JPH11244766A - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置

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JPH11244766A
JPH11244766A JP6418798A JP6418798A JPH11244766A JP H11244766 A JPH11244766 A JP H11244766A JP 6418798 A JP6418798 A JP 6418798A JP 6418798 A JP6418798 A JP 6418798A JP H11244766 A JPH11244766 A JP H11244766A
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JP
Japan
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liquid
suction
discharge valve
discharge
valve inlet
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JP6418798A
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English (en)
Inventor
Takashi Horiuchi
隆司 堀内
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体を加工物上にボタ落ちなどなく良好に吐
出する。 【解決手段】 液体吸引弁部22bは、シリンダ部22
a内のピストン24による吸引動作(矢印X方向の移
動)により小型タンク16内からのコーティング液11
をシリンダ部22a内に吸引するように吸引弁用ボール
29の浮上で弁を開いている。一方、液体吸引弁部22
bは、シリンダ部22a内のピストン24による圧縮動
作(矢印X方向の移動)により液体吸引弁部22bで
シリンダ部22a内に吸引されたコーティング液11を
外部に吐出するように吐出弁用ボール32の浮上で弁を
開いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を加工物上に
ボタ落ちなどなく良好に吐出できる液体吐出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】液体を加工物に吐出する液体吐出装置は
各種の構造形態があり、この液体吐出装置の吐出原理か
ら種類分けすると、液体を圧送し、この液体の吐出直
前部分に設けたバルブの流路を開いて液体を吐出させる
バルブ方式とか、容器もしくは液体経路の一部に緩衝
材を使用し、緩衝材に外圧をかけることにより液体を吐
出させる緩衝材方式とか、液体を吐出量分だけ空圧で
圧送して、この液体を吐出量分だけ吐出させる圧送方式
とか、特開平6−170303号公報に開示されてい
るようにシリンダ内でスクリュウを回転させ、このスク
リュウの谷間に入り込んだ液体をスクリュウの回転に伴
って軸方向に移動させながら吐出させるスクリュウ方式
とかが知られている。
【0003】ところで、近年開発された周知のコンパク
ト・ディスク(CD)などでは、凹凸状の信号面を形成
した円板状のディスク基板上に反射膜を膜付けした後、
ディスク基板を高速回転させながら反射膜上の内周部に
液体吐出装置を用いて保護膜用の透明樹脂を滴下してス
ピンコートにより保護膜を膜付けしている。
【0004】また、最近開発された周知のDVD用の貼
り合わせディスクでは、0.6mm厚のディスク基板上
の内周部に液体吐出装置を用いて接着用の紫外線硬化樹
脂を滴下してスピンコートにより紫外線硬化樹脂を膜付
けした後、さらに紫外線硬化樹脂膜の上に0.6mm厚
