JPH11240169A - カートリッジとそれに専用のリフィル方法および器具 - Google Patents

カートリッジとそれに専用のリフィル方法および器具

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JPH11240169A
JPH11240169A JP4554298A JP4554298A JPH11240169A JP H11240169 A JPH11240169 A JP H11240169A JP 4554298 A JP4554298 A JP 4554298A JP 4554298 A JP4554298 A JP 4554298A JP H11240169 A JPH11240169 A JP H11240169A
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inner container
cartridge
needle
liquid
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JP4554298A
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Hideo Yasutomi
英雄 保富
Shoichi Minato
祥一 湊
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーによる不適正なリフィルを防止する
ことを目的とする。 【解決手段】 少なくとも内側容器1aと外側容器1b
を有し、内側容器1aは可撓性のある袋容器で、少なく
とも含浸性の充填材5a、大気連通口12、および充填
材5aが臨む排出口1cを含み、外側容器1bは内側容
器1aの排出口1cを給液対象2に接続する接続部4を
持ち、かつ、少なくとも二面に開口部1dを有し、前記
内側容器1aは液3を収容し、前記外側容器1bに収納
されるようにして、前記内側容器1aと外側容器1bと
の間の隙間Sと、開口部1dとを通じた、リフィルされ
る、あるいはリフィルされた液3が外部に漏れだしやす
くして、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液を収容して供給
するカートリッジで、例えば、印字機構に接続してイン
クを印字ヘッドに供給するカートリッジに関するもので
あり、インクジェットプリンタなどインクによる印字を
行う各種機器に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すようなカートリッジc
が広く用いられている。このものは、プリンタ本体aへ
の接続口hを端面に持った合成樹脂製の容器で、排出口
bの内側で含浸性の充填材dを充填した排出口b側の充
填室eと、この充填室eに一部が通じた奥側のインク室
fとが形成されている。充填室eには充填材dと離れた
容器壁部分に大気連通口qが設けられている。一方、プ
リンタ本体aの側は、インクジェットプリンタの場合、
例えばそのキャリッジgにカートリッジcとの接続口h
が設けられ、この接続口hにカートリッジcの排出口b
を嵌め合わせて接続し、カートリッジc内のインクjが
キャリッジgを通じてそれに装備されたプリントヘッド
kに供給する。
【0003】未使用のカートリッジcの排出口bはシー
ル膜nによって密封されており、接続口hの側に、排出
口bおよび接続口hの接続時にシール膜nを突き破ると
ともに、カートリッジc内に充填した含浸性の充填材d
を押圧する針状の通路部材pが設けられ、この通路部材
pが充填材dを押圧したとき、充填材dに含浸していた
インクjが滲みだし、通路部材pに設けられた通路穴p
1に流れ込み始めて、これがキャリッジgを通じてプリ
ントヘッドk内に達し、印字に供されるようにする。以
降は、印字により消費されたインク分がカートリッジc
からプリントヘッドkに随時補給されるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリンタ本
体aはそれぞれメーカーや機種によって専用のインクj
を標準設定している。これは、インクjの種類やメーカ
