JPH11241707A - 接地導通構造 - Google Patents

接地導通構造

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JPH11241707A
JPH11241707A JP4531398A JP4531398A JPH11241707A JP H11241707 A JPH11241707 A JP H11241707A JP 4531398 A JP4531398 A JP 4531398A JP 4531398 A JP4531398 A JP 4531398A JP H11241707 A JPH11241707 A JP H11241707A
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JP
Japan
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screw
tapping screw
members
ground conduction
conduction structure
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JP4531398A
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English (en)
Inventor
Kuniharu Katsuno
国治 勝野
Kunie Shimazu
國栄 嶋津
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板平面からの突起が許容できない箇所におい
ても、簡便かつ確実な接地導通を図ることができ、ひい
ては筐体製造コストの低減が図られる。 【解決手段】 塗装された部材間を締結するとともに、
当該部材間を同電位にするための接地導通構造におい
て、一方の部材2aから他方の部材2bへ向けて、ネジ
頭に回転方向と平行でない方向に突出した切刃部1a及
び電気伝導性を有する皿型のタッピングネジ1を螺入
し、切刃部により一方の部材を傷つけ加工を施し、ま
た、タッピングネジのネジ部により他方の部材のネジ部
素材を変形させることで、一方の部材及び他方の部材の
塗装面をはがし、タッピングネジを介して一方の部材と
他方の部材と間の接地導通を実現する接地導通構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は接地導通構造、特
に受・配電盤や制御盤の筐体組立に用いるのに適した接
地導通構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の受・配電盤及び制御盤筐体
の構造例を示す立体組立図である。受・配電盤や制御盤
の筐体は、一般に、側面枠56、前面扉57、背面扉5
8、天井パネル59、床パネル60等からなる外骨格
と、内部に受・配電盤や制御装置、器具を設置するため
の図示しない棚板、仕切り板等とから構成される。
【0003】次に、この筐体の製造方法について説明す
る。筐体を構成する各部材は、鋼板に打ち抜き、曲げ、
溶接等の成形加工が行われ、さらに防錆、美観を目的と
した塗装処理を施すことによって製造される。筐体は、
これら各部材を締結によって組み立て、完成する。締結
方法として、荷重負担の大きい箇所にはボルト、ナット
を使用し、荷重負担がそれほどかからない箇所には、組
立の簡便性を考慮して、モノボルトを使用する。
【0004】この筐体が有すべき機能としては、強度、
耐久性等の他、安全対策として、筐体の全構成部材が接
地されていること、すなわち導通が求められる。各部材
の塗装皮膜は不導体であるため、単に締結によって組み
立てるだけでは上記導通機能を満足することはできな
い。そのため、塗装皮膜を部分的にわざわざ傷つけるこ
とによって塗装を剥離し、導通させる。その方法として
は、やすり等の手作業や、図9に示すように歯付き座金
を用いてはがしたりしている。
【0005】図9は従来の受・配電盤及び制御盤筐体の
接地導通構造の一例を示す部分拡大断面図である。同図
において、骨格側の部材62cへナットの抵抗溶接,い
わゆるナットウエルド63を塗装前に施す。一方、内側
の部材62dには、スプリングワッシャー61a及びワ