のディスク基板を乗せて紫外線を照射することで2枚の
ディスク基板を貼り合わせている。
【0005】上記したコンパクト・ディスク又はDVD
用の貼り合わせディスクに夫々適用される各液体吐出装
置では、保護膜用の透明樹脂又は接着用の紫外線硬化樹
脂を各ディスクの内周部にボタ落ちなどなく略定量均一
に滴下する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術の〜項で説明した各方式による液体吐出装置をコ
ンパクト・ディスク又はDVD用の貼り合わせディスク
に適用した場合に、項記載のバルブ方式では、バルブ
が開く瞬間と閉じる瞬間に液体の吐出量が多くなり、デ
ィスク基板上で液体のボタ落ちが生じ易く、スピンコー
ト時に塗布むらになったり、ディスク基板の貼り合わせ
時に気泡発生の原因となる。
【0007】また、項記載の緩衝材方式では、低粘度
(約100cps以下)の液体を微少量吐出するには好
都合であるものの、保護膜用の透明樹脂又は接着用の紫
外線硬化樹脂など高粘度の液体の場合には吐出の応答性
が悪くなり、上記したどちらの場合でも不向きである。
【0008】また、記載の圧送材方式では、液体によ
っては空圧により液面に微小な気泡が多数侵入してしま
うので適用できる保護膜用の透明樹脂又は接着用の紫外
線硬化樹脂が限定されれてしまう。
【0009】更に、記載のスクリュウ方式では、液体
をディスク基板上に略一定量吐出できるものの、スクリ
ュウを回転させるための駆動手段(モータ,ギヤ)など
が必要となり、液体吐出装置が大がかりになってしま
う。
【0010】そこで、保護膜用の透明樹脂又は接着用の
紫外線硬化樹脂などの液体をディスク基板などの加工物
上に滴下する際、液体吐出装置を簡単な構造で且つコン
パクに構成して液体をディスク基板などの加工物上にボ
タ落ちなどなく良好に吐出できる液体吐出装置が望まれ
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、円筒状のシリンダ部内を往復動
し、且つ、一つの方向への移動時に吸引動作を行ってタ
ンクに貯蔵した液体を前記シリンダ部内に吸引する一
方、一つの方向と逆方向への移動時に圧縮動作を行って
前記シリンダ部内から前記液体を押し出すピストンと、
前記タンクに貯蔵した液体を吸引するために細孔に形成
した吸引弁入口側オリフィス部と、この吸引弁入口側オ
リフィス部と連接して円錐状に形成して該吸引弁入口側
オリフィス部からの前記液体を導く吸引弁入口側円錐部
と、この吸引弁入口側円錐部と連接して前記吸引弁入口
側オリフィス部より太孔に形成し、該吸引弁入口側円錐
部からの前記液体を前記シリンダ部内に導く吸引弁出口
側オリフィス部と、前記吸引弁入口側オリフィス部の孔
よりも太径で且つ前記吸引弁出口側オリフィス部の孔よ
り小径の球状に形成されて前記吸引弁入口側円錐部に接
離する吸引弁用ボールとを少なくとも備えた液体吸引弁
部と、前記シリンダ部内から押し出された前記液体を導
くために細孔に形成した吐出弁入口側オリフィス部と、
この吐出弁入口側オリフィス部と連接して円錐状に形成
して該吐出弁入口側オリフィス部からの前記液体を導く
吐出弁入口側円錐部と、この吐出弁入口側円錐部と連接
して前記吐出弁入口側オリフィス部より太孔に形成し、
該吐出弁入口側円錐部からの前記液体を外部に吐出させ
るように導く吐出弁出口側オリフィス部と、前記吐出弁
入口側オリフィス部の孔よりも太径で且つ前記吐出弁出
口側オリフィス部の孔より小径の球状に形成されて前記
吐出弁入口側円錐部に接離する吐出弁用ボールとを少な
くとも備えた液体吐出弁部とからなり、前記ピストンの
吸引動作で前記吸引弁入口側円錐部に接した前記吸引弁
用ボールが前記吸引弁出口側オリフィス部内に浮上して
前記吸引弁入口側オリフィス部の弁を開くように動作
し、且つ、前記ピストンの吸引停止動作で前記吸引弁用
ボールが前記吸引弁入口側円錐部に再び接し、一方、前