ーによって組成や性状が異なり、インクjが通る通路の
設計、とりわけインクjを飛翔させたりする印字する部
分などの微細な通路の設計は使用するインクjの性状に
合わせて行われ、専用のもの以外のインクjが使用され
ると、インクjの通りが悪く補給不良が生じたり、補給
はされても飛翔不良などによる印字不良が生じたりする
からである。また、印字はできても画質が標準から変化
したものとなる。
【0005】しかし、ユーザーによっては、インクjを
使い切ったとき、手近に入手できるインクjをリフィル
して再使用することがときとして行われる。
【0006】例えば、市販されるカートリッジcはユー
ザーによってリフィルできる構造を持っていない。しか
し、上記した従来のようなカートリッジcは一重のハー
ドケースであるので、ユーザーによっても取り扱いやす
く、メーカーがインクjを充填して閉じた充填口を、削
り屑が外にでるタイプの穴明けねじによって穴を明け、
そこからシリンジのようなものでインクjを再注入した
後塞いでリフィルすることがある。
【0007】ユーザーによるリフィルは、ときとして専
用のインクjとは種類や性状の異なるものが注入され、
上記補給不良、印字不良、画質変化の問題が生じる。場
合によってはインクjが詰まるなどしてプリントヘッド
kなどの機器が使用不能になることもある。
【0008】本発明の目的は、ユーザーによる不適正な
リフィルを防止できるカートリッジと専用のリフィル方
法および器具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明のカートリッジは、少なくとも内側
容器と外側容器を有するカートリッジであって、内側容
器は、可撓性のある袋容器で、少なくとも含浸性の充填
材、大気連通口、および充填材が臨む排出口を含み、外
側容器は、内側容器の排出口を給液対象に接続する接続
部を持ち、かつ、少なくとも二面に開口部を有してお
り、前記内側容器は液を収容し、前記外側容器に収納さ
れていることを1つの特徴としている。
【0010】このような構成でば、カートリッジの内側
容器が可撓性を有した袋容器であっても、これを収納す
る外側容器によって、インクジェットプリンタのキャリ
ッジなどとともに動いても他と干渉しない安定した姿勢
や外形、また、排出口をキャリッジなどに着脱できるよ
うに安定して接続する接続部形状などを満足しながら、
内側容器に収容した液を排出口から外側容器の接続部を
通じて、この接続部が接続された給液対象に対して、充
填材から滲みださせながら補給することができる。
【0011】内側容器の液の使い切りによって、取り扱
いやすく作業しやすいハードな外側容器を通じて、内側
容器内に液がリフィルされるようなことがあると、外側
容器から内側容器へのリフィル通路の途中が、内側容器
と外側容器の間の隙間に通じ、また、リフィル通路を外
側容器および内側容器に突き刺したシリンジの針によっ
て確保して前記隙間との連通を断ってリフィルできたと
しても、シリンジの針を抜き去ったときにそれを突き刺
していた穴が前記隙間に通じて、リフィルされる、ある
いはリフィルされた液は前記隙間に漏れだしやすく、し
かも、外側容器の少なくとも二面に開口があって、この
開口から前記漏れだした液が外部に流出してまわりを汚
す。また、外側容器の開口に露出している内側容器の部
分にシリンジの針を突き刺してリフィルが行われるよう
なときは、内側容器が可撓性を有した比較的薄い袋容器
となるもので、リフィル後針を抜き去ったときの穴は、
普通に市販されている接着テープでは、内側容器との表
面状態や可撓性との馴染み性、および液圧のかかる穴を
塞ぐための厚みや接着性などの適合性を満足するのは難
しく、前記穴は十分に塞ぎ難く、リフィルした液が漏れ
でやすい。結局これらによって、ユーザーによる不適切
なリフィルを失敗しやすくして、不適切な再使用が行わ
れるのを防止することができる。
【0012】内側容器が半透明または透明であると、外
側容器の開口を通じて液の残量や色が外部から透けて見
えるので、交換時期や色の判別ができ、使用に便利であ
り、交換する際に色を間違えにくくなる。
【0013】また、内側容器が、充填材を充填した充填
室に一部で連通した液室を有していると、充填材を利用
