渡された定着ベルト32は、その上側部をオイル塗
布ロール36に規制された状態で、所定のテンションに
緊張された状態で張られることになる。これにより、定
着ベルト32は、加熱兼駆動ロール28の回転に伴い、
スリップや緩みの無い安定した状態でエンドレスに走行
駆動されることになる。
接機構の説明}次に、定着ベルト32と加圧ロール24
とを、定着ベルト32の定着ロール22への巻き付け位
置において、互いに所定の圧接力で圧接させるための圧
接機構54を説明する。この圧接機構54は、取り付け
スティ16に一端部で揺動自在に支軸56を介して軸支
され、加圧ロール24の芯金部24Aに下方から当接可
能になされた加圧レバー40と、この加圧レバー40の
他端に下端を連結され、その上端を取り付けスティ16
の上部に連結された加圧スプリング58とを備えて構成
されている。この加圧スプリング58の付勢力により、
加圧レバー40は、加圧ロール24の芯金部24Aの外
周に所定の圧接力F1で当接し、この結果、定着ロール
22に巻き付けられた定着ベルト28と加圧ロール24
とは、この所定の圧接力で互いに圧接することになる。
即ち、定着ベルト32と加圧ロール24とは、所定のニ
ップ幅で互いに転接することになる。
ル22と加圧ロール24との取り付け位置は、定着ベル
ト32に対して定着ロール22の中心位置から下方に降
ろされた垂線から時計方向に所定の角度だけ傾いた状態
となるように設定されている。これにより、定着ベルト
32と加圧ロール24とのニップ位置(即ち、上述した
ニップ幅の中心位置)は、定着ロール22の中心位置の
直下よりも、僅かに、未定着シートSの搬送方向に沿っ
て前方(図中、左方)に偏倚した位置となるように規定
されることになる。
は、図示しない搬送機構により搬送されてきた未定着シ
ートSを定着ベルト32と加圧ロール22との転接部に
向けてガイドするためのガイド板34を備えている。こ
のガイド板34は、図6に示すように、加熱兼駆動ロー
ル28と定着ロール22との軸間の中間点より垂線を降
ろした中央位置Mで、ガイド板34の上面と定着ベルト
32下部との隙間L1が3mmとなるように設置されて
いる。尚、この実施例では、加熱兼駆動ロール28と定
着ロール22との軸間の距離L3は、47mmであり、
定着ロール22の中心よりの垂線と、上記した中央位置
Mとの間の距離L2は、23.5mmに設定されてい
る。
表面にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフ
ッ素樹脂による離型処理層62が設けられている。この
ガイド板34は、図1及び図6に示すように、未定着画
像を乱さないように接地されているが、接地する代わり
に、除電ブラシ、バリスタ素子、ダイオード等を使用す
ることもできる。
28とに巻き付けられた定着ベルト32の下側辺が略水
平状態で図中左方に向けて走行するように設定され、ま
た、ガイド板34と定着ベルト32との間の距離が、加
熱兼駆動ロール28の直下において、約5乃至20mm
の範囲となるように設定されている。即ち、ガイド板3
4は、上述したニップ位置に対して上り傾斜状態で向か
うように、定着ベルト32の水平な下側辺に対して斜め
に設定されている。
34とは、ニップ位置を頂点とした所謂くさび状の搬送
空間を規定しており、このようにして、未定着シートS
は、ガイド板34上を搬送されることに伴い、定着ベル
ト32と加圧ロール24とのニップ位置に確実にもたら
され、ここで所定の圧接力F1に基づき圧接され、定着
ベルト32からの熱放射を受けて予め未定着トナーが加
熱されているので、この結果、未定着のトナーがシート
上に熱定着されることになる。
10は、定着ベルト32の温度を制御するために、サー
ミスタ60を備えている。このサーミスタ60は、この
実施例においては、図示するように、定着ベルト32の
非通紙部、即ち、加熱兼駆動ロール28に直接的に巻回
される定着ベルト32のうちの、図中右側部分に接触
し、これの表面温度を検出することができるように構成
されている。即ち、このサーミスタ60は、図示しない
制御ユニットに電気的に接続され、この制御ユニットに
定着ベルト32の温度情報を伝達するように構成されて
いる。
明}上述した構成の定着装置10を、図8及び図9に示
すように、定着ロール22の中心点をC1、中心点C1
から下方に降ろした垂線と定着ベルト32の巻き付け位
置との交点をC2、加圧ロール24の中心点をC3と
し、直線C1・C2と、直線C2・C3との間の角度を
θと定義した場合、加圧ロール24の位置の変更で、θ
が90度〜180度となるように改造し(図8では、θ