記ピストンの圧縮動作で前記吐出弁入口側円錐部に接し
た前記吐出弁用ボールが前記吐出弁出口側オリフィス部
内に浮上して前記吐出弁入口側オリフィス部の弁を開く
ように動作し、且つ、前記ピストンの圧縮停止動作で前
記吐出弁用ボールが前記吐出弁入口側円錐部に再び接す
ることを特徴とする液体吐出装置である。
【0012】また、上記発明の液体吐出装置において、
前記吐出弁出口側オリフィス部内に前記吐出弁用ボール
の浮上量を調節する調節用ネジを突出させたことを特徴
とするものである。
【0013】更に、上記発明の液体吐出装置において、
前記タンクは、前記液体を大量に貯蔵する大型タンク
と、この大型タンクから圧送ポンプで汲み上げた前記液
体を使用する量だけ一時的に補給して該液体を前記液体
吸引出弁部に供給する小型タンクとを備えたことを特徴
とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る液体吐出装置
の一実施例を図1乃至図5を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明に係る液体吐出装置を適用し
たスピンコータの全体構成を示した構成図、図2は本発
明に係る液体吐出装置の要部となる液体吸引/吐出部を
説明するために模式的に示した斜視図、図3本発明に係
る液体吐出装置において、液体吸引/吐出部の構造を模
式的に示した図であり、且つ、液体吸引/吐出部の初期
状態を示した図、図4本発明に係る液体吐出装置におい
て、液体吸引/吐出部の液体吸引状態を示した図、図5
本発明に係る液体吐出装置において、液体吸引/吐出部
の液体吐出状態を示した図である。
【0016】本発明に係る液体吐出装置は、スピンコー
タを用いて円板状のディスク基板を高速回転させながら
保護膜用の透明樹脂とか接着用の紫外線硬化樹脂などの
コーティング液をディスク基板上に膜付けする際に、簡
単な構造でコーティング液をディスク基板上に定量的に
滴下できるものであるが、ディスク基板に限ることな
く、種々の液体及び種々の加工物にも適用できるもので
ある。
【0017】図1に示した如く、スピンコータ1は、モ
ータ2にターンテーブル3を取り付けて、このターンテ
ーブル3上に加工物としてのディスク基板4を高速回転
可能に載置している。また、ディスク基板4の内周部上
方に本発明の要部をとなる液体吐出装置10の液体吸引
/吐出部20が設けられている。
【0018】上記液体吐出装置10は、ディスク基板4
上に滴下する液体(以下、コーティング液と記す)11
を大型タンク12内に大量に貯蔵して、大型タンク12
の内部を上方から蓋体13で密閉している。また、大型
タンク12の側面12aに取り付けた圧送ポンプ14で
大型タンク12内からコーティング液11を汲み上げ
て、圧送用ホース15を介してコーティング液11を小
型タンク16に使用する量だけ一時的に補給して、小型
タンク16の内部を上方から蓋体17で密閉している。
【0019】上記小型タンク16は、小型で省スペース
化が計られているためスピンコータ1の近傍で後述する
液体吸引/吐出部20の近傍に設置されており、小型タ
ンク16内のコーティング液11の使用状況管理(温度
管理とか残量管理)を容易に行えるようになっている。
また、小型タンク16は、場合によって別な種類のコー
ティング液を貯蔵した小型タンクと交換可能に設置され
ている。
【0020】また、小型タンク16を閉蓋した蓋体17
には、圧送ポンプ14と接続した圧送用ホース15と、
後述する液体吸引/吐出部20と接続した吸引用ホース
18とが貫通孔17a,17bに夫々差し込まれてい
る。また、小型タンク16には、残量検出用の静電電容
量型センサ19Aと、満たん検出用の静電電容量型セン
サ19Bとが下方と上方に間隔を隔てて設置されてい
る。
【0021】そして、小型タンク16を閉蓋した蓋体1