した微量ずつの液の補給を確保しながら、液室を利用し
て充填材による邪魔なく液の収容効率を高めることがで
きる。
【0014】また、本発明のリフィル方法は、外側容器
の開口から露出する内側容器の部分に、カートリッジに
専用の液を収容したシリンジの針を突き刺して、前記液
を内側容器内に注入した後、このシリンジと対となって
提供される、専用の接着テープによって、前記針を抜き
去った後の穴を塞いでリフィルを終えることを1つの特
徴としている。
【0015】このような構成では、カートリッジに専用
の接着テープとシリンジが間違いなく対となって用いら
れる限り、シリンジによる針を突きさす従来通りの方法
で、カートリッジに専用の液をその外側容器の開口を通
じて内側容器内に注入することができるし、注入し終え
た針を抜き去った後の内側容器の穴は、専用の接着テー
プを内側容器の外面に貼り付けることにより、内側容器
の表面状態や可撓性との馴染み性、および液圧のかかる
穴を塞ぐ厚みや接着性などの適合性が満足し、一旦注入
した液が漏れだすのを十分に防止することができ、ユー
ザーによっても適正な液の適正なリフィルにより適正に
再使用され得る。
【0016】このために、カートリッジに専用の液を収
容したシリンジと、これと対となって提供される内側容
器の針を突き刺した後の穴を塞ぐ専用の接着テープとを
組み合わせ備えたリフィル器具が提供されると好適であ
る。
【0017】また、本発明のリフィル方法は、カートリ
ッジに専用の液を収容したシリンジ本体と、これに専用
に組み合わせた針とを用い、外側容器の開口から露出す
る内側容器の部分に、前記シリンジに装着した針を突き
刺して前記液を内側容器内に注入した後、前記針を残し
てシリンジ本体だけを取り外し、残した針に設けられた
穴塞ぎ部にて針の穴を塞ぎリフィルを終えることも今1
つの特徴としている。
【0018】このような構成では、カートリッジに専用
のシリンジが間違いなく用いられる限り、シリンジによ
る針を突きさす従来通りの方法で、カートリッジに専用
の液をその外側容器の開口を通じて内側容器内に注入す
ることができるし、注入し終えたシリンジ本体を針を残
して取り外し、残った針の穴塞ぎ部により針穴を塞い
で、内側容器の針を注入して液をリフィルした部分での
液の漏れだしを十分に防止することができるので、ユー
ザーによっても適正な液の適正なリフィルにより適正に
再使用され得る。
【0019】このために、カートリッジに専用の液を収
容したシリンジ本体と、この本体に着脱される専用の針
とを組み合わせ備え、針は自身の針穴を塞ぐ穴塞ぎ部を
有したリフィル器具が提供されると好適である。
【0020】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかにされる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
てその実施例とともに図を参照しながら詳細に説明す
る。
【0022】本実施の形態はインクジェットプリンタに
用いられるカートリッジの場合で、図1、図2に示す第
1の実施例や、図3に示す第2の実施例のように、カー
トリッジ1を給液対象となる印字機構としてのプリンタ
本体2に着脱できるように接続して、カートリッジ1内
に収容した液であるインク3をプリンタ本体2に供給す
る。カートリッジ1は少なくとも内側容器1aと外側容
器1bを有している。
【0023】場合によってはカートリッジ1は三重、あ
るいはそれ以上に重なったものとしてもよく、その方が
本発明の多重容器による特長がより発揮される。内側容
器1aは可撓性のある袋容器で、少なくとも含浸性の充
填材5a、大気連通口12、および充填材5aが臨む排
出口1cを含む。外側容器1bは、内側容器1aの排出
口1cを給液対象であるプリンタ本体2に接続する接続
部4を持ち、かつ、少なくとも二面に開口部1dを有し
ている。前記内側容器1aはインク3を収容し、前記外
側容器1bに収納されている。開口部1dは多く大きい
ほど、開口部1dによる本発明の特長がより発揮され
る。
【0024】内側容器1aおよび外側容器1bは、合成
樹脂やその他適当な材料により形成され、図1、図2に