が90度及び175度の場合の加圧ロール24の位置を
夫々示されている。)、通紙速度を70mm/秒とし、
定着圧力を20kgfとし、定着ベルト32の表面温度
を160℃に夫々設定し、定着ロール22と加圧ロール
24との硬度と角度θとを変化させている。
した場合、実験例2として68kg紙を使用した場合、
実験例3としてOHPフィルムを使用した場合、と3種
類の試験用紙について、ミノルタCF−70用トナーで
未定着画像を転写したものを使用して、画像の乱れ、光
沢ムラ等が発生するか否かを試験した。これら試験にお
いては5枚通紙して、5枚全てにおいて画像の光沢ムラ
が発生しない場合には○、1枚でも画像の光沢ムラとう
が発生した場合には△、5枚全てにおいて画像の光沢ム
ラが発生した場合には×、更に、1枚でも定着ベルト3
2に試験用紙が巻き付いた場合には▲と表示する状態
で、それらの試験結果を、表1乃至表3に、夫々示す。
が125度〜140度の範囲にある場合は、ほぼ良好な
結果を示しているが、角度θが140度より大きくなる
と、徐々に画像の光沢ムラ等が発生しやすくなっている
ことが理解される。また、角度θが110度以下になる
と、定着ベルト32に用紙が巻き付いてしまう場合が多
く、角度θが100度、90度のばあいには、用紙がす
べて定着ベルト32に巻き付き、画像の良否の判断がで
きない状態にあった。尚、定着ロール22のゴム硬度が
加圧ロール24のゴム硬度よりも高く、且つ、両者の差
が大きい場合には、画像の光沢不良が発生する確率が高
いことが判明した。
度、180度の場合を除き、画像の光沢ムラ等は発生せ
ず、良好の画像が得られた。角度θが175度、180
度の場合、定着ロール22のゴム硬度が60度の場合に
画像の光沢ムラが発生し、角度θが180度の場合に
は、定着ロール22のゴム硬度と加圧ロール24のゴム
硬度に拘わらず光沢不良が発生し、定着ロール22のゴ
ム硬度が60度の場合には、必ず画像の光沢ムラ等が発
生した。
2とほぼ同様の実験結果が得られた。
度θとしては、125度〜160度が好適することが判
明した。このように、加熱ロール28を定着ベルト32
を走行駆動するための駆動ロールとして機能させたとし
ても、良好に定着ベルト32を走行駆動させることがで
き、しかも、角度θを変化させて、最適の定着状態を探
し出すことができるものである。従って、このように定
着ベルト32を加熱兼駆動ロール28により走行駆動さ
せることができるので、定着ベルト32を走行駆動させ
るための駆動機構を設計するに際して、その設計上の自
由度をより向上させることが可能となる。
た実施例の構成に限定されることなく、この発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまで
もない。
兼駆動ロール28のみが、少なくとも搬送方向に沿って
移動可能に設定されたが、この発明はこのような構成に
限定されることなく、従動ギヤ42が固定された加熱兼
駆動ロール28と従動ギヤ42に噛合する駆動ギヤ44
とをサブフレームに夫々回転自在に取り付け、このサブ
フレームを取り付けスティ16に対して移動可能に取り
付けるように構成してもよい。この場合、駆動ギヤ44
に駆動力を伝達する部材としてエンドレスベルト(又
は、エンドレスチェーン)を採用し、このエンドレス伝
達部材に対してテンション付与機構を作用させることに
より、サブフレームを搬送方向と平行な直線状に移動可
能に支持することも可能となる。
ば、定着ベルトを走行駆動するための駆動機構を設計す
るに際して、設計上の自由度をより向上させることので
きる定着装置が提供されることになる。
成を概略的に示す正面図である。
ルを取り出して示す側面図である。
取り出して示す正面図である。
ルの構成を取り出して示す正面図である。
る、定着ベルトにオイルを塗布するための定着ベルト・
オイル塗布・クリーニング機構の構成を示す正面図であ
る。
を示す正面図である。
る。
面図である。
す正面図である。
である。
Claims (11)
- 【請求項1】定着ロールと、 この定着ロールに転接するように付勢される加圧ロール
と、 未定着トナーが表面に担持されたシートが搬送されてく
る搬送方向に関して、前記定着ロールの上流側に配設さ
れた駆動ロールと、 前記定着ロールと駆動ロールとにエンドレスに掛け渡さ
れ、発熱源からの熱伝達を受けて、該定着ロールと前記
加圧ロールとの転接部を通過する前の前記シート上の未
定着トナーを予熱する定着ベルトと、 前記駆動ロールを回転駆動する駆動手段と、 を具備することを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】前記発熱源は、前記駆動ロールに内蔵され
ていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 【請求項3】前記駆動ロールは、少なくとも前記搬送方
向に沿って移動可能に取り付けられていることを特徴と
する請求項1又は2に記載の定着装置。 - 【請求項4】前記駆動ロールを前記定着ロールから離間
する方向に付勢する付勢手段を更に具備することを特徴
とする請求項3に記載の定着装置。 - 【請求項5】前記駆動手段は、前記駆動ロールに同軸に
固定された駆動歯車と、この駆動歯車に噛合する伝達歯
車とを備え、 前記駆動歯車は、前記伝達歯車の周囲を、これとの噛合
状態を維持したままで旋回可能であることを特徴とする
請求項3又は4に記載の定着装置。 - 【請求項6】前記伝達歯車は、所定の固定軸線回りに回
転自在に軸支され、 前記駆動歯車は、基端部を前記固定軸線回りに旋回可能
に軸支された旋回アームの先端部に、回転自在に軸支さ
れていることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。 - 【請求項7】前記定着ベルトは、熱伝達材から形成され
たエンドレス状の基材と、この基材の外周面に被覆され
た離型層とを備えて形成されていることを特徴とする請
求項1乃至6の何れか1項に記載の定着装置。 - 【請求項8】前記基材は、金属ベルトから形成されてい
ることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。 - 【請求項9】前記基材は、ニッケル電鋳ベルトから形成
されていることを特徴とする請求項8に記載の定着装
置。 - 【請求項10】前記基材は、樹脂ベルトから形成されて
いることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。 - 【請求項11】前記基材は、ポリイミド樹脂から形成さ
れていることを特徴とする請求項10に記載の定着装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9186041A JPH1124485A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9186041A JPH1124485A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1124485A true JPH1124485A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=16181371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9186041A Pending JPH1124485A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1124485A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7582344B2 (en) | 2002-06-03 | 2009-09-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Heat roller |
CN102193448A (zh) * | 2010-03-12 | 2011-09-21 | 株式会社理光 | 定影装置和包括该定影装置的成像设备 |
-
1997
- 1997-06-27 JP JP9186041A patent/JPH1124485A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7582344B2 (en) | 2002-06-03 | 2009-09-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Heat roller |
CN102193448A (zh) * | 2010-03-12 | 2011-09-21 | 株式会社理光 | 定影装置和包括该定影装置的成像设备 |
US8909074B2 (en) | 2010-03-12 | 2014-12-09 | Ricoh Company, Limited | Fixing device and image forming apparatus including same |
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