7の一部(吸引用ホース18の差し込み近傍)を大気に
リークさせており、この状態で、小型タンク16内のコ
ーティング液11が減って残量検出用の静電電容量型セ
ンサ19AがONになると圧送ポンプ14が作動して、
大型タンク12内からコーティング液11を汲み上げ
て、汲み上げたコーティング液11を圧送用ホース15
を介して小型タンク16内に補給し、満たん検出用の静
電電容量型センサ19BがONになると圧送ポンプ14
が停止するようになっている。
【0022】次に、本発明の要部となる液体吸引/吐出
部20は、上下動又は回動可能に支持されたアーム21
上に取り付けられている。
【0023】上記液体吸引/吐出部20は、液体吸引/
吐出用筐体22の外部を適宜な形状に形成し、且つ、内
部を水平方向に中空円筒状に孔明けしてシリンダ部22
aを形成している。この液体吸引/吐出用筐体22のシ
リンダ部22aの一端22a側を有底孔により閉じ、
且つ、一端22a側と対向する他端22a側を開口
してカバー23で閉蓋している。
【0024】そして、液体吸引/吐出用筐体22のシリ
ンダ部22a内にピストン24が矢印X,X方向に
直線的に往復動可能に設けられている。この際、ピスト
ン24は、シリンダ部22aの内径より極僅か小径に形
成した外径部24aにシール用のパッキン25を複数嵌
め、且つ、外径部24aより小径に形成した軸部24b
をカバー23の孔23aから外部に突出させている。
【0025】また、シリンダ部22a内のピストン24
の軸部24bは、アーム21上に取り付けたポンプ26
のピストン27と連結部材28で連結されており、且
つ、シリンダ部22a内のピストン24はエアー圧又は
油圧で往復動するポンプ26のピストン27と協働して
矢印X,X方向に直線移動するようになっている。
【0026】また、図2及び図3に拡大して示した如
く、液体吸引/吐出部20の液体吸引/吐出用筐体22
は、シリンダ部22aの一端22aの有底孔側に、液
体吸引弁部22bと液体吐出弁部22cとをシリンダ部
22aから突出して設けている。
【0027】この際、後述するように、液体吸引弁部2
2bは、シリンダ部22a内のピストン24による吸引
動作(矢印X方向の移動)により小型タンク16内か
らのコーティング液11をシリンダ部22a内に吸引す
るように吸引弁用ボール29の浮上で弁を開いている。
一方、液体吸引弁部22bは、シリンダ部22a内のピ
ストン24による圧縮動作(矢印X方向の移動)によ
り液体吸引弁部22bでシリンダ部22a内に吸引され
たコーティング液11を外部に吐出するように吐出弁用
ボール32の浮上で弁を開いている。
【0028】まず、液体吸引/吐出用筐体22の液体吸
引弁部22bは、小型タンク16(図1)からの吸引用
ホース18と接続してコーティング液11を吸引するた
めに水平に形成した吸引弁入口導入部22bと、この
吸引弁入口導入部22bと連接して上方に向かって細
孔に形成して吸引したコーティング液11を導く吸引弁
入口側オリフィス部22bと、この吸引弁入口側オリ
フィス部22bと連接した上方部位を円錐状に形成し
て吸引弁入口側オリフィス部22bからのコーティン
グ液11を導く吸引弁入口側円錐部22bと、この吸
引弁入口側円錐部22bと連接して上方に向かって吸
引弁入口側オリフィス部22bの細孔よりも太孔に形
成して吸引弁入口側円錐部22bからのコーティング
液11を導く吸引弁出口側オリフィス部22bと、こ
の吸引弁出口側オリフィス部22bの上方部位から水
平に形成して吸引弁出口側オリフィス部22bからの
コーティング液11を導く吸引弁出口側水平経路22b
と、この吸引弁出口側水平経路22bとシリンダ部
22aの一端22a側の上部とを接続するために垂直
に形成して吸引弁出口側水平経路22bからのコーテ
ィング液11をシリンダ部22a内の一端22a側に
導く吸引弁出口側垂直経路22bとからなっている。
【0029】そして、引弁出口側オリフィス部22b