示す第1の実施例では、端面の左方寄りに前記排出口1
cおよび接続部4を有し、接続部4の内側に繊維塊、あ
るいは合成樹脂などよりなる海綿状、スポンジ状の柔軟
な含浸性の充填材5aを収容した接続部4側の充填室5
と、この充填室5に連通口8にて通じた液であるインク
3を収容している奥側の液室としてのインク室6とを、
内側容器1aに一体に設けた仕切り壁7で左右に仕切っ
て形成されている。充填室5の接続部4と対向する反対
側には、リブ9などで充填材5aを容器壁から所定量離
した空気室11を形成し、この充填材5aから離れた内
側容器1aおよび外側容器1bの各容器壁に大気連通口
12a、12bが互いに通じ合うように相対向して設け
られ、大気連通口12を形成している。大気連通口12
bはラビリンス状に形成されて外部からゴミなどが侵入
しないようにされ、かつ大気連通口12a、12bは充
填材5aと離れていることにより充填材5aに含浸して
いるインク3を滲みださせるようなことなく、インク3
の消費に応じて大気がカートリッジ1内に導入されるよ
うにして、インク3がカートリッジ1内から接続部4を
通じてスムーズに供給されるようにする。
【0025】プリンタ本体2は、印字ヘッド13を装備
して走査移動するキャリッジ14にカートリッジ1との
接続口15が設けられ、この接続口15にカートリッジ
1の接続部4を着脱自在に接続して、カートリッジ1内
のインク3をプリンタ本体2にキャリッジ14を介して
供給し、キャリッジ14内の通路16、印字ヘッド13
内の通路17を通じて印字ノズル部18に達し、印字信
号に応じた印字ノズル部18の動作で、供給されている
インク3を飛翔させて所定の印字を行う。
【0026】接続部4と接続口15とは、第1の実施例
の場合、接続部4、接続口15の一方、例えば接続部4
を図1、図2に示すように突出した筒状に形成し、他方
の接続口15を前記筒状の接続部4を受け入れる凹形状
とされ、双方を嵌め合わすことで、自在に着脱できるよ
うに接続するようにしている。また、双方の嵌め合い状
態でインク3が外部に漏れないように、接続部4、接続
口15の嵌め合わせ面間を、その一方、図1に示す実施
例では接続口15の凹部内面に装着したゴムや樹脂より
なるOリング10によってシールするようにしてある。
また、接続部4の筒状突出端にゴムや樹脂よりなるシー
ル膜19を超音波、高周波、熱などによる溶着、あるい
は接着により貼り合わせて、接続部4を密封しインク3
が不用意に発散したり漏れだしたりしないようにしてい
る。キャリッジ14と印字ヘッド13との通路16、1
7の接続部にも、図1に模式的に示すようにインク3の
漏れを防止するゴムや樹脂などからなるシール部材20
が設けられている。
【0027】図3に示す第2の実施例は、内側容器1a
および外側容器1bの排出口1cおよび接続部4がカー
トリッジ1の端面の中央に設けられ、充填室5およびイ
ンク室6が上下に並ぶように設けられ、接続部4の側に
Oリング10を設け、キャリッジ14の接続口15との
嵌め合い面間をシールするようにしてある。しかも、接
続口15の開口部の内周には嵌まり合ったOリング10
と引っ掛かり合うストッパ部15aが設けられ、この引
っ掛かりによってOリング10を介しカートリッジ1が
接続口15から不用意に外れるのを防止している。他の
構造は、第1の実施例の場合と特に変わるところはな
く、同じ部材には同じ符合を付し、重複する説明は以下
の説明において省略される。
【0028】本実施の形態1では、図1、図3に示す接
続部4および接続口15が嵌め合わされた接続部を通じ
てカートリッジ1内のインク3がプリンタ本体2側に供
給されるが、このインク3の供給のために、前記接続部
の、少なくとも一部に、インク通路をなす通路穴22a
を持った通路部材22を有したものとしてある。
【0029】カートリッジ1内のインク3が上記のよう
に印字機構の一部であるキャリッジ14との接続部を経
て印字機構であるプリンタ本体2側に供給されるのに、
前記接続部に設けられた通路部材22が有している通路
穴22aがなすインク通路を通って行われる。
【0030】しかも、通路部材22は、カートリッジ1
と印字機構であるプリンタ本体2とを着脱できるように
接続した接続部において、シール膜19を突き破るとと