ッシャー61bの下,つまり部材62d側に、座金に鋭
い凹凸のついた歯付座金62を挟み、この状態でボルト
61の締め付け力によって両部材を締結する。この締結
の結果、歯付座金62の部材62dに対する加圧回転に
より条痕G2が付き、塗装面が削られてとともに導通が
取られることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的には、上記歯付
座金62を用いた方法で導通機能を得ることができる
が、筐体には、その外側面、及び底面等、板面からの突
起が許容できない箇所がある。このような場所には、歯
付座金82を利用することは困難で、ほとんどの場合や
すりがけ等の手作業に頼らざるを得ない。
【0007】しかしながら、手作業では実際に確実な導
通が図られているかどうかを確認することが困難であ
り、そのために導通不良を起こすおそれがある。さら
に、手作業は歯付座金62を使用する方法に比べると非
常に手間がかかるため、コストを上昇させる原因となっ
ているのが現状である。
【0008】一方、現在、受・配電盤及び制御盤の小型
化、高密度化が要求される趨勢にあり、それに伴って受
・配電盤及び制御盤の安全性のさらなる向上が求められ
ている。
【0009】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、板平面からの突起が許容できない箇所にお
いても、簡便かつ確実な接地導通を図ることができ、ひ
いては筐体製造コストの低減を図ることのできる接地導
通構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、塗装された部材間を締
結するとともに、当該部材間を同電位にするための接地
導通構造において、一方の部材から他方の部材へ向け
て、ネジ頭に回転方向と平行でない方向に突出した切刃
部及び電気伝導性を有する皿型のタッピングネジを螺入
し、切刃部により一方の部材を傷つけ加工を施し、ま
た、タッピングネジのネジ部により他方の部材のネジ部
素材を変形させることで、一方の部材及び他方の部材の
塗装面をはがし、タッピングネジを介して一方の部材と
他方の部材と間の接地導通を実現する接地導通構造であ
る。
【0011】本発明はこのような手段を設けたので、受
・配電盤及び制御盤筐体等において、板平面からの突起
が許容できない箇所においても、簡便かつ確実な接地導
通を図ることができ、ひいてはコストの低減を図ること
のできる。
【0012】次に、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明において、切刃部は、螺旋スクリュー
状切刃からなっている接地導通構造である。本発明はこ
のような手段を設けたので、請求項1に係る発明と同様
な効果を奏することができる。
【0013】次に、請求項3に対応する発明は、塗装さ
れた部材間を締結するとともに、当該部材間を同電位に
するための接地導通構造において、一方の部材から他方
の部材へ向けて、ネジの回転方向と平行でない方向に突
出した切刃部及び電気伝導性を有する座金を介して、電
気伝導性を有する皿型のタッピングネジを螺入し、切刃
部により一方の部材を傷つけ加工を施し、また、タッピ
ングネジのネジ部により他方の部材のネジ部素材を変形
させることで、一方の部材及び他方の部材の塗装面をは
がし、タッピングネジ及び座金を介して一方の部材と他
方の部材と間の接地導通を実現する接地導通構造であ
る。
【0014】本発明はこのような手段を設けたので、請
求項1に係る発明と同様な効果を奏する他、座金は締結
に伴ってつぶれていくので、より強い締結力で部材を固
定することができる。
【0015】次に、請求項4に対応する発明は、塗装さ
れた部材間を締結するとともに、当該部材間を同電位に
するための接地導通構造において、一方の部材から他方
の部材へ向けてイモ型のタッピングネジを螺入し、タッ
ピングネジのネジ部により一方の部材及び他方の部材の
各ネジ部素材を変形させることで、両部材の塗装面をは
がし、タッピングネジを介して一方の部材と他方の部材
と間の接地導通を実現する接地導通構造である。
【0016】本発明はこのような手段を設けたので、請
求項1に係る発明と同様な効果を奏する他、皿穴加工を
施す必要がないので部材に対する加工の手間を少なくす