の上方から吸引弁入口側オリフィス部22bの細孔よ
りも太径で且つ吸引弁出口側オリフィス部22bの太
孔より小径の球状に形成された吸引弁用ボール29を挿
入した後、引弁出口側オリフィス部22bの上部を弁
キャップ30で閉蓋している。ここでは、後述するよう
に吸引弁用ボール29が吸引弁入口側円錐部22b
対して接離自在になっている。
【0030】一方、液体吸引/吐出用筐体22の液体吐
出弁部22cは、シリンダ部22aの一端22a側の
下部と接続するために垂直に形成してシリンダ部22a
内の一端22a側から押し出されたコーティグ液11
を導く吐出弁入口側垂直経路22cと、この吐出弁入
口側垂直経路22cと連接して水平に形成して吐出弁
入口側垂直経路22cからのコーティグ液11を導く
吐出弁入口側水平経路22cと、この吐出弁入口側水
平経路22cと連接して上方に向かって細孔に形成し
て吐出弁入口側水平経路22cからのコーティグ液1
1を導く吐出弁入口側オリフィス部22cと、この吐
出弁入口側オリフィス部22cと連接した上方部位を
円錐状に形成して吐出弁入口側オリフィス部22c
らのコーティグ液11を導く吐出弁入口側円錐部22c
と、この吐出弁入口側円錐部22cと連接して上方
に向かって吐出弁入口側オリフィス部22cの細孔よ
りも太孔に形成して吐出弁入口側円錐部22cからの
コーティグ液11を導く吐出弁出口側オリフィス部22
と、この吐出弁出口側オリフィス部22cの上方
部位から水平に形成して吐出弁出口側オリフィス部22
からのコーティグ液11を導く吐出弁出口側水平経
路22cと、この吐出弁出口側水平経路22cから
下方に向かって垂直に形成し且つ下端に液体吐出ノズル
31を取り付けて、吐出弁出口側水平経路22cから
のコーティグ液11を液体吐出ノズル31に導く吐出弁
出口側垂直経路22cとからなっている。
【0031】そして、吐出弁出口側オリフィス部22c
の上方から吐出弁入口側オリフィス部22cの細孔
よりも太径で且つ吐出弁出口側オリフィス部23c
太孔より小径の球状に形成された吐出弁用ボール32を
挿入した後、吐出弁出口側オリフィス部22cの上部
を弁キャップ33で閉蓋している。ここでは、後述する
ように吐出弁用ボール32が吐出弁入口側円錐部22c
に対して接離自在になっている。
【0032】更に、液体吐出弁部22c側の弁キャップ
33には、吐出弁用ボール32の浮上高さを調節するた
めの調節用ネジ34が螺合しており、この調節用ネジ3
4は吐出弁出口側オリフィス部22c内に突出して、
後述するように吐出弁出口側オリフィス部22c内に
浮上した吐出弁用ボール32が当接可能になっている。
【0033】次に、上記構成による液体吐出装置10の
動作について、図1及び図3〜図5を併用して説明す
る。
【0034】まず、図3に示した如く、液体吐出装置1
0の初期状態では、液体吸引/吐出用筐体22のシリン
ダ部22a内でピストン24がシリンダ部22aの一端
22a側に至っている。この初期状態時に液体吸引弁
部22b側では、吸引弁入口側円錐部22bに吸引弁
用ボール29が接しているため、吸引弁入口側オリフィ
ス部22bと吸引弁出口側オリフィス部22bとの
間は吸引弁用ボール29によって吸引弁入口側オリフィ
ス部22bの弁が閉じた状態を維持している。一方、
初期状態時に液体吐出弁部22c側では、液体吸引弁部
22b側と同様に、吐出弁入口側円錐部22cに吐出
弁用ボール32が接しているため、吐出弁入口側オリフ
ィス部22cと吐出弁出口側オリフィス部22c
の間は吐出弁用ボール32によって弁が閉じた状態を維
持している。従って、初期状態では、液体吸引弁部22
bによる液体吸引動作及び液体吐出弁部22cによる液
体吐出動作が共に停止している。
【0035】次に、図4に示した如く、ポンプ26のピ
ストン27を矢印X方向に作動させる。ここで、液体
吸引/吐出用筐体22のシリンダ部22a内でピストン