もに、カートリッジ1内の充填材5aを押圧するように
しているので、充填材5aに含浸されているインク3を
充填材5aを押圧により滲みださせて、通路部材22の
通路穴22aに侵入させやすい。従って、インク3の前
記供給がさらに安定して行われる。
【0031】通路部材22はプリンタ本体2のキャリッ
ジ14側に設けられているが、カートリッジ1側に設け
られてもよい。もっとも、これらに限られることはな
く、必要に応じて双方に設けて相互間でインク3を授受
できるように、互いに当接され、あるいは嵌め合わされ
ればよい。もっとも、通路部材22をカートリッジ1側
に設ける場合、始めから充填材5aを押圧するようにし
ておくことができる。
【0032】特に、本実施の形態では、カートリッジ1
の内側容器1aが可撓性を有した袋容器であっても、こ
れを収納する外側容器1bによって、インクジェットプ
リンタのキャリッジ14などとともに動いても他と干渉
しない安定した姿勢や外形、また、排出口1cをキャリ
ッジ14などに着脱できるように安定して接続する接続
部4の形状などを満足しながら、内側容器1aに収容し
たインク3を排出口1cから外側容器1bの接続部4を
通じて、この接続部4が接続された給液対象であるプリ
ンタ本体2などに対して、充填材5aから滲みださせな
がら補給することができる。
【0033】内側容器1aのインク3の使い切りによっ
て、取り扱いやすく作業しやすいハードな外側容器1b
を通じて、内側容器1a内にインク3がリフィルされる
ようなことがあると、外側容器1bから内側容器1aへ
のリフィル通路の途中が、内側容器1aと外側容器1b
の間の隙間Sに通じ、また、リフィル通路を外側容器1
bおよび内側容器1aに突き刺したシリンジの針によっ
て確保して前記隙間Sとの連通を断ってリフィルできた
としても、シリンジの針を抜き去ったときにそれを突き
刺していた穴が前記隙間Sに通じて、リフィルされる、
あるいはリフィルされたインク3は前記隙間Sに漏れだ
しやすく、しかも、外側容器1bの少なくとも二面に開
口1dがあって、この開口1dから前記漏れだしたイン
ク3が外部に流出してまわりを汚す。また、外側容器1
bの開口1dに露出している内側容器1aの部分にシリ
ンジの針を突き刺してリフィルが行われるようなとき
は、内側容器1aが可撓性を有した比較的薄い袋容器と
なるので、リフィル後針を抜き去ったときの穴は、普通
に市販されている、セロハンテープ、電気用のビニルテ
ープ、その他の一般接着テープでは、内側容器1aとの
表面状態や可撓性との馴染み性、および液圧のかかる穴
を塞ぐための厚みや接着性などの適合性を満足するのは
難しく、前記穴は十分に塞ぎ難く、リフィルした液が漏
れでやすい。結局これらによって、ユーザーによる不適
切なリフィルを失敗しやすくして、不適切な再使用が行
われるのを防止することができる。
【0034】なお、内側容器1aが半透明または透明で
あると、外側容器1bの開口1dを通じてインク3の残
量や色が外部から透けて見えるので、交換時期や色の判
別ができ、使用に便利であり、交換する際に色を間違え
にくくなる。
【0035】また、図1、図3に示すように、内側容器
1aが、充填材5aを充填した充填室5に一部で連通し
た液室の一例であるインク室6を有していると、充填材
5aを利用した微量ずつのインク3の補給を確保しなが
ら、充填材5aがないインク室6を利用して充填材5a
による邪魔なくインク3の収容効率を高めることができ
る。
【0036】ここで本実施の形態の1つの実施例を示す
と、内側容器1aはポリエチレン、外側容器1bはポリ
プロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン−アクリ
ル、シール膜19は薄いポリプロピレンやナイロン等と
して好適であった。
【0037】また、上記した本実施の形態のカートリッ
ジ1において、インク3を使い切ったとき、第1の実施
例として、外側容器1bの開口1dから露出する内側容
器1aの部分に、カートリッジ1に専用の液としてのイ
ンク3を収容した図4の(a)に示すようなシリンジ3
1の針32を、図4の(c)に示すように突き刺して、