ることができる。
【0017】次に、請求項5に対応する発明は、塗装さ
れた部材間を締結するとともに、当該部材間を同電位に
するための接地導通構造において、一方の部材から他方
の部材へ向けて皿型のタッピングネジを螺入し、タッピ
ングネジのネジ部により一方の部材及び他方の部材の各
ネジ部素材を変形させることで、両部材の塗装面をはが
し、タッピングネジを介して一方の部材と他方の部材と
間の接地導通を実現する接地導通構造である。
【0018】本発明はこのような手段を設けたので、切
刃部を設けることなく請求項1に係る発明と同様な効果
が得られる他、部材皿穴とタッピングネジ皿部とが全面
で接することから、より強い締結力で部材を固定するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。各実施形態は、受・配電盤及び制御盤筐体
を構成するパネル、棚板、扉等からなる全体が塗装処理
された鋼製の部材を同電位差にするために、本発明の接
地導通構造を用いる場合で説明する。 (発明の第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施
の形態に係る受・配電盤及び制御盤筐体の接地導通構造
の構成例を示す部分詳細拡大断面図である。
【0020】図2は図1の上面図である。同図では切刃
による条痕の様子が分かるように皿型タッピングネジ1
を割愛している。図3は図1の皿型タッピングネジの部
分拡大立体図であり、切刃の特徴を示すものである。
【0021】図1に示すように接地導通構造は、筐体の
締結されるべき一方の部材2a及び他方の部材2bが皿
型タッピングネジ1によって締結されることで構成され
ている。
【0022】ここで、使用する皿型タッピングネジ1
は、そのネジ径について、必要な下穴径φFが筐体内面
側の部材2bの板厚E2より大きくなる形状(ネジ径)
になっている。また開き角をBとし、その他の寸法は任
意である。
【0023】このタッピングネジ1には、さらに、図3
に示すように、ネジの回転方向に垂直に、かつ対向する
向きの切刃1aが設けられている。つまりこの切刃1a
は皿の円錐面に対して浮きD(図1)だけ突出し、その
突出する切込面1a′がネジの回転とともに、その進行
方向の逆方向に対面するように当該面1a′が設けられ
ている。また切刃1aの個数は2個以上で軸対称に配置
される。
【0024】部材側の加工は、筐体表面に露出する側の
部材2aに対しては、予めプレス機等で外面直径φA、
開き角Bの皿穴が設けられている。また筐体内面側の部
材2bに対しては、皿型タッピングネジ1のネジ径に必
要な下穴加工が施されている。外面直径φAの決定方法
は、タッピングネジ1が切刃1aによる浮きDを加えて
も、表面から沈込量Cだけ部材2aの内部に配置できる
ように選択する。
【0025】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係る接地導通構造の形成動作について説明す
る。接地導通構造を形成するにあたっては、まず、両部
材2a,2bを同軸に配置し、皿型タッピングネジ1を
螺入する。これにより、筐体表面側の部材2aには、図
2に示すような条痕G1がつき、塗装をはがして鋼板面
を露出させる。
【0026】一方、筐体内面側の部材2bは、タッピン
グネジ1による下穴2b1の塑性変形により、下穴2b
1の塗装皮膜が壊され、同じく鋼板面が露出する。鋼板
の露出面はタッピングネジを介して繋がっているので、
完全に接地導通が図られ、しかも板面から突出すること
のない接地導通構造を実現されることになる。
【0027】上述したように、本発明の実施の形態に係
る接地導通構造は、受・配電盤及び制御盤筐体等での板
面からの突起が許容できない箇所において、皿穴を予め
設けたのち塗装処理した筐体の外平面2aと、その皿穴
と同軸にタッピングネジの下穴2b1をあけたのち塗装
処理した内部の被導通部2bとに対し、ネジ頭に回転方
向に対向した切刃加工1aを施した鋼製皿型タッピング
ネジ1を螺入し、切刃1aによる傷つけ加工とネジ1に
よる下穴2b1での素材変形によりそれぞれ鋼板面を露
出させるようにしたので、板平面からの突起が許容でき
ない箇所においても、簡便かつ確実に更には低コストで
接地導通を図ることができる。
【0028】すなわち板面から外へ突出しないような構