24がポンプ26のピストン27と協働して矢印X
向に移動しながら吸引動作を開始すると、シリンダ部2
2a内の圧力が下がり、吸引弁入口側円錐部22b
接している吸引弁用ボール29が吸引弁出口側オリフィ
ス部22b内の上方に向かって浮上して吸引弁入口側
オリフィス部22bの弁を開くように動作する。従っ
て、小型タンク16内から吸引用ホース18で吸引した
コーティング液11は、シリンダ部22a内のピストン
24の吸引力により吸引弁入口導入部22b,吸引弁
入口側オリフィス部22b,吸引弁入口側円錐部22
,吸引弁出口側オリフィス部22bに順に吸い上
げられて、この後、吸引弁出口側水平経路22b,吸
引弁出口側垂直経路22bを経由してシリンダ部22
a内の一端22a側に動圧,静圧,脈動などなく極自
然な状態で溜められて行く。
【0036】この後、矢印X方向に移動しているピス
トン24がシリンダ部22a内の他端22a側に至っ
た位置でピストン24の吸引動作を停止すると、コーテ
ィング液11の液流の失速とともに吸引弁出口側オリフ
ィス部22b内に浮上していた吸引弁用ボール29が
降下して吸引弁入口側円錐部22bに再び接するの
で、吸引弁用ボール29で吸引弁入口側オリフィス部2
2bの弁を閉じた状態となり、コーティング液11の
吸引動作が終了する。
【0037】次に、図5に示した如く、液体吸引弁部2
2bの吸引動作が終了した位置で、ポンプ26のピスト
ン27を吸引動作時と逆に矢印X方向に作動させる。
ここで、液体吸引/吐出用筐体22のシリンダ部22a
内でピストン24がポンプ26のピストン27と協働し
て矢印X方向に移動しながら圧縮動作を開始すると、
シリンダ部22a内のピストン24によってシリンダ部
22a内の一端22a側に溜められたコーティング液
11に押し出し力が加わり、コーティング液11がシリ
ンダ部22a内から吐出弁入口側垂直経路22c,吐
出弁入口側水平経路22cを経由して吐出弁入口側オ
リフィス部22cに押し出される。そして、コーティ
ング液11が吐出弁入口側オリフィス部22cまで押
し出されると、コーティング液11の押し出し力で吐出
弁入口側円錐部22cに接している吐出弁用ボール3
2が吐出弁出口側オリフィス部22c内の上方に向か
って浮上して吐出弁入口側オリフィス部22cの弁を
開くように動作する。従って、吐出弁入口側オリフィス
部22cからのコーティング液11が吐出弁入口側円
錐部22cを通って吐出弁出口側オリフィス部22c
に押し出され、更に、押し出されたコーティング液1
1は吐出弁出口側水平経路22c,吐出弁出口側垂直
経路22cを経由し、吐出弁出口側垂直経路22c
の下端に取り付けた液体吐出ノズル31からコーティン
グ液11を約60rpm程度の低速で回転しているディ
スク基板4の内周部に滴下(吐出)している。
【0038】この後、矢印X方向に移動しているピス
トン24がシリンダ部22a内の一端22a側に至っ
た位置でピストン24の圧縮動作を停止すると、吐出弁
出口側オリフィス部22c内に浮上していた吐出弁用
ボール32が降下して吐出弁入口側円錐部22cに再
び接するので、吐出弁用ボール32で吐出弁入口側オリ
フィス部22cの弁を閉じた状態となり、コーティン
グ液11の吐出動作が終了する。
【0039】従って、コーティング液11はピストン2
4の矢印X方向への移動でシリンダ部22a内の一端
22a側の容積が減って行く量だけ吐出されることに
なるので、液体吐出ノズル31からディスク基板4上へ
の吐出最初と吐出最後のボタ落ち現象が全く発生しな
い。また、ピストン24を駆動する駆動源を選定するこ
とにより、必要に応じてコーティング液11の吐出時の
流速を変化させることも可能である。
【0040】更に、液体吐出弁部22cの弁キャップ3
3に取り付けた調節用ネジ34を回転して、吐出弁出口
側オリフィス部22c内に浮上する吐出弁用ボール3