前記インク3を内側容器1a内に注入した後、このシリ
ンジ31と1つに梱包され、あるいは包装され、あるい
は連結されるなどして対となって提供される、図4の
(b)に示す専用の接着テープ34によって、前記針3
2を抜き去った後の穴35を塞いでリフィルを終えるこ
とができる。
【0038】このように、カートリッジ1に専用の接着
テープ34とシリンジ31が間違いなく対となって用い
られる限り、シリンジ31による針32を突きさす従来
通りの方法で、カートリッジ1に専用のインク3をその
外側容器1bの開口1dを通じて内側容器1a内に注入
してリフィルすることができるし、注入し終えた針32
を抜き去った後の内側容器1aの穴35は、専用の接着
テープ34を内側容器1aの外面に貼り付けることによ
り、内側容器1aの表面状態や可撓性との馴染み性、お
よび液圧のかかる穴35を塞ぐ厚みや接着性などの適合
性が満足し、一旦注入した液が漏れだすのを十分に防止
することができ、ユーザーによっても適正な液の適正な
リフィルにより適正に再使用され得る。
【0039】このために、カートリッジ1に専用のイン
ク3を収容したシリンジ31と、これと対となって提供
される内側容器1aの針32を突き刺した後の穴35を
塞ぐ専用の接着テープ34とを組み合わせ備えたものが
リフィル器具として提供されれば好適であり、カートリ
ッジ1を再提供し、再購入する場合に比し、資源および
経費の削減が図れる。この場合の接着テープ34は内側
容器1aと同じ材料であるポリエチレンテープを基材に
した、ポリエチレンとの間で接着性を発揮できる接着剤
を塗布したものが好適となる。しかし、これに限られる
ことはない。
【0040】また別の実施例としては、図4の(a)に
示すように、カートリッジ1に専用のインク3を収容し
たシリンジ本体31aと、これに専用に組み合わせた針
32とを用い、外側容器1bの開口1dから露出する内
側容器1aの部分に、前記シリンジ本体31aに装着し
た針32を突き刺して前記インク3を内側容器1a内に
注入した後、前記針32を残してシリンジ本体31aだ
けを図4の(c)に示すように取り外し、残した針32
に設けられた穴塞ぎ部32aにて針穴32bを塞ぎリフ
ィルを終えることもできる。穴塞ぎ部32aは図に示す
実施例の場合、シリンジ本体31aとの嵌め合い部32
cを内側に折り畳むことにより、あるいはこれに加え図
示しない接着材による前記折り畳み状態への接着、ある
いは溶着と言った後処理を施すことによりリフィルした
インク3が漏れ出るようなことを防止できる。
【0041】この場合も、カートリッジ1に専用のシリ
ンジ31が間違いなく用いられる限り、前記実施例の場
合同様にリフィルした部分でのインク3の漏れだしを十
分に防止することができ、ユーザーによっても適正な液
の適正なリフィルにより適正に再使用され得る。このた
めに、カートリッジ1に専用のインク3を収容したシリ
ンジ本体31aと、この本体31aに着脱される専用の
針32とを組み合わせ備えたものが提供されれば好適で
ある。
【0042】ここで、下記表1に示すような組成を持
ち、かつ、粘度が2.2CP(25℃)、表面張力が3
6.7dyn/cm(25℃)の物性を持ったブラック
インクを
【0043】
【表1】
【0044】用い、上記した2つの実施例でのリフィル
を、上記本実施の形態のカートリッジ1に対し行っても
問題はなかった。
【0045】
【発明の効果】本発明のカートリッジの1つの特徴によ
れば、インクジェットプリンタのキャリッジなどととも
に動いても他と干渉しない安定した姿勢や外形、また、
排出口をキャリッジなどに着脱できるように安定して接
続する接続部形状などを満足しながら、内側容器に収容
した液を排出口から外側容器の接続部を通じて、この接
続部が接続された給液対象に対して、充填材から滲みだ
させながら補給することができ、内側容器の液の使い切
りによって、液がリフィルでされても、リフィルされ
る、あるいはリフィルされた液が外部に漏れだしやすい
ので、ユーザーによる不適切なリフィルを失敗しやすく
して、不適切な再使用が行われるのを防止することがで
きる。
【0046】また、本発明のリフィル方法およびその器
具の特徴によれば、ユーザーによっても適正な液の適正