造としたことで、板面からの突起が許容できない箇所で
も手作業によらず確実な接地導通を図ることができ、ま
た、締結の機能と導通の機能を分離したことで、締結及
び導通を1本のタッピングネジ1で実現することができ
る。
【0029】(変形例1)本実施形態の接地導通構造に
おいては皿型タッピングネジ1の切刃形状を種々変形さ
せることができる。その変形の一例を図4に示す。
【0030】図4は同実施形態の一変形例におけるネジ
の切刃形状の構成例を示す部分拡大立体図である。同図
に示す皿型タッピングネジ1においては、切刃として、
その切刃面1b′が回転方向に対向しかつネジの回転進
行時にその進行方向の逆方向に対面するように、螺旋ス
クリュー状の突起1bが設けられている。
【0031】このように構成されたネジ1を使用すれ
ば、ネジ1を締結する際に当該ネジ1を回転螺入するこ
とにより、その螺旋スクリュー状の突起1bによって塗
装がはがされ、導通構造が形成される。
【0032】したがって、接地導通構造によれば、螺旋
スクリュー状の突起1b及びその切刃面1b′を皿の円
錐面に対応する位置に設けた形状であっても、上記と同
様な効果を得ることができる。
【0033】(変形例2)次に本実施形態の他の変形例
として、皿型タッピングネジ自体には切刃を設けず、切
刃を有する座金をネジ〜部材2a間に挿入する場合を説
明する。
【0034】図5は同実施形態の他の変形例における座
金及びネジの形状の構成例を示す部分立体図である。こ
の変形例では、ネジ〜部材2a間に切刃3aを施した筒
状の切刃座金3が設けられるとともに、皿型タッピング
ネジ1cに切欠1dが設けられる。
【0035】切刃座金3は、電気伝導性を有するととも
に、皿型タッピングネジ1cに接するように構成され
る。また、その切刃3aは、その切刃面が回転方向に対
向しかつネジの回転進行時にその進行方向の逆方向に対
面するように、切刃座金3に切り込まれる。
【0036】また、タッピングネジ1cの切欠1dは、
外側に切刃3aを設けたため内側に切れ込んだ切刃座金
3の部分が、ネジ1c〜切刃座金3間のスムーズな接触
の邪魔にならない程度に切欠いたものである。この切欠
1dは、切刃座金3の上記内側切り込み部分の引っ掛か
りによって、タッピングネジ1cと切刃座金3とが一体
で回転できるように設けられたものである。
【0037】このように構成された座金3及びネジ1c
を使用すれば、ネジ1cを締結する際に、切刃座金3が
ネジ1cとともに一体となって回転し螺入され、その切
刃3aによって導通構造が形成される。
【0038】本変形例の接地導通構造によれば、切欠1
dを施した切欠つき皿型タッピングネジ1cによって
も、上記と同様な効果を得ることができる。また、本変
形例のようにタッピングネジを切刃座金3と切欠付きタ
ッピングネジ1cとに分割すると、タッピングネジ1c
が螺入されるに従い、座金が塗装をはがしながら徐々に
押しつぶされるので、タッピングネジの締結力がより増
加するという利点を持つ。(発明の第2の実施の形態)
図6は本発明の第2の実施の形態に係る受・配電盤及び
制御盤筐体の接地導通構造の構成例を示す部分詳細拡大
断面図である。
【0039】本実施形態の接地導通構造は、第1の実施
形態と同様な状況において構成されるものである。本実
施形態では、タッピングネジ4を皿型から皿のないイモ
型に変更したことが第1の実施形態と異なっている。
【0040】図6において、使用するイモ型タッピング
ネジ4は、必要な下穴径φFが両部材2a,2bの板厚
E1,E2より大きくなるようなネジ径形状となってい
る。ネジの頭部4aは、組立性を考えプラスドライバー
用とする。
【0041】部材側には、両部材2a′,2bともにタ
ッピングネジの下穴加工が施されている。次に、以上の
ように構成された本発明の実施の形態に係る接地導通構
造の形成動作について説明する。
【0042】接地導通構造を形成するにあたっては、ま
ず、両部材2a′,2bを同軸に配置し、イモ型タッピ
ングネジ4を、板面から完全に内側にネジ頭が来るまで
螺入する。板面からネジ頭までの長さはCである。これ
により、両部材2a,2bとも、タッピングネジによる
下穴2a′1,2b1の塑性変形により、各下穴2a′
1,2b1の塗装皮膜が壊され、鋼板面が露出する。鋼
板の露出面はタッピングネジを介して繋がっているの