2の浮上高さを調節すると、液体吐出弁部22cでコー
ティング液11の吐出動作が終り、液体吸引弁部22b
の吸引動作に切り替わる瞬間、即ち、ピストン24がシ
リンダ部22a内の一端22a側から矢印X方向に
移動し始めようとする時、吐出弁用ボール32が調節用
ネジ34の下端に当接した高さから吐出弁入口側円錐部
22cに沈み込む間にコーティング液11が逆流する
量を調節することができるので、液体吐出ノズル31の
針先の液だまりや気泡の巻き込みを防止できる。
【0041】尚、この後、ディスク基板4の内周部に滴
下されたコーティング液11は、回転遠心力によりディ
スク基板4の内周部から外周部に向かって放射状に拡散
して、コーティング液11がディスク基板4上に均一に
膜付けされる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る液体吐出装置
において、請求項1記載によると、液体吸引弁部は、シ
リンダ部内のピストンによる吸引動作(矢印X方向の
移動)によりタンク内からの液体(コーティング液)を
シリンダ部内に吸引するように吸引弁用ボールの浮上で
弁を開き、一方、液体吸引弁部は、シリンダ部内のピス
トンによる圧縮動作(矢印X方向の移動)により液体
吸引弁部でシリンダ部内に吸引された液体を外部に吐出
するように吐出弁用ボールの浮上で弁を開いているの
で、液体吸引弁部で吸引された液体をシリンダ部内に動
圧,静圧,脈動などなく極自然な状態で溜めることがで
き、更に、液体吐出弁部ではシリンダ部内に溜められた
液体の容積が減って行く量だけ吐出されるので、加工物
(ディスク基板)上への吐出最初と吐出最後のボタ落ち
現象が全く発生しないなどの効果が生じる。
【0043】また、請求項2記載によると、液体吐出弁
部では吐出弁用ボールの浮上量を調節しているので、液
体吐出弁部で液体(コーティング液)の吐出動作が終
り、液体吸引弁部の吸引動作に切り替わる瞬間、吐出弁
用ボールが調節用ネジの下端に当接した高さから吐出弁
入口側円錐部に沈み込む間に液体が逆流する量を調節す
ることができるで、液体吐出弁部側の液体吐出口に取り
付けた例えば液体吐出ノズルの針先の液だまりや気泡の
巻き込みを防止できる。
【0044】更に、請求項3記載によると、液体を大型
タンクから小型タンクに使用する量だけ一時的に補給し
ているので、小型タンクを液体吸引/吐出部の近傍に設
置することができ、液体の使用状況管理(温度管理とか
残量管理)を容易に行えると共に、場合によって別な種
類のコーティング液を貯蔵した小型タンクと交換でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体吐出装置を適用したスピンコ
ータの全体構成を示した構成図である。
【図2】本発明に係る液体吐出装置の要部となる液体吸
引/吐出部を説明するために模式的に示した斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る液体吐出装置において、液体吸引
/吐出部の構造を模式的に示した図であり、且つ、液体
吸引/吐出部の初期状態を示した図である。
【図4】本発明に係る液体吐出装置において、液体吸引
/吐出部の液体吸引状態を示した図である。
【図5】本発明に係る液体吐出装置において、液体吸引
/吐出部の液体吐出状態を示した図である。
【符号の説明】
1…スピンコータ、3…ターンテーブル、4…ディスク
基板、10…液体吐出装置、11…液体(コーティング
液)、12…大型タンク、16…小型タンク、20…液
体吸引/吐出部、22…液体吸引/吐出用筐体、22a
…シリンダ部、22b…液体吸引弁部、22b…吸引
弁入口導入部、22b…吸引弁入口側オリフィス部、
22b…吸引弁入口側円錐部、22b…吸引弁出口
側オリフィス部、22b…吸引弁出口側水平経路、2
2b…吸引弁出口側垂直経路、22c…液体吐出弁
部、22c…吐出弁入口側垂直経路、22c…吐出