なリフィルにより適正に再使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の実施例としてのカ
ートリッジとそれを用いるプリンタ本体の要部を示す断
面図である。
【図2】図1のカートリッジの斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態の第1の実施例としてのカ
ートリッジとそれを用いるプリンタ本体の要部を示す断
面図である。
【図4】本発明のリフィル方法およびリフィル器具の2
つの実施例を示し、その(a)は双方に共通なシリンジ
の正面図、その(b)は1つの実施例の穴塞ぎ状態を示
す断面図、その(c)は別の実施例の穴塞ぎ状態を示す
断面図である。
【図5】従来のカートリッジとそれを用いるプリンタ本
体の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ 1a 内側容器 1b 外側容器 1c 排出口 1d 開口部 2 プリンタ本体 3 インク 4 接続部 5 充填室 5a 充填材 6 インク室 8 連通口 12、12a、12b 大気連通口 31 シリンジ 31a シリンジ本体 32 針 32a 穴塞ぎ部 32b 針穴 34 接着テープ 35 穴

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも内側容器と外側容器を有する
    カートリッジであって、 内側容器は、可撓性のある袋容器で、少なくとも含浸性
    の充填材、大気連通口、および充填材が臨む排出口を含
    む。外側容器は、内側容器の排出口を給液対象に接続す
    る接続部を持ち、かつ、少なくとも二面に開口部を有し
    ている。前記内側容器は液を収容し、前記外側容器に収
    納されていることを特徴とするカートリッジ。
  2. 【請求項2】 内側容器は半透明または透明である請求
    項1に記載のカートリッジ。
  3. 【請求項3】 内側容器は、充填材を充填した充填室に
    一部で連通した液室を有している請求項1、2のいずれ
    か一項に記載のカートリッジ。
  4. 【請求項4】 外側容器の開口から露出する内側容器の
    部分に、カートリッジに専用の液を収容したシリンジの
    針を突き刺して、前記液を内側容器内に注入した後、こ
    のシリンジと対となって提供される、専用の接着テープ
    によって、前記針を抜き去った後の穴を塞いでリフィル
    を終えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項
    に記載のカートリッジに専用のリフィル方法。
  5. 【請求項5】 カートリッジに専用の液を収容したシリ
    ンジ本体と、これに専用に組み合わせた針とを用い、外
    側容器の開口から露出する内側容器の部分に、前記シリ
    ンジに装着した針を突き刺して前記液を内側容器内に注
    入した後、前記針を残してシリンジ本体だけを取り外
    し、残した針に設けられた穴塞ぎ部にて針の穴を塞ぎリ
    フィルを終えることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か一項に記載のカートリッジに専用のリフィル方法。
  6. 【請求項6】 カートリッジに専用の液を収容したシリ
    ンジと、これと対となって提供される内側容器の針を突
    き刺した後の穴を塞ぐ専用の接着テープとを組み合わせ
    備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に
    記載のカートリッジに専用のリフィル器具。
  7. 【請求項7】 カートリッジに専用の液を収容したシリ
    ンジ本体と、この本体に着脱される専用の針とを組み合
    わせ備え、針は自身の針穴を塞ぐ穴塞ぎ部を有したこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のカー
    トリッジに専用のリフィル器具。
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