で、完全に接地導通が図られ、しかも板面から突出する
ことのない接地導通構造が実現される。
【0043】上述したように、本発明の実施の形態に係
る接地導通構造は、同軸に下穴2a′1,2b1を明
け、塗装された導通を取る両部材2a′,2bへ、皿の
無いイモ型のタッピングネジ4を螺入し、この両部材の
下穴に塑性変形を起して塗装をはがし、タッピングネジ
4を介して接地導通を取るようにしたので、第1の実施
形態と同様な効果が得られる他、皿穴加工を施す必要が
なく、加工の手間が軽減させることができる。 (発明の第3の実施の形態)図7は本発明の第3の実施
の形態に係る受・配電盤及び制御盤筐体の接地導通構造
の構成例を示す部分詳細拡大断面図である。
【0044】本実施形態の接地導通構造は、第1の実施
形態と同様な状況において構成されるものである。本実
施形態では、タッピングネジの皿形状及び筐体の表面に
明ける皿穴を薄型にした点が第1の実施形態と異なって
いる。
【0045】図7において、使用する皿型タッピングネ
ジ5は、そのネジ径について、必要な下穴径φFが筐体
内面側の部材2bの板厚E2より大きくなる形状(ネジ
径)になっている。また、開き角Hを図1の角Bよりも
鈍角にして、皿の形状を薄型にする。その他の寸法は任
意である。この薄型皿型タッピングネジ5に対しては、
図1に示したような切刃はつかない。
【0046】部材側の加工は、筐体表面に露出する側の
部材2a”に対し、予めプレス機等で外面直径φJ、開
き角H下穴φFの皿穴6を設ける。また、部材2a”の
皿穴以下及び筐体内面側の部材2bに対し、タッピング
ネジ5のネジ径に必要な下穴加工φFを施す。外面直径
φJの決定方法は、タッピングネジ5が表面からCだけ
内部に配置でき、かつ、このような皿穴加工を施しても
部材2a”側に長さIだけ下穴部2a”1が残るような
ものとする。
【0047】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係る接地導通構造の形成動作について説明す
る。接地導通構造を形成するにあたっては、まず、両部
材2a”,2bを同軸に配置し、薄型皿型タッピングネ
ジ5を螺入する。これにより、筐体表面側の部材2aの
下穴部2a”1、及び筐体内面側の部材2bの下穴部2
b1では、タッピングネジによる塑性変形により、各下
穴部2a”1,2b1の塗装皮膜が壊され、鋼板面が露
出する。鋼板の露出面はタッピングネジ5を介して繋が
っているので、完全に接地導通が図られ、しかも板面か
ら突出することのない接地導通構造が実現される。
【0048】上述したように、本発明の実施の形態に係
る接地導通構造は、皿穴を予め設けさらにタッピングネ
ジの下穴2a”1をあけたのち塗装処理した筐体外平面
の部材2a”と、その皿穴と同軸にタッピングネジの下
穴2b1をあけたのち塗装処理した内部の被導通部材2
bに対し、通常の皿ネジの開き角よりも鈍角で切刃のな
い薄型皿型タッピングネジ5を螺入し、この両部材2
a”,2bの両下穴2a”1,2b1に塑性変形を起す
ことによって塗装をはがし、タッピングネジ5を介して
接地導通を取るようにしたので、第1の実施形態と同様
な効果が得られる他、皿穴とネジの皿部が全面で接触す
るため、締結力が増すという効果を得ることができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されるもので
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形すること
が可能である。
【0049】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、板
平面からの突起が許容できない箇所においても、簡便か
つ確実な接地導通を図ることができ、ひいては筐体製造
コストの低減を図ることのできる接地導通構造を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る受・配電盤及
び制御盤筐体の接地導通構造の構成例を示す部分詳細拡
大断面図。
【図2】ネジ螺入の結果、皿穴部にて塗装の剥がれた部
分の様子を示す上面図。
【図3】図1の皿型タッピングネジの部分拡大立体図。
【図4】同実施形態の一変形例におけるネジの切刃形状