弁入口側水平経路、22c…吐出弁入口側オリフィス
部、22c…吐出弁入口側円錐部、22c…吐出弁
出口側オリフィス部、22c…吐出弁出口側水平経
路、24…ピストン、29…吸引弁用ボール、31…液
体吐出ノズル、32…吐出弁用ボール、34…調節用ネ
ジ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状のシリンダ部内を往復動し、且つ、
    一つの方向への移動時に吸引動作を行ってタンクに貯蔵
    した液体を前記シリンダ部内に吸引する一方、一つの方
    向と逆方向への移動時に圧縮動作を行って前記シリンダ
    部内から前記液体を押し出すピストンと、 前記タンクに貯蔵した液体を吸引するために細孔に形成
    した吸引弁入口側オリフィス部と、この吸引弁入口側オ
    リフィス部と連接して円錐状に形成して該吸引弁入口側
    オリフィス部からの前記液体を導く吸引弁入口側円錐部
    と、この吸引弁入口側円錐部と連接して前記吸引弁入口
    側オリフィス部より太孔に形成し、該吸引弁入口側円錐
    部からの前記液体を前記シリンダ部内に導く吸引弁出口
    側オリフィス部と、前記吸引弁入口側オリフィス部の孔
    よりも太径で且つ前記吸引弁出口側オリフィス部の孔よ
    り小径の球状に形成されて前記吸引弁入口側円錐部に接
    離する吸引弁用ボールとを少なくとも備えた液体吸引弁
    部と、 前記シリンダ部内から押し出された前記液体を導くため
    に細孔に形成した吐出弁入口側オリフィス部と、この吐
    出弁入口側オリフィス部と連接して円錐状に形成して該
    吐出弁入口側オリフィス部からの前記液体を導く吐出弁
    入口側円錐部と、この吐出弁入口側円錐部と連接して前
    記吐出弁入口側オリフィス部より太孔に形成し、該吐出
    弁入口側円錐部からの前記液体を外部に吐出させるよう
    に導く吐出弁出口側オリフィス部と、前記吐出弁入口側
    オリフィス部の孔よりも太径で且つ前記吐出弁出口側オ
    リフィス部の孔より小径の球状に形成されて前記吐出弁
    入口側円錐部に接離する吐出弁用ボールとを少なくとも
    備えた液体吐出弁部とからなり、 前記ピストンの吸引動作で前記吸引弁入口側円錐部に接
    した前記吸引弁用ボールが前記吸引弁出口側オリフィス
    部内に浮上して前記吸引弁入口側オリフィス部の弁を開
    くように動作し、且つ、前記ピストンの吸引停止動作で
    前記吸引弁用ボールが前記吸引弁入口側円錐部に再び接
    し、 一方、前記ピストンの圧縮動作で前記吐出弁入口側円錐
    部に接した前記吐出弁用ボールが前記吐出弁出口側オリ
    フィス部内に浮上して前記吐出弁入口側オリフィス部の
    弁を開くように動作し、且つ、前記ピストンの圧縮停止
    動作で前記吐出弁用ボールが前記吐出弁入口側円錐部に
    再び接することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 【請求項2】前記吐出弁出口側オリフィス部内に前記吐
    出弁用ボールの浮上量を調節する調節用ネジを突出させ
    たことを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
  3. 【請求項3】前記タンクは、前記液体を大量に貯蔵する
    大型タンクと、この大型タンクから圧送ポンプで汲み上
    げた前記液体を使用する量だけ一時的に補給して該液体
    を前記液体吸引出弁部に供給する小型タンクとを備えた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液体吐出
    装置。
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