の構成例を示す部分拡大立体図。
【図5】同実施形態の他の変形例における座金及びネジ
の形状の構成例を示す部分立体図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る受・配電盤及
び制御盤筐体の接地導通構造の構成例を示す部分詳細拡
大断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る受・配電盤及
び制御盤筐体の接地導通構造の構成例を示す部分詳細拡
大断面図。
【図8】従来の受・配電盤及び制御盤筐体の構造例を示
す立体組立図。
【図9】従来の受・配電盤及び制御盤筐体の接地導通構
造の一例を示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
1…切刃付き皿型タッピングネジ、 1a…切刃 1a′…切刃面 1b…螺旋スクリュー状切刃 1b′…切刃面 1c…切欠き皿型タッピングネジ 1d…切欠 2a,2a′,2a”…筐体表面側の部材 2a′1,2a”1…部材2a′,2a”側の下穴部 2b…筐体内面側の部材 2b1…部材2b側の下穴部 3…筒型切刃座金 3a…筒型切刃座金の切刃 4…イモ型タッピングネジ 5…薄型皿型タッピングネジ、 6…皿穴 56…側面枠 57…前面扉 58…背面扉 59…天井パネル 60…床パネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装された部材間を締結するとともに、
    当該部材間を同電位にするための接地導通構造におい
    て、 一方の部材から他方の部材へ向けて、ネジ頭に回転方向
    と平行でない方向に突出した切刃部及び電気伝導性を有
    する皿型のタッピングネジを螺入し、 前記切刃部により前記一方の部材を傷つけ加工を施し、
    また、前記タッピングネジのネジ部により前記他方の部
    材のネジ部素材を変形させることで、前記一方の部材及
    び前記他方の部材の塗装面をはがし、 前記タッピングネジを介して前記一方の部材と前記他方
    の部材と間の接地導通を実現することを特徴とする接地
    導通構造。
  2. 【請求項2】 前記切刃部は、螺旋スクリュー状切刃か
    らなっていることを特徴とする請求項1記載の接地導通
    構造。
  3. 【請求項3】 塗装された部材間を締結するとともに、
    当該部材間を同電位にするための接地導通構造におい
    て、 一方の部材から他方の部材へ向けて、ネジの回転方向と
    平行でない方向に突出した切刃部及び電気伝導性を有す
    る座金を介して、電気伝導性を有する皿型のタッピング
    ネジを螺入し、 前記切刃部により前記一方の部材を傷つけ加工を施し、
    また、前記タッピングネジのネジ部により前記他方の部
    材のネジ部素材を変形させることで、前記一方の部材及
    び前記他方の部材の塗装面をはがし、 前記タッピングネジ及び前記座金を介して前記一方の部
    材と前記他方の部材と間の接地導通を実現することを特
    徴とする接地導通構造。
  4. 【請求項4】 塗装された部材間を締結するとともに、
    当該部材間を同電位にするための接地導通構造におい
    て、 一方の部材から他方の部材へ向けてイモ型のタッピング
    ネジを螺入し、 前記タッピングネジのネジ部により前記一方の部材及び
    前記他方の部材の各ネジ部素材を変形させることで、両
    部材の塗装面をはがし、 前記タッピングネジを介して前記一方の部材と前記他方
    の部材と間の接地導通を実現することを特徴とする接地
    導通構造。
  5. 【請求項5】 塗装された部材間を締結するとともに、
    当該部材間を同電位にするための接地導通構造におい
    て、 一方の部材から他方の部材へ向けて皿型のタッピングネ
    ジを螺入し、 前記タッピングネジのネジ部により前記一方の部材及び
    前記他方の部材の各ネジ部素材を変形させることで、両
    部材の塗装面をはがし、前記タッピングネジを介して前
    記一方の部材と前記他方の部材と間の接地導通を実現す
    ることを特徴とする接地導通構造。
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